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段ボール箱にボンベや金属片 強制執行に備え準備か―杉並2人死傷・警視庁

配信
事件が起きたアパートの現場検証をする警視庁の捜査員ら=16日午前、東京都杉並区

事件が起きたアパートの現場検証をする警視庁の捜査員ら=16日午前、東京都杉並区

 東京都杉並区で住宅明け渡しの強制執行手続き中の執行官ら2人が刺され、うち1人が死亡した事件で、逮捕された職業不詳山本宏容疑者(40)が、部屋を訪ねた執行官らにカセットコンロ用のガスボンベや金属片の入った段ボール箱を差し出したとみられることが16日、捜査関係者への取材で分かった。

強制執行の2人刺される 60代男性死亡、住人の男逮捕―東京・杉並

 警視庁捜査1課は同日、現場検証を行った。執行官らの訪問を把握していた同容疑者が、事前に準備していた可能性もあるとみて調べている。

 同課によると、死亡したのは保証会社社員の小栗寿晃さん(61)=神奈川県海老名市東柏ケ谷。

 捜査関係者などによると、執行官や法律事務所職員、搬送業者ら4~5人がアパート2階の部屋を訪れた際、同容疑者は段ボール箱を手に応対し、「荷物はこれだけだ」と話した。中から「シュー」という音が聞こえ、黒い煙が上がっていたため、執行官らはアパートの外に退避。部屋から爆発音が聞こえた後、包丁を持った同容疑者が下りてきて、小栗さんや東京地裁の執行官の60代男性を続けざまに刺したという。

 箱にはガスボンベ数本や金属片、着火剤などが入っていたとみられる。

 同容疑者はその後、自室に戻り、「死のうと思ってベッドの上に置いたトイレットペーパーにライターで火を付けたが、耐え切れず外に出た」と供述している。

 同容疑者は計数十万円の家賃を滞納しており、昨年12月に立ち退き期限の書面通告を受けていた。調べに対し、「部屋から追い出されたら、金もないのにどうやって生きていけばいいか分からず、自暴自棄になった」「殺すつもりはなかったが、死んでも構わないと思った」などと話している。

 事件は15日午前10時15分ごろ発生。小栗さんは背中を刺され死亡。執行官は胸など4カ所を刺されたが、命に別条はないという。

最終更新:

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