JP2010041037A - 窒化ケイ素用研磨液及び研磨方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】半導体集積回路を作製する際の平坦化工程において、窒化ケイ素を含む第1層と、ポリシリコン等のケイ素系化合物を含む第2層と、を少なくとも有して構成される被研磨体の化学的機械的研磨に用いられ、(a)コロイダルシリカと、(b)分子構造中に少なくとも1つのスルホン酸基またはホスホン酸基を有し、窒化ケイ素に対する研磨促進剤として機能する有機酸と、(c)水と、を含有し、pHが2.5〜5.0である窒化ケイ素用研磨液。
【選択図】なし
Description
ここで、従来のトランジスタでは、ポリシリコンにB等の不純物を注入した変性ポリシリコンを主としたゲートを作製していたが、45nm世代以降のトランジスタでは、スタンバイ時の消費電力低減と高電流駆動能力とを両立するため、高誘電率ゲート絶縁膜(High-k膜)と従来のポリシリコンに代わってメタルゲート電極との適用が検討されている。これらを適用した技術としていくつかの手法が提案されている。例えば、ダミーゲート絶縁膜及びダミーゲート電極を形成し、多結晶シリコン膜に自己整合的に不純物を注入してソース・ドレイン拡散層を形成し、ダミーゲート絶縁膜およびダミーゲート電極を除去した後、高誘電率ゲート絶縁膜及びメタルゲート電極を形成する方法が提案されている(例えば、特許文献1〜3参照。)。
<1>半導体集積回路を作製する際の平坦化工程において、窒化ケイ素を含む第1層と、ポリシリコン、変性ポリシリコン、酸化ケイ素、炭化ケイ素、および酸化炭化ケイ素からなる群より選択される少なくとも1種のケイ素系化合物を含む第2層と、を少なくとも有して構成される被研磨体の化学的機械的研磨に用いられ、(a)コロイダルシリカと、(b)分子構造中に少なくとも1つのスルホン酸基またはホスホン酸基を有し、窒化ケイ素に対する研磨促進剤として機能する有機酸と、(c)水と、を含有し、pHが2.5〜5.0である窒化ケイ素用研磨液。
<2> pHが3〜4.5である<1>に記載の窒化ケイ素用研磨液。
<3>前記第1層に対する研磨速度をRR(Si3N4)、第2層に対する研磨速度をRR(Other)とした場合に、RR(Si3N4)/RR(Other)で表される研磨速度比が1.2〜200の範囲で前記被研磨体を研磨しうる前記<1>または<2>に記載の窒化ケイ素用研磨液。
<5>前記(a)コロイダルシリカが、平均一次粒子径が5nm〜100nmの範囲であり、且つ平均二次粒子径が10nm〜300nmの範囲である前記<1>〜<4>のいずれかに記載の窒化ケイ素用研磨液。
<8>更に、(d)界面活性剤を含む前記<1>〜<7>のいずれかに記載の窒化ケイ素用研磨液。
<10> 前記エチレンオキシ基を有するノニオン性界面活性剤が、下記一般式(III)で表されるノニオン性界面活性剤、及び、一般式(IV)で表されるノニオン性界面活性剤からなる群より選択される少なくとも1種である<9>に記載の研磨液。
<12> 半導体集積回路を作製する際の平坦化工程において、窒化ケイ素を含む第1層と、ポリシリコン、変性ポリシリコン、酸化ケイ素、炭化ケイ素、および酸化炭化ケイ素からなる群より選択される少なくとも1種のケイ素系化合物を含む第2層と、を少なくとも有して構成される被研磨体を、(a)コロイダルシリカと、(b)分子構造中に少なくとも1つのスルホン酸基またはホスホン酸基を有し、窒化ケイ素に対する研磨促進剤として機能する有機酸と、(c)水とを含有し、pHが2.5〜5.0である窒化ケイ素用研磨液で研磨する研磨方法。
本発明の研磨液は、半導体集積回路を作製する際の平坦化工程において、窒化ケイ素を含む第1層と、ポリシリコン、変性ポリシリコン、酸化ケイ素、炭化ケイ素、および酸化炭化ケイ素からなる群より選択される少なくとも1種のケイ素系化合物を含む第2層と、を少なくとも有して構成される被研磨体の化学的機械的研磨に用いられ、
(a)コロイダルシリカと、(b)分子構造中に少なくとも1つのスルホン酸基またはホスホン酸基を有し、窒化ケイ素に対する研磨促進剤として機能する有機酸と、(c)水と、を含有し、pHが2.5〜5.0である窒化ケイ素用研磨液である。
特に、本発明の研磨液に含有される(b)有機酸が、分子構造中にスルホン酸基またはホスホン酸基を有し、かつ該研磨液を特定のpH(酸性領域)とすることで、本発明の研磨液は、窒化ケイ素を特異的に高速研磨することができたものである。
また本発明の研磨液を用いることにより、LSIの作製において、CMPによりポリシリコン又は変性ポリシリコンを含んで構成されるゲート電極の形成を実施した場合であっても、当該ゲート電極が過研磨されることがなく、迅速な研磨が要求される窒化ケイ素を含む層に対しては迅速に研磨することができる。
本発明の研磨液は、砥粒の少なくとも一部として、(a)コロイダルシリカを含有する。コロイダルシリカとしては、粒子内部にアルカリ金属などの不純物を含有しない、アルコキシシランの加水分解により得たコロイダルシリカであることが好ましい。一方、ケイ酸アルカリ水溶液からアルカリを除去する方法で製造したコロイダルシリカも用いることができるものの、この場合、粒子の内部に残留するアルカリ金属が徐々に溶出し、研磨性能に影響を及ぼす懸念がある。このような観点からは、アルコキシシランの加水分解により得られたものが原料としてはより好ましい。
コロイダルシリカの粒径が、上記の範囲を満たすことにより、研磨傷の発生を効果的に抑制できる。
なお、このコロイダルシリカの平均一次粒子径は、電子顕微鏡(透過型)等で測定できる。
また、コロイダルシリカの一部が会合して形成される二次粒子の平均粒径(平均二次粒子径)は動的光散乱法から得られた粒度分布において求められる平均粒子径を表す。例えば、粒度分布を求める測定装置しては堀場製作所製LB−500等が用いられる。
本発明の研磨液は少なくとも1種の(b)有機酸を含有する。ここでいう有機酸は、金属の酸化剤ではなく、酸化の促進、pH調整、緩衝剤としての作用を有するものであり、特に本発明では、窒化ケイ素に対する研磨促進剤としての作用を有する。
なお、当該有機酸が窒化ケイ素に対する研磨促進剤としての機能を有するか否かについては、以下に述べる手段で確認することができる。
該化合物の添加によって、窒化ケイ素に対する研磨速度(RRa)が、該化合物の未添加時の研磨速度(RRb)に対して(RRa)>(RRb)の関係がある場合、該化合物が窒化ケイ素に対する研磨促進剤としての機能を有すると定義する。該化合物が窒化ケイ素に対する研磨促進剤としての機能を有するか否かの判断は、当該関係の有無によりおこなう。
分子構造中のスルホン酸基またはホスホン酸基の数は、好ましくは、1つ〜10つであり、より好ましくは1つ〜6つであり、更に好ましくは、1つ〜4つである。
他の有機酸としては、水溶性のものが望ましく、例えば、水溶性の有機酸又はアミノ酸が挙げられる。該有機酸又はアミノ酸の例としては、例えば、以下の群から選ばれたものがより適している。
〔(d)界面活性剤〕
本発明の窒化ケイ素用研磨液は、(d)界面活性剤を含有するのが好ましい。当該界面活性剤としては、窒化ケイ素以外のケイ素系化合物の研磨を抑制する作用を有するものであり、当該作用を有する界面活性剤としては、スルホン酸基又はその塩を有するアニオン性界面活性剤及びエチレンオキシ基を有するノニオン性界面活性剤が挙げられる。
ここで界面活性剤の働きは、添加によって被研磨対象膜の表面に吸着する事によって、研磨粒子による機械的除去を抑えているものと推定される。
以下、本発明に好適に使用される界面活性剤の一例としてスルホン酸基又はその塩を有するアニオン界面活性剤について説明する。
下記一般式(V)で示される界面活性剤は、硫酸エステル系界面活性剤として知られている。
Xは、水素原子、ナトリウム、カリウム、アンモニウム、ジエタノールアミン、又は、トリエタノールアミンを表し、ナトリウム、アンモニウム、ジエタノールアミン、又は、トリエタノールアミンが好ましい。
Xは、水素原子、ナトリウム、カリウム、アンモニウム、ジエタノールアミン、又は、トリエタノールアミンを表し、ナトリウム、アンモニウム、ジエタノールアミン、又は、トリエタノールアミンが好ましい。
Xは、それぞれ独立に、水素原子、ナトリウム、カリウム、アンモニウム、ジエタノールアミン、又は、トリエタノールアミンを表し、ナトリウム、アンモニウム、ジエタノールアミン、又は、トリエタノールアミンが好ましい。
これらのなかでも、R5〜R9としては、水素原子、炭素数1〜20のアルキル基、水酸基、スルホ基、カルボキシル基、水酸基、スルホ基、カルボキシル基などを含む炭化水素基が好ましい。
Xは、水素原子、ナトリウム、カリウム、アンモニウム、ジエタノールアミン、又は、トリエタノールアミンを表し、ナトリウム、アンモニウム、ジエタノールアミン、又は、トリエタノールアミンが好ましい。
なお、以下の例示化合物中、nは1〜10の整数を表す。
研磨液に含有されるエチレンオキシ基を有するノニオン性添加剤の好適な態様としては、充分に窒化ケイ素以外のケイ素系化合物の研磨を抑制する観点から、下記一般式(III)で表されるノニオン性界面活性剤及び一般式(VI)で表されるノニオン性界面活性剤からなる群より選択される少なくとも1種のノニオン性界面活性剤が挙げられる。
aは1〜10の整数を表す。
研磨液に含有される(d)界面活性剤の総量は、研磨に使用する際の研磨液の全質量に対し、0.00001質量%〜1質量%が好ましく、0.0001質量%〜1質量%がより好ましく、0.0005質量%〜0.1質量%が更に好ましい。
(pH調整剤)
研磨液のpHを上記範囲に調整するためには、アルカリ/酸又は緩衝剤が用いられる。
アルカリ/酸又は緩衝剤としては、アンモニア、水酸化アンモニウム及びテトラメチルアンモニウムハイドロキサイドなどの有機水酸化アンモニウム、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、トリイソプロパノールアミンなどのようなアルカノールアミン類などの非金属アルカリ剤、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウムなどのアルカリ金属水酸化物、硝酸、硫酸、りん酸などの無機酸、炭酸ナトリウムなどの炭酸塩、リン酸三ナトリウムなどのリン酸塩、ホウ酸塩、四ホウ酸塩、ヒドロキシ安息香酸塩等を好ましく挙げることができる。特に好ましいアルカリ剤として水酸化アンモニウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム及びテトラメチルアンモニウムハイドロキサイドである。
本発明の研磨液は、被研磨表面に吸着して皮膜を形成し、金属表面の腐食を制御する腐食抑制剤を含有するのが好ましい。本発明における腐食抑制剤としては、分子内に3以上の窒素原子を有し、且つ、縮環構造を有する複素芳香環化合物を含有することが好ましい。ここで、「3以上の窒素原子」は、縮環を構成する原子であることが好ましく、このような複素芳香環化合物としては、ベンゾトリアゾール、及び該ベンゾトリアゾールに種々の置換基が導入されてなる誘導体であることが好ましい。
本発明の研磨液は、混入する多価金属イオンなどの悪影響を低減させるために、必要に応じてキレート剤(すなわち硬水軟化剤)を含有することが好ましい。
キレート剤としては、カルシウムやマグネシウムの沈澱防止剤である汎用の硬水軟化剤やその類縁化合物であり、例えば、ニトリロ三酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、エチレンジアミン四酢酸、N,N,N−アミノトリメチレンホスホン酸、エチレンジアミン−N,N,N’,N’−テトラメチレンスルホン酸、トランスシクロヘキサンジアミン四酢酸、1,2−ジアミノプロパン四酢酸、グリコールエーテルジアミン四酢酸、エチレンジアミンオルトヒドロキシフェニル酢酸、エチレンジアミンジ琥珀酸(SS体)、N−(2−カルボキシラートエチル)−L−アスパラギン酸、β−アラニンジ酢酸、2−ホスホノブタン−1,2,4−トリカルボン酸、1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸、N,N’−ビス(2−ヒドロキシベンジル)エチレンジアミン−N,N’−ジ酢酸、1,2−ジヒドロキシベンゼン−4,6−ジスルホン酸等が挙げられる。
キレート剤の添加量は混入する多価金属イオンなどの金属イオンを封鎖するのに充分な量であれば良く、例えば、研磨に使用する際の研磨液の1L中、0.0003mol〜0.07molになるように添加する。
本発明の窒化ケイ素用研磨液は、窒化ケイ素以外のケイ素系化合物に対する研磨速度をRR(Other)とし、窒化ケイ素の研磨速度をRR(Si3N4)とした場合に、RR(Si3N4)/RR(Other)で表される研磨速度比が1.2〜200の範囲で、被研磨体を研磨しうる研磨液である。
上記研磨速度比は、より好ましくは1.5〜100の範囲であり、更に好ましくは2.0〜50の範囲である。
当該範囲とすることで、窒化ケイ素の高研磨速度を達成することができ、かつ、所望しない化合物の研磨を抑制することができる。
本発明の研磨液が適用される研磨対象は、窒化ケイ素と、窒化ケイ素以外のケイ素化合物と、を少なくとも有して構成される被研磨体である。窒化ケイ素以外のケイ素系化合物としては、ポリシリコン、変性ポリシリコン、酸化ケイ素、炭化ケイ素、および酸化炭化ケイ素等があげられる。より詳細には、電極材料としてポリシリコン又は変性ポリシリコンを適用し、CMPにより、半導体集積回路におけるゲート電極の形成を実施する際に好適に用いられるものである。
なお、本発明における「変性ポリシリコン」は、ポリシリコンにBやP等の不純物元素をドーブしたシリコンを包含するものである。
ゲート電極形成用のCMPでは、この第2層表面から研磨を開始し、第2層の研磨が進行し、第1層表面が露出したとき、研磨速度が急速に低下して第2層の研磨が終了したことが検知され、ゲート電極に用いられるポリシリコン又は変性ポリシリコン表面の過研磨が抑制される。
その後、電極として機能するポリシリコン又は変性ポリシリコンとその周辺部の必要な酸化ケイ素層以外の箇所をエッチングにより除去することでゲート電極が形成される。
本発明の研磨方法は、既述した本発明の研磨液を用いるものであり、研磨定盤上の研磨パッドに供給し、該研磨定盤を回転させることで、該研磨パッドを被研磨体の被研磨面と接触させつつ相対運動させて研磨することを特徴とする。
研磨終了後の被研磨体は、流水中でよく洗浄された後、スピンドライヤ等を用いて被研磨体上に付着した水滴を払い落としてから乾燥させる。
このように、濃縮液を水溶液で希釈して使用する場合には、溶解しにくい成分を水溶液の形で後から配合することができることから、より濃縮した濃縮液を調製することができる。
また、研磨液に含まれる各成分を、2つの構成成分(A)と(B)に分け、例えば、研磨粒子、水を構成成分(A)とし、他の成分及び水を構成成分(B)とし、それらを使用する際に水又は水溶液を加え、構成成分(A)及び構成成分(B)を希釈して使用する。
その他の混合方法は、上記したように直接に3つの配管をそれぞれ研磨パッドに導き、研磨パッドと被研磨面の相対運動により混合する方法や、1つの容器に3つの構成成分を混合して、そこから研磨パッドに希釈された研磨液を供給する方法がある。
本発明において、本発明においては、研磨液の成分を二分割以上に分割して、被研磨面に供給する方法を適用する場合、その供給量は、各配管からの供給量の合計を表すものである。
本発明の研磨方法に適用しうる研磨用の研磨パッドは、無発泡構造パッドでも発泡構造パッドでもよい。前者はプラスチック板のように硬質の合成樹脂バルク材をパッドに用いるものである。また、後者は更に独立発泡体(乾式発泡系)、連続発泡体(湿式発泡系)、2層複合体(積層系)の3つがあり、特には2層複合体(積層系)が好ましい。発泡は、均一でも不均一でもよい。
更に、一般的に研磨に用いる砥粒(例えば、セリア、シリカ、アルミナ、樹脂など)を含有したものでもよい。また、それぞれに硬さは軟質のものと硬質のものがあり、どちらでもよく、積層系ではそれぞれの層に異なる硬さのものを用いることが好ましい。材質としては、不織布、人工皮革、ポリアミド、ポリウレタン、ポリエステル、ポリカーボネート等が好ましい。また、被研磨面と接触する面には、格子溝/穴/同心溝/らせん状溝などの加工を施してもよい。
本発明における研磨液でCMPを行なう対象の被研磨体としてのウエハは、径が200mm以上であることが好ましく、特には300mm以上が好ましい。300mm以上である時に顕著に本発明の効果を発揮する。
なお本発明の窒化ケイ素用研磨液は、窒化ケイ素を含む層と、ポリシリコン等の窒化ケイ素以外のケイ素系化合物を含む層と、を有するウエハの研磨に用いると本発明の優れた効果を奏する。
本発明の研磨液を用いて研磨を実施できる装置は、特に限定されないが、MA−300D(ムサシノ電子(株))、Mirra Mesa CMP、Reflexion CMP(アプライドマテリアルズ)、FREX200、FREX300 (荏原製作所)、NPS3301、NPS2301(ニコン)、A−FP−310A、A−FP−210A(東京精密)、2300 TERES(ラムリサーチ)、Momentum(Speedfam IPEC)などを挙げることができる。
<研磨液の調製>
下記に示す組成及びpHを有する各研磨液(実施例1−1〜1−6の研磨液、及び比較例1−1〜1−3の研磨液)を調製した。
−研磨液組成−
・(a)コロイダルシリカ粒子:A1 150g/L
・(b)有機酸(前記例示化合物 B10) 10.0g/L
純水を加えて全量1,000mLとした。
pH(アンモニア水と硝酸で調整) 表2に示すpH
各研磨液を用いてCMPを行い、窒化ケイ素の研磨における研磨速度のpH依存性について研磨評価を行った。評価方法は以下の通りである。
−研磨装置−
研磨装置として荏原製作所社製装置「FREX300」を使用し、下記の条件で、スラリーを供給しながら、研磨対象物として下記に示すウエハを研磨した。
テ−ブル回転数: 80rpm
ヘッド回転数: 78rpm
研磨圧力: 120hPa
研磨パッド:ロデール・ニッタ株式会社製 IC1000
研磨液供給速度: 250ml/min
研磨対象物としては、Si基板上に窒化ケイ素の層を成膜した12インチウエハを使用した。
研磨速度は、窒化ケイ素の層について、研磨前後の層厚(nm)を測定し、下記式により算出した。
研磨速度(nm/分)=(研磨前の層厚−研磨後の層厚)/研磨時間
なお、層厚は、非接触式膜厚測定器FE-33(大塚電子製)により測定した。
得られた結果を表2に示す。
<研磨液の調製>
下記表3に示す組成及びpHを有する各研磨液(実施例1−7〜1−12の研磨液、及び比較例1−4〜1−6の研磨液)を調製した。
得られた研磨液を、実施例1−1〜1〜6と同様にして評価した。結果を下記表3に併記する。
−研磨液組成−
・(a)コロイダルシリカ粒子:A1 150g/L
・(b)有機酸(前記例示化合物 B10) 50.0g/L
純水を加えて全量1,000mLとした。
pH(アンモニア水と硝酸で調整) 表3に示すpH
<研磨液の調製>
下記に示す組成及びpHを有する研磨液(実施例2−1の研磨液)を調製した。
−研磨液組成−
・(a)コロイダルシリカ粒子:A4 150g/L
・(b)有機酸(前記例示化合物 B1) 15.0g/L
・添加剤:クエン酸 0.5g/L
純水を加えて全量1,000mLとした。
pH(アンモニア水と硝酸で調整) 3.0
実施例2−1の研磨液を用いて研磨評価を行った。
−研磨装置−
研磨装置として荏原製作所社製装置「FREX300」を使用し、下記の条件で、スラリーを供給しながら、研磨対象物として下記に示すウエハを研磨した。
テ−ブル回転数: 80rpm
ヘッド回転数: 78rpm
研磨圧力: 120hPa
研磨パッド:ロデール・ニッタ株式会社製 IC1000
研磨液供給速度: 250ml/min
研磨対象物としては、Si基板上に、窒化ケイ素層(Si3N4層)、酸化シリコン層(SiO2層)、ポリシリコン層(p−Si層)それぞれを成膜した12インチウエハを使用した。但し、p−Si層に関してはSi基板上に更に酸化シリコンを堆積した基板上に層を成膜した
研磨速度は、窒化ケイ素層(Si3N4層)、酸化シリコン層(SiO2層)、ポリシリコン層(p−Si層)の各々について、研磨前後の層厚(nm)を測定し、下記式により算出した。なお、層厚は、非接触式膜厚測定器FE-33(大塚電子製)により測定した。
研磨速度(nm/分)=(研磨前の層厚−研磨後の層厚)/研磨時間
また、RR(Si3N4)/RR(other)で表される研磨速度比について、Si3N4層とSiO2層、Si3N4層とp−Si層について算出した。
得られた結果を表3に示す。
実施例2−1の研磨液の調製において、(a)コロイダルシリカ(研磨粒子)、(b)有機酸、及び添加剤を下記表4〜表7に示す成分および量に変更し、pHを表4〜表7に示すように変更した以外は、実施例2−1と同様にして、実施例2−2〜2−50及び比較例2−1〜2−7の各研磨液を調製した。
実施例2−2〜2−2−50及び比較例2−1〜2−7の各研磨液について、実施例2−1と同様にして、研磨速度及び研磨速度比を評価し、その評価結果を表4〜表7に示した。
なお、砥粒として用いたコロイダルシリカA1〜A8は、前記表1に示した通りである。
さらに実施例2−6’、2−10’、2−25’及び2−34’については、同様の条件で、別途、炭化ケイ素層(SiC層)、酸化炭化ケイ素層(SiOC層)の各々について、研磨速度及び研磨速度比を評価し、その評価結果を表8に示した。
また、表4〜表8の記載より、各実施例の研磨液は、CMPに用いた際に、ポリシリコン層(p−Si層)以外のケイ素系材料を含む層(Si3N4層、SiO2層、SiC層、SiOC層)に対しては研磨速度が迅速であり、ポリシリコン層の研磨は選択的に抑制しうるものであることが分った。
Claims (12)
- 半導体集積回路を作製する際の平坦化工程において、窒化ケイ素を含む第1層と、ポリシリコン、変性ポリシリコン、酸化ケイ素、炭化ケイ素、および酸化炭化ケイ素からなる群より選択される少なくとも1種のケイ素系化合物を含む第2層と、を少なくとも有して構成される被研磨体の化学的機械的研磨に用いられ、
(a)コロイダルシリカと、(b)分子構造中に少なくとも1つのスルホン酸基またはホスホン酸基を有し、窒化ケイ素に対する研磨促進剤として機能する有機酸と、(c)水と、を含有し、pHが2.5〜5.0である窒化ケイ素用研磨液。 - pHが3〜4.5である請求項1に記載の窒化ケイ素用研磨液。
- 前記第1層に対する研磨速度をRR(Si3N4)、第2層に対する研磨速度をRR(Other)とした場合に、RR(Si3N4)/RR(Other)で表される研磨速度比が1.2〜200の範囲で前記被研磨体を研磨しうる請求項1又は請求項2に記載の窒化ケイ素用研磨液。
- 前記(a)コロイダルシリカの濃度が、研磨液の全質量に対して0.1質量%〜10質量%である請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の窒化ケイ素用研磨液。
- 前記(a)コロイダルシリカが、平均一次粒子径が5nm〜100nmの範囲であり、且つ平均二次粒子径が10nm〜300nmの範囲である請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の窒化ケイ素用研磨液。
- 前記(b)分子構造中に少なくとも1つのスルホン酸基またはホスホン酸基を有し、窒化ケイ素に対する研磨促進剤として機能する有機酸が、下記一般式(I)または(II)で表される化合物である請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の窒化ケイ素用研磨液。
[一般式(I)中、Rは、炭素数1〜8のアルキル基、アルキニル基、シクロアルキル基、アリール基、複素環基、又はこれらの基を2以上組み合わせてなる基を表す。これらの基は更にその他の官能基によって置換されていてもよい。]
[一般式(II)中、Rは、炭素数1〜8のアルキル基、アルキニル基、シクロアルキル基、アリール基、複素環基、又はこれらの基を2以上組み合わせてなる基を表す。これらの基は更にその他の官能基によって置換されていてもよい。] - 前記(b)分子構造中に少なくとも1つのスルホン酸基またはホスホン酸基を有し、窒化ケイ素に対する研磨促進剤として機能する有機酸の濃度が、研磨液の全質量に対して0.001質量%〜5質量%である請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の窒化ケイ素用研磨液。
- 更に、(d)界面活性剤を含む請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の窒化ケイ素用研磨液。
- 前記(d)界面活性剤が、スルホン酸基又はその塩を有するアニオン性界面活性剤、及び、エチレンオキシ基を有するノニオン性界面活性剤からなる群より選ばれる少なくとも一種である請求項8に記載の窒化ケイ素用研磨液。
- 前記エチレンオキシ基を有するノニオン性界面活性剤が、下記一般式(III)で表されるノニオン性界面活性剤、及び、一般式(IV)で表されるノニオン性界面活性剤からなる群より選択される少なくとも1種である請求項9に記載の研磨液。
[一般式(III)中、R1及びR2は、各々独立に、水素原子、炭素数6〜30のアルキル基、アルケニル基、シクロアルキル基、アリール基、アラルキル基、アルキルカルボニル基、又はポリオキシエチレン鎖を表し、R1及びR2は互いに結合してもよい。aは1〜10の整数を表す。]
[一般式(IV)中、R3は、炭素数6〜20のアルキル基、アルキニル基、シクロアルキル基、アリール基、又はこれらの基を2以上組み合わせてなる基を表す。bは1〜10の整数を表す。] - 請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の窒化ケイ素用研磨液を、研磨定盤上の研磨パッドに供給し、該研磨定盤を回転させることで、該研磨パッドを被研磨体の被研磨面と接触させつつ相対運動させて研磨する研磨方法。
- 半導体集積回路を作製する際の平坦化工程において、窒化ケイ素を含む第1層と、ポリシリコン、変性ポリシリコン、酸化ケイ素、炭化ケイ素、および酸化炭化ケイ素からなる群より選択される少なくとも1種のケイ素系化合物を含む第2層と、を少なくとも有して構成される被研磨体を、
(a)コロイダルシリカと、(b)分子構造中に少なくとも1つのスルホン酸基またはホスホン酸基を有し、窒化ケイ素に対する研磨促進剤として機能する有機酸と、(c)水を含有し、pHが2.5〜5.0である窒化ケイ素用研磨液で研磨する研磨方法。
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