JPH11509220A

JPH11509220A - 抗菌性ヘアトリートメント組成物

Info

Publication number: JPH11509220A
Application number: JP9506244A
Authority: JP
Inventors: バウザー，ポール・アンソニー; ハーグ，ジヨナサン・デイビツド; マリ，アンドリユー・マルコム; タン−ウオーカー，ルビー・ルー・ビツク
Original assignee: ユニリーバー・ナームローゼ・ベンノートシヤープ
Priority date: 1995-07-14
Filing date: 1996-07-06
Publication date: 1999-08-17
Also published as: US5723112A; EP0839022A1; CN1195283A; EP0839022B1; WO1997003637A1; DE69616330T2; AR003457A1; CA2226907A1; ES2164905T3; BR9609532A; AU6613596A; CN1089580C; DE69616330D1

Abstract

(57)【要約】本発明は、（ａ）少なくとも１種の界面活性剤；（ｂ）少なくとも約90重量％の粒子が５ミクロン以下のサイズを有する、不溶性粒状金属ピリチオンの微粒子；および（ｃ）微粒子のためのポリマー状水溶性陽イオン性付着助剤を含む、例えばふけ症の処置において、ヒトの頭髪に局所塗布するための抗菌性ヘアトリートメント組成物を提供する。該組成物は、機械的安定性、光学特性およびふけ防止能が良好である。

Description

【発明の詳細な説明】抗菌性ヘアトリートメント組成物発明の分野本発明は、例えばふけ症を処置するために、ヒト頭髪に局所塗布するための抗菌性ヘアトリートメント組成物に関する。特に、本発明は、界面活性剤、特定の粒度分布を有する水不溶性抗菌粒子ならびに頭髪および／または頭皮上への上記組成物由来粒子の付着および保持を高める陽イオンポリマーを含む水性ヘアトリートメント組成物に関する。背景および従来技術不溶性粒状金属ピリチオンは、ふけ防止用ヘアシャンプーおよびコンディショナーなどの抗菌組成物に混入できる抗菌剤として知られている。亜鉛塩（以降、ＺｎＰＴＯと言う）は、この関係において広く使用されている。一般には、ＺｎＰＴＯの分散粒子を組成物に懸濁させ、それを次いで頭髪に塗布して、頭髪および頭皮上にＺｎＰＴＯを付着させる。そのような組成物に伴う問題は、ＺｎＰＴＯを含む安定な分散体を得るのが困難であることである。その密度のために、保存中に分離が生じ得るからである。ＺｎＰＴＯ粒子の分離を防ぐために要する工程には、今まで、構造上の粘性を系に付与し、ＺｎＰＴＯの沈殿を防ぐために、例えば、粘土または擬真珠粉(pearlescer)などの増粘剤またはバルク剤(bulking agent)の混入により、処方物の基材を高粘性エマルションまたはゲルに限定することが含まれていた。そのような方法は、シャンプー組成物には実用的でないことが多く、濁りがあって、美学的に劣った製品となり得る。 EP-A-0173259は、この安定性の問題が、微粒子ＺｎＰＴＯの場合にどのように特に深刻であるかを記載している。微粒子ＺｎＰＴＯは、分散用の液体媒体の条件に非常に敏感であり、塩、シャンプー界面活性剤および陽イオンポリマーなどの電解質の存在下では凝集する傾向があると言われている。その文献は、部分的に四級化したヒドロキシアルキルセルロース誘導体、または少なくとも１種の無機塩と混合した特定の種類のコポリマー状四級化陽イオンポリマーを含み得る特定の分散剤による微粒子ＺｎＰＴＯの水中での安定化を開示している。懸濁物の安定性のみが論じられており、使用中のＺｎＰＴＯ活性物質の頭髪への効果的な付着の問題については触れていない。ＺｎＰＴＯの粒子がヘアトリートメント組成物に混入された形状の本質から考えて、得られるふけ防止効果は、粒子の所望する部位、例えば頭髪および／または頭皮上での付着量が少ないことにより、しばしば制限される。これは、粒子の大部分が組成物に懸濁したままであり、組成物を頭髪から洗い流す際に洗い落とされることを意味している。 EP-A-136914は、頭皮上のＺｎＰＴＯの付着を高める、ＺｎＰＴＯを含むふけ防止用ヘアケア組成物を記載している。これは、第一に、使用する塊の粒径が大きく、その少なくとも20％は、大きさが少なくとも５ミクロンであること、第二に、組成物中に「付着を妨げるポリマー状および粘土型の懸濁剤」が存在しないことによると記載している。しかし、この方法に伴う問題は、ＺｎＰＴＯの大きい塊を使用するため、美学的に許容され得る製品を作る際に困難が生じ得ることである。また、塊が、大きい粘着性の塊として頭髪上に堆積するため、使用者にとっては使い心地が悪いかもしれない。その結果、付着は一様でなく、活性物質の頭髪への生物利用能が減少し、ふけ防止効果が低下することになる。陰イオン性界面活性剤、水不溶性粒子および陽イオン性ポリマーを含む洗剤組成物、例えばシャンプーは、US 3580853 (Parran)に記載されている。その特許に記載されている洗剤組成物では、陽イオン性ポリマーが窒素を含有する水溶性陽イオン性ポリマー、特に第四級窒素置換セルロースエーテル誘導体である。水不溶性粒子の付着の増加は、洗剤組成物の希釈時に形成される陰イオン性界面活性剤と陽イオン性ポリマーとの複合体の存在に由来すると考えられる。陰イオン性界面活性剤、水不溶性粒状物質および水溶性陽イオン性ポリマー（非セルロース陽イオン性ポリマー）を含む洗浄組成物は、EP 93601に記載されている。 US 3580853も EP 93601も、関与する粒状物質の性質または粒径に関する特定の開示は含んでいない。該粒状物質は、ＺｎＰＴＯなどの抗菌物質であってもよく、また、約0.2〜約50ミクロンの範囲のいずれかの粒径を有し得る。良好な機械的安定性および優れたふけ防止能を有する抗菌性ヘアトリートメント組成物は、不溶性粒状金属ピリチオンの微粒子を付着助剤(deposition aid)と組み合わせて使用することによって得られることが見いだされた。発明の要旨従って、一態様において、本発明は、（ａ）少なくとも１種の界面活性剤；（ｂ）少なくとも約90重量％の粒子が５ミクロン以下のサイズを有する、不溶性粒状金属ピリチオンの微粒子；および（ｃ）微粒子のためのポリマー状水溶性陽イオン性付着助剤を含む、抗菌性ヘアトリートメント組成物を提供する。詳細な説明および好ましい態様不溶性粒状金属ピリチオンは、下記一般式：［式中、Ｍは多価金属イオンであり、ｎはＭの原子価に対応する。］で表される。Ｍの好ましい例としては、マグネシウム、バリウム、ストロンチウム、亜鉛、カドミウム、スズおよびジルコニウムが挙げられる。特に好ましいのは、亜鉛である。金属ピリチオンの微粒子は、粒子の少なくとも約90％が５ミクロン以下のサイズを有するサイズ分布を有する。好ましくは、サイズ分布は、粒子の少なくとも約90％が１ミクロン以下のサイズを有する。この小さいサイズにより、抗菌性粒子が毛包まで達することができ、効力をより大きくすることができると考えられる。金属ピリチオンの微粒子の種々の製造法が、例えば、EP-A-0173259に記載されている。本発明の組成物に混入させる金属ピリチオンの量は、組成物の種類および使用する材料の正確な性質に依存する。金属ピリチオンの好ましい量は、組成物全体の約0.001〜約５重量％、より好ましくは約0.1〜約３重量％である。本発明に係る組成物は、少なくとも１種の界面活性剤を含み、該界面活性剤は、好ましくは陰イオン性、陽イオン性、非イオン性、両性および両性イオン性界面活性剤ならびにそれらの混合物から選択される。本発明に係る特に好ましいヘアトリートメント組成物は、少なくとも１種の界面活性剤が洗浄効果を付与するシャンプー組成物である。洗浄界面活性剤は、好ましくは、陰イオン性、非イオン性、両性および両性イオン性界面活性剤ならびにそれらの混合物から選択される。適する陰イオン性界面活性剤としては、アルキルスルファート、アルキルエーテルスルファート、アルカリルスルホナート、アルカノイルイセチオナート、アルキルスクシナート、アルキルスルホスクシナート、Ｎ−アルコイルサルコシナート、アルキルホスファート、アルキルエーテルホスファート、アルキルエーテルカルボキシラート、およびα−オレフィンスルホナートが挙げられ、特に、それらのナトリウム、マグネシウムアンモニウムならびにモノ −、ジ−およびトリエタノールアミン塩が挙げられる。アルキルおよびアシル基は、一般に、８〜１８個の炭素原子を含み、不飽和であってもよい。アルキルエーテルスルファート、アルキルエーテルホスファートおよびアルキルエーテルカルボキシラートは、分子１個につき１〜１０個のエチレンオキシドまたはプロピレンオキシド単位、好ましくは分子１個につき２〜３個のエチレンオキシド単位を含み得る。適する陰イオン性界面活性剤の例としては、オレイルコハク酸ナトリウム、ラウリルスルホコハク酸アンモニウム、ラウリル硫酸アンモニウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、ココイルイセチオン酸ナトリウム、ラウロイルイセチオン酸ナトリウムおよびＮ−ラウリルサルコシン酸ナトリウムが挙げられる。最も好ましい陰イオン界面活性剤は、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、モノラウリルリン酸トリエタノールアミン、ラウリルエーテル硫酸ナトリウム１ＥＯ、２ＥＯおよび３ＥＯ、ラウリル硫酸アンモニウムならびにラウリルエーテル硫酸アンモニウム１ＥＯ、２ＥＯおよび３ＥＯである。本発明組成物での使用に適する非イオン性界面活性剤としては、脂肪族（Ｃ₈ 〜Ｃ₁₈）第一もしくは第二直鎖または分岐鎖アルコールまたはフェノールとアルキレンオキシド、通常はエチレンオキシドとの縮合生成物であって、一般に、６〜３０個のエチレンオキシド基を有するものが挙げられる。他の適する非イオン性界面活性剤としては、モノ−またはジ−アルキルアルカノールアミドが挙げられる。例としては、ココモノ−またはジ−エタノールアミドおよびココモノ−イソプロパノールアミドが挙げられる。本発明組成物での使用に適する両性および両性イオン性界面活性剤としては、アルキルアミンオキシド、アルキルベタイン、アルキルアミドプロピルベタイン、アルキルスルホベタイン(スルタイン(sultaines))、アルキルグリシナート、アルキルカルボキシグリシナート、アルキルアンホプロピオナート、アルキルアンホグリシナートアルキルアミドプロピルヒドロキシスルタイン、アシルタウラートおよびアシルグルタマートが挙げられ、アルキルおよびアシル基は、８〜１９個の炭素原子を有する。例としては、ラウリルアミンオキシド、ココジメチルスルホプロピルベタインおよび好ましくはラウリルベタイン、ココアミドプロピルベタインおよびココアンホプロピオン酸ナトリウムが挙げられる。界面活性剤は、本発明のシャンプー組成物に0.1〜50重量％、好ましくは0.5〜 30重量％の量で存在する。本発明に係るヘアトリートメント組成物は、ヘアコンディショニング組成物の形態であってもよく、それは、好ましくは１種以上の陽イオン性界面活性剤を含む。陽イオン性界面活性剤の使用が特に好ましい。なぜならば、これらの成分は、頭髪にコンディショニング効果を付与し得るからである。陽イオン性界面活性剤の例としては、水酸化第四級アンモニウム、例えば、水酸化テトラメチルアンモニウム；水酸化アルキルトリメチルアンモニウム（アルキル基は約８〜２２個の炭素原子を有する。）、例えば、水酸化オクチルトリメチルアンモニウム、水酸化ドデシルトリメチルアンモニウム、水酸化ヘキサデシルトリメチルアンモニウム、水酸化セチルトリメチルアンモニウム、水酸化オクチルジメチルベンジルアンモニウム、水酸化デシルジメチルベンジルアンモニウム、水酸化ステアリルジ−メチルベンジルアンモニウム、水酸化ジドデシルジメチルアンモニウム、水酸化ジオクタデシルジメチルアンモニウム、水酸化タロートリメチルアンモニウム、水酸化ココトリメチルアンモニウム、およびそれらの対応する塩、例えば塩化物；水酸化セチルピリジニウムまたはその塩、例えば塩化物；Qu aternium-5、Quaternium-31、Quaternium-18およびそれらの混合物が挙げられる。本発明に係るヘアコンディショニング組成物では、陽イオン性界面活性剤の量が、好ましくは、組成物の0.01〜10重量％、より好ましくは0.05〜5重量％、最も好ましくは0.1〜2重量％である。本発明のヘアトリートメント組成物は、当技術分野で周知の１種以上のコンディショニング物質も含み得る。コンディショニング物質としては、シリコーン、タンパク質加水分解物、４級化タンパク質加水分解物および望ましいヘアコンディショニング特性を有する当技術分野で公知の他の物質が挙げられる。シリコーンが最も好ましいコンディショニング物質である。適するシリコーンとしては、揮発性および不揮発性シリコーン、例えばポリアルキルシロキサン、ポリアルキルアリールシロキサン、シロキサンゴムおよび樹脂、シクロメチコン、アミノ官能性シリコーン、第四級シリコーンおよびそれらの混合物などが挙げられる。シリコーン油は、頭髪用の特に好ましいコンディショニング物質である。シリコーンは、高粘性油またはゴムを溶液中に含み得る低粘性油の形態であってもよい。あるいは、高粘性物質が、水中におけるエマルションの形態であってもよい。エマルションは、高粘性油、またはより低粘性油におけるゴムの溶液であってもよい。油相の粒径は、平均サイズが30nm〜20μの範囲のいずれであってもよい。シリコーン油は、適切には、平均粒径が20μ未満、好ましくは２μ未満であるポリジメチルシロキサンである。粒径が小さいと、組成物中の同じ濃度のシリコーンに対して、シリコーンコンディショニング物質のより均一な分布が可能である。有利には、100万〜2000万cstの範囲の粘度を有するシリコーンを使用する。シリコーンは、好ましくは、エマルション重合する。なぜならば、こうすると、非常に高粘性のシリコーンをより容易に加工処理することができるからである。シリコーンは、架橋することができる。適するタンパク質加水分解物としては、LAMEQUAT Lの商標で市販されているラウリルジモニウムヒドロキシプロピルアミノ加水分解動物タンパク質、およびCR OQUAT WKPの商標で市販されている硫黄含有アミノ酸を含むケラチン加水分解物が挙げられる。本発明によれば、ヘアトリートメント組成物は、微粒子用のポリマー状水溶性陽イオン性付着助剤(deposition aid)を含む「付着助剤」は、意図する部位、すなわち頭髪および／または頭皮上への金属ピリチオンの微粒子の付着を高める物質を意味する。付着助剤は、一般に、0.01〜5重量％、好ましくは約0.5〜1重量％、より好ましくは約0.08〜約0.5重量％の量で存在させる。好ましくは、付着助剤の陽イオン電荷密度（１電荷を含むポリマーのモノマー単位の分子量の逆数として定義する）が、少なくとも0.1meq/g、好ましくは0.8 以上である。陽イオン電荷密度は、4meq/gを越えるべきではなく、好ましくは、3meq/g未満、より好ましくは2meq/g未満である。電荷密度は、電気伝導度分析を使用して測定することができ、使用する所望のｐＨ（一般には約３〜９、好ましくは４〜８である。）での上記範囲内であるべきである。好ましい付着助剤は、グアーゴムの陽イオン性誘導体および陽イオン性ポリアクリルアミドである。グアーゴムの適する陽イオン性誘導体は、陽イオン基の置換度が低く、高粘性である JAGUAR C13S、中位の置換度および低粘性を有する JAGUAR C15、JAGUA R C17（置換度が高く、高粘性）、少量の置換基および陽イオン性第四級アンモニウム基を含むヒドロキシプロピル化陽イオン性グアー誘導体であるJAGUAR C16 、および置換度が低く、透明度が高い中粘性グアーであるJAGUAR 162である。特に好ましい付着助剤は、陽イオン電荷密度が0.8meq/gであるJAGUAR C13Sである。他の特に適する物質としては、JAGUAR C15、JAGUAR C17およびJAGUAR C16 ならびにJAGUAR C162が挙げられる。適する陽イオン性ポリアクリルアミドは、WO 95/22311に記載されている。組成物は、さらに、 0.1〜5%の懸濁剤を含み得る。例としては、ポリアクリル酸、アクリル酸の架橋ポリマー、アクリル酸と疎水性モノマーとのコポリマー、カルボン酸含有モノマーとアクリル酸エステルとのコポリマー、アクリル酸とアクリル酸エステルとの架橋コポリマー、ヘテロ多糖類ゴムおよび結晶性長鎖アシル誘導体が挙げられる。長鎖アシル誘導体は、望ましくは、ステアリン酸エチレングリコール、炭素数16〜22の脂肪酸のアルカノールアミドおよびそれらの混合物から選択される。ポリアクリル酸は、Carbopol 420、Carbopol 488またはCa rbopol 493として市販されている。多官能性物質で架橋したアクリル酸のポリマーも使用することができ、それらは、Carbopol 910、Carbopol 934、Carbopol 9 40、Carbopol 941およびCarbopol 980として市販されている。カルボン酸含有モノマーとアクリル酸エステルとの適するコポリマーの例としては、Carbopol 134 2が挙げられる。Carbopol物質は全て、Goodrich製であり、Carbopolは商標である。さらに適する懸濁剤は、ニ水素添加タローフタル酸アミド（Stepan TAB-2の商標で Stepan Chemical Co.から市販）である。アクリル酸およびアクリル酸エステルの適する架橋ポリマーは、Pemulen TR1 またはPemulen TR2である。適するヘテロ多糖類ゴムは、キサンタンゴムであり、例えば、Kelzan muとして市販されているものが挙げられる。本発明のヘアトリートメント組成物に有利に混入できる別の成分は、脂肪アルコール物質である。これらの物質の使用は、本発明のコンディショニング組成物、特に、１種以上の陽イオン性界面活性剤物質を含むコンディショニング組成物において特に好ましい。コンディショニング組成物における脂肪アルコール物質と陽イオン性界面活性剤との併用は、陽イオン性界面活性剤が分散したラメラ相の形成が得られるので、特に有利であると考えられる。好ましい脂肪アルコールは、８〜２２個の炭素原子を含み、より好ましくは１６〜２０個を含む。好ましい脂肪アルコールの例としては、セチルアルコールおよびステアリルアルコールが挙げられる。これらの物質の使用は、本発明の組成物のコンディショニング特性全体に寄与する点においても有利である。脂肪アルコール物質の量は、組成物の0.01〜10重量％、好ましくは0.1〜5重量％が都合良い。陽イオン界面活性剤と脂肪アルコールとの重量比は、好ましくは、10:1〜1:10、より好ましくは4:1〜1:8、最も好ましくは 1:1〜1:4である。本発明のヘアトリートメント組成物は、好ましくは、水をベースとする。該組成物は、適切には、組成物全体の約20〜約99重量％の量の水を含む。本発明の組成物は、好ましくは、rinse-off組成物である。すなわち、頭髪および／または頭皮に塗布し、適切な時間そこに放置した後、水で洗い流すのに適している。すなわち、シャンプーが、本発明の組成物に特に好ましい製品形態である。使用する組成物の種類に応じて、ヘアトリートメント処方物に通常混入される成分をさらに１種以上、本発明の組成物に含めることができる。そのような追加の成分としては、ポリエチレングリコールジステアラートおよびエチレングリコールステアラートなどの乳白剤、ポリマー格子(polymer lattices)、上記以外の抗菌剤、起泡増進剤、香料、着色剤、保存剤、粘度調整剤、タンパク質、ポリマー、緩衝剤またはｐＨ調整剤、湿潤剤、ハーブまたは他の植物エキスおよび他の天然成分が挙げられる。本発明を、以下の実施例によりさらに説明するが、本発明は、以下の実施例に限定されるものではない。実施例１および２金属ピリチオン微粒子および付着ポリマーを含む本発明に係るヘアシャンプー組成物を調製した。２種類の組成物の処方は、下記の通りであった。どちらのシャンプーも、頭髪に対して優れたふけ防止性能を示し、室温および 45℃で共に３ヵ月保存した後も目に見える分離がなく安定であった。実施例３一連の組成物を調製して、本発明に係る組成物の亜鉛ピリチオンの皮膚上への付着量を、付着ポリマーを含まない対照組成物と比較して試験し、亜鉛ピリチオンの粒径を小さくしたことの効果を示した。 (1) X2-1766ゴム、Dow Corning製 (2) 0lin製の亜鉛ピリチオン、90%が粒径１ミクロン未満 (3) Olin製の亜鉛ピリチオン、90%が粒径５ミクロン未満 (4) コロイド状のケイ酸マグネシウムアルミニウム、R.T.Vanderbilt製上記組成物Ａ〜Ｃの各々の標準付着試験を皮膚上で行い、各ケースで付着した亜鉛ピリチオンの量を、Ｘ−線蛍光技術を使用して測定した。使用した方法を下記に記載する。パネリストの選択パネリスト（男性５人、女性５人；18〜60歳）を、乾癬や湿疹などの皮膚障害のないボランティアから募った。試験手順各前腕の内側に、直径25mmの６個の円の印をボールペンを使用してつけた。製品を塗布する前に、各前腕上の円の１個を、J-Clearテープを使用してテープ剥離した。テープをした箇所にゴムプレスを使用して30秒間圧力をかけた。この最初のテープ片は、基線の値の決定に使用した。ａ）検定検定試験のために、残りの箇所の各々に、希釈した20μｌの微粒子サイズ等級^* のＺｎＰＴＯ（Olin製）を塗布し、乾燥させた。それらの部位の各々に塗布したＺｎＰＴＯの最終的な量は、０、１、２、５および10μg/cm²であった。次いで、他の腕に対して検定を繰り返した。^* （微粒子サイズ等級：ＺｎＰＴＯ粒子の90％が１ミクロン未満のサイズを有する。）ｂ）組成物の塗布残りの箇所の各々に、各組成物を次のように塗布した。内径25mmのポリエチレン製シリンダーを、印をつけた円上に置き、皮膚に押しつけて密封した。10倍に希釈した100μｌの組成物（3gの組成物を27gの蒸留水で希釈）を、印をつけた箇所に塗布し、ガラス棒を使用して30秒間攪拌した。次いで、組成物を、スポイトを使用して塗布箇所の上に向けた2×5mlの蒸留水で洗い流した。試験組成物は、偏りを最少にするために、バランスのとれた位置配分に従って、指定した部位に塗布した。列の位置を無作為化した後、反復デザインを使用して反復試験を行った。 15分間乾燥した後、各円のテープ剥離を、J-Clearテープを使用して行った。テープした各箇所に、ゴムプレスを使用して30秒間圧力をかけた。テープ片上の亜鉛の計数を、Ｘ−線蛍光分光法を使用して測定した。亜鉛および硫黄含量のＸＲＦ蛍光分光分析テープ片を、アルミニウム環に載せ、Philips PW2400波長分散Ｘ−線蛍光分光計を使用して、亜鉛および硫黄を測定した。ブランクテープ片から得られた計数を亜鉛の全計数から差し引くことにより、正味の亜鉛計数を得た。結果を下記表１に示す。組成物ＡおよびＢの各々からの亜鉛付着量を比較すると、統計的に有意な差が示されており、＞99％の信頼度で、陽イオン付着ポリマーを含む組成物Ｂの方が勝った。組成物ＢおよびＣの各々からの亜鉛付着量を比較すると、統計的に有意な差が示されており、＞99%の信頼度で、より小さい粒度の亜鉛ピリチオンを含む組成物Ｃの方が勝った。

【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項【提出日】１９９７年６月１８日【補正内容】大きい粘着性の塊として頭髪上に堆積するため、使用者にとっては使い心地が悪いかもしれない。その結果、付着は一様でなく、活性物質の頭髪への生物利用能が減少し、ふけ防止効果が低下することになる。陰イオン性界面活性剤、水不溶性粒子および陽イオン性ポリマーを含む洗剤組成物、例えばシャンプーは、US 3580853(Parran)に記載されている。その特許に記載されている洗剤組成物では、陽イオン性ポリマーが窒素を含有する水溶性陽イオン性ポリマー、特に第四級窒素置換セルロースエーテル誘導体である。水不溶性粒子の付着の増加は、洗剤組成物の希釈時に形成される陰イオン性界面活性剤と陽イオン性ポリマーとの複合体の存在に由来すると考えられる。陰イオン性界面活性剤、水不溶性粒状物質および水溶性陽イオン性ポリマー（非セルロース陽イオン性ポリマー）を含む洗浄組成物は、EP 93601に記載されている。 US 3580853もEP 93601も、関与する粒状物質の性質または粒径に関する特定の開示は含んでいない。該粒状物質は、ＺｎＰＴＯなどの抗菌物質であってもよく、また、約0.2〜約50ミクロンの範囲のいずれかの粒径を有し得る。 WO-A-3502389は、界面活性剤、ポリマー状陽イオン性物質およびＺｎＰＴＯを含むヘア洗浄組成物を開示している。ＺｎＰＴＯ粒子は、平均粒径によって記載されており、20ミクロンまで可能である。良好な機械的安定性および優れたふけ防止能を有する抗菌性ヘアトリートメント組成物は、不溶性粒状金属ピリチオンの微粒子を付着助剤(deposition aid)と組み合わせて使用することによって得られることが見いだされた。発明の要旨従って、一態様において、本発明は、（ａ）少なくとも１種の界面活性剤；（ｂ）少なくとも90重量％の粒子が１ミクロン以下のサイズを有する、不溶性粒状金属ピリチオンの微粒子；および（ｃ）微粒子のためのポリマー状水溶性陽イオン性付着助剤を含む、抗菌性ヘアトリートメント組成物を提供する。詳細な説明および好ましい態様不溶性粒状金属ピリチオンは、下記一般式：［式中、Ｍは多価金属イオンであり、ｎはＭの原子価に対応する。］で表される。Ｍの好ましい例としては、マグネシウム、バリウム、ストロンチウム、亜鉛、カドミウム、スズおよびジルコニウムが挙げられる。特に好ましいのは、亜鉛である。金属ピリチオンの微粒子は、粒子の少なくとも90%が１ミクロン以下のサイズを有するサイズ分布を有する。この小さいサイズにより、抗菌性粒子が毛包まで達することができ、効力をより大きくすることができると考えられる。金属ピリチオンの微粒子の種々の製造法が、例えば、EP-A-0173259に記載されている。本発明の組成物に混入させる金属ピリチオンの量は、組成物の種類および使用する材料の正確な性質に依存する。金属ピリチオンの好ましい量は、組成物全体の約0.001〜約５重量％、より好ましくは約0.1〜約３重量％である。本発明に係る組成物は、少なくとも１種の界面活性剤を含み、該界面活性剤は、好ましくは陰イオン性、陽イオン性、非イオン性、両性および両性イオン性界面活性剤ならびにそれらの混合物から選択される。本発明に係る特に好ましいヘアトリートメント組成物は、少なくとも１種の界面活性剤が洗浄効果を付与するシャンプー組成物である。洗浄界面活性剤は、好ましくは、陰イオン性、非イオン性、両性および両性イオン性界面活性剤ならびにそれらの混合物から選択される。適する陰イオン性界面活性剤としては、アルキルスルファート、アルキルエーテルスルファート、アルカリルスルホナート、アルカノイルイセチオナート、アルキルスクシナート、アルキルスルホスクシナート、Ｎ−アルコイルサルコシナート、アルキルホスファート、アルキルエーテルホスファート、アルキルエールカルボキシラート、およびα−オレフィンスルホナートが挙げられ、特に、それらのナトリウム、マグネシウムアンモニウムならびにモノ−、ジ−およびトリエタノールアミン塩が挙げられる。アルキルおよびアシル基は、一般に、８〜１８個の炭素原子を含み、不飽和であってもよい。アルキルエーテルスルファート、アルキルエーテルホスファート請求の範囲１．（ａ）少なくとも１種の界面活性剤；（ｂ）少なくとも90重量％の粒子が１ミクロン以下のサイズを有する、不溶性粒状金属ピリチオンの微粒子；および（ｃ）微粒子のためのポリマー状水溶性陽イオン性付着助剤を含む、抗菌性ヘアトリートメント組成物。２．金属ピリチオンが亜鉛ピリチオンである、請求項１に記載の組成物。３．金属ピリチオンが組成物中に0.1〜３重量％の量で存在する、請求項１または２に記載の組成物。４．付着助剤がグアーゴムの陽イオン性誘導体または陽イオン性ポリアクリルアミドである、前記請求項１〜３のいずれか一項に記載の組成物。５．上記少なくとも１種の界面活性剤が、陰イオン性、非イオン性、両性および両性イオン性界面活性剤ならびにそれらの混合物から選択され、且つその全量が組成物の0.1〜50重量％をしめる、シャンプー組成物である前記請求項１〜４のいずれか一項に記載の組成物。６．さらに、揮発性および不揮発性シリコーンから選択されるコンディショニング物質を含む、前記請求項１〜５のいずれか一項に記載の組成物。７．（ａ）少なくとも１種の界面活性剤；（ｂ）少なくとも90重量％の粒子が１ミクロン以下のサイズを有する、不溶性粒状金属ピリチオンの微粒子；および（ｃ）微粒子のためのポリマー状水溶性陽イオン性付着助剤を含む抗菌組成物を頭髪に塗布することを含む、ふけ症の処置方法。８．少なくとも90重量％の粒子が１ミクロン以下のサイズを有する不溶性粒状金属ピリチオンの微粒子の、該微粒子のためのポリマー状水溶性陽イオン性付着助剤と組み合わせた、抗菌性ヘアトリートメント組成物における使用。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ)，ＵＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＨＵ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＺ，ＶＮ (72)発明者ハーグ，ジヨナサン・デイビツドイギリス国、チエシヤー・エル・66・４・ジー・エイチ、サウス・ウイラル、リトル・サツトン、クルーイド・ウエイ・５ (72)発明者マリ，アンドリユー・マルコムイギリス国、チエシヤー・エル・64・６・テイー・エル、サウス・ウイラル、パークゲイト、ムアリングス・クローズ・15 (72)発明者タン−ウオーカー，ルビー・ルー・ビツクイギリス国，チエスター・シー・エイチ・３・７・イー・テイー、ギルデン・サツトン、スクール・レイン・16

Claims

【特許請求の範囲】１．（ａ）少なくとも１種の界面活性剤；（ｂ）少なくとも約90重量％の粒子が５ミクロン以下のサイズを有する、不溶性粒状金属ピリチオンの微粒子；および（ｃ）微粒子のためのポリマー状水溶性陽イオン性付着助剤を含む、抗菌性ヘアトリートメント組成物。２．金属ピリチオンが亜鉛ピリチオンである、請求項１に記載の組成物。３．少なくとも約90重量％の粒子が１ミクロン以下のサイズを有する、請求項１または２に記載の組成物。４．金属ピリチオンが組成物中に約0.1〜約３重量％の量で存在する、請求項１〜３のいずれか一項に記載の組成物。５．付着助剤がグアーゴムの陽イオン性誘導体または陽イオン性ポリアクリルアミドである、前記請求項１〜４のいずれか一項に記載の組成物。６．上記少なくとも１種の界面活性剤が、陰イオン性、非イオン性、両性および両性イオン性界面活性剤ならびにそれらの混合物から選択され、且つその全量が組成物の約0.1〜約50重量％をしめる、シャンプー組成物である前記請求項１〜５のいずれか一項に記載の組成物。７．さらに、揮発性および不揮発性シリコーンから選択されるコンディショニング物質を含む、前記請求項１〜６のいずれか一項に記載の組成物。８．（ａ）少なくとも１種の界面活性剤；（ｂ）少なくとも約90重量％の粒子が５ミクロン以下のサイズを有する、不溶性粒状金属ピリチオンの微粒子；および（ｃ）微粒子のためのポリマー状水溶性陽イオン性付着助剤を含む抗菌組成物を頭髪に塗布することを含む、ふけ症の処置方法。９．少なくとも約90重量％の粒子が５ミクロン以下のサイズを有する不溶性粒状金属ピリチオンの微粒子の、該微粒子のためのポリマー状水溶性陽イオン性付着助剤と組み合わせた、抗菌性ヘアトリートメント組成物における使用。