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JPH0933427A - バイオセンサとこれを用いた濃度測定装置 - Google Patents

バイオセンサとこれを用いた濃度測定装置

Info

Publication number
JPH0933427A
JPH0933427A JP7276801A JP27680195A JPH0933427A JP H0933427 A JPH0933427 A JP H0933427A JP 7276801 A JP7276801 A JP 7276801A JP 27680195 A JP27680195 A JP 27680195A JP H0933427 A JPH0933427 A JP H0933427A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
substrate
biosensor
optical system
light source
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7276801A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichi Uchiyama
兼一 内山
Taiji Osada
泰二 長田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toto Ltd filed Critical Toto Ltd
Priority to JP7276801A priority Critical patent/JPH0933427A/ja
Publication of JPH0933427A publication Critical patent/JPH0933427A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 エバネッセント波結合を形成する光学系を用
いたバイオセンサの使い勝手の向上とコスト低下の両立
を図る。 【解決手段】 バイオセンサ20は、アクリル基板22
R,22Lを接合して備え、対向する基板主面23はク
ロム薄膜の蒸着により全反射面とされている。上端面2
6R,26LにはAu薄膜28を設けて光反射面29が
形成され、この光反射面29に焦点が結ばれるよう、光
源ユニット収納凹所24に光源ユニット30を組み込み
固定して備える。また、出射側端面25R,26Lに
は、CCD撮像素子27R,27Lが固定されている。
よって、光源ユニット30から照射された光は、対向す
る基板主面23で全反射しつつアクリル基板の基板主面
23間を伝送路として光反射面29に到り、当該反射面
で反射した後はアクリル基板の基板主面23間を伝送路
としてCCD撮像素子27R,27Lに受光される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学系を用いて被
測定溶液中の測定対象基質を測定するバイオセンサに関
し、詳しくは、金属薄膜が設けられた光反射面において
幾何学的な全反射条件で光を反射する透光性の光透過媒
体を有し、該光透過媒体と前記金属薄膜でエバネッセン
ト波結合を形成する光学系を用いたものに関する。ま
た、このバイオセンサを用いて被測定溶液中の測定対象
基質の濃度を求める濃度測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、バイオセンサでは、血液中の特
定蛋白や抗原等の血液中成分、或いは尿中のグルコー
ス,アスコルビン酸等の尿中成分である測定対象基質
を、これら基質に対する識別機能を有し当該基質と生物
化学的反応を起こす生体物質が用いられている。そし
て、この生物化学的反応の進行に伴う種々の物理化学的
な変位量を物理化学デバイスにより検出し、測定対象基
質の特定やその濃度等が検出される。例えば、生物化学
的反応により消費或いは生成する電極活性物質の電極反
応を介して基質濃度を検出するものや、生物化学的反応
の進行に伴って起きるエンタルピー変化をサーミスタで
検出して基質濃度を検出するものなどがあり、これらの
バイオセンサは早くから実用化されている。
【0003】その一方で、近年では、生物化学的反応の
進行に伴う誘電率の変化に着目し、光学的なデバイスを
用いて被測定溶液中の測定対象基質を測定するバイオセ
ンサが提案されている(特開平1−138443)。こ
のバイオセンサでは、光学系として、金属薄膜が設けら
れた光反射面において幾何学的な全反射条件で光を反射
する透光性の光透過媒体を有し、この光透過媒体と金属
薄膜でエバネッセント波結合を形成する光学系が用いら
れている。その測定原理は、次の通りである。
【0004】エバネッセント波結合を形成する光学系の
光透過媒体にp偏光された光を全反射条件を満たした種
々の入射角で光反射面に照射すると、入射角がある値の
ときに特異な現象が起きる。即ち、p偏光された光が光
反射面に照射されると、金属薄膜の光透過媒体側膜面に
は入射角θを変数とする波数のエバネッセント波が生じ
る。そして、金属は固体プラズマと見なすことができる
ので、金属薄膜の反光透過媒体側膜面には、量子論的な
電荷密度の波としての表面プラズモン波が光のトンネル
効果により生じる。この表面プラズモン波は、金属薄膜
と反光透過媒体側膜面を境界面として接触する媒質との
間の波動として生じる。
【0005】そして、入射角θがある値のときには、こ
のエバネッセント波と表面プラズモン波とがその波数が
一致して共鳴する表面プラズモン共鳴現象が起き、光の
エネルギが表面プラズモン波の励起エネルギに使われ
る。この際、エネルギ的には、光反射面に入射した光の
エネルギは表面プラズモン波の励起に使われたエネルギ
と反射面からの反射光のエネルギの和に等しいという関
係がある。このため、反射角とエネルギ(光量)の変化
の様子を測定することで、表面プラズモン共鳴現象の有
無、延いては当該現象が起きた時の入射角を求めること
ができる。その一方、表面プラズモン共鳴現象が起きる
際の入射角と媒質の屈折率とは相関関係にあり、この屈
折率は、マクスウェルの方程式から媒質の誘電率で規定
でき、生体物質による生物化学的反応の進行と誘電率と
は相関関係にある。よって、反射光の光量が急激に減少
したときの反射角からその時の入射角が決まり、上記の
各相関関係から生体物質による生物化学的反応の進行の
程度、即ち基質濃度が算出される。
【0006】ところで、このようなバイオセンサにあっ
ては、金属薄膜の反光透過媒体側膜面のごく近傍、詳し
くはトンネル効果を起こすエバネッセント領域(約10
0nm)において基質と生体物質との生物化学的反応が
起こる必要がある。このため、特許出願公表平4−50
1605に提案されているように、生体物質を固定した
層いわゆるリガンド層を金属薄膜の上記膜面に固定化す
ることが一般に行なわれている。
【0007】このように、エバネッセント波結合を形成
する光学系を用いて被測定溶液中の測定対象基質を測定
するバイオセンサは、被測定溶液の着色程度や不透明さ
などの影響を受けない、或いは金属薄膜の反光透過媒体
側膜面に基質と生物化学的反応を起こす生体物質を固着
しておくだけでよい等の利点を有するので、急速に普及
しつつある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のバイオセンサにあっては、エバネッセント波結合を
金属薄膜とで形成する光透過媒体に光を扇形ビーム状に
入射するに当たり、プリズムや半球形レンズ或いは半円
柱状レンズ等を用いる。これら光学デバイスは、その加
工精度が高いことから高価であった。また、組み付け時
等における取扱いばかりか測定時においても、半球形レ
ンズ等に例えば手を触れて指紋を付けて光の透過を阻害
しないように注意を払う必要があり煩雑で使い勝手が悪
かった。
【0009】ところで、基質濃度の測定精度は、光反射
面に至る入射光の入射角と光反射面から反射して光透過
媒体から出射する反射光の光量変化との対応の精度に依
存する。しかし、上記公報で提案されているセンサで
は、エバネッセント波結合を金属薄膜とで形成する光透
過媒体とこれに光を扇形ビーム状に入射するためのプリ
ズムや半球形レンズとが別体である都合上、基質濃度の
測定精度に関して次のような問題がある。
【0010】光透過媒体とプリズム,半球形レンズとが
別体である場合には、この両者の間における光の伝送に
悪影響を及ぼさないよう、光透過媒体とプリズム等との
間に適当な屈折率を有する屈折率調和流体、いわゆるマ
ッチングオイルを介在させることが不可欠である。従っ
て、環境温度の上昇等によりこのマッチングオイルの流
動性が高まり、当該オイルが光透過媒体とプリズム,半
球形レンズとの間から流動してプリズムの入射面,出射
面或いは半球形レンズのレンズ曲面に至ると、光の透過
を阻害すると共に不用意な散乱を起こす。しかも、この
阻害の程度や散乱の程度は光の入射側と出射側で一律と
なることはない。よって、入射光と反射光の光量変化の
対応精度を低下させ、結果的に測定精度の低下を招く。
【0011】従って、マッチングオイルの流動を招かな
いよう、その使用量(介在量)を厳格に管理したり、環
境温度が上昇しないよう或いは恒温環境下で測定したり
するよう配慮する必要がある。つまり、このような配慮
を必要とする点でも使い勝手に欠ける。
【0012】もっとも、プリズムや半球形レンズを光透
過媒体よりかなり大きなものとして当該レンズの平面部
を広くし、流動したマッチングオイルがレンズ曲面に到
達し難くすることもできるが、高価且つ取扱いが煩雑で
あることに変わりはない。また、金属薄膜をプリズムや
半球形レンズに直接設けてマッチングオイルを用いない
よう構成することもできるが、やはり、高価且つ取扱い
が煩雑であることに変わりはない。
【0013】本発明は、上記問題点を解決するためにな
され、センサの使い勝手の向上とコスト低下の両立を図
ることを目的とする。また、このバイオセンサを用いて
求める測定対象基質の濃度測定の精度向上を図ることを
もその目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】か
かる課題を解決するため第1の発明のバイオセンサは、
金属薄膜が設けられた光反射面において幾何学的な全反
射条件で光を反射する透光性の光透過媒体を有し、該光
透過媒体と前記金属薄膜でエバネッセント波結合を形成
する光学系を用いて、前記金属薄膜に接触した被測定溶
液中の測定対象基質を測定するバイオセンサであって、
前記光学系は、光源からの光を前記光反射面に集光して
照射する入射光側光学系と、前記光反射面で反射し前記
光透過媒体から外部に出射する反射光を受光し、該反射
光の光量を反射角ごとに検出する出射側光学系と、前記
入射光側光学系又は前記出射側光学系において光をp偏
光する偏光手段と、幾何学的な全反射条件で光を反射す
る全反射面を対向させ、該全反射面間において光の波動
を閉じ込めて光を伝送する透光性基板とを備え、該透光
性基板は、前記光透過媒体に至るまでの前記入射光側光
学系の光の伝送路を形成すると共に、前記光透過媒体か
らの前記出射側光学系の光の伝送路を形成する。
【0015】上記構成を有する第1の発明のバイオセン
サでは、金属薄膜とでエバネッセント波結合を形成する
光透過媒体に入射光側光学系における光源から光を伝送
するに当たり、光の伝送路を透光性基板で形成する。ま
た、光反射面で反射して光透過媒体から外部に出射した
反射光を出射側光学系で受光する際の光の伝送路をも、
この透光性基板で形成する。透光性基板は、対向する全
反射面で光を全反射させつつ当該全反射面間において光
の波動を閉じ込めて光を伝送するので、この透光性基板
に入射した光を総て光透過媒体、延いては光反射面に伝
送し、その総ての光を光反射面での全反射を経て出射側
光学系での受光に供する。そして、光源から照射された
光は入射光側光学系又は出射側光学系において偏光手段
によりp偏光され、出射側光学系ではこのp偏光が受光
されてその光量が反射角ごとに検出される。
【0016】つまり、第1の発明のバイオセンサでは、
金属薄膜と光透過媒体とで形成される光反射面での表面
プラズモン共鳴現象を利用して光学的に基質測定を行な
うに当たり、光透過媒体への光の伝送および当該光透過
媒体からの光の伝送に、全反射面を対向させた透光性基
板を用いるに過ぎない。このため、プリズムや半球形レ
ンズ等の加工精度の高い光学デバイスを必要としないと
共に、その組み付け時等に透光性基板の表面に手を触れ
たりしても、当該表面は全反射面とされているので光の
伝送に支障はない。この結果、第1の発明のバイオセン
サによれば、センサの使い勝手の向上とコスト低下の両
立を図ることができる。
【0017】更に、光透過媒体と透光性基板との間にマ
ッチングオイルを用いるにしても、その流動による不具
合につぎのように対処できる。まず、基板の大きさやそ
の形状を適宜変更することで、透光性基板における光透
過媒体の接合面と透光性基板への光の入射端面および出
射端面とを十分に離間させることができる。また、マッ
チングオイルの流動箇所にオイルたまりを設置すること
等もできる。更には、入射端面にこの入射端面より面積
の大きな偏光板を密着させることもできる。よって、こ
れらのことから流動オイルを透光性基板の入射端面や出
射端面に到達し難くできる。
【0018】つまり、この第1の発明のバイオセンサで
は、マッチングオイルを用いた場合に何らかの原因でマ
ッチングオイルが流動しても、基板の大きさやその形状
等の適宜な変更等という簡単な対処を採るだけで、当該
マッチングオイルを透光性基板への光の入射端面や出射
端面に到達し難くできる。また、マッチングオイルが流
動して入射端面や出射端面に到達しても、その影響を無
くすことができる。このため、第1の発明のバイオセン
サによれば、マッチングオイルに起因する測定精度の低
下を回避して高い測定精度を維持することができる。
【0019】なお、第1の発明のバイオセンサにおける
光の挙動は、光透過媒体に至るまでの光の伝送および光
反射面で全反射して光透過媒体から出射してからの光の
伝送が透光性基板の全反射面で全反射しつつ行なわれる
点以外は、従来と同じである。従って、光源から光反射
面に集光して照射された光は、透光性基板を伝送されて
光透過媒体の光反射面に到達し当該光反射面で全反射す
る。そして、特定の入射角で入射した入射光について
は、金属薄膜の光透過媒体側膜面のエバネッセント波と
金属薄膜の露出面における表面プラズモン波とがその波
数が一致して共鳴する表面プラズモン共鳴現象を引き起
こす。この表面プラズモン共鳴現象が起きると、光のエ
ネルギは表面プラズモン波の励起エネルギに使われるの
で、光反射面から反射光のエネルギは減少する。この場
合、金属薄膜の露出面が測定対象基質の被測定溶液にリ
ガンド層を介して接触すると、この基質と生体物質との
生物化学的反応が進行して被測定溶液の誘電率、延いて
は屈折率が変化するので、上記入射角θは被測定溶液に
おける基質濃度が反映したものとなる。
【0020】光反射面には集光により種々の入射角の光
が一度に入射して反射するので、光反射面からはそれぞ
れの入射角に対応する種々の反射角で全反射した反射光
が光透過媒体から透光性基板に一度に出射し、各反射角
の反射光は透光性基板を全反射面において全反射しつつ
通過する。この際、上記入射角θに対応する反射角の反
射光のみは、エネルギが損失した光量の低い光として光
透過媒体から出射して透光性基板に至り、θ以外の角度
の入射角に対応する反射角の反射光は、エネルギ損失の
ない高い光量の光として光透過媒体から透光性基板に出
射する。その後は、この透光性基板から外部に出射す
る。
【0021】このため、入射角ごとの光反射面からの反
射光を受光してその光量を検出すれば入射角とその光量
との相関がとれるので、反射光の光量が最低レベルのと
きの入射角θを求めることができる。この結果、この入
射角θと、この入射角と媒質の屈折率との相関関係,媒
質の屈折率と誘電率との関係,生体物質による生物化学
的反応の進行と誘電率との相関関係等から、基質濃度の
算出が可能となる。
【0022】上記の第1の発明の構成において、前記光
透過媒体を前記透光性基板の一部とし、前記光反射面を
前記透光性基板の一端面に前記金属薄膜を設けて形成し
た。
【0023】この構成のバイオセンサでは、光透過媒体
を透光性基板の一部とし、この透光性基板の一端面に金
属薄膜を設けて光反射面を形成するので、マッチングオ
イルを用いる必要がない。従って、この構成のバイオセ
ンサによれば、マッチングオイルの流動を起こす使用環
境温度等についての配慮を必要としなくなり、センサの
使い勝手を向上することができる。
【0024】また、上記の第1の発明の構成において、
前記入射光側光学系を、光源と該光源から照射された光
を焦点に集光するレンズとを一体化した光源ユニットを
備えるものとし、該光源ユニットと前記透光性基板と
を、前記レンズが前記光反射面に焦点を結ばせると共に
前記レンズの光軸を前記光反射面に対して傾斜させて、
前記透光性基板の前記一端面と交差する他の端面側で固
定して備え、前記出射側光学系を、前記光反射面で反射
し外部に出射する反射光を、前記光反射面における反射
角ごとに一度に受光し、該反射光の光量を反射角ごとに
検出する受光手段を備えるものとした。
【0025】この構成のバイオセンサでは、入射光側光
学系をなす光源ユニットを、透光性基板にその一端面と
交差する他の端面側で固定して備える。この固定に際し
ては、光源ユニットのレンズが光反射面に焦点を結ばせ
ると共に、このレンズの光軸を光反射面に対して傾斜さ
せる。よって、全反射面では、集光される光のうちの特
定入射角の入射光による表面プラズモン共鳴現象が起き
る。その一方、出射側光学系をなす受光手段を、光反射
面で反射した反射光を反射角ごとに一度に受光し反射角
ごとに光量を検出するものとした。よって、この受光手
段を介して入射角とその光量との相関をとることが、出
射側光学系を反射角ごとに移動させることなく可能とな
り、受光手段を固定することができる。
【0026】このため、この構成のバイオセンサでは、
入射光側光学系をなす光源ユニットと透光性基板と出射
側光学系をなす受光手段との相対的な位置関係を一旦固
定すれば済み、当該位置関係は、外部からの振動等に左
右されず維持されたままとなる。この結果、この構成の
バイオセンサによれば、保守点検をセンサ完成後に必要
としないので、その使い勝手を更に向上させることがで
きる。
【0027】また、上記の第1の発明の構成において、
前記光源ユニットを、前記透光性基板の前記一端面と傾
斜して交差する前記他の端面に透光性の薄板を介在させ
て直接固定した。
【0028】この構成のバイオセンサでは、光源ユニッ
トを透光性基板に固定するに当たり、透光性の薄板を介
在させて光源ユニットを透光性基板の他の端面に直接固
定した。このため、流動したマッチングオイルはこの薄
板に遮られて光源ユニットからの光路に至ることはな
く、当該光路は流動したマッチングオイルにより遮蔽さ
れない。よって、光学ユニットから透光性基板への光の
透過がなんら阻害されることなく行なわれる。この結
果、この構成のバイオセンサによれば、マッチングオイ
ルに起因する測定精度の低下をより確実に回避でき、高
い測定精度を維持することができる。
【0029】また、上記の第1の発明の構成において、
前記偏光手段を、透過する光を該透過の間にp偏光する
偏光板とし、前記透光性の薄板として前記光源ユニット
と前記透光性基板の前記他の端面との間に介在させた。
【0030】この構成のバイオセンサでは、偏光手段を
p偏光の薄板状の偏光板として光源ユニットと透光性基
板の他の端面との間に介在させたので、この偏光板によ
り、透過性基板へのp偏光の入射と、流動したマッチン
グオイルの光路遮蔽回避を図る。よって、この構成のバ
イオセンサによれば、流動したマッチングオイルの遮蔽
のためだけの部材を必要としないので、部品点数の低減
を通して一層のコスト低減を図ることができる。
【0031】また、上記の第1の発明の構成において、
前記光源ユニットを、前記透光性基板の前記他の端面側
に前記一端面に対して傾斜して形成された凹所に組み込
み、該凹所底部から前記透光性基板内に光を入射するも
のとした。
【0032】この構成のバイオセンサでは、透光性基板
の他の端面側に一端面に対して傾斜して形成された凹所
に光源ユニットを組み込み、凹所底部から透光性基板内
に光を入射する。この凹所は光反射面をなす一端面に対
して傾斜するので、光反射面から流動したマッチングオ
イルはこの凹所内部には入り込み難い。このため、この
構成のバイオセンサによれば、透光性基板への凹所形成
という簡単な構成で、マッチングオイルに起因する測定
精度の低下を回避して高い測定精度を維持することがで
きる。
【0033】また、上記の第1の発明の構成において、
前記形成された前記出射側光学系の光の伝送路の末端に
当たる前記透光性基板の端面を、前記対向する全反射面
に対して傾斜し、幾何学的な全反射条件で光を反射する
全反射傾斜端面とするものとし、該全反射傾斜端面で反
射した光が到達する範囲の前記対向する全反射面を、少
なくとも該範囲に限って外部に光を透過する透過面と
し、前記出射側光学系を、該透過面を透過して外部に出
射する光を受光するものとした。
【0034】この構成のバイオセンサでは、光反射面で
反射した反射光の透光性基板における挙動は、以下のよ
うになる。この反射光は、反射角ごとに透光性基板の全
反射面で全反射しつつ伝送され、この透光性基板が形成
する光の伝送路の末端に至る。この伝送路の末端に当た
る透光性基板の端面は、対向する全反射面に対して傾斜
し、且つ幾何学的な全反射条件で光を反射する全反射傾
斜端面とされている。よって、反射角ごとの反射光がこ
の全反射傾斜端面に至ると、その反射光は、当該端面で
全反射して透光性基板の対向する全反射面に向けてその
進行方向を変える。ところで、この全反射傾斜端面で反
射した光が到達する範囲の対向する全反射面は、少なく
ともその範囲に限っては外部に光を透過する透過面とさ
れているので、全反射傾斜端面で反射した反射光は、透
光性基板から外部に出射する。よって、透光性基板の全
反射面側にて反射光の受光が可能となり、この透過面を
透過して外部に出射する光を出射側光学系で受光する。
【0035】つまり、この構成のバイオセンサでは、透
光性基板における対向した全反射面の一部範囲を透過面
とし、光反射面で反射した反射光をこの光透過面から基
板外部に光を出射する。よって、この構成のバイオセン
サによれば、透光性基板の全反射面側に受光手段を設置
できるので、受光手段の設置場所を比較的広い全反射面
で行なうことを通して当該作業時の受光手段の取扱いを
容易とすると共に、受光手段の設置場所からの制約、例
えばその形状や大きさ等を緩和して汎用性を高めること
ができる。
【0036】また、上記の第1の発明の構成において、
第1の前記透光性基板と第2の前記透光性基板とを有
し、該第1,第2の透光性基板を、両透光性基板が前記
形成した前記出射側光学系の光の伝送路を伝送された光
が単一の前記出射側光学系に受光されるよう配置して備
え、前記第1,第2の透光性基板の一方の透光性基板に
ついて、前記単一の出射側光学系に前記伝送された光が
受光されている場合には、他方の透光性基板について
は、前記単一の出射側光学系への光の受光を阻止する受
光阻止手段を有する。
【0037】この構成のバイオセンサでは、光透過媒体
への光の伝送および当該光透過媒体からの光の伝送を行
なう第1,第2の透光性基板を有し、この二つの透光性
基板でそれぞれ伝送された光を、光反射面での全反射を
経て単一の出射側光学系で受光する。この際、第1,第
2の透光性基板の一方の透光性基板について、出射側光
学系で光の受光がされている場合には、受光阻止手段に
より、他方の透光性基板については、出射側光学系への
光の受光は阻止される。よって、出射側光学系では、こ
の一方の透光性基板についてのみ光の受光を行ない、そ
の光量を反射角ごとに検出する。このため、この構成の
バイオセンサによれば、単一の出射側光学系を用いるだ
けで、第1と第2の透光性基板にそれぞれ対応する被測
定溶液の基質濃度を高い精度で検出できる。
【0038】この場合、第1,第2の透光性基板をその
伝送路を伝送された光が単一の出射側光学系に受光され
るよう配置するには、次のようにすればよい。まず、第
1,第2の透光性基板をその基板主面同士が接合するよ
う、或いはその基板主面同士が僅かの距離を隔て対向す
るよう、両透光性基板を配置する。そして、単一の出射
側光学系を、その光の受光箇所が接合或いは近接対向し
た両基板主面の延長上に来るように配置すればよい。
【0039】なお、第1と第2の透光性基板の一方を基
質に対する活性のある生体物質を固定化したリガンド層
を対応付け、他方を基質に対して失活した生体物質を固
定化したリガンド層を対応付けるようにすれば、単一の
出射側光学系を用いるだけで、被測定溶液の基質濃度を
より高い精度で検出できる。
【0040】また、上記の第1の発明の構成において、
前記受光阻止手段は、前記第1の透光性基板が前記形成
した前記入射光側光学系の光の伝送路に光を導くための
第1の光源と、前記第2の透光性基板が前記形成した前
記入射光側光学系の光の伝送路に光を導くための第2の
光源と、前記第1,第2の光源の一方の光源が点灯状態
にある場合には、他方の光源を消灯状態にして両光源を
点灯制御する点灯手段とを有する。
【0041】この構成のバイオセンサでは、第1,第2
の光源の一方が点灯状態にある場合には、点灯手段によ
り他方の光源は消灯状態に点灯制御されるので、いずれ
か一方の光源の光しか、いずれかの透光性基板により光
反射面に伝送されない。よって、このいずれかの透光性
基板についてのみ、出射側光学系により光の受光が行な
われる。このため、この構成のバイオセンサによって
も、単一の出射側光学系を用いるだけで、第1と第2の
透光性基板にそれぞれ対応する被測定溶液の基質濃度を
高い精度で検出できる。
【0042】また、上記の第1の発明の構成において、
前記受光阻止手段は、前記第1の透光性基板における前
記光の伝送路の入口側端面と出口側端面の少なくとも一
方に設けられ、前記光の伝送路に対する光の遮蔽と透過
を行なう第1のシャッターと、前記第2の透光性基板に
おける前記光の伝送路の入口側端面と出口側端面の少な
くとも一方に設けられ、前記光の伝送路に対する光の遮
蔽と透過を行なう第2のシャッターと、前記第1,第2
のシャッターの一方のシャッターが透過状態である場合
には、他方のシャッターを遮蔽状態にして両シャッター
を制御するシャッター制御手段とを有する。
【0043】この構成のバイオセンサでは、第1,第2
のシャッターの一方が透過状態にある場合には、シャッ
ター制御手段により他方のシャッターは遮蔽状態に制御
されるので、シャッターが透過状態にある側の透光性基
板しか、光源の光は光反射面での反射を経て出射側光学
系に到達しない。よって、このいずれかの透光性基板に
ついてのみ、出射側光学系により光の受光が行なわれ
る。このため、この構成のバイオセンサによっても、単
一の出射側光学系を用いるだけで、第1と第2の透光性
基板にそれぞれ対応する被測定溶液の基質濃度を高い精
度で検出できる。
【0044】この場合、第1,第2のシャッターは、遮
蔽板を開閉駆動するいわゆるメカ式のシャッターや、液
晶の分子配列の状態により光の遮蔽・透過を行なういわ
ゆる液晶シャッター等、種々の構成を採ることができ
る。
【0045】また、かかる課題を解決するため第2の発
明の濃度測定装置は、被測定溶液中の測定対象基質の濃
度を求める濃度測定装置であって、請求項1ないし請求
項10いずれか記載のバイオセンサと、該バイオセンサ
の前記出射側光学系と接続され、該出射側光学系が検出
した前記反射角ごとの反射光光量を入力信号とし、入力
信号に所定のフィルタ処理を施してノイズを除去した信
号を出力信号とするフィルタ手段と、該フィルタ手段か
らの出力信号に基づいて、前記測定対象基質の濃度を演
算する演算手段と、を備える。
【0046】この第2の発明の濃度測定装置では、バイ
オセンサの出射側光学系が検出した反射角ごとの反射光
光量を、フィルタ手段による所定のフィルタ処理を経て
ノイズが除去され出力信号とする。よって、入射角とそ
の光量との相関を高い精度で得て、反射光の光量が最低
レベルのときの入射角θも精度よく判別できる。この場
合のノイズとしては、入射光側或いは出射光側の光学系
や透光性基板等の物理的或いは化学的特性に起因して起
きるノイズがあり、その程度は、光学系や透光性基板等
の個体差に左右される。そして、濃度演算をこの高精度
の出力信号に基づいて行なうことで、演算手段による測
定対象基質の濃度の演算精度を高める。この結果、第2
の発明の濃度測定装置によれば、反射光の光量が最低レ
ベルのときの入射角θの演算精度を高めて、測定対象基
質の濃度の演算精度を向上させることができる。
【0047】なお、濃度演算には、従来と同様、入射角
と媒質の屈折率との相関関係,媒質の屈折率と誘電率と
の関係,生体物質による生物化学的反応の進行と誘電率
との相関関係等も考慮される。
【0048】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係るバイオセンサ
の実施の形態をその実施例に基づき説明する。図1は第
1実施例のバイオセンサ20の正面図,平面図および右
側面図である。
【0049】図示するように、バイオセンサ20は、ほ
ぼ名刺サイズの大きさの直方体をなし、2枚のアクリル
基板22R,22Lを基板主面23で接合して形成され
ている。各アクリル基板22R,22Lは、図1および
概略分解斜視図である図2に示すように、その外観形状
は同じであり、半球断面の光源ユニット収納凹所24の
形成において左右対称とされている。各アクリル基板2
2R,22Lの表裏の基板主面23には、周知の蒸着,
スパッタリング法等によりその全面に亘ってクロム薄膜
が形成されており、各アクリル基板22R,22Lの周
囲端面には、いずれもクロム薄膜は形成されていない。
この場合、各アクリル基板22R,22Lにおける光源
ユニット収納凹所24では、少なくともその底面にはク
ロム薄膜は形成されていない。
【0050】よって、各アクリル基板22R,22L
は、幾何学的な全反射条件で光を反射する全反射面とし
て表裏の基板主面23を対向させる。このため、各アク
リル基板22R,22Lは、周囲端面又は光源ユニット
収納凹所24底面から入射した光を、この表裏の基板主
面23間において光の波動を閉じ込めて伝送する。
【0051】各アクリル基板22R,22Lの光源ユニ
ット収納凹所24は、それぞれ半球断面の柱状凹所とし
て形成されており、各アクリル基板上端の上端面26
R,26Lに対して所定角度で傾斜して形成されてい
る。また、各アクリル基板22R,22Lの接合は、そ
れぞれの上端面26R,26Lが同一の平面をなすよう
行なわれる。よって、光源ユニット収納凹所24は、各
アクリル基板22R,22L単独では半球断面であるも
のの、両アクリル基板が接合されると、円柱状の凹所を
なし、その中心軸は同一の平面をなす上端面26R,2
6Lに対して傾斜することになる。そして、この光源ユ
ニット収納凹所24に後述の光源ユニット30が収納さ
れる。
【0052】上記したように同一の平面となった上端面
26R,26Lには、両端面に亘って金の薄膜(Au薄
膜)28が50nmの膜厚で蒸着形成されている。つま
り、上端面26R,26Lは、このAu薄膜28の蒸着
範囲に亘って幾何学的な全反射条件で光を反射する全反
射面の光反射面29となる。そして、アクリル基板22
R,22LとこのAu薄膜28で、光反射面29におい
てエバネッセント波結合が形成されている。更に、この
Au薄膜28の露出膜面(以下、単に表面という)に
は、測定対象基質に対する識別機能を有し該基質と生物
化学的反応を起こす生体物質を固定化したリガンド層
(図示省略)が形成されている。
【0053】この場合、一方のアクリル基板、例えば図
1における手前側のアクリル基板22LのAu薄膜28
には、活性のある生体物質を固定化したリガンド層が形
成されており、他方のアクリル基板22RのAu薄膜2
8には、失活した生体物質を固定化したリガンド層が形
成されている。つまり、基質測定用センサ部としては手
前側のアクリル基板22Lが用いられ、その補正用セン
サ部には他方のアクリル基板22Rが用いられる。つま
り、アクリル基板22R,アクリル基板22Lは、基質
測定用とその補正用に用いられ、1組の測定系を形成す
る。なお、生体物質の失活は、強酸や強アルカリによ
り、或いは紫外線等の電子線照射や超音波処理,70℃
程度での加熱処理等の失活処理によりなされる。
【0054】光源ユニット30は、図3の断面図にも示
すように、その一端にp偏光板32を他端にLED(発
光ダイオード),LD(半導体レーザ)等の単一波長の
光を発する光源34を備える。また、外筒36内には、
柱状曲面を有する一対の曲面ガラス37a,37bから
なるレンズ38を、レンズホルダスリーブ39を介して
固定して備える。従って、光源ユニット30は、p偏光
板32によりp偏光した光(p偏光)を、レンズ38に
より焦点fへ集光してp偏光板32側から外部に照射す
る。レンズ38は、各曲面ガラス37a,37bの曲面
が柱状曲面であることから、紙面に焦点fで直交するラ
インに沿ってp偏光をライン状に集光する。
【0055】そして、この光源ユニット30は、このラ
イン状の焦点fが各アクリル基板22R,22Lの上端
面26R,26Lにおける光反射面29に含まれるよ
う、光源ユニット収納凹所24において前後に位置調整
され、当該凹所に組み込み固定される。従って、光源ユ
ニット30の光源34から照射された光は、p偏光板3
2によりp偏光されて光源ユニット収納凹所24の底面
からアクリル基板22R,22Lに入射する。そして、
p偏光は、アクリル基板22R,22Lの対向する全反
射面である基板主面23で全反射しつつその波動がこの
基板主面23間に閉じ込められてアクリル基板22R,
22L内を伝送される。つまり、このp偏光は、光反射
面29に含まれるライン状の焦点fに集光するよう放射
状にアクリル基板22R,22L内を進み、各アクリル
基板22R,22Lの上端面26R,26Lにおける光
反射面29に至る。よって、この光反射面29には、p
偏光板32によりp偏光されて入射面内の波動としての
光が、レンズ38の焦点距離Fや開口長D,光源ユニッ
ト収納凹所24の形成角度等で定まる所定範囲の入射角
(θ1 〜θ2 )で到達する。
【0056】また、光反射面29で全反射した反射光が
アクリル基板22R,22Lから出射する側の各アクリ
ル基板22R,22Lの出射側端面25R,25Lに
は、受光した光量を検出して電気信号に変換するCCD
撮像素子27R,27Lがそれぞれ密着固定されてい
る。このため、各アクリル基板22R,22L内に光源
ユニット収納凹所24の底面から入射したp偏光は、光
反射面29に至るまで、および光反射面29から出射側
端面25R,25Lに至るまでを各アクリル基板22
R,22Lの対向する基板主面23間を伝送経路とし
て、出射側端面25R,25Lに至る。この間のp偏光
の伝送の様子を出射側端面25R,25Lに至るまでを
例に採り説明すると、図4に示すように、p偏光は、対
向する全反射面である基板主面23で全反射しつつその
波動がこの基板主面23間に閉じ込められて伝送され
る。
【0057】そして、このCCD撮像素子27R,27
Lにより、その光量が検出される。出射側端面25R,
25Lに至る光は、光反射面29における入射光と同
様、入射面内の振幅の波動であり、CCD撮像素子27
R,27Lでは、反射角ごとの光量、即ち上記範囲の入
射角(θ1 〜θ2 )ごとの光量が検出される。このCC
D撮像素子27R,27Lをエリアセンサ(2次元マト
リッスク状のセンサ)とすれば、撮像素子を複数設ける
必要がない。
【0058】ここで、上記したバイオセンサ20を用い
て基質濃度を測定する濃度測定装置45について説明す
る。この濃度測定装置45は、上記のバイオセンサ20
と、そのCCD撮像素子27R,27Lに接続された電
子制御装置40とを備える。この電子制御装置40は、
図5に示すように、周知のCPU,ROM,RAMおよ
びI/Oポートをコモンバスを介して相互に接続して構
成された論理演算回路40aと、種々の電子デバイスか
ら構成されたローパスフィルタ40b(例えば、FIR
型(finite-duration impulse-response)のデジタルロ
ーパスフィルタ)とを備える。この電子制御装置40
は、CCD撮像素子27R,27Lからの電気信号、即
ち反射角ごとの反射光光量をローパスフィルタ40bに
入力し、高周波成分として重畳したノイズを除去した出
力信号をローパスフィルタ40bから論理演算回路40
aに受け渡す。そして、この論理演算回路40aにて、
反射角ごとの光量の分布から反射光の光量が最低レベル
のときの反射角、即ち光量が最低レベルのときの入射角
を演算する。なお、この演算は、各CCD撮像素子27
R,27Lからの信号に基づき別個に行なわれる。ま
た、電子制御装置40は、光源ユニット30の光源34
を点灯制御すると共に、図示しない測定開始スイッチの
押圧操作を受けて、基質濃度の測定を開始する。更に
は、電子制御装置40は、モニタ100やプリンタ10
2と接続されており、基質濃度の測定結果をモニタ10
0に表示したりプリンタ102に打ち出す。
【0059】上記したバイオセンサ20による基質濃度
の測定に際しては、それぞれのアクリル基板22R,2
2Lの上端面26R,26LにおけるAu薄膜28が、
それぞれ被測定溶液に浸漬される。すると、活性のある
生体物質を固定化したリガンド層がAu薄膜28表面に
形成されたアクリル基板22Lでは、Au薄膜28の表
面において基質と生体物質との生物化学的反応が進行
し、被測定溶液の誘電率、延いてはその屈折率が変化す
る。しかしながら、他方のアクリル基板22Rでは、生
体物質が失活しているために測定対象基質との生物化学
的反応は進行せず、そのAu薄膜28の表面において被
測定溶液の誘電率、延いてはその屈折率は変化しない。
【0060】次に、上記した構成を備える第1実施例の
バイオセンサが行う基質濃度測定ルーチンについて、図
6のフローチャートに基づき説明する。図6は、当該ル
ーチンの処理を示すフローチャートであり、当該ルーチ
ンは、電源投入後から開始される。
【0061】電源が投入されると、図示しない光源点灯
ルーチンで点灯制御される光源34が安定した点灯状態
にあるか否かを、例えば点灯開始からの経過時間等で判
断し(ステップS100)、肯定判断するまで待機す
る。光源34が安定して点灯していると判断すれば、基
質濃度の測定が開始できるとして、測定開始スイッチが
押圧操作されたか否かを判断し(ステップS110)、
当該スイッチがオンされるまで待機する。
【0062】基質濃度の測定に当たっては、つまりこの
測定開始スイッチがオンされるまでには、測定を行なう
操作者にて、既述したように各アクリル基板22R,2
2LにおけるAu薄膜28の被測定溶液の浸漬が行なわ
れる。そして、この作業が終わると、測定開始スイッチ
がオンされる。
【0063】こうして操作者により測定開始スイッチが
オンされれば、その信号を受けてCCD撮像素子27
R,27Lからのセンサ出力を読み取りを開始しその値
を記憶する(ステップS130)。そして、読み取りを
開始してからの経過時間を計時し所定時間経過(例え
ば、3〜10分)したか否かを判断して(ステップS1
40)、肯定判断するまでセンサ出力の読取・記憶を継
続する。このセンサ出力の読取・記憶の間に、各アクリ
ル基板22R,22LにおけるAu薄膜28の表面で
は、被測定溶液の誘電率が生体物質の活性の有無により
以下に説明するよう変化して変化後の値に安定し、この
様子がそれぞれのCCD撮像素子27R,27Lから検
出される。
【0064】活性のある生体物質が固定された側である
アクリル基板22LのAu薄膜28表面では、この生体
物質と測定対象基質との生物化学的反応が基質濃度で規
定される程度だけ進行するので、被測定溶液の誘電率、
延いてはその屈折率は、生物化学的反応の進行に伴い変
化し基質濃度で規定される値になると安定する。この際
の被測定溶液の誘電率、延いてはその屈折率の変化は、
アクリル基板22Lと光反射面29のAu薄膜28とで
形成されるエバネッセント波結合により、表面プラズモ
ン共鳴現象が起きた場合の反射光のエネルギの現象とし
て観察される。
【0065】つまり、光源34から照射されたp偏光
は、光源ユニット収納凹所24の底面からアクリル基板
22Lに入射して、上記した範囲(θ1 〜θ2 )の入射
角でエバネッセント波結合が形成された光反射面29に
至る。このとき、上記した範囲のうちのある角度(θS
1)の入射角で入射したp偏光は、Au薄膜28の光反
射面29側膜面のエバネッセント波とAu薄膜28の被
測定溶液側の表面プラズモン波とを、その波数を一致さ
せて共鳴させ表面プラズモン共鳴現象を引き起こす。こ
の表面プラズモン共鳴現象が起きると、入射角がθS1の
光のエネルギは表面プラズモン波の励起エネルギに使わ
れて、光反射面29からの反射角がθS1の反射光のエネ
ルギは減少する。
【0066】このため、入射角(θ1 〜θ2 )ごとの光
反射面からの反射光をθ1 〜θ2 の反射角でアクリル基
板22Lについて受光しているCCD撮像素子27Lか
らは、図7に示すように、入射角(θ1 〜θ2 )のうち
の各入射角とその光量との相関が得られる(図7
(A))。
【0067】一方、失活した生体物質が固定された側の
他方のアクリル基板22RのAu薄膜28表面では、測
定対象基質との生物化学的反応は進行しないので、被測
定溶液の誘電率、延いてはその屈折率は初期の値のまま
一定である。しかし、ある角度(θS0)の入射角で入射
したp偏光により表面プラズモン共鳴現象は起き、この
アクリル基板22Rに対応するCCD撮像素子27Rか
らは、図7に示すように、入射角(θ1 〜θ2 )のうち
の各入射角とその光量との相関が得られ(図7
(B))、入射角がθS0のとき反射光のエネルギが減少
する。
【0068】次に、ステップS140に続いては、両C
CD撮像素子27R,27Lから得られた反射角と光量
との相関関係に基づいて、それぞれのアクリル基板22
R,22Lに対応する被測定溶液について、反射光の光
量が最低レベルのときの入射角(θS1,θS0)を求める
(ステップS150)。そして、この入射角(θS1,θ
S0)と、光量が最低レベルとなる入射角と媒質(被測定
溶液)の屈折率との相関関係,媒質の屈折率と誘電率と
の関係,生体物質による生物化学的反応の進行と誘電率
との相関関係等から、基質濃度を算出する(ステップS
160)。なお、光量が最低レベルとなる入射角と媒質
(被測定溶液)の屈折率との相関関係,媒質の屈折率と
誘電率との関係,生体物質による生物化学的反応の進行
と誘電率との相関関係等は、予め電子制御装置40にお
ける論理演算回路40aのROMに記憶されている。
【0069】ここで、ステップS150における入射角
(θS1,θS0)の算出の様子について、詳細に説明す
る。CCD撮像素子27L,27Rは、光源ユニット3
0は勿論、アクリル基板22R,22Lの物理的或いは
化学的特性に起因した高周波成分のノイズが重畳した反
射光の光量分布を入力し、当該分布を電気信号としてロ
ーパスフィルタ40bに出力する(図8(a))。この
ノイズは、測定を繰り返してもCCD撮像素子の同じ画
素番号の箇所に発生する。このようにノイズが重畳した
信号は、電子制御装置40のローパスフィルタ40bに
より、高周波成分のノイズが除去された信号にフィルタ
処理されて論理演算回路40aに入力される(図8
(b))。そして、このフィルタ処理済みの信号(画素
番号に反射率が対応した信号)を、画素番号を変数x,
反射率を変数yとした回帰式を用いた周知のn次の回帰
分析に処して、入射角(θS1,θS0)が演算される。図
9に、2次の回帰曲線を用いた2次の回帰分析の結果
を、光量が最低レベル近傍について拡大して示す。この
2次の回帰分析により入射角(θS1,θS0)が最終的に
演算される。なお、θS1とθS0は、それぞれのCCD撮
像素子からの電気信号をフィルタ処理した信号に基づき
演算されるので、当然に異なる値として算出される。
【0070】その後、算出した基質濃度をモニタ100
(図5参照)に表示し、或いは表示と共にプリンタ10
2(図5参照)からプリントアウトしたり(ステップS
170)して、本ルーチンを一旦終了する。この後に
は、新たな被測定溶液へのAu薄膜28の浸漬等の準備
を経て測定開始スイッチが押圧されると、上記した処理
を繰り返して基質濃度を算出する。
【0071】測定対象基質が抗原であれば、上記した第
1実施例のバイオセンサ20では一方のアクリル基板2
2LのAu薄膜28表面にはこの抗原に対する抗体が固
定されたリガンド層を設け、他方のアクリル基板22R
のAu薄膜28表面には熱により失活させた抗体が固定
されたものとすることで、抗原濃度を測定することがで
きる。
【0072】以上説明したように第1実施例のバイオセ
ンサ20では、光源ユニット30から光反射面29への
光の伝送および光反射面29からCCD撮像素子27
R,27Lへの光の伝送に、全反射面である基板主面2
3を対向させたアクリル基板22R,22Lを用いるに
過ぎず、半球形レンズ等の加工精度の高い光学デバイス
を必要としない。また、このバイオセンサ20では、ア
クリル基板22R,22Lの上端面26R,26LにA
u薄膜28を設けて当該上端面に光反射面29を形成
し、このアクリル基板22R,22LとAu薄膜28で
エバネッセント波結合を形成した。つまり、この第1実
施例のバイオセンサ20では、光反射面29を形成する
光透過媒体をアクリル基板22R,22Lで賄い、光反
射面29形成のための別個の光透過媒体を要しない。こ
のため、マッチングオイルを用いる必要がなく、その使
用量や使用環境温度等についての配慮も要しない。しか
も、単に表裏の基板主面にクロム薄膜を形成しただけの
安価なアクリル基板22R,22Lを用いるに過ぎず、
基板主面に手を触れて指紋等を付着してもアクリル基板
における光の伝送をなんら阻害しない。従って、第1実
施例のバイオセンサ20によれば、センサの使い勝手を
向上させることができると共に、コスト低下を図ること
もできる。
【0073】また、バイオセンサ20では、光源34か
ら光反射面29に光を照射するための光源ユニット30
をアクリル基板22R,22Lの光源ユニット収納凹所
24内に組み込んで固定し、光反射面29で全反射した
光を受光するCCD撮像素子27R,27Lをもアクリ
ル基板22R,22Lの出射側端面25R,25Lに固
定した。このため、バイオセンサ20では、光源ユニッ
ト30とアクリル基板22R,22LとCCD撮像素子
27R,27Lとの相対的な位置関係を一旦固定すれば
済み、当該位置関係は、外部からの振動等に左右される
ことなく維持することができる。よって、第1実施例の
バイオセンサ20によれば、保守点検をセンサ完成後に
必要としないので、その使い勝手を更に向上させること
ができる。
【0074】更に、バイオセンサ20は、その構成部材
をアクリル基板22R,22Lと光源ユニット30とC
CD撮像素子27R,27Lとするに過ぎず、アクリル
基板22R,22Lの基板主面にクロム薄膜を形成する
に過ぎない。よって、バイオセンサ20によれば、セン
サの量産性を向上させ、低コスト化を更に図ることがで
きる。
【0075】また、バイオセンサ20では、活性のある
生体物質を固定した側のアクリル基板22Lと失活した
生体物質を固定した側のアクリル基板22Rとを併用
し、それぞれのアクリル基板22R,22Lに対応する
Au薄膜28部分の光反射面29からの反射光を受光す
る。よって、第1実施例のバイオセンサ20によれば、
失活した生体物質を固定した側の入射角と光量との関係
により、生物化学的反応以外の要因(溶液の温度,誘電
率等)に起因する測定誤差を排除して測定精度の向上を
図ることができる。
【0076】また、上記のバイオセンサ20では、ロー
パスフィルタ40bにより高周波成分のノイズが除去さ
れた出力信号を回帰分析して、反射光の光量が最低レベ
ルの入射角(θS1,θS0)を演算する。よって、ローパ
スフィルタ40bでは除去しきれないノイズをも排除す
るので、入射角(θS1,θS0)の演算精度の向上を通し
て、基質濃度の測定精度をより向上させることができ
る。しかも、ローパスフィルタ40bをFIR型のデジ
タルローパスフィルタで構成したので、反射光の光量
(反射強度)の有効数字を増やして見掛け上の分解能を
増大させ、より入射角(θS1,θS0)の演算精度を高め
ることができた。
【0077】ここで、第1実施例の変形例について説明
する。この変形例では、上記した第1実施例のバイオセ
ンサ20とその主要な構成は同一であり、以下の点でそ
の構成が相違する。なお、以下の説明に当たっては、説
明の重複を避ける意味で、第1実施例と同一の部材につ
いては同一の符号を用いその説明を省略することとす
る。
【0078】第1実施例の変形例のバイオセンサ21で
は、図10に示すように、出射側端面25R,25L
を、以下のようにして形成した。つまり、出射側端面2
5R,25Lは、光源ユニット30におけるレンズ38
の光軸に沿った光が光反射面29で反射して進行する軌
跡と直交するよう形成されている。この変形例のバイオ
センサ21によれば、CCD撮像素子27R,27Lで
は、光反射面29で反射してからの光路長がほぼ同じの
光として、各入射角(θ1 〜θ2 )ごとの光量を測定す
ることができる。
【0079】次に、第2実施例について説明する。この
第2実施例にあっても、上記した第1実施例のバイオセ
ンサ20とその主要な構成は同一であり、以下の点でそ
の構成が相違する。
【0080】第2実施例のバイオセンサ50は、図11
に示すように、各アクリル基板22R,22Lの上端面
26R,26Lのほぼ中央に、双筋の溝41により区画
したサンプルプレート載置用のプレート座面42を有す
る。このプレート座面42は、上端面26R,26Lに
より一段低くされており、その段差は、当該座面にマッ
チングオイル43を介在させて載置されるアクリル樹脂
製のサンプルプレート44の厚みを考慮して定められて
いる。つまり、サンプルプレート44がマッチングオイ
ル43を介在させてプレート座面42に載置された場
合、光源ユニット30からのp偏光がサンプルプレート
44の上面、即ちAu薄膜28の蒸着を経て形成された
光反射面29に集光されるよう、プレート座面42が段
差をもって形成されている。なお、マッチングオイル4
3は、その屈折率がアクリル樹脂と同程度のオイルであ
る。
【0081】アクリル基板22Lの上方に当たる範囲の
Au薄膜28表面には、上記の第1実施例と同様、抗原
に対する抗体が固定されたリガンド層が、アクリル基板
22Rの上方に当たる範囲のAu薄膜28表面には、失
活させた抗体が固定されたリガンド層がそれぞれ設けら
れている。
【0082】従って、この第2実施例のバイオセンサ5
0によれば、測定対象基質に対応するリガンド層が形成
されたサンプルプレート44の交換により、従来のセン
サと同様、多種類の基質測定に供することができる。
【0083】また、環境温度の上昇等によりマッチング
オイル43が流動しても、バイオセンサ50では、その
流動したマッチングオイル43を溝41に一時的に貯め
おくことができる。更に、バイオセンサ50では、プレ
ート座面42が上端面26R,26Lのほぼ中央で出射
側端面25R,25Lと離れているため、流動したマッ
チングオイル43が出射側端面25R,25Lにまで至
ることは少ない。しかも、光源ユニット30は上端面2
6R,26Lに対して傾斜した光源ユニット収納凹所2
4に組み込まれているので、流動したマッチングオイル
43が光源ユニット収納凹所24内部に入り込むことは
極めて少ない。よって、流動したマッチングオイル43
によって光の透過が阻害されることはない。
【0084】このため、第2実施例のバイオセンサ50
によれば、測定基質に対する汎用性の向上と、マッチン
グオイル43に起因する測定精度の低下の回避とを、簡
単な構成で達成することができる。
【0085】次に、第3実施例について説明する。この
第3実施例では、上記した第1実施例のバイオセンサ2
0とアクリル基板22R,22Lおよび光源ユニット3
0,CCD撮像素子27R,27Lを用いる点でその構
成は同一であり、以下の点でその構成が相違する。
【0086】第3実施例のバイオセンサ60では、図1
2に示すように、アクリル基板22R,22Lは、光反
射面29で全反射した反射光が到達する側の端面を、対
向する基板主面23に対して傾斜した出射側傾斜端面6
1R,61Lとする。この場合、図13に示すように、
アクリル基板22R,22Lの基板主面23に対する出
射側傾斜端面61R,61Lの傾斜は45゜とされてい
る。この出射側傾斜端面61R,61Lの表面にはクロ
ムの薄膜が蒸着形成されており、出射側傾斜端面61
R,61Lは、幾何学的な全反射条件で光を反射する全
反射面となる。
【0087】クロム薄膜により全面に亘って全反射面と
されている基板主面23は、この出射側傾斜端面61
R,61Lと向かい合う範囲、具体的には、図13中に
斜線で示す幅T×高さHの範囲に亘っては、光透過面2
3Aとされている。つまり、この光透過面23Aの範囲
に亘っては、基板主面23にはクロム薄膜が形成されて
いない。そして、この光透過面23Aには、CCD撮像
素子27R,27Lが固定されている。なお、このよう
に、一部範囲に限りクロム薄膜を要しない基板主面23
とするには、当該範囲をマスキングした状態で基板主面
23にクロム薄膜を形成すれば良い。また、光透過面2
3Aの幅Tは、出射側傾斜端面61R,61Lが45゜
で傾斜していることから、アクリル基板22R,22L
の厚みに等しい。
【0088】従って、光反射面29で全反射した光(p
偏光)は、出射側傾斜端面61R,61L近傍での光の
伝送の様子を示す図14に示すように、出射側傾斜端面
61R,61Lにて反射されて光透過面23Aに向けて
その進行方向を変え、アクリル基板22R,22Lの光
透過面23Aから外部に出射する。そして、この外部に
出射した光の光量が、光透過面23A表面のCCD撮像
素子27R,27Lにより、光反射面29における入射
角(θ1 〜θ2 )ごとの光量として検出される。
【0089】以上説明した第3実施例のバイオセンサ6
0では、基質測定のための光量検出を行なうCCD撮像
素子27R,27Lを各アクリル基板22R,22Lの
基板主面23における光透過面23Aに設ければよい。
よって、このバイオセンサ60によれば、その取付箇所
が広いことからCCD撮像素子27R,27Lの組付け
作業や取扱いの簡略化を図ることができると共に、用い
るCCD撮像素子27R,27Lの形状や大きさ等の制
約を緩和して汎用性を高めることができる。
【0090】ここで、第3実施例の第1の変形例につい
て説明する。この変形例では、上記の第3実施例のバイ
オセンサ60に以下の構成を付加した。つまり、図15
に示すように、アクリル基板22R,アクリル基板22
Lの光透過面23Aにアクリル樹脂製のシリンダレンズ
62を固定した。そして、図16に示すように、CCD
撮像素子27R,27Lを、その光の受光箇所にシリン
ダレンズ62が焦点を結ぶよう、シリンダレンズ62と
対向して配置した。従って、この変形例のバイオセンサ
60によれば、アクリル基板22R,22Lの光透過面
23Aからの出射光を集光してその光量を得ることがで
きるので、各入射角(θ1 〜θ2 )ごとの測定光量が増
し、検出感度を向上することができる。
【0091】次いで、第3実施例の第2の変形例につい
て説明する。この変形例では、上記の第3実施例のバイ
オセンサ60を、第1実施例の変形例のバイオセンサ2
1に習って以下のように変形して構成した。つまり、こ
の変形例のバイオセンサ64では、図17およびその1
8−18線断面図の図18に示すように、出射側傾斜端
面61R,61Lは、光源ユニット30におけるレンズ
38の光軸に沿った光が光反射面29で反射して進行す
る軌跡と直交するようコーナー端面において、アクリル
基板22R,22Lの基板主面23に対して45゜で傾
斜するよう形成されている。そして、第3実施例と同
様、この出射側傾斜端面61R,61Lは、表面へのク
ロムの薄膜蒸着を経て、全反射面とされている。
【0092】また、図17において斜線で示したように
出射側傾斜端面61R,61Lと向かい合う範囲は、光
透過面23Aとされており、この光透過面23AにCC
D撮像素子27R,27Lが固定されている。従って、
この変形例のバイオセンサ64によれば、CCD撮像素
子27R,27Lの基板主面23への固定による取扱い
の簡略化等に加え、光反射面29で反射してからの光路
長がほぼ同じの光として、各入射角(θ1 〜θ2 )ごと
の光量を測定することができる。
【0093】次に、第4実施例について説明する。この
第4実施例では、上記した各実施例のバイオセンサとア
クリル基板22R,22Lおよび光源ユニット30,C
CD撮像素子27R,27Lを用いる点でその構成は同
一であり、以下の点でその構成が相違する。
【0094】第4実施例のバイオセンサ70では、図1
9に示すように、光源ユニット30を次のようにして固
定して備える。つまり、アクリル基板22R,22Lの
上端面26R,26Lと傾斜して交差する入射側端面7
1R,71Lは、光透過端面とされており、この入射側
端面71R,71Lに、光源ユニット30がアクリル製
の透光性薄板72を介在させて直接固定されている。こ
の入射側端面71R,71Lは、上端面26R,26L
が同一平面となるようアクリル基板22R,22Lが接
合された際に、やはり同一平面となるようされている。
【0095】光源ユニット30の固定に当たっては、図
20に示すように、光源ユニット30からの光が、上端
面26R,26LにAu薄膜28を設けて形成した光反
射面29において集光されて焦点を結ぶよう、光源ユニ
ット30は入射側端面71R,71Lに固定される。こ
の場合、図示しないホルダを用いて光源ユニット30と
アクリル基板22R,22Lを固定することもできる。
【0096】また、このバイオセンサ70では、図21
に示すように、1枚のルミラーシート73をアクリル基
板22Rとアクリル基板22Lでサンドイッチ状に挟み
込んで両アクリル基板を接合し、他の2枚のルミラーシ
ート73を両アクリル基板の他方の基板主面23に貼り
合わせて、当該シートをそれぞれの基板主面23に密着
させた。このルミラーシート73は、その屈折率がアク
リルと大きく異なり光の不透過性のシートであり、出射
側傾斜端面61R,61Lと向かい合う光透過面23A
を除いた範囲の基板主面23に合致する形状とされてい
る。このため、バイオセンサ70であっても、出射側傾
斜端面61R,61Lと向かい合う光透過面23Aを除
いた範囲の基板主面23は全反射面となる。つまり、第
4実施例では、クロム薄膜の蒸着に替えてルミラーシー
ト73にて、対向する基板主面23を全反射面とする。
【0097】上記構成のバイオセンサ70によれば、第
1実施例のバイオセンサ20等と同様の効果、例えば使
い勝手の向上や測定精度の向上等の他、次のような効果
を奏することができる。
【0098】光源ユニット30をアクリル基板22R,
22L内に納める必要がないことから、両アクリル基板
を薄くすることができる。しかも、当該基板を薄くして
光源ユニット30が基板外に光を照射してもその光は光
の不透過性のルミラーシート73により遮られて基板内
部に入り込むことはなく、アクリル基板の薄葉化になん
ら支障はない。このため、バイオセンサ70によれば、
アクリル基板22R,22Lを厚さが5mm以下、例え
ば2mm程度のものとすることができ、センサの小型・
軽量化を図ることができる。しかも、この小型・軽量化
に伴って運搬時等の取扱いが容易となる。
【0099】また、上端面26R,26Lに、第2実施
例のバイオセンサ50で説明したようにマッチングオイ
ル43を介在させてサンプルプレート44を載置するよ
う、バイオセンサ70を用いても、流動したマッチング
オイル43は透光性薄板72に遮られて光の光路に進入
することはない。このため、この第4実施例のバイオセ
ンサ70によれば、マッチングオイル43を用いた場合
であっても、測定対象基質の高い測定精度を維持するこ
とができる。
【0100】この他、次のような変形例のバイオセンサ
20Aとすることもできる。図22に示すように、この
変形例のバイオセンサ20Aでは、第1実施例のバイオ
センサ20の出射側端面25R,25Lを基板主面23
と同様にクロム薄膜の蒸着により全反射面とし、アクリ
ル基板22R,22Lの底面75R,75Lを光透過面
とする。そして、この底面75R,75LにCCD撮像
素子27R,27Lを固定して備える。この変形例のバ
イオセンサ20Aでは、光反射面29で反射した反射光
を更に出射側端面25R,25Lで反射させ、当該反射
光の光量を反射角ごとに底面75R,75Lにおいて測
定する。よって、CCD撮像素子27R,27Lの測定
分解能に適合した長さの光路をアクリル基板22R,2
2Lにおける反射にて確保するので、バイオセンサ20
Aによれば、センサの小型化をより一層促進することが
できる。
【0101】また、上記の各実施例では、二つのアクリ
ル基板22R,22Lを用いて一つの基質濃度を測定す
る場合について説明したが、次のように変形することが
できる。この変形例について、第3実施例のバイオセン
サ60を変形した場合を例に採り説明する。この変形例
のバイオセンサ80では、図23に示すように、第3実
施例のバイオセンサ60の両アクリル基板22R,22
LをN枚ずつ用いた(図には4枚の例を示す)。アクリ
ル基板22L1 ,22L2 ,22L3 ,22L4 とアク
リル基板22R1 ,22R2 ,22R3 ,22R4 は、
それぞれ高さが同じで長さがこの順に長くされている。
そして、これら各アクリル基板のそれぞれは、図示する
ように重ね合わせて接合されている。
【0102】また、こうして接合された各アクリル基板
の上面には、第3実施例のバイオセンサ60におけるA
u薄膜28に相当するAu薄膜81が各アクリル基板に
亘って蒸着形成されており、Au薄膜81下面が光反射
面とされる。そして、各アクリル基板には、光源ユニッ
ト収納凹所24に替わる光源ユニット収納凹所切欠82
が設けられている。そして、この光源ユニット収納凹所
切欠82には、ライン状に光を照射する図示しないライ
ン状光学ユニットが組み込み固定されている。なお、上
記光反射面に焦点が結ばれるよう、ライン状光学ユニッ
トは組み込み固定されていることは勿論である。
【0103】そして、このバイオセンサ80は、アクリ
ル基板22L1 とアクリル基板22R1 とを対とし、ア
クリル基板22L1 は活性のある生体物質が固定された
側のアクリル基板とし、アクリル基板22R1 は失活し
た生体物質が固定された側のアクリル基板とする。アク
リル基板22L2 とアクリル基板22R2 ,アクリル基
板22Li とアクリル基板22Ri についても同様であ
る。従って、バイオセンサ80は、対となる一方を基質
測定用のものとし他方をその補正用のセンサ部とするの
で、N種類の基質濃度を同時に測定することができる。
しかも、このような多種類の基質濃度測定が可能なセン
サを小型化することができる。なお、対とするガラス基
板の組み合わせは任意である。
【0104】次に、第5実施例について説明する。この
第5実施例では、上記した各実施例のバイオセンサとア
クリル基板22R,22Lを用いる点や光源ユニット3
0を有する点等でその構成は同一であり、以下の点でそ
の構成が相違する。
【0105】この第5実施例のバイオセンサ85では、
そのアクリル基板22R,22Lは、図24に示すよう
に、上記した第4実施例のバイオセンサ70と同様に傾
斜した入射側端面71R,71Lを有し、これを光源か
らの光の入射面とする。バイオセンサ85は、アクリル
基板22R,22Lをその基板主面23同士を接合させ
て備え、両アクリル基板における入射側端面71R,7
1Lの側には、非透光性の仕切板86を立設して有す
る。よって、この仕切板86により、アクリル基板22
R,22Lにはそれぞれの入射側端面71R,71Lか
ら独立に光が入射する。この場合、仕切板86を両アク
リル基板22R,22Lで挟持するよう構成することも
できる。
【0106】また、バイオセンサ85は、それぞれのア
クリル基板22R,22Lごとに光源ユニット30R,
30Lを備え、各光源ユニットからアクリル基板22
R,22Lに光を入射させる。このバイオセンサ85で
は、一方の光源ユニットから一方のアクリル基板に照射
された光は、仕切板86により他方のアクリル基板入射
することはない。もっとも、光源ユニットから集光して
照射される光(図3参照)が対応するアクリル基板の入
射側端面には達するものの、隣合うアクリル基板の入射
側端面には達しないように両光源ユニットを配置すれ
ば、仕切板86を用いなくても各光源ユニットからアク
リル基板22R,22Lに光を入射させることができ
る。また、図19に示すバイオセンサ70のように各光
源ユニットをそれぞれのアクリル基板の入射側端面に固
定するよう構成することもでき、この場合も仕切板86
は不要となる。
【0107】なお、光源ユニット30R,30Lは、上
記したセンサと同様に、アクリル基板22R,22Lの
上端面26R,26Lに蒸着形成されたAu薄膜28で
形成された光反射面29にp偏光を集光して照射するよ
う、設置されている。
【0108】また、バイオセンサ85は、上記した各セ
ンサと異なり、単一のCCD撮像素子27を有する。そ
して、このCCD撮像素子27は、上記のように接合し
たアクリル基板22R,22Lの基板主面23の延長上
に来るように配置されており、出射側端面25R,25
Lに対向して備え付けられている。従って、バイオセン
サ85の概略平面図である図25に示すように、それぞ
れの光源ユニット30R,30Lから照射された光(p
偏光)は、対応するアクリル基板22R,22Lにおい
て個別にその基板主面23間を伝送されて光反射面29
に至る。このp偏光は、光反射面29で全反射した後
は、反射光として個別にその基板主面23間を引き続き
伝送され、出射側端面25R,25Lを経てアクリル基
板22R,22Lから外部に出射する。そして、それぞ
れのアクリル基板22R,22Lから出射した反射光
(p偏光)は、上記のように配置されたCCD撮像素子
27に受光される。
【0109】光源ユニット30R,30Lは、それぞれ
電子制御装置40と接続されており、この電子制御装置
40からの制御信号により点灯する。本実施例では、電
子制御装置40により、光源ユニット30R,30Lの
一方の光源ユニットが点灯状態にある場合には、他方の
光源ユニットは消灯状態となるよう、光源ユニット30
R,30Lが点灯制御される。
【0110】また、バイオセンサ85でも、上記した各
センサと同様、アクリル基板22Lは、そのAu薄膜2
8に活性のある生体物質を固定化したリガンド層が形成
された基質測定用センサ部とされており、他方のアクリ
ル基板22Rは、Au薄膜28に失活した生体物質を固
定化したリガンド層が形成された補正用センサ部とされ
ている。
【0111】上記した第5実施例のバイオセンサ85を
用いた濃度測定装置45では、次のようにして基質濃度
の測定を行なう。なお、基質濃度の測定のためにこの第
5実施例の濃度測定装置が実行する基質濃度測定ルーチ
ンは、その個々の処理については図6に示した基質濃度
測定ルーチンとほぼ同一なので、図6のフローチャート
を適宜援用して説明する。
【0112】第5実施例の濃度測定装置では、まず、基
質測定用センサ部であるアクリル基板22Lの側の光源
ユニット30Lを点灯させて安定点灯を図り、この間に
は補正用センサ部であるアクリル基板22Rの側の光源
ユニット30Rを消灯させたままとする。この処理は、
図6に示すステップS100に相当する。光源ユニット
30Lの安定点灯後は、図6のステップS110〜ステ
ップS150までの処理を行なう。つまり、基質測定用
センサ部であるアクリル基板22Lについてのみ、光源
ユニット30Lからの光(p偏光)の照射,アクリル基
板22Lの基板主面23間の光の伝送並びに光反射面2
9での全反射およびCCD撮像素子27での反射光受光
を行なう。これにより、基質測定用センサ部で、各入射
角(θ1〜θ2 )ごとの光量が測定され、その内の光の
エネルギが最低となる反射角θS1が求められる(図7
(A)参照)。
【0113】その後は、それまで点灯していた光源ユニ
ット30Lを消灯されると共に、補正用センサ部である
アクリル基板22Rの側の光源ユニット30Rを点灯さ
せて安定点灯を図る。つまり、安定点灯させる光源ユニ
ットを変更する。そして、それ以後は、補正用センサ部
であるアクリル基板22Rについてのみ、図6のステッ
プS110〜ステップS150までの処理を行ない、補
正用センサ部で光のエネルギが最低となる反射角θS0が
求められる(図7(B)参照)。次いで、図6のステッ
プS160以降の処理を行なって基質濃度を算出する。
【0114】以上説明したようにこの第5実施例のバイ
オセンサ85によっても、測定基質に対する活性の有無
に応じて光のエネルギが最低となる反射角(θS1,θS
0)を算出でき、これを通して生物化学的反応以外の要
因(溶液の温度,誘電率等)に起因する測定誤差を排除
して測定精度の向上を図ることができる。しかも、バイ
オセンサ85によれば、この測定精度の向上を単一のC
CD撮像素子27を用いるだけで実現することができ
る。なお、バイオセンサ85によれば、上記した各セン
サの奏する効果(使い勝手の向上やコスト低下等)を得
ることができることは勿論である。
【0115】次に、第6実施例について説明する。この
第6実施例では、上記の第5実施例のバイオセンサ85
と、アクリル基板22R,22Lを用いる点や単一のC
CD撮像素子27を用いる点等でその構成は同一であ
り、以下の点でその構成が相違する。
【0116】この第6実施例のバイオセンサ87は、図
26に示すように、そのアクリル基板22R,22Lの
入射側端面71R,71Lに、当該端面を覆うようにし
て設置され当該端面への光の遮蔽と透過を切り換える液
晶シャッタ88R,88Lを備える。これら液晶シャッ
タ88R,88Lは、周知のTN方式(ツイストネマチ
ック方式)の液晶シャッタであり、電子制御装置40か
らの電圧の印加によりそれぞれの液晶の配列を変え光の
透過・遮蔽を行なう。よって、この液晶シャッタ88
R,88Lにより、アクリル基板22R,22Lにはそ
れぞれの入射側端面71R,71Lから独立に光が入射
する。そして、本実施例では、電子制御装置40によ
り、液晶シャッタ88R,88Lの一方の液晶シャッタ
が透過状態にある場合には、他方の液晶シャッタは遮蔽
状態となるよう、液晶シャッタ88R,88Lは通電制
御される。なお、液晶シャッタ88R,88Lを、それ
ぞれの基板の出射側端面25R,25L側に設けてもよ
いことは勿論である。
【0117】また、バイオセンサ87は、バイオセンサ
85とは異なり単一の光源ユニット30しか備えず、こ
の光源ユニットからの光を液晶シャッタ88R,88L
を経てアクリル基板22R,22Lに入射させる。な
お、この単一の光源ユニット30は、上記したセンサと
同様に、光反射面29にp偏光を集光して照射するよ
う、設置されている。
【0118】上記した第6実施例のバイオセンサ87を
用いた濃度測定装置45では、図6に示した基質濃度測
定ルーチンの個々の処理を以下のようにして実行し、基
質濃度の測定を行なう。つまり、まず、基質測定用セン
サ部であるアクリル基板22Lの側の液晶シャッタ88
Lを光の透過状態になるよう制御し、補正用センサ部で
あるアクリル基板22Rの側の液晶シャッタ88Rは光
の遮蔽状態においたままとする。具体的には、液晶シャ
ッタ88Rにのみ通電を行ない、液晶シャッタ88Lに
は通電を行なわない。その後は、図6のステップS10
0〜ステップS150までの処理を行なう。つまり、基
質測定用センサ部であるアクリル基板22Lについての
み、光源ユニット30からの光(p偏光)の照射,アク
リル基板22Lの基板主面23間の光の伝送並びに光反
射面29での全反射およびCCD撮像素子27での反射
光受光を行なう。これにより、基質測定用センサ部で、
各入射角(θ1 〜θ2 )ごとの光量が測定され、その内
の光のエネルギが最低となる反射角θS1が求められる
(図7(A)参照)。
【0119】その後は、それまで透過状態とされていた
液晶シャッタ88Lへの通電を開始して当該シャッタを
遮蔽状態におくと共に、補正用センサ部であるアクリル
基板22Rの側の液晶シャッタ88Rへの通電を停止し
てこれを透過状態におく。つまり、透過状態のシャッタ
を変更する。次いで、この状態で、補正用センサ部であ
るアクリル基板22Rについてのみ、図6のステップS
100〜ステップS150までの処理を行ない、光のエ
ネルギが最低となる反射角θS0が求められる(図7
(B)参照)。その後は、図6のステップS160以降
の処理を行なって基質濃度を算出する。
【0120】以上説明したようにこの第6実施例のバイ
オセンサ87によっても、上記の第5実施例のバイオセ
ンサ85と同一の効果を得ることができることは勿論で
ある。
【0121】以上本発明のいくつかの実施例について説
明したが、本発明はこの様な実施例になんら限定される
ものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において
種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
【0122】例えば、上記した実施例では、光源ユニッ
ト30をその出射側にp偏光板32を有するものとした
が、これに限るわけではない。具体的説明すると、光源
ユニット30をp偏光板32を有しないものとし、この
p偏光板32をCCD撮像素子27R,27Lの光受光
面に貼り付けた構成とすることもできる。また、バイオ
センサ70における透光性薄板72自体をp偏光板32
とすることもでき、このようにすれば部品点数の削減を
通してコスト低下を図ることができる。
【0123】また、Au薄膜28の表面(露出膜面)に
生体物質を固定したリガンド層を設ける場合を例に採り
上記各実施例を説明したが、Au薄膜28のこの表面
に、光反射面29からのエバネッセント領域(約100
nm)を越えないごく薄い膜厚(2〜3nm)でカルボ
ン酸アルコールや有機物の単分子膜或いは窒化シリコン
等の無機物の薄膜を形成することもできる。このように
単分子膜等を設けても、表面プラズモン共鳴現象が生じ
るので基質測定に影響はない。そして、このように単分
子膜等を設ければ、Au薄膜28の表面に基質を付着さ
せないので、前回の測定時の基質の残存による影響を受
けることがなく、測定精度の向上を図ることができる。
【0124】また、アクリル基板22R,22Lに替え
てガラス基板の他、光透過性を有する種々の樹脂基板を
用いることもできる。更に、上記の各実施例では、活性
のある生体物質を用いた基質測定用センサ部と失活した
生体物質を用いた補正用センサ部とを併用したが、基質
測定用センサ部のみを有するバイオセンサとすることも
できる。
【0125】つまり、図27に示すように、1枚のアク
リル基板22を有するバイオセンサ90とすることもで
きる。このバイオセンサ90も、Au薄膜28や光反射
面29,光源ユニット30およびCCD撮像素子27等
を有する点で、前述した数種のバイオセンサとその主要
な構成は同一である。しかし、図示するように、表裏の
基板主面23を周知の蒸著、スパッタリング法等により
その全面に亘ってクロム薄膜が形成された1枚のアクリ
ル基板22を採用した点において前述までのバイオセン
サと構成が相違する。このバイオセンサ90におけるア
クリル基板22であっても、図28に示すように、幾何
学的な全反射条件で光を反射する全反射面として表裏の
基板主面23を対向させ、周囲端面に設置した光源ユニ
ット30から入射した光を、この表裏の基板主面23間
に閉じ込めて伝送し、光反射面29で反射した光をCC
D撮像素子27まで表裏の基板主面23間に閉じ込めて
伝送する。
【0126】上記したいわゆる1チャンネル型のバイオ
センサ90によれば、1枚のアクリル基板22でセンサ
を構成できるので、部品点数の更なる低減を通して、一
層のコストダウンを図ることができる。また、板状のア
クリル基板22端面に直接光源を取付けることができる
ため、位置合わせ(光学系の調整)の簡略化を図ること
ができる。なお、1チャンネル型のバイオセンサ90で
は、前述までの2枚のアクリル基板を用いた2チャンネ
ル型に比べて温度によるドリフトの影響を受けやすい
が、短時間の測定であれば測定精度に与える影響は少な
く基質濃度の測定に支障はない。
【0127】また、2枚のアクリル基板を用いた2チャ
ンネル型の上記各センサ(バイオセンサ20,バイオセ
ンサ50,バイオセンサ85等)を、一方のアクリル基
板22と他方のアクリル基板22とで、そのAu薄膜2
8に形成するリガンド層に固定化した生体物質を異なる
ものとすることもできる。このような構成を採れば、リ
ガンド層に接触する被測定溶液中の異なる基質について
の濃度を同時に高精度で測定することができる。
【0128】また、ローパスフィルタ40bによるフィ
ルタ処理の後に回帰分析を行なって入射角(θS1,θS
0)を演算したが、ローパスフィルタ40bによるフィ
ルタ処理後の信号に基づいて入射角(θS1,θS0)を演
算するよう構成することもできる。この場合であって
も、ノイズが除去された信号に基づいた入射角(θS1,
θS0)の演算により、基質濃度の測定精度を向上させる
ことができる。
【0129】ここで、上記した実施例のバイオセンサの
変形例について、図をもって説明する。図29に示すよ
うに、第5実施例のバイオセンサ85を、アクリル基板
22R,22Lにおける出射側端面25R,25Lが凸
レンズのレンズ曲面を有するものとされたバイオセンサ
85Aとすることもできる。また、バイオセンサ85
を、図30に示すように、この出射側端面25R,25
Lが基板主面23に対して傾斜した傾斜面とされたバイ
オセンサ85Bとすることもできる。
【0130】これらの変形例のバイオセンサ85A,8
5Bでは、出射側端面25R,25Lでの光(反射光)
の屈折により光の進行経路がCCD撮像素子27に向け
て変更される。よって、これらの変形例によれば、CC
D撮像素子27での受光光量の増加を通して測定感度を
向上することができる。なお、このような変形を第6実
施例のバイオセンサ87について行なうことができるこ
とは勿論である。
【0131】更に、第5実施例のバイオセンサ85を、
図31,図32に示すように変形することもできる。図
31に示す変形例のバイオセンサ85Cは、CCD撮像
素子27の手前にシリンダレンズ91を備える。このバ
イオセンサ85Cでは、CCD撮像素子27における受
光領域にシリンダレンズ91により光を集光させる。よ
って、バイオセンサ85Cによれば、CCD撮像素子2
7での受光光量の増加を通して測定感度を向上すること
ができる。また、図32に示す変形例のバイオセンサ8
5Dは、アクリル基板22R,22LとCCD撮像素子
27との間に透光性のブロック92を介在させて、アク
リル基板とCCD撮像素子とを一体化させる。よって、
このバイオセンサ85Dによれば、アクリル基板22
R,22Lに対するCCD撮像素子27の位置決めが容
易であると共に、その位置関係を組み付け後に維持でき
使い勝手を向上させる。この場合、ブロック92をアク
リル基板22R,22Lと同一のアクリル樹脂から形成
すれば、不用意な光の屈折による外部への光の出射を起
こさないので好ましい。
【0132】また、バイオセンサ85Dを図33に示す
ように変形することもできる。このバイオセンサ85E
は、アクリル基板22R,22LとCCD撮像素子27
との間に透光性のブロック93を介在させて備え、当該
ブロックの外側対向面93a,93bをテーパ面とす
る。しかも、外側対向面93a,93bには、その全面
に亘ってクロム薄膜が蒸着形成されており、バイオセン
サ85Eは、この外側対向面93a,93bをブロック
内で反射面とする。よって、バイオセンサ85Eによれ
ば、CCD撮像素子27の位置決めの簡略化に加え、外
側対向面93a,93bでの反射により光の進行経路を
変えてCCD撮像素子27での受光光量の増加を図り、
これをもって測定感度を向上することができる。なお、
図31〜図33に示す変形を第6実施例のバイオセンサ
87について行なうことができることは勿論である。
【0133】また、上記の各実施例において基板主面を
全反射面とするに当たっては、クロム薄膜等の形成に限
る必要はない。つまり、アクリル等で形成される光透過
媒体が、その基板主面を屈折率の著しく異なる媒体(例
えば、空気等)に接している場合には、クロム薄膜等が
表面に形成されていなくても、基板主面にて十分に幾何
学的に全反射を生じさせることが可能であるからであ
る。上記した実施例において具体的に説明すれば、2枚
のアクリル基板を用いる2チャンネル型のバイオセンサ
20,21,50等の場合には、アクリル基板間に間隙
を設けるか屈折率の著しく異なる部材を介在させること
でクロム薄膜を形成する必要がなく、工数低減を通した
コスト低下を図ることができる。また、1チャンネル型
のバイオセンサ90の場合には、アクリル基板がその屈
折率が略同一の媒体に接していない限り、クロム薄膜を
形成する必要がなく、工数低減を通したコスト低下を図
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例のバイオセンサ20をその正面,平
面および右側面から示す概略構成図。
【図2】バイオセンサ20の要部の概略分解斜視図。
【図3】バイオセンサ20に用いる光源ユニット30の
拡大断面図。
【図4】バイオセンサ20における出射側端面25R,
25Lでの光の伝送の様子を説明する模式図。
【図5】電子制御装置40の概略構成を示すブロック
図。
【図6】基質濃度測定ルーチンの処理を示すフローチャ
ート。
【図7】基質濃度測定ルーチンにおける処理の際に、C
CD撮像素子27R,27Lから得られる入射角とその
光量との相関関係を示すグラフ。
【図8】基質濃度測定ルーチンのステップS150にお
ける入射角(θS1,θS0)の算出の様子を説明するため
の説明図。
【図9】同じく、入射角(θS1,θS0)の算出の様子を
説明するための説明図。
【図10】第1実施例の変形例におけるバイオセンサ2
1をその正面,平面および右側面から示す概略構成図。
【図11】第2実施例のバイオセンサ50をその正面,
平面および右側面から示す概略構成図。
【図12】第3実施例のバイオセンサ60をその正面,
平面および右側面から示す概略構成図。
【図13】バイオセンサ60の要部の概略分解斜視図。
【図14】バイオセンサ60における出射側傾斜端面6
1R,61L近傍での光の伝送の様子を説明する模式
図。
【図15】バイオセンサ60の第1の変形例におけるバ
イオセンサの要部の概略分解斜視図。
【図16】この変形例における出射側傾斜端面61R,
61L近傍での光の伝送の様子を説明する模式図。
【図17】バイオセンサ60の第2の変形例におけるバ
イオセンサ64をその正面,平面および右側面から示す
概略構成図。
【図18】図17の18−18線断面図。
【図19】第4実施例のバイオセンサ70の概略斜視
図。
【図20】バイオセンサ70における光反射面29での
光の反射の様子を示す模式図。
【図21】バイオセンサ70の分解斜視図。
【図22】変形例のバイオセンサ20Aをその正面,平
面および右側面から示す概略構成図。
【図23】変形例のバイオセンサ80の概略斜視図。
【図24】第5実施例のバイオセンサ85の概略斜視
図。
【図25】このバイオセンサ85の概略平面図。
【図26】第6実施例のバイオセンサ87の概略斜視
図。
【図27】変形例のバイオセンサ90をその正面,平面
および右側面から示す概略構成図。
【図28】バイオセンサ90における光の伝送の様子を
説明する模式図。
【図29】第5実施例のバイオセンサ85の変形例であ
るバイオセンサ85Aの概略平面図。
【図30】他の変形例であるバイオセンサ85Bの概略
平面図。
【図31】他の変形例であるバイオセンサ85Cの概略
平面図。
【図32】他の変形例であるバイオセンサ85Dの概略
平面図。
【図33】他の変形例であるバイオセンサ85Eの概略
平面図。
【符号の説明】
20…バイオセンサ 20A…バイオセンサ 21…バイオセンサ 22…アクリル基板 22L…アクリル基板 22L1〜22L4,22Li…アクリル基板 22R…アクリル基板 22R1〜22R4,22Ri…アクリル基板 23…基板主面 23A…光透過面 24…光源ユニット収納凹所 25R,25L…出射側端面 26R,26L…上端面 27…CCD撮像素子 27R,27L…CCD撮像素子 28…Au薄膜 29…光反射面 30…光源ユニット 30R,30L…光源ユニット 32…p偏光板 34…光源 38…レンズ 40…電子制御装置 40a…論理演算回路 40b…ローパスフィルタ 45…濃度測定装置 50…バイオセンサ 60,70,80,85…バイオセンサ 85A,85B85C,85D,85E…バイオセンサ 87,90…バイオセンサ 61R,61L…出射側傾斜端面 62…シリンダレンズ 64…バイオセンサ 71R,71L…入射側端面 72…透光性薄板 73…ルミラーシート 75R,75L…底面 81…Au薄膜 82…光源ユニット収納凹所切欠 86…仕切板 88R,88L…液晶シャッタ

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属薄膜が設けられた光反射面において
    幾何学的な全反射条件で光を反射する透光性の光透過媒
    体を有し、該光透過媒体と前記金属薄膜でエバネッセン
    ト波結合を形成する光学系を用いて、前記金属薄膜に接
    触した被測定溶液中の測定対象基質を測定するバイオセ
    ンサであって、 前記光学系は、 光源からの光を前記光反射面に集光して照射する入射光
    側光学系と、 前記光反射面で反射し前記光透過媒体から外部に出射す
    る反射光を受光し、該反射光の光量を反射角ごとに検出
    する出射側光学系と、 前記入射光側光学系又は前記出射側光学系において光を
    p偏光する偏光手段と、 幾何学的な全反射条件で光を反射する全反射面を対向さ
    せ、該全反射面間において光の波動を閉じ込めて光を伝
    送する透光性基板とを備え、 該透光性基板は、前記光透過媒体に至るまでの前記入射
    光側光学系の光の伝送路を形成すると共に、前記光透過
    媒体からの前記出射側光学系の光の伝送路を形成するこ
    とを特徴とするバイオセンサ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のバイオセンサであって、 前記光透過媒体は前記透光性基板の一部とされており、
    前記光反射面は前記透光性基板の一端面に前記金属薄膜
    を設けて形成されているバイオセンサ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載のバイオセン
    サであって、 前記入射光側光学系は、光源と該光源から照射された光
    を焦点に集光するレンズとを一体化した光源ユニットを
    備え、 該光源ユニットと前記透光性基板とを、前記レンズが前
    記光反射面に焦点を結ばせると共に前記レンズの光軸を
    前記光反射面に対して傾斜させて、前記透光性基板の前
    記一端面と交差する他の端面側で固定して備え、 前記出射側光学系は、前記光反射面で反射し外部に出射
    する反射光を、前記光反射面における反射角ごとに一度
    に受光し、該反射光の光量を反射角ごとに検出する受光
    手段を備えるバイオセンサ。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のバイオセンサであって、 前記光源ユニットは、前記透光性基板の前記一端面と傾
    斜して交差する前記他の端面に透光性の薄板を介在させ
    て直接固定されているバイオセンサ。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のバイオセンサであって、 前記偏光手段は、透過する光を該透過の間にp偏光する
    偏光板であり、前記透光性の薄板として前記光源ユニッ
    トと前記透光性基板の前記他の端面との間に介在するバ
    イオセンサ。
  6. 【請求項6】 請求項3記載のバイオセンサであって、 前記光源ユニットは、前記透光性基板の前記他の端面側
    に前記一端面に対して傾斜して形成された凹所に組み込
    まれ、該凹所底部から前記透光性基板内に光を入射する
    バイオセンサ。
  7. 【請求項7】 請求項1又は請求項2記載のバイオセン
    サであって、 前記形成された前記出射側光学系の光の伝送路の末端に
    当たる前記透光性基板の端面は、前記対向する全反射面
    に対して傾斜し、幾何学的な全反射条件で光を反射する
    全反射傾斜端面とされており、 該全反射傾斜端面で反射した光が到達する範囲の前記対
    向する全反射面は、少なくとも該範囲に限って外部に光
    を透過する透過面とされており、 前記出射側光学系は、該透過面を透過して外部に出射す
    る光を受光するものであるバイオセンサ。
  8. 【請求項8】 請求項1又は請求項2記載のバイオセン
    サであって、 第1の前記透光性基板と第2の前記透光性基板とを有
    し、 該第1,第2の透光性基板を、両透光性基板が前記形成
    した前記出射側光学系の光の伝送路を伝送された光が単
    一の前記出射側光学系に受光されるよう配置して備え、 前記第1,第2の透光性基板の一方の透光性基板につい
    て、前記単一の出射側光学系に前記伝送された光が受光
    されている場合には、他方の透光性基板については、前
    記単一の出射側光学系への光の受光を阻止する受光阻止
    手段を有するバイオセンサ。
  9. 【請求項9】 請求項8記載のバイオセンサであって、 前記受光阻止手段は、 前記第1の透光性基板が前記形成した前記入射光側光学
    系の光の伝送路に光を導くための第1の光源と、 前記第2の透光性基板が前記形成した前記入射光側光学
    系の光の伝送路に光を導くための第2の光源と、 前記第1,第2の光源の一方の光源が点灯状態にある場
    合には、他方の光源を消灯状態にして両光源を点灯制御
    する点灯手段とを有するバイオセンサ。
  10. 【請求項10】 請求項8記載のバイオセンサであっ
    て、 前記受光阻止手段は、 前記第1の透光性基板における前記光の伝送路の入口側
    端面と出口側端面の少なくとも一方に設けられ、前記光
    の伝送路に対する光の遮蔽と透過を行なう第1のシャッ
    ターと、 前記第2の透光性基板における前記光の伝送路の入口側
    端面と出口側端面の少なくとも一方に設けられ、前記光
    の伝送路に対する光の遮蔽と透過を行なう第2のシャッ
    ターと、 前記第1,第2のシャッターの一方のシャッターが透過
    状態である場合には、他方のシャッターを遮蔽状態にし
    て両シャッターを制御するシャッター制御手段とを有す
    るバイオセンサ。
  11. 【請求項11】 被測定溶液中の測定対象基質の濃度を
    求める濃度測定装置であって、 請求項1ないし請求項10いずれか記載のバイオセンサ
    と、 該バイオセンサの前記出射側光学系と接続され、該出射
    側光学系が検出した前記反射角ごとの反射光光量を入力
    信号とし、入力信号に所定のフィルタ処理を施してノイ
    ズを除去した信号を出力信号とするフィルタ手段と、 該フィルタ手段からの出力信号に基づいて、前記測定対
    象基質の濃度を演算する演算手段と、を備えることを特
    徴とする濃度測定装置。
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