JPS6012253B2 - 開閉ル−フ式自動車の可動ル−フ作動制御用スイツチ機構 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はルーフの一部に関口部を設け、該関口部に可動
ルーフを装着し、該可動ルーフを移動させることにより
開□部を開閉するようにした所謂開閉ルーフ式目動車に
おける可動ルーフの作動制御用スイッチ機構に関するも
のである。

第１図に示すように車体ルーフａの一部に関口部ｂを設
け、該閉口部ｂに可動ルーフｃを装着した開閉ルーフ式
目動車において、該可動ルーフｃには第２図イに示すよ
うな全閉状態から後方にスライドして口に示すような全
開状態となり、更にイの全閉状態からハに示すように後
方が上方に特ち上ったチルト状態となるよう構成される
ものがある。

該可動ルーフｃの上記各作動は電動モータ等の駆動源ｆ
によって前後方向に作動する騒動用ワイヤｄ（通常ギヤ
ドワィャが用いられる）によって行なわれるようになっ
ている。上記のような可動ル−フｃの作動のうち開方向
への作動則ち第２図のイから口への作動及びイからハへ
の作動は問題ないが〜開作動時即ち第２図の口或はハの
状態からイの状態への作動はも完全閉状態が駆動用ワイ
ヤの作動の過渡的状態にあり、完全閉状態で正確に駆動
源の騒動を停止してやらないとすぐ可動ルーフは次の作
動に移ってしまい乗員の手動によるスイッチ操作では正
確な開状態を確保することは困難であるのでもリミット
スイッチ機構を設けて可動ルーフ全開状態で自動的に騒
動装置が停止するようにする必要がある。

また駆動機構はモー夕駆動電圧の変化に応じて慣性力が
変わるため可動ルーフｃが全閉状態になった後「駆動装
置が多少動いて蚤可動ルーフｃが全閉状態を保持できる
よう空走状態を設定している。そしてこの空走状態はス
イッチを操作しモ−夕をが回転しているにもかかわらず
可動ル町フｃが動かない状態なので駆動ワイヤ＆の空走
距離を大きくすることは好ましくない。一方全開位置の
検出はスライドからチルトへ移行する場合及びチルトか
らスライドへ移行する場合の両方にそれぞれ必要であり
「 これらを別々に設けることは取付け調整が極めて煩
雑になる。本発明は上記のような可動ルーフの全開状態
を確保する為の小型で簡単な構造のスイッチ機構を提供
するものでありも以下第３図及至第辱図の実施例につき
説明する。

第３図はスイッチ機構の正面図〜第４図は下面図、簾Ｓ
図は第３図Ａ〜Ｅの各断面図でありトこれら各図におい
て軍！まフレームで〜該フレーム亀には開閉ルーフ騒動
用ワイヤが案内される案内部２が形成され「議案内部基
もこは所定長さのラック状部材。３が摺戦可能なるよう
鉄装されている。

該フレーム亀‘こは上記ラック状部村税こ噛み合い該ラ
ック状部材蓬の摺動移動により回転するギャ４が回転可
能に支持され「該ギャ恥こは該ギャの回転中心点からの
距離が徐々に変化する螺旋溝韓が設けられている。６は
総長の平板状体よりなるスイッチ操作片で、該スイッチ
操作片６１まその基部に設けられたピン７が前記ギャ４
の螺旋溝５に係合した状態において長手方向に摺動移動
可能なるようフレーム川こ支持され、且つ該スイッチ操
作片６の前方部には２個のスイッチ操作片６ａ？ ６ｂ
が形成されている。

８鼻まフレーム１に設けたブラケットｌａとラッタ状部
村３に設けたクランプ３ａ間に掛袋されたラック状部材
３のリターンスプリングである。

フレーム川こ形成した案内部２の先端部寄りには安全用
リミットスイッチ９が取付けられ、又前記スイッチ操作
片８のスイッチ操作部６ａ及び６ｂ蔓こ対向する位置に
はスライドストップ用リミッドスィッチ軍■及びチルト
ダウン時のストップ用リミットスイッチ１１がフレーム
川く固定されており「スイッチ操作片８が前方にスライ
ドしたときスライドストップ用リミットスイッチ翼８が
スイッチ操作部亀ａにより作動した状態において他方の
スイッチ操作部６８がチルトダゥン時のストップ用リミ
ットスイッチ亀川こ当る寸前となるよう鞍談されている
。尚第鱈図において亀物まギャ亀の支持部〜 色ｃ；首
私まスイッチ操作片６の支持部をそれぞれ示す。

上記のように構成したりミットスイッチアッセンブリは
ｔ例えば可動ルーフｃを車体ルーフａに支持する図外の
フレームの側縁近傍に取付けられ、フレ−ム色音こ形成
した案内部２の前端には可動ルーフ駆動用ワイヤｄの案
内筒ｅの先端が結合連通されている。

第噂図は本発明のスイッチ機構を組み込んだ回賂例を示
し、バッテリー電源Ｓ２と「駆動モータをとイグニツシ
ョンスイツチ蔓３と〜スライド用操作スイッチ電４ａと
ｔ可動ル−フの傾斜を制御するチルト用操作スイッチ曹
亀りとｔモー夕駆動用リレー寛ぎ？ 翼函と「可動ルー
フが全開する前に安全用リミットスイッチ９により作動
する安全回路１角とを有している。

以上の穣成においてｔィグニッションスィッチ軍３をオ
ンした後〜スライド用操作スィッチー母ａを開の位置に
すると「モ〜夕駆動用リレー１７のリレーコイルが付勢
されて接点１７ｂ，１７ｃがオンするため〜バッテリー
電源亀２からモータ駆動用ｉＪレー電蜜の接点軍蜜ａ，
１８ｃ、樋動モータｆおよびモータ駆動用リレー１７の
接点１７ｂ，１７ｃを介して駆動回路が形成される。

そのため騒動モータｆが回転して可動ルーフを開くこと
になる。次にスライド用操作スイッチ１４ａを閉の位置
にすると、モータ駆動用リレー１８のリレーコイルが、
リミットスイッチ１０の接点１０ａ，１０ｂ、安全回路
１６の接点１６ａ，１６ｃおよびスライド用操作スイッ
チ１４ａより成る閉回路によって付勢されるためモータ
駆動用リレー１８の接点１８ｂ，１８ｃがオンする。そ
のためバッテリー電源１２からモータ駆動用リレー１７
の接点１７ａ，１７ｃ、駆動モータｆおよびモータ駆動
用リレー１８の接点１８ｂ，１８ｃを介する駆動回路が
形成されるため、駆動モータｆが回転し駆動用ワイヤｄ
を介して可動ルーフを閉める。すると第３図において駆
動用ワイヤｄの前端は前方にくり出され案内筒ｅにて案
内されてフレーム１の案内部２内に入り、入口部近傍に
設けた安全リミットスイッチ９を可動ルーフが全閉より
例えば１０仇駁程度手前の位置で作動させる。

すると安全回路１６のリレーコイルＲＣが付勢されて接
点１６ｂ，１６ｃがオンする。一旦接点１６ｂ，１６ｃ
がオンすると、スライド用操作スイッチ１４ａの閉の位
置を介してリレーコイルＲＣが付勢され続けるため、接
点１６ｂ，１６ｃのオンと同時にモータ駆動用リレー１
８のリレーコイルの付勢が解かれる。そのため駆動モー
タｆの回転が停止し、これにより不注意に人体等を挟み
つけることがないようになっている。このスイッチ９に
より可動ルーフｃが停止した後スライド用操作スイッチ
１４ａをニュートラルの位置にすると安全回路１６の接
点１６ｂ，１６ｃがオンする。コンデンサ１６ｄが充電
しているため、スライド用操作スイッチ１４ａを再び閉
の位置にしても安全回路１６は作動せず、前述の可動ル
ーフを閉める動作が続く。すると駆動用ワイヤの先端部
は更にくり出されて案内部２内を進行し、該案内部２内
に欧装したラック状部材３の先端に当り、これをスプリ
ング８に抗して後方（第３図右方向）に押圧移動させる
。

このラック状部村３の後方移動により「 これに噛合っ
ているギヤ４が図の時計方向に回転し、螺旋溝５に隊っ
ているピン７を介してスイッチ操作片６を前方（第３図
左方向）に移動させる。

この場合スイッチ操作片６はギャ４に設けた螺旋溝５の
偏心量によって前進するので、その移動量は駆動用ワイ
ヤの移動量に対して極めてわずかである。スイッチ操作
片６が前方に移動し、その一方の操作部６ａがスライド
ストップ用リミットスイッチ１０に当りこれを作動させ
ると、接点１０ａ，１０ｂがオフ（接点１０ａ，１０ｃ
がオン）になるためモー夕駆動用リレー１８のリレーコ
イルの励磁が解かれ駆動モータｆは停止するが、そのと
き他方の操作部６ｂはチルトダウン時のストップ用リミ
ットスイッチ１１に当る寸前の状態となっている。

上記スライドストップ用リミットスイッチ１０の作動に
て駆動源が停止し可動ルーフが第２図イに示すように全
開となった状態では接点１０ａと１０ｂがオフとなるこ
とによりスライド用操作スイッチ１４ａによる駆動源作
動回路が遮断されると共に、接点１０ａと１０ｃがオン
となり、チルト操作用スイッチ１４ｂによる駆動源作動
回路が閉じ、該チルト操作用スイッチ１４ｂを操作すれ
ば駆動源がチルトアップ方向の駆動を行ない得る態勢と
なっている。

次にこの可動ルーフ全開状態からチルト操作用スイッチ
１４ｂをアップ位置に投入操作すると、スライドストッ
プ用リミットスイッチ１０の接点１０ａ，１０ｃおよび
チルト操作用スイッチ１４ｂのアップ位置を介して閉回
路が形成されるため、モータ騒動用リレー１８のリレ−
コイルが付勢されて接点１８ｂ，１８ｃがオンする。

そのためバッテリー電源１２からモータ駆動用リレー１
７の接点１７ａ，１７ｃ、駆動モータｆおよびモータ駆
動用リレー１８の接点１８ｂ，１８ｃより成る駆動回路
が形成されて駆動モ−夕ｆが回転し、駆動用ワイヤｄを
介して可動ルーフｃを更に前方に引張る。すると可動ル
ーフｃは図示しないリンク機構等によりその後方部が上
方に持ち上げられ、第２図ハに示すようなチルト状態と
なる。

このチルトアップ作動時駆動用ワイヤの前方への繰り出
いこよりラック状部材３は更に押されて後方へ移動しギ
ャ４が回転し、スイッチ操作片６は更に前方に移動し、
チルトダウン時のストップ用リミットスイッチ１１は操
作部６ｂにて押圧作動されオン状態となっている。

次にチルト操作用スイッチ１４ｂをダウンの位置に投入
操作すると、オンしたりミットスイッチ１１を介してモ
ータ駆動用リレー１７のリレーコイルが付勢されて接点
１７ｂ，１７ｃがオンするとともにモータ駆動用リレー
１８のリレーコイルは付勢が解かれて接点１８ａ，１８
ｃがオンしているため駆動モータｆが可動ルーフを下降
させる方向に回転し、駆動用ワイヤにて可動ルーフ後方
部は下方に回動し、第２図のハからイの状態に戻る。

この駆動ワイヤの前方への移動により、該駆動用ワイヤ
の後端部はフレーム１の案内部２より抜け出す方向に移
動し、ラック状部村３はリターンスプリング８により前
方に戻されて行き、それと噛合っているギャ４を反時計
方向に回動させる。

すると該ギャ４の螺旋溝５に係合しているピン７を介し
てスイッチ操作片６は後退し、チルトダウン時のストッ
プ用リミットスイッチ１１より操作部６ｂが離れたとこ
ろで駆動源は停止しくこのとき他方の操作部６ａは他方
のリミットスイッチ１０より離れる寸前の状態にある）
、チルトダゥンは完了し、可動ルーフは第２図イの全閉
状態に戻る。この状態からスライド用操作スイッチ１４
ａを関に投入操作すると駆動源は前記チルトダウン時と
同方向に回転駆動し、駆動用ワイヤを後方に繰り出し、
可動ルーフを後方にスライドさせる。

すると駆動用ワイヤ先端はフレーム亀の案内部２より更
に抜け出す方向に移動し「 ラック状部村３はリターン
スプリング８により更に後方に移動し、ギャ４を介して
スイッチ操作片６を前方に移動させ、その操作部６ａが
リミットスイッチ１８より離れ、第３図示の状態まで戻
ったところでラック状部材３は前方移動を停止し〜駆動
用ワイヤ後端部は該ラック状部材３を残して案内部２よ
り抜け出し、安全用リミットスイッチ９は元に戻る。ラ
ック状部材３はその藤方向摺動によってギャ４を回動さ
せ得る構造のものであれば良いことは当然であるが、図
示実施例のように丸榛材の外周面に噛合歯を螺旋状に突
設したギャドワィャと同形状のものを用いれば、該ラッ
ク状部材３が案内部２の後方より押し出された状態にお
いて該ラック状部材３をまわすことにより該ラック状部
材３とギヤ４の噛み合い関係を調整し「リミットスイッ
チ１０及び１１の作動タイミングを適正なるよう補正す
ることができ、極めて有利である。

以上のように本発明によれば、可動ルーフの前方スライ
ド後期からチルト状態までの間駆動用ワイヤにより軸方
向に移動制御されるラック状部材、該ラック状部材に噛
み合い回敷するギャ及び該ギャに形成した螺旋溝に係合
し該ギャの回動に伴なつて螺旋溝の偏Ｄ量だけ摺動移動
されるスイッチ操作片の組合せのみにより可動ルーフの
前方スライド時のストップ用リミットスイッチ及びチル
トダウン時のストップ用リミットスイッチを上記スイッ
チ操作片が作動させ、的確なる可動ルーフ全閉状態を自
動的に保持することができるものである。又本発明にか
かるスイッチ装置は駆動用ワイヤの駆動により回動する
ギャに螺旋溝を設けて該螺旋溝の偏０量だけスイッチ操
作片を移動させスイッチ作動を行なわせる構成を探るこ
とにより、該スイッチ操作片の移動量を極少に設定する
ことができると共に、装置の厚味も内部に１枚のギャと
板状をなすスイッチ操作片を合せて収納装置できる程度
の極めて薄いものとすることができ、装置全体として小
型コンパクトにまとめ得るので、取付スペースの面で非
常に有利である等の効果をも有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明を適用すべき自動車のルーフ部を示す斜
視図、第２図イ、口、ハは可動ルーフの全開状態、全開
状態及びチルト状態をそれぞれ示す側面説明図である。 第３図は本発明にかかるスイッチ機構の一実施例を示す
正面図で一部切開して示している。第４図は第３図のも
のの下面図、第５図イ，口，ハ，二，ホは第３図のＡ−
Ａ，Ｂ−Ｂ，Ｃ−Ｃ，Ｄ−Ｄ及びＥ−Ｅの各断面図、第
６図は本発明スイッチ機構を備えた開閉ルーフの制御回
路例を示す図である。１……フレーム、２…・・・案内
部、３・・…・ラック状部材、４・・…・ギャ、５……
螺旋溝、６・…−・スイッチ操作片、６ａ，６ｂ・・…
・スイッチ操作部、７……ピン、８……リターンスプリ
ング、９……安全用リミットスイッチ、１０・…・・開
閉ルーフ前方スライド時のストップ用リミットスイッチ
、１１……チルトダウン時のストップ用リミットスイッ
チ、ｄ……駆動用ワイヤ、ｅ・・・・・・案内筒。 第１図第２図 第３図 第４図 第５図 第６図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 可動ルーフの閉方向スライド時全閉位置近くにおい
   て可動ルーフ駆動用ワイヤの先端部が嵌入案内される案
   内部を有するフレームの該案内部内に上記駆動用ワイヤ
   により押されて軸方向に摺動移動するラツク状部材を嵌
   装し、該ラツク状部材に噛み合うギヤを上記フレームに
   回動可能に装着し、該ギヤに螺旋溝を形成し、該螺旋溝
   に基端部が係合し先端部に２個のスイツチ操作部を有す
   るスイツチ操作片を上記フレームに摺動移動可能なるよ
   う支持させ、且つ上記スイツチ操作片の２個のスイツチ
   操作部によりそれぞれ作動される可動ルーフの前方スラ
   イド時のストツプ用リミツトスイツチ及び可動ルーフの
   チルトダウン時のストツプ用リミツトスイツチを、可動
   ルーフの前方スライド時のストツプ用リミツトスイツチ
   が作動されたとき、他方のチルトダウン時のストツプ用
   リミツトスイツチが作動直前の状態になるよう上記フレ
   ームに配設し、両リミツトスイツチの作動により可動ル
   ーフの前方スライド時及びチルトダウン時可動ルーフ駆
   動用ワイヤを駆動する電動モータ等の駆動源を停止させ
   可動ルーフの全閉作動を行なわせるようにしたことを特
   徴とする開閉ルーフ式自動車の可動ルーフ作動制御用ス
   イツチ機構。 ２ フレームに設けた案内部の可動ルーフ駆動用ワイヤ
   の入口部近傍に、該駆動用ワイヤにより作動され可動ル
   ーフをその全閉よりわずか手前で一旦停止させる安全用
   リミツトスイツチを設けたことを特徴とする特許請求の
   範囲第１項記載の開閉ルーフ式自動車の可動ルーフ作動
   制御用スイツチ機構。 ３ フレームに設けた案内部に嵌装されるラツク状部材
   として、丸棒状の外周に噛合歯を螺旋状に突設したギヤ
   ドワイヤ形状のものを用い、このラツク状部材をまわす
   ことによりギヤとの噛合関係を調整できるようにしたこ
   とを特徴とする特許請求の範囲第１項又は第２項記載の
   開閉ルーフ式自動車の可動ルーフ作動制御用スイツチ機
   構。