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JP2003010964A - アルミニウム熱交換器のろう付け方法およびアルミニウム部材ろう付け用溶液 - Google Patents

アルミニウム熱交換器のろう付け方法およびアルミニウム部材ろう付け用溶液

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JP2003010964A
JP2003010964A JP2001193372A JP2001193372A JP2003010964A JP 2003010964 A JP2003010964 A JP 2003010964A JP 2001193372 A JP2001193372 A JP 2001193372A JP 2001193372 A JP2001193372 A JP 2001193372A JP 2003010964 A JP2003010964 A JP 2003010964A
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aluminum
brazing
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flux
reaction
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Yoshiharu Hasegawa
義治 長谷川
Kiyohide Tejima
聖英 手島
Takuji Taki
卓司 滝
Ichiro Yanaka
一朗 谷中
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Harima Chemicals Inc
Denso Corp
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Harima Chemicals Inc
Denso Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アルミニウム熱交換器のろう付け方法におい
て、Znをフラックス成分と同時にアルミニウム部材表
面に塗布して、Zn付着効率およびZn付着の作業性を
向上させるとともに、溶液のゲル化による粘度上昇を抑
制する。 【解決手段】 ろう付けされる複数のアルミニウム部材
の少なくとも一方の表面に、フラックス成分、Zn、カ
ルボキシル基を有するバインダ、および前記Znと前記
カルボキシル基との反応を抑制する反応抑制剤を含む溶
液を塗布して、複数のアルミニウム部材間のろう付けを
行い、溶液の塗布されたアルミニウム部材の表面にZn
拡散層を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、Zn(亜鉛)の拡
散層による犠牲腐食効果により耐食性の向上を図るアル
ミニウム熱交換器のろう付け方法、およびアルミニウム
部材ろう付け用溶液に関するもので、例えば、車両用空
調装置の凝縮器等のろう付け方法に用いて好適である。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用のアルミニウム熱交換器に
おいては、車両エンジンの燃費向上等の目的のために軽
量化が求められている。この要求に応えるために、熱交
換器のチューブ等の構成材料の薄肉化が必要となってい
る。しかし、材料の薄肉化に伴ってアルミニウム材料の
穴あき腐食による流体(冷媒)洩れが発生するまでの期
間が短くなってしまうので、材料の薄肉化と耐食性の確
保との両立が重要な課題となる。
【0003】車両用空調装置の凝縮器では、冷媒が流れ
る通路を構成するチューブを通常、アルミニウム材料の
押出加工により偏平多穴形状の断面形状に成形してい
る。この偏平多穴形状のチューブにおいては、外周面に
Zn溶射によりZn拡散層を形成して耐食性の向上を図
ることが行われている。このZn拡散層はチューブを構
成するアルミニウム材料より自然電位が卑となり、これ
により、アルミニウム材料よりもZn拡散層の方が優先
的に腐食(犠牲腐食)して、アルミニウム製チューブの
穴あき腐食を防止するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の従来技
術においては、チューブ外表面にZnを溶射にて付着さ
せるので、Zn付着量を少量に管理することが実際上困
難である。そのため、チューブとコルゲートフィンとの
ろう付け部にも高濃度のZnが存在する結果となり、ろ
う付け部が選択的に腐食しやすいので、コルゲートフィ
ンの脱落が発生しやすい。
【0005】また、Znの溶射工程は、アルミニウム表
面へのZnの付着効率が非常に低い(20%程度)の
で、アルミニウム熱交換器の製造コストを増加させる要
因となる。更には、チューブをアルミニウム材料の押出
加工により成形しているので、チューブ材料としてろう
材をクラッドしたクラッド材を使用できない。そのた
め、コルゲートフィンとしてろう材をクラッドしたクラ
ッド材を採用する必要が生じ、コストアップとなる。
【0006】近年、米国特許第5100048号明細書
では、非腐食性のフラックス(ノコロックフラックス)
にSi粉末およびバインダを混合したフラックス溶液を
アルミニウム部材の表面に塗布し、ろう付け時の加熱に
よりSiがアルミニウムと反応してアルミニウムより融
点の低い共晶組成を形成し、この共晶組成によりアルミ
ニウム部材間をろう付けするろう付け方法が提案されて
いる。上記ろう付け方法によると、フィン材としてろう
材をクラッドしないアルミニウムベア材を使用でき、ア
ルミニウム熱交換器のコスト低減を図ることができる。
【0007】上記ろう付け方法においてもチューブ外表
面にZn溶射によりZn拡散層を形成すれば、耐食性を
向上できるが、Zn溶射による上記不具合(Zn付着効
率の低下等)が発生する。
【0008】そこで、本発明者らは、上記ろう付け方法
においてZn粉末をフラックス溶液に混合してフラック
ス成分やSi粉末と同時にZnをアルミニウム部材(チ
ューブ)表面に塗布してアルミニウム部材間をろう付け
するろう付け方法を検討してみた。
【0009】ところが、このろう付け方法を実際に試行
してみると、Znがフラックスのバインダ成分と反応し
てゲル化が起こり、フラックス溶液の粘度が上昇してフ
ラックス溶液のアルミニウム部材への塗布が困難となる
ことが分かった。ここで、バインダは具体的にはカルボ
キシル基を有するアクリル系樹脂であり、このカルボキ
シル基が下記化学式1のようにZnと反応して、フラッ
クス溶液のゲル化が起こる。
【0010】
【化1】Zn2++2COO-→polymer−COO
−Zn−OCO−polymer(gel) なお、バインダのカルボキシル基は、フラックス溶液塗
布後におけるチューブの整形、切断工程において使用さ
れる加工油に対する耐油特性を確保するため、および溶
液塗布後に簡単に水で洗浄できるようにするために必要
なものである。(特開2000−687号公報参照)本
発明は上記点に鑑みて、Znをフラックス成分と同時に
アルミニウム部材表面に塗布して、Zn付着効率および
Zn付着の作業性を向上させるとともに、溶液のゲル化
による粘度上昇を抑制することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために以下の検討を行い、その検討結果に基づいて
案出されたものである。
【0012】本発明者らは最初に、Zn粉末の代わりに
Zn弗化物の使用を検討してみた。これはZn粉末(す
なわち、Zn金属単体の粉末)よりもZn弗化物という
安定な金属化合物にして、Zn2+の生成を抑制するため
である。Zn弗化物の成分は具体的にはKZnF3であ
り、KF/ZnF2=45/55〜50/50(wt
%)からなるものである。なお、弗化物は金属に対する
腐食作用が低いという理由から選定している。
【0013】そして、Zn弗化物:フラックス:Si=
1:1:1(重量比)で混合し、これに、カルボキシル
基を有するアクリル系樹脂のバインダを混合し、溶剤
(例えば、IPA:イソプロピルアルコール)で希釈し
た溶液(塗布液)を作った。なお、フラックスは弗化物
系の非腐食性フラックス(ノコロックフラックス)であ
り、具体的にはKAlF4 、あるいはKAlF4とK3
AlF6 との混合物(モル比で、KAlF4 :90に対
してK3 AlF6 :10)、あるいはK2 AlF 5 等を
用いる。
【0014】上記の溶液の粘度をJIS K1603
(5.2項)記載の測定方法により測定したところ、図
7のAに示すように、溶液の作成後、3日程度の極めて
短期間の経過で溶液の粘度が10000mPa・s/2
5℃付近の高い値に上昇してしまい、実用に供すること
ができないことが分かった。これはZn弗化物を用いて
も結局、Znのイオン化が次の化学式2のように起こっ
てしまい、溶液のゲル化が生じるためであると考えられ
る。
【0015】
【化2】KF・ZnF2+3H2O→Zn(OH)2+K
OH+3HF そこで、本発明者らは次にバインダについて検討してみ
た。すなわち、バインダを構成するアクリル系樹脂で
は、耐油特性および水性化のために必要なカルボキシル
基がZnと反応して溶液のゲル化が生じるので、このカ
ルボキシル基とZnとの反応を抑制する反応抑制剤の添
加を検討した。この反応抑制剤として具体的にはジメチ
ルアミノエタノールを使用してみた。
【0016】このジメチルアミノエタノールを溶液の固
形分に対して2wt%添加し、この反応抑制剤添加の溶
液の粘度変化を測定した。ここで、溶液は上述したZn
弗化物:フラックス:Si=1:1:1(重量比)で混
合し、これに、カルボキシル基を有するアクリル系樹脂
のバインダを混合し、溶剤(上記IPA)で希釈したも
のである。なお、溶液の固形分とは、Zn弗化物とフラ
ックスとSiとバインダ組成の固形分の合計である。
【0017】上記の反応抑制剤添加の溶液の粘度変化を
測定したところ、図7のB特性に示すように60日経過
後においても、溶液の粘度を1000mPa・s/25
℃以下の値に抑えることができることが分かった。
【0018】この60日経過後における粘度の値は、Z
n弗化物と反応抑制を添加しない通常のフラックス溶液
(フラックス成分とバインダを混合し、溶剤で希釈した
もの)の粘度変化特性Cを若干上回る程度であり、十
分、実用に供することができるレベルである。
【0019】なお、反応抑制剤の添加量を少なくする
と、カルボキシル基とZnとの反応抑制効果が低下し、
粘度抑制の効果も低下するので、溶液中の固形分成分に
対して反応抑制剤の添加量は1wt%以上とすることが
好ましい。また、反応抑制剤の添加量が多くなれば、粘
度抑制の効果が上がる反面、臭気が激しくなり、安全衛
生上好ましくないので、反応抑制剤の添加量は溶液中の
固形分成分に対して5wt%以下とすることが好まし
い。より好ましくは、反応抑制剤の添加量は溶液中の固
形分成分に対して1〜3wt%の範囲がよい。
【0020】反応抑制剤としては、上記したジメチルア
ミノエタノールの他に、ジエチルアミノエタノール等の
3級アミノアルコールや、メチルアミノエタノール、エ
チルアミノエタノール等の2級アミノアルコール等が有
効である。これらのアミノアルコールでは、それらを構
成する分子中の窒素原子が不対電子対を持つためプロト
ン解離したカルボキシル基と電子的相互作用を形成して
いると考えられる。そのため、イオン化したZn2+とカ
ルボキシル基との反応を抑制できるのである。
【0021】なお、Zn弗化物(KZnF3)は、それ
自身フラックス成分の元素(K、F)を有し、フラック
ス機能を果たすことができるので、溶液の作成に当た
り、上述したZn弗化物:フラックス:Si=1:1:
1(重量比)で混合する代わりに、Zn弗化物:Si=
2:1(重量比)で混合して、フラックス成分単独の混
合を止めても同一作用の溶液を作ることができる。
【0022】本発明は以上の実験検討の知見に基づくも
のであって、請求項1に記載の発明では、アルミニウム
熱交換器のろう付け方法において、ろう付けされる複数
のアルミニウム部材の少なくとも一方の表面に、フラッ
クス成分、Zn、カルボキシル基を有するバインダ、お
よびZnとカルボキシル基との反応を抑制する反応抑制
剤を含む溶液を塗布して、複数のアルミニウム部材間の
ろう付けを行い、溶液の塗布されたアルミニウム部材の
表面にZn拡散層を形成することを特徴としている。
【0023】これによると、アルミニウム部材の表面に
おけるZn拡散層の形成により犠牲腐食作用を発揮して
アルミニウム部材の耐食性を向上できる。しかも、本発
明では、フラックス成分を含む溶液の塗布と同時にZn
をアルミニウム部材の表面に付着でき、Zn付着の作業
性を向上できる。また、Znを溶液と同時にアルミニウ
ム部材の表面に塗布するから、溶射方式に比較してZn
付着効率も大幅に向上できる。
【0024】更に、耐油特性および水性化を確保するた
めのカルボキシル基を有するバインダを含む溶液中にZ
nを混合しても、Znとカルボキシル基との反応を抑制
する反応抑制剤を混合しているから、溶液のゲル化を阻
止して溶液の粘度上昇を抑制できる。このため、粘度上
昇による溶液の塗布不能といった事態の発生を防止でき
る。
【0025】請求項2に記載の発明のように、請求項1
において、フラックス成分およびZnはZn弗化物とし
て溶液に混合することができる。このようにすれば、Z
n弗化物という金属化合物にして溶液に混合するので、
Zn金属単体で溶液に混合する場合に比較してZnが安
定化するとともに、弗化物の働きでフラックス機能を発
揮することもできる。
【0026】なお、請求項1において、「フラックス成
分とZnを含む溶液」とは請求項2のようにZn弗化物
を用いる場合に限らず、フラックス成分とZnを溶液に
対してそれぞれ独立に混合する場合、あるいは、後述の
請求項6のようにフラックス成分を独立に混合し、か
つ、Al−Si−Zn合金という形でZnを溶液に混合
させる場合等種々な態様でフラックス成分とZnを溶液
に混合してもよい。
【0027】また、請求項3に記載の発明のように、請
求項1または2において、溶液にSiを混合しておき、
ろう付け時に、Siがアルミニウム部材と反応してアル
ミニウムより融点の低い共晶組成を形成し、この共晶組
成により複数のアルミニウム部材間をろう付けするよう
にしてもよい。
【0028】特に、請求項3によると、ろう付けされる
複数のアルミニウム部材側にろう材をクラッドしておか
なくても、複数のアルミニウム部材間をろう付けできる
ので、複数のアルミニウム部材をともに安価なアルミニ
ウムベア材で成形でき、コスト低減上、極めて有利であ
る。
【0029】請求項4に記載の発明では、請求項3にお
いて、複数のアルミニウム部材の1つは多穴チューブ
(14)であり、複数のアルミニウム部材の他の1つは
多穴チューブ(14)にろう付けされるコルゲートフィ
ン(15)であり、多穴チューブ(14)に前記溶液を
塗布して多穴チューブ(14)とコルゲートフィン(1
5)との間をろう付けすることを特徴とする。
【0030】これによると、多穴チューブ(14)表面
のアルミニウムとSiとが共晶組成を形成して、多穴チ
ューブ(14)とコルゲートフィン(15)との間をろ
う付けできるので、多穴チューブ(14)だけでなく、
コルゲートフィン(15)も、ろう材をクラッドしてな
いベア材で成形でき、コスト低減、並びにコルゲートフ
ィン(15)の薄肉化(軽量化)に有利である。
【0031】請求項5に記載の発明のように、請求項1
または2において、複数のアルミニウム部材の少なくと
も一方の表面にろう材がクラッドされており、このろう
材を介在して複数のアルミニウム部材間のろう付けを行
うようにしてもよい。
【0032】請求項6に記載の発明では、アルミニウム
熱交換器のろう付け方法において、ろう付けされる複数
のアルミニウム部材の少なくとも一方の表面に、Al−
Si−Zn合金、フラックス成分、カルボキシル基を有
するバインダ、およびZnとカルボキシル基との反応を
抑制する反応抑制剤を含む溶液を塗布して、複数のアル
ミニウム部材間のろう付けを行い、溶液の塗布されたア
ルミニウム部材の表面にZn拡散層を形成することを特
徴としている。
【0033】これによっても、請求項1と同様の作用効
果を発揮できる。特に、Al−Si−Zn合金はそれ自
身Al−Siによるろう材成分を含んでいるから、ろう
材量の確保が容易である。
【0034】請求項7に記載の発明では、ろう付け前に
アルミニウム部材に塗布される溶液であって、フラック
ス成分、Zn、カルボキシル基を有するバインダ、およ
び前記Znと前記カルボキシル基との反応を抑制する反
応抑制剤を含むことを特徴としている。
【0035】これにより、請求項1の作用効果を発揮す
るアルミニウム部材ろう付け用溶液を提供できる。
【0036】請求項8に記載の発明のように、請求項7
において、フラックス成分およびZnはZn弗化物とし
て混合してよい。
【0037】請求項9に記載の発明のように、請求項7
または8において、Siを含むようにすれば、アルミニ
ウム部材表面のアルミニウムとSiとが共晶組成を形成
してアルミニウム部材間をろう付けできる。
【0038】請求項10に記載の発明では、ろう付け前
にアルミニウム部材に塗布される溶液であって、Al−
Si−Zn合金、フラックス成分、カルボキシル基を有
するバインダ、およびZnとカルボキシル基との反応を
抑制する反応抑制剤を含むことを特徴としている。
【0039】これにより、請求項6の作用効果を発揮す
るアルミニウム部材ろう付け用溶液を提供できる。
【0040】なお、本明細書において、「アルミニウ
ム」という用語はアルミニウム合金を含む意味で用いて
いる。また、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実
施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであ
る。
【0041】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)まず、第1実施
形態によるろう付け方法を説明する前に、第1実施形態
のろう付け方法を適用するアルミニウム熱交換器とし
て、車両用空調装置の凝縮器(コンデンサ)の概要を図
1、2により説明すると、凝縮器10は車両用空調装置
の冷凍サイクルにおいて圧縮機(コンプレッサ、図示せ
ず)から吐出された高温高圧の過熱ガス冷媒を冷却して
凝縮させるものである。
【0042】凝縮器10は、所定間隔を開けて配置され
た第1、第2の一対のヘッダタンク11、12を有し、
この第1、第2ヘッダタンク11、12は上下方向に略
円筒状に延びる形状になっている。この第1、第2ヘッ
ダタンク11、12の間に熱交換用のコア部13を配置
している。
【0043】本例の凝縮器10は、一般にマルチフロー
タイプと称されているものであって、コア部13は第
1、第2ヘッダタンク11、12の間で、水平方向に冷
媒を流す偏平状のチューブ14を上下方向に多数並列配
置し、この多数のチューブ14の間にフィン15を介在
して接合している。ここで、チューブ14は図2に示す
ように多数の冷媒通路穴14aをアルミニウムの押し出
し加工で成形した押し出し多穴偏平チューブである。ま
た、フィン15は波状に折り曲げ加工されたコルゲート
フィンである。
【0044】チューブ14の一端部は第1ヘッダタンク
11内に連通し、他端部は第2ヘッダタンク12内に連
通している。そして、第2ヘッダタンク12の上方側に
冷媒の入口側配管ジョイント(冷媒入口部)16を配置
し接合している。また、第2ヘッダタンク12の下方側
に冷媒の出口側配管ジョイント(冷媒出口部)17を配
置し接合している。
【0045】さらに、本例においては、第2ヘッダタン
ク12内において、入口側配管ジョイント16と出口側
配管ジョイント17との間の部位に1枚のセパレータ1
8を配置することにより、第2ヘッダタンク12の内部
を上下方向に2つの空間12a、12bに仕切ってい
る。
【0046】これにより、入口側配管ジョイント16か
らの冷媒を第2ヘッダタンク12の上側空間12aを通
してコア部13の上側半分のチューブ14に流入させた
後、冷媒を第1ヘッダタンク11内でUターンさせてコ
ア部13の下側半分のチューブ14に流入させ、しかる
のち、第2ヘッダタンク12の下側空間12bを通して
冷媒は出口側配管ジョイント17へ流れるようになって
いる。
【0047】熱交換用コア部13の上下両側には、断面
U字形状に成形されたサイドプレート19、20が配置
され、このサイドプレート19、20は最も外側のコル
ゲートフィン15および第1、第2ヘッダタンク11、
12に接合されるものであって、凝縮器10の車体側へ
の取付部材の役割を果たす。
【0048】第1、第2ヘッダタンク11、12は基本
的には同一構造であり、第1の凹状部材110、120
と第2の凹状部材111、121とを接合して、略円筒
状の中空タンク形状を形成するものである。第1、第2
ヘッダタンク11、12の上下両端部には円板状のキャ
ップ部材112、122が接合されて、第1、第2ヘッ
ダタンク11、12の上下両端の開口を閉塞している。
【0049】第1、第2の凹状部材110、120、1
11、121はいずれもアルミニウム板をプレス成形し
たものであり、第1の凹状部材110、120に設けら
れた偏平状のチューブ挿通穴(図示せず)にチューブ1
4の端部を挿通している。
【0050】ところで、上記凝縮器において、チューブ
14は図2に例示するように断面偏平状の多穴形状に押
し出し(または引き抜き)加工されたものであり、その
具体的材質はろう材をクラッドしてないアルミニウムベ
ア材からなり、例えば、0.45wt%Cu−0.15
wt%Mn−残部Alである。この押し出し多穴チュー
ブ14の表面には図2、図3に示すように後述のZn弗
化物−Si塗布層14bが設けてある。
【0051】一方、フィン15もろう材をクラッドして
ないアルミニウムベア材からなり、具体的には、例え
ば、0.15wt%Cu−1.2wt%Mn−2.5w
t%Zn−残部Alである。
【0052】次に、第1実施形態の熱交換器のろう付け
方法(製造方法)を図4に基づいて具体的に説明する。 (1)熱交換器の構成部品へのフラックス塗布工程およ
び各部品の成形工程 チューブ用塗布液xおよびその他の部品用塗布液yの
準備 (チューブ用塗布液x)チューブ用塗布液xは、下記の
固形分に反応抑制剤を混合して、溶剤により希釈した溶
液である。
【0053】塗布液固形分 Si:30wt%、Zn弗
化物(KZnF3):60wt%、バインダ:10wt
%である。
【0054】なお、バインダーは具体的には、メタクリ
ル酸メチル、メタクリル酸イソブチル等のメタクリル酸
アルキルエステルとメタクリル酸との共重合物からなる
アクリル系樹脂を用いる。このバインダーはSiおよび
Zn弗化物をアルミニウム表面に一様に付着させるため
のものであり、そのために塗料のような粘着性をある程
度有しており、かつ、ろう付け温度より低い温度(例え
ば、300〜450°C)で蒸発して、ろう付けの妨げ
にならないものがよい。上記アクリル系樹脂はこれらの
特性を満足するとともに、カルボキシル基を有すること
により前述の耐油特性および水性化の作用を発揮する。
【0055】反応抑制剤はジメチルアミノエタノールで
あり、上記固形分に対して2wt%の割合で添加する。
【0056】溶剤はイソプロピルアルコール(IPA)
であり、粉末状の上記固形分を溶液中に均一に溶け込ん
だ状態にする。溶剤の割合は、例えば、上記固形分:5
2wt%に対して、溶剤:48wt%とする。
【0057】(その他の部品用塗布液y)塗布液yは、
下記の固形分を溶剤により希釈した溶液であり、反応抑
制剤は混合しない。
【0058】塗布液固形分 弗化物系の非腐食性フラッ
クス(具体的には、KAlF4 ):90wt%、バイン
ダ:10wt%である。バインダは塗布液xと同一のも
のである。
【0059】溶剤も塗布液xと同一であり、粉末状の上
記固形分に対する混合割合も塗布液xと同一で良い。図
5は上記の両塗布液x、yの組成をまとめたものであ
る。但し、溶剤の表記は省略している。
【0060】チューブ14 チューブ14はろう材をクラッドしてないアルミニウム
ベア材を押し出し加工したものからなり、具体的には、
図4に示すように、コイル状に巻回された押し出し多穴
チューブaを巻き戻して、その表面に、上記の塗布液x
をロールコータ機bにて印刷転写により塗布し、その
後、チューブ表面の塗布液xを熱風の吹き付け等により
乾燥する。この際、溶液中のバインダーの作用にて押し
出し多穴チューブaのアルミニウム表面にZn弗化物−
Si塗布層14b(図2、図3)を均一の厚さで形成で
きる。
【0061】しかるのち、押し出し多穴チューブaを所
定形状(寸法)に整形し、所定長さc(図1の左右方向
長さに相当)に定寸切断する。
【0062】フィン15 フィン15はろう材をクラッドしてないアルミニウムベ
ア材の板材dからなり、コイル状に巻回された板材dを
巻き戻して所定の波形状に折り曲げ成形し、所定長さe
に定寸切断する。フィン15には塗布液x、yのいずれ
も塗布しない。
【0063】第1、第2ヘッダタンク11、12 第1、第2ヘッダタンク11、12はろう材をクラッド
したクラッド板材fからなり、コイル状に巻回されたク
ラッド板材fを巻き戻して、その表裏両面に、上記の塗
布液(非腐食性フラックス溶液)yをロールコータ機g
にて印刷転写により塗布し、乾燥することにより、クラ
ッド板材fのアルミニウム表面にフラックス塗布層を均
一の厚さで形成する。
【0064】しかるのち、クラッド板材fを所定の凹形
状にプレス成形して、両タンク11、12を構成する第
1、第2の凹状部材110、120、111、121を
得る。なお、塗布液y中のバインダーとして、プレス加
工油と反応せず、良好な密着性を確保できるアクリル系
樹脂を選択しているので、フラックス塗布層を形成した
後に、プレス成形を行っても、フラックス塗布層の剥離
や割れ等の不具合は発生しない。
【0065】サイドプレート19、20 サイドプレート19、20はろう材をクラッドしたクラ
ッド板材hからなり、コイル状に巻回されたクラッド板
材hを巻き戻して、上記の塗布液(非腐食性フラックス
溶液)yをロールコータ機iにて印刷転写により塗布
し、乾燥することにより、クラッド板材hのアルミニウ
ム表面にフラックス塗布層を均一の厚さで形成する。し
かるのち、クラッド板材hを断面U状の所定形状にプレ
ス成形する。
【0066】キャップ部材112、122 キャップ部材112、122はろう材をクラッドしたク
ラッド板材jからなりコイル状に巻回されたクラッド板
材jを巻き戻して、上記の塗布液(非腐食性フラックス
溶液)yをロールコータ機kにて印刷転写により塗布
し、乾燥することにより、クラッド板材jのアルミニウ
ム表面にフラックス塗布層を均一の厚さで形成する。し
かるのち、クラッド板材jを所定の円形状にプレス成形
する。
【0067】入口側配管ジョイント16、出口側配管
ジョイント17 両配管ジョイント16、17はアルミニウムベア材の押
出材から切削加工等により所定のジョイント形状を加工
する。両配管ジョイント16、17には塗布液x、yの
いずれも塗布しない。 (2)熱交換器組付工程 上記した各部品を図1に示す状態に組付ける。この組付
体の組付状態は図示しない適宜の治具にて保持する。な
お、図3はこの熱交換器組付工程で組付けた後のチュー
ブ14とフィン15の接触部を拡大して示す。 (3)ろう付け工程 上記組付体を治具にて保持してろう付け用加熱炉内に搬
入して、熱交換器の各部品間を一体ろう付けする。
【0068】ここで、ろう付け条件の具体例としては、
ろう付け用加熱炉内雰囲気をN2 ガス(または不活性ガ
ス)雰囲気とし、ろう付け温度を595°C〜600°
Cとし、Zn拡散に有効な450℃以上の時間を5〜2
5分確保した加熱条件とする。
【0069】チューブ14の表面に形成されたZn弗化
物−Si塗布層14bおよび各部品11、12、19、
20、112、122の表面に形成されたフラックス塗
布層のうち、バインダー成分は上記組付体がろう付け温
度まで昇温する過程(350℃〜450℃)において蒸
発し、飛散するので、ろう付け作用には何ら妨げとなら
ない。一方、Zn弗化物−Si塗布層14bおよびフラ
ックス塗布層のうち、非腐食性フラックス成分はろう付
け温度において溶融状態(液体状態)となって、各部品
間の接合面に均一に行き渡るので、各部品間の接合面の
酸化皮膜の除去並びにアルミニウム表面の再酸化防止を
良好に行うことができ、各部品間を良好にろう付けする
ことができる。
【0070】ここで、チューブ14においては、Zn弗
化物−Si塗布層14b中のSi成分がチューブ14の
アルミニウムと反応してアルミニウムより融点の低い共
晶組成を形成し、この共晶組成部分が溶融することによ
りチューブ14とフィン15との間をろう付けする。
【0071】また、その他の部品間においては、クラッ
ド材のろう材が溶融することによりろう付けを行うこと
ができる。
【0072】以上の工程により熱交換器(凝縮器10)
の製造を完了できる。
【0073】なお、本実施形態では、熱交換器組付工程
の後に、組付体の全体にフラックスを塗布するというこ
とをせずに、また、表面積が熱交換器部品の中で最大と
なるフィン15にフラックスを塗布せず、比較的表面積
の小さい、フラックス塗布の必要な部品(チューブ1
4、ヘッダタンク11、12、サイドプレート19、2
0、キャップ部材112、122)に対してのみ、それ
単独の状態にてフラックス塗布を行っているから、従来
技術に比してフラックス使用量を大幅に減少できる。
【0074】ところで、上記のようにして製造された凝
縮器10においてチューブ14の表面でのZn拡散濃度
を分析したところ、Zn拡散濃度は0.91〜1.10
wt%の範囲であり、このように1wt%前後の濃度の
Zn拡散層がチューブ14の表面に形成される結果、チ
ューブ14の表面(Zn拡散層)の自然電位がチューブ
14のアルミニウム母材に対する自然電位より卑な電位
となる。
【0075】具体的には、照合(基準)電極として銀−
塩化銀電極を用いるとともに、電極に接する溶液として
5%NaCl pH3を用いて、チューブ14のアルミ
ニウム母材(0.45wt%Cu−0.15wt%Mn
−残部Al)、およびチューブ14表面のZn拡散層の
自然電位を測定したところ、アルミニウム母材の自然電
位=−680mVであるのに対して、チューブ14表面
のZn拡散層の自然電位=−770〜790mVであっ
た。
【0076】このように、Zn拡散層の自然電位をアル
ミニウム母材に対して十分卑な電位にできるので、この
電位差に基づいてZn拡散層が犠牲腐食作用を良好に発
揮でき、チューブ14の耐食性を向上できることを確認
できた。
【0077】(第2実施形態)第1実施形態では、第
1、第2ヘッダタンク11、12およびサイドプレート
19、20の素材としてクラッド板材f、hを用い、こ
のクラッド板材f、hの表面上に塗布液(非腐食性フラ
ックス溶液)yを塗布しているが、第2実施形態では第
1、第2ヘッダタンク11、12およびサイドプレート
19、20の素材として、ろう材をクラッドしてないア
ルミニウムベア材の板材を用いる。これに伴って、第
1、第2ヘッダタンク11、12およびサイドプレート
19、20に対する塗布液を次のように変更している。
【0078】すなわち、第1、第2ヘッダタンク11、
12に対しては、Al−Si−Zn合金の粉末を含むろ
う材塗布液zを用いる。ここで、Al−Si−Zn合金
の組成は具体的には、20wt%Si−7wt%Zn−
残部Alである。このろう材塗布液zの固形分全体の組
成は図6の最下欄に示すように、Al−Si−Zn合
金:70wt%、フラックス(KAlF4):20wt
%、バインダ:10wt%である。そして、ゲル化反応
抑制剤(ジメチルアミノエタノール)は、塗布液xと同
様に固形分に対して2wt%であり、また、溶剤(IP
A)の割合も塗布液xと同様である。バインダは第1実
施形態と同じものである。
【0079】第2実施形態では、ろう材塗布液zを用い
ることにより、第1、第2ヘッダタンク11、12に対
するろう材成分(Al−Si)塗布と、フラックス塗布
と、Zn拡散層形成のためのZn塗布とを同時に効率よ
く行うことができる。そして、ヘッダタンク11、12
においてもZn拡散層による耐食性向上を図ることがで
きる。しかも、ゲル化反応抑制剤の添加により塗布液z
の粘度上昇を僅少値に抑えることができる。
【0080】なお、ろう材塗布液z中に予めろう材成分
(Al−Si)を含めているので、ろう材量の確保が容
易となる。そのため、クラッド材を使用せずにヘッダタ
ンク11、12とチューブ14との接合部に十分なろう
材量を確保して、この接合部を良好にろう付けできる。
【0081】また、第2実施形態では、サイドプレート
19、20に対しては、Si入りの塗布液y’を用い
る。このSi入りの塗布液y’は、フラックスにSiを
混合したフラックス溶液であり、具体的には、図6の上
から第2欄に示すように、Si:30wt%、フラック
ス(KAlF4):60wt%、バインダ:10wt%
である。バインダは第1実施形態と同じものであり、ま
た、溶剤(IPA)の割合も第1実施形態と同じであ
る。
【0082】このSi入りの塗布液y’をサイドプレー
ト19、20に塗布することにより、サイドプレート1
9、20をベア材により構成しても、Al−Siの共晶
組成を形成してサイドプレート19、20とフィン15
との間のろう付けを行うことができる。
【0083】なお、第2実施形態においても、ベア材の
押出材からなるチューブ14には第1実施形態と同じ塗
布液xを塗布し、また、クラッド板材からなるキャップ
部材112、122には第1実施形態と同じ塗布液(フ
ラックス溶液)yを塗布する。
【0084】(他の実施形態)なお、第1実施形態にお
ける第1、第2ヘッダタンク11、12およびキャップ
部材112、122はそれぞれクラッド板材f、jを用
いて、ろう付けを行っているが、このクラッド板材f、
jからなるアルミニウム部品に、チューブ14と同じ塗
布液xを塗布すれば、塗布液xの粘度上昇を抑えつつ、
且つ、Zn拡散層の形成による各部品の耐食性向上を図
ることができる。
【0085】つまり、本発明方法はクラッド板材からな
るアルミニウム部材のろう付け方法、あるいはアルミニ
ウムベア材からなるアルミニウム部材のろう付け方法の
何れにも適用できる。
【0086】また、第1、第2実施形態では、塗布液に
おける溶剤としてIPAを用いる例について説明した
が、溶剤は塗布条件に応じて濃度、粘度を調整するもの
であり、IPAに限らず、3MMB(3−メトキシ−3
−メチル−1−ブタノール)、水等のOH-基を持つも
のすべてが適用可能である。
【0087】また、塗布液の塗布方法として図4では、
ロールコータ機にて塗布液をアルミニウム部材の表面に
印刷転写により塗布するする方法について説明したが、
塗布液をノズル(噴霧器)によりアルミニウム部材の表
面に吹き付けるようにしてもよい。
【0088】また、本発明方法は凝縮器以外の熱交換器
にも適用できることはもちろんであり、更に、図1に示
したマルチフロータイプの熱交換器構成に限らず、押し
出し多穴チューブ14を蛇行状に折り曲げ加工するサー
ペンタイプの熱交換器構成、あるいはチューブ14を板
材の張り合わせにより形成する熱交換器構成等にも本発
明方法を適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法を適用する熱交換器の正面図であ
る。
【図2】本発明方法によりZn弗化物−Si塗布層を形
成した押し出し多穴チューブの断面図である。
【図3】図2の押し出し多穴チューブとアルミニウムベ
ア材からなるコルゲートフィンとの組付状態を示す部分
断面図である。
【図4】本発明方法の第1実施形態の工程説明図であ
る。
【図5】本発明方法の第1実施形態に用いる塗布液の組
成を示す図表である。
【図6】本発明方法の第2実施形態に用いる塗布液の組
成を示す図表である。
【図7】溶液作成後の経過日数と粘度変化との関係を示
すグラフである。
【符号の説明】
11、12…ヘッダータンク、14…押し出し多穴チュ
ーブ、14b…Zn弗化物−Si塗布層、15…フィ
ン。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B23K 101:14 B23K 101:14 (72)発明者 手島 聖英 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 滝 卓司 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 谷中 一朗 兵庫県加古川市野口町水足671番地の4 ハリマ化成株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ろう付けされる複数のアルミニウム部材
    の少なくとも一方の表面に、フラックス成分、Zn、カ
    ルボキシル基を有するバインダ、および前記Znと前記
    カルボキシル基との反応を抑制する反応抑制剤を含む溶
    液を塗布して、前記複数のアルミニウム部材間のろう付
    けを行い、前記溶液の塗布された前記アルミニウム部材
    の表面にZn拡散層を形成することを特徴とするアルミ
    ニウム熱交換器のろう付け方法。
  2. 【請求項2】 前記フラックス成分および前記ZnがZ
    n弗化物として前記溶液に混合されていることを特徴と
    する請求項1に記載のアルミニウム熱交換器のろう付け
    方法。
  3. 【請求項3】 前記溶液にSiを混合しておき、前記ろ
    う付け時に、前記Siが前記アルミニウム部材と反応し
    てアルミニウムより融点の低い共晶組成を形成し、前記
    共晶組成により前記複数のアルミニウム部材間をろう付
    けすることを特徴とする請求項1または2に記載のアル
    ミニウム熱交換器のろう付け方法。
  4. 【請求項4】 前記複数のアルミニウム部材の1つは多
    穴チューブ(14)であり、前記複数のアルミニウム部
    材の他の1つは前記多穴チューブ(14)にろう付けさ
    れるコルゲートフィン(15)であり、 前記多穴チューブ(14)に前記フラックス溶液を塗布
    して前記多穴チューブ(14)と前記コルゲートフィン
    (15)との間をろう付けすることを特徴とする請求項
    3に記載のアルミニウム熱交換器のろう付け方法。
  5. 【請求項5】 前記複数のアルミニウム部材の少なくと
    も一方の表面にはろう材がクラッドされており、前記ろ
    う材を介して前記複数のアルミニウム部材間をろう付け
    することを特徴とする請求項1または2に記載のアルミ
    ニウム熱交換器のろう付け方法。
  6. 【請求項6】 ろう付けされる複数のアルミニウム部材
    の少なくとも一方の表面に、Al−Si−Zn合金、フ
    ラックス成分、カルボキシル基を有するバインダ、およ
    び前記Znと前記カルボキシル基との反応を抑制する反
    応抑制剤を含む溶液を塗布して、前記複数のアルミニウ
    ム部材間のろう付けを行い、前記溶液の塗布された前記
    アルミニウム部材の表面にZn拡散層を形成することを
    特徴とするアルミニウム熱交換器のろう付け方法。
  7. 【請求項7】 ろう付け前にアルミニウム部材に塗布さ
    れる溶液であって、 フラックス成分、Zn、カルボキシル基を有するバイン
    ダ、および前記Znと前記カルボキシル基との反応を抑
    制する反応抑制剤を含むことを特徴とするアルミニウム
    部材ろう付け用溶液。
  8. 【請求項8】 前記フラックス成分および前記ZnがZ
    n弗化物として混合されていることを特徴とする請求項
    7に記載のアルミニウム部材ろう付け用溶液。
  9. 【請求項9】 Siを含んでいることを特徴とする請求
    項7または8に記載のアルミニウム部材ろう付け用溶
    液。
  10. 【請求項10】 ろう付け前にアルミニウム部材に塗布
    される溶液であって、 Al−Si−Zn合金、フラックス成分、カルボキシル
    基を有するバインダ、および前記Znと前記カルボキシ
    ル基との反応を抑制する反応抑制剤を含むことを特徴と
    するアルミニウム部材ろう付け用溶液。
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