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JP2018134761A - セラミック成形体の製造方法及びセラミック成形体の製造装置 - Google Patents

セラミック成形体の製造方法及びセラミック成形体の製造装置 Download PDF

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Abstract

【課題】セラミック成形体の断面形状が真円形状へ回復する程度を高めるとともに、速やかに乾燥することができるセラミック成形体の製造方法及びセラミック成形体の製造装置を提供すること。【解決手段】セラミック成形体の製造方法では、1.5m以上のセラミック成形体9を、回転ローラ51上に配置して、回転させながら乾燥させる。そして、この乾燥の際には、セラミック成形体9の押出方向における後端側(根本側)より先端側に向けて送風して乾燥させる。セラミック成形体9は、押し出された直後では、その後端側は真円の程度が高いので、セラミック成形体9の後端側より先端側に向けて送風することにより、後端側を早めに乾燥できる。一方、先端側は、自重により徐々に潰れていくので、セラミック成形体9を回転させながら、セラミック成形体9の後端側より先端側に向けて送風する。【選択図】図2

Description

本発明は、例えば円筒横縞型固体酸化物燃料電池等に適用することができるセラミック成形体の製造方法及びセラミック成形体の製造装置に関するものである。
従来、固体酸化物燃料電池として、円筒横縞型固体酸化物燃料電池が知られている。この円筒横縞型固体酸化物燃料電池とは、多孔質の円筒形状の絶縁体基体管(即ち支持体)上に、多数の燃料電池セルを横並びに配置して、それらの間をインターコネクタ等で接続したものである。
この円筒横縞型固体酸化物燃料電池の支持体は、通常、例えば粘土状の押出材料を用い、押出成形機を使って円筒形状に押し出して、所望の長さで切断して成形体(即ちセラミック成形体)を作製し、これを自然放置乾燥あるいは加熱乾燥し、その後焼成することで製造することができる。
このうち、切断は、ワイヤーで切るのが一般的である。例えば、押出成形機の口金付近でワイヤーを上下動させて切断する方法があり、また、切断時にかかる抵抗を小さくするために、ワイヤー径を低減させる等の方法もある(下記特許文献1参照)。
また、セラミック成形体に変形が生じた際に、その形状の補正する方法(下記特許文献2参照)や、乾燥後にセラミック成形体の変形部を破棄するなどの方法がある。
さらに、セラミック成形体の長さが1.5mを超えるような長尺の円筒形状の場合には、セラミック成形体の先端は、押し出されてから切断されるまでの時間がかかるため、自重で潰れて断面が楕円形状になる。
この対策として、セラミック成形体を回転ローラ上で回転させて、セラミック成形体の断面形状をある程度真円に回復させながら、自然乾燥させる技術が知られている(下記特許文献3、4参照)。
また、円筒形状のセラミック成形体を乾燥させる際には、静置されたセラミック成形体の軸中心の貫通孔に風を送ることで、セラミック成形体の外側と内側とを均一に乾燥させる技術が知られている(下記特許文献5参照)。
特開2002−103324号公報 特開2006−205526号公報 特開2003−26466号公報 特開2003−117917号公報 特開平6−335910号公報
しかしながら、上述した従来技術において、切断後のセラミック成形体に対して回転させながら送風乾燥する場合は、乾燥が促進されるものの、粘土の硬化が過度に進行すると、先述した断面形状が真円形状へ回復することを阻害する恐れがある。
この真円形状への回復が不十分な場合、その後の印刷工程などでセラミック成形体を回転させながら加工する際に支障をきたすので、好ましくない。
一方、セラミック成形体の乾燥開始を遅らせて、上述した断面形状が真円形状へ回復することを重視する場合には、十分な乾燥に至る時間が長くなる。また、乾燥させながら搬送する装置においては、搬送距離が長くなることに繋がり、装置が巨大化してしまう。
なお、乾燥が不十分である場合には、セラミック成形体の強度が不足し、その後の焼成工程などにおいて、取り回しが悪化したり、場合によっては破損が発生したりするという問題がある。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的は、セラミック成形体の断面形状が、真円形状へ回復する程度(以下「回復度」という)を高めるとともに、速やかに乾燥することができるセラミック成形体の製造方法及びセラミック成形体の製造装置を提供することにある。
(1)本発明の第1局面は、軸方向の長さが1.5m以上の円筒形状のセラミック成形体を製造する、セラミック成形体の製造方法に関するものである。
このセラミック成形体の製造方法は、押出成形体を押出成形により作製する押出成形工程と、押出成形体を所定の長さに切断してセラミック成形体を作製する切断工程と、セラミック成形体を回転可能で且つ搬送可能な複数の回転ローラの上で回転する複数のセラミック成形体に対し、セラミック成形体の押出方向における後端側より先端側に向けて送風して乾燥させる乾燥工程と、を備える。
本第1局面では、セラミック成形体を、回転ローラ上に配置して、回転させながら乾燥させる。そして、この乾燥の際には、セラミック成形体の押出方向における後端側(即ち根本側)より先端側に向けて送風して乾燥させる。
セラミック成形体の先端側は、押し出されてから時間が経過しており、自重により徐々に潰れる。そのため、セラミック成形体を回転させて真円形状を回復するのに時間を要する。
一方、セラミック成形体の後端側は、押し出された直後であり、その形状をほぼ保っている。即ち、セラミック成形体の後端側は、真円の程度が高い。
そこで、本第1局面では、セラミック成形体を回転させながら、セラミック成形体の後端側より先端側に向けて送風する。これにより、真円の程度が高い後端側から乾燥させることができる一方で、先端側については、回復度を高めてから乾燥させることができ、効率良く真円の程度が高いセラミック成形体を得ることができる。
なお、送風によって、セラミック成形体の後端側にて、セラミック成形体の材料(即ち粘土)から揮発した水分が先端側に送られるので、先端側の雰囲気が変化する(即ち湿度が高くなる)。よって、この点からも、先端側における材料の柔軟性を長く維持できるので、その間に回転させることによって回復度を高めることができる。
このようにして、本第1局面では、セラミック成形体の断面形状の回復度を確保しつつ、速やかに乾燥できるという顕著な効果を奏する。また、これにより、セラミック成形体を回転させながら加工する作業が容易になり、しかも、乾燥させながら搬送する装置においては、装置をコンパクトにできるという利点がある。
特に、セラミック成形体が1.5m以上の長さの場合には、自重による先端側の潰れが顕著であり、形状回復工程は必須である。
また、本第1局面では、乾燥時間を短くすることにより、鉄製等の回転ローラの成分がセラミック成形体に付着しにくい。よって、付着した物質によるセラミック成形体の性能の低下を抑制できる。例えば、セラミック成形体を焼成して焼結体とした後に、その表面に成膜する場合には、焼結体の表面に好適に成膜を行うことができる。
ここで、セラミック成形体とは、セラミック成形体の材料(例えば粘土)が押出成形され、切断されて形成されたものであり、乾燥前は、回転ローラによって整形可能な程度の柔らかさを有し、乾燥によって硬化する成形体(従って焼成前の成形体)である。
また、本第1局面では、セラミック成形体を回転させた後に、所定のタイミングで送風を開始することができる。この送風を開始する時期(タイミング)としては、セラミック成形体を回転させた以降の適切なタイミングを採用できる。このタイミングを調節することにより、断面形状の高い回復度を実現しつつ、速やかに乾燥できる。
なお、送風開始のタイミングが早い場合には、速やかな乾燥を実現でき、送風のタイミングが遅い場合には、断面形状の高い回復度を実現できる。前記送風の際の風速は、0.5m/s以上が望ましい。
さらに、前記回転によって前記セラミック成形体の真円率が70%以下に回復した後に、前記送風を開始するのが望ましい。これにより、断面形状の高い回復度を実現しつつ、速やかに乾燥できる。
ここで、真円率[%]とは、セラミック成形体の真円の程度を、セラミック成形体を押出方向(即ち軸方向)から見た場合の長径(即ち軸方向に延びる貫通孔の最大の径)と短径(即ち貫通孔の最小の径)を用いて示す指標であり、下記式(1)によって示される。
真円率[%]=
{(一定時間乾燥後の長径と短径の差/成形直後の長径と短径の差)}×100・・(1)
ここで、「一定時間」とは、押出成形体を切断してから送風を開始するまでの時間であり、「成形直後」とは、押出成形体を切断してセラミック成形体とした時点である。
なお、真円率が小さい場合には真円に近く、例えば60%以下となった場合に、押し出し直後の真円の状態に十分に回復したと見なすことができる。
また、真円率は、押出方向における測定位置によって異なる。通常は、押出方向の先端側の真円率は後端側より大きく、その値は時間とともに大きくなる。
(2)本発明の第2局面は、第1局面に記載のセラミック成形体の製造方法であって、切断工程は、切断刃によって押出成形体を切断する工程であり、押出成形体の切断過程における切断刃の速度を変更することにより、切断荷重を制御する。
押出成形体を切断する荷重が大き過ぎる場合には、切断後のセラミック成形体が変形するとともに、その変形量が大きくなる恐れがある。
それに対して、本第2局面では、切断の際に押圧成形体に加わる荷重(即ち切断荷重)を制御することにより、セラミック成形体の変形量を小さくすることができる。詳しくは、後述する実験例からも明らかなように、切断荷重を小さくすること(例えば所定値以下に小さくすること)により、セラミック成形体の変形量を小さくすることができる。
その結果、セラミック成形体の後端側の真円の程度を高く維持することができるため、セラミック成形体を回転させながら、後端側から先端側に送風して乾燥させる場合にも好適である。
また、この変形量とは、切断されたセラミック成形体の後端側の変形量であるが、切断後に残された押出成形体の先端側も同様に変形する。そのため、この押出成形体が切断されたセラミック成形体の先端側も変形することになるので、結果として、セラミック成形体の先端側の変形も抑制できるという効果もある。
(3)本発明の第3局面は、第1又は第2局面に記載のセラミック成形体の製造方法であって、押出成形工程において、押出成形体を成形する成形金型は、外ダイと、前記外ダイの先端より押出方向に突出した先端を有する内ダイと、を備え、切断工程において、切断刃を、内ダイの外周側より内ダイに向けて移動して、押出成形体を切断する。
従来技術において、セラミック成形体をワイヤーで切断する際には、切り初めで押し潰したり、切り終わりで引っ張る力がかかったりするため、セラミック成形体が変形する。特にセラミック成形体が円筒形状の場合、面で支持することができないため、変形し易い。そのため、後の乾燥工程や印刷工程などで、セラミック成形体を回転させながら加工する際に、支障をきたすことがある。
それに対して、本第3局面では、内ダイ(内側の金型)と外ダイ(外側の金型)とを備えた成形金型を用いて、押出成形によって筒状の押出成形体(例えばセラミック材料からなる押出成形体)を形成する。そして、この押出成形体に対して、切断刃を内ダイの外周側より内ダイに向けて移動させて押出成形体を切断するので、切断の際の変形を抑制できる。
つまり、本第3局面では、内ダイは外ダイより押出方向の下流側に突出しているので、押出成形体の先端側の一部は、内ダイの外周側に位置している。従って、その外周側に位置している押出成形体に対して切断刃を押し入れる(押し込む)場合には、切断刃を押し入れる方向には押出成形体を内側から支えるように内ダイがある。そのため、押出成形体は内ダイより内側(軸中心側)には変形しないので、切断時における押出成形体の変形(従って切断後のセラミック成形体の変形)が抑制される。
また、切断時にセラミック成形体の変形が抑制されるので、セラミック成形体を乾燥・硬化後、端部の変形箇所を改めて切断する等の作業を低減でき、材料ロス等も低減できるという利点がある。
なお、切断刃の材料は、内ダイの材料より柔らかい材料からなるのが望ましい。これにより、切断刃が内ダイに当たった場合でも、内ダイの変形や損傷が少なく、よって、セラミック成形体の寸法精度が低下し難いという効果がある。
(4)本発明の第4局面は、軸方向の長さが1.5m以上の円筒形状のセラミック成形体を製造する、セラミック成形体の製造装置に関するものである。
このセラミック成形体の製造装置は、押出成形体を押出成形により作製する押出成形機と、押出成形体を所定の長さに切断してセラミック成形体を作製する切断機と、セラミック成形体を回転可能で且つ搬送可能な複数の回転ローラと、回転ローラの上で回転する複数のセラミック成形体に対し、セラミック成形体の押出方向における後端側より先端側に向けて送風して乾燥させる送風装置と、を備える。
本第4局面は、前記第1局面と同様な作用効果を奏する。
(5)本発明の第5局面は、第4局面に記載のセラミック成形体の製造装置であって、切断機は、押出成形体を切断する切断刃を有するとともに、押出成形体の切断過程における切断刃の速度を変更することにより、切断荷重を制御する機構を備える。
本第5局面は、前記第2局面と同様な作用効果を奏する。
(6)本発明の第6局面は、第4又は第5局面に記載のセラミック成形体の製造装置であって、押出成形機は、内ダイの先端が外ダイの先端より押出方向に突出した成形金型を備え、切断機は、成形金型より押し出された押出成形体を切断する切断刃を有し、切断刃が内ダイの外周側より内ダイに向けて移動して、押出成形体を 切断する機構を有する。
本第6局面は、前記第3局面と同様な作用効果を奏する。
本発明により、変形の少ない端部をもつ円筒形のセラミック成形体が得られる。また、そのセラミック成形体の根元側から送風することで、先端側の自重潰れの回復効果を得ながら、短時間でセラミック成形体を乾燥させることができる。
<以下に、本発明の各構成について説明する>
・セラミック成形体とは、セラミックを主成分(即ち固体成分のうちの最大の含有量)とする円筒形状の部材である。このセラミックの種類としては、例えばアルミナ、ジルコニア、ムライト、スピネル等が挙げられる。なお、セラミック以外に、例えばガラス等の他の成分を含んでいてもよい。
・押出成形体とは、押出成形機によって所定の粘性を有する押出材料(例えば粘土)が押し出されて形成された、セラミックを主成分とする筒状(例えば円筒形状)の成形体である。なお、この押出成形体は、セラミック成形体の切断前の成形体であるので、その材料もセラミック成形体と同様である。
・切断刃とは、押出成形体を切断してセラミック成形体を形成する切断用の部材であり、例えば樹脂や金属からなる板状等の部材である。
・成形金型とは、所定の粘性を有する押出材料(例えば粘土)から押出成形体の成形を行う金型である。外ダイは、押出成形体の外周面を形成する筒状の金型であり、内ダイとは、外ダイの軸中心側に配置されて、押出成形体の内周面を形成する金型である。
・回転ローラとは、軸中心を中心にして回転可能なローラであり、また、自身の上にセラミック成形体を搭載して、例えばコンベア等の一部としてセラミック成形体を搬送可能なローラである。この回転ローラの材質としては、例えば鉄やアルミ等の金属やセラミック等の材料が挙げられる。
第1実施形態の製造装置を示す正面図である。 製造装置を示す平面図である。 セラミック成形体を示す斜視図である。 成形金型を垂直方向に破断して示すとともに、切断機の配置を示す説明図である。 切断機や内ダイ等を押出方向の先端から見た状態を示す説明図である。 載置部、切断機、コンベアの一部等を、押出方向の先端から見た状態を示す説明図である。 切断機による切断工程を示すフローチャートである。 セラミック成形体の製造工程の一部を示す説明図である。 第2実施形態における切断機や内ダイ等を押出方向の先端から見た状態を示す説明図である。 第3実施形態における切断機や内ダイ等を押出方向の先端から見た状態を示す説明図である。 実験結果を示すグラフである。
次に、本発明のセラミック成形体の製造方法及びセラミック成形体の製造装置の実施形態について説明する。
[1.第1実施形態]
[1−1.セラミック成形体の製造装置の構成]
まず、第1実施形態のセラミック成形体の製造方法に用いられるセラミック成形体の製造装置(以下単に製造装置と記す)について説明する。
図1及び図2に示す様に、第1実施形態の製造装置1は、主として、押出成形体3の押出成形を行う押出成形機5と、押出成形体3の切断を行う切断機7と、切断されたセラミック成形体9(図3参照)を載置する載置部11(図2参照)と、セラミック成形体9を搬送するコンベア13と、セラミック成形体9に送風する送風装置15(図2参照)とを備えている。なお、コンベア13と送風装置15とから、回転乾燥装置16が構成されている。
このうち、図2に示すように、切断機7は、押出成形機5の先端側(図2の右側)に配置されており、載置部11は、切断機7の先端側に配置されている。コンベア13は、載置部11の一方の横方向(図2の上側)にて地面と平行に配置されており、送風装置15は、コンベア13の搬送方向(矢印B方向)に対して垂直方向の一方の側(図2の左側)に配置されている。
以下、各構成について詳細に説明する。
<押出成形機>
押出成形機5は、筒状(即ち円筒形状)の3を押し出して成形する装置であり、円筒形状のシリンダ17と、シリンダ17の先端側に配置された成形金型19とを備えている。
なお、押出成形体3が切断されて形成されるセラミック成形体9も円筒形状であり、セラミック成形体9には、軸中心に沿って延びる円柱形状の貫通孔9a(図3参照)が形成されている。
ここで、セラミック成形体9の寸法としては、長さ1.5m〜2.5mの範囲の例えば2.0m、外径15mm〜30mmの範囲の例えば25mm、内径10mm〜30mmの範囲の例えば20mmを採用できる。
このうち、シリンダ17の内部には、シリンダ17と同軸に、押出スクリュー(図示せず)が配置されている。この押出スクリューは、回転によって、シリンダ17内に充填された粘土を押出方向(図1の右方向:矢印A方向)に押し出すスクリューである。
また、成形金型19は、図4に示すように、シリンダ17と同軸に配置された円筒形状の外ダイ21と、外ダイ21の内側(即ち軸中心側)にて、外ダイ21と同軸に配置された円柱形状の内ダイ23とを備えている。
外ダイ21は、その先端の内径が例えばφ12mmであり、外ダイ21の内周面によって、セラミック成形体9の外周面が形成される。
一方、内ダイ23は、その先端の外径が例えばφ9.8mmであり、内ダイ23の外周面によって、セラミック成形体9の内周面が形成される。
また、内ダイ23は、その外周面の一部が外ダイ21に覆われており、内ダイ23の先端は、外ダイ21の先端より例えば10mm先端側(図4の右側)に突出している。
なお、内ダイ23及び外ダイ21は、例えばステンレス等の金属材料からなり、その金属材料が例えばSUS304の場合には、硬度はHB160である。
<切断機>
図5に示すように、切断機7は、押出成形機5から押し出された押出成形体3を、押出方向と垂直に切断する装置である。
切断機7は、上下一対の切断刃25(25a、25b)と、各切断刃25をそれぞれ上下方向に駆動する各駆動装置27(27a、27b)と、各切断刃25にかかる荷重を検出する荷重センサ29(29a、29b)と、駆動装置27の動作を制御する制御装置31とを備えている。
この制御装置31は、周知のマイコン等を備えた電子制御装置であり、各荷重センサ29からの信号に基づいて、各駆動装置27の動作を制御して、各切断刃25の速度を制御する。これにより、各切断刃25が押出成形体3に加える荷重を制御して、押出成形体3の切断状態を調節する。なお、駆動装置27としては、周知のモータや空気圧等を用いた装置を採用できる。
各切断刃25は、例えば厚みが2mmのナイロン(例えばMCナイロン:登録商標)からなる板材である。このナイロンからなる切断刃25の硬度は、ロックウエル硬度R120である。従って、切断刃25は、内ダイ23より柔らかい。
また、各切断刃25の先端側(内ダイ23側)には、それぞれ半円形状の刃先33a、33b(33)が形成されている。この刃先33は、押出成形体3を切断する部分であり、切断後に内ダイ23の外周面を周方向に一周するように(即ち囲むように)して当接する形状である。詳しくは、各切断刃25の各刃先33は、内ダイ23の外周面の周方向において半周部分に当接する形状である。つまり、各刃先33の半径は、内ダイ23の半径と同じである。
このような構成の切断機7では、上方の切断刃25が内ダイ23の軸中心O側に移動して、その刃先33が内ダイ23の外周面(即ち上側の半円部分)に接触するとともに、下方の切断刃25が内ダイ23の軸中心O側に移動して、その刃先33が内ダイ23の外周面(即ち下側の半円部分)と接触することによって、押出成形体3を切断する。
<載置部>
前記図2に示すように、載置部11は、押出方向に沿って伸びる長尺で平板状の上面を有し、押出成形体3を載置する基台37と、基台37上に載置された切断後のセラミック成形体9を、矢印B方向に押し出して移動させる移動機構39とを備えている。
移動機構39は、長尺の板材41と、その板材41を矢印B方向に移動させる一対の駆動部(例えばモータや空気圧等で駆動される駆動部)43とを備えている。従って、図6に示すように、駆動部43によって板材41を、地面と水平で且つ矢印B方向に移動させることによって、セラミック成形体9を搬送方向に移動させてコンベア13に搭載することができる。
<コンベア>
前記図2に示すように、コンベア13は、平面視が矩形形状で地面と平行に配置されており、1又は複数のセラミック成形体9を搭載して搬送方向に移動させる装置である。
図6に示すように、このコンベア13は、略T字状の個別部材45が多数連結されたチェーン47と、チェーン47を矢印C方向に回動させる駆動ローラ49(図1参照)と、各個別部材45毎にその外周側に取り付けられた複数の51とを備えている。
回転ローラ51は、例えば鉄等の金属製の円筒形状の部材であり、図2に示すように、水平で且つ平行に配列されている。つまり、図2の左右方向に伸びて左右のチェーン47間に挟まれるように取り付けられている。
ここで、隣り合う回転ローラ51は、互いに接触しない間隔に配置されるとともに、隣り合う一対の回転ローラ51によってセラミック成形体9が落下しないように保持して、セラミック成形体9を回転できる間隔に配置されている。なお、回転ローラ51は平行に配置されるので、この間隔の幅は、長手方向におけるどの位置でも一定である。
この回転ローラ51は、後述するように、図示しない駆動機構によって回転することによって、回転ローラ51間に配置されたセラミック成形体9を回転させるものである。なお、回転ローラ51は、同方向に同じ回転速度にて回転しつつ、コンベア13の動作に伴って搬送方向に移送されるように構成されている。
<送風装置>
前記図2に示すように、送風装置15は、風を発生させるファンである送風機53と、送風機53からの風をセラミック成形体9に送る送風部55と、送風機53と送風部55とをつなぐ送風チューブ56とを備えている。
また、送風部55の先端には複数のノズル57が設けられている。各ノズル57は、コンベア13に搭載された多数のセラミック成形体9やその周囲にそれぞれ送風できるように、搬送方向に沿って所定間隔毎に配置されている。
詳しくは、ノズル57は、矢印A方向に送風する向きに設定されるとともに、回転ローラ51が配列される間隔で配列されている。また、ノズル57は、コンベア13の搬送方向に沿って全ての範囲で配置されているのではなく、搬送開始時は自然乾燥を行うために、搬送方向における後端側に配置されている。
具体的には、ノズル57は、搭載部11からコンベア13の終端(図2の上端)までの範囲のうち、搭載部11からコンベア13の約1/3までには配置されておらず、コンベア13の約1/3から終端までの範囲に例えば8本配置されている。
そして、このノズル57から、セラミック成形体9やその周囲に対して、押出方向における後端側より先端側に向けて(即ち矢印A方向に向けて)送風する。つまり、ノズル57から、押出方向に沿って送風して、セラミック成形体9を乾燥させる。
[1−2.セラミック成形体の製造方法]
次に、セラミック成形体9の製造方法について説明する。
<原料の調製工程>
セラミック成形体9となる粘土の原料としては、周知のように、セラミック粉末と樹脂粉末と液成分とを所定の割合で混ぜたものを用いる。
セラミック粉末は、用途によって様々に選択されるが、例えば燃料電池の支持体としては、ジルコニアが一般的に選択される。
樹脂粉末は、セルロース樹脂やアクリル樹脂が、一般的に選択される。この樹脂粉末は、液成分の混合によって液状に変化するバインダである。
液成分としては、水(純水)を主成分とし、それに、周知の分散剤、滑剤、潤滑剤などが添加される。
<混練工程>
次に、前記粘土の原料を、混練機で練ることにより粘土を作製する。なお、押出成形機5にて混練を行ってもよい。
<押出工程>
次に、図1に示すように、この粘土を押出成形機5のホッパー5a(図1参照)から、シリンダ17内に投入する。
シリンダ17内では、押出スクリューを回転させて、粘土を混練しながら徐々に先端側に押し出す。
この押し出しによって、粘土を成形金型19に通過させることによって、円筒形状の押出成形体3が形成される。この押出成形体3は、基台37(図6参照)上に載置されて、押し出しとともに徐々に先端側に移動する。
<切断工程>
そして、押出成形体3が所定の長さ(例えば1500mm以上)に押し出されたら、切断機7の一対の切断刃25によって、例えば長さ1500mmのセラミック成形体9となるように、金型出口の位置(切断位置)にて切断する。これにより、セラミック成形体9が得られる。
上述したように、切断機7には切断刃25に加わる荷重を測定する荷重センサ29が取り付けられており、切断する際の荷重を検出しながら切断刃25の速度を調整する。
ここでは、例えば図7に示す制御によって切断を行う場合について説明する。
図7のステップ(図面ではSと記す)100では、切断刃25を初期設定速度で移動させる。
続くステップ110では、荷重センサ29により、切断刃25にかかる荷重を検出する。
続くステップ120では、切断刃25にかかる荷重が、目的とする所定範囲内か否かを判定する。ここで肯定判断されるとステップ140に進み、一方否定判断されるとステップ130に進む。
ステップ130では、切断刃25にかかる荷重が、目的とする所定範囲内となるように、切断刃25の速度を制御し、ステップ110に戻る。例えば、荷重が大き過ぎる場合には、速度を小さくして荷重を小さくする。逆に、荷重が小さ過ぎる場合には、速度を大きくして荷重を大きく。
なお、切断刃25の速度と荷重(即ち切断荷重)との間には、一定の関係(例えば比例関係)があるので、予め速度と荷重との関係を求めておくことにより、目的とする荷重となる速度を設定することができる。
一方、ステップ140では、切断が終了したか否かを判定し、ここで肯定判断されるとステップ150に進み、一方否定判断されるとステップ110に戻る。
なお、切断が終了したか否かは、例えば切断刃が目的した位置(内ダイ23に当接する位置)に到達したか否か、または、内ダイ23に当接することにより荷重が急上昇したか否かによって判定できる。
ステップ150では、切断が終了したので、切断刃25を元の位置に戻す処理を行って、一旦本処理を終了する。
なお、セラミック成形体9の変形量(即ち目的とする外径からの偏差)が0.5mm以下になるような切断荷重は、約130gf以下であるので、この切断荷重となるように、切断刃25の速度を制御する。なお、この変形量とは、後述するように、セラミック成形体9の長手方向における後端側の端面での変形量である。
<乾燥工程>
次に、前記図6に示すように、移動機構39によって、セラミック成形体9を、コンベア13側(矢印B方向)に押し出して、コンベア13上(従って回転乾燥装置16)に移し替えて、詳しくは回転ローラ51上に載置して、移送しながら乾燥する。
以下に、この回転乾燥装置16を用いて乾燥を行う乾燥工程について順を追って説明する。
まず、図8(a)、(b)に示すように、セラミック成形体9を、一対の回転ローラ51の上に長尺の方向を揃えて載置する。このとき、セラミック成形体9の後端側が送風装置15側(即ちノズル57側)となるように配置する。
次に、回転ローラ51を回転させることによって、セラミック成形体9を回転させる。例えば図8(c)に示すように、回転ローラ51を矢印D方向に回転させることによって、セラミック成形体9を矢印E方向に回転させる。なお、この段階では、送風を行わない自然乾燥にて乾燥を行う。
なお、自然乾燥にて乾燥を行う場合には、回転乾燥装置16としては、周囲とは分離された状態、即ち、例えば気密された容器内で乾燥する状態とすることが好ましい。
そして、回転が開始されてから所定のタイミングとなったときに、送風機53による送風を開始し、ノズル57からセラミック成形体9の後端側から先端側に向けて風を吹き付けて乾燥する。なお、送風の際の風速としては、例えば0.5m/s以上を採用できる。
具体的には、前記図2に示すように、コンベア13によって、ノズル57の配置された位置にセラミック成形体9を移動させて、ノズル57から送風することによって、セラミック成形体9の乾燥を行う。
ここで、送風を開始するタイミングとしては、セラミック成形体9の先端側における真円率が所定の値(例えば70%以下)となった場合が好ましい。例えばノズル57の位置に応じてセラミック成形体9を移動させる速度等を調整して、このタイミングに合わせるようにする。
そして、セラミック成形体9が取り扱い可能な程度に乾燥したところで、セラミック成形体9をコンベア13から取り出す。なお、取り扱い可能とは、セラミック成形体9を持ち上げても折れたり割れたりしない程度に乾燥したタイミングを採用できる。或いは、予め実験等によって、セラミック成形体9を持ち上げても変形しないような乾燥時間(完全に乾燥した時間:以下完全乾燥時間と記すこともある)を求めておき、この完全乾燥時間となった場合に排出されるよう、回転乾燥装置16の構造(例えばコンベア13の長さ)を設計する。
また、上述した乾燥の後に、温風を吹き付けて、更に乾燥を促進させてもよい。
<計測工程>
次に、セラミック成形体9の外径寸法を計測する計測工程について説明する。
上述した乾燥の際には、以下に示す方法によって、セラミック成形体9の外径寸法を計測する。
ここでは、例えば前記図8(c)に示すように、セラミック成形体9の上下(即ち軸中心を挟むような上下の位置)に、レーザー距離測定機61a、61b(61)が配置されている。
このレーザー距離測定機61は、セラミック成形体9の先端側における外径を測定するために、例えば先端から100mm後端寄りの測定位置の外径を測定するように配置されている。
そして、セラミック成形体9を切断によって作製した直後(切断後10秒以内)と、一定時間乾燥後に、上下のレーザー距離測定機61からセラミック成形体9の表面までの各距離を、0.1秒毎に複数回測定する。即ち、1回転当たり60回測定する。
ここで、「一定時間」とは、セラミック成形体9を回転させてから送風を開始するまでの時間である。
これによって、回転するセラミック成形体9の測定位置における複数の外径を、非接触にて求めることができる。ここで、1回転において得られる複数の外径のうち、最大のものを長径とし最小のものを短径とする。
従って、上述した演算値(長径、短径)を用いて、前記式(1)から、真円率を算出することができる。
<後工程>
乾燥後、完全に乾燥したセラミック成形体9を焼成することにより、セラミック製の支持体であるセラミック管(例えばアルミナ管)が得られる。
[1−3.効果]
次に、第1実施形態の効果について説明する。
(1)本第1実施形態では、1.5m以上のセラミック成形体9を、回転ローラ51上に配置して、回転させながら乾燥させる。そして、この乾燥の際には、セラミック成形体9の押出方向における後端側(根本側)より先端側に向けて送風して乾燥させる。
セラミック成形体9の先端側は、押し出されてから時間が経過しており、自重により徐々に潰れる。そのため、セラミック成形体9を回転させて真円形状を回復するのに時間を要する。
一方、セラミック成形体9の後端側は、押し出された直後であり、その形状をほぼ保っている。即ち、セラミック成形体9の後端側は、真円の程度が高い。
そこで、本第1実施形態では、セラミック成形体9を回転させながら、セラミック成形体9の後端側より先端側に向けて送風する。これにより、真円の程度が高い後端側から乾燥させることができる一方で、先端側については、回復度を高めてから乾燥させることができ、効率良く真円の程度が高いセラミック成形体9を得ることができる。
なお、送風によって、セラミック成形体9の後端側にて、セラミック成形体9の材料(即ち粘土)から揮発した水分が先端側に送られるので、先端側の雰囲気が変化する(即ち湿度が高くなる)。よって、この点からも、先端側における材料の柔軟性を長く維持できるので、その間に回転させることによって回復度を高めることができる。
このようにして、本第1実施形態では、セラミック成形体9の断面形状の回復度を確保しつつ、速やかに乾燥できるという顕著な効果を奏する。また、これにより、セラミック成形体9を回転させながら加工する作業が容易になり、しかも、製造装置1をコンパクトにできるという利点がある。
また、乾燥時間を短くすることにより、鉄製等の回転ローラ51の成分がセラミック成形体9に付着しにくい。よって、付着した物質によるセラミック成形体9の性能の低下を抑制できる。例えば、セラミック成形体9を焼成して焼結体とした後に、その表面に成膜する場合には、焼結体の表面に好適に成膜を行うことができる。
さらに、本第1実施形態により、潰れの小さい切断端部をもつ例えば燃料電池用支持体を大量生産することができる。
(2)また、本第1実施形態では、セラミック成形体9を回転させた後に、所定の適切なタイミングで送風を開始することにより、断面形状の高い回復度を実現しつつ、速やかに乾燥できる。
(3)さらに、本第1実施形態では、押出成形体3を切断する際に、切断刃25の速度を変更することにより、切断荷重を制御するので、セラミック成形体9の変形量を小さくすることができる。
なお、この変形量とは、切断されたセラミック成形体9の後端側の変形量であるが、切断後に成形金型19側に残された押出成形体3の先端側も同様に変形するので、この押出成形体3が切断されたセラミック成形体9の先端側も変形することになる。従って、結果として、セラミック成形体9の先端側の変形も抑制できるという効果もある。
(4)その上、本第1実施形態では、成形金型19は、外ダイ21と外ダイ21の先端より押出方向に突出した内ダイ23とを有しており、切断の際には、切断刃25を、内ダイ23の外周側より内ダイ23に向けて移動させて、押出成形体3を切断する。
つまり、押出成形体3に対して切断刃25を押し入れる(押し込む)際には、切断刃25を押し入れる方向には押出成形体3を内側から支えるように内ダイ23があるので、押出成形体3は内ダイ23より内側(軸中心側)には変形しない。これによって、切断時における押出成形体3の変形(従って切断後のセラミック成形体9の変形)が抑制される。
また、切断時にセラミック成形体9の変形が抑制されるので、セラミック成形体9を乾燥・硬化後、端部の変形箇所を改めて切断する等の作業を低減でき、材料ロス等も低減できるという利点がある。
[1−4.特許請求の範囲との対応関係]
ここで、第1実施形態と特許請求の範囲との文言の対応関係について説明する。
本第1実施形態の、セラミック成形体9、押出成形体3、回転ローラ51、切断刃25、成形金型19、外ダイ21、内ダイ23、製造装置1、押出成形機5、送風装置15は、それぞれ、本発明の、セラミック成形体、押出成形体、回転ローラ、切断刃、成形金型、外ダイ、内ダイ、製造装置、押出成形機、送風装置の一例に相当する。
[2.第2実施形態]
次に、第2実施形態について説明するが、前記第1実施形態と同様な内容の説明は省略する。なお、各構成の番号については、前記第1実施形態と同様なものは同様な番号を使用する。
図9に示すように、本第2実施形態では、3つの切断刃71(71a、71b、71c)を使用する。
各切断刃71の平面形状は、3つの切断刃71を内ダイ23に当接させた場合に、押出方向における先端側から見ると、内ダイ23の周囲を、それぞれ120度の角度で囲む形状とされている。
詳しくは、各切断刃71の切断側には、それぞれ内ダイ23の外形に対応して(即ち内ダイ23の外周に沿うように)湾曲する刃先73が形成されている。
従って、押出成形体3を切断する場合には、各切断刃71を内ダイ23の軸中心O側に同様に移動させることにより、押出成形体3を好適に切断することができる。
[3.第3実施形態]
次に、第3実施形態について説明するが、前記第2実施形態と同様な内容の説明は省略する。
図10に示すように、本第3実施形態では、4つの切断刃81(81a、81b、81c、81d)を使用する。
各切断刃81の平面形状は、4つの切断刃81を内ダイ23に当接させた場合に、押出方向における先端側から見ると、内ダイ23の周囲を、それぞれ90度の角度で囲む形状とされている。
詳しくは、各切断刃81の切断側には、それぞれ内ダイ23の外形に対応して(即ち内ダイ23の外周に沿うように)湾曲する刃先83が形成されている。
従って、押出成形体3を切断する場合には、各切断刃81を内ダイ23の軸中心O側に同様に移動させることにより、押出成形体3を好適に切断することができる。
[4.実験例]
次に、本発明の効果を確認するために行った実験例について説明する。
<実験例1>
本実験例1では、前記第1実施形態のセラミック成形体の製造方法を用いるとともに、下記の材料及び表1に記載の条件(送風方向、風速)にて、実験に使用する本発明例のセラミック成形体の試料(試料No.2〜5、8、9)を作製した。
そして、送風開始時の真円率(A)、完全に乾燥するまでの時間(完全乾燥時間)、最終真円率(B)(完全に乾燥した際の真円率:完全乾燥時の真円率)を調べた。
また、下記表1に示す条件以外は、前記発明例と同様な方法にて、実験に使用する比較例の試料(試料No.1、6、7)も作製し、同様に各特性を調べた。
以下、具体的に説明する。
実験に用いる試料の粘土の材料として、ジルコニア粉末100重量%に対して、メチルセルロース系の樹脂粉末を外重量%で10〜50重量%(例えば30重量%)と、純水を外重量%で10〜25重量%(例えば15重量%)加えたものを、混練機で練ることで粘土を作製した。
この粘土を、前記第1実施形態と同様にして押出成形し切断して、規定の寸法(1500mm)のセラミック成形体を作製した。なお、セラミック成形体の外径は平均で約φ25mm、内径は平均で約φ20mmである。
そして、そのセラミック成形体を回転乾燥装置のコンベアに載置し、回転ローラに載せて乾燥させた。
セラミック成形体を乾燥させる場合には、下記表1に示す条件にて、送風方向を設定するとともに、風速を設定した。
また、レーザー距離測定機にて、送風開始時と完全乾燥時とにおいて、セラミック成形体の先端側の測定位置における外径を測定し、送風開始時の真円率(A)と最終真円率(B)とを求めた。更に、送風開始時の真円率(A)と最終真円率(B)との差(真円率差:A−B)を求めた。それらの結果を、同じく下記表1に記す。
ここで、送風は、下記表1に示す真円率(A)となった場合に開始した。また、完全乾燥時間とは、セラミック成形体を持ち上げるのに十分な強度が得られた時間であり、実際に持ち上げることにより確認できる。
表1に示すように、真円率差(A−B)について、試料No.1及び試料No.2、試料No.7及び試料No.8をそれぞれ比較すると、比較例の試料No.1及び試料No.7に比べて、本発明例の試料No.2及び試料No.8の真円率差(A−B)の方が大きいことが分かる。
この真円率差(A−B)は、真円率の改善程度を示しており、セラミック成形体の先端側から後端側に向けて送風を行うよりも、セラミック成形体の後端側から先端側に向けて送風を行う方が、真円率差(A−B)が大きいことが分かる。即ち、セラミック成形体の後端側から先端側に向けて送風を行うことにより、セラミック成形体の断面形状の回復度を高めることができることが分かる。
なお、表1から、風速が0.5m/s以上の場合には、完全乾燥時間が5時間以下であること、即ち、風速が大きいほど乾燥時間が少なくて済むことが分かる。また、送風開始時真円率(A)が70%以下の場合は、70%を上回る場合に比べて、最終真円率(B)が小さいことが分かる。
それに対して、送風を行わない比較例の試料No.6は、完全に乾燥するまでの時間が24時間と長く、また、表面が鉄分の付着によって変色したので、好ましくない。
<実験例2>
また、実験例2として、切断刃の荷重とそれによって生じるセラミック成形体の変形量との関係を調べた。
具体的には、前記第1実施形態と同様な方法で、複数(18個)のセラミック成形体を製造した。
このとき、切断刃に加わる荷重を図11に示すように調整して押出成形体を切断し、それによって得られたセラミック成形体の変形量(即ち後端側の変形量)を調べた。
この変形量とは、セラミック成形体の後端側(根本側)の最大外径から最小外径を差し引いた値である。なお、この後端側の測定位置は、後端から約10mmの位置であり、外径の測定には、前記レーザー距離測定機を前記測定する位置に配置して用いた。
その結果を図11に示すが、荷重(即ち切断荷重)が大きくなるほど変形量が大きくなることが分かる。詳しくは、変形量が0.5mm以下になるような切断荷重は、約130gf以下であるので、この切断荷重となるように、切断刃の速度を制御することが好ましいことが分かる。
ここで、実験データの回帰直線は、図11に示すように、y=0.0062x−0.3309であり、決定係数Rは、0.9142である。
なお、内ダイがあるにもかかわらず、セラミック成形体の後端側に変形が生じる理由は、ダイ内部の粘土の滞留であると推定される。
[5.他の実施形態]
本発明は前記実施形態になんら限定されるものではなく、本発明を逸脱しない範囲において種々の態様で実施しうることはいうまでもない。
(1)例えば、第1実施形態では、一対の切断刃を垂直方向に配置し、押出成形体を垂直方向に切断したが、一対の切断刃を水平方向に配置し、押出成形体を水平向に切断してもよい。
(2)内ダイ、外ダイ、切断刃の材質は、上述した第1実施形態等に限定されるものではなく、周知の各種の材料を使用できる。
(3)コンベア、回転ローラ、ノズルの形状や配置は、上述した第1実施形態等に限定されるものではなく、本発明の範囲内において各種の形状や配置を採用できる。
例えば載置部を設けることなく、押出成形体をコンベア上に直接に載置してもよい。
(4)各実施形態の構成を適宜組み合わせることができる。
(5)本発明は、円筒横縞型固体酸化物燃料電池等の円筒形状の支持体となるセラミック成形体に限らず、その他の各種のセラミック成形体の製造方法に適用できる。
例えば、他の種類の固体酸化物形等の燃料電池の支持体などの製造に適用できる。また、例えば、焼成炉のローラ、セラミック濾過に用いる支持体、熱電対の保護管など、長尺のセラミック管の製造に適用できる。
1…製造装置
3…押出成形体
5…押出成形機
7…切断機
9…セラミック成形体
15…送風装置
19…成形金型
21…外ダイ
23…内ダイ
25、71、81…切断刃
51…回転ローラ

Claims (6)

  1. 軸方向の長さが1.5m以上の円筒形状のセラミック成形体を製造する、セラミック成形体の製造方法であって、
    押出成形体を押出成形により作製する押出成形工程と、
    前記押出成形体を所定の長さに切断してセラミック成形体を作製する切断工程と、
    前記セラミック成形体を回転可能で且つ搬送可能な複数の回転ローラの上で回転する複数の前記セラミック成形体に対し、前記セラミック成形体の押出方向における後端側より先端側に向けて送風して乾燥させる乾燥工程と、
    を備える、セラミック成形体の製造方法。
  2. 請求項1に記載のセラミック成形体の製造方法であって、
    前記切断工程は、切断刃によって前記押出成形体を切断する工程であり、
    前記押出成形体の切断過程における切断刃の速度を変更することにより、切断荷重を制御する、セラミック成形体の製造方法。
  3. 請求項1又は2に記載のセラミック成形体の製造方法であって、
    前記押出成形工程において、前記押出成形体を成形する成形金型は、外ダイと、前記外ダイの先端より押出方向に突出した先端を有する内ダイと、を備え、
    前記切断工程において、切断刃を、前記内ダイの外周側より前記内ダイに向けて移動して、前記押出成形体を切断する、セラミック成形体の製造方法。
  4. 軸方向の長さが1.5m以上の円筒形状のセラミック成形体を製造する、セラミック成形体の製造装置であって、
    押出成形体を押出成形により作製する押出成形機と、
    前記押出成形体を所定の長さに切断してセラミック成形体を作製する切断機と、
    前記セラミック成形体を回転可能で且つ搬送可能な複数の回転ローラと、
    前記回転ローラの上で回転する複数の前記セラミック成形体に対し、前記セラミック成形体の押出方向における後端側より先端側に向けて送風して乾燥させる送風装置と、
    を備える、セラミック成形体の製造装置。
  5. 請求項4に記載のセラミック成形体の製造装置であって、
    前記切断機は、前記押出成形体を切断する切断刃を有するとともに、
    前記押出成形体の切断過程における切断刃の速度を変更することにより、切断荷重を制御する機構を備える、セラミック成形体の製造装置。
  6. 請求項4又は5に記載のセラミック成形体の製造装置であって、
    前記押出成形機は、内ダイの先端が外ダイの先端より押出方向に突出した成形金型を備え、
    前記切断機は、前記成形金型より押し出された前記押出成形体を切断する切断刃を有し、
    前記切断刃が前記内ダイの外周側より前記内ダイに向けて移動して、前記押出成形体を切断する機構を有する、セラミック成形体の製造装置。
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