JP2009241149A - 鋳型砂の処理方法及び処理システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】注湯済み鋳型の砂を1枠毎に回収して、砂処理ラインを介して造型ラインに供給する鋳型砂の処理方法において、模型情報Imを用いて砂組成を含めた情報であって、砂に付与する砂区分情報Iscを得る工程と、この砂区分情報Iscを造型する鋳型ごとに回収砂に付与する工程と、該砂区分情報Iscの付与された回収砂を1枠分ずつ回収ストレージに貯蔵する工程と、前記回収ストレージから、砂区分情報Isc付の回収砂を1枠分ずつ取り出して砂混練を行う工程と、を有する。
【選択図】 図1
Description
特許文献1の方法によれば、鋳物近辺の砂と鋳物から距離を隔てた砂を別々に分離回収することには対応ができる。
しかしながら、上記第1の砂の中にも、中子重量、鋳込み重量、冷却時間、砂組成などが異なった砂が混じっているため、必ずしも品質にバラツキのない均一化した砂が得られる訳ではなかった。上記第2の砂の中でも同様な砂のバラツキの問題があった。
他の方法として、未知の回収砂を一定時間ごとに複数の貯蔵室に切り分け、混練時には、各貯蔵室から一定かつ同量の砂を同時に切り出し、砂組成の変動を抑制する方法も採用されてきたが、貯蔵室内の砂組成は常時変化しており、またその組成も未知であることから砂混練工程で充分に均一化した砂が得られなかった。
また、上記の目的を達成するために、本発明の鋳型砂の処理方法は、注湯済み鋳型の砂を1枠毎に回収して、砂処理ラインを介して造型ラインに供給する鋳型砂の処理方法において、模型情報Imを用いて砂組成を含めた情報であって、砂に付与する砂区分情報Iscを得る工程と、この砂区分情報Iscを造型する鋳型ごとに回収砂に付与する工程と、前記砂区分情報Iscの付与された回収砂を複数の回収ストレージに砂区分情報Isc付きの回収砂として貯蔵する工程と、砂混練時に前記複数の回収ストレージから、異なる砂区分情報Isc付きの回収砂を最適な量で混ぜる工程を有することを特徴とする。
また、「砂区分情報Isc」とは、模型情報Imより得られる砂組成を含む回収砂の特性をいう。
すなわち、本発明は、模型情報Imを鋳型砂の処理に用いることが特徴である。そして、模型情報Imから、処理単位である鋳型を成型する毎に、砂区分情報Iscを回収砂に付与して、この情報により鋳型砂を最適に処理する。
ここで、本発明において、「砂組成」とは、鋳型砂(生砂)を形成する成分として鋳型砂中に含まれている、基本砂分、粘土、石炭粉、澱粉、水分などの含有量もしくは含有比率をいう。また、砂の繰り返し使用の中で砂粒表面に生成される熱変性物(通称オーリティックス)や微粉などの含有量もしくは含有比率をいう。
「造型ライン」とは、生砂を用いて鋳造を行う設備において、生産される鋳物の模型と砂を受け入れる鋳枠からなる容器に混練砂を投入し、混練砂に外力を与えて鋳型を成型する工程と、成型後の鋳型に中子を収める工程と鋳型を組み合わせる工程と、鋳型に溶融金属を注入する工程と、注入された金属を鋳型内で固化、冷却する工程と冷却した鋳物を鋳型から取り出す工程から形成される設備全体をいう。造型機、自動注湯機、型バラシ装置等が含まれる。また、通常は湯口カップやガス抜き用孔を成型する設備もこの中に含んでいる。鋳型は鋳枠と共に搬送される場合と、鋳型成型の後、鋳枠を取り外し、鋳型部分のみを搬送する場合がある。
「区分情報Ic」とは、複数に区分された回収砂を識別するための識別符号をいう。後述する実施例では、A、B、Cや1、2、3等をいう。
さらに、「砂区分情報Isc」とは、模型情報Im又は区分情報Icより識別される砂組成を含む回収砂の特性(Sa・Sb・Sc・・・)をいう。
なお、本発明において回収砂Sは、砂区分情報Iscに対応してSA・SB・SC・・・と区分する。
「回収ストレージ」とは、鋳型を形成している砂を粉砕し、異物を除去し、加水を行って適切な温度に冷却した後に貯蔵するための貯蔵施設をいう。本発明においては砂区分情報Iscの付与された回収砂を1枠分ずつ回収する回収容器を複数個貯蔵する貯蔵施設又は区分情報Icに基づいて分別するために複数の貯蔵容器から構成される全体を示す。
「砂混練」とは、充分な鋳型性能を発揮するために、前記回収ストレージから、砂区分情報Isc付の回収砂を1枠分ずつ取り出して、回収砂と各種添加剤および水分を混合、攪拌すると共に、粘結剤としての添加剤(ベントナイト)の粘性を引き出すためにこれらの組成分に練りを加える工程をいう。
また、砂処理ライン4において、鋳型は型バラシ装置6による鋳型バラシされて、鋳型毎に砂区分情報Iscの付与された回収砂Sを、回収容器7に1枠分ずつ回収し、異物の篩い分け装置8及びサンドクーラー9を経由して、前記回収容器7ごと回収ストレージ10に貯蔵される。
ここで、砂区分情報Iscは、型バラシ装置6による鋳型バラシ工程後までは、鋳型毎に固有の情報(シフトデータ)としてシフトされる。また、型バラシ後、回収ストレージ10までは、1枠分ずつ篩い分け装置8及びサンドクーラー9を経由するため、シフトデータを特定することができる。
また、砂処理ライン4は、回収ストレージ10より1枠分ずつ投入される回収砂Sを混練する混練機11を有している。
さらに、コンピュータ5は、砂区分情報Iscにより最適な混練を行うための信号を混練機11に与える。
また、砂区分情報Iscは、サンドクーラー9の冷却用注水量の予測にも使用可能である。
ここで、図2は、本発明の砂処理システムに用いる模型情報Imの一例を示す図である。模型情報Imには、造型ラインの中で生産品目に合わせて設備を最適な状態に変更する情報だけでなく、鋳物の固有情報を含めることができる。模型情報Imには、生産必要数量もしくは鋳型成型必要数量、製品重量、製品材質、溶融金属の注入温度、鋳込み重量、中子重量もしくは回収砂に混入すると予想される中子砂の量、中子成型プロセス、溶融金属の鋳型内での冷却時間などが含まれる。実際のシステムではこれらのうちから複数個を選択することができる。鋳物の固有情報としては、中子成型プロセス、製品名称、歩留まり、ガス孔位置・数、湯口位置・数などが挙げられる。
まず、模型情報Imを用いて砂組成を含み、砂に付与する砂区分情報Iscを得る。
次いで、この砂区分情報Iscを造型する鋳型ごとに回収砂に付与する。これにより造型する鋳型ごとに砂区分情報Iscが付与されて、この砂区分情報Iscは、鋳型ごとの回収砂に対応することになる。
ここで、模型情報Imは鋳型を成型する毎に鋳型にコンピュータ5上で付与されるデータであって、鋳型を成型する毎に鋳型に追随してシフトするデータ(シフトデータ)若しくは鋳型に追随する記憶手段(バーコード等)に付与されたデータである。よって、模型情報Imを利用して、砂区分情報Iscもコンピュータ内に記憶され、シフトされることになる。なお、模型情報Imは、摸型を準備する際にコンピュータ5に記憶させることができる。
そして、この砂区分情報Iscを付与されて回収され運搬されてくる回収砂S(ある砂組成からなる砂SAと、また別の砂組成からなる砂SB、SC)を、1枠分ずつ回収ストレージ10に砂区分情報Isc付きの回収砂Sとして貯蔵する。したがって、回収ストレージ10内には別々の砂区分情報Isc(Sa、Sb、Sc・・・)を持った回収砂(SA、SB、SC、・・・)が1枠分ずつ回収容器7に回収された状態で混在して貯蔵されている。
砂混練時には、前記回収ストレージ10から、図示しない搬送手段により砂区分情報Isc付きの回収砂Sを1枠分ずつ混練機11に投入する。
また、コンピュータ5は、砂区分情報Iscにより最適な混練を行うための信号を混練機11に与える。
そして、砂混練時に、砂区分情報Iscを用いて添加剤ホッパからの添加剤及び水分を加えることができる。これによれば、従来は回収時点では不明であった砂組成を既知とすることができ、添加剤や水分の添加量を適正化できる。
前記ホッパ部17はポリエステル繊維の布で形成されており、その形状は、長手方向の両面が前記ベルトコンベヤ18に向かって狭くなっていく逆さ台形形状となっており、ホッパ部の上下は開放となっている。
通常、このようなホッパはホッパ部を鉄板で製作しているため、ホッパ重量が大きくなり、取り回しに多大な力を要していた。今回、ホッパ部を布製としたことにより、ホッパ重量が軽減され、取り回しが容易となり、本発明の回収ストレージ10として使用可能となった。
また、布製にしたことでホッパへの砂付着が軽減されるため、付着性の高い水分の多い回収砂などを貯蔵するには有効である。なお、図4及び図5に示す布製ホッパ15はホッパ部17の下部に回収砂を切り出すためのベルトコンベヤが付帯しているが、回収砂を切り出す方法は、バルブ方式やゲート方式や振動フィーダーなどの機構としても良い。
図6は、本発明の実施例に用いる砂処理システムと造型ラインの概要図である。図5において、鋳造ライン21は、造型ライン22(場合によっては自動注湯機23を含む)及び砂処理ライン24からなっている。ここで、鋳造ライン21は全体を制御するコンピュータシステムが制御している。コンピュータシステムの一部を構成するコンピュータ25は、模型情報Imによって砂区分を推定して得られる砂区分情報Iscを冷却後の回収砂に付与する。
また、砂処理ライン24において、鋳型は型バラシ装置26による鋳型バラシされて、鋳型毎に砂区分情報Iscの付与された回収砂Sを、コンベア27によって運搬し、別々に回収する複数の回収ストレージ28に別々に回収される。
ここで、砂区分情報Iscは、型バラシ装置26による鋳型バラシ工程までは、鋳型毎に固有の情報(シフトデータ)としてシフトされる。また、型バラシ後、コンベア27によって回収砂ストレージ28までは、型バラシ後、回収砂ストレージ28までの所要時間と維持されるシフトデータの順序によって特定することができる。
また、コンピュータ25は、複数の回収ストレージ28から最適な区分砂の量を混ぜるために信号を与える。また、砂処理ライン24は、この信号に沿って最適量混ぜられた砂を、コンベア29及びバケットエレベータ30を介して混練する混練機31を有している。
まず、模型情報Imを用いて砂組成を複数に区分する区分情報Icであって砂に付与する砂区分情報Iscを得る。図9は、本発明の砂処理システムに用いる砂区分情報Iscを説明する概略図である。ここで、回収砂は、添加剤の添加量、水分の添加量、混練時間などに影響を与える因子に着目して区分する。その因子とは、中子重量、鋳込み重量(注入重量)、冷却時間などである。
即ち、例えば、図7に示す模型情報Imのうち、中子重量、鋳込み重量に着目して、砂組成を複数に区分する。区分数は3個から10個が好ましい。ここでは4つに区分した例を説明する。区分情報Ic(A、B、C、D)を砂に付与する砂区分情報Isc(Sa、Sb、Sc、Sd)をコンピュータ内で得る。例えば、SAは、他の回収砂に比べて中子砂が非常に多い組成の回収砂、SBは、他の回収砂に比べて鋳込み重量が大きく、大きな熱影響を受けた回収砂、SCは、他の回収砂に比べて鋳込み重量が少なく、中子重量も小さい回収砂、SDは、その他の平均的な回収砂等とする。
次いで、この砂区分情報Iscを造型する鋳型ごとに回収砂に付与する。これにより造型する鋳型ごとに砂区分情報Iscが付与されて、この砂区分情報Iscは、鋳型ごとの回収砂に対応することになる。
ここで、模型情報Imは鋳型を成型する毎に鋳型にコンピュータ25上で付与されるデータであって、鋳型を成型する毎に鋳型に追随してシフトするデータ(シフトデータ)である。
よって、模型情報Imを利用して、砂区分情報Iscもコンピュータ内に記憶され、シフトされることになる。なお、模型情報Imは、摸型を準備する際にコンピュータ25に記憶させることができる。
そして、この砂区分情報Iscを付与されてコンベア27で回収され運搬されてくる回収砂S(ある砂組成からなる砂SAと、また別の砂組成からなる砂SB、SC)を、複数の回収ストレージ28A、28B、28Cに砂区分情報Isc付きの回収砂として貯蔵する。なお実施例である図5では、回収ストレージが3つしかないので、平均的な回収砂であるSDは、SA、SB、SCのいずれに一番近い砂組成かを判断して、いずれかの回収ストレージに区分して回収する。当然ながら、本システムは回収ストレージの数を変えても構成可能である。
なお、回収ストレージ28A、28B、28Cの下方にはコンベア29が設けられており、このコンベア29の終点はバケットエレベータ30を介して混練機31に連結されている。
そして、砂混練時には、前記複数の回収ストレージから、異なる砂区分情報Isc付きの回収砂を最適な量で混ぜる。複数の回収ストレージ28A・28B・28Cから最適な区分砂の量を混ぜる。このためには、例えば、「SAを10単位、SBを8単位、SCを6単位」というような指令を該複数の回収ストレージ28から最適な区分砂の量を混ぜるためにコンピュータ25から信号を与える。
但し、型バラシ後クーリングドラムのように大きな滞留層のある工程を設ける場合は、前後の砂が混ざり合うことがあり、この場合鋳型バラシ工程までシフトされたデータの順序が滞留層内で入れ替わるため、区分情報Icの精度が低下する場合がある。
この場合にはより早い段階(回収砂が混ざり合う以前)に添加剤(ベントナイト等)を添加剤ホッパ34Bによって添加することもできる。
本発明は、一定の製品を連続的に生産する場合のロットサイズには規制されない。なお、最小ロット数が1の場合も本発明は実現可能である。
そして、砂混練時に、砂区分情報Iscを用いて添加剤ホッパからの添加剤及び水分を加えることができる。これによれば、従来は回収時点では不明であった砂組成を既知とすることができ、添加剤や水分の添加量を適正化できる。
前記ホッパ部17はポリエステル繊維の布で形成されており、その形状は、長手方向の両面が前記ベルトコンベヤ18に向かって狭くなっていく逆さ台形形状となっており、ホッパ部の上下は開放となっている。
通常、このようなホッパはホッパ部を鉄板で製作しているため、ホッパ重量が大きくなり、取り回しに多大な力を要していた。今回、ホッパ部を布製としたことにより、ホッパ重量が軽減され、取り回しが容易となり、本発明の回収ストレージ28として使用可能となった。
また、布製にしたことでホッパへの砂付着が軽減されるため、付着性の高い水分の多い回収砂などを貯蔵するには有効である。なお、図4及び図5に示す布製ホッパ15はホッパ部17の下部に回収砂を切り出すためのベルトコンベヤが付帯しているが、回収砂を切り出す方法は、バルブ方式やゲート方式や振動フィーダーなどの機構としても良い。
4、24 砂処理ライン
5 、25 コンピュータ
10 回収ストレージ
11、31 混練機
15 布製ホッパ
Im 模型情報
Isc(Sa・Sb・Sc・・・) 砂区分情報
S (SA・SB・SC・・・) 回収砂
Sr 鋳型砂
28、28A、28B、28C 回収ストレージ
Claims (10)
- 注湯済み鋳型の砂を1枠毎に回収して、砂処理ラインを介して造型ラインに供給する鋳型砂の処理方法において、
模型情報Imを用いて砂組成を含めた情報であって、砂に付与する砂区分情報Iscを得る工程と、
この砂区分情報Iscを造型する鋳型ごとに回収砂に付与する工程と、
該砂区分情報Iscの付与された回収砂を1枠分ずつ回収ストレージに貯蔵する工程と、
前記回収ストレージから、砂区分情報Isc付の回収砂を1枠分ずつ取り出して砂混練を行う工程と、
を有することを特徴とする鋳型砂の処理方法。 - 前記模型情報Imが、中子重量を含むことを特徴とする請求項1に記載の鋳型砂の処理方法。
- 前記模型情報Imが、鋳込み重量を含むことを特徴とする請求項2に記載の鋳型砂の処理方法。
- 前記模型情報Imが、冷却時間を含むことを特徴とする請求項3に記載の鋳型砂の処理方法。
- 前記砂区分情報Iscの付与された回収砂を複数の回収ストレージに砂区分情報Isc付きの回収砂として貯蔵する工程と、
砂混練時に前記複数の回収ストレージから、異なる砂区分情報Isc付きの回収砂を最適な量で混ぜる工程からなることを特徴とする請求項1に記載の鋳物砂の処理方法。 - 前記回収ストレージが、布製ホッパであることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の鋳型砂の処理方法。
- 前記砂混練時に、砂区分情報Iscを用いて添加剤ホッパからの添加剤及び水分を加えることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の鋳型砂の処理方法。
- 砂区分情報Iscを模型情報Imにより付与するコンピュータと、
該砂区分情報Iscの付与された回収砂を貯蔵する回収ストレージと、
各回収砂に付与された砂区分情報Iscに沿って砂を混練する混練機と、
を有することを特徴とする鋳型砂の処理システム。 - 複数の砂区分情報Iscを模型情報Imにより付与するコンピュータと、
該複数の砂区分情報Iscの付与された組成からなる複数に区分された砂を別々に回収する複数の回収ストレージと、
該複数の回収ストレージから最適な区分砂の量を混ぜるために信号を与えるコンピュータと、
該信号に沿って最適量混ぜられた砂を混練する混練機と、
を有することを特徴とする鋳型砂の処理システム。 - 砂処理ライン及び造型ラインの各情報により模型情報Imや砂区分情報Iscを修正・変更が可能なコンピュータを有することを特徴とする請求項8又は請求項9に記載の鋳型砂の処理システム。
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