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JP2010089000A - 分離膜の製造方法 - Google Patents

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JP2010089000A JP2008260770A JP2008260770A JP2010089000A JP 2010089000 A JP2010089000 A JP 2010089000A JP 2008260770 A JP2008260770 A JP 2008260770A JP 2008260770 A JP2008260770 A JP 2008260770A JP 2010089000 A JP2010089000 A JP 2010089000A
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Shogo Takeno
省吾 武野
Akimasa Ichikawa
明昌 市川
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NGK Insulators Ltd
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Abstract

【課題】多孔質基材の一表面に成膜された分離膜の前駆体溶液からなる膜を、膜全体に渡って均一に乾燥させることが可能で、かつ、緻密な膜の形成に優れた分離膜の製造方法を提供する。
【解決手段】多孔質基材100の一の表面39に分離膜とするための前駆体溶液を付着させることにより、一の表面39に、前駆体溶液からなる膜2を成膜する成膜工程と、前駆体溶液からなる膜2を熱風により通風乾燥する乾燥工程とを含むも分離膜の製造方法であって、乾燥工程において、分離膜の使用時に透過性表面とされる他の表面38を気密にした状態で、多孔質基材100の他の表面38からの気体の流出を抑制しつつ、前記一の表面39上で熱風を通過させながら前記前駆体溶液からなる膜2を通風乾燥する。
【選択図】図1B

Description

本発明は、各種混合物からの特定成分の分離に使用される分離膜の製造方法に関する。
近年、環境保護や廃材の有効利用といった観点から、バイオマス技術を利用したエタノールの生産が注目を集めている。従来、このようなバイオマス技術によって生産されたエタノールを回収する方法として、ゼオライト膜の選択透過性を利用した方法が知られている。これは、木質系バイオマスから得られた水とエタノールとを含有する液体混合物をゼオライト膜に接触させ、水だけを選択的に透過させることで、エタノールと水とを分離するものである。
ところで、木質系バイオマスから得られる液体混合物には、水とエタノールの他に、酢酸等の有機酸も混在しているが、一般にゼオライト膜は耐酸性が低いため、有機酸による分離性能の低下や早期劣化が懸念される。
そこで、最近では、従来、主に気体混合物からの特定成分の分離に使用されてきた炭素膜を、水とエタノール等の有機溶剤との分離に利用する研究も行われている。炭素膜はゼオライト膜に比べて耐酸性に優れており、有機酸の存在下においても長期に渡って安定した分離性能を発揮する。こうした目的で用いられる炭素膜の代表的な使用形態として、多孔質のモノリス基材の貫通孔の表面に炭素膜が配設されたものが知られている。
従来、このような炭素膜の製造は、一例を挙げると、まず、多孔質のモノリス基材に形成された複数の貫通孔内にポリアミド酸溶液を通すことにより、前記貫通孔の表面にポリアミド酸膜を成膜し、次いで、モノリス基材を乾燥機内に入れて200℃程度の温度でポリアミド酸膜を乾燥させ、その後、乾燥機内の温度を300℃程度まで上昇させて、ポリアミド酸をイミド化させてポリイミド膜とする。そして、このポリイミド膜を窒素雰囲気等の還元雰囲気下にて熱分解することにより炭化させ、炭素膜とする(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、前記のように乾燥機内での定置乾燥により膜の乾燥やイミド化を行う場合には、モノリス基材の外側から内側へ熱が伝達する過程で、モノリス基材内に温度分布が生じるため、膜全体の均一な乾燥や均一なイミド化が困難であり、それが最終的に得られる炭素膜の分離性能に悪影響を及ぼしていた。また、乾燥機内へのモノリス基材の設置に手間と時間を要するため、生産効率が悪いという問題もあった。
図5は、従来の分離膜の製造方法における通風乾燥の方法の一例を示す説明図である。従来例においては、モノリス基材1の一端面側にドライヤー4を配置し、当該一端面側に開口した貫通孔の開孔より、ドライヤー4から排出される所定温度に加熱された通風気体(熱風)を貫通孔内に送り込み、モノリス基材1の他端面側に開口した貫通孔の開孔より排気する。このようにして貫通孔に通風気体を通すことにより、貫通孔の表面に成膜されたポリアミド酸膜等の前駆体溶液からなる膜の全体を通風気体にて加熱し、乾燥やイミド化を膜の表面から進行させるものである。
上述の環境保護や廃材の有効利用といった観点でバイオマス技術を利用したエタノールの生産等に分離膜を用いる場合、設置や運用にかかるコストを抑制することがその規模と効果を増大させる鍵を握っている。しかしながら、現状の分離膜の性能は充分とは言えず、世界的規模の環境問題に対応するためには生産コストと分離膜の性能の更なる向上が求められていた。
特開2003−286018号公報
本発明は、このような従来の事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、多孔質基材の表面に成膜された分離膜の前駆体溶液からなる膜を、膜全体に渡って均一に乾燥やイミド化させることが可能で、かつ、乾燥機内への多孔質基材の設置のような煩雑な工程を要しない生産性に優れた分離膜の製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明によれば、以下の分離膜の製造方法が提供される。
[1] 多孔質基材の一の表面に分離膜とするための前駆体溶液を付着させることにより、前記一の表面に、前記前駆体溶液からなる膜を成膜する成膜工程と、前記前駆体溶液からなる膜を熱風により通風乾燥する乾燥工程とを含む、分離膜の製造方法であって、前記乾燥工程において、少なくとも前記分離膜の使用時に透過性表面とされる他の表面を気密にした状態で、前記多孔質基材の前記他の表面からの気体の流出を抑制しつつ、前記一の表面上で熱風を通過させながら前記前駆体溶液からなる膜を通風乾燥する分離膜の製造方法。
[2] 長手方向の一方の端縁側の開孔から前記長手方向の他方の端縁側の開孔まで貫通する流体の流路となる少なくとも一つの貫通孔が形成された筒状のモノリス基材を前記多孔質基材とし、前記貫通孔の表面を前記一の表面とし、前記モノリス基材の外周面を前記他の表面とし、前記成膜工程において、前記貫通孔内に前記前駆体溶液を通すことにより、前記貫通孔の表面に、前記前駆体溶液からなる膜を成膜し、前記乾燥工程において、前記モノリス基材の外周面側を気密にした状態で、前記モノリス基材の前記外周面からの気体の流出を抑制しつつ、前記貫通孔内を長手方向の前記一方の端縁側の開孔から前記他方の端縁側の開孔へと熱風を通過させながら前記前駆体溶液からなる膜を通風乾燥する前記[1]に記載の分離膜の製造方法。
[3] 前記乾燥工程において、前記モノリス基材を両端部が開口した管状乾燥容器の内部に収容し、前記モノリス基材の前記長手方向の両端縁の前記外周面と前記管状乾燥容器内面とを耐熱シール材で気密に固定し、前記モノリス基材の外周面側を気密とした状態で前記前駆体溶液からなる膜を通風乾燥する前記[2]に記載の分離膜の製造方法。
[4] 前記乾燥工程において前記前駆体溶液からなる膜を通風乾燥させた後、乾燥させた前記前駆体溶液からなる膜を最終的に熱分解して炭化させることにより分離膜とする前記[1]〜[3]のいずれかに記載の分離膜の製造方法。
[5] 前記前駆体溶液としてポリイミド溶液を使用した前記[1]〜[4]のいずれかに記載の分離膜の製造方法。
[6] 前記前駆体溶液としてポリアミド酸溶液を使用し、前記乾燥工程において、前記膜を通風乾燥させるとともにイミド化させる前記[1]〜[4]のいずれかに記載の分離膜の製造方法。
本発明の製造方法によれば、多孔質基材の表面に成膜された分離膜の前駆体溶液からなる膜の乾燥を、通風気体による通風乾燥にて行うため、通風気体(熱風)と接触する膜の表面から、膜全体に均一な熱伝達をもたらしつつ乾燥させることができ、その結果、膜全体を均一に乾燥させることができる。
また、本発明の製造方法においては、定置乾燥用の乾燥機を使用せず、通風乾燥のみによって膜の乾燥を行う構成においては、乾燥機内への多孔質基材の設置のような時間と手間のかかる煩雑な工程が無く、生産効率が向上する。
更に、本発明の製造方法では、通風乾燥により、膜の乾燥だけでなく、イミド化を行うことも可能であり、その際には、加熱された通風気体(熱風)と接触する膜の表面から、膜全体に均一な熱伝達をもたらしつつイミド化を進行させることができるので、膜全体を均一にイミド化させることができる。
また、本発明の分離膜の製造方法によれば、多孔質基材の表面に成膜された前駆体溶液からなる膜の乾燥工程において、分離膜使用時に透過性表面とされる面を気密とした状態で通風乾燥することにより、前駆体溶液からなる膜以外からの蒸発を抑制して膜面の緻密化を促進し、膜性能を向上させることができる。
以下、本発明を具体的な実施形態に基づき説明するが、本発明は、これに限定されて解釈されるもではなく、本発明の範囲を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づいて、種々の変更、修正、改良を加え得るものである。
本発明の分離膜の製造方法は、多孔質基材の一の表面に分離膜とするための前駆体溶液を付着させることにより、前記一の表面に、前記前駆体溶液からなる膜を成膜する成膜工程と、前記前駆体溶液からなる膜を熱風により通風乾燥する乾燥工程とを含む、分離膜の製造方法であって、前記乾燥工程において、前記分離膜の使用時に透過性表面とされる他の表面を気密にした状態で、前記多孔質基材の前記他の表面からの気体の流出を抑制しつつ、前記一の表面上で熱風を通過させながら前記前駆体溶液からなる膜を通風乾燥することを、主要な特徴とするものである。
本発明の分離膜の製造方法は、具体的には、例えば図1Bに示すように、多孔質基材100の一の表面39に分離膜とするための前駆体溶液をディップ成膜法やかけ流し法等によって付着させることにより、一の表面39に、前駆体溶液からなる膜2を成膜する成膜工程と、前駆体溶液からなる膜2を熱風により通風乾燥する乾燥工程とを含む分離膜の製造方法である。そして、本発明の分離膜の製造方法は、更に、乾燥工程において、分離膜の使用時に透過性表面とされる他の表面38を気密にした状態で、多孔質基材100の他の表面38からの気体の流出を抑制しつつ、前記一の表面39上で熱風を通過させながら前記前駆体溶液からなる膜2を通風乾燥することを、主要な特徴とするものである。
本発明における「多孔質基材」とは、特にその形状は限定するものではないが、分離膜が形成される一の表面39と、分離膜の使用時に透過性表面とされる他の表面38とを有する多孔質の基材を言う。例えば、図1Aに示すような一の表面39と、他の表面38を備えた板状の多孔質基材100が挙げられる。多孔質基材100の材質としては、強度や化学的安定性の観点から、アルミナ、シリカ、コージェライト、ムライト、チタニア、ジルコニア、炭化珪素等のセラミックス材料からなるものが好ましい。多孔質基材100の気孔率は、当該基材の強度と透過性の観点から25〜55%程度とすることが好ましい。また、多孔質基材100の平均細孔径は、0.005〜5μm程度とすることが好ましい。
本明細書における「多孔質基材の他の表面を気密にする」とは、「多孔質基材の他の表面を覆うことにより、多孔質基材の他の表面を除いて気体が流通しない閉じた空間を形成すること」または「多孔質基材の他の表面を除いて気体が流通しないように多孔質基材の他の表面を隙間なく覆うこと」を意味する。
本発明の分離膜の前駆体溶液からなる膜を成膜する成膜工程において、多孔質基材の一の表面に前駆体溶液を付着させる方法としては特に限定するものではないが、例えば、ディップ成膜法やかけ流し法等を用いるのが好ましい。このような方法により、図1Aに示すように、一の表面39は多孔質基材100の表面に前駆体溶液からなる膜2が成膜された多孔質基材100が得られる。
従来の乾燥工程においては、図1Cに示すように多孔質基材100の他の表面38を気密としておらず、熱風により一の表面39側の膜2からの蒸気41と、他の表面38側からの蒸気41が流出する。このため、前駆体溶液からなる膜2が緻密化することなく多孔質基材100内部に浸透してしまう。このため分離膜の分離性能が悪化することを避けられなかった。
本発明の乾燥工程においては、こうして成膜された前駆体溶液からなる膜2の乾燥を、多孔質基材100の他の表面38を気密とした状態での通風乾燥により行う。例えば、図1Bに示すように、他の表面38はシール材36で覆うことにより気密状態とする。この状態で一の表面39に熱風をあてることにより通風乾燥を行う。一の表面39の膜2側からは蒸気41が発生して乾燥が進むが、他の表面38側からは蒸気42がほとんど発生しない。このように、前駆体溶液からなる膜2の乾燥を、多孔質基材100の他の表面を気密とした状態で通風乾燥にて行えば、多孔質基材100の他の表面38からの蒸発を抑制することにより、通風気体(熱風)と接触する膜2の表面からの溶媒の蒸発を促進し、乾燥させることができるので、形成される膜全体をムラ無く均一に緻密化させることができる。そのため、分離膜の分離性能を向上させることができる。
また、本発明の分離膜の製造方法の一実施形態においては、長手方向の一方の端縁側の開孔から他方の端縁側の開孔まで貫通する流体の流路となる少なくとも一つの貫通孔が形成された筒状のモノリス基材を上述の多孔質基材とし、少なくとも一つの貫通孔の表面を上述の一の表面とし、モノリス基材外周面を上述の他の表面とし、成膜工程において、貫通孔内に前駆体溶液を通すことにより、貫通孔の表面に、前駆体溶液からなる膜を成膜し、乾燥工程において、モノリス基材の外周面側を気密にした状態で、モノリス基材の外周面からの気体の流出を抑制しつつ、貫通孔内を長手方向の一方の端縁側の開孔から他方の端縁側の開孔へと熱風を通過させながら前駆体溶液からなる膜を通風乾燥することを特徴とするものである。
即ち、言い換えれば、本発明の分離膜の製造方法の一実施形態においては、多孔質のモノリス基材に形成された貫通孔内に分離膜の前駆体溶液を通すことにより、前記貫通孔の表面に、前記前駆体溶液からなる膜を成膜する成膜工程と、前記前駆体溶液からなる膜を熱風により通風乾燥を行う乾燥工程とを含む、分離膜の製造方法であって、前記乾燥工程において、前記モノリス基材の外周面側を気密にした状態で、前記モノリス基材の前記外周面からの気体の流出を抑制しつつ、前記貫通孔内を長手方向の一方の端縁側の開孔から他方の端縁側の開孔へと熱風を通過させながら前記前駆体溶液からなる膜の前記通風乾燥を行うことを、特徴とするものである。
本明細書における「モノリス基材」とは、上述の「多孔質基材」のうち、長手方向の一方の端縁側の開孔から他方の端縁側の開孔まで貫通する流体の流路となる複数の貫通孔が形成されたレンコン状あるいはハニカム状の基材を言う。例えば、図3に示すような筒状のモノリス基材1が挙げられる。モノリス基材の材質としては、強度や化学的安定性の観点から、アルミナ、シリカ、コージェライト、ムライト、チタニア、ジルコニア、炭化珪素等のセラミックス材料からなるものが好ましい。モノリス基材の気孔率は、当該基材の強度と透過性の観点から25〜55%程度とすることが好ましい。また、モノリス基材の平均細孔径は、0.005〜5μm程度とすることが好ましい。
本明細書における「モノリス基材の外周面」とは、筒状のモノリス基材の長手方向の両端面を除く側面を意味するものとする。
本明細書における「モノリス基材の外周面側を気密にする」とは、「モノリス基材外周面側を覆うことにより、モノリス基材外周面を除いて気体が流通しない閉じた空間を形成すること」または「モノリス基材外周面から気体が流通しないようにモノリス基材の外周面を隙間なく覆うこと」を意味する。例えば図3に示すように、モノリス基材1の外周面31は、多孔質のため気体が流通するが、図2Bに示すようにこの外周面31を含む閉じた空間30が形成されている場合、モノリス基材1の外周面31側からの乾燥が抑制される。また、閉じた空間30が形成されている場合、モノリス基材外周面31が直接熱風にさらされることがなく、モノリス基材外周面31からの乾燥が抑制される。
本発明の一実施形態における成膜工程において成膜に使用する分離膜の前駆体溶液としては、ポリイミド溶液を用いることが好ましい。ポリイミド溶液は、ポリイミド樹脂を、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)等の適当な有機溶媒に溶解させたものである。ポリイミド溶液中のポリイミドの濃度は、特に制限はないが、溶液を成膜しやすい粘度とする観点から、1〜15質量%とすることが好ましい。
また、本発明の一実施形態における成膜工程において成膜に使用する分離膜の前駆体溶液としては、従来、分離膜(炭素膜)の製造に広く使用されているポリアミド酸溶液を用いるのが好ましい。ポリアミド酸溶液は、ポリイミド樹脂の前駆体であるポリアミド酸を、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)、N,N−ジメチルアセトアミド(DMAc)等の適当な有機溶媒に溶解させたものである。ポリアミド酸溶液中のポリアミド酸の濃度は、特に制限はないが、溶液を成膜しやすい粘度とする観点から、1〜20質量%とすることが好ましい。
本発明の一実施形態において、分離膜の前駆体溶液からなる膜を成膜する成膜工程において、モノリス基材の貫通孔内に前駆体溶液を通す方法としては特に限定するものではないが、ディップ成膜法やかけ流し法等を用いるのが好ましい。例えば、送液ポンプを使用し、前駆体溶液を各貫通孔の一方の開口端から、0.3〜300cm/分程度の速度で各貫通孔内に送入するディップ成膜法を用いるのが好ましい。このような方法により、図4に示すように、貫通孔3の表面に前駆体溶液からなる膜2が成膜されたモノリス基材1が得られる。
本発明の一実施形態の乾燥工程においては、こうして成膜された前駆体溶液からなる膜の乾燥を、モノリス基材の外周面を気密とした状態での通風乾燥により行う。このように、前駆体溶液からなる膜の乾燥を、モノリス基材の外周面を気密とした状態で通風乾燥にて行えば、モノリス基材外周面側からの蒸発を抑制することにより、通風気体(熱風)と接触する膜の表面からの溶媒の蒸発を促進し、乾燥させることができるので、形成される膜全体をムラ無く均一に緻密化させることができる。
また、本発明における通風乾燥では、前駆体溶液からなる膜を乾燥させるだけでなく、イミド化させることも可能である。例えば、前駆体溶液がポリアミド酸溶液である場合、ポリアミド酸のイミド化反応には200℃以上での加熱が必要となるので、通風乾燥により、ポリアミド酸溶液からなる膜(ポリアミド酸膜)の乾燥とともにイミド化も行う場合には、通風乾燥工程中に、通風気体(熱風)の温度を200〜300℃として通風乾燥を行う時間帯を含ませるようにするのが好ましい。例えば、まず、通風気体の温度を150℃程度とし、1時間程度の時間をかけてポリアミド酸膜を乾燥させた後、通風気体の温度を250℃程度に上昇させて、15分間程度の時間をかけてイミド化させる。
このような、モノリス基材外周面側を気密とした状態での通風乾燥によるイミド化は、加熱された通風気体(熱風)と接触する膜の表面から、膜全体に均一な熱伝達をもたらしつつイミド化を進行させることができるので、膜全体を均一にイミド化させることができる。ポリアミド酸膜は、このようにイミド化することにより、分離膜(炭素膜)の前駆体であるポリイミド膜となる。
図2Aは、本発明の乾燥工程における通風乾燥の方法の一例を示す説明図である。図2Bは、本発明の分離膜の製造方法の一例を示す図2A中の領域Aの模式的一部拡大断面図である。本例においては、モノリス基材1を両端部が開口した管状乾燥容器37の内部に収容し、モノリス基材1の長手方向60の両端縁34、35の外周面31と管状乾燥容器37内面とを耐熱シール材32で気密に固定する。このようにして、モノリス基材1の外周面31側を気密とした状態でモノリス基材1の前記外周面31からの気体(蒸気)の流出を抑制しつつ、貫通孔3内を長手方向60の一方の端縁34の開孔51から他方の端縁35の開孔52へと熱風を通過させながら前駆体溶液からなる膜の通風乾燥を行う。
図2Bに示すように、両端部が開口部した管状乾燥容器37にモノリス基材を収容し、管状乾燥容器37内部で一方の端縁34の外周面31及び他方の端縁35(図2B中には図示しない)の外周面31と、管状乾燥容器37内面とを耐熱シール材32で気密に固定することにより、モノリス基材外周面側が覆われる。このため、モノリス基材1の外周面31を除いて乾燥時の気体が流通しない閉じた空間30が形成される。
管状乾燥容器37の一端面側にドライヤーを配置し、当該一端面側に開口したモノリス基材1の貫通孔3の開孔51より、ドライヤーから排出される所定温度に加熱された通風気体(熱風)を貫通孔内に送り込み、モノリス基材1の他端面側に開口した貫通孔の開口端より排気する。このようにして、モノリス基材1の外周面31からの気体の流出を抑制することができ、貫通孔1内を長手方向60の一方の端縁34の開孔51から他方の端縁35の開孔52(図2B中には図示しない)へと熱風を通過させながら前駆体溶液からなる膜の前記通風乾燥を行う。
このようにしてモノリス基材1の外周面31を気密とした状態で貫通孔3に通風気体を通すことにより、貫通孔3の表面に成膜されたポリアミド酸膜等の前駆体溶液からなる膜2の全体が通風気体にて均一に加熱され、乾燥やイミド化が膜の表面から均一に進行する。なお、本発明において、一度の成膜及び乾燥で所望の膜厚が得られない場合には、所望の膜厚が得られるまで成膜及び乾燥の工程を複数回繰り返すようにしても良い。
通風乾燥において、貫通孔3内を通過させる通風気体(熱風)の温度は、50〜300℃とすることが好ましく、100〜200℃とすることがより好ましく、110〜190℃とすることが更に好ましい。通風気体の温度が50℃未満では、乾燥速度が低くなり、300℃を超えると、長時間の乾燥で膜が燃えてしまう場合がある。また、通風気体の風速(貫通孔3内を通過する際の速度)は、0.5〜30m/sとすることが好ましく、1〜15m/sとすることがより好ましく、5〜10m/sとすることが更に好ましい。通風気体の風速が0.5m/s未満では、膜の乾燥やイミド化が不均一となる場合があり、30m/sを超えると、溶液の移動が起こり、成膜が不均一となる場合がある。
本発明においては、モノリス基材全体又は前駆体溶液からなる膜が成膜されるモノリス基材1の貫通孔3表面を50〜350℃に予熱してから成膜を行うようにすると、通風乾燥による乾燥を加速することができるとともに、最終的に得られる分離膜の分離性能等が向上し、好ましい。
前駆体溶液がポリアミド酸溶液である場合、それを成膜後、乾燥及びイミド化させて得られたポリイミド膜は、真空、あるいは窒素雰囲気やアルゴン雰囲気等の還元雰囲気下において、400〜1000℃程度の温度範囲で熱分解することにより炭化させることで、分離膜(炭素膜)となる。一般に、400℃未満の温度で炭化を行うと、ポリイミド膜が十分に炭化されず、分子ふるい膜としての選択性や透過速度が低下する。一方、1000℃を超える温度で炭化を行うと、細孔径が収縮することにより透過速度が減少する。
最終的に得られる分離膜の膜厚は、0.1〜10μmとすることが好ましく、0.1〜3μmとするとより好ましい。分離膜の膜厚が0.1μm未満では膜厚が不十分で十分な選択性を得ることが難しくなる場合があり、10μmを超えると膜厚が厚すぎて、透過流速が小さくなりすぎる場合がある。
本発明により製造された分離膜の用途については、特に限定されるものではないが、水とエタノールとの分離に使用すると高い分離性能が得られるので、バイオマスから得られる水とエタノールとを含有する液体混合物からエタノールを回収する際の水とエタノールとの分離に好適である。
本発明の分離膜の製造方法の一実施形態で得られた分離膜は、長手方向60に垂直な断面が円形又は多角形であり、全体外径が10〜300mm、長さが30〜2000mmで、1〜10000個の貫通孔が形成されたモノリス基材1を使用し、前記本発明の製造方法により製造されたものである。この分離膜は、前記本発明の製造方法により製造されたものであるため、膜全体が均質で優れた分離性能を有する。
前記のとおり、本発明の分離膜の製造方法の一実施形態において使用されるモノリス基材1は、製造のしやすさを考慮して、その長手方向に垂直な断面の形状を円形又は多角形とした。また、モノリス基材1の全体外径は10〜300mm、好ましくは20〜250mm、更に好ましくは30〜200mmとした。モノリス基材の全体外径が10mm未満では形成できる貫通孔数が少なくなり、300mmを超えると製造が困難となる。また、モノリス基材の長さは20〜2000mm、好ましくは30〜1700mm、更に好ましくは40〜1500mmとした。長さが20mm未満では分離膜の膜面積が小さくなり、2000mmを超えると製造、取り扱いが困難となる。また、体積当たりの膜面積と強度を考慮して、貫通孔数は1〜10000個、好ましくは10〜5000個、更に好ましくは30〜2000個とした。貫通孔数が10000個を超えると製造が困難で強度も低下する。
以下、本発明を実施例に基づいて更に詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
モノリス基材として図3に示すような、直径30mm、長手方向60の長さが40mmのアルミナからなる多孔質のモノリス基材1を用いた。また、モノリス基材1は長手方向60の両端側に貫通した37個の貫通孔3を有している。モノリス基材1は長手方向60の両端に一方の端縁34側に開孔51、および他方の端縁35側に開孔52(図示しない)を有している。
成膜工程において、モノリス基材1の外周面31にシールテープを巻いてマスキングした後、その貫通孔3の長手方向60が鉛直方向となるように設置し、送液ポンプを使用して、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)を溶媒とするポリアミド酸濃度10質量%のポリアミド酸溶液(宇部興産株式会社のU−ワニス−A(商品名))を、各貫通孔3の一方の開孔51から1cm/分の速度で各貫通孔内に送入し、降下させることにより、図4に示すように各貫通孔3の表面にポリアミド酸膜(前駆体溶液からなる膜2)を成膜した。
その後、乾燥工程において、ポリアミド酸溶液からなる膜を成膜したモノリス基材1を図2Aに示すような両端部が開口した管状乾燥容器37内部に収容し、更に一方の端縁34の外周面31及び他方の端縁35の外周面31と、管状乾燥容器37内面とを耐熱シール材32で気密に固定した。このようにして、モノリス基材1の外周面31側を、管状乾燥容器37の内面と耐熱シール材32とで覆うことにより、モノリス基材1の外周面31を除いて乾燥時の気体が流通しない閉じた空間30を形成した。
管状乾燥容器37に収容したモノリス基材1の一方の端縁34側にドライヤーを配置した。次に図2A、図2Bに示すように、モノリス基材1の貫通孔3の一方の端縁34側の開孔51より、ドライヤーを用いて150℃の熱風を、10m/sの風速で、貫モノリス基材1の他端面側に開口した貫通孔3の他方の端縁35側の開孔52へ70分間に渡って通過させ、更に熱風の温度を250℃に上昇させて15分間に渡って通過させて、ポリアミド酸膜の乾燥とイミド化を行った。以上の工程を3回繰り返した後、モノリス基材1を真空のボックス炉にて、800℃で熱処理し、前記イミド化により得られたポリイミド膜を炭化して、膜厚が約1μmの分離膜(炭素膜)を得た。こうして貫通孔3内表面に分離膜が形成されたモノリス基材1を浸透気化試験を行って、分離膜の分離性能を評価し、その結果を表1に示した。表1中の上段に分離係数αを、下段に透過流速(Flux[kg/m・h])を示す。表1中のn数は試行回数(1回目〜3回目)を示す。
Figure 2010089000
分離膜の分離性能の評価は、図6に示すような浸透気化装置を使用し、次のようにして行った。分離膜が形成されたモノリス基材1を筒状の容器5内に収納し、モノリス基材1の両端外周部において、容器5内周面との隙間をシール材6によりシールした。恒温槽7に収容されたビーカー8内で所定温度に温められ供給液9を、循環ポンプ10により循環ライン11〜13に循環させ、この循環ラインの途中に配された前記容器5内のモノリス基材1の貫通孔3内を通過させた。こうしてモノリス基材1の貫通孔3表面に形成された分離膜に供給液9を接触させながら、透過側であるモノリス基材1の外側を、真空ポンプ14により、浸透気化ライン15、16を通じて0.1torr以下に吸引し、分離膜を透過した透過蒸気を、浸透気化ライン上の液体窒素17に浸された冷却トラップ18により透過液として捕捉した。なお、図6中、温度計19は供給液9の温度を測定用である。撹拌子20は供給液9を撹拌するものである。冷却管21はビーカー8上部に取り付けられている。供給液9には、水/エタノール比(質量比)が10/90である水/エタノール混合液を用い、当該供給液の温度を75℃として、分離膜の水/エタノール分離性能を評価した。この分離性能の評価には、下記数式(I)で表される水/エタノール分離係数α、及び、下記数式(II)で表される透過流速(Flux[kg/m・h])を用いた。なお、分離係数とは、供給側液組成比に対する透過側液組成比の比と定義される。即ち、[分離係数]=[透過側液組成比]/[供給側液組成比]。下記数式(I)中、Perm(水)、Perm(エタノール)は、各々、膜を透過した水、エタノールの体積濃度[vol%]である。また、Feed(水)、Feed(エタノール)は、各々、供給液の水、エタノールの体積濃度[vol%]である。
α=(Perm(水)/Perm(エタノール))/(Feed(水)/Feed(エタノール)) ・・・(I)
Flux=Q/(A・t) ・・・(II)
(式(II)において、Q:透過液質量[kg]、A:分離膜面積[m]、t:時間[h])
(比較例1)
図2A中の管状乾燥容器37を用いないこと以外は実施例1と同様の条件で分離膜を製造した。実施例1と同様に浸透気化試験を行って、分離膜の分離性能を評価し、その結果を表1に示した。表1中の上段に分離係数αを、下段に透過流速(Flux[kg/m・h])を示す。
(比較例2)
図2A中の管状乾燥容器37を用いないで代替手段としてモノリス基材外周面をシールテープで被覆したこと以外は実施例1と同様の条件で分離膜を製造した。実施例1と同様に浸透気化試験を行って、分離膜の分離性能を評価し、その結果を表1に示した。表1中の上段に分離係数αを、下段に透過流速(Flux[kg/m・h])を示す。
表1に示すように、比較例2においては比較例1より膜性能向上について一定の効果は認められる。しかし実施例1においては比較例1および比較例2と比して分離膜の性能が著しく向上した。
一般に、乾燥させるにはモノリス基材1はその外周面31が開放されているほうが好ましいと考えられるが、実際には管状乾燥容器37と耐熱シール材32等で密閉することにより膜性能が向上することがわかった。これは、乾燥工程において、膜側からの蒸発と、基材側からの蒸発に分けて考えると、膜側からの蒸発を大きくすると膜が緻密化するためと推察できる。
比較例1、比較例2においては乾燥工程で蒸気がモノリス基材1の外周面31に到達するため、ポリアミド酸溶液からなる膜がモノリス基材側からも乾燥することにより、膜の緻密化を阻害していると推定される。管状乾燥容器37を用いた実施例1にて得られた分離膜は、比較例1及び比較例2にて得られた分離膜に比して、高い分離性能を示した。これは、モノリス基材外周面を管状乾燥容器37と耐熱シール材32で気密とした状態で通風乾燥を行うため、モノリス基材1側からの蒸発を抑制して膜が緻密化したものと推定される。
(実施例2)
実施例2においては、モノリス基材1の長手方向60の長さについて検討した。実施例1とは、モノリス基材1の長手方向60の長さを1000mmとした以外は同じ条件とした。実施例1と同様に浸透気化試験を行って、分離膜の分離性能を評価し、その結果を表2に示した。表2中の上段に分離係数αを、下段に透過流速(Flux[kg/m・h])を示す。表2中のn数は試行回数(1回目〜3回目)を示す。
Figure 2010089000
(比較例3)
比較例1とは、モノリス基材1の長手方向60の長さを1000mmとした以外は同じ条件とした。比較例1と同様に浸透気化試験を行って、分離膜の分離性能を評価し、その結果を表2に示した。表2中の上段に分離係数αを、下段に透過流速(Flux[kg/m・h])を示す。
(比較例4)
比較例2とは、モノリス基材1の長手方向60の長さを1000mmとした以外は同じ条件とした。比較例2と同様に浸透気化試験を行って、分離膜の分離性能を評価し、その結果を表2に示した。表2中の上段に分離係数αを、下段に透過流速(Flux[kg/m・h])を示す。
表2に示すように、比較例4においては比較例3より一定の効果は認められる。管状乾燥容器37を用いた実施例2にて得られた分離膜は、比較例3及び比較例4にて得られた分離膜に比して、高い分離性能を示した。一般に、モノリス基材の長手方向の長さを長くすると、分離膜にムラが生じやすいため、実施例2の分離膜性能は実施例1よりも低下している。ところが、実施例2と比較例3との対比で見ると、分離性能の向上が顕著であった。これらの結果から、モノリス基材外周面を、管状乾燥容器37と耐熱シール材32とで気密な状態とした実施例2の分離性能の向上が著しいことが示された。
本発明は、バイオマス分野における水とエタノールとの分離のような各種混合物の分離に用いられる分離膜を、大規模な設備や複雑な工程を必要とすることなく分離性能の向上を実現したものであり、分離膜の製造に好適に利用することができる。
本発明の分離膜の製造方法で用いられる多孔質基材の一例を示す模式的断面図である。 本発明の分離膜の製造方法の乾燥工程における通風乾燥の一例を示す模式的断面図である。 従来の分離膜の製造方法の乾燥工程における通風乾燥の一例を示す模式的断面図である。 本発明の分離膜の製造方法の乾燥工程における通風乾燥の一例を示す模式的断面図である。 本発明の分離膜の製造方法の乾燥工程における通風乾燥の一例を示す、図2A中の領域Aの模式的一部拡大断面図である。 モノリス基材の模式的斜視図である。 貫通孔の表面に前駆体溶液からなる膜が成膜されたモノリス基材の断面図である。 従来の分離膜の製造方法における通風乾燥の方法の一例を示す説明図である。 実施例において、水/エタノール分離性能の評価に使用した浸透気化装置の概略図である。
符号の説明
1:モノリス基材、2:前駆体溶液からなる膜、3:貫通孔、4:ドライヤー、5:容器、6:シール材、7:恒温槽、8:ビーカー、9:供給液、10:循環ポンプ、11、循環ライン、12:循環ライン、13:循環ライン、14:真空ポンプ、15:浸透気化ライン、16:浸透気化ライン、17:液体窒素、18:冷却トラップ、19:温度計、20:撹拌子、21:冷却管、30:空間、31:モノリス基材外周面、32:耐熱シール材、34:一方の端縁、35:他方の端縁、36:シール材、37:乾燥容器、38:他の表面、39:一の表面、41:蒸気、42:蒸気、51:一方の端縁の開孔、52:他方の端縁の開孔、60:長手方向、100:多孔質基材。

Claims (6)

  1. 多孔質基材の一の表面に分離膜とするための前駆体溶液を付着させることにより、前記一の表面に、前記前駆体溶液からなる膜を成膜する成膜工程と、前記前駆体溶液からなる膜を熱風により通風乾燥する乾燥工程とを含む、分離膜の製造方法であって、
    前記乾燥工程において、少なくとも前記分離膜の使用時に透過性表面とされる他の表面を気密にした状態で、前記多孔質基材の前記他の表面からの気体の流出を抑制しつつ、前記一の表面上で熱風を通過させながら前記前駆体溶液からなる膜を通風乾燥する分離膜の製造方法。
  2. 長手方向の一方の端縁側の開孔から前記長手方向の他方の端縁側の開孔まで貫通する流体の流路となる少なくとも一つの貫通孔が形成された筒状のモノリス基材を前記多孔質基材とし、
    前記貫通孔の表面を前記一の表面とし、
    前記モノリス基材の外周面を前記他の表面とし、
    前記成膜工程において、前記貫通孔内に前記前駆体溶液を通すことにより、前記貫通孔の表面に、前記前駆体溶液からなる膜を成膜し、
    前記乾燥工程において、前記モノリス基材の外周面側を気密にした状態で、前記モノリス基材の前記外周面からの気体の流出を抑制しつつ、前記貫通孔内を長手方向の前記一方の端縁の開孔から前記他方の端縁の開孔へと熱風を通過させながら前記前駆体溶液からなる膜を通風乾燥する請求項1に記載の分離膜の製造方法。
  3. 前記乾燥工程において、前記モノリス基材を両端部が開口した管状乾燥容器の内部に収容し、前記モノリス基材の前記長手方向の両端縁の前記外周面と前記管状乾燥容器内面とを耐熱シール材で気密に固定し、前記モノリス基材の外周面側を気密とした状態で前記前駆体溶液からなる膜を通風乾燥する請求項2に記載の分離膜の製造方法。
  4. 前記乾燥工程において前記前駆体溶液からなる膜を通風乾燥させた後、乾燥させた前記前駆体溶液からなる膜を最終的に熱分解して炭化させることにより分離膜とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の分離膜の製造方法。
  5. 前記前駆体溶液としてポリイミド溶液を使用した請求項1〜4のいずれか一項に記載の分離膜の製造方法。
  6. 前記前駆体溶液としてポリアミド酸溶液を使用し、
    前記乾燥工程において、前記膜を通風乾燥させるとともにイミド化させる請求項1〜4のいずれか一項に記載の分離膜の製造方法。
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