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WO2026009777A1 - 積層セラミック電子部品 - Google Patents

積層セラミック電子部品

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WO2026009777A1
WO2026009777A1 PCT/JP2025/022782 JP2025022782W WO2026009777A1 WO 2026009777 A1 WO2026009777 A1 WO 2026009777A1 JP 2025022782 W JP2025022782 W JP 2025022782W WO 2026009777 A1 WO2026009777 A1 WO 2026009777A1
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multilayer ceramic
layer
electrode
laminate
Prior art date
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PCT/JP2025/022782
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Inventor
忠輝 山田
孝太 善哉
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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    • H01G2/02Mountings
    • H01G2/06Mountings specially adapted for mounting on a printed-circuit support
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01GCAPACITORS; CAPACITORS, RECTIFIERS, DETECTORS, SWITCHING DEVICES, LIGHT-SENSITIVE OR TEMPERATURE-SENSITIVE DEVICES OF THE ELECTROLYTIC TYPE
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    • H01G4/00Fixed capacitors; Processes of their manufacture
    • H01G4/30Stacked capacitors

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)
  • Ceramic Capacitors (AREA)

Abstract

スペーサと積層セラミックコンデンサとが外れてしまったり、基板実装後に基板と積層セラミック電子部品とが外れてしまったりすることを抑止しうる積層セラミック電子部品を提供すること。 本発明にかかる積層セラミック電子部品100は、高さ方向に相対する第1の面及び第2の面と、高さ方向に直交する第1の方向に相対する第3の面及び第4の面と、高さ方向及び第1の方向に直交する第2の方向に相対する第5の面及び第6の面と、を備える積層体と、積層体の第2の面上及び第3の面上に配置される第1の外部電極と、積層体の第2の面上及び第4の面上に配置される第2の外部電極とを含む積層セラミックコンデンサと、第1の外部電極と接続された第1のスペーサと、第2の外部電極と接続された第2のスペーサと、第1のスペーサと第2のスペーサとの間に配置される第3のスペーサとを備える。第1のスペーサは、中央領域と、中央領域の周辺に位置する周辺領域とを有し、第1のスペーサの金属成分比率が、86.4%以上94.3%以下であり、中央領域の金属成分比率は、91.6%以上94.2%以下である。

Description

積層セラミック電子部品
 本発明は、積層セラミック電子部品に関する。
 積層セラミックコンデンサは、誘電体層と内部電極とが交互に積み重ねられた内層部を有する。そして、その内層部の上部と下部とに外層部としての誘電体層が配置された直方体状の積層体が形成され、積層体の長手方向の両端面に外部電極が設けられて積層セラミックコンデンサが形成される。積層セラミックコンデンサは、内部電極同士が誘電体層を介して対向することで静電容量が発生する。このとき、積層セラミックコンデンサは、圧電現象によって振動が発生し、この振動が基板に伝わることで、いわゆる「鳴き」が発生することが知られている。
 「鳴き」の発生を抑制するには、例えば、積層セラミックコンデンサと基板とを離すことが有効である。そのため、例えば、積層セラミックコンデンサにおいて基板に実装される側に外部電極の一部を覆うように形成されたバンプ(スペーサ)を備える積層セラミック電子部品が知られている。
 例えば、特許文献1では、コンデンサ本体上にインターポーザ形成用ペーストを塗布し、熱処理を行うことで、インターポーザ(スペーサ)を形成する積層セラミックコンデンサが記載されている。
特開2022-177518号公報
 しかしながら、例えば、衝撃によってインターポーザとコンデンサ本体とが外れてしまったり、基板実装後に基板とインターポーザが取り付けられた積層セラミックコンデンサとが外れてしまったりする恐れがあった。
 したがって、本発明は、スペーサと積層セラミックコンデンサとが外れてしまったり、基板実装後に基板と積層セラミック電子部品とが外れてしまったりすることを抑止しうる積層セラミック電子部品を提供することを目的とする。
 本発明にかかる積層セラミック電子部品は、高さ方向に相対する第1の面及び第2の面と、高さ方向に直交する第1の方向に相対する第3の面及び第4の面と、高さ方向及び第1の方向に直交する第2の方向に相対する第5の面及び第6の面と、を備える積層体と、積層体の第2の面上及び第3の面上に配置される第1の外部電極と、積層体の第2の面上及び第4の面上に配置される第2の外部電極とを含む積層セラミックコンデンサと、第1の外部電極と接続された第1のスペーサと、第2の外部電極と接続された第2のスペーサと、第1のスペーサと第2のスペーサとの間に配置される第3のスペーサとを備え、第1のスペーサは、第1の中央領域と、第1の中央領域の周辺に位置する第1の周辺領域とを有し、第1のスペーサの金属成分比率が、86.4%以上94.3%以下であり、第1の中央領域の金属成分比率は、91.6%以上94.2%以下であることを特徴とする。
 本発明にかかる積層セラミック電子部品によれば、積層セラミックコンデンサと、第1の外部電極と接続された第1のスペーサと、第2の外部電極と接続された第2のスペーサと、第1のスペーサと第2のスペーサとの間に配置される第3のスペーサとを備え、第1のスペーサは、第1の中央領域と、第1の中央領域の周辺に位置する第1の周辺領域とを有し、第1のスペーサの金属成分比率が、86.4%以上94.3%以下であり、第1の中央領域の金属成分比率は、91.6%以上94.2%以下であるので、第1のスペーサ及び第2のスペーサと積層セラミックコンデンサとの固着力を向上させ、積層セラミックコンデンサからスペーサが外れてしまったり、積層セラミック電子部品が実装された基板から外れてしまったりすることを抑止することができる。
 本発明によれば、スペーサと積層セラミックコンデンサとが外れてしまったり、基板実装後に基板と積層セラミック電子部品とが外れてしまったりすることを抑止しうる積層セラミック電子部品を提供することができる。
 本発明の上述の目的、その他の目的、特徴及び利点は、図面を参照して行う以下の発明を実施するための形態の説明から一層明らかとなろう。
本発明の実施の形態にかかる積層セラミック電子部品を示す外観斜視図である。 本発明の実施の形態にかかる積層セラミック電子部品を示す正面図である。 本発明の実施の形態にかかる積層セラミック電子部品の底面図である。 図2の線IV-IVにおける断面図である。 図3の線V-Vにおける断面図である。 本発明の実施の形態にかかる積層セラミック電子部品の第1のスペーサ(第2のスペーサ)と第3のスペーサを拡大した拡大断面図である。 本発明の実施の形態にかかる積層セラミック電子部品の実装状態を示す図である。
1.積層セラミック電子部品
 本発明にかかる積層セラミック電子部品100について図1ないし図6に基づいて説明する。図1は、本発明の実施の形態にかかる積層セラミック電子部品を示す外観斜視図である。図2は、本発明の実施の形態にかかる積層セラミック電子部品を示す正面図である。図3は、本発明の実施の形態にかかる積層セラミック電子部品の底面図である。図4は、図2の線IV-IVにおける断面図である。図5は、図3の線V-Vにおける断面図である。図6は、本発明の実施の形態にかかる積層セラミック電子部品の第1のスペーサ(第2のスペーサ)と第3のスペーサを拡大した拡大断面図である。
 本発明にかかる積層セラミック電子部品100は、積層体12と2つの外部電極30a、30bとを備えた積層セラミックコンデンサ10と、一方の外部電極30aと接続された第1のスペーサ52と、他方の外部電極30bと接続された第2のスペーサ54と、第1のスペーサ52と第2のスペーサ54との間に配置された第3のスペーサ56とを備える。
(積層体)
 積層体12は、積層された複数の誘電体層14と、誘電体層14上に積層された複数の内部電極16とを有する。積層体12は、高さ方向xに相対する第1の面12a及び第2の面12bと、高さ方向xに直交し、第1の方向yに相対する第3の面12c及び第4の面12dと、高さ方向x及び第1の方向yに直交し、第2の方向zに相対する第5の面12e及び第6の面12fと、を有する。本実施の形態において、積層体12の第1の面12a側が非実装面側であり、積層体12の第2の面12b側が実装面側である。高さ方向xは、実装面Sと垂直な方向である。また、積層体12の第5の面12eと第6の面12fと結ぶ方向である第2の方向zが積層方向であってもよい。
 積層体12は、六面体形状を有している。また、積層体12は、角部及び稜線部に丸みがつけられていることが好ましい。なお、角部とは、積層体12の隣接する3面が交わる部分のことであり、稜線部とは、積層体12の隣接する2面が交わる部分のことである。さらに、第1の面12a及び第2の面12b、第3の面12c及び第4の面12d、並びに第5の面12e及び第6の面12fの一部又は全部に凹凸などが形成されていてもよい。
 積層体12は、複数の内部電極16が対向する内層部18を有する。言い換えると、内層部18では、第1の内部電極16aと第2の内部電極16bとが対向している。
 積層体12は、第1の面12a側に位置し、第1の面12aと第1の面12a側の内層部18の最表面とその最表面の延長線上との間に位置する複数の誘電体層14から形成される第1の外層部20aを有する。
 同様に、積層体12は、第2の面12b側に位置し、第2の面12bと第2の面12b側の内層部18の最表面とその最表面の延長線上との間に位置する複数の誘電体層14から形成される第2の外層部20bを有する。
(誘電体層)
 誘電体層14を構成するセラミック材料としては、例えば、BaTiO3、CaTiO3、SrTiO3、CaZrO3などの主成分からなる誘電体セラミックを用いることができる。また、これらの主成分にMn化合物、Fe化合物、Cr化合物、Co化合物、Ni化合物などの副成分を添加したものを用いてもよい。
 また、誘電体層14の厚みは、0.5μm以上10μm以下であることが好ましい。さらに、誘電体層14の枚数は、第1の外層部20a及び第2の外層部20bを含め、10枚以上700枚以下であることが好ましい。
(内部電極)
 内部電極16は、複数の第1の内部電極16a及び複数の第2の内部電極16bを有する。
 第1の内部電極16aは、複数の誘電体層14上に配置され、第3の面12cに露出している。
 第2の内部電極16bは、複数の誘電体層14上に配置され、第4の面12dに露出している。
 第1の内部電極16aは、第2の内部電極16bと互いに対向する第1の対向電極部26aと、第1の対向電極部26aから積層体12の第3の面12cに引き出される第1の引出電極部28aとを備える。また、第1の内部電極16aの第1の引出電極部28aは、端部が積層体12の第3の面12cの表面に引き出されており、露出部を形成している。
 第2の内部電極16bは、第1の内部電極16aと互いに対向する第2の対向電極部26bと、第2の対向電極部26bから積層体12の第4の面12dに引き出される第2の引出電極部28bとを備える。また、第2の内部電極16bの第2の引出電極部28bは、端部が積層体12の第4の面12dの表面に引き出されており、露出部を形成している。
 第1の内部電極16aの第1の対向電極部26a及び第2の内部電極16bの第2の対向電極部26bの形状は、特に限定されないが、矩形状であることが好ましい。もっとも、コーナー部を丸められていたり、コーナー部を斜めに形成したりしてよい(テーパー状)。
 第1の内部電極16aの第1の引出電極部28a及び第2の内部電極16bの第2の引出電極部28bの形状は、特に限定されないが、矩形状であることが好ましい。もっとも、コーナー部を丸められていたり、コーナー部を斜めに形成したりしてよい(テーパー状)。
 第1の内部電極16aの第1の対向電極部26a及び第2の内部電極16bの第2の対向電極部26bの幅と、第1の内部電極16aの第1の引出電極部28a及び第2の内部電極16bの第2の引出電極部28bの幅は、同じ幅で形成されていてもよく、どちらか一方が、幅が狭く形成されていてもよい。
 本実施の形態では、内部電極16の対向電極部26同士が誘電体層14を介して対向することにより静電容量が形成され、コンデンサの特性が発現する。
 第1の内部電極16a及び第2の内部電極16bは、例えば、Ni、Cu、Ag、Pd、Auなどの金属や、Ag-Pd合金等の、それらの金属の少なくとも一種を含む合金などの適宜の導電材料により構成することができる。
 また、第1の内部電極16a及び第2の内部電極16bと、誘電体層14との間にSnの固溶層を含むことで内部電極16と誘電体層14との界面への電界集中を緩和でき、高温負荷信頼性向上に繋がる。このとき、Snは、第1の内部電極16a及び第2の内部電極16bのいずれか片方の内部電極16のみに含まれていても十分に効果を発揮することができる。
 第1の内部電極16a及び第2の内部電極16bのそれぞれの厚みは、例えば、0.2μm以上2.0μm以下であることが好ましい。内部電極16の枚数は、10枚以上700枚以下であることが好ましい。
(外部電極)
 外部電極30は、第1の外部電極30aと第2の外部電極30bとを有する。
 第1の外部電極30aは、第1の内部電極16aに接続され、第3の面12c上及び第2の面12b上に配置されている。また、第1の面12aの一部、第5の面12eの一部及び第6の面12fの一部にも配置されていてもよい。本実施の形態では、第3の面12c上から第1の面12aの一部及び第2の面12bの一部、第5の面12eの一部及び第6の面12fの一部にまで延びて形成されている。
 第2の外部電極30bは、第2の内部電極16bに接続され、第4の面12d上及び第2の面12b上に配置されている。また、第1の面12aの一部、第5の面12eの一部及び第6の面12fの一部にも配置されていてもよい。本実施の形態では、第4の面12d上から第1の面12aの一部及び第2の面12bの一部、第5の面12eの一部及び第6の面12fの一部にまで延びて形成されている。
 第1の外部電極30a及び第2の外部電極30bは、積層体12の表面に配置される下地電極層32と、下地電極層32を覆うように配置されるめっき層34とを有している。
(下地電極層)
 下地電極層32は、第3の面12c上及び第4の面12d上に配置されている。また、第1の外部電極30a側及び第2の外部電極30b側のそれぞれにおいて、第1の面12aの一部及び第2の面12bの一部、第5の面12eの一部及び第6の面12fの一部にも配置されていてもよい。本実施の形態では、第1の外部電極30a側及び第2の外部電極30b側のそれぞれにおいて、第3の面12c及び第4の面12d上から第1の面12aの一部及び第2の面12bの一部、第5の面12eの一部及び第6の面12fの一部にまで延びて形成されている。
 下地電極層32は、第1の下地電極層32aと第2の下地電極層32bとを有する。
 下地電極層32は、焼付け層、導電性樹脂層、薄膜層等から選ばれる少なくとも1つを含む。
 (焼付け層の場合)
 焼付け層は、ガラス成分と金属とを含む。焼付け層のガラス成分は、例えば、B、Si、Ba、Mg、Al、Liから選ばれる少なくとも1つを含む。焼付け層の金属は、例えば、Cu、Ni、Ag、Pd、Ag-Pd合金、Au等から選ばれる少なくとも1つを含む。
 焼付け層は、複数層であってもよい。また、焼付け層は、ガラス及び金属を含む導電性ペーストを積層体12に塗布して焼き付けたものである。焼付け層は、内部電極16及び誘電体層14を有する積層チップと積層チップに塗布した導電性ペーストとを同時焼成して形成したものでもよく、内部電極16及び誘電体層14を有する積層チップを焼成して積層体12を得た後に、積層体12に導電性ペーストを塗布して焼き付けたものでもよい。なお、内部電極16及び誘電体層14を有する積層チップと積層チップに塗布した導電性ペーストとを同時に焼成する場合には、焼付け層は、ガラス成分の代わりに誘電体材料を添加したものを焼き付けて形成することが好ましい。
 第3の面12cに位置する第1の焼付け層の第1の面12a及び第2の面12bを結ぶ高さ方向xの中央部における第3の面12c及び第4の面12dを結ぶ第1の方向yの厚み(すなわち、第3の面12cの中央部の下地電極層の厚み)は、例えば、3μm以上160μm以下であることが好ましい。
 第4の面12dに位置する第2の焼付け層の第1の面12a及び第2の面12bを結ぶ高さ方向xの中央部における第3の面12c及び第4の面12dを結ぶ第1の方向yの厚み(すなわち、第4の面12dの中央部の下地電極層の厚み)は、例えば、3μm以上160μm以下であることが好ましい。
 また、第1の面12aの一部、第2の面12bの一部に位置する第1の焼付け層の第3の面12c及び第4の面12dを結ぶ第1の方向yの中央部における第1の面12a及び第2の面12bを結ぶ高さ方向xの厚みは、例えば、3μm以上40μm以下であることが好ましい。
 また、第1の面12aの一部、第2の面12bの一部に位置する第2の焼付け層の第3の面12c及び第4の面12dを結ぶ第1の方向yの中央部における第1の面12a及び第2の面12bを結ぶ高さ方向xの厚みは、例えば、3μm以上40μm以下であることが好ましい。
 (導電性樹脂層の場合)
 下地電極層32として、導電性樹脂層を設ける場合、導電性樹脂層は、焼付け層を覆うように配置されてもよい。また、焼付け層を設けずに積層体12上に直接配置されてもよい。
 導電性樹脂層は、下地電極層32上を完全に覆っていてもよいし、下地電極層32の一部を覆っていてもよい。
 また、導電性樹脂層は、複数層で形成されていてもよい。
 導電性樹脂層は、例えば、熱硬化性樹脂と金属成分とを含む。
 熱硬化性樹脂の具体例としては、例えば、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ウレタン樹脂、シリコーン樹脂、ポリイミド樹脂などの公知の種々の熱硬化性樹脂を使用することができる。その中でも、耐熱性、耐湿性、密着性などに優れたエポキシ樹脂は最も適切な樹脂の一つである。
 導電性樹脂層には、熱硬化性樹脂とともに、硬化剤を含むことが好ましい。ベース樹脂としてエポキシ樹脂を用いる場合、硬化剤としては、フェノール系、アミン系、酸無水物系、イミダゾール系、活性エステル系、アミドイミド系など公知の種々の化合物を使用することができる。
 導電性樹脂層に含まれる金属としては、Ag、Cu、Ni、Sn、Bi又は、それらを含む合金を使用することができる。また、金属粉の表面にAgコーティングされたものを使用することができる。金属粉の表面にAgコーティングされたものを使用する際には金属粉としてCu、Ni、Sn、Bi又はそれらの合金粉を用いることが好ましい。導電性樹脂層に含まれる金属として、Agの導電性金属粉を用いる理由としては、Agは金属の中でもっとも比抵抗が低いため電極材料に適しており、Agは貴金属であるため酸化せず耐候性が高いためである。また、上記のAgの特性は保ちつつ、母材の金属を安価なものにすることが可能になるためである。さらに、導電性樹脂層に含まれる金属として、Cu、Niに酸化防止処理を施したものを使用することもできる。また、導電性樹脂層に含まれる金属として、金属粉の表面にSn、Ni、Cuをコーティングした金属粉を使用することもできる。金属粉の表面にSn、Ni、Cuをコーティングされたものを使用する際には金属粉としてAg、Cu、Ni、Sn、Bi又はそれらの合金粉を用いることが好ましい。
 導電性樹脂層に含まれる金属は、球形状、扁平状などのものを用いることができるが、球形状金属粉と扁平状金属粉とを混合して用いるのが好ましい。また、導電性樹脂層に含まれる金属は、主に導電性樹脂層の通電性を担う。具体的には、導電性フィラー(導電性樹脂層に含まれる金属)同士が接触することにより、導電性樹脂層の内部に通電経路が形成される。
 導電性樹脂層は、熱硬化性樹脂を含むため、例えば、めっき膜や導電性ペーストの焼成物からなる下地電極層よりも柔軟性に富んでいる。このため、積層セラミックコンデンサに物理的な衝撃や熱サイクルに起因する衝撃が加わった場合であっても、導電性樹脂層が緩衝層として機能し、積層セラミックコンデンサへのクラックを防止することができる。
 導電性樹脂層の最も厚い部分の厚みは、例えば10μm以上150μm以下であることが好ましい。
 (薄膜層の場合)
 薄膜層は、スパッタリング法又は蒸着法等の薄膜形成法により形成され、金属粒子が堆積された1μm以下の層である。
(めっき層)
 めっき層34は、第1のめっき層34aと第2のめっき層34bとを有する。
 第1のめっき層34aは、第1の下地電極層32aを覆うように配置されている。
 第2のめっき層34bは、第2の下地電極層32bを覆うように配置されている。
 また、めっき層34としては、例えば、Cu、Ni、Sn、Ag、Pd、Ag-Pd合金、Au等から選ばれる少なくとも1つを含む。
 めっき層34は複数層により形成されていてもよい。好ましくは、Niめっき、Snめっきの2層構造である。Niめっき層は、下地電極層32が積層セラミック電子部品100を実装する際のはんだによって侵食されることを防止することができる。また、Snめっき層は、積層セラミック電子部品100を実装する際の半田の濡れ性を向上させ、容易に実装することができる。
 また、めっき層34の1層あたりの厚みは、2μm以上15μm以下であることが好ましい。
 なお、下地電極層32を設けずにめっき層34だけで外部電極30を形成してもよい。以下、下地電極層32を設けずにめっき層34を設ける構造について説明する。
 第1の外部電極30a及び第2の外部電極30bのそれぞれは、下地電極層32を設けずに、めっき層34が積層体12の表面に直接形成されていてもよい。すなわち、積層セラミックコンデンサ10は、第1の内部電極16aと第2の内部電極16bとに直接的に接続されるめっき層34を含む構造であってもよい。このような場合、前処理として積層体12の表面に触媒を配設した後で、めっき層34が形成されてもよい。
 下地電極層32を設けずに積層体12上に直接めっき層を形成する場合は、下地電極層32の厚みを削減した分を低背化すなわち薄型化、又は、積層体12の厚みすなわち内層部18(有効層部)の厚みに転化できるため、薄型チップの設計自由度を向上することができる。
 また、めっき層34は、積層体12の表面に形成される下層めっき電極と、下層めっき電極の表面に形成される上層めっき電極とを含むことが好ましい。
 下層めっき電極及び上層めっき電極はそれぞれ、例えば、Cu、Ni、Sn、Pb、Au、Ag、Pd、Bi又はZnなどから選ばれる少なくとも1種の金属又は当該金属を含む合金を含むことが好ましい。
 下層めっき電極は、はんだバリア性能を有するNiを用いて形成されることが好ましく、上層めっき電極は、はんだ濡れ性が良好なSnを用いて形成されることが好ましい。
 また、例えば、第1の内部電極16a及び第2の内部電極16bがNiを用いて形成される場合、下層めっき電極は、Niと接合性のよいCuを用いて形成されることが好ましい。なお、上層めっき電極は必要に応じて形成されればよく、第1の外部電極30a及び第2の外部電極30bはそれぞれ、下層めっき電極のみで構成されてもよい。
 めっき層34は、上層めっき電極を最外層としてもよいし、上層めっき電極の表面にさらに他のめっき電極を形成してもよい。
 下地電極層32を設けずに配置するめっき層34の1層あたりの厚みは、1μm以上15μm以下であることが好ましい。また、めっき層34は、ガラスを含まないことが好ましい。めっき層34の単位体積あたりの金属割合は、99体積%以上であることが好ましい。
 積層セラミックコンデンサ10の第1の方向yの寸法をL寸法とする。L寸法は、1.0mm以上10mm以下であることが好ましい。積層セラミックコンデンサ10の第2の方向zの寸法をW寸法とする。W寸法は、0.5mm以上5mm以下であることが好ましい。積層セラミックコンデンサ10の高さ方向xの寸法をT寸法とする。T寸法は、0.5mm以上5mm以下であることが好ましい。
 より好ましくは、L寸法は、1.0mm以上2.1mm以下が好ましい。W寸法は、0.5mm以上1.3mm以下であることが好ましい。T寸法は、0.5mm以上1.3mm以下であることが好ましい。
(スペーサ)
 積層セラミック電子部品100は、積層セラミックコンデンサ10とスペーサ50とを含む。スペーサ50は、第1の外部電極30aの少なくとも一部を被覆した第1のスペーサ52と、第2の外部電極30bの少なくとも一部を被覆した第2のスペーサ54と、積層体12の一部、第1のスペーサ52の一部及び第2のスペーサ54の一部を被覆した第3のスペーサ56とを含む。なお、本実施の形態では、第1のスペーサ52、第2のスペーサ54及び第3のスペーサ56をそれぞれ区別して説明するが、第1のスペーサ52、第2のスペーサ54及び第3のスペーサ56が一体化していて判別出来ない場合がある。
 図7に示すように、積層セラミック電子部品100が実装基板60上に実装されるとき、第1のスペーサ52及び第2のスペーサ54が、それぞれ半田62を介してランド電極64a、64bに電気的に接続されかつ機械的に接続される。このとき、半田62は、第1のスペーサ52及び第1の外部電極30aならびに第2のスペーサ54及び第2の外部電極30bに沿ってフィレットを形成する。なお、半田62によるフィレットは、第1のスペーサ52や第2のスペーサ54にのみ形成される場合もある。フィレットが第1のスペーサ52及び第2のスペーサ54のみに形成されると、積層セラミックコンデンサ10への半田62の濡れ上がり量を少なくすることができるため、鳴きを抑制することができる。
 (第1のスペーサ及び第2のスペーサ)
 第1のスペーサ52は、第1の外部電極30aと実装面Sとの間に配置され、第1の外部電極30aに接続されている。第2のスペーサ54は、第2の外部電極30bと実装面Sとの間に配置され、第2の外部電極30bに接続されている。
 第1のスペーサ52及び第2のスペーサ54の形状は、特に限定されない。言い換えると、第1のスペーサ52及び第2のスペーサ54の形状は、例えば、略六面体形状であってもよい。以下では、第1のスペーサ52及び第2のスペーサ54の形状は、六面体形状であるとして説明する。
 第1のスペーサ52は、高さ方向xに相対する第1の面52a及び第2の面52bと、高さ方向xに直交し、第1の方向yに相対する第3の面52c及び第4の面52dと、高さ方向x及び第1の方向yに直交し、第2の方向zに相対する第5の面52e及び第6の面52fと、を有する。このとき、第1のスペーサ52は、第1の面52aの面積より、第2の面52bの面積が小さくなるような四角錐台状の形状でもよい。
 第1のスペーサ52の第2の面52bは、実装面S側に位置される。
 第1のスペーサ52の第1の面52aは、第1の外部電極30aと接続する。また、第1のスペーサ52において、第1のスペーサ52の積層セラミックコンデンサ10の第1の方向yの中心側の端縁部は、第1の外部電極30aの積層セラミックコンデンサ10の第1の方向yの中心側の端部よりも中心側に位置している。また、第1のスペーサ52において、第1のスペーサ52の第1の面52aと第4の面52dとが交わる稜線部は、第1の外部電極30aの積層セラミックコンデンサ10の第1の方向yの中心側の端部よりも第1の方向yの中心側に位置している。したがって、第1のスペーサ52は、第1の面52aにおいて、第1の外部電極30aに接する部分と、第1の外部電極30aに接する部分から第1の方向yの中心側へ延伸する部分とを有する。
 第2のスペーサ54は、高さ方向xに相対する第1の面54a及び第2の面54bと、高さ方向xに直交し、第1の方向yに相対する第3の面54c及び第4の面54dと、高さ方向x及び第1の方向yに直交し、第2の方向zに相対する第5の面54e及び第6の面54fと、を有する。このとき、第2のスペーサ54は、第1の面54aの面積より、第2の面54bの面積が小さくなるような四角錐台状の形状でもよい。
 第2のスペーサ54の第2の面54bは、実装面S側に位置される。
 第2のスペーサ54の第1の面54aは、第2の外部電極30bと接続する。また、第2のスペーサ54において、第2のスペーサ54の積層セラミックコンデンサ10の第1の方向yの中心側の端縁部は、第2の外部電極30bの積層セラミックコンデンサ10の第1の方向yの中心側の端部よりも中心側に位置している。また、第2のスペーサ54において、第2のスペーサ54の第1の面54aと第4の面54dとが交わる稜線部は、第2の外部電極30bの積層セラミックコンデンサ10の第1の方向yの中心側の端部よりも第1の方向yの中心側に位置している。したがって、第2のスペーサ54は、第1の面54aにおいて、第2の外部電極30bに接する部分と、第2の外部電極30bに接する部分から第1の方向yの中心側へ延伸する部分とを有する。
 第1のスペーサ52及び第2のスペーサ54が積層セラミックコンデンサ10と実装面Sとの間に配置されていることで、積層セラミックコンデンサ10の容量形成部である内層部18と実装面Sとの間の距離を遠ざけることができるため、「鳴き」を抑制することができる。
 このとき、積層セラミックコンデンサ10の高さ方向xの寸法Tにもよるが、第1のスペーサ52及び第2のスペーサ54の高さ方向xの寸法は、例えば、120μm以上250μm以下であることが好ましい。例えば、積層セラミックコンデンサ10の第1の方向yの寸法Lが1.6mm、積層セラミックコンデンサ10の第2の方向zの寸法Wが0.8mm、積層セラミックコンデンサ10の高さ方向xの寸法Tが0.8mmであるとき、第1のスペーサ52及び第2のスペーサ54の高さ方向xの寸法は160μm程度であることが好ましい。例えば、積層セラミックコンデンサ10の第1の方向yの寸法Lが2.0mm、積層セラミックコンデンサ10の第2の方向zの寸法Wが1.25mm、であるとき、積層セラミック電子部品100の実装面に垂直な方向の寸法は1.60mm程度であることが好ましい。また、第1のスペーサ52及び第2のスペーサ54の一部に凹凸がついていても良い。第1のスペーサ52及び第2のスペーサ54の形状によって一部に凹凸などがついている場合は、第1のスペーサ52及び第2のスペーサ54の高さ方向xの寸法の最低の厚みが120μm程度であることが好ましい。各種の寸法は、第1の方向y、第2の方向z、実装面に垂直な方向xにおいて、最も長い寸法を持つ部分によって定義される。
 なお、第1のスペーサ52と第2のスペーサ54との第1の方向yの距離は、0.4mm以上であることが好ましい。
 図6に示すように、第1のスペーサ52及び第2のスペーサ54は金属粉により形成される金属領域Mを含む。金属粉は、Cu、Ni、Snのうちの少なくとも1つを含むことが好ましい。また、これに加えて、Agを含んでいてもよい。Cu、Ni、Snによって形成される金属間化合物は、積層セラミック電子部品を基板に実装するときにはんだ付けをする際にも、熱による変形が少なく、形状を維持しやすくすることができる。
 また、これに加えて、図6に示すように、第1のスペーサ52及び第2のスペーサ54は、樹脂成分による樹脂領域Rを有する。樹脂成分を含んでいると、樹脂によって応力を緩和することができる。より好ましくは、樹脂成分は、5wt%以上15wt%以下であることが好ましい。樹脂成分としては、フェノール樹脂である。フェノール樹脂は、金属間化合物の粒子を被覆するとともに、粒子間の隙間を埋めるように点在する。第1のスペーサ52及び第2のスペーサ54がフェノール樹脂を含むとき、フェノール樹脂は、金属粉の粒子を被覆するとともに、粒子間の隙間を埋めるように点在する。フェノール樹脂は、金属間化合物の粒子を完全に被覆しない状態であってもよい。フェノール樹脂を含むと耐熱性が良いので、第1のスペーサ52及び第2のスペーサ54を形成するときの熱処理工程における熱処理温度にて揮発しにくくなる。そのため、スペーサ内に形成される空隙の量を少なくすることができる。
 フェノール樹脂は、第1のスペーサ52及び第2のスペーサ54の表面に表出し、第1のスペーサ52及び第2のスペーサ54の表面の少なくとも一部を被覆してもよい。フェノール樹脂が第1のスペーサ52及び第2のスペーサ54の表面を被覆することにより、第1のスペーサ52及び第2のスペーサ54の表面の平滑性が向上し、第1のスペーサ52及び第2のスペーサ54の機械的強度を高めることができる。
 フェノール樹脂は、例えば、フェノールノボラック樹脂、フェノールアラルキル樹脂、クレゾールノボラック樹脂、Tcrt-ブチルフェノールノボラック樹脂、ノニルフェノールノボラック樹脂などのノボラック型フェノール樹脂、レゾール型フェノール樹脂、ポリパラオキシスチレンなどのポリオキシスチレンなどが挙げられる。
 さらに、第1のスペーサ52及び第2のスペーサ54は樹脂の中に金属粉を含む構成であってもよい。樹脂成分を金属粉よりも多く含むと、積層セラミックコンデンサ10の振動を樹脂成分によって緩衝し、基板に伝わる振動を低減させることができる。このとき、第1のスペーサ52及び第2のスペーサ54の表面にめっき処理が施されていてもよい。
 また、第1のスペーサ52及び第2のスペーサ54の内部には、複数の空隙Pが配置される。
 本実施の形態において、第1のスペーサ52全体及び第2のスペーサ54全体の金属成分比率は、86.4%以上94.3%以下である。ここで、第1のスペーサ52全体及び第2のスペーサ54全体の金属成分比率とは、第1のスペーサ52及び第2のスペーサ54の第1の方向y×高さ方向xの露出される断面において、金属領域Mが占める割合である。
 また、図6に示すように、第1のスペーサ52の第1の方向y×高さ方向xの露出される断面において、第1のスペーサ52を中央領域Aと、中央領域Aの周囲に配置される周辺領域Bとに分けたとき、中央領域Aにおける金属領域Mが占める割合である金属成分比率は、91.6%以上94.2%以下である。同様に、第2のスペーサ54の第1の方向y×高さ方向xの露出される断面において、第2のスペーサ54を中央領域Aと、中央領域Aの周囲に配置される周辺領域Bとに分けたとき、中央領域Aにおける金属領域Mが占める割合である金属成分比率は、91.6%以上94.2%以下である。これによって、後述する第3のスペーサ56と第1のスペーサ52の固着力及びはんだとの接続性を向上させることができるため、実装後に基板と積層セラミック電子部品とが、第1のスペーサ52、第2のスペーサ54と積層セラミックコンデンサとが外れてしまう可能性を低下させることができ、かつ、基板実装後に、基板と積層セラミック電子部品100とが外れてしまったりすることを抑制しうる。
 なお、周辺領域Bにおける金属領域Mが占める割合である金属成分比率は、64.2%以上97.4%以下であることが好ましい。
 以下に、各領域の金属成分比率の測定方法を示す。
 積層セラミック電子部品を第2の方向zに1/2Wの位置まで断面研磨をし、第1の方向y×高さ方向xの断面を露出させる。その後、ImageJ(画像処理ソフトウェア)で、第1のスペーサ52及び第2のスペーサ54の外形を囲うように画像を切り取る。このとき、ImageJの画像タイプは8ビットとする。中央領域Aは、300μm×100μmの矩形の領域であり、かつ、第1のスペーサ52及び第2のスペーサ54の輪郭にかからない部分の任意の領域を中央領域Aとし、中央領域Aと第1のスペーサ52及び第2のスペーサ54の輪郭との間の領域を周辺領域Bとする。なお、300μm×100μmの矩形の領域として特定される中央領域Aは、第1のスペーサ52及び第2のスペーサ54の輪郭から10μm内側の任意の領域で特定される。そして、得られた画像に対して、空隙Pと樹脂Rの位置が白となるように閾値を0から140までの範囲で設定する。そして、その設定された閾値により2値化を行うことで、金属領域Mとそれ以外の領域として、それぞれの面積から粒子解析を実行し、金属成分の面積比率(金属成分比率)を測定する。
 第1のスペーサ52及び第2のスペーサ54の成分は、例えば、以下のようにして検出することができる。
 積層セラミック電子部品100を実装面Sに垂直かつ第2の方向zの1/2Wまで断面研磨を行い、高さ方向x及び第1の方向yの断面(LT面)を露出させる。断面研磨して得られた断面において、例えば、FE-SEM(日立ハイテク社製,SU8230)のEDXにより定性分析することで、第1のスペーサ52及び第2のスペーサ54の成分を検出することができる。
 なお、断面研磨して得られた断面に対して、顕微鏡(オリンパス社製,BX-51)で総合倍率50倍に拡大し、顕微鏡用デジタルカメラ(オリンパス社製,DP22)で撮影することで、第1のスペーサ52及び第2のスペーサ54内の金属種や第1のスペーサ52及び第2のスペーサ54上にめっきがあった場合、めっきの金属種の違いを観察することができる。
 また、これに限らず、顕微鏡(ZEISS社製,Axio(登録商標)-Imager-MAT)を使用して総合倍率100倍以上500倍以下にて撮影することで、第1のスペーサ52及び第2のスペーサ54内の金属種や第1のスペーサ52及び第2のスペーサ54上にめっきがあった場合、めっきの金属種の違いを観察することもできる。また、これに加えて、第2の方向zの1/2Wまで断面研磨を行ってもよい。
 (第3のスペーサ)
 第3のスペーサ56は、積層体12の一部、第1のスペーサ52の一部及び第2のスペーサ54の一部を被覆している。より具体的には、実装面Sと垂直な方向視において、第3のスペーサ56は、第1のスペーサ52を被覆している。同様に、実装面Sと垂直な方向視において、第3のスペーサ56は、第2のスペーサ54を被覆している。例えば、第3のスペーサ56は、第1のスペーサ52の第4の面52dを被覆し、第2のスペーサ54の第4の面54dを被覆している。このとき、第3のスペーサ56の一部が、第1のスペーサ52に入り込むように配置されていてもよい。これにより、第1のスペーサ52と第3のスペーサ56との固着力をより向上させることができる。また、第3のスペーサ56の一部が、第2のスペーサ54に入り込むように配置されてもよい。これにより、第2のスペーサ54と第3のスペーサ56との固着力をより向上させることができる。
 このとき、第3のスペーサ56は、第1のスペーサ52と積層体12との間、及び第2のスペーサ54と積層体12との間に入り込むように配置されていることが好ましい。また、第3のスペーサ56は、積層体12の表面を連続的に被覆していることが好ましい。これにより、最も振動する第1の方向yの中央部と積層セラミック電子部品100との距離を長くとることができるため、実装基板と積層セラミック電子部品100とが接触する可能性を低下させることができる。
 なお、積層セラミック電子部品100を底面(実装面側)から見たときと、平面(非実装面)側から見たときの色相は異なっていることが好ましい。色相が異なっていることで、基板に実装するときに方向選別が容易になり、実装されるべき面と異なる面での積層セラミック電子部品100の実装を減らすことができる。
 第3のスペーサ56は、例えば、炭素(カーボン)、Co、Al、Cu、N又はCrを含む。これに加えて、第3のスペーサ56は、エポキシ樹脂や、硬化剤、その他の有機溶剤を含んでいてもよい。
 例えば、第3のスペーサ56に炭素を多く含む場合、第3のスペーサ56の色相を黒色に近づけることができる。また、第3のスペーサ56にCo、Al又はCrを多く含む場合、第3のスペーサ56の色相を青色に近づけることができる。このほかにも種々の材料を用いることで、色相を変更することができる。
 色相を変更するための種々の材料の含有率は、第3のスペーサ56の固形分、すなわち「溶剤を除いた固形分(エポキシ樹脂、フェノール樹脂)、添加剤(カップリング剤、触媒)、無機材(シリカ、アルミナ)の量」を基準として0.1wt%以上5.0wt%以下であることが好ましい。重量比が小さくなるとその色相の変化が十分ではなく、画像処理時に正しく認識されない恐れがある。また、重量比を大きくしすぎると第3のスペーサ56によって、第1の外部電極30aと第2の外部電極30bとが導通してしまったり、第1のスペーサ52と第2のスペーサ54とが導通してしまったりする恐れがある。種々の材料の分布によっては、部分的に色相の異なる領域が存在している場合があるが、その場合においても十分に色相が異なっていれば方向選別することが可能になる。実装面側のうち、第1のスペーサ52と第2のスペーサ54との間の領域の半分以上の面積において色相が異なっていることが好ましい。
 第3のスペーサ56が存在する部分と、それ以外の部分とを区別するため、積層セラミック電子部品100の実装面側の色相と非実装面側の色相の測定方法について説明する。
 積層セラミック電子部品100の非実装面側である第1の面12a及び実装面側である第2の面12bを、デジタルマイクロスコープ(キーエンス社製、VHX-6000)を使用して測定する(RGB測定)。測定条件は、明るさをオート「100」とし、ゲインをオート「100」とし、反射除去に関してリング除去「中」とする。実装面側は、積層セラミック電子部品100の1/2W上で、積層セラミック電子部品100の1/2L、第1のスペーサ52と積層体12との接点及び第2のスペーサ54と積層体12との接点を測定する。また、非実装面側は、積層セラミック電子部品100の1/2W上で、積層セラミック電子部品100の1/2L、第1の外部電極30aと積層体12との接点の近傍及び第2の外部電極30bと積層体12との接点の近傍を測定する。積層セラミック電子部品100の実装面及び非実装面をそれぞれ測定したときの、R、G、Bの値のいずれかが10以上異なっていたとき、色相が異なると定義する。このとき、測定箇所のうち一か所でも色相が異なれば色相が異なると判断する。
 図1に示す積層セラミック電子部品100によれば、第1のスペーサ52全体の金属成分比率は、86.4%以上94.3%以下である。そして、少なくとも第1のスペーサ52の第1の方向y×高さ方向xの露出される断面において、第1のスペーサ52を中央領域Aと、中央領域Aの周囲に配置される周辺領域Bとに分けたとき、中央領域Aにおける金属領域Mが占める割合である金属成分比率は、91.6%以上94.2%以下であるので、第1のスペーサ52と積層セラミックコンデンサ10との固着力を向上させることができることから、第1のスペーサ52が積層セラミックコンデンサ10から外れてしまうことを抑制することができる。
 同様に、第2のスペーサ54全体の金属成分比率は、86.4%以上94.3%以下である。そして、少なくとも第2のスペーサ54の第1の方向y×高さ方向xの露出される断面において、第2のスペーサ54を中央領域Aと、中央領域Aの周囲に配置される周辺領域Bとに分けたとき、中央領域Aにおける金属領域Mが占める割合である金属成分比率は、91.6%以上94.2%以下であると、第2のスペーサ54と積層セラミックコンデンサ10との固着力を向上させることができることから、第2のスペーサ54が積層セラミックコンデンサ10から外れてしまうことを抑制することができる。
2.積層セラミック電子部品の製造方法
 次に積層セラミック電子部品の製造方法について説明する。
 まず、誘電体シート及び内部電極用の導電性ペーストを準備する。誘電体シートや内部電極用の導電性ペーストには、バインダ及び溶剤が含まれる。バインダ及び溶剤は公知のものを用いることができる。
 次に、内部電極パターンが印刷されていない誘電体シートと、誘電体シート上に、例えば、スクリーン印刷やグラビア印刷などにより所定のパターンで内部電極用の導電性ペーストを印刷し、第1の内部電極パターンが印刷された誘電体シート及び第2の内部電極パターンが印刷された誘電体シートと、を準備する。
 次に、内部電極パターンが印刷されていない誘電体シートを所定枚数積層し、その上に、第1の内部電極パターン及び第2の内部電極パターンが印刷された誘電体シートを順次積層し内層部18となる部分を形成する。さらに、内層部18となる部分の上に内部電極パターンが印刷されていない誘電体シートを所定枚数積層して積層シートを作製する。
 次に、積層シートを静水圧プレスなどの手段により積層方向にプレスし積層ブロックを作製する。
 次に、積層ブロックを所定のサイズにカットし、積層チップを切り出す。このとき、バレル研磨などにより積層チップの角部及び稜線部に丸みをつけてもよい。
 次に、積層チップを焼成し積層体12を作製する。焼成温度は、誘電体層14や内部電極16の材料にもよるが、900℃以上1400℃以下であることが好ましい。
 次に、積層体12の第3の面12c及び第4の面12dに下地電極層32となる導電性ペーストを塗布し、下地電極層32を形成する。本実施の形態では、下地電極層32として、焼付け層を形成した。焼付け層を形成する場合には、ガラス成分と金属とを含む導電性ペーストを例えばディッピングなどの方法により、塗布し、その後、焼き付け処理を行い、下地電極層32を形成する。このときの焼付け処理の温度は、700℃以上900℃以下であることが好ましい。
 なお、下地電極層32を導電性樹脂層で形成する場合は、以下の方法で導電性樹脂層を形成することができる。また、導電性樹脂層は、焼付け層の表面に形成されてもよく、焼付け層を形成せずに導電性樹脂層を単体で積層体上に直接形成してもよい。
 導電性樹脂層の形成方法としては、熱硬化性樹脂及び金属成分を含む導電性樹脂ペーストを焼付け層上もしくは積層体上に塗布し、250℃以上550℃以下の温度で熱処理を行い、熱硬化性樹脂を熱硬化させ、導電性樹脂層を形成する。このときの熱処理時の雰囲気は、N2雰囲気であることが好ましい。また、熱硬化性樹脂の飛散を防ぎ、かつ、各種金属成分の酸化を防ぐため、酸素濃度は100ppm以下に抑えることが好ましい。
 また、下地電極層32を薄膜層で形成する場合は、スパッタ法又は蒸着法等の薄膜形成法により下地電極層32を形成することができる。薄膜層で形成された下地電極層32は金属粒子が堆積された1μm以下の層とする。
 さらに、下地電極層32を設けずに積層体12の内部電極16の露出部にめっき層34を設けてもよい。その場合は、以下の方法で形成することができる。
 積層体12の第3の面12c及び第4の面12dにめっき処理を施し、内部電極16の露出部上に下地めっき電極を形成する。めっき処理を行うにあたっては、電解めっき、無電解めっきのどちらを採用してもよいが、無電解めっきはめっき析出速度を向上させるために、触媒などによる前処理が必要となり、工程が複雑化するというデメリットがある。したがって、通常は、電解めっきを採用することが好ましい。めっき工法としては、バレルめっきを用いることが好ましい。また、必要に応じて、下層めっき電極の表面に形成される上層めっき電極を同様に形成してもよい。
 その後、下地電極層32の表面、導電性樹脂層の表面もしくは下層めっき電極の表面、上層めっき電極の表面に、めっき層34が形成される。本実施の形態では焼付け層上にNiめっき層及びSnめっき層を形成した。Niめっき層及びSnめっき層は、例えばバレルめっき法により、順次形成される。
 このようにして、積層セラミックコンデンサ10が製造される。
 次に、積層セラミックコンデンサ10に第1のスペーサ52及び第2のスペーサ54を配置させる方法について説明する。
 第1のスペーサ52の製造に用いる第1のスペーサ製造用ペーストと、第2のスペーサ54の製造に用いる第2のスペーサ製造用ペーストとを準備する。第1のスペーサ製造用ペースト及び第2のスペーサ製造用ペーストは、例えば、Cu、Ni、Sn、Ag等の少なくとも1つを含む金属と樹脂成分とを含んでいる。しかし、これに限定されず、第1のスペーサ製造用ペースト及び第2のスペーサ製造用ペーストは、導電性のペーストから構成されても良い。
 次に、保持基板(例えばアルミナ板)の上に第1のスペーサ製造用ペースト及び第2のスペーサ製造用ペーストをスクリーン印刷法又はディスペンス法等によって配置する。次に、積層セラミックコンデンサ10を保持基板に対向する姿勢でスペーサ製造用ペーストの上面に載置する。このとき、第1の外部電極30aと第1のスペーサ製造用ペースト、第2の外部電極30bと第2のスペーサ製造用ペーストとが位置合わせされ、積層セラミックコンデンサ10に第1のスペーサ製造用ペースト及び第2のスペーサ製造用ペーストを付着させる。
 その後、熱処理を行うことによって第1のスペーサ52及び第2のスペーサ54が形成される。この熱処理における昇温温度やTOP温度、あるいは熱処理を行う時間を適宜調整することにより、第1のスペーサ52及び第2のスペーサ54のそれぞれの全体の金属成分比率を86.4%以上94.3%以下とし、第1のスペーサ52及び第2のスペーサ54のそれぞれの周辺領域Bの金属成分比率を64.2%以上97.4%以下とすることができる。なお、第1のスペーサ52及び第2のスペーサ54の熱処理温度は、200℃以上300℃以下、N2雰囲気で、昇温スピードを制御することによって形成される。昇温スピード及び熱処理の条件を制御しないと、第1のスペーサ52及び第2のスペーサ54の外から熱が伝わりやすくなるため、第1のスペーサ52及び第2のスペーサ54全体としての空隙率が多くなりすぎる懸念がある。
 また、以下の方法によっても積層セラミックコンデンサ10に第1のスペーサ52及び第2のスペーサ54を配置させることができる。
 保持基板(例えばアルミナ板)の上に接着剤を用いて積層セラミックコンデンサ10を配置する。保持基板の上に配置された積層セラミックコンデンサ10の外部電極30の上にそれぞれのスペーサ製造用ペーストをスクリーン印刷法又はディスペンス法等によって配置する。第1の外部電極30aと第1のスペーサ製造用ペースト、第2の外部電極30bと第2のスペーサ製造用ペーストとが位置合わせされ、積層セラミックコンデンサ10に第1のスペーサ製造用ペースト及び第2のスペーサ製造用ペーストを付着させる。
 上記のスペーサ配置工程において、ペースト量を変化させたり、マスクの設計を変更したりすることで所望の形状や所望の配置の第1のスペーサ52及び第2のスペーサ54を形成することができる。
 その後、熱処理を行うことによって第1のスペーサ52及び第2のスペーサ54が形成される。この熱処理における昇温温度やTOP温度、あるいは熱処理を行う時間を適宜調整することにより、第1のスペーサ52及び第2のスペーサ54のそれぞれの全体の金属成分比率を86.4%以上94.3%以下とし、第1のスペーサ52及び第2のスペーサ54のそれぞれの周辺領域Bの金属成分比率を64.2%以上97.4%以下とすることができる。
 次に、積層セラミックコンデンサ10に第3のスペーサ56を配置させる方法について説明する。
 第1のスペーサ52及び第2のスペーサ54が配置された積層セラミックコンデンサ10の表面を溶剤で洗浄する。洗浄が完了した後、第1のスペーサ52及び第2のスペーサ54が配置された積層セラミックコンデンサ10を、第1のスペーサ52及び第2のスペーサ54が上向きになるように整列させる。
 次に、第3のスペーサ56の製造に用いる第3のスペーサ製造用ペーストを準備する。第3のスペーサ56の製造に用いる第3のスペーサ製造用ペーストは、絶縁性ペーストから構成される。第3のスペーサ56は、添加剤として種々の材料を添加することによって色相を変更させることができる。
 次に、第1のスペーサ52及び第2のスペーサ54が配置された積層セラミックコンデンサ10に対して、ディスペンサーもしくはスキージ印刷を用いて、第1のスペーサ52と第2のスペーサ54との間に第3のスペーサ56を形成する。第3のスペーサ製造用ペーストの量によって第1のスペーサ52及び第2のスペーサ54への濡れあがり量を変化させることができる。
 積層体12と第1のスペーサ52との間、積層体12と第2のスペーサ54との間に第3のスペーサ56を入り込ませる場合は、第3のスペーサ製造用ペーストを配置した後に真空引きを行うことで入りこませることができる。真空引きの時間、圧力を変化させることで入り込み量を操作することができる。
 その後、第1のスペーサ52及び第2のスペーサ54が配置された積層セラミックコンデンサ10に対して第3のスペーサ56を形成したチップが、100℃以上200℃以下の温度条件で20分以上80分以下の間加熱される。
 以上の工程により、本実施の形態の積層セラミック電子部品100が製造される。
3.実験例
 次に、上述した本発明にかかる積層セラミック電子部品の効果を確認するために、実験の試料として上述した製造方法にしたがって、第1のスペーサの周辺領域Bの金属成分比率の変化させた積層セラミック電子部品を作製し、落下試験を行った。
(1)実験例の試料として作製した積層セラミックコンデンサの仕様
 上記実施の形態にかかる製造方法を用いて、試料番号1ないし試料番号6の試料である積層セラミック電子部品が備える積層セラミックコンデンサを作製した。
・積層セラミックコンデンサの寸法(設計値)
 L寸法:1.6mm±0.1mm
 W寸法:0.8mm±0.1mm
 T寸法:0.8mm±0.1mm
・セラミック材料:BaTiO3
・内部電極の材料:Ni
・外部電極の下地電極層:導電性金属(Cu)とガラス成分
・めっき層
 Niめっき層とSnめっき層との2層形成
  Niめっき層厚み:約3μm
  Snめっき層厚み:約5μm
(2)実験例の試料として積層セラミック電子部品のスペーサの仕様
 上記実施の形態にかかる製造方法を用いて、試料番号1ないし試料番号6の試料である積層セラミック電子部品のスペーサを形成した。
 ・第1及び第2のスペーサの第1の方向の寸法:0.45mm±0.05mm
 ・第1及び第2のスペーサの第2の方向の寸法:0.85mm±0.05mm
 ・第1及び第2のスペーサの高さ方向の寸法 :0.15mm±0.05mm
 ・硬化後の第3のスペーサを形成するための樹脂の量:10μg
 ・第1及び第2のスペーサの成分:D50が5μmのCu-10wt%Ni粉末を31.5wt%、Sn-3wt%Ag-0.5wt%Cu組成のはんだ粉末を58.5wt%、及びフェノール樹脂と溶剤と添加剤の成分を合わせて10wt%を含むもの
 ・第3のスペーサの成分:エポキシ樹脂、フェノール樹脂、添加剤(カップリング剤、触媒)、無機物(シリカ、アルミナ)、顔料
 試料番号1ないし試料番号6に対する、第1のスペーサおける中央領域Aの金属成分比率は、表1に記載される。なお、試料番号4ないし試料番号6における各試料の第1のスペーサの中央領域Aの金属成分比率は、91.6%以上94.2%以下の範囲内であり、このときの第1スペーサの全体の金属領域Mの面積比率は、86.4%以上94.35%以下の範囲であった。一方、試料番号1ないし試料番号3における各試料の第1のスペーサ全体の金属成分比率は、86.4%以上94.3%以下の範囲外であった。
(3)第1のスペーサの断面の全体における金属成分比率及び中央領域Aの金属成分比率の測定方法
 各試料における、金属成分比率は、以下のようにして算出した。
 すなわち、まず、各試料番号の試料である積層セラミック電子部品を第2の方向zに断面研磨をし、第1の方向y×高さ方向xの断面を露出させた。その後、ImageJ(画像処理ソフトウェア)で、第1のスペーサの外形を囲うように画像を切り取った。このとき、ImageJの画像タイプは8ビットとした。中央領域Aは、300μm×100μmの矩形の領域であり、かつ、第1のスペーサ及び第2のスペーサの輪郭にかからない部分の任意の領域を中央領域Aとし、中央領域Aと第1のスペーサ及び第2のスペーサの輪郭との間の領域を周辺領域Bとした。なお、300μm×100μmの矩形の領域として特定される中央領域Aは、第1のスペーサの輪郭から10μm内側の任意の領域で特定した。そして、得られた画像に対して、空隙Pと樹脂Rの位置が白となるように閾値を0から140までの範囲で設定した。そして、その設定された閾値により2値化を行うことで、金属領域Mとそれ以外の領域として、それぞれの面積から粒子解析を実行し、金属成分の比率を測定した。
(4)落下試験の方法
 上記の各試料である積層セラミック電子部品を、半田量を0.0150mm3として評価基板に実装した。その後、評価基板を下にして高さ1.5mから60回落下させたときに積層セラミック電子部品が評価基板から外れた時の個数を測定した。落下試験に用いた各試料番号にかかる試料数は、100個とした。
(5)結果
 表1に、試料番号1ないし試料番号6による各試料の積層セラミック電子部品において、周辺領域Bの金属成分比率の変化に対する落下試験の結果を示す。

 表1によれば、試料番号4ないし試料番号6の各試料では、中央領域Aの金属成分比率が、91.6%以上94.2%以下のとき、落下試験の結果、各試料の積層セラミックコンデンサが評価基板から外れたときの個数が0個となった。
 一方、試料番号1ないし試料番号3の各試料における中央領域Aの金属成分比率は、それぞれ79.3%、81.7%及び84.9%と91.6%より小さいため、落下試験の結果、各試料において100個中8個以上の積層セラミック電子部品が評価基板から外れる結果が得られた。
 以上の結果から、この発明では、第1のスペーサ全体の金属成分比率が86.4%以上94.3%以下の範囲の場合、第1のスペーサの中央領域Aの金属成分比率は、91.6%以上94.2%以下であれば、積層セラミック電子部品の基板に対する固着力を向上させることができることが示唆された。
 なお、以上のように、本発明の実施の形態は、前記記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。
 すなわち、本発明の技術的思想及び目的の範囲から逸脱することなく、以上説明した実施の形態に対し、機序、形状、材質、数量、位置又は配置等に関して、様々の変更を加えることができるものであり、それらは、本発明に含まれるものである。
 100 積層セラミック電子部品
 10 積層セラミックコンデンサ
 12 積層体
 12a 第1の面
 12b 第2の面
 12c 第3の面
 12d 第4の面
 12e 第5の面
 12f 第6の面
 14 誘電体層
 16 内部電極
 16a 第1の内部電極
 16b 第2の内部電極
 18 内層部
 20a 第1の外層部
 20b 第2の外層部
 26 対向電極部
 26a 第1の対向電極部
 26b 第2の対向電極部
 28 引出電極部
 28a 第1の引出電極部
 28b 第2の引出電極部
 30 外部電極
 30a 第1の外部電極
 30b 第2の外部電極
 32 下地電極層
 32a 第1の下地電極層
 32b 第2の下地電極層
 34 めっき層
 34a 第1のめっき層
 34b 第2のめっき層
 50 スペーサ
 52 第1のスペーサ
 52a 第1のスペーサの第1の面
 52b 第1のスペーサの第2の面
 52c 第1のスペーサの第3の面
 52d 第1のスペーサの第4の面
 52e 第1のスペーサの第5の面
 52f 第1のスペーサの第6の面
 54 第2のスペーサ
 54a 第2のスペーサの第1の面
 54b 第2のスペーサの第2の面
 54c 第2のスペーサの第3の面
 54d 第2のスペーサの第4の面
 54e 第2のスペーサの第5の面
 54f 第2のスペーサの第6の面
 56 第3のスペーサ
 60 実装基板
 62 半田

 x 高さ方向(積層方向)
 y 第1の方向
 z 第2の方向(長手方向)

 T 積層セラミックコンデンサの高さ方向の寸法
 W 積層セラミックコンデンサの第2の方向の寸法
 L 積層セラミックコンデンサの第1の方向の寸法
 ts 第1のスペーサ及び第2のスペーサの高さ方向の寸法
 S 実装面

Claims (4)

  1.  高さ方向に相対する第1の面及び第2の面と、前記高さ方向に直交する第1の方向に相対する第3の面及び第4の面と、前記高さ方向及び前記第1の方向に直交する第2の方向に相対する第5の面及び第6の面と、を備える積層体と、
     前記積層体の第2の面上及び第3の面上に配置される第1の外部電極と、
     前記積層体の第2の面上及び第4の面上に配置される第2の外部電極と
    を含む積層セラミックコンデンサと、
     前記第1の外部電極と接続された第1のスペーサと、
     前記第2の外部電極と接続された第2のスペーサと、
     前記第1のスペーサと前記第2のスペーサとの間に配置される第3のスペーサと
    を備え、
     前記第1のスペーサは、
      中央領域と、
      前記中央領域の周辺に位置する周辺領域と
    を有し、
     前記第1のスペーサの金属成分比率が、86.4%以上94.3%以下であり、
     前記周辺領域の金属成分比率は、64.2%以上97.4%以下である、積層セラミック電子部品。
  2.  高さ方向に相対する第1の面及び第2の面と、前記高さ方向に直交する第1の方向に相対する第3の面及び第4の面と、前記高さ方向及び前記第1の方向に直交する第2の方向に相対する第5の面及び第6の面と、を備える積層体と、
     前記積層体の第1の面上及び第3の面上に配置される第1の外部電極と、
     前記積層体の第1の面上及び第4の面上に配置される第2の外部電極と
    を含む積層セラミックコンデンサと、
     前記第1の外部電極と接続された第1のスペーサと、
     前記第2の外部電極と接続された第2のスペーサと、
     前記第1のスペーサと前記第2のスペーサとの間に配置される第3のスペーサと
    を備え、
     前記第1のスペーサの金属成分比率が、86.4%以上94.3%以下である、積層セラミック電子部品。
  3.  前記第3のスペーサは、前記第1のスペーサの中に入り込むように配置される、請求項1または請求項2に記載の積層セラミック電子部品。
  4.  前記第3のスペーサは、前記積層体と前記第1のスペーサとの間に入り込むように配置される、請求項1または請求項2に記載の積層セラミック電子部品。
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