大石芳野 私の履歴書(22)歴史と今
大石芳野 私の履歴書(22)歴史と今
この連載で前にガーナから来た少年パパニーの話を書いた。人間のありとあらゆる感情を湛(たた)えた彼の瞳に魅入られ、私はそこにアフリカという遠い場所の歴史を重ねていた。あの瞳の色は古来の苦悩を映しているのではないかと。
2006年、私はアフリカ内陸のチャドにいた。地球温暖化の影響もあるだろう、サハラ砂漠の南縁に位置するこの国は干魃(かんばつ)に苦しんでいた。人々は涸(か)れた川にわずかに滲(にじ)む…
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