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JP2006278171A - 非水電解質二次電池 - Google Patents

非水電解質二次電池 Download PDF

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JP2006278171A
JP2006278171A JP2005096449A JP2005096449A JP2006278171A JP 2006278171 A JP2006278171 A JP 2006278171A JP 2005096449 A JP2005096449 A JP 2005096449A JP 2005096449 A JP2005096449 A JP 2005096449A JP 2006278171 A JP2006278171 A JP 2006278171A
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Abstract

【課題】 サイクル特性に優れ、高温雰囲気下において充電状態で保存しても残存容量が大きく、しかもガス発生量の少ない非水電解質二次電池を提供すること。
【解決手段】 リチウムを可逆的に吸蔵・放出する負極活物質材料を用いた負極と、リチウムを可逆的に吸蔵・放出する正極活物質材料を用いた正極と、非水電解液とを有する非水電解質二次電池において、前記非水電解液は、ビニレンカーボネート(VC)を含有するとともに、ポリビニルホルマール(PVF)を電解液総量に対して0.1質量%以上5.0質量%以下の範囲で含有する。
このPVFは、PVF骨格中の水酸基含有量が25mol%以下のものが好ましく、PVF骨格中のアセチル基含有量が5mol%以下のものが好ましく、また、PVFの重量平均分子量は10万〜150万のものが好ましい。
また、VCの添加量は電解液総量に対して0.2質量%以上3.0質量%以下が好ましい。
【選択図】 なし

Description

本発明は、非水電解質二次電池に関し、さらに詳しくは、サイクル特性を維持しながら、充電保存特性を改善した非水電解質二次電池に関する。
携帯型の電子機器の急速な普及に伴い、それに使用される二次電池への要求仕様は、年々厳しくなり、特に小型・薄型化、高容量でサイクル特性が優れ、性能の安定したものが要求されている。そして、二次電池分野では他の電池に比べて高エネルギー密度であるリチウム非水電解質二次電池が注目され、このリチウム非水電解質二次電池の占める割合は二次電池市場において大きな伸びを示している。
このリチウム非水電解質二次電池は、細長いシート状の銅箔等からなる負極芯体(集電体)の両面に負極用活物質合剤を被膜状に塗布した負極と、細長いシート状のアルミニウム箔等からなる正極芯体の両面に正極用活物質合剤を被膜状に塗布した正極との間に、微多孔性ポリオレフィンフィルム等からなるセパレータを配置し、負極及び正極をセパレータにより互いに絶縁した状態で円柱状又は楕円形状に巻回して電極体を製造した後、角型電池の場合はさらに巻回電極体を押し潰して偏平状に形成し、負極及び正極の各所定部分にそれぞれ負極集電タブ及び正極集電タブを接続して所定形状の外装内に収納した構成を有している。
このリチウム非水電解質二次電池のうち、特に高エネルギー密度を有する4V級の非水電解質二次電池としては正極活物質がLiCoO、LiNiO、LiMn、LiFeO等のリチウム複合酸化物からなるものが使用され、また、負極活物質としては炭素質材料、特に黒鉛材料からなる負極活物質が、リチウム金属やリチウム合金に匹敵する放電電位を有しながらも、デンドライトが成長することがないために、安全性が高く、さらに初期効率に優れ、電位平坦性も良好であり、また、密度も高いという優れた性質を有しているため、広く使用されている。
このような非水電解質二次電池に使用される非水溶媒(有機溶媒)には、電解質を電離させるために誘電率が高い必要があること、及び、広い温度範囲でイオン伝導度が高い必要があるということから、プロピレンカーボネート(PC)、エチレンカーボネート(EC)、ブチレンカーボネート(BC)、ジメチルカーボネート(DMC)、ジエチルカーボネート(DEC)、エチルメチルカーボネート(EMC)等のカーボネート類、γ−ブチロラクトン等のラクトン類、その他、エーテル類、ケトン類、エステル類などの有機溶媒が使用されており、特にECと粘度の低い非環状カーボネート、例えばDMC、DEC、EMC等の混合溶媒が広く使用されている。
しかしながら、これらの有機溶媒を用いた非水電解質二次電池においては、負極活物質として黒鉛、非晶質炭素などの炭素質材料を用いると、充放電過程において電極表面で有機溶媒が還元分解され、ガスの発生、副反応生成物の堆積等により負極インピーダンスが増大し、充放電効率の低下、充放電サイクル特性の劣化等を引き起すという問題点が存在していることが知られている。
そこで、従来から、有機溶媒の還元分解を抑制するために、様々な化合物を非水電解液に添加して、負極活物質が有機溶媒と直接反応しないように、不動態化層とも称される負極表面被膜(SEI:Solid Electrolyte Interface. 以下、「SEI表面被膜」という。)を制御する技術が重要となっている。例えば、下記特許文献1及び2には、非水電解質二次電池の非水電解液中にビニレンカーボネート(VC)及びその誘導体から選択される少なくとも1種を添加し、これらの添加物により、最初の充電による負極へのリチウムの挿入前に、負極活物質層上にSEI表面被膜を形成させ、リチウムイオンの周囲の溶媒分子の挿入を阻止するバリアーとして機能させるようになしたものが開示されている。
特開平08−045545号公報(特許請求の範囲、段落[0009]〜[0012]、[0023]〜[0036]) 特開2001−006729号公報(特許請求の範囲、段落[0006]〜[0014])
しかしながら、VC単独では、室温での充放電サイクル特性等は良好な結果を与えるものであるが、一方では高酸化状態の正極で酸化分解されやすく、特に電池を充電状態で高温に曝すと、正極表面で気泡が発生し、電池の膨れが生じるとともに、有効極板面積が減少して容量の低下が発生することが見出された。この場合、VCの添加量を減らすと、充電保存特性は向上するが逆に充放電サイクル特性が悪化するので、採用し得ない。
本願の発明者は、上記の少なくともVCを含有させてなる非水電解液を使用した非水電解質二次電池の問題点を改善すべく種々検討を重ねた結果、ポリビニルホルマール(PVF)を同時に添加すると、両者の相乗作用により、サイクル特性が良好に維持されるとともに、高温雰囲気下で充電状態で保存しても容量残存率が大きく改善され、しかもガス発生量の少ない非水電解質二次電池が得られることを見出し、本発明を完成するに至ったのである。
このような結果が得られる理由は、現在のところまだ明確になってはおらず、今後の研究を待つ必要があるが、おそらくは充電中に正極表面で電解液中のPVFがVCよりも優先的に酸化されることにより正極表面にPVFの重合被膜が形成され、この重合被膜が安定的に存在しているために高温雰囲気下における充電保存時にVCの酸化分解が抑制されるものと考えられる。
すなわち、本発明は、サイクル特性に優れ、高温雰囲気下において充電状態で保存しても残存容量が大きく、しかもガス発生量の少ない非水電解質二次電池を提供することを目的とする。
本発明の上記目的は以下の構成により達成し得る。すなわち、本願の請求項1に記載の非水電解質二次電池の発明は、リチウムを可逆的に吸蔵・放出する負極活物質材料を用いた負極と、リチウムを可逆的に吸蔵・放出する正極活物質材料を用いた正極と、非水電解液とを有する非水電解質二次電池において、前記非水電解液は、VCを含有するとともに、PVFを電解液総量に対して0.1質量%以上5.0質量%以下の範囲で含むことを特徴とする。
本発明においては、非水電解液中にVC及びPVFの共存は必須である。このうちPVF含有量が電解液総量に対して0.1質量%未満であると、サイクル特性は良好であるが、ガス発生量が多くなり、また、高温雰囲気下における充電保存後の容量残存率は大幅に悪化する。また、PVF含有量が電解液総量に対して5.0質量%を超えると、逆に、ガス発生量は少なく、高温雰囲気下における充電保存後の容量残存率は良好な結果を与えるが、電解液のイオン伝導性が阻害されてサイクル特性が急激に悪化する。
なお、本発明の非水電解質二次電池で使用し得る有機溶媒としては、カーボネート類、ラクトン類、エーテル類、エステル類などが挙げられる。これら溶媒の2種類以上を混合して用いることもできる。具体例としては、プロピレンカーボネート(PC)、エチレンカーボネート(EC)、ブチレンカーボネート(BC)、ジメチルカーボネート(DMC)、ジエチルカーボネート(DEC)、エチルメチルカーボネート(EMC)等のカーボネート類、γ−ブチロラクトン、γ−バレロラクトン、γ−ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、1、4−ジオキサン、ジエチルカーボネートなどを挙げることができ、充放電効率を高める点から、ECとDMC、DEC、EMC等の鎖状カーボネートの混合溶媒が好適に用いられる。
同じく電解質としては、過塩素酸リチウム(LiClO)、六フッ化リン酸リチウム(LiPF)、ホウフッ化リチウム(LiBF)、六フッ化砒酸リチウム(LiAsF)、トリフルオロメチルスルホン酸リチウム(LiCFSO)、ビストリフルオロメチルスルホニルイミドリチウム〔LiN(CFSO〕などのリチウム塩が挙げられる。中でもLiPF、LiBFを用いるのが好ましく、前記非水溶媒に対する溶解量は、0.5〜2.0mol/lとするのが好ましい。
また、正極活物質としては、リチウムを可逆的に吸蔵・放出することが可能なLixMO(但し、MはCo、Ni、Mnの少なくとも1種である)で表されるリチウム遷移金属複合酸化物、すなわち、LiCoO、LiNiO、LiNiyCo1−y(y=0.01〜0.99)、Li0.5MnO、LiMnO、LiCoMnNi(x+y+z=1)などが一種単独もしくは複数種を混合して用いられる。
同じく負極活物質としては、リチウムを可逆的に吸蔵・放出することが可能な炭素質物、珪素質物、金属酸化物からなる群から選ばれる、少なくとも1種以上との混合物が用いられる。
本発明の非水電解質二次電池で使用し得るPVFの合成手法については特に制限はなく、ポリビニルアルコールにホルムアルデヒドを反応させて作製するのが簡便で好ましい。
また、本願の請求項2に係る発明は、前記請求項1に記載の非水電解質二次電池において、前記PVFの含有量が電解液総量に対して0.2質量%以上3.0質量%以下であることを特徴とする。PVFの含有量が電解液総量に対して0.2質量%以上3.0質量%の範囲内である場合には特に好ましい結果が得られる。
また、本願の請求項3に係る発明は、前記請求項1に記載の非水電解質二次電池において、前記PVF分子骨格中の水酸基の含有量が25mol%以下であることを特徴とする。前記PVF分子骨格中の水酸基の含有量が25mol%以下であるとPVFの負極表面での還元分解が減少するためにサイクル特性及び高温充電保存特性が向上する。前記PVF骨格中の水酸基の含有量は少なくても効果が認められるが、5mol%以上であれば十分に本発明の効果が得られる。
また、本願の請求項4に係る発明は、前記請求項1に記載の非水電解質二次電池において、前記PVF分子骨格中のアセチル基の含有量が5mol%以下であることを特徴とする。前記PVF分子骨格中のアセチル基の含有量が5mol%以下であるとPVFの負極表面での還元分解が減少するためにサイクル特性及び高温充電保存特性が向上する。前記PVF骨格中の水酸基の含有量は少なくても効果が認められるが、2mol%以上であれば十分に本発明の効果が得られる。
また、本願の請求項5に係る発明は、前記請求項1に記載の非水電解質二次電池において、前記PVFの重量平均分子量が10万以上150万以下であることを特徴とする。PVFの重量平均分子量が10万未満であると、正極表面における重合反応で得られる重合被膜が高分子量化し難いため、高温充電保存中にその重合被膜が一部電解液中へ溶解してしまい、VCの酸化分解によるガス発生を抑制し難くなる。一方、PVFの重量平均分子量が150万を超えると、正極極板内で濃度傾斜を引き起こし、均一な重合被膜が得られ難いためにガスの発生を抑制する効果が得られ難くなる。
また、本願の請求項6に係る発明は、前記請求項1に記載の非水電解質二次電池において、前記VCの含有量が電解液総量に対して0.2質量%以上3.0質量%以下であることを特徴とする。VCの添加量が電解液総量に対して0.2質量%未満であると高温充電保存特性は良好な結果を維持できるが、充放電サイクル特性が悪化する。また、VCの添加量が電解液総量に対して3.0質量%を超えると、高温充電保存時にガスの発生を抑制することができず、高温充電保存特性が悪化する。
また、本願の請求項7に係る発明は、前記請求項1〜6のいずれか1項に記載の非水電解質二次電池において、電池外装にラミネート外装体を用いたことを特徴とする。このような構成の非水電解質二次電池によれば、外装の質量を小さくでき、しかも厚さも薄くできるために、小型軽量の非水溶媒系二次電池を得ることができる。また、ラミネート外装体を用いる場合は、膨れの影響が顕著に表れるため、本発明の効果が大きく表れる。
本発明は、リチウムを可逆的に吸蔵・放出する負極活物質材料を用いた負極と、リチウムを可逆的に吸蔵・放出する正極活物質材料を用いた正極と、非水電解液とを有する非水電解質二次電池において、前記非水電解液は、ビニレンカーボネート(VC)を含有するとともに、ポリビニルホルマール(PVF)が電解液総量に対して0.1質量%以上5.0質量%以下の範囲で含有させたので、以下に各実施例及び比較例を基に詳細に述べるように、充放電サイクル特性に優れ、高温雰囲気下で充電状態で保存しても容量残存率が大きく、しかもガス発生量が少ないという優れた効果を奏する非水電解質二次電池が得られる。
以下、本願発明を実施するための最良の形態を実施例及び比較例を用いて詳細に説明するが、まず最初に実施例及び比較例に共通する非水電解質二次電池の具体的製造方法について説明する。
[正極板の作製]
LiCoOからなる正極活物質をアセチレンブラック、グラファイト等の炭素系導電剤(例えば5質量%)と、ポリビニリデンフルオライド(PVdF)よりなる結着剤(例えば3質量%)等を、N−メチルピロリドンからなる有機溶剤等に溶解したものを混合して、活物質スラリーあるいは活物質ペーストとした。これらの活物質スラリーあるいは活物質ペーストを、スラリーの場合はダイコーター、ドクターブレード等を用いて、ペーストの場合はローラコーティング法等により正極芯体(例えば、厚みが20μmのアルミニウム箔あるいはアルミニウムメッシュ)の両面に均一に塗付して活物質層を塗布した正極板を形成した。この後、活物質層を塗布した正極板を乾燥機中に通過させて、スラリーあるいはペースト作製時に必要であった有機溶剤を除去して乾燥させた。乾燥後、この乾燥正極板をロールプレス機により圧延して、厚みが0.17mmの正極板とした。
[負極板の作製]
黒鉛よりなる負極活物質とポリビニリデンフルオライド(PVdF)よりなる結着剤(例えば3質量%)等をN−メチルピロリドンからなる有機溶剤等に溶解したものを混合して、スラリーあるいはペーストとした。これらのスラリーあるいはペーストを、スラリーの場合はダイコーター、ドクターブレード等を用いて、ペーストの場合はローラコーティング法等により負極芯体(例えば、厚みが20μmの銅箔)の両面の全面にわたって均一に塗布して、活物質層を塗布した負極板を形成した。この後、活物質層を塗布した負極板を乾燥機中に通過させて、スラリーあるいはペースト作製時に必要であった有機溶剤を除去して乾燥させた。乾燥後、この乾燥負極板をロールプレス機により圧延して、厚みが0.14mmの負極板とした。
[電極体の作製]
上述のようにして作製した正極板と負極板を、有機溶媒との反応性が低く、かつ安価なポリオレフィン系樹脂からなる微多孔膜(例えば厚みが0.025mm)を間に挟んで、かつ、各極板の幅方向の中心線を一致させて重ね合わせた。この後、巻き取り機により巻回し、最外周をテープ止めし、実施例及び比較例の渦巻状電極体とした。このようにして作製した電極体を、樹脂層(ナイロン)/接着剤層/アルミニウム合金層/接着剤層/樹脂層(ポリプロピレン)の5層構造から成るシート状のアルミラミネート材を用意し、このアルミラミネート材の収納空間内に挿入した。この後、正極集電タブ、負極集電タブが突出しているトップ部及び片側サイド部のアルミラミネート材の内側の樹脂層(ポリプロピレン)を熱溶着して封止し、封止部を形成した。
[電解液の作製]
エチレンカーボネート(EC)/ジエチレンカーボネート(DEC)=30/70の体積比で混合した溶媒に、1.0M−LiPFとなる割合で溶解させて電解液を作製し、この電解液に対して表1〜表5に示したとおりの組成となるように、VCとPVFを添加した。この電解液を前述のようにして作製した外装体の開口部より4.0g注液してシールを行い、各実施例及び比較例のリチウムイオン二次電池を作製した。
[実施例1〜6及び比較例1〜3]
実施例1〜6及び比較例1〜3では、PVFの添加量が電池特性に与える影響を調べた。まず、電解液総量に対するVCの添加量を1.5質量%一定とし、PVFの添加量を、表1に示したとおり、0.0質量%から6.0質量%まで変化させて、実施例1〜6及び比較例1〜3の9種類の電池を作製した。ただし、用いたPVFは、重量平均分子量Mw:100万、水酸基含有量:8mol%、アセチル基含有量:3mol%のものである。なお、PVFの重量平均分子量はゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)で測定し、標準ポリスチレンを用いた検量線により換算した値である(以下、同じ)。
[1サイクル時放電容量の測定]
まず最初に、25℃において、各電池を1It(1C)の定電流で充電し、電池電圧が4.2Vに達した後は4.2Vの定電圧で3時間充電した。その後、各電池について、25℃において1Itの定電流で電池電圧が2.75Vに達するまで放電を行い、この時の放電容量を1サイクル時放電容量として求めた。
[充電保存特性(容量残存率)の測定]
1サイクル時放電容量を測定した各電池について、25℃において1Itの定電流で充電し、電池電圧が4.2Vに達した後は4.2Vの定電圧で3時間充電した。これらの各充電状態の電池を80℃の雰囲気下に120時間放置した後、25℃の雰囲気下に放置し、電池温度が平衡に達した後、1Itの定電流で電池電圧が2.75Vに達するまで放電し、高温放置後の放電容量を求め、以下の計算式に基いて容量残存率(%)を求めた。結果を表1に示した。
容量残存率(%)=(高温放置後の放電容量/1サイクル時放電容量)×100
[充電保存特性(ガス発生量)の測定]
ガス発生量の測定は、容量残存率(%)を測定した各電池について、電池外装体の一部をカットし、25℃においてパラフィン中で液上置換して採集したガスの体積を定量して行った。結果をまとめて表1に示した。
[サイクル特性の測定]
また、1サイクル時放電容量を測定した各電池について、25℃において1Itの定電流で充電し、電池電圧が4.2Vに達した後は4.2Vの定電圧で3時間充電し、その後、25℃において1Itの定電流で電池電圧が2.75Vに達するまで放電を行い、これを1サイクルとして300サイクル時の放電容量を求め、以下の計算式によりサイクル特性(%)を求めた。結果をまとめて表1に示した。
サイクル特性(%)=(300サイクル時放電容量/1サイクル時放電容量)×100
Figure 2006278171
表1に示した結果から、次のことがわかる。すなわち、電解液総量に対するVC含有量が1.5質量%の場合、PVFが存在しない(比較例1)とサイクル特性は73%と良好であるが、高温充電保存後のガス発生量は12.6mlと多く、しかも容量残存率は39%と非常に小さくなっている。PVFを電解液総量に対して0.05質量%の添加(比較例2)では高温充電保存後のガス発生量及び容量残存率は僅かしか改善されていないが、PVFを電解液総量に対して0.1質量%以上添加(実施例1〜6)すると、ガス発生量は6.1ml以下と大幅に改善され、容量残存率も71%以上と良好な結果が得られた。しかしながら、PVFの添加量が電解液総量に対して5質量%を超える(比較例3)とサイクル特性が悪化するため、PVFの添加量は、電解液総量に対して0.1質量%以上5質量%以下が好ましく、さらに好ましくは0.2質量%以上3.0質量%以下である。
[実施例7〜12及び比較例4〜5]
実施例7〜12及び比較例4〜5では、VCの添加量が電池特性に与える影響を調べた。まず、比較例1の電池と対比するために電解液総量に対してPVFもVCも添加しない電解液を用いて比較例4の電池を作製した。次に、電解液総量に対するPVFの添加量を1.0質量%一定とし、VCの添加量を、表2に示したとおり、0.0質量%から6.0質量%まで変化させて、実施例7〜12及び比較例5の7種類の電池を作製した。ただし、用いたPVFは、重量平均分子量Mw:100万、水酸基含有量:8mol%、アセチル基含有量:3mol%のものである。これらの計8種類の電池について、実施例1〜6ないし比較例1〜3の場合と同様にしてガス発生量、容量残存率及びサイクル特性測定した。結果を、実施例4及び比較例1の場合の結果と共にまとめて表2に示した。
Figure 2006278171
表2に示した結果から以下のことがわかる。すなわち、PVFが無添加の場合、VCの添加量が電解液総量に対して0.0質量%(比較例4)の場合と1.5質量%(比較例1)の場合とを対比すると、VCの添加量が多くなるとサイクル特性は良好となるが、高温充電保存後のガス発生量は大きく増加し、容量残存率は大きく悪化する。一方、電解液総量に対するPVFの添加量が1.0質量%一定の場合、VCの添加量が0.0質量%であると、高温充電保存後のガス発生量は少なく、容量残存率も良好な結果が得られているが、サイクル特性が29%以下と大幅に悪化している。しかしながら、VCの添加量が0.2質量%以上(実施例4、7〜12)ではサイクル特性が62%以上と良好な結果が得られるようになるが、VCの添加量が3.0質量%を超える(実施例12)とサイクル特性は非常に良好な結果が得られているが、高温充電保存後のガス発生量は若干増大し、容量残存率も若干悪化している。したがって、本発明によればVC及びPVFの共存は必須であり、VCの添加量は0.2質量%以上3.0質量%以下が好ましいことが分かる。
[実施例13〜16]
実施例13〜16では、PVFの水酸基含有量が電池特性に与える影響を調べた。まず、重量平均分子量が100万及びアセチル基含有量が3mol%一定であり、水酸基含有量が5〜30mol%の4種類のPVFを用い、電解液総量に対するPVFの添加量:1.0質量%及びVC添加量:1.5質量%とした電解液を用い、実施例1〜6ないし比較例1〜3の場合と同様にしてガス発生量、容量残存率及びサイクル特性測定した。結果を、実施例4の場合の結果と共にまとめて表3に示した。
Figure 2006278171
表3に示した結果から以下のことが分かる。すなわち、PVFの水酸基含有量が5mol%を超えていると高温充電保存後のガス発生量、容量残存率及びサイクル特性ともに良好な結果が得られており、PVFの水酸基含有量が30mol%となるとサイクル特性が悪化する傾向が見られるが、それでもサイクル特性は67%もの良好な結果が得られている。したがって、PVFの水酸基含有量は5mol%以上25mol%以下が好ましい。
[実施例17〜19]
実施例17〜19では、PVFのアセチル基含有量が電池特性に与える影響を調べた。まず、重量平均分子量が100万及び水酸基含有量が8mol%一定であり、アセチル基含有量が2〜7mol%の3種類のPVFを用い、電解液総量に対するPVFの添加量:1.0質量%及びVC添加量:1.5質量%とした電解液を用い、実施例1〜6ないし比較例1〜3の場合と同様にしてガス発生量、容量残存率及びサイクル特性測定した。結果を、実施例4の場合の結果と共にまとめて表4に示した。
Figure 2006278171
表4に示した結果から以下のことがわかる。すなわち、PVFのアセチル基含有量が2mol%を超えていると高温充電保存後のガス発生量、容量残存率及びサイクル特性ともに良好な結果が得られており、PVFのアセチル基含有量が7mol%となるとガス発生量及び容量残存率が悪化する傾向が見られるが、それでもガス発生量は5.1mlであり、容量残存率は81%もの良好な結果が得られている。したがって、PVFのアセチル基含有量は2mol%以上5mol%以下が好ましい。
[実施例20〜25]
実施例20〜25では、PVFの重量平均分子量が電池特性に与える影響を調べた。まず、水酸基含有量が8mol%及びアセチル基含有量が3mol%一定であり、重量平均分子量が8万〜250万の6種類のPVFを用い、電解液総量に対するPVFの添加量:1.0質量%及びVC添加量:1.5質量%とした電解液を用い、実施例1〜6ないし比較例1〜3の場合と同様にしてガス発生量、容量残存率及びサイクル特性を測定した。結果を、実施例4の場合の結果と共にまとめて表5に示した。
Figure 2006278171
表5に示した結果から以下のことがわかる。すなわち、PVFの重量平均分子量が10万以上では高温充電保存後のガス発生量、容量残存率、サイクル特性ともに良好な結果が得られており、重量平均分子量の増大とともに高温充電保存後のガス発生量が減り、容量残存率も良好な結果となる。もっとも、PVFの重量平均分子量が150万以上では徐々に高温充電保存後のガス発生量及び容量残存率が悪化する傾向が見られ、PVFの重量平均分子量が200万以上では電解液への溶解性が悪くなるために高温充電保存後のガス発生量及び容量残存率が悪化する。しかしながら、PVFの重量平均分子量が250万でも、高温充電保存後のガス発生量は6.3mlであり、容量残存率は78%もの良好な結果が得られている。したがって、高温充電保存後のガス発生量及び容量残存の結果からして、PVFの重量平均分子量は10万以上150万以下が好ましい。

Claims (7)

  1. リチウムを可逆的に吸蔵・放出する負極活物質材料を用いた負極と、リチウムを可逆的に吸蔵・放出する正極活物質材料を用いた正極と、非水電解液とを有する非水電解質二次電池において、前記非水電解液は、ビニレンカーボネート(VC)を含有するとともに、ポリビニルホルマール(PVF)を電解液総量に対して0.1質量%以上5.0質量%以下の範囲で含むことを特徴とする非水電解質二次電池。
  2. 前記PVFの含有量が電解液総量に対して0.2質量%以上3.0質量%以下であることを特徴とする請求項1に記載の非水電解質二次電池。
  3. 前記PVF分子骨格中の水酸基の含有量が25mol%以下であることを特徴とする請求項1に記載の非水電解質二次電池。
  4. 前記PVF分子骨格中のアセチル基の含有量が5mol%以下であることを特徴とする請求項1に記載の非水電解質二次電池。
  5. 前記PVFの重量平均分子量が10万以上150万以下であることを特徴とする請求項1に記載の非水電解質二次電池。
  6. 前記VCの含有量が電解液総量に対して0.2質量%以上3.0質量%以下であることを特徴とする請求項1に記載の非水電解質二次電池。
  7. 電池外装にラミネート外装体を用いたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の非水電解質二次電池。
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