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JP2000309558A - 2−アダマンチル(メタ)アクリレート類の製造方法 - Google Patents

2−アダマンチル(メタ)アクリレート類の製造方法

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Publication number
JP2000309558A
JP2000309558A JP2000042474A JP2000042474A JP2000309558A JP 2000309558 A JP2000309558 A JP 2000309558A JP 2000042474 A JP2000042474 A JP 2000042474A JP 2000042474 A JP2000042474 A JP 2000042474A JP 2000309558 A JP2000309558 A JP 2000309558A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
activated carbon
meth
reaction
adamantyl
organic solvent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000042474A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuharu Kono
信晴 河野
Hiroaki Fujishima
浩晃 藤島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Chemical Co Ltd filed Critical Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority to JP2000042474A priority Critical patent/JP2000309558A/ja
Publication of JP2000309558A publication Critical patent/JP2000309558A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 工業的規模でも容易に実施可能な方法で、2
−アダマンチル(メタ)アクリレート類の精製品を製造
する。 【解決手段】 下記反応式に従い、(メタ)アクリル酸
ハライド(II)と2−アダマンタノール類(III) とから
2−アダマンチル(メタ)アクリレート類(I)を生成
させ、この生成物の有機溶媒溶液を活性炭で処理し、次
いで活性炭を除去した後、この溶液から高品質の2−ア
ダマンチル(メタ)アクリレート類(I)を取り出す。 式中、R1 は水素又はメチルを、R2 は水素又は低級ア
ルキルを表し、Xはハロゲンを、Yは水素、アルカリ金
属又はマグネシウムハライドを表す。活性炭処理は、反
応に用いた極性溶媒を含んだまま行うこともできるし、
反応溶媒を除去した後、別の非極性溶媒に溶かした状態
で行うこともできる。また、処理後の活性炭の除去に
は、シリカゲルをプレコートしたフィルターを用いるの
が有利である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、式(I)
【0002】
【0003】(式中、R1 は水素又はメチルを表し、R
2 は水素又は低級アルキルを表す)で示される2−アダ
マンチル(メタ)アクリレート類の製造方法に関するも
のである。
【0004】
【従来の技術】前記式(I)で示される2−アダマンチ
ル(メタ)アクリレート類、特にR2がアルキルである
化合物は、化学増幅型レジストの原料として有用である
ことが特開平 9-73173号公報に記載されている。かかる
2−アダマンチル(メタ)アクリレート類の製造方法と
しては、対応する(メタ)アクリル酸ハライドと対応す
る2−アダマンタノール類とを反応させるのが一般的で
ある。このような反応によって得られる生成物には不純
物が多く、この粗生成物は着色していることが多いた
め、通常はその後精製処理が施される。例えば、上記の
反応を有機溶媒中で行い、得られる反応混合物に水洗等
の後処理を施し、溶媒を留去した後、カラム精製又は蒸
留を行う方法が考えられる。
【0005】例えば、2−アダマンタノンとアルキルグ
リニャール化合物又はアルキルアルカリ金属化合物とか
ら得られた2−アダマンタノール類に、(メタ)アクリ
ル酸ハライドを反応させる方法が特開平 10-182552号公
報に開示されており、この生成物には不純物が多く含ま
れることから、上記公報の実施例では、有機溶媒中で反
応を行った後、濃縮して得られた粗生成物にカラム精製
が施されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらカラム精
製では、例えばシリカゲルカラムを用いる場合、精製す
べき基質に対して約30重量倍程度と多量のシリカゲル
(充填剤)が必要といわれており、精製すべき溶液を通
過させるのに時間を要し、処理能力の面で効率的とはい
えない。また蒸留により精製しようとすると、精製すべ
き2−アダマンチル(メタ)アクリレート類の熱安定性
が十分でないため、安定化剤の添加や、高真空等、特殊
な条件が必要となる。したがって、カラム精製や蒸留
は、特に上記2−アダマンチル(メタ)アクリレート類
の精製に工業的規模で適用するのは困難である。
【0007】本発明者は、工業的規模でも容易に実施可
能な方法で、前記式(I)で示される2−アダマンチル
(メタ)アクリレート類の精製品を製造すべく鋭意研究
を行った結果、(メタ)アクリル酸ハライドと2−アダ
マンタノール類との反応で副生した不純物を活性炭で吸
着除去することにより、極めて効率的に高品質の2−ア
ダマンチル(メタ)アクリレート類が製造できることを
見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、式
(II)
【0009】
【0010】(式中、R1 は先に定義したとおりであ
り、Xはハロゲンを表す)で示される(メタ)アクリル
酸ハライドと、式 (III)
【0011】
【0012】(式中、R2 は先に定義したとおりであ
り、Yは水素、アルカリ金属又はマグネシウムハライド
を表す)で示される2−アダマンタノール類とを反応さ
せて、前記式(I)で示される2−アダマンチル(メ
タ)アクリレート類を生成させ、この生成物の有機溶媒
溶液を活性炭で処理し、次いでこの活性炭を除去した
後、精製された2−アダマンチル(メタ)アクリレート
類を取り出す方法を提供するものである。
【0013】
【発明の実施の形態】原料の(メタ)アクリル酸ハライ
ドを表す式(II)において、Xで表されるハロゲンは、
例えば、塩素や臭素などであることができ、具体的な
(メタ)アクリル酸ハライドとしては、アクリロイルク
ロリド、メタクリロイルクロリド、アクリロイルブロミ
ド、メタクリロイルブロミドなどが挙げられる。また、
もう一方の原料である2−アダマンタノール類を表す式
(III) において、R2 で表される低級アルキルは、例え
ば、炭素数1〜4程度であることができる。Yで表わさ
れるアルカリ金属は、例えばリチウム、ナトリウム等で
あることができ、またマグネシウムハライドはマグネシ
ウムクロリド、マグネシウムブロミド等であることがで
きる。Yは好ましくは水素である。具体的な2−アダマ
ンタノール類としては、2−アダマンタノール、2−メ
チル−2−アダマンタノール、2−エチル−2−アダマ
ンタノール、リチウム2−アダマントキシド、ナトリウ
ム2−アダマントキシド、2−アダマントキシドマグネ
シウムハライド、リチウム2−メチル−2−アダマント
キシド、ナトリウム2−メチル−2−アダマントキシ
ド、2−メチル−2−アダマントキシドマグネシウムハ
ライド、リチウム2−エチル−2−アダマントキシド、
ナトリウム2−エチル−2−アダマントキシド、2−エ
チル−2−アダマントキシドマグネシウムハライドなど
が挙げられる。ここで、Yがアルカリ金属又はマグネシ
ウムハライドである2−アダマンタノール類は、例えば
対応するケトンとアルキルグリニャール化合物又はアル
キルアルカリ金属化合物とを反応させることにより製造
し得る(例えば特開平 10-182552号公報)。
【0014】本発明の方法は、基本的には、前記式(I
I)で示される(メタ)アクリル酸ハライドと前記式(II
I) で示される2−アダマンタノール類とを縮合させ
て、前記式(I)で示される2−アダマンチル(メタ)
アクリレート類を製造するものであり、この縮合反応自
体は、公知の方法に準じて行うことができる。例えば、
式(II)の(メタ)アクリル酸ハライドと式(III) の2
−アダマンタノール類を適当な溶媒中で反応させる方法
が採用しうる。ここで用いる反応溶媒としては、極性の
有機溶媒が有利であり、具体的には、アセトンやメチル
エチルケトン、メチルイソブチルケトンのようなケトン
類、テトラヒドロフランやtert−ブチルメチルエーテル
のようなエーテル類などが挙げられる。溶媒は、式(I
I)の(メタ)アクリル酸ハライド及び式(III) の2−
アダマンタノール類の合計量に対して、1〜10重量倍
程度の範囲で用いるのが好ましく、容積効率なども加味
すれば1〜5重量倍程度がより好ましい。
【0015】式(III) の2−アダマンタノール類におい
て、Yが水素である場合には、縮合によりハロゲン化水
素が生成することから、脱ハロゲン化水素剤の存在下で
反応を行うのが有利である。この場合の脱ハロゲン化水
素剤としては、トリエチルアミンやピリジンのような有
機アミン、炭酸ナトリウムや炭酸カリウムのような無機
塩基などを用いることができるが、特に有機アミンを用
いるのが好ましい。脱ハロゲン化水素剤を用いる場合
は、式(III) の2−アダマンタノール類と脱ハロゲン化
水素剤を適当な溶媒中に存在させ、そこに式(II)の
(メタ)アクリル酸ハライドを加えていく方法、式(I
I)の(メタ)アクリル酸ハライドと式(III)の2−アダ
マンタノール類とを適当な溶媒に溶解し、そこに脱ハロ
ゲン化水素剤を加えていく方法などが採用できる。脱ハ
ロゲン化水素剤を用いる場合、その量は、式(III) の2
−アダマンタノール類に対して、通常1〜5モル倍程
度、好ましくは1〜3モル倍程度である。
【0016】本発明の反応において、式(II)の(メ
タ)アクリル酸ハライドと式(III) の2−アダマンタノ
ール類のモル比は、反応を円滑に進めるための重要な因
子となる。一般には、式(III) の2−アダマンタノール
類1モルに対して、式(II)の(メタ)アクリル酸ハラ
イドを1〜3モル程度の割合で用いるのが好ましい。よ
り好ましいモル比は、脱ハロゲン化水素剤の種類などに
よって変動し、脱ハロゲン化水素剤として有機アミンを
用いる場合は、式(III) の2−アダマンタノール類に対
して、式(II)の(メタ)アクリル酸ハライドが1.1
〜2.5モル倍程度であり、脱ハロゲン化水素剤として
無機塩基を用いる場合は、2−アダマンタノール類に対
して(メタ)アクリル酸ハライドが2〜3モル倍程度で
ある。
【0017】この反応は、−10℃程度の低温から反応
溶媒の沸点程度の高温まで、いずれの温度でも進行する
が、40℃程度から反応溶媒の沸点までの範囲の温度で
行うのが、反応進行の面から経済的である。また通常
は、常圧下で反応を行うことができ、反応時間は2〜3
0時間程度である。
【0018】縮合反応が終了したら、必要に応じ、アル
コール、重曹水等を加えて過剰分の未反応(メタ)アク
リル酸ハライドをエステルに変えて失活させ、さらに必
要に応じて水及び/又は食塩水で洗浄した後、本発明に
従って活性炭による処理が施される。この活性炭処理
は、反応溶媒中に生成物が溶けている状態で行うことが
できる。なお、縮合反応時の条件によっては、無視し得
ない量の重合成分が副生することがあり、この場合に
は、極性溶媒である反応溶媒に生成物が溶けた状態で
は、重合系の不純物が十分に除去されないことがある。
【0019】そこで、このように反応溶媒に生成物が溶
けた状態では重合系の不純物が除去しきれない場合に
は、反応混合物から極性の反応溶媒を、例えば濃縮留去
などの方法により一旦除去した後、得られる粗生成物を
非極性溶媒に溶解し、この状態で活性炭処理を施すこと
により、効率的に不純物が除去され、式(I)の2−ア
ダマンチル(メタ)アクリレート類を高品質で得ること
ができる。この場合に用いられる非極性溶媒は、極性を
有しない炭化水素系のものであればよく、具体例として
は、ヘキサンやヘプタンのような脂肪族炭化水素溶媒が
挙げられる。この場合の非極性溶媒は、目的物である2
−アダマンチル(メタ)アクリレート類に対して0.5
〜10重量倍程度、好ましくは1〜5重量倍程度用いら
れる。
【0020】また、反応溶媒である極性溶媒に溶けた状
態で活性炭処理を施し、その後、非極性溶媒に溶けた状
態で再度活性炭処理を施すというように、活性炭処理を
2段階で行うことも有効である。例えば、反応溶媒に目
的物が溶けている状態の反応混合物を活性炭で処理し、
次にその活性炭を除去し、得られた溶液から反応溶媒を
濃縮留去などによって除去し、その後この粗生成物を非
極性溶媒に溶解し、再度活性炭で処理することにより、
このような2段階の活性炭処理を行うことができる。
【0021】活性炭処理は通常、取得目的物である2−
アダマンチル(メタ)アクリレート類が反応溶媒又は非
極性溶媒に溶けた状態の溶液に活性炭を添加し、攪拌し
て、当該溶液と活性炭とがよく接触するように行えばよ
く、処理時間は通常、5分〜1時間程度である。活性炭
には様々な種類があるが、吸着能を有するものであれ
ば、特にその種類は限定されない。またこの処理におい
て、活性炭は、取得目的物である2−アダマンチル(メ
タ)アクリレート類に対して、0.05〜1重量倍程度
の範囲で用いるのが好ましく、より好ましくは0.1〜
0.7重量倍程度である。
【0022】活性炭で処理した後には、処理に用いた活
性炭が固体として残るので、これを除去する必要があ
る。活性炭の除去は、それが懸濁した状態の溶液を通常
の濾過器に通すことにより、行うことができる。なお、
縮合反応時の条件によっては、式(III) で示される未反
応2−アダマンタノール類など単量体系の不純物が、無
視し得ない量で存在することがあり、この場合には、活
性炭で処理した後、通常の濾過を行っただけでは、かか
る単量体系の不純物が十分に除去されないことがある。
【0023】そこで、このような単量体系の不純物が多
く含まれる場合には、濾過の際、フィルターにシリカゲ
ルをプレコートしておくのが有効である。プレコート
は、例えば、フィルター上にシリカゲルの粉末を敷き詰
め、そこへ適当な溶媒、例えばヘキサンやヘプタンな
ど、被処理溶液を構成する溶媒を流して、シリカゲルを
付着させる方法、適当な溶媒にシリカゲルを分散させ、
この液をフィルターに流して、シリカゲルを付着させる
方法などにより行うことができる。このようなシリカゲ
ルのプレコートを行う場合は、精製目的物である2−ア
ダマンチル(メタ)アクリレート類に対して、0.05
〜1重量倍程度の範囲でシリカゲルを用いればよく、よ
り好ましいプレコート量は、2−アダマンチル(メタ)
アクリレート類に対して0.1〜0.7重量倍程度であ
る。
【0024】前述のとおり、シリカゲルはカラム精製に
用いられることが多く、この場合には、精製すべき基質
(本発明の例でいえば2−アダマンチル(メタ)アクリ
レート類)に対して30重量倍程度のシリカゲルが必要
といわれているが、本発明のように、活性炭で処理した
後の溶液を処理する場合は、シリカゲルの量は、カラム
精製の場合に比べて格段に少なくてよい。
【0025】以上のようにして、活性炭処理を施し、次
いでその活性炭を除去した後の溶液からは、濃縮などの
適当な後処理が施されて、高品質の前記式(I)で示さ
れる2−アダマンチル(メタ)アクリレート類を取り出
すことができる。
【0026】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明はこれらによって限定されるものでは
ない。例中、濃度を表す%は、特記ないかぎり重量基準
である。なお、以下の例において、反応の制御はガスク
ロマトグラフィーにより行い、最終目的物が生成してい
ることは、プロトン核磁気共鳴(NMR)、ガスクロマ
トグラフィー、及びゲルパーミエーションクロマトグラ
フィー(GPC)で確認した。
【0027】実施例1 メチルイソブチルケトン2.1リットル、2−メチル−
2−アダマンタノール665.2g(4.0モル)及びト
リエチルアミン607.29g(6.0モル)を反応容器
に仕込み、攪拌下に60℃まで昇温した。そこに、アク
リロイルクロリド434.55g(4.8モル)をメチル
イソブチルケトン0.4リットルに溶解した溶液を滴下
した。滴下終了時には、反応熱で80℃近くまで昇温し
ていた。引き続き80℃に保って2時間攪拌を続け、反
応を完結させた。冷却後40℃以下の温度に保って、メ
タノール64.02g(2.0モル)を滴下して、未反応
のアクリロイルクロリドを失活させた。次に水3.3リ
ットルを加えて洗浄し、分液した後、有機層に飽和食塩
水2.8リットルを加えて再度洗浄し、分液した。分液
後の有機層に、武田薬品工業(株)製の活性炭“カルボ
ラフィン”204gを仕込んで1時間攪拌した後、濾過
し、メチルイソブチルケトン2リットルで洗浄した。濾
液と洗液を一緒にし、バス温45℃で濃縮して、粗2−
メチル−2−アダマンチルアクリレート886.17g
を得た。
【0028】この粗2−メチル−2−アダマンチルアク
リレート886.17gにヘキサン1,635g及び活性
炭(カルボラフィン)204gを加えて、1時間攪拌し
た後、シリカゲル204gをプレコートした濾過器で濾
過し、ヘキサン3リットルで洗浄した。濾液と洗液を一
緒にしてバス温45℃で濃縮し、微黄色の透明液体とし
て精2−メチル−2−アダマンチルアクリレート83
2.37gを得た。仕込み2−メチル−2−アダマンタ
ノール基準の収率は94%であった。この化合物のNM
Rパターンはカラム精製品と一致した。また、この化合
物のガスクロマトグラフィー内部標準法による純度は9
9%、紫外線(UV)検出によるGPC面積百分率純度
は96%、示差屈折率(RI)検出によるGPC面積百
分率純度は97%であった。
【0029】実施例2 メチルエチルケトン33.26g、2−メチル−2−ア
ダマンタノール16.63g(0.1モル)及びトリエチ
ルアミン30.36g(0.3モル)を反応容器に仕込
み、攪拌下に60℃まで昇温した。そこに、アクリロイ
ルクロリド13.58g(0.15モル)をメチルエチル
ケトン16.63gに溶解した溶液を滴下した。滴下終
了時には、反応熱で77℃まで昇温し、沸騰していた。
引き続き沸騰状態を保って3時間攪拌を続け、反応を完
結させた。冷却後40℃以下の温度に保って、メタノー
ル3.20g(0.1モル)を滴下し、未反応のアクリロ
イルクロリドを失活させた。次に水103gを加えて洗
浄し、分液した後、褐色の有機層に活性炭(カルボラフ
ィン)10gを加えて攪拌し、次いで濾過し、メチルエ
チルケトンで洗浄した。濾液と洗液を一緒にし、バス温
45℃で濃縮して、赤橙色の粗2−メチル−2−アダマ
ンチルアクリレート21.68gを得た。
【0030】この粗2−メチル−2−アダマンチルアク
リレート10gに、ヘキサン10g及び活性炭(カルボ
ラフィン)5gを加えて、1時間攪拌した後、濾過し、
さらにヘキサンで洗浄した。濾液と洗液を一緒にしてバ
ス温45℃で濃縮し、淡黄色の透明液体として精2−メ
チル−2−アダマンチルアクリレート9.25gを得
た。仕込み2−メチル−2−アダマンタノール基準の収
率は98%であった。この化合物のNMRパターンはカ
ラム精製品とほぼ同じであった。また、この化合物のガ
スクロマトグラフィー内部標準法による純度は100
%、UV検出によるGPC面積百分率純度は89%、R
I検出によるGPC面積百分率純度は93%であった。
【0031】実施例3 実施例2の前半で得られた粗2−メチル−2−アダマン
チルアクリレート10gに、ヘキサン10g及び活性炭
(カルボラフィン)5gを加えて、1時間攪拌した後、
シリカゲル5gをプレコートした濾過器で濾過し、ほぼ
無色の透明液体として精2−メチル−2−アダマンチル
アクリレートアクリレート8.75gを得た。仕込み2
−メチル−2−アダマンタノール基準の収率は93%で
あった。この化合物のNMRパターンはカラム精製品と
一致した。また、この化合物のガスクロマトグラフィー
内部標準法による純度は100%、UV検出によるGP
C面積百分率純度は98%、RI検出によるGPC面積
百分率純度は95%であった。
【0032】実施例3の結果を実施例2の結果と対比す
ると、濾過器にシリカゲルをプレコートすることで、微
量の不純物が除去され、色相も改善されることが判明し
た。
【0033】実施例4 メチルイソブチルケトン598.54g及び2−メチル
−2−アダマンタノール74.82g(0.45モル)を
反応容器に仕込み、室温で攪拌下にメタクリロイルクロ
リド72.75g(0.675モル)を注加した。そこに
トリエチルアミン82.79g(0.81モル)を滴下
し、15分間熟成した後、80℃まで昇温し、さらにそ
の温度に保って24時間攪拌を続け、反応させた。冷却
後、10℃以下に保ってメタノール14.42g(0.4
5モル)を滴下し、未反応のメタクリロイルクロリドを
失活させた。次に水223gを加えて洗浄し、分液した
後、有機層に飽和食塩水112gを加え、5%硫酸水溶
液でpHが7〜8になるよう中和し、次いで分液した。
分液後の有機層をバス温40℃で濃縮して、褐色の粗2
−メチル−2−アダマンチルメタクリレート109.9
3gを得た。
【0034】この粗生成物をヘキサン316gに溶解
し、活性炭(カルボラフィン)21gを加えて1時間攪
拌した後、シリカゲル21gをプレコートした濾過器で
濾過し、ヘキサンで洗浄した。濾液と洗液を一緒にして
バス温45℃で濃縮し、無色の透明液体として精2−メ
チル−2−アダマンチルメタクリレート99.36gを
得た。仕込み2−メチル−2−アダマンタノール基準の
収率は94%であった。この化合物のNMRパターンは
カラム精製品とほぼ同じであった。また、この化合物の
ガスクロマトグラフィー内部標準法による純度は93
%、UV検出によるGPC面積百分率純度は86%、R
I検出によるGPC面積百分率純度は94%であった。
【0035】実施例5 テトラヒドロフラン116.41g 及び 2−メチル−
2−アダマンタノール16.63g(0.1モル)を反応
容器に仕込み、−10℃で攪拌下にメタクリロイルクロ
リド21.56g(0.2モル)を注加した。そこに、ト
リエチルアミン25.56g(0.25モル)を滴下し、
15分間熟成した後、還流温度の69℃まで昇温し、さ
らにその還流状態を保って11時間攪拌を続け、反応さ
せた。冷却後、−10℃でメタノール6.41g(0.2
モル)を滴下し、未反応のメタクリロイルクロリドを失
活させた。次に、メチルイソブチルケトン116.41
gで希釈した後、水68.87gを加えて洗浄し、分液
した。この有機層にさらに飽和食塩水112gを加え、
氷冷下に5%硫酸水溶液でpHが7〜8になるよう中和
し、次いで分液した。分液後の有機層をバス温40℃で
濃縮して、褐色の粗2−メチル−2−アダマンチルメタ
クリレート23.62gを得た。
【0036】この粗生成物をヘキサン70.32gに溶
解し、 活性炭(カルボラフィン)11.72gを加え
て1時間攪拌した後、シリカゲル11.72gをプレコ
ートした濾過器で濾過し、ヘキサンで洗浄した。濾液と
洗液を一緒にしてバス温40℃で濃縮し、微黄色の透明
液体として精2−メチル−2−アダマンチルメタクリレ
ート19.77gを得た。仕込み2−メチル−2−アダ
マンタノール基準の収率は84%であった。この化合物
のNMRパターンはカラム精製品とほぼ同じであった。
また、この化合物のガスクロマトグラフィー内部標準法
による純度は98%、UV検出によるGPC面積百分率
純度は96%、RI検出によるGPC面積百分率純度は
99%であった。
【0037】実施例6 実施例1において、2−メチル−2−アダマンタノール
の代わりに2−エチル−2−アダマンタノール721.
3g(4.0モル)を用い攪拌下80℃まで昇温し、そ
こに、アクリロイルクロリドをメチルイソブチルケトン
に溶解した溶液を滴下し、引き続き80℃に保って48
時間攪拌を続け、反応を完結させる以外は、実施例1に
準拠して実施して、粗2−エチル−2−アダマンチルア
クリレート960.91gを得た。
【0038】この粗2−エチル−2−アダマンチルアク
リレート960.91g、ヘキサン9リットル、シリカ
ゲル612gを用いる以外は、実施例1に準拠して活性
炭処理することにより、微黄色の透明液体として精2−
エチル−2−アダマンチルアクリレート672.07g
を得た。この化合物のNMRパターンはカラム精製品と
一致した。また、この化合物のガスクロマトグラフィー
内部標準法による純度は99%、紫外線(UV)検出に
よるGPC面積百分率純度は96%、示差屈折率(R
I)検出によるGPC面積百分率純度は97%であっ
た。
【0039】各実施例で得られた2−アダマンチル(メ
タ)アクリレート類は、化学増幅型レジストの樹脂原料
として用いた場合に、従来法によるカラム精製品と有意
差がないことを確認した。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、カラム精製や蒸留など
による従来法に比べ、極めて一般的な設備及び手法で、
効率よく、高品質の2−アダマンチル(メタ)アクリレ
ート類を製造することができる。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式(II) (式中、R1 は水素又はメチルを表し、Xはハロゲンを
    表す)で示される(メタ)アクリル酸ハライドと、式
    (III) (式中、R2 は水素又は低級アルキルを表し、Yは水
    素、アルカリ金属又はマグネシウムハライドを表す)で
    示される2−アダマンタノール類とを反応させて、式
    (I) (式中、R1 及びR2 は先に定義したとおりである)で
    示される2−アダマンチル(メタ)アクリレート類を生
    成させ、該生成物の有機溶媒溶液を活性炭で処理し、次
    いで該活性炭を除去した後、該生成物を取り出すことを
    特徴とする前記式(I)で示される2−アダマンチル
    (メタ)アクリレート類の製造方法。
  2. 【請求項2】(メタ)アクリル酸ハライドと2−アダマ
    ンタノール類との反応が極性有機溶媒中で行われ、該極
    性有機溶媒を含んだまま活性炭で処理する請求項1記載
    の方法。
  3. 【請求項3】(メタ)アクリル酸ハライドと2−アダマ
    ンタノール類との反応が極性有機溶媒中で行われ、反応
    終了後、該極性有機溶媒を除去して、生成物を他の非極
    性有機溶媒に溶解させ、この非極性有機溶媒溶液を活性
    炭で処理する請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】反応終了後、極性有機溶媒を含んだまま活
    性炭で処理し、次いで活性炭の除去及び極性有機溶媒の
    除去を行い、その後、生成物を他の非極性有機溶媒に溶
    解させた状態で再度活性炭で処理する請求項3記載の方
    法。
  5. 【請求項5】非極性有機溶媒が脂肪族炭化水素類である
    請求項3又は4記載の方法。
  6. 【請求項6】処理後の活性炭の除去が濾過によって行わ
    れる請求項1〜5のいずれかに記載の方法。
  7. 【請求項7】濾過が、シリカゲルをプレコートしたフィ
    ルターを用いて行われる請求項6記載の方法。
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