JP2004082758A - 衝撃吸収式ステアリングコラム装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】テレスコピック機構や電動アシスト機構等を備えながら、衝撃エネルギの効果的な吸収を実現した衝撃吸収式ステアリングコラム装置を提供する。
【解決手段】ガイド孔79は、ガイドボルト53のガイドピン部75が遊嵌する上下幅を有するテレスコピック部111と、テレスコピック部111から後方に延設されて上下幅が徐々に減少するコラプス部113とからなっている。ガイドピン部75がテレスコピック部111内を前後動する範囲がテレスコピックストロークS1となり、ガイドピン部75がコラプス部113内を後退動する範囲がコラプスストロークS2となる。コラプス部113の上下幅が後方に向けて徐々に減少していることにより、運転者の二次衝突時における衝撃吸収荷重がコラプスの進行に従って二次曲線的に上昇する。
【選択図】 図2
【解決手段】ガイド孔79は、ガイドボルト53のガイドピン部75が遊嵌する上下幅を有するテレスコピック部111と、テレスコピック部111から後方に延設されて上下幅が徐々に減少するコラプス部113とからなっている。ガイドピン部75がテレスコピック部111内を前後動する範囲がテレスコピックストロークS1となり、ガイドピン部75がコラプス部113内を後退動する範囲がコラプスストロークS2となる。コラプス部113の上下幅が後方に向けて徐々に減少していることにより、運転者の二次衝突時における衝撃吸収荷重がコラプスの進行に従って二次曲線的に上昇する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、衝撃吸収式ステアリングコラム装置に係り、詳しくは、衝突エネルギの吸収性能を向上させる技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車が他の自動車や建造物等に衝突した場合、運転者が慣性でステアリングホイールに二次衝突することがある。近年の乗用車等では、このような場合における運転者の受傷を防止するべく、シートベルトやエアバッグ等と伴に、衝撃吸収式ステアリングコラム装置が広く採用されている。衝撃吸収式ステアリングコラム装置に採用される衝撃吸収機構には種々の形式が存在するが、ドライバが二次衝突した際にステアリングコラムがステアリングシャフトと伴にコラプス(短縮)し、その際に衝突エネルギを吸収する二重管式のものが一般的である。
【0003】
この形式の衝撃吸収式ステアリングコラム装置は、例えば、車体側ブラケットに保持されたアウタコラムと、アウタコラムに摺動自在に嵌合したインナコラムと、アウタコラムとインナコラムとの間に介装された衝撃エネルギ吸収手段とを備えており、所定値以上の軸方向荷重が軸方向荷重が作用したときにインナコラムがアウタコラム内に進入し、その際に衝撃エネルギ吸収手段により衝撃エネルギが吸収される。
【0004】
一方、自動車のステアリング装置は、不特定多数の運転者により使用(操舵)されるため、個人の体格や運転姿勢等に対応してステアリングホイールの位置を調整できることが望ましい。このような要望に答えるべく、乗用車に限らず貨物車等においても、チルト機構やテレスコピック機構を採用するものが多くなっている。
【0005】
チルト機構は、ステアリングホイールの位置を上下方向に調整するための機構であり、ステアリングコラムを揺動自在に支持するチルトピボットと、所望の位置(揺動角度)でステアリングコラムを保持するチルト保持手段等からなっている。また、テレスコピック機構は、ステアリングホイールの位置を前後方向(ステアリングシャフトの軸方向)に調整するための機構であり、ステアリングシャフトの伸縮に供される二重管式等の伸縮部と、所望の位置(伸縮量)でステアリングシャフトを保持するテレスコピック保持手段等からなっている。
【0006】
また一方、自動車用の操舵系では、電動モータを動力源とする電動パワーステアリング装置(以下、EPSと記す)の採用が近年盛んとなっている。EPSでは、電動モータの電源に車載バッテリを用いるために直接的なエンジンの駆動損失が無く、電動モータが操舵アシスト時にのみに起動されるために走行燃費の低下(オルタネータに係るエンジンの駆動損失)も抑えられる他、電子制御が極めて容易に行える等の特長を有している。EPSは、電動モータの装着部位によってコラムアシスト型やラックアシスト型等に分類されるが、現在は製造コストや設置スペース等に優れたコラムアシスト型が主流となっている。通常、コラムアシスト型EPSでは、ステアリングコラムの先端に電動モータや減速機構等からなる電動アシスト機構が固着されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従来の衝撃吸収式ステアリングコラム装置では、チルト機構やテレスコピック機構等が併設された場合、衝撃エネルギの吸収が難しくなることがあった。例えば、二重管式のテレスコピック機構を備えたものでは、コラプス機構とテレスコピック機構とが共にインナコラムのアウタコラムに対する進退動によっているため、テレスコピックストロークとコラプスストロークとがトレードオフの関係になり、コラプスストロークが少なくなることが避けられなかった。また、コラムアシスト型EPSを併設した場合、電動アシスト機構の減速ギヤハウジングがアウタコラムに対して直列に設置されるため、ステアリングコラムの全長がその分短くなる。そのため、チルト機構やテレスコピック機構に較べ、更にコラプスストロークの確保が難しくなる問題があった。その結果、単位ストロークあたりの衝撃エネルギの吸収量を大きくせざるを得ず、二次衝突時において運転者が受ける衝撃も大きくなる虞があった。
【0008】
本発明は、上記状況に鑑みなされたもので、テレスコピック機構や電動アシスト機構等を備えながら、衝撃エネルギの効果的な吸収を実現した衝撃吸収式ステアリングコラム装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するべく、請求項1の発明では、ステアリングシャフトを回動自在に支持すると共に、所定のコラプス荷重によってコラプスするステアリングコラムと、このステアリングコラムのコラプスに応じて車両の衝突時における乗員の二次衝突エネルギを吸収するエネルギ吸収手段と、を備えた衝撃吸収式ステアリングコラム装置において、前記エネルギ吸収手段による衝突エネルギの吸収量は、前記コラプスが進行した際に増大するものを提案する。
【0010】
また、請求項2の発明では、請求項1の衝撃吸収式ステアリングコラム装置において、前記エネルギ吸収手段による衝突エネルギの吸収量は、前記コラプスの進行に従って複数の段階をもって増大するものを提案する。
【0011】
また、請求項3の発明では、請求項1の衝撃吸収式ステアリングコラム装置において、前記エネルギ吸収手段による衝突エネルギの吸収量は、前記コラプスの進行に従って漸増するものを提案する。
【0012】
また、請求項4の発明では、ステアリングシャフトを回動自在に支持すると共に、所定のコラプス荷重によってコラプスするステアリングコラムと、このステアリングコラムのコラプスに応じて車両の衝突時における乗員の二次衝突エネルギを吸収するエネルギ吸収手段とを備えた衝撃吸収式ステアリングコラム装置において、前記エネルギ吸収手段が複数設けられたものを提案する。
【0013】
また、請求項5の発明では、請求項4の衝撃吸収式ステアリングコラム装置において、前記エネルギ吸収手段の少なくとも一つによる衝突エネルギの吸収量は、前記コラプスが進行した際に増大するものを提案する。
【0014】
また、請求項6の発明では、請求項4の衝撃吸収式ステアリングコラム装置において、前記エネルギ吸収手段の少なくとも一つによる衝突エネルギの吸収量は、前記コラプスの進行に従って複数の段階をもって増大するものを提案する。
【0015】
また、請求項7の発明では、請求項4の衝撃吸収式ステアリングコラム装置において、前記エネルギ吸収手段の少なくとも一つによる衝突エネルギの吸収量は、前記コラプスの進行に従って漸増するものを提案する。
【0016】
また、請求項8の発明では、請求項4の衝撃吸収式ステアリングコラム装置において、前記エネルギ吸収手段の少なくとも一つは、前記コラプスが所定量進行するまで衝突エネルギの吸収を行わないものを提案する。
【0017】
また、請求項9の発明では、請求項1〜8の衝撃吸収式ステアリングコラム装置において、前記ステアリングコラムの角度調整に供されるチルト調整手段と、前記ステアリングコラムの軸方向位置調整に供されるテレスコピック調整手段との少なくとも一方を備えたものを提案する。
【0018】
また、請求項10の発明では、請求項1〜9の衝撃吸収式ステアリングコラム装置において、車体側部材に支持された第1のコラムと、第1のコラムに嵌合して前記コラプス時に当該第1のコラム側に進入する第2のコラムとを有し、前記第1のコラムには前記ステアリングホイールの操舵力補助に供される電動アシスト機構が設けられたものを提案する。
【0019】
これら発明の衝撃吸収式ステアリングコラム装置によれば、運転者の二次衝突に伴ってステアリングコラムがコラプスする際、エネルギ吸収手段による衝撃エネルギの吸収量が段階的あるいは徐々に増大するため、コラプスストロークが比較的小さい場合にも、運転者が受ける衝撃を比較的小さくしながら、衝撃エネルギの総吸収量が大きくなる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係るステアリング装置の車室側部分を示す側面図である。また、図2は同実施形態に係る衝撃吸収式ステアリングコラム装置の要部側面図であり、図3は図2中のA−A断面図である。
【0021】
これらの図に示したように、ステアリングコラム1は、固定ブラケット3とピボットブラケット5とを介して、車体構造部材たるクロスメンバ7に支持されている。ステアリングコラム1は、テレスコピック機能とコラプス機能とを備えたステアリングアッパシャフト9を軸受11を介して回動自在に保持するインナコラム13と、インナコラム13が摺動自在に内嵌するアウタコラム相当部材15と、アウタコラム相当部材15の先端に一体化された電動アシスト機構17とを主要構成部材としている。
【0022】
電動アシスト機構17は、電動モータ21や減速ギヤハウジング23,アウトプットシャフト25、トルクセンサ(図示せず)等から構成されている。本実施形態の場合、アウタコラム相当部材15と減速ギヤハウジング23とはアルミ合金を素材とする一体成形品であり、減速ギヤハウジング23の前部中央はピボットブラケット5の下端にピボットピン(チルトピボット)31を介して揺動自在に連結されている。図1中、35はステアリングインタミシャフトであり、ユニバーサルジョイント37を介してアウトプットシャフト25の先端に連結されている。
【0023】
ステアリングアッパシャフト9の後端にはステアリングホイール41が取り付けられており、運転者がステアリングホイール41を回動させると、その回転力が電動アシスト機構17により増大された後、アウトプットシャフト25を介してステアリングインタミシャフト35に伝達され、更に図示しないロア側ユニバーサルジョイントを介して車体下部のステアリングギヤに伝達される。
【0024】
図3に示したように、固定ブラケット3は鋼板を素材とする溶接構造品であり、略L字形状の左右ステー42,43を連結プレート45により連結したものである。左右ステー42,43には、ピボットピン31を中心とする円弧孔47,49が穿設されており、左ステー42の円弧孔47にはアジャストボルト51が貫通し、右ステー43の円弧孔49にはガイドボルト53が貫通している。尚、左右ステー42,43には、円弧穴47,49に代えて同様寸法の長穴を穿設してもよい。
【0025】
図2,図3に示したように、アウタコラム相当部材15の後部には環状溝61が形成されており、この環状溝61に略コ字形状のクランプ63が上方から遊嵌され、クランプ63の左右下端(開放端)は抜け止めのボルト65により連結されている。
【0026】
クランプ63の図3中右端は右ステー43の内側面に当接し、クランプ63の右側部には右ステー43の円弧孔49を貫通したガイドボルト53の雄ねじ部71が螺合している。図3中、符号73はガイドボルト53のカラー部を示し、符号75はガイドボルト53のガイドピン部を示している。本実施形態の場合、カラー部73の幅が右ステー43の厚みより大きいため、ガイドボルト53の締結時においても右ステー43に対してクランプ63は自由に上下動する。一方、ガイドボルト53のガイドピン部75は、アウタコラム相当部材15に穿設された貫通孔77とインナコラム13に形成されたガイド孔79とを貫通している。
【0027】
一方、クランプ63の図3中左端は左ステー42の内側面と所定の間隙を有しており、クランプ63の左側部には左ステー42の円弧孔47を貫通したアジャストボルト51の雄ねじ部81が螺合している。アジャストボルト51の頭部83と左ステー42の外側面との間には、チルト保持手段たるカム機構87と操作レバー89とが介装されている。カム機構87は、左ステー42の円弧孔47に係合した固定側カム101と、操作レバー89に係合した可動側カム103とから構成されている。
【0028】
図2,図3に示したように、アウタコラム相当部材15には、環状溝61の前後(図2中、左右方向)にそれぞれディスタンス部105,107が設けられており、これらディスタンス部105,107の端部が左右ステー42,43の内側面に圧接している。また、アウタコラム相当部材15は、その後部下面にスリット109が設けられており、左右から押圧力が作用した際に縮径してインナコラム13を保持する。尚、本実施形態ではアウタコラム相当部材15によるインナコラム13の保持力は比較的小さく設定されており、通常運転時にインナコラム13が軸方向に移動することは無いが、所定値以上の軸方向荷重が作用した場合には、保持力に抗してアウタコラム相当部材15内にインナコラム13が進入する。
【0029】
ガイド孔79は、ガイドボルト53のガイドピン部75が遊嵌する上下幅を有するテレスコピック部111と、テレスコピック部111から後方に延設されて上下幅が徐々に減少するコラプス部113とからなっている。本実施形態の場合、ガイドピン部75がテレスコピック部111内を前後動する範囲がテレスコピックストロークS1となり、ガイドピン部75がコラプス部113内を後退動する範囲がコラプスストロークS2となる。
【0030】
以下、第1実施形態の作用を述べる。
運転者の交代等によってステアリングホイール41の位置が不適切となった場合、第1実施形態のステアリング装置では、運転者が先ず操作レバー89を時計回りに回動させる。すると、操作レバー89に係合した可動側カム103が固定側カム101に対して相対回動し、カム機構87の軸方向寸法が減少することにより、クランプ63を介して左右ステー42,43間に作用していた引張力がなくなる。
【0031】
その結果、左右ステー42,43の内側面のディスタンス部105,107に対する押圧力が消滅し、左右ステー42,43とアウタコラム相当部材15との摩擦係合が解かれて、ステアリングコラム1がピボットピン31を軸にチルト動可能となる。また、ディスタンス部105,107に対する押圧力が消滅すると、アウタコラム相当部材15がその弾性により拡径してインナコラム13に対する緊締力を失い、図4に示したように、インナコラム13がテレスコピック動可能となる。
【0032】
運転者は、ステアリングコラム1をチルトやテレスコピックさせることによってステアリングホイール41の位置調整を終えると、操作レバー61を反時計回りに回動させる。すると、カム機構87の軸方向寸法が増大するため、クランプ63を介して左右ステー42,43間に引張力が作用する。これにより、左右ステー42,43の内側面のディスタンス部105,107に対する押圧力が発生し、左右ステー42,43とアウタコラム相当部材15とが摩擦係合して、ステアリングコラム1がチルト方向で固定される。また、左右ステー42,43にディスタンス部105,107が挟圧されてアウタコラム相当部材15が縮径し、インナコラム13がテレスコピック方向で固定される。
【0033】
一方、走行中の自動車が他の自動車や路上の障害物に衝突すると、運転者は慣性によってステアリングホイール41に二次衝突し、インナコラム13には大きなコラプス荷重が作用する。そして、アウタコラム相当部材15によるインナコラム13の保持力が比較的小さいため、図5に示したように、インナコラム13はアウタコラム相当部材15内に進入し、ガイドボルト53のガイドピン部75がテレスコピック部111からコラプス部113側に相対移動する。
【0034】
この際、コラプス部113は、その上下幅が後方に向けて徐々に減少しているため、ガイドピン部75の相対移動に伴って押し拡げられ、衝突エネルギが吸収される。図6は従来装置におけるコラプス量と衝撃吸収荷重との関係を示したグラフであり、図7は第1実施形態における同グラフである。これらの図から判るように、衝撃吸収荷重が一定である従来装置とは異なり、第1実施形態では、コラプス部113の上下幅が後方に向けて徐々に減少していることにより、衝撃吸収荷重がコラプスの進行に従って二次曲線的に上昇する。その結果、第1実施形態では、電動アシスト機構17等の存在によりコラプスストロークが短いにも拘わらず、比較的大きな衝突エネルギの吸収が実現される。尚、本実施形態ではガイドボルト53にのみガイドピン部75を設けるようにしたが、アジャストボルト51側もガイドピン部を設けると共に、インナコラム13のアジャストボルト51側にガイド孔を形成し、アウタコラム相当部材15の左右両側で衝突エネルギの吸収を行わせるようにしてもよい。
【0035】
図8は第2実施形態に係る衝撃吸収式ステアリングコラム装置の側面図であり、図9は図8中のB−B拡大断面図である。本実施形態もその全体構成は上述した第1実施形態と同様であるため、重複する構成や作用の説明は省略する。
【0036】
第2実施形態は、第1実施形態のようなカム機構やクランプが採用されておらず、アウタコラム相当部材15の下方にディスタンス部105が膨出形成され、このディスタンス部105が左右ステー42,43を介してアジャストボルト51とアジャストナット121とにより挟圧・保持されている。アジャストナット121には操作レバー89がボルト締めされており、操作レバー89を時計回りに回動させることによりアジャストボルト51とアジャストナット121との締結が緩められ、左右ステー42,43とディスタンス部105との摩擦係合が解かれてステアリングコラム1がチルト動可能になり、同時にアウタコラム相当部材15が拡径してインナコラム13がテレスコピック動可能となる。図8,図9中、符号53で示した部材はガイドボルトであり、そのガイドピン部75がインナコラム13に形成されたガイド孔79に嵌合している。
【0037】
第2実施形態のインナコラム13には、固定ブラケット3の後方に衝撃吸収手段として、第1EAリング131と第2EAリング133とが圧入されている。図8中、符号135で示した部材は合成樹脂等を素材とするテレスコピックダンパであり、第1EAリング131に一体成形されてテレスコピック操作時の打音等を防止する。図8の状態で、テレスコピックダンパ135はアウタコラム相当部材15に対して距離S3をもって配置され、第2EAリング133は第1EAリング131に対して距離S4をもって配置されている。前述したガイドボルト53のガイドピン部75は、図8の状態でガイド孔79の先端に対して距離S5だけ相対移動可能となっている。すなわち、インナコラム13は、アウタコラム相当部材15に対して距離S3をもって進入する一方、距離S5をもって退出することができ、これがテレスコピックストロークとなる。
【0038】
第2実施形態の場合、運転者が慣性によってステアリングホイール41に二次衝突し、インナコラム13がアウタコラム相当部材15内に進入すると、先ずテレスコピックダンパ135がアウタコラム相当部材15の後端に衝突する。しかる後、テレスコピックダンパ135と伴に第1EAリング131がインナコラム13に対して圧入されるかたちでコラプスが進行し、これにより第1EAリング131の圧入抵抗による衝撃エネルギの吸収が行われる。
【0039】
インナコラム13が距離S4コラプスすると、第1EAリング131の後端が第2EAリング133の先端に当接し、以降は第1EAリング131と第2EAリング133とが一体となってインナコラム13に対して圧入されるかたちでコラプスが進行し、これにより両EAリング131,133の圧入抵抗による衝撃エネルギの吸収が行われる。図10は単一のEAリングを有する従来装置におけるコラプス量と衝撃吸収荷重との関係を示したグラフであり、図11は第2実施形態における同グラフである。この図から判るように、第2実施形態では、衝撃吸収荷重がコラプスの進行に従って段階的に上昇する。その結果、第2実施形態においても、電動アシスト機構17等の存在によりコラプスストロークが短いにも拘わらず、比較的大きな衝突エネルギの吸収が実現される。尚、図10,図11では、コラプス初期に衝撃吸収荷重が大きくなっているが、これはインナコラム13とEAリングとの間の静摩擦係数が動摩擦係数より大きいことによる。
【0040】
図12は第3実施形態に係る衝撃吸収式ステアリングコラム装置の要部側面図であり、図13は第4実施形態に係る衝撃吸収式ステアリングコラム装置の要部側面図であり、図14は第5実施形態に係る衝撃吸収式ステアリングコラム装置の要部側面図であり、図15は図14中のC−C断面図である。これら実施形態の全体構成は上述した第2実施形態と略同様であるが、インナコラムに圧入されたEAリングの個数とインナコラムの形状とが異なっている。すなわち、第3〜第5実施形態では共にインナコラム13に単一のEAリング131が圧入され、第3実施形態ではインナコラム13のEAリング131の圧入部位の後方に径が次第に大きくなるテーパ部141が形成され、第4実施形態ではインナコラム13のEAリング131の圧入部位の後方に径が段階的に大きくなる段差部143,145が形成され、第5実施形態ではインナコラム13のEAリング131の圧入部位の後方に前端位置のことなる第1〜第4凸条(ビード)146〜149を備えている。
【0041】
第3実施形態の場合、EAリング131がインナコラム13に対して圧入されるかたちでコラプスが進行すると、インナコラム13にテーパ部141が形成されているため、圧入抵抗の増大により衝撃エネルギの吸収量が漸増する。また、第4実施形態の場合、EAリング131がインナコラム13に対して圧入されるかたちでコラプスが進行すると、インナコラム13に段差部143,145が形成されているため、圧入抵抗の増大により衝撃エネルギの吸収量が漸増する。また、第5実施形態の場合、EAリング131がインナコラム13に対して圧入されるかたちでコラプスが進行すると、第1〜第4凸条146〜149が順次EAリング131に当接した後押し潰され、衝撃エネルギの吸収量が段階的に増大する。これにより、第3〜第5実施形態では、衝撃吸収荷重がコラプスの進行に従って図16〜図18に示したように増大し、電動アシスト機構17等の存在によりコラプスストロークが短いにも拘わらず、比較的大きな衝突エネルギの吸収が実現される。
【0042】
図19は第6実施形態に係る衝撃吸収式ステアリングコラム装置の側面図である。第6実施形態では、インナコラム13に前述した第2実施形態と同様の第1,第2EAリング131,133が装着されているが、これらの他にも衝撃エネルギ吸収手段が設けられている。本実施形態では、アウタコラム相当部材15とインナコラム13との間に中間コラム151が介装され、ステアリングコラム1のコラプス時にこの中間コラム151がアウタコラム相当部材15とインナコラム13との双方に対して摺動する。これにより、インナコラム13の中間コラム151に対するコラプスストロークS6と、中間コラム151のアウタコラム相当部材15に対するコラプスストロークS7とがステアリングコラム1の総コラプスストロークとなる。
【0043】
中間コラム151は第2実施形態と同様の固定ブラケット3に保持されているが、固定ブラケット3は、カプセル153を介して車体側に取り付けられており、所定の衝撃荷重が作用すると中間コラム151と伴に脱落する。固定ブラケット3とカプセル153との間にはU字形状の屈曲部155を有するカーリング式のEAプレート157が介装されると共に、固定ブラケット3の側面にカーリングガイド159が溶接・一体化されている。カーリングガイド159は、固定ブラケット3の上面との間隔が後方に向けて狭くなるように形成されている。
【0044】
第6実施形態の場合、運転者が慣性によってステアリングホイール41に二次衝突した場合、図20に示したように、インナコラム13が中間コラム151内に進入を開始すると同時に、固定ブラケット3が車体から脱落して中間コラム151がアウタコラム相当部材15内に進入を開始する。すると、インナコラム13のコラプス動に伴って第2実施形態で述べた手順で第1,第2EAリング131,133による衝撃エネルギの吸収が行われる一方、EAプレート157のカーリング抵抗によっても衝撃エネルギの吸収が行われる。この際、固定ブラケット3の上面とカーリングガイド159との間隔が後方に向けて狭くなっているため、EAプレート157では、コラプスの進行に伴って屈曲部155の曲率が徐々に小さくなることにより、カーリング抵抗が漸増して比較的大きな衝突エネルギの吸収が実現される。
【0045】
第6実施形態では、このような構成を採ったことにより、テレスコピック機能や電動アシスト機構17を備えながら、ステアリングコラム1のコラプスストロークを十分に大きくすることができ、かつ三つの衝撃エネルギ吸収手段により衝撃エネルギの吸収が効果的に行われるため、二次衝突時における安全性を著しく高めることができた。尚、第6実施形態においては、中間コラム151の外周に第5実施形態で採用した凸状を形成させるようにしてもよいし、EAプレート157の板幅を適宜変化させたり鋼線等を素材とするEAワイヤに代えてもよい。
【0046】
以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本発明の態様は上記実施形態に限られるものではない。例えば、上記各実施形態は、チルト機構およびテレスコピック機構とコラムアシスト式の電動アシスト機構とを有する衝撃吸収式ステアリングコラム装置に本発明を適用したものであるが、チルト機構やテレスコピック機構を備えないものや、ラックアシスト式やピニオンアシスト式の電動アシスト機構を有するものや、油圧アシスト機構を有するもの等に適用してもよい。また、チルト保持手段やテレスコピック保持手段についても上記実施形態での例示に限られるものではないし、エネルギ吸収手段として、鋼板を引き裂くものや、インナコラムとロアコラムとの間に鋼球を介装させて塑性溝を形成させるもの等を採用することが可能である。その他、ステアリングコラム装置の全体構成等についても、本発明の主旨を逸脱しない範囲であれば、適宜変更可能である。
【0047】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明に係る衝撃吸収式ステアリング装置によれば、ステアリングシャフトを回動自在に支持すると共に、所定のコラプス荷重によってコラプスするステアリングコラムと、このステアリングコラムのコラプスに応じて車両の衝突時における乗員の二次衝突エネルギを吸収するエネルギ吸収手段と、を備えた衝撃吸収式ステアリングコラム装置において、前記エネルギ吸収手段による衝突エネルギの吸収量が前記コラプスが進行した際に増大するものとしたり、前記エネルギ吸収手段が複数設けられたものとしたため、運転者の二次衝突に伴ってステアリングコラムがコラプスする際、エネルギ吸収手段による衝撃エネルギの吸収量が段階的あるいは徐々に増大するため、コラプスストロークが比較的小さい場合にも、運転者が受ける衝撃を比較的小さくしながら、衝撃エネルギの総吸収量が大きくなって乗員の二次衝突安全性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係るステアリング装置の車室側部分を示す側面図である。
【図2】同実施形態に係る衝撃吸収式ステアリングコラム装置の要部側面図である。
【図3】図2中のA−A断面図である。
【図4】第1実施形態の作用を示す説明図である。
【図5】第1実施形態の作用を示す説明図である。
【図6】従来装置でのコラプス量と衝撃吸収荷重との関係を示したグラフである。
【図7】第1実施形態でのコラプス量と衝撃吸収荷重との関係を示したグラフである。
【図8】第2実施形態に係る衝撃吸収式ステアリングコラム装置の側面図である。
【図9】図8中のB−B拡大断面図である。
【図10】従来装置でのコラプス量と衝撃吸収荷重との関係を示したグラフである。
【図11】第2実施形態でのコラプス量と衝撃吸収荷重との関係を示したグラフである。
【図12】第3実施形態に係る衝撃吸収式ステアリングコラム装置の要部側面図である。
【図13】第4実施形態に係る衝撃吸収式ステアリングコラム装置の要部側面図である。
【図14】第5実施形態に係る衝撃吸収式ステアリングコラム装置の要部側面図である。
【図15】図14中のC−C断面図である。
【図16】第3実施形態でのコラプス量と衝撃吸収荷重との関係を示したグラフである。
【図17】第4実施形態でのコラプス量と衝撃吸収荷重との関係を示したグラフである。
【図18】第5実施形態でのコラプス量と衝撃吸収荷重との関係を示したグラフである。
【図19】第6実施形態に係る衝撃吸収式ステアリングコラム装置の側面図である。
【図20】第6実施形態の作用を示す説明図である。
【符号の説明】
1‥‥ステアリングコラム
3‥‥固定ブラケット
5‥‥ピボットブラケット
9‥‥ステアリングアッパシャフト
13‥‥インナコラム
15‥‥アウタコラム相当部材
17‥‥電動アシスト機構
23‥‥減速ギヤハウジング
31‥‥ピボットピン
41‥‥ステアリングホイール
42‥‥左ステー
43‥‥右ステー
51‥‥アジャストボルト
53‥‥ガイドボルト
63‥‥クランプ
75‥‥ガイドピン部
79‥‥ガイド孔
87‥‥カム機構
89‥‥操作レバー
105,107‥‥ディスタンス部
109‥‥スリット
111‥‥テレスコピック部
113‥‥コラプス部
121‥‥アジャストナット
131‥‥第1EAリング(EAリング)
133‥‥第2EAリング
135‥‥テレスコピックダンパ
141‥‥テーパ部
143,145‥‥段差部
146〜149‥‥第1〜第4凸条
151‥‥中間コラム
153‥‥カプセル
155‥‥屈曲部
157‥‥EAプレート
159‥‥カーリングガイド
【発明の属する技術分野】
本発明は、衝撃吸収式ステアリングコラム装置に係り、詳しくは、衝突エネルギの吸収性能を向上させる技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車が他の自動車や建造物等に衝突した場合、運転者が慣性でステアリングホイールに二次衝突することがある。近年の乗用車等では、このような場合における運転者の受傷を防止するべく、シートベルトやエアバッグ等と伴に、衝撃吸収式ステアリングコラム装置が広く採用されている。衝撃吸収式ステアリングコラム装置に採用される衝撃吸収機構には種々の形式が存在するが、ドライバが二次衝突した際にステアリングコラムがステアリングシャフトと伴にコラプス(短縮)し、その際に衝突エネルギを吸収する二重管式のものが一般的である。
【0003】
この形式の衝撃吸収式ステアリングコラム装置は、例えば、車体側ブラケットに保持されたアウタコラムと、アウタコラムに摺動自在に嵌合したインナコラムと、アウタコラムとインナコラムとの間に介装された衝撃エネルギ吸収手段とを備えており、所定値以上の軸方向荷重が軸方向荷重が作用したときにインナコラムがアウタコラム内に進入し、その際に衝撃エネルギ吸収手段により衝撃エネルギが吸収される。
【0004】
一方、自動車のステアリング装置は、不特定多数の運転者により使用(操舵)されるため、個人の体格や運転姿勢等に対応してステアリングホイールの位置を調整できることが望ましい。このような要望に答えるべく、乗用車に限らず貨物車等においても、チルト機構やテレスコピック機構を採用するものが多くなっている。
【0005】
チルト機構は、ステアリングホイールの位置を上下方向に調整するための機構であり、ステアリングコラムを揺動自在に支持するチルトピボットと、所望の位置(揺動角度)でステアリングコラムを保持するチルト保持手段等からなっている。また、テレスコピック機構は、ステアリングホイールの位置を前後方向(ステアリングシャフトの軸方向)に調整するための機構であり、ステアリングシャフトの伸縮に供される二重管式等の伸縮部と、所望の位置(伸縮量)でステアリングシャフトを保持するテレスコピック保持手段等からなっている。
【0006】
また一方、自動車用の操舵系では、電動モータを動力源とする電動パワーステアリング装置(以下、EPSと記す)の採用が近年盛んとなっている。EPSでは、電動モータの電源に車載バッテリを用いるために直接的なエンジンの駆動損失が無く、電動モータが操舵アシスト時にのみに起動されるために走行燃費の低下(オルタネータに係るエンジンの駆動損失)も抑えられる他、電子制御が極めて容易に行える等の特長を有している。EPSは、電動モータの装着部位によってコラムアシスト型やラックアシスト型等に分類されるが、現在は製造コストや設置スペース等に優れたコラムアシスト型が主流となっている。通常、コラムアシスト型EPSでは、ステアリングコラムの先端に電動モータや減速機構等からなる電動アシスト機構が固着されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従来の衝撃吸収式ステアリングコラム装置では、チルト機構やテレスコピック機構等が併設された場合、衝撃エネルギの吸収が難しくなることがあった。例えば、二重管式のテレスコピック機構を備えたものでは、コラプス機構とテレスコピック機構とが共にインナコラムのアウタコラムに対する進退動によっているため、テレスコピックストロークとコラプスストロークとがトレードオフの関係になり、コラプスストロークが少なくなることが避けられなかった。また、コラムアシスト型EPSを併設した場合、電動アシスト機構の減速ギヤハウジングがアウタコラムに対して直列に設置されるため、ステアリングコラムの全長がその分短くなる。そのため、チルト機構やテレスコピック機構に較べ、更にコラプスストロークの確保が難しくなる問題があった。その結果、単位ストロークあたりの衝撃エネルギの吸収量を大きくせざるを得ず、二次衝突時において運転者が受ける衝撃も大きくなる虞があった。
【0008】
本発明は、上記状況に鑑みなされたもので、テレスコピック機構や電動アシスト機構等を備えながら、衝撃エネルギの効果的な吸収を実現した衝撃吸収式ステアリングコラム装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するべく、請求項1の発明では、ステアリングシャフトを回動自在に支持すると共に、所定のコラプス荷重によってコラプスするステアリングコラムと、このステアリングコラムのコラプスに応じて車両の衝突時における乗員の二次衝突エネルギを吸収するエネルギ吸収手段と、を備えた衝撃吸収式ステアリングコラム装置において、前記エネルギ吸収手段による衝突エネルギの吸収量は、前記コラプスが進行した際に増大するものを提案する。
【0010】
また、請求項2の発明では、請求項1の衝撃吸収式ステアリングコラム装置において、前記エネルギ吸収手段による衝突エネルギの吸収量は、前記コラプスの進行に従って複数の段階をもって増大するものを提案する。
【0011】
また、請求項3の発明では、請求項1の衝撃吸収式ステアリングコラム装置において、前記エネルギ吸収手段による衝突エネルギの吸収量は、前記コラプスの進行に従って漸増するものを提案する。
【0012】
また、請求項4の発明では、ステアリングシャフトを回動自在に支持すると共に、所定のコラプス荷重によってコラプスするステアリングコラムと、このステアリングコラムのコラプスに応じて車両の衝突時における乗員の二次衝突エネルギを吸収するエネルギ吸収手段とを備えた衝撃吸収式ステアリングコラム装置において、前記エネルギ吸収手段が複数設けられたものを提案する。
【0013】
また、請求項5の発明では、請求項4の衝撃吸収式ステアリングコラム装置において、前記エネルギ吸収手段の少なくとも一つによる衝突エネルギの吸収量は、前記コラプスが進行した際に増大するものを提案する。
【0014】
また、請求項6の発明では、請求項4の衝撃吸収式ステアリングコラム装置において、前記エネルギ吸収手段の少なくとも一つによる衝突エネルギの吸収量は、前記コラプスの進行に従って複数の段階をもって増大するものを提案する。
【0015】
また、請求項7の発明では、請求項4の衝撃吸収式ステアリングコラム装置において、前記エネルギ吸収手段の少なくとも一つによる衝突エネルギの吸収量は、前記コラプスの進行に従って漸増するものを提案する。
【0016】
また、請求項8の発明では、請求項4の衝撃吸収式ステアリングコラム装置において、前記エネルギ吸収手段の少なくとも一つは、前記コラプスが所定量進行するまで衝突エネルギの吸収を行わないものを提案する。
【0017】
また、請求項9の発明では、請求項1〜8の衝撃吸収式ステアリングコラム装置において、前記ステアリングコラムの角度調整に供されるチルト調整手段と、前記ステアリングコラムの軸方向位置調整に供されるテレスコピック調整手段との少なくとも一方を備えたものを提案する。
【0018】
また、請求項10の発明では、請求項1〜9の衝撃吸収式ステアリングコラム装置において、車体側部材に支持された第1のコラムと、第1のコラムに嵌合して前記コラプス時に当該第1のコラム側に進入する第2のコラムとを有し、前記第1のコラムには前記ステアリングホイールの操舵力補助に供される電動アシスト機構が設けられたものを提案する。
【0019】
これら発明の衝撃吸収式ステアリングコラム装置によれば、運転者の二次衝突に伴ってステアリングコラムがコラプスする際、エネルギ吸収手段による衝撃エネルギの吸収量が段階的あるいは徐々に増大するため、コラプスストロークが比較的小さい場合にも、運転者が受ける衝撃を比較的小さくしながら、衝撃エネルギの総吸収量が大きくなる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係るステアリング装置の車室側部分を示す側面図である。また、図2は同実施形態に係る衝撃吸収式ステアリングコラム装置の要部側面図であり、図3は図2中のA−A断面図である。
【0021】
これらの図に示したように、ステアリングコラム1は、固定ブラケット3とピボットブラケット5とを介して、車体構造部材たるクロスメンバ7に支持されている。ステアリングコラム1は、テレスコピック機能とコラプス機能とを備えたステアリングアッパシャフト9を軸受11を介して回動自在に保持するインナコラム13と、インナコラム13が摺動自在に内嵌するアウタコラム相当部材15と、アウタコラム相当部材15の先端に一体化された電動アシスト機構17とを主要構成部材としている。
【0022】
電動アシスト機構17は、電動モータ21や減速ギヤハウジング23,アウトプットシャフト25、トルクセンサ(図示せず)等から構成されている。本実施形態の場合、アウタコラム相当部材15と減速ギヤハウジング23とはアルミ合金を素材とする一体成形品であり、減速ギヤハウジング23の前部中央はピボットブラケット5の下端にピボットピン(チルトピボット)31を介して揺動自在に連結されている。図1中、35はステアリングインタミシャフトであり、ユニバーサルジョイント37を介してアウトプットシャフト25の先端に連結されている。
【0023】
ステアリングアッパシャフト9の後端にはステアリングホイール41が取り付けられており、運転者がステアリングホイール41を回動させると、その回転力が電動アシスト機構17により増大された後、アウトプットシャフト25を介してステアリングインタミシャフト35に伝達され、更に図示しないロア側ユニバーサルジョイントを介して車体下部のステアリングギヤに伝達される。
【0024】
図3に示したように、固定ブラケット3は鋼板を素材とする溶接構造品であり、略L字形状の左右ステー42,43を連結プレート45により連結したものである。左右ステー42,43には、ピボットピン31を中心とする円弧孔47,49が穿設されており、左ステー42の円弧孔47にはアジャストボルト51が貫通し、右ステー43の円弧孔49にはガイドボルト53が貫通している。尚、左右ステー42,43には、円弧穴47,49に代えて同様寸法の長穴を穿設してもよい。
【0025】
図2,図3に示したように、アウタコラム相当部材15の後部には環状溝61が形成されており、この環状溝61に略コ字形状のクランプ63が上方から遊嵌され、クランプ63の左右下端(開放端)は抜け止めのボルト65により連結されている。
【0026】
クランプ63の図3中右端は右ステー43の内側面に当接し、クランプ63の右側部には右ステー43の円弧孔49を貫通したガイドボルト53の雄ねじ部71が螺合している。図3中、符号73はガイドボルト53のカラー部を示し、符号75はガイドボルト53のガイドピン部を示している。本実施形態の場合、カラー部73の幅が右ステー43の厚みより大きいため、ガイドボルト53の締結時においても右ステー43に対してクランプ63は自由に上下動する。一方、ガイドボルト53のガイドピン部75は、アウタコラム相当部材15に穿設された貫通孔77とインナコラム13に形成されたガイド孔79とを貫通している。
【0027】
一方、クランプ63の図3中左端は左ステー42の内側面と所定の間隙を有しており、クランプ63の左側部には左ステー42の円弧孔47を貫通したアジャストボルト51の雄ねじ部81が螺合している。アジャストボルト51の頭部83と左ステー42の外側面との間には、チルト保持手段たるカム機構87と操作レバー89とが介装されている。カム機構87は、左ステー42の円弧孔47に係合した固定側カム101と、操作レバー89に係合した可動側カム103とから構成されている。
【0028】
図2,図3に示したように、アウタコラム相当部材15には、環状溝61の前後(図2中、左右方向)にそれぞれディスタンス部105,107が設けられており、これらディスタンス部105,107の端部が左右ステー42,43の内側面に圧接している。また、アウタコラム相当部材15は、その後部下面にスリット109が設けられており、左右から押圧力が作用した際に縮径してインナコラム13を保持する。尚、本実施形態ではアウタコラム相当部材15によるインナコラム13の保持力は比較的小さく設定されており、通常運転時にインナコラム13が軸方向に移動することは無いが、所定値以上の軸方向荷重が作用した場合には、保持力に抗してアウタコラム相当部材15内にインナコラム13が進入する。
【0029】
ガイド孔79は、ガイドボルト53のガイドピン部75が遊嵌する上下幅を有するテレスコピック部111と、テレスコピック部111から後方に延設されて上下幅が徐々に減少するコラプス部113とからなっている。本実施形態の場合、ガイドピン部75がテレスコピック部111内を前後動する範囲がテレスコピックストロークS1となり、ガイドピン部75がコラプス部113内を後退動する範囲がコラプスストロークS2となる。
【0030】
以下、第1実施形態の作用を述べる。
運転者の交代等によってステアリングホイール41の位置が不適切となった場合、第1実施形態のステアリング装置では、運転者が先ず操作レバー89を時計回りに回動させる。すると、操作レバー89に係合した可動側カム103が固定側カム101に対して相対回動し、カム機構87の軸方向寸法が減少することにより、クランプ63を介して左右ステー42,43間に作用していた引張力がなくなる。
【0031】
その結果、左右ステー42,43の内側面のディスタンス部105,107に対する押圧力が消滅し、左右ステー42,43とアウタコラム相当部材15との摩擦係合が解かれて、ステアリングコラム1がピボットピン31を軸にチルト動可能となる。また、ディスタンス部105,107に対する押圧力が消滅すると、アウタコラム相当部材15がその弾性により拡径してインナコラム13に対する緊締力を失い、図4に示したように、インナコラム13がテレスコピック動可能となる。
【0032】
運転者は、ステアリングコラム1をチルトやテレスコピックさせることによってステアリングホイール41の位置調整を終えると、操作レバー61を反時計回りに回動させる。すると、カム機構87の軸方向寸法が増大するため、クランプ63を介して左右ステー42,43間に引張力が作用する。これにより、左右ステー42,43の内側面のディスタンス部105,107に対する押圧力が発生し、左右ステー42,43とアウタコラム相当部材15とが摩擦係合して、ステアリングコラム1がチルト方向で固定される。また、左右ステー42,43にディスタンス部105,107が挟圧されてアウタコラム相当部材15が縮径し、インナコラム13がテレスコピック方向で固定される。
【0033】
一方、走行中の自動車が他の自動車や路上の障害物に衝突すると、運転者は慣性によってステアリングホイール41に二次衝突し、インナコラム13には大きなコラプス荷重が作用する。そして、アウタコラム相当部材15によるインナコラム13の保持力が比較的小さいため、図5に示したように、インナコラム13はアウタコラム相当部材15内に進入し、ガイドボルト53のガイドピン部75がテレスコピック部111からコラプス部113側に相対移動する。
【0034】
この際、コラプス部113は、その上下幅が後方に向けて徐々に減少しているため、ガイドピン部75の相対移動に伴って押し拡げられ、衝突エネルギが吸収される。図6は従来装置におけるコラプス量と衝撃吸収荷重との関係を示したグラフであり、図7は第1実施形態における同グラフである。これらの図から判るように、衝撃吸収荷重が一定である従来装置とは異なり、第1実施形態では、コラプス部113の上下幅が後方に向けて徐々に減少していることにより、衝撃吸収荷重がコラプスの進行に従って二次曲線的に上昇する。その結果、第1実施形態では、電動アシスト機構17等の存在によりコラプスストロークが短いにも拘わらず、比較的大きな衝突エネルギの吸収が実現される。尚、本実施形態ではガイドボルト53にのみガイドピン部75を設けるようにしたが、アジャストボルト51側もガイドピン部を設けると共に、インナコラム13のアジャストボルト51側にガイド孔を形成し、アウタコラム相当部材15の左右両側で衝突エネルギの吸収を行わせるようにしてもよい。
【0035】
図8は第2実施形態に係る衝撃吸収式ステアリングコラム装置の側面図であり、図9は図8中のB−B拡大断面図である。本実施形態もその全体構成は上述した第1実施形態と同様であるため、重複する構成や作用の説明は省略する。
【0036】
第2実施形態は、第1実施形態のようなカム機構やクランプが採用されておらず、アウタコラム相当部材15の下方にディスタンス部105が膨出形成され、このディスタンス部105が左右ステー42,43を介してアジャストボルト51とアジャストナット121とにより挟圧・保持されている。アジャストナット121には操作レバー89がボルト締めされており、操作レバー89を時計回りに回動させることによりアジャストボルト51とアジャストナット121との締結が緩められ、左右ステー42,43とディスタンス部105との摩擦係合が解かれてステアリングコラム1がチルト動可能になり、同時にアウタコラム相当部材15が拡径してインナコラム13がテレスコピック動可能となる。図8,図9中、符号53で示した部材はガイドボルトであり、そのガイドピン部75がインナコラム13に形成されたガイド孔79に嵌合している。
【0037】
第2実施形態のインナコラム13には、固定ブラケット3の後方に衝撃吸収手段として、第1EAリング131と第2EAリング133とが圧入されている。図8中、符号135で示した部材は合成樹脂等を素材とするテレスコピックダンパであり、第1EAリング131に一体成形されてテレスコピック操作時の打音等を防止する。図8の状態で、テレスコピックダンパ135はアウタコラム相当部材15に対して距離S3をもって配置され、第2EAリング133は第1EAリング131に対して距離S4をもって配置されている。前述したガイドボルト53のガイドピン部75は、図8の状態でガイド孔79の先端に対して距離S5だけ相対移動可能となっている。すなわち、インナコラム13は、アウタコラム相当部材15に対して距離S3をもって進入する一方、距離S5をもって退出することができ、これがテレスコピックストロークとなる。
【0038】
第2実施形態の場合、運転者が慣性によってステアリングホイール41に二次衝突し、インナコラム13がアウタコラム相当部材15内に進入すると、先ずテレスコピックダンパ135がアウタコラム相当部材15の後端に衝突する。しかる後、テレスコピックダンパ135と伴に第1EAリング131がインナコラム13に対して圧入されるかたちでコラプスが進行し、これにより第1EAリング131の圧入抵抗による衝撃エネルギの吸収が行われる。
【0039】
インナコラム13が距離S4コラプスすると、第1EAリング131の後端が第2EAリング133の先端に当接し、以降は第1EAリング131と第2EAリング133とが一体となってインナコラム13に対して圧入されるかたちでコラプスが進行し、これにより両EAリング131,133の圧入抵抗による衝撃エネルギの吸収が行われる。図10は単一のEAリングを有する従来装置におけるコラプス量と衝撃吸収荷重との関係を示したグラフであり、図11は第2実施形態における同グラフである。この図から判るように、第2実施形態では、衝撃吸収荷重がコラプスの進行に従って段階的に上昇する。その結果、第2実施形態においても、電動アシスト機構17等の存在によりコラプスストロークが短いにも拘わらず、比較的大きな衝突エネルギの吸収が実現される。尚、図10,図11では、コラプス初期に衝撃吸収荷重が大きくなっているが、これはインナコラム13とEAリングとの間の静摩擦係数が動摩擦係数より大きいことによる。
【0040】
図12は第3実施形態に係る衝撃吸収式ステアリングコラム装置の要部側面図であり、図13は第4実施形態に係る衝撃吸収式ステアリングコラム装置の要部側面図であり、図14は第5実施形態に係る衝撃吸収式ステアリングコラム装置の要部側面図であり、図15は図14中のC−C断面図である。これら実施形態の全体構成は上述した第2実施形態と略同様であるが、インナコラムに圧入されたEAリングの個数とインナコラムの形状とが異なっている。すなわち、第3〜第5実施形態では共にインナコラム13に単一のEAリング131が圧入され、第3実施形態ではインナコラム13のEAリング131の圧入部位の後方に径が次第に大きくなるテーパ部141が形成され、第4実施形態ではインナコラム13のEAリング131の圧入部位の後方に径が段階的に大きくなる段差部143,145が形成され、第5実施形態ではインナコラム13のEAリング131の圧入部位の後方に前端位置のことなる第1〜第4凸条(ビード)146〜149を備えている。
【0041】
第3実施形態の場合、EAリング131がインナコラム13に対して圧入されるかたちでコラプスが進行すると、インナコラム13にテーパ部141が形成されているため、圧入抵抗の増大により衝撃エネルギの吸収量が漸増する。また、第4実施形態の場合、EAリング131がインナコラム13に対して圧入されるかたちでコラプスが進行すると、インナコラム13に段差部143,145が形成されているため、圧入抵抗の増大により衝撃エネルギの吸収量が漸増する。また、第5実施形態の場合、EAリング131がインナコラム13に対して圧入されるかたちでコラプスが進行すると、第1〜第4凸条146〜149が順次EAリング131に当接した後押し潰され、衝撃エネルギの吸収量が段階的に増大する。これにより、第3〜第5実施形態では、衝撃吸収荷重がコラプスの進行に従って図16〜図18に示したように増大し、電動アシスト機構17等の存在によりコラプスストロークが短いにも拘わらず、比較的大きな衝突エネルギの吸収が実現される。
【0042】
図19は第6実施形態に係る衝撃吸収式ステアリングコラム装置の側面図である。第6実施形態では、インナコラム13に前述した第2実施形態と同様の第1,第2EAリング131,133が装着されているが、これらの他にも衝撃エネルギ吸収手段が設けられている。本実施形態では、アウタコラム相当部材15とインナコラム13との間に中間コラム151が介装され、ステアリングコラム1のコラプス時にこの中間コラム151がアウタコラム相当部材15とインナコラム13との双方に対して摺動する。これにより、インナコラム13の中間コラム151に対するコラプスストロークS6と、中間コラム151のアウタコラム相当部材15に対するコラプスストロークS7とがステアリングコラム1の総コラプスストロークとなる。
【0043】
中間コラム151は第2実施形態と同様の固定ブラケット3に保持されているが、固定ブラケット3は、カプセル153を介して車体側に取り付けられており、所定の衝撃荷重が作用すると中間コラム151と伴に脱落する。固定ブラケット3とカプセル153との間にはU字形状の屈曲部155を有するカーリング式のEAプレート157が介装されると共に、固定ブラケット3の側面にカーリングガイド159が溶接・一体化されている。カーリングガイド159は、固定ブラケット3の上面との間隔が後方に向けて狭くなるように形成されている。
【0044】
第6実施形態の場合、運転者が慣性によってステアリングホイール41に二次衝突した場合、図20に示したように、インナコラム13が中間コラム151内に進入を開始すると同時に、固定ブラケット3が車体から脱落して中間コラム151がアウタコラム相当部材15内に進入を開始する。すると、インナコラム13のコラプス動に伴って第2実施形態で述べた手順で第1,第2EAリング131,133による衝撃エネルギの吸収が行われる一方、EAプレート157のカーリング抵抗によっても衝撃エネルギの吸収が行われる。この際、固定ブラケット3の上面とカーリングガイド159との間隔が後方に向けて狭くなっているため、EAプレート157では、コラプスの進行に伴って屈曲部155の曲率が徐々に小さくなることにより、カーリング抵抗が漸増して比較的大きな衝突エネルギの吸収が実現される。
【0045】
第6実施形態では、このような構成を採ったことにより、テレスコピック機能や電動アシスト機構17を備えながら、ステアリングコラム1のコラプスストロークを十分に大きくすることができ、かつ三つの衝撃エネルギ吸収手段により衝撃エネルギの吸収が効果的に行われるため、二次衝突時における安全性を著しく高めることができた。尚、第6実施形態においては、中間コラム151の外周に第5実施形態で採用した凸状を形成させるようにしてもよいし、EAプレート157の板幅を適宜変化させたり鋼線等を素材とするEAワイヤに代えてもよい。
【0046】
以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本発明の態様は上記実施形態に限られるものではない。例えば、上記各実施形態は、チルト機構およびテレスコピック機構とコラムアシスト式の電動アシスト機構とを有する衝撃吸収式ステアリングコラム装置に本発明を適用したものであるが、チルト機構やテレスコピック機構を備えないものや、ラックアシスト式やピニオンアシスト式の電動アシスト機構を有するものや、油圧アシスト機構を有するもの等に適用してもよい。また、チルト保持手段やテレスコピック保持手段についても上記実施形態での例示に限られるものではないし、エネルギ吸収手段として、鋼板を引き裂くものや、インナコラムとロアコラムとの間に鋼球を介装させて塑性溝を形成させるもの等を採用することが可能である。その他、ステアリングコラム装置の全体構成等についても、本発明の主旨を逸脱しない範囲であれば、適宜変更可能である。
【0047】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明に係る衝撃吸収式ステアリング装置によれば、ステアリングシャフトを回動自在に支持すると共に、所定のコラプス荷重によってコラプスするステアリングコラムと、このステアリングコラムのコラプスに応じて車両の衝突時における乗員の二次衝突エネルギを吸収するエネルギ吸収手段と、を備えた衝撃吸収式ステアリングコラム装置において、前記エネルギ吸収手段による衝突エネルギの吸収量が前記コラプスが進行した際に増大するものとしたり、前記エネルギ吸収手段が複数設けられたものとしたため、運転者の二次衝突に伴ってステアリングコラムがコラプスする際、エネルギ吸収手段による衝撃エネルギの吸収量が段階的あるいは徐々に増大するため、コラプスストロークが比較的小さい場合にも、運転者が受ける衝撃を比較的小さくしながら、衝撃エネルギの総吸収量が大きくなって乗員の二次衝突安全性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係るステアリング装置の車室側部分を示す側面図である。
【図2】同実施形態に係る衝撃吸収式ステアリングコラム装置の要部側面図である。
【図3】図2中のA−A断面図である。
【図4】第1実施形態の作用を示す説明図である。
【図5】第1実施形態の作用を示す説明図である。
【図6】従来装置でのコラプス量と衝撃吸収荷重との関係を示したグラフである。
【図7】第1実施形態でのコラプス量と衝撃吸収荷重との関係を示したグラフである。
【図8】第2実施形態に係る衝撃吸収式ステアリングコラム装置の側面図である。
【図9】図8中のB−B拡大断面図である。
【図10】従来装置でのコラプス量と衝撃吸収荷重との関係を示したグラフである。
【図11】第2実施形態でのコラプス量と衝撃吸収荷重との関係を示したグラフである。
【図12】第3実施形態に係る衝撃吸収式ステアリングコラム装置の要部側面図である。
【図13】第4実施形態に係る衝撃吸収式ステアリングコラム装置の要部側面図である。
【図14】第5実施形態に係る衝撃吸収式ステアリングコラム装置の要部側面図である。
【図15】図14中のC−C断面図である。
【図16】第3実施形態でのコラプス量と衝撃吸収荷重との関係を示したグラフである。
【図17】第4実施形態でのコラプス量と衝撃吸収荷重との関係を示したグラフである。
【図18】第5実施形態でのコラプス量と衝撃吸収荷重との関係を示したグラフである。
【図19】第6実施形態に係る衝撃吸収式ステアリングコラム装置の側面図である。
【図20】第6実施形態の作用を示す説明図である。
【符号の説明】
1‥‥ステアリングコラム
3‥‥固定ブラケット
5‥‥ピボットブラケット
9‥‥ステアリングアッパシャフト
13‥‥インナコラム
15‥‥アウタコラム相当部材
17‥‥電動アシスト機構
23‥‥減速ギヤハウジング
31‥‥ピボットピン
41‥‥ステアリングホイール
42‥‥左ステー
43‥‥右ステー
51‥‥アジャストボルト
53‥‥ガイドボルト
63‥‥クランプ
75‥‥ガイドピン部
79‥‥ガイド孔
87‥‥カム機構
89‥‥操作レバー
105,107‥‥ディスタンス部
109‥‥スリット
111‥‥テレスコピック部
113‥‥コラプス部
121‥‥アジャストナット
131‥‥第1EAリング(EAリング)
133‥‥第2EAリング
135‥‥テレスコピックダンパ
141‥‥テーパ部
143,145‥‥段差部
146〜149‥‥第1〜第4凸条
151‥‥中間コラム
153‥‥カプセル
155‥‥屈曲部
157‥‥EAプレート
159‥‥カーリングガイド
Claims (10)
- ステアリングシャフトを回動自在に支持すると共に、所定のコラプス荷重によってコラプスするステアリングコラムと、
このステアリングコラムのコラプスに応じて車両の衝突時における乗員の二次衝突エネルギを吸収するエネルギ吸収手段と、
を備えた衝撃吸収式ステアリングコラム装置において、
前記エネルギ吸収手段による衝突エネルギの吸収量は、前記コラプスが進行した際に増大することを特徴とする衝撃吸収式ステアリングコラム装置。 - 前記エネルギ吸収手段による衝突エネルギの吸収量は、前記コラプスの進行に従って複数の段階をもって増大することを特徴とする、請求項1記載の衝撃吸収式ステアリングコラム装置。
- 前記エネルギ吸収手段による衝突エネルギの吸収量は、前記コラプスの進行に従って漸増することを特徴とする、請求項1記載の衝撃吸収式ステアリングコラム装置。
- ステアリングシャフトを回動自在に支持すると共に、所定のコラプス荷重によってコラプスするステアリングコラムと、
このステアリングコラムのコラプスに応じて車両の衝突時における乗員の二次衝突エネルギを吸収するエネルギ吸収手段と
を備えた衝撃吸収式ステアリングコラム装置において、
前記エネルギ吸収手段が複数設けられたことを特徴とする衝撃吸収式ステアリングコラム装置。 - 前記エネルギ吸収手段の少なくとも一つによる衝突エネルギの吸収量は、前記コラプスが進行した際に増大することを特徴とする、請求項4記載の衝撃吸収式ステアリングコラム装置。
- 前記エネルギ吸収手段の少なくとも一つによる衝突エネルギの吸収量は、前記コラプスの進行に従って複数の段階をもって増大することを特徴とする、請求項4記載の衝撃吸収式ステアリングコラム装置。
- 前記エネルギ吸収手段の少なくとも一つによる衝突エネルギの吸収量は、前記コラプスの進行に従って漸増することを特徴とする、請求項4記載の衝撃吸収式ステアリングコラム装置。
- 前記エネルギ吸収手段の少なくとも一つは、前記コラプスが所定量進行するまで衝突エネルギの吸収を行わないことを特徴とする、請求項4記載の衝撃吸収式ステアリングコラム装置。
- 前記ステアリングコラムの角度調整に供されるチルト調整手段と、前記ステアリングコラムの軸方向位置調整に供されるテレスコピック調整手段との少なくとも一方を備えたことを特徴とする、請求項1〜8記載の衝撃吸収式ステアリングコラム装置。
- 車体側部材に支持された第1のコラムと、第1のコラムに嵌合して前記コラプス時に当該第1のコラム側に進入する第2のコラムとを有し、
前記第1のコラムには前記ステアリングホイールの操舵力補助に供される電動アシスト機構が設けられたことを特徴とする、請求項1〜9記載の衝撃吸収式ステアリングコラム装置。
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