JP2017218584A - 硫黄変性ポリアクリロニトリルの製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
前記加熱部の下側及び/又は上側からガスを供給させ加熱部内を落下する粉体の落下速度を制御する工程を有する硫黄変性ポリアクリロニトリルの製造方法を提供するものである。
ここで、加熱部40における粉体Wの落下速度や落下時間を加熱中に実際に測定することは非常に困難であるが、上述のように、加熱部40内の圧力に基づいて、制御装置63により、冷却部50や案内管33から加熱部40内に導かれるガスの量を調整することによって、製造装置10Aは粉体Wの加熱処理条件の調整や再現をすることができる。
(1)本発明の製造方法で得られた硫黄変性ポリアクリロニトリルを含む電極活物質を含む電極用合剤を混合してスラリー状にする工程
(2)スラリー状の電極用合剤を集電体に塗布する工程
(3)電極用合剤塗布後の集電体を加熱する工程
(1)本発明の製造方法で得られた硫黄変性ポリアクリロニトリルを含む電極活物質及び結着剤を含む電極用合剤を混合してスラリー状にする工程
電極活物質及び結着剤を含む電極用合剤において、電極活物質に本発明の製造方法で得られた硫黄変性ポリアクリロニトリルを用いる他は、公知の材料を用いることができる。電極用合剤は、電極活物質及び結着剤以外に、必要に応じて他の成分(結着剤、導電助剤、リチウム塩、重合開始剤、フィラー、溶媒等)を加えることができる。
電極用合剤における硫黄変性ポリアクリロニトリルの含有量は、電極用合剤中、通常10〜99.9質量%である。
電極活物質100質量部に対して、結着剤は0.1〜10質量部であることが好ましく、0.5〜5質量部であることがより好ましい。
スラリー状の電極用合剤を集電体に塗布する手法としては、例えば、ダイコーター法、カーテンコーター法、スプレーコーター法、グラビアコーター法、フレキソコーター法、ナイフコーター法、ドクターブレード法、リバースロール法等の各手法を用いることができる。また、塗工工程においては、複数の塗工手法を組み合わせて用いてもよい。本発明においては、集電体上に存在している活物質の密度は、好ましくは1g・cm−3〜2.2g・cm−3、より好ましくはで1.3g・cm−3〜1.9g・cm−3である。
集電体上に塗布された電極用合剤を加熱する温度は、通常80〜180℃である。また加熱時間等の加熱条件は、電極用合剤の塗布量や揮発速度に応じ適宜設定することができる。この加熱は、電極用合剤中の溶媒を揮発させて乾燥させるためである。加熱により結着剤を重合させる場合には、電極用合剤に熱重合開始剤を含めることもできる。また、電極用合剤が溶媒を含まない場合には、結着剤を重合させるために、加熱せずに紫外光等のエネルギー線を照射してもよい。この場合、電極用合剤には光重合開始剤を含めることが好ましい。
本発明で用いる結着剤は、公知のものを用いることができる。結着剤の具体例としては、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体(EPDM)、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)、スチレン−イソプレン共重合体、ポリメチルメタクリレート、ポリアクリレート、ポリビニルアルコール(PVA)、カルボキシメチルセルロース(CMC)、メチルセルロース(MC)、デンプン、ポリビニルピロリドン、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリイミド(PI)、ポリアクリル酸等が挙げられる。
本発明で用いる導電助剤としては、天然黒鉛、人造黒鉛、カーボンブラック、ケッチェンブラック、チャンネルブラック、ファーネスブラック、ランプブラック、サーマルブラック、カーボンナノチューブ、グラフェン、ニードルコークス等の炭素材料;アルミニウム粉、ニッケル粉等の金属粉末;酸化亜鉛、酸化チタン等の導電性金属酸化物等が挙げられる。この導電助剤は、上記の製造方法でも述べたとおり、硫黄変性ポリアクリロニトリルの製造時に混合することも可能である。電極用合剤における導電助剤の含有量は、電極活物質100質量部に対し、通常0.01〜50質量部である。
本発明で用いるリチウム塩としては、LiClO4、LiPF6、LiBF4、LiCF3SO3、LiSbF6、LiAsF6、LiAlCl4、LiN(CF3SO3)2、LiC(CF3SO3)3、LiC4F4SO3、Li(C2F5SO2)2N等が挙げられる。
本発明で用いる重合開始剤としては、熱重合開始剤又は光重合開始剤であり、熱重合開始剤の例としては、AIBN、過硫酸ナトリウム、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム、過酸化ラウロイル、ジ−2−エチルヘキシルパーオキシジカーボネート、ジイソプロピルベンゼンハイドロパーオキサイド、クメンハイドロパーオキサイド等であり、光重合開始剤の例としては、α−カルボニル化合物、アシロインエーテル、アシロイン化合物、多核キノン化合物、トリアリールイミダゾールダイマー/p−アミノフェニルケトンの組み合わせ、アクリジン及びフェナジン化合物、オキサジアゾール化合物等である。
本発明で用いるフィラーとしては、ポリエチレン、ポリプロピレン等のオレフィンポリマー;ガラスファイバー、カーボンファイバーなどの繊維製材料;ゼオライト;アエロジル等が挙げられる。
本発明で用いる溶媒としては、例えばプロピレンカーボネート、エチレンカーボネート、ジエチルカーボネート、ジメチルカーボネート、エチルメチルカーボネート、1,2−ジメトキシエタン、1,2−ジエトキシエタン、アセトニトリル、プロピオニトリル、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、ジオキサン、1,3−ジオキソラン、ニトロメタン、N−メチルピロリドン、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、酢酸メチル、アクリル酸メチル、ジエチルトリアミン、N,N−ジメチルアミノプロピルアミン、ポリエチレンオキシド、テトラヒドロフラン、ジメチルスルホキシド、スルホラン、γ−ブチロラクトン水、アルコール等が挙げられる。溶媒の使用量は、電極活物質100質量部に対し、30〜300質量部が好ましく、50〜200質量部が更に好ましい。
集電体としては、チタン、チタン合金、アルミニウム、アルミニウム合金、銅、ニッケル、ステンレス鋼、ニッケルメッキ鋼等の導電材料が用いられる。集電体の形状としては、箔状、板状、網状等が挙げられ、集電体は多孔質又は無孔のどちらでもよい。また、これらの導電材料には、密着性や電気特性を改良するために表面処理が施されている場合がある。集電体の厚みは、特に制限はないが、通常1〜100μmである。
本発明の製造方法で製造された二次電池用電極は、正極として使用することができ、負極として使用することもできる。本発明の製造方法で製造された二次電池用電極を、リチウムイオン二次電池の正極として使用する場合は、負極として公知の負極活物質を有する電極を使用することができる。本発明の製造方法で製造された二次電池用電極を、リチウムイオン二次電池の負極として使用する場合は、正極として公知の正極活物質を有する電極を正負極として使用すればよい。
非水電解質の例としては、電解質を有機溶媒に溶解することにより調製される液状非水電解質、液状電解質と高分子材料を複合化したゲル状非水電解質等が挙げられる。
上記有機溶媒のうち、飽和鎖状カーボネート化合物、鎖状エーテル化合物、環状エーテル化合物及び飽和鎖状エステル化合物は、非水電解質の粘度を低くすることができ、電解質イオンの移動性を高くすることができる等、出力密度等の電池特性を優れたものにすることができる。また、低粘度であるため、低温での非水電解質の性能を高くすることができ、中でも、飽和鎖状カーボネート化合物が好ましい。斯かる飽和鎖状カーボネート化合物としては、例えば、ジメチルカーボネート(DMC)、エチルメチルカーボネート(EMC)、ジエチルカーボネート(DEC)、エチルブチルカーボネート、メチル−t−ブチルカーボネート、ジイソプロピルカーボネート、t−ブチルプロピルカーボネート等が挙げられる。上記の鎖状エーテル化合物又は環状エーテル化合物としては、例えば、ジメトキシエタン(DME)、エトキシメトキシエタン、ジエトキシエタン、テトラヒドロフラン、ジオキソラン、ジオキサン、1,2−ビス(メトキシカルボニルオキシ)エタン、1,2−ビス(エトキシカルボニルオキシ)エタン、1,2−ビス(エトキシカルボニルオキシ)プロパン、エチレングリコールビス(トリフルオロエチル)エーテル、プロピレングリコールビス(トリフルオロエチル)エーテル、エチレングリコールビス(トリフルオロメチル)エーテル、ジエチレングリコールビス(トリフルオロエチル)エーテル等が挙げられ、これらの中でも、ジオキソランが好ましい。
上記飽和鎖状エステル化合物としては、分子中の炭素数の合計が2〜8であるモノエステル化合物及びジエステル化合物が好ましく、具体的な化合物としては、ギ酸メチル、ギ酸エチル、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸イソブチル、酢酸ブチル、プロピオン酸メチル、プロピオン酸エチル、酪酸メチル、イソ酪酸メチル、トリメチル酢酸メチル、トリメチル酢酸エチル、マロン酸メチル、マロン酸エチル、コハク酸メチル、コハク酸エチル、3−メトキシプロピオン酸メチル、3−メトキシプロピオン酸エチル、エチレングリコールジアセチル、プロピレングリコールジアセチル等が挙げられ、ギ酸メチル、ギ酸エチル、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸イソブチル、酢酸ブチル、プロピオン酸メチル、及びプロピオン酸エチルが好ましい。
液状非水電解質における、電解質の含有量は、電解質が有機溶媒中に、好ましくは0.5〜3mol/L、より好ましくは0.8〜1.8mol/Lである。
が挙げられる。
液状電解質と複合化される高分子材料としては、例えばポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリアクリロニトリル(PAN)、ポリエチレン、ポリエチレンオキサイド(PEO)等が挙げられる。
液状電解質及び高分子化合物の使用量、複合化の方法については特に制限はなく、本技術分野で公知の使用量、公知の方法を採用すればよい。
高分子固体電解質は、電解質を含有する高分子材料を固体化したものである。
無機固体電解質は、イオン電導性を有する固体物質のことである。
本発明の二次電池の製造方法で製造される二次電池では、正極と負極との間にセパレータを用いることが好ましい。該セパレータとしては、二次電池のセパレータとして通常用いられる高分子の微多孔性または不織布状のフィルムを特に限定なく使用できる。該フィルムとしては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリフッ化ビニリデン、ポリ塩化ビニリデン、ポリアクリロニトリル、ポリアクリルアミド、ポリテトラフルオロエチレン、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリイミド、ポリエチレンオキシドやポリプロピレンオキシド等のポリエーテル類、カルボキシメチルセルロースやヒドロキシプロピルセルロース等の種々のセルロース類、ポリ(メタ)アクリル酸及びその種々のエステル類等を主体とする高分子化合物やその誘導体、これらの共重合体や混合物からなるフィルム等が挙げられる。これらのフィルムは、単独で用いてもよいし、これらのフィルムを重ね合わせて複層フィルムとして用いてもよい。更に、これらのフィルムには、種々の添加剤を用いてもよく、その種類や含有量は特に制限されない。これらのフィルムの中でも、二次電池の製造方法で製造される二次電池には、ポリエチレンやポリプロピレン、ポリフッ化ビニリデン、ポリスルホンからなるフィルムが好ましく用いられる。
外装部材としては、ラミネートフィルム又は金属製容器を用いることができる。外装部材の厚さは、通常0.5mm以下であり、好ましくは0.2mm以下である。外装部材の形状としては、扁平型(薄型)、角型、円筒型、コイン型、ボタン型等が挙げられる。
<原料の粉末の調製>
ポリアクリロニトリル粉末(シグマアルドリッチ製)及び硫黄粉末(関東化学製)を、前者:後者で1:3の質量比で混合し、原料の粉体Wを調製した。ポリアクリロニトリル粉末の平均粒子径は10μmであり、硫黄粉末の平均粒子径は10μmであった。
図1の製造装置10Aを用いて硫黄変性ポリアクリロニトリルを製造した。
原料供給部30に設けられた原料供給装置31から、粉体W20gをふるい装置32に導き、ふるい装置32で粉体Wを、その平均粒子径が10μmとなるようにふるい分けした。ふるい分けされた粉体Wを、ガス供給装置60から第2供給路61bを通して供給された窒素ガスによって、400℃に加熱した加熱部40内に送り出し、加熱した。ふるい分けされた粉体Wを加熱部40で加熱する際、製造装置10Aのガス供給装置60から第1供給路61aを通して冷却部50内から加熱部40内に導かれる窒素ガスの量、及び、ガス供給装置60から第2供給路61bを通して原料供給部30における案内管33に導かれる窒素ガスの量を調整し、粉体Wを加熱部40内にて400℃で30秒加熱した。そして、加熱部40で加熱された粉体Wを、冷却部50内に導き、40℃まで冷却し、実施例1の硫黄変性ポリアクリロニトリルを得た。実施例1の硫黄変性ポリアクリロニトリルは、その平均粒子径は12μmであり、39質量%の結合硫黄を含んでいた。また、実施例1の硫黄変性ポリアクリロニトリルは、硫黄固体の含有量が0.5質量%であった。なお、装置内部での硫黄変性ポリアクリロニトリルの付着は見られなかった。硫黄変性ポリアクリロニトリルにおける硫黄の含有量は、元素分析によって測定した。また、硫黄変性ポリアクリロニトリルにおける硫黄固体の含有量は熱重量測定によって測定した。熱重量測定は、窒素ガス雰囲気中、50℃〜900℃の温度範囲を、毎分10℃の掃引昇温速度で行った。
原料粉体Wとして平均粒子径20μmの硫黄粉末と、平均粒子径20μmのポリアクリロニトリル粉末とを用いた以外は実施例1と同様にして硫黄変性ポリアクリロニトリルを得た。
特許文献1の図1の製造装置を用いて硫黄変性ポリアクリロニトリルを製造した。
実施例1で用いた紛体Wと同じものを原料として用いた。紛体W20gを反応容器に収容した。そしてヒーターで反応容器を加熱し、粉体Wを400℃で10分間反応させ、硫黄変性ポリアクリロニトリルを得た。加熱は、反応によって発生する硫化水素を、硫化水素を排出するための開口部から排出しながら行った。また、加熱初期に、反応容器内に不活性ガスを導入するための開口部から窒素ガスを導入し、反応容器内を非酸化性雰囲気とし、その後、粉体Wの温度が100℃になった時点で不活性ガスを導入するための開口部を閉塞した。結果、窒素ガスは発生する硫化水素と共に排出され、反応容器内は硫黄蒸気雰囲気となった。すなわち、粉体Wを400℃で10分間反応させた際には、反応容器内は硫黄蒸気雰囲気であった。得られた硫黄変性ポリアクリロニトリルは硫黄固体を含有していたため、更に450℃で熱処理を行い、比較例1の硫黄変性ポリアクリロニトリルを得た。比較例1の硫黄変性ポリアクリロニトリルは、平均粒子径は1mm以上であり、38質量%の結合硫黄を含んでいた。また、比較例1の硫黄変性ポリアクリロニトリルは、硫黄固体の含有量が1質量%であった。なお、装置内部には硫黄変性ポリアクリロニトリルが一部付着していた。硫黄変性ポリアクリロニトリルにおける硫黄の含有量は、元素分析によって測定した。また、硫黄変性ポリアクリロニトリルにおける硫黄固体の含有量は熱重量測定によって測定した。熱重量測定は、窒素ガス雰囲気中、50℃〜900℃の温度範囲を、毎分10℃の掃引昇温速度で行った。
実施例2と同じ原料粉体Wを用い、特許文献1の図1の製造装置を用いて比較例1と同様に硫黄変性ポリアクリロニトリルを製造した。得られた硫黄変性ポリアクリロニトリルは硫黄固体を含有していたため、更に450℃で熱処理を行い、比較例2の硫黄変性ポリアクリロニトリルを得た。比較例2の硫黄変性ポリアクリロニトリルは、平均粒子径は1mm以上であり、37質量%の結合硫黄を含んでいた。比較例2の硫黄変性ポリアクリロニトリルは、硫黄固体の含有量が1質量%であった。なお、装置内部に硫黄変性ポリアクリロニトリルが一部付着していた。硫黄変性ポリアクリロニトリルにおける硫黄の含有量は、元素分析によって測定した。また、硫黄変性ポリアクリロニトリルにおける硫黄固体の含有量は熱重量測定によって測定した。熱重量測定は、窒素ガス雰囲気中、50℃〜900℃の温度範囲を、毎分10℃の掃引昇温速度で測定した。
<非水電解質二次電池の製造>
<電極の製造>
活物質として、実施例1で得られた硫黄変性ポリアクリロニトリル79.0質量部、導電助剤としてアセチレンブラック(電気化学工業製)1.5質量部、カーボンナノチューブ(昭和電工製、商品名VGCF)1.5質量部、及び結着剤としてポリイミド(I.S.T製)18.0質量部をNMP113質量部に混合し、分散させてスラリー状とした。このスラリーをステンレス製の集電体に塗布し、120℃で乾燥後、更に350℃で熱処理を行った。その後、この電極を所定の大きさにカットし、円盤状電極を作製した。
エチレンカーボネート30体積%、ジメチルカーボネート30体積%、エチルメチルカーボネート40体積%からなる混合溶媒に、LiPF6を1mol/Lの濃度で溶解し電解質溶液を調製した。
得られた円盤状電極、及びその対極としてリチウム金属を用い、セパレータとしてガラスフィルターを挟んでケース内に保持した。その後、先に調製した非水電解液をケース内に注入し、ケースを密閉、封止して、実施例2の非水電解質二次電池(φ20mm、厚さ3.2mmのコイン型)を製作した。
実施例2で得られた硫黄変性ポリアクリロニトリルを用いて電極を製造したこと以外は実施例3と同様にして非水電解質二次電池を製作した。
活物質として比較例1で得られた硫黄変性ポリアクリロニトリル79.0質量部、導電助剤としてアセチレンブラック(電気化学工業製)1.5質量部、カーボンナノチューブ(昭和電工製、商品名VGCF)1.5質量部、及び結着剤としてポリイミド(I.S.T製)18.0質量部をNMP113質量部に混合したが、硫黄変性ポリアクリロニトリルの粒径が大きく、スラリー状とはならなかった。
そこで、比較例1で得られた硫黄変性ポリアクリロニトリルを、粉砕機を用いて、その平均粒子径が12μmとなるように粉砕したものを活物質として用いた。この粉砕した硫黄変性ポリアクリロニトリルを用いる以外は実施例3と同様にして比較例3の非水電解質二次電池を得た。
比較例2で得られた硫黄変性ポリアクリロニトリルを用いて電極を製造したこと以外は比較例3と同様にして非水電解質二次電池を製作した。比較例2で得られた硫黄変性ポリアクリロニトリルはそのままではスラリー状とはならず、粉砕機を用いて平均粒子径が12μmになるように粉砕したものを活物質として用いた。
比較例1で得られた硫黄変性ポリアクリロニトリルを、450℃加熱処理することなく用いた以外は比較例3と同様にして非水電解質二次電池を製作した。比較例1で得られた450℃加熱処理前の硫黄変性ポリアクリロニトリルはそのままではスラリー状とはならず、粉砕機を用いて平均粒子径が12μmになるように粉砕したものを活物質として用いた。
非水電解質二次電池を、25℃の恒温槽内に入れ、放電電流60mA/gで1.0Vまで定電流放電し、充電電流60mA/gで3.0Vまで定電流充電した。その後、放電電流600mA/gで1.0Vまで定電流放電し、充電電流600mA/gで3.0Vまで定電流充電する操作を10回行い、11回目は放電電流60mA/gで1.0Vまで定電流放電し、充電電流60mA/gで3.0Vまで定電流充電した。11回目の充電容量をサイクル試験後の充電容量とし、下記式に示すように、充電容量維持率(%)を、初期充電容量を100とした場合のサイクル試験後の充電容量の割合として求めた。
充電容量維持率(%)=[(サイクル試験後の充電容量)/(初期充電容量)]×100
1a 正極集電体
2 負極
2a 負極集電体
3 電解質
4 正極ケース
5 負極ケース
6 ガスケット
7 セパレータ
10 コイン型の非水電解質二次電池
10' 円筒型の非水電解質二次電池
11 負極
12 負極集電体
13 正極
14 正極集電体
15 電解質
16 セパレータ
17 正極端子
18 負極端子
19 負極板
20 負極リード
21 正極板
22 正極リード
23 ケース
24 絶縁板
25 ガスケット
26 安全弁
27 PTC素子
10A 硫黄変性ポリアクリロニトリルの製造装置
30 原料供給部
31 原料供給装置
32 ふるい装置
33 案内管
40 加熱部
40A 延出部
41 加熱装置
50 冷却部
51 案内部材
60 ガス供給装置
61a 第1供給路
61b 第2供給路
62a 第1流量調整弁
62b 第2流量調整弁
63 制御装置
70 排ガス部
71 排ガス処理装置
72 圧力測定器
D 断熱材
W 粉体
Claims (7)
- ポリアクリロニトリル粉末及び硫黄粉末を含む原料の粉体を供給する原料供給部と、この原料供給部から供給されて落下される粉体を加熱処理する加熱部と、加熱処理された粉体を冷却させる冷却部とを備えた落下式粉体処理装置を用いた硫黄変性ポリアクリロニトリルの製造方法であって、
前記加熱部の下側及び/又は上側からガスを供給させ加熱部内を落下する粉体の落下速度を制御する工程を有する硫黄変性ポリアクリロニトリルの製造方法。 - 前記加熱部の上側に、該加熱部内の排ガスを外部に排出する排ガス部を備え、該排ガス部に、排ガスを無害化する排ガス処理装置が設けられている前記落下式粉体処理装置を用いる請求項1に記載の硫黄変性ポリアクリロニトリルの製造方法。
- 前記加熱部の下側及び/又は上側から供給されるガスにより、前記加熱部内を落下する粉体の落下速度を制御する機構を有する前記落下式粉体処理装置を用いる請求項1又は2に記載の硫黄変性ポリアクリロニトリルの製造方法。
- 前記加熱部内の圧力を測定するための圧力測定器を有する前記排ガス部と、該圧力測定器によって測定された該加熱部内の圧力に応じて、該加熱部内に導かれるガスの量を調整する制御装置とを有する前記落下式粉体処理装置を用いる、請求項2に記載の硫黄変性ポリアクリロニトリルの製造方法。
- 前記原料が更に導電助剤を含む、請求項1〜4の何れか1項に記載の硫黄変性ポリアクリロニトリルの製造方法。
- 請求項1〜5の何れか1項に記載の硫黄変性ポリアクリロニトリルの製造方法によって硫黄変性ポリアクリロニトリルを製造する工程を有する二次電池用電極の製造方法。
- 請求項6に記載の二次電池用電極の製造方法によって二次電池用電極を製造する工程を有する二次電池の製造方法。
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