JP5304961B1 - マグネシウムイオン二次電池用負極板、及びマグネシウムイオン二次電池、および電池パック - Google Patents
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Abstract
【課題】マグネシウムイオン二次電池の充放電効率のさらなる向上を図ること。
【解決手段】マグネシウムイオン二次電池用負極板に体心立方格子構造のマグネシウム合金を含ませる。
【選択図】図1
【解決手段】マグネシウムイオン二次電池用負極板に体心立方格子構造のマグネシウム合金を含ませる。
【選択図】図1
Description
本発明は、マグネシウムイオン二次電池用負極板、マグネシウムイオン二次電池および電池パックに関する。
近年、二酸化炭素の増加が原因とされる地球温暖化等の環境問題が深刻となり、世界的にその対策が進められている。中でも環境に対する負荷が小さく、クリーンなエネルギー源としてリチウムイオン二次電池等に代表される二次電池に関する積極的な研究開発が進められている。
さらに、近時、リチウム金属よりも高いエネルギー密度を有する二次電池が模索されており、リチウム金属よりも高いエネルギー密度を有し、資源的に豊富であるとともに安全性に優れるマグネシウム金属を用いたマグネシウムイオン二次電池に対する各種の提案がなされている。
例えば、マグネシウムイオン二次電池に関する先行技術文献としては、特許文献1を挙げることができる。
前記特許文献1にかかる発明は本願発明者らによる発明であり、本願発明は、前記特許文献1と同様、マグネシウムイオン二次電池の負極板を工夫することで、充放電効率のさらなる向上を図ることを主たる課題とする。
上記課題を解決するための本発明は、マグネシウムイオン二次電池用負極板であって、体心立方格子構造のマグネシウム合金を含むことを特徴とする。
上記のマグネシウムイオン二次電池用負極板にあっては、前記マグネシウム合金が、マグネシウム−リチウム合金であってもよい。
また、上記課題を解決するための本発明は、正極板と、負極板と、電解質とを含むマグネシウムイオン二次電池であって、前記負極板は、体心立方格子構造のマグネシウム合金を含むことを特徴とする。
上記のマグネシウムイオン二次電池にあっては、前記マグネシウム合金が、マグネシウム−リチウム合金であってもよい。
また、上記課題を解決するための本発明は、収納ケースと、正極端子および負極端子を含むマグネシウムイオン二次電池と、過充電保護機能および過放電保護機能を含む保護回路とを含み、該収納ケースにマグネシウムイオン二次電池および該保護回路が収納されて構成される電池パックであって、前記マグネシウムイオン二次電池は、正極板と、負極板と、電解質とを含み、前記負極板は、体心立方格子構造のマグネシウム合金を含むことを特徴とする。
上記の電池パックにあっては、前記マグネシウム合金が、マグネシウム−リチウム合金であってもよい。
本発明のマグネシウムイオン二次電池用負極板によれば充放電効率を向上させることができる。また、このマグネシウムイオン二次電池用負極板を用いたマグネシウムイオン二次電池および電池パックによっても前記と同様の効果を奏することができる。
<マグネシウム二次電池用負極板>
本発明のマグネシウムイオン二次電池用負極板について、図面を用いて具体的に説明する。
本発明のマグネシウムイオン二次電池用負極板について、図面を用いて具体的に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態にかかるマグネシウムイオン二次電池用負極板の概略断面図である。
図1は、本発明の第1の実施形態にかかるマグネシウムイオン二次電池用負極板の概略断面図である。
図1に示すように、第1の実施形態にかかるマグネシウムイオン二次電池用負極板10は、体心立方格子構造のマグネシウム合金11を含む合金板によって構成されていることに特徴を有している。このように体心立方格子構造のマグネシウム合金11を負極板の材料として用いることにより充放電特性を向上することができる。
ここで、マグネシウムイオン二次電池用負極板の材料として、体心立方格子構造のマグネシウム合金11が六方最密充填構造のマグネシウム単体やマグネシウム−アルミニウム合金など他の構造を有するマグネシウム合金と比べて充放電特性に優れている理由については、現時点では必ずしも明確ではない。しかしながら、マグネシウム単体は、マグネシウム金属特有の結晶構造である六方最密充填構造の単独相であることが知られており、また、マグネシウム−アルミニウム合金は、主に六方最密充填構造とアルミニウム金属特有の結晶構造である立方最密充填構造(面心立方格子構造とも呼ばれる)との混合相であることが知られている。そこで、体心立方格子構造は、六法最密充填構造や立方最密充填構造と比べて原子の充填率が低いため、結晶構造におけるマグネシウムイオンの挿入および脱離がスムーズに行われ、その結果、充放電特性が向上していると考えることができる。
体心立方格子構造のマグネシウム合金11としては、金属単体のときに体心立方格子構造である金属とマグネシウムとの合金を挙げることができる。例えば、マグネシウム−リチウム合金では、リチウムの含有割合が少ない場合には、マグネシウム金属特有の結晶構造である六方最密充填構造を維持するが、リチウムの含有割合が増加するにつれて、リチウム金属特有の結晶構造である体心立方格子構造が一部に出現した体心立方格子構造と六方最密充填構造との混合相を経て、体心立方格子構造の単一相に転移することが知られている。なお、本実施形態において、体心立方格子構造のマグネシウム合金11とは、体心立方格子構造を含む混合相と体心立方格子構造の単一相との何れの態様のマグネシウム合金も含む概念である。
金属単体のときに体心立方格子構造である金属としては、例えば、リチウム(Li)、ナトリウム(Na)、カリウム(K)、バナジウム(V)、クロム(Cr)、鉄(Fe)、ルビジウム(Rb)、ニオブ(Nb)、モリブデン(Mo)、セシウム(Ce)、バリウム(Ba)、タンタル(Ta)、タングステン(W)、ユウロピウム(Eu)を挙げることができる。体心立方格子構造のマグネシウム−リチウム合金、体心立方格子構造のマグネシウム−鉄合金が、比較的容易に入手できるので好ましい。
ここでマグネシウム合金の組成は、誘導結合プラズマ発光分析法(IPC−AES)によって特定できる。
また、マグネシウム合金が体心立方格子構造であるか否かについてはX線回折装置(XRD)によって得られた回折パターンを無機結晶構造データベース(Inorganic Crystal Structure Database:ICSD)の結晶構造データと照合することによって特定することができる。また、前記の方法とは別に、組成比と平衡状態図を参考にして特定することも可能である。
なお、平衡状態図は、相図とも呼ばれ、合金の結晶相とその合金に含まれる金属の含有割合や温度との関係を示す図であり、特定の結晶相を得るために必要な金属の含有割合を特定することや、逆に、金属の含有割合から結晶相を特定することができる。
図7は、マグネシウム−リチウム合金の平衡状態図である。図7より、マグネシウム−リチウム合金では、マグネシウム−リチウム合金全体の質量を100%とした場合に、リチウムの含有割合を5.5%以上とすることで、体心立方格子構造のマグネシウム合金が得られることがわかる。
図8は、マグネシウム−鉄合金の平衡状態図である。図8より、マグネシウム−鉄合金では、鉄が含まれることで体心立方格子構造のマグネシウム合金が得られることが分かる。
なお、リチウムの含有割合の上限については、特に限定はされないが、リチウムが多すぎると電子密度が減少して充放電効率に悪影響を及ぼすおそれがあるという問題が考えられるため、リチウムの含有割合を50%以下とすることが好ましい。また、その理由は、現時点では必ずも明確ではないが、後述する実施例1と実施例2とを比較すると体心立方格子構造を含む混合相の方が体心立方格子構造の単一相よりも充放電特性が優れる結果が得られているので、リチウムの含有割合を10.5%以下とすることが好ましい。
本実施形態において、マグネシウムイオン二次電池用負極板10の厚さについては、特に限定されることはないが、例えば10μm〜100μm程度とすることができる。
(第2の実施形態)
図2は、本発明の第2の実施形態にかかるマグネシウムイオン二次電池用負極板の概略断面図である。
図2は、本発明の第2の実施形態にかかるマグネシウムイオン二次電池用負極板の概略断面図である。
図2に示すように、第2の実施形態にかかるマグネシウムイオン二次電池用負極板20は、体心立方格子構造のマグネシウム合金11を含む合金板と、これを支持するための支持基板12によって構成されていることに特徴を有している。マグネシウムイオン二次電池用負極板は、図1に示すように体心立方格子構造のマグネシウム合金11を含む合金板のみからなる単層構造である必要はなく、図2に示すような前記合金板と支持基板12とを積層した積層構造であってもよい。
第2の実施形態にかかるマグネシウムイオン二次電池用負極板20における合金板の材料となる体心立方格子構造のマグネシウム合金11にあっては、図1における合金板を構成する体心立方格子構造のマグネシウム合金11と同じであるため、ここでの説明は省略する。
第2の実施形態にかかるマグネシウムイオン二次電池用負極板20における支持基板12としては、例えば、アルミニウム基板、ニッケル基板、マグネシウム基板、チタン基板、銅基板、カーボン板等を挙げることができる。支持基板12の厚さについては、特に限定されることはないが、たとえば10μm〜100μm程度であってもよく、さらには10μm〜50μm程度であってもよい。
(第3の実施形態)
図3は、本発明の第3の実施形態にかかるマグネシウムイオン二次電池用負極板の概略断面図である。
図3は、本発明の第3の実施形態にかかるマグネシウムイオン二次電池用負極板の概略断面図である。
図3に示すように、第3の実施形態にかかるマグネシウムイオン二次電池用負極板30は、支持基板12上に、体心立方格子構造のマグネシウムを含む合金粒子11をバインダー樹脂13によって固めたマグネシウム合金層を積層形成した構成を有している。このように、マグネシウムイオン二次電池用負極板における体心立方格子構造のマグネシウム合金11は、必ずしも合金板である必要はなく、粒子状を呈し、これがバインダー樹脂によって固められていてもよい。
第3実施形態にかかる合金層の材料となる体心立方格子構造のマグネシウム合金11、および支持基板12ついては、第1実施形態および第2実施形態のそれと同じであるため、ここでの説明は省略する。
第3実施形態にかかるマグネシウムイオン二次電池用負極板30を形成するにあっては、例えば、体心立方格子構造のマグネシウム合金11とバインダー樹脂13を適当な溶媒に溶解或いは分散した塗工液を調製し、これを支持基板13表面に塗工・乾燥することで得ることができる。ここで用いられるバインダー樹脂としてはとしては、有機高分子化合物、例えば、ポリフッ化ビニリデン等を挙げることができる。
なお、図示はしないが、プレス加工するなどによって、マグネシウム−リチウム合金11を含む合金粒子をバインダー樹脂13によって固めたマグネシウム−リチウム合金層に所定の支持性を付与することも可能であり、この場合には、支持基板12を用いなくてもよい。
<マグネシウムイオン二次電池>
次に、図4を用いて本発明のマグネシウムイオン二次電池について説明する。
次に、図4を用いて本発明のマグネシウムイオン二次電池について説明する。
図4は、本発明のマグネシウムイオン二次電池100の一例を示す概略断面図である。
図4に示すように、本発明のマグネシウムイオン二次電池100は、正極板40、及び、これに組合される負極板50とから構成され、これらが、外装81で構成される容器内に収容され、かつ、容器内に電解質90が充填された状態で密封された構成をとる。
ここで、本発明のマグネシウムイオン二次電池100は、負極板50が上記で説明した本発明の負極板(10、20、および30)である点を特徴とするものである。具体的には、体心立方格子構造のマグネシウム合金を含む負極板であることを特徴とするものである。本発明のマグネシウムイオン二次電池100は、この要件を具備するものであれば他の要件について特に限定はなく、マグネシウムイオン二次電池の分野で従来公知の正極板、電解質、容器を適宜選択して用いることができ、図4に示す形態に限定されるものではない。負極板50については、上記で説明した本発明の負極板をそのまま用いることができ、ここでの説明は省略する。
正極板40は、通常、正極基板と、正極基板上に設けられた正極材料から構成される。正極基板としては、例えば、厚みが10〜100μm程度のアルミニウム板、銅板、チタン板、ニッケル板、ステンレス板等を挙げることができる。
正極材料は、マグネシウムイオンを可逆的に挿入・脱離することができるものであればよく、例えば、このような正極材料としては、フッ化黒鉛((CF)n)、二酸化マンガン(MnO2)等のマンガン酸化物、五酸化二バナジウム(V2O5)等のバナジウム酸化物等を挙げることができる。
電解質90について特に限定はなく、水系溶媒や有機溶媒を用いた電解液、イオン性液体、固体電解質、ゲル電解質等を使用することができる。
電解質の一例として、マグネシウムイオンの挿入・脱離が可能なものとして公知な電解質、例えば、グリニャール試薬(RMgX:Rはアルキル基又はアリール基であり、Mgはマグネシウムであり、Xはヨウ素、臭素、塩素の何れかである。)のエーテル溶液、マグネシウムビス(トリフルオロメタンスルホン)イミド(Mg(TFSI)2)を、炭酸プロピレンやジメトキシエタン溶媒に溶解した溶液等を挙げることができる。本発明のマグネシウムイオン二次電池100によれば、これらの電解質を用いた場合に、従来公知の負極板を用いた場合と比較して、充放電効率の向上や、サイクル特性の向上が見込まれる。
正極板、本発明の負極板50、電解質90を用いて製造されるマグネシウムイオン電池の構造としては、従来公知の構造を適宜選択して用いることができる。例えば、正極板及び負極板を、図示しないポリエチレン製多孔質フィルムのようなセパレータを介して渦巻状に巻き回して、電池容器内に収納する構造が挙げられる。また別の態様としては、所定の形状に切り出した正極板及び負極板を、セパレータを介して積層して固定し、これを電池容器内に収納する構造を採用してもよい。いずれの構造においても、正極板及び負極板を電池容器内に収納後、正極板に取り付けられたリード線を外装容器に設けられた正極端子に接続し、一方、負極板に取り付けられたリード線を外装容器内に設けられた負極端子に接続し、さらに電池容器内に電解質90を充填した後、密閉することによってマグネシウムイオン二次電池が製造される。なお、電解質90として、固体電解質やゲル電解質等を用いる場合には、セパレータを不要にすることができる。
(電池パック)
次に、図5を用いて本発明のマグネシウムイオン二次電池100を用いて構成される電池パック200について説明する。
次に、図5を用いて本発明のマグネシウムイオン二次電池100を用いて構成される電池パック200について説明する。
図5は、本発明の電池パック200の一例を示す概略分解図である。
図5に示すように電池パック200は、マグネシウムイオン二次電池100が樹脂容器36a、樹脂容器36b、および端部ケース37に収納されて構成される。また、マグネシウムイオン二次電池の一端面であって、正極端子32および負極端子33を備える面と、端部ケース37との間には、過充電や過放電を防止するための保護回路基板34が設けられている。
保護回路基板34は、外部接続コネクタ35を備えており、外部接続コネクタ35は、樹脂容器36aに設けられた外部接続用窓38a、および、端部ケース37に設けられた外部接続用窓38bに挿入され外部端子と接続される。また、保護回路基板34には、図示しない、充放電を制御するための充放電安全回路、外部接続端子とマグネシウムイオン二次電池100とを導通させるための配線回路などが搭載されている。
電池パック200は、本発明のマグネシウムイオン二次電池100を用いること以外は、従来公知の電池パックの構成を適宜選択することができる。図示しないが、電池パック200は、マグネシウムイオン二次電地100と端部ケース37との間に、正極端子32と接続する正極リード板、負極端子33と接続する負極リード板、絶縁体などを適宜備えていてもよい。
なお、本発明のマグネシウムイオン二次電池100は、電池パックへの使用態様以外に、上記保護回路に、さらに過大電流の遮断、電池温度モニター等の機能を備え、且つ、該保護回路をマグネシウムイオン二次電池100に一体化させて取り付けられる態様に用いられてもよい。かかる態様では、電池パックを構成することなく、保護機能および保護回路を含むマグネシウムイオン二次電池として使用することができ、汎用性が高い。なお、上記で説明したいくつかの態様は、例示に過ぎず、本発明の負極板50、あるいは本発明のマグネシウムイオン二次電池200の使用を何ら限定するものではない。
次に実施例及び比較例を挙げて本発明を更に具体的に説明する。以下、特に断りのない限り、部または%は質量基準である。
(実施例1)
正極板1の作成;
銅モリブデン硫化物(Cu2Mo6S8):5g、アセチレンブラック:0.3g、カーボンナノチューブ(昭和電工株式会社製:VGCF(登録商標))0.2g、KFポリマー:6g、およびN−メチルピロリドン(NMP):4gを混合し、エクセルオートホモジナイザー(株式会社日本精機製作所)で8000rpmの回転数で5分間攪拌して、正極板1用インキを得た。このインキを、厚み10μmの銅基板上に200μmのギャップを有するアプリケーターで塗布し、150℃で乾燥させ、次いで、2ton/cmでプレスすることで正極板1を得た。
正極板1の作成;
銅モリブデン硫化物(Cu2Mo6S8):5g、アセチレンブラック:0.3g、カーボンナノチューブ(昭和電工株式会社製:VGCF(登録商標))0.2g、KFポリマー:6g、およびN−メチルピロリドン(NMP):4gを混合し、エクセルオートホモジナイザー(株式会社日本精機製作所)で8000rpmの回転数で5分間攪拌して、正極板1用インキを得た。このインキを、厚み10μmの銅基板上に200μmのギャップを有するアプリケーターで塗布し、150℃で乾燥させ、次いで、2ton/cmでプレスすることで正極板1を得た。
負極板1の作成;
厚み40μmのマグネシウム−リチウム合金(リチウム9質量%、亜鉛1質量%、残部がマグネシウムであって、体心立方格子構造と六方最密充填構造との混合相)を準備し、これを負極板1とした。
厚み40μmのマグネシウム−リチウム合金(リチウム9質量%、亜鉛1質量%、残部がマグネシウムであって、体心立方格子構造と六方最密充填構造との混合相)を準備し、これを負極板1とした。
電解質1の調製;
不活性雰囲気の充填されたグローブボックス内で、フェニルマグネシウムクロリド・2molテトラヒドロフラン溶液(東京化成工業製)と、塩化アルミニウムを2:1のモル比で混合し、テトラヒドロフラン溶液で濃度が0.25mol/lに調製することで電解質1とした。
不活性雰囲気の充填されたグローブボックス内で、フェニルマグネシウムクロリド・2molテトラヒドロフラン溶液(東京化成工業製)と、塩化アルミニウムを2:1のモル比で混合し、テトラヒドロフラン溶液で濃度が0.25mol/lに調製することで電解質1とした。
ガラスビーカーセル1の作成;
作用極として上記で作成した正極板1を、対極板及び参照極板として上記で作成した負極板1を、電解質として上記で調製した電解質1を用い、実施例1のガラスビーカーセル1を組み立てた。なお、組み立て、注液作業は、すべて不活性雰囲気の充填されたグローブボックス内で行った。
作用極として上記で作成した正極板1を、対極板及び参照極板として上記で作成した負極板1を、電解質として上記で調製した電解質1を用い、実施例1のガラスビーカーセル1を組み立てた。なお、組み立て、注液作業は、すべて不活性雰囲気の充填されたグローブボックス内で行った。
(実施例2)
厚み500μmのマグネシウム−リチウム合金(リチウム14質量%、アルミニウム1質量%、残部がマグネシウムであって、体心立方格子構造の単一相)を準備し、これを負極板2とした以外、すべて同様の要領で、実施例2にかかるガラスビーカーセル2を作成した。
厚み500μmのマグネシウム−リチウム合金(リチウム14質量%、アルミニウム1質量%、残部がマグネシウムであって、体心立方格子構造の単一相)を準備し、これを負極板2とした以外、すべて同様の要領で、実施例2にかかるガラスビーカーセル2を作成した。
(比較例1)
厚み45μmのマグネシウム−アルミニウム合金(アルミニウム3質量%、亜鉛1質量%、残部がマグネシウムであって、六方最密充填構造と立方最密充填構造の混合相)を準備し、これを負極板3とした以外、すべて同様の要領で、比較例1にかかるガラスビーカーセル3を作成した。
厚み45μmのマグネシウム−アルミニウム合金(アルミニウム3質量%、亜鉛1質量%、残部がマグネシウムであって、六方最密充填構造と立方最密充填構造の混合相)を準備し、これを負極板3とした以外、すべて同様の要領で、比較例1にかかるガラスビーカーセル3を作成した。
(比較例2)
厚み200μmのマグネシウム−ニッケル合金(ニッケル3質量%未満、残部がマグネシウムであって、六方晶のMg2Ni)を準備し、これを負極板4とした以外、すべて同様の要領で、比較例2にかかるガラスビーカーセル4を作成した。
厚み200μmのマグネシウム−ニッケル合金(ニッケル3質量%未満、残部がマグネシウムであって、六方晶のMg2Ni)を準備し、これを負極板4とした以外、すべて同様の要領で、比較例2にかかるガラスビーカーセル4を作成した。
(比較例3)
厚み300μmのマグネシウム−アルミニウム合金(アルミニウム6質量%、マンガン0.3質量%、残部がマグネシウムであって、六方最密充填構造と立方最密充填構造の混合相)を準備し、これを負極板5とした以外、すべて同様の要領で、比較例3にかかるガラスビーカーセル5を作成した。
厚み300μmのマグネシウム−アルミニウム合金(アルミニウム6質量%、マンガン0.3質量%、残部がマグネシウムであって、六方最密充填構造と立方最密充填構造の混合相)を準備し、これを負極板5とした以外、すべて同様の要領で、比較例3にかかるガラスビーカーセル5を作成した。
(比較例4)
厚み250μmの純マグネシウム金属(六方最密充填構造の単一相)を準備し、これを負極板6とした以外、すべて同様の要領で、比較例4にかかるガラスビーカーセル6を作成した。
厚み250μmの純マグネシウム金属(六方最密充填構造の単一相)を準備し、これを負極板6とした以外、すべて同様の要領で、比較例4にかかるガラスビーカーセル6を作成した。
(比較例5)
厚み200mmのマグネシウム−リチウム合金(リチウム5質量%、残部がマグネシウム。六方最密充填構造の単一相。)を準備し、これを負極板7とした以外、すべて同様の要領で、比較例5にかかるガラスビーカーセル7を作成した。
厚み200mmのマグネシウム−リチウム合金(リチウム5質量%、残部がマグネシウム。六方最密充填構造の単一相。)を準備し、これを負極板7とした以外、すべて同様の要領で、比較例5にかかるガラスビーカーセル7を作成した。
充放電試験
各実施例、及び各比較例のガラスビーカーセル1〜7を用いて充放電試験を行った。充放電試験は、0.3V〜1.7Vの電圧範囲で行い、各実施例、比較例のガラスビーカーセル1〜7を用いて充放電が可能であるか否かの確認を行った。なお、電流密度はいずれも6.25μA/cm2で流した。
各実施例、及び各比較例のガラスビーカーセル1〜7を用いて充放電試験を行った。充放電試験は、0.3V〜1.7Vの電圧範囲で行い、各実施例、比較例のガラスビーカーセル1〜7を用いて充放電が可能であるか否かの確認を行った。なお、電流密度はいずれも6.25μA/cm2で流した。
(結果)
図6は、各実施例、及び各比較例のガラスビーカーセル1〜7を用いて充放電試験を行った結果を示す図である。
図6は、各実施例、及び各比較例のガラスビーカーセル1〜7を用いて充放電試験を行った結果を示す図である。
図6に示すように、実施例1および2のガラスビーカーセル1〜2では、放電電圧が約1.1Vであったが、比較例1〜5のガラスビーカーセル3〜7では、放電電圧は何れも1V以下だった。また、実施例1および2のガラスビーカーセル1〜2では、放電容量が約127mAh/gであったが、比較例1〜5のガラスビーカーセル3〜7では、いずれも90mAh/g以下であった。
10、20、30・・・マグネシウムイオン二次電池用負極板
11・・・体心立方格子構造のマグネシウム合金
12・・・支持基板
13・・・バインダー樹脂
50・・・負極板
32・・・正極端子
33・・・負極端子
34・・・保護回路基板
35・・・外部接続コネクタ
36a、36b・・・樹脂容器
37・・・端部ケース
38a、38b・・・外部接続窓
40・・・正極板
81・・・外装
100・・・マグネシウムイオン二次電池
200・・・電池パック
11・・・体心立方格子構造のマグネシウム合金
12・・・支持基板
13・・・バインダー樹脂
50・・・負極板
32・・・正極端子
33・・・負極端子
34・・・保護回路基板
35・・・外部接続コネクタ
36a、36b・・・樹脂容器
37・・・端部ケース
38a、38b・・・外部接続窓
40・・・正極板
81・・・外装
100・・・マグネシウムイオン二次電池
200・・・電池パック
Claims (6)
- 体心立方格子構造のマグネシウム合金を含むことを特徴とするマグネシウムイオン二次電池用負極板。
- 前記マグネシウム合金が、マグネシウム−リチウム合金であることを特徴とする請求項1に記載のマグネシウムイオン二次電池用負極板。
- 正極板と、負極板と、電解質とを含むマグネシウムイオン二次電池であって、
前記負極板は、体心立方格子構造のマグネシウム合金を含むことを特徴とするマグネシウムイオン二次電池。 - 前記マグネシウム合金が、マグネシウム−リチウム合金であることを特徴とする請求項3に記載のマグネシウムイオン二次電池。
- 収納ケースと、正極端子および負極端子を含むマグネシウムイオン二次電池と、過充電保護機能および過放電保護機能を含む保護回路とを含み、該収納ケースにマグネシウムイオン二次電池および該保護回路が収納されて構成される電池パックであって、
前記マグネシウムイオン二次電池は、正極板と、負極板と、電解質とを含み、
前記負極板は、体心立方格子構造のマグネシウム合金を含むことを特徴とする電池パック。 - 前記マグネシウム合金が、マグネシウム−リチウム合金であることを特徴とする請求項5に記載の電池パック。
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