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[この記事は HTTP/2 愛好家のネットワーク プロトコル エンジニア、Bence Béky による Chromium Blog の記事 "Transitioning from SPDY to HTTP/2" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。]

昨年、Google は標準化されたプロトコルである HTTP/2 をサポートし、実験的に開発したプロトコル SPDY のサポートを終了する予定だと発表しました。HTTP/2 はウェブ上で情報を送受信するための次世代プロトコルで、HTTP/1.1 をベースにパフォーマンス面での改良と新機能が加えられています。Google の発表以降、ウェブ サーバーブラウザで HTTP/2 の採用が相次ぎ、すでにそのほとんどで HTTP/2 がサポートされています。現在、Chrome から参照されているリソースの 25% 以上が HTTP/2 で提供されている一方、SPDY で提供されているリソースは 5% 以下です。HTTP/2 の採用が大きく広がっていることを受けて、HTTP/2 の RFC 公開からちょうど 1 年になる今年の 5 月 15 日に、Chrome は SPDY のサポートを終了します。その時点で HTTP/2 をサポートしていないサーバーは、Chrome のリクエストに HTTP/1.1 で応答します。ユーザーから見ると、HTTP/2 によるパフォーマンス改善を除けば、機能はまったく同じです。

また同時に、Chrome は TLS プロトコル拡張である NPN のサポートも終了します。したがって、今後サーバーはクライアントとの接続のプロトコル ネゴシエーションで、SPDY か HTTP/2 を確認することになります。NPN の後継として、2014 年に IETF が公開した TLS プロトコル拡張である ALPN が登場しています。ALPN は既に、Chrome と HTTP/2 でネゴシエーションする際の 99% の時間を使用しています。それ以外のサーバーは、SSL ライブラリをアップグレードすれば、ALPN のサポートが得られます。

私たちは、HTTP/2 の採用が広がり、ウェブの速度が向上していくことを楽しみにしています。

Posted by Eiji Kitamura - Developer Relations Team

「本記事は Chrome チームの Chris Bentzel と Bence Béky が 2 月 9 日に Chromium blog に投稿した「Hello HTTP/2, Goodbye SPDY」という記事を元に、翻訳・作成しています。詳しくは元記事をご覧ください。」


HTTP はウェブを動かす基本的なネットワーク プロトコルです。ウェブサイトの大半は HTTP バージョン 1.1 を使用していますが、このバージョンは 1999 年に RFC2616 で策定されたものです。以来、ウェブは大きく変わり、HTTP/2 という新バージョンのプロトコルの標準化が順調に進んでいます。Google では数週間のうちに、Chrome 40 での HTTP/2 サポートを段階的に広げていく予定です。

HTTP/2 が HTTP/1.1 と大きく変わるのは、パフォーマンス向上を重視している点です。多重化やヘッダー圧縮、優先設定、プロトコル ネゴシエーションといった一部の主要機能は、SPDY という従来のオープンな非標準プロトコルでの作業から進化したものです。Chrome では SPDY を Chrome 6 からサポートしてきましたが、そのメリットの多くは HTTP/2 でも提供されることから、サポート終了時期が来たと判断いたしました。SPDY のサポート終了時期は 2016 年初頭を予定しています。また、これと同時期に、Chrome では ALPN 採用に伴い、TLS 拡張機能である NPN のサポートも終了する予定です。サーバー開発者の方々には、HTTP/2 および ALPN への移行を強くお勧めいたします。

Google は、HTTP/2 策定に至るオープン スタンダードの策定プロセスに貢献できたことを嬉しく思うと共に、標準化と実装に関しては業界から幅広い参加が得られており、広く採用されることを期待しています。また、より高速でより安全なインターネットをすべての人に提供できるよう、基本となるインターネット プロトコルが今後さらに発展していくのを楽しみにしています。

Posted by Eiji Kitamura - Developer Relations Team

Posted by 山崎富美 Developer Relations Team

[本記事は、モバイルウェブパフォーマンスチームの Matt Welsh、Ben Greenstein、Michael Piatek が 5 月 1 日 に Google Developers Blog に投稿した 「SPDY performance on mobile networks」という記事を元に、翻訳したものです。詳しくは元記事をご覧ください。 - 山崎] 

SPDY とは、HTTP の代替技術であり、HTTP に関連する多くのオーバーヘッドを取り除くことによって、ウェブページの伝送速度を向上することを目的として設計されました。SPDY は、速度に関して、HTTP を上回るよう、いくつかの最適化をおこなっています。 これまでに多くの支持を得ており、Chrome、Firefox、Amazon Silk で SPDY は実装されており、Google によって広く展開されてきました。さらに、Apache では、SPDY サポートとして、mod_spdy モジュールが開発されました。

さて、SPDY と HTTP の性能を人気のあるウェブサイトで比べてみました。ここでは、Samsung 製の Android OS 搭載端末 Galaxy Nexus を使い、最新かつ SPDY 対応のブラウザ(Chrome for Android)で、実際のウェブサイト(31 個の人気ドメインの 77 個のページ)にアクセスしました。

その結果、HTTP に比べて、SPDY では、これらのサイトからの平均ページ読み込み時間が 23% も改善されることが明らかになりました。つまり、SPDY は、HTTP の 1.3 倍のスピードアップということになります。3G や 4G のモバイルネットワーク上で SPDY パフォーマンスを向上させるためには、これから多くのことが必要ですが、この結果はスタート地点としては将来有望といえるでしょう。

次のグラフは、HTTP と SPDY について、測定した 77 ページそれぞれのページ読み込み時間(単位:ミリ秒)を表したものです。 グラフが示すように、1 つのケースを除き、SPDY の方が読み込み時間が短く、中には 50% 近くも短くなったケースもあります。


測定方法と結果に関する詳細は、こちらの記事をご覧ください。