[go: up one dir, main page]

FRaU edu
  1. TOP
  2. 茶色の髪でも「黒に塗りなさい」不登校を経験した小学3年生が考えた「未来の学校」
教育ジャーナリストも驚いたこと

茶色の髪でも「黒に塗りなさい」不登校を経験した小学3年生が考えた「未来の学校」

教育ジャーナリストのおおたとしまささんとSacciさん 2023年2月、講談社にて教育ジャーナリストのおおたとしまささんとSacciさん 2023年2月、講談社にて画像ギャラリーを見る →

2022年に初めて開催した「FRaU SDGs edu こどもプレゼン・コンテスト」。これは小学生から高校生までを対象に、「私たちが2030年に創造したい未来」のアイデアを伝えてもらう企画です。

2023年も開催するコンテストの応募締め切りは9月10日の23時59分まで。

2022年小学校低学年の部の部門賞を受賞したのは当時小学3年生だったSacciさん。「2030年、未来の学校は…」と題した作品は、不登校の数も増えている今必要な「未来がの学校」へのプレゼンテーションでした。

(c)Sacci

2022年にも審査員をつとめたおおたとしまささんは、教育ジャーナリストとして、学校や塾のみならず、さまざまな「教育の場」を取材し続け、『不登校でも学べる』(集英社新書)という著書も刊行しています。おおたさんがSacciさんの作品を改めてどう感じたのか。Sacciさんがまだ小学3年生だったときにご本人へ行ったインタビューとあわせお届けします。

-AD-

メタバースとリアルのハイブリッドな学び環境

サチさんは、「私が通いたい学校、誰でも通える学校」を提案してくれました。「私」だけではなくて、「誰でも」通える学校という観点に立ったことが重要です。

プレゼン資料の冒頭では、統計データをもとにして、35人の学級で、発達障害の可能性がある子どもが2.7人、家にある本が少ない子どもが10.4人、家で日本語あまり話さない子どもが1.0人、不登校の子どもが0.4人、不登校になりそうな子どもが4.1人、ギフテッドと呼ばれる子どもが0.8人いることが示されています。

(c)Sacci

ひとそれぞれに事情がある。だから、学び方もそれぞれの事情に合わせたものであるべきだということです。

SDGsの「ゴール(目標)4」に「すべての人々に、だれもが受けられる公平で質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する」が掲げられています。特に「ターゲット(狙い)4.a」には「子どもや障害のある人々、ジェンダーに配慮の行き届いた教育施設を建設・改良し、すべての人々にとって安全で、暴力がなく、だれもが利用できる、効果的な学習環境を提供する」とあります。サチさんは、これにぴったりの提案してくれました。

サチさんは、Clusterというアプリを使って、メタバース(メタ+ユニバース、仮想世界のこと)に学校をつくってくれました。しかしメタバースの学校さえあればいいとは思っていません。「2030年、私達は普通の学校へ登校してもいいしフリースクールやメタバース学校への登校もみとめてほしい。学校を休んで科学館に行くと欠席になるのはおかしい」と訴えます。

選択肢の一つとしてのメタバース学校、選択肢の一つとしてのフリースクール、選択肢の一つとしての科学館、そして選択肢の一つとしての普通の学校さまざまな事情の子どもが、それぞれの事情に合わせて、あるいはそのときの気分に合わせて、学びの場を選べる社会を構想しているのです。

SHARE

RELATED ARTICLES

関連記事