日本企業を動かすレジェンド級のトップリーダーたちは、多忙な日々のなかでも読書は欠かさなかった。彼らは本に何を求めて、没頭していたのか――。

生成AIに頼るほど「考える力」は衰える

一流の経営者が本を読むのは、「考えるため」です。人が読書をする理由はさまざまでしょう。エンターテインメントとして読む人もいれば、何かを勉強したくて知識を獲得するために読む人もいます。ただ、私の知る限り、一流の経営者が本を読む理由はそこにありません。

かつては情報の獲得を目的として読んでいた経営者もいたでしょう。インターネットの登場以前は、情報のソースが限られていたため、新聞や本に頼らざるをえませんでした。しかし、今はインターネットどころか生成AIが出てきました。それに伴い、情報を集めたり整理するだけなら本というソースの役割は縮小しつつあります。

ただ、生成AIにも弱点はあります。あまりにも効率がいいがゆえに、本の一番の機能である「考える」ことがおろそかになるのです。