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JP2010014770A - プラズマディスプレイ装置 - Google Patents

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JP2010014770A
JP2010014770A JP2008172043A JP2008172043A JP2010014770A JP 2010014770 A JP2010014770 A JP 2010014770A JP 2008172043 A JP2008172043 A JP 2008172043A JP 2008172043 A JP2008172043 A JP 2008172043A JP 2010014770 A JP2010014770 A JP 2010014770A
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Masashi Kawai
正志 河合
Hironori Konno
裕則 金野
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Panasonic Corp
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Panasonic Corp
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Abstract

【課題】プラズマディスプレイ装置の維持パルスの立上り時間を精度よく制御するとともに誤った制御信号を禁止する保護機能を付加する。
【解決手段】維持パルス発生回路は、維持電源の高電圧側に表示電極を接続する第1のクランプスイッチQ51と、維持電源の低電圧側に表示電極を接続する第2のクランプスイッチQ54とを有し、第1のクランプスイッチQ51を制御する第1のクランプ制御信号Sig51と第2のクランプスイッチQ54を制御する第2のクランプ制御信号Sig54との少なくとも1つはフォトカプラ87を介して伝達され、フォトカプラ87の発光ダイオードD87の一方の端子に第1のクランプ制御信号Sig51を入力し発光ダイオードD87の他方の端子に第2のクランプ制御信号Sig54を入力する。
【選択図】図9

Description

本発明は、壁掛けテレビや大型モニターに用いられるプラズマディスプレイ装置に関する。
プラズマディスプレイパネル(以下、「パネル」と略記する)として代表的な交流面放電型パネルは、対向配置された前面基板と背面基板との間に多数の放電セルが形成されている。前面基板上には表示電極である走査電極と維持電極とが互いに平行に複数対形成され、背面基板上には複数の平行なデータ電極が形成されている。そして表示電極とデータ電極とが立体交差するように前面基板と背面基板とが対向配置されて密封されている。ここで一対の表示電極とデータ電極とが対向する部分に放電セルが形成される。このような構成のパネルにおいて、各放電セル内でガス放電を発生させ、蛍光体を励起発光させてカラー表示を行っている。
パネルを駆動する方法としては、1フィールド期間を複数のサブフィールドに分割した上で、発光させるサブフィールドの組み合わせによって階調表示を行うサブフィールド法が一般的である。各サブフィールドは、初期化期間、書込み期間および維持期間を有する。初期化期間では初期化放電を発生し、続く書込み動作に必要な壁電荷を各電極上に形成する。書込み期間では、表示を行うべき放電セルにおいて選択的に書込み放電を発生し壁電荷を形成する。そして維持期間では表示電極である走査電極と維持電極とに交互に維持パルスを印加し、書込み放電を起こした放電セルで維持放電を発生させ、対応する放電セルの蛍光体を発光させることにより画像表示を行う。
表示電極に維持パルスを印加する回路として、維持パルス電圧にクランプするクランプ回路に加えて、消費電力を削減することができる、いわゆる電力回収回路を備えた維持パルス発生回路が一般的に用いられている。電力回収回路は、インダクタを構成要素に含む回路を用いて、そのインダクタと表示電極の電極間容量とをLC共振させて、維持パルスの立上りおよび立下りを行う回路である。
一方、維持パルスの立上り時間は放電特性に大きく影響することが知られている。そして維持パルスの立上り時間を精度よく制御して品質の高い画像を表示する様々な駆動方法が検討されている。例えば特許文献1には、複数回に1回の割合で立上りの急峻な維持パルスを挿入して維持放電のタイミングをそろえ、表示輝度を均一化する駆動方法が開示されている。また特許文献2には、パネルの点灯率に応じて立上り時間の異なる維持パルスの比率を制御する駆動方法が開示されている。
維持パルスの立上り時間は、電力回収回路のスイッチング素子の制御信号および電圧クランプ回路のスイッチング素子の制御信号のタイミングにより制御される。これらのスイッチング素子の制御信号は、マイコンや論理回路で構成されたタイミング発生回路で発生し、対応するスイッチング素子に適した電圧にレベルシフトして各スイッチング素子に供給される(例えば特許文献3参照)。
特開2005−338120号公報 特開2004−206094号公報 特開2007−233223号公報
上述したように、スイッチング素子の制御信号はマイコンや論理回路を用いて構成されたタイミング発生回路で発生し、レベルシフト回路を介して対応するスイッチング素子に供給される。レベルシフト回路としては、汎用のハーフブリッジドライバICが一般に用いられる。また必要に応じてフォトカプラや増幅回路が用いられることもある。しかしながら、スイッチング素子の制御信号の伝送経路に遅延時間のばらつきがあると維持パルスの立上り時間を精度よく制御することが難しくなる。特に汎用のハーフブリッジドライバICやフォトカプラ等、遅延時間が比較的長くそのばらつきも大きい回路素子を介してスイッチング素子の制御信号を伝送すると、維持パルスの立上り時間を精度よく制御することができなくなるおそれがあった。
またスイッチング素子の制御信号のそれぞれは、あらかじめ決められているシーケンスに従ってタイミング発生回路で発生するが、何らかの理由で不正規な動作を行った場合に、誤った制御信号を発生するおそれがあった。
本発明は、上記の課題に鑑みなされたものであり、維持パルスの立上り時間を精度よく制御するとともに誤った制御信号を禁止する保護機能を付加し、画像表示品質が優れ、動作の安定したプラズマディスプレイ装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、表示電極を有する放電セルを複数備えたパネルと、表示電極に印加する維持パルスを発生させる維持パルス発生回路と、維持パルス発生回路を制御する制御信号を発生するタイミング発生回路とを備えたプラズマディスプレイ装置であって、維持パルス発生回路は、回収コンデンサと、回収コンデンサから表示電極に電流を流して表示電極の電圧を上昇させる第1の回収スイッチと、表示電極から回収コンデンサに電流を流して表示電極の電圧を低下させる第2の回収スイッチと、維持パルスを発生させるための維持電源の高電圧側に表示電極を接続して表示電極に維持電源の高電圧側の電圧を印加する第1のクランプスイッチと、維持電源の低電圧側に表示電極を接続して表示電極に維持電源の低電圧側の電圧を印加する第2のクランプスイッチとを有し、タイミング発生回路は、第1の回収スイッチを制御する第1の回収制御信号と第2の回収スイッチを制御する第2の回収制御信号と、第1のクランプスイッチを制御する第1のクランプ制御信号と第2のクランプスイッチを制御する第2のクランプ制御信号とを発生し、第1のクランプ制御信号と第2のクランプ制御信号との少なくとも1つはフォトカプラを介して伝達され、フォトカプラの発光ダイオードの一方の端子に第1のクランプ制御信号を入力し発光ダイオードの他方の端子に第2のクランプ制御信号を入力することを特徴とする。この構成により、維持パルスの立上り時間を精度よく制御するとともに誤った制御信号を禁止する保護機能を付加し、画像表示品質が優れ、動作の安定したプラズマディスプレイ装置を提供することができる。
また、本発明のプラズマディスプレイ装置は、第1の回収制御信号と第2の回収制御信号との少なくとも1つはフォトカプラを介して伝達され、フォトカプラの発光ダイオードの一方の端子に第1の回収制御信号を入力し発光ダイオードの他方の端子に第2の回収制御信号を入力する構成であってもよい。
また、本発明のプラズマディスプレイ装置は、第1の回収制御信号と第1のクランプ制御信号とは1つのパッケージに収納されたレベルシフト回路を介して供給され、第2の回収制御信号と第2のクランプ制御信号とは1つのパッケージに収納されたレベルシフト回路を介して供給される構成であってもよい。
本発明によれば、維持パルスの立上り時間を精度よく制御するとともに誤った制御信号を禁止する保護機能を付加し、画像表示品質が優れ、動作の安定したプラズマディスプレイ装置を提供することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置について、図面を用いて説明する。
(実施の形態)
図1は、本発明の実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置に用いるパネル10の構造を示す分解斜視図である。ガラス製の前面基板11上には、走査電極12と維持電極13とが複数形成されている。そして一対の走査電極12と維持電極13とが1つの表示電極14を形成している。そして表示電極14を覆うように誘電体層15が形成され、その誘電体層15上に保護層16が形成されている。背面基板21上にはデータ電極22が複数形成され、データ電極22を覆うように誘電体層23が形成され、さらにその上に井桁状の隔壁24が形成されている。そして、隔壁24の側面および誘電体層23上には赤色、緑色および青色の各色に発光する蛍光体層25が設けられている。
これら前面基板11と背面基板21とは、微小な放電空間を挟んで表示電極14とデータ電極22とが交差するように対向配置され、その外周部をガラスフリット等の封着材によって封着されている。そして放電空間には、例えばキセノンを含む放電ガスが封入されている。放電空間は隔壁24によって複数の区画に仕切られており、表示電極14とデータ電極22とが交差する部分に放電セルが形成されている。そしてこれらの放電セルが放電、発光することにより画像が表示される。
なお、パネル10の構造は上述したものに限られるわけではなく、例えばストライプ状の隔壁を備えたものであってもよい。
図2は、本発明の実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置に用いるパネル10の電極配列図である。パネル10には、行方向に長いn本の走査電極SC1〜SCn(図1の走査電極12)およびn本の維持電極SU1〜SUn(図1の維持電極13)が配列され、列方向に長いm本のデータ電極D1〜Dm(図1のデータ電極22)が配列されている。そして、1対の走査電極SCi(i=1〜n)および維持電極SUiと1つのデータ電極Dj(j=1〜m)とが交差した部分に放電セルが形成され、放電セルは放電空間内にm×n個形成されている。なお、図1、図2に示したように、走査電極SCiと維持電極SUiとは互いに平行に対をなして形成されているため、走査電極SC1〜SCnと維持電極SU1〜SUnとの間に大きな電極間容量Cpが存在する。
次に、本実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置の構成およびその動作について説明する。
図3は、本発明の実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置30の回路ブロック図である。プラズマディスプレイ装置30は、パネル10、画像信号処理回路31、データ電極駆動回路32、走査電極駆動回路33、維持電極駆動回路34、タイミング発生回路35、各回路ブロックに必要な電源を供給する電源回路(図示せず)を備えている。
画像信号処理回路31は、画像信号をパネル10で表示できる画素数および階調数の画像信号に変換し、さらにサブフィールドのそれぞれにおける発光・非発光をデジタル信号のそれぞれのビットの「1」、「0」に対応させた画像データに変換する。データ電極駆動回路32は、画像データを各データ電極D1〜Dmに対応する書込みパルスに変換し、各データ電極D1〜Dmに印加する。
タイミング発生回路35は水平同期信号、垂直同期信号をもとにして、各回路ブロックの動作を制御する各種のタイミング信号(後述する第1の回収制御信号、第2の回収制御信号、第1のクランプ制御信号、第2のクランプ制御信号等、スイッチング素子の各種の制御信号を含む)を発生し、それぞれの回路ブロックへ供給する。走査電極駆動回路33、維持電極駆動回路34は、それぞれのタイミング信号に基づき駆動電圧波形を発生し、走査電極SC1〜SCn、維持電極SU1〜SUnのそれぞれに印加する。
図4は、本発明の実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置30の走査電極駆動回路33の詳細を示す回路図である。走査電極駆動回路33は、走査パルスを発生するための走査パルス発生回路40と、走査電極SC1〜SCnに印加する維持パルスを発生するとともに図4に示す走査パルス発生回路40の節点N0の電圧にその維持パルスを重畳する維持パルス発生回路42と、維持パルスの低電圧側の電圧以上の駆動電圧波形を発生する波形発生回路44と、維持パルスの高電圧側の電圧以下の駆動電圧波形を発生する波形発生回路46とを備えている。なお、本実施の形態においては、維持電源の高電圧側の電圧は維持パルス電圧Vsusであり、維持電源の低電圧側の電圧はGND、すなわち0(V)である。
走査パルス発生回路40は、節点N0の電圧に重畳された電圧Vscの電源E41と、走査電極SC1〜SCnのそれぞれに走査パルス電圧を出力するスイッチ部OUT1〜OUTnとを備えている。電源E41はDC−DCコンバータを用いて構成してもよいがブートストラップ回路を用いて構成してもよい。スイッチ部OUT1〜OUTnのそれぞれは、節点N0の電圧を出力するためのトランジスタQL1〜QLnと、節点N0の電圧に電圧Vscを重畳した電圧を出力するためのトランジスタQH1〜QHnとを有している。
維持パルス発生回路42は、クランプ部50と電力回収部55とを備えている。クランプ部50は、維持パルスを発生させるための維持電源の高電圧側の電圧Vsusに表示電極である走査電極SC1〜SCnを接続して、走査電極SC1〜SCnに電圧Vsusを印加する第1のクランプスイッチとしてのトランジスタQ51と、トランジスタQ51にバックツーバックで直列に接続された分離スイッチとしてのトランジスタQ52と、維持電源の低電圧側の電圧に表示電極である走査電極SC1〜SCnを接続して、走査電極SC1〜SCnに0(V)を印加する第2のクランプスイッチとしてのトランジスタQ54と、トランジスタQ54にバックツーバックで直列に接続された分離スイッチとしてのトランジスタQ53とを備えている。すなわち、トランジスタQ51とトランジスタQ52とを直列にかつ制御する電流の方向が互いに逆になるように、電圧Vsusの維持電源と節点N0との間に接続している。またトランジスタQ54とトランジスタQ53とを直列にかつ制御する電流の方向が互いに逆になるように、GNDと節点N0との間に接続している。
クランプスイッチおよび分離スイッチとしては、それぞれ絶縁ゲートバイポーラトランジスタまたは電界効果トランジスタを用いることができる。本実施の形態においてはトランジスタQ51〜Q54として絶縁ゲートバイポーラトランジスタを用いており、トランジスタQ51のエミッタとトランジスタQ52のエミッタとを接続し、トランジスタQ53のコレクタとトランジスタQ54のコレクタとを接続している。以下、トランジスタQ51のエミッタとトランジスタQ52のエミッタとを接続した節点を「節点N1」と称し、トランジスタQ53のコレクタとトランジスタQ54のコレクタとを接続した節点を「節点N2」と称する。
またトランジスタQ51、トランジスタQ52、トランジスタQ53、トランジスタQ54のそれぞれに対して、エミッタからコレクタに向かう電流をバイパスさせるためのダイオードD51、ダイオードD52、ダイオードD53、ダイオードD54を並列に接続している。したがって、トランジスタQ51をオンにすることによりトランジスタQ51およびダイオードD52を介して電圧Vsusの維持電源から節点N0に向かって電流を流すことができ、トランジスタQ52をオンにすることによりトランジスタQ52およびダイオードD51を介して節点N0から維持電源に向かって電流を流すことができる。また、トランジスタQ54をオンにすることによりダイオードD53およびトランジスタQ54を介して節点N0からGNDに向かって電流を流すことができ、トランジスタQ53をオンにすることによりダイオードD54およびトランジスタQ53を介してGNDから節点N0に向かって電流を流すことができる。
なお、スイッチング素子として電界効果トランジスタを用いる場合には、電界効果トランジスタのボディーダイオードが逆方向の電流をバイパスさせるため、対応するダイオードを省略してもよい。
電力回収部55は、電力を回収するための回収コンデンサC56と、回収コンデンサC56から表示電極である走査電極SC1〜SCnへ電流を流して走査電極SC1〜SCnの電圧を上昇させるための電流経路を形成する第1の回収スイッチと、表示電極である走査電極SC1〜SCnから回収コンデンサC56へ電流を流して走査電極SC1〜SCnの電圧を低下させるための電流経路を形成する第2の回収スイッチとを有している。回収コンデンサC56から走査電極SC1〜SCnへ電流を流す電流経路は、第1の回収スイッチとしてのトランジスタQ57と、ダイオードD57と、インダクタL57とを直列に接続して構成されている。また走査電極SC1〜SCnから回収コンデンサC56へ電流を流す電流経路は、第2の回収スイッチとしてのトランジスタQ58と、ダイオードD58と、インダクタL58とを直列に接続して構成されている。そして電極間容量CpとインダクタL57またはインダクタL58とをLC共振させて維持パルスの立上りおよび立下りを行う。なお、回収コンデンサC56は電極間容量Cpに比べて十分に大きい容量を持ち、電力回収部55の電源として働くように、電圧Vsusの半分の約Vsus/2に充電されている。
波形発生回路44は、電界効果トランジスタQ44とコンデンサC44と抵抗R44とツェナーダイオードD44を有し電圧Vsetの電源に接続されたミラー積分回路で構成され、節点N0の電圧を緩やかに上昇させる上り傾斜波形電圧を発生する。そしてトランジスタQ44のドレインは電圧Vsetの電源に接続され、トランジスタQ44のソースはトランジスタQ53とトランジスタQ54との接続点、すなわち節点N2に接続されている。
波形発生回路46は、電界効果トランジスタQ46とコンデンサC46と抵抗R46とから構成され電圧Vadの電源に接続されたミラー積分回路を有し、節点N0の電圧を緩やかに下降させる下り傾斜波形電圧を発生させる。そしてトランジスタQ46のソースは電圧Vadの電源に接続され、トランジスタQ46のドレインはトランジスタQ51とトランジスタQ52との接続点、すなわち節点N1に接続されている。また波形発生回路46は、電圧Vadの電源に接続されたトランジスタQ48およびダイオードD48を有し、節点N1の電圧を負の電圧Vadにクランプする。そしてトランジスタQ48のエミッタは電圧Vadの電源に接続され、トランジスタQ48のコレクタはトランジスタQ51とトランジスタQ52との節点N1に接続されている。
このように、波形発生回路46の出力側を節点N1に接続し、波形発生回路44の出力側を節点N2に接続した構成とすることで、節点N0の電圧を上り傾斜波形電圧、下り傾斜波形電圧、電圧Vsus、負の電圧Vad、0(V)等の電圧に設定することができる。
図5は、本発明の実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置30の維持電極駆動回路34の詳細を示す回路図である。維持電極駆動回路34は、維持電極SU1〜SUnに印加する維持パルスを発生する維持パルス発生回路62と、電圧Ve1および電圧Ve2を発生する電圧発生回路64とを備えている。
維持パルス発生回路62は、クランプ部70と電力回収部75とを備えている。クランプ部70は、維持パルスを発生させるための維持電源の高電圧側の電圧Vsusに維持電極SU1〜SUnを接続して、維持電極SU1〜SUnに電圧Vsusを印加する第1のクランプスイッチとしてのトランジスタQ71と、維持電源の低電圧側の電圧に維持電極SU1〜SUnを接続して、維持電極SU1〜SUnに0(V)を印加する第2のクランプスイッチとしてのトランジスタQ74とを備えている。
電力回収部75は、電力を回収するための回収コンデンサC76と、維持電極SU1〜SUnの電圧を上昇させるために回収コンデンサC76から維持電極SU1〜SUnへ電流を流す電流経路を形成する第1の回収スイッチと、維持電極SU1〜SUnの電圧を低下させるために維持電極SU1〜SUnから回収コンデンサC76へ電流を流す電流経路を形成する第2の回収スイッチとを有している。回収コンデンサC76から維持電極SU1〜SUnへ電流を流す電流経路は、第1の回収スイッチとしてのトランジスタQ77と、ダイオードD77と、インダクタL77とを直列に接続して形成されている。また維持電極SU1〜SUnから回収コンデンサC76へ電流を流す電流経路は、第2の回収スイッチとしてのトランジスタQ78と、ダイオードD78と、インダクタL78とを直列に接続して形成されている。そして電極間容量CpとインダクタL77またはインダクタL78とをLC共振させて維持パルスの立上りおよび立下りを行う。なお、回収コンデンサC76は電極間容量Cpに比べて十分に大きい容量を持ち、電力回収部75の電源として働くように、電圧Vsusの半分の約Vsus/2に充電されている。
第1のクランプスイッチ、第2のクランプスイッチ、第1の回収スイッチ、第2の回収スイッチとしては、それぞれ絶縁ゲートバイポーラトランジスタまたは電界効果トランジスタを用いることができる。本実施の形態においてはトランジスタQ71、トランジスタQ74、トランジスタQ77、トランジスタQ78として絶縁ゲートバイポーラトランジスタを用いており、またトランジスタQ71、トランジスタQ74に対して、エミッタからコレクタに向かう電流をバイパスさせるためのダイオードD71、ダイオードD74をそれぞれ並列に接続している。
なお、スイッチング素子として電界効果トランジスタを用いる場合には、電界効果トランジスタのボディーダイオードが逆方向の電流をバイパスさせるため、対応するダイオードを省略してもよい。
電圧発生回路64は、電圧Ve1の電源に接続されたトランジスタQ64および逆流防止用のダイオードD64と、電圧Ve2の電源に接続されたトランジスタQ65および逆流防止用のダイオードD65とを有し、維持電極SU1〜SUnに電圧Ve1または電圧Ve2を印加する。
次に、走査電極駆動回路33および維持電極駆動回路34の動作をパネル10の駆動方法とともに説明する。パネル10はサブフィールド法、すなわち1フィールド期間を複数のサブフィールドに分割し、サブフィールド毎に各放電セルの発光・非発光を制御することによって階調表示を行う。それぞれのサブフィールドは初期化期間、書込み期間および維持期間を有する。
初期化期間では初期化放電を発生し、続く書込み放電に必要な壁電荷を各電極上に形成する。書込み期間では、書込み電圧として走査電極SC1〜SCnに走査パルスを印加するとともにデータ電極D1〜Dmに選択的に書込みパルスを印加して、発光させるべき放電セルで選択的に書込み放電を発生し壁電荷を形成する。そして維持期間では、輝度重みに応じた数の維持パルスを表示電極である走査電極SC1〜SCnと維持電極SU1〜SUnに交互に印加して、書込み放電を発生した放電セルで維持放電を発生させて発光させる。
図6は、本発明の実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置30のパネル10の各電極に印加する駆動電圧波形図であり、2つのサブフィールドの駆動電圧波形を示している。また図7は、本発明の実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置30の走査電極駆動回路33の節点N0、節点N1、節点N2の電圧波形を示す図である。以下に、1つのサブフィールドの動作の詳細について説明する。
初期化期間の前半部では、データ電極D1〜Dm、維持電極SU1〜SUnにそれぞれ0(V)を印加するとともに、走査電極SC1〜SCnには緩やかに上昇する上り傾斜波形電圧を印加する。維持電極SU1〜SUnに0(V)を印加するには、トランジスタQ74をオンにする。
走査電極SC1〜SCnに上り傾斜波形電圧を印加するには、トランジスタQ53、トランジスタQ54をオンにして節点N0の電圧VN0を0(V)とし、スイッチ部OUT1〜OUTnのトランジスタQH1〜QHnをオンにして走査電極SC1〜SCnに電圧Vscを印加する。次にトランジスタQ54をオフにするとともにトランジスタQ44に電流を流してミラー積分回路を動作させる。すると節点N2の電圧VN2はツェナーダイオードD44のツェナー電圧Vz分の電圧上昇の後、電圧Vsetに向かって緩やかに上昇する。分離スイッチであるトランジスタQ53がオンであるため、節点N0の電圧VN0も節点N2の電圧VN2と同様に電圧Vsetに向かって緩やかに上昇する。こうしてスイッチ部OUT1〜OUTnのそれぞれが節点N0の電圧VN0に電圧Vscを重畳した電圧を出力するので、走査電極SC1〜SCnに電圧(Vsc+Vset)に向かって緩やかに上昇する傾斜波形電圧が印加される。
この傾斜波形電圧が上昇する間に、走査電極SC1〜SCnと維持電極SU1〜SUn、データ電極D1〜Dmとの間でそれぞれ微弱な初期化放電が起こり、それぞれの電極上に壁電圧が蓄積される。ここで、電極上の壁電圧とは電極を覆う誘電体層上、保護層上、蛍光体層上等に蓄積された壁電荷により生じる電圧を表す。
初期化期間の後半部では、維持電極SU1〜SUnに正の電圧Ve1を印加するとともに、走査電極SC1〜SCnには緩やかに下降する下り傾斜波形電圧を印加する。維持電極SU1〜SUnに電圧Ve1を印加するには、トランジスタQ74をオフにしてトランジスタQ64をオンにする。
走査電極SC1〜SCnに下り傾斜波形電圧を印加するには、まずトランジスタQ44をオフにする。そしてトランジスタQ51、トランジスタQ52をオンにして節点N0の電圧VN0を電圧Vsusに変更する。その後、スイッチ部OUT1〜OUTnのトランジスタQH1〜QHnをオフ、トランジスタQL1〜QLnをオンにして走査電極SC1〜SCnに電圧Vsusを印加する。そしてその後、トランジスタQ51、トランジスタQ53をオフにするとともにトランジスタQ46に電流を流してミラー積分回路を動作させる。すると節点N1の電圧VN1は電圧Vadに向かって緩やかに下降する。分離スイッチであるトランジスタQ52がオンであるため、節点N0の電圧VN0も節点N1の電圧VN1と同様に電圧Vadに向かって緩やかに下降する。こうして電圧Vadに向かって緩やかに下降する傾斜波形電圧を走査電極SC1〜SCnに印加する。
すると、この傾斜波形電圧が下降する間に、走査電極SC1〜SCnと維持電極SU1〜SUn、データ電極D1〜Dmとの間で再び微弱な初期化放電が起こり、各電極上の壁電圧は書込み動作に適した値に調整される。なお、本実施の形態においては、壁電圧を微調整するために、走査電極SC1〜SCnに印加する電圧が電圧Vadに達する直前に電圧の降下を停止している。
このようにして初期化期間では初期化放電を発生し、続く書込み放電に必要な壁電荷を各電極上に形成する。なお、図6の第2サブフィールドの初期化期間に示したように、初期化期間の前半部を省略してもよい。この場合には、直前のサブフィールドの維持期間に維持放電を行った放電セルで選択的に初期化放電が発生する。
続く書込み期間では、まず維持電極SU1〜SUnに電圧Ve2を印加し、走査電極SC1〜SCnに電圧(Vad+Vsc)を印加する。維持電極SU1〜SUnに電圧Ve2を印加するには、トランジスタQ64をオフにしてトランジスタQ65をオンにする。走査電極SC1〜SCnに電圧(Vad+Vsc)を印加するには、まずトランジスタQ48をオンにして節点N1の電圧VN1を負の電圧Vadとする。分離スイッチであるトランジスタQ52がオンであるため、節点N0の電圧VN0も電圧VN1と同様に負の電圧Vadとなる。そしてスイッチ部OUT1〜OUTnのトランジスタQH1〜QHnをオン、トランジスタQL1〜QLnをオフにして走査電極SC1〜SCnに電圧(Vad+Vsc)を印加する。
その後、走査電極SC1に負の走査パルス電圧Vadを印加するとともに、データ電極D1〜Dmのうち1行目に発光させるべき放電セルのデータ電極Dk(k=1〜m)に正の書込みパルス電圧Vdを印加する。走査電極SC1に走査パルス電圧Vadを印加するには、トランジスタQH1をオフにしトランジスタQL1をオンにする。
すると1行目の放電セルのうち書込みパルスを印加した放電セルでは書込み放電が起こり、各電極上に壁電圧を蓄積する書込み動作が行われる。一方、書込みパルス電圧Vdを印加しなかった放電セルでは書込み放電は発生しない。このようにして選択的に書込み動作を行う。
次に、トランジスタQH1をオン、トランジスタQL1をオフに戻し、トランジスタQH2をオフにしトランジスタQL2をオンにして2行目の走査電極SC2に走査パルス電圧Vadを印加する。そしてデータ電極D1〜Dmのうち2行目に発光させるべき放電セルのデータ電極Dkに書込みパルス電圧Vdを印加する。すると2行目の放電セルで選択的に書込み放電が起こる。以上の書込み動作をn行目の放電セルに至るまで行う。
その後、トランジスタQ48をオフにする。そしてトランジスタQ53、トランジスタQ54をオンにして節点N2の電圧VN2、節点N0の電圧VN0を0(V)にする。さらにスイッチ部OUT1〜OUTnのトランジスタQH1〜QHnをオフ、トランジスタQL1〜QLnをオンにして走査電極SC1〜SCnに0(V)を印加する。
続く維持期間では、表示電極である走査電極SC1〜SCnと維持電極SU1〜SUnとに交互に維持パルスを印加する。図8は、本発明の実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置30の維持パルス発生回路の制御信号と維持パルスを示す図であり、特に維持パルスの詳細と各トランジスタの制御信号のタイミングとを示している。
走査電極SC1〜SCnに維持パルスを印加するには、まず図8に示した時刻t1においてトランジスタQ57をオンにする。すると、回収コンデンサC56からトランジスタQ57、ダイオードD57、インダクタL57およびトランジスタQL1〜QLnを介して電流が流れ始め、走査電極SC1〜SCnの電圧が上がり始める。インダクタL57と電極間容量Cpとは共振回路を形成しているので、共振周期の1/2の時間経過後には走査電極SC1〜SCnの電圧は電圧Vsus付近まで上昇する。
そして時刻t2において、トランジスタQ51をオンにする。すると節点N1の電圧VN1、節点N0の電圧VN0が電圧Vsusとなり、走査電極SC1〜SCnに電圧Vsusが印加される。
このようにして走査電極SC1〜SCnの電圧は強制的に電圧Vsusまで上昇し、書込み放電を起こした放電セルで維持放電が発生する。その後、トランジスタQ57、トランジスタQ51をオフにする。
次に、時刻t3においてトランジスタQ58をオンにする。すると、走査電極SC1〜SCnからトランジスタQL1〜QLn、インダクタL58、ダイオードD58、トランジスタQ58を介して回収コンデンサC56に電流が流れ始め、走査電極SC1〜SCnの電圧が下がり始める。インダクタL58と電極間容量Cpとは共振回路を形成しているので、共振周期の1/2の時間経過後には走査電極SC1〜SCnの電圧は0(V)付近まで低下する。
次に時刻t4において、トランジスタQ54をオンにする。すると節点N2の電圧VN2、節点N0の電圧VN0が0(V)となり、走査電極SC1〜SCnに0(V)が印加される。
維持電極SU1〜SUnに維持パルスを印加するには、まず時刻t5においてトランジスタQ77をオンにする。すると、回収コンデンサC76からトランジスタQ77、ダイオードD77およびインダクタL77を介して電流が流れ始め、維持電極SU1〜SUnの電圧が上がり始める。インダクタL77と電極間容量Cpとは共振回路を形成しているので、共振周期の1/2の時間経過後には維持電極SU1〜SUnの電圧は電圧Vsus付近まで上昇する。
そして時刻t6において、トランジスタQ71をオンにする。すると維持電極SU1〜SUnに電圧Vsusが印加される。
このようにして維持電極SU1〜SUnの電圧は強制的に電圧Vsusまで上昇し、書込み放電を起こした放電セルで維持放電が発生する。その後、トランジスタQ77、トランジスタQ71をオフにする。
次に、時刻t7においてトランジスタQ78をオンにする。すると、維持電極SU1〜SUnからインダクタL78、ダイオードD78、トランジスタQ78を介して回収コンデンサC76に電流が流れ始め、維持電極SU1〜SUnの電圧が下がり始める。インダクタL78と電極間容量Cpとは共振回路を形成しているので、共振周期の1/2の時間経過後には維持電極SU1〜SUnの電圧は0(V)付近まで低下する。
次に時刻t8において、トランジスタQ74をオンにする。すると維持電極SU1〜SUnに電圧0(V)が印加される。
以下同様にして、走査電極SC1〜SCnと維持電極SU1〜SUnとに交互に輝度重みに応じた数の維持パルスを印加し、表示電極14を構成する一対の走査電極12と維持電極13との間に電位差を与えることにより、書込み期間において書込み放電を起こした放電セルで維持放電が継続して行われる。なお本実施の形態においては、維持期間の間はトランジスタQ52、トランジスタQ53をオンとしている。
上述したように、本実施の形態における走査電極駆動回路33では、回収コンデンサC56と走査電極SCiとの間に介在するスイッチング素子は2つのトランジスタと1つのダイオードだけであり、電圧Vsusの電源と走査電極SCiとの間、およびGNDと走査電極SCiとの間に介在するスイッチング素子は2つのトランジスタと1つのダイオード、または3つのトランジスタだけである。さらに電圧Vset、電圧Vadの各電源と走査電極SCiとの間に介在するスイッチング素子も2つのトランジスタと1つのダイオード、または3つのトランジスタだけである。このように本実施の形態においては、各電流経路に介在するスイッチング素子の数を3個以下とすることで、走査電極駆動回路33の出力インピーダンスを抑制している。
なお本実施の形態において用いる電源の各電圧値は、例えば、電圧Vset=330(V)、電圧Vsus=190(V)、電圧Vsc=140(V)、電圧Vad=−100(V)、電圧Ve1=160(V)、電圧Ve2=170(V)である。しかしこれらの電圧値は、パネルの放電特性、プラズマディスプレイ装置の仕様等により最適な値に設定することが望ましい。
次に、維持パルスの立上り時間を制御する方法について説明する。特許文献1および特許文献2に記載されているような立上り時間の短い維持パルスを発生するには、電力回収部55、電力回収部75およびクランプ部50、クランプ部70を用いて維持パルスの立上りを行う時間を短く設定すればよい。
例えば走査電極SC1〜SCnに立上り時間の短い維持パルスを印加するには、図8に示した時刻t11においてトランジスタQ57をオンにする。すると、回収コンデンサC56からトランジスタQ57、ダイオードD57、インダクタL57およびトランジスタQL1〜QLnを介して電流が流れ始め、走査電極SC1〜SCnの電圧が上がり始める。そしてこの後も継続して電力回収部55を用いて維持パルスの立上りを行うと仮定すると、図8に破線で示したように、共振周期の1/2の時間経過後には走査電極SC1〜SCnの電圧は電圧Vsus付近まで上昇する。
しかし立上り時間の短い維持パルスを印加する場合には、共振周期の1/2の時間が経過する以前の時刻t12においてトランジスタQ51をオンにする。すると走査電極SC1〜SCnの電圧は電圧Vsusまで急速に上昇し、立上り時間(時刻t11から時刻t12までの時間)が短い維持パルス、すなわち急峻な維持パルスが走査電極SC1〜SCnに印加される。
維持電極SU1〜SUnに立上り時間の短い維持パルスを印加する場合も同様である。
また立上り時間の長い維持パルスを発生するには、電力回収部55、電力回収部75およびクランプ部50、クランプ部70を用いて維持パルスの立上りを行う時間を長く設定すればよい。
例えば維持電極SU1〜SUnに立上り時間の長い維持パルスを印加するには、図8に示した時刻t15においてトランジスタQ77をオンにする。すると、回収コンデンサC76からトランジスタQ77、ダイオードD77、インダクタL77を介して電流が流れ始め、維持電極SU1〜SUnの電圧が上がり始める。そして共振周期の1/2の時間経過後に維持電極SU1〜SUnの電圧は電圧Vsus付近まで上昇し、このとき維持放電が発生すると維持電極SU1〜SUnの電圧は降下する。
そして、例えば共振周期の1/2の時間よりも長い時間が経過した後の時刻t16において、トランジスタQ71をオンにする。すると維持電極SU1〜SUnの電圧が一旦下降した後、再び電圧Vsusまで上昇する。このような維持パルスを印加すると、特許文献2に記載されているような2山の維持放電を発生させることができる。
走査電極SC1〜SCnに立上り時間の長い維持パルスを印加する場合も同様である。
このようにして、維持パルスの立上り時間を精度よく制御するためには、走査電極駆動回路33のトランジスタQ57およびトランジスタQ51を、また維持電極駆動回路34のトランジスタQ77およびトランジスタQ71を精度よく制御すればよい。詳細な説明は省略したが、維持パルスの立下り時間を精度よく制御するためには、走査電極駆動回路33のトランジスタQ54およびトランジスタQ58を、また維持電極駆動回路34のトランジスタQ74およびトランジスタQ78を精度よく制御すればよい。
なお、図8には、トランジスタQ54をオンにした後トランジスタQ77をオンにする駆動電圧波形図を示したが、トランジスタQ77をオンにした後トランジスタQ54をオンにしてもよく、またトランジスタQ77とトランジスタQ54とを同時にオンにしてもよい。同様に、トランジスタQ74をオンにした後トランジスタQ57をオンにする駆動電圧波形図を示したが、トランジスタQ57をオンにした後トランジスタQ74をオンにしてもよく、またトランジスタQ57とトランジスタQ74とを同時にオンにしてもよい。
次に、維持パルスの立上り時間および立下り時間を精度よく制御するための回路構成について説明する。
トランジスタQ51のエミッタは節点N1であり、その電圧は図7に示したように変動するため、トランジスタQ51を制御するためには節点N1の電圧に重畳した制御信号にレベルシフトする必要がある。そのために第1のクランプ制御信号Sig51はレベルシフト回路を経由してトランジスタQ51に伝達される。トランジスタQ57、トランジスタQ58についても同様である。
レベルシフト回路はトランジスタ等を用いて構成することも可能であるが、汎用のレベルシフト用ICを用いて構成すると、コスト面、実装面で有利である。本実施の形態においては、レベルシフト回路の2回路分が1つのパッケージに集積されたハーフブリッジドライバICを用いてレベルシフト回路を構成している。またトランジスタQ51、トランジスタQ57のエミッタは負の電圧Vadまで低下するが、汎用のハーフブリッジドライバICは負の電圧へレベルシフトできないものが多く、この場合には、フォトカプラを用いるか、あるいは本実施の形態のように、汎用のハーフブリッジドライバICとフォトカプラとを併用すればよい。
図9は、本発明の実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置30の走査電極駆動回路33の制御信号を含む回路図であり、トランジスタQ51、トランジスタQ54、トランジスタQ57、トランジスタQ58と、それらの制御信号の伝達回路を示している。
第1のクランプスイッチであるトランジスタQ51を制御する第1のクランプ制御信号Sig51は、バッファG91、抵抗R91を介してフォトカプラ87の発光ダイオードD87のアノードに入力される。フォトカプラ87のフォトトランジスタQ87の出力はインバータG97、レベルシフト回路81を経由してトランジスタQ51のゲートに伝達される。第1の回収スイッチであるトランジスタQ57を制御する第1の回収制御信号Sig57は、バッファG93、抵抗R93を介してフォトカプラ88の発光ダイオードD88のアノードに入力される。フォトカプラ88のフォトトランジスタQ88の出力はインバータG98、レベルシフト回路82とを経由してトランジスタQ57のゲートに伝達される。ここで抵抗R97、抵抗R98はプルアップ抵抗である。第2のクランプスイッチであるトランジスタQ54を制御する第2のクランプ制御信号Sig54は、バッファG96、レベルシフト回路85を経由してトランジスタQ54のゲートに伝達される。第2の回収スイッチであるトランジスタQ58を制御する第2の回収制御信号Sig58は、バッファG95、レベルシフト回路84を経由してトランジスタQ58のゲートに伝達される。
本実施の形態においては、第2のクランプ制御信号Sig54がバッファG92を介してフォトカプラ87の発光ダイオードD87のカソードに入力されている。さらに第2の回収制御信号Sig58がバッファG94を介してフォトカプラ88の発光ダイオードD88のカソードに入力されている。
なお、制御信号のそれぞれはバッファG91〜バッファG96を介して伝達されているが、これらはフォトカプラ、レベルシフト回路の駆動能力等に鑑み必要に応じて挿入することが望ましい。また制御信号はインバータG97、インバータG98を介して伝達されているが、これらも論理の整合性を取るために必要に応じて挿入することが望ましい。
本実施の形態においては、第1のクランプ制御信号Sig51と第1の回収制御信号Sig57とは、1つのパッケージ89に収納された2つのフォトカプラ87、フォトカプラ88、および1つのパッケージ83に収納された2つのレベルシフト回路81、レベルシフト回路82を介して、それぞれのトランジスタQ51、トランジスタQ57に供給されている。2つのレベルシフト回路81、レベルシフト回路82は1つのハーフブリッジドライバICに集積されており、このハーフブリッジドライバICがパッケージ83に収納されている。また、第2のクランプ制御信号Sig54と第1の回収制御信号Sig58とは、1つのパッケージ86に収納された2つのレベルシフト回路85、レベルシフト回路84を用いて、それぞれのトランジスタQ54、トランジスタQ58に供給されている。2つのレベルシフト回路84、レベルシフト回路85は1つのハーフブリッジドライバICに集積されており、このハーフブリッジドライバICがパッケージ86に収納されている。このように第1のクランプ制御信号Sig51と第1の回収制御信号Sig57を伝達することにより、維持パルスの立上り時間を精度よく制御することができる。またこのように第2のクランプ制御信号Sig54と第2の回収制御信号Sig58とを伝達することにより、維持パルスの立下り時間を精度よく制御することができる。以下、その理由について説明する。
レベルシフト回路やフォトカプラは、信号を伝達するときのディレイ時間が比較的長く、そのばらつきも大きい。ハーフブリッジドライバICに集積されたレベルシフト回路についても同様に、ディレイ時間が比較的長く、そのばらつきも大きい。しかしながら1つのハーフブリッジドライバICに集積された2つのレベルシフト回路のディレイ時間は比較的そろっており、その相対的なばらつきは小さい。例えば本実施の形態で用いた1つのハーフブリッジドライバICに集積された2つのレベルシフト回路のディレイ時間は200ns±50nsであるが、その相対的なばらつきは±15nsである。1つのパッケージに収められた2つのフォトカプラについても同様に、ディレイ時間の絶対値およびそのばらつきは大きいが、その相対的なばらつきは小さい。
走査電極SC1〜SCnに印加する維持パルスの立上り時間は、上述したようにトランジスタQ57がオンしてからトランジスタQ51がオンするまでの時間で決まる。トランジスタの制御信号はそれぞれタイミング発生回路35で発生し、フォトカプラやレベルシフト回路等を経由して伝達される。そのため、それぞれの制御信号のディレイ時間にばらつきが発生すると、立上り時間もばらつくことになる。
しかしながら本実施の形態においては、第1のクランプ制御信号Sig51、第1の回収制御信号Sig57は1つのパッケージ89に収められた2つのフォトカプラ87、フォトカプラ88、および1つのパッケージ83に収納された2つのレベルシフト回路81、レベルシフト回路82を経由して対応するトランジスタQ51、トランジスタQ57に伝達される。2つのフォトカプラ87、フォトカプラ88は1つのパッケージ89に収められているため、フォトカプラ87とフォトカプラ88とはほぼ同じ温度となり、温度差に起因するばらつきを抑えることができる。また2つのレベルシフト回路81、レベルシフト回路82もほぼ同じ温度となり、温度差に起因するばらつきを抑えることができる。さらに2つのレベルシフト回路81、レベルシフト回路82は1つのハーフブリッジドライバICに集積されているので、製造条件に起因するばらつきも抑えることができる。そのため、ディレイ時間の相対的なばらつきを小さく抑えて第1のクランプ制御信号Sig51、第1の回収制御信号Sig57をトランジスタQ51、トランジスタQ57に伝達することができ、維持パルスの立上り時間を精度よく制御することができる。
本実施の形態において注目すべき点は、第1のクランプ制御信号Sig51がフォトカプラ87の発光ダイオードD87のアノードに入力され、発光ダイオードD87のカソードにはGNDではなく、第2のクランプ制御信号Sig54が入力されている点である。また第1の回収制御信号Sig57がフォトカプラ88の発光ダイオードD88のアノードに接続され、発光ダイオードD88のカソードにはGNDではなく、第2の回収制御信号Sig58が入力されている点である。
このように接続することにより、第2のクランプ制御信号Sig54がローレベルかつ第1のクランプ制御信号Sig51がハイレベルのときにのみ発光ダイオードが発光しトランジスタQ51がオンとなる。また、第2のクランプ制御信号Sig54がハイレベルのときには第1のクランプ制御信号Sig51がハイレベルであっても発光ダイオードが発光せずトランジスタQ51がオフとなる。すなわち、第1のクランプ制御信号Sig51と第2のクランプ制御信号Sig54とがともにハイレベルのときは第2のクランプ制御信号Sig54がハイレベルのまま伝達されてトランジスタQ54はオンとなるが、第1のクランプ制御信号Sig51はローレベルが伝達されてトランジスタQ51はオフとなるので、トランジスタQ51とトランジスタQ54とが同時にオンとなることがなく、電圧Vsusの電源がGNDと短絡状態になるおそれがない。
タイミング発生回路35で発生する第1のクランプ制御信号Sig51と第2のクランプ制御信号Sig54とは、本来は、ともにハイレベルになることはない。しかし、不正規な動作を行う、ノイズが重畳する等、何らかの理由で第1のクランプ制御信号Sig51と第2のクランプ制御信号Sig54とがともにハイレベルになったとしても、本実施の形態によれば、トランジスタQ51とトランジスタQ54とがともにオンとなることはなく、電圧Vsusの電源がGNDと短絡状態になるおそれがない。
第1の回収制御信号Sig57および第2の回収制御信号Sig58についても同様に、第1の回収制御信号Sig57と第2の回収制御信号Sig58とがともにハイレベルのときは第2の回収制御信号Sig58が優先的に伝達されてトランジスタQ58がオンとなり、第1の回収制御信号Sig57はローレベルが伝達されてトランジスタQ57はオフとなる。そのためトランジスタQ57とトランジスタQ58とがともにオンとなる誤動作が発生するおそれがない。
なお、汎用のハーフブリッジドライバICは、高電圧側のスイッチング素子と低電圧側のスイッチング素子とを制御してパルス波形を発生させる使用方法を想定し、高電圧側のスイッチング素子と低電圧側のスイッチング素子とが同時にオンとなるタイミングを禁止するための論理回路が組み込まれたものがある。
しかしながら本実施の形態においては、高電圧側のスイッチング素子であるトランジスタQ51の第1のクランプ制御信号Sig51と低電圧側のスイッチング素子であるトランジスタQ54の第2のクランプ制御信号Sig54とが異なるパッケージに収納されたレベルシフト回路を用いている。そのため、両方のスイッチング素子が同時にオンとなるタイミングを禁止するための論理回路が組み込まれたハーフブリッジドライバICを使用することはできない。
そこで本実施の形態においては、新たな部品を追加することなく、フォトカプラに入力する制御信号の接続を変更するだけで、2つの制御信号が同時にオンとなるタイミングを禁止するための機能を付加している。
すなわち、第1のクランプ制御信号Sig51はフォトカプラ87を介して伝達され、フォトカプラ87の発光ダイオードD87のアノードに第1のクランプ制御信号Sig51を入力し、発光ダイオードD87のカソードに第2のクランプ制御信号Sig54を入力している。また第1の回収制御信号Sig57はフォトカプラ88を介して伝達され、フォトカプラ88の発光ダイオードD88のアノードに第1の回収制御信号Sig57を入力し、発光ダイオードD88のカソードに第2の回収制御信号Sig58を入力している。そしてこのように構成することにより、誤った制御信号を禁止する保護機能を付加し、プラズマディスプレイ装置30の動作を安定させている。
なお、本実施の形態においては、第1のクランプ制御信号Sig51をフォトカプラ87を介して第1のクランプスイッチに伝達し、フォトカプラ87の発光ダイオードD87のアノードに第1のクランプ制御信号Sig51を入力し、発光ダイオードD87のカソードに第2のクランプ制御信号Sig54を入力した。また第1の回収制御信号Sig57をフォトカプラ88を介して第1の回収スイッチに伝達し、フォトカプラ88の発光ダイオードD88のアノードに第1の回収制御信号Sig57を入力し、発光ダイオードD88のカソードに第2の回収制御信号Sig58を入力した。しかし本発明はこれに限定されるものではなく、第1のクランプ制御信号と第2のクランプ制御信号との少なくとも1つをフォトカプラを介して伝達し、フォトカプラの発光ダイオードの一方の端子に第1のクランプ制御信号を入力し発光ダイオードの他方の端子に第2のクランプ制御信号を入力すればよい。この構成により、第1のクランプ制御信号と第2のクランプ制御信号とが同時にオンとなるタイミングを禁止することができる。また第1の回収制御信号と第2の回収制御信号との少なくとも1つをフォトカプラを介して伝達し、フォトカプラの発光ダイオードの一方の端子に第1の回収制御信号を入力し発光ダイオードの他方の端子に第2の回収制御信号を入力すればよい。この構成により、第1の回収制御信号と第2の回収制御信号とが同時にオンとなるタイミングを禁止することができる。
なお、本実施の形態において用いた具体的な各数値は、単に一例を挙げたに過ぎず、パネルの特性やプラズマディスプレイ装置の仕様等に合わせて、適宜最適な値に設定することが望ましい。
本発明によれば、維持パルスの立上り時間を精度よく制御するとともに誤った制御信号を禁止する保護機能を付加しているので、画像表示品質が優れ、動作の安定したプラズマディスプレイ装置として有用である。
本発明の実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置に用いるパネルの構造を示す分解斜視図 同プラズマディスプレイ装置に用いるパネルの電極配列図 同プラズマディスプレイ装置の回路ブロック図 同プラズマディスプレイ装置の走査電極駆動回路の詳細を示す回路図 同プラズマディスプレイ装置の維持電極駆動回路の詳細を示す回路図 同プラズマディスプレイ装置のパネルの各電極に印加する駆動電圧波形図 同プラズマディスプレイ装置の走査電極駆動回路の各節点の電圧波形を示す図 同プラズマディスプレイ装置の維持パルス発生回路の制御信号と維持パルスを示す図 同プラズマディスプレイ装置の走査電極駆動回路の制御信号を含む回路図
符号の説明
10 パネル
12 走査電極
13 維持電極
14 表示電極
22 データ電極
30 プラズマディスプレイ装置
31 画像信号処理回路
32 データ電極駆動回路
33 走査電極駆動回路
34 維持電極駆動回路
35 タイミング発生回路
40 走査パルス発生回路
42,62 維持パルス発生回路
44,46 波形発生回路
50,70 クランプ部
55,75 電力回収部
64 電圧発生回路
81,82,84,85 レベルシフト回路
83,86,89 パッケージ
87,88 フォトカプラ
Q51 トランジスタ(第1のクランプスイッチ)
Q54 トランジスタ(第2のクランプスイッチ)
Q57 トランジスタ(第1の回収スイッチ)
Q58 トランジスタ(第2の回収スイッチ)
Sig51 第1のクランプ制御信号
Sig54 第2のクランプ制御信号
Sig57 第1の回収制御信号
Sig58 第2の回収制御信号
D87,D88 発光ダイオード

Claims (3)

  1. 表示電極を有する放電セルを複数備えたプラズマディスプレイパネルと、前記表示電極に印加する維持パルスを発生させる維持パルス発生回路と、前記維持パルス発生回路を制御する制御信号を発生するタイミング発生回路とを備えたプラズマディスプレイ装置であって、
    前記維持パルス発生回路は、回収コンデンサと、前記回収コンデンサから前記表示電極に電流を流して前記表示電極の電圧を上昇させる第1の回収スイッチと、前記表示電極から前記回収コンデンサに電流を流して前記表示電極の電圧を低下させる第2の回収スイッチと、維持パルスを発生させるための維持電源の高電圧側に前記表示電極を接続して前記表示電極に前記維持電源の高電圧側の電圧を印加する第1のクランプスイッチと、前記維持電源の低電圧側に前記表示電極を接続して前記表示電極に前記維持電源の低電圧側の電圧を印加する第2のクランプスイッチとを有し、
    前記タイミング発生回路は、前記第1の回収スイッチを制御する第1の回収制御信号と前記第2の回収スイッチを制御する第2の回収制御信号と、前記第1のクランプスイッチを制御する第1のクランプ制御信号と前記第2のクランプスイッチを制御する第2のクランプ制御信号とを発生し、
    前記第1のクランプ制御信号と前記第2のクランプ制御信号との少なくとも1つはフォトカプラを介して伝達され、
    前記フォトカプラの発光ダイオードの一方の端子に前記第1のクランプ制御信号を入力し前記発光ダイオードの他方の端子に前記第2のクランプ制御信号を入力することを特徴とするプラズマディスプレイ装置。
  2. 前記第1の回収制御信号と前記第2の回収制御信号との少なくとも1つはフォトカプラを介して伝達され、
    前記フォトカプラの前記発光ダイオードの一方の端子に前記第1の回収制御信号を入力し前記発光ダイオードの他方の端子に前記第2の回収制御信号を入力することを特徴とする請求項1に記載のプラズマディスプレイ装置。
  3. 前記第1の回収制御信号と前記第1のクランプ制御信号とは1つのパッケージに収納されたレベルシフト回路を介して供給され、
    前記第2の回収制御信号と前記第2のクランプ制御信号とは1つのパッケージに収納されたレベルシフト回路を介して供給されることを特徴とする請求項1に記載のプラズマディスプレイ装置。
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