JPH101691A - 積層用脂肪生成物 - Google Patents
積層用脂肪生成物Info
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- JPH101691A JPH101691A JP9024308A JP2430897A JPH101691A JP H101691 A JPH101691 A JP H101691A JP 9024308 A JP9024308 A JP 9024308A JP 2430897 A JP2430897 A JP 2430897A JP H101691 A JPH101691 A JP H101691A
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- A21—BAKING; EDIBLE DOUGHS
- A21D—TREATMENT OF FLOUR OR DOUGH FOR BAKING, e.g. BY ADDITION OF MATERIALS; BAKING; BAKERY PRODUCTS
- A21D2/00—Treatment of flour or dough by adding materials thereto before or during baking
- A21D2/08—Treatment of flour or dough by adding materials thereto before or during baking by adding organic substances
- A21D2/14—Organic oxygen compounds
- A21D2/16—Fatty acid esters
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A21—BAKING; EDIBLE DOUGHS
- A21D—TREATMENT OF FLOUR OR DOUGH FOR BAKING, e.g. BY ADDITION OF MATERIALS; BAKING; BAKERY PRODUCTS
- A21D13/00—Finished or partly finished bakery products
- A21D13/10—Multi-layered products
- A21D13/16—Multi-layered pastry, e.g. puff pastry; Danish pastry or laminated dough
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A23—FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
- A23D—EDIBLE OILS OR FATS, e.g. MARGARINES, SHORTENINGS OR COOKING OILS
- A23D7/00—Edible oil or fat compositions containing an aqueous phase, e.g. margarines
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A23—FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
- A23D—EDIBLE OILS OR FATS, e.g. MARGARINES, SHORTENINGS OR COOKING OILS
- A23D9/00—Other edible oils or fats, e.g. shortenings or cooking oils
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- Fats And Perfumes (AREA)
- Bakery Products And Manufacturing Methods Therefor (AREA)
- Manufacturing Of Electric Cables (AREA)
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 積層されたドウの製造において使用される、
改善された温度許容性を有する積層用の脂肪生成物を提
供する。 【解決手段】 連続脂肪相と所望により分散した水性相
を有する、積層用脂肪生成物であって、脂肪相の脂肪
が、10重量%未満のトランス不飽和脂肪酸残基、25〜70
重量%の液体油(A)、少なくとも10重量%のC16+脂肪
(B)であって、少なくとも60重量%のSAFA含有率を
有し、少なくとも30重量%のH3トリグリセリド(ここ
でHはC16、C18、C20、及びC22の酸を意味する)を
含む脂肪(B)、を含み、脂肪が、 N20=20〜50 N35≦25 (N15−N25)/N20≦0.40 を満たす固体脂肪含有率を有する、積層用脂肪生成物を
提供する。
改善された温度許容性を有する積層用の脂肪生成物を提
供する。 【解決手段】 連続脂肪相と所望により分散した水性相
を有する、積層用脂肪生成物であって、脂肪相の脂肪
が、10重量%未満のトランス不飽和脂肪酸残基、25〜70
重量%の液体油(A)、少なくとも10重量%のC16+脂肪
(B)であって、少なくとも60重量%のSAFA含有率を
有し、少なくとも30重量%のH3トリグリセリド(ここ
でHはC16、C18、C20、及びC22の酸を意味する)を
含む脂肪(B)、を含み、脂肪が、 N20=20〜50 N35≦25 (N15−N25)/N20≦0.40 を満たす固体脂肪含有率を有する、積層用脂肪生成物を
提供する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、連続脂肪相と所望
により分散した水性相を有する積層用脂肪生成物であっ
て、脂肪相の脂肪が10重量%未満のトランス不飽和脂肪
酸残基しかふくまないものに関する。
により分散した水性相を有する積層用脂肪生成物であっ
て、脂肪相の脂肪が10重量%未満のトランス不飽和脂肪
酸残基しかふくまないものに関する。
【0002】
【従来の技術】積層用脂肪生成物、例えば、マーガリン
及びショートニングは、積層されたドウ(dough)、例
えば、パフペーストリー、クロワッサン、デニッシュペ
ーストリーなどの製造において使用される。良好なドウ
が得られるようにするためには、積層用脂肪生成物は可
塑性であり、かつ適切な堅さを有していなければならな
い。もし柔らかすぎると、脂肪はドウ(プレドウ(pre-d
ough))の小麦粉部分を汚すことになる。もし堅すぎる
と、脂肪は両サイドのドウを押し出し、積層中にプレド
ウ層に貫入する。いずれの場合にも、所望の複数の非常
に薄い延伸されたプレドウと脂肪の層を有するドウが得
られない。脂肪生成物が適切な堅さを有しているが可塑
性が不十分である場合、積層中に、脂肪生成物がばらば
らになり、十分に延伸された層を与える代わりに非常に
厚い面積の小さい層を与える。そのような欠点はドウ製
造プロセス並びに得られる焙焼された生成物に悪影響を
与える。脂肪生成物のコンシステンシー(堅さと可塑
性)を決定する主要な要因は、脂肪生成物を製造するの
に使用される脂肪の組成である。最適な堅さと可塑性は
意図する用途によって異なる。例えば、クロワッサンと
デニッシュペーストリー用には、パフペーストリーより
も通常より柔らかい脂肪生成物が使用される。脂肪生成
物はそれが使用されるベーカリー製品中において適切な
コンシステンシーを有していなければならない。プレド
ウのコンシステンシーは温度により中程度しか変化しな
いが、積層用脂肪生成物のコンシステンシーは一般に温
度によってより大きく変動する。積層されたドウを円滑
に製造するためには、プレドウのコンシステンシーと積
層用脂肪のコンシステンシーはお互いに合っていなけれ
ばならないので、異なる気候条件中で作業している消費
者に対しては同一の用途でも異なる脂肪生成物が供給さ
れている。
及びショートニングは、積層されたドウ(dough)、例
えば、パフペーストリー、クロワッサン、デニッシュペ
ーストリーなどの製造において使用される。良好なドウ
が得られるようにするためには、積層用脂肪生成物は可
塑性であり、かつ適切な堅さを有していなければならな
い。もし柔らかすぎると、脂肪はドウ(プレドウ(pre-d
ough))の小麦粉部分を汚すことになる。もし堅すぎる
と、脂肪は両サイドのドウを押し出し、積層中にプレド
ウ層に貫入する。いずれの場合にも、所望の複数の非常
に薄い延伸されたプレドウと脂肪の層を有するドウが得
られない。脂肪生成物が適切な堅さを有しているが可塑
性が不十分である場合、積層中に、脂肪生成物がばらば
らになり、十分に延伸された層を与える代わりに非常に
厚い面積の小さい層を与える。そのような欠点はドウ製
造プロセス並びに得られる焙焼された生成物に悪影響を
与える。脂肪生成物のコンシステンシー(堅さと可塑
性)を決定する主要な要因は、脂肪生成物を製造するの
に使用される脂肪の組成である。最適な堅さと可塑性は
意図する用途によって異なる。例えば、クロワッサンと
デニッシュペーストリー用には、パフペーストリーより
も通常より柔らかい脂肪生成物が使用される。脂肪生成
物はそれが使用されるベーカリー製品中において適切な
コンシステンシーを有していなければならない。プレド
ウのコンシステンシーは温度により中程度しか変化しな
いが、積層用脂肪生成物のコンシステンシーは一般に温
度によってより大きく変動する。積層されたドウを円滑
に製造するためには、プレドウのコンシステンシーと積
層用脂肪のコンシステンシーはお互いに合っていなけれ
ばならないので、異なる気候条件中で作業している消費
者に対しては同一の用途でも異なる脂肪生成物が供給さ
れている。
【0003】満足のいく結果を得るためには、脂肪生成
物のコンシステンシーは意図する用途と使用される温度
の観点から適切でなければならないことは広く認められ
ているが、これは十分条件ではない。パフペーストリ
ー、クロワッサンなどの製造に含まれる理解されていな
いメカニズムが依然として存在する。類似のコンシステ
ンシーを有する異なる積層用脂肪生成物が実際の使用に
おいてかなり異なる性能を示すことがある。従って、ド
ウの製造と焙焼試験において生成物を評価しないで積層
用脂肪生成物の品質を適切に評価することはできない。
物のコンシステンシーは意図する用途と使用される温度
の観点から適切でなければならないことは広く認められ
ているが、これは十分条件ではない。パフペーストリ
ー、クロワッサンなどの製造に含まれる理解されていな
いメカニズムが依然として存在する。類似のコンシステ
ンシーを有する異なる積層用脂肪生成物が実際の使用に
おいてかなり異なる性能を示すことがある。従って、ド
ウの製造と焙焼試験において生成物を評価しないで積層
用脂肪生成物の品質を適切に評価することはできない。
【0004】PCT国際公開WO 94/16572 には、低含
有率のトランス脂肪酸を有し、3〜30%のH3トリグリ
セリド、25〜60%のH2Uトリグリセリド、及び65%未
満のHU2+U3トリグリセリド(ここで、Hは飽和C16
〜C22脂肪酸であり、そしてUは不飽和C18〜C22脂肪
酸である)を含むパフペーストリーマーガリンが記載さ
れている。脂肪として、パームステアリン、パーム中間
フラクション、パーム油、及び大豆油の混合物を含む積
層用マーガリンの例が与えられている。パーム中間フラ
クションは非常に高価である。この文献中に開示されて
いるどの脂肪系も平らなN−ラインを有しておらず、従
って異なる温度での適用に対しては有用ではない。
有率のトランス脂肪酸を有し、3〜30%のH3トリグリ
セリド、25〜60%のH2Uトリグリセリド、及び65%未
満のHU2+U3トリグリセリド(ここで、Hは飽和C16
〜C22脂肪酸であり、そしてUは不飽和C18〜C22脂肪
酸である)を含むパフペーストリーマーガリンが記載さ
れている。脂肪として、パームステアリン、パーム中間
フラクション、パーム油、及び大豆油の混合物を含む積
層用マーガリンの例が与えられている。パーム中間フラ
クションは非常に高価である。この文献中に開示されて
いるどの脂肪系も平らなN−ラインを有しておらず、従
って異なる温度での適用に対しては有用ではない。
【0005】PCT国際公開WO 94/19953 には、ベー
カリー脂肪生成物が記載されており、その脂肪は5〜50
%のS2Uトリグリセリド、35%未満のU2S+U3トリ
グリセリド、及び0〜37%のS3トリグリセリド(ここ
で、Sは飽和及びトランス不飽和C12〜C24脂肪酸であ
り、そしてUは少なくとも18個の炭素原子を有するモノ
(シス)又はポリ不飽和脂肪酸である)を含む。WO 9
4/19953 のベーカリー脂肪は、例えば、ケーキ及びビス
ケットのような非積層生成物用にも意図されている。こ
れらの生成物の製造は積層を必要としないので、脂肪生
成物の特性の重要性が比較的低い。特に積層用として、
WO 94/19953 には、脂肪がトランス脂肪酸を含まず、
12.5%のBOB、5.0%のBOO、17.5%のStOS
t、10%のパームステアリン、55%のヒマワリ油を含む
脂肪生成物が記載されている(B=ベヘン酸C22、O=
オレイン酸C18:1、St=ステアリン酸C18)。BOB
及びBOO成分はそれぞれ酵素によるエステル交換によ
って製造される。StOSt成分については、84%のS
tOStを含むということ以外はさらに説明されていな
い。その様な成分の製造は非常に複雑である。さらに、
この脂肪混合物のN20値は比較的低く、一方、(N15−
N25)/N20値は比較的高い。
カリー脂肪生成物が記載されており、その脂肪は5〜50
%のS2Uトリグリセリド、35%未満のU2S+U3トリ
グリセリド、及び0〜37%のS3トリグリセリド(ここ
で、Sは飽和及びトランス不飽和C12〜C24脂肪酸であ
り、そしてUは少なくとも18個の炭素原子を有するモノ
(シス)又はポリ不飽和脂肪酸である)を含む。WO 9
4/19953 のベーカリー脂肪は、例えば、ケーキ及びビス
ケットのような非積層生成物用にも意図されている。こ
れらの生成物の製造は積層を必要としないので、脂肪生
成物の特性の重要性が比較的低い。特に積層用として、
WO 94/19953 には、脂肪がトランス脂肪酸を含まず、
12.5%のBOB、5.0%のBOO、17.5%のStOS
t、10%のパームステアリン、55%のヒマワリ油を含む
脂肪生成物が記載されている(B=ベヘン酸C22、O=
オレイン酸C18:1、St=ステアリン酸C18)。BOB
及びBOO成分はそれぞれ酵素によるエステル交換によ
って製造される。StOSt成分については、84%のS
tOStを含むということ以外はさらに説明されていな
い。その様な成分の製造は非常に複雑である。さらに、
この脂肪混合物のN20値は比較的低く、一方、(N15−
N25)/N20値は比較的高い。
【0006】含まれる原料は高価である。その結果、積
層用としてWO 94/19953 に例示されている生成物は使
用が不可能なほど高価であり、異なる積層温度での性能
は最適ではない。
層用としてWO 94/19953 に例示されている生成物は使
用が不可能なほど高価であり、異なる積層温度での性能
は最適ではない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、積層
用脂肪生成物のコンシステンシーは温度によってかなり
変動する傾向がある。異なる気候条件で作業を行う消費
者に対しては、通常、特別あつらえの生成物を供給する
ことによって補っている。しかしながら、これは、等量
の生成物を提供するのにより多くの生成物を有すること
に関連した複雑さと貯蔵品の水準の増加により、費用の
かかる解決方法である。さらに、特別あつらえの生成物
は、天候によって生じる急速な温度の変動、及びオーブ
ンの熱のために多くのパン製造所において日中生じる温
度の上昇に対しては解決とならない。従って、改善され
た温度許容性を有する積層用脂肪生成物に対する要望が
存在するが、改善された温度許容性とは、ドウの製造が
行われる範囲内において温度変化による脂肪生成物のコ
ンシステンシーの変動がより少ないことを意味する。貯
蔵庫から取り出された脂肪生成物の塊を異なる温度に適
応させるのにかなりの時間がかかることも考慮すると、
この範囲は一般に15〜25℃ともなり得る。もちろん、そ
の他の特性、例えば、トランス酸の含有量、得られる焙
焼された生成物の品質、及びドウの製造の容易さについ
ても、従来の生成物と同じかまたはそれよりも良好な場
合にのみ、改善された温度許容性を有する生成物が消費
者に受け入れられるだろう。また、それらの価格は著し
く高くなってはならない。本発明者らはこの目的をかな
りの程度まで満たすことができることを発見した。
用脂肪生成物のコンシステンシーは温度によってかなり
変動する傾向がある。異なる気候条件で作業を行う消費
者に対しては、通常、特別あつらえの生成物を供給する
ことによって補っている。しかしながら、これは、等量
の生成物を提供するのにより多くの生成物を有すること
に関連した複雑さと貯蔵品の水準の増加により、費用の
かかる解決方法である。さらに、特別あつらえの生成物
は、天候によって生じる急速な温度の変動、及びオーブ
ンの熱のために多くのパン製造所において日中生じる温
度の上昇に対しては解決とならない。従って、改善され
た温度許容性を有する積層用脂肪生成物に対する要望が
存在するが、改善された温度許容性とは、ドウの製造が
行われる範囲内において温度変化による脂肪生成物のコ
ンシステンシーの変動がより少ないことを意味する。貯
蔵庫から取り出された脂肪生成物の塊を異なる温度に適
応させるのにかなりの時間がかかることも考慮すると、
この範囲は一般に15〜25℃ともなり得る。もちろん、そ
の他の特性、例えば、トランス酸の含有量、得られる焙
焼された生成物の品質、及びドウの製造の容易さについ
ても、従来の生成物と同じかまたはそれよりも良好な場
合にのみ、改善された温度許容性を有する生成物が消費
者に受け入れられるだろう。また、それらの価格は著し
く高くなってはならない。本発明者らはこの目的をかな
りの程度まで満たすことができることを発見した。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、連続脂肪相と
所望により分散した水性相を有する、改善された温度許
容性を有する積層用脂肪生成物であって、脂肪相の脂肪
が、10重量%未満のトランス不飽和脂肪酸残基、25〜70
重量%、好ましくは30〜65重量%の液体油(A)、少なく
とも10重量%のC16+脂肪(B)であって、少なくとも60重
量%のSAFA含有率を有し、少なくとも30重量%のH
3トリグリセリド(ここでHはC16、C18、C20、及び
C22の酸を意味する)を含む脂肪(B)、所望によりH2
M脂肪(C)、好ましくは脂肪相の脂肪が少なくとも0.5重
量%、より好ましくは少なくとも2重量%のH2Mトリ
グリセリドを含むような量のH2M脂肪(C)(ここで、M
はC8 、C10、C12、及びC14の脂肪酸残基を意味す
る)、所望により25重量%までの38℃以上のスリップ融
点を有するその他の脂肪(D)を含み、脂肪(C)及び(D)の
合計は常に0重量%より大であり、脂肪が、 N20=20〜50、好ましくは28〜50、 N35≦25 (N15−N25)/N20≦0.40 を満たす固体脂肪含有率を有する、積層用脂肪生成物を
提供する。
所望により分散した水性相を有する、改善された温度許
容性を有する積層用脂肪生成物であって、脂肪相の脂肪
が、10重量%未満のトランス不飽和脂肪酸残基、25〜70
重量%、好ましくは30〜65重量%の液体油(A)、少なく
とも10重量%のC16+脂肪(B)であって、少なくとも60重
量%のSAFA含有率を有し、少なくとも30重量%のH
3トリグリセリド(ここでHはC16、C18、C20、及び
C22の酸を意味する)を含む脂肪(B)、所望によりH2
M脂肪(C)、好ましくは脂肪相の脂肪が少なくとも0.5重
量%、より好ましくは少なくとも2重量%のH2Mトリ
グリセリドを含むような量のH2M脂肪(C)(ここで、M
はC8 、C10、C12、及びC14の脂肪酸残基を意味す
る)、所望により25重量%までの38℃以上のスリップ融
点を有するその他の脂肪(D)を含み、脂肪(C)及び(D)の
合計は常に0重量%より大であり、脂肪が、 N20=20〜50、好ましくは28〜50、 N35≦25 (N15−N25)/N20≦0.40 を満たす固体脂肪含有率を有する、積層用脂肪生成物を
提供する。
【0009】好ましい実施態様は請求項2乃至10に記載
されている。本発明は、また、本発明の脂肪生成物の積
層されたドウの製造における使用も包含する。
されている。本発明は、また、本発明の脂肪生成物の積
層されたドウの製造における使用も包含する。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明者らは、脂肪生成物の温度
許容性の決定において(N15−N25)/N20が最も重要
な要素であることを発見した。一般的に述べると、この
要素の値が低ければ低いほど、温度許容性が良好にな
る。WO 94/16572 に例示されている生成物について
は、この要素は0.50以上である。一連の6種類の市販の
積層用脂肪生成物については、本発明者らはその値が0.
41乃至0.91であることを発見した。
許容性の決定において(N15−N25)/N20が最も重要
な要素であることを発見した。一般的に述べると、この
要素の値が低ければ低いほど、温度許容性が良好にな
る。WO 94/16572 に例示されている生成物について
は、この要素は0.50以上である。一連の6種類の市販の
積層用脂肪生成物については、本発明者らはその値が0.
41乃至0.91であることを発見した。
【0011】Nx 値はx℃における脂肪の固体脂肪含有
率の尺度である。Nx値は、Fette,Seifen, Anstrichmit
tel, 80, (1978), 180〜186に記載されているようにN
MRによって測定できる。サンプルの調製においては、
以下の安定化を適用する:80℃に加熱、60℃で10分間、
0℃で60分間、そして測定温度で30分間。
率の尺度である。Nx値は、Fette,Seifen, Anstrichmit
tel, 80, (1978), 180〜186に記載されているようにN
MRによって測定できる。サンプルの調製においては、
以下の安定化を適用する:80℃に加熱、60℃で10分間、
0℃で60分間、そして測定温度で30分間。
【0012】上述の脂肪の選択よって、本発明者らは、
0.40より低い(N15−N25)/N20を有する生成物が容
易に製造できることを発見した。この値が0.35未満であ
るのが好ましい。かなり低いこの値を有する脂肪も製造
できるが、このような脂肪は幾つかの問題を生じる可能
性があることが判明した。このような脂肪生成物は最適
な堅さより柔らかくなる可能性があり、得られる焙焼さ
れた生成物の食感も幾分悪くなる可能性がある。従っ
て、(N15−N25)/N20の値が、少なくとも0.1であ
るのが好ましく、少なくとも0.15であるのがより好まし
い。最適な結果を得るためには、この値を0.20〜0.30の
範囲内から選択するのが最も望ましいことが判明した。
0.40より低い(N15−N25)/N20を有する生成物が容
易に製造できることを発見した。この値が0.35未満であ
るのが好ましい。かなり低いこの値を有する脂肪も製造
できるが、このような脂肪は幾つかの問題を生じる可能
性があることが判明した。このような脂肪生成物は最適
な堅さより柔らかくなる可能性があり、得られる焙焼さ
れた生成物の食感も幾分悪くなる可能性がある。従っ
て、(N15−N25)/N20の値が、少なくとも0.1であ
るのが好ましく、少なくとも0.15であるのがより好まし
い。最適な結果を得るためには、この値を0.20〜0.30の
範囲内から選択するのが最も望ましいことが判明した。
【0013】生成物の最適な堅さを得るためには、N20
=28〜42を選択するのが望ましいことも判明した。さら
に、N35=10〜23であるとき、焙焼された生成物の最良
の食感が得られた。
=28〜42を選択するのが望ましいことも判明した。さら
に、N35=10〜23であるとき、焙焼された生成物の最良
の食感が得られた。
【0014】脂肪は、6%未満のトランス不飽和脂肪酸
残基しか含まないのが好ましく、0〜4%がより好まし
く、0〜2%が特に好ましい。脂肪のエライジン酸のよ
うなトランス不飽和脂肪酸の含有率は、JAOCS 54, (197
7), 208 に記載されているようにして適宜測定すること
ができる。
残基しか含まないのが好ましく、0〜4%がより好まし
く、0〜2%が特に好ましい。脂肪のエライジン酸のよ
うなトランス不飽和脂肪酸の含有率は、JAOCS 54, (197
7), 208 に記載されているようにして適宜測定すること
ができる。
【0015】上述の固体脂肪含有率特性及び上述のトラ
ンス不飽和脂肪酸含有率を有し、脂肪生成物中において
可塑性を示し良好な品質の焙焼された最終生成物をもた
らす脂肪を得るためには、脂肪が、上述したように、液
体油(A)、C16+ 脂肪(B)、H2M脂肪(C)及び/又はその
他の脂肪(D)を含むことが必要であることが判明した。
ンス不飽和脂肪酸含有率を有し、脂肪生成物中において
可塑性を示し良好な品質の焙焼された最終生成物をもた
らす脂肪を得るためには、脂肪が、上述したように、液
体油(A)、C16+ 脂肪(B)、H2M脂肪(C)及び/又はその
他の脂肪(D)を含むことが必要であることが判明した。
【0016】液体油とは、20℃で固体脂肪を含まず、少
なくとも70重量%、好ましくは少なくとも75重量%、最
も好ましくは少なくとも80重量%のシス不飽和脂肪酸残
基を有するトリグリセリド油を意味する。液体油は15℃
で固体脂肪を含まないのが好ましい。従って、この定義
によれば、パーム油オレインフラクションは液体油とし
ては除外される。液体油として適切に使用できる油の例
には、大豆油、低エルカ酸菜種油、ヒマワリ油、綿実
油、とうもろこし油、落花生油、その他、及びそれらの
2種以上の組み合わせが含まれる。液体油は脂肪中に25
乃至70重量%の量で存在し、好ましくは30乃至65重量%
の量で存在し、最も好ましくは45乃至60重量%の量で存
在する。本発明者らは、本発明の生成物によって置き換
えることを意図している対応する従来の生成物と比較し
て、本発明の生成物は一般により多くの液体油を含むこ
とを発見した。このことは栄養学的見地から有利であ
る。本発明の生成物は、より少ないトランス+SAFA
(saturated fatty acids、飽和脂肪酸)しか含まず、
より多くのUFA(cis-unsaturated fatty acids、シ
ス不飽和脂肪酸)を含み、特により多くのPUFA(al
l-cis polyunsaturatedfatty acids、全てシスのポリ不
飽和脂肪酸)を含む。
なくとも70重量%、好ましくは少なくとも75重量%、最
も好ましくは少なくとも80重量%のシス不飽和脂肪酸残
基を有するトリグリセリド油を意味する。液体油は15℃
で固体脂肪を含まないのが好ましい。従って、この定義
によれば、パーム油オレインフラクションは液体油とし
ては除外される。液体油として適切に使用できる油の例
には、大豆油、低エルカ酸菜種油、ヒマワリ油、綿実
油、とうもろこし油、落花生油、その他、及びそれらの
2種以上の組み合わせが含まれる。液体油は脂肪中に25
乃至70重量%の量で存在し、好ましくは30乃至65重量%
の量で存在し、最も好ましくは45乃至60重量%の量で存
在する。本発明者らは、本発明の生成物によって置き換
えることを意図している対応する従来の生成物と比較し
て、本発明の生成物は一般により多くの液体油を含むこ
とを発見した。このことは栄養学的見地から有利であ
る。本発明の生成物は、より少ないトランス+SAFA
(saturated fatty acids、飽和脂肪酸)しか含まず、
より多くのUFA(cis-unsaturated fatty acids、シ
ス不飽和脂肪酸)を含み、特により多くのPUFA(al
l-cis polyunsaturatedfatty acids、全てシスのポリ不
飽和脂肪酸)を含む。
【0017】脂肪の脂肪酸組成は、例えば、欧州特許第
78568号に記載されているように、脂肪のFAME(脂
肪酸メチルエステル)のGLC(ガス−液体クロマトグ
ラフィー)によって適宜決定できる。
78568号に記載されているように、脂肪のFAME(脂
肪酸メチルエステル)のGLC(ガス−液体クロマトグ
ラフィー)によって適宜決定できる。
【0018】C16+脂肪(B)は、少なくとも60重量%のS
AFA含有率を有していなければならない。C16+脂肪
(B)は、少なくとも30重量%のH3トリグリセリドを含ま
なければならず、ここでHはC16、C18、C20、及びC
22の飽和脂肪酸を意味する。Cの添字は脂肪酸鎖中の炭
素原子の数を示している。C16+脂肪(B)は、鎖中に16又
は18個の炭素原子を有する脂肪酸残基(そのような鎖長
の不飽和脂肪酸、例えば、オレイン酸(C18:1)、リノ
ール酸(C18:2)、リノレン酸(C18:3)を含む)を80
〜100重量%、特に90〜100重量%含有する脂肪であるの
が好ましい。不飽和脂肪酸はCx:yによって示され、こ
こでxは脂肪酸鎖中の炭素原子の数を示し、yは脂肪酸
鎖中の二重結合の数を示している。C16+脂肪(B)が少な
くとも30重量%のS3トリグリセリドを含むのがさらに
好ましく、ここでSはC16及びC18の酸を意味する。
AFA含有率を有していなければならない。C16+脂肪
(B)は、少なくとも30重量%のH3トリグリセリドを含ま
なければならず、ここでHはC16、C18、C20、及びC
22の飽和脂肪酸を意味する。Cの添字は脂肪酸鎖中の炭
素原子の数を示している。C16+脂肪(B)は、鎖中に16又
は18個の炭素原子を有する脂肪酸残基(そのような鎖長
の不飽和脂肪酸、例えば、オレイン酸(C18:1)、リノ
ール酸(C18:2)、リノレン酸(C18:3)を含む)を80
〜100重量%、特に90〜100重量%含有する脂肪であるの
が好ましい。不飽和脂肪酸はCx:yによって示され、こ
こでxは脂肪酸鎖中の炭素原子の数を示し、yは脂肪酸
鎖中の二重結合の数を示している。C16+脂肪(B)が少な
くとも30重量%のS3トリグリセリドを含むのがさらに
好ましく、ここでSはC16及びC18の酸を意味する。
【0019】C16+脂肪(B)の例は、例えば、80重量%の
完全に硬化された綿実油と20重量%の未硬化の綿実油の
エステル交換混合物である。
完全に硬化された綿実油と20重量%の未硬化の綿実油の
エステル交換混合物である。
【0020】好ましい実施態様においては、C16+脂肪
(B)は、60〜100重量%、特に80〜100重量%のS3含有率
を有する脂肪(B1)から成る。そのような脂肪(B1)
の例は、完全に硬化された液体油であり、例えば、完全
に硬化された大豆油、完全に硬化された菜種油、及びそ
れらの混合物である。特に好ましい脂肪(B1)は、完
全に硬化されたパーム油、完全に硬化されたパーム油フ
ラクション、例えばステアリン、それらの混合物、及び
少なくとも50重量%のそのような完全に硬化されたパー
ム油系脂肪と50重量%までの完全に硬化された液体油の
混合物である。完全に硬化されたとは、油又は脂肪が10
未満、好ましくは5未満、特に0〜3のヨウ素価(I.
V.)まで水素添加されたことを意味する。
(B)は、60〜100重量%、特に80〜100重量%のS3含有率
を有する脂肪(B1)から成る。そのような脂肪(B1)
の例は、完全に硬化された液体油であり、例えば、完全
に硬化された大豆油、完全に硬化された菜種油、及びそ
れらの混合物である。特に好ましい脂肪(B1)は、完
全に硬化されたパーム油、完全に硬化されたパーム油フ
ラクション、例えばステアリン、それらの混合物、及び
少なくとも50重量%のそのような完全に硬化されたパー
ム油系脂肪と50重量%までの完全に硬化された液体油の
混合物である。完全に硬化されたとは、油又は脂肪が10
未満、好ましくは5未満、特に0〜3のヨウ素価(I.
V.)まで水素添加されたことを意味する。
【0021】もう1つの好ましい実施態様においては、
C16+脂肪(B)はパームステアリン(B2)から成る。ス
テアリンフラクションは、油から低融点トリグリセリド
の少なくとも1部分を除去することによる分別プロセス
から得られる油の部分である。使用されるパーム油ステ
アリン(B2 )が、少なくとも45℃、好ましくは48〜54
℃、特に50〜53℃のスリップ融点を有するように行われ
た分別から得られたものであるのが好ましい。
C16+脂肪(B)はパームステアリン(B2)から成る。ス
テアリンフラクションは、油から低融点トリグリセリド
の少なくとも1部分を除去することによる分別プロセス
から得られる油の部分である。使用されるパーム油ステ
アリン(B2 )が、少なくとも45℃、好ましくは48〜54
℃、特に50〜53℃のスリップ融点を有するように行われ
た分別から得られたものであるのが好ましい。
【0022】特に好ましい実施態様においては、C16+
脂肪(B)は脂肪(B1)及び(B2)の両方を含む。C16+
脂肪(B)が30〜90重量%のパームステアリン(B2)と10
〜70重量%の脂肪(B1)から成るのが特に好ましい。
理論によって縛られることは望まないが、C16及びC18
酸のバランスは、かなりの量のC16及びC18酸を理想的
に含む完全に飽和したトリグリセリドと、SUSトリグ
リセリド及び特にパームステアリンによって与えられる
POPトリグリセリドの両方の存在と共に、改善された
温度許容性を有する良好な積層用脂肪生成物を得ること
に対して非常に好ましい貢献をするものと考えられる。
(Uはシス不飽和脂肪酸を意味し、Oはオレイン酸を意
味し、そしてPはパルミチン酸(C16)を意味する。)
生成物中のC16+脂肪の量は15〜45重量%であるのが好
ましく、20〜40重量%であるのがより好ましい。
脂肪(B)は脂肪(B1)及び(B2)の両方を含む。C16+
脂肪(B)が30〜90重量%のパームステアリン(B2)と10
〜70重量%の脂肪(B1)から成るのが特に好ましい。
理論によって縛られることは望まないが、C16及びC18
酸のバランスは、かなりの量のC16及びC18酸を理想的
に含む完全に飽和したトリグリセリドと、SUSトリグ
リセリド及び特にパームステアリンによって与えられる
POPトリグリセリドの両方の存在と共に、改善された
温度許容性を有する良好な積層用脂肪生成物を得ること
に対して非常に好ましい貢献をするものと考えられる。
(Uはシス不飽和脂肪酸を意味し、Oはオレイン酸を意
味し、そしてPはパルミチン酸(C16)を意味する。)
生成物中のC16+脂肪の量は15〜45重量%であるのが好
ましく、20〜40重量%であるのがより好ましい。
【0023】脂肪相の脂肪は、10〜35重量%のH3トリ
グリセリドを含むのが好ましく、より好ましくは15〜30
重量%であり、特に好ましくは18〜25重量%である。こ
れは、C16+脂肪(B)の寄与によるものと脂肪相の脂肪の
その他の脂肪成分の寄与によるものを含む。脂肪相の脂
肪が、10〜35重量%のS3トリグリセリドを含むのが特
に好ましく、より好ましくは15〜30重量%であり、特に
好ましくは18〜25重量%である。
グリセリドを含むのが好ましく、より好ましくは15〜30
重量%であり、特に好ましくは18〜25重量%である。こ
れは、C16+脂肪(B)の寄与によるものと脂肪相の脂肪の
その他の脂肪成分の寄与によるものを含む。脂肪相の脂
肪が、10〜35重量%のS3トリグリセリドを含むのが特
に好ましく、より好ましくは15〜30重量%であり、特に
好ましくは18〜25重量%である。
【0024】最適な結果を得るためには、C16+脂肪の
使用とは別に、第2の構造に寄与する脂肪(C)又は(D)を
使用するのが有利であることが判明した。これらの脂肪
(C)及び/又は(D)は、脂肪相の脂肪が(C+D)を合計で
0重量%より多く含むような量で存在しなければならな
い。脂肪相の脂肪が、少なくとも0.5重量%のH2Mトリ
グリセリドを含むのが好ましく、少なくとも2重量%が
より好ましく、3〜10重量%が特に好ましい。H2M脂
肪(C)が、少なくとも20重量%のH2Mトリグリセリドを
含むのが好ましく、25〜45重量%のH2Mトリグリセリ
ドを含むのがより好ましく、30〜40重量%のH2Mトリ
グリセリドを含むのが特に好ましい。Mは飽和のC8、
C10、C12、及びC14の脂肪酸残基をを意味する。Mが
80〜100重量%、特に90〜100重量%のC12及びC14の酸
から成るのが好ましい。H2M脂肪(C)のSAFA含有率
は少なくとも70重量%であるのが好ましく、80〜100重
量%であるのがより好ましい。そのようなH2M脂肪(C)
の例は、完全に硬化された、高ラウリン酸残基含有の菜
種油である。H2M脂肪(C)は、ラウリン脂肪とC16+脂
肪のエステル交換混合物であるのが好ましい。この目的
のために、上述のC16+脂肪(B)と同じ脂肪を使用するこ
とができる。例えば、52℃のスリップ融点を有するパー
ムステアリン、又は完全に硬化されたパーム油又はパー
ムステアリンを使用することができる。ラウリン脂肪と
しては、例えば、パーム核油、ココやし油、そのような
油のステアリンフラクション、水素添加されたそのよう
な油、及びそのような油の混合物を使用することができ
る。エステル交換される混合物は、好ましくは30〜80重
量%、より好ましくは40〜70重量%のラウリン脂肪を含
み、残りはC16+脂肪から成る。エステル交換は、ラン
ダムエステル交換でも酵素によるエステル交換でもよ
い。そのようなエステル交換混合物のフラクション、例
えば、ステアリン又は中間フラクションも同様に使用で
きるが、これに含まれるコストのために好ましくはな
い。H2M脂肪(C)として、40〜60重量%の完全に硬化さ
れたパーム核油又は完全に硬化されたパーム核油オレイ
ンフラクションと60〜40重量%の完全に硬化されたパー
ム油のエステル交換混合物を使用して非常に良好な結果
が得られた。脂肪中のH2M脂肪(C)の量は4〜30重量%
であるのが好ましく、10〜22重量%であるのが特に好ま
しい。
使用とは別に、第2の構造に寄与する脂肪(C)又は(D)を
使用するのが有利であることが判明した。これらの脂肪
(C)及び/又は(D)は、脂肪相の脂肪が(C+D)を合計で
0重量%より多く含むような量で存在しなければならな
い。脂肪相の脂肪が、少なくとも0.5重量%のH2Mトリ
グリセリドを含むのが好ましく、少なくとも2重量%が
より好ましく、3〜10重量%が特に好ましい。H2M脂
肪(C)が、少なくとも20重量%のH2Mトリグリセリドを
含むのが好ましく、25〜45重量%のH2Mトリグリセリ
ドを含むのがより好ましく、30〜40重量%のH2Mトリ
グリセリドを含むのが特に好ましい。Mは飽和のC8、
C10、C12、及びC14の脂肪酸残基をを意味する。Mが
80〜100重量%、特に90〜100重量%のC12及びC14の酸
から成るのが好ましい。H2M脂肪(C)のSAFA含有率
は少なくとも70重量%であるのが好ましく、80〜100重
量%であるのがより好ましい。そのようなH2M脂肪(C)
の例は、完全に硬化された、高ラウリン酸残基含有の菜
種油である。H2M脂肪(C)は、ラウリン脂肪とC16+脂
肪のエステル交換混合物であるのが好ましい。この目的
のために、上述のC16+脂肪(B)と同じ脂肪を使用するこ
とができる。例えば、52℃のスリップ融点を有するパー
ムステアリン、又は完全に硬化されたパーム油又はパー
ムステアリンを使用することができる。ラウリン脂肪と
しては、例えば、パーム核油、ココやし油、そのような
油のステアリンフラクション、水素添加されたそのよう
な油、及びそのような油の混合物を使用することができ
る。エステル交換される混合物は、好ましくは30〜80重
量%、より好ましくは40〜70重量%のラウリン脂肪を含
み、残りはC16+脂肪から成る。エステル交換は、ラン
ダムエステル交換でも酵素によるエステル交換でもよ
い。そのようなエステル交換混合物のフラクション、例
えば、ステアリン又は中間フラクションも同様に使用で
きるが、これに含まれるコストのために好ましくはな
い。H2M脂肪(C)として、40〜60重量%の完全に硬化さ
れたパーム核油又は完全に硬化されたパーム核油オレイ
ンフラクションと60〜40重量%の完全に硬化されたパー
ム油のエステル交換混合物を使用して非常に良好な結果
が得られた。脂肪中のH2M脂肪(C)の量は4〜30重量%
であるのが好ましく、10〜22重量%であるのが特に好ま
しい。
【0025】脂肪のトリグリセリド含有率、特に、脂肪
のH3、S3、及びH2M含有率は、本技術分野で公知の
方法を使用して測定することができ、例えば、銀相(sil
verphase) HPLCと組み合わされたFAME GL
C、炭素数分析、及び/又は2−位分析を、脂肪(例え
ば、植物性)原材料の種類及び使用された改質技術(分
別を伴うか又は伴わない、ランダム又は1,3−特異性
エステル交換)に関する知識と共に使用して測定するこ
とができる。銀相HPLC及び炭素数分析は、それぞ
れ、JAOCS(1991), 68(5), 289〜293 及び欧州特許第785
68号に記載されているようにして行うことができる。2
−位分析はA.O.C.S.公式方法 Ch 3-91, 1-4に記載され
ている。
のH3、S3、及びH2M含有率は、本技術分野で公知の
方法を使用して測定することができ、例えば、銀相(sil
verphase) HPLCと組み合わされたFAME GL
C、炭素数分析、及び/又は2−位分析を、脂肪(例え
ば、植物性)原材料の種類及び使用された改質技術(分
別を伴うか又は伴わない、ランダム又は1,3−特異性
エステル交換)に関する知識と共に使用して測定するこ
とができる。銀相HPLC及び炭素数分析は、それぞ
れ、JAOCS(1991), 68(5), 289〜293 及び欧州特許第785
68号に記載されているようにして行うことができる。2
−位分析はA.O.C.S.公式方法 Ch 3-91, 1-4に記載され
ている。
【0026】本明細書中において、X3は3個のX脂肪
酸残基を含むトリグリセリドを意味する。X2Yは2個
のX酸と1個のY酸を含むトリグリセリドを意味し、そ
れらの酸の各々はグリセロール部分の位置においてエス
テル化されている。XYX、XYY、又はXYZという
表記は、3つの示された脂肪酸を含み、グリセロール部
分の2−位においてY酸がエステル化され、残りの2つ
の酸がグリセロール部分の1−位と3−位を占めている
トリグリセリドを示すために使用される。
酸残基を含むトリグリセリドを意味する。X2Yは2個
のX酸と1個のY酸を含むトリグリセリドを意味し、そ
れらの酸の各々はグリセロール部分の位置においてエス
テル化されている。XYX、XYY、又はXYZという
表記は、3つの示された脂肪酸を含み、グリセロール部
分の2−位においてY酸がエステル化され、残りの2つ
の酸がグリセロール部分の1−位と3−位を占めている
トリグリセリドを示すために使用される。
【0027】脂肪組成物は、38℃以上、好ましくは40〜
46℃のスリップ融点を有するその他の脂肪(D)も含むこ
とができる。そのような脂肪として、例えば、上述のス
リップ融点まで部分的に水素添加されたパーム油及び/
又はパームオレインが使用できる。しかしながら、その
ような部分的に水素添加された成分の使用が脂肪のトラ
ンス不飽和脂肪酸含有率を高くしすぎないように注意し
なければならない。そのような脂肪の量は20重量%を越
えないのが好ましい。特に、ココやし油又はパーム核油
(硬化されているか及び/又は分別されているか又はい
ずれの処理も施されていないもの)のようなラウリン脂
肪、及び/又はパーム油又はパームオレインを生成物に
配合しないのが好ましい。本発明者らは、これらの油が
得られる積層用脂肪生成物の温度許容性に悪影響を与え
る可能性があることを発見した。従って、そのようなパ
ーム油、パームオレイン又はラウリン脂肪が脂肪(D)と
して配合される場合、脂肪組成物のそれらの合計量が20
重量%を越えないのが好ましく、10%未満であるのがよ
り好ましく、そのような脂肪が全く配合されないのが最
も好ましい。存在しないのが好ましいのはここで特定し
た成分のみに適用される。上述したように、ラウリン脂
肪残基の存在はH2M脂肪(C)においては必須であり、一
方、パーム油(及びパームオレイン)は、H2M脂肪(C)
及びC16+脂肪(B)を製造するための非常に適する出発材
料であり、脂肪(D)として温度許容性に悪影響を与える
ことなくかなりの量で配合することができる成分を製造
するための非常に適する出発材料である。
46℃のスリップ融点を有するその他の脂肪(D)も含むこ
とができる。そのような脂肪として、例えば、上述のス
リップ融点まで部分的に水素添加されたパーム油及び/
又はパームオレインが使用できる。しかしながら、その
ような部分的に水素添加された成分の使用が脂肪のトラ
ンス不飽和脂肪酸含有率を高くしすぎないように注意し
なければならない。そのような脂肪の量は20重量%を越
えないのが好ましい。特に、ココやし油又はパーム核油
(硬化されているか及び/又は分別されているか又はい
ずれの処理も施されていないもの)のようなラウリン脂
肪、及び/又はパーム油又はパームオレインを生成物に
配合しないのが好ましい。本発明者らは、これらの油が
得られる積層用脂肪生成物の温度許容性に悪影響を与え
る可能性があることを発見した。従って、そのようなパ
ーム油、パームオレイン又はラウリン脂肪が脂肪(D)と
して配合される場合、脂肪組成物のそれらの合計量が20
重量%を越えないのが好ましく、10%未満であるのがよ
り好ましく、そのような脂肪が全く配合されないのが最
も好ましい。存在しないのが好ましいのはここで特定し
た成分のみに適用される。上述したように、ラウリン脂
肪残基の存在はH2M脂肪(C)においては必須であり、一
方、パーム油(及びパームオレイン)は、H2M脂肪(C)
及びC16+脂肪(B)を製造するための非常に適する出発材
料であり、脂肪(D)として温度許容性に悪影響を与える
ことなくかなりの量で配合することができる成分を製造
するための非常に適する出発材料である。
【0028】積層用脂肪生成物の脂肪相の脂肪が、 45〜60重量%の液体油(A) 20〜40重量%のC16+脂肪(B) 10〜30重量%のH2M脂肪(C) 0〜20重量%のその他の脂肪(D) を含む場合に、非常に良好な結果が得られる。
【0029】本明細書全体を通じて、「油」及び「脂
肪」という用語は互換的に使用される。部数、パーセン
テージ、及び比率は特に支持しない限り重量によるもの
である。脂肪の脂肪酸残基の量は、前記脂肪の脂肪酸残
基の総量に対して表されている。
肪」という用語は互換的に使用される。部数、パーセン
テージ、及び比率は特に支持しない限り重量によるもの
である。脂肪の脂肪酸残基の量は、前記脂肪の脂肪酸残
基の総量に対して表されている。
【0030】積層用脂肪生成物の脂肪相組成物は、脂肪
以外に、通常の微量成分、例えば、モノグリセリド、レ
シチン、β−カロチン、着色剤、風味剤、ビタミン、そ
の他を含むことができる。そのような成分は、しばし
ば、油中に溶解される活性成分を含む。しかしながら、
脂肪相の脂肪にこのように寄与する油は一般にわずかな
量であり、例えば、5重量%未満、通常0〜3重量%で
ある。水性相が存在する場合、水性相組成物は、水以外
に、例えば、塩、ミルク成分、風味剤、防腐剤、食酢な
どを含むことができる。積層用脂肪生成物は、生成物の
連続相を構成する60〜100重量%の脂肪相組成物と分散
相として存在する0〜40重量%の水性相組成物を含むの
が好ましい。生成物が、70〜90重量%の連続脂肪相を含
み、残りが分散水性相から成るのがより好ましい。
以外に、通常の微量成分、例えば、モノグリセリド、レ
シチン、β−カロチン、着色剤、風味剤、ビタミン、そ
の他を含むことができる。そのような成分は、しばし
ば、油中に溶解される活性成分を含む。しかしながら、
脂肪相の脂肪にこのように寄与する油は一般にわずかな
量であり、例えば、5重量%未満、通常0〜3重量%で
ある。水性相が存在する場合、水性相組成物は、水以外
に、例えば、塩、ミルク成分、風味剤、防腐剤、食酢な
どを含むことができる。積層用脂肪生成物は、生成物の
連続相を構成する60〜100重量%の脂肪相組成物と分散
相として存在する0〜40重量%の水性相組成物を含むの
が好ましい。生成物が、70〜90重量%の連続脂肪相を含
み、残りが分散水性相から成るのがより好ましい。
【0031】本発明の生成物は従来的方法によって製造
することができる。一般に、脂肪相組成物と水性相組成
物は別々に調製される。それらは予備混合することがで
き、或いは多頭供給ポンプを使用して別々にプロセスラ
インに供給することができる。いずれの場合も、脂肪組
成物が実質的に固体脂肪を含まない温度であることを確
実にするのが好ましい。脂肪のスリップ融点よりも約8
〜15℃高い温度に維持するのが理想的である。例えば、
ボテーター(Votator)(登録商標)又はシュレーダー(Sc
hroder)(登録商標)のようなプロセスライン中におい
ては、組み合わされた脂肪相組成物と(存在する場合に
は)水性相組成物は、冷却とワーキングを施されて脂肪
相中の水性相の微細な分散体が形成され、脂肪が結晶化
され、そして適する脂肪の結晶の網状構造が達成され
る。プロセスラインは、1つ以上のスクレープド・サー
フィス熱交換器(scraped surface heat exchanger)、い
わゆるA−ユニットを含むのが適切である。プロセスラ
インの最後の装置は静止管(resting tube)、いわゆるB
−ユニットであるのが好ましい。ラインは、さらに、1
つ以上の撹拌結晶化器、いわゆるC−ユニットを、例え
ば、B−ユニットの前に含むことができる。しかしなが
ら、通常は、C−ユニットの存在は不必要である。特に
そのようなC−ユニットが存在しない場合、B−ユニッ
トが1つ以上のシーブプレート(sieve plate)を含むの
が望ましい。B−ユニットから切断手段を備えた押出し
口を通して生成物が適宜押出され、包装に適するブロッ
ク状又はシート状の生成物が得られる。包装は、例え
ば、バッグ・イン・ボックス(bag-in-box)において、或
いは例えば硫酸紙中に包み、包んだ生成物の1つ以上を
例えば段ボールの外箱中に包装することによって行うこ
とができる。ラインの装置の大きさ、適用される冷却、
生産量又は滞留時間は、包装のためにラインを出てくる
生成物が、意図する貯蔵温度において結晶化可能な脂肪
の少なくとも50%、より好ましくは60〜100%、特に好
ましくは70〜100%である固体脂肪の含有率を有するよ
うに選択されるのが好ましい。
することができる。一般に、脂肪相組成物と水性相組成
物は別々に調製される。それらは予備混合することがで
き、或いは多頭供給ポンプを使用して別々にプロセスラ
インに供給することができる。いずれの場合も、脂肪組
成物が実質的に固体脂肪を含まない温度であることを確
実にするのが好ましい。脂肪のスリップ融点よりも約8
〜15℃高い温度に維持するのが理想的である。例えば、
ボテーター(Votator)(登録商標)又はシュレーダー(Sc
hroder)(登録商標)のようなプロセスライン中におい
ては、組み合わされた脂肪相組成物と(存在する場合に
は)水性相組成物は、冷却とワーキングを施されて脂肪
相中の水性相の微細な分散体が形成され、脂肪が結晶化
され、そして適する脂肪の結晶の網状構造が達成され
る。プロセスラインは、1つ以上のスクレープド・サー
フィス熱交換器(scraped surface heat exchanger)、い
わゆるA−ユニットを含むのが適切である。プロセスラ
インの最後の装置は静止管(resting tube)、いわゆるB
−ユニットであるのが好ましい。ラインは、さらに、1
つ以上の撹拌結晶化器、いわゆるC−ユニットを、例え
ば、B−ユニットの前に含むことができる。しかしなが
ら、通常は、C−ユニットの存在は不必要である。特に
そのようなC−ユニットが存在しない場合、B−ユニッ
トが1つ以上のシーブプレート(sieve plate)を含むの
が望ましい。B−ユニットから切断手段を備えた押出し
口を通して生成物が適宜押出され、包装に適するブロッ
ク状又はシート状の生成物が得られる。包装は、例え
ば、バッグ・イン・ボックス(bag-in-box)において、或
いは例えば硫酸紙中に包み、包んだ生成物の1つ以上を
例えば段ボールの外箱中に包装することによって行うこ
とができる。ラインの装置の大きさ、適用される冷却、
生産量又は滞留時間は、包装のためにラインを出てくる
生成物が、意図する貯蔵温度において結晶化可能な脂肪
の少なくとも50%、より好ましくは60〜100%、特に好
ましくは70〜100%である固体脂肪の含有率を有するよ
うに選択されるのが好ましい。
【0032】x℃における生成物の堅さは、St x値
(x℃におけるスティーブンス(Stevens) 値)によって
適切に特徴付けられる。スティーブンス値を測定するた
めには、生成物を20℃で3日間、その後測定温度で24時
間コンディショニングする。この測定は、4.4 mmの直径
のシリンダーを使用し、10 mmの貫入深さに設定され、
2.0 mm/sの貫入速度で「ノーマル」で運転されるスティ
ーブンス−LFRAテクスチャーアナライザー(英国、
ダンモア(Dunmore)のスティーブンス・アドバンスト・
ウェイング・システムズ(Stevens Advanced Weighing S
ystems) 製)を使用して実施される。
(x℃におけるスティーブンス(Stevens) 値)によって
適切に特徴付けられる。スティーブンス値を測定するた
めには、生成物を20℃で3日間、その後測定温度で24時
間コンディショニングする。この測定は、4.4 mmの直径
のシリンダーを使用し、10 mmの貫入深さに設定され、
2.0 mm/sの貫入速度で「ノーマル」で運転されるスティ
ーブンス−LFRAテクスチャーアナライザー(英国、
ダンモア(Dunmore)のスティーブンス・アドバンスト・
ウェイング・システムズ(Stevens Advanced Weighing S
ystems) 製)を使用して実施される。
【0033】生成物の20℃における堅さはSt20値とし
て特徴付けられ、150〜950が好ましく、250〜800がより
好ましく、300〜600が最も好ましい。良好な温度許容性
のためには、(St15−St25)/St20の比率が0.9
未満であるのが好ましく、0.1〜0.7であるのがより好ま
しく、0.2〜0.5であるのが特に好ましい。このような堅
さ特性は、上述の脂肪を使用し、通常のGMP加工条件
を適用することによって容易に達成することができる。
そのような条件下において、生成物は通常良好な可塑性
も有する。良好な可塑性のためのさらなる指針は、15〜
25℃の範囲内のxにおけるSt x/(Nx)2の比率
である。St x/(Nx)2は0.1〜0.4の範囲内であ
るのが好ましく、0.15〜0.38がより好ましく、0.20〜0.
35が特に好ましい。St x/(Nx)2の高い値にお
いては、生成物は可塑性であるよりもむしろ脆いようで
ある。St x/(Nx)2 の低い値においては、生成
物は通常可塑性であるが粘着性でもあり、これによって
生成物の取扱及びドウの製造がやっかいになる。St
x/(Nx)2 が最適値に達していない場合、当業者に
知られているように、加工条件を最適化することによっ
てこれを修正することができる。
て特徴付けられ、150〜950が好ましく、250〜800がより
好ましく、300〜600が最も好ましい。良好な温度許容性
のためには、(St15−St25)/St20の比率が0.9
未満であるのが好ましく、0.1〜0.7であるのがより好ま
しく、0.2〜0.5であるのが特に好ましい。このような堅
さ特性は、上述の脂肪を使用し、通常のGMP加工条件
を適用することによって容易に達成することができる。
そのような条件下において、生成物は通常良好な可塑性
も有する。良好な可塑性のためのさらなる指針は、15〜
25℃の範囲内のxにおけるSt x/(Nx)2の比率
である。St x/(Nx)2は0.1〜0.4の範囲内であ
るのが好ましく、0.15〜0.38がより好ましく、0.20〜0.
35が特に好ましい。St x/(Nx)2の高い値にお
いては、生成物は可塑性であるよりもむしろ脆いようで
ある。St x/(Nx)2 の低い値においては、生成
物は通常可塑性であるが粘着性でもあり、これによって
生成物の取扱及びドウの製造がやっかいになる。St
x/(Nx)2 が最適値に達していない場合、当業者に
知られているように、加工条件を最適化することによっ
てこれを修正することができる。
【0034】本発明の脂肪生成物は、積層されたドウを
製造するのに使用される方法、例えば、本技術分野にお
いて公知のフランス式、ドイツ式、及びオランダ式、に
無関係に、改善された温度許容性という利点を与える。
製造するのに使用される方法、例えば、本技術分野にお
いて公知のフランス式、ドイツ式、及びオランダ式、に
無関係に、改善された温度許容性という利点を与える。
【0035】
【実施例】以下の実施例において、焙焼試験(パフペー
ストリー)を以下の通り行った。 プレドウ組成: 小麦粉 1000部 水 約560部 ファリノグラフ(Farinograph)水吸収値(500 FU) マイナス4%に適合 塩 20部 プレドウ用脂肪 150部
ストリー)を以下の通り行った。 プレドウ組成: 小麦粉 1000部 水 約560部 ファリノグラフ(Farinograph)水吸収値(500 FU) マイナス4%に適合 塩 20部 プレドウ用脂肪 150部
【0036】プレドウ成分を4分間混合し、ドウを10分
間寝かせる。800部の積層用脂肪生成物を10 mmの厚さの
四角いシートに伸ばす。プレドウを8mmの厚さの四角い
シートに伸ばす。積層用脂肪生成物のシートをプレドウ
の上に置き、プレドウでそれを包む。複合体のドウを積
層機械で30、25、15、12、及び10 mmの厚さまで連続的
に伸ばす。ドウの長方形の片を3つに折って、90°回転
させる。このドウを30、25、15、12、及び10 mmの厚さ
まで伸ばして、再び3つに折って、90°回転させる。こ
の伸ばし、折り込み、及び回転のプロセスを「2ハーフ
ターン(2 half turns)」と呼ぶ。ドウを45分間寝かせ
る。このドウにもう1回の「2ハーフターン」の処理を
施して、寝かせ、そしてさらにもう1回の「2ハーフタ
ーン」の処理を施して、寝かせる。
間寝かせる。800部の積層用脂肪生成物を10 mmの厚さの
四角いシートに伸ばす。プレドウを8mmの厚さの四角い
シートに伸ばす。積層用脂肪生成物のシートをプレドウ
の上に置き、プレドウでそれを包む。複合体のドウを積
層機械で30、25、15、12、及び10 mmの厚さまで連続的
に伸ばす。ドウの長方形の片を3つに折って、90°回転
させる。このドウを30、25、15、12、及び10 mmの厚さ
まで伸ばして、再び3つに折って、90°回転させる。こ
の伸ばし、折り込み、及び回転のプロセスを「2ハーフ
ターン(2 half turns)」と呼ぶ。ドウを45分間寝かせ
る。このドウにもう1回の「2ハーフターン」の処理を
施して、寝かせ、そしてさらにもう1回の「2ハーフタ
ーン」の処理を施して、寝かせる。
【0037】パティー(patties、小型のパイ)を製造す
るためには、ドウを30及び25乃至15mmの厚さの位置で伸
ばし、90°回転して、10及び8乃至6 mmの厚さの位置
で伸ばし、90°回転し、5、4.5、及び4mmまで伸ば
す。このドウを2つに分割する。一方の部分に少量の水
を軽く噴霧して粘着性にする。ドウの乾燥している部分
からリング型のパティーの上の部分を切り出し、湿った
部分からパティーの下の部分を切り出す。リングをパテ
ィーの下の部分に優しく押しつける。ドウに穴をあけて
不規則な浮き上がりを防ぎ、60分間最後の寝かしを行
い、240 ℃まで予め加熱されたオーブン中で20分間焙焼
する。
るためには、ドウを30及び25乃至15mmの厚さの位置で伸
ばし、90°回転して、10及び8乃至6 mmの厚さの位置
で伸ばし、90°回転し、5、4.5、及び4mmまで伸ば
す。このドウを2つに分割する。一方の部分に少量の水
を軽く噴霧して粘着性にする。ドウの乾燥している部分
からリング型のパティーの上の部分を切り出し、湿った
部分からパティーの下の部分を切り出す。リングをパテ
ィーの下の部分に優しく押しつける。ドウに穴をあけて
不規則な浮き上がりを防ぎ、60分間最後の寝かしを行
い、240 ℃まで予め加熱されたオーブン中で20分間焙焼
する。
【0038】実施例1 50部の完全に硬化されたパーム油と50部の完全に硬化さ
れたパーム核脂肪の混合物を化学的触媒を使用する従来
的方法においてランダムエステル交換することによって
H2M脂肪を調製した。H2M含有率は、脂肪酸の分布が
ランダムであるという知識を使用して、FAME GL
C及び炭素数分析により決定した脂肪酸組成から計算し
た。脂肪のH2M含有率は35%であった。
れたパーム核脂肪の混合物を化学的触媒を使用する従来
的方法においてランダムエステル交換することによって
H2M脂肪を調製した。H2M含有率は、脂肪酸の分布が
ランダムであるという知識を使用して、FAME GL
C及び炭素数分析により決定した脂肪酸組成から計算し
た。脂肪のH2M含有率は35%であった。
【0039】脂肪ブレンドを、54.7部の大豆油、12.0部
の完全に硬化したパーム油(スリップ融点58℃、I.
V.<3)、18.3部の52℃のスリップ融点を有する乾式
分別されたパームステアリン、15.0部のH2M脂肪から
調製した。
の完全に硬化したパーム油(スリップ融点58℃、I.
V.<3)、18.3部の52℃のスリップ融点を有する乾式
分別されたパームステアリン、15.0部のH2M脂肪から
調製した。
【0040】脂肪ブレンドは以下のN値を有していた: N10 44.4 N15 40.8 N20 36.2 N25 31.0 N30 25.2 N35 20.9 (N15−N25)/N20=0.27
【0041】この脂肪ブレンドは47%のSAFAを含
み、トランス脂肪酸含有率は1%未満であった。
み、トランス脂肪酸含有率は1%未満であった。
【0042】脂肪相の組成: 82.85部の脂肪ブレンド 0.15部のモノグリセリド pm 着色剤 水性相の組成: 16部の水 1部の塩 pm pH 4.5までのクエン酸、防腐剤。
【0043】脂肪相と水性相の組成物を混合し、65℃の
温度で維持した。A−ユニット、3分間の滞留時間を与
えるC−ユニット、及びB−ユニットから成るボテータ
ー(登録商標)ライン上で従来的方法により、このプレ
ミックスから積層用脂肪生成物を製造した。ラインの終
りにおいて生成物は約20℃の温度を有していた。そのコ
ンシステンシーは良好であった。この生成物を20℃で保
管した。
温度で維持した。A−ユニット、3分間の滞留時間を与
えるC−ユニット、及びB−ユニットから成るボテータ
ー(登録商標)ライン上で従来的方法により、このプレ
ミックスから積層用脂肪生成物を製造した。ラインの終
りにおいて生成物は約20℃の温度を有していた。そのコ
ンシステンシーは良好であった。この生成物を20℃で保
管した。
【0044】1週間の貯蔵後のスティーブンス値は以下
の通りであった: St15 470 St20 403 St25 301 (St15−St25)/St20 0.42
の通りであった: St15 470 St20 403 St25 301 (St15−St25)/St20 0.42
【0045】ドウの製造中に15、20、及び25℃において
軟質(soft)小麦粉及び硬質(hard)小麦粉(オランダのメ
ネバ(Meneba)製のKolibri(登録商標)及びPelikaan
(登録商標))を使用する焙焼試験において生成物を評
価した。比較のために、同じ水性相組成を有し、20%の
大豆油、30%のパーム油、及び50%の44℃のスリップ融
点まで水素添加されたパーム油から成る、最も平らなN
曲線を有する市販の生成物に類似の脂肪相組成を有する
従来的ペーストリーマーガリンを調製した。使用した加
工条件は同じであった。脂肪及び得られた生成物は以下
の特性を有していた: N10 61.5 N20 46.3 N30 26.0 N35 16.0 (N15−N25)/N20=0.41 St15 502 St20 332 St25 137 (St15−St25)/St20 1.1
軟質(soft)小麦粉及び硬質(hard)小麦粉(オランダのメ
ネバ(Meneba)製のKolibri(登録商標)及びPelikaan
(登録商標))を使用する焙焼試験において生成物を評
価した。比較のために、同じ水性相組成を有し、20%の
大豆油、30%のパーム油、及び50%の44℃のスリップ融
点まで水素添加されたパーム油から成る、最も平らなN
曲線を有する市販の生成物に類似の脂肪相組成を有する
従来的ペーストリーマーガリンを調製した。使用した加
工条件は同じであった。脂肪及び得られた生成物は以下
の特性を有していた: N10 61.5 N20 46.3 N30 26.0 N35 16.0 (N15−N25)/N20=0.41 St15 502 St20 332 St25 137 (St15−St25)/St20 1.1
【0046】パティーの重力指数(gravity index)
(G.I.、焙焼後のパティーの高さ(mm単位)を焙焼
後の重量(g単位)で割ったもの)は以下の通りであっ
た。
(G.I.、焙焼後のパティーの高さ(mm単位)を焙焼
後の重量(g単位)で割ったもの)は以下の通りであっ
た。
【0047】
【表1】
【0048】これらの結果はパン製造業者の観察と一致
している。本発明の生成物は良好な性能を示しており、
15〜25℃の範囲内において実用的に一定の結果を与えて
いる。比較例は15〜20℃では同等であるが、25℃では柔
らかすぎ、劣った結果を与えている。
している。本発明の生成物は良好な性能を示しており、
15〜25℃の範囲内において実用的に一定の結果を与えて
いる。比較例は15〜20℃では同等であるが、25℃では柔
らかすぎ、劣った結果を与えている。
【0049】これらの生成物を、ペーストリーを製造す
るためのいわゆるペンシル法(pencil method)でも評価
した。この方法においては、積層用脂肪生成物を約4×
1×1cmの片に切る。片を小麦粉と水に添加し、脂肪の
片がかなりの程度そのまま残っているように混合する。
ドウをその後寝かせ、本質的に上述したように積層す
る。Pelikaan(登録商標)の代わりに、メネバ製のIbis
(登録商標)を使用した。以下の結果が得られた。
るためのいわゆるペンシル法(pencil method)でも評価
した。この方法においては、積層用脂肪生成物を約4×
1×1cmの片に切る。片を小麦粉と水に添加し、脂肪の
片がかなりの程度そのまま残っているように混合する。
ドウをその後寝かせ、本質的に上述したように積層す
る。Pelikaan(登録商標)の代わりに、メネバ製のIbis
(登録商標)を使用した。以下の結果が得られた。
【0050】
【表2】
【0051】この試験の再現性はあまり良くないが、直
接的な比較は通常信頼性のある結果を与える。これらの
試験においても15℃では本発明の実施例と比較例の間の
相違はあまり大きくないが、25℃では本発明の生成物が
明らかに優れている。
接的な比較は通常信頼性のある結果を与える。これらの
試験においても15℃では本発明の実施例と比較例の間の
相違はあまり大きくないが、25℃では本発明の生成物が
明らかに優れている。
【0052】実施例2〜5 第1表に示す脂肪ブレンド組成物を使用し、そして2つ
のA−ユニットと1つのB−ユニットから成るボテータ
ーラインを使用して、実施例1に記載したようにして積
層用脂肪生成物を製造した。B−ユニットはシーブプレ
ートを有しており、それらの穴は表面積の3%に相当し
ていた。ラインの最後において生成物は約20℃の温度を
有していた。脂肪ブレンドと得られた積層用脂肪生成物
の分析データも第1表に示す。
のA−ユニットと1つのB−ユニットから成るボテータ
ーラインを使用して、実施例1に記載したようにして積
層用脂肪生成物を製造した。B−ユニットはシーブプレ
ートを有しており、それらの穴は表面積の3%に相当し
ていた。ラインの最後において生成物は約20℃の温度を
有していた。脂肪ブレンドと得られた積層用脂肪生成物
の分析データも第1表に示す。
【0053】
【表3】
【0054】15℃と25℃で製造したドウを使用して焙焼
試験を行った。
試験を行った。
【0055】パン製造業者は、実施例3と比較例2の生
成物が15℃で幾分堅すぎることを発見した。
成物が15℃で幾分堅すぎることを発見した。
【0056】得られたパティーの高さ(mm単位)と高さ
を重さ(g単位)で割ったもの、即ち、重力指数(G.
I.)、を測定した。結果を第2表に示す。15℃と25℃
の間の結果の差も示す。
を重さ(g単位)で割ったもの、即ち、重力指数(G.
I.)、を測定した。結果を第2表に示す。15℃と25℃
の間の結果の差も示す。
【0057】
【表4】
【0058】15℃で製造された比較例2からのパティー
の形は不規則であり、実施例4のものは完全な円形では
なかったが、その他の実施例のものは良好であった。25
℃で製造されたドウから製造されたパティーからは、比
較例2と実施例5のものは完全な円形ではなかったが、
その他の実施例のものは良好であった。
の形は不規則であり、実施例4のものは完全な円形では
なかったが、その他の実施例のものは良好であった。25
℃で製造されたドウから製造されたパティーからは、比
較例2と実施例5のものは完全な円形ではなかったが、
その他の実施例のものは良好であった。
【0059】全ての脂肪生成物が、積層用脂肪生成物に
通常見られる値よりも低い(N15−N25)/N20値と
(St15−St25)/St20値を有しており、比較例2
の値は実施例4のものに非常に似ていたが、比較例2の
結果は実施例よりも悪かった。15℃と25℃でのパティー
の高さと重力指数の差は本発明の実施例のものよりも明
らかに大きかった。
通常見られる値よりも低い(N15−N25)/N20値と
(St15−St25)/St20値を有しており、比較例2
の値は実施例4のものに非常に似ていたが、比較例2の
結果は実施例よりも悪かった。15℃と25℃でのパティー
の高さと重力指数の差は本発明の実施例のものよりも明
らかに大きかった。
【0060】実施例2の結果が最もよかった。実施例3
の性能は、パーム油とココやし油の合計含有率が高いた
め、それほど良くはなかった。実施例4は、脂肪Bの総
量は多かったが脂肪B1(完全に硬化されたパーム油)
の量が少なかったために、最適の結果を与えなかった。
またH2Mトリグリセリドの量も最適量よりは少なかっ
た。実施例5は、脂肪BとH2Mトリグリセリドの量が
いずれも幾分少なかったので最適な結果を与えなかっ
た。実施例5のもう1つの欠点はそのトランス脂肪含有
率である。脂肪ブレンドはSAFAとトランス含有率が
ほぼ一定になるように設計されていた。全てのブレンド
が51±2%のSAFA+トランスを含んでいた。脂肪酸
組成全体に基づく栄養学的見地から、実施例2及び5が
最も魅力的であり、このことは主に全てシスのポリ不飽
和酸を提供する大豆油の高い含有率に起因する。
の性能は、パーム油とココやし油の合計含有率が高いた
め、それほど良くはなかった。実施例4は、脂肪Bの総
量は多かったが脂肪B1(完全に硬化されたパーム油)
の量が少なかったために、最適の結果を与えなかった。
またH2Mトリグリセリドの量も最適量よりは少なかっ
た。実施例5は、脂肪BとH2Mトリグリセリドの量が
いずれも幾分少なかったので最適な結果を与えなかっ
た。実施例5のもう1つの欠点はそのトランス脂肪含有
率である。脂肪ブレンドはSAFAとトランス含有率が
ほぼ一定になるように設計されていた。全てのブレンド
が51±2%のSAFA+トランスを含んでいた。脂肪酸
組成全体に基づく栄養学的見地から、実施例2及び5が
最も魅力的であり、このことは主に全てシスのポリ不飽
和酸を提供する大豆油の高い含有率に起因する。
【0061】実施例6 脂肪ブレンドを、52部の大豆油、11.0部の完全に硬化さ
れたパーム油(スリップ融点58℃、I.V.<3)、2
0.0部の52℃のスリップ融点を有する乾式分別されたパ
ームステアリン、17.0部の44℃の融点の硬化されたパー
ム油から調製した。
れたパーム油(スリップ融点58℃、I.V.<3)、2
0.0部の52℃のスリップ融点を有する乾式分別されたパ
ームステアリン、17.0部の44℃の融点の硬化されたパー
ム油から調製した。
【0062】脂肪ブレンドは以下のN値を有していた: N10 42.9 N15 38.8 N20 33.9 N25 28.9 N30 24.9 N35 19.8 (N15−N25)/N20=0.29
【0063】この脂肪ブレンドは40%のSAFAを含
み、トランス脂肪酸含有率は4.0%未満であった。
み、トランス脂肪酸含有率は4.0%未満であった。
【0064】脂肪相の組成: 82.85 部の脂肪ブレンド 0.15部のモノグリセリド pm 着色剤 水性相の組成: 16部の水 1部の塩 pm pH 4.5までのクエン酸、防腐剤。
【0065】脂肪相と水性相の組成物を混合し、65℃の
温度で維持した。A−ユニット、3分間の滞留時間を与
えるC−ユニット、及びB−ユニットから成るボテータ
ー(登録商標)ライン上で従来的方法により、このプレ
ミックスから積層用脂肪生成物を製造した。ラインの終
りにおいて生成物は約20℃の温度を有していた。そのコ
ンシステンシーは良好であった。この生成物を20℃で保
管した。
温度で維持した。A−ユニット、3分間の滞留時間を与
えるC−ユニット、及びB−ユニットから成るボテータ
ー(登録商標)ライン上で従来的方法により、このプレ
ミックスから積層用脂肪生成物を製造した。ラインの終
りにおいて生成物は約20℃の温度を有していた。そのコ
ンシステンシーは良好であった。この生成物を20℃で保
管した。
【0066】1週間の貯蔵後のスティーブンス値は以下
の通りであった: St15 410 St20 345 St25 283 (St15−St25)/St20 0.36
の通りであった: St15 410 St20 345 St25 283 (St15−St25)/St20 0.36
【0067】ドウの製造中に15、20、及び25℃において
軟質(soft)小麦粉及び硬質(hard)小麦粉(オランダのメ
ネバ(Meneba)製のKolibri(登録商標)及びPelikaan
(登録商標))を使用する焙焼試験において生成物を評
価した。比較のために、同じ水性相組成を有し、20%の
大豆油、30%のパーム油、及び50%の44℃のスリップ融
点まで水素添加されたパーム油から成る、最も平らなN
曲線を有する市販の生成物に類似の脂肪相組成を有する
従来的ペーストリーマーガリンを調製した。使用した加
工条件は同じであった。脂肪及び得られた生成物は以下
の特性を有していた: N10 61.5 N20 46.3 N30 26.0 N35 16.0 (N15−N25)/N20=0.41 St15 502 St20 332 St25 137 (St15−St25)/St20 1.1
軟質(soft)小麦粉及び硬質(hard)小麦粉(オランダのメ
ネバ(Meneba)製のKolibri(登録商標)及びPelikaan
(登録商標))を使用する焙焼試験において生成物を評
価した。比較のために、同じ水性相組成を有し、20%の
大豆油、30%のパーム油、及び50%の44℃のスリップ融
点まで水素添加されたパーム油から成る、最も平らなN
曲線を有する市販の生成物に類似の脂肪相組成を有する
従来的ペーストリーマーガリンを調製した。使用した加
工条件は同じであった。脂肪及び得られた生成物は以下
の特性を有していた: N10 61.5 N20 46.3 N30 26.0 N35 16.0 (N15−N25)/N20=0.41 St15 502 St20 332 St25 137 (St15−St25)/St20 1.1
【0068】パティーの重力指数(G.I.、焙焼後の
パティーの高さ(mm単位)を焙焼後の重量(g単位)で
割ったもの)は以下の通りであった。
パティーの高さ(mm単位)を焙焼後の重量(g単位)で
割ったもの)は以下の通りであった。
【0069】
【表5】
【0070】これらの結果はパン製造業者の観察と一致
している。本発明の生成物は良好な性能を示しており、
15〜25℃の範囲内において実用的に一定の結果を与えて
いる。比較例は15〜20℃では同等であるが、25℃では柔
らかすぎ、劣った結果を与えている。
している。本発明の生成物は良好な性能を示しており、
15〜25℃の範囲内において実用的に一定の結果を与えて
いる。比較例は15〜20℃では同等であるが、25℃では柔
らかすぎ、劣った結果を与えている。
【0071】これらの生成物を、ペーストリーを製造す
るためのいわゆるペンシル法(pencil method)でも評価
した。この方法においては、積層用脂肪生成物を約4×
1×1cmの片に切る。片を小麦粉と水に添加し、脂肪の
片がかなりの程度そのまま残っているように混合する。
ドウをその後寝かせ、本質的に上述したように積層す
る。Pelikaan(登録商標)の代わりに、メネバ製のIbis
(登録商標)を使用した。以下の結果が得られた。
るためのいわゆるペンシル法(pencil method)でも評価
した。この方法においては、積層用脂肪生成物を約4×
1×1cmの片に切る。片を小麦粉と水に添加し、脂肪の
片がかなりの程度そのまま残っているように混合する。
ドウをその後寝かせ、本質的に上述したように積層す
る。Pelikaan(登録商標)の代わりに、メネバ製のIbis
(登録商標)を使用した。以下の結果が得られた。
【0072】
【表6】
【0073】この試験の再現性はあまり良くないが、直
接的な比較は通常信頼性のある結果を与える。これらの
試験においても15℃では本発明の実施例と比較例の間の
相違はあまり大きくないが、25℃では本発明の生成物が
明らかに優れている。
接的な比較は通常信頼性のある結果を与える。これらの
試験においても15℃では本発明の実施例と比較例の間の
相違はあまり大きくないが、25℃では本発明の生成物が
明らかに優れている。
Claims (11)
- 【請求項1】 連続脂肪相と所望により分散した水性相
を有する積層用脂肪生成物であって、脂肪相の脂肪が、 10重量%未満のトランス不飽和脂肪酸残基、 25〜70重量%、好ましくは30〜65重量%の液体油(A)、 少なくとも10重量%のC16+脂肪(B)であって、少なくと
も60重量%のSAFA含有率を有し、少なくとも30重量
%のH3トリグリセリド(ここでHはC16、C18、
C20、及びC22の酸を意味する)を含む脂肪(B)、 所望によりH2M脂肪(C)、好ましくは脂肪相の脂肪が少
なくとも0.5重量%、より好ましくは少なくとも2重量
%のH2Mトリグリセリドを含むような量のH2M脂肪
(C)(ここで、MはC8、C10、C12、及びC14の酸を意
味する)、及び所望により25重量%までの38℃以上のス
リップ融点を有するその他の脂肪(D)を含み、脂肪(C)及
び(D)の合計は常に0重量%より大であり、脂肪が、 N20=20〜50、好ましくは28〜50 N35≦25 (N15−N25)/N20≦0.40 を満たす固体脂肪含有率を有する、積層用脂肪生成物。 - 【請求項2】 C16+脂肪(B)が、60〜100重量%のS3含
有率を有する脂肪(B1)から成り、SはC16及びC18
の酸を意味する、請求項1の脂肪生成物。 - 【請求項3】 C16+脂肪(B)がパームステアリン
(B2)を含む、請求項1又は2の脂肪生成物。 - 【請求項4】 脂肪(B)が30〜90重量%のパームステア
リン(B2)と10〜70重量%の脂肪(B1)から成る、請
求項2又は3の脂肪生成物。 - 【請求項5】 脂肪(C)が、少なくとも20重量%、好ま
しくは25〜45重量%のH2M含有率を有する、請求項1
乃至4のいずれか1請求項の脂肪生成物。 - 【請求項6】 脂肪が、10〜35重量%のH3トリグリセ
リド、好ましくは10〜35重量%のS3トリグリセリドを
含む、請求項1乃至5のいずれか1請求項の脂肪生成
物。 - 【請求項7】 脂肪が、 45〜60重量%の液体油(A) 20〜40重量%のC16+脂肪(B) 10〜30重量%のH2M脂肪(C) 0〜20重量%のその他の脂肪(D) を含む、請求項1乃至6のいずれか1請求項の脂肪生成
物。 - 【請求項8】 脂肪が、 N20=28〜42、 N35=10〜23 の固体脂肪含有率を有する、請求項1乃至7のいずれか
1請求項の脂肪生成物。 - 【請求項9】 (N15−N25)/N20が0.35未満、好ま
しくは0.20〜0.30である、請求項1乃至8のいずれか1
請求項の脂肪生成物。 - 【請求項10】 60〜100重量%の連続脂肪相と0〜40
重量%の分散水性相を含む、請求項1乃至9のいずれか
1請求項の脂肪生成物。 - 【請求項11】 請求項1乃至10のいずれか1請求項の
脂肪生成物の積層されたドウの製造における使用。
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