教育の一環として、学校教育だけでなく、子どもを習い事に通わせるご家庭も多いはずです。どこに子どもの才能があるのかはわからない。だからいろんなことを体験させて、才能の芽を見つけてやりたい。でも、子どもの体は一つだし、時間にもお金にも限りがある。運命の習い事に出会うために、親にできることは何か。そうやって、習い事に関しても親は多大なプレッシャーとストレスを感じがちです。
そこで改めて、なぜ習い事をするのか、どうやって選べばいいのか、そしてどうやってやめどきを見極めればいいのかについて、9月14日に『子育ての「選択」大全』(KADOKAWA)を上梓し、これまで数々の習い事の現場を取材してきた教育ジャーナリストのおおたとしまささんに要点をまとめていただきました。
その道のプロにならずとも彩りや足腰になればいい
習い事で得られるものは、大きく3つに分けられます。水泳を例にします(図1)。
1つめは、クロールができるようになる、潜水ができるようになるというような技術的なこと。2つめは、筋力がつく、肺活量がつくといった、ほかの種目や日常生活にも流用可能な基礎的な能力。3つめは、しんどい練習もやり抜く力、勝ちたいと思うハングリー精神などのいわゆる非認知能力。集団活動を通して育まれる協調性やコミュニケーション能力なども3つめに含まれます。
技術的なものが身につくことによって、さらに2つの可能性が開けます。
1つは、その種目が人生そのものになる場合。つまりその道のプロになったり、世界大会に出場したりすることです。
2つめは、その種目が長く人生の彩りになるケースです。普段は会社員として働きながら、ときどきオーケストラで演奏したり、草野球を続けたりというケースです。
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教育ジャーナリスト
おおたとしまさ
教育ジャーナリスト。1973年生まれ。「子どもが“パパ〜!”っていつでも抱きついてくれる期間なんてほんの数年。今、子どもと一緒にいられなかったら一生後悔する」と株式会社リクルートを脱サラ。育児・教育・夫婦のパートナーシップなどについて、執筆・講演を行う傍ら、新聞・雑誌へのコメント掲載、メディア出演にも対応している。
●著書は『ルポ塾歴社会』、『名門校とは何か?』、『ルポ父親たちの葛藤』など60冊以上。近著に『いま、ここで輝く。 ~超進学校を飛び出したカリスマ教師「イモニイ」と奇跡の教室』『ルポ 教育虐待 毒親と追いつめられる子どもたち』、『21世紀の「男の子」の親たちへ 男子校の先生たちからのアドバイス』『21世紀の「女の子」の親たちへ 女子校の先生たちからのアドバイス』などがある。
※オフィシャルサイト http://toshimasaota.jp