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JP2010019894A - プラズマディスプレイ装置 - Google Patents

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JP2010019894A
JP2010019894A JP2008177729A JP2008177729A JP2010019894A JP 2010019894 A JP2010019894 A JP 2010019894A JP 2008177729 A JP2008177729 A JP 2008177729A JP 2008177729 A JP2008177729 A JP 2008177729A JP 2010019894 A JP2010019894 A JP 2010019894A
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Yasuaki Hori
泰明 堀
Hironori Konno
裕則 金野
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Panasonic Corp
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Panasonic Corp
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Abstract

【課題】プラズマディスプレイ装置のブートストラップ回路で得られる電圧を安定させる。
【解決手段】走査電極駆動回路は、維持パルスが重畳される第1の節点N61と第1の抵抗R61を介して第1の節点N61に接続された第2の節点N62とに対して、一方の端子が第1のダイオードD61を介して所定の電源E61の出力側の端子に接続され他方の端子が第2の節N62に接続されるとともに第2のダイオードD62を介して所定の電源E61の基準電位側の端子に接続された第1のコンデンサC61を有するブートストラップ回路61と、ブートストラップ回路61の第1のコンデンサC61から第2の抵抗R62を介して充電され第1の節点N61に重畳されたフローティング電源62として動作する第2のコンデンサC62とを備えた。
【選択図】図8

Description

本発明は、壁掛けテレビや大型モニターに用いられるプラズマディスプレイ装置に関する。
プラズマディスプレイパネル(以下、「パネル」と略記する)として代表的な交流面放電型パネルは、対向配置された前面基板と背面基板との間に多数の放電セルが形成されている。前面基板上には表示電極対を構成する走査電極と維持電極とが互いに平行に複数対形成され、背面基板上には複数の平行なデータ電極が形成されている。そして表示電極対とデータ電極とが立体交差するように前面基板と背面基板とが対向配置されて密封されている。ここで表示電極対とデータ電極とが対向する部分に放電セルが形成される。このような構成のパネルにおいて、各放電セル内でガス放電を発生させ、蛍光体を励起発光させてカラー表示を行っている。
パネルを駆動する方法としては、1フィールド期間を複数のサブフィールドに分割した上で、発光させるサブフィールドの組み合わせによって階調表示を行うサブフィールド法が一般的である。各サブフィールドは、初期化期間、書込み期間および維持期間を有する。初期化期間では初期化放電を発生し、続く書込み動作に必要な壁電荷を各電極上に形成する。書込み期間では、放電セルで選択的に書込み放電を発生し壁電荷を形成する。そして維持期間では走査電極と維持電極とに交互に維持パルスを印加し、書込み放電を起こした放電セルで維持放電を発生させ、対応する放電セルの蛍光体を発光させることにより画像表示を行う。
そして、このようにパネルを駆動するために、プラズマディスプレイ装置の駆動回路から各電極のそれぞれに駆動電圧波形が印加される。駆動回路の中でも特に走査電極駆動回路は、初期化放電を発生させるための初期化波形電圧、書込み放電を発生させるための走査パルス、維持放電を発生させるための維持パルス等、さまざまな電圧波形を発生させる必要がある。そのため走査電極駆動回路には、多くのスイッチング素子やトランジスタが用いられている。
そしてこれらのスイッチング素子やトランジスタを制御するために、制御回路とそれを動作させるフローティング電源が必要となる。フローティング電源を作る代表的な方法として、ダイオードとコンデンサを用いて簡単で安価に構成できる、いわゆるブートストラップ回路が用いられることが多い。このようなプラズマディスプレイ装置の一例が特許文献1に記載されている。
特開2007−233223号公報
しかしながら、維持パルスを表示電極対に印加すると瞬間的に数十アンペアを超える大きな電流が流れ、このとき発生するリンギング等の影響により、ブートストラップ回路で得られる電圧が変化するという課題があった。近年はパネルの大画面化が進み、電極容量の充放電および維持放電にともなう電流がさらに大きくなる傾向にある。それにともなって、ブートストラップ回路に許容値を超える過大な電圧が発生して制御回路が動作しなくなり、画像を表示できなくなるという可能性も出てきた。
また上述したリンギングは表示する画像に大きく依存し、それにともなってブートストラップ回路で得られる電圧も変動する。そのため、特定の画像を表示する際にスイッチング素子やトランジスタを正確に制御できなくなり、画像表示品質を低下させるという課題があった。
本発明は、上記の課題に鑑みなされたものであり、大画面パネルであっても、ブートストラップ回路で得られる電圧を安定させて、画像表示品質の優れたプラズマディスプレイ装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、走査電極を有する放電セルを複数備えたパネルと、走査電極に印加する維持パルスを発生させる走査電極駆動回路とを備えたプラズマディスプレイ装置であって、走査電極駆動回路は、維持パルスが重畳される第1の節点と第1の抵抗を介して第1の節点に接続された第2の節点とに対して、一方の端子が第1のダイオードを介して所定の電源の出力側の端子に接続され他方の端子が第2の節点に接続されるとともに第2のダイオードを介して所定の電源の基準電位側の端子に接続された第1のコンデンサを有するブートストラップ回路と、ブートストラップ回路の第1のコンデンサから第2の抵抗を介して充電され第1の節点に重畳されたフローティング電源として動作する第2のコンデンサとを備えたことを特徴とする。この構成により、大画面パネルであってもブートストラップ回路で得られる電圧を安定させて画像表示品質の優れたプラズマディスプレイ装置を提供することができる。
また本発明の前記走査電極駆動回路の第2のコンデンサは、走査電極駆動回路を構成するトランジスタの制御回路に電力を供給する構成であってもよい。
本発明によれば、大画面パネルであっても、ブートストラップ回路で得られる電圧を安定させて、画像表示品質の優れたプラズマディスプレイ装置を提供することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置について、図面を用いて説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置に用いるパネル10の構造を示す分解斜視図である。ガラス製の前面基板11上には、走査電極12と維持電極13とが複数形成されている。そして1対の走査電極12と維持電極13とが表示電極対14を形成している。そして表示電極対14を覆うように誘電体層15が形成され、その誘電体層15上に保護層16が形成されている。背面基板21上にはデータ電極22が複数形成され、データ電極22を覆うように誘電体層23が形成され、さらにその上に井桁状の隔壁24が形成されている。そして、隔壁24の側面および誘電体層23上には赤色、緑色および青色の各色に発光する蛍光体層25が設けられている。
これら前面基板11と背面基板21とは、微小な放電空間を挟んで表示電極対14とデータ電極22とが交差するように対向配置され、その外周部をガラスフリット等の封着材によって封着されている。そして放電空間には、例えばキセノンを含む放電ガスが封入されている。放電空間は隔壁24によって複数の区画に仕切られており、表示電極対14とデータ電極22とが交差する部分に放電セルが形成されている。そしてこれらの放電セルが放電、発光することにより画像が表示される。
なお、パネル10の構造は上述したものに限られるわけではなく、例えばストライプ状の隔壁を備えたものであってもよい。
図2は、本発明の実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置に用いるパネル10の電極配列図である。パネル10には、行方向に長いn本の走査電極SC1〜SCn(図1の走査電極12)およびn本の維持電極SU1〜SUn(図1の維持電極13)が配列され、列方向に長いm本のデータ電極D1〜Dm(図1のデータ電極22)が配列されている。そして、1対の走査電極SCi(i=1〜n)および維持電極SUiと1つのデータ電極Dj(j=1〜m)とが交差した部分に放電セルが形成され、放電セルは放電空間内にm×n個形成されている。なお、図1、図2に示したように、走査電極SCiと維持電極SUiとは互いに平行に対をなして形成されているため、走査電極SC1〜SCnと維持電極SU1〜SUnとの間に大きな電極間容量Cpが存在する。
次に、本実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置の構成およびその動作について説明する。
図3は、本発明の実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置30の回路ブロック図である。プラズマディスプレイ装置30は、パネル10、画像信号処理回路31、データ電極駆動回路32、走査電極駆動回路33、維持電極駆動回路34、タイミング発生回路35、各回路ブロックに必要な電源を供給する電源回路36を備えている。
画像信号処理回路31は、画像信号をパネル10で表示できる画素数および階調数の画像信号に変換し、さらにサブフィールドのそれぞれにおける発光・非発光をデジタル信号のそれぞれのビットの「1」、「0」に対応させた画像データに変換する。データ電極駆動回路32は、画像データを各データ電極D1〜Dmに対応する書込みパルスに変換し、各データ電極D1〜Dmに印加する。
タイミング発生回路35は水平同期信号、垂直同期信号をもとにして、各回路ブロックの動作を制御する各種のタイミング信号(後述する各トランジスタの制御信号を含む)を発生し、それぞれの回路ブロックへ供給する。走査電極駆動回路33、維持電極駆動回路34は、それぞれのタイミング信号に基づき駆動電圧波形を発生し、走査電極SC1〜SCn、維持電極SU1〜SUnのそれぞれに印加する。
電源回路36は、各回路ブロックに供給するさまざまな電源を備えている。特に走査電極駆動回路33に供給する電源として、後述する所定の電源E61を備えている。
図4は、本発明の実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置30の走査電極駆動回路33の詳細を示す回路図である。走査電極駆動回路33は、走査パルスを発生するための走査パルス発生回路40と、走査電極SC1〜SCnに印加する維持パルスを発生するとともに図4に示す走査パルス発生回路40の節点N0の電圧にその維持パルスを重畳する維持パルス発生回路42と、維持パルスの低電圧側の電圧以上の駆動電圧波形を発生する波形発生回路44と、維持パルスの高電圧側の電圧以下の駆動電圧波形を発生する波形発生回路46とを備えている。なお、本実施の形態においては、維持電源の高電圧側の電圧は維持パルス電圧Vsusであり、維持電源の低電圧側の電圧はGND、すなわち0(V)である。
走査パルス発生回路40は、節点N0の電圧に重畳された電圧Vscの電源E41と、走査電極SC1〜SCnのそれぞれに走査パルス電圧を出力するスイッチ部OUT1〜OUTnとを備えている。電源E41はDC−DCコンバータを用いて構成してもよいがブートストラップ回路を用いて構成してもよい。スイッチ部OUT1〜OUTnのそれぞれは、節点N0の電圧を出力するためのトランジスタQL1〜QLnと、節点N0の電圧に電圧Vscを重畳した電圧を出力するためのトランジスタQH1〜QHnとを有している。
維持パルス発生回路42は、クランプ部50と電力回収部55とを備えている。クランプ部50は、維持パルスを発生させるための維持電源の高電圧側の電圧Vsusに走査電極SC1〜SCnを接続して、走査電極SC1〜SCnに電圧Vsusを印加する第1のクランプスイッチとしてのトランジスタQ51と、トランジスタQ51にバックツーバックで直列に接続された分離スイッチとしてのトランジスタQ52と、維持電源の低電圧側の電圧に走査電極SC1〜SCnを接続して、走査電極SC1〜SCnに0(V)を印加する第2のクランプスイッチとしてのトランジスタQ54と、トランジスタQ54にバックツーバックで直列に接続された分離スイッチとしてのトランジスタQ53とを備えている。すなわち、トランジスタQ51とトランジスタQ52とを直列にかつ制御する電流の方向が互いに逆になるように、電圧Vsusの維持電源と節点N0との間に接続している。またトランジスタQ54とトランジスタQ53とを直列にかつ制御する電流の方向が互いに逆になるように、GNDと節点N0との間に接続している。
クランプスイッチおよび分離スイッチとしては、それぞれ絶縁ゲートバイポーラトランジスタまたは電界効果トランジスタを用いることができる。本実施の形態においてはトランジスタQ51〜Q54として絶縁ゲートバイポーラトランジスタを用いており、トランジスタQ51のエミッタとトランジスタQ52のエミッタとを接続し、トランジスタQ53のコレクタとトランジスタQ54のコレクタとを接続している。以下、トランジスタQ51のエミッタとトランジスタQ52のエミッタとを接続した節点を「節点N1」と称し、トランジスタQ53のコレクタとトランジスタQ54のコレクタとを接続した節点を「節点N2」と称する。
またトランジスタQ51、トランジスタQ52、トランジスタQ53、トランジスタQ54のそれぞれに対して、エミッタからコレクタに向かう電流をバイパスさせるためのダイオードD51、ダイオードD52、ダイオードD53、ダイオードD54を並列に接続している。したがって、トランジスタQ51をオンにすることによりトランジスタQ51およびダイオードD52を介して電圧Vsusの維持電源から節点N0に向かって電流を流すことができ、トランジスタQ52をオンにすることによりトランジスタQ52およびダイオードD51を介して節点N0から維持電源に向かって電流を流すことができる。また、トランジスタQ54をオンにすることによりダイオードD53およびトランジスタQ54を介して節点N0からGNDに向かって電流を流すことができ、トランジスタQ53をオンにすることによりダイオードD54およびトランジスタQ53を介してGNDから節点N0に向かって電流を流すことができる。
なお、スイッチとして電界効果トランジスタを用いる場合には、電界効果トランジスタのボディーダイオードが逆方向の電流をバイパスさせるため、対応するダイオードを省略してもよい。
電力回収部55は、電力を回収するための回収コンデンサC56と、走査電極SC1〜SCnの電圧を上昇させるために回収コンデンサC56から走査電極SC1〜SCnへ電流を流す電流経路を形成する第1の回収スイッチと、走査電極SC1〜SCnの電圧を低下させるために走査電極SC1〜SCnから回収コンデンサC56へ電流を流す電流経路を形成する第2の回収スイッチとを有している。回収コンデンサC56から走査電極SC1〜SCnへ電流を流す電流経路は、第1の回収スイッチとしてのトランジスタQ57と、ダイオードD57と、インダクタL57とを直列に接続して構成されている。また走査電極SC1〜SCnから回収コンデンサC56へ電流を流す電流経路は、第2の回収スイッチとしてのトランジスタQ58と、ダイオードD58と、インダクタL58とを直列に接続して構成されている。そして電極間容量CpとインダクタL57またはインダクタL58とをLC共振させて維持パルスの立上りまたは立下りを行う。なお、回収コンデンサC56は電極間容量Cpに比べて十分に大きい容量を持ち、電力回収部55の電源として働くように、電圧Vsusの半分の約Vsus/2に充電されている。
波形発生回路44は、電界効果トランジスタQ44とコンデンサC44と抵抗R44とツェナーダイオードD44を有し電圧Vsetの電源に接続されたミラー積分回路で構成され、節点N2の電圧を緩やかに上昇させる上り傾斜波形電圧を発生する。そしてトランジスタQ44のドレインは電圧Vsetの電源に接続され、トランジスタQ44のソースはトランジスタQ53とトランジスタQ54との接続点、すなわち節点N2に接続されている。なお図4には、後の説明のために、トランジスタQ44を制御する制御回路60もあわせて示している。
波形発生回路46は、電界効果トランジスタQ46とコンデンサC46と抵抗R46とから構成され電圧Vadの電源に接続されたミラー積分回路を有し、節点N1の電圧を緩やかに下降させる下り傾斜波形電圧を発生させる。そしてトランジスタQ46のソースは電圧Vadの電源に接続され、トランジスタQ46のドレインはトランジスタQ51とトランジスタQ52との接続点、すなわち節点N1に接続されている。また波形発生回路46は、電圧Vadの電源に接続されたトランジスタQ48およびダイオードD48を有し、節点N1の電圧を負の電圧Vadにクランプする。そしてトランジスタQ48のエミッタは電圧Vadの電源に接続され、トランジスタQ48のコレクタはトランジスタQ51とトランジスタQ52との節点N1に接続されている。
このように、波形発生回路46の出力を節点N1に接続し、波形発生回路44の出力を節点N2に接続した構成とすることで、節点N0の電圧を上り傾斜波形電圧、下り傾斜波形電圧、電圧Vsus、負の電圧Vad、0(V)等の電圧に設定することができる。
次に、走査電極駆動回路33の動作をパネル10の駆動方法とともに説明する。パネル10はサブフィールド法、すなわち1フィールド期間を複数のサブフィールドに分割し、サブフィールド毎に各放電セルの発光・非発光を制御することによって階調表示を行う。それぞれのサブフィールドは初期化期間、書込み期間および維持期間を有する。
初期化期間では初期化放電を発生し、続く書込み放電に必要な壁電荷を各電極上に形成する。書込み期間では、書込み電圧として走査電極SC1〜SCnに走査パルスを印加するとともにデータ電極D1〜Dmに選択的に書込みパルスを印加して、発光させるべき放電セルで選択的に書込み放電を発生し壁電荷を形成する。そして維持期間では、輝度重みに応じた数の維持パルスを走査電極SC1〜SCnと維持電極SU1〜SUnに交互に印加して、書込み放電を発生した放電セルで維持放電を発生させて発光させる。
図5は、本発明の実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置30のパネル10の各電極に印加する駆動電圧波形図であり、2つのサブフィールドの駆動電圧波形を示している。また図6は、本発明の実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置30の走査電極駆動回路33の節点N0、節点N1、節点N2の電圧波形を示す図である。以下に、1つのサブフィールドの動作の詳細について説明する。
初期化期間の前半部では、データ電極D1〜Dm、維持電極SU1〜SUnにそれぞれ0(V)を印加するとともに、走査電極SC1〜SCnには緩やかに上昇する上り傾斜波形電圧を印加する。
走査電極SC1〜SCnに上り傾斜波形電圧を印加するには、トランジスタQ53、トランジスタQ54をオンにして節点N0の電圧VN0を0(V)とし、スイッチ部OUT1〜OUTnのトランジスタQH1〜QHnをオンにして走査電極SC1〜SCnに電圧Vscを印加する。次にトランジスタQ54をオフにするとともにトランジスタQ44に電流を流してミラー積分回路を動作させる。すると節点N2の電圧VN2はツェナーダイオードD44のツェナー電圧Vz分の電圧上昇の後、電圧Vsetに向かって緩やかに上昇する。分離スイッチであるトランジスタQ53がオンであるため、節点N0の電圧VN0も節点N2の電圧VN2と同様に電圧Vsetに向かって緩やかに上昇する。こうしてスイッチ部OUT1〜OUTnのそれぞれが節点N0の電圧VN0に電圧Vscを重畳した電圧を出力するので、走査電極SC1〜SCnに電圧(Vsc+Vset)に向かって緩やかに上昇する傾斜波形電圧が印加される。
この傾斜波形電圧が上昇する間に、走査電極SC1〜SCnと維持電極SU1〜SUn、データ電極D1〜Dmとの間でそれぞれ微弱な初期化放電が起こり、それぞれの電極上に壁電圧が蓄積される。ここで、電極上の壁電圧とは電極を覆う誘電体層上、保護層上、蛍光体層上等に蓄積された壁電荷により生じる電圧を表す。
初期化期間の後半部では、維持電極SU1〜SUnに正の電圧Ve1を印加するとともに、走査電極SC1〜SCnには緩やかに下降する下り傾斜波形電圧を印加する。
走査電極SC1〜SCnに下り傾斜波形電圧を印加するには、まずトランジスタQ44をオフにする。そしてトランジスタQ51、トランジスタQ52をオンにして節点N0の電圧VN0を電圧Vsusに変更する。その後、スイッチ部OUT1〜OUTnのトランジスタQH1〜QHnをオフ、トランジスタQL1〜QLnをオンにして走査電極SC1〜SCnに電圧Vsusを印加する。そしてその後、トランジスタQ51、トランジスタQ53をオフにするとともにトランジスタQ46に電流を流してミラー積分回路を動作させる。すると節点N1の電圧VN1は電圧Vadに向かって緩やかに下降する。分離スイッチであるトランジスタQ52がオンであるため、節点N0の電圧VN0も節点N1の電圧VN1と同様に電圧Vadに向かって緩やかに下降する。こうして電圧Vadに向かって緩やかに下降する傾斜波形電圧を走査電極SC1〜SCnに印加する。
すると、この傾斜波形電圧が下降する間に、走査電極SC1〜SCnと維持電極SU1〜SUn、データ電極D1〜Dmとの間で再び微弱な初期化放電が起こり、各電極上の壁電圧は書込み動作に適した値に調整される。なお、本実施の形態においては、壁電圧を微調整するために、走査電極SC1〜SCnに印加する電圧が電圧Vadに達する直前に電圧の降下を停止している。
このようにして初期化期間では初期化放電を発生し、続く書込み放電に必要な壁電荷を各電極上に形成する。なお、図5の第2サブフィールドの初期化期間に示したように、初期化期間の前半部を省略してもよい。この場合には、直前のサブフィールドの維持期間に維持放電を行った放電セルで選択的に初期化放電が発生する。
続く書込み期間では、まず維持電極SU1〜SUnに電圧Ve2を印加し、走査電極SC1〜SCnに電圧(Vad+Vsc)を印加する。走査電極SC1〜SCnに電圧(Vad+Vsc)を印加するには、まずトランジスタQ48をオンにして節点N1の電圧VN1を負の電圧Vadとする。分離スイッチであるトランジスタQ52がオンであるため、節点N0の電圧VN0も電圧VN1と同様に負の電圧Vadとなる。そしてスイッチ部OUT1〜OUTnのトランジスタQH1〜QHnをオン、トランジスタQL1〜QLnをオフにして走査電極SC1〜SCnに電圧(Vad+Vsc)を印加する。
その後、走査電極SC1に負の走査パルス電圧Vadを印加するとともに、データ電極D1〜Dmのうち1行目に発光させるべき放電セルのデータ電極Dk(k=1〜m)に正の書込みパルス電圧Vdを印加する。走査電極SC1に走査パルス電圧Vadを印加するには、トランジスタQH1をオフにしトランジスタQL1をオンにする。
すると1行目の放電セルのうち書込みパルスを印加した放電セルでは書込み放電が起こり、各電極上に壁電圧を蓄積する書込み動作が行われる。一方、書込みパルス電圧Vdを印加しなかった放電セルでは書込み放電は発生しない。このようにして選択的に書込み動作を行う。
次に、トランジスタQH1をオン、トランジスタQL1をオフに戻し、トランジスタQH2をオフにしトランジスタQL2をオンにして2行目の走査電極SC2に走査パルス電圧Vadを印加する。そしてデータ電極D1〜Dmのうち2行目に発光させるべき放電セルのデータ電極Dkに書込みパルス電圧Vdを印加する。すると2行目の放電セルで選択的に書込み放電が起こる。以上の書込み動作をn行目の放電セルに至るまで行う。
その後、トランジスタQ48をオフにする。そしてトランジスタQ53、トランジスタQ54をオンにして節点N2の電圧VN2、節点N0の電圧VN0を0(V)にする。さらにスイッチ部OUT1〜OUTnのトランジスタQH1〜QHnをオフ、トランジスタQL1〜QLnをオンにして走査電極SC1〜SCnに0(V)を印加する。
続く維持期間では、走査電極SC1〜SCnと維持電極SU1〜SUnとに交互に維持パルスを印加する。図7は、本発明の実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置30の維持パルス発生回路42の各制御信号と維持パルスを示す図であり、特に維持パルスの詳細と各トランジスタの制御信号のタイミングとを示している。
走査電極SC1〜SCnに維持パルスを印加するには、まず図7に示した時刻t1においてトランジスタQ57をオンにする。すると、回収コンデンサC56からトランジスタQ57、ダイオードD57、インダクタL57およびトランジスタQL1〜QLnを介して電流が流れ始め、走査電極SC1〜SCnの電圧が上がり始める。インダクタL57と電極間容量Cpとは共振回路を形成しているので、共振周期の1/2の時間経過後には走査電極SC1〜SCnの電圧は電圧Vsus付近まで上昇する。
そして時刻t2において、トランジスタQ51をオンにする。すると節点N1の電圧VN1、節点N0の電圧VN0が電圧Vsusとなり、走査電極SC1〜SCnに電圧Vsusが印加される。このとき走査電極SC1〜SCnの電圧が急激に上昇して大きな電流が流れるため、走査電極駆動回路33および配線の浮遊インダクタンスの影響によりリンギングが発生する。
このようにして走査電極SC1〜SCnの電圧は強制的に電圧Vsusまで上昇し、書込み放電を起こした放電セルで維持放電が発生する。その後、トランジスタQ57、トランジスタQ51をオフにする。
次に時刻t3において、トランジスタQ58をオンにする。すると、走査電極SC1〜SCnからトランジスタQL1〜QLn、インダクタL58、ダイオードD58、トランジスタQ58を介して回収コンデンサC56に電流が流れ始め、走査電極SC1〜SCnの電圧が下がり始める。インダクタL58と電極間容量Cpとは共振回路を形成しているので、共振周期の1/2の時間経過後には走査電極SC1〜SCnの電圧は0(V)付近まで低下する。
次に時刻t4において、トランジスタQ54をオンにする。すると節点N2の電圧VN2、節点N0の電圧VN0が0(V)となり、走査電極SC1〜SCnに0(V)が印加される。このときも走査電極SC1〜SCnの電圧が急激に降下して大きな電流が流れるため、走査電極駆動回路33および配線の浮遊インダクタンスの影響によりリンギングが発生する。
以上のようにして、走査電極SC1〜SCnに維持パルスを印加する。また詳細は省略するが、同様にして維持電極にも維持パルスを印加する。
以下同様にして、走査電極SC1〜SCnと維持電極SU1〜SUnとに交互に輝度重みに応じた数の維持パルスを印加し、書込み期間において書込み放電を起こした放電セルで維持放電が継続して行われる。なお本実施の形態においては、維持期間の間はトランジスタQ52、トランジスタQ53をオンとしている。
上述したように、本実施の形態における走査電極駆動回路33では、回収コンデンサC56と走査電極SCiとの間に介在するスイッチング素子は2つのトランジスタと1つのダイオードだけであり、電圧Vsusの電源と走査電極SCiとの間、およびGNDと走査電極SCiとの間に介在するスイッチング素子は2つのトランジスタと1つのダイオード、または3つのトランジスタだけである。さらに電圧Vset、電圧Vadの各電源と走査電極SCiとの間に介在するスイッチング素子も2つのトランジスタと1つのダイオード、または3つのトランジスタだけである。このように本実施の形態においては、各電流経路に介在するスイッチング素子の数を3個以下とすることで、走査電極駆動回路33の出力インピーダンスを抑制している。
なお本実施の形態において用いる電源の各電圧値は、例えば、電圧Vset=330(V)、電圧Vsus=190(V)、電圧Vsc=140(V)、電圧Vad=−100(V)、電圧Ve1=160(V)、電圧Ve2=170(V)である。しかしこれらの電圧値は、パネルの放電特性、プラズマディスプレイ装置の仕様等により最適な値に設定することが望ましい。
次に、スイッチング素子やトランジスタを制御する制御回路について説明する。図8は、本発明の実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置30の走査電極駆動回路33の波形発生回路44の詳細を示す回路図であり、特にトランジスタQ44を制御する制御回路60の詳細を示している。
制御回路60は、ブートストラップ回路61とフローティング電源62とレベルシフト回路63とを有する。なお以下の説明のために、波形発生回路44の出力端子であるトランジスタQ44のソースを「第1の節点N61」と称する。第1の節点N61は、上述したように維持期間において維持パルスが重畳される節点N2に接続されている。そのため第1の節点N61の電圧VN61は節点N2の電圧VN2に等しい。
ブートストラップ回路61は、第1のダイオードD61と第1のコンデンサC61と第1の抵抗R61と第2のダイオードD62とを有する。第1の抵抗R61の一方の端子は第1の節点N61に接続されている。第1の抵抗R61の他方の端子を、以下「第2の節点N62」と称する。第1のダイオードD61のアノードは電圧が15(V)である所定の電源E61の出力側の端子に接続され、第1のダイオードD61のカソードは第1のコンデンサC61の一方の端子に接続されている。第1のコンデンサC61の他方の端子は第2の節点N62に接続されている。また第2のダイオードD62のカソードは第2の節点N62に接続され、アノードは所定の電源E61の基準電位側の端子、すなわちGNDに接続されている。
フローティング電源62は、第2のコンデンサC62と第2の抵抗R62とを有する。第2のコンデンサC62の一方の端子は第2の抵抗R62を介して第1のコンデンサC61に接続され、第2のコンデンサC62の他方の端子は第1の節点N61に接続されている。この構成により、第2のコンデンサC62は第2の抵抗R62を介して第1のコンデンサC61から充電され、第1の節点N61に重畳されたフローティング電源62として動作する。
レベルシフト回路63は、タイミング発生回路35で発生したトランジスタQ44の制御信号Sig44を、第1の節点N61の電位を基準とする制御信号にレベルシフトする。そしてレベルシフト回路63は、フローティング電源62の第2のコンデンサC62から電力が供給される。
次に、制御回路60の動作について説明する。図9は、本発明の実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置30の制御回路60の第1の節点N61の電圧VN61と第2の節点N62の電圧VN62を示す図であり、図7の破線で囲んだ維持パルスのリンギング部分の拡大図である。維持期間における第1の節点N61の電圧VN61は節点N0の電圧VN0と等しい。そのため、図9(a)に示したように第1の節点N61においても維持パルスにリンギングが重畳されて、第1の節点N61の電圧VN61が負の電圧Vrまで低下する。電圧Vrの大きさは維持パルスの形状や表示する画像にも依存するが、本実施の形態においては−10(V)〜−20(V)程度である。
第2の節点N62の電圧VN62は、第1の節点N61の電圧VN61が正の電圧である間は電圧VN61に略等しい。しかし第1の節点N61の電圧VN61が負の電圧まで低下すると第2のダイオードD62が導通するので、第2の節点N62の電圧VN62は−0.7(V)以下には低下しない。そして第1のダイオードD61が導通して第1のコンデンサC61に電圧(15−0.7)=14.3(V)が印加される。そのため、第1のコンデンサC61の端子間に印加される電圧の最大値は(14.3−(−0.7))=15(V)となる。このようにして第1のコンデンサC61は電圧15(V)に充電される。なお上述の計算では第1のダイオードD61および第2のダイオードD62の順方向の降下電圧を0.7(V)とした。このように、本実施の形態においては、ブートストラップ回路61の第1のコンデンサC61は電圧15(V)に充電され、それを超えて充電されることはない。
フローティング電源62の第2のコンデンサC62の一方の端子は第1の節点N61に接続されており、この端子電圧は負の電圧Vrまで低下する。しかし第2のコンデンサC62は第2の抵抗R62を介して充電されるため、維持パルスのリンギングの急峻な電圧変化に追従することはない。そして第2のコンデンサC62は第2の抵抗R62を介して第1のコンデンサC61から充電されるので、第2のコンデンサC62も電圧15(V)に充電される。そのためレベルシフト回路63に過大な電圧が印加されるおそれがない。
このように本実施の形態においては、維持パルス電圧が重畳される第1の節点N61と、第1の抵抗R61を介して第1の節点N61に接続された第2の節点N62とに対して、走査電極駆動回路33の制御回路60は、一方の端子が第1のダイオードD61を介して所定の電源E61の出力側の端子に接続され、他方の端子が第2の節点N62に接続されるとともに第2のダイオードD62を介して所定の電源E61の基準電位側の端子に接続された第1のコンデンサC61を有するブートストラップ回路61と、ブートストラップ回路61の第1のコンデンサC61から第2の抵抗R62を介して充電され、第1の節点N61に重畳されたフローティング電源62として動作する第2のコンデンサC62とを備えている。そして第2のコンデンサC62は、走査電極駆動回路33を構成するトランジスタQ44の制御回路60のレベルシフト回路63に電力を供給する。
このように構成されたブートストラップ回路61およびフローティング電源62を用いることにより、維持パルスに重畳されたリンギングの影響を受けることなく、電圧の安定したフローティング電源62を構成することができ、制御回路60を安定して動作させることができる。
仮に、フローティング電源として1つのダイオードと1つのコンデンサとで構成された従来のブートストラップ回路を用いたと仮定すると、ブートストラップコンデンサの端子間に印加される電圧の最大値は15(V)+Vrとなる。そのため、維持期間においてブートストラップコンデンサは電圧15(V)+Vrに充電され、その電圧値は25(V)〜35(V)に達するおそれがある。そして許容値を超える過大な電圧が制御回路に印加されると動作が不安定となり、画像を表示できなくなるという可能性があった。
しかしながら本実施の形態によれば、レベルシフト回路63に規格内の電圧15(V)を安定して印加することができるので、制御回路60を安定して動作させることができる。
なお、本実施の形態においては、第1の抵抗R61は6.8Ω、第2の抵抗R62は75Ω、第1のコンデンサC61は4.7μF、第2のコンデンサC62は4.7μFである。しかしこれらの値は、パネルの特性やプラズマディスプレイ装置の仕様等に合わせて、適宜最適な値に設定することが望ましい。
また、本実施の形態においては、トランジスタQ44を制御する制御回路60を例に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、他のスイッチング素子やトランジスタを制御する制御回路についても同様に適用することができる。
なお、本実施の形態において用いた具体的な各数値は、単に一例を挙げたに過ぎず、パネルの特性やプラズマディスプレイ装置の仕様等に合わせて、適宜最適な値に設定することが望ましい。
本発明によれば、大画面パネルであっても、ブートストラップ回路で得られる電圧を安定させることができ、画像表示品質の優れたプラズマディスプレイ装置として有用である。
本発明の実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置に用いるパネルの構造を示す分解斜視図 同プラズマディスプレイ装置に用いるパネルの電極配列図 同プラズマディスプレイ装置の回路ブロック図 同プラズマディスプレイ装置の走査電極駆動回路の詳細を示す回路図 同プラズマディスプレイ装置のパネルの各電極に印加する駆動電圧波形図 同プラズマディスプレイ装置の走査電極駆動回路の各節点の電圧波形を示す図 同プラズマディスプレイ装置の維持パルス発生回路の制御信号と維持パルスを示す図 同プラズマディスプレイ装置の走査電極駆動回路の波形発生回路の詳細を示す回路図 同プラズマディスプレイ装置の制御回路の各節点の電圧を示す図
符号の説明
10 パネル
12 走査電極
13 維持電極
30 プラズマディスプレイ装置
31 画像信号処理回路
32 データ電極駆動回路
33 走査電極駆動回路
34 維持電極駆動回路
35 タイミング発生回路
36 電源回路
40 走査パルス発生回路
42 維持パルス発生回路
44,46 波形発生回路
50 クランプ部
55 電力回収部
60 制御回路
61 ブートストラップ回路
62 フローティング電源
63 レベルシフト回路
C61 第1のコンデンサ
C62 第2のコンデンサ
D61 第1のダイオード
D62 第2のダイオード
E61 所定の電源
N61 第1の節点
N62 第2の節点
R61 第1の抵抗
R62 第2の抵抗
Sig44 制御信号
Q44 トランジスタ

Claims (2)

  1. 走査電極を有する放電セルを複数備えたプラズマディスプレイパネルと、前記走査電極に印加する維持パルスを発生させる走査電極駆動回路とを備えたプラズマディスプレイ装置であって、
    前記走査電極駆動回路は、
    前記維持パルスが重畳される第1の節点と、第1の抵抗を介して前記第1の節点に接続された第2の節点とに対して、
    一方の端子が第1のダイオードを介して所定の電源の出力側の端子に接続され、他方の端子が前記第2の節点に接続されるとともに第2のダイオードを介して前記所定の電源の基準電位側の端子に接続された第1のコンデンサを有するブートストラップ回路と、
    前記ブートストラップ回路の前記第1のコンデンサから第2の抵抗を介して充電され、前記第1の節点に重畳されたフローティング電源として動作する第2のコンデンサとを備えたことを特徴とするプラズマディスプレイ装置。
  2. 前記第2のコンデンサは、前記走査電極駆動回路を構成するトランジスタの制御回路に電力を供給することを特徴とする請求項1に記載のプラズマディスプレイ装置。
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