課題

HoneyBookは 2013 年にオズとナーマ・アロン夫妻によって設立されました。同社は次の出来事をきっかけに誕生しました。すなわち、結婚式のカメラマンがオンライン支払いではなく紙の小切手を郵送してくれるよう主張したのです。こうした煩わしいことは、多くの人が経験しています。この時代遅れの支払い方法から、独立系サービス専門家や小規模企業のビジネス管理方法を変革するアイデアが生まれました。

写真家、イベントプランナー、コンサルタント、デザイナーといったクリエイティブな起業家やサービス提供者などは、それぞれの専門分野では卓越していますが、事業運営という面では苦慮しています。HoneyBook は、こうした核心的な理解にもとづいて設立されました。クリエイター屋サービス専門業者は、複数の業務管理ツールを使い分け、紙の小切手の支払いを追跡し、キャッシュフローが遅延することを心配し、事業への投資能力にも影響が及んでいました。つまり、こうした事業主は、自分の本業ではない管理業務に膨大な時間を費やしていたのです。

HoneyBook は中小企業の業務管理を簡素化を目指しました。このプラットフォームは決済の合理化がその出発点でしたが、まもなく最初の問い合わせや提案から契約、プロジェクト管理、最終支払いに至るまで、クライアントジャーニー全体を管理する包括的なソリューションへと進化しました。

HoneyBook のコア製品責任者である Nir Mandel 氏は、「当初からの目標は、最初の会話から最終的な支払いまで、独立系企業がクライアントとの関係を完全にコントロールできるようにすることでした。その透明性とコントロールがあれば、プロとしての姿勢を保ちながら、自分の最も得意なことに集中できるようになります」と述べています。

解決策

HoneyBook は 2013 年のプラットフォームの開設と同時に、Stripe による決済機能を本番稼働しました。

同社はStripe のプラットフォーム向け決済ソリューションである Connect をオンライン決済の中核に据えました。メンバーは、請求書の作成、安全な決済リンクの送信、決済の処理、支払済み請求書の追跡、受領資金の銀行口座への振替など、請求と回収のあらゆる業務をここで一元管理することができます。

Stripe Payments を使うことで、HoneyBook のメンバーは、クレジットカード/デビットカード、Apple Pay や Google Pay などのモバイルウォレット、ACH transfers など、複数の方法で決済を受け付けられます。2024 年 5 月、HoneyBook は Payment Element を導入してチェックアウトを刷新しました。Payment Element は Stripe の埋め込み可能な UI ビルディングブロックの 1 つで、安全な決済体験を実現し、追加の決済手段をコード作成や開発時間なしで有効化できます。

「当社開発者は Stripe が大好きです。新機能が出るたびに、ドキュメントの確認もとても簡単です。これまで使ってきたどの製品よりもはるかに扱いやすいのです」とMandel 氏は述べています。

会員のキャッシュフロー改善は大きな優先事項でした。HoneyBook は、請求書が作成され次第、企業が運営資金を即時に利用できるようにするため、インスタント支払いを導入しようと考えていました。メンバーがより迅速に資金にアクセスできるよう、HoneyBook は Stripe Instant Payouts を利用しています。

この機能により、HoneyBook は 30 分以内に銀行口座またはデビットカードに資金を即時送金でき、メンバーは機器の購入、顧客のための前払金の支払い、請求書の決済に必要な資金を得ることができます。

結果

HoneyBook は Stripe で 84 億ドル以上の決済を処理

2012 年以来、HoneyBook は Connect を利用して、10 万を超える中小企業による請求書の作成、支払いの回収、銀行口座への送金を支援してきました。現在までに、HoneyBook は Stripe を通じてメンバーに代わり、84 億ドル以上の決済を処理しています。

Mandel 氏は次のように述べています。「最高のビジネスシステムは、その利用にあたって考える必要がないというものです。そのようなシステムがあれば、メンバーはシンプルで洗練された決済体験を得て、当社は複雑な開発をすべてそのシステムに任せることができます。そうすることで、メンバーと当社開発者双方の時間と精神的な余裕を取り戻すことができます」

Payment Element は柔軟性を高め、顧客体験を向上させる

HoneyBook は Payment Element を実装しました。それにより顧客の需要を満たすために、よく利用される決済方法を容易にサポートできるようになりました。HoneyBook ではプラットフォームが成長し新市場へ拡大するのに合わせて、ワンクリックで新しい決済方法を追加できます。そのための追加のコーディングは必要ありません。

Mandel 氏は次のように述べています。「Stripe のおかげで当社は決済方法に関するメンバーのニーズにこたえることができています。それにより競争力が維持されています。当社ではさらに多様な決済方法を利用できるようにする計画です。[そして]Stripe を使えば、それをセットアップするだけで余計な手間がかからないのです」

決済額の 12.5% が Instant Payouts を経由

Instant Payouts は、HoneyBook がこれまでに利用した機能のうち最も役に立ったものの一つです。Instant Payout を採用する企業は急増しています。前年比 35% の成長を遂げており、Instant Payouts を初めて試したメンバーの半数以上がリピーターになっているのです。

Mandel 氏は次のように述べています。「決済処理の迅速化はメンバーが望んでいることで、Instant Payouts はそのニーズを満たすのに役立ちました」