明 細 書
電力変換装置
技術分野
[0001 ] 本発明は、 電力変換装置に関し、 特に、 複数のインバータを直列に接続し た電力変換装置に関するものである。
背景技術
[0002] 従来の電力変換装置としての駆動装置は、 3相負荷、 例えば 3相 A Cモー タへの各相出力線に複数の電力セルを直列に接続して採用する。 3相 A C入 力電力は、 電源変圧器の 1次巻線回路に供給される。 1次巻線回路は複数の 2次巻線回路を付勢し、 2次巻線回路の各々と関連する 3相電力は、 それぞ れ電力セルに供給される。 複数の電力セルは相出力線の各々に接続し、 各電 力セルは 3相入力コンバータと、 平滑フィルタと、 単相出力コンバータとを 備える (例えば、 特許文献 1参照) 。
[0003] 特許文献 1 :特開 2 0 0 1 _ 1 0 3 7 6 6号公報
発明の開示
発明が解決しょうとする課題
[0004] このような従来の電力変換装置では、 出力電圧,電流の高調波の低減、 出 力電圧増大などの目的で複数のインバータを直列接続するものであるが、 そ れぞれのインバータの電力源としてコンバータが必要である。 さらに一つの 交流電源に電位が異なる多数のコンバータを接続する構成上、 スィツチング 素子等の部品点数が多くなると共に、 絶縁用に大きく重い多巻線変圧器が必 要であるという問題点があった。
[0005] この発明は、 上記のような問題点を解消するために成されたものであって 、 各相で複数のインバータを直列接続した電力変換装置において、 複数のィ ンバータの内、 直流入力となる直流電源に電力供給するコンバータを省略し たインバータを含むことを可能とし、 小型化、 簡略化が促進された電力変換 装置に適した構造を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段
[0006] この発明による第 1の電力変換装置は、 電源から電力供給される第 1の直 流電源の直流電力を交流電力に変換する第 1の単相インバータと、 第 2の直 流電源の直流電力を交流電力に変換する第 2の単相インバータとの交流側を 直列に接続して負荷に電力供給する。 そして、 上記第 2の直流電源の電圧を 検出する手段と、 検出された上記第 2の直流電源の電圧が指令値に追従する ように、 上記第 1、 第 2の各単相インバータの出力電圧指令を調整する直流 電圧制御手段とを備えたものである。
[0007] この発明による第 2の電力変換装置は、 電源から電力供給される第 1の直 流電源の直流電力を交流電力に変換する第 1の単相インバータと、 第 2の直 流電源の直流電力を交流電力に変換する第 2の単相インバータとの交流側を 直列に接続して負荷に電力供給する。 そして、 上記第 2の直流電源の電圧を 検出する手段と、 該第 2の直流電源を初期充電するために上記第 1、 第 2の 各単相ィンバータを出力制御する初期充電制御装置とを備え、 上記初期充電 制御装置は、 上記負荷に該負荷が動作しない電圧を印加しつつ、 上記第 1、 第 2の単相ィンバータを介して上記第 2の直流電源を充電するように上記第 1、 第 2の各単相インバータを出力制御するものである。
発明の効果
[0008] この発明による第 1の電力変換装置では、 第 2の単相インバータの入力と なる第 2の直流電源の電圧が指令値に追従するように、 上記第 1、 第 2の各 単相インバータの出力電圧指令を調整するため、 第 2の直流電源に外部から 電力供給するためのコンバータが省略、 あるいは簡略化でき、 電力変換装置 の小型化、 簡略化を促進できる。
[0009] この発明による第 2の電力変換装置では、 初期充電制御装置を備えて、 第
2の単相インバータの入力となる第 2の直流電源に上記第 1、 第 2の単相ィ ンバータを介して充電するようにしたため、 第 2の単相インバータは、 第 2 の直流電源に外部の電源からコンバータを介した初期充電が不要となリ、 コ ンバータを省略して電力変換装置の小型化、 簡略化を促進できる。
図面の簡単な説明
[図 1 ]この発明の実施の形態 1による電力変換装置の構成図である。
[図 2]この発明の実施の形態 1による 3相メインィンバータの回路図である。
[図 3]この発明の実施の形態 1によるコンバータの回路図である。
[図 4]この発明の実施の形態 1による単相サブィンバータの回路図である。
[図 5]この発明の実施の形態 1に用いられる直流電圧制御回路のプロック図で める。
[図 6]この発明の実施の形態 1に用いられる駆動信号発生回路のプロック図で める。
[図 7]この発明の実施の形態 2に用いられる駆動信号発生回路のブロック図で める。
[図 8]この発明の実施の形態 3による電力変換装置の構成図である。
[図 9]この発明の実施の形態 3に用いられる直流電圧制御回路のブロック図で める。
[図 10]この発明の実施の形態 3に用いられる駆動信号発生回路のブロック図 である。
[図 11 ]この発明の実施の形態 4に用いられる駆動信号発生回路のブロック図 である。
[図 12]この発明の実施の形態 5による電力変換装置の構成図である。
[図 13]この発明の実施の形態 5に用いられる直流電圧制御回路のブロック図 である。
[図 14]この発明の実施の形態 5に用いられる駆動信号発生回路のブロック図 である。
[図 15]この発明の実施の形態 6による電力変換装置の構成図である。
[図 16]この発明の実施の形態 6に用いられる直流電圧制御回路のブロック図 である。
[図 17]この発明の実施の形態 6に用いられる駆動信号発生回路のブロック図 である。
[図 18]この発明の実施の形態 7による電力変換装置の構成図である。
[図 19]この発明の実施の形態 7に用いられる直流電圧制御回路のブロック図 である。
[図 20]この発明の実施の形態 1に用いられる駆動信号発生回路のブロック図 である。
[図 21 ]この発明の実施の形態 8に用いられる駆動信号発生回路のブロック図 である。
[図 22]この発明の実施の形態 9による電力変換装置の構成図である。
[図 23]この発明の実施の形態 9に用いられる直流電圧制御回路のブロック図 である。
[図 24]この発明の実施の形態 9に用いられる駆動信号発生回路のブロック図 である。
[図 25]この発明の実施の形態 1 0に用いられる駆動信号発生回路のプロック 図である。
[図 26]この発明の実施の形態 1 1による電力変換装置の構成図である。
[図 27]この発明の実施の形態 1 1に用いられる直流電圧制御回路のブロック 図である。
[図 28]この発明の実施の形態 1 2による電力変換装置の構成図である。
[図 29]この発明の実施の形態 1 3による電力変換装置の構成図である。
[図 30]この発明の実施の形態 1 3に用いられる直流電圧制御回路のプロック 図である。
発明を実施するための最良の形態
実施の形態 1 .
以下、 この発明の実施の形態 1による電力変換装置を図について説明する 図 1は、 この発明の実施の形態 1による電力変換装置の構成を示す図であ る。 図 1に示すように、 電力変換装置は、 3相メインインバータ 1の交流側 の各相出力線に各相の単相サブィンバータ 2 a〜 2 cの交流側が直列に接続
される。
3相メインィンバータ 1は直流側に第 1の直流電源としての平滑コンデン サ 6を備え、 さらに並列にコンバータ 5を備えている。 コンバータ 5の交流 側には交流電源 1 1がリアクトル 1 0を介して接続されている。 u相の単相 サブインバータ 2 aは直流側に第 2の直流電源としての平滑コンデンサ 3 a を備え、 交流側は一端を 3相メインインバータ 1に、 一端を負荷 1 2に接続 されている。 V相、 w相の単相サブインバータ 2 b、 2 cについても、 第 2 の直流電源としての平滑コンデンサ 3 b、 3 cを備えて同様の構成とする。
[0012] 3相メインインバータ 1は、 図 2に回路構成を示すように、 複数の自己消 弧形のスイッチング素子 2 1 a〜2 1 f と、 各スイッチング素子 2 1 a〜2 1 f に逆並列に接続されたダイォード 2 2 a〜 2 2 f により構成された 3相 インバータである。 なお、 ここでは 3相メインインバータ 1を第 1の単相ィ ンバータのスター結線された 3相分とみなし、 各相では、 第 1の単相インバ ータ (3相メインインバータ 1の各相分) と第 2の単相インバータとしての 単相サブィンバータ 2 a〜 2 cとの交流側が直列に接続される。
[0013] コンバータ 5は、 例えば図 3に示すように、 複数の自己消弧形のスィッチ ング素子 2 3 a〜2 3 f と、 各スイッチング素子 2 3 a〜2 3 f に逆並列に 接続されたダイオード 2 4 a〜2 4 f によって構成されたものとする。 また 、 各単相サブインバータ 2 a〜2 cは、 図 4に示すように、 複数の自己消弧 形のスイッチング素子 2 5 a〜2 5 dと、 各スイッチング素子 2 5 a〜2 5 dに逆並列に接続されたダイォード 2 6 a〜 2 6 dにより構成された単相フ ルブリッジ形のインバータである。
[0014] また電力変換装置は、 3相メインインバータ 1と各単相サブインバータ 2 a〜 2 cとを制御し、 また各単相サブィンバータ 2 a〜 2 cの直流入力であ る平滑コンデンサ 3 a〜3 cの電圧を制御するために、 全体指令発生回路 1 3と直流電圧制御回路 1 4と駆動信号作成回路 1 5とを備える。
全体指令発生回路 1 3は、 負荷 1 2への出力電圧指令を発生する回路で、 3相メインインバータ 1および単相サブインバータ 2 a〜2 c全体が合計で
出力する所望の電圧を d q軸上の電圧指令 vd*、 vq*として出力する制御回 路である。
[0015] 直流電圧制御回路 1 4は、 各単相サブインバータ 2 a〜2 cの直流入力で ある平滑コンデンサ 3 a〜3 cの電圧を測定する電圧センサ 4 a〜4 cの出 力に基づいて制御演算を行い、 操作量としての電圧指令を出力する。 この直 流電圧制御回路 1 4は、 例えば図 5に示すように構成され、 電圧センサ 4 a 〜 4 cが測定した単相サブインバータ 2 a〜2 cの平滑コンデンサ 3 a〜3 cの各直流電圧 vdcsu、 vdcsv、 vdcswと指令値 vdcs*との偏差を減算器 31 a〜31 cにより求め、 制御器 32 a〜32 cにより操作量を求める。 この操作量は、 各直流電圧 vdcsu、 vdcsv、 vdcswが指令値 vdcs*に追従 するように、 後述する各インバータ 1、 2 a〜2 cの出力電圧指令を調整す るものであり、 d q軸分配回路 33 a〜33 cにより d軸成分と q軸成分と に分けた d軸操作量、 q軸操作量 A vdu*、 Δ vqu% Δ vdv% Δ vqv% 厶 vdw*、 Δ vqw*を出力する。
制御器 32 a〜 32 cは一般的な P I制御などで構成すればよい。 また d q軸分配回路 33 a〜 33 cが制御器 32 a〜 32 cから出力された操作量 を d軸成分と q軸成分に分配する方法は、 負荷の種類や電力変換装置の使用 目的に合致する方法を選択すればよく、 d軸, q軸の成分を等しくする方法 や、 d軸あるいは q軸のみを用いる方法など任意の方法を用いることができ る。
[0016] 駆動信号作成回路 1 5は、 全体指令発生回路 1 3と直流電圧制御回路 1 4 との出力に基づいて、 3相メインインバータ 1および単相サブインバータ 2 a〜2 cの各インバータが出力する電圧を演算し PWMにより各スィッチン グ素子を駆動するパルスを作成する。 この駆動信号作成回路 1 5は、 例えば 図 6に示すように構成され、 全体指令発生回路 1 3から出力された d q軸電 圧指令 vd*、 V q*に基づいて、 個別インバータ電圧指令作成回路 41にて 3 相メインインバータ 1の d q軸電圧指令 vdm*、 vqm*および単相サブインバ ータ 2 a〜2 cの d q軸電圧指令 vds*、 vqs*を作成する。 このとき、 各 d
q軸電圧指令は以下の式 (1a)、 (1b)に示す関係を有する。
d * = V dm* + v ds* -" (la)
v q*= v qm*+ v qs* -" (1b)
[0017] 3相メインインバータ 1の d q軸電圧指令 vdm*、 vqm*および単相サブィ ンバータ 2 a〜2 cの d q軸電圧指令 vds*、 vqs*の作成は、 上記式(1a)、 (1b)以外の制限はなく、 各インバータ 1、 2 a〜2 cを構成するスィッチン グ素子の耐圧に応じて 3相メインインバータ 1、 単相サブインバータ 2 a〜 2 cが分担する電圧を決定する方法や、 3相メインインバータ 1あるいは単 相サブインバータ 2 a〜2 cが出力する電圧を一定とする方法などの任意の 手段を用いることができる。
[0018] サブインバータ瞬時電圧指令作成回路 42には、 個別インバータ電圧指令 作成回路 41が出力するサブインバータ d q軸電圧指令 vds*、 vqs*と、 直 流電圧制御回路 1 4が出力する d軸操作量、 q軸操作量 A vdu*、 Δ vqu% △ vdv*、 A vqv*、 A vdw*、 A vqw*とを入力し、 単相サブインバータ 2 a〜 2 cが出力する電圧瞬時値に対する指令であるサブィンバータ最終電圧 指令 44 aを演算する。
ところで、 通常 d q軸上の電圧を 3相電圧に変換する際には以下に示す式( 2)が用いられる。
[0019] ) (2) )
[0020] 上記の式(2)で vu、 vv、 vwl*u. v、 w相の電圧で、 vd、 (1は01 軸 上の電圧である。
この実施の形態では、 以下の式 (3a)、 (3b). (3c)に示すように、 直流電圧 制御回路 1 4から出力される各相毎の d q軸上の操作量 Δ vdu*、 Δ vqu*、 △ vdv*、 A vqv*、 A vdw*、 A vqw*を、 個別インバータ電圧指令作成回
路 41が出力するサブインバータ d q軸電圧指令 vd V。s*から減算して 3相電圧に変換し、 サブインバータ最終電圧指令 44 a (vu v V ws*) を演算する。
[0021]
2π '— dv
[0022] このように演算されたサブインバータ最終電圧指令 44 aは PWM回路 4 4に入力され、 PWM回路 44ではパルス幅変調した電圧パルス信号を出力 して各単相サブィンバータ 2 a〜 2 cを駆動する。
[0023] また、 メインィンバータ瞬時電圧指令作成回路 43には、 個別ィンバータ 電圧指令作成回路 41が出力するメインインバータ d q軸電圧指令 v d m*、 V qm*と、 直流電圧制御回路 1 4が出力する d軸操作量、 q軸操作量 A vdu*、
△ vqu*、 A vdv*、 A vqv*、 A vdw*、 A vqw*とを入力し、 3相メインィ ンバータ 1が出力する電圧瞬時値に対する指令であるメインインバータ最終 電圧指令 45 aを演算する。
この場合、 以下の式 (4a)、 (4b). (4c)に示すように、 直流電圧制御回路 1 4から出力される各相毎の d q軸上の操作量 Δ vdu*、 A vqu*、 A vdv*、
△ vqv*、 A vdw*、 A vqw*を、 個別インバータ電圧指令作成回路 41が出 力するメインインバータ d q軸電圧指令 vdm*、 vqm*に加算して 3相電圧に 変換し、 メインインバータ最終電圧指令 45 a (vum*、 vvm*、 vwm*) を 演算する。
[0024]
vdm + ^vdu
[cosO — sin^] (4a)
^qm + ^ qu
2π
cos ( + - -) (4c)
[0025] このように演算されたメインインバータ最終電圧指令 45 aは PWM回路
45に入力され、 PWM回路 45ではパルス幅変調した電圧パルス信号を出 力して 3相メインインバータ 1を駆動する。
[0026] 上述したように、 直流電圧制御回路 1 4が出力する各相毎の d q軸上の操 作量 A vdu*、 A vqu*、 A vdv*、 A vqv*、 A vdw*、 A vqw*は、 メイン インバータ d q軸電圧指令 vdm*、 vqm*に加算されると共に、 サブインバー タ d q軸電圧指令 vds*、 vqs*から減算される。 3相メインインバータ 1の 交流側の各相出力線に各相の単相サブィンバータ 2 a〜 2 cの交流側が直列 に接続されているため、 負荷 1 2に印加される電圧は、 3相メインインバー タの出力と単相サブインバータ 2 a〜2 cの出力との総和となる。 このため 、 加算された操作量と減算された操作量とは相殺され、 負荷 1 2に印加され る電圧は全体指令発生回路 1 3が出力する d q軸電圧指令 vd*、 vq*によつ て決定されることになる。
[0027] d q軸上で表された負荷 1 2に印加される電圧を vd、 vqとし、 負荷 1 2 に流れる電流を i d、 i qとし、 負荷 1 2に供給される有効電力を pとする。 また 3相メインインバータ 1と単相サブインバータ 2 a〜2 cとが出力する 電圧のうち、 個別インバータ電圧指令作成回路 41が出力する d q軸電圧指 令 V d m*、 V qm* V d s * V q S こよる電 Eh成:Τ¾Γ V d m、 V qm、 V d s、 V q s とすると有効電力 Pは以下の式 (5)で表される。
P = V d ■ i d + V q ■ i q = ( V dm+ V d s) ■
i d + ( v qm+ v q s) ■ i q -" (5)
[0028] 有効電力 pは 3相分なので、 例えば u相の有効電力 p uは、 以下の式 (6)で 表される。
P u= pZ3
= l (v dm+ v d sノ ■ i d+ ( qm+ v q s) ■ i q] Z3 -" (6)
[0029] 一方、 3相メインインバータ 1の u相の有効電力を Pmuとし、 単相サブィ ンバータ 2 aの有効電力を p s 2aとし、 これらのインバータ 1、 2 aがそれぞ れ出力する電圧のうち、 直流電圧制御回路 1 4が出力する u相の d q軸操作 量 A v d u*、 厶 V qu*による電圧成分を厶 V d u、 A v q uとすると pmu、 p s 2a も上記式 (6)と同様に、 以下の式 (7)、 (8)で表される。
{ 、V dm+A v d u) " i d+ (V qm+A V qJ ■ Ϊ q } Z 3… (7)
P s 2a = { ( v d s-A v du) ■ i d+ ( v q s-A v qu) ■ i q] Z3-"(8) また P u、 Pmu、 p s 2aは以下の式 (9)に示す関係が成立する。
[0030] これらの式 (7)〜(9)より、 3相メインインバータ 1の出力する有効電力の うち { (Δ v d u ■ i d + Δ v q u ■ i q) Z3} は単相サブインバータ 2 aに供 給され、 負荷 1 2には供給されない成分であることがわかる。 単相サブイン バータ 2 aでの損失による消費電力を無視すると、 { (A v d u . i d + A v q u ■ i q) Z3} は単相サブインバータ 2 aの平滑コンデンサ 3 aに充電され、 平滑コンデンサ 3 aの電圧は増大する。 また、 { (A v d u . i d + A v q u - i q) Z3} が負の値であれば、 逆に平滑コンデンサ 3 aの電圧を低下させるこ とになる。
このように平滑コンデンサ 3 aの電圧は制御されるが、 u相の d q軸操作 量 A v d u*、 A v q u*は、 平滑コンデンサ 3 aの直流電圧 v d c s uが指令値 v d cs*に追従するように決定されているため、 信頼性よく所望の電圧を維持する ことができる。
[0031] 以上、 単相サブインバータ 2 aの直流電圧制御について示したが、 V相、
W相についても U相と同様である。
この実施の形態では、 上述したように、 単相サブインバータ 2 a〜2 Cの 平滑コンデンサ 3 a〜3 cの各直流電圧 vd csu、 vdcs v、 vdcswが指令値 vd cs*に追従するように操作量を決定し、 各インバータ 1、 2 a〜2 cの出 力電圧指令を調整することで、 平滑コンデンサ 3 a〜3 cの各直流電圧 vd cs u、 vdcsv、 vdc swは所望の電圧を維持するように制御される。 このため、 各単相サブインバータ 2 a〜2 cの平滑コンデンサ 3 a〜3 cには、 他の電 力源から電力供給せずに所望の直流電圧を維持することが可能となリ、 単相 サブインバータ 2 a〜2 c用のコンバータの省略や多巻線変圧器のリアク卜 ルへの置き換えなど、 装置構成の簡略化、 低コスト化を図ることができる。 なお、 各制御回路の誤差などにより、 各インバータ 1、 2 a〜2 cの出力 電圧指令を調整するだけでは平滑コンデンサ 3 a〜3 cの直流電圧制御を精 度良く行えない場合は、 コンバータを設けて交流電源 1 1から電力供給する が、 この場合、 コンバータの容量は従来のものよりも格段と小さいもので良 く、 装置構成は十分簡略化できる。
[0032] また、 この実施の形態 1では 3相メインインバータ 1は 3相フルブリッジ のインバータとしているが、 単相サブインバータ 2 a〜2 cなどのような単 相フルブリッジのインバータ 3台を用いても同様の制御が可能である。 また 、 3相メインインバータ 1、 単相サブインバータ 2 a〜2 cが 3レベルイン バータであっても同様の制御が可能である。 またコンバータ 5は交流電源 1
1に電力を回生する必要がなければダイォードコンバータでもかまわない。
[0033] 実施の形態 2.
上記実施の形態 1では、 駆動信号作成回路 1 5において、 全体指令発生回 路 1 3から出力された d q軸電圧指令 vd*、 vq*に基づいて、 3相メインィ ンバータ 1だけでなく単相サブインバータ 2 a〜2 cに対しても d q軸電圧 指令を作成するようにしたが、 この実施の形態では、 単相サブインバータ 2 a〜2 cは、 3相メインインバータ 1の出力する電圧高調波を打ち消す電圧 を出力するためのィンバータとして動作させる。
この場合、 上記実施の形態 1で示した駆動信号作成回路 1 5の替わりに、 図 7に示す駆動信号作成回路 1 5 aを用いる。 その他の回路構成は上記実施 の形態 1と同様である。
駆動信号作成回路 1 5 aは、 全体指令発生回路 1 3と直流電圧制御回路 1 4との出力に基づいて、 3相メインインバータ 1および単相サブインバータ 2 a〜2 cの各インバータが出力する電圧を演算し PWMにより各スィッチ ング素子を駆動するパルスを作成する。 図 7に示すように、 メインインバ ータ瞬時電圧指令作成回路 48には、 全体指令発生回路 1 3から出力された d q軸電圧指令 vd*、 vq*と、 直流電圧制御回路 1 4が出力する d軸操作量 、 q軸操作量 A vdu*、 A vqu*、 A vdv*、 A vqv*、 A vdw*、 A vqw*と を入力し、 3相メインインバータ 1が出力する電圧瞬時値に対する指令であ るメインィンバータ最終電圧指令 45 aを演算する。
この場合、 以下の式(10a)、 (10b). (10c)に示すように、 直流電圧制御回路 1 4から出力される各相毎の d q軸上の操作量 Δ vdu*、 A vqu*、 A vdv* 、 A vqv*、 A vdw*、 A vqw*を、 d q軸電圧指令 vd*、 vq*に加算して 3 相電圧に変換し、 メインインバータ最終電圧指令 45 a (vu V V wm*) を演算する。
このように演算されたメインインバータ最終電圧指令 45 aは PWM回路 45に入力され、 PWM回路 45ではパルス幅変調した電圧パルス信号を出 力して 3相メインインバータ 1を駆動する。
サブインバータ瞬時電圧指令作成回路 49にも、 全体指令発生回路 1 3か ら出力された d q軸電圧指令 v
d*、 v
q*と、 直流電圧制御回路 1 4が出力す る d軸操作量、 q軸操作量 A v
du*、 A v
qu*、 A v
dv*、 A v
qv*、 A v
dw* 、 A v
qw*とを入力し、 さらに PWM回路 45が出力する 3相メインインバー タ 1の電圧パルス信号 v
u, V V 、を入力する。 これらの入 力信号に基づいて瞬時電圧指令作成回路 49では、 単相サブインバータ 2 a 〜 2 cが出力する電圧瞬時値に対する指令であるサブインバータ最終電圧指 令 44 a (v
us V を、 以下の式(11a)、 (11b). (11c)に示す ように演算する <
12 ― 2π 2κ
cos(/ +— ) sin(i9+ ) — . wmpwm (11c)
―
[0039] このように演算されたサブインバータ最終電圧指令 44 aは PWM回路 4 4に入力され、 PWM回路 44ではパルス幅変調した電圧パルス信号を出力 して各単相サブィンバータ 2 a〜 2 cを駆動する。
[0040] このような制御では、 3相メインインバータ 1では、 全体指令発生回路 1 3から出力された d q軸電圧指令 vd*、 vq*に、 直流電圧制御回路 1 4が出 力する d軸操作量、 q軸操作量 A vdu*、 Δ V qu% Δ ν dv% Δ v qv% 厶 vdw*、 Δ vqw*を加算した出力電圧指令による電圧を出力することになる。 単相サブインバータ 2 a〜2 cでは、 全体指令発生回路 1 3から出力され た d q軸電圧指令 vd*、 V q*から、 直流電圧制御回路 1 4が出力する d軸操 作量、 q軸操作量 A vdu*、 A vqu*、 A vdv*、 A vqv*、 A vdw*、 Δ v qw
*と、 3相変換後にさらに 3相メインインバータ 1の電圧パルス信号 vumpwm 、 vvmpwm、 vwmpwmとを減算した出力電圧指令による電圧を出力することに なる。 0) 9軸電圧指令 (1*、 vq*を 3相の瞬時電圧に変換した各相の信号か ら電圧パルス信号 V umpwm、 、 vmpwm、 VwmpWmを引いているので、 d q軸電 圧指令 vd*、 V q*を変換した瞬時電圧の基本波成分は打ち消され、 サブイン バータ最終電圧指令 44 aは、 3相メインインバータ 1から出力される高調 波と逆位相の電圧を出力させる指令となリ、 単相サブィンバータ 2 a〜 2 c は 3相メインィンバータ 1が出力した電圧高調波を打ち消すように動作する
[0041] さらに、 上記実施の形態 1と同様に、 直流電圧制御回路 1 4が出力する各 相毎の d q軸上の操作量 Δ V du*、 A vqu*、 A vdv*、 A vqv*、 A vdw*、 △ vqw*は、 3相メインインバータ 1の電圧指令の演算では加算され、 単相サ ブインバータ 2 a〜2 cの電圧指令の演算では減算される。 このため、 上記 実施の形態 1と同様に、 例えば u相では、 3相メインインバータ 1の出力す る有効電力のうち { (Δ vdu■ i d + Δ vqu■ i q) Z3} は単相サブインバ ータ 2 aに供給され、 単相サブィンバータ 2 aの平滑コンデンサ 3 aに充電 される。 { (Δ vdu■ i d + Δ vqu■ i q) Z3} が正の値の時、 平滑コンデ ンサ 3 aの電圧は増大し、 負の値の時、 逆に平滑コンデンサ 3 aの電圧を低 下させる。 このように平滑コンデンサ 3 aの電圧は制御されるが、 u相の d q軸操作量 A vdu*、 A vqu*は、 平滑コンデンサ 3 aの直流電圧 vdcsuが指 令値 V d c s *に追従するように決定されているため、 信頼性よく所望の電圧を 維持することができる。 なお、 V相、 w相についても u相と同様である。
[0042] 3相メインインバータ 1が出力する電圧は PWM制御により高調波を含む ものであるが、 この実施の形態では、 3相メインインバータ 1が出力する電 圧高調波を打ち消すように単相サブインバータ 2 a〜2 cを動作させるため 、 負荷 1 2に供給される電圧は高調波が抑制されたものとなる。
また、 単相サブインバータ 2 a〜2 cの平滑コンデンサ 3 a〜3 cの各直 流電圧 vdcsu、 vdcsv、 vdcswが指令値 vdcs*に追従するように操作量を
決定し、 各インバータ 1、 2 a〜2 cの出力電圧指令を調整することで、 平 滑コンデンサ 3 a〜3 cの各直流電圧 vd csu、 vdcs v、 vdcswは所望の電 圧を維持するように制御される。 このため、 上記実施の形態 1と同様の効果 が得られ、 各単相サブインバータ 2 a〜2 cの平滑コンデンサ 3 a〜3 cに は、 他の電力源から電力供給せず所望の直流電圧を維持することが可能とな リ、 単相サブインバータ 2 a〜2 c用のコンバータの省略 Z簡略化や多巻線 変圧器のリアクトルへの置き換えなど、 装置構成の簡略化、 低コスト化を図 ることができる。
[0043] 実施の形態 3.
図 8は、 この発明の実施の形態 3による電力変換装置の構成を示す図であ る。 上記実施の形態 1の図 1で示した場合と主回路は同様であるが、 この実 施の形態では、 d q軸上の電圧指令は用いずに、 全体指令発生回路 1 6から 3相の瞬時電圧指令を出力する。
図に示すように、 電力変換装置は、 全体指令発生回路 1 6と直流電圧制御 回路 1 7と駆動信号作成回路 1 8とを備えて、 3相メインインバータ 1と各 単相サブィンバータ 2 a〜 2 cとを制御し、 また各単相サブィンバータ 2 a 〜2 cの直流入力である平滑コンデンサ 3 a〜3 cの電圧を制御する。
上述した全体指令発生回路 1 6は、 負荷 1 2への出力電圧指令を発生する 回路で、 3相メインインバータ 1および単相サブインバータ 2 a〜2 c全体 が合計で出力する所望の電圧を 3相の瞬時電圧指令 vu*、 vv*、 vw*として 出力する。
[0044] 直流電圧制御回路 1 7は、 各単相サブィンバータ 2 a〜 2 cの直流入力で ある平滑コンデンサ 3 a〜3 cの電圧を測定する電圧センサ 4 a〜4 cの出 力に基づいて制御演算を行い、 操作量としての電圧指令を出力する。 この直 流電圧制御回路 1 7は、 例えば図 9に示すように構成され、 電圧センサ 4 a 〜 4 cが測定した単相サブインバータ 2 a〜2 cの平滑コンデンサ 3 a〜3 cの各直流電圧 vd csu、 vdcs v、 vdcswと指令値 vd cs*との偏差を減算器 3 1 a〜3 1 cにより求め、 制御器 34 a〜34 cにより操作量を求める。
この操作量は、 各直流電圧 vdcsu、 vdcsv、 vdcswが指令値 vdcs*に追従 するように、 各インバータ 1、 2 a〜2 cの出力電圧指令を調整するもので あり、 各相の操作量 A vu*、 Δ νν*、 A vw*を出力する。 制御器 34 a〜3 4 cは一般的な P I制御などで構成すればよい。
[0045] 駆動信号作成回路 1 8は、 全体指令発生回路 1 6と直流電圧制御回路 1 1 との出力に基づいて、 3相メインインバータ 1および単相サブインバータ 2 a〜2 cの各インバータが出力する電圧を演算し PWMにより各スィッチン グ素子を駆動するパルスを作成する。 この駆動信号作成回路 1 8は、 例えば 図 1 0に示すように構成され、 全体指令発生回路 1 6から出力された瞬時電 圧指令 vu*、 vv*、 vw*に基づいて、 個別インバータ電圧指令作成回路 50 にて 3相メインインバータ 1の電圧指令 vumi*、 vvmi*、 vwmi*および単 相サブインバータ 2 a〜2 cの電圧指令 vus i*、 vvs i*、 vws i*を作成す る。 このとき、 各電圧指令は以下の式 (12a)、 (12b). (12c)に示す関係を有す 。
V * -1- V - * -(12a)
V * -1- V - * -(12b)
* -1- V - * -(12c)
[0046] 3相メインインバータ 1の電圧指令 vumi*、 vvmi*、 vwmi*および単相 サブインバータ 2 a〜2 cの電圧指令 vus i*、 vvs i*、 vws i*の作成は、 上記式(12a)、 (12b). (12c)以外の制限はなく、 各インバータ 1、 2 a〜2 c を構成するスイッチング素子の耐圧に応じて 3相メインインバータ 1、 単相 サブインバータ 2 a〜 2 cが分担する電圧を決定する方法や、 3相メインィ ンバータ 1あるいは単相サブインバータ 2 a〜2 cが出力する電圧を一定と する方法などの任意の手段を用いることができる。
[0047] サブインバータ瞬時電圧指令作成回路 46には、 個別インバータ電圧指令 作成回路 50が出力するサブインバータ電圧指令 vus i*、 vvs i*、 vws i* と、 直流電圧制御回路 1 7が出力する各相の操作量 Δ vu*、 Δ νν*、 A vw* とを入力し、 単相サブィンバータ 2 a〜 2 cが出力する電圧瞬時値に対する
指令であるサブインバータ最終電圧指令 44 aを演算する。 ここでは以下の 式(13a)、 (13b). (13c)に示すように、 直流電圧制御回路 1 7から出力される 各相の操作量 A vu*、 Δ νν*、 A vw*を、 個別インバータ電圧指令作成回路 50が出力するサブインバータ電圧指令 vu s i *、 vvs i *、 vws i *から減算 してサブインバータ最終電圧指令 44 a (vu s% vvs*、 vws*) を演算す る。
[0048] V u s v U S I *_△ v u * -(13a)
V v s V V S I *_△ V v * -(13b)
ws * = v v W S I *_△ v w w * -(13c)
このように演算されたサブインバータ最終電圧指令 44 aは PWM回路 4 4に入力され、 PWM回路 44ではパルス幅変調した電圧パルス信号を出力 して各単相サブィンバータ 2 a〜 2 cを駆動する。
[0049] また、 メインィンバータ瞬時電圧指令作成回路 47には、 個別ィンバータ 電圧指令作成回路 50が出力するメインインバータ電圧指令 V u m i *、 v vm i * 、 vwm i *と、 直流電圧制御回路 1 7が出力する各相の操作量 A vu*、 Δ νν* 、 A vw*とを入力し、 3相メインインバータ 1が出力する電圧瞬時値に対す る指令であるメインィンバータ最終電圧指令 45 aを演算する。 ここでは以 下の式(14a)、 (14b). (14c)に示すように、 直流電圧制御回路 1 7から出力さ れる各相の操作量 Δ vu*、 Δ νν*、 A vw*を、 個別インバータ電圧指令作成 回路 50が出力するメインインバータ電圧指令 vum i *、 vvm i *、 vwm i *に 加算してメインインバータ最終電圧指令 45 a (vum*、 vvm*、 vwm*) を 演算する。
v u m v u m I * +厶 v u * -(14a)
v V m v v m I * +厶 V v * -(14b)
v wm v wm I * +厶 v w w * -(14c)
このように演算されたメインインバータ最終電圧指令 45 aは PWM回路 45に入力され、 PWM回路 45ではパルス幅変調した電圧パルス信号を出 力して 3相メインインバータ 1を駆動する。
[0051] このような制御では、 直流電圧制御回路 1 7が出力する各相の操作量 A vu *、 A vv*、 A vw*は、 3相メインインバータ 1の電圧指令の演算では加算さ れ、 単相サブインバータ 2 a〜2 cの電圧指令の演算では減算される。 負荷 1 2に印加される電圧は、 3相メインインバータ 1の出力と単相サブインバ ータ 2 a〜2 cの出力との総和であるため、 加算された操作量と減算された 操作量とは相殺され、 負荷 1 2に印加される電圧は全体指令発生回路 1 6が 出力する電圧指令 vu*、 vv*、 vw*によって決定されることになる。
[0052] ここで u相での 3相メインインバータ 1、 単相サブインバータ 2 a、 負荷
1 2の電力について考える。 負荷 1 2の力率を c o s 0とし、 3相メインィ ンバータ 1の u相の電圧を vum、 単相サブインバータ 2 aの電圧を vus、 負 荷 1 2に印加される電圧を vu、 負荷 1 2の u相に流れる電流を i u、 3相メ インインバータ 1の u相とサブインバータ 2 aとが負荷 1 2へ供給する有効 電力を puとすると、 有効電力 puは、 以下の式(15)で表される。
p u = V u ■ I u■ c o s θ
= (vum+vus) - i u■ c o s Θ -(15)
[0053] 3相メインインバータ 1の u相とサブインバータ 2 aとが出力する電圧 vu m、 v usに含まれる電圧成分のうち、 個別インバータ電圧指令作成回路 50が 出力する u相電圧指令 vumi*、 vus i*による成分を vumi、 vus i、 直流電 圧制御回路 1 7が出力する u相操作量 Δ vu*による成分を Δ vu、 3相メイン インバータ 1の u相が出力する有効電力を P um、 単相サブインバータ 2 aが 出力する有効電力を pusとする。 Δ vuが直流成分とすると以下のような関係 式(16a)、 (鶴、 (17)が成立する。
p um= ( V um■ c o s 0 +厶 V J ■ i u …(16a)
P us= (vus ' c o s 0_A vu) ■ i u -" (16b)
P u= P um+ P us ■" (17)
[0054] これらの式(16a)、 (16b). (17)により、 3相メインインバータ 1の u相か ら出力された有効電力のうち A vu■ i uは、 単相サブインバータ 2 aに供給 され負荷 1 2には供給されない成分であることがわかる。 単相サブインバー
タ 2 aでの損失による消費電力を無視すると、 A vu, i uは単相サブインバ ータ 2 aの平滑コンデンサ 3 aに充電され、 平滑コンデンサ 3 aの電圧が増 大する。 また A vu■ i uが負の値であれば、 逆に平滑コンデンサ 3 aの電圧 を低下させることになる。
このように単相サブインバータ 2 aの平滑コンデンサ 3 aの電圧は制御さ れるが、 u相の操作量 A vu*は、 平滑コンデンサ 3 aの直流電圧 vdcsuが指 令値 V d c s *に追従するように決定されているため、 信頼性良く所望の電圧を 維持することができる。 なお、 V相、 w相についても u相と同様である。
[0055] 以上のように、 この実施の形態では、 電圧,電流の瞬時値に対して制御す る電力変換装置において、 単相サブィンバータ 2 a〜 2 cの平滑コンデンサ 3 a〜3 cの各直流電圧 vdcsu、 vdcsv、 vdcswが指令値 vdcs*に追従す るように操作量を決定し、 各インバータ 1、 2 a〜2 cの出力電圧指令を調 整することで、 平滑コンデンサ 3 a〜3 cの各直流電圧 vdcsu、 vdcsv、 v dcswは所望の電圧を維持するように制御される。 このため、 各単相サブイン バータ 2 a〜2 cの平滑コンデンサ 3 a〜3 cには、 他の電力源から電力供 給せずに所望の直流電圧を維持することが可能となリ、 単相サブィンバータ 2 a〜2 c用のコンバータの省略や多巻線変圧器のリアクトルへの置き換え など、 装置構成の簡略化、 低コスト化を図ることができる。
なお、 各制御回路の誤差などにより、 各インバータ 1、 2 a〜2 cの出力 電圧指令を調整するだけでは平滑コンデンサ 3 a〜3 cの直流電圧制御を精 度良く行えない場合は、 コンバータを設けて交流電源 1 1から電力供給する が、 この場合、 コンバータの容量は従来のものよりも格段と小さいもので良 く、 装置構成は十分簡略化できる。
[0056] また、 この実施の形態 3では 3相メインインバータ 1は 3相フルブリッジ のインバータとしているが、 単相サブインバータ 2 a〜2 cなどのような単 相フルブリッジのインバータ 3台を用いても同様の制御が可能である。 また 、 3相メインインバータ 1、 単相サブインバータ 2 a〜2 cが 3レベルイン バータであっても同様の制御が可能である。 またコンバータ 5は交流電源 1
1に電力を回生する必要がなければダイォードコンバータでもかまわない。
[0057] 実施の形態 4.
上記実施の形態 3では、 駆動信号作成回路 1 8において、 全体指令発生回 路 1 6から出力された瞬時電圧指令 vu*、 vv*、 vw*に基づいて、 3相メイ ンインバータ 1だけでなく単相サブインバータ 2 a〜2 cに対しても電圧指 令を作成するようにしたが、 この実施の形態では、 単相サブインバータ 2 a 〜2 cは、 3相メインインバータ 1の出力する電圧高調波を打ち消す電圧を 出力するためのィンバータとして動作させる。
この場合、 上記実施の形態 3で示した駆動信号作成回路 1 8の替わりに、 図 1 1に示す駆動信号作成回路 1 8 aを用いる。 その他の回路構成は上記実 施の形態 3と同様である。
[0058] 駆動信号作成回路 1 8 aは、 全体指令発生回路 1 6と直流電圧制御回路 1 7との出力に基づいて、 3相メインインバータ 1および単相サブインバータ 2 a〜2 cの各インバータが出力する電圧を演算し PWMにより各スィッチ ング素子を駆動するパルスを作成する。 図 1 1に示すように、 メインイン バータ瞬時電圧指令作成回路 7 1には、 全体指令発生回路 1 6から出力され た瞬時電圧指令 vu*、 vv*、 vw*と、 直流電圧制御回路 1 7が出力する各相 の操作量厶 vu*、 Δ νν*、 A vw*とを入力し、 3相メインインバータ 1が出 力する電圧瞬時値に対する指令であるメインィンバータ最終電圧指令 45 a を演算する。
[0059] この場合、 以下の式(18a)、 (18b). (18c)に示すように、 直流電圧制御回路
1 7から出力される各相の操作量 Δ vu*、 Δ νν*、 A vw*を、 瞬時電圧指令 vu*、 vv*、 vw*に加算し、 メインインバータ最終電圧指令 45 a (vum* 、 vvm*、 vwm*) を演算する。
u m* = V U* + A V u* ---(18a)
v vm*= v ν* + Δ v v* ---(18a)
vwm*= vw* + A vw* ---(18a)
このように演算されたメインインバータ最終電圧指令 45 aは PWM回路
45に入力され、 PWM回路 45ではパルス幅変調した電圧パルス信号を出 力して 3相メインインバータ 1を駆動する。
[0060] サブインバータ瞬時電圧指令作成回路 72にも、 全体指令発生回路 1 6か ら出力された電圧指令 vu*, vv*, vw*と直流電圧制御回路 1 7から出力さ れた各相の操作量 Δ V u*、 Δ νν*、 A vw*とを入力し、 さらに PWM回路 4 5が出力する 3相メインインバータ 1の電圧パルス信号 v umpwm、 V vmpwm、 vwmpwmを入力する。 これらの入力信号に基づいてサブインバータ瞬時電圧指 令作成回路 72では、 単相サブインバータ 2 a〜2 cが出力する電圧瞬時値 に対する指令であるサブインバータ最終電圧指令 44 a (vus*、 vvs*、 v ws *) を、 以下の式(19a)、 (19b)、 (19c)に示すように演算する。
[0061] vus*= vu*_A vu*_ vumpwm -(19a)
v vs*= v ν*_Δ v v*_ v vmpwm -(19b)
— A vw*— v wm p wm …(^
このように演算されたサブインバータ最終電圧指令 44 aは PWM回路 4 4に入力され、 PWM回路 44ではパルス幅変調した電圧パルス信号を出力 して各単相サブィンバータ 2 a〜 2 cを駆動する。
[0062] このような制御では、 3相メインインバータ 1では、 全体指令発生回路 1 6から出力された瞬時電圧指令 vu*、 vv*、 vw*に、 直流電圧制御回路 1 7 が出力する各相の操作量 Δ vu*、 Δ νν*、 A vw*を加算した出力電圧指令に よる電圧を出力することになる。
単相サブインバータ 2 a〜2 cでは、 全体指令発生回路 1 6から出力され た瞬時電圧指令 vu*、 vv*、 vw*から、 直流電圧制御回路 1 7が出力する各 相の操作量厶 vu*、 Δ νν*、 A vw*と、 さらに 3相メインインバータ 1の電 圧パルス信号 とを減算した出力電圧指令による 電圧を出力することになる。 瞬時電圧指令 vu*、 vv*、 vw*の信号から電圧 パルス信号 を引いているので、 瞬時電圧の基本 波成分は打ち消され、 サブインバータ最終電圧指令 44 aは、 3相メインィ ンバータ 1から出力される高調波と逆位相の電圧を出力させる指令となり、
単相サブィンバータ 2 a〜2 cは 3相メインィンバータ 1が出力した電圧高 調波を打ち消すように動作する。
[0063] さらに、 上記実施の形態 3と同様に、 直流電圧制御回路 1 7が出力する各 相の操作量厶 vu*、 Δ νν*、 A vw*は、 3相メインインバータ 1の電圧指令 の演算では加算され、 単相サブィンバータ 2 a〜 2 cの電圧指令の演算では 減算される。 このため、 上記実施の形態 3と同様に、 例えば u相では、 3相 メインインバータ 1の出力する有効電力のうち A vu■ i uは単相サブインバ ータ 2 aに供給され、 単相サブィンバータ 2 aの平滑コンデンサ 3 aに充電 される。 A vu■ i uが正の値の時、 平滑コンデンサ 3 aの電圧は増大し、 負 の値の時、 逆に平滑コンデンサ 3 aの電圧を低下させる。 このように単相サ ブインバータ 2 aの平滑コンデンサ 3 aの電圧は制御されるが、 u相の操作 量厶 V u *は、 平滑コンデンサ 3 aの直流電圧 V d c s uが指令値 V d c s *に追従す るように決定されているため、 信頼性良く所望の電圧を維持することができ る。 なお、 V相、 w相についても u相と同様である。
[0064] 3相メインインバータ 1が出力する電圧は PWM制御により高調波を含む ものであるが、 この実施の形態では、 3相メインインバータ 1が出力する電 圧高調波を打ち消すように単相サブインバータ 2 a〜2 cを動作させるため 、 負荷 1 2に供給される電圧は高調波が抑制されたものとなる。
また、 単相サブインバータ 2 a〜2 cの平滑コンデンサ 3 a〜3 cの各直 流電圧 vdcsu、 vdcsv、 vdcswが指令値 vdcs*に追従するように操作量を 決定し、 各インバータ 1、 2 a〜2 cの出力電圧指令を調整することで、 平 滑コンデンサ 3 a〜3 cの各直流電圧 vdcsu、 vdcsv、 vdcswは所望の電 圧を維持するように制御される。 このため、 上記実施の形態 3と同様の効果 が得られ、 各単相サブインバータ 2 a〜2 cの平滑コンデンサ 3 a〜3 cに は、 他の電力源から電力供給せず所望の直流電圧を維持することが可能とな リ、 単相サブインバータ 2 a〜2 c用のコンバータの省略 Z簡略化や多巻線 変圧器のリアクトルへの置き換えなど、 装置構成の簡略化、 低コスト化を図 ることができる。
[0065] 実施の形態 5.
図 1 2は、 この発明の実施の形態 5による電力変換装置の構成を示す図で ある。 上記実施の形態 1〜 4では、 電力変換装置は、 3相メインインバータ 1の交流側の各相出力線に各相の単相サブィンバータ 2 a〜 2 cの交流側を 直列に接続したが、 この実施の形態では、 3相メインインバータ 1 (第 1の 単相ィンバータの 3相分) の交流側の各相出力線に第 2の単相ィンバータと しての 2つの単相サブインバータ 2 a〜2 c、 5 1 a〜 5 1 cの交流側を直 列に接続する。 以下では便宜上、 単相サブインバータ 2 a〜2 cをサブイン バータ 1群、 単相サブインバータ 5 1 a〜5 1 cをサブインバータ 2群と呼 ぶ。 なお、 各単相サブインバータ 5 1 a〜5 1 cの構成は、 図 4で示した単 相サブインバータ 2 a〜2 cの構成と同様である。
3相メインィンバータ 1は直流側に第 1の直流電源としての平滑コンデン サ 6を備え、 さらに並列にコンバータ 5を備えている。 コンバータ 5の交流 側には交流電源 1 1がリアクトル 1 0を介して接続されている。 単相サブィ ンバータ 2 a〜2 cは直流側に第 2の直流電源としての平滑コンデンサ 3 a 〜3 cを備え、 単相サブインバータ 5 1 a〜5 1 cは直流側に第 2の直流電 源としての平滑コンデンサ 52 a〜52 cを備える。
[0066] また電力変換装置は、 3相メインインバータ 1と各単相サブインバータ 2 a〜2 c、 5 1 a〜 5 1 cとを制御し、 また各単相サブィンバータ 2 a〜 2 c、 5 1 a〜5 1 cの直流入力である平滑コンデンサ 3 a〜3 c、 52 a〜 52 cの電圧を制御するために、 全体指令発生回路 1 3と直流電圧制御回路 57と駆動信号作成回路 58とを備える。
全体指令発生回路 1 3は、 負荷 1 2への出力電圧指令を発生する回路で、 3相メインインバータ 1および単相サブインバータ 2 a〜2 c、 5 1 a〜5 1 c全体が合計で出力する所望の電圧を d q軸上の電圧指令 vd*、 vq*とし て出力する制御回路である。
[0067] 直流電圧制御回路 57は、 各単相サブィンバータ 2 a〜2 c、 5 1 a〜5
1 cの直流入力である平滑コンデンサ 3 a〜3 c、 52 a〜 52 cの電圧を
測定する電圧センサ 4 a〜4 c、 53 a〜53 cの出力に基づいて制御演算 を行い、 操作量としての電圧指令を出力する。 この直流電圧制御回路 57は 、 例えば図 1 3に示すように構成され、 電圧センサ 4 a〜4 cが測定したサ ブインバータ 1群の平滑コンデンサ 3 a〜3 cの直流電圧 vdcs1 u、 vdcs1 v 、 vdcs1wと指令値 vdcs1*との偏差を減算器 61 aにより求め、 制御器 62 aにより操作量を求める。 この操作量を d q軸分配回路 63 aにより d軸成 分と q軸成分に分けた d軸操作量、 q軸操作量 A vd 1 u*、 Δ vq1 u% Δ vd1 v*、 A vq1 v*、 A vd 1w*、 A vq1w*を出力する。
制御器 62 aは一般的な P I制御などで構成すればよい。 また d q軸分配 回路 63 aが制御器 62 aから出力された操作量を d軸成分と q軸成分に分 配する方法は、 負荷の種類や電力変換装置の使用目的に合致する方法を選択 すればよく、 d軸■ q軸の成分を等しくする方法や、 d軸あるいは q軸のみ を用いる方法など任意の方法を用いることができる。
[0068] サブインバータ 2群に関しても同様で、 電圧センサ 53 a〜53 cによつ て測定したサブインバータ 2群の平滑コンデンサ 52 a〜52 cの直流電圧 vdcs2u, vdcs2v、 vdcs2wと指令値 vdcs2*との偏差を減算器 61 bによ リ求め、 制御器 62 bにより操作量を求める。 この操作量を d q軸分配回路 63 bにより d軸成分と q軸成分に分けた d軸操作量、 q軸操作量 Δ vd2u*
、 Δ V q2u Δ v d2v Δ v q2v Δ v d 2w 厶 v q 2w*¾r出力する o たた し、 減算器 61 a、 61 bや制御器 62 a、 62 b. d q軸分配回路 63 a 、 63 bはそれぞれ 3相個別構成のものとする。
[0069] 駆動信号作成回路 58は、 全体指令発生回路 1 3と直流電圧制御回路 57 との出力に基づいて、 3相メインインバータ 1および単相サブインバータ 2 a〜2 c、 51 a〜 51 cの各インバータが出力する電圧を演算し PWMに より各スイッチング素子を駆動するパルスを作成する。 この駆動信号作成回 路 58は、 例えば図 1 4に示すように構成され、 全体指令発生回路 1 3から 出力された d q軸電圧指令 vd*、 vq*に基づいて、 個別インバータ電圧指令 作成回路 64にて 3相メインインバータ 1の d q軸電圧指令 vdm*、 vqm*お
よびサブインバータ 1群の d q軸電圧指令 vds1*、 vqs1*、 サブインバータ 2群の d q軸電圧指令 vds2*、 vqs2*を作成する。 このとき、 各 d q軸電圧 指令は以下の式 (20a)、 (20b)に示す関係を有する。
vd*= vdm*+ vds 1*+ vds2* -(20a)
vq*= vqm*+ vqs 1*+ vqs2* -(20a)
この作成方法は各インバータ 1、 2 a〜2 c、 51 a〜51 cを構成する スイッチング素子の耐圧に応じて 3相メインインバータ 1、 サブインバータ 1群、 サブインバータ 2群が分担する電圧を決定する方法や、 3相メインィ ンバータ 1が出力する電圧を一定とする方法などの任意の手段を用いてよい サブインバータ 1群瞬時電圧指令作成回路 65には、 個別インバータ電圧 指令作成回路 64が出力するサブインバータ 1群のサブインバータ d q軸電 圧指令 vds1*、 vqs1*と、 直流電圧制御回路 57が出力するサブインバータ 1群の d q軸探作量 Δ vd i u *、 Δ V q1 u A vd i v *、 A vq i v *、 A vd i w* 、 A vq 1w*とを入力し、 サブインバータ 1群が出力する電圧瞬時値に対する 指令であるサブインバータ最終電圧指令 68 a (vus1*、 vvs1*、 vws1* ) を、 以下の式 (21a)、 (21b)、 (21c)に示すように演算する。
Vdsl --
『cos — sin^] (21a)
(21b)
このように演算されたサブインバータ最終電圧指令 68 aは PWM回路 6 8に入力され、 PWM回路 68ではパルス幅変調した電圧パルス信号を出力
してサブインバータ 1群の各単相サプインバータ 2 a〜 2 cを駆動する。 サブィンバータ 2群に関しても同様にしてサブィンバータ 2群瞬時電圧 ί 令作成回路 66において、 サブインバータ最終電圧指令 69 a (vus2*、 s 2% vws2*) を、 以下の式 (22a)、 (22b). (22c)に示すように演算する。
[0075] このように演算されたサブインバータ最終電圧指令 69 aは PWM回路 6 9に入力され、 PWM回路 69ではパルス幅変調した電圧パルス信号を出力 してサブインバータ 2群の各単相サブインバータ 51 a〜51 cを駆動する
[0076] メインィンバータ瞬時電圧指令作成回路 67には、 個別ィンバータ電圧指 令作成回路 64が出力するメインインバータ d q軸電圧指令 vdm*、 vqm*と 直流電圧制御回路 57が出力する d q軸操作量 Δ vd 1 u*、 A vq1 u*、 A vd1 v*、 A vq1 v*、 A vdiw*、 A vq1w*、 A vd2u*、 A vq2u*、 A vd2v*、 △ vq2v*、 A vd2w*、 A vq2w*とを入力し、 3相メインインバータ 1が出 力する電圧瞬時値に対する指令であるメインインバータ最終電圧指令 70 a (vum*、 vvm*、 vwm*) を以下の式 (23a)、 (23b)、 (23c)に示すように演算 する。
223 2π 2π vdm 十 Δνάν1 + Avdv2
in(6*— 3_) (23b) cos ( 一 -. ) - s
Vqm + Δν^ + Avqvl
2π 2π
COS ( -) - sin(6* +マ)
[0078] このように演算されたメインインバータ最終電圧指令 70 aは PWM回路
70に入力され、 PWM回路 70ではパルス幅変調した電圧パルス信号を出 力して 3相メインィンバータを駆動する。
[0079] 上述したように、 3相メインインバータ 1とサブインバータ 1群とサブィ ンバータ 2群とは直列に接続されているので負荷 1 2に印加される電圧は 3 相メインインバータ 1とサブインバータ 1群とサブインバータ 2群とが出力 する電圧の総和となる。 直流電圧制御回路 57が出力する d q軸操作量 A vd 1 u A vq1 u*、 A vd1 v*、 A vq1 v*、 A vd1w*、 A vq1w*、 A vd2u*、 △ vq2u*、 A vd2v*、 A vq2v*、 A vd2w*、 A vq2w*は、 3相メインイン バータ 1の電圧指令の演算では加算され、 サブインバータ 1群、 サブインバ ータ 2群の電圧指令の演算では減算される。 これにより加算された操作量と 減算された操作量とは相殺され、 負荷 1 2に印加される電圧は全体指令発生 回路 1 3が出力する電圧指令 vd*、 vq*によって決定されることになる。
[0080] d q軸上で表された負荷 1 2に印加される電圧を vd、 vqとし、 負荷 1 2 に流れる電流を d q軸上で表したものを i d、 i qとする。 また、 個別インバ ータ電圧指令作成回路 64が出力する各 d q軸電圧指令 vdm*、 vqm*、 vds
1 、 V q s 1 、 V d s 2 、 q s 2 l^-よる電圧成分を V dm、 V qm、 V d s 1、 V q s
1、 vds2、 vqs2とし、 負荷 1 2に供給される有効電力を pとすると pは以 下の式(24)で表される。
p = V d ■ i d + V
= (vdm+ vds1 + vds2) ■ i d +
(vqm+ vqs1 + vqs2) ■ i q -" (24)
[0081] 有効電力 pは 3相分なので、 例えば u相の有効電力 puは、 以下の式 (25)で 表される。
P u= pZ3
= { (vdm+ vds1 + vds2) ■ i d +
(vqm+ vqs1 + vqs2) ■ i qレ 3 -" (25)
[0082] 一方、 3相メインインバータ 1の u相の有効電力を Pmuとし、 単相サブィ ンバータ 2 aの有効電力を ps 1 u、 単相サブインバータ 51 aの有効電力を p s2uとし、 直流電圧制御回路 57が出力する u相の d q軸操作量 Δ vd1 u*、 △ vq 1 u*、 A vd2u*、 厶 vq2u*による電圧成分を厶 vd 1 u、 A vq1 u、 d 2 U、 A vq2uとすると、 pmu、 ps1 u、 p s2uも上記式(25)と同様に表すこ とができ、 以下の式 (26)〜(28)で表される。
I ( V dm+厶 V d l u + Δ V d 2 u) ■ " d +
(vqm+A vq1 u + A vq2u) ■ i q} Z3 〜(26)
P s 1 u= ί ( v ds— Δ V d ! u) ■ i d +
(V qs—厶 V q1 u) ■ i q} Z3 〜(27)
P s 2 u = ί ( v ds— Δ V d2u) " i d +
(vqs_A vq2u) ■ i q} Z3 〜(28) また Pu、 Pmu、 Psiu. P s2uは以下の式 (29)に示す関係が成立する。
P u= Pmu+ P s 1 u+ P s 2 u ·■■ (29)
[0083] これらの式 (26)〜(29)より、 3相メインインバータ 1が出力する有効電力 のうち (A vd 1 u . i d + A vq1 u ' i q) Z3は単相サブインバータ 2 aに供 給され、 (Δ vd2u■ i d + Δ vq2u■ i q) Z3は単相サブインバータ 51 a に供給される成分であることがわかる。 単相サブインバータ 2 a、 51 a での損失による消費電力を無視すると、 (A vd 1 u . i d + A vq1 u ' i q) Z 3、 (厶 vd2u■ i d + A vq2u■ i q) Z3は単相サブインバータ 2 a、 51
aの平滑コンデンサ 3 a、 52 aに充電され、 平滑コンデンサ 3 a、 52 a の電圧が増大する。 また (厶 vd 1 u ■ i d + A vq 1 u ■ i q) Z3、 (△ vd2u ■ i d + A vq2u ■ i q) Z 3が負の値であれば、 逆に平滑コンデンサ 3 a、 5 2 aの電圧を低下させることになる。
このように平滑コンデンサ 3 a、 52 aの電圧は制御されるが、 u相の d q軸操作量 u相の d q軸操作量 Δ vd 1 u*、 A vq 1 u*、 A vd2u*、 A vq 2u* は、 平滑コンデンサ 3 a、 52 aの直流電圧 vd cs 1 u、 vdc s2uが指令値 vd c s 1 % V d c s 2*に追従するように決定されているため、 信頼性よく所望の電 圧を維持することができる。
[0084] 以上、 単相サブインバータ 2 a、 5 1 aの直流電圧制御について示したが 、 V相、 w相についても u相と同様である。
この実施の形態では、 上述したように、 単相サブインバータ 2 a〜2 c、 5 1 a〜 5 1 cの平滑コンデンサ 3 a〜3 c、 52 a〜 52 cの各直流電圧 が指令値に追従するように操作量を決定し、 各インバータ 1、 2 a〜2 c、 5 1 a〜5 1 cの出力電圧指令を調整することで、 平滑コンデンサ 3 a〜3 c、 52 a〜52 cの各直流電圧は所望の電圧を維持するように制御される 。 このため、 各単相サブインバータ 2 a〜2 c、 5 1 a〜 5 1 cの平滑コン デンサ 3 a〜3 c、 52 a〜52 cには、 他の電力源から電力供給せずに所 望の直流電圧を維持することが可能となり、 単相サブインバータ 2 a〜2 c 、 5 1 a〜5 1 c用のコンバータの省略や多巻線変圧器のリアクトルへの置 き換えなど、 装置構成の簡略化、 低コスト化を図ることができる。
[0085] なお、 各制御回路の誤差などにより、 各インバータ 1、 2 a〜2 c、 5 1 a〜5 1 cの出力電圧指令を調整するだけでは平滑コンデンサ 3 a〜3 c、 52 a〜 52 cの直流電圧制御を精度良く行えない場合は、 コンバータを設 けて交流電源 1 1から電力供給するが、 この場合、 コンバータの容量は従来 のものよリも格段と小さいもので良く、 装置構成は十分簡略化できる。
[0086] また、 3相メインインバータ 1は 3相フルブリッジのインバータとしてい るが、 単相サブインバータ 2 a〜2 cなどのような単相フルブリッジのイン
バータ 3台を用いても同様の制御が可能である。 また、 3相メインインバー タ 1、 単相サブインバータ 2 a〜2 c、 5 1 a〜5 1 cが 3レベルインバー タであっても同様の制御が可能である。 またコンバータ 5は交流電源 1 1に 電力を回生する必要がなければダイオードコンバータでもかまわない。
[0087] 実施の形態 6.
図 1 5は、 この発明の実施の形態 6による電力変換装置の構成を示す図で ある。 上記実施の形態 5の図 1 2で示した場合と主回路は同様であるが、 こ の実施の形態では、 d q軸上の電圧指令は用いずに、 全体指令発生回路 1 6 から 3相の瞬時電圧指令を出力する。
図に示すように、 電力変換装置は、 全体指令発生回路 1 6と直流電圧制御 回路 8 1と駆動信号作成回路 82とを備えて、 3相メインインバータ 1と各 単相サブインバータ 2 a〜2 c (サブインバータ 1群) 、 単相サブインバー タ 5 1 a〜5 1 c (サブインバータ 2群) とを制御し、 また各単相サブイン バータ 2 a〜2 c、 5 1 a〜 5 1 cの直流入力である平滑コンデンサ 3 a〜 3 c、 52 a〜52 cの電圧を制御する。
[0088] 上述した全体指令発生回路 1 6は、 負荷 1 2への出力電圧指令を発生する 回路で、 3相メインインバータ 1および単相サブインバータ 2 a〜2 c、 5 1 a〜5 1 c全体が合計で出力する所望の電圧を 3相の瞬時電圧指令 vu*、 vv*、 vw*として出力する。
直流電圧制御回路 8 1は、 各単相サブインバータ 2 a〜2 c、 5 1 a〜 5 1 cの直流入力である平滑コンデンサ 3 a〜3 c、 52 a〜 52 cの電圧を 測定する電圧センサ 4 a〜4 c、 53 a〜53 cの出力に基づいて制御演算 を行い、 操作量としての電圧指令を出力する。 この直流電圧制御回路 8 1は 、 例えば図 1 6に示すように構成され、 電圧センサ 4 a〜4 c、 53 a〜5 3 cが測定した単相サブィンバータ 2 a〜2 c、 5 1 a〜 5 1 cの直流電圧
V d c s 1 u V d c s 1 v、 V d c s 1 w、 V d c s 2 u、 V d c s 2 v、 V d c s 2wと指令値 V d c s i % vdcs2*との偏差を減算器 83 a、 83 bにより求め、 制御器 84 a、 84 bにより操作量を求める。 この操作量は、 各直流電圧 vd cs 1 u、 vdc s 1 v
、 d c s 1 w V d c s 2 u、 V d c s 2 v、 V d C S 2wが指令値 V d c s l *、 V d c s 2 "こ追 従するように、 各インバータ 1、 2 a〜2 c、 51 a〜 51 cの出力電圧指 令を調整するものであり、 各相の操作量 A v1 u*、 Δ ν1 ν*、 A v1w*、 Δ ν2 u% Δ ν2ν*、 Δ v2w*を直流電圧制御回路 81から出力する。 制御器 84 a 〜84 cは一般的な P I制御などで構成すればよい。
[0089] 駆動信号作成回路 82は、 全体指令発生回路 1 6と直流電圧制御回路 81 との出力に基づいて、 3相メインインバータ 1および単相サブインバータ 2 a〜2 c、 51 a〜 51 cの各インバータが出力する電圧を演算し PWMに より各スイッチング素子を駆動するパルスを作成する。 この駆動信号作成回 路 82は、 例えば図 1 7に示すように構成され、 全体指令発生回路 1 6から 出力された瞬時電圧指令 vu*、 vv*、 vw*に基づいて、 個別インバータ電圧 指令作成回路 85にて 3相メインインバータ 1の電圧指令 vumi*、 vvmi*、 vwmi*および単相サブインバータ 2 a〜2 c、 51 a〜 51 cの電圧指令 vu s 1 i % v v s 1 i *、 Vws 1 i V u s 2 i V v s 2 i vws 2 i *を作成する。 この とき、 各電圧指令は以下の式 (30a)、 (30b)、 (30c)に示す関係を有する。
vu*= vumi*+ vus1 i * + vus2 i* -(30a)
vv*= vvmi*+ vvs1 i * + vvs2 i* -(30b)
[0090] それぞれの電圧指令の作成は上記式 (30a)、 (30b)、 (30c)以外の制限はなく 、 各インバータ 1、 2 a〜2 c、 51 a〜 51 cを構成するスイッチング素 子の耐圧に応じて 3相メインインバータ 1、 単相サブインバータ 2 a〜2 c 、 単相サブインバータ 51 a〜51 cが分担する電圧を決定する方法や、 3 相メィンィンバータ 1あるいは単相サブィンバータ 2 a〜2 c、 51 a〜5 1 cが出力する電圧を一定とする方法などの任意の手段を用いてよい。
[0091] サブインバータ 1群瞬時電圧指令作成回路 86には、 個別インバータ電圧 指令作成回路 85が出力するサブインバータ 1群のサブインバータ電圧指令 vus1 i*、 vvs 1 i*、 vws1 i *と直流電圧制御回路 81が出力するサブインバ ータ 1群の操作量 Δ v1 u*、 Δ ν1 ν*、 A v1w*を入力し、 単相サブインバー
タ 2 a〜2 cが出力する電圧瞬時値に対する指令であるサブインバータ最終 電圧指令 68 aを演算する。 ここでは以下の式 (31a)、 (31b). (31c)に示すよ うに、 直流電圧制御回路 81が出力するサブインバータ 1群の操作量 Δ v1 u* 、 厶 v1 v*、 A v1w*を、 個別インバータ電圧指令作成回路 85が出力するサ ブインバータ 1群のサブインバータ電圧指令 vus1 、 vvs 1 i*、 vws1 i*か ら減算してサブインバータ最終電圧指令 68 a (vus1*、 vvs1*、 vws1* ) を演算する。
[0092] vus1*=vus1 i*_A vu1* ---(31a)
vvs1*=vvs1 i*_A vv1* -(31b)
ws i *= vws1 i *— Δ vw1 * -" (31c)
このように演算されたサブインバータ最終電圧指令 68 aは PWM回路 6 8に入力され、 PWM回路 68ではパルス幅変調した電圧パルス信号を出力 して各単相サブィンバータ 2 a〜 2 cを駆動する。
[0093] サブインバータ 2群瞬時電圧指令作成回路 87には、 個別インバータ電圧 指令作成回路 85が出力するサブインバータ 2群のサブインバータ電圧指令 vus2 i*、 vvs2 i*、 vws2 i*と直流電圧制御回路 81が出力するサブインバ ータ 2群の操作量 Δ v2u*、 Δ ν2ν*、 A v2w*を入力し、 単相サブインバー タ 51 a〜51 cが出力する電圧瞬時値に対する指令であるサブインバータ 最終電圧指令 69 aを演算する。 ここでは以下の式 (32a)、 (32b). (32c)に示 すように、 直流電圧制御回路 81が出力するサブインバータ 2群の操作量厶 v2u*、 厶 v2v*、 A v2w*を、 個別インバータ電圧指令作成回路 85が出力 するサブインバータ 2群のサブインバータ電圧指令 vus2 i*、 vvs2 i*、 vw s2 i*から減算してサブインバータ最終電圧指令 69 a (vus2*、 vvs2*、 vws2*) を演算する。
[0094] V u s 2 * = V u s 2 i *-Δ v u2* ---(32a)
vvs2*=vvs2 i*_A vv2* -(32b)
v ws 2 * = ws2 i *— Δ v w2* -" (32c)
このように演算されたサブインバータ最終電圧指令 69 aは PWM回路 6
9に入力され、 PWM回路 69ではパルス幅変調した電圧パルス信号を出力 して各単相サブインバータ 51 a〜51 cを駆動する。
[0095] メインインバータ瞬時電圧指令作成回路 88には、 個別インバータ電圧指 令作成回路 85が出力するメインインバータ電圧指令 vumi*, vvmi*, vwm と直流電圧制御回路81が出カする操作量厶 1 、 Δ ν1 ν*、 A v1w*、 厶 v2u*、 Δ ν2ν*、 A v2w*とを入力し、 3相メインインバータ 1が出力す る電圧瞬時値に対する指令であるメインィンバータ最終電圧指令 70 a ( V u m*、 vvm*、 vwm*) を以下の式 (33a)、 (33b)、 (33c)に示すように演算する
V u m* = V umi * +厶 V * +厶 V u 2* ---(33a)
v vm*= v vmi * +厶 v * +厶 v v2* ---(33b)
vwm*= vwmi* + A vw1* + A vw2* -(33c)
このように演算されたメインインバータ最終電圧指令 70 aは PWM回路 70に入力され、 PWM回路 70ではパルス幅変調した電圧パルス信号を出 力して 3相メインィンバータを駆動する。
[0096] 上述したように、 3相メインインバータ 1とサブインバータ 1群とサブィ ンバータ 2群とは直列に接続されているので負荷 1 2に印加される電圧は 3 相メインインバータ 1とサブインバータ 1群とサブインバータ 2群とが出力 する電圧の総和となる。 直流電圧制御回路 81が出力する操作量 Δ v1 u*、 厶 v1 v*、 Δ ν1νν*、 Δ ν2υ*、 Δ ν2ν*、 Δ ν2νν*は、 3相メインインバータ 1 の電圧指令の演算では加算され、 サブインバータ 1群、 サブインバータ 2群 の電圧指令の演算では減算される。 これにより加算された操作量と減算され た操作量とは相殺され、 負荷 1 2に印加される電圧は全体指令発生回路 1 6 が出力する瞬時電圧指令 vu*、 vv*、 vw*によって決定されることになる。
[0097] ここで u相での 3相メインインバータ 1、 単相サブインバータ 2 a、 51 a、 負荷 1 2の電力について考える。 負荷 1 2の力率を c o s 0とし、 3相 メインィンバータ 1の u相の電圧を V um、 単相サブィンバータ 2 aの電圧を vus1、 単相サブインバータ 51 aの電圧を vus2、 負荷 1 2に印加される電
圧を vu、 負荷 1 2の u相に流れる電流を i u、 3相メインインバータ 1の u 相と単相サブインバータ 2 a、 51 aとが負荷 1 2へ供給する有効電力を P u とすると、 有効電力 puは、 以下の式 (34)で表される。
p u = V u■ i u■ c o s θ
= 、 v um+ vu s i + vus2ノ ■ i u■ c o s Θ …、 4)
[0098] vum、 vus1、 vus2に含まれる電圧成分のうち、 個別インバータ電圧指令 作成回路 85が出力する u相電圧指令 vumi*、 vus1 i*、 vus2 i*による成 分を vumi、 vus1 i、 vus2 i、 直流電圧制御回路 81が出力する u相操作量 △ v u 1 *、 厶 V u2*による成分を厶 V u1、 A vu2、 3相メインインバータ 1の u相が出力する有効電力 pum、 単相サブインバータ 2 aが出力する有効電力 P u s i . 単相サブインバータ 51 aが出力する有効電力 pus2とする。 Δ vu 1 、 厶 vu2は直流成分であるとすると以下のような関係式 (35a)、 (35b). (35c) 、 (36)が成立する。
P um= (vum ' c o s 0+A vu i+A vu2) ■ i u … (35a)
pu s i= (vus ' c o s 0_A vu i ) - i u … (35b)
P u s 2 = (vus " c o s 0— Δ νυ2) ■ i u ■" (35c)
P u = P um+ P u s 1 + P u s 2 ·■■ (36)
[0099] これらの式(35a)〜(35c)、 (36)により、 3相メインインバータ 1の u相か ら出力された有効電力のうち A vu 1 ■ i uは単相サブインバータ 2 aに供給さ れ、 Δ νυ2 · i uは単相サブインバータ 51 aに供給される成分であることが わかる。 単相サブインバータ 2 a、 51 aでの損失による消費電力を無視す ると、 Δ vu 1 ■ i u、 Δ vu2■ i uは単相サブインバータ 2 a、 51 aの平滑 コンデンサ 3 a、 52 aに充電され、 平滑コンデンサ 3 a、 52 aの電圧が 増大する。 また A vu 1 ■ i u、 Δ νυ2 · i uが負の値であれば、 逆に平滑コン デンサ 3 a、 52 aの電圧を低下させることになる。
このように平滑コンデンサ 3 a、 52 aの電圧は制御されるが、 u相の操 作量 A vu 1*、 A vu2*は、 平滑コンデンサ 3 a、 52 aの直流電圧 vdcs1 u 、 vdcs2uが指令値 vdcs1*、 vdcs2*に追従するように決定されているため
、 信頼性よく所望の電圧を維持することができる。 なお、 V相、 W相につい ても U相と同様である。
[0100] 以上のように、 この実施の形態では、 電圧,電流の瞬時値に対して制御す る電力変換装置において、 単相サブィンバータ 2 a〜2 c、 5 1 a〜 5 1 c の平滑コンデンサ 3 a〜 3 c、 52 a〜 52 cの各直流電圧が指令値に追従 するように操作量を決定し、 各インバータ 1、 2 a〜2 c、 5 1 a〜 5 1 c の出力電圧指令を調整することで、 平滑コンデンサ 3 a〜3 c、 52 a〜5 2 cの各直流電圧は所望の電圧を維持するように制御される。 このため、 上 記実施の形態 5と同様の効果が得られ、 各単相サブィンバータ 2 a〜 2 c、 5 1 a〜 5 1 cの平滑コンデンサ 3 a〜3 c、 52 a〜 52 cには、 他の電 力源から電力供給せずに所望の直流電圧を維持することが可能となリ、 単相 サブインバータ 2 a〜2 c、 5 1 a〜 5 1 c用のコンバータの省略 Z簡略化 や多巻線変圧器のリアクトルへの置き換えなど、 装置構成の簡略化、 低コス ト化を図ることができる。
[0101] なお、 上記実施の形態 5、 6において、 上記実施の形態 2、 4で示したよ うに、 単相サブインバータ 2 a〜2 c、 5 1 a〜 5 1 cは、 3相メインイン バータ 1の出力する電圧高調波を打ち消す電圧を出力するためのインバータ として動作させても良い。
[0102] 実施の形態 7.
図 1 8は、 この発明の実施の形態 7による電力変換装置の構成を示す図で める。
図 1 8に示すように、 電力変換装置は、 3相メインインバータ 1と 3相サ ブインバータ 9 1との交流側の各相出力線がオープン巻線を備えた負荷 90 を介して直列に接続される。 3相メインインバータ 1は直流側に第 1の直流 電源としての平滑コンデンサ 6を備え、 さらに並列にコンバータ 5を備えて いる。 コンバータ 5の交流側には交流電源 1 1がリアクトル 1 0を介して接 続されている。 3相サブインバータ 9 1は直流側に第 2の直流電源としての 平滑コンデンサ 92を備える。
[0103] 3相メインインバータ 1およびコンバータ 5は、 上記実施の形態 1と同様 である。
なお、 ここでは 3相メインインバータ 1、 3相サブインバータ 9 1をそれ ぞれ第 1の単相インバータ、 第 2の単相インバータのスター結線された 3相 分とみなし、 各相では、 第 1の単相インバータ (3相メインインバータ 1の 各相分) と第 2の単相インバータ (3相サブインバータ 9 1の各相分) との 交流側が、 負荷 9 0を介して直列に接続される。
[0104] また電力変換装置は、 3相メインインバータ 1と 3相サブインバータ 9 1 とを制御し、 また 3相サブインバータ 9 1の直流入力である平滑コンデンサ 9 2の電圧を制御するために、 全体指令発生回路 1 3と直流電圧制御回路 9 4と駆動信号作成回路 9 5とを備える。
全体指令発生回路 1 3は、 負荷 1 2への出力電圧指令を発生する上記実施 の形態 1と同様な回路で、 3相メインインバータ 1および 3相サブインバー タ 9 1全体が合計で出力する所望の電圧を d q軸上の電圧指令 v d *、 v q *と して出力する制御回路である。
[0105] 直流電圧制御回路 9 4は、 3相サブインバータ 9 1の直流入力である平滑 コンデンサ 9 2の直流電圧を測定する電圧センサ 9 3の出力に基づいて制御 演算を行い、 操作量としての電圧指令を出力する。 この直流電圧制御回路 9 4は、 例えば図 1 9に示すように構成され、 電圧センサ 9 3が測定した 3相 サブィンバータ 9 1の平滑コンデンサ 9 2の直流電圧 V d c sと指令値 V d c s * との偏差を減算器 9 6により求め、 制御器 9 7により操作量を求める。 この 操作量は、 直流電圧 v d c sが指令値 v d c s *に追従するように、 後述する各ィ ンバータ 1、 9 1の出力電圧指令を調整するものであり、 d q軸分配回路 9 8により d軸成分と q軸成分とに分けた d軸操作量、 q軸操作量 A v d *、 厶 v q *を出力する。
制御器 9 7は一般的な P I制御などで構成すればよい。 また d q軸分配回 路 9 8が制御器 9 7から出力された操作量を d軸成分と q軸成分に分配する 方法は、 負荷の種類や電力変換装置の使用目的に合致する方法を選択すれば
よく、 d軸■ q軸の成分を等しくする方法や、 d軸あるいは q軸のみを用い る方法など任意の方法を用いることができる。
[0106] 駆動信号作成回路 95は、 全体指令発生回路 1 3と直流電圧制御回路 94 との出力に基づいて、 3相メインインバータ 1および 3相サブインバータ 9 1の各インバータが出力する電圧を演算し PWMにより各スイッチング素子 を駆動するパルスを作成する。 この駆動信号作成回路 95は、 例えば図 20 に示すように構成され、 全体指令発生回路 1 3から出力された d q軸電圧指 令 vd*、 vq*に基づいて、 個別インバータ電圧指令作成回路 1 08にて 3相 メインインバータ 1の d q軸電圧指令 vdm*、 vqm*および 3相サブインバー タ 91の d q軸電圧指令 vds*、 vqs*を作成する。 このとき、 各 d q軸電圧 指令は以下の式 (37a)、 (37b)に示す関係を有する。
d * = dm*— v d s * -" (37a)
v q*= v qm*— v qs* -" (37b)
[0107] 3相メインインバータ 1の d q軸電圧指令 vdm*、 vqm*および 3相サブイ ンバータ 91の d q軸電圧指令 vds*、 vqs*の作成は、 上記式 (37a)、 (37b) 以外の制限はなく、 各インバータ 1、 91を構成するスイッチング素子の耐 圧に応じて 3相メインインバータ 1、 3相サブインバータ 91が分担する電 圧を決定する方法や、 3相メインインバータ 1あるいは 3相サブインバータ 91が出力する電圧を一定とする方法などの任意の手段を用いることができ る。
[0108] サブインバータ瞬時電圧指令作成回路 99には、 個別インバータ電圧指令 作成回路 1 08が出力するサブインバータ d q軸電圧指令 vds*、 vqs*と、 直流電圧制御回路 94が出力する d軸操作量、 q軸操作量 A vd*、 A vq*と を入力し、 3相サブインバータ 91が出力する電圧瞬時値に対する指令であ るサブインバータ最終電圧指令 44 aを演算する。
この実施の形態では、 以下の式(38)に示すように、 直流電圧制御回路 94 から出力される d q軸操作量 Δ vd*、 A vq*を、 個別インバータ電圧指令作 成回路 1 08が出力するサブインバータ d q軸電圧指令 vds*、 V qs*に加算
して 3相電圧に変換し、 サブインバータ最終電圧指令 44 a (vu V
V ') を演算する。
[0109]
[0110] このように演算されたサブインバータ最終電圧指令 44 aは PWM回路 4 4に入力され、 PWM回路 44ではパルス幅変調した電圧パルス信号を出力 して 3相サブインバータ 91を駆動する。
[0111] また、 メインインバータ瞬時電圧指令作成回路 1 00には、 個別インバー タ電圧指令作成回路 1 08が出力するメインィンバータ d q軸電圧指令 V d m* 、 vqm*と、 直流電圧制御回路 94が出力する d q軸操作量 Δ vd*、 A vq* とを入力し、 3相メインインバータ 1が出力する電圧瞬時値に対する指令で あるメインィンバータ最終電圧指令 45 aを演算する。
この場合、 以下の式(39)に示すように、 直流電圧制御回路 94から出力さ れる d q軸操作量 Δ vd*、 A vq*を、 個別インバータ電圧指令作成回路 1 0 8が出力するメインインバータ d q軸電圧指令 vdm*、 vqm*に加算して 3相 電圧に変換し、 メインインバータ最終電圧指令 45 a (vum*、 vvm*、 vwm *) を演算する。
[0112]
(39)
このように演算されたメインインバータ最終電圧指令 45 aは PWM回路 45に入力され、 PWM回路 45ではパルス幅変調した電圧パルス信号を出 力して 3相メインインバータ 1を駆動する。
[0114] 3相メインインバータ 1と 3相サブインバータ 9 1とは負荷 90を介し、 直列に対向して接続されているので負荷 90に印加される電圧は、 3相メイ ンインバータ 1の出力電圧と 3相サブインバータ 9 1の出力電圧との差分と なる。 直流電圧制御回路 94が出力する d q軸操作量 Δ v
d*、 A v
q*は、 3 相メインインバータ 1と 3相サブインバータ 9 1の各出力電圧指令にそれぞ れ加算されるため、 互いに相殺され、 負荷 90に印加される電圧は全体指令 発生回路 1 3が出力する電圧指令 v
d*、 v
q*によって決定されることになる
[0115] d q軸上で表された負荷 90に印加される電圧を v d、 v qとし、 負荷 90 に流れる電流を i d、 i qとし、 負荷 90に供給される有効電力を pとする。 また 3相メインインバータ 1と 3相サブインバータ 9 1とが出力する電圧の うち個別インバータ電圧指令作成回路 1 08が出力する d q軸電圧指令 v dm*
、 V qm*、 V d s *、 V q S *による電 J土成分を V dm、 V qm、 V d s、 V q sと ると 有効電力 Pは以下の式 (40)で表される。
P = d ■ i d+ V q ■ i q= ( v dm— v d sj ■
i d+ ( qm— v q s) ■ i q -" (40)
[0116] 一方、 3相メインインバータ 1の有効電力を Pm、 3相サブインバータ 9 1 の有効電力を p sとし、 直流電圧制御回路 94が出力する d q軸操作量 A v d* 、 厶 v q*による電圧成分を Δ v d、 A v qとすると、 有効電力 pm、 p sは以下 の式 (41)、 (42)で表される。
(v dm+A v d) ■ i d+ 、v qm+A v q) ■ i q -" (41)
P s = (v d s + A v d) ■ (― i d) + ( V q s + A v q) ■ (― i q) =- ( V d S + A v d) ■ i d— ( v q s + A v q) ■ i q -" (42)
また p、 pm、 p sは以下の式 (43)に示す関係式が成立する。
p = pm+ p s ■" (43)
[0117] これらの式 (41)〜(43)より、 3相メインインバータ 1の出力する有効電力 のうち (A v d ■ i d + A v q ■ i q) は、 3相サブインバータ 9 1に供給され 、 負荷 90には供給されない成分であることがわかる。 3相サブインバータ
91での損失による消費電力を無視すると、 (A vd . i d + A vq ' i q) は 3相サブインバータ 91の平滑コンデンサ 92に充電され、 平滑コンデンサ 92の電圧は増大する。 また、 (A vd . i d + A vq ' i q) が負の値であれ ば、 逆に平滑コンデンサ 92の電圧を低下させることになる。
このように平滑コンデンサ 92の電圧は制御されるが、 d q軸操作量厶 vd *、 A vq*は、 平滑コンデンサ 92の直流電圧 vdcsが指令値 vdcs*に追従す るように決定されているため、 信頼性よく所望の電圧を維持することができ る。
[0118] 以上のように、 この実施の形態では、 3相メインインバータ 1と 3相サブ インバータ 91とが負荷 90を介して直列に対向して接続されている電力変 換装置において、 3相サブインバータ 91の平滑コンデンサ 92の直流電圧 が指令値に追従するように操作量を決定し、 各インバータ 1、 91の出力電 圧指令を調整することで、 平滑コンデンサ 92の直流電圧は所望の電圧を維 持するように制御される。 このため、 3相サブインバータ 91の平滑コンデ ンサ 92には、 他の電力源から電力供給せずに所望の直流電圧を維持するこ とが可能となり、 3相サブインバータ 91用のコンバータの省略 Z簡略化や 多巻線変圧器のリアクトルへの置き換えなど、 装置構成の簡略化、 低コスト 化を図ることができる。
[0119] また、 この実施の形態 7では 3相メインインバータ 1、 3相サブインバー タ 91は 3相フルブリッジのインバータとしているが、 一方、 あるいは双方 のインバータ 1、 91に、 単相フルブリッジのインバータ 3台を用いても同 様の制御が可能である。 また、 3相メインインバータ 1、 3相サブインバー タ 91が 3レベルインバータであっても同様の制御が可能である。 またコン バータ 5は交流電源 1 1に電力を回生する必要がなければダイォードコンパ ータでもかまわない。
[0120] 実施の形態 8.
上記実施の形態 7では、 駆動信号作成回路 95において、 全体指令発生回 路 1 3から出力された d q軸電圧指令 vd*、 v。*に基づいて、 3相メインィ
ンバータ 1だけでなく 3相サブインバータ 91に対しても d q軸電圧指令を 作成するようにしたが、 この実施の形態では、 3相サブインバータ 91は、 3相メインインバータ 1の出力する電圧高調波を打ち消す電圧を出力するた めのィンバータとして動作させる。
この場合、 上記実施の形態 7で示した駆動信号作成回路 95の替わりに、 図 21に示す駆動信号作成回路 95 aを用いる。 その他の回路構成は上記実 施の形態 7と同様である。
[0121] 駆動信号作成回路 95 aは、 全体指令発生回路 1 3と直流電圧制御回路 9 4との出力に基づいて、 3相メインインバータ 1および 3相サブインバータ 91の各インバータが出力する電圧を演算し PWMにより各スイッチング素 子を駆動するパルスを作成する。 図 21に示すように、 メインインバータ瞬 時電圧指令作成回路 1 02には、 全体指令発生回路 1 3から出力された d q 軸電圧指令 vd*、 vq*と、 直流電圧制御回路 94が出力する d軸操作量、 q 軸操作量 A vd*、 A vq*とを入力し、 3相メインインバータ 1が出力する電 圧瞬時値に対する指令であるメインィンバータ最終電圧指令 45 aを演算す る。
この場合、 以下の式 (44)に示すように、 直流電圧制御回路 94から出力さ れる d q軸上の操作量 Δ vd*、 A vq*を、 019軸電圧指令 (1*、 V q*に加算 して 3相電圧に変換し、 メインインバータ最終電圧指令 45 a (vum V *、 vwm*) を演算する。
[0122]
このように演算されたメインインバータ最終電圧指令 45 aは PWM回路 45に入力され、 PWM回路 45ではパルス幅変調した電圧パルス信号を出 力して 3相メインインバータ 1を駆動する。
[0124] サブインバータ瞬時電圧指令作成回路 1 01にも、 全体指令発生回路 1 3 から出力された d q軸電圧指令 v
d*、 v
q*と、 直流電圧制御回路 94が出力 する d q軸操作量 Δ v
d*、 A v
q*とを入力し、 さらに PWM回路 45が出力 する 3相メインインバータ 1の電圧パルス信号 V
umpwm、 v
vmpwm、 v
wmpwm を入力する。 これらの入力信号に基づいてサブインバータ瞬時電圧指令作成 回路 1 01では、 3相サブインバータ 91が出力する電圧瞬時値に対する指 令であるサブインバータ最終電圧指令 44 a (v
us*、 v
vs*、 v
ws*) を、 以下の式 (45)に示すように演算する。
[0125]
[0126] このように演算されたサブイン / 一タ最終電圧指令 44 aは PWM回路 4 4に入力され、 PWM回路 44ではパルス幅変調した電圧パルス信号を出力 して 3相サブインバータ 91を駆動する。
[0127] このような制御では、 3相メインインバータ 1では、 全体指令発生回路 1 3から出力された d q軸電圧指令 vd*、 vq*に、 直流電圧制御回路 94が出 力する d q軸操作量 Δ vd*、 A vq*を加算した出力電圧指令による電圧を出 力することになる。
3相サブインバータ 91では、 全体指令発生回路 1 3から出力された d q 軸電圧指令 vd*、 vq*の極性を反転させたものに、 直流電圧制御回路 94が 出力する d q軸操作量 Δ vd*、 A vq*と、 3相変換後にさらに 3相メインィ ンバータ 1の電圧パルス信号 vumpwm、 vvmpwm、 vwmpwmとを加算した出力 電圧指令による電圧を出力することになる。 _vd*、 _vq*を 3相の瞬時電 圧に変換した各相の信号から電圧パルス信号 V umpwm、 vvmpwm、 vwmpwmを 加算しているので、 d q軸電圧指令 vd*、 vq*の極性を反転した指令信号一 vd*、 _vq*による瞬時電圧の基本波成分は打ち消され、 サブインバータ最
終電圧指令 44 aは、 3相メインインバータ 1から出力される高調波と同位 相の電圧を出力させる指令となる。
3相メインインバータ 1と 3相サブインバータ 91とは負荷 90を介し、 直列に対向して接続されているので負荷 90に印加される電圧は、 3相メイ ンインバータ 1の出力電圧と 3相サブインバータ 91の出力電圧との差分と なる。 このため、 3相サブインバータ 91は 3相メインインバータ 1が出力 した電圧高調波を打ち消すように動作する。
[0128] さらに、 上記実施の形態 7と同様に、 直流電圧制御回路 94が出力する d q軸操作量 A vd*、 A vq*は、 3相メインインバータ 1と 3相サブインバー タ 91の各出力電圧指令にそれぞれ加算されるため、 互いに相殺され、 負荷 90に印加される電圧はィンバータ全体制御回路 1 3が出力する電圧指令 V d *、 vq*によって決定されることになる。 このため、 上記実施の形態 7と同様 に、 3相メインインバータ 1の出力する有効電力のうち (A vd, i d + A vq ■ i q) は、 3相サブインバータ 91に供給され、 平滑コンデンサ 92に充電 される。 (A vd . i d + A vq ' i q) が正の値の時、 平滑コンデンサ 92の 電圧は増大し、 負の値の時、 平滑コンデンサ 92の電圧を低下させる。 この ように平滑コンデンサ 92の電圧は制御されるが、 d q軸操作量Δ vd*、 厶 V q *は、 平滑コンデンサ 92の直流電圧 V d c sが指令値 V d c s *に追従するよ うに決定されているため、 信頼性よく所望の電圧を維持することができる。
[0129] 3相メインインバータ 1が出力する電圧は PWM制御により高調波を含む ものであるが、 この実施の形態では、 3相メインインバータ 1と 3相サブイ ンバータ 91とが負荷 90を介して直列に対向して接続されている電力変換 装置において、 3相メインインバータ 1が出力する電圧高調波を打ち消すよ うに 3相サブインバータ 91を動作させるため、 負荷 90に供給される電圧 は高調波が抑制されたものとなる。
また、 3相サブインバータ 91の平滑コンデンサ 92の直流電圧 vdcsが指 令値 vdcs*に追従するように操作量を決定し、 各インバータ 1、 91の出力 電圧指令を調整することで、 平滑コンデンサ 92の直流電圧 vdcsは所望の電
圧を維持するように制御される。 このため、 上記実施の形態 7と同様の効果 が得られ、 3相サブインバータ 9 1の平滑コンデンサ 9 2には、 他の電力源 から電力供給せず所望の直流電圧を維持することが可能となリ、 3相サブイ ンバータ 9 1用のコンバータの省略 Z簡略化や多巻線変圧器のリアクトルへ の置き換えなど、 装置構成の簡略化、 低コスト化を図ることができる。
[0130] 実施の形態 9 .
図 2 2は、 この発明の実施の形態 9による電力変換装置の構成を示す図で ある。 上記実施の形態 7の図 1 8で示した場合と主回路は同様であるが、 こ の実施の形態では、 d q軸上の電圧指令は用いずに、 全体指令発生回路 1 6 から 3相の瞬時電圧指令を出力する。
図に示すように、 電力変換装置は、 全体指令発生回路 1 6と直流電圧制御 回路 1 0 3と駆動信号作成回路 1 0 4とを備えて、 3相メインインバータ 1 と 3相サブインバータ 9 1とを制御し、 また 3相サブインバータ 9 1の直流 入力である平滑コンデンサ 9 2の電圧を制御する。
上述した全体指令発生回路 1 6は、 負荷 9 0への出力電圧指令を発生する 回路で、 3相メインインバータ 1および 3相サブインバータ 9 1全体が合計 で出力する所望の電圧を 3相の瞬時電圧指令 v u *、 v v *、 v w*として出力す る。
[0131 ] 直流電圧制御回路 1 0 3は、 3相サブインバータ 9 1の直流入力である平 滑コンデンサ 9 2の電圧を測定する電圧センサ 9 3の出力に基づいて制御演 算を行い、 操作量としての電圧指令を出力する。 この直流電圧制御回路 1 0 3は、 例えば図 2 3に示すように構成され、 電圧センサ 9 3が測定した 3相 サブィンバータ 9 1の平滑コンデンサ 9 2の直流電圧 V d c sと指令値 V d c s * との偏差を減算器 1 0 7により求め、 制御器 1 0 5により操作量を求める。 この操作量は、 直流電圧 v d c sが指令値 v d c s *に追従するように、 各インバ ータ 1、 9 1の出力電圧指令を調整するものであり、 各相の操作量 A v u *、 △ v v *、 A v w*を出力する。 制御器 1 0 5は一般的な P I制御などで構成す ればよい。
[0132] 駆動信号作成回路 1 04は、 全体指令発生回路 1 6と直流電圧制御回路 1 03との出力に基づいて、 3相メインインバータ 1および 3相サブインバー タ 91の各インバータが出力する電圧を演算し PWMにより各スイッチング 素子を駆動するパルスを作成する。 この駆動信号作成回路 1 04は、 例えば 図 24に示すように構成され、 全体指令発生回路 1 6から出力された瞬時電 圧指令 vu*、 vv*、 vw*に基づいて、 個別インバータ電圧指令作成回路 1 0 9にて 3相メインインバータ 1の電圧指令 vum i *、 V vm i % vwm i *および 3相サブインバータ 91の電圧指令 v us 、 vvs i*、 vws i*を作成する。 このとき、 各電圧指令は以下の式 (46a)、 (46b). (46c)に示す関係を有する。
vu*=vumi*— vus i* … (4oa
vv*=vvmi*— vvs i* -" (46b)
v w*= v wmi *- v ws i * --(46c)
[0133] 3相メインインバータ 1の電圧指令 vumi*、 vvmi*、 vwmi*および 3相 サブインバータ 91の電圧指令 vus i*、 vvs i*、 vws i*の作成は、 上記式( 46a)、 (46b)、 (46c)以外の制限はなく、 各インバータ 1、 91を構成するス イッチング素子の耐圧に応じて 3相メインインバータ 1、 3相サブインバー タ 91が分担する電圧を決定する方法や、 3相メインインバータ 1あるいは 3相サブインバータ 91が出力する電圧を一定とする方法などの任意の手段 を用いることができる。
[0134] サブインバータ瞬時電圧指令作成回路 1 1 0には、 個別インバータ電圧指 令作成回路 1 09が出力するサブインバータ電圧指令 vus i*、 vvs i*、 vws i*と、 直流電圧制御回路 1 03が出力する各相の操作量 A vu*、 Δ νν*、 厶 vw*とを入力し、 3相サブインバータ 91が出力する電圧瞬時値に対する指 令であるサブインバータ最終電圧指令 44 aを演算する。 ここでは以下の式( 47a). (47b). (47c)に示すように、 直流電圧制御回路 1 03から出力される 各相の操作量 A vu*、 Δ νν*、 A vw*を、 個別インバータ電圧指令作成回路 1 09が出力するサブインバータ電圧指令 vus i*、 vvs i*、 Vws i*に加算 してサブインバータ最終電圧指令 44 a (vus% vvs*、 vws*) を演算す
る。
V u s * = v v u s i * +厶 v u* …
V v s V V s i * +厶 V v * …麵
V ws v w s i * +厶 v w w * (47c)
このように演算されたサブインバータ最終電圧指令 44 aは PWM回路 4 4に入力され、 PWM回路 44ではパルス幅変調した電圧パルス信号を出力 して 3相サブインバータ 91を駆動する。
また、 メインインバータ瞬時電圧指令作成回路 1 1 1には、 個別インバー タ電圧指令作成回路 1 09が出力するメインインバータ電圧指令 vumi*、 vv mi*、 vwmi*と、 直流電圧制御回路 1 03が出力する各相の操作量 Δ vu*、 △ vv*、 A vw*とを入力し、 3相メインインバータ 1が出力する電圧瞬時値 に対する指令であるメインィンバータ最終電圧指令 45 aを演算する。 ここ では以下の式 (48a)、 (48b)、 (48c)に示すように、 直流電圧制御回路 1 03か ら出力される各相の操作量 Δ vu*、 Δ νν*、 A vw*を、 個別インバータ電圧 指令作成回路 1 09が出力するメインインバータ電圧指令 vumi*、 vvmi*、 Vwmi*に加算してメインインバータ最終電圧指令 45 a (vum*、 vvm*、 v
*) を演算する。
V * = . - v u m v u m I +厶 V u* …
V
v v m * = v v m . I - +厶 V v* …
V v wm * = v wm - I * + Δ vw* (48c)
このように演算されたメインインバータ最終電圧指令 45 aは PWM回路 45に入力され、 PWM回路 45ではパルス幅変調した電圧パルス信号を出 力して 3相メインインバータ 1を駆動する。
3相メインインバータ 1と 3相サブインバータ 91とは負荷 90を介し、 直列に対向して接続されているので負荷 90に印加される電圧は、 3相メイ ンインバータ 1の出力電圧と 3相サブインバータ 91の出力電圧との差分と なる。 直流電圧制御回路 1 03が出力する操作量 A vu*、 Δ νν*、 A vw*は 、 3相メインインバータ 1と 3相サブインバータ 91の各出力電圧指令にそ
れぞれ加算されるため、 互いに相殺され、 負荷 90に印加される電圧は全体 指令発生回路 1 6が出力する電圧指令 vu*、 vv*、 vw*によって決定される ことになる。
[0139] ここで u相での 3相メインインバータ 1、 3相サブインバータ 9 1、 負荷
90の電力について考える。 負荷 90の力率を c o s 0とし、 3相メインィ ンバータ 1の u相の電圧を vum、 3相サブインバータ 9 1の u相の電圧を vu s、 負荷 90に印加される電圧を vu、 負荷 90の u相に流れる電流を i u、 3 相メインインバータ 1の u相と 3相サブインバータ 9 1の u相とが負荷 90 へ供給する有効電力を puとすると、 有効電力 puは、 以下の式 (49)で表され る。
p u = V u ■ i u ■ c o s θ
= (vum- vus) ■ i u ■ c o s Θ -(49)
[0140] 3相メインインバータ 1の u相と 3相サブインバータ 9 1の u相とが出力 する電圧 vum、 V usに含まれる電圧成分のうち、 個別インバータ電圧指令作 成回路 1 09が出力する u相電圧指令 vum i *、 vus i *による成分を vum i、 vu s i、 直流電圧制御回路 1 03が出力する u相操作量 A vu*による成分を厶 vu、 3相メインインバータ 1の u相が出力する有効電力を pum、 3相サブイ ンバータ 9 1の u相が出力する有効電力を pu sとする。 Δ vuが直流成分とす ると以下のような関係式 (50a)、 (50b)、 (51)が成立する。
P um= ( V um■ c o s θ +厶 v u) ■ i u --(50a)
P u s= (vus ' c o s 0 +A vu) ■ (- i J -(50b)
P u= P um+ P us ■" (51)
[0141] これらの式 (50a)、 (50b). (51)により、 3相メインインバータ 1の u相か ら出力された有効電力のうち Δ vu ■ i uは、 3相サブインバータ 9 1の u相 に供給され負荷 90には供給されない成分であることがわかる。 なお、 V相 、 w相についても u相と同様である。
3相サブインバータ 9 1での損失による消費電力を無視すると、 各相から 供給される有効電力 Δ vu ■ i u + A V v ' i v + A vw ' i wは 3相サブインバ
ータ 91の平滑コンデンサ 92に充電され、 平滑コンデンサ 92の電圧を上 昇させる。 また A vu ' i u + A vv ' i v + A vw ' i wが負の値であれば、 逆 に平滑コンデンサ 92の電圧を低下させることになる。
このように 3相サブインバータ 91の平滑コンデンサ 92の電圧は制御さ れるが、 各相の操作量厶 vu*、 Δ νν*、 A vw*は、 平滑コンデンサ 92の直 流電圧 vdcsが指令値 vdcs*に追従するように決定されているため、 信頼性 良く所望の電圧を維持することができる。
[0142] 以上のように、 この実施の形態では、 3相メインインバータ 1と 3相サブ インバータ 91とが負荷 90を介して直列に対向して接続され、 電圧,電流 の瞬時値に対して制御する電力変換装置において、 3相サブインバータ 91 の平滑コンデンサ 92の直流電圧 V d c sが指令値 V d c s *に追従するように各 相の操作量を決定し、 各インバータ 1、 91の出力電圧指令を調整すること で、 平滑コンデンサ 92の直流電圧 V d c sは所望の電圧を維持するように制御 される。 このため、 3相サブインバータ 91の平滑コンデンサ 92には、 他 の電力源から電力供給せずに所望の直流電圧を維持することが可能となリ、 3相サブインバータ 92用のコンバータの省略や多巻線変圧器のリアクトル への置き換えなど、 装置構成の簡略化、 低コスト化を図ることができる。 なお、 各制御回路の誤差などにより、 各インバータ 1、 91の出力電圧指 令を調整するだけでは平滑コンデンサ 92の直流電圧制御を精度良く行えな い場合は、 コンバータを設けて交流電源 1 1から電力供給するが、 この場合 、 コンバータの容量は従来のものよりも格段と小さいもので良く、 装置構成 は十分簡略化できる。
[0143] また、 この実施の形態 9では 3相メインインバータ 1、 3相サブインバー タ 91は 3相フルブリッジのインバータとしているが、 一方、 あるいは双方 のインバータ 1、 91に、 単相フルブリッジのインバータ 3台を用いても同 様の制御が可能である。 また、 3相メインインバータ 1、 3相サブインバー タ 91が 3レベルインバータであっても同様の制御が可能である。 またコン バータ 5は交流電源 1 1に電力を回生する必要がなければダイォードコンパ
ータでもかまわない。
[0144] 実施の形態 1 0.
上記実施の形態 9では、 駆動信号作成回路 1 04において、 全体指令発生 回路 1 6から出力された瞬時電圧指令 vu*、 vv*、 vw*に基づいて、 3相メ インインバータ 1だけでなく 3相サブインバータ 91に対しても電圧指令を 作成するようにしたが、 この実施の形態では、 3相サブインバータ 91は、 3相メインインバータ 1の出力する電圧高調波を打ち消す電圧を出力するた めのィンバータとして動作させる。
この場合、 上記実施の形態 9で示した駆動信号作成回路 1 04の替わりに 、 図 25に示す駆動信号作成回路 1 04 aを用いる。 その他の回路構成は上 記実施の形態 9と同様である。
[0145] 駆動信号作成回路 1 04 aは、 全体指令発生回路 1 6と直流電圧制御回路
1 03との出力に基づいて、 3相メインインバータ 1および 3相サブインバ ータ 91の各インバータが出力する電圧を演算し PWMにより各スィッチン グ素子を駆動するパルスを作成する。 図 25に示すように、 メインインバー タ瞬時電圧指令作成回路 1 1 2には、 全体指令発生回路 1 6から出力された 瞬時電圧指令 vu*、 vv*、 vw*と、 直流電圧制御回路 1 03が出力する各相 の操作量厶 vu*、 Δ νν*、 A vw*とを入力し、 3相メインインバータ 1が出 力する電圧瞬時値に対する指令であるメインィンバータ最終電圧指令 45 a を演算する。
[0146] この場合、 以下の式 (52a)、 (52b). (52c)に示すように、 直流電圧制御回路
1 03から出力される各相の操作量 Δ vu*、 Δ νν*、 A vw*を、 瞬時電圧指 令 vu*、 vv*、 vw*に加算し、 メインインバータ最終電圧指令 45 a (vum *、 vvm*、 vwm*) を演算する。
um*= U* + A V u* -" (52a)
v vm*= v ν* + Δ v v* -" (52a)
vwm*= vw* + A vw* ---(52a)
このように演算されたメインインバータ最終電圧指令 45 aは PWM回路
45に入力され、 PWM回路 45ではパルス幅変調した電圧パルス信号を出 力して 3相メインインバータ 1を駆動する。
[0147] サブインバータ瞬時電圧指令作成回路 1 1 3にも、 全体指令発生回路 1 6 から出力された電圧指令 vu* vv* vw*と直流電圧制御回路 1 03から出 力された各相の操作量厶 V Δ νν* A vw*とを入力し、 さらに PWM回 路 45が出力する 3相メインインバータ 1の電圧パルス信号 vumpwm V vmp wm vwmpwmを入力する。 これらの入力信号に基づいてサブインバータ瞬時 電圧指令作成回路 1 1 3では、 3相サブインバータ 91が出力する電圧瞬時 値に対する指令であるサブインバータ最終電圧指令 44 a (vus* vvs* vws*) を、 以下の式 (53a) (53b) (53c)に示すように演算する。
[0148] vus* = _ vu* + A vu*+ vumpwm -(53a)
v vs* = _ v ν* + Δ v v*+ v vmpwm -(53b)
v ws* =— v W* + A v w*+ v (53c)
このように演算されたサブインバータ最終電圧指令 44 aは PWM回路 4 4に入力され、 PWM回路 44ではパルス幅変調した電圧パルス信号を出力 して 3相サブインバータ 91を駆動する。
[0149] このような制御では、 3相メインインバータ 1では、 全体指令発生回路 1 6から出力された瞬時電圧指令 vu* vv* vw*に、 直流電圧制御回路 1 0 3が出力する各相の操作量 Δ vu* Δ νν* A vw*を加算した出力電圧指令 による電圧を出力することになる。
3相サブインバータ 91では、 全体指令発生回路 1 6から出力された瞬時 電圧指令 vu* V v% vw*の極性を反転させたものに、 直流電圧制御回路 1 03が出力する各相の操作量 Δ vu* Δ νν* A vw*と、 3相メインインバ ータ 1の電圧パルス信号 V umpwm vvmpwm vwmpwmとを加算した出力電圧 指令による電圧を出力することになる。 _vu* - V v% _vw*を 3相の瞬 時電圧に変換した各相の信号に電圧パルス信号 V umpwm vvmpwm vwmpwm を加算しているので、 極性を反転させた電圧指令一 vu* _vv* _vw*に よる瞬時電圧の基本波成分は打ち消され、 サブインバータ最終電圧指令 44
aは、 3相メインインバータ 1から出力される高調波と同位相の電圧を出力 させる指令となる。
3相メインインバータ 1と 3相サブインバータ 91とは負荷 90を介し、 直列に対向して接続されているので負荷 90に印加される電圧は、 3相メイ ンインバータ 1の出力電圧と 3相サブインバータ 91の出力電圧との差分と なるため、 3相サブインバータ 91は 3相メインィンバータ 1が出力した電 圧高調波を打ち消すように動作する。
[0150] さらに、 上記実施の形態 9と同様に、 直流電圧制御回路 1 03が出力する 各相の操作量厶 vu*、 Δ νν*、 A vw*は、 3相メインインバータ 1と 3相サ ブインバータ 91の各出力電圧指令にそれぞれ加算されるため、 互いに相殺 され、 負荷 90に印加される電圧は全体指令発生回路 1 6が出力する電圧指 令 vu*、 vv*、 vw*によって決定されることになる。 このため、 上記実施 の形態 9と同様に、 3相メインインバータ 1の出力する有効電力のうち各相 から供給される有効電力 Δ vu■ i u + A V v ' i v + A vw ' i wは 3相サブイ ンバータ 91の平滑コンデンサ 92に充電され、 平滑コンデンサ 92の電圧 を上昇させる。 また A vu ' i u + A vv ' i v + A vw ' i wが負の値であれば 、 逆に平滑コンデンサ 92の電圧を低下させることになる。
このように 3相サブインバータ 91の平滑コンデンサ 92の電圧は制御さ れるが、 各相の操作量厶 vu*、 Δ νν*、 A vw*は、 平滑コンデンサ 92の直 流電圧 vdcsが指令値 vdcs*に追従するように決定されているため、 信頼性 良く所望の電圧を維持することができる。
[0151] 3相メインインバータ 1が出力する電圧は PWM制御により高調波を含む ものであるが、 この実施の形態では、 3相メインインバータ 1が出力する電 圧高調波を打ち消すように 3相サブインバータ 91を動作させるため、 負荷 90に供給される電圧は高調波が抑制されたものとなる。
また、 3相サブインバータ 91の平滑コンデンサ 92の直流電圧 vdcsが指 令値 vdcs*に追従するように操作量を決定し、 各インバータ 1、 91の出力 電圧指令を調整することで、 平滑コンデンサ 92の直流電圧 vdcsは所望の電
圧を維持するように制御される。 このため、 上記実施の形態 9と同様の効果 が得られ、 3相サブインバータ 9 1の平滑コンデンサ 9 2には、 他の電力源 から電力供給せず所望の直流電圧を維持することが可能となリ、 3相サブイ ンバータ 9 1用のコンバータの省略 Z簡略化や多巻線変圧器のリアクトルへ の置き換えなど、 装置構成の簡略化、 低コスト化を図ることができる。
[0152] 実施の形態 1 1 .
以下、 この発明の実施の形態 1 1による電力変換装置を図について説明す る。
図 2 6は、 この発明の実施の形態 1 1による電力変換装置の構成を示す図 である。 図 2 6に示すように、 電力変換装置は、 3相メインインバータ 1の 交流側の各相出力線に各相の単相サブインバータ 2の交流側が直列に接続さ れる。
3相メインィンバータ 1は直流側に第 1の直流電源としての平滑コンデン サ 6を備え、 さらに並列にコンバータ 5を備えている。 コンバータ 5の交流 側には交流電源 1 1がリアクトル 1 0を介して接続されている。 u相、 V相 、 w相の各単相サブインバータ 2は直流側に第 2の直流電源としての平滑コ ンデンサ 3を備え、 交流側の一端を 3相メインインバータ 1に、 他端を負荷 としてのモータ 1 2に接続して、 u相、 V相、 w相のサブインバータ部 7 a 〜7 cを構成する。
[0153] 以上の主回路構成は、 上記実施の形態 1〜4と同様であるが、 ここでは負 荷 1 2をモータにし、 また便宜上、 u相、 V相、 w相の各単相サブインバー タ 2 a〜2 c、 各平滑コンデンサ 3 a〜3 cを各単相サブインバータ 2、 各 平滑コンデンサ 3として u相のみの図示とした。
また、 3相メインインバータ 1、 コンバータ 5および各単相サブインバー タ 2の各回路構成についても、 図 2〜図 4に示したものと同様である。 さら に、 この場合も 3相メインインバータ 1を第 1の単相インバータのスター結 線された 3相分とみなし、 各相では、 第 1の単相インバータ (3相メインィ ンバータ 1の各相分) と第 2の単相インバータとしての単相サブインバータ
2との交流側が直列に接続される。
[0154] この実施の形態 1 1による電力変換装置は、 図 26に示すように、 各単相 サブィンバータ 2の平滑コンデンサ 3を初期充電するために、 初期充電制御 装置を備える。 この初期充電制御装置は、 電流制御回路 1 3 a、 直流電圧制 御回路 1 4 a、 加算器 1 1 5、 ゲイン 1 1 6、 PWM回路 1 1 7、 1 1 8お よび電流センサ 1 9を備える。
以下、 u相の初期充電制御装置による u相サブインバータ部 7 aの平滑コ ンデンサ 3の初期充電について説明する。 なお、 V相、 w相についても同様 の初期充電制御装置を備えて同様に制御され、 各相の初期充電制御装置を 1 つの装置として構成しても良い。
[0155] 電流制御回路 1 3 aは電流センサ 1 9で測定したモータ 1 2に流れる電流 をフィードバック制御する制御回路であり、 測定された電流が指令値に追従 するように 3相メインインバータ 1への電圧指令 vu*を出力する。
ここで、 電流指令値は各インバータ 1、 2を構成するスイッチング素子の 電流容量以下の値とし、 電圧指令 vu*は直流電圧の指令とする。
[0156] 直流電圧制御回路 1 4 aは、 単相サブインバータ 2の直流入力である平滑 コンデンサ 3の電圧を測定する電圧センサ 4の出力に基づいて制御演算を行 い、 操作量としての電圧指令を出力する。 この直流電圧制御回路 1 4 aは、 例えば図 27に示すように構成され、 電圧センサ 4が測定した単相サブイン バータ 2の平滑コンデンサ 3の直流電圧 V d c s uと指令値 V d c s *との偏差を減 算器 1 1 9により求め、 制御器 1 20により操作量 A vu*を求めて出力する 。 この操作量は、 直流電圧 vdcsuが指令値 vdcs*に追従するように、 各イン バータ 1、 2の出力電圧指令を調整するものである。 なお、 制御器 1 20は 一般的な P I制御などで構成すればよい。
[0157] 電流制御回路 1 3 aが出力する電圧指令 vu*と直流電圧制御回路 1 4 aが 出力する操作量 Δ vu*とを加算器 1 1 5にて以下の式(54)に示すように加算 し、 3相メインインバータ 1の u相出力電圧指令となるメインインバータ電 圧指令 1 1 7 a (vum*) を演算する。
um*= U* + A V u * -" (54)
このように演算されたメインインバータ電圧指令 1 1 73は卩\^1\1回路1 1 7に入力され、 PWM回路 1 1 7ではパルス幅変調した電圧パルス信号を 出力して 3相メインインバータ 1を駆動する。
[0158] 一方、 直流電圧制御回路 1 4 aが出力する操作量 A vu*をゲイン 1 1 6に て一 1を乗じて極性を反転させ、 u相の単相サブインバータ 2の出力電圧指 令となるサブインバータ電圧指令 1 1 8 a (vu s* = _A vu*) を演算する。 このように演算されたサブインバータ電圧指令 1 1 83は卩\^1\1回路1 1 8に入力され、 PWM回路 1 1 8ではパルス幅変調した電圧パルス信号を出 力して単相サブィンバータ 2を駆動する。
[0159] 3相メインインバータ 1と単相サブインバータ 2とは直列に接続されてお リ、 3相メインインバータ 1と単相サブインバータ 2が出力する電圧の合計 値がモータ 1 2の電圧となる。 単相サブインバータ 2では操作量 Δ vu*の極 性を反転させた電圧指令により電圧が出力される。 このため、 3相メインィ ンバータ 1が出力する電圧のうち、 操作量 Δ vu*による電圧成分 Δ vuは、 単 相サブインバータ 2が出力する電圧で相殺され、 モータ 1 2に印加される電 圧は電流制御回路 1 3 aが出力する電圧指令 vu*によって決定されるものと なる。
よって電流制御回路 1 3 aと直流電圧制御回路 1 4 aとは独立に動作し、 直流電圧制御回路 1 4 aが出力する操作量 A vu*はモータ 1 2に影響を与え ない。
[0160] このように、 3相メインインバータ 1、 単相サブインバータ 2に流れる電 流は電流制御回路 1 3 aによって制御され、 上述したようにスイッチング素 子の電流容量以下の電流指令値を用いることにより、 スィツチング素子を過 電流による破壊から保護することができ、 また保護回路を動作させることも ない。 電流指令値を電流容量以下のできるだけ大きな値に設定することによ リ、 スイッチング素子の電流容量を最大まで使って、 速やかに初期充電する ことができる。
[0161] 上述したように、 モータ 1 2に印加される電圧は電流制御回路 1 3 aが出 力する電圧指令 vu*によって決定され、 モータ 1 2が回転しない直流電圧を 印加する。
ここで u相での 3相メインインバータ 1、 単相サブインバータ 2、 モータ 1 2の電力について考える。 3相メインインバータ 1の電圧を vum、 単相サ ブインバータ 2の電圧を vus、 モータ 1 2に印加される電圧を vu、 モータ 1 2に流れる電流を i u、 3相メインインバータ 1とサブインバータ 2とがモー タ 1 2へ供給する有効電力を P uとすると、 有効電力 puは、 以下の式 (55)で 表される。
p u = V u ■ i u
= (vum+ vus) ■ i u 〜(55)
[0162] 3相メインインバータ 1と単相サブインバータ 2とが出力する電圧 vum、
vusに含まれる電圧成分のうち操作量 Δ vu*による成分を Δ vu、 3相メイン インバータ 1が出力する電力を pmu、 単相サブインバータ 2が出力する電力 を psuとすると、 pmu、 psuは以下の式(56)、 (57)で表される。
P mu = u m ■ Ϊ u
= (vu + A vu) ■ i u -(56)
P s u = u s ■ i u
=_△ vu■ i u -(57)
p u、 P mu、 p s u間には以下の式 (58)に示す関係がある。
P u = P mu + P s u ■" (58)
[0163] これらの式 (56)〜(58)により、 3相メインインバータ 1から出力された電 力のうち厶 vu■ i uは、 単相サブインバータ 2に供給されモータ 1 2には供 給されない成分であることがわかる。 単相サブインバータ 2での損失による 消費電力を無視すると、 A vu, i uは単相サブインバータ 2の平滑コンデン サ 3に充電され、 平滑コンデンサ 3の電圧を増大させる。
このような制御を行うことにより、 モータ 1 2を動作させずに 3相メイン ィンバータ 1から単相サブィンバータ 2に電力供給して平滑コンデンサ 3を
充電できる。 このため、 平滑コンデンサ 3を充電する充電回路は不要となる なお、 V相、 W相も同様の構成とすることにより、 各相独立に単相サブィ ンバータ 2の平滑コンデンサ 3を充電できる。 また、 3相メインインバータ 1を、 単相インバータを各相に用いた構成にしても、 同様の方法で充電が可 能である。
[0164] 以上のように、 この実施の形態では、 外部の電源からコンバータを介した 電力供給を受けることなく単相サブィンバータ 2の平滑コンデンサ 3を初期 充電できるため、 平滑コンデンサ 3に電力供給するためのコンバータが省略 された小型化、 簡略化の促進した電力変換装置に適した構造となる。
[0165] なお、 以上のような初期充電制御は、 上記実施の形態 1〜 4にも適用する ことができる。 その場合、 負荷 1 2への電流を検出する電流センサ 1 9を設 け、 全体指令発生回路 1 3、 1 6、 直流電圧制御回路 1 4、 1 7および駆動 信号作成回路 1 5 ( 1 5 a ) 、 1 8 ( 1 8 a ) を用いて単相サブインバータ 2 a〜2 cの平滑コンデンサ 3 a〜3 cを初期充電する。 全体指令発生回路
1 3、 1 6からは負荷 1 2を動作させない電圧の指令を出力するが、 その出 力電圧指令を 3相メインインバータ 1の出力電圧指令とし、 単相サブインバ ータ 2 a〜2 cの出力電圧指令は 0に設定する。 そして、 直流電圧制御回路
1 4、 1 7により得た操作量を用いて各インバータ 1、 2 a〜2 cの出力電 圧指令を調整する。 これにより上記実施の形態 1 1と同様に単相サブインバ ータ 2 a〜2 cの平滑コンデンサ 3 a〜3 cを初期充電でき、 同様の効果が 得られる。
[0166] 実施の形態 1 2 .
図 2 8は、 この発明の実施の形態 1 2による電力変換装置の構成を示す図 である。 上記実施の形態 1 1では、 電力変換装置は、 3相メインインバータ 1の交流側の各相出力線に各相の単相サブインバータ 2の交流側を直列に接 続したが、 この実施の形態では、 各相のサブインバータ部 5 4 a〜5 4 cを 2つの単相サブインバータ 2、 5 1の交流側を直列に接続して構成し、 3相
メインインバータ 1 (第 1の単相インバータの 3相分) の交流側の各相出力 線に第 2の単相インバータとしての 2つの単相サブインバータ 2、 5 1を直 列に接続してモータ 1 2に電力供給する。
第 2の単相サブインバータ 5 1は単相サブインバータ 2と同様の回路構成 (図 4参照) であるが、 出力電圧などの仕様は単相サブインバータ 2と異な るものでもかまわない。
[0167] 3相メインインバータ 1は直流側に第 1の直流電源としての平滑コンデン サ 6を備え、 さらに並列にコンバータ 5を備えている。 コンバータ 5の交流 側には交流電源 1 1がリアクトル 1 0を介して接続されている。 u相、 V相 、 w相の各単相サブインバータ 2、 5 1は直流側に第 2の直流電源としての 平滑コンデンサ 3、 5 2を備える。
以上の主回路構成は、 上記実施の形態 5、 6と同様であるが、 ここでは負 荷 1 2をモータにし、 また便宜上、 u相、 V相、 w相の各単相サブインバー タ 2 a〜2 c、 5 1 a〜5 1 c、 各平滑コンデンサ 3 a〜3 c、 5 2 a〜 5 2 cを各単相サブインバータ 2、 5 1、 各平滑コンデンサ 3、 5 2として u 相のみの図示とした。
[0168] この実施の形態 1 2による電力変換装置は、 図 2 8に示すように、 各単相 サブインバータ 2、 5 1の平滑コンデンサ 3、 5 2を初期充電するために、 初期充電制御装置を備え、 この初期充電制御装置は、 電流制御回路 1 3 a、 直流電圧制御回路 1 4 a、 1 4 b、 加算器 1 1 5、 1 2 3、 ゲイン 1 1 6、 1 2 1、 PWM回路 1 1 7、 1 1 8、 1 2 2および電流センサ 1 9を備える 以下、 u相の初期充電制御装置による u相サブインバータ部 5 4 aの平滑 コンデンサ 3、 5 2の初期充電について説明する。 なお、 V相、 w相につい ても同様の初期充電制御装置を備えて同様に制御され、 各相の初期充電制御 装置を 1つの装置として構成しても良い。
[0169] 電流制御回路 1 3 aは電流センサ 1 9で測定したモータ 1 2に流れる電流 をフィードバック制御する制御回路であり、 測定された電流が指令値に追従
するように 3相メインインバータ 1への電圧指令 V u *を出力する。
ここで、 電流指令値は各インバータ 1、 2、 51を構成するスイッチング 素子の電流容量以下の値とし、 電圧指令 vu*は直流電圧の指令とする。
[0170] 直流電圧制御回路 1 4 a、 1 4 bは、 上記単相サブインバータ 2、 51の 直流入力である平滑コンデンサ 3、 52の電圧を測定する電圧センサ 4、 5 3の出力に基づいて制御演算を行い、 各インバータ 1、 2、 51の出力電圧 指令を調整する操作量 Δ vu 1*、 A vu2*を出力する。 この直流電圧制御回路 1 4 a. 1 4 bは、 電圧センサ 4、 53が測定した平滑コンデンサ 3、 52 の直流電圧と指令値との偏差を求め、 該直流電圧が指令値に追従するように 操作量 A vu 1*、 A vu2*を求める。
[0171] 電流制御回路 1 3 aが出力する電圧指令 vu*に直流電圧制御回路 1 4 aが 出力する操作量 Δ vu 1*を加算器 1 1 5にて加算し、 さらに直流電圧制御回路 1 4 bが出力する操作量 Δ vu2*を加算器 1 23にて加算して、 3相メインィ ンバータ 1の u相出力電圧指令となるメインインバータ電圧指令 1 1 7 a ( vum*= vu* + A vu1* + A vu2*) を演算する。
このように演算されたメインインバータ電圧指令 1 1 73は卩\^1\1回路1 1 7に入力され、 PWM回路 1 1 7ではパルス幅変調した電圧パルス信号を 出力して 3相メインインバータ 1を駆動する。
[0172] 一方、 直流電圧制御回路 1 43が出カする操作量厶 *をゲィン1 1 6に て一 1を乗じて極性を反転させ、 単相サブインバータ 2の出力電圧指令とな るサブインバータ電圧指令 1 1 8 a (vus1* = _A vu1*) を演算する。 このように演算されたサブインバータ電圧指令 1 1 83は卩\^1\1回路1 1 8に入力され、 PWM回路 1 1 8ではパルス幅変調した電圧パルス信号を出 力して単相サブィンバータ 2を駆動する。
また、 直流電圧制御回路 1 413が出カする操作量厶 ^*をゲィン1 21に て一 1を乗じて極性を反転させ、 第 2の単相サブインバータ 51の出力電圧 指令となる第 2のサブインバータ電圧指令 1 22 a (vus2* = _A vu2*) を演算する。
このように演算された第 2のサブインバータ電圧指令 1 22 aは PWM回 路 1 22に入力され、 PWM回路 1 22ではパルス幅変調した電圧パルス信 号を出力して第 2の単相サブインバータ 51を駆動する。
[0173] 上述したように、 3相メインインバータ 1と単相サブインバータ 2と第 2 の単相サブインバータ 51とは直列に接続されているのでモータ 1 2に印加 される電圧は各インバータ 1、 2、 51が出力する電圧の総和となる。 直流 電圧制御回路 1 4 a、 1 4 bが出力する操作量 Δ vu 1*、 A vu2*は、 3相メ インインバータ 1の電圧指令の演算では加算され、 単相サブインバータ 2、 51の電圧指令の演算では減算される。 各インバータ 1、 2、 51が出力す る電圧のうち、 加算された操作量による電圧成分と減算された操作量による 電圧成分とは相殺され、 モータ 1 2に印加される電圧は電流制御回路 1 3 a が出力する電圧指令 vu*によって決定されるものになる。
よつて電流制御回路 1 3 aと直流電圧制御回路 1 4 a、 1 4 bとは独立に 動作し、 直流電圧制御回路 1 4 a、 1 4 bが出力する操作量はモータ 1 2に 影響を与えない。
[0174] このように、 3相メインインバータ 1、 単相サブインバータ 2、 52に流 れる電流は電流制御回路 1 3 aによって制御され、 上述したようにスィッチ ング素子の電流容量以下の電流指令値を用いることにより、 スィツチング素 子を過電流による破壊から保護することができ、 また保護回路を動作させる こともない。 電流指令値を電流容量以下のできるだけ大きな値に設定するこ とにより、 スイッチング素子の電流容量を最大まで使って、 速やかに初期充 電することができる。
[0175] 上述したように、 モータ 1 2に印加される電圧は電流制御回路 1 3 aが出 力する電圧指令 vu*によって決定され、 モータ 1 2が回転しない直流電圧を 印加する。
ここで、 モータ 1 2に流れる電流を i u、 各インバータ 1、 2、 51が出力 する電圧のうち操作量 Δ vu 1*、 Δ vu2*による電圧成分を Δ vu 1、 Δ νυ2と して、 u相での 3相メインインバータ 1、 単相サブインバータ 2、 51の電
力について考えると、 3相メインインバータ 1から出力された電力のうち厶 vu 1 - i uは単相サブインバータ 2に供給され、 Δ νυ2 · i uは第 2の単相サ ブインバータ 5 1に供給される成分であることがわかる。 単相サブインバー タ 2、 5 1での損失による消費電力を無視すると、 A vu 1 ' i u、 Δ νυ2 · i uは単相サブインバータ 2、 5 1の平滑コンデンサ 3、 52に充電され、 平滑 コンデンサ 3、 52の電圧を増大させる。
[0176] このような制御を行うことにより、 モータ 1 2を動作させずに 3相メイン インバータ 1から単相サブインバータ 2、 5 1に電力供給して平滑コンデン サ 3、 52を充電できる。 このため、 平滑コンデンサ 3、 52を充電する充 電用回路を不要とすることができる。
なお、 V相、 w相も同様の構成とすることにより、 各相独立にサブインバ ータの平滑コンデンサを充電できる。 また、 3相メインインバータ 1を、 単 相ィンバータを各相に用いた構成にしても、 同様の方法で充電が可能である 以上のように、 この実施の形態による電力変換装置は、 外部の電源からコ ンバータを介した電力供給を受けることなく単相サブインバータ 2、 5 1の 平滑コンデンサ 3、 52を初期充電できるため、 平滑コンデンサ 3、 52に 電力供給するためのコンバータが省略された小型化、 簡略化の促進した電力 変換装置に適した構造となる。
[0177] なお、 以上のような初期充電制御は、 上記実施の形態 5、 6にも適用する ことができる。 その場合、 負荷 1 2への電流を検出する電流センサ 1 9を設 け、 全体指令発生回路 1 3、 1 6、 直流電圧制御回路 57、 8 1および駆動 信号作成回路 58、 82を用いて単相サブインバータ 2 a〜2 c、 5 1 a〜 5 1 cの平滑コンデンサ 3 a〜3 c、 52 a〜 52 cを初期充電する。 全体 指令発生回路 1 3、 1 6からは負荷 1 2を動作させない電圧の指令を出力す るが、 その出力電圧指令を 3相メインインバータ 1の出力電圧指令とし、 単 相サブインバータ 2 a〜2 c、 5 1 a〜 5 1 cの出力電圧指令は 0に設定す る。 そして、 直流電圧制御回路 57、 8 1により得た操作量を用いて各イン
バータ 1、 2 a〜2 c、 5 1 a〜 5 1 cの出力電圧指令を調整する。 これに より上記実施の形態 1 2と同様に単相サブインバータ 2 a〜2 c、 5 1 a〜 5 1 cの平滑コンデンサ 3 a〜3 c、 5 2 a〜 5 2 cを初期充電でき、 同様 の効果が得られる。
[0178] 実施の形態 1 3 .
図 2 9は、 この発明の実施の形態 1 3による電力変換装置の構成を示す図 である。
図に示すように、 電力変換装置は、 3相メインインバータ 1と 3相サブイ ンバータ 9 1との交流側の各相出力線がオープン巻線を備えた負荷としての オープン巻線モータ 9 0を介して直列に接続される。 3相メインィンバータ 1は直流側に第 1の直流電源としての平滑コンデンサ 6を備え、 さらに並列 にコンバータ 5を備えている。 コンバータ 5の交流側には交流電源 1 1がリ ァクトル 1 0を介して接続されている。 3相サブインバータ 9 1は直流側に 第 2の直流電源としての平滑コンデンサ 9 2を備える。
[0179] 3相メインインバータ 1およびコンバータ 5は、 上記各実施の形態と同様 である。
なお、 ここでは 3相メインインバータ 1、 3相サブインバータ 9 1をそれ ぞれ第 1の単相インバータ、 第 2の単相インバータのスター結線された 3相 分とみなし、 各相では、 第 1の単相インバータ (3相メインインバータ 1の 各相分) と第 2の単相インバータ (3相サブインバータ 9 1の各相分) との 交流側が、 オープン巻線モータ 9 0を介して直列に接続される。
以上の主回路構成は、 上記実施の形態 7〜1 0と同様であるが、 ここでは 負荷 9 0をオープン巻線モータとして説明する。
[0180] この実施の形態 1 3による電力変換装置は、 図 2 9に示すように、 3相サ ブインバータ 9 1の平滑コンデンサ 9 2を初期充電するために、 初期充電制 御装置を備え、 この初期充電制御装置は、 電流制御回路 1 3 b、 直流電圧制 御回路 1 4 c、 加算器 1 2 6、 卩 1\ 1回路1 2 4、 1 2 5および電流センサ 5 5 a ~ 5 5 cを備 。
電流制御回路 1 3 bは電流センサ 55 a〜55 cで測定したオープン巻線 モータ 90に流れる各相電流をフィ一ドバック制御する制御回路であり、 測 定された各相電流が指令値に追従するように 3相メインィンバータ 1への各 相の電圧指令 vu*、 vv*、 vw*を出力する。
ここで、 電流指令値は各インバータ 1、 91を構成するスイッチング素子 の電流容量以下の値とし、 各相の電圧指令 vu*、 vv*、 vw*は直流電圧の指 令とする。
[0181] 直流電圧制御回路 1 4 cは、 3相サブインバータ 91の直流入力である平 滑コンデンサ 92の電圧を測定する電圧センサ 93の出力に基づいて制御演 算を行い、 操作量としての電圧指令を出力する。 この直流電圧制御回路 1 4 cは、 例えば図 30に示すように構成され、 電圧センサ 93が測定した 3相 サブィンバータ 91の平滑コンデンサ 92の直流電圧 V d c sと指令値 V d c s * との偏差を減算器 1 27により求め、 制御器 1 28により操作量を求める。 この操作量は、 直流電圧 vdcsが指令値 vdcs*に追従するように、 各インバ ータ 1、 91の出力電圧指令を調整するものであり、 この操作量を 3相分配 回路 1 29に入力し 3相に分配した操作量 Δ vu*、 Δ νν*、 A vw*を出力す る。 制御器 1 28は一般的な P I制御などで構成すればよく、 また、 3相分 配回路 1 29が 3相に分配する方法はどのようなものでもよく、 例えば 3相 同じ値になるように分配してもよい。
[0182] 次いで、 電流制御回路 1 3 bが出力する各相の電圧指令 vu*、 vv*、 vw* と直流電圧制御回路 1 4 cが出力する各相の操作量 A vu*、 Δ νν*、 A vw* とを加算器 1 26にて以下の式(59a)、 (59b)、 (59c)に示すように加算し、 3 相メインインバータ 1の出力電圧指令となるメインインバータ電圧指令 1 2 4 a (vum*、 v vm% vwm*) を演算する。
um*= U* + A V u * -" (59a)
v vm*= v ν* + Δ v v* ---(59b)
vwm*= vw* + A vw* ---(59c)
このように演算されたメインインバータ電圧指令 1 24 aは PWM回路 1
24に入力され、 PWM回路 1 24ではパルス幅変調した電圧パルス信号を 出力して 3相メインインバータ 1を駆動する。
[0183] 一方、 直流電圧制御回路 1 ^が出カする各相の操作量厶 、 Δ νν*、 厶 vw*を、 3相サブインバータ 91の各相出力電圧指令であるサブインバー タ電圧指令 1 25 aにそのまま採用し、 このサブインバータ電圧指令 1 25 a (A vu*、 A vv*、 A vw*) は PWM回路 1 25に入力され、 PWM回路 1 25ではパルス幅変調した電圧パルス信号を出力して 3相サブインバータ 91を駆動する。
[0184] 3相メインインバータ 1と 3相サブインバータ 91とはオープン巻線モー タ 90を介し直列に対向して接続されているので、 オープン巻線モータ 90 に印加される電圧は、 3相メインインバータ 1の出力電圧と 3相サブインバ ータ 91の出力電圧との差分となる。 直流電圧制御回路 1 4 cが出力する操 作量厶 vu*、 Δ νν*、 A vw*は、 3相メインインバータ 1と 3相サブインバ ータ 91の各出力電圧指令にそれぞれ正極性で含まれているため、 互いに相 殺され、 オープン巻線モータ 90に印加される電圧は電流制御回路 1 3 bが 出力する電圧指令 vu*、 vv*、 vw*によって決定されることになる。
よって電流制御回路 1 3 bと直流電圧制御回路 1 4 cとは独立に動作し、 直流電圧制御回路 1 4 cが出力する操作量 A vu*、 Δ νν*、 A vw*はオーブ ン巻線モータ 90に影響を与えない。
[0185] このように、 3相メインインバータ 1、 3相サブインバータ 91に流れる 電流は電流制御回路 1 3 bによって制御され、 上述したようにスイッチング 素子の電流容量以下の電流指令値を用いることにより、 スィツチング素子を 過電流による破壊から保護することができ、 また保護回路を動作させること もない。 電流指令値を電流容量以下のできるだけ大きな値に設定することに より、 スイッチング素子の電流容量を最大まで使って、 速やかに初期充電す ることができる。
[0186] 上述したように、 オープン巻線モータ 90に印加される電圧は電流制御回 路 1 3 bが出力する電圧指令 vu*、 vv*、 vw*によって決定され、 オープン
巻線モータ 90が回転しない直流電圧 V u、 V v、 V wを印加する。 オープン巻線モータ 90に流れる各相電流を i u、 i v、 i w、 オープン巻線 モータ 90に供給される電力を pとすると以下の関係式 (60)が成立する。
p = V u■ i u + v■ i v + v w■ i w … (60)
[0187] 3相メインインバータ 1と 3相サブインバータ 91とが出力する電圧に含 まれる成分のうち操作量厶 vu*、 Δ νν*、 Δ vw*による成分を Δ vu、 A vv 、 厶 vw、 3相メインインバータ 1が出力する電力を pm、 3相サブインバー タ 91が出力する電力を psとすると、 pm、 psは以下の式 (61)、 (62)で表さ れる。
pm= (vu + A vu) ■ i u+ (v ν +厶 v v) ■
i v + ( vw+厶 vw) ■ i w -" (61) ps = A vu ' (_ i u) +A vv . (_ i v) +A vw . (_ i w) 〜(62) また、 p、 pm、 ps間には以下の式 (63)に示す関係がある。
p = pm+ p s ■" (63)
[0188] これらの式 (61)〜(63)により、 3相メインインバータ 1から出力された電 力のうち A vu ' i u + A vv ' i v + A vw ' i wは、 3相サブインバータ 91 に供給されオープン巻線モータ 90には供給されない成分であることがわか る。
3相サブインバータ 91での損失による消費電力を無視すると、 電力 A vu ■ i u + A vv ' i v + A vw ' i wは 3相サブインバータ 91の平滑コンデンサ 92に充電され、 平滑コンデンサ 92の電圧を上昇させる。
このような制御を行うことにより、 オープン巻線モータ 90が動かないよ うに制御しながら、 3相メインインバータ 1から 3相サブインバータ 91に 電力供給して平滑コンデンサ 92の充電ができ、 平滑コンデンサ 92を充電 する充電用回路を不要とすることができる。
[0189] なお、 3相メインインバータ 1、 3相サブインバータ 91は上記に説明し たような 3相ィンバータだけでなく、 単相ィンバータを各相に用いた構成で も、 同様の方法で充電が可能である。
以上のようにこの実施の形態による電力変換装置は、 外部の電源からコン バータを介した電力供給を受けることなく 3相サブインバータ 91の平滑コ ンデンサ 92を初期充電できるため、 平滑コンデンサ 92に電力供給するた めのコンバータが省略された小型化、 簡略化の促進した電力変換装置に適し た構造となる。
[0190] なお、 以上のような初期充電制御は、 上記実施の形態 7〜1 0にも適用す ることができる。 その場合、 負荷 90への電流を検出する電流センサ 55 a 〜55 cを設け、 全体指令発生回路 1 3、 1 6、 直流電圧制御回路 94、 1 03および駆動信号作成回路 95 (95 a) 、 1 04 ( 1 04 a) を用いて 3相サブインバータ 91の平滑コンデンサ 92を初期充電する。 全体指令発 生回路 1 3、 1 6からは負荷 90を動作させない電圧の指令を出力するが、 その出力電圧指令を 3相メインインバータ 1の出力電圧指令とし、 3相サブ インバータ 91の出力電圧指令は 0に設定する。 そして、 直流電圧制御回路 94、 1 03により得た操作量を用いて各インバータ 1、 91の出力電圧指 令を調整する。 これにより上記実施の形態 1 3と同様に 3相サブインバータ 91の平滑コンデンサ 92を初期充電でき、 同様の効果が得られる。
[0191] 実施の形態 1 4.
上記各実施の形態 1 1〜1 3では、 モータ 1 2、 オープン巻線モータ 90 (以下、 単にモータ 1 2、 90と称す) に印加する電圧を直流電圧としたが 、 モータ 1 2、 90が動作しない電圧であれば交流電圧でも良い。
モータ 1 2、 50に印加される u〜w相の各相電圧をそれぞれ V u、 vv、 vwとし、 Vを u相電圧の振幅、 ωを角周波数、 tを時間として、 例えば、 以 下の式(64a)〜(64c)で表される交流電圧をモータ 1 2、 90に印加する。 vu = Vs i n OJ t … (64a;
v v= (VZ2) - s i n (0J t _ 1 80° ) …(64b)
vw= (VZ2) - s i n (ω t _ 1 80° ) …(64c)
このような交流電圧では回転磁界が生じないのでモータ 1 2、 90は動作 しない。 このため、 上記式 (64a)〜(64c)で表される交流電圧がモータ 1 2、
9 0に印加されるように、 電流制御回路 1 3 a、 1 3 bから電圧指令を出力 することで、 上記各実施の形態 1 1〜1 3と同様に平滑コンデンサ 3、 5 2 、 9 2を初期充電でき、 同様の効果が得られる。
[0192] なお、 交流負荷がモータ 1 2、 9 0の場合は、 回転磁界が生じない交流電 圧としたが、 モータ以外の負荷の場合も、 該負荷が動作しない交流電圧であ れば良い。
[0193] また、 平滑コンデンサ 3、 5 2、 9 2の初期充電は、 平滑コンデンサ 3、 5 2、 9 2の電圧が指令値に到達すると終了するため、 周波数が充分低い交 流電圧を交流負荷に印加することで、 交流電圧の位相がほとんど変わらない うちに初期充電を終了させることができる。 即ち、 交流負荷への影響が無視 できる程度の位相角の範囲、 例えば 0〜1 8 0 ° を設定し、 その間に初期充 電が終了するような低周波数の交流電圧を交流負荷に印加することで、 上記 各実施の形態 1 1〜1 3と同様に平滑コンデンサ 3、 5 2、 9 2を初期充電 でき、 同様の効果が得られる。 この場合、 位相が 1 2 0 ° ずつ異なる通常の 三相交流電圧であつても良い。
産業上の利用可能性
[0194] メインインバータの各相交流出力線に単相サブインバータを 1あるいは複 数個、 直列接続して負荷に電力供給する電力変換装置に広く適用できる。