明 細 書 半導体装置及びその製造方法
技術分野
本発明は、 低誘電率を有する有機絶縁膜を層間絶縁膜に用いた半導体装置およ びその製造方法に関する。
背景技術
半導体素子の高集積ィ匕とチップサイズの縮小に伴い、 配線の微細化、 狭ピッチ 化および多層化が進められている。 これに伴って、 信号が配線を伝播するときの 遅れ時間、 即ち配線遅延が増加する傾向にあり、 半導体素子を用いた電子機器を 使用するに際して大きな問題となっている。
一般 ίこ、 配線を伝播する信号の速度は配線抵抗 (R) と配線間容量 (C) の積 ( R C) によって決まるため、 配線抵抗を下げること、 または配線間容量を小さ くすること、 即ち層間絶縁膜の低誘電率化を行なうことが配線遅延を低減するた めに必要である。
従来、 半導体装置の層間絶縁膜には C V D (chemical vapor deposition) 法 を用いて成膜された S i 0 2膜 (比誘電率 4 . 0程度) や S i N膜 (比誘電率 7 . 0程度) 等の無機系材料が使用されていた。 そして、 従来のプロセスを踏襲でき る低誘電率材料として、 最近では S i O F膜 (比誘電率 3 . 7程度) の採用が相 次いでいる。
しかしながら、 S i O F膜の誘電率は比較的高く、 これを層間絶縁膜として使 用した場合には層間容量を低減する効果が十分でないため、 次世代以降の半導体 装置ではさらに低い誘電率を有する材料が必要とされている。
比誘電率が 3 . 0以下の層間絶縁膜材料として有機系材料が盛んに検討されて いる。 有機絶縁膜材料としては、 炭化水素系樹脂であるポリイミド、 ポリパラキ シリレン、 ポリアリーレンエーテノレ、 ポリアリーレン、 ポリベンズシクロブテン、 ポリナフタレン等の高分子材料が知られている。 これらの材料は、 炭素原子を含
有することで膜の密度を低減させ、 また分子 (モノマー) 自身の分極率を小さく することで低誘電率を達成している。 またイミド結合あるいは芳香環を導入する ことにより、 ある程度の耐熱性を確保している。
ところで、 有機絶縁膜を含む層間絶縁膜をフォトレジストを用いてパターニン グする時、 そのエッチング特性は膜の組成によって大きく異なる。 即ち、 上記し た低誘電率膜はフォトレジストと共通の成分である炭素や水素等を含むため、 両 者のエッチング特性は同様の傾向を示す。 従って、 フォトレジストを用いて上記 した低誘電率膜をパターユングする場合、 パターン加工後のレジスト除去工程 (酸素プラズマ処理等) 中に低誘電率膜も酸化され、 その膜厚の減少や膜質劣化 を生じることが知られている。
上記の問題を解決するため、 特開平 1 0— 1 1 2 5 0 3号公報にはレジストパ ターンを先ず S i O 2膜等の無機物に転写し、 これをマスクにして低誘電率膜に 孔ゃ溝のパターンを形成する、 所謂ハードマスク法が開示されている。 また、 ノヽ 一ドマスク法を改良したデュアルハードマスク法 (ハードマスクを 2層用いる) 力丄 EEE International Electron Devices Meeting Technical Digest、 p p . 6
2 3〜6 2 6 ( 1 9 9 9 ) に報告されている。
従来技術である半導体装置の製造方法の一例を図 1に示す。 先ず、 シリコン基 板 1上に有機低誘電率材料 2を塗布し (図 1 ( a ) ) 、 4 0 0 °C程度でのキュア ベータまで段階的に加熱硬化させ成膜する (図 1 ( b ) ) 。 次に、 有機低誘電率 膜 2上に、 例えば酸化シリ コン膜 3を既知の C V D法により形成する (図 1
( c ) ) 。 そして、 酸化シリ コン膜 3上にフォ トレジス トを成膜し (図 1
( d ) ) 、 既知のフォトリソグラフィ一法により酸化シリコン膜 3上に配線パタ ーン形成用のレジストパターン 4を形成する (図 1 ( e ) ) 。 その後、 例えば C F 4を主成分とするエツチングガスを用いてレジストパターン 4をマスクとし て酸ィ匕シリコン膜 3をエッチングする (図 1 ( f ) ) 。 そして更に、 酸素を含む エッチングガスを用いてレジストパターン 4および酸化シリコン膜 3をマスクと して有機低誘電率膜 2をエッチングする。 このとき, 同時にレジストパターン 4 も除去され (図 1 ( g ) ) 、 配線パターンの形状を有する開口 5が形成される。 そして、 例えば中性の剥離液によりパターン内部を洗浄し、 乾燥ベータすること
によって、 配線パターンが形成される (図 1 ( h ) ) 。
し力 し、 上述した従来の方法では、 通常の樹脂レジストをマスクにする方法に 比べて工程が煩雑になること、 比誘電率が高い酸化シリコン膜からなるハードマ スク材料が層間絶縁膜の一部として残留するため、 低誘電率膜のみを用いた場合 に比べて実効的な比誘電率が高くなるという大きな問題があった。
発明の開示
本発明は、 上記した技術的背景のもとに提案するものであり、 有機絶縁膜を層 間絶縁膜に用いることによって上記の問題点を解決するとともに、 製造工程の簡 略化を図るものである。 これによつて層間絶縁膜の実効的な比誘電率を低くする ことが可能となり、 その結果、 配線を伝播する信号の遅延を極力低減させること が出来、 半導体装置の低消費電力化及び高速化が可能となる。
本発明は、 配線層と層間絶縁膜層とを備えた半導体装置であって、 前記層間絶 縁膜層が有機絶縁膜で形成された第 1の絶縁膜を下層に、 有機金属ポリマーで形 成された第 2の絶縁膜を上層に積層した層の少なくとも 1層である力 あるいは、 有機金属ポリマーのみで形成された第 2の絶縁膜の少なくとも 1層であることを 特徴とする半導体装置を提供する。
本宪明はまた、 配線層と層間絶縁膜層とを備えた電子回路装置であって、 前記 層間絶縁膜層が有機絶縁膜で形成された第 1の絶縁膜を下層に、 有機金属ポリマ 一で形成された第 2の絶縁膜を上層に積層した層の少なくとも 1層からなること を特徴とする電子回路装置を提供する。
本発明はさらに、 基板上に有機絶縁膜材料を塗布して第 1の絶縁膜を形成する 工程と、 該第 1の絶縁膜上に有機金属ポリマー材料を塗布して第 2の絶縁膜を形 成する工程と、 該第 2の絶縁膜上に開口形成用レジストパターンを形成する工程 と、 該レジストパターンをマスクとして前記第 2の絶縁膜に開口を形成する工程 と、 前記レジストと前記第 2の絶縁膜とをマスクとして、 ドライエッチング処理 を用いて前記第 1の絶縁膜に開口を形成し、 かつ前記レジストを除去する工程と、 前記第 1の絶縁膜と前記第 2の絶縁膜とを加熱硬化する工程を備えたことを特徴 とする半導体装置の製造方法を提供する。
本発明はさらにまた、 基板上に有機絶縁膜材料を塗布して第 1の絶縁膜を形成
する工程と、 該第 1の絶縁膜上に有機金属ポリマー材料を塗布して第 2の絶縁膜 を形成する工程と、 該第 2の絶縁膜上に開口形成用レジストパターンを形成し、 かつ前記第 2の絶縁膜に開口を形成する工程と、 ドライエツチング処理を用いて 前記第 1の絶縁膜に開口を形成し、 かつ前記レジストを除去する工程と、 前記第 1の絶縁膜と前記第 2の絶縁膜とを加熱硬化する工程を備えてなることを特徴と する半導体装置の製造方法を提供する。
本発明はまた、 基板上に有機絶縁膜材料を塗布して第 1の絶縁膜を形成するェ 程と、 該第 1の絶縁膜上に有機金属ポリマー材料を塗布して第 2の絶縁膜を形成 する工程と、 該第 2の絶縁膜に開口を形成する工程と、 該第 2の絶縁膜をマスク として、 ドライエッチング処理を用いて前記第 1の絶縁膜に開口を形成する工程 と、 前記第 1の絶縁膜と前記第 2の絶縁膜とを加熱硬化する工程を備えてなるこ とを特徴とする半導体装置の製造方法を提供する。
本発明はさらに、 メモリ素子を内蔵させた半導体基板と、 該半導体基板上に積 層された層間絶縁層と、 上層配線と、 配線材から構成され、 周辺部からの吸湿透 湿を防ぐための素子周辺を囲う隔壁 (以下ガードリングと称する) とを備え、 前 記層間絶縁層が有機絶縁膜からなる絶縁膜を下層に、 かつラダーシリコーン系ポ リマーからなる絶縁膜を上層に積層してなり、 前記メモリ素子の最外周領域に配 置された前記ガードリングの一端が前記上層配線に接続され、 かつ他方に一端が 前記半導体基板の内部に埋め込まれるように形成されてなることを特徴とする半 導体メモリ装置を提供する。
本発明はさらにまた、 MO Sトランジスタを内蔵させた半導体基板と、 該半導 体基板上に形成された B P S G層と、 配線層と、 層間絶縁層と、 保護膜とを備え、 前記 B P S G層と前記層間絶縁層とを貫通して設けられた導電プラグが、 前記配 線層を介して前記半導体基板に接続されてなり、 かつ前記層間絶縁層が有機絶縁 膜からなる絶縁膜を下層に、 ラダーシリコーン系ポリマーからなる絶縁膜を上層 に積層してなり、 前記 B P S G層及び前記層間絶縁膜の端部を覆うようにして前 記保護膜が設けられてなることを特徴とする半導体装置を提供する。
図面の簡単な説明
図 1は従来の半導体装置を説明するための工程図である。
図 2は実施例 1の半導体装置を説明するための工程図である。
図 3は実施例 2の半導体装置を説明するための工程図である。
図 4は実施例 3の半導体装置を説明するための工程図である。
図 5は実施例 4の半導体装置の断面図である。
図 6は実施例 5の半導体装置の断面図である。
図 7は実施例 6の半導体装置の断面図である。
図 8は実施例 Ίの半導体装置を説明するための工程図である。
図 9は実施例 8の積層構造の半導体装置を説明するための工程図である。 図 10は実施例 9の積層構造の半導体装置を説明するための工程図である。 図 11は実施例 10の積層構造の半導体装置を説明するための工程図である。 図 12は実施例 11の半導体メモリ装置を説明するための工程図である。 図 13は実施例 12の半導体メモリ装置を説明するための工程図である。 図 14は実施例 13の半導体ロジック装置を説明するための工程図である。 図 15は実施例 14の半導体ロジック装置を説明するための工程図である。 図 16は実施例 15のウェハレベルチップサイズパッケージ構造を備えた半導 体装置を説明するための工程図である。
図 17は実施例 16のウェハレベルチップサイズパッケージ構造を備えた半導 体装置を説明するための工程図である。
図 18は実施例 17のマルチチップモジュール構造の半導体装置を説明するた めの断面図である。
図 19は実施例 18の樹脂封止型半導体装置を説明するための断面図である。 図 20は実施例 19の樹脂封止型半導体装置を説明するための断面図である。 なお図 1一 20において、 各符号は以下の意味を有する。
1…基板、 2…有機低誘電率膜、 3…酸ィ匕シリコン膜、 4…レジストパターン、 5…開口、 201、 301、 401、 701、 801、 901…基板、 501、 601…下層配線層、 202、 302、 402、 502、 702、 802、 90 3、 1101、 1213、 1313、 1408、 1508、 1606、 1808 …第 1の絶縁膜、 203、 303、 403、 503、 602、 703、 803、 904、 1216、 1316、 1409、 1509、 1607、 1809···第 2
の絶縁膜、 504、 603…タングステン配線、 704…ヴィァホーノレ、 705、 804、 1220、 1320···第 3の絶縁膜、 706、 1221、 1 321…第 4の絶縁膜、 807、 1407、 141 1、 1414、 1507、 1 51 1、 1 514…配線、 1223、 1323…上層配線、 1 201、 1 301… p型半導 体基板、 707、 1202、 1 302···溝、 1203、 1204、 1 303、 1 304…酸ィヒ膜、 1205、 1 305···η型ゥエル領域、 1206、 1 306··· ρ型ゥエル領域、 1207、 1307…ゲート絶縁膜、 1208、 1 308…ゲ ート電極、 1209、 1309…キャップ絶縁膜、 1210、 121 2、 131 0、 1312…!!型半導体領域、 1 21 1、 131 1…サイドウオールスぺーサ、 1214Α、 1214Β、 1217、 1 314Α、 1314Β、 1 31 7…接続 孔、 906, 909、 1215、 121 8、 1315、 1 318、 1406、 1 410、 1413、 1506、 1510、 1 513…導電プラグ、 1 21 9、 1 224、 131 9、 1 324、 1416、 1516…窒化シリコン膜、 1 222 …タングステン、 1322…ガードリング部、 1225、 1 325、 1417、 1 51 7···ポリイミド膜、 901、 1401、 1501、 1601、 1701··· 半導体基板、 1402、 1502…素子分離領域、 1403、 1503—MO S トランジスタ、 1404、 1504…絶縁膜、 1405、 1505 -BP SG膜、 21、 51、 71、 72、 81、 91、 92、 93、 94、 101、 102、 1 03、 1 10、 1 11、 1412、 1415、 1512、 1515、 181 1、 181 3…積層層間絶縁膜、 1416、 1602、 1702···パッシベーシヨン 膜、 1603、 1703…ァノレミパッ ド、 1 604、 1 704、 1 902、 20
02…ポリイミドチップコート膜、 1605、 1705…再配列配線、 1 606、
1 706、 …絶縁膜層、 1608、 1 707···アンダーバンプメタル層、 160 9、 1708···ハンダバンプ、 1801、 1806···セラミック層、 1802··· 内層配線、 1803…上部電極 (N i層) 、 1804…下部電極 (N i層) 、 1 805 Au層、 1807…第 1アルミ配線層、 1810…第 2アルミ配線層、 181 2···第 3アルミ配線層、 1814〜C r/N i— Cu層、 1815"'N i /Au層、 204、 304、 805、 806、 905、 1 103…レジストパタ ーン、 902…第 1の配線層、 907…第 2の配線層、 910…第 3の配線層、
912…第 4の配線層、 1003、 1005…銅、 914、 1007、 1104 …第 5の配線層、 1001、 1 101…有機絶縁膜、 1002、 1 102…ポリ マー絶縁膜、 1901、 2001 ··'·半導体素子、 1903、 2005、 2006 …外部端子、 1904…ポリイミドフィルム、 1905、 2004…金線、 1 9 06, 2003…エポキシ榭月旨
発明を実施するための最良の形態
本発明の半導体装置は、 配線層の上に設けられた層間絶縁膜層として有機絶縁 膜で形成された第 1の絶縁膜を下層に、 有機金属ポリマーで形成された第 2の絶 縁膜を上層に積層した層を少なくとも 1層備えている。
そして、 この有機絶縁膜の比誘電率は 3. 5以下であり、 その材質が熱硬化性 樹脂であって、 加熱硬化処理によって形成された膜であることが好ましい。 また、 有機金属ポリマーの比誘電率は 4. 0未満であることが好ましい。
更に、 上記した有機絶縁膜からなる第 1の絶縁膜と有機金属ポリマーからなる 第 2の絶縁膜の少なくとも何れか一方が塗布法を用いて形成され、 第 2の絶縁膜 の膜厚が少なくとも第 1の絶縁膜の膜厚以下であることが好ましい。
本発明の有機金属ポリマーからなる第 2の絶縁膜は、 好ましくは酸素を主成分 とするプラズマガスに曝された後、 加熱処理によつて硬化して形成されたもので める。
また、 本発明の有機絶縁膜からなる第 1の絶縁膜は開口を有し、 この開口が有 機金属ポリマーからなる第 2の絶縁膜をマスクとして、 酸素を主成分とするブラ ズマガスを用いたドライエツチング処理によって好ましく形成される。
そして、 上記の有機金属ポリマーは有機官能基を有し、 この有機官能基が酸素 を主成分とするプラズマガスを用いたドライエッチング処理と加熱によつて分解 除去される。
更にまた、 この有機金属ポリマーからなる第 2の絶縁膜は、 酸素を主成分とす るプラズマガスを用いたドライエッチング処理と加熱硬化処理によって、 その膜 硬度が向上せしめてなるようにされている。
本発明の有機金属ポリマーは、 ラダーシリコーン系ポリマーであることが好ま しく、 下記の式 (I) または (Π) で表わされる分子構造を有している。 但し、
式 (I) 中 Rはアルカリ可溶性基を含む有機基を表わし、 また式 (Π) において R' は有機基を表わし、 nは所定の分子量を与えるくり返し単位で 2以上の正数、 好ましくは 2〜 2000の正数である。
r R, ヽ
Si ___0
O
Si ― O
、 n
アルカリ可溶性基を含む有機基 (R) の例として、 好ましくは 基、 qは 1一 3 の整数、
— CH
、 伹し mは 1 _ 3の整数、 R,,,
は炭素数 3のアルコキシル基、 などがあげられ、 具体的には、 —— 等があげ
られる。
そして、 上記の有機金属ポリマーからなる第 2の絶縁膜は、 好ましくはラダー シリコーン系ポリマーと感光剤と力 らなる感光性樹脂材料を用いて形成される。 本発明の電子回路装置は、 配線層の上に設けられた層間絶縁膜層が有機絶縁膜 で形成された第 1の絶縁膜を下層に、 そして有機金属ポリマーで形成された第 2 の絶縁膜を上層に積層した層を備えており、 その比誘電率が低いので、 膜厚を薄 くすることができる。
本発明の半導体装置は、 基板上に有機絶縁膜材料をスピン塗布して第 1の絶縁 膜を形成する工程と、 この第 1の絶縁膜上に有機金属ポリマー材料をスピン塗布 して第 2の絶縁膜を形成する工程と、 この第 2の絶縁膜上に開口形成用レジスト パターンを形成する工程と、 レジストパターンをマスクとして第 2の絶縁膜に開 口を形成する工程と、 上記のレジストと第 2の絶縁膜からなるパターンをマスク として、 酸素を主成分とするプラズマガスを用いたドライエッチングを施すこと によって、 第 1の絶縁膜に開口パターンを形成するとともに、 上記のレジストを 除去する工程と、 上記の有機金属ポリマーと有機絶縁膜とにより形成された積層 層間絶縁膜を加熱硬化する工程とを経て形成される。
上記の有機金属ポリマー材料は、 上記式 (I ) または (Π ) で表わされる分子 構造を有するラダーシリコーン系ポリマー材料が好ましく、 開口形成用レジスト パターンを形成するとともに有機金属ポリマーからなる第 2の絶縁膜に開口を形 成することが可能である。
そして、 有機金属ポリマー材料をラダーシリコーン系ポリマーと感光剤とから なる感光性樹脂材料で構成することにより、 開口形成用レジストパターンを形成 することなく、 有機金属ポリマーからなる第 2の絶縁膜に開口を形成することが 可能となる。
そして、 第 1の絶縁層及び第 2の絶縁層からなる層間絶縁膜のパターニングェ 程が、 接続用開口形成工程または溝配線用溝形成工程の少なくともいずれか一方 であるようにしてある。
また、 本発明では、 有機絶縁膜が熱硬化性樹脂からなり、 3 5 0 °C未満好まし くは 3 4 9 °C〜1 5 0 °Cの加熱処理された状態でパターユング加工が施され、 そ の後、 3 5 0 °C以上好ましくは 3 5 0 °C〜5 0 0 °C、 更に好ましくは 3 5 0〜4 5 0 °Cで加熱処理によって硬化するようにするのが好ましい。
有機絶縁膜としては、 ポリイミド、 ポリ一p—キシリレン、 ポリアリーレンェ 一テル、 ポリアリーレン、 ポリベンズシク口ブテン、 ポリナフタレン、 フッ素ィ匕 ポリイミド、 ポリキノリン、 ポリシロキサンポリイミド、 ポリパーフロロカーボ ン、 フッ素化ポリアリーレンエーテル、 フッ素化ポリベンゾシクロブテン、 ポリ エーテルイミド、 ポリフエ二ルキノキサリン、 フッ素化ポリべンゾォキサゾール、 ポリカルポジィミド等が使用できる。
また熱硬化性樹脂としては、 その他フッ素化マレイミド、 ァリル化ポリフエ二 レンエーテル等が使用できる。
更に本発明では、 第 1の絶縁膜に開口パターンを形成する工程において、 有機 金属ポリマーからなる第 2の絶縁膜をマスクとして用い、 酸素を主成分とするプ ラズマガスを用いたドライエッチング処理を行なうとともに、 第 2の絶縁膜上に 形成したレジストパターンを除去するようにしてある。
そして、 第 1の絶縁膜である有機絶縁膜が熱硬化性樹脂からなり、 3 5 0 °C以 上の加熱硬化処理を施すことにより形成され、 また、 第 2の絶縁膜は、 有機金属 ポリマーが酸素を主成分とするプラズマガスに曝された後、 加熱硬化処理するこ とによって形成されるようにしてある。
そしてまた、 この有機金属ポリマーが有機官能基を有し、 その有機官能基が酸 素を主成分とするプラズマガスを用いたドライエツチング処理と加熱処理とによ
つて分解除去されるようにして第 2の絶縁膜に開口を形成するようにする。 この 時、 ドライエッチング処理は有機絶縁膜が半熱硬化状態にあるような温度以下で 行なうのが好ましい。
本発明の特徴は、 層間絶縁膜を構成する有機絶縁膜からなる第 1の絶縁膜に開 口を設ける場合、 有機金属ポリマーからなる第 2の絶縁膜をエッチング用マスク として用い、 しかもその有機絶縁膜が半熱硬化状態にあるときにパターニングカロ ェを施すことにある。
即ち、 従来の完全に硬化した有機絶縁膜を酸素を含むドライエッチングによつ て加工する場合に、 脱離ガス成分等が次工程に悪影響を及ぼし、 例えばポイズン ドビアとよばれる埋め込み不良ゃコンタクト不良及び抵抗値増加を引き起こすの に対して、 上記したように有機金属ポリマーを 3 5 0 °C未満の半熱硬化の状態で 加工し、 その後 3 5 0 °C以上で最終硬化させることによって、 脱離ガス成分等に よる影響を排除することが可能となる。
また、 有機金属ポリマーからなる第 2の絶縁膜は塗布法を用いて形成できるた め、 従来法 (C V D成膜法) に比べて膜形成装置に係る費用を大幅に低減させる ことが出来るばかりでなく、 タクト短縮を図ることも可能である。
更には、 塗布法による絶縁膜の形成はそのギヤップフィル能力や表面平坦化个生 能に優れており、 従来必要とされたエッチバックや C M P ( Chemical- Mechanical Polishing) 等の平坦化のための工程を省くことができる。
また、 有機金属ポリマーがラダーシリコーン系ポリマーである場合には、 膜中 にシリコン原子を含むため、 酸素を主成分とするプラズマガスに曝すことによつ て酸化シリコンのような高強度の膜に改質することも出来るので、 開口形成後の 第 2の絶縁膜は第 1の絶縁膜とともにそのまま層間絶縁膜として利用することが 可能である。 特に、 ラダーシリコーン系ポリマーの比誘電率は従来の C V D法に よる酸ィヒシリコン系層間絶縁膜 (比誘電率 4 . 0以上) よりも低いので、 層間絶 縁膜として極めて有効である。
尚、 上記した有機絶縁膜はポリアリーレンエーテルやポリアリーレン、 ポリイ ミド、 ポリベンゾシクロブテン等を代表例として挙げたが、 酸化シリコンよりも 比誘電率が小さく、 酸素を主成分とするブラズマガスによってドライエッチング
加工の可能な有機材料であれば、 上記に記した限りではな 、。
次に、 ラダーシリコーン系ポリマーからなる絶縁膜に対する酸素プラズマ処理 に関する効果について説明する。
表 1に、 下記の式 (IV) で表わされる分子構造を有するラダーシリコーン系ポ リマー (数平均分子量 (Mn) =3060、 重量平均分子量 (Mw) =4058、 7 (Mw/Mn) = 1. 33 (検出器として紫外線吸収を使用した液体クロマト グラフ法を用いて分子量を測定した) ) の硬度 (表面から 50 nmにおける値) について、 シリコンウェハの硬度に対する相対値で示してある。
(
また、 比較として一般的なメチルシルセスキォキサンベースの有機 SOG材料、 ハイドロジェンシルセスキォキサンベースの無機 S OG材料の硬度 (表面から 5 Onmにおける値) も併記してある。
ここで、 ラダーシリコーン系ポリマーを用いた絶縁膜及びその酸素プラズマ処 理について、 以下の工程により作製した。 即ち、 S iウェハ上にラダーシリコー ン系ポリマーをスピン塗布した後、 一例として 250°C以下のベータにより塗布 膜を半熱硬ィ匕状態にした。 そして、 下記条件を用いて酸素アツシング処理を施し た後、 窒素気流中で例えば 400°C、 60分の熱処理を行い、 最終的な絶縁膜を 形成した。
尚、 酸素アツシング条件として、 例えば RF出力: 800W、 圧力: 1. 0 T o r r、 基板温度: 60°C、 酸素流量: 400 s c c mが使用できる。
—方、 酸素ブラズマ処理なしの絶縁膜は、 上記した場合の酸素ァッシング工程 を除いて最終的な絶縁膜とした。
また、 比較用の絶縁膜として、 メチ ンルセスキォキサンベースの有機 S〇G 材料として HSG . R7 (日立化成工業 (株) 製) 、 ハイドロジェンシルセスキ ォキサンベースの無機 SO G材料として OCD— Ty p e l 2 (東京応化工業 (株) 製) を、 酸素アツシングェ程を除いて上記と同様の方法で形成した。 膜厚 は何れの場合にも 300 nmである。
これらの膜に対して、 良く知られたナノインデンターを用いてパーコビツチ型 ダイヤモンド圧子によるインデンテーション測定を行い、 既知の硬度を有するフ ユーズドシリカと比較することによって、 夫々の膜の硬度を求めた。 表 1 各材料の硬度比較
この結果、 ラダーシリコーン系ポリマーを用いた絶縁膜であって、 酸素アツシ ング処理を施すことにより、 酸素ァッシング処理を施さない場合に比較してその 膜硬度が約 3倍程度向上し、 比較例で示した有機 S O G膜や無機 S O G膜に比較 しても遥かに大きな硬度を有することが明確である。 この現象は、 ラダーシリコ ーン系ポリマーの有機官能基がァッシング処理における酸素によつて分解除去さ れたことに起因する。
尚、 絶縁膜のプラズマ処理条件は上記した実験に限定されるものではない。 ま
た、 加熱処理条件は、 絶縁膜の有する熱硬化温度によって決まる温度以下の温度 範囲で第 1段の加熱処理を行い (半熱硬化状態) 、 次に第 2段の加熱処理が行な われる (最終的な熱硬化) ように適宜温度範囲を決定すれば良い。
次に、 半導体装置の具体的な実施例について、 図面を用いて詳細に説明する。 実施例 1
図 2は第 1の実施例である半導体装置を説明するための工程図である。
先ず、 シリコン等半導体基板 201上に有機絶縁膜材料 FLARE TM (商品 名、 ポリアリーレンエーテル;
-0†<0>— AR° - 0)—0
、 但し AR
0、 AR
1は 芳香族グループ、 H o n e y w e 1 1社製) を良く知られた方法であるスピンナ 一を用いてスピン塗布し、 例えば 150°C、 200°C、 250°Cのホットプレー ト上で順次各 1分間加熱して、 半熱硬化状態にある第 1の絶縁膜 202を形成す る (図 2 (a) ) 。 この時、 第 1の絶縁膜 202の厚さは 400 nmである。 次に、 第 1の絶縁膜 202上に、 下記式 (m) で表される分子構造を有するラ ダーシリコーン系ポリマー材料 (数平均分子量 (Mn) =2032、 重量平均分 子量 (Mw) =2576、 7 (Mw/Mn) = 1. 27 (検出器として紫外線吸 収を利用した液体ク口マトダラフ法による分子量測定結果) ) をスピン塗布し、 90°C、 1 40°Cのホットプレート上で順次各 1分間の加熱を行う (図 2 (b) ) 。 このときのラダーシリコーン系ポリマーからなる第 2の絶縁膜 203 の厚さは 1◦ 0 nmである。
次に、 第 2の絶縁膜 203上に、 配線形成用レジスト TDUR— P 080 (東 京応化工業 (株) 製) をスピン塗布し、 90°Cのホットプレート上で 1. 5分間 加熱した後、 既知の K r Fレーザーステツパによる露光、 NMD— 3 (商品名、 テトラメチルアンモニゥムヒドロキシド (TMAH) の 2. 38%水溶液、 東京 応化工業 (株) 製) による現像を行い、 レジストパターン 204を形成する (図 2 (c) ) 。
次に、 一般的なドライエッチング装置、 例えば Un i t y 2— 85DLを用い て、 また、 エッチングガスとして CF4 ( 95 %) /02 (5%) の混合ガスを 用いてレジストパターン 204をマスクとして、 第 2の絶縁膜 203をパター二 ングする (図 2 (d) ) 。
そして、 例えば 100°Cのホットプレート上で 1. 5分間加熱した後、 レジス トパターン 204とパターニングされた第 2の絶縁膜 203をマスクとして、 02プラズマガスを用いて半熱硬化の状態にある第 1の絶縁膜 202に開口を形 成する (図 2 (e) ) 。
この時、 同時にレジストパターン 204がエッチングされてなくなるが、 第 2 の絶縁膜 203はラダーシリコーン系ポリマーの有機官能基部分が〇 2プラズマ によって酸ィヒ分解され、 酸ィヒシリコン膜に類似した膜に改質される。 この改質さ
れた膜は O 2プラズマに晒されてもエッチングされることがないので、 エツチン グマスクとしての機能を果たす。
次に、 開口部を例えばクリーニング液 ST— 250 (ACS I社製) を用いて 洗浄した後、 ラダーシリコーン系ポリマーからなる第 2の絶縁膜 203と有機絶 縁膜からなる第 1の絶縁膜 202とで構成された積層層間絶縁膜 21を一括して 酸素濃度 10 p pm以下の N2雰囲気中で、 400°C、 60分間加熱を行い、 最 終的な熱硬化処理を行なう (図 2 (f) :) 。
上記した工程を経て、 半導体装置が完成する。
ここで、 半熱硬化状態にある積層層間絶縁膜に対して所定のパターユング加工 を施した後、 最終的な熱硬化を行なうという処理方法を用いることによって、 積 層層間絶縁膜 21から低温で発生する脱離ガス成分やビアに残留したタリーニン グ液成分等はすべて放出させることができ、 次工程である上記の開口に配線等を 形成する金属膜形成プロセスに対する悪影響、 例えばポイズンドビアの発生等を 抑制することが可能になる。
更に、 従来良く知られた方法である CVD成膜によるシリコン酸ィヒ膜よりも遥 かに小さい比誘電率を有するラダーシリコーン系ポリマーを層間絶縁膜の一部と することによって、 層間絶縁膜の実効的な比誘電率を低減することが出来る。 また、 上記した絶縁膜は塗布法を用いて形成できるため、 従来の CVD成膜法 に比べて膜形成装置に係る費用を大幅に低減させることが出来るばかりでなく、 タクト短縮を図ることも可能である。
実施例 2
図 3は第 2の実施例である半導体装置を説明するための工程図である。
先ず、 シリコン等半導体基板 301上に有機絶縁膜材料 FLARE™
(Ho n e y we 1 1社製) からなる半熱硬化状態の第 1の絶縁膜 302 (膜厚 400 nm) を形成する過程は第 1の実施例の場合と同じである (図 3 (a) ) 。 次に、 この第 1の絶縁膜 302上に、 下記式 (IV) で表される分子構造を有す るラダーシリコーン系ポリマー材料 (数平均分子量 (Mn) =3060、 重量平 均分子量 (Mw) =4058、 γ (Mw/Mn) = 1. 33) をスピン塗布する。
その後、 9 0 °C、 1 4 0 °Cのホットプレート上で順次各 1分間の加熱処理を行 う (図 3 ( b ) ) 。 この時、 ラダーシリコーン系ポリマーからなる第 2の絶縁膜 3 0 3の厚さは 1◦ 0 n mである。
次に、 第 2の絶縁膜 3 0 3上に、 実施例 1で述べた場合と同様の方法を用いて レジストパターン 3 0 4を形成する (図 3 ( c ) ) 力 同時にアルカリ可溶 1"生官 能基を有する第 2の絶縁膜 3 0 3もパターニングされる。
次に、 第 1の絶縁膜 3 0 2に開口を形成した後、 第 1の絶縁膜 3 0 2及ぴ第 2 の絶縁膜 3 0 3に最終的な熱硬化処理を行なって半導体装置を完成させるまでの 工程 (図 3 ( d ) · ( e ) ) は、 先に示した第 1の実施例の場合と同様である。 上記の工程を経て、 半導体装置が完成する。
本実施例によれば、 第 1の実施例の場合と同様の効果を得ることが出来るばか りでなく、 レジストパターンの現像と同時に第 2の絶縁膜をも同時にパターンカロ ェすることが出来るので、 更なる工程を簡略ィヒすることが可能である。
実施例 3
図 4は第 3の実施例である半導体装置を説明するための工程図である。
先ず、 シリコン等半導体基板 4 0 1上に半熱硬化状態の第 1の絶縁膜 4 0 2を 形成する工程は、 先に示した実施例 1の場合と同様である (図 4 ( a ) ) 。
次に、 第 1の絶縁膜 4 0 2上に、 第 2の絶縁膜 4 0 3としてポジ型レジスト感
光剤を含む上記式 (IV) で表される分子構造を有するラダーシリコーン系ポリマ 一材料 (数平均分子量 (Mn) =3060、 重量平均分子量 (Mw) =4058、 γ (Mw/Mn) = 1. 33) をスピン塗布し、 例えば 90。Cのホットプレート 上でプリベータを行う (図 4 (b) )。
次に、 既知の Kr Fレーザーステツパによる露光、 NMD— 3 (東京応化工業 (株) 製) による現像を行い、 アルカリ可溶性官能基を有しポジ型レジスト感光 剤を含む第 2の絶縁膜 403をパターニングする (図 4 (c) ) 。
その後、 第 2の絶縁膜 403をマスクとして第 1の絶縁膜 402に O 2プラズマ による開口を形成し (図 4 (d) ) 、 その後の最終的な熱硬化処理を経て半導体 装置が出来上がるまでの工程 (図 4 (e) ) は、 実施例 1で述べた図 2 (e) 〜 (f ) の工程と同様である。
上記の工程を経て、 半導体装置が完成する。
本実施例によれば、 実施例 2の場合と同様の効果を奏するばかりでなく、 第 2 の絶縁膜としてポジ型レジスト感光剤を含むラダーシリコーン系ポリマー材料を 用いているので、 レジストパターンの形成工程を省略することができ、 更に工程 を簡略ィ匕出来るという利点を有する。
尚、 上記で説明した実施例 1〜実施例 3で説明した開口プロセスは絶縁膜に対 する接続孔の開口工程及び溝配線用溝形成工程のいずれに対しても適用できるこ とは言うまでもなレ、。
実施例 4
図 5は第 4の実施例である半導体装置の断面図である。 実施例 1と同様に下層 配線層 501上に有機絶縁膜 FLARE TM (Ho n e y we 1 1社製) 力 らな る第 1の絶縁層 502を下層に、 ラダーシリコーン系ポリマーからなる第 2の絶 縁膜 503を上層に積層した積層層間絶縁膜 51を形成した後、 この積層層間絶 縁膜 51に開口を形成した。 上記した積層層間絶縁膜 51の形成方法は、 実施例 1、 実施例 3で説明した何れの方法を適用しても良いことは言うまでもない。 そして、 この開口部に例えばタングステンの配線 504を良く知られた方法、 例えば CVD法を用いて充填し、 半導体装置が完成する。
図 5には第 1の絶縁膜 502及ぴ第 2の絶縁膜 503力 らなる層間絶縁膜 51
を 1層形成した場合であるが、 上記した工程を繰り返すことによつて多層の層間 絶縁膜を有する半導体装置が形成されることは言うまでもない。
上記した何れの絶縁膜も従来の無機系絶縁膜に比較してその比誘電率が小さレヽ ので、 層間容量を低減させることが可能であるばかりでなく、 第 2の絶縁膜を 3 5 0 °C未満の半熱硬ィヒの状態でカ卩ェし、 その後 3 5 0 °C以上で最終硬化させるこ とによって、 脱離ガス成分等が次工程に悪影響を及ぼすことを排除することが出 来、 その結果、 例えばポイズンドビアとよばれる埋め込み不良やコンタクト不良 及ぴ抵抗値増加を抑制することが可能である。
実施例 5
図 6は第 5の実施例である半導体装置の断面図である。 実施例 4との違いは、 下層配 層 6 0 1上に設けられた層間絶縁膜がラダーシリコーン系ポリマーから なる第 2の絶縁膜 6 0 2のみで構成されていることであり、 層間絶縁膜が一層の 場合を例示した。 そして、 この層間絶縁膜に設けられた開口に、 例えばタングス テンの配線 6 0 3が充填されている。 尚、 上記した層間絶縁膜を除き、 それ以外, は第 4の実施例と同じである。
ラダーシリコーン系ポリマーからなる第 2の絶縁膜の比誘電率は 4 . 0未満で あって、 従来の無機系絶縁膜に比較して小さくすることが出来るので、 層間容量 を低減させることが可能であるばかりでなく、 第 2の絶縁膜を 3 5 0 °C未満の半 熱硬化の状態で加工し、 その後 3 5 0 °C以上で最終硬化させることによって、 脱 離ガス成分等が次工程に悪影響を及ぼすことを排除することが出来、 その結果、 例えばボイズンドビアとよばれる埋め込み不良ゃコンタクト不良及び抵抗値増加 を抑制することが可能である。
実施例 6
第 6の実施例はデュアルダマシン構造の半導体素子に適用した例であって、 図 7を用いて説明する。
先ず、 シリコン等半導体基板 7 0 1上に有機絶縁膜材料 F L A R E™
(H o n e y w e 1 1社製) をスピン塗布し、 1 5 0。C、 2 0 0 °C、 2 5 0 °Cの ホットプレート上で順次各 1分間の加熱処理を行ない、 半熱硬化状態にある第 1 の絶縁膜 7 0 2 (膜厚 3 0 0 n m) を形成する。
次に、 第 1の絶縁膜 702上に、 上記式 (IV) で表される分子構造を有するラ ダーシリコーン系ポリマー材料 (数平均分子量 (Mn) =3060、 重量平均分 子量 (Mw) =4058、 7 (Mw/Mn) = 1. 33) をスピン塗布し、 例え ば 90 °C、 140 °Cのホットプレート上で順次各 1分間の加熱処理を行う。 この 時、 ラダーシリコーン系ポリマーからなる第 2の絶縁膜 703の厚さは 50 nm である。
次に、 第 2の絶縁膜 703上に、 接続孔形成用のレジスト TDUR— P 036 (東京応化工業 (株) 製) をスピン塗布し、 80°Cのホットプレート上で 1. 5 分間加熱した後、 既知の K r Fレーザーステツパによる露光、 NMD— 3 (東京 応化工業 (株) 製) による現像を行い、 接続孔形成用のレジストパターン (図示 せず) を形成する。 この時、 同時にアルカリ可溶性官能基を有する第 2の絶縁膜 703もパターニングすることが出来る。
次に、 例えば 120°Cのホットプレート上で 1. 5分間加熱した後、 レジスト パターンとパターン化された第 2の絶縁膜 703をマスクとして、 例えば O 2プ ラズマガスを用いて第 1の絶縁膜 702に開口を形成する。 この時、 同時にレジ ストパターンは除去される。
次に、 開口部をクリーニング液 ACT NP-K 101 (ACT社製) を用い て洗浄した後、 第 2の絶縁膜 703と第 1の絶縁膜 702からなる第 1の積層層 間絶縁膜 71を一括して、 酸素濃度 10 p pm以下の N2雰囲気中で、 400°C、 60分間の加熱処理を行ない、 最終的な硬化処理を施す。
次に、 第 2の絶縁膜 703上に、 有機絶縁膜材料 FLARE TM
(Ho n e y we 1 1社製) をスピン塗布し、 例えば 150 °C、 200。C、 25 0 °Cのホットプレート上で順次各 1分間の加熱処理を行ない、 半熱硬化状態にあ る第 3の絶縁膜 705 (膜厚 300 nm) を形成する。
次に、 第 3の絶縁膜 705上に、 上記式 (IV) で表される分子構造を有するラ ダーシリコーン系ポリマー材料 (数平均分子量 (Mn) = 3060、 重量平均分 子量 (Mw) =4058、 (Mw/Mn) =1. 33) をスピン塗布し、 90 °C、 140°Cのホットプレート上で順次各 1分間の加熱処理を行い、 第 4の絶縁 膜 706 (膜厚 50 nm) を形成する。
次に、 第 3の絶縁膜 7 0 5及び第 4の絶縁膜 7 0 6からなる第 2の積層層間絶 縁膜 7 2に対して開口を形成し、 最終的な熱硬化処理を行なう方法は、 上記した 第 1の積層層間絶縁膜 7 1の場合と同様の方法で実施する。
次に、 ヴィァホール 7 0 4と配線溝 7 0 7に良く知られた方法、 例えば C V D 法ゃメッキ法を用いて C uの充填を行なう。
そして、 最上層である第 4の絶縁膜 7 0 6上に存在する不要な C u膜を除去す ることで、 接続用プラグと配線を同時に形成し、 半導体装置が作製される。 C u 膜の除去には、 砥粒としてアルミナまたはシリカを用い、 C u錯化剤、 界面活性 剤等の添加剤からなり、 C uの研磨は可能ではあるがシリコン酸化膜に類似した 第 4の絶縁膜の研磨がなされないような研磨剤を用いた化学機械研磨法 (Chemical Mechanical Polishing) を用いることが好都合である。
開口部に充填される金属は C uに限定されることなく、 本実施例の目的を達成 する金属であれば良い。 また、 図 7には積層層間絶縁膜が 2層形成された場合を 示したが、 上記した工程を繰り返すことによって更に多層の積層層間絶縁膜を有 する半導体装置が完成することは言うまでもない。
上記したように、 積層層間絶縁膜の比誘電率を従来の無機系絶縁膜に比較して 小さくすることが出来るので、 その結果として層間容量を低減させた多層配線層 を有する半導体装置を実現することが可能であるばかりでなく、 従来問題とされ た、 例えばボイズンドビアとよばれる埋め込み不良ゃコンタクト不良及び抵抗値 増加を抑制することが可能である。
実施例 7
図 8は第 7の実施例である半導体装置を説明するための工程図である。
先ず、 シリコン等半導体基板 8 0 1上に、 有機絶縁膜材料 S i L K™
(商品名、 ポリアリーレン伹しフッ素成分を含まない全芳香族有機高分子、 D o w C h e m i c a 1 ¾M) をスピン塗布し、 1 8 0 °C、 3 2 0 °Cのホット プレート上で順次各 1分間の加熱処理を行ない、 半熱硬化状態にある第 1の絶縁 膜 8 0 2 (膜厚 8 0 0 n m) を形成する (図 8 ( a ) ) 。
次に、 第 1の絶縁膜 8 0 2上に、 上記式 (DI) で表される分子構造を有するラ ダーシリコーン系ポリマー材料 (数平均分子量 (M n ) = 2 0 3 2、 重量平均分
子量 (Mw) =2576、 γ (Mw/Mn) =1. 27) をスピン塗布してから、 90 °Cのホットプレート上で加熱し、 第 2の絶縁膜 803 (膜厚 100
nm) を形成する。
次に、 第 2の絶縁膜 803上に、 上記式 (IV) で表される分子構造を有するラ ダーシリコーン系ポリマー材料 (数平均分子量 (Mn) =3.060、 重量平均分 子量 (Mw) =4058、 γ (Mw/Mn) =1. 33) をスピン塗布し、 90 °C、 140°Cのホットプレート上で順次各 1分間の加熱処理を行なって第 3の絶 縁膜 804 (膜厚 l O O nm) を形成する (図 8 (b) ) 。
次に、 第 3の絶縁膜 804上に、 配線形成用レジスト TDUR— P 080 (東 京応化工業 (株) 製) をスピン塗布し、 90°Cのホットプレート上で 1. 5分間 加熱した後、 既知の Kr Fレーザーステツパによる露光、 NMD— 3 (東京応化 工業 (株) 製) による現像を行ってレジストパターン 805を形成するが、 同時 にアル力リ可溶性官能基を有する第 3の絶縁膜 804もパターニングする (図 8 (c) ) 。
次に、 レジストパターン 805を良く知られたレジスト剥離液を用いて剥離す る。
次に、 第 3の絶縁膜 804上に、 接続孔形成用のレジスト TDUR— P 036 (東京応化工業 (株) 製) をスピン塗布し、 80°Cのホットプレート上で 1. 5 分間加熱した後、 上記した方法で露光及び現像を行い、 接続孔形成用のレジスト パターン 806を形成する。
次に、 一般的なドライエッチング装置 (Un i t y 2-85D I) を用い、 ェ ツチングガスとして CF4 (95%) /02 ( 5 %) の混合ガスを用いてレジス トパターン 806をマスクとして、 第 2の絶縁膜 803をパターユングする (図 8 (d) ) 。
引き続き、 レジストパターン 806と第 2の絶 ¾莫803をマスクとして、
O 2プラズマガスを用いて第 1の絶縁膜 802に開口を形成する。 この時、 同時 にレジストパターン 806は除去される (図 8 (e) ) 。
次に、 第 3の絶縁膜 804をマスクとして、 CF4 (95%) /O 2 (5%) の混合ガスを用いて第 2の絶縁膜 803をパターニングする。 この時、 同時に上
層に位置する第 3の絶縁膜 804が除去される。
次に、 第 2の絶縁膜 803をマスクとして、 O 2プラズマガスにより第 1の絶 縁膜 802を所定の膜厚まで除去し、 第 1の絶縁膜 802に開口を形成する。 そして、 開口部をクリーニング液 ACT NP-K101 (ACT製) を用い て洗浄した後、 第 2の絶縁膜 803と第 1の絶縁膜 802とからなる積層層間絶 縁膜 81を一括で、 酸素濃度 10 p pm以下の N 2雰囲気中にて 400°C、 60 分間の加熱処理を行ない、 最終的な熱硬化を行なう (図 8 (f ) ) 。
最後に、 積層層間絶縁膜 81に設けた上記の開口部に銅 807を充填させて半 導体装置が完成する (図 8 (g) ) 。
本実施例では、 第 1の絶縁膜の材質が S i LK™ (Dow
Ch em i c a 1製) であって、 この第 1の絶縁膜に設けた開口の径がその内部 で変化させてあり、 開口部に埋め込まれた金属が銅であることを除けば、 図 5に 示した実施例 4で述べた場合と同様の効果を奏することは言うまでもない。 実施例 8
図 9は第 8の実施例である多層配線構造を有する半導体装置を説明するための 工程図である。
一般的に良く知られた方法を用いて MOSトランジスタ等の構成素子 (図示省 略) を形成し、 更に、 例えば CVD法により形成した酸ィ匕シリコン膜を絶縁膜と して表面に有する半導体基板 901上に、 アルミ合金膜からなる第 1の配線層 9 02 (図 9 (a) ) を形成する。
次に、 第 1の配線層 902を含む半導体基板 901上に、 有機絶縁膜材料
FLARETM (Ho n e y we 1 1社製) をスピン塗布してから、 150。C、 200°C、 250°Cのホットプレート上で順次各 1分間の加熱処理を行ない、 半 熱硬化状態である第 1の絶縁膜 903 (膜厚 600 nm) を形成する (図 9 (b) ) 。
次に、 第 1の絶縁膜 903上に、 上記式 (ΙΠ) で表される分子構造を有するラ ダーシリコーン系ポリマー材料 (数平均分子量 (Mn) =2032、 重量平均分 子量 (Mw) =2576、 (Mw/Mn) =1. 27) をスピン塗布して、 9 0 °C、 140 °Cのホットプレート上で各 1分間の加熱を行い、 第 2の絶縁膜 90
4 (膜厚 100 nm) を形成する。
上述した第 1の絶縁膜 903と第 2の絶縁膜 904は 、ずれもスピン塗布法を 用いて形成されるため、 その表面平坦性に関しては問題ないので、 通常良く行な われるエッチバックや CMP等の平坦ィ匕処理を省くことができる。 また、 そのた め上述した絶縁膜 903、 904は半熱硬化の状態でパターニング処理が可能と なる。
次に、 第 2の絶縁膜 904上に配線形成用レジスト TDUR—P080 (東京 応化工業 (株) 製) をスピン塗布し、 90。Cのホットプレート上で 1. 5分間加 熱した後、 既知の Kr Fレーザーステツパによる露光、 NMD— 3 (東京応化工 業 (株) 製) を用いた現像を行い、 レジストパターン 905を形成する。
次に、 第 2の絶縁膜 904を実施例 3で述べたエッチングガスを用い、 レジス トパターン 905をマスクとしてパターニングを行なう (図 9 (c) ) 。 続いて、 100°Cのホットプレート上で 1. 5分間の加熱を行い、 レジストパターン 90 5と第 2の絶縁膜 904をマスクとして、 O 2プラズマガスにより第 1の絶縁膜 903に開口を形成する。
この時、 同時にレジストパターン 905がエッチングされて除去されるが、 第
2の絶縁膜を構成するラダーシリコーン系ポリマーは有機官能基の部分が O 2プ ラズマガスにより酸化分解されて、 酸化シリコン膜に類似の膜となって残留し、 エッチングマスクとして機能する (図 9 (d) ) 。
次に、 開口部をクリーニング液 ACT NP-K101 (ACT社製) を用い て洗浄した後、 第 2の絶縁膜 904と第 1の絶縁膜 903と力 らなる第 1の積層 層間絶縁膜 91を一括して、 酸素濃度 10 p pm以下の N 2雰囲気中にて 400 でで 60分間の加熱処理を施し、 最終的な熱硬化を行なう。
これにより、 積層層間絶縁膜 91から低温で発生する脱離ガス成分やビアに残 留したクリーニング液成分等はすべて放出させることができ、 次工程である配線 等を形成する金属膜形成プロセスに対して、 ポイズンドビア発生等の悪影響を排 除することができる。
次に、 接続孔に、 良く知られた CVD法を用いてタングステン 906の埋め込 みを行なう。 このとき、 第 2の絶縁膜 904の表面に形成された不要なタングス
テンを、 研磨剤として S EM I— S PERSE (R) W2000 (Ca b o t社 製) を用いた化学機械研磨法 (CMP法) を用いて除去する。 その結果、 第 2の 絶縁膜 904はほとんど研磨されない。 即ち、 この膜 904はエッチングに対し て研磨ストッパとして働き、 研磨は第 2の絶縁膜 904が露出した時点で実質的 に停止する (図 9 (e) ) 。
次に、 アルミ合金膜からなる第 2の配線層 907を形成する (図 9 (f) ) 。 同様にして、 多層の積層構造を形成することになるが、 上記した工程を繰り返 し、 第 2の積層層間絶縁層 92、 第 3の配線層 910、 第 3の積層層間絶縁層 9 3、 第 4の配線層 912、 第 4の積層層間絶縁層 94、 第 5の配線層 914を順 次形成する (図 9 (g) 〜図 9 ( j ) ) 。
但し、 第 4の積層層間絶縁層 94を構成する有機絶縁膜の膜厚は 800 n m、 ラダーシリコーン系ポリマーの膜厚は 200 nmとした。
図面は省略するが、 更にパッシベーシヨン膜の形成、 接続用パッドの開口形成 等を行って、 有機絶縁膜とラダーシリコーン系ポリマーとの積層層間絶縁膜を有 する半導体装置が作製される。
本実施例では積層層間絶縁膜が 4層の場合について述べたが、 上記工程を繰り 返すことによって、 更に多層配線構造を形成することが出来る。
以上により、 従来の無機系絶縁膜を用いた場合に比較して、 より層間容量の小 さい多層配,線構造を有する半導体装置を実現することが出来、 その結果として高 速の動作が可能になる。
実施例 9
第 9の実施例は、 先に示した実施例 8において、 第 4及ぴ第 5の配線層に C u を用いた場合である。 従って、 実施例 8と同一の工程を省略して、 第 4の配茅泉層 の形成工程以降を、 図 10を用いて説明する。
図 9と同様の部分には同一の符号が付してある。
図 10 (a) は第 3の積層層間絶縁膜 93までが形成された状態を表わしてい る。
次に、 第 4の積層層間絶縁膜 101を形成する。 有機絶縁膜材料として FLARE™ (Ho n e y we 1 1社製) を用い、 実施例 8の場合と同様の方
法で、 半熱硬化状態の絶縁膜 1001 (莫厚 300 nm) を形成する。
次に、 上記式 (IV) のラダーシリコーン系ポリマー材料 (数平均分子量 (Mn) =3060、 重量平均分子量 (Mw) =4058、 y (Mw/Mn) = 1. 33) を用い、 実施例 7または 8で示した方法を用いて絶縁膜 1 002を形 成する。
尚、 レジストパターン (図示せず) の形成時、 同時にアルカリ可溶性官能基を 有するラダーシリコーン系ポリマーからなる絶縁膜 1002もパターニングする ことができる。 また、 絶縁膜 1001の酸素プラズマエッチング時、 上記したレ ジストパターンは除去されるが、 絶縁膜 1 002はエッチングされず、 エツチン グ用のマスクとして機能する。
次に、 前述の方法で熱処理を行ない、 第 4の積層層間絶縁膜 101が出来上が る (図 10 (b) ) 。
第 4の積層層間絶縁膜 101に形成した開口に、 第 4の配線層として C u 10 03を既知の CVD法を用いて埋め込み、 第 4の積層層間絶縁膜 101の表面に 存在する不要な C u 1003を、 前述の CMP技術を用いて除去する (図 1 0 (c) ) 。
次に、 第 5の積層層間絶縁膜 102を上述の方法により形成する。 ただし、 レ ジストとしては接続孔形成用のレジスト TDUR— P 03 6 (東京応化工業 (株) 製) を用いる。
次に、 第 5の積層層間絶縁膜 102に形成した接続孔に C u 1005を埋め込 み、 図 10 (c) の場合と同様の方法で第 5の積層層間絶縁膜 102における表 面の不要な Cu 1005を除去する (図 1 0 (d) ) 。
同様にして、 第 6の積層層間絶縁膜 103及び第 5の配線層 1007を形成す る (図 10 (e) ) 。
更に、 図面を省略するが、 パッシベーション膜の形成、 接続用パッドの開口形 成等を行って、 アルミ ·銅混合配線の半導体装置が完成する。
本実施例においては、 実施例 8で説明した場合と同様の効果を示すことは言う までもない。
実施例 10
第 10の実施例は、 実施例 9における最上層配線を C uデュアルダマシン法に より形成した場合であって、 実施例 9と同様の形成工程についてはその説明を省 略し、 第 5の積層層間絶縁膜の形成工程以降を説明する。
図 1 1は実施例 10である半導体装置を説明するための工程図である。
図 1 1 (a) は、 第 5の積層層間絶縁膜 1 10に接続孔を形成したところであ る。
次に、 第 5の積層層間絶縁膜 1 10上に、 有機絶縁膜材料 FLARE TM (Hon e y we 1 1社製) を用いて、 前述の方法で半熱硬化状態の絶縁膜 1 1 01 (膜厚 400 nm) を形成する。
次に、 この膜 1101の上に、 上記式 (m) で表される分子構造を有するラダ ーシリコーン系ポリマー材料 (数平均分子量 (Mn) =2032、 重量平均分子 量 (Mw) = 2576、 T/ (Mw/Mn) = 1. 27) からなる絶縁膜 1 102 (膜厚 l O O nm) を同様の方法で形成する。 そして、 実施例 1で述べた方法を 用いて、 レジストパターン 1 103をマスクにして絶縁膜 1 102に開口を形成 する (図 1 1 (b) ) 。
更に、 パターン化された絶縁膜 1 102をマスクにして前述と同様の方法で有 機絶縁膜 1 101に開口を形成する。 このとき、 同時にレジストパターン 1 10 3は除去される。 そして、 絶縁膜 1 101と絶縁膜 1 102からなる第 6の積層 層間絶縁膜 1 1 1を酸素濃度 10 p pm以下の N 2雰囲気中にて 400°C、 60 分間の加熱を施し、 最終的な熱硬化処理を行なう (図 1 1 (c) ) 。
次に、 上記のヴィァホールと配線溝に Cu 1 104を埋め込み、 最上層のラダ ーシリコーン系ポリマーからなる絶縁膜 1 102上の不要な Cu膜を CM P法を 用いて除去することにより、 接続用プラグと配線 1 104を同時に形成する (図 1 1 ( ) 。
更に、 図面を省略するが、 パッシベーシヨン膜の形成、 接続用パッドの開口形 成等を行って、 アルミ ·銅混合配線の半導体装置が作製される。
上記した構造により、 何れの積層層間絶縁膜も従来の無機系絶縁膜に比較して その比誘電率が小さいので、 層間容量を低減させることが可能であるばかりでな く、 有機金属ポリマーからなる第 2の絶縁膜を 350 °C未満の半熱硬化の状態で
加工した後に 350°C以上で最終硬化させるので、 例えば第 1の積層層間絶縁膜 の形成工程が次工程である第 2の積層層間絶縁膜の形成に対して、 脱離ガス成分 等による悪影響を及ぼすことを回避することが出来る。 そして、 その結果、 例え ばボイズンドビアとよばれる埋め込み不良やコンタクト不良及び抵抗値増加を抑 制することが可能である。
実施例 1 1
図 12は第 11の実施例である半導体 DRAM (Dynamic Random Access Memory) 素子を説明するための断面図である。
型半導体基板 1201上の素子分離領域に、 良く知られたドライエッチング 法を用いて深さ 300〜400 nm程度の溝 1202を選択的に形成する。
次に、 溝 1202の内壁に生じたエッチングダメージ層を除去するために、 例 えば 850°C〜900°C程度のゥエツト酸化法による薄い酸化膜 (1 Onm程 度) 1203を形成し、 その後、 溝 1202内を含む基板 1 201の主面に、 例 えばォゾンぉよびテトラエトキシシランをソースガスに用いたプラズマ C Vひ法 で 300〜 400n m程度の酸化膜 1204を形成する。
次に、 酸化膜 1204を化学機械研磨 (CMP) 法を用いて研磨を行い、 溝 1 202以外の領域の酸ィ匕膜 1204を除去して、 溝 1202中に酸化膜 1204 を残存させる。
次に、 基板 1201のメモリアレイ形成領域にリンを選択的にイオンうち込み を行い、 n型ゥエル領域 1 205を形成する。 その後、 n型ゥエル領域 1205 の主面にボロンを選択的にイオン打ち込み、 p型ゥエル領域 1 206を形成する。 次に、 基板 1201上に 850°C程度のゥエツト酸化処理を施して、 p型ゥェ ル領域 1 206の表面に 7 nm程度の酸ィ匕膜からなるゲート絶縁膜 1 207を形 成する。 そして、 ゲート絶縁膜 1207上にグート電極 1 208を形成する。 こ の工程において、 ゲート電極 1208と一体化されたヮード線も一緒に形成され る。
ゲート電極 1208およびヮード線 (WL) は、 70n m程度のリンが導入さ れた多結晶シリコン膜を CVD法で形成してから、 その上に 50 nm程度のタン ダステンナイトライド膜および 100 nm程度のタングステン膜をスパッタ法で
形成する。 そして、 更にその上に 1 5 0 nm程度の窒化シリコン膜からなるキヤ ップ絶縁膜 1 2 0 9を CVD法で形成した後、 これらの膜をパターニングするこ とによって完成する。
次に、 P型ゥエル領域 1 2 0 6の主面上に 5 0 nm〜 1 00 nm程度の窒化シ リコン膜を C VD法で形成した後、 窒化シリ コン膜に良く知られた R I E
(Reactive Ion Etching) を用いて異方性エッチングを施し、 ゲート電極 1 2 0 8の側壁にサイドウォーノレスぺーサ 1 2 1 1を形成する。 この工程において、 サ ィドウォールスぺーサ 1 2 1 1はワード線 (WL) の側壁にも形成される。 次に、 n型半導体領域 1 2 1 0の主面にヒ素をイオン打ち込みし、 n型半導体 領域 1 2 1 2を形成する。 この工程により、 LDD構造のメモリセル選択用電界 効果トランジスタが形成される。
次に、 P型半導体基板 1 2 0 1の主面上に第 1の層間絶縁膜 1 2 1 3を形成す る。 第 1の層間絶縁膜 1 2 1 3として、 上記式 (m) で表される分子構造を有す るラダーシリコーン系ポリマー材料 (数平均分子量 (Mn) = 2 0 3 2、 重量平 均分子量 (Mw) = 2 5 7 6、 y (Mw/Mn) = 1. 2 7 (検出器として紫外 線吸収を使用した液体クロマトグラフ法による分子量測定結果) ) をスピン塗布 し、 1 50 °C、 2 00 °Cのホットプレート上で順次各 1分間の加熱を行なう。 次に、 n型半導体領域 1 2 1 2上の第 1の層間絶縁膜 1 2 1 3を選択的に除去 する。 即ち、 第 1の層間絶縁膜 1 2 1 3上に接続孔形成用のレジスト TDUR— P 0 3 6 (東京応化工業 (株) 製) をスピン塗布してから、 8 0°Cのホットプレ 一ト上で 1. 5分間加熱した後、 既知の r Fレーザーステツパによる露光及び NMD- 3 (東京応化工業 (株) 製) による現像を行い、 接続孔 1 2 1 4Aおよ ぴ接続孔 1 2 1 4 B形成用のレジストパターンを形成する。
次に、 上記レジストパターンをマスクにして、 少なくとも C F 4を含むプラズ マガスを用いて第 1の層間絶縁膜 1 2 1 3をエッチングし、 接続孔 1 2 1 4Aお ょぴ接続孔 1 2 1 4 Bを形成する。 その後、 レジスト膜を酸素アツシングにより 完全に除去し、 接続孔 1 2 1 4A、 接続孔 1 2 1 4 Bのそれぞれの内部に導電プ ラグ 1 2 1 5を形成する。 導電プラグ 1 2 1 5は第 1の層間絶縁膜 1 2 1 3上に 不純物が導入された多結晶シリコン膜を CVD法で形成した後、 この多結晶シリ
コン膜を CMP法を用いて研磨することによって形成される。
次に、 接続孔 1 214 A内の導電プラグ 1 215と電気的に接続されるビット 線 (BL) を形成する。 そして、 ビット線 (BL) 上を含む第 1の層間絶縁膜 1 213上に第 2の層間絶縁膜 121 6を形成する。 この第 2の層間絶縁膜 1 21 6は、 第 1の層間絶縁膜 121 3と同様の方法で形成される。 そして、 さらにそ の上に窒化シリコン膜 1 219を形成する。
次に、 導電プラグ 1 215上の第 2の層間絶縁膜 1216及ぴ窒ィヒシリコン膜 1219をドライエッチング法で選択的に除去して接続孔 121 7を形成し、 そ の後、 接続孔 121 7の内部に導電プラグ 1218を形成する。 導電プラグ 12 18は、 導電プラグ 1215と同様の方法で形成される。
次に、 導電プラグ 1218を含む第 2の層間絶縁膜 1 216上に、 既知の手法 によりキャパシタを形成する。
次に、 第 3の層間絶縁膜 1220として S i LKiM (Dow
Ch em i c a l社製) をスピン塗布し、 180°C、 320°Cのホットプレート 上で順次各 1分間の加熱を行い、 半熱硬ィ匕状態の膜 (膜厚 600 nm) を形成す る。
次に、 第 3の層間絶縁膜 1220上に、 上記式 (IV) で表される分子構造を有 するラダーシリコーン系ポリマー材料 (数平均分子量 (Mn) =3060、 重量 平均分子量 (Mw) =4058、 γ (Mw/Mn) =1. 33) をスピン塗布し、 90°Cのホットプレート上で加熱を行って、 第 4の層間絶縁膜 1221 (膜厚 1 00 nm) を形成する。
次に、 第 4の層間絶縁膜 1221上に接続孔形成用のレジスト TDUR— P 0 36 (東京応化工業 (株) 製) をスピン塗布し、 80°Cのホットプレート上で 1. 5分間加熱した後、 既知の Kr Fレーザーステツパによる露光及ぴ NMD— 3 (東京応化工業 (株) 製) による現像を行い、 接続孔形成用のレジストパターン を形成する。 この時、 同時にアルカリ可溶性官能基を有する第 4の層間絶縁膜 1 221もパターニングすることができる。
そして、 1 20°Cのホットプレート上で 1. 5分間加熱してから、 レジストパ ターンと第 4の層間絶縁膜 1 221とをマスクとして、 〇2プラズマガスを用い
て第 3の層間絶縁 S莫 1220に開口を形成する。 この時、 同時にレジストパター ンがエッチングされてなくなるが、 パターユングされた第 4の層間絶縁膜 1 22 1は有機官能基の部分が酸化分解されて、 酸化シリコン膜に相当するような膜に 改質され、 o2プラズマガスではエッチングされないので、 エッチングマスクと しての機能を果たす。
次に、 上記の開口部をクリーニング液 ST— 250 (ACS I社製) を用いて 洗浄した後、 第 4の層間絶縁膜 1221と第 3の層間絶縁膜 1220とからなる 積層層間絶縁膜を一括して、 酸素濃度 50 p pm以下の N2雰囲気中にて 400 °Cで 30分間加熱処理を施し、 最終的な熱硬化処理を行なう。
上記したプロセスにより、 積層層間絶縁膜から低温で発生する脱離ガス成分や ビアに残留したクリーユング液成分等はすべて放出させることができ、 次工程で ある配線等を形成する金属膜形成プロセスに対して、 ポイズンドビア発生等の悪 影響を排除することが出来る。
次に、 接続孔に CVD法を用いてタングステン 1 222を埋め込む。 そして、 研磨剤として S EM I— SPERSE (R) W2000 (C a b o t社製) を用 いた化学機械研磨 (CMP) を行うことにより、 第 4の層間絶縁膜 1221上の 不要なタングステンを除去する。 その結果、 第 4の層間絶縁膜 1221の表面は ほとんど研磨されず、 即ち、 第 4の層間絶縁膜 1 221が研磨ストツバとして働 き、 研磨は第 4の層間絶縁膜 1221が露出した時点で実質的に停止する。
次に、 最上層の配線としてアルミ合金膜を形成し、 このアルミ合金膜をパター ニングして、 上層配線 1 223を形成する。
そして、 パッシベーシヨン膜として、 上層配線 1 223を含む第 4の層間絶縁 膜 1221の表面を覆うようにして CVD法による S i N膜l 224 (膜厚 1 5 O Onm) を形成し、 更に、 その上にチップコート膜としての感光性ポリイミド 膜 PL— H708 (日立化成工業 (株) 製) 1225を形成する。 尚、 このポリ イミド膜 1225には、 スクライブラインとボンディングパッド部に対応させた 開口が予め形成されている。
最後に、 良く知られたプレードダイシング法により、 先のスクライブラインに 沿って個々のチップに切り出し、 半導体メモリ装置が完成する。
尚、 図 1 2に示したメモリ装置において、 その周辺部にはガードリング 1 2 2 2が形成されている。 即ち、 第 1の絶縁膜 1 2 1 3、 第 2の絶縁膜 1 2 1 6、 第 3の絶縁膜 1 2 2 0、 第 4の絶縁膜 1 2 2 1を貫通して設けられた導電プラグ (タングステンの埋め込み成長によって形成される) の一方の端が上部電極 1 2 2 3に接続され、 他方の一端が; 型ゥエル領域 1 2 0 6に接するようにして設け られている。 これにより、 中央部に設けられたメモリ領域が外部からの不要な雑 音によって誤動作が生じないようにしている。
上記したように、 個々の半導体領域を分離し、 更に多層の配線層を形成するた めの層間絶縁膜として、 ラダーシリコーン系ポリマーからなる絶縁膜もしくは有 機絶縁膜とラダーシリコーン系ポリマーからなる絶縁膜との積層絶縁膜を用い、 これらは第 6の実施例で述べた場合と同様の方法を用いて形成されている。 その結果、 層間の容量を従来良く用いられた無機系絶縁膜に比較して低くする ことが出来る。 そして配線層を伝播する信号の遅延を抑制することによって、 半 導体メモリ素子をより高速で駆動させることが可能になる。
実施例 1 2
図 1 3は第 1 2の実施例である半導体メモリ素子の断面図である。 実施例 1 1 との違いは、 積層層間絶縁膜として下層に設けられた絶縁膜 1 3 2 0に、 有機絶 縁膜 F L A R E TM (H o n e y w e 1 1社製) 1 3 2 0を用いたことである。 また、 周辺部に設けられたガードリング 1 3 2 2の一端は上層配線 1 3 2 3に接 続されているが、 他方の一端が p型ゥエル領域の内部に埋め込まれるようにして 形成されている。
実施例 1 1の場合と同様に、 層間の容量を従来良く用いられた無機系絶縁膜に 比較して低くすることが出来るばかりでなく、 配線層を伝播する信号の遅延が抑 制されることによって、 半導体メモリ素子をより高速で駆動させることが可能に なることは言うまでもない。 そして、 ガードリングの構造から明らかのように、 外部雑音に対するメモリ領域の保護が第 1 1の実施例よりも更に効果的に作用す る。
実施例 1 3
図 1 4は第 1 3の実施例である半導体ロジック素子の断面図である。
半導体基板 1 401上に既知の S T I (Shallow Trench Isolation) を用いて 素子分離膜領域 1402を形成し、 この素子分離膜領域 1402内部に M〇 Sト ランジスタ 1 403を形成する。 そして、 既知の CVD法を用いて 5 0 nra程度 のシリコン酸化膜 1404と 5 00 n m程度の B P SG (ボロン 'リン 'シリケ イトガラス) 膜 1 405とを、 MOS トランジスタ 1403を含み、 半導体基板 1 40 1の表面に順次形成した後、 例えば 800〜900°Cの窒素雰囲気でリフ ローァニールする。
次に、 例えばシリカ砥粒を用いた化学機械研磨法 (CMP法) を用いて B P S G膜 1 405の表面を平坦化研磨した後、 コンタクトホールを形成し、 このコン タクトホール内に、 CVD法によりタングステンの埋め込みを行い、 導電プラグ 1 406を形成する。 この時、 B P S G膜 1405の表面上に存在する不要なタ ングステンは既知のエッチバック法により除去されている。
次に、 B P SG膜 1 405の上に、 パターニングされたアルミ合金からなる上 層配線層 1407を形成する。
次に、 有機絶縁膜材料 FLARE TM (Ho n e y we 1 1社製) をスピン塗 布し、 1 50 °C、 200 °C、 250。Cのホットプレート上で順次各 1分間の加熱 処理を行ない、 半熱硬化状態にある第 1の絶縁膜 1408 (膜厚 500 nm) を 形成する。
次に、 第 1の絶縁膜 1408上に上記式 (IV) で表される分子構造を有し、 感 光剤を含むラダーシリコーン系ポリマー材料 (数平均分子量 (M n ) = 3060、 重量平均分子量 (Mw) =40 58、 7 (Mw/Mn) = 1. 3 3 (検出器とし て紫外線吸収を使用した液体クロマトグラフ法による分子量測定結果) ) をスピ ン塗布し、 例えば 90°Cのホットプレート上で 1分間の加熱処理を行なって、 第 2の絶縁膜 1 409 (膜厚 1 00 n m) を形成する。
上述した第 1の絶縁膜 1408及ぴ第 2の絶縁膜 1409はいずれもスピン塗 布法を用いて形成されるため、 その表面の平坦性は素子形成上十分であって、 従 来良く行なわれていた一般的なェツチパックや CM P等の平坦化工程を省くこと ができる。 従つて、 上述した第 1の絶縁膜 1408及ぴ第 2の絶縁膜 1 409は、 V、ずれも半熱硬化状態でのパターニングが可能となる。
次に、 第 2の絶縁膜 1 4 0 9上に配線形成用レジスト T D U R—P 0 8 0 (東 京応化工業 (株) 製) をスピン塗布し、 例えば 9 0 °Cのホットプレート上で 1 . 5分間加熱した後、 既知の r Fレーザーステツパによる露光及び NMD— 3 (東京応化工業 (株) 製) による現像を行い、 配線形成用のレジストパターンを 形成する。
次に、 1 0 0 °Cのホットプレート上で 1 . 5分間加熱処理を行なった後、 0 2 プラズマガスを用いて第 2の絶縁膜 1 4 0 9をマスクとして第 1の絶縁膜 1 4 0 8に開口を形成する。 このとき、 同時に第 2の絶縁膜 1 4 0 9を構成する有機官 能基の部分が酸化分解され、 その表面はあたかも酸化シリコン膜に類似の膜に改 寳され、 この膜は o 2プラズマガスによりエッチングされないので、 エッチング マスクとしての機能を果たすようになる。
上述したドライエッチングの条件は、 例えば下記の条件が好適である。 即ち、
R Fパワー: 9 0 0 W、 圧力: 1 . 5 T o r r、 基板温度: 3 5 °C、 O 2流量:
3 7 5 0 s c c mである。
次に、 上記の開口部をクリーニング液 S T— 2 5 0 (A C S I社製) を用いて 洗浄した後、 第 2の絶縁膜 1 4 0 9と第 1の絶縁膜 1 4 0 8とからなる積層層間 絶縁膜を、 酸素濃度 1 0 p p m以下の N 2雰囲気中にて 4 0 0 °Cで 6 0分間の加 熱を施し、 最終的な熱硬化を行なう。
上記したプロセスによって、 積層層間絶縁膜から低温で発生する脱離ガス成分 やビアに残留したクリーニング液成分等はすべて放出させることができ、 次工程 である金属配線プロセスに対して、 ボイズンドビア発生等の悪影響を排除するこ とが出来る。
次に、 上記した接続孔に、 C V D法を用いてタングステンを埋め込み、 導電プ ラグ 1 4 1 0を形成する。 この時、 第 2の絶縁膜 1 4 0 9の上部に存在する不要 なタングステンは既知のエッチパック法によって除去される。
次に、 導電プラグ 1 4 1 0と電気的な接続を行なうようにしてアルミ合金から なるパターン化された上層配線 1 4 1 1を形成する。
以下、 上記の工程を繰り返して 3層の積層層間絶縁膜を形成する。 そして、 通 常の C VD法を用いて S i N膜からなるパッシベーション膜 1 4 1 6 (膜厚 1 5
O O n m) 及び感光性ポリイミ ド P L— H 7 0 8 (日立化成工業 (株) 製) から なるチップコート膜 1 4 1 7を、 上記した積層層間絶縁膜を包み覆うようにして 順次形成する。 チップコート膜 1 4 1 7には、 スクライブラインとボンディング パッド部に対応する位置に開口が予め形成されており、 既知のブレードダイシン グ法を用いて個々のチップを切り出して分離することにより、 半導体ロジック装 置が完成する。
層間容量は従来の無機系絶縁膜を用いた場合に比較して遥かに小さくすること が出来る。 また、 積層層間絶縁膜を半熱硬化状態で導電プラグ形成用の開口を形 成した後、 改めて最終的な熱硬化処理を行なうため、 次工程での導電プラグの埋 め込み形成時に離脱ガス等の影響を排除することが可能となり、 その結果として 従来良く問題とされたポイズンドビアとよばれる埋め込み不良ゃコンタクト不良 及び抵抗値増加を抑制することが出来る。
また、 実施例 8や実施例 9の場合と同様に、 配線層を伝播する信号の遅延を抑 制することが出来るので、 本実施例である半導体口ジック装置をより高速で駆動 させることが可能になる。
実施例 1 4
図 1 5は第 1 4の実施例である半導体ロジック素子の断面図である。 実施例 1 3との違いは、 積層層間絶縁膜の下層に配置した有機絶縁膜が S i L K™ (D o w C h e m i c a l製) 1 5 0 8であり、 また、 積層層間絶縁膜を覆う ようにして設けられた窒化シリコン膜 1 5 1 6が半導体基板 1 5 0 1の内部まで 埋め込まれて形成されていることである。
実施例 1 3の場合と同様に、 層間容量を従来の場合に比較して小さくすること によつて配線層を伝播する信号の遅延を抑制させ、 より高速で半導体ロジック素 子を駆動させることが可能であるばかりでなく、 保護膜である窒化シリコン膜を 半導体基板の内部に埋め込むことによって、 実施例 1 3よりも外部からの雑音を 受けることなく、 確実な駆動が可能である。
実施例 1 5
図 1 6は第 1 5の実施例を説明するための断面図であって、 実施例 1 3で説明 した半導体口ジック素子をウェハレベルチップサイズパッケージ構造に用いた場
合である。
本実施例において、 ポリイミ ドチップコート膜 1 604に開口部を形成した半 導体素子上に、 例えばスパッタリング法を用いて、 N i膜 (膜厚約 50 nm) 、 C u膜 (膜厚約 1. 2 μ m) を順次堆積し、 再配列配線層 1 605を形成する。 次に、 再配列配線層 1 605上に有機絶縁膜材料 B CB™ (Dow
Ch emi c a l製) をスピン塗布した後、 80°C、 1 50°C、 200°Cのホッ トプレート上で順次各 1分間の加熱処理を行ない、 半熱硬化状態の第 1の絶縁膜 1606 (S莫厚 3 μπι) を形成する。
この第 1の絶縁膜 1 606に、 上記式 (m) で表される分子構造を有するラダ ーシリコーン系ポリマー材料 (数平均分子量 (Mn) =2032、 重量平均分子 量 (Mw) =2576、 (Mw/Mn) =1. 27 (検出器として紫外線吸収 を使用した液体クロマトグラフ法による分子量測定結果) ) をスピン塗布し、 9
0°C、 140°Cのホットプレート上で各 1分間加熱処理を行なって、 第 2の絶縁 膜 1607 (膜厚 l O O nm) を形成する。
次に、 第 2の絶縁膜 1607上に、 既知のフォトリソグラフィ一法を用いてレ ジストパターン (図示せず) を形成する。
続いて、 一般的なドライエッチング装置を使用し、 レジストパターンをマスク として CF4 (95%) Ζθ2 (5%) の混合ガスによって第 2の絶縁膜 1 60
7に所定のパターンを形成する。
引続き、 レジストパターンとパターン化された第 2の絶縁膜 1607をマスク として、 02プラズマガスにより第 1の絶縁膜 1606に開口を形成する。 この 時、 同時にレジストパターンは除去される。
次に、 開口部をクリーニング液 ST— 250 (ACS I社製) を用いて洗浄し た後、 第 2の絶縁膜 1 607及ぴ第 1の絶縁膜 1606からなる積層層間絶縁膜 を一括して、 酸素濃度 10 p pm以下の N 2雰囲気中にて例えば 400°Cで 60 分間の加熱処理を行ない、 最終的な熱硬化処理を行なう。
その後、 上記した積層層間絶縁膜の一部に開口を設け、 その開口にアンダーバ ンプメタル層 1 608、 ハンダバンプ 1609を通常の方法で形成し、 再配列配 線層 1605とハンダバンプ 1609とがアンダーバンプメタノレ層 1608を介
して電気的に接続させる。
上記の工程を経て、 ウェハレベルチップサイズパッケージ構造の半導体素子が 完成する。
図 1 6には図示されていないが、 ハンダバンプ 1 6 0 9を介して外部の配線等 と電気的に接続されて、 各種の電気信号の受け渡しが行なわれる。 この時、 積層 層間絶縁膜の容量が信号の伝播に大きな影響を及ぼすが、 本実施例における積層 層間絶縁膜は従来の無機系絶縁膜に比較してその比誘電率が小さいため、 上記し た影響を極力低減することが出来る。 即ち、 本実施例においては、 従来の場合よ りも信号の遅延を抑制し、 高速での動作が可能になる。
実施例 1 6
図 1 7は第 1 6の実施例を説明するための断面図であって、 実施例 1 3で説明 した半導体口ジック素子をウェハレベルチップサイズパッケージ構造に用いた場 合である。
半導体ロジック素子のポリイミド膜 1 7 0 4上に、 再配列配線 1 7 0 5を形成 し、 更にその上にポリイミド絶縁膜 1 7 0 6が設けられている。 そして、 このポ リイミド絶縁膜層 1 7 0 6を貫いて再配列配線 1 7 0 5の一部の領域で電気的な 接続を行なうためのアンダーバンプメタル層 1 7 0 7が設けられ、 このアンダー バンプメタル層 1 7 0 7の上にハンダバンプ 1 7 0 8が形成されている。
実施例 1 5との違いは、 再配列配線 1 7 0 5上に設けられた絶縁膜がポリイミ ド絶縁膜 1 Ί 0 6で構成されていることである。
高速駆動の可能な半導体ロジック素子そのものは実施例 1 3または実施例 1 4 で述べた方法によってウェハ上に形成することが出来るため、 本実施例によって ゥェハの状態でハンダバンプを有する半導体ロジックパッケージ装置が実現する。 これにより、 従来、 半導体ロジック素子個別にハンダバンプを設けてパッケ一 ジ構造を作り込んでいたのに対して、 ウェハの状態で最終形態の半導体ロジック 製品を完成させることが出来るので、 従来に比較して極めて効率良く生産するこ とが可能になり、 その結果、 半導体口ジック製品の高速化及ぴ低コスト化に貢献 することが出来る。
実施例 1 7
第 1 7の実施例であるマルチチップモジュールについて、 図 1 8に示した断面 図を用いて説明する。
セラミック基板 1 806の内層配線 1 802の上部おょぴ下部に N iめっきに よる上部電極 1 803および下部電極 1 804を形成し、 更に、 この下部電極 1 804に A uメツキ層 1 805を形成する。
更に、 上部電極 1 803を形成した側に、 真空蒸着を用いてアルミニウム膜を 形成し、 既知のフォトエッチング技術により形成した所定のパターンを有する第 1の配線層 1 8 07 (膜厚 2 /zm) を形成した。
次に、 第 1の配線層 1 807を含むセラミック基板 1 806の上に、 有機絶縁 膜 B C B丄 M (D o w Ch em i c a l社製) をスピン塗布した後、 8 0 °C、 1 50°C、 200°Cのホットプレート上で順次各 1分間の加熱処理を行い、 半熱 硬化状態にある第 1の絶縁膜 1 808 莫厚 4 /zm) を形成する。
次に、 この第 1の絶縁膜 1 808上に、 ポジ型レジスト感光剤を含み、 上記式 (IV) で表される分子構造を有するラダーシリコーン系ポリマー材料 (数平均分 子量 (Mn) = 3060、 重量平均分子量 (Mw) =4058、 y (Mw/
Mn) = 1. 3 3) をスピン塗布した後、 9 0°Cのホットプレート上でプリべ一 クを行って、 第 2の絶縁膜 1 809 (膜厚 5 00 n m) を形成する。
次に、 既知の Kr Fレーザーステツパによる露光及ぴ NMD— 3 (東京応化工 業 (株) 製) による現像を行い、 アルカリ可溶性官能基を有しポジ型レジスト感 光剤を含む第 2の絶縁膜 1 809をパターニングする。
そして、 1 00°Cのホットプレート上で 1分間加熱した後、 第 2の絶縁膜 1 8
0 9をマスクとして、 O 2プラズマガスにより第 1の絶縁膜 1 808に開口を形 成する。 この時、 第 2の絶縁膜 1 809を構成する官能基の部分が酸ィヒ分解され、 酸化シリコン相当の膜に改質される。 この膜は O 2プラズマガスによりエツチン グされないので、 第 2の絶縁膜はエッチングマスクとして作用する。
次に、 開口部をクリーニング液 ST— 250 (ACS I社製) を用いて洗浄し た後、 第 2の絶縁膜 1 809及ぴ第 1の絶縁膜 1 808からなる第 1の積層層間 絶縁膜を一括して、 酸素濃度 1 0 p pm以下の N 2雰囲気中にて 400°Cで 6 0 分間の加熱処理を行ない、 最終的な熱硬化を施す。
次に、 所定のパターンを有する第 2の配線層 1 8 1 0 (膜厚 2 μ πι) を、 上記 の開口を介して形成し、 第 2の配線層 1 8 1 0と第 1の配線層 1 8 0 7とが電気 的に接続されるように形成する。
以下同様にして、 第 2の積層層間絶縁膜 1 8 1 1、 第 3の積層層間絶縁膜 1 8 1 3を形成する。
次に、 第 3の積層層間絶縁膜 1 8 1 3の接続孔に、 通常の方法を用いて、 例え ば真空蒸着法を用いて C r (0. 0 7 μ πι) /N i - Cu (0. 7 μ τα) 層 1 8 1 4を、 及ぴメツキ法を用いて N i ZAu層 1 8 1 5を順次形成して、 上部電極 とし、 マルチチップモジュール基板を得ることができる。
上記した積層層間絶縁膜 1 8 1 1、 1 8 1 3等を構成する何れの絶縁膜も従来 の無機系絶縁膜に比較してその比誘電率が小さいので、 層間容量を低減させるこ とが出来、 配線を伝播する信号の遅延を極力低減させることが可能になる。
更にまた、 積層層間絶縁膜を先ず 3 5 0°C未満の半熱硬化の状態でエッチング 加工し、 その後 3 50°C以上で最終硬化させることによって、 脱離ガス成分等が 次工程、 例えば配線形成工程に及ぼす悪影響を排除することが出来る。 その結果、 例えば従来の方法で問題とされたボイズンドビアとよばれる埋め込み不良ゃコン タクト不良及び抵抗値増加を抑制することが出来るので、 高品質のマルチチップ モジュールを実現することが可能になる。
実施例 1 8
図 1 9は、 第 1 8の実施例である樹脂封止された半導体メモリ装置を説明する ための構造図である。
実施例 1 1または実施例 1 2によって得られた半導体メモリ素子 1 9 0 1の表 面に、 下部にポリアミドイミドエ一テルの接着層を持つポリイミドフィルム 1 9 04上に支持された外部端子 1 9 0 3を、 例えば 400°Cの温度にて熱圧着で接 続した。
次に、 华導体メモリ素子 1 9 0 1のボンディングパッド部と外部端子 1 9 0 3 との間を通常のワイヤーポンダーを用いて金 JHI 9 05を酉己,锒する。
そして、 半導体メモリ素子 1 9 0 1、 外部端子 1 90 3、 金線 1 9 0 5等を覆 うように、 シリカ含有エポキシ系樹脂を用いて、 樹脂封止部 1 9 0 6を形成した。
2 .
樹脂封止の条件は、 例えば成形温度 1 8 0 °C、 成型圧力 7 0 k g / c m で行つ た。
最後に、 外部端子 1 9 0 3の一部を所定の形状に折り曲げることにより、 D R AM (Dynamic Random Access Memory) の L O C型樹脂封止の完成品を得た。 樹脂封止された半導体メモリ素子の層間絶縁膜には、 比誘電率の小さい有機金 属ポリマーからなる絶縁膜が使用されているので、 メモリ素子の特性として実施 例 1 1または実施例 1 2で説明した同様の効果を奏することは言うまでもなく、 更に樹脂封止されているので外部環境に対して安定な特性を発揮することが可能 である。
図 2 0に、 第 1 9の実施例である樹脂封止された半導体ロジック装置の断面図 である。
実施例 1 3または実施例 1 4で得られた半導体口ジック装置 2 0 0 1を、 別途 設けられているダイボンディング工程におけるリードフレームに固定する。 その 後、 半導体口ジック装置 2 0 0 1に設けられたボンディングパッド部とリードフ レームの外部端子 2 0 0 5の間をワイヤーポンダーを用いて金線 2 0 0 4を配線 した。
次に、 日立化成工業 (株) 製のシリカ含有ビフヱニル系エポキシ樹脂を用いて、 半導体口ジック装置 2 0 0 1、 外部端子 2 0 0 5等を包み込むように樹脂封止部 2 0 0 3を形成した。 封止条件は、 成型温度 1 8 0 °C、 成型圧力 7 0 k g / c m 2であるが、 これに限定されるものではない。
最後に、 外部端子 2 0 0 6を所定の形に折り曲げることにより、 樹脂封止型半 導体ロジック装置の完成品が得られる。
樹脂封止された半導体口ジック装置の層間絶縁膜の一部には、 比誘電率の小さ V、有機金属ポリマーからなる絶縁膜が使用されているので、 ロジック装置の特性 として実施例 1 3または実施例 1 4で説明した場合と同様の効果を奏することは 言うまでもなく、 更に樹脂封止されているので外部環境に対して安定した高速動 作特性を発揮することが可能である。
以上、 実施例を用いて詳細に説明したが、 本発明並びに実施例を達成するため の諸条件等はこれらの実施例になんら限定されるものではない。
産業上の利用可能性
以上説明したように、 従来の C V D法で形成される無機系絶縁膜よりも比誘電 率の低い有機金属ポリマーを塗布法を用いて形成することにより、 簡便に、 かつ 層間容量の低減を図った高速応答の可能な半導体装置を実現することが出来る。 また、 本発明においては、 層間絶縁膜を半熱硬化の状態で加工した後、 最終的 な熱硬化を行なうことにより、 次工程の配線形成工程への影響を排除することが 出来る。