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JP2019189775A - 伸縮性樹脂層形成用光硬化性組成物、伸縮性樹脂層、及び半導体装置 - Google Patents

伸縮性樹脂層形成用光硬化性組成物、伸縮性樹脂層、及び半導体装置 Download PDF

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JP2019189775A
JP2019189775A JP2018085650A JP2018085650A JP2019189775A JP 2019189775 A JP2019189775 A JP 2019189775A JP 2018085650 A JP2018085650 A JP 2018085650A JP 2018085650 A JP2018085650 A JP 2018085650A JP 2019189775 A JP2019189775 A JP 2019189775A
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JP2018085650A
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English (en)
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裕貴 今津
Hiroki Imazu
裕貴 今津
柴田 智章
Tomoaki Shibata
智章 柴田
俊亮 大竹
Shunsuke Otake
俊亮 大竹
天童 一良
Kazuyoshi Tendo
一良 天童
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Resonac Corp
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Hitachi Chemical Co Ltd
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Abstract

【課題】十分な伸縮性を有する伸縮性樹脂層を、皺の発生を抑制しながら良好な硬化性で形成できる、光硬化性組成物を提供すること。【解決手段】(A)ポリスチレン鎖を有するエラストマ、(B)単官能の直鎖又は分岐アルキル(メタ)アクリレート、(C)脂環基を有する単官能(メタ)アクリレート、(D)2個以上のエチレン性不飽和基を有する2官能以上の重合性化合物、及び(E)重合開始剤を含む、伸縮性樹脂層形成用光硬化性組成物が開示される。(E)重合開始剤が、(E−1)分子内開裂型光ラジカル重合開始剤、及び(E−2)水素引き抜き型光ラジカル重合開始剤を含む。【選択図】なし

Description

本発明は、伸縮性樹脂層を形成するための光硬化性組成物、及び、伸縮性樹脂層を有する半導体装置に関する。
近年、ウェアラブル機器の要望が高まっている。ウェアラブル機器は、小型化に加え、身体の曲面への装着のし易さ、及び脱着にともなう接続不良の抑制のためのフレキシブル性及び伸縮性を有することが求められている。フレキシブル性及び伸縮性が求められる部材は、一般に、液状シリコーン又は液状ポリウレタンによって形成することができる。
特許文献1は、スチレン系エラストマを含有する、可撓性樹脂層形成用樹脂組成物を開示している。
特許文献2は、ポリスチレン鎖のブロックを含む共重合体ゴムを含む耐熱性防湿絶縁塗料を開示している。特許文献3は、エチレン性不飽和二重結合を有するウレタン化合物、及び環状脂肪側基を有する光重合性単量体を含有する光硬化性樹脂組成物を開示している。
国際公開第2016/080346号 特開2005−162986号公報 特開2007−308681号公報
例えばウェアラブル機器に搭載される半導体素子を封止する封止樹脂層は、高い伸縮性を有することが望ましい。また、例えばウェアラブル機器に搭載される半導体素子を封止する伸縮性の封止樹脂層は、皺を発生させないことが望ましい。
そこで、本発明の目的は、十分な伸縮性を有する伸縮性樹脂層を、皺の発生を抑制しながら良好な硬化性で形成できる、光硬化性組成物を提供することにある。
本発明の一側面は、(A)ポリスチレン鎖を有するエラストマ、(B)単官能の直鎖又は分岐アルキル(メタ)アクリレート、(C)脂環基を有する単官能(メタ)アクリレート、(D)2個以上のエチレン性不飽和基を有する2官能以上の重合性化合物、及び(E)重合開始剤を含む、伸縮性樹脂層形成用光硬化性組成物に関する。(E)重合開始剤が、(E−1)分子内開裂型光ラジカル重合開始剤、及び(E−2)水素引き抜き型光ラジカル重合開始剤を含む。
上記光硬化性組成物は、十分な伸縮性を有する伸縮性樹脂層を、皺の発生を抑制しながら良好な硬化性で形成することができる。
本発明の別の一側面は、上記伸縮性樹脂層形成用光硬化性組成物の硬化物である、伸縮性樹脂層、及び、該伸縮性樹脂層を備える半導体装置に関する。
本発明は、十分な伸縮性を有する伸縮性樹脂層を、皺の発生を抑制しながら良好な硬化性で形成できる、光硬化性組成物を提供することができる。
回復率の測定例を示す応力−ひずみ曲線である。 半導体装置の一実施形態を示す断面図である。 可撓性基板及び回路部品の一実施形態を示す断面図である。 複数の半導体装置を得る工程の一実施形態を示す断面図である。 皺が発生した硬化膜の例を示す写真である。
以下、本発明のいくつかの実施形態について詳細に説明する。ただし、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
[光硬化性組成物]
一実施形態に係る光硬化性組成物は、(A)ポリスチレン鎖を有するエラストマ、(B)単官能の直鎖又は分岐アルキル(メタ)アクリレート、(C)脂環基を有する単官能の(メタ)アクリレート、(D)2個以上のエチレン性不飽和基を有する2官能以上の重合性化合物、及び(E)重合開始剤を含有する。(E)重合開始剤が、(E−1)分子内開裂型光ラジカル重合開始剤及び(E−2)水素引き抜き型光ラジカル重合開始剤を含む。この光硬化性組成物は、活性光線の照射によって硬化して、伸縮性を有する硬化物又は硬化膜を形成することができる。
本明細書において、「伸縮性」は、引張荷重によってひずみを生じた後、荷重からの解放により元の形状又はそれに近い形状に回復できる性質を意味する。例えば、引張荷重によって50%のひずみを生じた後、元の形状又はそれに近い形状に回復できる材料は、伸縮性を有するということができる。より具体的には、後述の伸縮回復率が70%以上である樹脂層は、伸縮性樹脂層であるといえる。
(A)成分:エラストマ
ポリスチレン鎖を有するエラストマ(以下「スチレン系エラストマ」ということがある。)は、例えば、ハードセグメントとしてのポリスチレン鎖と、ソフトセグメントとしてのポリジエン鎖(例えば、ポリブタジエン鎖、ポリイソプレン鎖)とを有する共重合体であることができる。ポリジエン鎖が水素添加されていてもよい。このようなスチレン系エラストマの市販品としては、例えばクレイトンポリマージャパン株式会社「クレイトンERSポリマーグレード」、旭化成株式会社「タフプレンシリーズ」が挙げられる。この中でも、希釈モノマとの相溶性の観点から「クレイトンERSポリマーグレード」のG1643をスチレン系エラストマとして用いることが好ましい。
スチレン系エラストマの重量平均分子量は、光硬化性組成物の塗工性の観点から、30,000〜200,000であることが好ましく、50,000〜150,000であることがより好ましく、75,000〜125,000であることがより好ましい。ここで、重量平均分子量(Mw)は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)によって求められる、標準ポリスチレン換算値を意味する。スチレン系エラストマのスチレン比は10〜40であることが好ましく、希釈モノマとの相溶性の観点から、10〜30であることがより好ましい。
(A)スチレン系エラストマの含有量は、(A)成分、(B)成分、(C)成分、(D)成分及び(D)成分の総量に対して、30〜45質量%であることが好ましく、30〜39質量%であることがより好ましく、32〜38質量%であることがさらに好ましい。(A)スチレン系エラストマの含有量が40質量%以下であると、光硬化性組成物の粘度が下がり、塗工性が向上する傾向にある。(A)スチレン系エラストマの含有量が30質量%以上であると、伸縮性樹脂層を有する積層体が示す熱サイクル試験時の反りが低減する傾向にある。
(B)成分:単官能の直鎖又は分岐アルキル(メタ)アクリレート
(B)単官能の直鎖又は分岐アルキル(メタ)アクリレートは、1個の(メタ)アクリロイル基及び直鎖又は分岐アルキル基を有するエステル化合物である。直鎖又は分岐アルキル(メタ)アクリレートが有する直鎖又は分岐アルキル基の炭素数は、12以下が好ましい。この炭素数が12以下であると、特に水素添加されたポリジエン鎖を有するエラストマを用いたときに、光硬化性組成物から形成される硬化物が白濁しにくい傾向がある。加熱時の重量減少率の観点から、直鎖又は分岐アルキル基の炭素数は、6以上又は8以上が好ましい。
単官能の直鎖又は分岐アルキル(メタ)アクリレートの例としては、イソオクチル(メタ)アクリレート、イソデシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、イソステアリル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、及びトリデシルアクリレートが挙げられる。これらのうち、炭素数12以下の直鎖又は分岐アルキル基を有する、イソオクチル(メタ)アクリレート、イソデシル(メタ)アクリレート、及びラウリル(メタ)アクリレートから選ばれる1種以上の化合物を選択してもよい。これらの化合物は、単独または2種類以上組み合わせて使用することができ、その他の単官能の直鎖又は分岐アルキル(メタ)アクリレートと組み合わせることもできる。この中でも、加熱による重量減少率の観点からラウリル(メタ)アクリレートを用いることが好ましい。
(B)成分の単官能の直鎖又は分岐アルキル(メタ)アクリレートの含有量は、(A)成分、(B)成分、(C)成分及び(D)成分の総量に対して、30〜50質量%であることが好ましい。(B)成分の含有量が30質量%以上であると、硬化後の伸縮性樹脂層が伸縮性が大きくなる傾向がある。(B)成分の含有量が50質量%以下であると、加熱時の重量減少率が低減される傾向がある。
(C)成分:脂環基を有する単官能の(メタ)アクリレート
脂環基を有する単官能の(メタ)アクリレートは、例えば、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、3,3,5−トリメチルシクロヘキサノ−ル(メタ)アクリレート、4−tert−ブチルシクロヘキサノール(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレート、トリシクロデシル(メタ)アクリレート及びテトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレートから選ばれる1種以上の化合物であることができる。これらの化合物は、単独または2種類以上組み合わせて使用することができ、その他の脂環基を有する単官能の(メタ)アクリレートと組み合わせることもできる。この中でも、密着性の観点からトリシクロデシル(メタ)アクリレートを用いることが好ましい。
(C)成分の脂環基を有する単官能の(メタ)アクリレートの含有量は、(A)成分、(B)成分、(C)成分及び(D)成分の総量に対して、5〜35質量%であることが好ましい。伸縮性の観点から、(C)成分の含有量が30質量%以下であってもよい。
(D)成分:2個以上のエチレン性不飽和基を有する2官能以上の重合性化合物
2個以上のエチレン性不飽和基を有する2官能以上の重合性化合物として、例えば、(メタ)アクリレート、ハロゲン化ビニリデン、ビニルエーテル、ビニルエステル、ビニルピリジン、ビニルアミド、アリール化ビニルが挙げられる。これらのうち伸縮性樹脂層の透明性の観点から、(メタ)アクリレート又はアリール化ビニルのうち少なくとも一方を選択してもよい。
2個の(メタ)アクリロイル基を有する2官能(メタ)アクリレートとしては、例えばエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、エトキシ化ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,3−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、3−メチル−1,5−ペンタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオールジ(メタ)アクリレート、1,9−ノナンジオールジ(メタ)アクリレート、1,10−デカンジオールジ(メタ)アクリレート、グリセリンジ(メタ)アクリレート、エトキシ化2−メチル−1,3−プロパンジオールジ(メタ)アクリレートなどの脂肪族(メタ)アクリレート;シクロヘキサンジメタノールジ(メタ)アクリレート、エトキシ化シクロヘキサンジメタノールジ(メタ)アクリレート、プロポキシ化シクロヘキサンジメタノール(メタ)ジアクリレート、エトキシ化プロポキシ化シクロヘキサンジメタノールジ(メタ)アクリレート、トリシクロデカンジメタノールジ(メタ)アクリレート、エトキシ化トリシクロデカンジメタノールジ(メタ)アクリレート、プロポキシ化トリシクロデカンジメタノールジ(メタ)アクリレート、エトキシ化プロポキシ化トリシクロデカンジメタノールジ(メタ)アクリレート、エトキシ化水添ビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、プロポキシ化水添ビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、エトキシ化プロポキシ化水添ビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、エトキシ化水添ビスフェノールFジ(メタ)アクリレート、プロポキシ化水添ビスフェノールFジ(メタ)アクリレート、エトキシ化プロポキシ化水添ビスフェノールFジ(メタ)アクリレートなどの脂環式(メタ)アクリレート;エトキシ化ビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、プロポキシ化ビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、エトキシ化プロポキシ化ビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、エトキシ化ビスフェノールFジ(メタ)アクリレート、プロポキシ化ビスフェノールFジ(メタ)アクリレート、エトキシ化プロポキシ化ビスフェノールFジ(メタ)アクリレート、エトキシ化ビスフェノールAFジ(メタ)アクリレート、プロポキシ化ビスフェノールAFジ(メタ)アクリレート、エトキシ化プロポキシ化ビスフェノールAFジ(メタ)アクリレート、エトキシ化フルオレン型ジ(メタ)アクリレート、プロポキシ化フルオレン型ジ(メタ)アクリレート、エトキシ化プロポキシ化フルオレン型ジ(メタ)アクリレートなどの芳香族(メタ)アクリレート;エトキシ化イソシアヌル酸ジ(メタ)アクリレート、プロポキシ化イソシアヌル酸ジ(メタ)アクリレート、エトキシ化プロポキシ化イソシアヌル酸ジ(メタ)アクリレートなどの複素環式(メタ)アクリレート;これらのカプロラクトン変性体;ネオペンチルグリコール型エポキシジ(メタ)アクリレートなどの脂肪族エポキシ(メタ)アクリレート;シクロヘキサンジメタノール型エポキシジ(メタ)アクリレート、水添ビスフェノールA型エポキシジ(メタ)アクリレート、水添ビスフェノールF型エポキシジ(メタ)アクリレートなどの脂環式エポキシ(メタ)アクリレート;レゾルシノール型エポキシジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールA型エポキシジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールF型エポキシジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAF型エポキシジ(メタ)アクリレート、フルオレン型エポキシジ(メタ)アクリレートなどの芳香族エポキシ(メタ)アクリレートが挙げられる。
3個以上の(メタ)アクリロイル基を有する3官能以上の多官能(メタ)アクリレートとしては、例えばトリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、エトキシ化トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、プロポキシ化トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、エトキシ化プロポキシ化トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、エトキシ化ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、プロポキシ化ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、エトキシ化プロポキシ化ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、エトキシ化ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、プロポキシ化ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、エトキシ化プロポキシ化ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレートなどの脂肪族(メタ)アクリレート;エトキシ化イソシアヌル酸トリ(メタ)アクリレート、プロポキシ化イソシアヌル酸トリ(メタ)アクリレート、エトキシ化プロポキシ化イソシアヌル酸トリ(メタ)アクリレートなどの複素環式(メタ)アクリレート;これらのカプロラクトン変性体;フェノールノボラック型エポキシ(メタ)アクリレート、クレゾールノボラック型エポキシ(メタ)アクリレートなどの芳香族エポキシ(メタ)アクリレートが挙げられる。
スチレン系エラストマとの相溶性、透明性、耐熱性、ポリイミド及び銅箔への密着性の観点から、(D)成分は脂環基を有する化合物であってもよく、その例としてはシクロヘキサンジメタノールジ(メタ)アクリレート、及びトリシクロデカンジメタノールジ(メタ)アクリレートが挙げられる。エラストマとの相溶性の観点からトリシクロデカンジメタノールジ(メタ)アクリレートを用いることが好ましい。
以上例示した化合物は、単独または2種類以上組み合わせて使用することができ、その他の2官能以上の化合物と組み合わせることもできる。
(D)成分の2官能以上の重合性化合物の含有量は、(A)成分、(B)成分、(C)成分及び(D)成分の総量に対して、0.3〜20質量%であることが好ましく、0.5〜10質量%であることがより好ましく、1〜5質量%であることが特に好ましい。(D)成分の含有量が0.3質量%以上であると、伸縮性樹脂層のタック性が低減される傾向、及び、伸縮性樹脂層が高い伸縮性を有する傾向がある。(D)成分の含有量が20質量%以下であると、伸縮性樹脂層が高い伸縮性を有する傾向がある。
(E)成分:重合開始剤
本発明の実施形態に関わる重合開始剤は、(E−1)分子内開列型光ラジカル重合開始剤、及び(E−2)水素引き抜き型光ラジカル重合開始剤を含む。これらの重合開始剤は、紫外線などの光照射によって重合を開始させる化合物である。
本実施形態は、重合開始剤として、(E−1)分子内開列型光ラジカル重合開始剤、及び(E−2)水素引き抜き型光ラジカル重合開始剤を併用することに特徴がある。これらを併用することにより、水素引き抜き型光ラジカル重合開始剤の気中硬化性によって、酸素阻害を受けやすい表面付近の硬化性を補う効果が得られる。このような効果が得られる明確なメカニズムは定かではないが、(メタ)アクリレートのエチレン基の水素を引き抜くことで重合反応が開始するため、気中の酸素に発生ラジカルを阻害されないことによるものであると推察される。
(E−1)分子内開裂型光ラジカル重合開始剤は、例えば、2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−1−オンなどのベンゾインケタール;1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オンなどのα−ヒドロキシケトン;2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタン−1−オン、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフォリノプロパン−1−オンなどのα−アミノケトン;1,2−オクタンジオン,1−[4−(フェニルチオ)フェニル−,2−(O−ベンゾイルオキシム)]などのオキシムエステル;ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)フェニルホスフィンオキシド、ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチルペンチルホスフィンオキシド、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキシドなどのホスフィンオキシド;2−(o−クロロフェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾール二量体、2−(o−クロロフェニル)−4,5−ジ(メトキシフェニル)イミダゾール二量体、2−(o−フルオロフェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾール二量体、2−(o−メトキシフェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾール二量体、2−(p−メトキシフェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾール二量体などの2,4,5−トリアリールイミダゾール二量体;;2−エチルアントラキノン、フェナントレンキノン、2−tert−ブチルアントラキノン、オクタメチルアントラキノン、1,2−ベンズアントラキノン、2,3−ベンズアントラキノン、2−フェニルアントラキノン、2,3−ジフェニルアントラキノン、1−クロロアントラキノン、2−メチルアントラキノン、1,4−ナフトキノン、9,10−フェナントラキノン、2−メチル−1,4−ナフトキノン、2,3−ジメチルアントラキノンなどのキノン化合物;ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインフェニルエーテルなどのベンゾインエーテル;ベンゾイン、メチルベンゾイン、エチルベンゾインなどのベンゾイン化合物;ベンジルジメチルケタールなどのベンジル化合物;9−フェニルアクリジン、1,7−ビス(9、9’−アクリジニルヘプタン)などのアクリジン化合物;並びにN−フェニルグリシン、及びクマリンからなる群より選ばれる少なくとも1種であってもよい。硬化性、透明性、相溶性の観点から、オキシムエステル、α−アミノケトンが好ましい。硬化性、透明性、及び耐熱性の観点から、α−ヒドロキシケトン、ホスフィンオキシドが好ましい。
(E−2)水素引き抜き型光ラジカル重合開始剤が、下記式(1)で表される化合物であってもよい。式(1)中、X及びXはそれぞれ独立にR−、RS−若しくはR N−で表される基、又は水素原子を示す。Rは置換基を有していてもよいフェニル基、置換基を有していてもよいナフチル基、又はアルキル基で、Rはアルキル基である。フェニル基又はナフチル基が有する置換基は、メチル基等のアルキル基であってもよい。
(E−2)水素引き抜き型光ラジカル重合開始剤は、例えば、ベンゾフェノン、N,N,N’,N’−テトラメチル−4,4’−ジアミノベンゾフェノン、N,N,N’,N’−テトラエチル−4,4’−ジアミノベンゾフェノン、4−メトキシ−4’−ジメチルアミノベンゾフェノン、4−ベンゾイル−4’−メチルジフェニルスルフィド、及び4−フェニルベンゾフェノンなどのベンゾフェノン化合物からなる群より選ばれる少なくとも1種であってもよい。硬化性、透明性、相溶性の観点から、ベンゾフェノン、4−ベンゾイル−4’−メチルジフェニルスルフィド、及び4−フェニルベンゾフェノンが好ましい。
これらの光ラジカル重合開始剤は、単独で又は2種類以上を組み合わせて使用することができる。これらを適切な増感剤及び重合反応促進剤と組み合わせてもよい。
(E)成分の重合開始剤の含有量は、(A)成分、(B)成分、(C)成分及び(D)成分の総量100質量部に対して、0.1〜10質量部であることが好ましく、0.3〜7質量部であることがさらに好ましく、0.5〜5質量部であることが特に好ましい。(E)成分の含有量が0.1質量部以上であると、硬化が十分に進行し易い。(E)成分の含有量が10質量部以下であると、光透過性が向上する傾向がある。
(E)成分における(E−1)及び(E−2)の割合は、硬化性と相溶性の観点から、(E)成分の全量を基準として30〜100質量%であることが好ましく、50〜100質量%であることがより好ましい。
(E−1)成分及び(E−2)成分の含有量の質量比は、(E−1):(E−2)=1:3〜2:1であることが好ましく、2:3〜3:2であることがより好ましく、1:1であることが特に好ましい。(E−1)成分及び(E−2)成分の質量比が上記範囲内であると、硬化性に優れる傾向にある。
液状又は固形の光硬化性組成物をそのまま使用してもよいし、光硬化性組成物を有機溶剤で希釈して樹脂ワニスとしてもよい。室温(25℃)で液状の無溶剤の光硬化性組成物は、有機溶剤の排出が無い点、局所的な部分に容易に塗布できる点等で有利である。
有機溶剤は、光硬化性組成物の各成分を溶解し得るものから選択できる。有機溶剤としては、例えば、トルエン、キシレン、メシチレン、クメン、p−シメンなどの芳香族炭化水素;テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサンなどの環状エーテル;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、4−ヒドロキシ−4−メチル−2−ペンタノンなどのケトン;酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、乳酸メチル、乳酸エチル、γ−ブチロラクトンなどのエステル;エチレンカーボネート、プロピレンカーボネートなどの炭酸エステル;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドンなどのアミドなどが挙げられる。溶解性及び沸点の観点から、トルエン、及びN,N−ジメチルアセトアミドが好ましい。これらの有機溶剤は、単独で又は2種類以上を組み合わせて使用することができる。
光硬化性組成物は、必要に応じて、以上説明した成分に加えて、その他の成分を更に含有してもよい。その他の成分としては、例えば、酸化防止剤、黄変防止剤、紫外線吸収剤、可視光吸収剤、着色剤、可塑剤、安定剤、充填剤のような添加剤が挙げられる。
[硬化物(伸縮性樹脂層)]
光硬化性組成物から形成される硬化物(伸縮性樹脂層)の弾性率は、0.05MPa以上100MPa以下であることが好ましく、0.1MPa以上50MPa以下であることがさらに好ましく、0.2MPa以上30MPa以下であることが特に好ましい。硬化物の弾性率が0.05MPa以上であると、ブロッキングにより硬化物同士が貼り付くといった問題が生じにくくなる傾向がある。硬化物の弾性率が100MPa以下であると、柔軟性及び伸縮性向上に優れる傾向にある。例えば、エラストマの含有量が30〜45質量%の範囲であると、上記弾性率の範囲内に調整しやすくなる傾向にある。
光硬化性組成物から形成される硬化物(伸縮性樹脂層)の引張試験による破断伸び率は、100%以上であることが好ましい。硬化物の破断伸び率が100%以上であると、より一層優れた伸縮性を得ることができる。同様の観点から、硬化物の破断伸び率は150%以上であることがさらに好ましく、200%以上であることが特に好ましい。
光硬化性組成物から形成される硬化物(伸縮性樹脂層)は、高い伸縮性(高い回復率)を有することができる。図1に回復率の測定例を示す。可撓性樹脂層の試験片を用いた引張試験において、1回目の引張試験で与えた変位量(ひずみ)をXmm、このXと2回目の引っ張り試験において荷重がかかり始める位置との差分をYとしたとき、R=(Y/X)×100で示されるR(%)を回復率と定義する。この回復率が70%以上であることが好ましい。回復率が70%以上であれば繰り返しの使用に対するより高い耐久性を伸縮性樹脂層が有することができる。回復率が85%以上であることがさらに好ましく、90%以上であることが特に好ましい。試験機としては、例えばマイクロフォース試験機(Illinois Tool Works Inc、「Instron 5948」)を用いることができる。
光硬化性組成物から形成される硬化物(伸縮性樹脂層)は、例えば、ウェアラブル機器を構成する伸縮性の封止樹脂層として好適である。
[半導体装置]
図2は、本実施形態に係る半導体装置を模式的に示す断面図である。本実施形態に係る半導体装置100は、伸縮性を有する可撓性基板1と、回路部品2と、伸縮性樹脂層3とで構成される回路基板を備える。可撓性基板1は、可撓性基板であってもよい。回路部品2は、可撓性基板1上に実装されている。伸縮性樹脂層3は、上述の実施形態に係る光硬化性組成物から形成された硬化物(硬化膜)であることができる。伸縮性樹脂層3は、成膜された光硬化性組成物を硬化させることにより形成される。伸縮性樹脂層3は、可撓性基板1及び回路部品2を封止しており、回路基板の表面を保護している。
可撓性基板1の構成材料は、目的に応じて選択される。可撓性基板1の構成材料としては、ポリイミド樹脂、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、ウレタン樹脂、ビスマレイミド樹脂、エポキシ樹脂及びポリエチレングリコール樹脂からなる群より選ばれる少なくとも一種が好ましい。この中でも、伸縮性に更に優れる観点から、シロキサン構造又は脂肪族エーテル構造又はジエン構造を有するポリイミド樹脂、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、ウレタン樹脂、長鎖アルキル鎖(例えば、炭素数1〜20のアルキル鎖)を有するビスマレイミド樹脂、エポキシ樹脂、及び、ロタキサン構造を有するポリエチレングリコール樹脂からなる群より選ばれる少なくとも一種がより好ましい。さらに、伸縮性に更に優れる観点から、シロキサン構造又は脂肪族エーテル構造又はジエン構造を有するポリイミド樹脂、シリコーン樹脂、ウレタン樹脂、及び、長鎖アルキル鎖を有するビスマレイミド樹脂からなる群より選ばれる少なくとも一種が特に好ましい。可撓性基板1の構成材料は、1種を単独で、又は、2種以上を組み合わせて用いることができる。
回路部品2は、例えば、メモリーチップ、発光ダイオード(LED)、RFタグ(RFID)、温度センサ、加速度センサ等の実装部品である。回路部品2は、1種類が実装されていてもよく、2種類以上が混在して実装されていてもよい。また、回路部品2は、1個が実装されていてもよく、複数個が実装されていてもよい。
以下、本実施形態に係る半導体装置の製造方法について説明する。
(工程1:実装工程)
まず、図3に示すように、可撓性基板1の上に回路部品2を実装する。回路部品2は、1種類が実装されていてもよく、2種類以上が混在して実装されていてもよい。また、回路部品2は、1個が実装されていてもよく、複数個が実装されていてもよい。
(工程2:封止工程)
次に、可撓性基板1及び回路部品2を封止部材としての光硬化性組成物で封止する。可撓性基板1及び回路部品2は、例えば、封止部材を可撓性基板1に積層すること、封止部材を可撓性基板1に印刷すること、又は、封止部材に可撓性基板1を浸漬し、乾燥することにより封止することができる。封止は、印刷法、ディスペンス、ディッピング法等によって行うことができる。この中でも、Roll to Rollのプロセスで使用できるものが製造工程を短縮できる点から好ましい。
(工程3:硬化工程)
封止工程において可撓性基板1及び回路部品2を封止部材で封止した後、封止部材(光硬化性組成物)を硬化させることにより伸縮性樹脂層3を形成し、伸縮性樹脂層3を有する回路基板を得る。これにより、図2に示される半導体装置100が得られる。硬化としては、加熱による熱硬化、又は、露光による光硬化を行うことができる。封止部材としては、回路部品2の耐熱性の観点から、熱硬化であれば低温で硬化する部材が好ましい。封止部材としては、室温で硬化できる観点から、光硬化する部材が好ましい。
(工程4:切断工程)
半導体装置の製造方法は、必要に応じて、例えば、図4に示すように、回路基板を切断し分離することにより、回路部品を有する複数の半導体装置を得る工程を備えることができる。これにより、複数の半導体装置を一度に大面積で製造することが可能となり、製造工程を減らすことが容易となる。
以下、実施例を挙げて本発明についてさらに具体的に説明する。ただし、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
1.原料
光硬化性組成物を調製するために以下の原料を準備した。
(A)ゴム成分
・G1643:SEBSブロックコポリマー(クレイトンポリマージャパン株式会社製、商品名「クレイトンG1643」)
(B)単官能の直鎖又は分岐アルキル(メタ)アクリレート
・LA:ラウリルアクリレート(新中村化学工業株式会社製)
・FA−111A:イソデシルアクリレート(日立化成株式会社製)
(C)脂環基を有する単官能の(メタ)アクリレート
・FA−513AS:トリシクロデシルアクリレート(日立化成株式会社製)
・TBCHA:4−tert−ブチルシクロヘキシルアクリレート(MRCユニテック株式会社製)
(D)2個以上のエチレン性不飽和基を有する2官能以上の重合性化合物
・A−DCP:トリシクロデカンジメタノールジアクリレート(新中村化学工業株式会社製、商品名「NKエステルA−DCP」)
(E−1)分子内開裂型光ラジカル重合開始剤
・OXE01:1,2−オクタンジオン,1−[4−(フェニルチオ)フェニル−,2−(O−ベンゾイルオキシム)](BASF社製、商品名「イルガキュアOXE01」)
(E−2)水素引き抜き型光ラジカル重合開始剤
・ベンゾフェノン(和光純薬工業株式会社製)
・BMS:4−ベンゾイル−4’−メチルジフェニルスルフィド(東京化成工業株式会社製)
・PBZ:4−フェニルベンゾフェノン(東京化成工業株式会社製)
2.樹脂ワニス(光硬化性組成物)の調製
実施例1
(A)成分として35質量部のG1643、(B)成分として40質量部のLA、(C)成分として21質量部のFA−513AS、(D)成分として2質量部のA−DCP、(E−1)成分として1質量部のOXE01、及び、(E−2)成分として1質量部のベンゾフェノンを、500mlフラスコ内で60℃に加熱しながら攪拌及び混合して、樹脂ワニスを得た。
実施例2〜10、及び比較例1〜6
表1に示す配合比(質量部)に従い、実施例1と同様にして、樹脂ワニスを得た。
4.硬化膜
各実施例、比較例の樹脂ワニスを、表面離型処理PETフィルム(帝人フィルムソリューション株式会社「フィルムバイナBD」、厚み25μm)の離型処理面に、ナイフコータ(株式会社康井精機「SNC−350」)を用いて塗布した。樹脂ワニスの塗膜に対して紫外線露光機(アイグラフィックス株式会社製」)によって紫外線(波長365nm)を2000mJ/cmの露光量で照射し、評価用の硬化膜(伸縮性樹脂層、厚さ100μm)をPET上に形成させた。硬化膜に別のPETフィルムを被せた。
4.評価
[弾性率・伸び率]
評価用の硬化膜から、長さ40mm、幅10mmの短冊状の試験片を切り出し、両面のPETフィルムを剥離した。この試験片の引張試験を、25℃の環境の下、オートグラフ(株式会社島津製作所「EZ−S」)を用いて行った。得られた応力−ひずみ曲線から、硬化膜の弾性率及び伸び率を求めた。引張試験は、チャック間距離20mm、引張速度50mm/分の条件で行った。弾性率は荷重0.5〜1.0N/mmの範囲における応力−ひずみ曲線の傾きから求めた。伸び率は硬化膜が破断した時点のひずみ(破断伸び率)から求めた。
[伸縮回復率]
評価用の硬化膜から、長さ70mm、幅5mmの短冊状の試験片を切り出し、両面のPETフィルムを剥離した。この試験片の伸縮回復率を、25℃の環境の下、マイクロフォース試験機(Illinois Tool Works Inc、「Instron 5948」)を用いた2回の引張試験によって測定した。
ここで伸縮回復率とは、1回目の引張試験で与えた変位量(ひずみ)をXmm、このXと2回目の引っ張り試験において荷重がかかり始める位置との差分をYmmとしたとき、R=(Y/X)×100で算出されるR(%)を指す。本測定では初期長さ(チャック間の距離)を50mm、Xを25mm(ひずみ50%)とした。伸縮回復率が90%以上の伸縮回復率を示す硬化膜は、良好な伸縮性を有するといえる。
[全光線透過率、YI、ヘイズ]
評価用の硬化膜から、長さ30mm、幅30mmの試験片を切り出し、両面のPETフィルムを剥離した。この試験片の全光線透過率、YI及びヘイズを、25℃の環境下、分光ヘイズメータ(日本電色工業株式会社「SH7000」)を用いて測定した。
[UV硬化性]
各実施例、比較例の樹脂ワニスを、表面離型処理PETフィルム(帝人フィルムソリューション株式会社製「フィルムバイナBD」、厚み25μm)の離型処理面に、ナイフコータ(株式会社康井精機製「SNC−350」を用いて塗布した。樹脂ワニスの塗膜に対して紫外線露光機(アイグラフィックス株式会社製)によって紫外線(波長365nm)を2000mJ/cmの露光量で照射し、評価用の硬化膜(伸縮性樹脂層、厚さ100μm)を形成させた。得られた硬化膜について指触試験を行い、以下の評価基準に従って、硬化性を評価した。Aを硬化性良好と判断した。
A:未硬化成分が指に付着しなかった。
B:未硬化成分が指に付着した。
C:塗膜が硬化しなかった。
[UV硬化後の外観評価]
ガラス板(松浪硝子工業株式会社製「MICRO SLIDE GLASS S9213」、厚み1.0mm)上にシリコーンゴムシート(アズワン株式会社製、厚み1.5mm)の5cm×3cmの枠を置き、枠内に各実施例、比較例の樹脂ワニスを充填した。充填された樹脂ワニスに対して紫外線露光機(アイグラフィックス株式会社製)によって紫外線(波長365nm)を2000mJ/cmの露光量で照射し、外観評価用の硬化膜(伸縮性樹脂層、厚さ1.5mm)を形成した。得られた硬化膜表面の皺の有無を目視によって観察した。図5は、皺が発生した硬化膜の例の写真である。
[熱サイクル試験後の外観評価]
FCCL(Flexible Cupper Clad Laminate)基板として、22mm×105mmの大きさで切り出した銅箔付きポリイミドフィルム(商品名:AX182518、新日鐵化学株式会社製)を準備した。このFCCL基板のポリイミドフィルム面上に、各実施例及び比較例の樹脂ワニスを塗布した。続いて、樹脂ワニスの塗膜に対して紫外光露光機(アイグラフィックス株式会社製)によって紫外線(波長365nm)を2000mJ/cmの露光量で照射して、FCCL基板上に硬化膜(伸縮性樹脂層、厚さ1.5mm)を形成した。FCCL基板と硬化膜の積層体を、温度サイクル試験機(ESPEC株式会社製、TSA−71H−W)を用いた、125℃で15分、−55℃で15分を1回のサイクルとする100サイクルの温度サイクル試験に供した。温度サイクル試験後の積層体を、銅箔が下側になる向きで床面に置き、床面と銅箔との最大距離を積層体の反りとして測定した。反りが3mm以下のものを良好と判断した。
表1に評価結果を示す。各実施例の樹脂ワニス(光硬化性組成物)から形成された硬化膜(伸縮性樹脂膜)は、優れた伸縮性及びUV硬化性を示し、硬化後の皺の発生もみられなかった。また、各実施例の樹脂ワニス(光硬化性組成物)から形成された硬化膜(伸縮性樹脂膜)は、温度サイクル試験後の反りの点でも良好であった。
重合開始剤を含まない比較例1の樹脂ワニスからは硬化膜が形成されなかった。重合開始剤として(E−1)成分の分子内開裂型ラジカル重合開始剤のみを含む比較例2の樹脂ワニスから形成された硬化膜の場合、UV硬化直後に表面の皺が発生した。重合開始剤として(E−2)成分の水素引き抜き型ラジカル重合開始剤のみを含む比較例3の樹脂ワニス、及び、(D)成分の2官能以上の重合性化合物を含まない比較例4の樹脂ワニスは、UV硬化性が十分でなかった。(B)成分の単官能の直鎖又は分岐アルキル(メタ)アクリレートを含まない比較例5の樹脂ワニスから形成された硬化膜は、伸縮性を示さず、また、UV硬化直後に表面の皺を発生させた。(C)成分の脂環基を有する単官能の(メタ)アクリレート及び(D)成分の2官能以上の重合性化合物を含まない比較例6の樹脂ワニスは、UV硬化性が十分でなかった。
1…可撓性基板、2…回路部品、3…伸縮性樹脂層、100…半導体装置。

Claims (8)

  1. (A)ポリスチレン鎖を有するエラストマ、
    (B)単官能の直鎖又は分岐アルキル(メタ)アクリレート、
    (C)脂環基を有する単官能(メタ)アクリレート、
    (D)2個以上のエチレン性不飽和基を有する2官能以上の重合性化合物、及び
    (E)重合開始剤を含み、
    (E)重合開始剤が、
    (E−1)分子内開裂型光ラジカル重合開始剤、及び
    (E−2)水素引き抜き型光ラジカル重合開始剤を含む、
    伸縮性樹脂層形成用光硬化性組成物。
  2. (E−2)水素引き抜き型光ラジカル重合開始剤が、下記式(1)で表される化合物である、請求項1に記載の伸縮性樹脂層形成用光硬化性組成物。

    [式(1)中、X及びXはそれぞれ独立にR−、RS−若しくはR N−で表される基、又は水素原子を示し、Rは置換基を有していてもよいフェニル基、置換基を有していてもよいナフチル基、又はアルキル基で、Rはアルキル基である。]
  3. (A)ポリスチレン鎖を有するエラストマの含有量が、(A)成分、(B)成分、(C)成分、(D)成分、及び(E)成分の総量に対して、30〜45質量%である、請求項1又は2に記載の伸縮性樹脂層形成用光硬化性組成物。
  4. (A)ポリスチレン鎖を有するエラストマが、水素添加されたポリジエン鎖を更に有する共重合体である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の伸縮性樹脂層形成用光硬化性組成物。
  5. (B)単官能の直鎖又は分岐アルキル(メタ)アクリレートの直鎖又は分岐アルキル基の炭素数が12以下である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の伸縮性樹脂層形成用光硬化性組成物。
  6. (D)2個以上のエチレン性不飽和基を有する2官能以上の重合性化合物の含有量が、(A)成分、(B)成分、(C)成分及び(D)成分の総量に対して、0.3〜20質量%である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の伸縮性樹脂層形成用光硬化性組成物。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の伸縮性樹脂層形成用光硬化性組成物の硬化物である、伸縮性樹脂層。
  8. 請求項7に記載の伸縮性樹脂層を備える半導体装置。
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