JP2018002388A - エレベーター装置及びエレベーター搭載バッテリー検査方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】バッテリー3のテストモード時に、エレベーターかごが備えるドアを駆動するドア駆動用モーター6へのドア駆動用電源7の供給を遮断した状態で、バッテリー3からの電源をドア駆動用モーター6に供給する。そして、バッテリー3からの電源でドア駆動用モーター6を駆動した際の、ドア駆動用モーター6の状態(又はドアの状態)を検出した信号から、ドア制御部20がバッテリー3の状態を取得する。
【選択図】図1
Description
バッテリーは消耗品であるため、例えば定期メンテナンスで端子電圧を測定して、端子電圧から劣化したと判断したとき、新品のバッテリーに交換することが行われている。あるいは、バッテリーの劣化についての測定を省略して、バッテリーの製造メーカーが推奨する使用期間ごとに、新品のバッテリーに交換する場合もある。
本願は上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならは、エレベーターかごに搭載されたドアを駆動するドア駆動用モーターと、ドア駆動用モーターに供給する電源を得るドア駆動電源と、ドア駆動用モーターの駆動によるドア駆動用モーターの状態又はドアの状態を検出する検出部と、エレベーターかごに搭載された補助機器に供給する電源を得る補助機器電源と、補助機器電源が得られない場合に補助機器に電源を供給するバッテリーと、ドア駆動用モーターによるドアの開閉を制御するドア制御部とを備える。
そして、ドア制御部は、バッテリーのテストモード時に、ドア駆動電源の供給を遮断して、バッテリーからの電源をドア駆動用モーターに供給した状態で、検出部で検出した信号からバッテリーの状態を取得することを特徴とする。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
[1.エレベーター装置の構成]
図1は、本例のエレベーター装置の構成例を示す。
図1は、エレベーターかごに搭載された照明装置やインターホン(外部通報装置)などの負荷装置1と、エレベーターかごが備えるドアを駆動するドア駆動用モーター6に、電源を供給するための構成を示す。なお、以下の説明では、エレベーターかごに搭載された負荷装置1(照明装置、インターホンなど)を補助機器と称する場合がある。
バッテリー3は、交換可能にエレベーターかごに搭載され、補助機器電源用コンバーター4からの補助機器電源により充電される。補助機器電源用コンバーター4からバッテリー3への充電用電源の供給路には、継電器5cが設けられている。
また、後述するバッテリーのテストモード時には、ドア制御部20からの指令により各継電器5a,5b,5cが開路になり、負荷装置1が補助機器電源用コンバーター4やバッテリー3から切り離される。
エレベーターかごのドア駆動用モーター6には、ドア駆動用交流電源7からの電源が供給される。すなわち、ドア駆動用交流電源7からの交流電源(例えば三相200V又は400V)が、継電器10aを介してドア駆動電源用コンバーター8に供給される。ドア駆動電源用コンバーター8では、直流のドア駆動用電源(例えば直流48V〜150V程度)が得られ、この直流のドア駆動用電源がドア駆動電源用インバーター9に供給される。
なお、図1ではドア制御部20に電源を供給するための構成については省略するが、ドア制御部20は、図1に示す電源供給系統とは別の系統で電源が供給される。
図2は、ドア制御部20の構成及びその機能を示す機能ブロック図である。図2では、バッテリー3のテストを行うための構成を示し、かごドアの駆動を制御する構成については省略している。また、図2では、エレベーター制御装置30のバッテリー管理部31の構成についても示している。なお、エレベーター制御装置30は、バッテリー管理部31以外の構成については省略する。
また、バッテリー管理部31のバッテリー寿命診断テスト信号発生部31bが、一定の期間ごとに、バッテリー寿命診断テスト信号を発生する。バッテリー寿命診断テスト信号は、例えばエレベーターを遠隔監視する監視センター40からの指令に基づいて発生される。
また、初期バッテリー診断テスト信号発生部31a及びバッテリー寿命診断テスト信号発生部31bがテスト信号を発生する時は、エレベーター制御装置30が昇降指令を発生して、エレベーターかごが昇降路内で乗り場階でない階間に停止した状態になった時とする。
そして、初期バッテリー診断テスト信号によるテストモード時には、ドア速度検出部23によって検出された回転速度(ドアの移動速度)は、基準ドア速度記憶部24に記憶される。この基準ドア速度記憶部24に記憶されたドア速度は、初期バッテリー診断テスト信号が再度実行されるまで基準速度情報として保持される。
また、バッテリー寿命診断テスト信号によるテストモード時には、ドア速度検出部23で検出された回転速度(ドアの移動速度)が、ドア速度記憶部25に記憶される。このドア速度記憶部25では、新たなドア速度の情報が供給されるごとに、記憶情報が更新される。
エレベーター制御装置30は、受信した劣化の有無の情報を、バッテリー状態記憶部31cに記憶する。このバッテリー状態記憶部31cに記憶されたバッテリー3の劣化の有無の情報は、監視センター40に伝送される。なお、監視センター40には、バッテリー劣化有りの場合だけ伝送し、劣化無しの場合には伝送しないようにしてもよい。
また、バッテリー3の劣化の有無の情報は、エレベーター制御装置30が備える不図示の表示部や、保守点検作業を行う作業員が所持する端末の不図示の表示部に表示するようにしてもよい。
図3は、ドア制御部20やエレベーター制御装置30のハードウェア構成の一例を示す。図2に示すドア制御部20やエレベーター制御装置30は、例えば図3に示すコンピューター装置900で構成することができる。
コンピューター装置900は、バス910にそれぞれ接続されたCPU(Central Processing Unit:中央処理装置)901、ROM(Read Only Memory)902、及びRAM(Random Access Memory)903を備える。さらに、コンピューター装置900は、不揮発性ストレージ904、ネットワークインタフェース905、入力部906、及び表示部907を備える。但し、ドア制御部20における入力部906や表示部907は省略してもよい。さらに、エレベーター制御装置30についても、入力部906や表示部907を省略して、保守端末などの別の端末で入力あるいは表示を行うようにしてもよい。
表示部907には、バッテリーの劣化の有無などが表示される。
次に、エレベーターの動作モードをテストモードに設定するタイミングの例について説明する。
図4は、エレベーター制御装置30のバッテリー管理部31が、エレベーターの動作モードをテストモードに設定する例を示すフローチャートである。この図4のフローチャートに示す処理は、バッテリー寿命診断テスト信号発生部31bがバッテリー寿命診断テスト信号をドア制御部20に送信するときの例である。
そして、エレベーターかごが無人であると判断した場合(ステップS4のYES)、バッテリー管理部31は、バッテリー寿命診断テスト信号発生部31bからバッテリー寿命診断テスト信号をドア制御部20に出力する。このバッテリー寿命診断テスト信号の出力によって、ドア制御部20はテストモードになり、バッテリー寿命診断テストを実行する(ステップS5)。
図5は、ドア制御部20にテスト信号が供給された場合に、ドア制御部20で行われる処理例を示すフローチャートである。
まず、ドア制御部20は、テスト信号が供給されると、エレベーターかごを乗り場階から外れた階間へ移動させる(ステップS11)。これは、テスト中に乗客がかご内に乗り込まないようにするための予防として実施される。なお、このエレベーターかごの移動は、エレベーター制御装置30からの指令で実行される。
次に、ドア制御部20は、継電器10bを閉路として、バッテリー3からドア駆動用モーター6側に電力の供給が可能な状態にする(ステップS13)。このようにして、ドア駆動用モーター6には、バッテリー電源供給処理が行われる。
このステップS16で、初期診断テストモードであると判断された場合(ステップS16のYES)、ドア制御部20は、基準ドア速度記憶部24に検出したドア速度V′を記憶する(ステップS17)。
その後、ドア制御部20は、継電器10aを閉路として、ドア駆動用交流電源7からドア駆動用モーター6側への電源供給を再開する。また、ドア制御部20は、負荷装置1へ電源を供給する継電器5a及び5b、ならびにバッテリー3へ充電電量を供給する継電器5cを閉路として、負荷装置1への電源供給も再開する(ステップS19)。
さらに、エレベーター制御装置30は、乗りかごを乗り場階に移動し(ステップS21)、乗りかごが乗り場階に停止すると、ドア制御部20及びエレベーター制御装置30は、テストモードを解除して、通常運転モードに復帰する(ステップS22)。
次に、テストモード時に、ロータリーエンコーダー11の検出信号からバッテリー3の電圧を算出する例について説明する。なお、上述したように、バッテリー電圧Eやドア速度Vなどの値として、基準側の値には「′」を付けて、基準電圧E′、基準ドア速度V′などのように示すが、以下の数式では「′」は省略する。
バッテリー電圧Eは、次の[数1]式で定義される。[数1]式において、Epはドア駆動用モーター6の線間電圧、ηはインバータ変換効率であり、ドア駆動電源用インバーター9の特性に依存する定数である。
E=Ep×2×√2/√3×η
Ep=√{(Ed)2+(Eq)2}
Eq=ω×φ+ω×Id×Ld+Iq×Rp
[数4]
Ed=−ω×Iq×Lq+Id×Rp
ここで、q軸インダクタンスLq、相間抵抗Rpは、ドア駆動用モーター6の仕様から決定する定数であり、モーターd軸電流Idは永久磁石モーターの場合0である。
さらに、[数3]式および[数4]式に示す電気角角速度ωは、[数5]式に示すように、ドア速度V、ドア駆動用モーター6に取り付けられたシーブ(滑車)の径D、ドア駆動用モーター6の対局数Pより算出できる。
ω=V×P/(60×D)
モーターq軸電流Iqは、[数6]式に示すように、モータートルクTrとトルク定数τより算出できる。トルク定数τはドア駆動用モーター6の仕様から決定する定数である。
Iq=√3×Tr×τ
したがって、バッテリー寿命判定部26は、バッテリー初期診断テスト時の基準バッテリー電圧E′と、バッテリー寿命診断テスト時のバッテリー電圧Eを得ることができる。
そして、バッテリー寿命判定部26が、基準バッテリー電圧E′とバッテリー電圧Eを比較して、バッテリー3の劣化判定を行うことができる。すなわち、バッテリー寿命判定部26は、既に説明したように、(バッテリー電圧E/基準バッテリー電圧E′×100)[%]の算出を行い、算出した値が予め決めた閾値以下(例えば50%以下)であるとき、バッテリー3が寿命であると判定できる。閾値を50%としたのは一例であり、バッテリー3のタイプや特性に応じて、寿命診断に適した値を設定する。
しかも、実際にバッテリー電圧を算出するため、実際のバッテリー3の劣化状態が分かり、使用状態から本当に劣化したバッテリーのみを交換すればよく、エレベーター装置が備えるバッテリーが寿命に近づくまで有効に活用されるようになる。
なお、図5のフローチャートに示すテストモードの開始から終了まで数分程度で終了するため、万一、テストの実行中に乗客が乗り場で待つことがあったとしても、多少待ち時間が長く感じられる程度であり、自動的なテストの実行が運用上問題になることはない。但し、図4のフローチャートに示すように、エレベーター制御装置30が適切な時間帯を選んでテストモードを実行することで、テストモード時に乗客が利用する可能性が非常に少なくなるので、より好ましい。
なお、バッテリー使用開始時の初期値(基準値)については、テストモードでの実測を省略して、基準ドア速度記憶部24は、予めそのタイプのバッテリーの特性から推定されるドア速度を記憶するようにしてもよい。このように基準ドア速度を予め記憶しておくことで、エレベーター装置の運用開始時やバッテリー交換時の初期診断テストが不要になる。但し、バッテリーごとの個々の特性の違いがあることを前提として、寿命診断をより正確に行うためには、初期診断テストを行って、装着されたバッテリー3の電圧を算出して、基準ドア速度記憶部24が算出値を記憶するのが好ましい。
また、バッテリー寿命判定部26は、ドア速度とドアの移動距離の双方を検出して、それぞれからバッテリー電圧を得るようにしてもよい。
また、上述した実施の形態例では、バッテリー3としてニッケル水素電池を使用した例を示したが、本発明は、リチウムイオン電池などの他の電池を使用した場合にも適用が可能である。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
Claims (8)
- エレベーターかごに搭載されたドアを駆動するドア駆動用モーターと、
前記ドア駆動用モーターに供給する電源を得るドア駆動電源と、
前記ドア駆動用モーターの駆動による前記ドア駆動用モーターの状態又は前記ドアの状態を検出する検出部と、
前記エレベーターかごに搭載された補助機器に供給する電源を得る補助機器電源と、
前記補助機器電源が得られない場合に、前記補助機器に電源を供給するバッテリーと、
前記ドア駆動用モーターによる前記ドアの開閉を制御し、前記バッテリーのテストモード時に、前記ドア駆動電源の供給を遮断して、前記バッテリーからの電源を前記ドア駆動用モーターに供給した状態で、前記検出部で検出した信号から前記バッテリーの状態を取得するドア制御部と、を備える
エレベーター装置。 - 前記テストモードでの前記バッテリーからの電源の前記ドア駆動用モーターへの供給は、前記エレベーターかごを乗り場から外れた階間に移動させた状態で行う
請求項1に記載のエレベーター装置。 - 前記テストモード時に、前記検出部は、前記ドア駆動用モーターにより駆動されるドアの速度を検出し、
前記ドア制御部は、検出した速度から、前記バッテリーの電圧を算出するようにした
請求項1に記載のエレベーター装置。 - 前記ドア制御部は、基準速度記憶部を有し、前記基準速度記憶部が記憶した基準となる速度から算出した前記バッテリーの電圧と、前記検出部が検出した速度から算出した前記バッテリーの電圧とを比較して、前記バッテリーの劣化状態を判定するようにした
請求項3に記載のエレベーター装置。 - 前記バッテリーが交換された際に、前記ドア制御部は、前記テストモードを実行して前記検出部が検出した速度を、前記基準速度記憶部に記憶させるようにした
請求項4に記載のエレベーター装置。 - 前記テストモード時に、前記ドア制御部は、一定時間、前記ドア駆動用モーターを駆動し、前記検出部は、前記一定時間の前記ドアの移動距離を検出し、前記ドア制御部が検出した移動距離から前記バッテリーの劣化状態を判定するようにした
請求項1に記載のエレベーター装置。 - 前記ドア制御部は、前記エレベーターかごが無人の状態のときに、前記テストモードを実行するようにした
請求項1〜6のいずれか1項に記載のエレベーター装置。 - エレベーターかごに搭載されたバッテリーを検査するエレベーター搭載バッテリー検査方法において、
前記エレベーターかごが備えるドアを駆動するドア駆動用モーターへのドア駆動用電源の供給を遮断した状態で、前記バッテリーからの電源を前記ドア駆動用モーターに供給するバッテリー電源供給処理と、
前記バッテリー電源供給処理で前記ドア駆動用モーターを駆動した際の、前記ドア駆動用モーター又は前記ドアの状態を検出した信号から、前記バッテリーの状態を取得するバッテリー検査処理と、を含む
エレベーター搭載バッテリー検査方法。
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