[go: up one dir, main page]

JP2019076072A - ペストリー練り込み用油脂組成物及びこれを用いたペストリー製品並びにペストリー製品の改良方法 - Google Patents

ペストリー練り込み用油脂組成物及びこれを用いたペストリー製品並びにペストリー製品の改良方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2019076072A
JP2019076072A JP2017207933A JP2017207933A JP2019076072A JP 2019076072 A JP2019076072 A JP 2019076072A JP 2017207933 A JP2017207933 A JP 2017207933A JP 2017207933 A JP2017207933 A JP 2017207933A JP 2019076072 A JP2019076072 A JP 2019076072A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
fat
pastry
composition
dough
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017207933A
Other languages
English (en)
Inventor
文子 鈴木
Fumiko Suzuki
文子 鈴木
八木 茂雄
Shigeo Yagi
茂雄 八木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Adeka Corp
Original Assignee
Adeka Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Adeka Corp filed Critical Adeka Corp
Priority to JP2017207933A priority Critical patent/JP2019076072A/ja
Publication of JP2019076072A publication Critical patent/JP2019076072A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Edible Oils And Fats (AREA)
  • Bakery Products And Manufacturing Methods Therefor (AREA)

Abstract

【課題】ペストリー製造時の作業性が良く、且つソフトで歯切れが良くしとり感のあるペストリー製品を得ることができるペストリー練り込み用油脂組成物を提供すること。【解決手段】60℃で融解した後、25℃で100分保持後のSFC(固体脂含量)が、25℃における基準SFCの80%以下である油相を含有するペストリー練り込み用油脂組成物及びこれを用いたペストリー製品並びにペストリー製品の改良方法。【選択図】なし

Description

本発明は、パイ生地やデニッシュ生地、シナモンロール生地等、ペストリー生地を圧延する際の伸展性などの作業性が良く、且つソフトで歯切れが良くしとり感のあるペストリー製品を得ることができるペストリー練り込み用油脂組成物、ペストリー製品及びペストリー製品の改良方法に関する。
パイ生地やデニッシュ生地、クロワッサン生地、シナモンロール生地等のペストリー生地製造の際には、いったん生地を作成し、それを圧延する操作がある。その後、パイやデニッシュ・クロワッサン等では折りたたみ操作を加え多層生地を作成する。これらの圧延・折りたたみ操作の際、生地は加工硬化をおこす。これは小麦粉に含まれるグルテンの性質によるものである。そのため、とくに、複数回の折りたたみ操作を加える多層生地作成の際には、生地に練り込み油脂を一定量以上練り込んで加工硬化を防止し、さらに加工硬化で伸展性が低下した生地を冷蔵庫等で冷却し、生地を弛緩させることが必要となる。しかし、この際に生地に練込使用した練り込み油脂の加工軟化度が高く、また、結晶性の悪い油脂であると、この冷却によって、生地は弛緩しても、練り込み油脂が軟らかいままで、伸展性は良好でもコシのない生地となってしまい、折りたたみ操作時に生地の縮みが大きく、その後の成型操作時においても、生地重量がばらつき、形の均整性が損なわれたペストリー製品となってしまう。また、そのようなペストリー製品は、浮きも悪く、さらに、食感も劣ったものとなってしまう。
生地の伸展性改良のために例えば、水分を増やす方法があるが、この方法だと、生地が軟らかすぎてべたつき、扱いにくく延展性が悪く上に、パイ生地やデニッシュ生地、クロワッサン生地などのロールイン油脂を使用する多層生地の場合、ロールイン油脂をロールインした際に生地が軟らかすぎ、ロールイン油脂との伸展性がマッチせず、きれいな内相の層状食品を得ることは不可能である。このため、乳化剤やプロテアーゼを用いて生地の伸展性を改良することや、またさらに生地の作業性を向上し、物性変化を抑制するため、グルコースオキシダーゼにグルテン、ステアロイル乳酸塩、プロテアーゼおよび酸化剤を組み合わせた生地改良剤も開示されている。(たとえば特許文献1参照)
しかし、この公報に記載の生地改良剤は酵素のもつ生地軟化性を酸化剤や乳化剤で抑制し、バランスをとるものであり、ペストリー製品毎に異なる最適生地物性に設定する配合比を求めることが難しく、多種多様のペストリー製品に適用するのは困難であった。
また、練り込み油脂の配合の面からの改良として、コンパウンド結晶を含有するペストリー練り込み用油脂組成物(たとえば特許文献2参照)や、トリ飽和トリグリセリドの含有量が15質量%以上且つジ飽和モノ不飽和トリグリセリドの含有量が25質量%以上である油脂組成物を使用する方法(たとえば特許文献3参照)が提案されている。
しかし、特許文献2に記載の油脂組成物は、液状油を多く含むため加工軟化度がやや高く生地のコシが悪化しやすいという問題があり、特許文献3に記載の油脂組成物はやや硬い油脂となるため生地の種類や添加量によっては伸展性がやや悪化する場合があるという問題があった。
特開2000−270757号公報 特開2004−305048号公報 特開2014−161247号公報
従って、本発明の目的は、生地圧延時の伸展性などの作業性が良く、且つソフトで歯切れが良くしとり感のあるペストリー製品を得ることができるペストリー練り込み用油脂組成物を提供することにある。
本発明者は上記課題を解決すべく種々検討した結果、使用する油脂組成物の油相のSFC特性を特定の範囲とすることで、上記課題を解決できることを知見した。
本発明は、上記知見に基づいてなされたもので、60℃で融解した後、25℃で100分保持後のSFC(固体脂含量)が、25℃における基準SFCの80%以下である油相を含有するペストリー練り込み用油脂組成物、及び、該ペストリー練り込み用油脂組成物を用いたペストリー製品を提供するものである。
また、本発明は、60℃で融解した後、25℃で100分保持したときのSFC(固体脂含量)が、油相を60℃で融解した後、25℃における基準SFCの80%以下である油相を含有する油脂組成物を練り込み油脂として用いることを特徴とするペストリー製品の改良方法を提供するものである。
本発明によれば、ソフトで歯切れが良くしとり感のあるペストリー製品を生地圧延時の伸展性などの作業性を悪化させることなく得ることができる。
以下、本発明について、好ましい実施形態に基づき詳細に説明する。
先ず、本発明のペストリー練り込み用油脂組成物について述べる。尚、本発明において、25℃における基準SFCとは、油相を60℃で融解した後、0℃で30分、25℃で30分保持後のSFC(固体脂含量)をいう。
本発明のペストリー練り込み用油脂組成物は、60℃で融解した後、25℃で100分保持したときのSFC(固体脂含量)が、25℃における基準SFCの80%以下、好ましくは75%以下である油相を含有する。60℃で融解した後、25℃で100分保持したときのSFCが、25℃における基準SFCの80%超であると、本発明の効果が得られない。尚、下限については一般的には10%である。
なお、 本発明のペストリー練り込み用油脂組成物の25℃における基準SFCは好ましくは7%〜40%、より好ましくは8%〜30%である。
また、 本発明のペストリー練り込み用油脂組成物の10℃における基準SFCは好ましくは20%〜60%、より好ましくは20%〜50%である。
上記のような油相は、上記条件を満たすように、食用油脂、及び/又は油溶性原料を混合、溶解することによって得ることができる。
具体的には、食用油脂に対して結晶化調整剤を添加する方法、及び/又は相溶性の低い食用油脂を組み合わせて配合する方法によって得ることができる。
先ず、食用油脂に対して結晶化調整剤を添加する方法(以下、第1の方法という)について述べる。
上記食用油脂としては、特に限定されないが、例えば、パーム油、パーム核油、ヤシ油、コーン油、綿実油、大豆油、菜種油、米油、ヒマワリ油、サフラワー油、牛脂、乳脂、豚脂、カカオ脂、魚油、鯨油等の各種植物油脂、動物油脂並びにこれらを水素添加、分別及びエステル交換から選択される一又は二以上の処理を施した加工油脂が挙げられる。本発明においては、これらの油脂を単独で用いることもでき、又は2種以上を組み合わせて用いることもできる。
ここで、上記結晶化調整剤とは、食用油脂に少量添加することで食用油脂の結晶性を遅延させる効果を有する添加物であり、その例としては、HLBが7以上、好ましくはHLBが10以上であるシュガーエステル及び/又はポリグリセリン脂肪酸エステル、エタノール、グリセリン、ジグリセリド、植物ステロール脂肪酸エステル等が挙げられる。
上記食用油脂に対する上記結晶化調整剤の添加量は、食用油脂100質量部に対し、好ましくは0.01〜10質量部、より好ましくは1〜8質量部、更に好ましくは2〜5質量%である。
次に、相溶性の低い食用油脂を組み合わせて配合する方法(以下、第2の方法という)について述べる。
ここで、相溶性の低い食用油脂の組み合わせ方としては、例えば以下の(1)〜(3)の組み合わせが挙げられる。
(1)パーム系油脂と、ラウリン系油脂
(2)パーム系油脂と、豚脂系油脂及び/又は牛脂系油脂
(3)パーム系油脂と、ランダムエステル交換油脂
先ず(1)のパーム系油脂と、ラウリン系油脂の組み合わせた場合の詳細について述べる。
上記のパーム系油脂としては、パーム油、パーム分別油を挙げることができる。
上記のパーム分別油としては、例えば1段分別油であるパームオレイン及びパームステアリン;パームオレインの2段分別油であるパームオレイン(パームスーパーオレイン)及びパームミッドフラクション;パームステアリンの2段分別油であるパームオレイン(ソフトパーム)及びパームステアリン(ハードステアリン)等を用いることができる。
パーム油を分別する方法には特に制限はなく、溶剤分別、乾式分別、乳化分別の何れの方法を用いてもよい。本発明では上記のパーム系油脂の中から選ばれた1種又は2種以上を用いることができる。
また、上記のパーム系油脂としては、食品への練り込み適性の観点から、ヨウ素価が30〜70であるものが好ましく、ヨウ素価が30〜65であるものが更に好ましく、ヨウ素価が30〜54であるものが最も好ましい。
一方、上記のラウリン系油脂としては、ヤシ油、パーム核油、ババス油等のラウリン酸を多量に含む油脂や、これらを分別して得られた分別油を挙げることができ、これらのラウリン系油脂の中から選ばれた1種又は2種以上を用いることができる。
本発明ではラウリン系油脂として、ヤシ油及び/又はパーム核油を用いることが好ましい。
上記(1)の組み合わせにおいて、油相中のパーム系油脂の含有量は好ましくは40〜85質量%、更に好ましくは48〜85質量%、最も好ましくは51〜80質量%である。
また、油相中のラウリン系油脂の含有量は好ましくは4〜30質量%、更に好ましくは8〜30質量%、最も好ましくは8〜20質量%である。
またパーム系油脂とラウリン系油脂の含有量は、油相中のSMSで表されるトリグリセリド(1,3位がS、2位がMであるトリグリセリド。但し、S=炭素数16〜24の飽和脂肪酸、M=炭素数16〜24のモノ不飽和脂肪酸)の含有量が、油相基準で好ましくは10〜25質量%、より好ましくは10〜20質量%、更に好ましくは12〜19質量%となる量であり、且つ、構成脂肪酸組成においてラウリン酸が好ましくは2〜12質量%、より好ましくは4〜12質量%、更に好ましくは4〜10質量%となる量である。
尚、油相中のSMSで表されるトリグリセリドの含有量と構成脂肪酸組成におけるラウリン酸の含有量の質量比率は、該SMSで表されるトリグリセリドの含有量を1としたときに、該ラウリン酸の含有量が好ましくは0.2〜1.2、更に好ましくは0.3〜1.0、最も好ましくは0.3〜0.5とする。
次に(2)のパーム系油脂と、豚脂系油脂及び/又は牛脂系油脂の組み合わせの場合の詳細について述べる。
上記のパーム系油脂としては、上記(1)の組み合わせで説明したパーム系油脂を使用することができる。
上記の豚脂系油脂及び/又は牛脂系油脂としては、具体的には豚脂、牛脂並びにこれらに水素添加、分別及びエステル交換から選択される1又は2以上の処理を施した加工油脂を挙げることができる。
本発明ではこれらの中から選ばれた1種又は2種以上を用いることができる。本発明では特に豚脂を用いることが好ましい。
上記(2)の組み合わせにおいて、油相中のパーム系油脂の含有量は好ましくは12〜80質量%、更に好ましくは15〜50質量%、最も好ましくは15〜30質量%である。
また、豚脂系油脂及び/又は牛脂系油脂の含有量は好ましくは20〜85質量%、更に好ましくは40〜80質量%、最も好ましくは51〜80質量%である。
またパーム系油脂と、豚脂系油脂及び/又は牛脂系油脂の含有量は、油相中のSMSで表されるトリグリセリド(1,3位がS、2位がMであるトリグリセリド。但し、S=炭素数16〜24の飽和脂肪酸、M=炭素数16〜24のモノ不飽和脂肪酸)の含有量が、油相基準で好ましくは10〜40質量%、より好ましくは10〜30質量%、更に好ましくは10〜20質量%となる量であり、且つ、MSMで表されるトリグリセリド(1,3位がM、2位がSであるトリグリセリド。但し、S=炭素数16〜24の飽和脂肪酸、M=炭素数16〜24のモノ不飽和脂肪酸)の含有量が、油相基準で好ましくは10〜40質量%、より好ましくは10〜30質量%、更に好ましくは10〜20質量%となる量である。
次に(3)のパーム系油脂と、ランダムエステル交換油脂の組み合わせの場合の詳細について述べる。
上記のパーム系油脂としては、上記(1)の組み合わせで説明したパーム系油脂を使用することができる。
上記のランダムエステル交換油脂としては、具体的にはパーム油、パーム核油、ヤシ油、ハバス油、コーン油、オリーブ油、綿実油、大豆油、ナタネ油、米油、ヒマワリ油、サフラワー油、牛脂、乳脂、豚脂、カカオバター、シア脂、マンゴー核油、サル脂、イリッペ脂、ハイエルシン菜種油、魚油、鯨油等の各種動植物油脂、並びにこれらの各種動植物油脂を必要に応じて水素添加及び/又は分別した後に得られる加工油脂、脂肪酸、及び脂肪酸低級アルコールエステルから選択される1種又は2種以上を用いて製造したランダムエステル交換油脂を使用することができる。
上記(3)の組み合わせにおいて、油相中のパーム系油脂の含有量は好ましくは20〜70質量%、更に好ましくは30〜60質量%、最も好ましくは40〜60質量%である。
また油相中のランダムエステル交換油脂の含有量は好ましくは25〜75質量%、より好ましくは40〜70質量%、更に好ましくは40〜60質量%、最も好ましくは40〜50質量%である。
本発明では上記ランダムエステル交換油脂として、上記ランダムエステル交換油脂の一部又は全部に、ヨウ素価52〜70のパーム分別軟部油を70質量%以上含む油脂配合物をランダムエステル交換したランダムエステル交換油脂を使用することが好ましい。
上記ヨウ素価52〜70のパーム分別軟部油を70質量%以上含む油脂配合物をランダムエステル交換したランダムエステル交換油脂の油相中の含有量は、好ましくは15〜50質量%、より好ましくは20〜30質量%である。
上記ヨウ素価52〜70のパーム分別軟部油を70質量%以上含む油脂配合物をランダムエステル交換したランダムエステル交換油脂に必要に応じ加配するその他のランダムエステル交換油脂としては、融点が36℃以下であるランダムエステル交換油脂が好ましく、より好ましくは融点が33℃以下であるランダムエステル交換油脂を使用する。
上記その他のランダムエステル交換油脂の好ましい例としては、構成脂肪酸組成において炭素数14以下の飽和脂肪酸含量が30〜70質量%であり炭素数16以上の飽和脂肪酸含量が20〜60質量%である油脂配合物を、ランダムエステル交換してなるランダムエステル交換油脂が挙げられる。
上記(3)の組み合わせにおいて、パーム系油脂と、ランダムエステル交換油の配合量は、油相中のSMSで表されるトリグリセリド(1,3位がS、2位がMであるトリグリセリド。但し、S=炭素数16〜24の飽和脂肪酸、M=炭素数16〜24のモノ不飽和脂肪酸)含量が、油相基準で好ましくは15〜60質量%、より好ましくは20〜34質量%、更に好ましくは20〜30質量%となる量であり、且つ、MSMで表されるトリグリセリド(1,3位がM、2位がSであるトリグリセリド。但し、S=炭素数16〜24の飽和脂肪酸、M=炭素数16〜24のモノ不飽和脂肪酸)含量が、油相基準で好ましくは5質量%以下、より好ましくは3.5質量%以下となる量であることが好ましい。
第2の方法において、本発明の油脂組成物は、極度硬化油脂を油相基準で0.3〜9質量%、好ましくは0.3〜7質量%、更に好ましくは0.3〜5質量%、最も好ましくは0.3〜3質量%含有することが好ましい。
上記の極度硬化油脂としては、ナタネ極度硬化油、ハイエルシン酸ナタネ極度硬化油、大豆極度硬化油、パーム極度硬化油等を挙げることができ、これらの中から選ばれた1種又は2種以上を用いることができる。本発明ではハイエルシン酸ナタネ極度硬化油、パーム極度硬化油、大豆極度硬化油の中から選ばれた1種又は2種以上を用いるのが好ましい。
第2の方法において、本発明の油脂組成物は、必要に応じ、本発明の効果を妨げない範囲において、上記の(1)〜(3)にそれぞれに記載の油脂、及び、上記極度硬化油脂以外の「その他の油脂」を含有させることができる。
上記の「その他の油脂」としては、食用に適する油脂であればよく、その代表例としては、大豆油、菜種油、コーン油、綿実油、オリーブ油、落花生油、米油、べに花油、ひまわり油、ハイオレイックべに花油、ハイオレイックひまわり油、各種食用油脂の分別軟部油等の常温で液体の油脂や、乳脂等が挙げられるが特に限定されない。
第2の方法において、本発明の油脂組成物は、油相基準で「その他の油脂」を好ましくは30質量%以下含有させることができる。尚、上記(2)及び(3)の組み合わせの場合は、「その他の油脂」の含有量を、好ましくは20質量%以下、更に好ましくは10質量%以下とすることが好ましく、特に液状油については生地のコシが悪化しやすいため使用しないことが好ましい。
本発明の油脂組成物は、油脂結晶が粗大化するような不安定な油脂である方が好ましいため、トランス酸を実質的に含有しないことが好ましい。トランス酸を含有すると油脂組成物は融点が低い場合であっても硬い物性になり、また、固化速度が速く、更には油脂結晶が微細化してしまう特徴があるためである。ここでいう「トランス酸を実質的に含有しない」とは、トランス酸含量が、本発明の油脂組成物に含まれている油脂の全構成脂肪酸中、好ましくは10質量%未満、更に好ましくは5質量%未満、最も好ましくは2質量%未満であることを意味する。
本発明の油脂組成物において、油相の含有量は、好ましくは40〜100質量%、更に好ましくは60〜100質量%、最も好ましくは80〜100質量%である。本発明の油脂組成物において、油相の含有量が、40質量%よりも少ないと本発明の効果が得られにくい。
尚、上記油相とは、油脂組成物の油分として測定される部分であり、ジエチルエーテルで抽出される部分である。
本発明の油脂組成物は、油脂の結晶性に影響を与え、本発明の効果が減じられるため、上記結晶化調整剤以外の乳化剤を含有しないことが好ましい。
上記乳化剤としては、グリセリン脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、HLB6以下のグリセリン有機酸脂肪酸エステル、HLB6以下のポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステル、ステアロイル乳酸カルシウム、ステアロイル乳酸ナトリウム、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、レシチン、サポニン類等が挙げられる。
本発明の油脂組成物は、必要に応じ、本発明の効果を妨げない範囲において、「その他の成分」を含有することができる。「その他の成分」としては、水、乳製品、糖類、甘味料、増粘安定剤、酵素、食塩、塩化カリウム、着色料、酸味料、調味料、酸化防止剤、着香料、アルコール、酒、各種リキュール、アミノ酸、pH調整剤、食品保存料、日持ち向上剤、果実、果汁、ナッツペースト、香辛料、カカオマス、ココアパウダー、コーヒー、紅茶、緑茶、穀類、豆類、卵類、野菜類、肉類、魚介類等の食品素材や食品添加物等をあげることができる。
本発明の油脂組成物において、上記の「その他の成分」の含有量は合計で、好ましくは60質量%以下、更に好ましくは50質量%以下、最も好ましくは40質量%以下である。
本発明の油脂組成物の好ましい水分含有量は、本発明の油脂組成物中、好ましくは60質量%以下、更に好ましくは40質量%以下、最も好ましくは20質量%以下である。
本発明の油脂組成物は、例えば、ショートニング・マーガリン・バター等の可塑性油脂組成物や、流動ショートニング等の流動状油脂組成物、また、粉末油脂等の何れの形態であってもよく、油脂組成物が乳化物である場合、その乳化形態は、油中水型、水中油型、及び二重乳化型の何れでも構わないが、生地への分散性が良好でペストリー生地を安定して製造可能な点で、可塑性油脂組成物であることが好ましい。
次に、本発明の油脂組成物の好ましい製造方法について述べる。
本発明の油脂組成物は、一般的な油脂組成物の製造方法と同様にして得ることができる。即ち、上記油相を溶解し、冷却し、結晶化させることにより製造することができる。
詳しくは、先ず油相を融点以上、好ましくは50〜70℃に加熱して溶解する。次に、油相に、必要により水相を混合乳化する。そして、次に殺菌処理するのが望ましい。殺菌処理の方法は、タンクでのバッチ式でも、プレート型熱交換機や掻き取り式熱交換機を用いた連続式でも構わない。続いて、冷却し、結晶化する。冷却条件は好ましくは−0.5℃/分以上、更に好ましくは−5℃/分以上である。冷却に用いる機器としては、密閉型連続式チューブ冷却機、例えば、ボテーター、コンビネーター、パーフェクター等の油脂組成物製造機やプレート型熱交換機等が挙げられ、また、開放型のダイアクーラーとコンプレクターの組み合わせ等も挙げられる。
また、本発明の油脂組成物を製造する際の何れかの製造工程で、窒素、空気等を含気させても、させなくても構わない。
このような本発明のペストリー練り込み用油脂組成物は、菓子パイ生地、中華パイ生地、タルト生地、デニッシュ生地、イーストパイ生地、クロワッサン生地、デニッシュドーナツ生地、デニッシュブレッド生地、フライドパイ生地、シナモンロール生地等のペストリー生地に用いることができ、得られたペストリー生地はもちろん冷凍保存することも可能であり、冷凍解凍後においても生地の縮みの少ない良好な物性を示す。
また、本発明のペストリー練り込み用油脂組成物は、従来のペストリー練り込み用油脂組成物と同様にして用いられ、その使用量はペストリーの種類によっても異なるが、ペストリー生地中、通常2〜25重量%、好ましくは4〜20重量%である。
本発明のペストリー生地がロールイン油脂を使用した多層生地の場合、ロールイン油脂としては、従来のロールイン油脂を問題なく使用することができ、ロールイン油脂の形状は、シート状、ブロック状、円柱状、あるいはスプレッド状のいずれの形状でも可能である。各々の形状についての好ましいサイズは、シート状:縦50〜1000mm、横:50〜1000mm、厚さ:1〜50mm、ブロック状:縦50〜1000mm、横50〜1000mm、厚さ50〜500mm、円柱状:直径1〜25mm、長さ5〜100mmである。スプレッド状の場合、常温で硬かったり軟らかかったりして、スプレッド不能なものについても、スプレッド可能な温度に調温することにより、使用可能となる。
また、ペストリー生地がロールイン油脂を使用した多層生地の場合、本発明のペストリー練り込み用油脂組成物を練り込んだ生地に対し、さらに、60℃で融解した後、25℃で100分保持後のSFC(固体脂含量)が、25℃における基準SFCの80%以下である油相を含有するロールイン油脂をロールインすることにより、さらに、生地伸展性、リタード時の生地安定性等の生地作業性が良好で、且つ、浮きや食感もさらに良好な結果が得られる。
また、ペストリー生地がロールイン油脂を使用した多層生地の場合、本発明のペストリー練り込み用油脂組成物を練り込んだ生地100重量部に対する、ロールイン油脂の配合量は、多層生地の種類によっても異なるが、好ましくは5重量部〜150重量部、さらに好ましくは、10重量部〜100重量部、最も好ましくは、10重量部〜80重量部である。5重量部未満であると、層状を有する多層状ペストリー製品が得られず、150重量部を超えると、ロールイン時に油脂が生地からはみ出したり、油性感が高く良好な食感が得られない可能性がある。
また、ペストリー生地がロールイン油脂を使用した多層生地の場合、層数は、目的とする製品により異なるものであり、特に限定されるものではないが、好ましくは3〜512層、より好ましくは16〜256層である。
最後に、本発明のペストリー製品について説明する。
本発明のペストリー製品は、上記ベーカリー生地を使用したものであり、具体的には、上記ベーカリー生地を適宜、成形し、必要に応じホイロ、リタード、レストをとった後、加熱することによって得られる。
上記成形においては、どのような形状に成形してもよく、型詰めを行っても構わない。これらの成形は、手作業で行っても、連続ラインを用いて全自動で行っても構わない。
上記加熱としては、例えば、焼成、フライ、蒸し、蒸し焼きが挙げられ、これらの中から選ばれた1種又は2種以上の処理を行うことができる。
最後に、本発明のペストリー製品の改良方法について述べる。
本発明のペストリー製品の改良方法は、ペストリー製品の製造の際に、60℃で融解した後、25℃で100分保持後のSFCが、25℃における基準SFCの80%以下である油相を含有する油脂組成物、即ち、本発明のペストリー練り込み用油脂組成物を使用することにより、生地圧延時の伸展性などの作業性を改善し、ソフトで歯切れが良くしとり感のあるペストリー製品とするものである。
その際の、上記油脂組成物の使用量、使用方法については上述のとおりである。
本発明の内容を以下の製造例、実施例及び比較例を用いて具体的に説明するが、本発明はこれらの製造例、実施例及び比較例に何ら限定されるものではない。尚、特に説明しない限り、「%」及び「部」は質量基準である。
製造例1及び2は、本発明の油脂組成物の原料として使用するエステル交換油脂の製造例であり、実施例1〜3並びに比較例1及び2は、本発明及び比較用のペストリー練り込み用油脂組成物、該油脂組成物を用いたペストリー製品の製造例並びに評価例である。尚、実施例1〜3のペストリー製品練り込み用油脂組成物は、上記第2の方法において、それぞれ上記(1)、(2)及び(3)の油脂の組み合わせを採用したものである。
<エステル交換油脂の製造>
〔製造例1〕
炭素数14(以下、「C14」と表す)以下の飽和脂肪酸含量が68%、炭素数16(以下、「C16」と表す)以上の飽和脂肪酸含量が11%であるパーム核油75%に、C14以下の飽和脂肪酸含量が0%、C16以上の飽和脂肪酸含量が99%であるパーム極度硬化油25%を配合し、C14以下の飽和脂肪酸含量が51%、C16以上の飽和脂肪酸含量が33%である油脂配合物を得た。この油脂配合物100部に対し、触媒として0.1部のナトリウムメチラートを添加し、80℃で30分間ランダムエステル交換反応を行い、常法により精製して、融点が32℃であるエステル交換油脂Aを得た。
〔製造例2〕
ヨウ素価60のパーム軟部油100%からなる油脂配合物100部に対し、触媒として0.1部のナトリウムメチラートを添加し、80℃で30分間ランダムエステル交換反応を行い、常法により精製して、融点が34℃であるエステル交換油脂Bを得た。
<油脂組成物の製造>
〔実施例1〕
ヨウ素価51のパーム油60%、ヤシ油10.3%、ナタネ液状油29%、及びハイエルシンナタネ極度硬化油0.7%からなる油相を、溶解、混合及び急冷可塑化して、トランス酸の含有量は2%未満であり、乳化剤を含有しない本発明のペストリー練り込み用油脂組成物1を得た。
得られたペストリー練り込み用油脂組成物1において、油相中のSMSで表されるトリグリセリド(1,3位がS、2位がMであるトリグリセリド。但し、S=炭素数16〜24の飽和脂肪酸、M=炭素数16〜24のモノ不飽和脂肪酸)(以後SMSという)の含有量(油相基準)は15.0%、構成脂肪酸組成におけるラウリン酸の含有量は5.3%、トランス酸の含有量は1.2%、該SMSの含有量を1としたときの該ラウリン酸の含有量(油相基準)は0.35であった。
また得られたペストリー練り込み用油脂組成物1の油相を60℃で融解した後、0℃で30分、25℃で30分保持後のSFC(25℃における基準SFC)は10%であるのに対し、60℃で融解した後、25℃で100分保持後のSFCは7.4%であり、25℃における基準SFCの74%であった。
〔実施例2〕
ヨウ素価51のパーム油43%、豚脂55%、及びハイエルシンナタネ極度硬化油2%からなる油相を、溶解、混合及び急冷可塑化して、トランス酸の含有量が1%未満であり、乳化剤を含有しない本発明のペストリー練り込み用油脂組成物2を得た。
得られたペストリー練り込み用油脂組成物2において、SMSの含有量(油相基準)は13%、MSMで表されるトリグリセリド(1,3位がM、2位がSであるトリグリセリド。但し、S=炭素数16〜24の飽和脂肪酸、M=炭素数16〜24のモノ不飽和脂肪酸)(以後MSMという)の含有量は13%であり、構成脂肪酸組成におけるトランス酸の含有量は1.5%であった。
また得られたペストリー練り込み用油脂組成物2の油相を60℃で融解した後、0℃で30分、25℃で30分保持後のSFC(25℃における基準SFC)は14.5%であるのに対し、60℃で融解した後、25℃で100分保持後のSFCは9.5%であり、25℃における基準SFCの66%であった。
〔実施例3〕
ヨウ素価51のパーム油35%、ヨウ素価35のパーム中融点部20%、エステル交換油脂A18%、エステル交換油脂B25%、及び大豆極度硬化油2%からなる油相を、溶解、混合、急冷可塑化して、トランス脂肪酸含量は1%未満である、乳化剤を含有しない本発明のペストリー練り込み用油脂組成物3を得た。
得られたペストリー練り込み用油脂組成物3において、SMSの含有量(油相基準)は24%、MSMで表されるトリグリセリドの含有量は2.9%であり、構成脂肪酸組成におけるトランス酸の含有量は0.8%であった。
得られたペストリー練り込み用油脂組成物3の油相を60℃で融解した後、0℃で30分、25℃で30分保持後のSFC(25℃における基準SFC)は27.8%であるのに対し、60℃で融解した後、25℃で100分保持後のSFCは19.5%であり、25℃における基準SFCの70%であった。
〔比較例1〕
パームステアリン15質量%、及びエステル交換油脂A85質量%からなる油相を、溶解、混合、急冷可塑化して、トランス脂肪酸含量は1%未満である、乳化剤を含有しない比較例のペストリー練り込み用油脂組成物4を得た。
得られたペストリー練り込み用油脂組成物4の油相を60℃で融解した後、0℃で30分、25℃で30分保持後のSFC(25℃における基準SFC)は41.5%であるのに対し、60℃で融解した後、25℃で100分保持後のSFCは35.7%であり、25℃における基準SFCの86%であった。
〔比較例2〕
パームステアリン15質量%、及びエステル交換油脂B85質量%からなる油相を、溶解、混合、急冷可塑化して、トランス脂肪酸含量は1%未満である、乳化剤を含有しない比較例のペストリー練り込み用油脂組成物5を得た。
得られたペストリー練り込み用油脂組成物5の油相を60℃で融解した後、0℃で30分、25℃で30分保持後のSFC(25℃における基準SFC)は17.4%であるのに対し、60℃で融解した後、25℃で100分保持後のSFCは14.8%であり、25℃における基準SFCの85%であった。
次いで上記本発明のペストリー練り込み用油脂組成物、または、比較例のペストリー練り込み用油脂組成物と、下記のロールイン油脂A〜Cを用いてデニッシュ、パイ、練パイ、シナモンロールをそれぞれ製造し、その作業性の比較、および、得られたペストリー製品の比較を行った。
(ロールイン用油脂組成物A)
ヨウ素価51のパーム油43%、豚脂55%、及びハイエルシンナタネ極度硬化油2%からなる油相80.4重量部を溶解させ、乳化剤としてステアリン酸モノグリセリド0.5重量部とレシチン0.1重量部を混合溶解した油相81重量%と水16重量部、食塩1重量部、脱脂粉乳2重量部とを常法により、油中水型の乳化物とし、急冷可塑化工程(冷却速度−20℃/分以上)にかけ、トランス酸の含有量が1%未満であり、乳化剤を含有しないマーガリンタイプのロールイン用油脂組成物Aを得た。
また得られたロールイン用油脂組成物Aの油相を60℃で融解した後、0℃で30分、25℃で30分保持後のSFC(25℃における基準SFC)は14.5%であるのに対し、60℃で融解した後、25℃で100分保持後のSFCは9.5%であり、25℃における基準SFCの66%であった。
(ロールイン用油脂組成物B)
パームステアリン15質量%、及びエステル交換油脂B85質量%からなる混合油脂80.4質量部に乳化剤としてステアリン酸モノグリセリド0.5重量部とレシチン0.1重量部を添加し、70℃で溶解混合した油相81重量部と、水16重量部、食塩1重量部、脱脂粉乳2重量部とを常法により、油中水型の乳化物とし、急冷可塑化工程(−20℃/分以上)にかけ、マーガリンタイプのロールイン用油脂組成物Bを得た。ロールイン用油脂組成物Bの形状は縦210mm、横285mm、厚さ9mmのシート状とした。
また得られたロールイン用油脂組成物Bの油相を60℃で融解した後、0℃で30分、25℃で30分保持後のSFC(25℃における基準SFC)は41.5%であるのに対し、60℃で融解した後、25℃で100分保持後のSFCは35.7%であり、25℃における基準SFCの86%であった。
〔実施例4〕
実施例1で得られたペストリー練り込み用油脂組成物1、およびロールイン用油脂組成物Aを用い、下記の配合と製法にて、デニッシュを得た。
〔実施例5〕
実施例1で得られたペストリー練り込み用油脂組成物1、およびロールイン用油脂組成物Bを用い、下記の配合と製法にて、デニッシュを得た。
〔実施例6〕
実施例2で得られたペストリー練り込み用油脂組成物2、およびロールイン用油脂組成物Aを用い、下記の配合と製法にて、デニッシュを得た。
〔実施例7〕
実施例3で得られたペストリー練り込み用油脂組成物3、およびロールイン用油脂組成物Aを用い、下記の配合と製法にて、デニッシュを得た。
〔比較例3〕
比較例1で得られたペストリー練り込み用油脂組成物4、およびロールイン用油脂組成物Aを用い、下記の配合と製法にて、デニッシュを得た。
〔比較例4〕
比較例1で得られたペストリー練り込み用油脂組成物4、およびロールイン用油脂組成物Bを用い、下記の配合と製法にて、デニッシュを得た。
〔比較例5〕
比較例2で得られたペストリー練り込み用油脂組成物5、およびロールイン用油脂組成物Aを用い、下記の配合と製法にて、デニッシュを得た。
<配合・製法>
ミキサーボウルに水53質量部、全卵(正味)5質量部、イースト4質量部、上白糖15質量部、食塩1.2質量部、脱脂粉乳2質量部、及び、強力粉100質量部を投入し、ミキサーボウルをたて型ミキサーにセットし、低速3分及び中速4分ミキシング後、ペストリー練り込み用油脂組成物7質量部を添加し、さらに低速2分及び中速4分ミキシングした生地(捏ね上げ温度=23℃)を、フロアタイム30分とった後2℃の冷蔵庫内で一晩リタードした。この生地にロールイン用油脂組成物40質量部(対生地21質量部)を載せ、常法によりロールインし、36層(4×3×3)に折りたたみ、厚さ30mmのペストリー生地を得た。この生地を2℃の冷蔵庫内で30分レストを取った後、厚さ5mmに圧延し100mm×100mmに生地を切り出し(生地重量約70g)、展板に載せ、34℃、相対湿度75%、60分のホイロを取った後、190℃の固定オーブンで14分焼成した。
なお、作業性、及び食感は、下記評価基準で評価し、結果を表1に記載した。
<評価方法及び評価基準>
・作業性(生地の伸展性と縮み)
◎:伸展性良好で縮みもなく、非常に良好、 ○:伸展性は良好だが、若干の縮みがある。 △:伸展性やや悪く縮みがある、×:伸展性悪く、縮みも大きい
・食感(翌日):焼成したペストリーをパネラー10人にてソフト性、歯切れ感、及び、しとり感をそれぞれ良好な順に5点、4点、3点、2点、1点の順に5段階評価をおこない、その平均値を、食感評価とした。
◎:4.0点以上、○:3.0点〜3.9点、△:2.0点〜2.9点、×:1.0点〜1.9点
Figure 2019076072
これらの結果から明らかなように、60℃で融解した後、25℃で100分保持後のSFC(固体脂含量)が、25℃における基準SFCの80%を超える油相を含有する、比較例1及び2のペストリー練り込み用油脂組成物を用いて比較例3〜5のペストリー製品を製造すると、ペストリー生地製造時の作業性、得られるペストリー製品のソフト性、歯切れ、しとり感の全てを良好なものとすることができなかった。
これに対し、実施例1〜3で得られた本発明のペストリー練り込み用油脂組成物を用いて実施例4〜7のペストリー製品を製造すると、ペストリー生地製造時の作業性が良く、且つソフトで歯切れが良くしとり感のあるペストリー製品が得られた。

Claims (3)

  1. 60℃で融解した後、25℃で100分保持後のSFC(固体脂含量)が、25℃における基準SFCの80%以下である油相を含有することを特徴とするペストリー練り込み用油脂組成物。
  2. 請求項1に記載のペストリー練り込み用油脂組成物を用いたペストリー製品。
  3. 60℃で融解した後、25℃で100分保持後のSFC(固体脂含量)が、25℃における基準SFCの80%以下である油相を含有する油脂組成物を練り込み油脂として用いることを特徴とするペストリー製品の改良方法。
JP2017207933A 2017-10-27 2017-10-27 ペストリー練り込み用油脂組成物及びこれを用いたペストリー製品並びにペストリー製品の改良方法 Pending JP2019076072A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017207933A JP2019076072A (ja) 2017-10-27 2017-10-27 ペストリー練り込み用油脂組成物及びこれを用いたペストリー製品並びにペストリー製品の改良方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017207933A JP2019076072A (ja) 2017-10-27 2017-10-27 ペストリー練り込み用油脂組成物及びこれを用いたペストリー製品並びにペストリー製品の改良方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019076072A true JP2019076072A (ja) 2019-05-23

Family

ID=66626096

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017207933A Pending JP2019076072A (ja) 2017-10-27 2017-10-27 ペストリー練り込み用油脂組成物及びこれを用いたペストリー製品並びにペストリー製品の改良方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2019076072A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021166704A1 (ja) * 2020-02-20 2021-08-26 株式会社J-オイルミルズ 層状膨化食品用形状改質剤

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021166704A1 (ja) * 2020-02-20 2021-08-26 株式会社J-オイルミルズ 層状膨化食品用形状改質剤
JPWO2021166704A1 (ja) * 2020-02-20 2021-08-26
JP7660553B2 (ja) 2020-02-20 2025-04-11 株式会社J-オイルミルズ 層状膨化食品用形状改質剤

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN102056493B (zh) 可塑性油脂组合物
US8053015B2 (en) Hard fat
JP6579261B2 (ja) 可塑性油脂及びこれを用いたロールイン用油脂組成物
JP6467799B2 (ja) ロールイン用乳化油脂組成物
JP5858975B2 (ja) 層状穀粉膨化食品生地及び層状穀粉膨化食品
JP5447599B2 (ja) ロールイン用油中水型乳化組成物
JP6371035B2 (ja) バラエティブレッド用油脂組成物
JP6518427B2 (ja) 製菓製パン用油脂組成物およびその製造方法
TWI432143B (zh) 層狀小麥粉膨脹食品用可塑性油中水型乳化物
JP6869613B2 (ja) 折り込み用油脂組成物
JP6736428B2 (ja) 油脂組成物
JP4841136B2 (ja) 可塑性油脂組成物
JP2020080862A (ja) 折り込み用油脂組成物
JP7019242B2 (ja) イーストパイ
JP2002253117A (ja) ロールイン用油脂組成物
JP2005320445A (ja) パームステアリン含有可塑性油脂組成物
JP7061832B2 (ja) 可塑性油脂組成物及び該可塑性油脂組成物を使用してなる練りパイ生地
JP6555451B1 (ja) ロールイン用油脂組成物
JP6879001B2 (ja) ロールイン油中水型乳化組成物
JP4877775B2 (ja) 可塑性油脂組成物の製造方法
JP6820693B2 (ja) 油脂組成物
JP2019076072A (ja) ペストリー練り込み用油脂組成物及びこれを用いたペストリー製品並びにペストリー製品の改良方法
JP7109195B2 (ja) 油脂組成物
JP2018174851A (ja) 冷凍喫食ベーカリー製品用油脂組成物及び冷凍喫食用ベーカリー製品
JP2022138418A (ja) 折り込み用可塑性油脂組成物