投資で失敗しないためには何を心がければいいのか。デルタクリエイト代表の佐藤舞(サトマイ)さんは「『私はNISAで知識があるから』と少し投資をかじったことのある人ほど危ない。バフェットは投資において“攻め”よりも“守り”を重視している」という――。

※本稿は、佐藤舞『あっという間にお金はなくなるから』(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。

宙に舞うお札と、頭を抱えて嘆く男性
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NISAで投資は身近になった

今回のテーマは投資不安の可視化です。

「私、老後資金も金融トラブルも大丈夫。新NISAやっているから!」

おおっと、まだいらっしゃったんですね、「私は大丈夫」の方。

昨今、新NISAをはじめ、国が投資を推奨していることもあって、投資がより身近になりました。実際に始めた方も多いのではないでしょうか。

ここでは、よくある投資不安を引き合いに挙げつつ、一般の方でも成功確率を上げる方法を記します。

派手じゃない「守りの投資」はおろそかになりがち

投資の神様ウォーレン・バフェットの有名な言葉に次のようなものがあります。

「第1のルールは、絶対に損をしないこと。第2のルールは、第1のルールを決して忘れないこと」

この言葉は、資産運用において損失を避けることの重要性を強調しています。資本の保全を最優先に考えるバフェットの投資スタイルをよく表した言葉、と言えましょう。

彼は、リスクを最小限に抑えつつ、長期的な視野で価値ある企業に投資することを重視しています。

「リスクを取って儲ける」という攻めのスタイルがあっている人もいますが、実際の資産形成において本当に重要なのは、「守り」の設計ではないでしょうか。バフェットが「損をしないこと」を第一のルールに掲げているのは、決して臆病だからではありません。「再起不能になるようなミスを避けること」が、持続可能な成功の前提だからです。

では、なぜ多くの人が「守り」をおろそかにしてしまうのでしょうか。

それは、守りの重要性が「派手ではない」からでしょう。リスク管理や支出の最適化、生活防衛資金の確保といった話は、SNSでもバズりません。けれど、これらの「備え」こそが安心を生み出すリソースの一つであり、「人生をExplore モード(見えていない不安にも探索的に向き合うモード)」で攻めるための前提条件です。