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JP2000344758A - (メタ)アクリル酸エステルの製造方法 - Google Patents

(メタ)アクリル酸エステルの製造方法

Info

Publication number
JP2000344758A
JP2000344758A JP2000070447A JP2000070447A JP2000344758A JP 2000344758 A JP2000344758 A JP 2000344758A JP 2000070447 A JP2000070447 A JP 2000070447A JP 2000070447 A JP2000070447 A JP 2000070447A JP 2000344758 A JP2000344758 A JP 2000344758A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
butyrolactone
meth
formula
activated carbon
acrylic acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000070447A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuharu Kono
信晴 河野
Hiroaki Fujishima
浩晃 藤島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Chemical Co Ltd filed Critical Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority to JP2000070447A priority Critical patent/JP2000344758A/ja
Publication of JP2000344758A publication Critical patent/JP2000344758A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F20/00Homopolymers and copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and only one being terminated by only one carboxyl radical or a salt, anhydride, ester, amide, imide or nitrile thereof
    • C08F20/02Monocarboxylic acids having less than ten carbon atoms, Derivatives thereof
    • C08F20/10Esters
    • C08F20/26Esters containing oxygen in addition to the carboxy oxygen
    • C08F20/28Esters containing oxygen in addition to the carboxy oxygen containing no aromatic rings in the alcohol moiety

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
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  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Furan Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 工業的規模でも容易に実施可能な方法によ
り、(メタ)アクリロイロキシ−γ−ブチロラクトン類
の精製品を製造する。 【解決手段】 下記反応式に従い、(メタ)アクリル酸
(II)とハロ−γ−ブチロラクトン類(III) とを反応さ
せるか、(メタ)アクリル酸ハライド(IIa) とヒドロキ
シ−γ−ブチロラクトン類(IIIa)とを反応させて、(メ
タ)アクリロイロキシ−γ−ブチロラクトン類(I)を
生成させ、この生成物の有機溶媒溶液を活性炭で処理
し、次いで活性炭を除去した後、この溶液から高品質の
(メタ)アクリロイロキシ−γ−ブチロラクトン類
(I)を取り出す。 式中、R1 は水素又はメチルを表し、R2、R3、R4
びR5は互いに独立に、水素、低級アルキル又は低級ア
ルコキシを表し、Xはハロゲンを表す。mは1−nを表
すが、nはX、OH又は(メタ)アクリル酸残基がα位
に置換している場合は0、β位に置換している場合は1
を表わす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、式(I)
【0002】
【0003】(式中、R1は水素又はメチルを表し、
2、R3、R4及びR5は互いに独立に、水素、低級アル
キル又は低級アルコキシを表す。(メタ)アクリル酸残
基はγ−ブチロラクトン環のα位又はβ位に置換してい
ることを、mは1−nを表すが、nは(メタ)アクリル
酸残基がα位に置換している場合は0、β位に置換して
いる場合は1を表わす)で示される(メタ)アクリル酸
エステル、すなわち、(メタ)アクリロイロキシ−γ−
ブチロラクトン類の製造方法に関するものである。
【0004】
【従来の技術】前記式(I)で示される(メタ)アクリ
ロイロキシ−γ−ブチロラクトン類は、化学増幅型レジ
ストの樹脂原料として有用であることが特開平 10-2748
52号公報に記載されている。この公報の合成例によれ
ば、α−ブロモ−γ−ブチロラクトンとメタクリル酸と
を反応させた後、水洗し、次いで濃縮することによりα
−メタクリロイロキシ−γ−ブチロラクトンを得てい
る。また特開平 10-212283号公報にの合成例によれば、
β−ヒドロキシ−β−メチル−γ−ブチロラクトンとメ
タクリル酸クリリドとを反応させた後、水洗、濃縮し、
次いでシリカゲルカラムを用いて精製することによりβ
−メタクリロイロキシ−β−メチル−γ−ブチロラクト
ンを得ている。
【0005】さて、式(I)の(メタ)アクリロイロキ
シ−γ−ブチロラクトン類は、次のいずれかの反応スキ
ームに従って、式(II)で示される(メタ)アクリル酸
と式(III) で示されるハロ−γ−ブチロラクトン類との
反応又は、式(IIa) で示される(メタ)アクリル酸ハラ
イドと式(IIIa)で示されるヒドロキシ−γ−ブチロラク
トン類との反応により製造し得る。
【0006】
【0007】式中、R1、R2、R3、R4、R5、m及び
nは先に定義したとおりであり、Xはハロゲンを表す。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】(メタ)アクリル酸と
ハロ−γ−ブチロラクトン類の反応、又は(メタ)アク
リル酸ハライドとヒドロキシ−γ−ブチロラクトン類の
反応のいずれを採用するにしても、これらの反応では、
一般に副生物が生成しやすく、また未反応酸ハライドが
残存することもある。そして、前記特開平 10-274852号
公報の合成例による場合、縮合反応の条件によっては、
副生する不純物(主に重合成分)の除去が困難なことが
ある。
【0009】一方、反応後に溶媒を留去した後の粗生成
物に、カラム精製を行なうことは特開平 10-212283号公
報にの合成例に示されており、また蒸留を行ったりして
精製する方法も考えられる。しかしながらカラム精製で
は、例えばシリカゲルカラムを用いる場合、精製すべき
基質に対して約30重量倍程度と多量のシリカゲル(充
填剤)が必要といわれており、精製すべき溶液を通過さ
せるのに時間を要し、処理能力の面で効率的とはいえな
い。また、蒸留により精製しようとすると、精製すべき
(メタ)アクリロイロキシ−γ−ブチロラクトン類の熱
安定性が十分でないため、安定化剤の添加や、高真空等
の特殊な条件が必要となり、これも工業的に十分満足し
うる方法とはいい難い。
【0010】そこで本発明の目的は、工業的規模でも容
易に実施可能な方法により、前記式(I)で示される
(メタ)アクリロイロキシ−γ−ブチロラクトン類の精
製品を製造することにある。本発明者らは、かかる目的
を達成すべく鋭意研究を行った結果、(メタ)アクリル
酸とハロ−γ−ブチロラクトン類との反応、又は(メ
タ)アクリル酸ハライドとヒドロキシ−γ−ブチロラク
トン類との反応で副生した不純物を活性炭を用いて除去
することにより、極めて効率的に高品質の製品が得られ
ることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0011】
【課題を解決するための手段】したがって本発明は、前
記式(II)で示される(メタ)アクリル酸と、前記式(I
II) で示されるハロ−γ−ブチロラクトン類とを反応さ
せるか、又は前記式(IIa) で示される(メタ)アクリル
酸ハライドと、前記式(IIIa)で示されるヒドロキシ−γ
−ブチロラクトン類とを反応させて、前記式(I)で示
される(メタ)アクリロイロキシ−γ−ブチロラクトン
類を生成させ、この生成物の有機溶媒溶液を活性炭で処
理し、次いでこの活性炭を除去した後、精製された(メ
タ)アクリロイロキシ−γ−ブチロラクトン類を取り出
す方法を提供するものである。
【0012】
【発明の実施の形態】式(II)で示される(メタ)アク
リル酸を反応原料とする場合、この化合物はアクリル酸
又はメタクリル酸である。また、(メタ)アクリル酸ハ
ライドを表す式(IIa) 及びハロ−γ−ブチロラクトン類
を表す式(III) において、Xで表されるハロゲンは、例
えば、塩素や臭素などであることができる。具体的な
(メタ)アクリル酸ハライドとしては、アクリロイルク
ロリド、メタクリロイルクロリド、アクリロイルブロミ
ド、メタクリロイルブロミドなどが挙げられる。
【0013】次に、ハロ−γ−ブチロラクトン類を表す
式(III) 及びヒドロキシ−γ−ブチロラクトン類を表す
式(IIIa)において、R2、R3、R4及びR5は互いに独立
に、水素、低級アルキル又は低級アルコキシであり、こ
れらの低級アルキル及び低級アルコキシは、それぞれ例
えば、炭素数1〜4程度であることができる。ハロゲン
又はヒドロキシ基が、γ−ブチロラクトン環のα位に置
換している場合は、mは1でnは0であり、β位に置換
している場合は、mは0でnは1である。具体的なハロ
−γ−ブチロラクトン類としては、α−ブロモ−γ−ブ
チロラクトン、α−クロロ−γ−ブチロラクトン、α−
ブロモ−β−メチル−γ−ブチロラクトン、α−クロロ
−β−メチル−γ−ブチロラクトン、α−ブロモ−β,
β−ジメチル−γ−ブチロラクトン、α−クロロ−β,
β−ジメチル−γ−ブチロラクトン、α−ブロモ−α−
メチル−γ−ブチロラクトン、α−クロロ−α−メチル
−γ−ブチロラクトン、 α−ブロモ−β−メトキシ−
γ−ブチロラクトン、α−クロロ−β−メトキシ−γ−
ブチロラクトンなどのα−ハロ−γ−ブチロラクトン
類、β−ブロモ−γ−ブチロラクトン、β−クロロ−γ
−ブチロラクトン、β−ブロモ−β−メチル−γ−ブチ
ロラクトン、β−クロロ−β−メチル−γ−ブチロラク
トン、β−ブロモ−α,β−ジメチル−γ−ブチロラク
トン、β−クロロ−α,β−ジメチル−γ−ブチロラク
トン、β−ブロモ−α−メチル−γ−ブチロラクトン、
β−クロロ−α−メチル−γ−ブチロラクトン、 β−
ブロモ−β−メトキシ−γ−ブチロラクトン、β−クロ
ロ−β−メトキシ−γ−ブチロラクトンなどのβ−ハロ
−γ−ブチロラクトン類が挙げられる。また、具体的な
ヒドロキシ−γ−ブチロラクトン類としては、α−ヒド
ロキシ−γ−ブチロラクトン、α−ヒドロキシ−β−メ
チル−γ−ブチロラクトン、α−ヒドロキシ−β,β−
ジメチル−γ−ブチロラクトン、α−ヒドロキシ−α−
メチル−γ−ブチロラクトン、α−ヒドロキシ−β−メ
トキシ−γ−ブチロラクトンなどのα−ヒドロキシ−γ
−ブチロラクトン類、β−ヒドロキシ−γ−ブチロラク
トン、β−ヒドロキシ−β−メチル−γ−ブチロラクト
ン、β−ヒドロキシ−α,β−ジメチル−γ−ブチロラ
クトン、β−ヒドロキシ−α−メチル−γ−ブチロラク
トン、β−ヒドロキシ−β−メトキシ−γ−ブチロラク
トンなどのα−ヒドロキシ−γ−ブチロラクトン類が挙
げられる。
【0014】したがって、本発明の目的物である式
(I)の(メタ)アクリロイロキシ−γ−ブチロラクト
ン類には、α−アクリロイロキシ−γ−ブチロラクト
ン、α−メタクリロイロキシ−γ−ブチロラクトン、α
−アクリロイロキシ−β−メチル−γ−ブチロラクト
ン、α−メタクリロイロキシ−β−メチル−γ−ブチロ
ラクトン、α−アクリロイロキシ−β,β−ジメチル−
γ−ブチロラクトン、α−メタクリロイロキシ−β,β
−ジメチル−γ−ブチロラクトン、α−アクリロイロキ
シ−α−メチル−γ−ブチロラクトン、α−メタクリロ
イロキシ−α−メチル−γ−ブチロラクトン、α−アク
リロイロキシ−β−メトキシ−γ−ブチロラクトン、α
−メタクリロイロキシ−β−メトキシ−γ−ブチロラク
トンなどのα−(メタ)アクリロイロキシ−γ−ブチロ
ラクトン類、β−アクリロイロキシ−γ−ブチロラクト
ン、β−メタクリロイロキシ−γ−ブチロラクトン、β
−アクリロイロキシ−β−メチル−γ−ブチロラクト
ン、β−メタクリロイロキシ−β−メチル−γ−ブチロ
ラクトン、β−アクリロイロキシ−α,β−ジメチル−
γ−ブチロラクトン、β−メタクリロイロキシ−α,β
−ジメチル−γ−ブチロラクトン、β−アクリロイロキ
シ−α−メチル−γ−ブチロラクトン、β−メタクリロ
イロキシ−α−メチル−γ−ブチロラクトン、β−アク
リロイロキシ−β−メトキシ−γ−ブチロラクトン、β
−メタクリロイロキシ−β−メトキシ−γ−ブチロラク
トンなどのβ−(メタ)アクリロイロキシ−γ−ブチロ
ラクトン類が包含される。
【0015】本発明の反応は、基本的には、前記式(I
I)で示される(メタ)アクリル酸と前記式(III) で示
されるハロ−γ−ブチロラクトン類との縮合、又は前記
式(IIa) で示される(メタ)アクリル酸ハライドと前記
式(IIIa)で示されるヒドロキシ−γ−ブチロラクトン類
との縮合によって、前記式(I)で示される(メタ)ア
クリロイロキシ−γ−ブチロラクトン類を生成させるも
のであり、この縮合反応自体は、公知の方法に準じて行
うことができる。例えば、式(II)の(メタ)アクリル
酸と式(III) のハロ−γ−ブチロラクトン類とを、ある
いは式(IIa) の(メタ)アクリル酸ハライドと式(IIIa)
のヒドロキシ−γ−ブチロラクトン類とを、適当な溶媒
中で反応させる方法が採用しうる。ここで用いる反応溶
媒としては、極性の有機溶媒が有利であり、具体的に
は、アセトンやメチルエチルケトン、メチルイソブチル
ケトンのようなケトン類、テトラヒドロフランやtert−
ブチルメチルエーテルのようなエーテル類などが挙げら
れる。反応溶媒は、反応原料である式(II)の(メタ)
アクリル酸及び式(III) のハロ−γ−ブチロラクトン類
の合計量に対して、又は式(IIa) の(メタ)アクリル酸
ハライド及び式(IIIa)のヒドロキシ−γ−ブチロラクト
ン類の合計量に対して、1〜10重量倍程度の範囲で用
いるのが好ましく、容積効率なども加味すれば1〜5重
量倍程度がより好ましい。
【0016】この反応では、縮合によりハロゲン化水素
が生成することから、脱ハロゲン化水素剤の存在下で反
応を行うのが有利である。この場合の脱ハロゲン化水素
剤としては、トリエチルアミンやピリジンのような有機
アミン、炭酸ナトリウムや炭酸カリウムのような無機塩
基などを用いることができるが、特に有機アミンを用い
るのが好ましい。
【0017】脱ハロゲン化水素剤を用いて、式(II)の
(メタ)アクリル酸と式(III)の ハロ−γ−ブチロラク
トン類とを反応させる場合又は、式(IIa) の(メタ)ア
クリル酸ハライドと式(IIIa)のヒドロキシ−γ−ブチロ
ラクトン類とを反応させる場合は、いずれも、両原料を
適当な溶媒に溶解し、そこに脱ハロゲン化水素剤を加え
ていく方法が採用できるほか、前者の反応では、(メ
タ)アクリル酸と脱ハロゲン化水素剤とを適当な溶媒中
に存在させ、そこにハロ−γ−ブチロラクトン類を加え
ていく方法なども採用でき、また後者の反応では、ヒド
ロキシ−γ−ブチロラクトン類と脱ハロゲン化水素剤と
を適当な溶媒中に存在させ、そこに(メタ)アクリル酸
ハライドを加えていく方法なども採用できる。脱ハロゲ
ン化水素剤を用いる場合、その量は、式(III) のハロ−
γ−ブチロラクトン類又は式(IIIa)のヒドロキシ−γ−
ブチロラクトン類に対して、通常1〜5モル倍程度、好
ましくは1〜3モル倍程度である。
【0018】これらの反応において、式(II)の(メ
タ)アクリル酸と式(III) のハロ−γ−ブチロラクトン
類とのモル比、又は式(IIa) の(メタ)アクリル酸ハラ
イドと式(IIIa)のヒドロキシ−γ−ブチロラクトン類と
のモル比は、反応を円滑に進めるための重要な因子とな
る。
【0019】式(II)の(メタ)アクリル酸と式(III)
のハロ−γ−ブチロラクトン類とを反応させる場合、一
般には、ハロ−γ−ブチロラクトン類1モルに対して、
(メタ)アクリル酸を1〜3モル程度の割合で用いるの
が好ましい。より好ましいモル比は、脱ハロゲン化水素
剤の種類などによって変動し、脱ハロゲン化水素剤とし
て有機アミンを用いる場合は、ハロ−γ−ブチロラクト
ン類に対して、(メタ)アクリル酸が1.1〜2.5モル
倍程度であり、脱ハロゲン化水素剤として無機塩基を用
いる場合は、ハロ−γ−ブチロラクトン類に対して、
(メタ)アクリル酸が2〜3モル倍程度である。
【0020】一方、式(IIa) の(メタ)アクリル酸ハラ
イドと式(IIIa)のヒドロキシ−γ−ブチロラクトン類と
を反応させる場合、一般には、ヒドロキシ−γ−ブチロ
ラクトン類1モルに対して、(メタ)アクリル酸ハライ
ドを1〜3モル程度の割合で用いるのが好ましい。より
好ましいモル比は、脱ハロゲン化水素剤の種類などによ
って変動し、脱ハロゲン化水素剤として有機アミンを用
いる場合は、ヒドロキシ−γ−ブチロラクトン類に対し
て、(メタ)アクリル酸ハライドが1.1〜2.5モル倍
程度であり、脱ハロゲン化水素剤として無機塩基を用い
る場合は、ヒドロキシ−γ−ブチロラクトン類に対し
て、(メタ)アクリル酸ハライドが2〜3モル倍程度で
ある。
【0021】式(II)の(メタ)アクリル酸と式(III)
のハロ−γ−ブチロラクトン類との反応及び、式(IIa)
の(メタ)アクリル酸ハライドと式(IIIa)のヒドロキシ
−γ−ブチロラクトン類との反応は、いずれも、−10
℃程度から反応溶媒の沸点程度までの温度で進行する
が、40℃程度から反応溶媒の沸点までの範囲の温度で
行うのが、反応進行の面から経済的である。また通常
は、常圧下で反応を行うことができ、反応時間は2〜3
0時間程度である。
【0022】縮合反応終了後は、例えば、式(II)の
(メタ)アクリル酸と式(III) のハロ−γ−ブチロラク
トン類との反応で(メタ)アクリル酸を理論量よりも過
剰に用いた場合は、必要に応じ、水又は弱アルカリ性水
溶液、例えば炭酸ナトリウム水溶液などを加えて、過剰
分の酸を水層に移行させることができる。また例えば、
式(IIa) の(メタ)アクリル酸ハライドと式(IIIa)のヒ
ドロキシ−γ−ブチロラクトン類との反応で(メタ)ア
クリル酸ハライドを理論量よりも多く用いた場合は、必
要に応じ、アルコールを加えて過剰分の未反応酸ハライ
ドをエステルに変えて失活させることができる。
【0023】その後、さらに必要に応じて水及び/又は
食塩水で洗浄した後、本発明に従って活性炭による処理
が施される。この活性炭による処理は、反応溶媒中に生
成物が溶けている状態で行うことができる。なお、縮合
反応時の条件によっては、無視し得ない量の重合成分が
副生することがあり、この場合には、極性溶媒である反
応溶媒に生成物が溶けた状態では、重合系の不純物が十
分に除去されないことがある。
【0024】そこで、このように反応溶媒に生成物が溶
けた状態では重合系の不純物が除去しきれない場合に
は、反応混合物から極性の反応溶媒を、例えば濃縮留去
などの方法により一旦除去した後、得られる粗生成物を
非極性溶媒に溶解し、この状態で活性炭処理を施す方法
が推奨される。この方法によれば、効率的に不純物が除
去され、式(I)の(メタ)アクリロイロキシ−γ−ブ
チロラクトン類を高品質で得ることができる。この場合
に用いられる非極性溶媒は、極性を有しない炭化水素系
のものであればよく、具体例としては、ヘキサンやヘプ
タンのような脂肪族炭化水素溶媒が挙げられる。この場
合の非極性溶媒は、目的物である(メタ)アクリロイロ
キシ−γ−ブチロラクトン類に対して0.5〜10重量
倍程度、好ましくは1〜5重量倍程度用いられる。
【0025】また、反応溶媒である極性溶媒に溶けた状
態で活性炭処理を施し、その後、非極性溶媒に溶けた状
態で再度活性炭処理を施すというように、活性炭処理を
2段階で行うことも有効である。例えば、反応溶媒に目
的物が溶けている状態の反応混合物を活性炭で処理し、
次にその活性炭を除去し、得られた溶液から反応溶媒を
濃縮留去などによって除去し、その後この粗生成物を非
極性溶媒に溶解し、再度活性炭で処理することにより、
このような2段階の活性炭処理を行うことができる。
【0026】活性炭処理は通常、取得目的物である(メ
タ)アクリロイロキシ−γ−ブチロラクトン類が反応溶
媒又は非極性溶媒に溶けた状態の溶液に、活性炭を添加
し、攪拌して、当該溶液と活性炭とがよく接触するよう
に行えばよく、処理時間は通常、5分〜1時間程度であ
る。活性炭には様々な種類があるが、吸着能を有するも
のであれば、特にその種類は限定されない。またこの処
理において、活性炭は、取得目的物である(メタ)アク
リロイロキシ−γ−ブチロラクトン類に対して、0.0
5〜1重量倍程度の範囲で用いるのが好ましく、より好
ましくは0.1〜0.7重量倍程度である。
【0027】活性炭で処理した後には、処理に用いた活
性炭が固体として残るので、これを除去する必要があ
る。活性炭の除去は、それが懸濁した状態の溶液を通常
の濾過器に通すことにより、行うことができる。なお、
縮合反応時の条件によっては、未反応ラクトン類など単
量体系の不純物が、無視し得ない量で存在することがあ
り、この場合には、活性炭で処理した後、通常の濾過を
行っただけでは、かかる単量体系の不純物が十分に除去
されないことがある。
【0028】そこで、このような単量体系の不純物が多
く含まれる場合には、濾過の際、フィルターにシリカゲ
ルをプレコートしておくのが有効である。プレコート
は、例えば、フィルター上にシリカゲルの粉末を敷き詰
め、そこへ適当な溶媒、例えばヘキサンやヘプタンな
ど、被処理溶液を構成する溶媒を流して、シリカゲルを
付着させる方法、適当な溶媒にシリカゲルを分散させ、
この液をフィルターに流して、シリカゲルを付着させる
方法などにより行うことができる。このようなシリカゲ
ルのプレコートを行う場合は、精製目的物である(メ
タ)アクリロイロキシ−γ−ブチロラクトン類に対し
て、0.05〜1重量倍程度の範囲でシリカゲルを用い
ればよく、より好ましいプレコート量は、(メタ)アク
リロイロキシ−γ−ブチロラクトン類に対して0.1〜
0.7重量倍程度である。
【0029】前述のとおり、シリカゲルはカラム精製に
用いられることが多く、この場合には、精製すべき基質
(本発明の例でいえば(メタ)アクリロイロキシ−γ−
ブチロラクトン類)に対して30重量倍程度のシリカゲ
ルが必要といわれているが、本発明のように、活性炭で
処理した後の溶液を処理する場合は、シリカゲルの量
は、カラム精製の場合に比べて格段に少なくてよい。
【0030】以上のようにして、活性炭処理を施し、次
いでその活性炭を除去した後の溶液からは、濃縮などの
適当な後処理が施され、高品質の前記式(I)で示され
る(メタ)アクリロイロキシ−γ−ブチロラクトン類を
取り出すことができる。
【0031】
【実施例】以下、実施例によって本発明をさらに詳細に
説明するが、本発明はこれらによって限定されるもので
はない。例中、濃度を表す%は、特記ないかぎり重量基
準である。なお、以下の例において、反応の制御はガス
クロマトグラフィーにより行い、最終目的物が生成して
いることは、プロトン核磁気共鳴(NMR)、ガスクロ
マトグラフィー、及びゲルパーミエーションクロマトグ
ラフィー(GPC)で確認した。
【0032】実施例1 メタクリル酸78.27g(0.91モル)をメチルイソ
ブチルケトン0.38リットル中に仕込み、室温で攪拌
下にトリエチルアミン87.70g(0.87モル)を滴
下した。この際の反応熱で、滴下終了時には33℃まで
発熱していた。引き続き、α−ブロモ−γ−ブチロラク
トン100.00g(0.61モル)を1時間かけて滴下
したところ、45℃まで発熱した。同温度で8.5時間
保持して熟成した。冷却後、室温で水15.00gを仕
込んで攪拌し、分液して、有機層415.03gを得
た。
【0033】この有機層に、武田薬品工業(株)製の活
性炭“カルボラフィン”20.00gを加え、室温で0.
5時間攪拌した後、濾過した。この濾液にハイドロキノ
ン0.174gを添加し、バス温45℃で濃縮して、淡
橙色の透明液として、精α−メタクリロイロキシ−γ−
ブチロラクトン88.59gを得た。仕込みα−ブロモ
−γ−ブチロラクトン基準の収率は86%であった。こ
の化合物のNMRパターンは、カラム精製品と一致し
た。また、この化合物のガスクロマトグラフィー内部標
準法による純度は100%、紫外線(UV)検出による
GPC面積百分率純度は88%、示差屈曲率(RI)検
出によるGPC面積百分率純度は84%であった。
【0034】これらの実施例で得られたメタクリロイロ
キシ−γ−ブチロラクトン類は、化学増幅型レジストの
樹脂原料として用いた場合に、カラム精製品と有意差が
ないことを確認した。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、大量の水を用いた洗浄
や、カラム精製、蒸留などの方法に比べ、極めて一般的
な設備及び方法で、高品質の(メタ)アクリロイロキシ
−γ−ブチロラクトン類を製造することができる。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式(II) (式中、R1は水素又はメチルを表す)で示される(メ
    タ)アクリル酸と、式 (III) (式中、R2、R3、R4及びR5は互いに独立に、水素、
    低級アルキル又は低級アルコキシを表す。Xはγ−ブチ
    ロラクトン環のα位又はβ位に置換したハロゲンを、m
    は1−nを表すが、nはXがα位に置換している場合は
    0を、β位に置換している場合は1を表わす)で示され
    るハロ−γ−ブチロラクトン類とを反応させるか、又は
    式 (IIa) (式中、R1 及びXは先に定義したとおりである)で示
    される(メタ)アクリル酸ハライドと、式(IIIa) (式中、R2、R3、R4及びR5は先に定義したとおりで
    ある。OHはγ−ブチロラクトン環のα位又はβ位に置
    換していることを、mは1−nを表すが、nはOHがα
    位に置換している場合は0を、β位に置換している場合
    は1を表わす)で示されるヒドロキシ−γ−ブチロラク
    トン類とを反応させて、式(I) (式中、R1、R2、R3、R4、R5、m及びnは先に定
    義したとおりである)で示される(メタ)アクリル酸エ
    ステルを生成させ、該生成物の有機溶媒溶液を活性炭で
    処理し、次いで該活性炭を除去した後、該生成物を取り
    出すことを特徴とする前記式(I)で示される(メタ)
    アクリル酸エステルの製造方法。
  2. 【請求項2】(メタ)アクリル酸とハロ−γ−ブチロラ
    クトン類との反応又は(メタ)アクリル酸ハライドとヒ
    ドロキシ−γ−ブチロラクトン類との反応が極性有機溶
    媒中で行われ、該極性有機溶媒を含んだまま活性炭で処
    理する請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】(メタ)アクリル酸とハロ−γ−ブチロラ
    クトン類との反応又は(メタ)アクリル酸ハライドとヒ
    ドロキシ−γ−ブチロラクトン類との反応が極性有機溶
    媒中で行われ、反応終了後、該極性有機溶媒を除去し
    て、生成物を他の非極性有機溶媒に溶解させ、この非極
    性有機溶媒溶液を活性炭で処理する請求項1記載の方
    法。
  4. 【請求項4】反応終了後、極性有機溶媒を含んだまま活
    性炭で処理し、次いで活性炭の除去及び極性有機溶媒の
    除去を行い、その後、生成物を他の非極性有機溶媒に溶
    解させた状態で再度活性炭で処理する請求項3記載の方
    法。
  5. 【請求項5】非極性有機溶媒が脂肪族炭化水素類である
    請求項3又は4記載の方法。
  6. 【請求項6】処理後の活性炭の除去が濾過によって行わ
    れる請求項1〜5のいずれかに記載の方法。
  7. 【請求項7】濾過が、シリカゲルをプレコートしたフィ
    ルターを用いて行われる請求項6記載の方法。
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