JP5447832B2 - 電子線リソグラフィー用レジスト下層膜形成組成物 - Google Patents
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Description
反射防止膜としては、チタン、二酸化チタン、窒化チタン、酸化クロム、カーボン、α−シリコン等の無機反射防止膜と、吸光性物質と高分子化合物とからなる有機反射防止膜が知られている。前者は膜形成に真空蒸着装置、CVD装置、スパッタリング装置等の設備を必要とするのに対し、後者は特別の設備を必要としない点で有利とされ数多くの検討が行われている。
例えば、架橋反応基であるヒドロキシル基と吸光基を同一分子内に有するアクリル樹脂型反射防止膜(特許文献1参照)、架橋反応基であるヒドロキシル基と吸光基を同一分子内に有するノボラック樹脂型反射防止膜(特許文献2参照)等が挙げられる。
有機反射防止膜材料として望まれる物性としては、光や放射線に対して大きな吸光度を有すること、フォトレジスト層とのインターミキシングが起こらないこと(レジスト溶剤に不溶であること)、塗布時又は加熱乾燥時に反射防止膜材料から上塗りレジスト中への低分子拡散物がないこと、フォトレジストに比べて大きなドライエッチング速度を有すること(非特許文献1参照)等が記載されている。
電子線リソグラフィーを用いたデバイス作製工程では、下地基板や電子線によって及ぼされる悪影響によって、電子線リソグラフィー用レジストのパターンが裾引き形状やアンダーカット形状になり、ストレート形状の良好なレジストパターンを形成することができない、電子線照射量に対するマージンを充分に得ることができない、などの問題が生じる。そのため、電子線リソグラフィー工程では、反射防止能を有するレジスト下層膜(反射防止膜)は不要であるが、これらの悪影響を低減して、ストレート形状の良好なレジストパターンを形成し、充分な電子線照射量に対するマージンを得ることを可能にする電子線リソグラフィー用レジスト下層膜が必要となってくる。
また、電子線リソグラフィー用レジスト下層膜は、成膜後、上にレジストが塗布されるため、反射防止膜と同様に、レジスト層とのインターミキシングが起こらないこと(レジスト溶剤に不溶であること)、塗布時又は加熱乾燥時に反射防止膜材料から上塗りレジスト中への低分子拡散物がないことが必須の特性である。
さらに、電子線リソグラフィーを用いる世代では、レジストパターン幅が非常に微細になるため、電子線リソグラフィー用レジストは薄膜化が望まれる。そのため、有機反射防止膜のエッチングによる除去工程にかかる時間を大幅に減少させる必要があり、薄膜で使用可能な電子線リソグラフィー用レジスト下層膜、或いは電子線リソグラフィー用レジストとのエッチング速度の選択比が大きい電子線リソグラフィー用レジスト下層膜が要求される。
得られたレジスト下層膜の上に電子線リソグラフィー用レジストを被覆する電子線リソグラフィー用レジスト被覆工程、及び
該電子線リソグラフィー用レジスト下層膜と電子線リソグラフィー用レジストを被覆した基板に電子線を照射し、現像し、ドライエッチングにより基板上に画像を転写して集積回路素子を形成する集積回路素子形成工程
を含む半導体装置の製造方法であって、
前記高分子化合物が式(1):
第2観点として、前記高分子化合物が、該高分子化合物の総質量に基づき、少なくとも10質量%のハロゲン原子を含有するものである第1観点に記載の半導体装置の製造方法、
第3観点として、前記ハロゲン原子が塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子である第1観点又は第2観点に記載の半導体装置の製造方法、
第4観点として、前記高分子化合物及び溶媒に加えて、更に架橋剤及び架橋触媒を含有するものである第1観点乃至第3観点のいずれか一つに記載の半導体装置の製造方法、
第5観点として、前記高分子化合物及び溶媒に加えて、更に酸発生剤を含有するものである第1観点乃至第4観点のいずれか一つに記載の半導体装置の製造方法、
第6観点として、前記高分子化合物の重量平均分子量が500乃至1000000である第1観点乃至第5観点のいずれか一つに記載の半導体装置の製造方法である。
さらに、本発明の電子線リソグラフィー用レジスト下層膜形成組成物を用いて形成した下層膜は、レジスト膜や下地膜との密着性にも優れるものである。
本発明の電子線リソグラフィー用レジスト下層膜は、フォトリソグラフィープロセスにおいて使用されるレジスト下層膜(反射防止膜)が基板より生じる反射光を防止するためのものであるのとは対照的に、反射光を防止する効果を必要とすることなく、電子線リソグラフィー用レジスト膜の下に形成することで電子線照射時に鮮明なレジストパターンの形成を可能とするものである。
本発明の電子線リソグラフィー用レジスト下層膜形成組成物は、基本的にハロゲン原子を含有する繰り返し単位構造を有する高分子化合物及び溶媒からなるもの、ハロゲン原子及び架橋形成置換基を含有する繰り返し単位構造を有する高分子化合物及び溶媒からなるもの、又は、ハロゲン原子を含有する繰り返し単位構造及び架橋形成置換基を含有する繰り返し単位構造を有する高分子化合物及び溶媒からなるものであり、任意成分として架橋触媒、界面活性剤等を含有するものである。
上記高分子化合物の電子線リソグラフィー用レジスト下層膜形成組成物における含有量は、固形分中で20質量%以上、例えば20乃至100質量%、又は30乃至100質量%、又は50乃至90質量%、又は60乃至80質量%である。
また、高分子化合物が少なくとも10質量%、好ましくは10乃至80質量%、より好ましくは20乃至70質量%のハロゲン原子を含有するものである。
ハロゲン原子は、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子であるが、特に塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、又はこれらの組み合わせが好ましい。
この導入された架橋形成置換基は本発明のレジスト下層膜形成組成物中に導入された架橋剤成分と加熱焼成時に架橋反応を起こすことができる。このような架橋形成反応により形成されるレジスト下層膜は、上層に被覆されるレジスト膜との間でインターミキシングを防ぐ効果がある。
ハロゲン原子を含有する単位モノマーに架橋形成置換基が存在しない場合には、ハロゲン原子を含有しない単位モノマーに架橋形成置換基を存在させることができる。
重合反応に用いられる単位モノマーは、同種のものでもよいが、2種類以上の単位モノマーを用いることもできる。単位モノマーより形成される高分子化合物はラジカル重合、アニオン重合、カチオン重合、縮重合などの方法により合成することができる。その形態は溶液重合、懸濁重合、乳化重合、塊状重合などの方法が可能である。
また、ハロゲン原子を含有しない単位モノマーとしては、例えばアクリル酸類、アクリル酸エステル類、アクリル酸アミド類、メタクリル酸類、メタクリル酸類、メタクリル酸エステル類、メタクリル酸アミド類、ビニルエーテル類、ビニルアルコール類、スチレン類、ベンゼン類、フェノール類、ナフタレン類、ナフタノール類等が挙げられる。
ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子が挙げられ、好ましくは、臭素原子又はヨウ素原子が挙げられる。
好ましいAとしては、ベンゾイル基、ナフチル基又はナフチルカルボニル基(該ベンゾイル基、ナフチル基及びナフチルカルボニル基は、水酸基、ハロゲン原子又は水酸基とハロゲン原子の両方で任意に置換されていてもよい。)が挙げられ、また、ベンゾイル基、1,6−ジブロモ−2−ナフチル基、2−ナフチルカルボニル基、4−ヒドロキシベンゾイル基、3,5−ジヨード−2−ヒドロキシベンゾイル基、3,5−ジブロモベンゾイル基、3,5−ジブロモ−2−ヒドロキシベンゾイル基が挙げられる。
好ましいAr2としては、ナフチル基が挙げられ、また、2−ナフチル基が挙げられる。好ましいAr3としては、アントラニル基が挙げられ、また、9−アントラニル基が挙げられる。
ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子が挙げられる。
C1-4アルキル基としては、メチル基、エチル基、ノルマルプロピル基、イソプロピル基、ノルマルブチル基、イソブチル基、第二ブチル基又は第三ブチル基が挙げられ、メチル基が好ましい。
好ましいR1としては、水素原子又はメチル基が挙げられる。
好ましいR3としては、ナフチル基(該ナフチル基は、水酸基、ハロゲン原子又は水酸基とハロゲン原子の両方で任意に置換されていてもよい。)が挙げられ、また、1,6−ジブロモ−2−ナフチル基が挙げられる。
好ましいR4としては、フェニル基(該フェニル基は、水酸基、ハロゲン原子又は水酸基とハロゲン原子の両方で任意に置換されていてもよい。)が挙げられ、また、3,5−ジヨード−2−ヒドロキシフェニル基が挙げられる。
本発明の電子線リソグラフィー用レジスト下層膜形成組成物は、リソグラフィー工程でレジスト下層膜の上層に被覆されるレジストとの酸性度を一致させる為に、電子線照射により酸を発生する酸発生剤を添加する事が出来る。好ましい酸発生剤としては、例えば、ビス(4−tert−ブチルフェニル)ヨードニウムトリフルオロメタンスルホネート、トリフェニルスルホニウムトリフルオロメタンスルホネート等のオニウム塩系酸発生剤類、フェニル−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン等のハロゲン含有化合物系酸発生剤類、ベンゾイントシレート、N−ヒドロキシスクシンイミドトリフルオロメタンスルホネート等のスルホン酸系酸発生剤類等が挙げられる。上記酸発生剤の添加量は、全固形分100質量%当たり0.02乃至3質量%、好ましくは0.04乃至2質量%である。
さらに、プロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテルアセテート等の高沸点溶媒を混合して使用することができる。これらの溶媒の中でプロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、乳酸エチル、乳酸ブチル、及びシクロヘキサノンがレベリング性の向上に対して好ましい。
本発明では、転写パターンを形成する加工対象膜を有する基板上に、電子線リソグラフィー用レジスト下層膜形成組成物を塗布し焼成して電子線リソグラフィー用レジスト下層膜を形成し、その上に電子線リソグラフィー用レジストを被覆し、この電子線リソグラフィー用レジスト下層膜と電子線リソグラフィー用レジストを被覆した基板に電子線を照射し、現像し、ドライエッチングにより基板上に画像を転写して集積回路素子を形成することにより半導体装置が製造される。
(式[5−42]の高分子化合物の合成)
臭素化エポキシフェノールノボラック樹脂(日本化薬(株)製、商品名BREN−304、臭素原子含有量42質量%、ベンゼン環当たり約1.5個の臭素原子を有する)30.0gと安息香酸11.6gをプロピレングリコールモノメチルエーテル168.4gに溶解させた後、ベンジルトリエチルアンモニウム0.56gを加え、還流温度で24時間反応させ[5−42]の高分子化合物の溶液を得た。得られた高分子化合物のGPC分析を行ったところ、標準ポリスチレン換算にて重量平均分子量は2500であった。
合成例2
(式[5−43]の高分子化合物の合成)
臭素化エポキシフェノールノボラック樹脂(日本化薬(株)製、商品名BREN−304、臭素原子含有量42質量%、ベンゼン環当たり約1.5個の臭素原子を有する)30.0g、2−ナフタレンカルボン酸6.5gと9−アントラセンカルボン酸12.6gをプロピレングリコールモノメチルエーテル198.7gに溶解させた後、ベンジルトリエチルアンモニウム0.56gを加え、還流温度で24時間反応させ[5−43]の高分子化合物の溶液を得た。得られた高分子化合物のGPC分析を行ったところ、標準ポリスチレン換算にて重量平均分子量は2800であった。
合成例3
(式[5−44]の高分子化合物の合成)
臭素化エポキシフェノールノボラック樹脂(日本化薬(株)製、商品名BREN−304、臭素原子含有量42質量%、ベンゼン環当たり約1.5個の臭素原子を有する)30.0gと1,6−ジブロモ−2−ナフトール27.0gをプロピレングリコールモノメチルエーテル231.3gに溶解させた後、ベンジルトリエチルアンモニウム0.84gを加え、還流温度で24時間反応させ式[5−44]の高分子化合物の溶液を得た。得られた高分子化合物のGPC分析を行ったところ、標準ポリスチレン換算にて重量平均分子量は2700であった。
合成例4
(式[5−45]の高分子化合物の合成)
臭素化エポキシフェノールノボラック樹脂(日本化薬(株)製、商品名BREN−304、臭素原子含有量42質量%、ベンゼン環当たり約1.5個の臭素原子を有する)30.0gと2−ナフタレンカルボン酸16.3gをプロピレングリコールモノメチルエーテル187.3gに溶解させた後、ベンジルトリエチルアンモニウム0.56gを加え、還流温度で24時間反応させ式[5−45]の高分子化合物の溶液を得た。得られた高分子化合物のGPC分析を行ったところ、標準ポリスチレン換算にて重量平均分子量は3000であった。
合成例5
(式[5−46]の高分子化合物の合成)
臭素化エポキシフェノールノボラック樹脂(日本化薬(株)製、商品名BREN−304、臭素原子含有量42質量%、ベンゼン環当たり約1.5個の臭素原子を有する)30.0gと4−ヒドロキシ安息香酸12.3gをプロピレングリコールモノメチルエーテル171.6gに溶解させた後、ベンジルトリエチルアンモニウム0.56gを加え、還流温度で24時間反応させ式[5−46]の高分子化合物の溶液を得た。得られた高分子化合物のGPC分析を行ったところ、標準ポリスチレン換算にて重量平均分子量は3200であった。
合成例6
(式[5−47]の高分子化合物の合成)
臭素化エポキシフェノールノボラック樹脂(日本化薬(株)製、商品名BREN−304、臭素原子含有量42質量%、ベンゼン環当たり約1.5個の臭素原子を有する)30.0gと3,5−ジヨードサリチル酸34.8gをプロピレングリコールモノメチルエーテル262.7gに溶解させた後、ベンジルトリエチルアンモニウム0.84gを加え、還流温度で24時間反応させ式[5−47]の高分子化合物の溶液を得た。得られた高分子化合物のGPC分析を行ったところ、標準ポリスチレン換算にて重量平均分子量は3400であった。
合成例7
(式[5−48]の高分子化合物の合成)
グリシジルメタクリレート21gと2−ヒドロキシプロピルメタクリレート39gをプロピレングリコールモノメチルエーテル242gに溶解させた後、70℃まで昇温させた。その後、反応液を70℃に保ちながらアゾビスイソブチロニトリル0.6gを添加し、70℃で24時間反応させ高分子化合物の溶液を得た。得られた高分子化合物のGPC分析を行ったところ、標準ポリスチレン換算にて重量平均分子量は50000であった。
また、該高分子化合物20gを有する溶液100gに、1,6−ジブロモ−2−ナフトール13g、ベンジルトリエチルアンモニウムクロリド0.3gとプロピレングリコールモノメチルエーテル454gを添加し、130℃で24時間反応させ式[5−48]の高分子化合物の溶液を得た。
合成例8
(式[5−49]の高分子化合物の合成)
グリシジルメタクリレート21gと2−ヒドロキシプロピルメタクリレート39gをプロピレングリコールモノメチルエーテル242gに溶解させた後、70℃まで昇温させた。その後、反応液を70℃に保ちながらアゾビスイソブチロニトリル0.6gを添加し、70℃で24時間反応させ高分子化合物の溶液を得た。得られた高分子化合物のGPC分析を行ったところ、標準ポリスチレン換算にて重量平均分子量は50000であった。
また、該高分子化合物20gを有する溶液100gに、3,5−ジヨードサリチル酸17g、ベンジルトリエチルアンモニウムクロリド0.3gとプロピレングリコールモノメチルエーテル469gを添加し、130℃で24時間反応させ式[5−49]の高分子化合物の溶液を得た。
合成例9
(式[5−50]の高分子化合物の合成)
2−ヒドロキシエチルメタクリレート5.0gとトルフルオロエチルメタクリレート25.8gをプロピレングリコールモノメチルエーテル123.3gに溶解させた後、70℃まで昇温させた。その後、反応液を70℃に保ちながらアゾビスイソブチロニトリル0.3gを添加し、70℃で24時間反応させ式[5−50]の高分子化合物の溶液を得た。得られた高分子化合物のGPC分析を行ったところ、標準ポリスチレン換算にて重量平均分子量は52000であった。
合成例10
(式[5−51]の高分子化合物の合成)
2−ヒドロキシエチルメタクリレート5.0gとトルクロロエチルメタクリレート33.4gをプロピレングリコールモノメチルエーテル153.7gに溶解させた後、70℃まで昇温させた。その後、反応液を70℃に保ちながらアゾビスイソブチロニトリル0.4gを添加し、70℃で24時間反応させ式[5−51]の高分子化合物の溶液を得た。得られた高分子化合物のGPC分析を行ったところ、標準ポリスチレン換算にて重量平均分子量は47000であった。
合成例11
(式[5−52]の高分子化合物の合成)
2−ヒドロキシエチルメタクリレート5.0gとトルブロモエチルメタクリレート53.9gをプロピレングリコールモノメチルエーテル235.7gに溶解させた後、70℃まで昇温させた。その後、反応液を70℃に保ちながらアゾビスイソブチロニトリル0.6gを添加し、70℃で24時間反応させ式[5−52]の高分子化合物の溶液を得た。得られた高分子化合物のGPC分析を行ったところ、標準ポリスチレン換算にて重量平均分子量は51000であった。
合成例12
(式[5−53]の高分子化合物の合成)
エポキシ化フェノールノボラック樹脂30.0gと3,5−ジブロモ安息香酸40.4gをプロピレングリコールモノメチルエーテル285.3gに溶解させた後、ベンジルトリエチルアンモニウム0.91gを加え、還流温度で24時間反応させ式[5−53]の高分子化合物の溶液を得た。得られた高分子化合物のGPC分析を行ったところ、標準ポリスチレン換算にて重量平均分子量は1800であった。
合成例13
(式[5−54]の高分子化合物の合成)
エポキシ化フェノールノボラック樹脂30.0gと3,5−ジブロモサリチル酸42.7gをプロピレングリコールモノメチルエーテル294.5gに溶解させた後、ベンジルトリエチルアンモニウム0.91gを加え、還流温度で24時間反応させ式[5−54]の高分子化合物の溶液を得た。得られた高分子化合物のGPC分析を行ったところ、標準ポリスチレン換算にて重量平均分子量は1900であった。
合成例14
(式[5−55]の高分子化合物の合成)
エポキシ化フェノールノボラック樹脂30.0gと3,5−ジヨードサリチル酸37.5gをプロピレングリコールモノメチルエーテル232.5gに溶解させた後、ベンジルトリエチルアンモニウム0.61gを加え、還流温度で24時間反応させ式[5−55]の高分子化合物の溶液を得た。得られた高分子化合物のGPC分析を行ったところ、標準ポリスチレン換算にて重量平均分子量は2200であった。
合成例15
(式[5−55]]の高分子化合物の合成)
エポキシ化クレゾールノボラック樹脂6.0gと3,5−ジヨードサリチル酸9.7gをプロピレングリコールモノメチルエーテル183.8gに溶解させた後、ベンジルトリエチルアンモニウム0.23gを加え、還流温度で24時間反応させ式[5−55]の高分子化合物の溶液を得た。得られた高分子化合物のGPC分析を行ったところ、標準ポリスチレン換算にて重量平均分子量は3700であった。
合成例16
(式[5−56]の高分子化合物の合成)
エポキシ化クレゾールノボラック樹脂6.0g、3,5−ジヨードサリチル酸7.3gとサリチル酸0.8gをプロピレングリコールモノメチルエーテル177.7gに溶解させた後、ベンジルトリエチルアンモニウム0.23gを加え、還流温度で24時間反応させ式[5−56]の高分子化合物の溶液を得た。得られた高分子化合物のGPC分析を行ったところ、標準ポリスチレン換算にて重量平均分子量は3500であった。
合成例17
(式[5−56]の高分子化合物の合成)
エポキシ化クレゾールノボラック樹脂6.0g、3,5−ジヨードサリチル酸4.7gとサリチル酸1.7gをプロピレングリコールモノメチルエーテル171.6gに溶解させた後、ベンジルトリエチルアンモニウム0.23gを加え、還流温度で24時間反応させ式[5−56]の高分子化合物の溶液を得た。得られた高分子化合物のGPC分析を行ったところ、標準ポリスチレン換算にて重量平均分子量は3500であった。
合成例18
(式[5−56]の高分子化合物の合成)
エポキシ化クレゾールノボラック樹脂6.0g、3,5−ジヨードサリチル酸2.5gとサリチル酸2.6gをプロピレングリコールモノメチルエーテル165.1gに溶解させた後、ベンジルトリエチルアンモニウム0.23gを加え、還流温度で24時間反応させ式[5−56]の高分子化合物の溶液を得た。得られた高分子化合物のGPC分析を行ったところ、標準ポリスチレン換算にて重量平均分子量は3400であった。
上記合成例1で得た高分子化合物2gを有するプロピレングリコールモノメチルエーテル溶液10gにテトラブトキシメチルグリコールウリル0.5g、p−トルエンスルホン酸0.01g、ピリジニウムp−トルエンスルホン酸0.04gとメガファックR−30(界面活性剤、大日本インキ(株)製)0.004gを混合し、プロピレングリコールモノメチルエーテル49.8g、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート16.5g及びシクロヘキサノン8.3gに溶解させ溶液とした。その後、孔径0.10μmのポリエチレン製ミクロフィルターを用いて濾過し、更に、孔径0.05μmのポリエチレン製ミクロフィルターを用いて濾過してレジスト下層膜形成組成物を調製した。
実施例2
合成例1の高分子化合物を、合成例2の高分子化合物に変えた以外は実施例1と同様に行い、実施例2の組成物を得た。
実施例3
合成例1の高分子化合物を、合成例3の高分子化合物に変えた以外は実施例1と同様に行い、実施例3の組成物を得た。
実施例4
合成例1の高分子化合物を、合成例4の高分子化合物に変えた以外は実施例1と同様に行い、実施例4の組成物を得た。
実施例5
合成例1の高分子化合物を、合成例5の高分子化合物に変えた以外は実施例1と同様に行い、実施例5の組成物を得た。
実施例6
合成例1の高分子化合物を、合成例6の高分子化合物に変えた以外は実施例1と同様に行い、実施例6の組成物を得た。
実施例7
合成例1の高分子化合物を、合成例7の高分子化合物に変えた以外は実施例1と同様に行い、実施例7の組成物を得た。
実施例8
合成例1の高分子化合物を、合成例8の高分子化合物に変えた以外は実施例1と同様に行い、実施例8の組成物を得た。
実施例9
合成例1の高分子化合物を、合成例9の高分子化合物に変えた以外は実施例1と同様に行い、実施例9の組成物を得た。
実施例10
合成例1の高分子化合物を、合成例10の高分子化合物に変えた以外は実施例1と同様に行い、実施例10の組成物を得た。
実施例11
合成例1の高分子化合物を、合成例11の高分子化合物に変えた以外は実施例1と同様に行い、実施例11の組成物を得た。
実施例12
合成例1の高分子化合物を、合成例12の高分子化合物に変えた以外は実施例1と同様に行い、実施例12の組成物を得た。
実施例13
合成例1の高分子化合物を、合成例13の高分子化合物に変えた以外は実施例1と同様に行い、実施例13の組成物を得た。
実施例14
合成例1の高分子化合物を、合成例14の高分子化合物に変えた以外は実施例1と同様に行い、実施例14の組成物を得た。
実施例15
テトラブトキシメチルグリコールウリルを、ヘキサメトキシメチロールメラミンに変えた以外は実施例1と同様に行い、実施例15の組成物を得た。
実施例16
合成例1の高分子化合物を、合成例2の高分子化合物に変え、そしてテトラブトキシメチルグリコールウリルを、ヘキサメトキシメチロールメラミンに変えた以外は実施例1と同様に行い、実施例16の組成物を得た。
実施例17
合成例1の高分子化合物を、合成例3の高分子化合物に変え、そしてテトラブトキシメチルグリコールウリルを、ヘキサメトキシメチロールメラミンに変えた以外は実施例1と同様に行い、実施例17の組成物を得た。
実施例18
合成例1の高分子化合物を、合成例4の高分子化合物に変え、そしてテトラブトキシメチルグリコールウリルを、ヘキサメトキシメチロールメラミンに変えた以外は実施例1と同様に行い、実施例18の組成物を得た。
実施例19
合成例1の高分子化合物を、合成例5の高分子化合物に変え、そしてテトラブトキシメチルグリコールウリルを、ヘキサメトキシメチロールメラミンに変えた以外は実施例1と同様に行い、実施例19の組成物を得た。
実施例20
合成例1の高分子化合物を、合成例6の高分子化合物に変え、そしてテトラブトキシメチルグリコールウリルを、ヘキサメトキシメチロールメラミンに変えた以外は実施例1と同様に行い、実施例20の組成物を得た。
実施例21
合成例1の高分子化合物を、合成例7の高分子化合物に変え、そしてテトラブトキシメチルグリコールウリルを、ヘキサメトキシメチロールメラミンに変えた以外は実施例1と同様に行い、実施例22の組成物を得た。
実施例22
合成例1の高分子化合物を、合成例8の高分子化合物に変え、そしてテトラブトキシメチルグリコールウリルを、ヘキサメトキシメチロールメラミンに変えた以外は実施例1と同様に行い、実施例22の組成物を得た。
実施例23
合成例1の高分子化合物を、合成例9の高分子化合物に変え、そしてテトラブトキシメチルグリコールウリルを、ヘキサメトキシメチロールメラミンに変えた以外は実施例1と同様に行い、実施例23の組成物を得た。
実施例24
合成例1の高分子化合物を、合成例10の高分子化合物に変え、そしてテトラブトキシメチルグリコールウリルを、ヘキサメトキシメチロールメラミンに変えた以外は実施例1と同様に行い、実施例24の組成物を得た。
実施例25
合成例1の高分子化合物を、合成例11の高分子化合物に変え、そしてテトラブトキシメチルグリコールウリルを、ヘキサメトキシメチロールメラミンに変えた以外は実施例1と同様に行い、実施例25の組成物を得た。
実施例26
合成例1の高分子化合物を、合成例12の高分子化合物に変え、そしてテトラブトキシメチルグリコールウリルを、ヘキサメトキシメチロールメラミンに変えた以外は実施例1と同様に行い、実施例26の組成物を得た。
実施例27
合成例1の高分子化合物を、合成例13の高分子化合物に変え、そしてテトラブトキシメチルグリコールウリルを、ヘキサメトキシメチロールメラミンに変えた以外は実施例1と同様に行い、実施例27の組成物を得た。
実施例28
合成例1の高分子化合物を、合成例14の高分子化合物に変え、そしてテトラブトキシメチルグリコールウリルを、ヘキサメトキシメチロールメラミンに変えた以外は実施例1と同様に行い、実施例28の組成物を得た。
上記合成例15で得た高分子化合物2gを有するプロピレングリコールモノメチルエーテル溶液10gにテトラブトキシメチルグリコールウリル0.5g、p−トルエンスルホン酸0.01gとピリジニウムp−トルエンスルホン酸0.04gを混合し、プロピレングリコールモノメチルエーテル49.8g、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート16.5g及びシクロヘキサノン8.3gに溶解させ溶液とした。その後、孔径0.10μmのポリエチレン製ミクロフィルターを用いて濾過し、更に、孔径0.05μmのポリエチレン製ミクロフィルターを用いて濾過してレジスト下層膜形成組成物を調製した。
実施例30
合成例15の高分子化合物を、合成例16の高分子化合物に変えた以外は実施例29と同様に行い、実施例30の組成物を得た。
実施例31
合成例15の高分子化合物を、合成例17の高分子化合物に変えた以外は実施例29と同様に行い、実施例31の組成物を得た。
実施例32
合成例15の高分子化合物を、合成例18の高分子化合物に変えた以外は実施例29と同様に行い、実施例32の組成物を得た。
実施例33
テトラブトキシメチルグリコールウリルを、ヘキサメトキシメチロールメラミンに変えた以外は実施例29と同様に行い、実施例33の組成物を得た。
実施例34
合成例15の高分子化合物を、合成例16の高分子化合物に変え、そしてテトラブトキシメチルグリコールウリルを、ヘキサメトキシメチロールメラミンに変えた以外は実施例29と同様に行い、実施例34の組成物を得た。
実施例35
合成例15の高分子化合物を、合成例17の高分子化合物に変え、そしてテトラブトキシメチルグリコールウリルを、ヘキサメトキシメチロールメラミンに変えた以外は実施例29と同様に行い、実施例35の組成物を得た。
実施例36
合成例15の高分子化合物を、合成例18の高分子化合物に変え、そしてテトラブトキシメチルグリコールウリルを、ヘキサメトキシメチロールメラミンに変えた以外は実施例29と同様に行い、実施例36の組成物を得た。
実施例1乃至36で調製したレジスト下層膜形成組成物をスピナーを用い、シリコンウェハー上に塗布した。ホットプレート上で205℃、1分間加熱し、レジスト下層膜(膜厚0.10μm)を形成した。このレジスト下層膜を、レジストに使用する溶剤、例えば乳酸エチル、並びにプロピレングリコールモノメチルエーテルに浸漬し、該レジスト下層膜がその溶剤に不溶であることを確認した。
実施例1乃至36で調製したレジスト下層膜形成組成物をスピナーを用い、シリコンウェハー上に塗布した。ホットプレート上で205℃1分間加熱し、レジスト下層膜(膜厚0.10μm)を形成した。そして日本サイエンティフィック製RIEシステムES401を用いてドライエッチング速度を測定した。
また、同様にレジスト溶液をスピナーを用い、シリコンウェハー上に塗膜を作成した。そして日本サイエンティフィック製RIEシステムES401を用いてドライエッチング速度を測定し、実施例1乃至36のレジスト下層膜のドライエッチング速度との比較を行った。結果を表1に示す。
表1において、レジスト膜に対する本発明の塗布型下層膜のドライエッチング速度比(レジスト下層膜/レジスト膜)の測定は、CF4ガスをエッチングガスとして用いた。
実施例29で得た溶液をスピナーにより、ベアシリコン上に熱酸化膜(膜厚2μm)を形成したウエハーに塗布した。ホットプレート上で205℃1分間加熱し、電子線リソグラフィー用レジスト下層膜(膜厚0.03μm)を形成した。この電子線リソグラフィー用レジスト下層膜の上層に、市販のネガ型電子線リソグラフィー用レジスト溶液をスピナーにより塗布し、ホットプレート上で加熱してレジスト膜(膜厚0.25μm)を形成した。この膜に、ライカ製電子線リソグラフィー装置を用い、現像後にレジストのライン幅が0.1μmの孤立ラインが形成されるように設定されたマスクを通して電子線照射を行った。その後、ホットプレート上で再度加熱し、冷却後、アルカリ現像液を用いて60秒間現像を行なった。得られたレジストパターンを走査型電子顕微鏡で観察した。
同様な方法により、実施例30、31、32で得た溶液より電子線リソグラフィー用レジスト下層膜(膜厚0.03μm)を形成し、レジストパターンの形成を行なった。得られたレジストパターンを走査型電子顕微鏡で観察した。
さらに、ベアシリコン上に熱酸化膜(膜厚2μm)を形成したウエハーに、直接市販のネガ型電子線リソグラフィー用レジスト溶液をスピナーにより塗布し、ホットプレート上で加熱してレジスト膜(膜厚0.25μm)を形成した。そして、同様な方法により、レジストパターンの形成を行なった。得られたレジストパターンを走査型電子顕微鏡で観察した。
ベアシリコン上に形成された熱酸化膜上に、直接レジストパターンを形成した場合の、電子線の照射エネルギー量とレジストパターン幅との関係を観察したところ、電子線の照射エネルギー量が5.0μC/cm2増加するとレジストパターンの幅が60%程度増大することが確認された。
一方、ベアシリコン上に形成された熱酸化膜上に、電子線リソグラフィー用レジスト下層膜を形成し、さらにレジストパターンを形成した場合では、電子線の照射エネルギー量が5.0μC/cm2増加したときのレジストパターンの幅の増大量が15%以上低減される(増大量が45%以下に抑えられる)ことが確認された。
以上のことより、本発明の電子線リソグラフィー用レジスト下層膜形成組成物より形成された電子線リソグラフィー用レジスト下層膜は、下地基板や電子線によって及ぼされる悪影響を低減して、電子線照射量に対する広いマージンを得ることを可能にし、さらに、レジストに比較して大きなドライエッチング速度を有するものであるということが判る。
Claims (6)
- 転写パターンを形成する加工対象膜を有する基板上に、ハロゲン原子を含有する繰り返し単位構造を有する高分子化合物及び溶媒を含む電子線リソグラフィー用レジスト下層膜形成組成物を塗布し、焼成して電子線リソグラフィー用レジスト下層膜を形成する電子線リソグラフィー用レジスト下層膜形成工程、
得られたレジスト下層膜の上に電子線リソグラフィー用レジストを被覆する電子線リソグラフィー用レジスト被覆工程、及び
該電子線リソグラフィー用レジスト下層膜と電子線リソグラフィー用レジストを被覆した基板に電子線を照射し、現像し、ドライエッチングにより基板上に画像を転写して集積回路素子を形成する集積回路素子形成工程
を含む半導体装置の製造方法であって、
前記高分子化合物が式(1):
(式中、Lはアクリル系又はノボラック系高分子化合物の主鎖を構成する結合基を表し、Mは直接結合、又は−C(=O)−、−CH 2 −もしくは−O−から選ばれる少なくとも1つを含む連結基を表し、Qは有機基を表し、L、M及びQのうち少なくとも1つはハロゲン原子を含有する。Vは高分子化合物に含まれる単位構造の数であり1から3000の数を表す。)で表されるものである製造方法。 - 前記高分子化合物が、該高分子化合物の総質量に基づき、少なくとも10質量%のハロゲン原子を含有するものである請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
- 前記ハロゲン原子が塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子である請求項1又は請求項2に記載の半導体装置の製造方法。
- 前記高分子化合物及び溶媒に加えて、更に架橋剤及び架橋触媒を含有するものである請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
- 前記高分子化合物及び溶媒に加えて、更に酸発生剤を含有するものである請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
- 前記高分子化合物の重量平均分子量が500乃至1000000である請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
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