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JP2008159691A - 窒化物半導体結晶成長基板、窒化物半導体素子および窒化物半導体結晶成長基板の製造方法 - Google Patents

窒化物半導体結晶成長基板、窒化物半導体素子および窒化物半導体結晶成長基板の製造方法 Download PDF

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JP2008159691A
JP2008159691A JP2006344572A JP2006344572A JP2008159691A JP 2008159691 A JP2008159691 A JP 2008159691A JP 2006344572 A JP2006344572 A JP 2006344572A JP 2006344572 A JP2006344572 A JP 2006344572A JP 2008159691 A JP2008159691 A JP 2008159691A
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Hiroaki Ota
裕朗 太田
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Abstract

【課題】パワーデバイスの材料として適したIII族窒化物半導体結晶成長基板およびその製造方法、ならびに、そのIII族窒化物半導体結晶成長基板を用いて形成されるIII族窒化物半導体素子を提供すること。
【解決手段】この電界効果トランジスタは、積層界面がGaN膜2の主面2Aと斜めに交差するように、GaN膜2の主面2A側から順に積層された、N型GaN層6、P型GaN層7およびN型GaN層8を備える窒化物半導体積層構造部5を備えている。また、N型GaN層6、P型GaN層7およびN型GaN層8の各端面は、それぞれGaN膜2の主面2Aに平行な方向に沿って露出する露出面61、露出面71および露出面81となっている。
【選択図】図1

Description

この発明は、III族窒化物半導体を用いた、窒化物半導体結晶成長基板、窒化物半導体素子および窒化物半導体結晶成長基板の製造方法に関する。
従来、パワーアンプ回路、電源回路、モータ駆動回路などには、シリコン半導体を用いたパワーデバイスが用いられている。
しかし、シリコン半導体の理論限界から、シリコンデバイスの高耐圧化、低抵抗化および高速化は限界に達しつつあり、市場の要求に応えることが困難になりつつある。
そこで、高耐圧、高温動作、大電流密度、高速スイッチングおよび小オン抵抗といった特徴を有するGaNデバイスの開発が検討されている(たとえば、非特許文献1参照)。
大久保聡著、「もう光るだけじゃない 機器の進化の裏にGaN」、2006年6月5日、日経エレクトロニクス、p.51−60
これまでに提案されているGaNデバイスは、たとえば、SiC基板の主面に沿って成長させられたGaN層の表面に、さらにN型AlGaN層が成長させられ、このN型AlGaN層の表面近くに、ソース領域(P型領域)およびドレイン領域(P型領域)が形成されている。そして、GaNデバイスは、ソース領域およびドレイン領域の上にソース電極およびドレイン電極がそれぞれ設けられ、N型AlGaN層の表面にゲート絶縁膜を介してゲート電極が設けられることにより、横型構造を成している。
ところが、このような横型構造を成すGaNデバイスは、GaN層の表面付近に現われる2次元電子ガスを通してソース−ドレイン間に電流が流れる、いわゆるノーマリーオン動作となる。
その結果、パワーデバイスにおいて必須とも言えるノーマリーオフ動作を実現することが、必ずしも容易ではないという問題がある。
そこで、この発明の目的は、パワーデバイスの材料として適したIII族窒化物半導体結晶成長基板およびその製造方法を提供することにある。
また、この発明の別の目的は、上記III族窒化物半導体結晶成長基板を用いて形成されるIII族窒化物半導体素子を提供することにある。
上記目的を達成するための請求項1記載の発明は、基層と、積層界面が前記基層の主面と斜めに交差するように、前記基層の主面側から順に積層された、第1導電型の第1III族窒化物半導体層、前記第1導電型とは異なる第2導電型の第2III族窒化物半導体層、および前記第1導電型の第3III族窒化物半導体層を備え、前記第1、第2および第3III族窒化物半導体層の各端面が、前記基層の主面に平行な露出面を有する、窒化物半導体積層構造部と、を含む窒化物半導体結晶成長基板である。
この構成によれば、窒化物半導体結晶成長基板の窒化物半導体積層構造部は、第1、第2および第3III族窒化物半導体層の各端面が基層の主面に平行な方向に沿って露出する、露出面を有している。
そのため、この窒化物半導体結晶成長基板に、たとえば、第1、第2および第3III族窒化物半導体層の各露出面を跨るようにゲート絶縁膜を設け、このゲート絶縁膜を挟んで第2III族窒化物半導体層に対向するようにゲート電極を設け、また、第1III族窒化物半導体層に電気的に接続されるようにソース電極を設け、さらに、第3III族窒化物半導体層に電気的に接続されるようにドレイン電極を設けることにより、横型のMIS(Metal Insulator Semiconductor)型電界効果トランジスタを得ることができる。
また、窒化物半導体積層構造部の積層界面が、基層の主面と斜めに交差する構造とされているので、当該窒化物半導体結晶成長基板を用いて得られる電界効果トランジスタは、ノーマリーオフ動作、すなわち、ゲート電極にバイアスを印加しないときにソース−ドレイン間をオフ状態とする動作を、容易に実現することができる。
また、III族窒化物半導体層によって電界効果トランジスタを構成していることにより、シリコン半導体を用いたデバイスに比較して、高耐圧、高温動作、大電流密度、高速スイッチングおよび小オン抵抗といった特徴を享受することができる。特に、高耐圧で低損失な動作が可能であるから、良好なパワーデバイスを実現することができる。
なお、III族窒化物半導体とは、III族元素と窒素とを化合させた半導体であり、窒化アルミニウム(AlN)、窒化ガリウム(GaN)、窒化インジウム(InN)が代表例である。一般には、AlxInyGa1-x-yN(0≦x≦1、0≦y≦1、0≦x+y≦1)と表すことができる。
たとえば、第1III族窒化物半導体層および第3III族窒化物半導体層をN型とし、第2III族窒化物半導体層をP型として、Nチャネル型のMIS型電界効果トランジスタを構成する場合の動作について説明する。この場合に、ソース−ドレイン間には、ドレイン側が正となるバイアスが与えられる。このとき、第2および第3III族窒化物半導体層の界面のPN接合部には、逆方向電圧が印加されることになるから、これにより、ソース−ドレイン間は遮断状態となる。この状態から、ゲート電極に対して、第1III族窒化物半導体層に対して正となるバイアス電圧を印加すると、第2III族窒化物半導体層において、ゲート電極に対向するゲート絶縁膜付近の領域に領域(チャネル領域)に電子が誘起され、反転チャネルが形成される。この反転チャネルを介して、第1および第3III族窒化物半導体層間が導通し、したがって、ソース−ドレイン間が導通することになる。こうして、ゲート電極に適切なバイアスを与えたときにソース−ドレイン間が導通する一方で、ゲート電極にバイアスを与えないときにはソース−ドレイン間が遮断状態となる。つまり、ノーマリーオフ動作が実現される。
なお、第1および第3III族窒化物半導体層をP型とし、第2III族窒化物半導体層をN型としてPチャネル型電界効果トランジスタを構成する場合は、バイアス電圧の極性が逆となるが、前述の場合と類似の動作となる。
また、請求項2に記載されているように、窒化物半導体結晶成長基板は、基層の主面に形成され、基層の主面の一部を露出させる開口部を有する絶縁膜を備え、窒化物半導体積層構造部が、その開口部から絶縁膜上に至る領域に形成されている構成であってもよい。
また、請求項3に記載されているように、窒化物半導体結晶成長基板は、基層の主面を掘り下げることにより形成された凹部を有し、窒化物半導体積層構造部が、凹部内を含む基層の主面上に形成されている構成であってもよい。
また、請求項4に記載されているように、窒化物半導体結晶成長基板の基層は、III族窒化物半導体からなる半導体基層を含んでいてもよいし、請求項5に記載されているように、III族窒化物半導体とは異なる材料からなる基板を含んでいてもよい。さらにまた、請求項6に記載されているように、窒化物半導体結晶成長基板の基層は、III族窒化物半導体とは異なる材料からなる基板と、その基板に積層されるバッファ層とを含んでいてもよい。基板の上にバッファ層を積層することにより、このバッファ層の上に窒化物半導体積層構造部を良好に再成長させることができる。
また、請求項7記載の発明は、請求項1〜6のいずれか一項に記載の窒化物半導体結晶成長基板と、前記第1、第2および第3III族窒化物半導体層の前記露出面に跨るように形成されたゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜を挟んで前記第2III族窒化物半導体層に対向するように形成されたゲート電極と、前記第1および第3III族窒化物半導体層の一方と電気的に接続されたソース電極と、前記第1および第3III族窒化物半導体層の他方と電気的に接続されたドレイン電極と、を含む窒化物半導体素子である。この構成により、上述した効果を奏する横型のMIS(Metal Insulator Semiconductor)型電界効果トランジスタを実現することができる。
また、請求項8記載の発明は、前記基層が導電性材料からなる導電性基板を含む、請求項1〜6のいずれか一項に記載の窒化物半導体結晶成長基板と、前記第1、第2および第3III族窒化物半導体層の前記露出面に跨るように形成されたゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜を挟んで前記第2III族窒化物半導体層に対向するように形成されたゲート電極と、前記導電性基板および前記第3窒化物半導体層の一方と電気的に接続されたソース電極と、前記導電性基板および前記第3窒化物半導体層の他方と電気的に接続されたドレイン電極と、を含む窒化物半導体素子である。この構成によっても、上述した効果を奏する横型のMIS(Metal Insulator Semiconductor)型電界効果トランジスタを実現することができる。
また、請求項9記載の発明は、基板上にIII族窒化物半導体からなる半導体基層を成長させる半導体基層成長工程と、積層界面が前記半導体基層の主面と斜めに交差するように、第1導電型の第1III族窒化物半導体層、前記第1導電型とは異なる第2導電型の第2III族窒化物半導体層、および前記第1導電型の第3III族窒化物半導体層を、前記半導体基層の主面側から順に積層形成する積層形成工程と、前記第1、第2および第3III族窒化物半導体層を、前記半導体基層の主面に平行な方向に沿って研磨することにより、前記第1、第2および第3III族窒化物半導体層の端面を露出させる研磨工程と、を含む、窒化物半導体結晶成長基板の製造方法である。
この方法により、請求項1に記載されている構造の窒化物半導体結晶成長基板を製造することができる。また、半導体基層を結晶成長させることにより窒化物半導体積層構造部を形成するので、たとえば、請求項7および請求項8に記載されているような窒化物半導体素子を製造する場合においては、第2III族窒化物半導体層の層厚、すなわち、チャネル領域の長さなどを高精度に制御することができる。さらに、各半導体層をエッチングする工程を必要としないので、各半導体層に物理的ダメージを与えることなく窒化物半導体素子を製造することができる。
また、請求項10記載の発明は、前記半導体基層成長工程の後、前記半導体基層の主面に、前記半導体基層の主面の一部を露出させる開口部を有する所定パターンの絶縁膜マスクを形成するマスク形成工程をさらに含み、前記積層形成工程は、前記絶縁膜マスクをマスクとして前記開口部からIII族窒化物半導体を成長させることにより、前記開口部から前記絶縁膜マスク上に至る領域に、前記第1III族窒化物半導体層、前記第2III族窒化物半導体層、および前記第3III族窒化物半導体層を、前記半導体基層の主面側から順に積層形成する工程を含む、請求項9記載の窒化物半導体結晶成長基板の製造方法である。この方法により、請求項2に記載されている構造の窒化物半導体結晶成長基板を製造することができる。
また、請求項11記載の発明は、前記半導体基層成長工程の後、前記半導体基層の主面を掘り下げることにより、前記半導体基層の主面に凹部を形成する凹部形成工程をさらに含み、前記積層形成工程は、前記凹部内の主面を含む前記半導体基層の主面からIII族窒化物半導体を成長させることにより、前記半導体基層の主面上に、前記第1III族窒化物半導体層、前記第2III族窒化物半導体層、および前記第3III族窒化物半導体層を、前記半導体基層の主面側から順に積層形成する工程を含む、請求項5記載の窒化物半導体結晶成長基板の製造方法である。この方法により、請求項3に記載されている構造の窒化物半導体結晶成長基板を製造することができる。
また、請求項12記載の発明は、前記窒化物半導体結晶成長基板を、500℃〜1100℃で熱処理する工程をさらに含む、請求項9〜11のいずれか一項に記載の窒化物半導体結晶成長基板の製造方法である。
この構成によれば、前記第1、第2および第3III族窒化物半導体層の端面を露出させる研磨工程が行なわれた後の窒化物半導体結晶成長基板が、500℃〜1100℃で熱処理される。たとえば、研磨工程を化学的機械研磨法により行ない、その後、上記した熱処理を行なえば、ドライエッチング(異方性エッチング)により研磨工程を行なう場合に比べて、研磨後の端面に残るダメージを少なくすることができ、良好な状態の端面にすることができる。
さらに、請求項13に記載されているように、研磨工程は、化学的機械研磨法により行なってもよい。
以下では、この発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、この発明の第1の実施形態に係る電界効果トランジスタ(窒化物半導体素子)の構造を説明するための図解的な断面図である。
この電界効果トランジスタは、横型構造のMIS型電界効果トランジスタであって、基板1と、この基板1の上に成長させられたGaN膜2(半導体基層)と、このGaN膜2の主面2Aに形成され、この主面2Aの一部を露出させる開口部3を有する絶縁膜マスク4(絶縁膜)と、この絶縁膜マスク4の開口部3から、絶縁膜マスク4の上に至る領域に形成された窒化物半導体積層構造部5とを備えており、これらによって、GaN結晶成長基板16(窒化物半導体結晶成長基板)が構成されている。
窒化物半導体積層構造部5は、積層界面がGaN膜2の主面2Aと斜めに交差するように、GaN膜2の主面2A側から順に積層された、N型GaN層6(第1III族窒化物半導体層)、P型GaN層7(第2III族窒化物半導体層)およびN型GaN層8(第3III族窒化物半導体層)を備えている。また、N型GaN層6、P型GaN層7およびN型GaN層8の各端面は、それぞれGaN膜2の主面2Aに平行な方向に沿って露出する露出面61、露出面71および露出面81となっている。
基板1としては、たとえば、GaN基板、ZnO基板、Si基板、GaAs基板およびSiC基板などの導電性基板、サファイア基板などの絶縁性基板など、III族窒化物半導体とは異なる材料からなる基板を適用することができる。
GaN膜2は、InxAlyGa1-x-yN(0≦x≦1、0≦y≦1、0≦x+y≦1)で表されるIII族窒化物半導体系化合物の一例であり、基板1に積層されるバッファ層としての機能を有している。また、GaN膜2には、ドーパント(N型またはP型)が含まれていてもよいし、含まれていなくてもよい。このGaN膜2を基板1の上に積層することにより、GaN膜2の上に窒化物半導体積層構造部5を良好に再成長させることができる。
基板1としてGaN基板を用い、その表面にGaN膜2を形成すると、基板1とGaN膜2との格子定数が整合するので、GaN膜2の結晶欠陥が少なくなる。そのため、GaN膜2の主面2Aに、さらにN型GaN層6、P型GaN層7およびN型GaN層8を順にエピタキシャル成長させれば、転位欠陥の少ない窒化物半導体積層構造部5を得ることができる。
絶縁膜マスク4は、たとえば、酸化物または窒化物を用いて構成することができる。より具体的には、酸化シリコン(SiO2)、酸化ガリウム(Ga23)、酸化マグネシウム(MgO)、酸化スカンジウム(Sc23)および窒化シリコン(SiN)などを用いて構成することができる。
N型GaN層6の露出面61、P型GaN層7の露出面71およびN型GaN層8の露出面81には、これらの露出面に跨るようにゲート絶縁膜10が形成されており、このゲート絶縁膜10を挟んで、P型GaN層7に対向するようにゲート電極11が形成されている。
ゲート絶縁膜10としては、上記した絶縁膜マスク4と同様の絶縁材料を適用することができる。一方、ゲート電極11としては、たとえば、白金(Pt)、アルミニウム(Al)、ニッケル−金合金(Ni−Au合金)、ニッケル−チタン−金合金(Ni−Ti−Au合金)、パラジウム−金合金(Pd−Au合金)、パラジウム−チタン−金合金(Pd−Ti−Au合金)、パラジウム−白金−金合金(Pd−Pt−Au合金)、ポリシリコンなどの導電性材料を適用することができる。
P型GaN層7においてゲート絶縁膜10付近の領域は、ゲート電極11に対向したチャネル領域12である。チャネル領域12には、ゲート電極11に適切なバイアス電圧が与えられることにより、N型GaN層6とN型GaN層8との間を導通させる反転チャネルが形成される。
窒化物半導体積層構造部5は、GaN膜2の上に、いわゆる横方向エピタキシャル成長(ELO:Epitaxial Lateral Overgrowth)によって形成され、その後、たとえば、化学的機械研磨法(以下、CMP法と表記する。)などの研磨方法により研磨されている。より具体的には、N型GaN層6およびP型GaN層7は、いわゆる縦方向選択エピタキシャル成長によって形成され、N型GaN層8は、いわゆる横方向選択エピタキシャル成長によって形成され、その後研磨されている。
主面がc面(0001)の基板1を用いると、この基板1の上にエピタキシャル成長によって成長させられるGaN膜2は、やはりc面(0001)を主面として形成される。そして、開口部3から露出しているGaN膜2から、たとえば、r面(10-12)が安定となる条件でGaN系化合物半導体の結晶成長を行なうと、このGaN膜2の主面と斜めに交差して形成される窒化物半導体積層構造部5、つまり、N型GaN層6、P型GaN層7およびN型GaN層8は、r面(10-12)を主面として積層されることとなる。
なお、GaN膜2は、その主面2Aがr面(10-12)となるように基板1上に成長させられてもよい。この場合には、それに応じて、N型GaN層6、P型GaN層7およびN型GaN層8は、対応する結晶面を主面として積層されることになる。
そして、N型GaN層6の露出面61にソース電極13が設けられている。これにより、ソース電極13は、N型GaN層6と電気的に接続されることになる。また、N型GaN層8の露出面81にドレイン電極14が設けられている。これにより、ドレイン電極14は、N型GaN層8と電気的に接続されることになる。なお、ソース電極13をN型GaN層8の露出面81に設けてもよく、その場合には、ドレイン電極14は、N型GaN層6の露出面61に設けられる。つまり、ソース電極13がN型GaN層6およびN型GaN層8の一方と電気的に接続され、ドレイン電極14がN型GaN層6およびN型GaN層8の他方と接続される。
ソース電極13は、少なくともAlを含む金属で構成することが好ましく、たとえば、Ti−Al合金で構成することができる。ドレイン電極14もソース電極13と同様に、Alを含む金属で構成することが好ましく、たとえば、Ti−Al合金で構成することができる。Alを含む金属でソース電極13およびドレイン電極14を構成しておくことにより、配線層(図示せず)との良好なコンタクトをとることができる。その他、ソース電極13およびドレイン電極14は、MoもしくはMo化合物(たとえば、モリブデンシリサイド)、TiもしくはTi化合物(たとえば、チタンシリサイド)、またはWもしくはW化合物(たとえば、タングステンシリサイド)で構成してもよい。
次に、この電界効果トランジスタの動作について説明する。
ソース電極13とドレイン電極14との間には、ドレイン電極14側が正となるバイアス電圧が与えられる。これにより、N型GaN層8とP型GaN層7との界面のPN接合には逆方向電圧が与えられ、その結果、N型GaN層6とN型GaN層8との間、すなわち、ソース−ドレイン間は、遮断状態となる。この状態で、ソース電極13とゲート電極11との間に、ゲート電極11側が正となる所定の電圧を与えると、P型GaN層7に対するバイアスがゲート電極11に与えられる。これにより、P型GaN層7のチャネル領域12には、電子が誘起されて、反転チャネルが形成される。この反転チャネルを介して、N型GaN層6とN型GaN層8との間が導通する。こうして、ソース−ドレイン間が導通することになる。すなわち、ゲート電極11に所定のバイアスを与えたときにソース−ドレイン間が導通し、ゲート電極11にバイアスを与えないときにはソース−ドレイン間が遮断状態となる。このようにして、ノーマリーオフ動作が可能となる。
また、窒化物半導体積層構造部5がエピタキシャル成長によって形成されることにより、その内部に、図1に破線で示す転位欠陥15が発生した場合であっても、その転位欠陥15の方向と、ソース−ドレイン間で流れる電流の方向とが異なる(ほぼ垂直である)ため、電界効果トランジスタにおける漏れ電流(リーク電流)の発生を抑制することができる。
図2A〜2Hは、図1の電界効果トランジスタの製造方法を工程順に示す図解的な断面図である。
図1の電界効果トランジスタを製造するに際しては、図2Aに示すように、まず、基板1の上に、横方向選択エピタキシャル成長法により、GaN膜2が形成される(半導体基層成長工程)。なお、GaN膜2をエピタキシャル成長させるときに、N型ドーパントを含める場合には、たとえばSiを用いればよく、P型ドーパントを含める場合には、たとえば、Mg、Cなどを用いればよい。
次に、図2Bに示すように、GaN膜2の上に、たとえば、プラズマ化学気相成長法(プラズマCVD法)により、絶縁膜マスク4の材料である絶縁膜材料17が積層される。そして、この絶縁膜材料17の上に、開口部3に対応する開口部18を有するフォトレジスト24が形成される。より具体的には、まず、絶縁膜材料17の全面にフォトレジスト24が塗布され、フォトリソグラフィによってパターニングされて、開口部3に対応する開口部18を有するフォトレジスト24が形成される。
次に、図2Cに示すように、開口部18から露出する絶縁膜材料17が、たとえば、ドライエッチングによってエッチングされ、残りの絶縁膜材料17の上に残存するフォトレジスト24が溶解除去させられる(マスク形成工程)。これにより、開口部3を有する絶縁膜マスク4が形成される。
次に、図2Dに示すように、開口部3から露出しているGaN膜2の主面2Aから、N型GaN層6が縦方向に選択的にエピタキシャル成長させられ、次いで、そのN型GaN層6の表面から、P型GaN層7が縦方向に選択的にエピタキシャル成長させられる。
より具体的には、GaN系化合物半導体が縦方向に成長しやすい条件(成長温度およびチャンバ内圧力など)で、GaN膜2の露出部分を核として、GaN系化合物半導体の結晶を成長させる。これにより、開口部3から露出しているGaN膜2から、開口部3のパターンに沿って延びる尾根形状のN型GaN層6が成長する。このN型GaN層6は、GaN膜2の主面2Aに対して傾斜した一対の傾斜面6A,6Bを有し、これらが開口部3のパターンに沿って延びる稜線部6Cを形成している。このとき、傾斜面6A,6BはGaN系化合物半導体結晶のr面となっている。つまり、r面が安定となる条件でGaN系化合物半導体の結晶成長を行なうことにより、N型GaN層6の縦方向選択エピタキシャル成長が可能になる。なお、N型GaN層6をエピタキシャル成長させるときのN型ドーパントとしては、たとえば、Siを用いればよい。
そして、P型GaN層7についても、N型GaN層6の場合と同様の方法により、GaN系化合物半導体の結晶成長を行なうことにより、P型GaN層7の縦方向選択エピタキシャル成長が可能になる。なお、P型GaN層7をエピタキシャル成長させるときのP型ドーパントとしては、たとえば、Mg、Cなどを用いればよい。
次に、図2Eに示すように、P型GaN層7から、GaN系半導体層成長部19がGaN膜2の主面2Aに沿う横方向へと選択的にエピタキシャル成長させられる。なお、この実施形態では、図2Dおよび図2Eで示される工程が、この発明の積層形成工程に相当する。
より具体的には、GaN系化合物半導体が横方向に成長しやすい条件(成長温度およびチャンバ内圧力など)で、P型GaN層7からの結晶成長を行う。これにより、尾根形状のP型GaN層7からGaN系半導体層成長部19が横方向に成長し、平坦な頂面を有するGaN系半導体層成長部19が複数形成された状態を経て、図2Fに示すように、さらにこれら複数のGaN系半導体層成長部19の隣接するもの同士が接合して、一体化したN型GaN層8が得られる。なお、N型GaN層8をエピタキシャル成長させるときのN型ドーパントとしては、たとえば、Siを用いればよい。
このようにして得られるN型GaN層6、P型GaN層7およびN型GaN層8は、GaN膜2からの転位を受け継ぐので、図2Fに破線で示すように、その内部に転位欠陥15が生じる。
次に、図2Gに示すように、N型GaN層6、P型GaN層7およびN型GaN層8が、GaN膜2の主面2Aに平行な方向に沿って、CMP法により研磨されて(研磨工程)、N型GaN層6、P型GaN層7およびN型GaN層8の各端面が同一平面上となるように平坦化される。各端面が平坦化されることにより、N型GaN層6、P型GaN層7およびN型GaN層8の各端面が、それぞれGaN膜2の主面2Aに平行な方向に沿って露出する露出面61、露出面71および露出面81となり、窒化物半導体積層構造部5が得られる。これにより、GaN結晶成長基板16が得られる。
その後、このGaN結晶成長基板16が、たとえば、N2雰囲気下500℃〜1100℃の温度で熱処理される。N型GaN層6、P型GaN層7およびN型GaN層8をCMP法により研磨した後、上記した熱処理を行なうことにより、たとえば、ドライエッチング(異方性エッチング)により研磨を行なう場合に比べて、研磨後の各露出面(61、71、81)に残るダメージを少なくすることができ、良好な状態の露出面にすることができる。
そして、図2Hに示すように、N型GaN層6の露出面61、P型GaN層7の露出面71およびN型GaN層8の露出面81に跨るようにゲート絶縁膜10が形成され、このゲート絶縁膜10を挟んで、P型GaN層7に対向するようにゲート電極11が形成される。また、N型GaN層6の露出面61にソース電極13が形成され、N型GaN層8の露出面81にドレイン電極14が形成されることにより、図1に示す構造の電界効果トランジスタを得ることができる。
なお、窒化物半導体積層構造部5を形成するためのエピタキシャル成長法としては、液相エピタキシャル成長、気相エピタキシャル成長または分子線エピタキシャル成長のいずれの方法が適用されてもよい。
また、基板1上にストライプ状に形成された複数の窒化物半導体積層構造部5は、それぞれ単位セルを形成している。複数の窒化物半導体積層構造部5のゲート電極11、ソース電極13およびドレイン電極14は、それぞれ、図示しない位置で共通接続されている。ドレイン電極14は、隣接する窒化物半導体積層構造部5間で共有することができる。
以上のように、この実施形態によれば、GaN結晶成長基板16の窒化物半導体積層構造部5の各積層界面が、GaN膜2の主面2Aと斜めに交差する構造とされている。たとえば、主面2Aがc面(0001)である場合には、窒化物半導体積層構造部5の積層界面は、r面(10-12)となる。そのため、このような構造を成すGaN結晶成長基板16を用いて形成される、この実施形態に係る電界効果トランジスタは、ノーマリーオフ動作、すなわち、ゲート電極11にバイアスを印加しないときにソース−ドレイン間をオフ状態とする動作を、容易に実現することができる。
また、GaNなどのIII族窒化物半導体によって電界効果トランジスタを構成していることにより、シリコン半導体を用いたデバイスに比較して、高耐圧、高温動作、大電流密度、高速スイッチングおよび小オン抵抗といった特徴を享受することができる。特に、高耐圧で低損失な動作が可能であるから、良好なパワーデバイスを実現することができる。 さらに、GaN膜2から結晶成長させることにより窒化物半導体積層構造部5を形成するので、P型GaN層7の層厚、すなわち、チャネル領域12の長さなどを高精度に制御することができる。さらに、各GaN層(6、7、8)をエッチングする工程を必要としないので、各GaN層(6、7、8)に物理的ダメージを与えることなく電界効果トランジスタを製造することができる。
図3は、この発明の第2の実施形態に係る電界効果トランジスタの構造を説明するための図解的な断面図である。この図3において、前述の図1に対応する部分には、図1の場合と同一の参照符号を付して示す。
この実施形態では、GaN膜2の主面2A上に絶縁膜マスク4が形成されておらず、GaN膜2には、主面2AからGaN膜2の膜厚途中までエッチングすることにより、凹部20が形成されている。そして、この凹部20からGaN膜2の上に至る領域に窒化物半導体積層構造部5が形成されている。
窒化物半導体積層構造部5は、積層界面が断面W字状となるように、GaN膜2の主面2A側から順に積層された、N型GaN層6、P型GaN層7およびN型GaN層8を備えている。より具体的には、中央に配置されるP型GaN層7が断面W字形に形成され、このP型GaN層7の外側の領域にN型GaN層6が形成され、内側の領域にN型GaN層8が形成されており、平面視では、N型GaN層6、P型GaN層7、N型GaN層8、P型GaN層7およびN型GaN層6が順にストライプ状となるように形成されている。窒化物半導体積層構造部5がこのように形成されているため、窒化物半導体積層構造部5の各積層界面は、GaN膜2の主面2Aに対して傾斜している。
たとえば、上述したように、GaN膜2を、c面(0001)を主面として形成した後、このGaN膜2から、たとえば、r面(10-12)が安定となる条件でGaN系化合物半導体の結晶成長を行なうと、N型GaN層6とP型GaN層7との積層界面(7A、7B、7Cおよび7D)はr面(10-12)となり、P型GaN層7とN型GaN層8との積層界面(8A、8B、8Cおよび8D)も、やはりr面(10-12)となる。
そして、N型GaN層6、P型GaN層7およびN型GaN層8の各端面は、それぞれGaN膜2の主面2Aに平行な方向に沿って露出する露出面61、露出面71および露出面81となっている。その他の構成は、前述の第1の実施形態の場合と同様である。この構成によっても、前述の第1の実施形態と同様な動作が可能であり、第1の実施形態と同様な効果を得ることができる。
図4A〜4Hは、図3の電界効果トランジスタの製造方法を工程順に示す図解的な断面図である。
図3の電界効果トランジスタを製造するに際しては、図4Aに示すように、まず、基板1の上に、横方向選択エピタキシャル成長法により、GaN膜2が形成される(半導体基層成長工程)。
次に、図4Bに示すように、GaN膜2の上に、凹部20に対応する開口部21を有するフォトレジスト22が形成される。より具体的には、まず、GaN膜2の全面にフォトレジスト22が塗布され、フォトリソグラフィによってパターニングされて、凹部20に対応する開口部21を有するフォトレジスト22が形成される。
次に、図4Cに示すように、開口部21から露出するGaN膜2が、たとえば、ドライエッチングによってエッチングされ、残りのGaN膜2の上に残存するフォトレジスト22が溶解除去させられる(凹部形成工程)。これにより、凹部20を有するGaN膜2が形成される。
次に、図4Dに示すように、凹部20を含むGaN膜2の主面2Aから、N型GaN層6が縦方向に選択的にエピタキシャル成長させられる。このとき、凹部20が形成されている主面2Aからは、凹部20のパターンに沿って延びる相対的に低い尾根形状のN型GaN層6が成長する。この低い尾根形状のN型GaN層6は、GaN膜2の主面2Aに対して傾斜した一対の傾斜面7B,7Cを有している。一方、凹部20が形成されていない主面2Aからは、相対的に高い尾根形状のN型GaN層6が成長する。この高い尾根形状のN型GaN層6は、GaN膜2の主面2Aに対して傾斜した一対の傾斜面7A,7Dを有している。そして、N型GaN層6が成長させられた後、そのN型GaN層6の表面から、P型GaN層7が縦方向に選択的にエピタキシャル成長させられる。
P型GaN層7についても、N型GaN層6と同様に、相対的に低い尾根形状の層と相対的に高い尾根形状の層が成長する。また、相対的に低い尾根形状のP型GaN層7は、GaN膜2の主面2Aに対して傾斜した一対の傾斜面8B,8Cを有しており、相対的に高い尾根形状のP型GaN層7は、GaN膜2の主面2Aに対して傾斜した一対の傾斜面8A,8Dを有している。
次に、図4Eに示すように、P型GaN層7から、GaN系半導体層成長部23がGaN膜2の主面2Aに沿う横方向へと選択的にエピタキシャル成長させられる。なお、この実施形態では、図4Dおよび図4Eで示される工程が、この発明の積層形成工程に相当する。そして、平坦な頂面を有するGaN系半導体層成長部23が複数形成された状態を経て、図4Fに示すように、さらにこれら複数のGaN系半導体層成長部23の隣接するもの同士が接合して、一体化したN型GaN層8が得られる。このようにして得られるN型GaN層6、P型GaN層7およびN型GaN層8は、GaN膜2からの転位を受け継ぐので、図4Fに破線で示すように、その内部に転位欠陥15が生じる。
次に、図4Gに示すように、N型GaN層8の表面側からP型GaN層7の相対的に低い尾根部分に達しない深さまで、N型GaN層6、P型GaN層7およびN型GaN層8が、GaN膜2の主面2Aに平行な方向に沿って、CMP法により研磨されて(研磨工程)、N型GaN層6、P型GaN層7およびN型GaN層8の各端面が同一平面上となるように平坦化される。各端面が平坦化されることにより、N型GaN層6、P型GaN層7およびN型GaN層8の各端面が、それぞれGaN膜2の主面2Aに平行な方向に沿って露出する露出面61、露出面71および露出面81となり、窒化物半導体積層構造部5が得られる。これにより、GaN結晶成長基板16が得られる。その後、このGaN結晶成長基板16が、たとえば、N2雰囲気下500℃〜1100℃の温度で熱処理される。
そして、図4Hに示すように、N型GaN層6の露出面61、P型GaN層7の露出面71およびN型GaN層8の露出面81に跨るようにゲート絶縁膜10が形成され、このゲート絶縁膜10を挟んで、P型GaN層7に対向するようにゲート電極11が形成される。また、N型GaN層6の露出面61にソース電極13が形成され、N型GaN層8の露出面81にドレイン電極14が形成されることにより、図3に示す構造の電界効果トランジスタを得ることができる。
また、基板1上にストライプ状に形成された複数の窒化物半導体積層構造部5は、それぞれ単位セルを形成している。複数の窒化物半導体積層構造部5のゲート電極11、ソース電極13およびドレイン電極14は、それぞれ、図示しない位置で共通接続されている。ソース電極13は、隣接する窒化物半導体積層構造部5間で共有することができる。
また、この実施形態においても、ソース電極13をN型GaN層8の露出面81に設けてもよい。その場合には、ドレイン電極14は、N型GaN層6の露出面61に設けられる。
図5は、この発明の第3の実施形態に係る電界効果トランジスタの構造を説明するための図解的な断面図である。この図5において、前述の図1に示された各部に相当する部分には、図1の場合と同一の参照符号を付して示す。
この実施形態では、GaN膜2が設けられていない構成となっており、基板1の主面1Aには、この主面1Aの一部を露出させる開口部3を有する絶縁膜マスク4が形成されている。そして、窒化物半導体積層構造部5は、この絶縁膜マスク4の開口部3から、絶縁膜マスク4の上に至る領域に形成されている。
この実施形態によれば、GaN結晶成長基板16の窒化物半導体積層構造部5の各積層界面が、基板1の主面1Aと斜めに交差する構造とされている。たとえば、主面1Aがc面(0001)である場合には、窒化物半導体積層構造部5の積層界面は、r面(10-12)となる。その他の構成は、前述の第1の実施形態の場合と同様である。この構成によっても、前述の第1の実施形態と同様な動作が可能であり、第1の実施形態と同様な効果を得ることができる。
この電界効果トランジスタは、図2A〜2Hを参照して説明した方法と類似の方法により作製することができる。この場合において、たとえば、図2Aに示す工程を省略し、図2Bに示す工程において、基板1の上に、絶縁膜材料17を積層し、この絶縁膜材料17の上にフォトレジスト24を形成する。そして、図2Cに示す工程において、フォトレジスト24を除去することにより、絶縁膜マスク4を形成した後、この絶縁膜マスク4の開口部3から窒化物半導体積層構造部5を成長させればよい。その他の工程については、前述の第1の実施形態の場合と同様である。
図6は、この発明の第4の実施形態に係る電界効果トランジスタの構造を説明するための図解的な断面図である。この図6において、前述の図1に示された各部に相当する部分には、図1の場合と同一の参照符号を付して示す。
この実施形態では、基板1が導電性を有する導電性基板25である構成となっている。導電性基板25としては、上述したように、たとえば、GaN基板、ZnO基板、Si基板、GaAs基板およびSiC基板などの基板を適用することができる。また、ソース電極13がN型GaN層6の露出面61の上に設けられておらず、導電性基板25の、GaN膜2が形成される側と反対側の表面25Aのほぼ全域を覆うように、ソース電極13が被着形成されている。その他の構成は、前述の第1の実施形態の場合と同様である。この構成によっても、前述の第1の実施形態と同様な動作が可能であり、第1の実施形態と同様な効果を得ることができる。
この電界効果トランジスタは、図2A〜2Hを参照して説明した方法と類似の方法により作製することができる。この場合において、基板1に代えて導電性基板25を用い、さらに、たとえば、図2Hで示す工程において、ソース電極13をN型GaN層6の露出面61に設けずに、導電性基板25の表面25Aに被着形成すればよい。その他の工程については、前述の第1の実施形態の場合と同様である。なお、電界効果トランジスタが複数形成される場合には、ソース電極13は、複数の窒化物半導体積層構造部5のすべてに対して共通の電極となる。また、ドレイン電極14を導電性基板25の表面25Aに被着形成してもよく、その場合には、ソース電極13は、N型GaN層8の露出面81に設けられる。つまり、ソース電極13が導電性基板25およびN型GaN層8の一方と電気的に接続され、ドレイン電極14が導電性基板25およびN型GaN層8の他方と接続される。
図7は、この発明の第5の実施形態に係る電界効果トランジスタの構造を説明するための図解的な断面図である。この図7において、前述の図1に示された各部に相当する部分には、図1の場合と同一の参照符号を付して示す。
この実施形態では、基板1が設けられていない構成となっている。その他の構成は、前述の第1の実施形態の場合と同様である。この構成によっても、前述の第1の実施形態と同様な動作が可能であり、第1の実施形態と同様な効果を得ることができる。
この電界効果トランジスタは、図2A〜2Hを参照して説明した方法と類似の方法により作製することができる。この場合において、たとえば、図2Gに示す工程後にGaN結晶成長基板16を熱処理した後、基板1をレーザリフトオフ法、CMP(化学的機械的研磨)処理またはエッチング処理などの方法により、除去すればよい。その他の工程については、前述の第1の実施形態の場合と同様である。なお、この実施形態においても、第4の実施形態と同様に、ソース電極13またはドレイン電極14の一方が、GaN膜2の、窒化物半導体積層構造部5が成長させられる側と反対側の表面2Bのほぼ全域を覆うように被着形成されてもよい。
以上、この発明の5つの実施形態について説明したが、この発明はさらに他の形態で実施することもできる。
たとえば、N型GaN層6およびN型GaN層8をそれぞれP型とし、P型GaN層7をN型としてもよい。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
この発明の第1の実施形態に係る電界効果トランジスタの構造を説明するための図解的な断面図である。 図1の電界効果トランジスタの製造方法を工程順に示す図解的な断面図である。 図1の電界効果トランジスタの製造方法を工程順に示す図解的な断面図であって、図2Aの次の工程を示す図である。 図1の電界効果トランジスタの製造方法を工程順に示す図解的な断面図であって、図2Bの次の工程を示す図である。 図1の電界効果トランジスタの製造方法を工程順に示す図解的な断面図であって、図2Cの次の工程を示す図である。 図1の電界効果トランジスタの製造方法を工程順に示す図解的な断面図であって、図2Dの次の工程を示す図である。 図1の電界効果トランジスタの製造方法を工程順に示す図解的な断面図であって、図2Eの次の工程を示す図である。 図1の電界効果トランジスタの製造方法を工程順に示す図解的な断面図であって、図2Fの次の工程を示す図である。 図1の電界効果トランジスタの製造方法を工程順に示す図解的な断面図であって、図2Gの次の工程を示す図である。 この発明の第2の実施形態に係る電界効果トランジスタの構造を説明するための図解的な断面図である。 図3の電界効果トランジスタの製造方法を工程順に示す図解的な断面図である。 図3の電界効果トランジスタの製造方法を工程順に示す図解的な断面図であって、図4Aの次の工程を示す図である。 図3の電界効果トランジスタの製造方法を工程順に示す図解的な断面図であって、図4Bの次の工程を示す図である。 図3の電界効果トランジスタの製造方法を工程順に示す図解的な断面図であって、図4Cの次の工程を示す図である。 図3の電界効果トランジスタの製造方法を工程順に示す図解的な断面図であって、図4Dの次の工程を示す図である。 図3の電界効果トランジスタの製造方法を工程順に示す図解的な断面図であって、図4Eの次の工程を示す図である。 図3の電界効果トランジスタの製造方法を工程順に示す図解的な断面図であって、図4Fの次の工程を示す図である。 図3の電界効果トランジスタの製造方法を工程順に示す図解的な断面図であって、図4Gの次の工程を示す図である。 この発明の第3の実施形態に係る電界効果トランジスタの構造を説明するための図解的な断面図である。 この発明の第4の実施形態に係る電界効果トランジスタの構造を説明するための図解的な断面図である。 この発明の第5の実施形態に係る電界効果トランジスタの構造を説明するための図解的な断面図である。
符号の説明
1 基板
1A 主面
2 GaN膜
2A 主面
3 開口部
4 絶縁膜マスク
5 窒化物半導体積層構造部
6 N型GaN層
7 P型GaN層
8 N型GaN層
10 ゲート絶縁膜
11 ゲート電極
13 ソース電極
14 ドレイン電極
16 GaN結晶成長基板
20 凹部
25 導電性基板
61 露出面
71 露出面
81 露出面

Claims (13)

  1. 基層と、
    積層界面が前記基層の主面と斜めに交差するように、前記基層の主面側から順に積層された、第1導電型の第1III族窒化物半導体層、前記第1導電型とは異なる第2導電型の第2III族窒化物半導体層、および前記第1導電型の第3III族窒化物半導体層を備え、前記第1、第2および第3III族窒化物半導体層の各端面が、前記基層の主面に平行な露出面を有する、窒化物半導体積層構造部と、を含む窒化物半導体結晶成長基板。
  2. 前記基層の主面に形成され、前記基層の主面の一部を露出させる開口部を有する絶縁膜を有し、
    前記窒化物半導体積層構造部は、前記開口部から前記絶縁膜上に至る領域に形成されている、請求項1記載の窒化物半導体結晶成長基板。
  3. 前記基層の主面を掘り下げることにより形成された凹部を有し、
    前記窒化物半導体積層構造部は、前記凹部内を含む前記基層の主面上に形成されている、請求項1記載の窒化物半導体結晶成長基板。
  4. 前記基層は、III族窒化物半導体からなる半導体基層を含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の窒化物半導体結晶成長基板。
  5. 前記基層は、III族窒化物半導体とは異なる材料からなる基板を含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の窒化物半導体結晶成長基板。
  6. 前記基層は、III族窒化物半導体とは異なる材料からなる基板と、前記基板に積層されるバッファ層とを含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の窒化物半導体結晶成長基板。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の窒化物半導体結晶成長基板と、
    前記第1、第2および第3III族窒化物半導体層の前記露出面に跨るように形成されたゲート絶縁膜と、
    前記ゲート絶縁膜を挟んで前記第2III族窒化物半導体層に対向するように形成されたゲート電極と、
    前記第1および第3III族窒化物半導体層の一方と電気的に接続されたソース電極と、
    前記第1および第3III族窒化物半導体層の他方と電気的に接続されたドレイン電極と、を含む窒化物半導体素子。
  8. 前記基層が導電性材料からなる導電性基板を含む、請求項1〜6のいずれか一項に記載の窒化物半導体結晶成長基板と、
    前記第1、第2および第3III族窒化物半導体層の前記露出面に跨るように形成されたゲート絶縁膜と、
    前記ゲート絶縁膜を挟んで前記第2III族窒化物半導体層に対向するように形成されたゲート電極と、
    前記導電性基板および前記第3窒化物半導体層の一方と電気的に接続されたソース電極と、
    前記導電性基板および前記第3窒化物半導体層の他方と電気的に接続されたドレイン電極と、を含む窒化物半導体素子。
  9. 基板上にIII族窒化物半導体からなる半導体基層を成長させる半導体基層成長工程と、
    積層界面が前記半導体基層の主面と斜めに交差するように、第1導電型の第1III族窒化物半導体層、前記第1導電型とは異なる第2導電型の第2III族窒化物半導体層、および前記第1導電型の第3III族窒化物半導体層を、前記半導体基層の主面側から順に積層形成する積層形成工程と、
    前記第1、第2および第3III族窒化物半導体層を、前記半導体基層の主面に平行な方向に沿って研磨することにより、前記第1、第2および第3III族窒化物半導体層の端面を露出させる研磨工程と、を含む、窒化物半導体結晶成長基板の製造方法。
  10. 前記半導体基層成長工程の後、前記半導体基層の主面に、前記半導体基層の主面の一部を露出させる開口部を有する所定パターンの絶縁膜マスクを形成するマスク形成工程をさらに含み、
    前記積層形成工程は、前記絶縁膜マスクをマスクとして前記開口部からIII族窒化物半導体を成長させることにより、前記開口部から前記絶縁膜マスク上に至る領域に、前記第1III族窒化物半導体層、前記第2III族窒化物半導体層、および前記第3III族窒化物半導体層を、前記半導体基層の主面側から順に積層形成する工程を含む、請求項9記載の窒化物半導体結晶成長基板の製造方法。
  11. 前記半導体基層成長工程の後、前記半導体基層の主面を掘り下げることにより、前記半導体基層の主面に凹部を形成する凹部形成工程をさらに含み、
    前記積層形成工程は、前記凹部内の主面を含む前記半導体基層の主面からIII族窒化物半導体を成長させることにより、前記半導体基層の主面上に、前記第1III族窒化物半導体層、前記第2III族窒化物半導体層、および前記第3III族窒化物半導体層を、前記半導体基層の主面側から順に積層形成する工程を含む、請求項9記載の窒化物半導体結晶成長基板の製造方法。
  12. 前記窒化物半導体結晶成長基板を、500℃〜1100℃で熱処理する工程をさらに含む、請求項9〜11のいずれか一項に記載の窒化物半導体結晶成長基板の製造方法。
  13. 前記研磨工程を、化学的機械研磨法により行なう、請求項9〜12のいずれか一項に記載の窒化物半導体結晶成長基板の製造方法。
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