JP2010266861A - カラーフィルタ用重合性組成物、カラーフィルタ、及び固体撮像素子 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】(A)重合性化合物、(B)重合開始剤、(C)着色剤、及び(D)重合抑制能を有する基と、表面局在化能を有する基とを少なくとも有するポリマーを含むカラーフィルタ用重合性組成物。
【選択図】なし
Description
特に、解像性などを考慮すると、紫外領域から赤外領域までの波長に対し、遮光性が求められる。このような遮光性を実現するには、レッド、グリーン、ブルー、シアン、マゼンタ、イエローなどの着色剤を組み合わせて実現、或いは、黒色染料又は顔料を使用し、遮光性を実現している。
また、露光工程において、マスクを介し、露光により画像形成する場合、マスクでの回折や、重合の増幅により、マスク寸法に対し、画像が太ってしまうという問題もある。
特に露光波長での吸光度が高い感材で、十分な密着性を確保する為に、十分な露光を行う場合には、上記問題は特に顕著である。
<1> (A)重合性化合物、(B)重合開始剤、(C)着色剤、及び(D)重合抑制能を有する基と、表面局在化能を有する基とを少なくとも有するポリマーを含むカラーフィルタ用重合性組成物。
<2> 前記重合抑制能を有する基が、アミノ基、フェノール基、及び、N−オキシド基からなる群より選択される官能基である<1>に記載のカラーフィルタ用重合性組成物。
<4> (C)着色剤が、チタンブラックである<1>から<3>のいずれか1項に記載のカラーフィルタ用重合性組成物。
<6> 支持体上に、<1>から<5>のいずれか1項に記載のカラーフィルタ用重合性組成物により形成された着色パターンを有するカラーフィルタ。
<7> <6>に記載のカラーフィルタを具備してなる固体撮像素子。
この作用によって、照度の異なる露光機を用いた場合でも、照度依存性を小さく抑制することができたものと考えられる。
以下に本発明の重合性組成物について詳細に説明する。
本発明の重合性組成物は、(D)重合抑制能を有する基と、表面局在化能を有する基とを少なくとも有するポリマー(特定ポリマー)を含む。
本発明に使用することができる特定ポリマーは、重合抑制能を有する基と、表面局在化能を有する基とを少なくともそれぞれ1種以上含むポリマーである。
重合抑制能を有する基の特定ポリマー中の含有量としては、0.5質量%〜50質量%の範囲であればよく、1質量%〜30質量%の範囲がより好ましい。この範囲内にあれば、形成された着色パターンの硬化性に優れ、解像度の優れた矩形のパターンを得ることができる。
なお、これらの基には分岐鎖が置換していてもよい。
また、ポリシロキサン構造も表面局在化能を有する基である。ポリシロキサン構造とは、シロキサン基(−ケイ素−酸素−)が連結した構造のことであり、本発明においては、ポリシロキサン構造に含まれるケイ素原子の数は11〜200の範囲であることが好ましい。
表面局在化能を有する基の特定ポリマー中の含有量としては、1質量%〜80質量%の範囲であってよく、5質量%〜50質量%の範囲がより好ましい。この範囲内にあれば、形成された着色パターンの硬化性に優れ、解像度の優れた矩形のパターンを得ることができる。
また特定ポリマーにおける前記重合抑制能を有する基と表面局在化能を有する基との比率としては質量換算で重合抑制能を有する基:表面局在化能を有する基が、5:95〜95:5の間にあることが好ましく、さらに好ましくは20:80〜80:20の間である。
あるいは、アミノ基又はアンモニウム基を有するポリマーに、ニトロ基、フェノール基などの重合抑制能を有する基を含有するスルホン酸及び又はその塩、カルボン酸及び又はその塩、ホスホン酸及び又はその塩などを混合する方法が挙げられる。
また、スルホン酸基及び又はその塩、カルボン酸基及び又はその塩、ホスホン酸基及び又はその塩などを有するポリマーに、パーフルオロアルキル基やアルキル基等の表面局在化能を有する基を含有するアミノ基又はアンモニウム基を有する化合物を溶液中で混合する方法が挙げられる。
さらに、アミノ基又はアンモニウム基を有するポリマーに、パーフルオロアルキル基やアルキル基等の表面局在化能を有する基を含有するスルホン酸及び又はその塩、カルボン酸及び又はその塩、ホスホン酸及び又はその塩などを混合する方法が挙げられる。
このような重合性モノマーとしては、スチリル基、ヒドロキシ基、カルボン酸基又はその塩、ホスホン酸基又はその塩、リン酸基又はその塩、スルホン酸基又はその塩、硫酸基又はその塩、1級アミノ基、2級アミノ基、3級アミノ基、4級アンモニウム基、ピリジニウム基、ポリオキシアルキレン基等の親水性基を含むモノマーが好ましい態様の1種である。
これらのうち1級アミノ基、2級アミノ基、3級アミノ基は前記重合抑制能を有する基と重複し、重合抑制能を有する親水性基である。
なお、本明細書で(メタ)アクリル酸はアクリル酸とメタクリル酸を合わせた総称であり、以下も同様に(メタ)アクリレートはアクリレートとメタクリレートの総称である。
以下に特定ポリマーの具体的な構造を示すが、これらに限定されるものではない。
重合性組成物中に含まれる特定ポリマーの量は、特に制限は無いが、重合性組成物の固形分中、0.001質量%〜10質量%の範囲が好ましく、0.005質量%〜5質量%の範囲であることがより好ましい。この範囲とすることで本発明における特定ポリマーの効果が発揮され、良好なパターンが得られる。
本発明において、(C)着色剤としては、従来公知の種々の無機顔料または有機顔料を用いることができる。また、無機顔料であれ有機顔料であれ、高透過率であることが好ましいことを考慮すると、なるべく細かいものの使用が好ましく、ハンドリング性をも考慮すると、上記顔料の平均粒子径は、0.005μm〜0.1μmが好ましく、0.005μm〜0.05μmがより好ましい。
C.I.ピグメントイエロー1、1:1、2〜6、9、10、12〜14、16、17、24、31、32、34、35、35:1、36、36:1、37、37:1、40〜43、48、53、55、61、62、62:1、63、65、73〜75、81、83、87、93〜95、97、100、101、104、105、108〜111、116、117、119、120、126、127、127:1、128、129、133、134、136、138、139、142、147、148、150、151、153〜155、157〜170、172〜176、180〜185、188〜191、191:1、192〜200、202〜208;
C.I.ピグメントオレンジ1、2、5、13、16、17、19〜24、34、36、38、39、43、46、48、49、61、62、64、65、67〜75、77〜79;
C.I.ピグメントレッド1〜9、12、14〜17、21〜23、31、32、37、38、41、47、48、48:1〜48:4、49、49:1、49:2、50:1、52:1、52:2、53、53:1〜53:3、57、57:1、57:2、58:4、60、63、63:1、63:2、64、64:1、68、69、81、81:1〜81:4、83、88、90:1、101、101:1、104、108、108:1、109、112〜114、122、123、144、146、147、149、151、166、168〜170、172〜179、181、184、185、187、188、190、193、194、200、202、206〜210、214、216、220、221、224、230〜233、235〜239、242〜245、247、249〜251、253〜260、262〜276;
C.I.ピグメントバイオレット1、1:1、2、2:2、3、3:1、3:3、5、5:1、14〜16、19、23、25、27、29、31、32、37、39、42、44、47、49、50;
C.I.ピグメントブルー1、1:2、9、14、15、15:1〜15:4、15:6、16、17、19、25、27〜29、33、35、36、56、56:1、60、61、61:1、62、63、66〜68、71〜76、78、79;
C.I.ピグメントグリーン1、2、4、7、8、10、13〜15、17〜19、26、36、45、48、50、51、54、55、58;
C.I.ピグメントブラウン23、25、26;
C.I.ピグメントブラック1
C.I.ピグメントイエロー11、24、108、109、110、138、139、150、151、154、167、180、185;
C.I.ピグメントオレンジ36、71;
C.I.ピグメントレッド122、150、171、175、177、209、224、242、254、255、264;
C.I.ピグメントバイオレット19、23、32;
C.I.ピグメントブルー15:1、15:3、15:6、16、22、60、66;
C.I.ピグメントグリーン7、36、37、58;
C.I.ピグメントブラック1
これら有機顔料は色純度を上げるため種々組合せて用いることができる。上記組合せは例えば、赤の顔料として、アントラキノン系顔料、ペリレン系顔料、ジケトピロロピロール系顔料等の赤色顔料と、ジスアゾ系黄色顔料、イソインドリン系黄色顔料、キノフタロン系黄色顔料等の黄色顔料との混合、及び、ペリレン系赤色顔料、アントラキノン系赤色顔料、ジケトピロロピロール系赤色顔料等の赤色顔料の混合などがあり、緑の顔料としては、ハロゲン化フタロシアニン系顔料とジスアゾ系黄色顔料、キノフタロン系黄色顔料、アゾメチン系黄色顔料若しくはイソインドリン系黄色顔料との混合などがあり、青の顔料としては、フタロシアニン系顔料とジオキサジン系紫色顔料との混合を用いることができる。
本発明における着色剤である顔料は、予め顔料分散組成物としておくことが好ましい。顔料分散組成物は、顔料と分散剤と溶剤とを含有し、必要に応じて更に他の成分を用いることができる。以下、各成分を詳述する。
分散剤としては、例えば、公知の顔料分散剤や界面活性剤を適宜選択して用いることができる。
具体的には、多くの種類の化合物を使用可能であり、例えば、オルガノシロキサンポリマーKP341(信越化学工業(株)製)、(メタ)アクリル酸系(共)重合体ポリフローNo.75、No.90、No.95(共栄社化学工業(株)製)、W001(裕商(株)社製)等のカチオン系界面活性剤;ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリエチレングリコールジラウレート、ポリエチレングリコールジステアレート、ソルビタン脂肪酸エステル等のノニオン系界面活性剤;W004、W005、W017(裕商(株)社製)等のアニオン系界面活性剤;EFKA−46、EFKA−47、EFKA−47EA、EFKAポリマー100、EFKAポリマー400、EFKAポリマー401、EFKAポリマー450(いずれもチバ・スペシャルテイケミカル社製)、ディスパースエイド6、ディスパースエイド8、ディスパースエイド15、ディスパースエイド9100(いずれもサンノプコ社製)等の高分子分散剤;ソルスパース3000、5000、9000、12000、13240、13940、17000、24000、26000、28000などの各種ソルスパース分散剤(日本ルーブリゾール(株)社製);アデカプルロニックL31、F38、L42、L44、L61、L64、F68、L72、P95、F77、P84、F87、P94、L101、P103、F108、L121、P−123(旭電化(株)製)及びイソネットS−20(三洋化成(株)製)、Disperbyk 101、103、106、108、109、111、112、116、130、140、142、162、163、164、166、167、170、171、174、176、180、182、2000、2001、2050、2150(ビックケミー(株)社製)が挙げられる。その他、アクリル系共重合体など、分子末端もしくは側鎖に極性基を有するオリゴマーもしくはポリマーが挙げられる。
合成樹脂としては、ポリアミドアミンとその塩、ポリカルボン酸とその塩、高分子量不飽和酸エステル、ポリウレタン、ポリエステル、ポリ(メタ)アクリレート、(メタ)アクリル系共重合体、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物が挙げられる。
これらの樹脂を加えるタイミングは、ソルトミリング初期にすべてを添加してもよく、分割して添加してもよい。
具体的には、下記のグラフト共重合体(以下、「分散樹脂」とも称する。)が、チタンブラックの分散剤として好適に用いられる。
本発明において分散剤として用い得るグラフト共重合体としては、水素原子を除いた原子数が40〜10000の範囲であるグラフト鎖を有することが好ましい。この場合のグラフト鎖とは、共重合体の主鎖の根元から、主鎖から枝分かれしている基の末端までを示す。
顔料分散組成物において、このグラフト共重合体は、チタンブラックに分散性を付与する分散樹脂であり、優れた分散性と、グラフト鎖による溶媒との親和性を有するために、チタンブラックの分散性、及び、経時後の分散安定性に優れる。また、重合性組成物としたとき、グラフト鎖による重合性化合物もしくはその他の併用可能な樹脂などとの親和性を有するので、アルカリ現像で残渣を生じにくくなる。
その他に好ましく使用されるマクロモノマーとしては、ポリエステル末端にアクリル基、メタクリル基、アクリルアミド基、メタクリルアミド基、スチリル基などの重合性基を有するマクロモノマーが挙げられる。また、ポリエステルを形成する為には、カプロラクトンが好ましく使用される。
酸基を有する構造単位として用い得る酸の具体例を以下に示すが、本発明においてはこれらに限定されるものでは無い。例えば、メタクリル酸、クロトン酸、イソクロトン酸、分子内に付加重合性二重結合と水酸基を有する化合物(例えば、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル)とコハク酸無水物の反応物、分子内に付加重合性二重結合と水酸基を有する化合物とフタル酸無水物の反応物、分子内に付加重合性二重結合と水酸基を有する化合物とテトラヒドロキシフタル酸無水物の反応物、分子内に付加重合性二重結合と水酸基を有する化合物と無水トリメリット酸の反応物、分子内に付加重合性二重結合と水酸基を有する化合物とピロメリット酸無水物の反応物、アクリル酸、アクリル酸ダイマー、アクリル酸オリゴマー、マレイン酸、イタコン酸、フマル酸、4−ビニル安息香酸、ビニルフェノール、4−ヒドロキシフェニルメタクリルアミドなどが挙げられる。
グラフト共重合体に好適に含有される「酸基を有する構造単位」の含有量は、0.1モル%以上50モル%以下であり、特に好ましくは、アルカリ現像による画像強度のダメージ抑制という観点から、1モル%以上30モル%以下である。
分散樹脂は、一種単独であるいは2種以上を組み合わせて使用してもよい。
また本発明における顔料分散組成物には、顔料被覆用高分子化合物を添加してもよい。
顔料分散組成物における溶剤の含有量としては、50〜95質量%が好ましく、70〜90質量%がより好ましい。
上記有機顔料としては、ジケトピロロピロール系顔料、アゾ系顔料、フタロシアニン系顔料、アントラキノン系顔料、キナクリドン系顔料、ジオキサジン系顔料、ペリノン系顔料、ペリレン系顔料、チオインジゴ系顔料、イソインドリン系顔料、イソインドリノン系顔料、キノフタロン系顔料、スレン系顔料、金属錯体系顔料等が挙げられ、酸性基としては、スルホン酸、カルボン酸及びその4級アンモニウム塩が好ましく、塩基性基としては、アミノ基が好ましい。顔料誘導体の使用量は顔料に対し1〜50質量%が好ましく、3〜30質量%がさらに好ましい。
顔料分散組成物には前記成分に加え、分散安定性の向上、現像性制御などの観点から、他の高分子材料〔例えば、ポリアミドアミンとその塩、ポリカルボン酸とその塩、高分子量不飽和酸エステル、変性ポリウレタン、変性ポリエステル、変性ポリ(メタ)アクリレート、(メタ)アクリル系共重合体、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物〕をさらに添加することができる。このような高分子材料は、顔料の表面に吸着し、再凝集を防止する様に作用するため、顔料表面へのアンカー部位を有する末端変性型高分子、グラフト型高分子、ブロック型高分子が好ましく、例えば、複素環を含有するモノマーとエチレン性不飽和結合を有する重合性オリゴマーを共重合体単位として含むグラフト共重合体が挙げられる。他の高分子材料としては、ポリアミドアミン燐酸塩、高分子量不飽和ポリカルボン酸、ポリエーテルエステル、芳香族スルホン酸ホルマリン重縮合物、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリエステルアミン、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレートポリオキシエチレンモノステアレート等が挙げられる。
着色剤として使用可能な染料としては、特に制限はなく、従来カラーフィルタ用途として用いられている公知の染料を使用できる。例えば、特開昭64−90403号、特開昭64−91102号、特開平1−94301号、特開平6−11614号、特開平5−333207号、特開平6−35183号、特開平6−51115号、特開平6−194828号、特開平8−211599号、特開平4−249549号、特開平10−123316号、特開平11−302283号、特開平7−286107号、特開2001−4823号、特開平8−15522号、特開平8−29771号、特開平8−146215号、特開平11−343437号、特開平8−62416号、特開2002−14220号、特開2002−14221号、特開2002−14222号、特開2002−14223号、特開平8−302224号、特開平8−73758号、特開平8−179120号、特開平8−151531号の各公報、及び特登2592207号、米国特許第4,808,501号、米国特許第5,667,920号、米国特許第5,059,500号の各明細書、等に記載の色素である。
化学構造としては、ピラゾールアゾ系、アニリノアゾ系、トリフェニルメタン系、アントラキノン系、アンスラピリドン系、ベンジリデン系、オキソノール系、ピラゾロトリアゾールアゾ系、ピリドンアゾ系、シアニン系、フェノチアジン系、ピロロピラゾールアゾメチン系、キサンテン系、フタロシアニン系、ペンゾピラン系、インジゴ系等の染料が使用できる。
また、着色層の表層と深部(下層部)との重合性の観点で、黒色顔料、特にチタンブラックを用いる場合に、効果が顕著に見られる。
重合性化合物としては、少なくとも1個の付加重合可能なエチレン性不飽和基を有し、沸点が常圧で100℃以上である化合物が好ましく、中でも4官能以上の(メタ)アクリレート化合物がより好ましい。
本明細書では、(メタ)アクリル酸はアクリル酸とメタクリル酸を合わせた総称であり、以下も同様に(メタ)アクリレートはアクリレートとメタクリレートの総称である。
更に、日本接着協会誌Vol.20、No.7、300〜308頁に光硬化性モノマー及びオリゴマーとして紹介されているものも使用できる。
また、特公昭48−41708号、特開昭51−37193号、特公平2−32293号、特公平2−16765号の各公報に記載されているようなウレタンアクリレート類や、特公昭58−49860号、特公昭56−17654号、特公昭62−39417号、特公昭62−39418号の各公報に記載のエチレンオキサイド系骨格を有するウレタン化合物類も好適である。更に、特開昭63−277653号、特開昭63−260909号、特開平1−105238号各公報に記載される、分子内にアミノ構造やスルフィド構造を有する付加重合性化合物類を用いることによっては、非常に感光スピードに優れた光重合性組成物を得ることができる。市販品としては、ウレタンオリゴマーUAS−10、UAB−140(山陽国策パルプ社製)、UA−7200(新中村化学社製、DPHA−40H(日本化薬社製)、UA−306H、UA-306T、UA−306I、AH−600、T−600、AI−600(共栄社製)などが挙げられる。
また、酸基を有するエチレン性不飽和化合物類も好適であり、市販品としては、例えば、東亞合成株式会社製のカルボキシル基含有3官能アクリレートであるTO−756、及びカルボキシル基含有5官能アクリレートであるTO−1382などが挙げられる。
重合性化合物の重合性組成物中における含有量としては、該組成物の全固形分100部に対して、3〜55部が好ましく、より好ましくは10〜50部である。重合性化合物の含有量が前記範囲内であると、硬化反応が充分に行なえる。
本発明の重合性組成物は、感度及びパターン形成性向上のため(B)重合開始剤を含有する。本発明における重合開始剤は、光により分解し、本発明における重合可能な成分の重合を開始、促進する化合物であり、波長300〜500nmの領域に吸収を有するものであることが好ましい。また、重合開始剤は、単独で、又は2種以上を併用して用いることができる。
重合開始剤としては、例えば、アセトフェノン系、ケタール系、ベンゾフェノン系、ベンゾイン系、ベンゾイル系、キサントン系、活性ハロゲン化合物(トリアジン系、オキサジアゾール系、クマリン系)、アクリジン系、ビイミダゾール系、オキシムエステル系等が好ましく用いられ、例えば、特公昭57−6096号公報に記載のハロメチルオキサジアゾール、特公昭59−1281号公報、特開昭53−133428号公報等に記載のハロメチル−s−トリアジン等の活性ハロゲン化合物、米国特許第4318791号、欧州特許出願公開第88050号の各明細書に記載のケタール、アセタール、又はベンゾインアルキルエーテル類等の芳香族カルボニル化合物、米国特許第4199420号明細書に記載のベンゾフェノン類等の芳香族ケトン化合物、仏国特許発明第2456741号明細書に記載の(チオ)キサントン類又はアクリジン類化合物、特開平10−62986号公報に記載のクマリン系又はビイミダゾール系の化合物、特開平8−015521号公報等のスルホニウム有機硼素錯体等、等を挙げることができる。
本発明に用いられる(B)重合開始剤としてはオキシム化合物が、感度、経時安定性、後加熱時の着色の観点から好ましい。
例えば、1−フェニル−1,2−プロパンジオン−2−(o−エトキシカルボニル)オキシム、o−ベンゾイル−4’−(ベンズメルカプト)ベンゾイル−ヘキシル−ケトキシム、2,4,6−トリメチルフェニルカルボニル−ジフェニルフォスフォニルオキサイド、ヘキサフルオロフォスフォロートリアルキルフェニルホスホニウム塩、3−ベンゾイロキシイミノブタン−2−オン、3−アセトキシイミノブタン−2−オン、3−プロピオニルオキシイミノブタン−2−オン、2−アセトキシイミノペンタン−3−オン、2−アセトキシイミノ−1−フェニルプロパン−1−オン、2−ベンゾイロキシイミノ−1−フェニルプロパン−1−オン、3−(4−トルエンスルホニルオキシ)イミノブタン−2−オン、及び2−エトキシカルボニルオキシイミノ−1−フェニルプロパン−1−オンなどが挙げられる。
市販品ではIRGACURE−OXE01(チバジャパン社製)、IRGACURE−OXE02(チバジャパン社製)も好適に用いられる。
好ましくはさらに、特開2007−231000公報、及び、特開2007−322744公報に記載される環状オキシム化合物に対しても好適に用いることができる。
最も好ましくは、特開2007−269779公報に示される特定置換基を有するオキシム化合物や、特開2009−191061公報に示されるチオアリール基を有するオキシム化合物が挙げられる。
具体的には、オキシム系重合開始剤としては、下記式(C−1)で表される化合物が好ましい。なおオキシム化合物は、オキシムのN−O結合が(E)体のオキシム化合物であっても、(Z)体のオキシム化合物であっても、(E)体と(Z)体との混合物であってもよい。
前記Rで表される一価の置換基としては、一価の非金属原子団であることが好ましい。
前記一価の非金属原子団としては、アルキル基、アリール基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、複素環基、アルキルチオカルボニル基、アリールチオカルボニル基等が挙げられる。また、これらの基は、1以上の置換基を有していてもよい。また、前述した置換基は、さらに他の置換基で置換されていてもよい。
置換基としてはハロゲン原子、アリールオキシ基、アルコキシカルボニル基又はアリールオキシカルボニル基、アシルオキシ基、アシル基、アルキル基、アリール基等が挙げられる。
具体的には、チエニル基、ベンゾ[b]チエニル基、ナフト[2,3−b]チエニル基、チアントレニル基、フリル基、ピラニル基、イソベンゾフラニル基、クロメニル基、キサンテニル基、フェノキサチイニル基、2H−ピロリル基、ピロリル基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、ピリジル基、ピラジニル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、インドリジニル基、イソインドリル基、3H−インドリル基、インドリル基、1H−インダゾリル基、プリニル基、4H−キノリジニル基、イソキノリル基、キノリル基、フタラジニル基、ナフチリジニル基、キノキサニリル基、キナゾリニル基、シンノリニル基、プテリジニル基、4aH−カルバゾリル基、カルバゾリル基、β−カルボリニル基、フェナントリジニル基、アクリジニル基、ペリミジニル基、フェナントロリニル基、フェナジニル基、フェナルサジニル基、イソチアゾリル基、フェノチアジニル基、イソキサゾリル基、フラザニル基、フェノキサジニル基、イソクロマニル基、クロマニル基、ピロリジニル基、ピロリニル基、イミダゾリジニル基、イミダゾリニル基、ピラゾリジニル基、ピラゾリニル基、ピペリジル基、ピペラジニル基、インドリニル基、イソインドリニル基、キヌクリジニル基、モルホリニル基、及び、チオキサントリル基が例示できる。
下記の構造中、Y、X、及び、nは、それぞれ、後述する式(C−2)におけるY、X、及び、nと同義であり、好ましい例も同様である。
中でも、Aとしては、感度を高め、加熱経時による着色を抑制する点から、無置換のアルキレン基、アルキル基(例えば、メチル基、エチル基、tert−ブチル基、ドデシル基)で置換されたアルキレン基、アルケニル基(例えば、ビニル基、アリル基)で置換されたアルキレン基、アリール基(例えば、フェニル基、p−トリル基、キシリル基、クメニル基、ナフチル基、アンスリル基、フェナントリル基、スチリル基)で置換されたアルキレン基が好ましい。
なかでも、感度を高め、加熱経時による着色を抑制する点から、置換又は無置換のフェニル基が好ましい。
式(C−2)におけるR、A、及びArは、前記式(C−1)におけるR、A、及びArと同義であり、好ましい例も同様である。
また、式(C−2)におけるnは、0〜5の整数を表し、0〜2の整数が好ましい。
式(C−3)におけるR、X、A、Ar、及び、nは、前記式(C−2)におけるR、X、A、Ar、及び、nとそれぞれ同義であり、好ましい例も同様である。
化合物のモル吸光係数は、公知の方法を用いることができるが、具体的には、例えば、紫外可視分光光度計(Varian社製Carry−5 spctrophotometer)にて、酢酸エチル溶媒を用い、0.01g/Lの濃度で測定することが好ましい。
重合開始剤の重合性組成物中における含有量としては、該組成物の全固形分に対して、0.1〜10.0質量%が好ましく、より好ましくは0.5〜5.0質量%である。重合開始剤の含有量が前記範囲内であると、重合反応を良好に進行させて強度の良好な膜形成が可能である。
本発明に用いられる重合開始剤としては、オキシム系化合物、ビイミダゾール系化合物が最も好ましい。
本発明の重合性組成物は、バインダーの少なくとも一種を含有することが好ましい。前記バインダーとしては、アルカリ可溶性であれば特には限定されないが、耐熱性、現像性、入手性等の観点から選ばれることが好ましい。
前記エーテルダイマーを示す前記式(E−1)中、R1及びR2で表される置換基を有していてもよい炭素数1〜25の炭化水素基としては特に制限はないが、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、t−ブチル基、t−アミル基、ステアリル基、ラウリル基、2−エチルヘキシル基、等の直鎖状または分岐状のアルキル基;フェニル基等のアリール基;シクロヘキシル基、t−ブチルシクロヘキシル基、ジシクロペンタジエニル基、トリシクロデカニル基、イソボルニル基、アダマンチル基、2−メチル−2−アダマンチル基、等の脂環式基;1−メトキシエチル基、1−エトキシエチル基、等のアルコキシで置換されたアルキル基;ベンジル基等のアリール基で置換されたアルキル基;等が挙げられる。
これらの中でも特に、メチル基、エチル基、シクロヘキシル基、ベンジル基等のような酸や熱で脱離しにくい1級または2級炭素を含む基が耐熱性の点で好ましい。
なお、R1及びR2は、同種の置換基であってもよく、異なる置換基であってもよい。
アルカリ可溶性バインダーにエポキシ基を導入するには、例えば、エポキシ基を有するモノマー(以下「エポキシ基を導入するための単量体」と称することもある。)を、単量体成分として重合すればよい。前記エポキシ基を有するモノマーとしては、例えば、グリシジル(メタ)アクリレート、3,4−エポキシシクロヘキシルメチル(メタ)アクリレート、o−(またはm−、またはp−)ビニルベンジルグリシジルエーテル等が挙げられる。これらエポキシ基を導入するための単量体は、1種のみであってもよいし、2種以上であってもよい。アルカリ可溶性バインダーを得る際の単量体成分が前記エポキシ基を導入するための単量体をも含む場合、その含有割合は、特に制限されないが、全単量体成分中5〜70質量%、好ましくは10〜60質量%であるのがよい。
前記酸基としては、特に制限されないが、例えば、カルボキシル基、フェノール性水酸基、カルボン酸無水物基等が挙げられる。これら酸基は、1種のみであってもよいし、2種以上であってもよい。アルカリ可溶性バインダーに酸基を導入するには、例えば、酸基を有するモノマー及び/又は重合後に酸基を付与しうるモノマー(以下「酸基を導入するための単量体」と称することもある。)を、単量体成分として重合するようにすればよい。
なお、重合後に酸基を付与しうるモノマーを単量体成分として酸基を導入する場合には、重合後に例えば後述するような酸基を付与するための処理が必要となる。
前記酸基を有するモノマーとしては、例えば、(メタ)アクリル酸やイタコン酸等のカルボキシル基を有するモノマー、N−ヒドロキシフェニルマレイミド等のフェノール性水酸基を有するモノマー、無水マレイン酸、無水イタコン酸等のカルボン酸無水物基を有するモノマー等が挙げられるが、これらの中でも特に、(メタ)アクリル酸が好ましい。
前記重合後に酸基を付与しうるモノマーとしては、例えば、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート等の水酸基を有するモノマー、グリシジル(メタ)アクリレート等のエポキシ基を有するモノマー、2−イソシアナートエチル(メタ)アクリレート等のイソシアネート基を有するモノマー等が挙げられる。これら酸基を導入するための単量体は、1種のみであってもよいし、2種以上であってもよい。
重合後に酸基を付与しうるモノマーを用いる場合において、重合後に酸基を付与するための処理としては、ポリマー側鎖の極性基の一部を、ポリマー反応により変性する処理が挙げられる。
上記ノボラック樹脂としては、例えば、フェノール類とアルデヒド類とを酸触媒の存在下に縮合させて得られるものが挙げられる。上記フェノール類としては、例えば、フェノール、クレゾール、エチルフェノール、ブチルフェノール、キシレノール、フェニルフェノール、カテコール、レゾルシノール、ピロガロール、ナフトール、又はビスフェノールA等が挙げられる。上記アルデヒド類としては、例えば、ホルムアルデヒド、パラホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、プロピオンアルデヒド、又はベンズアルデヒド等が挙げられる。
上記フェノール類及びアルデヒド類は、単独若しくは2種以上を組み合わせて用いることができる。
また、アルカリ可溶性バインダーの酸価としては50〜300mgKOH/gが好ましく、75〜200mgKOH/gがより好ましく、80〜160mgKOH/gが特に好ましい。酸価がこの範囲にあるとパターン形成時に現像残渣がより残りにくく、且つ塗布均一性がより良好となる。
本発明の重合性組成物中の上記バインダーの使用量は、本発明の重合性組成物の全固形分に対して、10質量%〜90質量%が好ましく、20質量%〜80質量%が更に好ましく、30質量%〜70質量%が特に好ましい。
本発明の重合性組成物は、一般には、有機溶剤を用いて構成することができる。有機溶剤は、各成分の溶解性や重合性組成物の塗布性を満足すれば基本的には特に制限はないが、特に紫外線吸収剤、バインダーの溶解性、塗布性、安全性を考慮して選ばれることが好ましい。また、本発明の重合性組成物を調製する際には、少なくとも2種類の有機溶剤を含むことが好ましい。
本発明の重合性組成物には、必要に応じて、N,N−ジアルキルアミノ安息香酸アルキルエステルや2-メルカプトベンゾチアゾールなどの連鎖移動剤、塗布の均一性を向上させるためのフッソ系界面活性剤やポリオキシエチレンアルキルエーテルのようなノニオン系界面活性剤、アゾ系化合物や過酸化物系化合物などの熱重合開始剤、熱重合成分、膜の強度、感度を高める目的で多官能チオールやエポキシ化合物、アルコキシベンゾフェノン等の紫外線吸収剤、ジオクチルフタレートなどの可塑剤、低分子量有機カルボン酸などの現像性向上剤、その他充填剤、アルカリ可溶性樹脂以外の高分子化合物、酸化防止剤、凝集防止剤などの各種添加物を含有することができる。
また、現像後に後加熱で膜の硬化度を上げるために熱硬化剤を添加することができる。熱硬化剤としては、アゾ化合物、過酸化物等の熱重合開始剤、ノボラック樹脂、レゾール樹脂、エポキシ化合物、スチレン化合物等が挙げられる。
本発明の重合性組成物においては、該重合性組成物の製造中又は保存中において、重合性化合物の不要な熱重合を阻止するために、少量の重合禁止剤を添加することが望ましい。
本発明に用いうる重合禁止剤としては、ハイドロキノン、p−メトキシフェノール、ジ−t−ブチル−p−クレゾール、ピロガロール、t−ブチルカテコール、ベンゾキノン、4,4’−チオビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、N−ニトロソフェニルヒドロキシアミン第一セリウム塩等が挙げられる。
重合禁止剤の添加量は、重合性組成物の全質量に対して、約0.005質量%〜約5質量%が好ましい。
本発明の重合性組成物には、塗布性をより向上させる観点から、各種の界面活性剤を添加してもよい。使用しうる界面活性剤としては、アニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、ノニオン系界面活性剤、両性界面活性剤、シリコーン系界面活性剤、フッ素系界面活性剤、などが挙げられる。
即ち、フッ素系界面活性剤を含有する重合性組成物を適用した塗布液を用いて膜形成する場合においては、被塗布面と塗布液との界面張力を低下させることにより、被塗布面への濡れ性が改善され、被塗布面への塗布性が向上する。このため、少量の液量で数μm程度の薄膜を形成した場合であっても、厚みムラの小さい均一厚の膜形成をより好適に行える点で有効である。
界面活性剤の含有量は、重合性組成物の全固形分に対して、0.001質量%〜10質量%であるのが好ましく、0.01質量%〜5質量%であるのがより好ましい。
本発明の重合性組成物には、基板密着性を向上させうる密着剤を加えてもよい。
密着剤としては、シラン系カップリング剤、チタネート系カップリング剤、アルミニウム系カップリング剤を用いることが好ましい。シラン系カップリング剤としては、例えば、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン、γ−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−アクリロキシプロピルトリエトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−アミノプロピルジエトキシメチルシラン、フェニルトリメトキシシラン、等が挙げられる。
次に、本発明のカラーフィルタについて説明する。
本発明のカラーフィルタは、支持体上に、本発明の重合性組成物を用いてなる着色パターンを有することを特徴とする。
以下、本発明のカラーフィルタについて、その製造方法を通じて詳述する。
着色層形成工程では、支持体上に、本発明の重合性組成物を塗布して該重合性組成物からなる着色層を形成する。
また、これらの支持体上には、必要により、上部の層との密着改良、物質の拡散防止或いは基板表面の平坦化のために下塗り層を設けてもよい。
重合性組成物の塗布直後の膜厚としては、塗布膜の膜厚均一性、塗布溶剤の乾燥のしやすさの観点から、0.1〜10μmが好ましく、0.2〜5μmがより好ましく、0.2〜3μmがさらに好ましい。
露光工程では、前記着色層形成工程において形成された着色層(重合性組成物層)を、所定のマスクパターンを有するマスクを介して露光する。
本工程における露光においては、塗布膜のパターン露光は、所定のマスクパターンを介して露光し、光照射された塗布膜部分だけを硬化させることによりことにより行うことができる。露光に際して用いることができる放射線としては、特に、g線、h線、i線等の紫外線が好ましく用いられる。照射量は30〜1500mJ/cm2が好ましく、50〜1000mJ/cm2がより好ましく、80〜600mJ/cm2が最も好ましい。
現像工程では、アルカリ現像処理(現像工程)を行うことにより、上記露光工程で光照射されなかった部分をアルカリ水溶液(現像液)に溶出させ、それにより光硬化した部分だけを残し、パターン状皮膜を形成する。現像方式は、デイップ方式、シャワー方式、スプレー方式、パドル方式などいずれでもよく、これにスウィング方式、スピン方式、超音波方式などを組み合わせてもよい。またパドル現像も用いられる。現像液に触れる前に、被現像面を予め水等で湿しておいて、現像むらを防ぐこともできる。
現像温度としては通常15℃〜40℃であり、現像時間は20〜90秒である。
特に、上記の現像液のうち、下地の回路などにダメージを起さない、有機アルカリ現像液が望ましい。
次いで、余剰の現像液を純水で洗浄(リンス)し、乾燥を施す。
また、本発明の固体撮像素子は、前記本発明のカラーフィルタを備えることを特徴とする。
従って、具体的には、本発明のカラーフィルタを液晶表示装置やCCD等の固体撮像素子に好適に用いることができ、特に100万画素を超えるような高解像度のCCD素子やCMOS等に好適である。本発明のカラーフィルタは、例えば、CCD素子を構成する各画素の受光部と集光するためのマイクロレンズとの間に配置されるカラーフィルタとして用いることができる。
500mL三口フラスコに、ε−カプロラクトン 600.0g、2−エチル−1−ヘキサノール 22.8gを導入し、窒素を吹き込みながら、攪拌溶解した。モノブチル錫オキシド 0.1gを加え、100℃に加熱した。8時間後、ガスクロマトグラフィーにて、原料が消失したのを確認後、80℃まで冷却した。2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール 0.1gを添加した後、2−メタクリロイロキシエチルイソシアネート 27.2gを添加した。5時間後、1H−NMRにて原料が消失したのを確認後、室温まで冷却し、固体状の前駆体M1(下記構造)を200g得た。M1であることは、1H−NMR、IR、質量分析により確認した。
分散剤1の合成方法と同様の合成法により、下記に記載の分散剤2〜分散剤5を合成した。
下記の組成Aにて、分散剤1〜4を用いて、以下の条件で、3000rpmの条件でホモジナイザーを用いて3時間攪拌した。得られた混合溶液を、以下の条件にて寿工業製ウルトラアペックスミルUAM015を使用して分散処理を開始し、下記条件のときに分散剤を追加した。
(組成A)
・チタンブラック(三菱マテリアルズ社製 商品名13M−T) 25部
・分散剤1〜4のいずれか1つを固形分相当で5部
・溶剤(PGMEA) 分散組成物の固形分が、36.0%となる量
(分散条件)
・ビーズ径 0.05mm
・ビーズ充填率 75%
・ミル周速 12m/s
・投入液量 800g
・循環流量 13kg/h
・処理液温度 25℃〜30℃
上記条件により分散処理を行いながら分散組成物の粒度分布を測定し、1パスあたりの粒径の変化率が−10nm以上になったときに、分散の初期に添加した分散剤の量と同量の各分散剤1〜4のPGMEA溶液(固形分30%)を追加し、固形分35.0%(チタンブラック25質量%、分散剤の固形分10質量%)の分散組成物とした。分散剤の追加後はさらに分散処理を10パス行い、チタンブラックの分散組成物1〜4を得た。
下記の組成Bにて、分散剤5又はディスパービック111(ビックケミー社製)を用いて、以下の条件で、3000rpmの条件でホモジナイザーを用いて3時間攪拌した。得られた混合溶液を、以下の条件にて寿工業製ウルトラアペックスミルUAM015を使用して分散処理を実施した。
・チタンブラック(三菱マテリアルズ社製 商品名13M−T) 25部
・分散剤(分散剤5又はディスパービック111)を固形分相当で10部
・溶剤(PGMEA) 分散組成物の固形分が、35.0%となる量
(分散条件)
・ビーズ径 0.05mm
・ビーズ充填率 75%
・ミル周速 12m/s
・投入液量 800g
・循環流量 13kg/h
・処理液温度 25℃〜30℃
上記条件により分散処理を行いながら分散液の粒度分布を測定し、1パスあたりの粒径の変化率が−10nm以上になったときに、分散剤5又はディスパービック111のPGMEA35%溶液を固形分相当で5部追加した。分散剤の追加後はさらに分散処理を10パス行った。
下記組成Cにて、二本ロールを用い高粘度分散処理を施し、分散組成物を得た。この際の分散組成物の粘度は70000mPa・sであった。
その後、この分散組成物に下記組成Dの混合物を添加し、3000rpmの条件でホモジナイザーを用いて3時間攪拌した。得られた混合溶液を、0.3mmジルコニアビーズを用いた分散機(商品名:ディスパーマット、GETZMANN社製)にて4時間微分散処理を施して、カーボンブラックの分散組成物7を調製した。この際の混合溶液の粘度は37mPa・sであった。
・カーボンブラック(平均一次粒径15nm) 23部
・ベンジルメタクリレート/メタクリル酸(モル比=67/33)共重合体(Mw:28000)のPGMEA 45%溶液 22部
・分散剤(ゼネカ社製 ソルスパース5000) 1.2部
・ベンジルメタクリレート/メタクリル酸(モル比=67/33)共重合体(Mw:28000)のPGMEA45%溶液 22部
・溶剤(PGMEA) 200部
<黒色の重合性組成物>
下記組成Eの成分を攪拌機で混合して、実施例1〜6、比較例1〜2の黒色重合性組成物を表1に記載のように調製した。
・重合性化合物(表1に記載の重合性化合物) 4部
・樹脂(表1に記載の樹脂) 4部
・分散組成物(表1に記載の分散組成物) 24部
・溶剤(PGMEA) 4部
・溶剤(シクロヘキサノン) 6部
・溶剤(酢酸ブチル) 8部
・重合開始剤(表1に記載の化合物) 0.7部
・特定ポリマー(表1に記載の特定ポリマー) 0.5部
・その他(表1に記載の化合物) 表1に記載の量
表1及び表3で用いた重合開始剤I−1、I−2、I−3及びI−4の構造、H−1及びH−2の構造、SH−1及びSH−2の構造を下記に示す。
重合性化合物は下記の通りである。
MM−1:ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(日本化薬社製 DPHA)
MM−3:ペンタエリスリトールトリアクリレート(新中村化学社製 NKエステル A−TMPT)
MM−5:2,2−ビス[4−(アクリロキシ・ジエトキシ)フェニル]プロパン (新中村化学社製 NKエステル A−BPE−4)
MM−6:トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートトリアクリレート(日本化薬社製 SR−368)
MM−7:ペンタエリスリトールトリアクリレートヘキサメチレンジイソシアネートウレタンプレポリマー(共栄社化学社製 UA−306H)
B−1:ベンジルメタクリレート/メタクリル酸(質量比=70/30)共重合体、Mw=10,000
B−2:スチレン/メタクリル酸(質量比=50/50)共重合体のメタクリル酸ユニットの20%をグリシジルメタクリレートで変性した側鎖重合性の樹脂、Mw=30,000
B−3:メタクリル酸メチル/ヒドロキシエチルメタクリレート/β−メタクリロイルオキシエチルハイドロジェンサクシネート(質量比=50/20/30)共重合体、Mw=20,000
下記組成Fの成分を混合して溶解し、下塗り層用にレジスト液を調製した。
(組成F)
・溶剤:PGMEA 19.20部
・溶剤:乳酸エチル 36.67部
・バインダーポリマー:メタクリル酸ベンジル/メタクリル酸/メタクリル酸−2−ヒドロキシエチル共重合体(モル比=60/22/18)の40%PGMEA溶液 30.51部
・重合性化合物:ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート 12.20部
・重合禁止剤:p−メトキシフェノール 0.0061部
・フッ素系界面活性剤(DIC(株)製、メガファックF−475) 0.83部
・重合開始剤:TAZ−107(トリハロメチルトリアジン系の光重合開始剤、みどり化学社製) 0.586部
上記で得られた実施例1〜6及び比較例1〜2の黒色重合性組成物を上記で得られたシリコンウエハにスピンコート法で塗布し、その後ホットプレート上で120℃で2分加熱して、膜厚2.5μmの着色層を得た。
次いで、得られた着色層を、i線ステッパーを用い、3mm角のパターンを有するフォトマスクを介して露光量300mJ/cm2で露光を行った。
前記露光後の着色層に対し、テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド0.3質量%水溶液を用い、25℃で40秒間パドル現像を行った。その後スピンシャワーにてリンスを行いさらに純水にて水洗し、遮光膜パターンを得た。該パターンの断面をSEM(走査型電子顕微鏡)で撮影し、着色層の最表面と基板近傍(着色層の深部に相当)との画像幅の差を測定した。画像幅の差が3μm以下であれば良好である。表2に結果を示す。
<黒色重合性組成物>
下記組成Gの成分を攪拌機で混合して実施例7〜10、及び比較例3の黒色重合性組成物を調製した。
・重合性化合物(表3に記載の重合性化合物) 4部
・樹脂(表3に記載の樹脂) 4部
・分散組成物(表3に記載の分散組成物) 24部
・溶剤:シクロヘキサノン 10部
・溶剤:酢酸ブチル 8部
・重合開始剤(表3に記載の化合物) 0.75部
・特定ポリマー(表3に記載の特定ポリマー) 0.55部
・密着剤(S)(下記構造) 0.1部
・その他(表3に記載の化合物) 表3に記載の量
上記で得られた実施例7〜10、及び比較例3の黒色重合性組成物を下塗り層を有していないシリコンウエハにスピンコート法で塗布し、その後ホットプレート上で120℃で2分加熱して着色層を得た。
次いで、得られた着色層を、i線ステッパーを用い、2.5μmラインパターンを有するフォトマスクを介して400mJ/cm2で露光し、テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド0.3%水溶液を用い、25℃40秒間パドル現像を行った。その後スピンシャワーにてリンスを行い、さらに純水にて水洗し、遮光膜パターンを得た。該パターンの断面をSEM(走査型電子顕微鏡)で撮影し、着色層の最表面と基板近傍(着色層の深部に相当)との画像幅の差を測定した。画像幅の差が0.2μm以下であれば良好である。結果を表3に示した。
−有彩色着色重合性組成物の調製−
実施例1で用いた分散液1の調製において、黒色顔料であるチタンブラックを、下記有彩色顔料に代えた他は同様にして、それぞれ赤色(R)用着色重合性組成物R−1、緑色(G)用着色重合性組成物G−1、及び青色(B)用着色重合性組成物B−1を調製した。
・赤色(R)用顔料
C.I.ピグメントレッド254
・緑色(G)用顔料
C.I.ピグメントグリーン36とC.I.ピグメントイエロー219との30/70〔質量比〕混合物
・青色(B)用顔料
C.I.ピグメントブルー15:6とC.I.ピグメントバイオレット23との30/70〔質量比〕混合物
前記実施例1で作製した黒色感光性組成物を用いてブラックマトリックスを形成し、該ブラックマトリックス上に、前記赤色(R)用着色重合性組成物R−1を用いて、実施例1に記載の方法と同じ要領で1.6×1.6μmの赤色(R)の着色パターンを形成した。さらに、同様にして緑色(G)用着色重合性組成物G−1を用いて1.6×1.6μmの緑色(G)の着色パターンを、青色(B)用着色重合性組成物B−1を用いて1.6×1.6μmの青色(B)の着色パターンを順次形成して固体撮像素子用のカラーフィルタを作製した。
フルカラーのカラーフィルタを固体撮像素子に組み込んだところ、該固体撮像素子は、遮光性カラーフィルタの遮光性が高く、高解像度で、ノイズが低く、また色分離性にも優れることが確認された。
Claims (7)
- (A)重合性化合物、(B)重合開始剤、(C)着色剤、及び(D)重合抑制能を有する基と、表面局在化能を有する基とを少なくとも有するポリマー を含むカラーフィルタ用重合性組成物。
- 前記重合抑制能を有する基が、アミノ基、フェノール基、及び、N−オキシド基からなる群より選択される官能基である請求項1に記載のカラーフィルタ用重合性組成物。
- 前記表面局在化能を有する基が、炭素数6以上30以下のアルキル基、炭素数3以上25以下のフッ素化アルキル基、及び、シロキサン基からなる群より選択される官能基である請求項1または請求項2に記載のカラーフィルタ用重合性組成物。
- (C)着色剤が、チタンブラックである請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のカラーフィルタ用重合性組成物。
- カラーフィルタ用重合性組成物中に含まれる固形分が、25質量%以上40質量%以下の範囲である請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のカラーフィルタ用重合性組成物。
- 支持体上に、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のカラーフィルタ用重合性組成物により形成された着色パターンを有するカラーフィルタ。
- 請求項6に記載のカラーフィルタを具備してなる固体撮像素子。
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