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JP2008198738A - 配線回路基板およびその製造方法 - Google Patents

配線回路基板およびその製造方法 Download PDF

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勝利 亀井
Kazuya Nakamura
和哉 中村
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Abstract

【課題】フライングリードとして形成される端子部の強度の向上を十分に図ることのできる配線回路基板およびその製造方法を提供すること。
【解決手段】金属支持基板2を用意し、その上にベース絶縁層3を形成し、その上に、端子部11を有し、銅からなる導体パターン4を形成し、導体パターン4の上面および各側面に、錫層21を形成し、ベース絶縁層3の上に、導体パターン4を被覆し、かつ、端子部11における錫層21を露出させるように、カバー皮膜23を形成する。次いで、導体パターン4および錫層21を加熱して、銅に対して錫が拡散されることにより形成される錫銅合金層5を、導体パターン4の上面および各側面に形成すると同時に、カバー皮膜23を硬化させてカバー絶縁層6を形成し、次いで、金属支持基板2およびベース絶縁層3に、端子部11の下面が露出するように、金属開口部8およびベース開口部9をそれぞれ形成する。
【選択図】図2

Description

本発明は、配線回路基板およびその製造方法、詳しくは、回路付サスペンション基板として好適に用いられる配線回路基板およびその製造方法に関する。
電子・電気機器などに用いられる配線回路基板は、通常、ベース絶縁層と、ベース絶縁層の上に形成された導体パターンと、ベース絶縁層の上に、導体パターンを被覆するように形成されたカバー絶縁層とを備えている。また、導体パターンは、カバー絶縁層から露出する端子部を備えている。
また、近年、電子・電気機器の薄型化および小型化に伴い、配線回路基板の配置スペースの狭小化に対応するため、端子部を、ベース絶縁層およびカバー絶縁層から、その表面および裏面を露出させるフライングリードとして形成することが知られている。
例えば、ハードディスクドライブに用いられる回路付サスペンション基板に、端子部としてフライングリードを形成することが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2006−202358号公報
しかるに、フライングリードは、通常、ボンディングツールなどを用いて、超音波振動を加えることにより、その表面および裏面が外部端子とそれぞれ接続されている。しかし、フライングリードは、ベース絶縁層およびカバー絶縁層から露出されているため、断線し易いという不具合がある。
また、近年、配線のファインピッチ化に伴い、配線の強度のさらなる向上が要望されているところ、このようなフライングリードでは、かかる要望に十分に対応することが困難である。
本発明の目的は、フライングリードとして形成される端子部の強度の向上を十分に図ることのできる配線回路基板およびその製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の配線回路基板は、第1絶縁層と、前記第1絶縁層の上に形成され、端子部を有する導体パターンと、前記第1絶縁層の上に、前記導体パターンを被覆するように形成される第2絶縁層とを備え、前記端子部の表面は、前記第1絶縁層および前記第2絶縁層から露出されるように設けられており、少なくとも前記端子部の上面および両側面には、錫合金層が形成されていることを特徴としている。
また、本発明の配線回路基板では、前記錫合金層が、さらに、前記端子部の下面に形成されていることが好適である。
また、本発明の配線回路基板では、少なくとも端子部における前記錫合金層の表面には、金めっき層が形成されていることが好適である。
また、本発明の配線回路基板では、前記錫合金層の厚みが、1.0〜3.0μmであることが好適である。
また、本発明の配線回路基板では、前記導体パターンが銅から形成され、前記錫合金層が、銅に対して錫が拡散されることにより形成される錫銅合金層であることが好適である。
また、本発明の配線回路基板では、前記配線回路基板が、回路付サスペンション基板であることが好適である。
また、本発明の配線回路基板の製造方法は、金属支持基板を用意する工程と、前記金属支持基板の上にベース絶縁層を形成する工程と、前記ベース絶縁層の上に、端子部を有し、銅から形成される導体パターンを形成する工程と、少なくとも前記端子部の上面および両側面に、錫層を形成する工程と、前記ベース絶縁層の上に、前記導体パターンを被覆し、かつ、前記端子部の上面および両側面を露出するように、カバー絶縁層を形成する工程と、前記錫層を加熱して、銅に対して錫が拡散されることにより形成される錫銅合金層を、少なくとも前記端子部の上面および両側面に形成する工程と、前記金属支持基板および前記ベース絶縁層に、前記端子部の下面が露出するように、金属開口部およびベース開口部をそれぞれ形成する工程とを備えていることを特徴としている。
また、本発明の配線回路基板の製造方法では、少なくとも端子部における前記錫銅合金層の表面に、金めっき層を形成する工程を備えていることが好適である。
また、本発明の配線回路基板の製造方法では、前記カバー絶縁層を形成する工程は、未硬化の樹脂を積層する工程と、積層された未硬化の前記樹脂を加熱により硬化させる工程とを含み、未硬化の前記樹脂を加熱により硬化させる工程と、前記錫銅合金層を形成する工程とを同時に実施することが好適である。
また、本発明の配線回路基板の製造方法では、前記錫層の厚みが、0.01〜0.20μmであることが好適である。
本発明の配線回路基板およびその製造方法では、少なくとも端子部の上面および両側面に錫合金層が形成されているので、その端子部の強度の向上を十分に図ることができる。その結果、接続信頼性の高い配線回路基板を得ることができる。
図1は、本発明の配線回路基板の一実施形態である回路付サスペンション基板を示す要部平面図であり、図2は、図1に示す回路付サスペンション基板の両端部の断面図であって、左側図が回路付サスペンション基板の長手方向(以下、単に「長手方向」という場合がある。)に沿う部分断面図、右側図が回路付サスペンション基板の長手方向に直交する方向(以下、単に「幅方向」という場合がある。)に沿う断面図である。
この回路付サスペンション基板1は、ハードディスクドライブに装着され、磁気ヘッドを搭載して、その磁気ヘッドを磁気ディスクと対向するように支持するものであり、磁気ヘッドと、リード・ライト基板などの外部回路とを接続するための導体パターン4が形成されている。
また、この回路付サスペンション基板1は、図2の左側図に示すように、金属支持基板2と、金属支持基板2の上に形成される第1絶縁層としてのベース絶縁層3と、ベース絶縁層3の上に形成される導体パターン4と、ベース絶縁層3の上に、導体パターン4を被覆するように形成される第2絶縁層としてのカバー絶縁層6とを備えている。
金属支持基板2は、図1に示すように、長手方向に延びる平面視矩形薄板形状をなし、金属箔や金属薄板から形成されている。また、金属支持基板2は、その厚みが、例えば、10〜60μm、好ましくは、15〜30μmである。
ベース絶縁層3は、金属支持基板2の上面に積層されるように、形成されている。より具体的には、ベース絶縁層3は、金属支持基板2の上において、導体パターン4の配線12が形成される部分に対応するパターンとして形成されている。また、ベース絶縁層3は、その厚みが、例えば、1〜30μm、好ましくは、2〜20μmである。
導体パターン4は、磁気ヘッド側接続端子部11Aと、外部側接続端子部11Bと、これら磁気ヘッド側接続端子部11Aおよび外部側接続端子部11Bを接続するための配線12とを、一体的に連続して備えている。
配線12は、長手方向に沿って設けられ、幅方向において互いに間隔を隔てて複数(4本)並列配置されている。
磁気ヘッド側接続端子部11Aは、金属支持基板2の先端部に配置され、幅方向に沿って互いに間隔を隔てて並列配置されている。また、磁気ヘッド側接続端子部11Aは、各配線12の先端部がそれぞれ接続されるように、複数(4つ)設けられている。
また、磁気ヘッド側接続端子部11Aは、図2に示し後述するように、その下面が、金属支持基板2とベース絶縁層3とから露出され、その上面がカバー絶縁層6から露出されるように設けられている。この磁気ヘッド側接続端子部11Aには、磁気ヘッドの端子部(図示せず)が接続される。
外部側接続端子部11Bは、図1に示すように、金属支持基板2の後端部に配置され、幅方向に沿って互いに間隔を隔てて並列配置されている。また、外部側接続端子部11Bは、各配線12の後端部がそれぞれ接続されるように、複数(4つ)設けられている。
また、外部側接続端子部11Bは、図2に示し後述するように、その下面が、金属支持基板2とベース絶縁層3とから露出され、その上面がカバー絶縁層6とから露出されるように設けられている。この外部側接続端子部11Bには、リード・ライト基板の端子部(図示せず)が接続される。
なお、導体パターン4が後述するアディティブ法で形成される場合には、各配線12とベース絶縁層3との間に、下地20が介在されている。下地20は、配線12の下面に形成されており、より具体的には、配線12と同一パターンで形成されている。
導体パターン4の厚みは、例えば、1〜15μm、好ましくは、3〜12μmである。また、各配線12の幅と、各磁気ヘッド側接続端子部11Aおよび各外部側接続端子部11Bの幅とは、例えば、同一または相異なって、例えば、50〜500μm、好ましくは、80〜300μmであり、各配線12間の間隔と、各磁気ヘッド側接続端子部11A間の間隔と、各外部側接続端子部11B間の間隔とは、例えば、同一または相異なって、例えば、5〜500μm、好ましくは、15〜100μmである。また、各磁気ヘッド側接続端子部11Aおよび各外部側接続端子部11Bの長さ(長手方向長さ)は、例えば、100〜2000μm、好ましくは、500〜1200μmである。また、下地20の厚みは、例えば、1〜6000nm、好ましくは、5〜5000nmである。
なお、以下、磁気ヘッド側接続端子部11Aおよび外部側接続端子部11Bは、特に区別が必要でない場合には、単に端子部11として説明する。
カバー絶縁層6は、導体パターン4を被覆し、かつ、導体パターン4から露出するベース絶縁層3の上面を被覆するように、形成されている。より具体的には、カバー絶縁層6は、図2に示すように、平面視において、ベース絶縁層3と同一のパターンとして形成されている。また、カバー絶縁層6の厚みは、例えば、1〜20μm、好ましくは、2〜10μmである。
そして、この回路付サスペンション基板1では、端子部11に対応する部分において、金属支持基板2、ベース絶縁層3およびカバー絶縁層6がそれぞれ開口されている。
より具体的には、金属支持基板2には、端子部11が形成される部分において、厚み方向を貫通する金属開口部8が形成されている。この金属開口部8は、図1に示すように、平面視において、すべて(4つ)の端子部11を含むように、平面視略矩形状に開口されている。
また、ベース絶縁層3には、端子部11が形成される部分において、厚み方向を貫通するベース開口部9が形成されている。このベース開口部9は、平面視において、すべて(4つ)の端子部11を含むように金属開口部8と同一形状に開口されている。すなわち、ベース開口部9は、平面視において、その長手方向両端縁および幅方向両端縁が、金属開口部8の長手方向両端縁および幅方向両端縁と同一位置となるように形成されている。
これにより、端子部11の下面が、金属支持基板2の金属開口部8およびベース絶縁層3のベース開口部9から露出している。
また、カバー絶縁層6には、端子部11が形成される部分において、厚み方向を貫通するカバー開口部10が形成されている。このカバー開口部10は、平面視において、すべて(4つ)の端子部11を含むようにベース開口部9と同一形状に開口されている。すなわち、カバー開口部10は、平面視において、その長手方向両端縁および幅方向両端縁が、ベース開口部9の長手方向両端縁および幅方向両端縁と同一位置となるように形成されている。
これにより、端子部11の上面および両側面が、カバー絶縁層6のカバー開口部10から露出している。
つまり、この端子部11は、その表面(上面、両側面および下面)が、金属支持基板2の金属開口部8、ベース絶縁層3のベース開口部9およびカバー絶縁層6のカバー開口部10から露出するように形成されており、この端子部11は、フライングリードとして形成されている。
そして、この回路付サスペンション基板1では、錫合金層5が、導体パターン4(配線12および端子部11)の上面および各側面(すなわち、幅方向両側面および長手方向両側面)に連続して設けられている。
錫合金層5は、導体パターン4の上面、幅方向両側面および長手方向両側面を浸食するように、形成されている。
具体的には、配線12においては、錫合金層5は、配線12の上面、幅方向両側面および長手方向両両側面に連続して設けられている。
また、端子部11においては、錫合金層5は、端子部11の上面および幅方向両側面に連続して設けられている。また、錫合金層5は、カバー絶縁層6のカバー開口部10の長手方向両端縁と、導体パターン4とが交差する交差部分24を被覆するように、形成されている。
錫合金層5の厚みは、例えば、1.0〜3.0μm、好ましくは、2.0〜3.0μmである。錫合金層5の厚みが上記した範囲を超えると、端子部11における表面抵抗率が過度に高くなる場合がある。錫銅合金層5の厚みが上記した範囲に満たないと、端子部11の強度の向上を図れない場合がある。
なお、錫合金層5の厚みは、TOF−SIMSにより測定することができる。
また、この回路付サスペンション基板1では、端子部11において、錫合金層5の表面に金めっき層7が形成されている。
金めっき層7は、より具体的には、端子部11の上面および両側面に形成される錫合金層5の表面と、端子部11の下面とに、これらに連続して形成されている。金めっき層7の厚みは、例えば、0.2〜5μm、好ましくは、0.5〜3μmである。
次に、本発明の配線回路基板の製造方法の一実施形態としての回路付サスペンション基板の製造方法を、図3〜図4を参照して説明する。
まず、この方法では、図3(a)に示すように、金属支持基板2を用意する。
金属支持基板2を形成する金属材料としては、例えば、ステンレス、42アロイなどが用いられ、好ましくは、ステンレスが用いられる。
次いで、この方法では、図3(b)に示すように、金属支持基板2の上にベース絶縁層3を形成する。
ベース絶縁層3を形成する絶縁材料としては、例えば、ポリイミド、ポリアミドイミド、アクリル、ポリエーテルニトリル、ポリエーテルスルホン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリ塩化ビニル、フッ素樹脂などの合成樹脂が用いられ、好ましくは、感光性の合成樹脂が用いられ、さらに好ましくは、感光性ポリイミドが用いられる。
例えば、感光性ポリイミドを用いて、金属支持基板2の上にベース絶縁層3を形成するには、まず、感光性ポリイミド樹脂前駆体のワニス(感光性ポリアミック酸樹脂溶液)を、金属支持基板2の上面全面に均一に塗布し、例えば、70〜120℃で加熱して乾燥してベース皮膜を形成する。次いで、このベース皮膜を、フォトマスクを介して露光した後、現像し、次いで、これを、例えば、350〜400℃で加熱して硬化(イミド化)することにより、金属支持基板2の上にベース絶縁層3を上記したパターンで形成する。
次いで、この方法では、図3(c)に示すように、ベース絶縁層3の上に、端子部11を有する上記したパターンで導体パターン4を形成する。
導体パターン4を形成する導体材料としては、例えば、銅、ニッケル、金、はんだ、またはそれらの合金などの導体材料が用いられ、好ましくは、銅が用いられる。
導体パターン4は、例えば、アディティブ法、サブトラクティブ法などの公知のパターンニング法により形成する。好ましくは、アディティブ法により形成する。
アディティブ法では、まず、ベース絶縁層3の上面全面に、下地20を形成する。下地20は、スパッタリング、好ましくは、クロムスパッタリングおよび銅スパッタリングにより、クロム薄膜と銅薄膜とを順次積層することにより、形成される。
次いで、この下地20の上面に、上記した導体パターン4のパターンと逆パターンで図示しないめっきレジストを形成した後、めっきレジストから露出する下地20の上面に、例えば、電解めっき、好ましくは、電解銅めっきにより、上記したパターンで、導体パターン4を形成する。その後、めっきレジストおよびそのめっきレジストが積層されていた部分の下地20を除去する。
これにより、導体パターン4を、ベース絶縁層3の上に、端子部11を有する上記したパターンで形成することができる。
次いで、この方法では、図3(d)に示すように、導体パターン4の上面および各側面に錫層21を形成する。
錫層21を形成するには、例えば、無電解錫めっきにより、端子部11を含む導体パターン4の上面および各側面に、錫層21を形成する。
なお、この無電解錫めっきにおいては、導体パターン4が銅からなる場合には、銅と錫との置換により、導体パターン4の表面がエッチングされ、より具体的には、導体パターン4の上面、幅方向両側面および長手方向両側面が浸食されるように、錫層21が形成される。
また、図示しないが、下地20が、クロム薄膜と銅薄膜とが順次積層されるように形成されている場合には、銅と錫との置換により、銅薄膜は浸食される。一方で、クロムと錫とが置換されないため、クロム薄膜は浸食されない。これにより、錫層21は、クロム薄膜の幅方向両端縁および長手方向両端縁の上面に積層されている。
錫層21の厚みは、例えば、0.01〜0.20μm、好ましくは、0.05〜0.15μmである。錫層21の厚みが上記した範囲外であると、錫合金層5の厚みを上記した範囲内に設定することができない場合がある。
次いで、この方法では、図3(e)に示すように、カバー皮膜23を、端子部11の上面および幅方向両側面に形成される錫層21を露出させる上記したパターンで、形成する。
カバー皮膜23は、カバー絶縁層6が形成される前の未硬化の樹脂であって、カバー皮膜23を形成する材料としては、例えば、ベース絶縁層3を形成する絶縁材料と同様のものが用いられる。好ましくは、感光性の合成樹脂が用いられ、さらに好ましくは、感光性ポリイミドが用いられる。
カバー皮膜23を、感光性ポリイミドを用いて形成する場合には、まず、感光性ポリアミック酸樹脂溶液を、導体パターン4および錫層21を含むベース絶縁層3の上面全面に塗布し、例えば、70〜120℃で加熱して乾燥する。次いで、これを、フォトマスクを介して露光した後、現像し、カバー開口部10が形成されるパターンに形成する。これにより、カバー皮膜23を、端子部11の上面および幅方向両側面に形成される錫層21を露出させる上記したパターンで形成することができる。
次いで、この方法では、図3(f)に示すように、形成された未硬化のカバー皮膜23を加熱により硬化させるとともに、錫合金層5を形成する。
錫合金層5を形成する錫合金において、錫と合金を形成する金属材料は、上記した導体パターン4の導体材料であって、好ましくは、銅である。すなわち、錫合金層5を形成する錫合金としては、好ましくは、錫銅合金である。
カバー皮膜23を加熱により硬化させるとともに、錫合金層5を形成するには、例えば、カバー皮膜23が形成された製造途中の回路付サスペンション基板1を、例えば、減圧下、例えば、300〜450℃、好ましくは、350〜400℃で、例えば、60〜300分間、好ましくは、120〜300分間、例えば、大気などの酸素含有雰囲気下、例えば、窒素などの不活性ガス雰囲気下、好ましくは、不活性ガス雰囲気下において、加熱する。
この加熱により、未硬化のカバー皮膜23を硬化させると同時に、導体パターン4の導体材料に対して錫が拡散されるとともに、錫に対して導体パターン4の導体材料が拡散されることにより、錫合金層5が形成される。好ましくは、導体パターン4が銅からなる場合には、銅に対して錫が拡散されるとともに、錫に対して銅が拡散されることにより、錫銅合金層5が形成される。
この錫の拡散では、導体パターン4の上面に形成される錫層21の錫が下側に向かって拡散されるとともに、導体パターン4の幅方向両側面および長手方向両側面に形成される錫層21の錫が幅方向内側および長手方向内側に向かって拡散され、これにより、錫合金層5が、加熱前の錫層21より厚い厚みをもって形成される。
この錫の拡散によって、錫層21は、錫合金層5に置換され、錫層21は実質的に消滅する。
この錫合金層5において、錫濃度、すなわち、錫が拡散される重量割合は、加熱前における錫層21および加熱後の錫合金層5の厚さから算出されるが、錫合金に対して、例えば、0.08〜1.6重量%、好ましくは、0.4〜1.2重量%である。
なお、錫合金層5においては、最表層における錫濃度が最も高く、その最表層から厚さ方向下側、幅方向内側および長手方向内側にいくに従って、錫濃度が低下するように、厚さ方向、幅方向および長手方向に分布をもって、錫が拡散される。
次いで、この方法では、図4(g)に示すように、金属支持基板2に金属開口部8を形成する。
金属開口部8の形成では、例えば、ドライエッチング(例えば、プラズマエッチング)やウェットエッチング(例えば、化学エッチング)などの公知のエッチング法、ドリル穿孔、レーザ加工が用いられ、好ましくは、化学エッチングが用いられる。
次いで、この方法では、図4(h)に示すように、ベース絶縁層3にベース開口部9を形成する。
ベース開口部9の形成では、例えば、ドライエッチング(例えば、プラズマエッチング)やウェットエッチング(例えば、化学エッチング)などの公知のエッチング法、ドリル穿孔、レーザ加工が用いられ、好ましくは、プラズマエッチングが用いられる。
これにより、端子部11と厚み方向において対向する下地20が、金属支持基板2の金属開口部8およびベース絶縁層3のベース開口部9から露出する。
次いで、この方法では、図4(i)に示すように、金属支持基板2の金属開口部8およびベース絶縁層3のベース開口部9から露出する下地20を除去する。
下地20の除去では、例えば、ドライエッチング(例えば、プラズマエッチング)やウェットエッチング(例えば、化学エッチング)などの公知のエッチング法または剥離などが用いられる。好ましくは、剥離が用いられる。
これにより、端子部11の下面が、金属支持基板2の金属開口部8およびベース絶縁層3のベース開口部9から、露出する。
次いで、この方法では、図4(j)に示すように、金めっき層7を、端子部11の上面および両側面に形成される錫合金層5の表面と、端子部11の下面とに、これらに連続するように形成する。
金めっき層7は、例えば、電解金めっきまたは無電解金めっき、好ましくは、電解金めっきにより、形成される。
そして、この回路付サスペンション基板1およびその製造方法では、端子部11を含む導体パターン4の上面および各側面に錫合金層5が形成されているので、端子部11の強度の向上を十分に図ることができる。その結果、接続信頼性の高い回路付サスペンション基板1を得ることができる。
また、この回路付サスペンション基板1は、端子部11における錫合金層5の表面には、金めっき層7が形成されているので、端子部11の強度の向上をより一層図ることができる。
とりわけ、この回路付サスペンション基板1の製造方法では、形成されたカバー皮膜23を加熱により硬化させるとともに、その加熱により、導体材料(好ましくは、銅)に対して錫が拡散された錫合金層(錫銅合金層)5を形成する。つまり、硬化のための加熱と、拡散のための加熱と同時に実施する。その結果、製造工程を簡略化でき、回路付サスペンション基板1を簡易かつ効率的に製造することができる。
さらにまた、この回路付サスペンション基板1では、錫合金層5は、交差部分24を被覆するように形成されている。そのため、端子部11のみならず、交差部分24の近傍における配線12を補強することができる。その結果、交差部分24での応力集中による導体パターン4の断線を防止でき、導体パターン4の強度の向上を図ることができる。
図5は、本発明の配線回路基板の他の実施形態(錫合金層が、端子部の上面および両側面のみに形成される態様)である回路付サスペンション基板の両端部の断面図であって、左側図が長手方向に沿う部分断面図、右側図が幅方向に沿う断面図である。なお、以降の各図において、上記と同様の部材には同一の符号を付し、その説明を省略する。
上記した説明では、未硬化のカバー皮膜23を加熱により硬化させると同時に、錫合金層5を形成したが、例えば、まず、未硬化のカバー皮膜23を加熱により硬化させて、カバー絶縁層6を形成し、その後、錫層21を、無電解錫めっきにより形成し、次いで、加熱により錫を拡散させることにより錫合金層5を形成することもできる。
なお、図5に示すように、この方法により得られる回路付サスペンション基板1では、錫合金層5は、端子部11の表面のみ、すなわち、端子部11の上面および両側面(幅方向両側面)のみに連続して設けられている。
錫合金層5は、端子部11の上面、幅方向両側面を浸食するように、形成されている。
また、錫合金層5は、図5の左側図に示すように、交差部分24より長手方向両外側において、導体パターン4の上面および両側面(図5において図示せず)に形成されている。つまり、錫合金層5の長手方向両端部は、錫の銅に対する拡散によって、交差部分24から長手方向両外側に向かって膨出するように形成されている。これにより、錫合金層5は、長手方向長さが、端子部11(カバー開口部10)の長さより長くなるように、形成されている。
図6は、本発明の配線回路基板の他の実施形態(錫合金層が、端子部の上面、両側面および上面に形成される態様)である回路付サスペンション基板の両端部の断面図であって、左側図が長手方向に沿う部分断面図、右側図が幅方向に沿う断面図である。
上記した説明では、錫合金層5を、端子部11の上面および両側面に設けたが、例えば、さらに、端子部11の下面に設けることもできる。
錫合金層5は、図6に示すように、端子部11の上面、両側面および下面に、これらに連続して形成されている。
錫合金層5は、端子部11の上面、幅方向両側面および下面を浸食するように形成されている。また、端子部11の下面に形成される錫合金層5は、図6の左側図に示すように、その長手方向両端部が、錫の銅に対する拡散によって、交差部分24から長手方向両外側に向かって膨出するように形成されている。
また、金めっき層7は、端子部11の上面、両側面および下面に形成される錫合金層5の表面に、これらに連続して形成されている。
そして、この回路付サスペンション基板1を製造するには、例えば、まず、金属支持基板2を用意し(図3(a)参照)、次いで、ベース絶縁層3を金属支持基板2の上に形成し(図3(b)参照)、次いで、導体パターン4を、ベース絶縁層3の上に上記したパターンで形成し(図3(c)参照)、次いで、錫層21を、導体パターン4の上面および各側面(幅方向両側面および長手方向両側面)に形成する(図3(d)参照)。次いで、カバー絶縁層6を、カバー開口部10が形成されるパターンで形成するとともに、錫層21が形成された製造途中の回路付サスペンション基板1を加熱して、これにより、導体パターン4の表面に、導体材料に対して錫が拡散される錫合金層5を形成する(図3(e)および図3(f)参照)。続いて、金属開口部8を金属支持基板2に形成し(図4(g)参照)、次いで、ベース開口部9をベース絶縁層3に形成し(図4(h)参照)、次いで、金属支持基板2の金属開口部8およびベース絶縁層3のベース開口部9から露出する下地20を除去し(図4(i)参照)、その後、錫層21を、端子部11の下面に形成する。次いで、錫層21が形成された製造途中の回路付サスペンション基板1を加熱して、これにより、導体材料に対して錫が拡散される錫合金層5を、さらに、端子部11の下面に形成する。その後、金めっき層7を、端子部11の上面、両側面および下面に形成される錫合金層5の表面に形成する。
この回路付サスペンション基板1では、錫合金層5が、さらに、端子部11の下面に形成されているので、その端子部11の強度の向上をより一層十分に図ることができる。
また、上記の説明では、本発明の配線回路基板を、金属支持基板2を備える回路付サスペンション基板1として例示して説明したが、本発明の配線回路基板は、これに限定されず、例えば、金属支持基板2を補強層として備えるフレキシブル配線回路基板や、金属支持基板2を備えないフレキシブル配線回路基板などの他の配線回路基板にも広く適用することができる。
以下に実施例および比較例を示し、本発明をさらに具体的に説明するが、本発明は、何ら実施例および比較例に制限されることはない。
実施例1
厚み20μmのステンレス(SUS304)箔からなる金属支持基板を用意した(図3(a)参照)。
次いで、感光性ポリアミック酸樹脂溶液を、金属支持基板の上面全面に均一に塗布し、90℃で加熱して乾燥してベース皮膜を形成した。次いで、このベース皮膜を、フォトマスクを介して露光した後、現像し、その後、これを370℃で加熱して硬化(イミド化)することにより、金属支持基板の上に、上記したパターンで、厚み10μmのポリイミドからなるベース絶縁層を形成した(図3(b)参照)。
次いで、このベース絶縁層の上面全面に、厚み50nmのクロム薄膜および厚み100nmの銅薄膜をスパッタ蒸着法により順次形成することにより、下地を形成した。次いで、この下地の上面に、導体パターンのパターンと逆パターンのめっきレジストを形成した後、電解銅めっきにより、厚み10μmの銅からなる導体パターンを形成した(図3(c)参照)。各配線の幅は、100μmであり、各配線間の間隔は、20μmであった。
次いで、導体パターンの上面、幅方向両側面および長手方向両側面に、無電解錫めっきにより、厚み0.15μmの錫層を形成した(図3(d)参照)。
次いで、感光性ポリアミック酸樹脂溶液を、導体パターンおよび錫層を含むベース絶縁層の上面全面に塗布し、90℃で加熱して乾燥した。次いで、これを、フォトマスクを介して露光した後、現像することにより、長手方向長さが1000μmのカバー開口部が形成されて、錫層が露出されるパターンにカバー皮膜を形成した(図3(e)参照)。
次いで、カバー皮膜が形成された製造途中の回路付サスペンション基板を、減圧下、370℃で、120分間、加熱した。これにより、カバー皮膜を硬化(イミド化)させるとともに、銅に対して錫が拡散される錫銅合金層を形成した(図3(f)参照)。錫銅合金層の厚みは2.5μmであった。なお、錫銅合金層の厚みを、TOF−SIMSにより測定した。
次いで、金属開口部を、金属支持基板を化学エッチングすることにより形成し(図4(g)参照)、次いで、ベース開口部を、ベース絶縁層をプラズマエッチングすることにより形成し(図4(h)参照)、次いで、金属開口部およびベース開口部から露出する下地を、剥離により除去した(図4(i)参照)。
その後、厚み2μmの金めっき層を、電解金めっきにより、端子部の上面および両側面に形成される錫銅合金層の表面と、端子部の下面とに、これらに連続するように形成した(図4(j)参照)。
実施例2
錫層の形成において、錫層の厚みを0.15μmから0.10μmに変更した以外は、実施例1と同様にして回路付サスペンション基板を得た。なお、錫銅合金層の厚みは2.0μmであった。
実施例3
錫層の形成において、錫層の厚みを0.15μmから0.05μmに変更した以外は、実施例1と同様にして回路付サスペンション基板を得た。なお、錫銅合金層の厚みは1.5μmであった。
実施例4
錫層の形成において、錫層の厚みを0.15μmから0.20μmに変更した以外は、実施例1と同様にして回路付サスペンション基板を得た。なお、錫銅合金層の厚みは2.5μmであった。
実施例5
錫層の形成において、錫層の厚みを0.15μmから0.01μmに変更した以外は、実施例1と同様にして回路付サスペンション基板を得た。なお、錫銅合金層の厚みは1.0μmであった。
実施例6
錫層の形成において、錫層の厚みを0.15μmから0.25μmに変更した以外は、実施例1と同様にして回路付サスペンション基板を得た。なお、錫銅合金層の厚みは2.5μmであった。
実施例7
錫層の形成において、錫層の厚みを0.15μmから0.005μmに変更した以外は、実施例1と同様にして回路付サスペンション基板を得た。なお、錫銅合金層の厚みは1.0μmであった。
実施例8
錫層の形成において、錫層の厚みを0.15μmから0.001μmに変更した以外は、実施例1と同様にして回路付サスペンション基板を得た。なお、錫銅合金層の厚みは0.5μmであった。
実施例9
錫層の形成において、錫層の厚みを0.15μmから0.30μmに変更した以外は、実施例1と同様にして回路付サスペンション基板を得た。なお、錫銅合金層の厚みは3.0μmであった。
実施例10
錫層の形成において、錫層の厚みを0.15μmから0.50μmに変更した以外は、実施例1と同様にして回路付サスペンション基板を得た。なお、錫銅合金層の厚みは3.5μmであった。
実施例11
厚み20μmのステンレス(SUS304)箔からなる金属支持基板を用意した(図3(a)参照)。
次いで、感光性ポリアミック酸樹脂溶液を、金属支持基板の上面全面に均一に塗布し、90℃で加熱して乾燥してベース皮膜を形成した。次いで、このベース皮膜を、フォトマスクを介して露光した後、現像し、その後、これを370℃で加熱して硬化(イミド化)することにより、金属支持基板の上に、厚み10μmのポリイミドからなるベース絶縁層を形成した(図3(b)参照)。
次いで、このベース絶縁層の上面全面に、厚み50nmのクロム薄膜および厚み100nmの銅薄膜をスパッタ蒸着法により順次形成することにより、下地を形成した。次いで、この下地の上面に、導体パターンのパターンと逆パターンのめっきレジストを形成した後、電解銅めっきにより、厚み10μmの銅からなる導体パターンを形成した(図3(c)参照)。各配線の幅は、20μmであり、各配線間の間隔は、20μmであった。
次いで、導体パターンの上面、幅方向両側面および長手方向両側面に、無電解錫めっきにより、厚み0.15μmの錫層を形成した(図3(d)参照)。
次いで、感光性ポリアミック酸樹脂溶液を、導体パターンを含むベース絶縁層の上面全面に塗布し、90℃で加熱して乾燥した。次いで、これを、フォトマスクを介して露光した後、現像し、その後、これを370℃で加熱して硬化(イミド化)することにより、長手方向長さが1000μmのカバー開口部が形成されるパターンで、カバー絶縁層を形成した。これと同時に、銅に対して錫が拡散される錫銅合金層を、端子部を含む導体パターンの上面、幅方向両側面および長手方向両側面に、形成した(図3(e)および図3(f)参照)。この錫銅合金層の厚みは、2.5μmであった。
次いで、金属開口部を、金属支持基板を化学エッチングすることにより形成し(図4(g)参照)、次いで、ベース開口部を、ベース絶縁層をプラズマエッチングすることにより形成し(図4(h)参照)、次いで、金属開口部およびベース開口部から露出する下地を、剥離により除去した(図4(i)参照)。
次いで、厚み0.15μmの錫層を、導体パターンの下面に、ベース絶縁層をめっきレジストとする無電解錫めっきにより、形成した。
次いで、錫層が形成された製造途中の回路付サスペンション基板を、370℃で、120分間、加熱した。これにより、銅に対して錫が拡散される錫銅合金層を、さらに、端子部の下面に形成した。錫銅合金層の厚みは2.5μmであった。
その後、厚み2μmの金めっき層を、電解金めっきにより、端子部の上面、両側面および下面に形成される錫銅合金層の表面に、これらに連続するように形成した(図6参照)。
比較例1
錫層を形成しなかった以外は、実施例1と同様にして回路付サスペンション基板を得た。すなわち、この回路付サスペンション基板では、錫銅合金層は形成されず、金めっき層は、端子部の上面、両側面および下面に形成された。
(評価)
1) 接続強度
各実施例および比較例により得られた回路付サスペンション基板の外部側接続端子を、ボンディングツールを用いて、超音波振動を加えることにより、リード・ライト基板の金パッドからなる端子部に接続させた。その後、万能試験機(テンシロン、エー・アンド・デイ社製)により、180度方向に剥離するピール剥離試験を実施し、外部側接続端子の接続強度を測定した。その結果を表1に示す。
2) 表面抵抗
各実施例および比較例により得られた回路付サスペンション基板の外部側接続端子の表面抵抗率を、表面抵抗測定装置(三菱化学(株)製、Hiresta−up MCP−HT450)を用いて、温度25℃、湿度15%で測定した。その結果を表1に示す。
Figure 2008198738
本発明の配線回路基板の一実施形態である回路付サスペンション基板を示す要部平面図である。 図1に示す回路付サスペンション基板の両端部の断面図であって、左側図が長手方向に沿う部分断面図、右側図が幅方向に沿う断面図である。 本発明の配線回路基板の製造方法の一実施形態としての、図2に示す回路付サスペンション基板の製造方法を示す製造工程図であって、(a)は、金属支持基板を用意する工程、(b)は、ベース絶縁層を、金属支持基板の上に形成する工程、(c)は、導体パターンを、ベース絶縁層の上に形成する工程、(d)は、錫層を、端子部を含む導体パターンの上面および側面に形成する工程、(e)は、カバー皮膜を形成する工程、(f)は、未硬化のカバー皮膜を加熱により硬化させるとともに、錫合金層を形成する工程を示す。 図3に続いて、本発明の配線回路基板の製造方法の一実施形態としての、図2に示す回路付サスペンション基板の製造方法を示す製造工程図であって、(g)は、金属開口部を金属支持基板に形成する工程、(h)は、ベース開口部をベース絶縁層に形成する工程、(i)は、下地を除去する工程、(j)は、金めっき層を、端子部における錫合金層の表面と、端子部の下面とに形成する工程を示す。 本発明の配線回路基板の他の実施形態(錫合金層が、端子部の上面および両側面のみに形成される態様)である回路付サスペンション基板の両端部の断面図であって、左側図が長手方向に沿う部分断面図、右側図が幅方向に沿う断面図である。 本発明の配線回路基板の他の実施形態(錫合金層が、端子部の上面、両側面および下面に形成される態様)である回路付サスペンション基板の両端部の断面図であって、左側図が長手方向に沿う部分断面図、右側図が幅方向に沿う断面図である。
符号の説明
1 回路付サスペンション基板
2 金属支持基板
3 ベース絶縁層
4 導体パターン
5 錫合金層(錫銅合金層)
6 カバー絶縁層
7 金めっき層
8 金属開口部
9 ベース開口部
11 端子部
21 錫層
23 カバー皮膜

Claims (10)

  1. 第1絶縁層と、
    前記第1絶縁層の上に形成され、端子部を有する導体パターンと、
    前記第1絶縁層の上に、前記導体パターンを被覆するように形成される第2絶縁層とを備え、
    前記端子部の表面は、前記第1絶縁層および前記第2絶縁層から露出されるように設けられており、
    少なくとも前記端子部の上面および両側面には、錫合金層が形成されていることを特徴とする、配線回路基板。
  2. 前記錫合金層が、さらに、前記端子部の下面に形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の配線回路基板。
  3. 少なくとも端子部における前記錫合金層の表面には、金めっき層が形成されていることを特徴とする、請求項1または2に記載の配線回路基板。
  4. 前記錫合金層の厚みが、1.0〜3.0μmであることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の配線回路基板。
  5. 前記導体パターンが銅から形成され、
    前記錫合金層が、銅に対して錫が拡散されることにより形成される錫銅合金層であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の配線回路基板。
  6. 前記配線回路基板が、回路付サスペンション基板であることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の配線回路基板。
  7. 金属支持基板を用意する工程と、
    前記金属支持基板の上にベース絶縁層を形成する工程と、
    前記ベース絶縁層の上に、端子部を有し、銅から形成される導体パターンを形成する工程と、
    少なくとも前記端子部の上面および両側面に、錫層を形成する工程と、
    前記ベース絶縁層の上に、前記導体パターンを被覆し、かつ、前記端子部の上面および両側面を露出するように、カバー絶縁層を形成する工程と、
    前記錫層を加熱して、銅に対して錫が拡散されることにより形成される錫銅合金層を、少なくとも前記端子部の上面および両側面に形成する工程と、
    前記金属支持基板および前記ベース絶縁層に、前記端子部の下面が露出するように、金属開口部およびベース開口部をそれぞれ形成する工程と
    を備えていることを特徴とする、配線回路基板の製造方法。
  8. 少なくとも端子部における前記錫銅合金層の表面に、金めっき層を形成する工程を備えていることを特徴とする、請求項7に記載の配線回路基板の製造方法。
  9. 前記カバー絶縁層を形成する工程は、
    未硬化の樹脂を積層する工程と、
    積層された未硬化の前記樹脂を加熱により硬化させる工程とを含み、
    未硬化の前記樹脂を加熱により硬化させる工程と、前記錫銅合金層を形成する工程とを同時に実施することを特徴とする、請求項7または8に記載の配線回路基板の製造方法。
  10. 前記錫層の厚みが、0.01〜0.20μmであることを特徴とする、請求項7〜9のいずれかに記載の配線回路基板の製造方法。
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