JP5510721B2 - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Description
そして、定着ベルトがヒータによって加熱された金属部材によって加熱されて、ニップ部に向けて搬送された記録媒体上のトナー像がニップ部にて熱と圧力とを受けて記録媒体上に定着されることになる。
しかし、幅方向のサイズが小さな記録媒体(小サイズ紙)が連続的に通紙される場合等には、金属部材や定着ベルトの非通紙領域が過昇温してしまい、金属部材や定着ベルトに熱的ダメージが生じやすくなっていた。
また、本願において、「幅方向」とは、記録媒体の通紙方向に対して直交する方向であるものと定義する。
図1〜図6にて、この発明の実施の形態1について詳細に説明する。
まず、図1にて、画像形成装置全体の構成・動作について説明する。
図1に示すように、本実施の形態1における画像形成装置1は、タンデム型カラープリンタである。画像形成装置本体1の上方にあるボトル収容部101には、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応した4つのトナーボトル102Y、102M、102C、102Kが着脱自在(交換自在)に設置されている。
ボトル収容部101の下方には中間転写ユニット85が配設されている。その中間転写ユニット85の中間転写ベルト78に対向するように、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応した作像部4Y、4M、4C、4Kが並設されている。
その後、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの表面は、露光部3から発せられたレーザ光Lの照射位置に達して、この位置での露光走査によって各色に対応した静電潜像が形成される(露光工程である。)。
その後、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの表面は、中間転写ベルト78及び第1転写バイアスローラ79Y、79M、79C、79Kとの対向位置に達して、この位置で感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上のトナー像が中間転写ベルト78上に転写される(1次転写工程である。)。このとき、感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上には、僅かながら未転写トナーが残存する。
最後に、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの表面は、不図示の除電部との対向位置に達して、この位置で感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上の残留電位が除去される。
こうして、感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上でおこなわれる、一連の作像プロセスが終了する。
ここで、中間転写ユニット85は、中間転写ベルト78、4つの1次転写バイアスローラ79Y、79M、79C、79K、2次転写バックアップローラ82、クリーニングバックアップローラ83、テンションローラ84、中間転写クリーニング部80、等で構成される。中間転写ベルト78は、3つのローラ82〜84によって張架・支持されるとともに、1つのローラ82の回転駆動によって図1中の矢印方向に無端移動される。
そして、中間転写ベルト78は、矢印方向に走行して、各1次転写バイアスローラ79Y、79M、79C、79Kの1次転写ニップを順次通過する。こうして、感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上の各色のトナー像が、中間転写ベルト78上に重ねて1次転写される。
その後、中間転写ベルト78は、中間転写クリーニング部80の位置に達する。そして、この位置で、中間転写ベルト78上の未転写トナーが回収される。
こうして、中間転写ベルト78上でおこなわれる、一連の転写プロセスが終了する。
詳しくは、給紙部12には、転写紙等の記録媒体Pが複数枚重ねて収納されている。そして、給紙ローラ97が図1中の反時計方向に回転駆動されると、一番上の記録媒体Pがレジストローラ対98のローラ間に向けて給送される。
その後、記録媒体Pは、排紙ローラ対99のローラ間を経て、装置外へと排出される。排紙ローラ対99によって装置外に排出された被転写Pは、出力画像として、スタック部100上に順次スタックされる。
こうして、画像形成装置における、一連の画像形成プロセスが完了する。
図2〜図5に示すように、定着装置20は、定着部材としての定着ベルト21(ベルト部材)、固定部材26、金属部材22(加熱部材)、補強部材23、反射部材24(反射板)、加熱手段としてのヒータ25(熱源)、加圧回転体としての加圧ローラ31、温度センサ40A、40B、断熱部材27、ステー部材28、反射板可動機構48、49、等で構成される。
定着ベルト21の基材層は、層厚が30〜50μmであって、ニッケル、ステンレス等の金属材料やポリイミド等の樹脂材料で形成されている。
定着ベルト21の弾性層は、層厚が100〜300μmであって、シリコーンゴム、発泡性シリコーンゴム、フッ素ゴム、等のゴム材料で形成されている。弾性層を設けることで、ニップ部における定着ベルト21表面の微小な凹凸が形成されなくなり、記録媒体P上のトナー像Tに均一に熱が伝わりユズ肌画像の発生が抑止される。
定着ベルト21の離型層は、層厚が10〜50μmであって、PFA(テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、ポリイミド、ポリエーテルイミド、PES(ポリエーテルサルファイド)、等の材料で形成されている。離型層を設けることで、トナーT(トナー像)に対する離型性(剥離性)が担保される。
定着ベルト21の内部(内周面側)には、固定部材26、ヒータ25(加熱手段)、金属部材22、補強部材23、反射部材24、断熱部材27、ステー部材28、等が設置されている。
ここで、固定部材26は、定着ベルト21の内周面21aに摺接するように固定されている。そして、固定部材26が定着ベルト21を介して加圧ローラ31に圧接することで、記録媒体Pが搬送されるニップ部が形成される。図3を参照して、固定部材26は、その幅方向両端部が定着装置20の側板43に固定支持されている。なお、固定部材26の構成については、後でさらに詳しく説明する。
そして、略パイプ状に形成された金属部材22は、ヒータ25の輻射熱により加熱されて定着ベルト21を加熱する(熱を伝える。)。すなわち、金属部材22がヒータ25によって直接的に加熱されて、金属部材22を介して定着ベルト21がヒータ25によって間接的に加熱されることになる。定着ベルト21の加熱効率を良好に維持するためには、金属部材22の厚さを0.1mm以下に設定することが好ましい。
金属部材22の材料としては、ステンレス鋼、ニッケル、アルミニウム、鉄、等の金属熱伝導体(熱伝導性を有する金属である。)を用いることができるが、その中でも単位体積の熱容量比(密度×比熱である。)が比較的小さいフェライト系ステンレス鋼が好適である。本実施の形態1では、金属部材22の材料として、フェライト系ステンレス鋼であるSUS430を用いている。また、金属部材22の厚さを0.1mmに設定している。
なお、本実施の形態1では、図5に示すように、2つの温度センサ40A、40Bが設置されている。そして、第1の温度センサ40Aによって定着ベルト21における幅方向中央部(小サイズ紙の通紙領域Mに対応する部分である。)の表面温度が検知されて、第2の温度センサ40Bによって定着ベルト21における幅方向端部(小サイズ紙の非通紙領域Nに対応する部分である。)の表面温度が検知される。そして、通常時には、主として第1の温度センサ40Aによって検知された結果に基いて、ヒータ25の出力制御がおこなわれる。
また、金属部材22と定着ベルト21とが摺接しても定着ベルト21の磨耗が軽減されるように、定着ベルト21の内周面には、双方の部材21、22の間にはフッ素グリス等の潤滑剤が塗布されている。
なお、本実施の形態1では、金属部材22の断面形状が略円形になるように形成したが、金属部材22の断面形状が多角形になるように形成することもできるし、金属部材22の周面にスリットを設けることもできる。
なお、補強部材23は、上述した機能を満足するために、ステンレスや鉄等の機械的強度が高い金属材料で形成することが好ましい。
また、本実施の形態1において、補強部材23は、金属部材22の内部を概ね2つの空間に分けるように配設された板状部材である。
このように、ヒータ25と補強部材23との間に反射部材24を設けることで、ヒータ25から補強部材23に向かう熱(光)が、反射部材24によって反射して、金属部材22の加熱に用いられることになるために、定着ベルト21(金属部材22)の加熱効率がさらに向上することになる。
なお、反射部材24の構成・動作については、後でさらに詳しく説明する。
また、本実施の形態1では、定着ベルト21の直径が加圧ローラ31の直径とほぼ同等になるように形成したが、定着ベルト21の直径が加圧ローラ31の直径よりも小さくなるように形成することもできる。その場合、ニップ部における定着ベルト21の曲率が加圧ローラ31の曲率よりも小さくなるために、ニップ部から送出される記録媒体Pが定着ベルト21から分離され易くなる。
なお、本実施の形態1では、ニップ部を形成する固定部材26の形状を凹状に形成したが、ニップ部を形成する固定部材26の形状を平面状に形成することもできる。すなわち、固定部材26の摺接面(加圧ローラ31に対向する面である。)が平面形状になるように形成することができる。これにより、ニップ部の形状が記録媒体Pの画像面に対して略平行になって、定着ベルト21と記録媒体Pとの密着性が高まるために定着性が向上する。さらに、ニップ部の出口側における定着ベルト21の曲率が大きくなるために、ニップ部から送出された記録媒体Pを定着ベルト21から容易に分離することができる。
金属板を曲げ加工することにより形成する略パイプ状の金属部材22は、その肉厚を薄くすることができるために、ウォームアップ時間を短縮することができる。しかし、金属部材22自身の剛性は小さくなっているため、加圧ローラ31の加圧力に抗しきれずに、撓んだり、変形することがある。パイプ状の金属部材22が変形してしまうと所望のニップ幅が得られずに、定着性が低下するという問題が生じる。これに対して、本実施の形態1では、薄肉の金属部材22とは別に高剛性の固定部材26を設置してニップ部を形成しているために、そのような問題が生じるのを未然に防止することができる。
本実施の形態1では、定着ベルト21と金属部材22とがほぼ全周にわたって近接しているため、加熱待機時(プリント動作待機時)においても定着ベルト21を周方向に温度ムラなく加熱できる。したがって、プリント要求を受けた後、速やかにプリント動作をおこなうことができる。このとき、従来のオンデマンド方式の定着装置(例えば、特許第2884714号公報参照。)では、ニップ部で加熱待機時に加圧ローラを変形させたまま熱を与えてしまうと、加圧ローラのゴムの材質によっては、熱劣化を起こして加圧ローラの寿命が短くなってしまったり、加圧ローラに圧縮永久ひずみが発生してしまったりする(ゴムの圧縮永久ひずみは、ゴムの変形に加熱が加わることにより増大する。)。そして、加圧ローラに圧縮永久ひずみが発生すると、加圧ローラの一部が凹んだ状態になり、所望のニップ幅が得られないため、定着不良が発生したり、回転時に異音が生じたりする。
これに対して、本実施の形態1では、固定部材26と金属部材22との間に断熱部材27が設置されているために、加熱待機時に金属部材22の熱が固定部材26に達しにくくなる。したがって、加熱待機時に加圧ローラ31が変形した状態で高温加熱される不具合が軽減されて、上述の問題が生じるのを抑止することができる。
これに対して、本実施の形態1では、固定部材26と金属部材22との間に断熱部材27が設置されているために、金属部材22の熱がニップ部の潤滑剤に達しにくくなる。したがって、潤滑剤の高温による劣化が軽減されて、上述の問題が生じるのを抑止することができる。
略パイプ状の金属部材22は、0.1mm厚のステンレス板に曲げ加工を施して形成したものである。したがって、ステンレス板を曲げ加工によって所望のパイプ形状に加工しようとしても、そのままでは、スプリングバックによって径が大きくなる方向に開いてしまい所望のパイプ形状を形成することができない。そして、金属部材22がスプリングバックによって開いてしまうと、定着ベルト21の内周面に接触してしまい定着ベルト21を傷つけたり、定着ベルト21との接触ムラによる定着ベルト21の加熱ムラが生じたりしてしまう。本実施の形態1では、このような不具合が生じるのを抑止するために、金属部材22の開口部が形成された凹部(曲げ部)をステー部材28で固定することによって、金属部材22のスプリングバックによる変形を抑止している。具体的には、スプリングバック力に抗するように曲げ加工が施された金属部材22の形状を保持しながら、金属部材22の内周面側からステー部材28を凹部に圧入する。
上述したように、金属板を曲げ加工することにより形成する略パイプ状の金属部材22は、その肉厚を薄くすることができるために、ウォームアップ時間を短縮することができる。しかし、金属部材22自身の剛性は小さくなっているため、加圧ローラ31の加圧力が金属部材22に作用すると、その加圧力に抗しきれずに、撓んだり、変形してしまう。そして、パイプ状の金属部材22が変形してしまうと所望のニップ幅が得られずに、定着性が低下するという問題が生じてしまう。これに対して、本実施の形態1では、薄肉の金属部材22に凹部(固定部材26が挿設されている部分である。)をニップ部から離れるように設けて、加圧ローラ31の加圧力が金属部材22に直接的に作用しないように構成しているために、そのような問題が生じるのを未然に防止することができる。
装置本体1の電源スイッチが投入されると、ヒータ25に電力が供給されるとともに、加圧ローラ31の図2中の矢印方向の回転駆動が開始される。これにより、ニップ部の位置における加圧ローラ31との摩擦力によって、定着ベルト21も図2中の矢印方向に従動(回転)する。
その後、給紙部12から記録媒体Pが給送されて、2次転写ローラ89の位置で、記録媒体P上に未定着のカラー画像が担持(転写)される。未定着画像T(トナー像)が担持された記録媒体Pは、不図示のガイド板に案内されながら図2の矢印Y10方向に搬送されて、圧接状態にある定着ベルト21及び加圧ローラ31のニップ部に送入される。
そして、金属部材22(ヒータ25)によって加熱された定着ベルト21による加熱と、補強部材23によって補強された固定部材26と加圧ローラ31との押圧力とによって、記録媒体Pの表面にトナー像Tが定着される。その後、ニップ部から送出された記録媒体Pは、矢印Y11方向に搬送される。
図5等を参照して、本実施の形態1における定着装置20には、ヒータ25から射出された光(赤外線)を金属部材22の内周面に向けて反射する反射面を具備する反射部材24(反射板)が、補強部材23に設置されている。そして、この反射部材24は、幅方向両端部の反射面が可動して幅方向中央部の側に向けて傾斜するように構成されている。
詳しくは、反射部材24(リフレクタ)は、補強部材23上における幅方向中央部(小サイズ紙の通紙領域Mに対応する部分である。)に固設された第1反射平板24a(固定反射平板)と、幅方向両端部(小サイズ紙の非通紙領域Nに対応する部分である。)にそれぞれ設置された第2反射平板24b(可動反射平板)と、で構成されている。そして、第2反射平板24bは、幅方向中央部側に設けられた回転軸24cを中心に回動可能に補強部材23上に支持されている。そして、第2反射平板24bは、必要に応じて、反射板可動機構48、49によって回転軸24cを中心にして回動されることになる(図5の状態から図6の状態への回動である。)。
なお、第1反射平板24aや第2反射平板24bの反射面は、表面輻射率が小さくてヒータ25から射出する光(赤外線)に対する反射率が高いアルミニウムや銀等の材料で形成されている。
詳しくは、反射板可動機構は、カムローラ48、付勢部材としての引張スプリング49、カムローラ48を幅方向(図5、図6の左右方向である。)に可動する駆動部(不図示である。)、等によって構成されている。カムローラ48は、駆動部によって、第2反射平板24bの非反射面(反射面の反対側の面である。)に接触可能に幅方向に移動して、第2反射平板24bの反射面が幅方向中央部の側に向けて傾斜する位置に回動されるように第2反射平板24bを付勢する。引張スプリング49(付勢部材)は、第2反射平板24bの反射面が第1反射平板24aの反射面に対して平行になる位置に回動されるように第2反射平板24bを付勢する。
これに対して、駆動部によってカムローラ48が幅方向中央部の側に向けて可動されると、第2反射平板24bは、引張スプリング49のスプリング力に抗するようにカムローラ48に押動されて、幅方向中央部の側に向けて傾斜する(図6の状態である。)。このような状態において、ヒータ25から射出されて直接的に反射部材24の反射面に達して反射する光(図6の一点鎖線矢印で示す光路をとる光である。)は、図5の状態とは異なり、金属部材22における幅方向中央部の内周面に向けて角度を変えて反射することになる(幅方向中央部に集光される)。
具体的に、通紙可能な最大サイズの記録媒体P(例えば、A3サイズの記録媒体Pである。)が通紙される場合には、その通紙領域が定着ベルト21の幅方向全域M、N(又は、ヒータ25の有効加熱範囲)に対応するため、第2反射平板24bは図5の位置になるように可動制御される。これにより、定着ベルト21(又は、金属部材22)の幅方向全域M、Nにわたって、ヒータ25から直接的に照射される光と、第1反射平板24a及び第2反射平板24bによって反射された光と、がほぼ均一に照射されることになって、定着ベルト21が幅方向全域M、Nにわたって均一に加熱されて、最大サイズの記録媒体Pの幅方向全域M、Nに良好な定着画像を形成することができる。
これに対して、小サイズの記録媒体P(例えば、A4サイズの記録媒体Pである。)が通紙される場合には、その通紙領域が定着ベルト21(又は、ヒータ25の有効加熱範囲)の幅方向中央部のみに対応するため、第2反射平板24bは図6の位置に傾斜するように可動制御される。これにより、幅方向両端部(非通紙領域N)では、ヒータ25から射出して第2反射平板24bに達した光が、第2反射平板24bで反射した後に、定着ベルト21の幅方向中央部に向けて照射される。また、幅方向中央部(通紙領域M)では、ヒータ25から射出して第1反射平板24aに達した光が、第1反射平板24aの反射面で反射されて、そのまま定着ベルト21の幅方向中央部に向けて照射される。すなわち、定着ベルト21の幅方向両端部では第2反射平板24bによって反射された光による照射がほとんどないために、定着ベルト21(又は、金属部材22)の幅方向両端部Nの過昇温が低減される。これに対して、定着ベルト21の幅方向中央部Mでは、ヒータ25から直接的に照射される光と、第1反射平板24aによって反射された光と、第2反射平板24bによって反射された光(図6の一点鎖線矢印で示すものである。)と、による照射があるために、定着ベルト21の幅方向中央部が効率的に加熱されて、小サイズの記録媒体Pの通紙領域全域Mに良好な定着画像を形成することができる。
そのため、小サイズ紙を連続的に通紙したときであっても定着ベルト21の幅方向両端部の過昇温を低減することができるとともに、その直後に大サイズ紙を通紙してもホットオフセットが発生する不具合を低減することができる。さらに、小サイズ紙を通紙するときには、ヒータ25の幅方向両端部(非通紙領域N)から射出される光を第2反射平板24bによる反射によって定着ベルト21の幅方向中央部(通紙領域M)の加熱に利用しているため、ヒータ25の熱エネルギを有効活用することができる。
具体的には、第1温度センサ40Aによる検知温度と第2温度センサ40Bによる検知温度との差が所定値以上である場合には、定着ベルト21の幅方向端部の過昇温が生じているものとして、第2反射平板24bを図5の状態から図6の状態に可動制御する。このような場合でも、上述した効果と同様の効果を得ることができる。
ニップ部上流側は定着ベルト21の張り側(張力が大きい側である。)になるため、ニップ部下流側に比べて、定着ベルト21と金属部材22とのクリアランス量が比較的小さくなる(全体的に小さく設定されているクリアランス量がさらに小さくなる。)。そのため、金属部材22の熱を定着ベルト21に効率的に伝達しやすくなるので、ヒータ25をニップ部上流側の空間に設置している。また、反射部材24によって反射されるヒータ光が、金属部材22の内周面に周方向にわたって広く均一に拡散されるように、ヒータ25はニップ部上流側の空間のほぼ中央に配設されている。
図7及び図8にて、この発明の実施の形態2について詳細に説明する。
図7は、実施の形態2における定着装置20に設置される反射部材24の一部を示す構成図である。また、図8は、図7の反射部材24における第2反射平板24bが傾斜した状態を示す図であって、前記実施の形態1における図6に相当する図である。
本実施の形態2における定着装置は、反射部材24の第2反射平板24bを傾斜させる機構が、前記実施の形態1のものとは相違する。
第1形状記憶合金51と第2形状記憶合金52とは、いずれも、第2反射平板24bの非反射面(反射面の反対側の面である。)に、軟質な保護材料を介して間接的に当接するように配設されている。そして、第1形状記憶合金51は、通電加熱による変形によって、第2反射平板24bの反射面が幅方向中央部の側に向けて傾斜する位置に回動されるように第2反射平板24bを付勢する。これに対して、第2形状記憶合金52は、通電加熱による変形によって、第2反射平板24bの反射面が第1反射平板24aの反射面に対して平行になる位置に回動されるように第2反射平板24bを付勢する。
なお、第1形状記憶合金51と第2形状記憶合金52とにそれぞれ通電する電源部及び電気配線の図示は省略している。
これに対して、不図示の電源部から第2形状記憶合金52への通電がおこなわれて、第2形状記憶合金52自体の電気抵抗によって第2形状記憶合金52が加熱されると、図7に示すように、形状記憶性能によって第2形状記憶合金52が平面状に変形する。これにともない、通電加熱されていない第1形状記憶合金51も第2形状記憶合金52とともに平面状に変形する。さらに、第2反射平板24bは、第2形状記憶合金52(アクチュエータ50)の付勢力によって、その反射面が第1反射平板24aの反射面と同一平面上になるように変形する(図7の状態である。)。このような状態において、ヒータ25から射出されて直接的に金属部材22の内周面に直交するように達する光(図7の破線矢印で示す光路をとる光である。)と同じように、ヒータ25から射出されて直接的に反射部材24の反射面に直交するように達して反射する光(図7の一点鎖線矢印で示す光路をとる光である。)も金属部材22の内周面に直交するように達することになる。
図9にて、この発明の実施の形態3について詳細に説明する。
図9は、実施の形態3における定着装置20を示す構成図であって、前記実施の形態1における図2に相当する図である。本実施の形態3における定着装置20は、主として補強部材23の構成が、前記実施の形態1のものとは相違する。
図10にて、この発明の実施の形態4について詳細に説明する。
図10は、実施の形態4における定着装置20を示す構成図であって、前記実施の形態1における図2に相当する図である。本実施の形態4における定着装置20は、主として補強部材23の構成が、前記実施の形態1のものとは相違する。
図11にて、この発明の実施の形態5について詳細に説明する。
図11は、実施の形態5における定着装置20を示す構成図であって、前記実施の形態1における図2に相当する図である。本実施の形態5における定着装置20は、主として補強部材23の構成が、前記実施の形態1のものとは相違する。
このようにW字状に形成された補強部材23は、図2や図9に示す補強部材23と比較して、金属部材22の内部においてヒータ25によって直接的に加熱されない領域を小さくすることができるため、金属部材22が周方向にわたって均一に加熱されやすい。そのため、定着ベルト21の周方向の温度分布も均一化されやすくなるとともに、定着ベルト21の加熱効率もさらに向上することになる。また、このようにW字状に形成された補強部材23は、非ニップ部側の空間を充分に確保しつつ、図11の破線で囲んだ2つの領域にて加重方向(加圧ローラ31によって加圧される方向であって、図11の左右方向である。)の長さを充分にとっているため、補強部材23の撓みに対する強度を充分に確保することができる。
図12にて、この発明の実施の形態6について詳細に説明する。
図12は、実施の形態6における定着装置20を示す構成図であって、前記実施の形態1における図2に相当する図である。本実施の形態6における定着装置20は、主として金属部材22や補強部材23の構成が、前記実施の形態1のものとは相違する。
さらに、本実施の形態5における定着装置20の補強部材23は、前記実施の形態4のものと同様に、金属部材22の内部をニップ部側と非ニップ部側との2つの空間に分けるようにT字状に形成されている。
20 定着装置、
21 定着ベルト(定着部材)、
22 金属部材(加熱部材)、
23 補強部材、
24 反射部材、
24a 第1反射平板(固定反射平板)、
24b 第2反射平板(可動反射平板)、
24c 回転軸、
25 ヒータ、
26 固定部材、
31 加圧ローラ(加圧回転体)、
48 カムローラ、 49 引張スプリング(付勢部材)、
51 第1形状記憶合金、 52 第2形状記憶合金、 P 記録媒体。
Claims (6)
- 所定方向に走行してトナー像を加熱して溶融するとともに、可撓性を有する無端状の定着ベルトと、
前記定着ベルトの内周面側に固設されて、当該定着ベルトを介して加圧回転体に圧接して記録媒体が搬送されるニップ部を形成する固定部材と、
前記定着ベルトの内周面に対向するように固設されて前記定着ベルトを加熱するとともに、その内周面側に固設されたヒータによって加熱されるパイプ状の金属部材と、
前記金属部材の内周面側に固設されて前記固定部材に直接的又は間接的に当接して当該固定部材を補強する補強部材と、
前記ヒータと前記補強部材との間に設置されて当該ヒータから射出された光を前記金属部材の内周面に向けて反射するように幅方向に延在する反射面を具備する反射部材と、
を備え、
前記反射部材は、
幅方向中央部に固設された第1反射平板と、
幅方向両端部にそれぞれ設置されるとともに、幅方向中央部側に設けられた回転軸を中心に回動可能に支持された第2反射平板と、
を具備し、
前記第2反射平板の非反射面に直接的又は間接的に当接するとともに、通電加熱による変形によって前記第2反射平板の反射面が幅方向中央部の側に向けて傾斜する位置に回動されるように前記第2反射平板を付勢する第1形状記憶合金と、
前記第2反射平板の非反射面に直接的又は間接的に当接するとともに、通電加熱による変形によって前記第2反射平板の反射面が前記第1反射平板の反射面に対して平行になる位置に回動されるように前記第2反射平板を付勢する第2形状記憶合金と、
を備えたことを特徴とする定着装置。 - 前記反射部材は、前記ニップ部に搬送される記録媒体の幅方向のサイズが小さいときに、前記幅方向両端部の反射面が幅方向中央部の側に向けて傾斜するように可動されることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
- 前記反射部材は、前記定着ベルトにおける幅方向端部の表面温度が幅方向中央部の表面温度よりも所定値以上に高くなったときに、前記幅方向両端部の反射面が幅方向中央部の側に向けて傾斜するように可動されることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
- 前記反射部材は、前記補強部材に設置されたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の定着装置。
- 前記金属部材は、前記ニップ部を除く位置で前記定着ベルトの内周面に対向するように固設されたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の定着装置。
- 請求項1〜請求項5のいずれかに記載の定着装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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