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JP2007062470A - 操舵装置 - Google Patents

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JP2007062470A
JP2007062470A JP2005248813A JP2005248813A JP2007062470A JP 2007062470 A JP2007062470 A JP 2007062470A JP 2005248813 A JP2005248813 A JP 2005248813A JP 2005248813 A JP2005248813 A JP 2005248813A JP 2007062470 A JP2007062470 A JP 2007062470A
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steering wheel
steering
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occupant
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JP2005248813A
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Inventor
Kazuaki Bito
和彰 尾藤
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Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
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Publication date
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Priority to US11/505,368 priority patent/US20070046013A1/en
Priority to DE102006040396A priority patent/DE102006040396B4/de
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Abstract

【課題】車両後方側からステアリングホイールに加えられる衝撃を装置構成の小型化を図りつつ効率よく吸収することが可能な操舵装置を提供する。
【解決手段】ステアリングホイール12を、車両のリンフォース17に固定されたブラケット18に対して、車両の前後方向に沿って延びるロッド15等を介して相対移動可能に取着する。ロッド15の受け部48とブラケット18との間に蛇腹状部材16を介装して、衝突等で車両に前方から外力が作用したことに伴い前方側に移動する乗員Pによってステアリングホイール12に車両後方側から所定の衝撃が加えられた時には、蛇腹状部材16を車両の前後方向に沿って収縮させることにより、その衝撃力を吸収するようにする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両の操舵装置に関する。より詳しくは、車両後方側からステアリングホイールに加えられる衝撃を吸収する衝撃吸収手段を備える操舵装置に関する。
従来より、この種の操舵装置としては、車両の転舵輪とステアリングホイールとの間を動力伝達可能に連結するべく、ステアリングホイールと車両側の固定部との間に斜状に配置されたコラムシャフトの途中に、例えば蛇腹状部材からなる衝撃吸収手段を配設したものが知られている。このような操舵装置では、衝突時など車両に前方から外力が作用したときに、その外力に対する反動で前方側へ身体が移動する乗員によりステアリングホイールに車両後方側から加えられる衝撃によって、蛇腹状部材が収縮するように変形される。そして、この蛇腹状部材の収縮変形によって、乗員がステアリングホイールに加える衝撃力が吸収され、乗員の保護が図られるようになっている(特許文献1参照)。
特開平9−254793号公報
ところで、車両が衝突するなどして、車両に前方から外力が加えられたとき、乗員は車両の前方に向かってほぼ水平に移動し、その移動途中にステアリングホイールに対して車両前方側への衝撃を加え、その衝撃力を受けて蛇腹状部材は収縮することになる。
この点、前記従来構成の操舵装置では、蛇腹状部材が斜状に配置されたコラムシャフトの軸線上に配置されており、蛇腹状部材がその軸線方向に収縮するため、衝撃の吸収方向はコラムシャフトの軸線方向に沿うことになる。
このため、前記従来構成の操舵装置では、乗員によりステアリングホイールに加えられる衝撃の方向と蛇腹状部材による衝撃の吸収方向とにずれが生じることがあり、衝撃吸収手段における衝撃吸収効率を向上させる点に改良の余地があった。また、そのように蛇腹状部材が斜状に配置された従来構成の操舵装置において、その蛇腹状部材によって衝撃を十分に吸収するためには、乗員の移動距離に比べて蛇腹状部材の収縮長さを長くする必要がある。したがって、限られた配置スペースの中で、蛇腹状部材が大型化するため、衝撃吸収手段の配置の自由度を向上させる点にも改良の余地があった。
本発明は、このような従来技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、車両後方側からステアリングホイールに加えられる衝撃を装置構成の小型化を図りつつ効率よく吸収することが可能な操舵装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の操舵装置の発明は、車両側の固定部にステアリングホイールがステアリングホイール支持機構を介して支持されると共に、前記ステアリングホイールに車両後方側から加えられる衝撃を吸収する衝撃吸収手段が前記ステアリングホイールと車両側の剛体部との間に介装された操舵装置において、前記衝撃吸収手段は、前記ステアリングホイールに車両後方側から加えられる衝撃を前記ステアリングホイールと前記車両側の剛体部との間で車両の前後方向に沿って収縮することにより吸収する構成とされていることを要旨とする。
この構成によれば、ステアリングホイールに加えられる衝撃の方向と、衝撃吸収手段による衝撃の吸収方向とを一致させることができて、衝撃を効率よく吸収することが可能となる。このため、衝撃吸収手段における衝撃吸収のためのストロークを短くすることができ、衝撃吸収手段の小型化を図ることができる。
請求項2に記載の操舵装置の発明は、請求項1に記載の発明において、前記ステアリングホイールに衝撃が加えられたときに、前記車両の乗員に対する前記ステアリングホイールの少なくとも一部の対向状態を変更する対向状態調整手段を有することを要旨とする。
この構成によれば、ステアリングホイールにおいて、乗員に対する少なくとも一部の対向状態を適宜調整することで、進入してくる乗員を受け止める面積を大きくすることができて、乗員の保護性能を向上させることが可能となる。
請求項3に記載の操舵装置の発明は、請求項2に記載の発明において、前記対向状態調整手段が、前記車両の乗員に対する前記ステアリングホイールの少なくとも一部の対向状態を変更した後、前記衝撃吸収手段が前記ステアリングホイールに加えられる衝撃を前記車両の前後方向に沿って収縮することにより吸収するものであることを要旨とする。
この構成によれば、ステアリングホイールにおいて乗員を受け止める面積を拡大した上で、ステアリングホイールに加えられる衝撃を吸収することができて、乗員の保護性能をさらに高めることが可能となる。
請求項4に記載の操舵装置の発明は、請求項2に記載の発明において、前記対向状態調整手段が、前記車両の乗員に対する前記ステアリングホイールの少なくとも一部の対向状態を変更するのと同時に、前記衝撃吸収手段が前記ステアリングホイールに加えられる衝撃を前記車両の前後方向に沿って収縮することにより吸収するものであることを要旨とする。
この構成によれば、ステアリングホイールにおける乗員を受け止める面積を拡大しつつ、ステアリングホイールに加えられる衝撃を吸収することができて、その衝撃を一層迅速に吸収することが可能となる。
請求項5に記載の操舵装置の発明は、請求項3または4に記載の発明において、前記ステアリングホイール支持機構を構成する機構部材のうち前記ステアリングホイールと前記衝撃吸収手段との間に位置する機構部材は、前記ステアリングホイールに車両後方側から加えられる衝撃によっては変形することのない所定の剛性を有しており、前記衝撃吸収手段が車両の前後方向に沿って収縮する際には、各々の形状を保持した状態で車両の前後方向に沿って移動することを要旨とする。
この構成によれば、衝撃吸収時において、対向状態調整手段によって調整されたステアリングホイールの乗員に対する対向状態がそのまま保持されるため、乗員の保護性能を高く保つことが可能となる。
請求項6に記載の操舵装置の発明は、請求項1〜5のうちいずれか一項に記載の発明において、前記ステアリングホイールの操作状態を検出する操作状態検出手段と、その操作状態検出手段の検出結果に基づいて、前記車両の転舵状態を決定する制御手段を有することを要旨とする。
ステアバイワイヤ方式の操舵装置では、コラムシャフトが存在しない。本発明は、このようなステアバイワイヤ方式の操舵装置にも特に好適に採用することが可能である。また、ステアバイワイヤ方式の装置では、コラムシャフトが存在しない分、衝撃吸収手段の配設位置についても、その自由度を向上させることが可能となる。
本発明によれば、車両後方側からステアリングホイールに加えられる衝撃を装置構成の小型化を図りつつ効率よく吸収することが可能な操舵装置を提供することができる。
(第1実施形態)
以下、本発明を車両の操舵装置に具体化した第1実施形態を図1〜図4に基づいて詳細に説明する。
図1(a)に示すように、操舵装置11は、ステアリングホイール12と、ステアリングシャフト13と、ステアリング装置14と、ロッド15と、衝撃吸収手段としての蛇腹状部材16と、車両の一部を構成するリンフォース17に支持される固定部及び剛体部としてのブラケット18とからなっている。なお、本実施形態では、ステアリングシャフト13、ステアリング装置14、及びロッド15が、それぞれステアリングホイール支持機構を構成する機構部材に相当する。
図2に示すように、ステアリング装置14は、ステアバイワイヤ方式が採用されており、ステアリングホイール12の回転角を、ステアリングシャフト13を介して検出する操作状態検出手段としての回転角センサ21を装備している。回転角センサ21は、制御手段としてのステアバイワイヤ制御装置22内のステアバイワイヤECU(ステアバイワイヤ電子制御装置)23に通信可能に接続されている。
ステアバイワイヤECU23は、CPU、ROM、RAM、タイマ、インターフェースなどからなるマイクロコンピュータを主要構成部品としている。ステアバイワイヤECU23は、回転角センサ21の検出信号に応じて転舵角を決定し、この転舵角を反映するように、図示しない車両の転舵輪(例えば車両の前輪)を所定量回動させる図示しない転舵アクチュエータの作動を制御する。
また、ステアバイワイヤ制御装置22には、反力アクチュエータECU(反力アクチュエータ電子制御装置)24が装備されている。この反力アクチュエータECU24は、CPU、ROM、RAM、タイマ、インターフェースなどからなるマイクロコンピュータを主要構成部品とし、ステアリング装置14内に装備された反力アクチュエータ25に接続されている。そして、反力アクチュエータECU24は、乗員P(図1(a)参照)によるステアリングホイール12の回転操作に対して所定の反力を発生させるべく反力アクチュエータ25の作動を制御する。
ここで、ステアリング装置14は、ステアバイワイヤ方式を採用しているため、ステアリングホイール12と転舵輪とが、例えばラックアンドピニオンのような機構を介して機械的に結合されていない。このため、反力アクチュエータECU24は、ステアバイワイヤECU23から出力される転舵角情報に基づいて、ステアリングホイール12にステアリングシャフト13を介して仮想的な反力が発生するように、反力アクチュエータ25の作動を制御する。
次に、ステアリングホイール12について、詳細に説明する。
図3及び図4に示すように、本実施形態のステアリングホイール12は、円環状のリム部61と、リム部61の中央に配置される、主として軟質合成樹脂材(例えば発泡ポリウレタン)よりなるパッド部62と、リム部61から延びる四本のスポーク部63A,63B,63C,63Dとを備えている。また、リム部61は、例えば鋼管からなるリム部芯金64とそれを被覆する被覆体65aとにより構成され、スポーク部63A〜63Dは、スポーク部芯金66A,66B,66C,66Dとそれらを被覆する被覆体65bとにより構成されている。
前記リム部芯金64及びスポーク部芯金66A〜66Dは、マグネシウム合金により一体的にダイカスト成形されている。また、被覆体65a,65bは、上記パッド部62と同様、軟質合成樹脂材により形成されている。上記のステアリングホイール12は、ステアリングシャフト13に接続されるボス部67に固定されており、全体としてアッセンブリを構成している。
前記パッド部62の下方には、被覆体65bにて囲まれた収納空間68が形成され、その収納空間68にはエアバッグ装置69が配設されている。エアバッグ装置69は、折り畳まれて収納された袋状のエアバッグ70と、同エアバッグ70に膨張用のガスを供給するためのインフレータ71と、リングリテーナ72と、これらエアバッグ70、インフレータ71、及びリングリテーナ72を保持固定するバッグホルダ73とから構成されている。バッグホルダ73は、例えば図3に示すように、ボルト74及びナット75によりスポーク部芯金66A,66B等に対し固定されている。
次に、ステアリングホイール12の取付構造の詳細について説明する。
図3及び図4に示すように、ステアリングシャフト13の最先端部には、所定数(一般には、約30個)の歯を有するセレーション76が形成され、その上下方向中央部分には環状溝77が形成されている。また、ボス部67は、板状のボスプレート78と、該プレート78の中央部の透孔78a内周に溶接固定された鋼鉄製の筒状部79と、その上部において平面略C字状に形成されたヨーク部80と、前記ボスプレート78から運転者側のスポーク部芯金66C,66Dの方に延びるように一体形成された連結部81C,81Dとを備えている。なお、ボス部67を構成する各部材(ボスプレート78及び連結部81C,81D等)は、鉄を主成分とする素材によって構成されている。
前記C字状となったヨーク部80は、前記連結部81C,81Dの基端、すなわち、ボスプレート78よりも上側に突出しており、その略先端部分には、それぞれボルト孔82が形成されている。また、そのうち一方のボルト孔82には雌ねじが形成されている。さらに、筒状部79の内周面には、前記ステアリングシャフト13のセレーション76に対応するセレーション83が形成されている。そして、これらのセレーション76,83同士が噛み合うようにして、ステアリングシャフト13の先端にボス部67の筒状部79が嵌め込まれている。
さらに、ヨーク部80のボルト孔82にはボルト84が挿通され、特に前記雌ねじを有するボルト孔82に対し螺着されている。これにより、セレーション76,83同士がより強固に噛み合うとともにヨーク部80が締めつけられる。このため、ステアリングシャフト13に対するステアリングホイール12の相対回動が規制される。また、これとともに、ボルト84の軸部が前記環状溝77に嵌め込まれる。このため、ステアリングホイール12の上下方向(ステアリングシャフト13の軸方向)の動きも規制されている。また、前記ボスプレート78の車両前方側の端縁部分及び連結部81C,81Dの端縁部分は、前記スポーク部芯金66A〜66D内に埋設されており、この埋設により、ボス部67及びスポーク部芯金66A〜66D間が連結されている。
また、図3及び図4に示すように、前記ボス部67における連結部81C,81Dの途中には、それぞれ対向状態調整手段として機能する折曲部85C,85Dが設けられており、これらはいずれもセルフアライニング機構を構成している。すなわち、図4に示すように、衝突時等に車両後方側からステアリングホイール12(特に、リム部61)に乗員Pの身体が接触するなどして衝撃(応力)が加えられた場合には、ステアリングホイール12の乗員Pに対する対向状態を変更するように、連結部81C,81Dが折曲部85C,85Dを変形中心にして折れ曲がるようになっている。
この場合、ステアリングホイール12は、円環状をなすリム部61によって形成される円形の仮想平面Qがステアリングシャフト13の軸方向と直交する斜めの状態から図4に一点鎖線で示すように上下方向に沿う鉛直の状態となるように起き上がることで、車両の前方に向けて移動しようとする乗員Pの身体とほぼ平行な状態となる。そして、ステアリングホイール12は、前記リム部61の仮想平面Qが乗員Pに対してほぼ平行となるように、その乗員Pに対する対向状態を変更された後、リム部61の仮想平面Q全体で車両の前方に向けて移動しようとする乗員Pの身体を受け止めることになる。
また、本実施形態では、前記ヨーク部80のボルト孔82は操舵基準状態においてリム部芯金64の中心(すなわち、ステアリングシャフト13)よりも車両前方側に位置している。そのため、ヨーク部80に螺着されるボルト84は、操舵基準状態において車両前方側に設けられることとなり、運転者側にはボルト84が存在しないこととなっている。
次に、この操舵装置11の車両に対する支持構成について説明する。
図1(a)に示すように、ステアリングホイール12は、ステアリングシャフト13を介して、ステアリング装置14に連結されている。ステアリング装置14における車両前方側面には、ロッド15が突設されている。ロッド15は、車両の左右方向に延びるように配設されたリンフォース17に固定されたブラケット18に対して、相対移動可能に挿通されている。ロッド15は、車両の前後方向に沿って車両の接地面に対して平行をなすように配置されている。ロッド15の中央部には円盤状の受け部48が形成されており、ロッド15の受け部48とブラケット18との間には蛇腹状部材16が介装されている。ここで、ステアリングホイール12のボス部31とステアリングシャフト13とステアリング装置14の構成部材とロッド15とは、いずれも剛性材料で形成されており、衝突時などにおいてステアリングホイール12に車両の後方側から所定の衝撃が加えられても、その衝撃によっては変形されることがないようになっている。
次に、本実施形態の操舵装置11の作用について説明する。
まず、車両が衝突するなどして、車両の前方より所定値を超える衝撃が加えられると、図1(b)に示すように、ステアリングホイール12のパッド部47内に収納されたエアバッグ70が膨張展開される。乗員Pは、車両前方よりの衝撃により、車両の前方へと移動し、膨張展開されたエアバッグ70により受け止められる。
このとき、乗員Pの身体等が、直接または膨張展開されたエアバッグ70を介してステアリングホイール12のリム部61に接触するような場合には、乗員Pがエアバッグ70に進入する際の衝撃により、ボス部67の連結部81D,81Dが折曲部85C,85Dを中心に変形する。これにより、ステアリングホイール12のリム部61が進入してくる乗員Pとほぼ平行な状態で対向するように変形することになり、乗員Pがリム部61の一部において集中的に接触することが回避され、乗員Pに対する保護が有効に図られる。
このようにステアリングホイール12の乗員Pに対する対向状態が変更された後、その乗員Pによってステアリングホイール12に車両の後方側から加えられた衝撃は、ステアリングシャフト13、ステアリング装置14及びロッド15を介して、蛇腹状部材16に伝達される。そして、ロッド15は、ブラケット18により車両の前後方向に沿って案内された状態で、ブラケット18に前端側を当接させた蛇腹状部材16を車両の前後方向に沿って収縮させながら車両の前方へと移動する。そして、この蛇腹状部材16の収縮によって、ステアリングホイール12に加えられた衝撃が吸収される。
従って、本実施形態によれば以下の効果が発揮される。
(1)この操舵装置11では、蛇腹状部材16が、車両の前後方向に沿って収縮することにより、乗員Pによって車両後方側からステアリングホイール12に加えられる衝撃を吸収するようになっている。このため、車両の衝突等に伴い前方に向けて移動する乗員によってステアリングホイール12に加えられる衝撃の方向と、蛇腹状部材16による衝撃の吸収方向とを一致させることができる。従って、衝撃を効率よく吸収することができ、蛇腹状部材16における衝撃吸収のためのストロークを短くすることができる。そして、蛇腹状部材16の小型化、ひいては操舵装置11の小型化を図ることができる。
(2)この操舵装置11では、ステアリングホイール12に衝撃が加えられた場合に、その衝撃(応力)を受けてステアリングホイール12におけるリム部61の車両の乗員Pに対する対向状態を変更する折曲部85C,85Dをボス部67の連結部81C,81Dに有している。そして、円環状をなすリム部61で形成される円形の仮想平面Qが乗員Pの身体とほぼ平行な対向状態(鉛直の状態)となり、そのリム部61の仮想平面Q全体で車両の前方に向けて移動しようとする乗員Pの身体を受け止めるようになる。このため、ステアリングホイール12において、進入してくる乗員Pを受け止める面積を大きくすることができて、乗員Pの保護性能を向上させることができる。
(3)この操舵装置11では、車両の乗員Pに対するステアリングホイール12の対向状態を変更した後、蛇腹状部材16が車両の前後方向に沿って収縮するようになっている。このため、ステアリングホイール12において乗員Pを受け止める面積を拡大した上で、ステアリングホイール12に加えられる衝撃を吸収することができて、乗員Pの保護性能をさらに高めることができる。
(4)この操舵装置11では、ステアリングホイール12のボス部67と蛇腹状部材16との間の構成部材は、所定の剛性を有しており、蛇腹状部材16による衝撃吸収に際して、形状を保持した状態で移動するようになっている。このため、蛇腹状部材16による衝撃吸収時において、ステアリングホイール12を、乗員Pに対して調整された対向状態のままで保持することができて、乗員Pの保護性能を高く保つことができる。
(5)この操舵装置11は、ステアバイワイヤ方式の操舵装置となっている。このため、長尺のコラムシャフトが存在しない分、蛇腹状部材16の配設位置についても、その自由度を向上させることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態の操舵装置について、前記第1実施形態とは異なる部分を中心に図5及び図6に基づいて説明する。
この第2実施形態の操舵装置11では、図5(a)に示すように、ステアリングホイール12は、ステアリングシャフト13に接続されるボス部31と、ボス部31を取り囲むように配設されるリム部32と、リム部32とボス部31との間を連結する第1及び第2スポーク芯金33,34とを備えている。リム部32は、鉄製の丸棒により円環状に形成されているうえ、前記第1及び第2スポーク芯金33,34との接合領域を除く所定の位置に対向状態調整手段の一部を構成する縊れ部35を有しており、当該縊れ部35が車両の衝突時等に変形して乗員Pの保護を図るようになっている。
第1及び第2スポーク芯金33,34はいずれも、鉄製の丸棒により形成されているうえ、ボス部31とリム部32との間を略放射状に連結するように配設されている。ステアリングホイール12の中央部には、第1及び第2スポーク芯金33,34の内端部と、ボス部31との接合領域をダイカスト成形にて被覆するボス部接合部36が設けられている。また、ステアリングホイール12の外周部には、第1スポーク芯金33の外端部とリム部32との接合領域をダイカスト成形にて被覆する第1リム部接合部37が設けられるとともに、第2スポーク芯金34の外端部とリム部32との接合領域をダイカスト成形にて被覆する第2リム部接合部38がそれぞれ設けられている。
第1スポーク芯金33の長手方向の中央部には、対向状態調整手段の一部を構成する第1内側湾曲部39a及び第1外側湾曲部39b(図5(b)参照)がそれぞれ設けられている。第2スポーク芯金34の長手方向の中央部には、対向状態調整手段の一部を構成する第2内側湾曲部40a及び第2外側湾曲部(図示略)がそれぞれ設けられている。また、第1及び第2内側湾曲部39a,40a並びに第1外側湾曲部39b及び第2外側湾曲部は、いずれも第1または第2スポーク芯金33,34を湾曲させることによって形成されている。これら第1及び第2内側湾曲部39a,40a並びに第1外側湾曲部39b及び第2外側湾曲部は、車両の衝突時等に乗員Pの身体が、直接または膨張展開されたエアバッグ70(図6参照)を介してリム部32に接触するような場合に、縊れ部35と協動しながら所定の変形様式で変形し、乗員Pに対する保護を図るようになっている。
第1内側湾曲部39aは第1スポーク芯金33の中央部を車両前方側へと膨出するように変形させるための変形中心として機能し、第2内側湾曲部40aは第2スポーク芯金34の中央部を車両外側方へと膨出するように変形させるための変形中心として機能する。第1外側湾曲部39bは、第1スポーク芯金33の中央部を上方へと膨出するように変形させるための変形中心として機能する。同様に、第2外側湾曲部は、第2スポーク芯金34の中央部を上方へと膨出するように変形させるための変形中心として機能する。
図5(a)に示すように、第1及び第2スポーク芯金33,34の長手方向の中央部には、鉄板を所定形状に折り曲げることにより平面視T字状及び側面視T字状をなすように形成された第1及び第2インサート部材42,43が固設されている。なお、第2インサート部材43は、第1インサート部材42と同様の構成となっているため、ここでは第1インサート部材42についてのみ、その構成を説明する。
図5(b)に示すように、第1インサート部材42は、第1スポーク芯金33に沿うように直線状に延びる支持部44と、同第1スポーク芯金33にほぼ直交するように配設される形状保持部45とを備えている。
支持部44の基端部には、円弧状に切り欠かれた切欠き部が設けられている。この切欠き部は、第1スポーク芯金33の上端部の形状に対応するように形成されている。この切欠き部は、第1スポーク芯金33に係止した状態で溶接されることにより、第1インサート部材42を第1スポーク芯金33に固着するようになっている。また、支持部44の中央部及び先端部は、第1スポーク芯金33の上方において当該第1スポーク芯金33とほぼ平行に延設されている。
形状保持部45は、第1スポーク芯金33の上方及び両側方を取り囲みつつ、該第1スポーク芯金33とは所定距離だけ離間して、第1外側湾曲部39bとほぼ対応する位置に配設されている。一方、切欠き部と第1スポーク芯金33との接合(溶接)は、第1外側湾曲部39bよりもステアリングホイール12の外方位置で行われている。
図5(a)に示すように、このステアリングホイール12はさらに、リム部32全体並びに第1及び第2スポーク芯金33,34の外端部を被覆するグリップ部46と、ボス部31の上方を被覆するパッド部47とを備えている。なお、これらグリップ部46とパッド部47とは別部材にて構成されている。パッド部47は、合成樹脂により有蓋無底長四角筒状に形成されており、ボス部接合部36の上面に設けられ、エアバッグ70を折り畳み状態で収容する運転席側エアバッグモジュール(図示略)の上方を被覆するように配設される。
グリップ部46は、リム部32並びに第1及び第2スポーク芯金33,34の外端部を軟質樹脂にて被覆することにより略円環状に形成され、握り易さ及び滑り止め性能を向上させてステアリングホイール12の操作性を高めている。このグリップ部46は、リム部32の周囲を被覆する円環状のリム被覆部46aと、第1及び第2スポーク芯金33,34の外端部の周囲を被覆するスポーク被覆部46bとから構成されている。
図5(b)に示すように、スポーク被覆部46bは、ボス部31からリム部32へと延びる第1及び第2スポーク芯金33,34のリム側に形成されている。即ち、このスポーク被覆部46bは、第1及び第2スポーク芯金33,34の長手方向の中央部から外端部にかけて形成されている。このスポーク被覆部46bの内端部(ボス部31側)は、第1インサート部材42の形状保持部45に沿うように形成されている。
以上説明した第2実施形態の操舵装置11においても、車両が衝突するなどして、車両の前方より所定値を超える衝撃が加えられた場合には、図6に示すように、その衝撃により乗員Pが車両の前方へと移動し、展開膨張したエアバッグ70により受け止められる。そして、その際に、乗員Pの身体等が、直接または膨張展開されたエアバッグ70を介してステアリングホイール12のリム被覆部46aに接触するような場合には、乗員Pがエアバッグ70に進入する際の衝撃より、リム部32が縊れ部35を中心に変形する。さらに、第1及び第2スポーク芯金33,34が、第1及び第2内側湾曲部39a,40a並びに第1外側湾曲部39b及び第2外側湾曲部を中心に変形する。
ここで、第1及び第2内側湾曲部39a,40aは車両後方側(乗員Pに近い側)に位置するリム部32が車両前方側へ向かう方向に変形するのを容易にし、第1外側湾曲部39b及び第2外側湾曲部はリム部32が下方に変形されるのを容易にする。これにより、リム部32の下方部分(ステアリングホイール12の一部)が進入してくる乗員Pとほぼ平行な状態で対向するように変形することになり、乗員Pがリム部32の一部において集中的に接触することが回避され、乗員Pに対する保護が有効に図られる。
そして、このようにステアリングホイール12の一部の乗員Pに対する対向状態が変更された後は、第1実施形態の場合と同様に、乗員Pによってステアリングホイール12に車両の後方側から加えられた衝撃が、ステアリングシャフト13、ステアリング装置14及びロッド15を介して、蛇腹状部材16に伝達される。そして、蛇腹状部材16が車両の前後方向に沿って収縮しながら車両の前方へと移動することによって、ステアリングホイール12に加えられた衝撃が吸収される。従って、本実施形態においても第1実施形態の場合と同様の効果が発揮される。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態の操舵装置について、前記各実施形態とは異なる部分を中心に図7に基づいて説明する。
この第3実施形態の操舵装置11では、図7に示すように、ロッド15を車両の前後方向に沿って挿通支持する固定部としてのブラケット18よりも車両の前方側において、ロッド15の先端が蛇腹状部材16を介して車両の剛体部(例えば、シャーシ等)19に支持されている。
従って、本実施形態によっても、ステアリングホイール12に車両の後方側から衝撃が加えられた際には、前端側を車両の剛体部19に当接させた蛇腹状部材16が車両の前後方向に沿って収縮するため、第1実施形態と同様の効果が発揮される。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態の操舵装置について、前記各実施形態とは異なる部分を中心に図8に基づいて説明する。
この第4実施形態の操舵装置11では、図8に示すように、ステアリング装置14に、車両のリンフォース17に固定される固定部としてのブラケット18に挿通されるロッド15とは別に、そのロッド15と平行に延びる剛体製の連結ロッド49が突設されている。そして、この連結ロッド49の先端が、蛇腹状部材16を介して車両の剛体部(例えば、シャーシ等)19に支持されている。
従って、本実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果に加えて、以下の効果が発揮される。
(6)この操舵装置11では、ステアリング装置14が、ロッド15と連結ロッド49とで車両に支持されるため、ステアリング装置14の支持状態がより安定化される。
(変更例)
なお、本発明の各実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・ 各実施形態において、セルフアライニング機構を構成する対向状態調整手段(折曲部85C,85D、縊れ部35、第1内側湾曲部39a、第1外側湾曲部39b、第2内側湾曲部40a)は、エアバッグ70が展開しない場合においてもステアリングホイール12の乗員Pに対する対向状態を変更させる構成としてよい。
・ 各実施形態では、ステアバイワイヤ方式の操舵装置に具体化したが、コラムシャフトを有し、転舵輪とステアリングホイール12とがコラムシャフトを介して機械的に連結されるコラムシャフト方式の操舵装置にも具体化することができる。
・ 第2実施形態のステアリングホイール12において、第2スポーク芯金34を省略してもよい。
・ 第2実施形態のステアリングホイール12において、第1外側湾曲部39bを、スポーク被覆部46bの内端部よりもステアリングホイール12の内方側に位置するように配設してもよい。また、第1外側湾曲部39bの役割を果たす湾曲部をステアリングホイール12の内方側に、第1内側湾曲部39aの役割を果たす湾曲部をステアリングホイール12の外方側に形成してもよい。
・ 第2実施形態の第1スポーク芯金33において、第1外側湾曲部39bを省略し、第1内側湾曲部39aのみを設ける構成としてもよい。
・ 第2実施形態のステアリングホイール12において、第1及び第2内側湾曲部39a,40a並びに第1外側湾曲部39b及び第2外側湾曲部に代えて、他の変形可能な構成を採用してもよい。例えば、第1または第2スポーク芯金33,34の中央部の所定箇所をリム部32の縊れ部35のように薄く形成すること、または前記所定箇所に切欠きを設けるようにしてもよい。
・ 第1〜第4実施形態の操舵装置11において、蛇腹状部材16に代えて、衝撃により変形される例えばハニカム構造を有する部材、ガス圧シリンダ、油圧シリンダ等を採用してもよい。また、例えばロッド15を、ステアリング装置14に突設される第1のロッドと、車両の剛体部分に固定される第2のロッドとの二重構造とし、所定の相対位置にて係止する。そして、ステアリングホイール12に、所定値を超える衝撃が加えられたときに係止が外れて、両ロッドが車両前後方向に相対移動し、全体が収縮するようにしてもよい。この場合、両ロッドの相対移動速度を調整するダンパ機構を設けることが望ましい。
(a)は第1実施形態の操舵装置を通常の状態で示す概略構成図、(b)は同操舵装置をステアリングホイールに車両後方側から衝撃が加えられた状態で示す概略構成図。 第1実施形態のステアリング装置を示す概略構成図。 第1実施形態のステアリングホイールの裏面図。 図3の4−4線断面図。 (a)は第2実施形態のステアリングホイールを示す部分平面図、(b)は図5(a)の5b−5b線断面図。 第2実施形態の操舵装置をステアリングホイールに車両後方側から衝撃が加えられた状態で示す概略構成図。 第3実施形態の操舵装置を通常の状態で示す概略構成図。 第4実施形態の操舵装置を通常の状態で示す概略構成図。
符号の説明
11…操舵装置、12…ステアリングホイール、13…ステアリングホイール支持機構を構成する機構部材としてのステアリングシャフト、14…ステアリングホイール支持機構を構成する機構部材としてのステアリング装置、15…ステアリングホイール支持機構を構成する機構部材としてのロッド、16…衝撃吸収手段としての蛇腹状部材、18…固定部及び剛体部としてのブラケット、19…剛体部、21…操作状態検出手段としての回転角検出センサ、22…制御手段としてのステアバイワイヤ制御装置、31,67…ボス部、35…対向状態調整手段の一部を構成する縊れ部、39a…対向状態調整手段の一部を構成する第1内側湾曲部、39b…対向状態調整手段の一部を構成する第1外側湾曲部、40a…対向状態調整手段の一部を構成する第2内側湾曲部、85C,85D…対向状態調整手段を構成する折曲部、P…乗員。

Claims (6)

  1. 車両側の固定部にステアリングホイールがステアリングホイール支持機構を介して支持されると共に、前記ステアリングホイールに車両後方側から加えられる衝撃を吸収する衝撃吸収手段が前記ステアリングホイールと車両側の剛体部との間に介装された操舵装置において、
    前記衝撃吸収手段は、前記ステアリングホイールに車両後方側から加えられる衝撃を前記ステアリングホイールと前記車両側の剛体部との間で車両の前後方向に沿って収縮することにより吸収する構成とされていることを特徴とする操舵装置。
  2. 前記ステアリングホイールに衝撃が加えられたときに、前記車両の乗員に対する前記ステアリングホイールの少なくとも一部の対向状態を変更する対向状態調整手段を有することを特徴とする請求項1に記載の操舵装置。
  3. 前記対向状態調整手段が、前記車両の乗員に対する前記ステアリングホイールの少なくとも一部の対向状態を変更した後、前記衝撃吸収手段が前記ステアリングホイールに加えられる衝撃を前記車両の前後方向に沿って収縮することにより吸収するものであることを特徴とする請求項2に記載の操舵装置。
  4. 前記対向状態調整手段が、前記車両の乗員に対する前記ステアリングホイールの少なくとも一部の対向状態を変更するのと同時に、前記衝撃吸収手段が前記ステアリングホイールに加えられる衝撃を前記車両の前後方向に沿って収縮することにより吸収するものであることを特徴とする請求項2に記載の操舵装置。
  5. 前記ステアリングホイール支持機構を構成する機構部材のうち前記ステアリングホイールと前記衝撃吸収手段との間に位置する機構部材は、前記ステアリングホイールに車両後方側から加えられる衝撃によっては変形することのない所定の剛性を有しており、前記衝撃吸収手段が車両の前後方向に沿って収縮する際には、各々の形状を保持した状態で車両の前後方向に沿って移動することを特徴とする請求項3または4に記載の操舵装置。
  6. 前記ステアリングホイールの操作状態を検出する操作状態検出手段と、その操作状態検出手段の検出結果に基づいて、前記車両の転舵状態を決定する制御手段を有することを特徴とする請求項1〜5のうちいずれか一項に記載の操舵装置。
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