[go: up one dir, main page]

JP2014210950A - 銅めっき層付き圧延銅箔 - Google Patents

銅めっき層付き圧延銅箔 Download PDF

Info

Publication number
JP2014210950A
JP2014210950A JP2013087137A JP2013087137A JP2014210950A JP 2014210950 A JP2014210950 A JP 2014210950A JP 2013087137 A JP2013087137 A JP 2013087137A JP 2013087137 A JP2013087137 A JP 2013087137A JP 2014210950 A JP2014210950 A JP 2014210950A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
copper foil
plating layer
copper
rolled copper
rolled
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013087137A
Other languages
English (en)
Inventor
室賀 岳海
Takemi Muroga
岳海 室賀
千鶴 後藤
Chizuru Goto
千鶴 後藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SH Copper Products Co Ltd
Original Assignee
SH Copper Products Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SH Copper Products Co Ltd filed Critical SH Copper Products Co Ltd
Priority to JP2013087137A priority Critical patent/JP2014210950A/ja
Priority to KR1020140039123A priority patent/KR102220896B1/ko
Priority to CN201410138247.XA priority patent/CN104109888A/zh
Priority to TW103113689A priority patent/TWI633196B/zh
Publication of JP2014210950A publication Critical patent/JP2014210950A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21BROLLING OF METAL
    • B21B1/00Metal-rolling methods or mills for making semi-finished products of solid or profiled cross-section; Sequence of operations in milling trains; Layout of rolling-mill plant, e.g. grouping of stands; Succession of passes or of sectional pass alternations
    • B21B1/40Metal-rolling methods or mills for making semi-finished products of solid or profiled cross-section; Sequence of operations in milling trains; Layout of rolling-mill plant, e.g. grouping of stands; Succession of passes or of sectional pass alternations for rolling foils which present special problems, e.g. because of thinness
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C25ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES; APPARATUS THEREFOR
    • C25DPROCESSES FOR THE ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PRODUCTION OF COATINGS; ELECTROFORMING; APPARATUS THEREFOR
    • C25D7/00Electroplating characterised by the article coated
    • C25D7/06Wires; Strips; Foils
    • C25D7/0614Strips or foils

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Metallurgy (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Electroplating Methods And Accessories (AREA)
  • Parts Printed On Printed Circuit Boards (AREA)
  • Metal Rolling (AREA)
  • Conductive Materials (AREA)
  • Non-Insulated Conductors (AREA)

Abstract

【課題】銅めっき層が形成されていても再結晶焼鈍工程後に優れた耐屈曲性を具備させる。【解決手段】最終冷間圧延工程後、再結晶焼鈍工程前の圧延銅箔と、圧延銅箔の少なくとも片側の面上に形成される銅めっき層と、を備え、圧延銅箔および銅めっき層の複数の結晶面のうち、{111}面、{002}面、{022}面について2θ/θ法によるX線回折で得られる回折ピークの強度値の分率を、それぞれPR{111}、PR{002}、PR{022}とし、PM{111}、PM{002}、PM{022}としたとき、PM{111}≧15.0を満たし、更に、PM{111}>(PR{111}+5)の状態、PM{002}<(PR{002}−10)又はPM{002}>(PR{002}+10)の状態、PM{022}<(PR{022}−10)又はPM{022}>(PR{022}+10)の状態、のうち、少なくともいずれかの状態となっている。【選択図】図1

Description

本発明は、銅めっき層付き圧延銅箔に関し、特に、フレキシブルプリント配線板に用いられる銅めっき層付き圧延銅箔に関する。
フレキシブルプリント配線板(FPC:Flexible Printed Circuit)は、薄くて可撓性に優れることから、電子機器等への実装形態における自由度が高い。そのため、FPCは、折り畳み式携帯電話の折り曲げ部や、デジタルカメラ、プリンタヘッド等の可動部のほか、ハードディスクドライブ(HDD:Hard Disk Drive)やデジタルバーサタイルディスク(DVD:Digital Versatile Disk)やコンパクトディスク(CD:Compact Disk)等のディスク関連機器の可動部の配線等に用いられることが多い。したがって、FPCやその配線材として用いられる圧延銅箔には、高屈曲特性、つまり、繰り返しの曲げに耐える優れた耐屈曲性が要求されてきた。
FPC用の圧延銅箔は、例えば熱間圧延、冷間圧延等の工程を経て製造される。その後のFPCの製造工程において、圧延銅箔は、接着剤を介し或いは直接的に、ポリイミド等の樹脂からなるFPCのベースフィルム(基材)と加熱等により貼り合わされる。基材上の圧延銅箔は、エッチング等の表面加工を施されて配線となる。圧延銅箔の耐屈曲性は、圧延されて硬化した冷間圧延後の硬質な状態よりも、再結晶により軟化した焼鈍後の状態の方が著しく向上する。そこで、例えば上述のFPCの製造工程においては、冷間圧延後の硬化した圧延銅箔を用いて伸びやしわ等の変形を避けつつ圧延銅箔を裁断し、基材上に重ね合わせる。その後、圧延銅箔と基材とを密着させ複合する工程も兼ねて加熱することにより、圧延銅箔の再結晶焼鈍を行って耐屈曲性の向上を図っている。
上述のFPCの製造工程を前提として、耐屈曲性に優れた圧延銅箔やその製造方法についてこれまでに種々の研究がなされてきた。その結果を受け、圧延銅箔の表面に立方体方位である{002}面({200}面)を発達させるほど耐屈曲性が向上することが数多く報告されている。
例えば、特許文献1では、最終冷間圧延の直前の焼鈍を、再結晶粒の平均粒径が5μm〜20μmになる条件下で行う。また、最終冷間圧延での圧延加工度を90%以上とする。これにより、再結晶組織となるよう調質された状態において、圧延面のX線回折で求めた{200}面の強度をIとし、微粉末銅のX線回折で求めた{200}面の強度をIとしたとき、I/I>20である立方体集合組織を得る。
また、例えば、特許文献2では、最終冷間圧延前の立方体集合組織の発達度を高め、最終冷間圧延での加工度を93%以上とする。更に再結晶焼鈍を施すことにより、{200}面の積分強度がI/I≧40の、立方体集合組織が著しく発達した圧延銅箔を得る。
また、例えば、特許文献3では、最終冷間圧延工程における総加工度を94%以上とし、かつ1パスあたりの加工度を15%〜50%に制御する。これにより、再結晶焼鈍後には、所定の結晶粒配向状態が得られる。つまり、X線回折極点図測定により得られる圧延面の{200}面に対する{111}面の面内配向度Δβが10°以下となる。また、圧延面における立方体集合組織である{200}面の規格化した回折ピーク強度[a]と{200}面の双晶関係にある結晶領域の規格化した回折ピーク強度[b]との比が、[a]/[b]≧3となる。
このように、従来技術では、最終冷間圧延工程の総加工度を高くすることで、再結晶焼鈍工程後に圧延銅箔の立方体集合組織を発達させて耐屈曲性の向上を図っている。
また、FPC用途の圧延銅箔では、基材との貼り合せ強度を向上させるため、例えば粗化粒を付着させる場合がある。またこの場合、例えば特許文献4,5のように、粗化粒を均一に付着させるため、圧延銅箔の片面または両面に予め銅めっき層を形成して表面の平滑化を図ったうえで、粗化粒を付着させることが多い。
特許第3009383号公報 特許第3856616号公報 特許第4285526号公報 特開2005−340635号公報 特開2010−037585号公報
しかしながら、銅めっき層を形成した銅めっき層付き圧延銅箔では、例えば上述の特許文献1〜3の技術を用いて耐屈曲性を高めた圧延銅箔であっても、繰り返しの曲げによるとみられる疲労破断が発生してしまうことが多い。つまり、銅めっき層付き圧延銅箔では、耐屈曲性の悪化がみられることが多々あった。
本発明の目的は、銅めっき層が形成されていても再結晶焼鈍工程後に優れた耐屈曲性を具備させることが可能な銅めっき層付き圧延銅箔を提供することである。
本発明の第1の態様によれば、
主表面または裏面に平行な複数の結晶面を有する最終冷間圧延工程後、再結晶焼鈍工程前の圧延銅箔と、
前記圧延銅箔の主表面またはその裏面の少なくとも片側の面上に形成され、主表面、または前記圧延銅箔との界面となる裏面に平行な複数の結晶面を有する銅めっき層と、を備え、
前記圧延銅箔の前記複数の結晶面のうち、{111}面、{002}面、{022}面について2θ/θ法によるX線回折で得られる回折ピークの強度値を、それぞれI{111}、I{002}、I{022}とし、それぞれの前記回折ピークの強度値の分率P{111}、P{002}、P{022}を、
{111}=[I{111}/(I{111}+I{002}+I{022})]、
{002}=[I{002}/(I{111}+I{002}+I{022})]、
{022}=[I{022}/(I{111}+I{002}+I{022})]、
とし、
前記銅めっき層の前記複数の結晶面のうち、{111}面、{002}面、{022}面について2θ/θ法によるX線回折で得られる回折ピークの強度値を、それぞれI{111}、I{002}、I{022}とし、それぞれの前記回折ピークの強度値の分率P{111}、P{002}、P{022}を、
{111}=[I{111}/(I{111}+I{002}+I{022})]、
{002}=[I{002}/(I{111}+I{002}+I{022})]、
{022}=[I{022}/(I{111}+I{002}+I{022})]、
としたとき、
以下の式(1)、
{111}≧15.0・・・(1)
を満たし、更に、
以下の式(2)、
{111}>(P{111}+5)・・・(2)
を満たす状態、
以下の式(3)、(4)、
{002}<(P{002}−10)・・・(3)
{002}>(P{002}+10)・・・(4)
のいずれかを満たす状態、
以下の式(5)、(6)、
{022}<(P{022}−10)・・・(5)
{022}>(P{022}+10)・・・(6)
のいずれかを満たす状態、のうち、少なくともいずれかの状態となっている
銅めっき層付き圧延銅箔が提供される。
本発明の第2の態様によれば、
以下の式(2)、(4)、(6)、
{111}>(P{111}+5)・・・(2)
{002}>(P{002}+10)・・・(4)
{022}>(P{022}+10)・・・(6)
の少なくともいずれかを満たす
第1の態様に記載の銅めっき層付き圧延銅箔が提供される。
本発明の第3の態様によれば、
前記圧延銅箔は、
タフピッチ銅もしくは無酸素銅からなる純銅、又はタフピッチ銅もしくは無酸素銅を母相とした希薄銅合金からなり、
純銅型集合組織の形態をとる
第1又は第2の態様に記載の銅めっき層付き圧延銅箔が提供される。
本発明の第4の態様によれば、
前記銅めっき層と前記圧延銅箔との全体の厚さが、1μm以上20μm以下であり、
前記銅めっき層の厚さが、0.1μm以上1.0μm以下である
第1〜第3の態様に記載の銅めっき層付き圧延銅箔が提供される。
本発明の第5の態様によれば、
フレキシブルプリント配線板用である
第1〜第4の態様のいずれかに記載の銅めっき層付き圧延銅箔が提供される。
本発明によれば、銅めっき層が形成されていても再結晶焼鈍工程後に優れた耐屈曲性を具備させることが可能な銅めっき層付き圧延銅箔が提供される。
本発明の一実施形態に係る銅めっき層付き圧延銅箔の製造工程を示すフロー図である。 本発明の実施例に係るタフピッチ銅を用いた圧延銅箔における2θ/θ法によるX線回折の測定チャートである。 本発明の実施例に係る無酸素銅を用いた圧延銅箔における2θ/θ法によるX線回折の測定チャートである。 本発明の実施例に係るAgを添加したタフピッチ銅を用いた圧延銅箔における2θ/θ法によるX線回折の測定チャートである。 本発明の実施例に係るSnを添加した無酸素銅を用いた圧延銅箔における2θ/θ法によるX線回折の測定チャートである。 本発明の実施例1の2θ/θ法によるX線回折の測定チャートである。 本発明の実施例2の2θ/θ法によるX線回折の測定チャートである。 本発明の実施例3の2θ/θ法によるX線回折の測定チャートである。 本発明の実施例4の2θ/θ法によるX線回折の測定チャートである。 本発明の実施例5の2θ/θ法によるX線回折の測定チャートである。 本発明の実施例6の2θ/θ法によるX線回折の測定チャートである。 本発明の実施例7の2θ/θ法によるX線回折の測定チャートである。 本発明の実施例8の2θ/θ法によるX線回折の測定チャートである。 比較例1の2θ/θ法によるX線回折の測定チャートである。 比較例2の2θ/θ法によるX線回折の測定チャートである。 比較例3の2θ/θ法によるX線回折の測定チャートである。 比較例4の2θ/θ法によるX線回折の測定チャートである。 本発明の実施例及び比較例に係る銅めっき層付き圧延銅箔の耐屈曲性を測定する摺動屈曲試験装置の模式図である。 本発明の実施例の圧延銅箔の厚さと屈曲破断回数との関係を示すグラフである。
<本発明者等が得た知見>
上述のように、銅めっき層が形成された圧延銅箔では、上述の特許文献1〜3のような、加熱後の{002}面の比率を高め、優れた耐屈曲性を有する圧延銅箔であっても、疲労破断が発生するなど耐屈曲性の悪化がみられることがあった。
本発明者等は、このような破断が銅めっき層を起点に発生していることを突き止めた。銅めっき層で発生した破断は直ちに圧延銅箔へと伝播し、銅めっき層付き圧延銅箔全体でみたときに、耐屈曲性を悪化させているものと考えられる。
本発明者等は、鋭意研究の結果、所定の加熱により再結晶して優れた耐屈曲性を具備する圧延銅箔とは異なり、銅めっき層はこのときの加熱によってはほとんど再結晶しないことを突き止めた。つまり、銅めっき層には、めっきによる形成時の結晶構造が略そのまま残ると考えられる。したがって、銅めっき層が、充分な耐屈曲性を有することとなる結晶構造を、銅めっき層の形成当初から有していることが望ましい。
そこで、本発明者等は、更に研究を重ね、形成当初の銅めっき層の結晶構造を、これまでの銅めっき層とは異ならせ、銅めっき層付き圧延銅箔の全体的な耐屈曲性を向上させることに想到した。また、本発明者等は、このような結晶構造を有する銅めっき層を形成する方法についても見いだした。
本発明は、発明者等が見いだしたこれらの知見に基づくものである。
<本発明の一実施形態>
(1)銅めっき層付き圧延銅箔の構成
まずは、本発明の一実施形態に係る銅めっき層付き圧延銅箔の構成について説明する。
本実施形態に係る銅めっき層付き圧延銅箔は、無酸素銅やタフピッチ銅、または無酸素銅やタフピッチ銅を母相とする希薄銅合金からなる圧延銅箔と、圧延銅箔の少なくとも片側の面上に形成された銅めっき層と、を備える。また、係る銅めっき層付き圧延銅箔は、例えばFPCの可撓性の配線材としての用途に用いられるよう、全体の厚さが1μm以上20μm以下となるよう構成されている。また、このうち、銅めっき層の厚さは0.1μm以上1.0μm以下となるよう構成されている。
(圧延銅箔の概要)
銅めっき層付き圧延銅箔が備える圧延銅箔は、例えば主表面としての圧延面を備える板状に構成され、圧延面または裏面に平行な複数の結晶面を有する。この圧延銅箔は、例えば無酸素銅(OFC:Oxygen-Free Copper)やタフピッチ銅等の純銅を原材料とする鋳塊に、後述の熱間圧延工程や冷間圧延工程等を施し所定厚さとした、最終冷間圧延工程後、再結晶焼鈍工程前の圧延銅箔である。すなわち、本実施形態に係る圧延銅箔は、例えば総加工度が90%以上、好ましくは94%以上、より好ましくは96%以上の最終冷間圧延工程により、銅めっき層を含めた全体の厚さが例えば上述の厚さとなるよう構成されている。この後、上述のように、例えばFPCの基材との貼り合わせの工程を兼ねて銅めっき層付き圧延銅箔に再結晶焼鈍工程が施されると、再結晶に調質された圧延銅箔が、優れた耐屈曲性を具備するよう企図されている。
圧延銅箔の原材料となる無酸素銅は、例えばJIS C1020等に規定の純度が99.96%以上の銅材である。酸素含有量は完全にゼロでなくともよく、例えば数ppm程度の酸素が含まれていてもよい。また、圧延銅箔の原材料となるタフピッチ銅は、例えばJIS C1100等に規定の純度が99.9%以上の銅材である。タフピッチ銅の場合、酸素含有量は例えば100ppm〜600ppm程度である。これらの原材料からなる圧延銅箔は、例えば純銅型集合組織(純金属型集合組織とも呼ばれる)の形態をとっていることが好ましい。或いは、圧延銅箔として、無酸素銅やタフピッチ銅にスズ(Sn)や銀(Ag)やホウ素(B)、チタン(Ti)等の所定の添加材を微量に加えて希薄銅合金とし、耐熱性等の諸特性が調整された原材料を用いてもよい。このとき、添加材の添加量が、母相の純銅による純銅型集合組織の結晶方位形態の形成を妨げない範囲とすることが好ましい。
最終冷間圧延工程における圧延銅箔の総加工度は、最終冷間圧延工程前の加工対象物(銅の板材)の厚さをTとし、最終冷間圧延工程後の加工対象物の厚さをTとすると、総加工度(%)=[(T−T)/T]×100で表わされる。総加工度を上述の範囲内とすることで、再結晶焼鈍工程における加熱後の{002}面の比率が高まり、高い耐屈曲性を具備することとなる圧延銅箔が得られる。
(銅めっき層の概要)
銅めっき層付き圧延銅箔が備える銅めっき層は、圧延銅箔の主表面としての圧延面、またはその裏面の、少なくとも片側の面上に、例えば電解めっき等を用いて形成されている。銅めっき層は、例えば銅めっき層付き圧延銅箔の最表面である主表面、または圧延銅箔との界面となる裏面に平行な複数の結晶面を有する。本実施形態に係る銅めっき層は、例えば圧電銅箔より薄く形成され、例えば0.01μm以上1.0μm以下の厚さに構成されている。
このような厚さに形成することで、例えば後述する粗化粒や防錆層の下地として銅めっき層により圧延銅箔の表面を平坦化し、粗化粒を均一に付着させたり、防錆層を均一に形成したりすることができる。また、このように銅めっき層を圧延銅箔よりも薄く形成することで、銅めっき層付き圧延銅箔の全体としての耐屈曲性の向上が図り易くなる。本実施形態においては、実用上の影響を生じさせないよう1.0μmの厚さを上限値として、銅めっき層が薄く形成されるほど好ましい。
(銅めっき層の結晶構造)
銅めっき層付き圧延銅箔が備える銅めっき層の複数の結晶面は、上述の圧延銅箔の複数の結晶面に対し所定の状態を有している。このような状態は、2θ/θ法によるX線回折で得られる回折ピークを用いて、以下のように特定することができる。
すなわち、圧延銅箔の複数の結晶面のうち、{111}面、{002}面、{022}面について2θ/θ法によるX線回折で得られる回折ピークの強度値を、それぞれI{111}、I{002}、I{022}とする。また、それぞれの回折ピークの強度値の分率をP{111}、P{002}、P{022}とする。
それぞれの回折ピークの強度値の分率は、
{111}=[I{111}/(I{111}+I{002}+I{022})]、
{002}=[I{002}/(I{111}+I{002}+I{022})]、
{022}=[I{022}/(I{111}+I{002}+I{022})]、で表わされる。
また、銅めっき層の複数の結晶面のうち、{111}面、{002}面、{022}面について2θ/θ法によるX線回折で得られる回折ピークの強度値を、それぞれI{111}、I{002}、I{022}とする。また、それぞれの回折ピークの強度値の分率をP{111}、P{002}、P{022}とする。
それぞれの回折ピークの強度値の分率は、
{111}=[I{111}/(I{111}+I{002}+I{022})]、
{002}=[I{002}/(I{111}+I{002}+I{022})]、
{022}=[I{022}/(I{111}+I{002}+I{022})]、で表わされる。
このとき、銅めっき層は、以下の式(1)、
{111}≧15.0・・・(1)
を満たす結晶構造を備える。
更に、銅めっき層は、
以下の式(2)、
{111}>(P{111}+5)・・・(2)
を満たす状態、
以下の式(3)、(4)、
{002}<(P{002}−10)・・・(3)
{002}>(P{002}+10)・・・(4)
のいずれかを満たす状態、
以下の式(5)、(6)、
{022}<(P{022}−10)・・・(5)
{022}>(P{022}+10)・・・(6)
のいずれかを満たす状態、のうち、少なくともいずれかの状態となる結晶構造を備える。
また好ましくは、銅めっき層は、上述の式(2)、(4)、(6)、つまり、
{111}>(P{111}+5)・・・(2)
{002}>(P{002}+10)・・・(4)
{022}>(P{022}+10)・・・(6)
の少なくともいずれかを満たす結晶構造を備える。
銅めっき層が以上のような結晶構造を備えることの意義について以下に説明する。
(結晶構造の作用)
上述のように、本実施形態における圧延銅箔は、再結晶焼鈍工程後に{002}面の比率が高まり、優れた耐屈曲性を具備することとなる。
一方、銅めっき層の結晶構造は、最終冷間圧延工程後、再結晶焼鈍工程前の状態において、上述の式(1)を満たし、更に、式(2)、(3)または(4)、(5)または(6)の少なくともいずれかの状態を満たしている。これにより、銅めっき層においては、再結晶焼鈍工程の前後を問わず、優れた耐屈曲性が得られる。
銅めっき層によらず、一般に、めっきにより層が形成されるときは、下地の結晶方位の影響を受けた液相エピタキシャル成長となり易い。つまり、例えば従来の銅めっき層付き圧延銅箔においては、銅めっき層が下地である圧延銅箔の結晶方位の影響を受けて液相エピタキシャル成長し、圧延銅箔の結晶方位と同様の結晶方位になり易かったと考えられる。後述するように、銅めっき層は、例えば最終冷間圧延工程後、再結晶焼鈍工程前の圧延銅箔に対して形成される。このとき、圧延銅箔の結晶方位は、圧延集合組織の結晶方位状態となっている。よって、銅めっき層も圧延集合組織の結晶方位と同様な状態になっているはずである。
このような銅めっき層付き圧延銅箔を加熱して、再結晶により圧延銅箔を軟化させた場合、圧延銅箔の圧延集合組織の結晶方位は、再結晶集合組織の結晶方位へと変化し、圧延銅箔は優れた耐屈曲性を得ることとなる。しかしながら、上述のように、本発明者等によれば、このような加熱によっては、銅めっき層はほとんど再結晶しない。
再結晶焼鈍工程時、圧延銅箔の結晶方位の変化の駆動力は、最終冷間圧延工程における圧延加工によって圧延銅箔内に蓄積された加工歪と、再結晶焼鈍の加熱による熱エネルギーである。しかしながら、銅めっき層の結晶方位を変化させようとしても、このとき駆動力となり得るのは加熱による熱エネルギーのみである。よって、銅めっき層においては、駆動力不足のため結晶方位の変化がほとんど生じず、圧延集合組織の結晶方位状態にエピタキシャル成長したままの状態に留まると考えられる。このような結晶方位によっては、銅めっき層においては充分な耐屈曲性が得られないこととなってしまう。
そこで、本発明者等は、銅めっき層の形成時において、銅めっき層の結晶組織が少なくとも圧延集合組織の結晶方位状態とならないよう、鋭意研究を行った。その結果、銅めっき層付き圧延銅箔が、最終冷間圧延工程後、再結晶焼鈍工程前の状態において、上述の式(1)を満たし、更に、式(2)、(3)または(4)、(5)または(6)の少なくともいずれかの状態を満たす結晶構造を有していれば、優れた耐屈曲性の銅めっき層となることを突き止めた。
このような銅めっき層が高い耐屈曲性を示すことについては、詳細なメカニズムを鋭意検討中であるが、上述のような所定の式を満たすことで、少なくとも銅めっき層の結晶構造がエピタキシャル状態とはなっていないということが言える。
つまり、本実施形態に係る圧延銅箔の圧延集合組織について、2θ/θ法によるX線回折を行うと、{022}面が主ピークとして現れる。次いで、{002}面の回折ピークが2番目に強い強度を示す。一方で、{111}面の回折ピーク強度値は極めて小さい。
そこで、本発明者等は、{111}面、{002}面、{022}面の3つの回折ピークに注目し、それぞれの回折ピーク強度値の分率P{111}、P{022}、P{022}と、これらと対応する銅めっき層の回折ピーク強度値の分率P{111}、P{022}、P{022}とを比較することとした。これにより、圧延銅箔と銅めっき層の結晶方位の状態が同じか否かを判断することができる。
すなわち、本実施形態に係る圧延銅箔においては、例えば{111}面の回折ピーク強度値の分率P{111}は極めて小さいはずである。しかし、式(1)を満たすことで、本実施形態に係る銅めっき層の{111}面の回折ピーク強度値の分率P{111}はそのような極端に小さい分率でなく、所定の分率を保って銅めっき層の結晶組織中に存在することを示す。
また、これに加えて、銅めっき層が式(2)、(3)または(4)、(5)または(6)の少なくともいずれかを満たす結晶構造を備えていれば、エピタキシャル状態とはなっておらず、圧延銅箔の結晶方位とは異なった状態となっていることが言える。
つまり、式(2)は、銅めっき層のP{111}が、圧延銅箔のP{111}よりも充分に大きいことを意味し、銅めっき層の結晶方位状態が圧延銅箔とは異なることを示している。
また、式(3)は、銅めっき層のP{002}が、圧延銅箔のP{002}よりも極めて小さいことを意味している。また、式(4)は、銅めっき層のP{002}が、圧延銅箔のP{002}よりも極めて大きいことを意味している。このように、式(3),(4)ともに、銅めっき層のP{002}が、圧延銅箔のP{002}とは異なることを示している。
また、式(5)は、銅めっき層のP{022}が、圧延銅箔のP{022}よりも極めて小さいことを意味している。また、式(6)は、銅めっき層のP{022}が、圧延銅箔のP{022}よりも極めて大きいことを意味している。このように、式(5),(6)ともに、銅めっき層のP{022}が圧延銅箔のP{022}とは異なることを示している。
以上のように、銅めっき層が、上述の式(2)、(3)または(4)、(5)または(6)のいずれかの状態でも満たせば、銅めっき層の結晶方位状態が、エピタキシャル成長したものではなく、圧延銅箔とは異なっていると言える。このとき、式(2)、(3)または(4)、(5)または(6)の状態のうち、1つのみならず複数の状態を満たしていてもよい。
また好ましくは、銅めっき層が、上述の式(2)、(4)、(6)の少なくともいずれかを満たすことにより、銅めっき層の結晶構造が圧延銅箔と異なっているばかりでなく、より高い耐屈曲性が得られ易い結晶構造となっていると言える。これら個々の式(2)、(4)、(6)を満たすことの意義については、鋭意検討中であるが、少なくとも{002}面が多く存在することで圧延銅箔等の銅材の耐屈曲性が向上することがわかっている。よって、例えば式(4)を満たすことにより、銅めっき層においても耐屈曲性が高まることが推測される。
また、一方で、銅めっき層が、上述の式(1)を満たさず、また或いは、上述の式(2)、(3)または(4)、(5)または(6)のいずれの状態も満たさない場合には、銅めっき層の結晶方位状態が、圧延銅箔の結晶方位に対してエピタキシャル成長したものであり、圧延銅箔と略同等であると言える。
(銅めっき層付き圧延銅箔の他の構成)
銅めっき層付き圧延銅箔の銅めっき層上には、例えば粗化銅めっき層、カプセル銅めっき層、防錆層がこの順に設けられていてもよい。粗化銅めっき層は、粗化粒を備える。粗化粒は、例えば銅(Cu)単体、または、銅に、鉄(Fe)、モリブデン(Mo)、ニッケル(Ni)、コバルト(Co)、スズ(Sn)、亜鉛(Zn)等を少なくとも1種類以上含む直径1μm程度の金属粒子である。カプセル銅めっき層は、粗化粒をコブ状突起へと成長させる、所謂、被せめっき層である。防錆層は、例えばニッケルめっき層、亜鉛めっき層、3価クロム化成処理層、シランカップリング層がこの順に形成された積層構造を備える。
(2)銅めっき層付き圧延銅箔の製造方法
本発明者等は、最終冷間圧延工程後、再結晶焼鈍工程前の圧延銅箔に対してエピタキシャル成長した結晶方位とは異なる結晶方位の状態、つまり、圧延集合組織とは異なる結晶方位の状態となった、本実施形態に係る銅めっき層を得るべく、鋭意研究を行った。
具体的には、銅めっき層を形成する際のめっき浴に、銅めっき層が圧延銅箔に対してエピタキシャル成長しないよう抑制可能な薬剤(以下、エピタキシャル成長抑制剤、ノンエピタキシャル剤ともいう)を添加すればよいと考え、種々の添加剤を試した。その結果、電解めっき等で用いられる所定の添加剤に、銅めっき層のエピタキシャル成長を抑制するような、ノンエピタキシャル剤としての働きが認められた。具体的には、これまで光沢剤として用いられていた所定の添加剤に、ノンエピタキシャル剤としての新たな効果を見いだした。
次に、以上の知見に基づく、本発明の一実施形態に係る銅めっき層付き圧延銅箔の製造方法について、図1を用いて説明する。図1は、本実施形態に係る銅めっき層付き圧延銅箔の製造工程を示すフロー図である。
(鋳塊の準備工程S10)
図1に示されているように、まずは、銅めっき層付き圧延銅箔の圧延銅箔部分を製造する。
すなわち、無酸素銅(OFC)やタフピッチ銅等の純銅を原材料として鋳造を行って鋳塊(インゴット)を準備する。鋳塊は、例えば所定厚さ、所定幅を備える板状に形成する。原材料となる無酸素銅やタフピッチ銅は、圧延銅箔の諸特性を調整するため、所定の添加材が添加された希薄銅合金となっていてもよい。
添加材で調整可能な圧延銅箔の諸特性には、例えば耐熱性がある。上述のように、FPC用の圧延銅箔では、高い耐屈曲性を得るための再結晶焼鈍工程は、例えばFPCの基材との貼り合わせの工程を兼ねて行われる。貼り合わせの際の加熱温度は、例えばFPCの樹脂等からなる基材の硬化温度や、使用する接着剤の硬化温度等に合わせて設定され、温度条件の範囲は広く多種多様である。このように設定された加熱温度に圧延銅箔の軟化温度を合わせるべく、圧延銅箔の耐熱性を調整可能な添加材が、適宜、添加される場合がある。
本実施形態に使用される鋳塊として、添加材が無添加の鋳塊や、幾種類かの添加材を添加した鋳塊を以下の表1に例示する。なお、表1に示される添加材の添加量の範囲では、圧延銅箔の結晶方位の状態が、いずれも純銅型集合組織の形態をとる。
また、表1に示す添加材やその他の添加材として、耐熱性を上昇又は降下させる添加材の代表例には、例えば10ppm〜2000ppm程度のスズ(Sn)、銀(Ag)、ホウ素(B)、ニオブ(Nb)、チタン(Ti)、ニッケル(Ni)、ジルコニウム(Zr)、バナジウム(V)、マンガン(Mn)、ハフニウム(Hf)、タンタル(Ta)、及びカルシウム(Ca)のいずれか1つ又は複数の元素を添加した例がある。或いは、第1の添加元素としてAgを添加し、第2の添加元素として上述の元素のいずれか1つ又は複数の元素を添加した例がある。そのほか、クロム(Cr)、亜鉛(Zn)、ガリウム(Ga)、ゲルマニウム(Ge)、ヒ素(As)、カドミウム(Cd)、インジウム(In)、スズ(Sn)、アンチモン(Sb)、金(Au)等を微量添加することも可能である。
なお、鋳塊の組成は、後述の最終冷間圧延工程S40を経た後の圧延銅箔においても略そのまま維持され、鋳塊中に添加材を加えた場合には、鋳塊と圧延銅箔とは略同じ添加材濃度となる。
また、後述の焼鈍工程S32における温度条件は、銅材質や添加材による耐熱性に応じて適宜変更する。但し、上記銅材質や添加材、これに応じた焼鈍工程S32の温度条件の変更等は、本実施形態の効果に対してほとんど影響を与えない。
(熱間圧延工程S20)
次に、準備した鋳塊に熱間圧延を施して、鋳造後の所定厚さよりも薄い板厚の板材とする。
(繰り返し工程S30)
続いて、冷間圧延工程S31と焼鈍工程S32とを所定回数繰り返し実施する繰り返し工程S30を行う。すなわち、冷間圧延を施して加工硬化させた上記板材に、焼鈍処理を施して板材を焼き鈍すことにより加工硬化を緩和する。これを所定回数繰り返すことで、「生地」と称される銅条が得られる。銅材に耐熱性を調整する添加材等が加えられている場合は、銅材の耐熱性に応じて焼鈍処理の温度条件を適宜変更する。
なお、繰り返し工程S30中、繰り返し途中の焼鈍工程S32を「中間焼鈍工程」と呼ぶ。また、繰り返しの最後、つまり、後述の最終冷間圧延工程S40の直前に行われる焼鈍工程S32を「最終焼鈍工程」又は「生地焼鈍工程」と呼ぶ。生地焼鈍工程では、上記の銅条(生地)に生地焼鈍処理を施し、焼鈍生地を得る。生地焼鈍工程においても、銅材の耐熱性に応じて温度条件を適宜変更する。このとき、生地焼鈍工程は、上記の各工程に起因する加工歪を充分に緩和することのできる温度条件、例えば完全焼鈍処理と略同等の温度条件で実施することが好ましい。
(最終冷間圧延工程S40)
次に、最終冷間圧延工程S40を実施する。最終冷間圧延は仕上げ冷間圧延とも呼ばれ、仕上げとなる冷間圧延を複数回に亘って焼鈍生地に施して薄い銅箔状とする。このとき、高い耐屈曲性を有する圧延銅箔が得られるよう、最終冷間圧延工程S40内での総加工度を90%以上、好ましくは94%以上、より好ましくは96%以上とする。これにより、再結晶焼鈍工程後において、優れた耐屈曲性が得られ易い圧延銅箔となる。
以上により、本実施形態に係る銅めっき層付き圧延銅箔における圧延銅箔が製造される。
(銅めっき層形成工程S50)
続いて、圧延銅箔の圧延面、またはその裏面の少なくとも片側の面上に、銅めっき層を形成する。
銅めっき層を形成するにあたっては、予め、圧延銅箔を脱脂浴、酸洗浄浴に順次浸漬し、圧延銅箔の表面を清浄にしておく。つまり、脱脂浴では、例えば水酸化ナトリウム(NaOH)水溶液等のアルカリ溶液を用いて陰極電解脱脂を行う。続く酸洗浄浴では、例えば硫酸(HSO)水溶液や銅エッチング液等の酸性溶液を用いて圧延銅箔の表面に酸洗浄を施し、表面に残存するアルカリ溶液の中和を図ると共に、表面に形成された銅酸化膜(CuO)等を除去する。
銅めっき層の形成には、例えば電解めっき等を用いることができる。めっき浴としては、例えば硫酸銅(CuSO)と硫酸(HSO)とを主成分とする水溶液で満たされた硫酸銅−硫酸浴等の酸性銅めっき浴を用いることができる。ここでは、コスト面等の観点から硫酸銅−硫酸浴等を用いることとするが、銅めっき浴に用いることができる溶液等はこれに限定されない。
このとき、めっき電流密度を限界電流密度よりも小さくすることが好ましい。これにより、表面に凹凸が生じるのを抑制し、より平坦な銅めっき層が得られる。但し、めっき電流密度が高い方が生産性は向上する。そこで、めっき電流密度は、限界電流密度より小さい範囲で、かつ、可能な限り高く設定することが好ましい。めっき条件の目安を以下に例示する。但し、以下の条件はあくまでもめっき条件の一例であって、これに限定されない。硫酸銅−硫酸浴等の液組成や液温、電解条件は、広い範囲内から選択可能である。
硫酸銅五水和物:20g/L〜300g/L
硫酸:10g/L〜200g/L
液温:15℃〜50℃
めっき電流密度:1A/dm〜30A/dm(限界電流密度未満)
めっき時間:1秒間〜60秒間
また、硫酸銅−硫酸浴には、添加剤として、例えばビス(3−スルホプロピル)ジスルフィド2ナトリウム(以下、SPSともいう)や、3−メルカプト−1−プロパンスルホン酸(以下、MPSともいう)等のメルカプト(−SH)基を持つ化合物を加える。また、他の添加剤として、ポリエチレングリコール(PEG:Poly-Ethylene Glycol)を主成分とする薬液、およびレベリング剤を加える。
このような添加剤を添加した酸性銅めっき浴に表面が清浄化された圧延銅箔を浸漬し、圧延銅箔を陰極とする電解めっき処理を施して、圧延銅箔の片面あるいは両面に銅めっき層を形成する。これにより、最終冷間圧延工程後、再結晶焼鈍工程前の圧延銅箔に対してエピタキシャル成長した結晶方位とは異なる結晶方位の状態、つまり、圧延集合組織とは異なる結晶方位の状態となった、本実施形態に係る銅めっき層が得られる。つまり、このような薬液中のSPSやMPS等の成分が、エピタキシャル成長抑制剤(ノンエピタキシャル剤)として作用したこととなる。
通常、SPSやMPS等を主成分とする薬液は、銅めっき処理において光沢剤として働くよう用いられる。この場合、係る薬液は、通常、めっき液1リットルあたりに対し、SPSであれば5mg〜10mg程度となるよう添加される。
しかしながら、本発明者等は、例えばSPSやMPS等を通常の量よりも多く添加することで、最終冷間圧延工程後、再結晶焼鈍工程前の圧延銅箔に対してエピタキシャル成長した結晶方位とは異なる結晶方位の銅めっき層が得られることを見いだした。本発明者等によれば、銅めっき層の形成時、通常より多量に添加されたSPSやMPS等のノンエピタキシャル剤により、銅めっき層に何らかのエネルギーが蓄積されると推察される。また、このエネルギーは、銅めっき層が圧延銅箔の結晶方位に影響されずに結晶成長できる程度、つまり、銅めっき層が圧延銅箔に対してエピタキシャル成長しない程度の大きさを有していると考えられる。
現在のところ、本発明者等は、銅めっき層へのこのようなエネルギーの付与は、以下のいずれかの作用により起きている可能性があると推察している。つまり、1つには、主に、通常の光沢剤として用いる場合よりもSPS等を多く添加したことによる作用であると考えられる。また、他には、SPS等を多量添加することに加え、このようなSPS等と他の薬液との何らかの相互作用であると考えられる。他の薬液としては、めっき液に添加される他の薬液の主成分、あるいは、主成分ではない成分、あるいはまた、薬液のみならずめっき液の何らかの成分等が考えられる。
本発明者等が見いだしたSPS等のこのような効果や用途、使用法は、これらの化合物の光沢剤としての従来の効果や用途、使用法とは全く異なる新規なものである。
このことは、例えば上述した特許文献4,5の粗化箔と、上述の本実施形態に係る銅めっき層付き圧延銅箔とを比較してみても明らかである。
特許文献4,5では、粗化コブを均一に付着させるため、圧延銅箔の表面に銅めっき層を形成している。このとき、電流密度を変化させて銅めっき層表面の平坦化を図ったり、また、銅めっき層表面のクレータと呼ばれる窪みを低減させたりすることで、その上に形成する粗化コブを均一化することが目的である。このような特許文献4,5においては、銅めっき層が圧延銅箔の結晶方位にエピタキシャル成長した状態となっていることが、次の理由より容易に推測できる。
まず、特許文献4においては、そもそもSPS等の薬剤を用いていない。また、銅めっき層を形成する方法についての他の開示内容も、すべて公知の内容である。このことから、銅めっき層は、圧延銅箔の結晶方位にエピタキシャル成長した状態にならざるを得ないことが推定される。
また、特許文献5においては、SPSを用いた実施例についても開示されているものの、係る実施例の結果をみると、やはり、銅めっき層は圧延銅箔の結晶方位にエピタキシャル成長した状態になっていると推定される。具体的には、特許文献5の実施例1,4および比較例2は、いずれも銅めっき層の厚さが約0.1μmである。また、SPSを使用したか否かに関係なく屈曲寿命回数が4.1×10〜4.5×10回と互いに略同等の結果となっている。ここで、屈曲寿命回数は、耐屈曲性の指標の1つとすることができ、屈曲寿命回数が多いほど耐屈曲性が高いと言える。このように、SPSを使用した銅めっき層であっても、SPSを使用していない銅めっき層と同程度の耐屈曲性しか得られていないことから、圧延銅箔に対してエピタキシャル成長した状態であると考えられる。
このように、特許文献4,5では、圧延銅箔単体の耐屈曲性に対し、エピタキシャル成長した銅めっき層を付けることにより、銅めっき層付き圧延銅箔全体での耐屈曲性を悪化させてしまっていると考えられる。なお、特許文献4や特許文献5に記載の屈曲寿命回数と、後述する本発明の実施例等に記載の屈曲破断回数とでは、銅箔屈曲時の曲げ半径等、測定条件等が異なるため単純に比較することはできない。
(表面処理工程S60)
以上により形成された銅めっき層の表面に所定の処理を施し、本実施形態に係る銅めっき層付き圧延銅箔が製造される。
ここで、所定の表面処理として、以下に示すように、例えば粗化銅めっき層、カプセル銅めっき層、防錆層を順次、銅めっき層上に形成するような処理を行ってもよい。但し、以下に説明するこれらの処理は行わなくともよい。
まずは、銅めっき層に粗化銅めっき層を形成する例について説明する。
粗化銅めっき層を形成するめっき浴としては、例えば硫酸銅−硫酸浴等の酸性銅めっき浴を用いることができる。また、酸性銅めっき浴には、鉄(Fe)、モリブデン(Mo)、ニッケル(Ni)、コバルト(Co)、スズ(Sn)、亜鉛(Zn)等のイオン成分が1種類以上配合されていてもよい。
また、粗化銅めっきにおいては、銅めっき層を下地として、限界電流密度以上の高電流密度、つまり、いわゆる焼けめっきとなる電流密度で電解する。但し、このとき、硫酸銅−硫酸浴等の液組成や液温、電解条件は、広い範囲内から選択可能である。これにより、電着物や析出物が銅めっき層上に付着し、さらにこれらが肥大化して、例えば直径1μm程度の粗化粒が得られる。
続いて、カプセル銅めっき層を形成する例について説明する。
すなわち、上述のめっき浴の限界電流密度未満の電流により粗化銅めっき層の粗化粒に被せめっきを行って、粗化粒をコブ状銅粒へと成長させる。但し、粗化粒を微小なままに留めたい場合には、カプセル銅めっき層を形成しなくともよい。このとき、硫酸銅−硫酸浴等の液組成や液温、電解条件は、広い範囲内から選択可能である。また、このとき、めっき浴中に有機物添加材を添加してもよい。
次に、防錆層を形成する例について説明する。
防錆層は、後処理めっき層とも呼ばれ、これにより充分な防錆性能を得ることができる。まずは、ニッケルめっき層またはニッケル合金めっき層を形成し、銅の拡散抑制を図る。続いて、亜鉛めっき層または亜鉛合金めっき層を形成し、耐熱性の向上を図る。次に、3価クロムタイプの反応型クロメート液等を用いて3価クロム化成処理層を形成する。その後、化成処理被膜として例えばシランカップリング層を形成し、FPCの基材等との密着性の向上を図る。
以上により、銅めっき層の表面処理を終了する。
(3)フレキシブルプリント配線板の製造方法
次に、本発明の一実施形態に係る銅めっき層付き圧延銅箔を用いたフレキシブルプリント配線板(FPC)の製造方法について説明する。
(再結晶焼鈍工程(CCL工程))
まずは、本実施形態に係る銅めっき層付き圧延銅箔を所定のサイズに裁断し、例えばポリイミド等の樹脂からなるFPCの基材と貼り合わせてCCL(Copper Clad Laminate)を形成する。このとき、接着剤を介して貼り合わせを行う3層材CCLを形成する方法と、接着剤を介さず直接貼り合わせを行う2層材CCLを形成する方法のいずれを用いてもよい。接着剤を用いる場合には、加熱処理により、上述のシランカップリング剤等の接着剤を硬化させて銅めっき層付き圧延銅箔の銅めっき層およびそれに付着する粗化粒等を有する面と基材とを密着させ複合する。接着剤を用いない場合には、加熱・加圧により銅めっき層付き圧延銅箔の銅めっき層およびそれに付着する粗化粒等を有する面と基材とを直接密着させる。加熱温度や時間は、接着剤や基材の硬化温度等に合わせて適宜選択することができ、例えば150℃以上400℃以下の温度で、1分以上120分以下とすることができる。
上述のように、銅めっき層付き圧延銅箔が備える圧延銅箔の耐熱性は、このときの加熱温度に合わせて調整されている。したがって、最終冷間圧延工程S40により加工硬化した状態の圧延銅箔が、上記加熱により軟化し再結晶に調質される。つまり、基材に銅めっき層付き圧延銅箔を貼り合わせるCCL工程が、銅めっき層付き圧延銅箔の圧延銅箔に対する再結晶焼鈍工程を兼ねている。
このように、CCL工程が再結晶焼鈍工程を兼ねることで、銅めっき層付き圧延銅箔を基材に貼り合わせるまでの工程では、圧延銅箔が最終冷間圧延工程S40後の加工硬化した状態で銅めっき層付き圧延銅箔を取り扱うことができ、銅めっき層付き圧延銅箔を基材に貼り合わせる際の、伸び、しわ、折れ等の変形を起こり難くすることができる。
また、上述のような圧延銅箔の軟化は、再結晶焼鈍工程により、調質された圧延銅箔、つまり、再結晶組織を有する圧延銅箔が得られたことを示している。具体的には、{002}面の比率が高まって、耐屈曲性に優れた圧延銅箔を得ることができる。
一方で、銅めっき層は、圧延銅箔が有しているような加工歪等の再結晶の駆動力を有していない。よって、このような結晶組織が上述の圧延銅箔のように変化することは結晶学上、考え難い。つまり、銅めっき層においては、再結晶焼鈍工程の前後にわたって、その結晶方位は略一定に保たれる。このとき、銅めっき層の結晶方位は、エピタキシャル成長した状態ではなく、すなわち、圧延集合組織と同等の結晶方位にはなっていない。これにより、銅めっき層は、再結晶焼鈍工程の前後によらず、優れた耐屈曲性を備えている。
(表面加工工程)
次に、基材に貼り合わせた銅めっき層付き圧延銅箔に表面加工工程を施す。表面加工工程では、銅めっき層付き圧延銅箔に例えばエッチング等の手法を用いて銅配線等を形成する配線形成工程と、銅配線と他の電子部材との接続信頼性を向上させるためメッキ処理等の表面処理を施す表面処理工程と、銅配線等を保護するため銅配線上の一部を覆うようにソルダレジスト等の保護膜を形成する保護膜形成工程とを行う。
以上により、本実施形態に係る銅めっき層付き圧延銅箔を用いたFPCが製造される。
<本発明の他の実施形態>
以上、本発明の実施形態について具体的に説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
例えば、上述の実施形態においては、銅めっき層付き圧延銅箔が備える圧延銅箔の耐熱性を調整する添加材として主にSn,Ag等を用いることとしたが、添加材は、Sn,Agや上記代表例等に挙げたものに限られない。また、添加材により調整可能な諸特性は耐熱性に限られず、調整を必要とする諸特性に応じて添加材を適宜選択してもよい。
また、上述の実施形態においては、FPCの製造工程におけるCCL工程は圧延銅箔に対する再結晶焼鈍工程を兼ねることとしたが、再結晶焼鈍工程は、CCL工程とは別工程として行ってもよい。
また、上述の実施形態においては、銅めっき層付き圧延銅箔はFPC用途に用いられることとしたが、銅めっき層付き圧延銅箔の用途はこれに限られず、例えばリチウムイオン二次電池の負極集電銅箔やその他の耐屈曲性を必要とする他の用途にも用いることができる。また、銅めっき層付き圧延銅箔の厚さについても、FPC用途をはじめとする各種用途に応じて、10μm以下の超極薄、或いは、20μm超などとしてもよい。
また、上述の実施形態においては、銅めっき層を圧延銅箔より薄くすることとしたが、これに限られない。銅めっき層を例えば圧延銅箔より厚くしても、銅めっき層付き圧延銅箔の全体としての耐屈曲性を向上させる本発明の所定の効果は得られる。
また、上述の実施形態においては、圧延銅箔が純銅型集合組織の形態をとるとしたが、これに限られない。例えばFPC用途以外に用いる場合などには、合金型集合組織の形態を取っていてもよい。
また、上述の実施形態においては、銅めっき層上に粗化銅めっき層、カプセル銅めっき層、防錆層を設けることとしたが、これらの層の組み合わせは任意である。例えば、粗化粒を小さくする場合にはカプセル銅めっきは設けなくともよい。また、粗化銅めっき層やカプセル銅めっき層を設けずに、直接、防錆層を銅めっき層上に設けてもよい。また、銅めっき層付き圧延銅箔を適用する用途によっては、つまり、FPC用途以外の用途などでは、そもそも基材との密着性を考慮に入れなくともよく、銅めっき層上の構成を全て省略し、例えば無粗化とすることも可能である。
また、上述の実施形態においては、最終冷間圧延工程S40での総加工度を90%以上などとし、圧延銅箔において優れた耐屈曲性を得ることとしたが、最終冷間圧延工程における総加工度を例えば90%未満としても、耐屈曲性を向上させた銅めっき層の所定効果は、これとは独立して得られる。よって、ある程度の耐屈曲性が得られていればよい場合等には、圧延銅箔の総加工度を例えば90%未満、或いは80%未満等と低く抑え、製造工程における負荷を低減することができる。
また、上述の実施形態においては、銅めっき層が圧延銅箔の結晶構造となっていない銅めっき層付き圧延銅箔の製造方法として、SPSやMPS等の添加剤を用いた電解めっき等にエピタキシャル成長抑制剤(ノンエピタキシャル剤)としての所定の効果が見いだされた。但し、これらSPSやMPSを用いることそれ自体は発明の本質ではなく、これら以外にも、ノンエピタキシャル剤としての働きを有する他の添加剤を用いてもよい。これによって、本発明の効果は充分に得られる。
本発明の主眼は、あくまで、銅めっき層付き圧延銅箔の銅めっき層がエピタキシャル成長しておらず圧延銅箔と同様の結晶構造とはなっていない点と、これにより銅めっき層において優れた耐屈曲性が得られるという点と、にある。
なお、本発明の効果を奏するために、上記に挙げた工程のすべてが必須であるとは限らない。上述の実施形態や後述の実施例で挙げる種々の条件もあくまで例示であって、適宜変更可能である。
次に、本発明に係る実施例について比較例とともに説明する。
(1)銅めっき層付き圧延銅箔の製作
実施例1〜32および比較例1〜16に係る銅めっき層付き圧延銅箔の製作手順について以下に説明する。
(圧延銅箔の製作)
まずは、圧延銅箔を製作した。用いた原材料は、純度が99.9%のタフピッチ銅、純度が99.99%の無酸素銅、180ppm〜220ppmの範囲内の添加量に制御したAgを添加した純度が99.9%のタフピッチ銅、30ppm〜90ppmの範囲内の添加量に制御したSnを添加した純度が99.99%の無酸素銅の4種類である。これらの鋳塊から、上述の実施形態と同様の手順及び方法で圧延銅箔を得た。このとき、実施例および比較例の両方について、厚さが8.0μm、11.0μm、16.5μm、17.0μmの圧延銅箔を製作した。また、このとき、実施例および比較例における各種製作条件は一緒とした。
このとき、熱間圧延工程にて得た厚さ8mmの板材を、中間焼鈍工程にて、それぞれの銅材質や銅条の厚さに応じて、約600℃〜800℃の温度で30秒間〜2分間保持した。また、生地焼鈍工程においてもそれぞれの銅材質や生地材の厚さに応じて、約500〜750℃の温度で約30秒間〜2分間、生地を保持した。このように、例えば材質が同じであっても、銅材の厚さに応じて耐熱性が変化するため、薄くなるにつれて温度を下げることができる。
また、最終冷間圧延工程における、材質及び最終的に得られる圧延銅箔の厚さtに応じた総加工度を以下に示す。
● タフピッチ銅を用いた圧延銅箔:総加工度90.0%〜91.8%
・ t8.0μm: t80μm→(90.0%)→ t8.0μm
・t11.0μm: t125μm→(91.2%)→t11.0μm
・t16.5μm: t200μm→(91.8%)→t16.5μm
・t17.0μm: t200μm→(91.5%)→t17.0μm
● 無酸素銅を用いた圧延銅箔:総加工度94.3%〜94.6%
・ t8.0μm: t140μm→(94.3%)→ t8.0μm
・t11.0μm: t200μm→(94.5%)→t11.0μm
・t16.5μm: t300μm→(94.5%)→t16.5μm
・t17.0μm: t315μm→(94,6%)→t17.0μm
● Agを添加したタフピッチ銅を用いた圧延銅箔:総加工度96.9%〜97.8%
・ t8.0μm: t360μm→(97.8%)→ t8.0μm
・t11.0μm: t400μm→(97.3%)→t11.0μm
・t16.5μm: t550μm→(97.0%)→t16.5μm
・t17.0μm: t550μm→(96.9%)→t17.0μm
● Snを添加した無酸素銅を用いた圧延銅箔:総加工度96.9%〜97.8%
・ t8.0μm: t360μm→(97.8%)→ t8.0μm
・t11.0μm: t400μm→(97.3%)→t11.0μm
・t16.5μm: t550μm→(97.0%)→t16.5μm
・t17.0μm: t550μm→(96.9%)→t17.0μm
(銅めっき層付き圧延銅箔の製作)
次に、上述のように得られた圧延銅箔に銅めっきを施して、銅めっき層付き圧延銅箔を製作した。
まず、圧延銅箔の表面を清浄化する電解脱脂では、水酸化ナトリウム40g/L、炭酸ナトリウム20g/Lを含む水溶液中で、液温40℃、電流密度10A/dmにて10秒間の処理を行った。
圧延銅箔の表面に残存するアルカリ溶液の中和および銅の酸化膜を除去する酸洗処理では、硫酸150g/Lを含む水溶液中で、液温25℃にて10秒間浸漬した。
圧延銅箔を陰極とする電解処理を施し、8.0μmの圧延銅箔に対しては厚さ0.1μm、厚さ11.0μmの圧延銅箔に対しては厚さ0.4μm、厚さ16.5μmの圧延銅箔に対しては厚さ0.7μm、厚さ17.0μmの圧延銅箔に対しては厚さ1.0μmの銅めっき層をそれぞれ形成した。圧延銅箔の厚さと共に銅めっき層の厚さを増減させているのは、量産性や生産コストの観点からであって、このこと自体で、本実施例の効果が左右されるわけではない。
このとき、実施例1〜32および一部の比較例においては、めっき液に添加するSPSの添加量を変化させた。また、一部の比較例においては、SPSの添加を行わなかった。以下の表2に、銅めっきにおける詳細条件を示す。
表2の条件下で、実施例および比較例のいずれにおいても、同程度の平坦性を有する銅めっき層が得られた。銅めっき層の表面粗さは、十点平均粗さRzjis(JIS B0601:2001)で0.4μm〜0.7μmであった。
以上により、圧延銅箔にタフピッチ銅を用いた実施例1〜8および比較例1〜4、圧延銅箔に無酸素銅を用いた実施例9〜16および比較例5〜8、圧延銅箔にAgを添加したタフピッチ銅を用いた実施例17〜24および比較例9〜12、圧延銅箔にSnを添加した無酸素銅を用いた実施例25〜32および比較例13〜16に係る銅めっき層付き圧延銅箔が得られた。
(2)2θ/θ法によるX線回折
以上のように得られた実施例および比較例に係る銅めっき層付き圧延銅箔の銅めっき層、圧延銅箔について、結晶方位をX線回折装置にて測定した。圧延銅箔の結晶方位については、銅めっき層を形成する前の状態で測定を行った。X線回折装置としては、株式会社リガク製のX線回折装置(型式:Ultima IV)を用いた。表3に測定条件をまとめて示す。
銅めっき層の結晶方位を測定する際には、銅めっき層の厚さに応じてX線の出力やスリット等を適宜変更した。具体的には、銅めっき層が薄くなるほど、出力を小さくし、かつ、スリット幅及びスリット角度を小さくした。なお、本発明に係る{111}面、{002}面、{022}面の測定角度(2θ)の範囲としては、40°〜80°で充分であるが、測定は40°〜140°間で行った。これにより、2θが80°よりも高角側の結晶面である、{113}面、{133}面、{024}面の情報も参考として得た。高角側での測定により、これらの{113}面、{133}面、{024}面は回折ピーク強度が極めて小さいことを確認した。このことから、これらの結晶面は、耐屈曲性に対してはほとんど影響が無く、考慮しなくても良いことが確認できた。
まずは、上述した原材料や総加工度等の異なる4種類の圧延銅箔のうち、代表例の測定結果を以下の表4及び図2〜図5に示す。4種類の圧延銅箔とは、すなわち、タフピッチ銅を用いた圧延銅箔、無酸素銅を用いた圧延銅箔、Agを添加したタフピッチ銅を用いた圧延銅箔、Snを添加した無酸素銅を用いた圧延銅箔である。圧延銅箔の製作条件は、実施例と比較例とで共通としており、全部の実施例および比較例の測定結果がこれら4種類の代表例に体現されている。
また、実施例1〜32および比較例1〜16が備える銅めっき層の測定結果を以下の表5〜表8及び図6〜図17に示す。すなわち、表5が、圧延銅箔にタフピッチ銅を用いた実施例1〜8および比較例1〜4の結果である。また、表6が、圧延銅箔に無酸素銅を用いた実施例9〜16および比較例5〜8の結果である。また、表7が、圧延銅箔にAgを添加したタフピッチ銅を用いた実施例17〜24および比較例9〜12の結果である。また、表8が、圧延銅箔にSnを添加した無酸素銅を用いた実施例25〜32および比較例13〜16の結果である。各表において、「式(1)〜(6)に係る要件」として、式(1)を満たし、且つ、式(2)、(3)または(4)、(5)または(6)の少なくともいずれかの状態を満たしている場合、「満たしている」と表記した。また、式(1)を満たしていないか、あるいは、式(2)、(3)または(4)、(5)または(6)の少なくともいずれの状態をも満たしていない場合の少なくとも一方に該当する場合、「満たさない」と表記した。
表5〜表8より、実施例における4種類の銅材質の圧延銅箔は、その材質に関係なく、また、厚さに関係なく、式(1)を満たしていた。更に、式(2)、(3)または(4)、(5)または(6)の少なくともいずれかの状態を満たしていた。
また、一方、銅めっきの際、SPSの添加量が少ない、あるいは添加しなかった比較例における4種類の銅材質の圧延銅箔は、その材質に関係なく、また、厚さに関係なく、式(1)の範囲から外れていた。更に、式(2)〜式(6)全てにおいて規定範囲から外れていた。なお、これら比較例の測定結果から、上述の式(1)における要件(≧15.0)はかなり余裕を持たせた値であることがわかる。したがって、式(1)単独でみても、銅めっき層が式(1)を満たすか否かによって、圧延銅箔と同様の結晶構造となっているか否かはかなり明白であると言える。
(3)屈曲疲労寿命試験
次に、各圧延銅箔および各銅めっき層付き圧延銅箔の耐屈曲性を調べるため、各圧延銅箔および各銅めっき層付き圧延銅箔が破断するまでの繰返し曲げ回数(屈曲破断回数)を測定する屈曲疲労寿命試験を行った。係る試験は、信越エンジニアリング株式会社製のFPC高速屈曲試験機(型式:SEK−31B2S)を用い、IPC(米国プリント回路工業会)規格に準拠して行った。図18には、このようなFPC高速屈曲試験機等も含む、一般的な摺動屈曲試験装置10の模式図を示す。
まずは、各銅めっき層付き圧延銅箔、および銅めっき層のない各圧延銅箔を幅12.5mm、長さ220mm(圧延方向に220mm)に切り取った試料片50に、上述の再結晶焼鈍工程に倣い、300℃、5分間の再結晶焼鈍を施した。係る条件は、フレキシブルプリント配線板のCCL工程で、基材との密着の際に圧延銅箔が実際に受ける熱量の一例を模している。
次に、図18に示されているように、試料片50を、摺動屈曲試験装置10の試料固定板11にネジ12で固定した。続いて、試料片50を振動伝達部13に接触させて貼り付け、発振駆動体14により振動伝達部13を上下方向に振動させて試料片50に振動を伝達し、屈曲疲労寿命試験を実施した。屈曲疲労寿命の測定条件としては、曲げ半径10rを1.5mmとし、ストローク10sを10mmとし、振幅数を25Hzとした。係る条件下、各試料片50を3枚ずつ測定し、破断が発生するまでの回数(屈曲破断回数)の平均値を比較した。
これにより、得られた測定結果から、上述した原材料や総加工度等の異なる4種類の圧延銅箔の単体での測定結果を以下の表9に示す。表9における屈曲破断回数の数値は、各3枚ずつの測定結果の平均値である。
4種類の圧延銅箔は、それぞれ最終冷間圧延工程の総加工度が90%以上、より好ましい条件として94%以上、さらに好ましい条件として96%以上となっている。このため、総加工度の高さに応じて、それぞれが優れた耐屈曲性を備えた圧延銅箔となっていることがわかる。
また、各銅めっき層付き圧延銅箔について、得られた測定結果を以下の表10〜表13に示す。すなわち、表10が、圧延銅箔にタフピッチ銅を用いた実施例1〜8および比較例1〜4の結果である。また、表11が、圧延銅箔に無酸素銅を用いた実施例9〜16および比較例5〜8の結果である。また、表12が、圧延銅箔にAgを添加したタフピッチ銅を用いた実施例17〜24および比較例9〜12の結果である。また、表13が、圧延銅箔にSnを添加した無酸素銅を用いた実施例25〜32および比較例13〜16の結果である。なお、各表における屈曲破断回数の数値は、各3枚ずつの測定結果の平均値である。また、各表の右端に、圧延銅箔単体での屈曲破断回数に対する各銅めっき層付き圧延銅箔の屈曲破断回数の低下率を示した。
ここで、各表には、厚さの異なる銅めっき層付き圧延銅箔の測定値が混在している。銅めっき層付き圧延銅箔の厚さは破断までの屈曲破断回数、すなわち、耐屈曲性に影響を与えるため留意が必要である。つまり、材料が略同一であれば、一般に厚さが増すほど破断までの屈曲破断回数は低下する。よって、各表に示す各銅めっき層付き圧延銅箔においては、全体の厚さ((総厚さ)や圧延銅箔単体の厚さが増すほど耐屈曲性は低くなる。なお、圧延銅箔に対し層厚が薄い銅めっき層の厚さ自体は、それほど大きくは影響しない。
圧延銅箔に4種類の銅材質を用いた実施例1〜32では、銅めっき層付き圧延銅箔全体としての耐屈曲性は、いずれもそれらに対応する比較例よりも大幅に改善している。また、4種類の銅材質の圧延銅箔に対応する銅めっき層付き圧延銅箔の耐屈曲性の改善の程度(度合い)をみると、圧延銅箔の銅材質や耐屈曲性には依存せず、銅めっき層が薄いほど良好である。
以下の表14には、実施例1〜32および比較例1〜16のこれらの測定結果を銅めっき層および圧延銅箔の厚さごとにまとめて示した。また、図19では、実施例1〜32に係る4種類の銅材質の圧延銅箔それぞれについて、厚さと屈曲破断回数との関係をグラフに示した。グラフの横軸は、圧延銅箔の厚さ(μm)であり、縦軸は、屈曲破断回数(回)である。また、グラフ上の△印は、圧延銅箔にタフピッチ銅を用いた例である。また、□印は、圧延銅箔に無酸素銅を用いた例である。また、◆印は、圧延銅箔にAgを添加したタフピッチ銅を用いた例である。また、○印は、圧延銅箔にSnを添加した無酸素銅を用いた例である。
表14によれば、圧延銅箔単体の屈曲破断回数に対する銅めっき層付き圧延銅箔の屈曲破断回数の低下率は、いずれの厚さにおいても実施例の方が比較例よりも少なかった。
また、図19からも明らかなように、一般的に屈曲破断回数は、銅材質間でみると厚さが増すほど低下する。ここで、実施例および比較例に係る銅めっき層付き圧延銅箔も、銅めっき層の結晶構造や特性如何に関わらず、銅めっき層が付いて厚さが増したことのみによる屈曲破断回数への影響がある。つまり、所望の銅めっき層においてであっても、圧延銅箔単体の場合より屈曲破断回数が低下することは必然的である。
このことを踏まえた上で、実施例の測定結果をみると、実施例に係る銅めっき層付き圧延銅箔の圧延銅箔単体に対する屈曲破断回数の低下率は、いずれもごく小さく、ほとんど厚さが増した分の影響しか受けていないと考えられる。つまり、銅めっき層の結晶構造等による悪影響は、ほとんど生じていないと考えられる。
一方、SPSの添加量が少ない、あるいは添加しなかった比較例の測定結果をみると、圧延銅箔単体に対する屈曲破断回数の低下率は、いずれも非常に大きく、厚さが増した分の影響以外の影響、つまり、銅めっき層の結晶構造等による悪影響が生じていることがうかがえる。
以上のように、最終冷間圧延工程後、再結晶焼鈍工程前の圧延銅箔に対してエピタキシャル成長した結晶方位とは異なる方位、つまり、圧延集合組織と同等な結晶方位となっていない銅めっき層を形成することにより、銅めっき層付き圧延銅箔の耐屈曲性を向上できることがわかった。
また、このような銅めっき層を得る際に用いるSPSの添加量には、好ましい範囲が存在すると考えられる。少なくとも本実施例の範囲内では、めっき液1リットルあたりSPSの添加量は20mg〜150mgで充分な効果が確認できており、この範囲内では効果の差異はみられなかった。また、SPSが10mg以下では本発明の効果は全く認められなかった。したがって、10mg超〜20mg未満の範囲内に、本発明の効果が出現するポイントがあると考えられる。また、SPSが150mg超の場合であっても、本発明の効果はしばらく継続的に得られると推測される。ただし、量産性や添加剤にかかるコストの観点から、SPSを150mgよりも多く添加することにはメリットは認められない。
以上のことから,めっき液1リットル当たりのSPS量の下限値としては、効果が明確となっている20mgとすることができる。また、めっき液1リットル当たりのSPS量の上限値としては150mgとすることができる。
なお、上述したように、圧延銅箔とその上に形成する銅めっき層の組み合わせは、本実施例で示したものでなくともよい。例えば、厚さ8.0μmの圧延銅箔に厚さ1.0μmの銅めっき層を付けてもよく、厚さ17.0μmの圧延銅箔に厚さ0.1μmの銅めっき層を付けてもよい。これらのような構成においても、上述のような本発明の効果は得られる。
10 摺動屈曲試験装置
11 試料固定板
12 ネジ
13 振動伝達部
14 発振駆動体
50 試料片

Claims (5)

  1. 主表面または裏面に平行な複数の結晶面を有する最終冷間圧延工程後、再結晶焼鈍工程前の圧延銅箔と、
    前記圧延銅箔の主表面またはその裏面の少なくとも片側の面上に形成され、主表面、または前記圧延銅箔との界面となる裏面に平行な複数の結晶面を有する銅めっき層と、を備え、
    前記圧延銅箔の前記複数の結晶面のうち、{111}面、{002}面、{022}面について2θ/θ法によるX線回折で得られる回折ピークの強度値を、それぞれI{111}、I{002}、I{022}とし、それぞれの前記回折ピークの強度値の分率P{111}、P{002}、P{022}を、
    {111}=[I{111}/(I{111}+I{002}+I{022})]、
    {002}=[I{002}/(I{111}+I{002}+I{022})]、
    {022}=[I{022}/(I{111}+I{002}+I{022})]、
    とし、
    前記銅めっき層の前記複数の結晶面のうち、{111}面、{002}面、{022}面について2θ/θ法によるX線回折で得られる回折ピークの強度値を、それぞれI{111}、I{002}、I{022}とし、それぞれの前記回折ピークの強度値の分率P{111}、P{002}、P{022}を、
    {111}=[I{111}/(I{111}+I{002}+I{022})]、
    {002}=[I{002}/(I{111}+I{002}+I{022})]、
    {022}=[I{022}/(I{111}+I{002}+I{022})]、
    としたとき、
    以下の式(1)、
    {111}≧15.0・・・(1)
    を満たし、更に、
    以下の式(2)、
    {111}>(P{111}+5)・・・(2)
    を満たす状態、
    以下の式(3)、(4)、
    {002}<(P{002}−10)・・・(3)
    {002}>(P{002}+10)・・・(4)
    のいずれかを満たす状態、
    以下の式(5)、(6)、
    {022}<(P{022}−10)・・・(5)
    {022}>(P{022}+10)・・・(6)
    のいずれかを満たす状態、のうち、少なくともいずれかの状態となっている
    ことを特徴とする銅めっき層付き圧延銅箔。
  2. 以下の式(2)、(4)、(6)、
    {111}>(P{111}+5)・・・(2)
    {002}>(P{002}+10)・・・(4)
    {022}>(P{022}+10)・・・(6)
    の少なくともいずれかを満たす
    ことを特徴とする請求項1に記載の銅めっき層付き圧延銅箔。
  3. 前記圧延銅箔は、
    タフピッチ銅もしくは無酸素銅からなる純銅、又はタフピッチ銅もしくは無酸素銅を母相とした希薄銅合金からなり、
    純銅型集合組織の形態をとる
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の銅めっき層付き圧延銅箔。
  4. 前記銅めっき層と前記圧延銅箔との全体の厚さが、1μm以上20μm以下であり、
    前記銅めっき層の厚さが、0.1μm以上1.0μm以下である
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の銅めっき層付き圧延銅箔。
  5. フレキシブルプリント配線板用である
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の銅めっき層付き圧延銅箔。
JP2013087137A 2013-04-18 2013-04-18 銅めっき層付き圧延銅箔 Pending JP2014210950A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013087137A JP2014210950A (ja) 2013-04-18 2013-04-18 銅めっき層付き圧延銅箔
KR1020140039123A KR102220896B1 (ko) 2013-04-18 2014-04-02 구리도금층 부착 압연동박
CN201410138247.XA CN104109888A (zh) 2013-04-18 2014-04-08 带铜镀层的轧制铜箔
TW103113689A TWI633196B (zh) 2013-04-18 2014-04-15 附有銅鍍層的壓延銅箔

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013087137A JP2014210950A (ja) 2013-04-18 2013-04-18 銅めっき層付き圧延銅箔

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014210950A true JP2014210950A (ja) 2014-11-13

Family

ID=51706871

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013087137A Pending JP2014210950A (ja) 2013-04-18 2013-04-18 銅めっき層付き圧延銅箔

Country Status (4)

Country Link
JP (1) JP2014210950A (ja)
KR (1) KR102220896B1 (ja)
CN (1) CN104109888A (ja)
TW (1) TWI633196B (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2016158589A1 (ja) * 2015-04-01 2018-02-01 古河電気工業株式会社 平角圧延銅箔、フレキシブルフラットケーブル、回転コネクタおよび平角圧延銅箔の製造方法
KR102332285B1 (ko) * 2021-05-17 2021-12-01 주식회사 근우 발열성이 개선된 동 버스바의 제조방법
CN114682643A (zh) * 2022-04-06 2022-07-01 安徽众源新材料股份有限公司 一种超薄铜带生产工艺
CN116940464A (zh) * 2021-02-18 2023-10-24 Tdk株式会社 层叠树脂膜、集电体及二次电池

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102104252B1 (ko) * 2017-06-07 2020-04-24 가부시키가이샤 에스에이치 카퍼프로덕츠 무산소동판 및 세라믹스 배선기판
CN107891636B (zh) * 2017-11-22 2019-09-10 无锡乐普金属科技有限公司 铜-钼铜-铜复合板的制备方法
CN108364853A (zh) * 2018-01-30 2018-08-03 中国科学院物理研究所 一种柔性金属衬底及其制备方法和应用
TWI740697B (zh) * 2020-10-27 2021-09-21 財團法人工業技術研究院 銅鍍層結構及包含其的構裝結構
CN113564651B (zh) * 2021-09-24 2021-12-14 江东电子材料有限公司 一种铜箔及其加工方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007107037A (ja) * 2005-10-12 2007-04-26 Nikko Kinzoku Kk 回路用銅又は銅合金箔
JP2007238968A (ja) * 2006-03-06 2007-09-20 Furukawa Electric Co Ltd:The 銅箔、銅箔の製造方法および前記銅箔を用いた積層回路基板
JP2010037585A (ja) * 2008-08-01 2010-02-18 Hitachi Cable Ltd 銅箔及び銅箔製造方法
JP2011009267A (ja) * 2009-06-23 2011-01-13 Hitachi Cable Ltd プリント配線板用銅箔およびその製造方法
JP2011179053A (ja) * 2010-02-26 2011-09-15 Hitachi Cable Ltd 粗化箔及びその製造方法

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3009383U (ja) 1994-08-17 1995-04-04 有限会社バディー 水耕栽培における定植資材
JP3856616B2 (ja) 2000-03-06 2006-12-13 日鉱金属株式会社 圧延銅箔及びその製造方法
JP2005340635A (ja) 2004-05-28 2005-12-08 Hitachi Cable Ltd プリント配線板用圧延銅箔及びその製造方法
US7789977B2 (en) * 2006-10-26 2010-09-07 Hitachi Cable, Ltd. Rolled copper foil and manufacturing method thereof
JP4285526B2 (ja) 2006-10-26 2009-06-24 日立電線株式会社 圧延銅箔およびその製造方法
CN102124148B (zh) * 2008-07-07 2013-11-06 古河电气工业株式会社 电沉积铜箔和覆铜层合板

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007107037A (ja) * 2005-10-12 2007-04-26 Nikko Kinzoku Kk 回路用銅又は銅合金箔
JP2007238968A (ja) * 2006-03-06 2007-09-20 Furukawa Electric Co Ltd:The 銅箔、銅箔の製造方法および前記銅箔を用いた積層回路基板
JP2010037585A (ja) * 2008-08-01 2010-02-18 Hitachi Cable Ltd 銅箔及び銅箔製造方法
JP2011009267A (ja) * 2009-06-23 2011-01-13 Hitachi Cable Ltd プリント配線板用銅箔およびその製造方法
JP2011179053A (ja) * 2010-02-26 2011-09-15 Hitachi Cable Ltd 粗化箔及びその製造方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2016158589A1 (ja) * 2015-04-01 2018-02-01 古河電気工業株式会社 平角圧延銅箔、フレキシブルフラットケーブル、回転コネクタおよび平角圧延銅箔の製造方法
CN116940464A (zh) * 2021-02-18 2023-10-24 Tdk株式会社 层叠树脂膜、集电体及二次电池
KR102332285B1 (ko) * 2021-05-17 2021-12-01 주식회사 근우 발열성이 개선된 동 버스바의 제조방법
CN114682643A (zh) * 2022-04-06 2022-07-01 安徽众源新材料股份有限公司 一种超薄铜带生产工艺

Also Published As

Publication number Publication date
KR102220896B1 (ko) 2021-02-25
CN104109888A (zh) 2014-10-22
TW201440915A (zh) 2014-11-01
KR20140125720A (ko) 2014-10-29
TWI633196B (zh) 2018-08-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2014210950A (ja) 銅めっき層付き圧延銅箔
CN106982507B (zh) 铜箔、覆铜层压板、及印刷配线板和电子机器和传输线和天线的制造方法
TWI660055B (zh) 銅箔、覆銅積層板、印刷配線板之製造方法、電子機器之製造方法、傳輸線之製造方法及天線之製造方法
JP5255229B2 (ja) 電解銅箔、その電解銅箔を用いた表面処理銅箔及びその表面処理銅箔を用いた銅張積層板並びにその電解銅箔の製造方法
US9428840B2 (en) High strength, high heat resistance electrodeposited copper foil and manufacturing method for same
JP5358740B1 (ja) キャリア付銅箔、それを用いた銅張積層板、プリント配線板、プリント回路板、及び、プリント配線板の製造方法
WO2007125994A1 (ja) 電解銅箔、その電解銅箔を用いた表面処理銅箔及びその表面処理銅箔を用いた銅張積層板並びにその電解銅箔の製造方法
JP2014152352A (ja) 複合銅箔および複合銅箔の製造方法
JP3962291B2 (ja) 銅張積層板用圧延銅箔およびその製造方法
JP4916154B2 (ja) 回路用銅又は銅合金箔
JP5245813B2 (ja) 圧延銅箔
CN106460212A (zh) 带有载体的铜箔、带有载体的铜箔的制造方法、用该铜箔得到的覆铜层压板及印刷线路板
JP5700834B2 (ja) 酸化膜密着性に優れた高強度銅合金板
JP2009138245A (ja) 電解銅箔および配線板
JP5822928B2 (ja) 強度が高く、かつ反りの少ない電解銅箔及びその製造方法
TW201531174A (zh) 複合金屬箔、具有載體之複合金屬箔、及使用此等所得之貼金屬積層板及印刷配線板
JP5728118B1 (ja) 表面処理銅箔、該表面処理銅箔の製造方法、および該表面処理銅箔を用いた銅張積層板
TW201418005A (zh) 帶有鍍銅層的軋製銅箔
KR20200129468A (ko) 적층 구조체, 이를 포함하는 연성동박적층필름, 및 상기 적층 구조체의 제작방법
JP2014152344A (ja) 複合銅箔および複合銅箔の製造方法
JP2009149977A (ja) 表面処理銅箔及びその表面処理方法、並びに積層回路基板
CN103255313A (zh) 轧制铜箔
JP5933943B2 (ja) フレキシブルプリント配線板用圧延銅箔、銅張積層板、フレキシブルプリント配線板及び電子機器
JP2014152343A (ja) 複合銅箔および複合銅箔の製造方法
KR20140010858A (ko) 압연동박

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20140917

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150918

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160727

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160802

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20170214