[go: up one dir, main page]

JPH0816161B2 - ワックス分散法 - Google Patents

ワックス分散法

Info

Publication number
JPH0816161B2
JPH0816161B2 JP4004748A JP474892A JPH0816161B2 JP H0816161 B2 JPH0816161 B2 JP H0816161B2 JP 4004748 A JP4004748 A JP 4004748A JP 474892 A JP474892 A JP 474892A JP H0816161 B2 JPH0816161 B2 JP H0816161B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wax
heating
zone
mixture
polymerizable monomer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP4004748A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05186603A (ja
Inventor
光雄 串野
律男 北田
悦邦 森
忠弘 米田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Shokubai Co Ltd
Original Assignee
Nippon Shokubai Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Shokubai Co Ltd filed Critical Nippon Shokubai Co Ltd
Priority to JP4004748A priority Critical patent/JPH0816161B2/ja
Publication of JPH05186603A publication Critical patent/JPH05186603A/ja
Publication of JPH0816161B2 publication Critical patent/JPH0816161B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)
  • Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)
  • Mixers With Rotating Receptacles And Mixers With Vibration Mechanisms (AREA)
  • Feeding, Discharge, Calcimining, Fusing, And Gas-Generation Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はワックス分散法に関する
ものである。詳しく述べると、有機溶媒および/または
重合性単量体中にワックスを均一に分散してなるワック
ス分散体を得る方法に関するものである。このワックス
分散体を塊状重合、懸濁重合などの方法により重合して
得られるワックス含有重合体は、例えば、静電荷像現像
トナーや感熱記録材料を製造するのに好適に用いられる
ものである。また有機溶媒にワックスを分散してなるワ
ックス分散体は、ツヤ消し、耐傷性向上およびブロッキ
ング防止などの面から塗料添加剤として、さらに耐磨耗
性向上、ブロッキング防止およびタッキング防止などの
面からインキ用添加剤として用いられるものである。
【0002】
【従来の技術】電子写真法において、受像シート上に形
成されたトナー画像を、シート上に永久定着する方法と
しては加熱ローラー定着法が広く普及している。この方
法は、加熱ローラー表面と、被定着シートの画像面が圧
接触するので、トナー画像を被定着シートに熱溶着する
際の熱効率が優れ、迅速定着が行なえるので、電子写真
複写機には極めて好適である。しかしながら、該方法
は、上記のごとき利点があるといえ、オフセット現象の
発生という重大な問題がある。これは、定着時に像を形
成するトナーの一部が熱ローラー表面に付着し、これが
つぎの転写紙に転移して画像を汚すという現象である。
【0003】オフセット現象を防止する対策としては、
ローラーの材質を選択する以外に、熱ローラーへ離型剤
としてのシリコーンオイル等を塗布したり、あるいは低
軟化点ワックスを離型剤としてトナー中に含有させた
り、溶融トナー間の凝集力を向上させるために分子量分
布を広げるなどの対策が行なわれている。
【0004】ワックス成分を含有するトナーの製法とし
ては、従来から、定着樹脂媒質中に着色剤、荷電制御
剤、その他のトナー成分とともにワックスを添加して溶
融混練し、得られる塊状体を微粉砕する方法が用いられ
ているが、該方法においては、定着樹脂とワックスとの
相溶性が悪いために、個々のトナー粒子におけるワック
スの配合割合が異なる、トナー粒子中のワックスの粒径
が大きくなる、トナー粒子表面にワックスが遊離して存
在するようになるというように、ワックスが均一に分散
したトナーを与えることが極めて困難であり、トナーの
定着性および耐ブロッキング性に悪影響を与えることと
なる。
【0005】そこで、上記問題点を解決するために、特
開昭60−230,665号および特開昭60−23
8,845号公報には、ワックスを重合性単量体に配合
し、該重合性単量体を重合することによりトナーを得
る、いわゆる重合法によるトナーの製造方法が提案され
ている。しかしながら、この場合にも、重合性単量体中
のワックス成分は凝集した状態にあり、生成した各トナ
ー中のワックス成分量にばらつきを生じたり、あるいは
トナー中心部にワックスが凝集したりしてトナー個々の
帯電特性、定着性、流動性および耐ブロッキング性を満
足し得るトナーは得られていない。
【0006】そこで、特開昭62−295,073号公
報においては、いったんワックスを重合性組成物中で加
熱溶解したのち析出させることにより重合性組成物中で
ワックスを微粒子状に析出させ、その後に懸濁造粒して
油滴粒子を得て重合することが提案されている。
【0007】またワックスを印刷インキ用添加剤または
塗料添加剤として使用する場合、通常ワックスを有機溶
剤中へ分散させ、ワックス分散体として用いている。こ
のようなワックス分散体の製造方法としては、粗粒子の
ワックスを鋼球を詰めたボールミルを用いて常温の有機
溶剤中でボールの衝撃により微粒子化していく機械的粉
砕法と、前記トナーの製造方法におけると同様にいった
んワックスを有機溶剤中で加熱溶解したのち攪拌しなが
ら冷却してワックスを微粒子状に析出させる溶融冷却法
が知られている。この溶融冷却法としては、攪拌下に徐
冷していく溶融徐冷法と、強攪拌下に室温(約23℃程
度)の有機溶剤を添加して急冷する溶融急冷法とが知ら
れているが、いずれもバッチ方式により行なわれてい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たような機械的粉砕法によっては、効率よくワックス微
粒子を形成することができず生産性、エネルギー面から
問題があり、また得られる微粒子の粒径も比較的大きな
ものに限られており、その粒径分布もかなり広いものと
なってしまうものであった。さらに鋼球等によるワック
ス分散体の汚染という問題も生じてしまう。
【0009】一方、溶融冷却法は、加熱釜内において大
量の有機溶剤および/または重合性単量体を長持間加熱
するため引火、爆発の危険性が高い。さらに重合性単量
体を長持間にわたり加熱することは熱重合によるポリマ
ーの生成の可能性が高いことから望ましくない。また粒
径0.5〜30μm程度のワックス微粒子を得るには溶
融急冷法を行なう必要があるが、攪拌釜内では常温の有
機溶剤および/または重合性単量体を添加して急冷した
際に、部分的温度むらおよび濃度むらが生じるためワッ
クス微粒子の粒径の均一性に欠けるものとなる。さらに
バッチ式は生産性に欠け、ユーティリティーロス等でコ
ストアップにつながり、またロットぶれ等による品質の
均一性の低下などの問題も生じるものであった。
【0010】従って本発明は、新規なワックスの分散法
を提供することを目的とするものである。本発明はま
た、有機溶媒および/または重合性単量体中にワックス
が均一な0.5〜30μm、好ましくは0.5〜10μ
m、より好ましくは0.5〜5μm程度の粒径をもって
分散してなるワックス分散体を得ることができる方法を
提供することを目的とするものである。本発明はさら
に、引火、爆発等の危険性が少なく、また生産性、エネ
ルギー効率が良好で装置的にも小さくかつ低コストであ
る連続プロセスとしてのワックス分散法を提供すること
を目的とするものである。
【0011】
【課題を解決しようとするための手段】上記諸目的は、
ワックスと有機溶剤および/または重合性単量体とを加
熱ゾーンに供給していったんワックスを加熱溶解し、次
いでこの加熱ゾーンから導出された加熱混合物を冷却ゾ
ーンへと供給し、該混合物を攪拌しながら冷却してワッ
クスを析出させ、この冷却ゾーンから有機溶剤および/
または重合性単量体中にワックスを分散させたワックス
分散体を取り出す連続プロセスによるワックス分散法で
あって、前記加熱ゾーンにおいて伝熱面積が加熱容量1
cc当り0.3cm2 以上である加熱装置を用いること
を特徴とするワックス分散法によって達成される。
【0012】上記諸目的はまた、ワックスと有機溶剤お
よび/または重合性単量体とを加熱ゾーンに供給してい
ったんワックスを加熱溶解し、次いでこの加熱ゾーンか
ら導出された加熱混合物を冷却ゾーンへと供給し、該混
合物を攪拌しながら冷却してワックスを析出させ、この
冷却ゾーンから有機溶剤および/または重合性単量体中
にワックスを分散させたワックス分散体を取り出す連続
プロセスによるワックス分散法であって、前記冷却ゾー
ンが高速剪断混合機、超音波ホモジナイザーおよび管内
混合器からなる群から選ばれたいずれかの攪拌装置を備
えてなり、前記加熱ゾーンから導出された加熱混合物
と、この加熱混合物とは別の流路により供給される冷却
液としての有機溶剤および/または重合性単量体とを前
記攪拌装置の攪拌領域近傍へと同時に供給することを特
徴とするワックス分散法によっても達成される。
【0013】上記諸目的はさらにワックスと有機溶剤お
よび/または重合性単量体とを加熱ゾーンに供給してい
ったんワックスを加熱溶解し、次いでこの加熱ゾーンか
ら導出された加熱混合物を冷却ゾーンへと供給し、該混
合物を攪拌しながら冷却してワックスを析出させ、この
冷却ゾーンから有機溶剤および/または重合性単量体中
にワックスを分散させたワックス分散体を取り出す連続
プロセスによるワックス分散法であって、前記加熱ゾー
ンにおいて伝熱面積が加熱容量1cc当り0.3cm2
以上である加熱装置を用い、また前記冷却ゾーンが高速
剪断混合機、超音波ホモジナイザーおよび管内混合器か
らなる群から選ばれたいずれかの攪拌装置を備えてな
り、前記加熱ゾーンから導出された加熱混合物と、この
加熱混合物とは別の流路により供給される冷却液として
の有機溶剤および/または重合性単量体とを前記攪拌装
置の攪拌領域近傍へと同時に供給することを特徴とする
ワックス分散法によっても達成される。
【0014】
【作用】このように本発明は、ワックスを有機溶剤およ
び/または重合性単量体とともにいったん加熱しワック
スを溶解した後、攪拌しながら冷却してワックスを析出
させワックス分散体を得る溶融析出法を連続化するもの
である。
【0015】まずワックスと有機溶剤および/または重
合性単量体とを加熱ゾーンに供給し、加熱ゾーンでワッ
クスを加熱溶解する。これに際し、ワックスと有機溶剤
および/または重合性単量体とは、それぞれ別個に供給
してもよいが、加熱溶解をより短時間に行なうためには
加熱ゾーンへの供給に先立って、該ワックスと該有機溶
剤および/または重合性単量体とは予め混合しておくこ
とが望ましい。
【0016】加熱工程においては、例えば伝熱式熱交換
器などのような従来用いられる加熱釜と比較して伝熱面
積が極めて大きくかつ一般に処理容積が小さい加熱装置
を用い短時間で効率よく該混合物を加熱するため、有機
溶剤および/または重合性単量体を大量に長持間加熱す
ることによる爆発の危険性やポリマーの生成の問題を低
減することができる。
【0017】さらに冷却工程においては、高速剪断混合
機、超音波ホモジナイザーおよび管内混合器からなる群
から選ばれたいずれかの攪拌装置を使用し、さらに加熱
ゾーンから導出された加熱混合物と、この加熱混合物と
は別の流路により供給される冷却液としての有機溶剤お
よび/または重合性単量体とを前記攪拌装置の攪拌領域
近傍へと同時に供給させるために、加熱混合物と冷却液
とが混合されると同時に高剪断力攪拌下におかれること
となり、さらに連続的な処理であるために定量的にかつ
比較的少量で混合強攪拌されることとなるため、冷却処
理における温度むらおよび濃度むらのない均一な混合状
態となるため析出してくるワックスが均一であり、得ら
れるワックス分散液におけるワックス微粒子の粒子径の
バラツキは少なく、また凝集粒子の発生もなくなるもの
である。
【0018】さらにまた本発明は、このように溶融析出
法を連続プロセスにおいて行なうことを可能とするもの
であるために、生産性の向上、使用される装置の容積お
よびコスト面からの低減、生産物の品質向上、エネルギ
ーロスの低下などの利点をもたらすものである。
【0019】以下、本発明を実施態様に基づきより詳細
に説明する。図1は本発明のワックス分散法の一実施態
様において用いられる装置構成を模式的に示すものであ
る。
【0020】本発明のワックス分散法は、ワックスを有
機溶剤および/または重合性単量体とともにいったん加
熱しワックスを溶解した後、攪拌しながら冷却してワッ
クスを析出させワックス分散体を得るプロセスを連続化
して行なうものである。本発明のワックス分散法の一実
施態様において用いられる装置は、図1に示すように、
有機溶剤および/または重合性単量体とワックスとを混
合する混合ゾーン1と、この混合ゾーン1より導出され
る有機溶剤および/または重合性単量体とワックスとの
混合物を加熱する加熱ゾーン2と、この加熱ゾーン2よ
り導出される加熱混合物を冷却する冷却ゾーン3とを有
しており、混合ゾーン1の液流出口と加熱ゾーン2の液
流入口とはパイプ等のライン6によって、また加熱ゾー
ン2の液流出口と冷却ゾーン3の液流入口とは同様にラ
イン7によってそれぞれ接続されている。また冷却ゾー
ン3の液流入口は、冷却液としての有機溶剤および/ま
たは重合性単量体を供給するライン8に接続されるが、
好ましくは冷却ゾーン3は、2つの液流入口を有してお
り、そのうちの1つが前記ライン7に、また別の流入口
がライン8に接続されている。さらに冷却ゾーン3の液
流出口は系外へと延びるライン9に接続されている。ま
た図1に示す装置においてライン6およびライン8の途
中にはそれぞれ送液ポンプ4、5が設けられており、ラ
イン7の途中にはライン7内を流れる流体の温度を測定
する温度計10が設置されている。
【0021】有機溶剤および/または重合性単量体とワ
ックスとの混合を行なう混合ゾーン1は、例えば各種攪
拌機を備えた底抜き型混合槽などによって構成され得
る。
【0022】有機溶剤および/または重合性単量体とワ
ックスとの混合液を加熱しワックスを溶解する加熱ゾー
ン2は、比較的少量の混合物を短時間で効率よく連続的
に加熱し、大量の有機溶剤および/または重合性単量体
を加熱することによる爆発の危険性および重合性単量体
を長持間加熱することによるポリマー生成の問題を防止
する上から、比較的少量の混合物を短時間で効率よく連
続的に加熱できるものであることが必要であり、伝熱面
積が加熱容量1cc当り0.3cm2 以上、より好まし
くは0.5cm2 以上であることが望まれる。具体的に
は例えば多管式熱交換器、コイル式熱交換器、二重管式
熱交換器、スパイラル式熱交換器、カスケード式熱交換
器等が、さらに熱交換効率およびワックスの溶解速度等
を向上させる目的で管内に邪魔板等を設けた構造を有す
るスターティックミキサー((株)ノリタケカンパニー
リミティッド製)、スケヤミキサー((株)桜製作所
製)、バイグロミキサー(冷化工業(株)製)等を単独
であるいは2種以上組合せて使用できる。もちろんこれ
らに例示されるものに限られることなく、伝熱面積が加
熱容量1cc当り0.3cm2 以上となる加熱装置であ
ればどのような形態のものであっても好適に使用され得
る。
【0023】一方、このような加熱ゾーン2で加熱溶解
されたワックスを含む加熱混合物を冷却してワックスを
微粒子として析出させる冷却ゾーン3は、加熱混合物を
高攪拌下に瞬時に冷却させることが肝要である。このた
め高速剪断混合機、超音波ホモジナイザーおよび管内混
合器からなる群から選ばれたいずれかの攪拌装置を用
い、さらに望ましくは、前記加熱ゾーン2から導出され
た加熱混合物と、この加熱混合物とは別の流路により供
給される冷却液としての有機溶剤および/または重合性
単量体とを前記攪拌装置の攪拌領域近傍へと同時に供給
し、加熱混合物と冷却液を瞬時に均一に混合する。混合
は、巨視的均一混合でかつ微視的均一混合が瞬時にでき
ることが理想的である。
【0024】冷却ゾーン3において用いられる高速剪断
混合機としては、ホモジナイザー・ポリトロン((株)
セントラル科学貿易)、ホモジナイザー・ヒストロン
((株)日音医理科器機製作所)、バイオミキサー
((株)日本精機製作所)、ターボ型攪拌機((株)小
平製作所)、ウルトラディスパー(浅田鉄鋼(株))、
エバラマイルザー(荏原製作所(株))、TKホモミク
サー、TKラボディスパー、TKパイプラインミクサ
ー、TKホモミックラインミル、TKホモジェッター、
TKユニミキサー、TKホモミックラインフロー、TK
アヂホモディスパー(以上、特殊機化工業(株))等が
ある。超音波ホモジナイザーとしては、超音波ホモジナ
イザー((株)日本精機製作所)等がある。管内混合器
としては、スターティックミキサー((株)ノリタケカ
ンパニーリミティッド)、スルザーミキサー(住友重機
械工業(株))、静止型管内混合器(東レ(株))、ス
ケヤミキサー((株)桜製作所)、バイブロミキサー
(冷化工業(株))、TK−ROSS LPDミキサー
(特殊機化工業(株))等がある。これらの攪拌装置は
主に単独で使用するが場合によっては2種類以上を組合
せ適宜使用してもよい。特に、超音波ホモジナイザーは
巨視的均一混合の可能な攪拌機との併用が望ましい。
【0025】上記したような本発明の望ましい態様にお
いては、加熱ゾーン2よりライン7を通じて送られてく
るワックスと有機溶剤および/または重合性単量体との
加熱混合液と、別のライン8を通じて送られてくる冷却
液としての有機溶剤および/または重合性単量体とを、
冷却ゾーン3の前記攪拌装置の攪拌領域近傍へと同時に
供給する必要があるため、上記したような市販品のう
ち、攪拌容器体を備えその液供給部が1つの液流入口し
か有しないものにおいては、これを直接使用することな
く、当該液供給部を改良し、2つの液流入口を有するも
のとすることが望まれる。
【0026】図2は、本発明のワックス分散法において
用いられる装置の加熱ゾーンおよび冷却ゾーンのより具
体的な構成の一例を示すものである。図2に示す構成例
においては、加熱ゾーン2は、加熱媒体として蒸気を使
用するスパイラル式熱交換器12によって構成されてお
り、混合ゾーン1(図示せず)よりワックスと重合性単
量体および/または有機溶剤との混合物を送液するライ
ン6はこの熱交換器12の被加熱流体導入口に接続さ
れ、またこの熱交換器12の被加熱流体導出口にはライ
ン7が接続されている。一方、冷却ゾーン3は、底部に
2つの液流入口を有し、側面上方に液流出口を有する混
合容器14内に高速剪断混合機13を配置することによ
って構成されており、熱交換器12から延長されるライ
ン7は混合容器14の底部の2つの液流入口のうちの1
つに接続され、一方、冷却液としての重合性単量体およ
び/または有機溶媒を送液するライン8は混合容器14
の底部にあるもう1つの液流入口へと接続されている。
従って、混合容器14の底部より混合容器14内へ導入
された加熱混合物および冷却液は、導入と同時に高速剪
断混合機13の攪拌領域下におかれることになる。
【0027】また図3は本発明のワックス分散法のさら
に別の実施態様において用いられる装置構成を模式的に
示すものである。図3に示す装置は、有機溶剤および/
または重合性単量体とワックスとを混合すると同時に加
熱する混合および加熱ゾーン21と、この混合および加
熱ゾーン21より導出される有機溶剤および/または重
合性単量体とワックスとの加熱混合物を冷却する冷却ゾ
ーン23とを有しており、混合および加熱ゾーン21の
液流出口と冷却ゾーン23の液流入口とはライン27に
よって接続されている。また冷却ゾーン23は、前記混
合および加熱ゾーン21からのライン27と接続される
液流入口とは別に、もう1つの液流入口を有しており、
この別の液流入口は冷却液としての有機溶剤および/ま
たは重合性単量体を供給するライン28に接続されてい
る。また図3に示す装置においてライン27およびライ
ン28の途中にはそれぞれ送液ポンプ24、25が設け
られている。
【0028】この図3における混合および加熱ゾーン1
は、例えば攪拌機、温度計、還流冷却管を備えた底抜き
型ジャケット付加熱釜などによって構成され得る。また
冷却ゾーン23は前記図1および図2に示される冷却ゾ
ーン3において用いられるものと同様の攪拌装置を備え
てなるものである。この図3に示す装置構成を用いる実
施態様においては、図1および図2に示す装置構成を用
いる実施態様の場合と比較して、重合性単量体および/
または有機溶剤とワックスとを加熱する際における加熱
効率が悪く処理時間が長くなるが、使用される有機溶剤
および/または重合性単量体がワックスの溶解に必要と
される温度までの加熱に対し、比較的安定なものである
場合は、このような構成の装置を用いても、均一な粒径
分布を有するワックス分散体が連続的に得られるもので
ある。
【0029】本発明で使用される重合性単量体として
は、特に限定はなく、例えば、スチレン、o−メチルス
チレン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレン、α
−メチルスチレン,p−メトキシスチレン,p−tert−
ブチルスチレン,p−フェニルスチレン,o−クロロス
チレン,m−クロロスチレン,p−クロルスチレン等の
スチレン系モノマー;アクリル酸、アクリル酸メチル、
アクリル酸エチル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸
イソブチル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸ステアリ
ル、アクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸、メ
タクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸
プロピル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸イソ
ブチル、メタクリル酸n−オクチル、メタクリル酸ドデ
シル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸
ステアリル等のアクリル酸あるいはメタクリル酸系モノ
マー;エチレン、プロピレン、ブチレン、塩化ビニル、
酢酸ビニル、アクリロニトリル、アクリルアミド、メタ
クリルアミド、N−ビニルピロリドンなどのα,β−エ
チレン性不飽和単量体等が用いられ、これらは単独であ
るいは2種以上組合せて用いられ得る。
【0030】また有機溶剤としても特に限定はなく、以
下に述べられるワックスの種類等に応じてトルエン、ベ
ンゼン、キシレン、エタノール、メチルエチルケトン、
エチルベンゼン、イソプロピルベンゼン、ジエチルベン
ゼン、トリエチルベンゼン、ジイソプロピルベンゼン、
アセトン、メチルプロピルケトン、メチルイソブチルケ
トン、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸n−プロピル、酢
酸イソプロピル、酢酸n−ブチル、酢酸イソブチル、シ
クロヘキサン等の有機溶剤が単独であるいは2種以上組
合せて用いられ得る。
【0031】本発明のワックス分散法において使用され
るワックスとしては、ポリオレフィンワックスおよび非
ポリオレフィンワックスがあり、ポリオレフィンワック
スでは、例えば低分子量ポリプロピレン、低分子量ポリ
エチレン等があり、該低分子量ポリオレフィンの分子量
は、1000〜20000、特に2000〜10000
が好ましい。ポリオレフィンワックスとしては、例え
ば、ビスコール330P、ビスコール550P、ビスコ
ール660P、ビスコールTS200(以上、三洋化成
工業(株)製、ポリプロピレン)、ハイワックス110
0P、ハイワックスイ800P、ハイワックス400
P、ハイワックス200P、ハイワックス100P、ハ
イワックス4400G、ハイワックス720P、ハイワ
ックス410P、ハイワックス420P、ハイワックス
320P、ハイワックス210P、ハイワックス220
P、ハイワックス110P、ハイワックス405MP、
ハイワックス320MP、ハイワックス310MP、ハ
イワックス210MP、ハイワックス8051E、ハイ
ワックス4051E、ハイワックス4052E、ハイワ
ックス4202E、ハイワックス1105E、ハイワッ
クス2203A(以上、三井石油化学(株)製、ポリエ
チレン)、サンワックス131P、サンワックス151
P、サンワックス161P、サンワックス165P、サ
ンワックス171P、サンワックスLEL250P、サ
ンワックスLEL400P、サンワックスLEL80
0、サンワックスE300、サンワックスE250P
(以上、三洋化成工業(株)製、ポリエチレン)、ポリ
ワックス400、ポリワックス500、ポリワックスO
H465、ポリワックス1040(以上、東洋ベトロラ
イト(株)製、ポリエチレン)などがあり、非ポリオレ
フィンワックスとしては、例えばセレシン、パラフィン
ワックス150、パラフィンワックス155、パラフィ
ンワックス140、パラフィンワックス135、パラフ
ィンワックス130、パラフィンワックス125、パラ
フィンワックス120、パラフィンワックス120、パ
ラフィンワックス115、パラフィンワックスSP−0
145、パラフィンワックスSP−1035、パラフィ
ンワックスSP−1030、パラフィンワックスSP−
3040、パラフィンワックスSP−3035、パラフ
ィンワックスSP−3050(以上、日本精ロウ(株)
製)、日石1号キャンドルワックス、日石2号キャンド
ルワックス、145°パラフィン、140°パラフィ
ン、135°パラフィン、130°パラフィン、125
°パラフィン、パラフィンワックス(M)、125°ス
ペシャルパラフィン(以上、日本石油(株)製等のパラ
フィンワックス、ペトロライトWB−5、ペトロライト
WB−16、ペトロライトWB−17(以上、パレコ社
製)、NPS−6115、NPS−9210(以上、日
本製ロウ(株)製)等の酸化パラフィンワックス、トリ
ステアン、ヘキストワックスF、ヘキストワックスE、
ヘキストワックスKFO、ヘキストワックスKP、ヘキ
ストワックスKSS(以上、ヘキストA.G.社製)等
の脂肪酸エステルワックス、ヘキストワックスOP、ヘ
キストワックスX55、ヘキストワックスO、ヘキスト
ワックスOM、ヘキストワックスFL(以上、ヘキスト
A.G.社製)等の部分ケン化脂肪酸エステルワック
ス、ヘキストワックスC(ヘキストA.G.社製)、脂
肪酸アマイドS、脂肪酸アマイドT、脂肪酸アマイド
P、脂肪酸アマイドC、脂肪酸アマイドO、脂肪酸アマ
イドo−3、カオーワックスE8(以上、花王石鹸
(株)製)、アーマイドC、アーマイドO、アーマイド
HT、アーマイド18、アーモワックス、アーモワック
スEBS(以上、ライオンアクゾ(株)製)等の脂肪酸
アミドワックス、日石マイクロワックス155、日石マ
イクロワックス180(以上、日本石油(株)製)、H
i−Mic−2095、Hi−Mic−1080、Hi
−Mic−1070、Hi−Mic−2065、Hi−
Mic−1045、Hi−Mic−2045(以上、日
本精ロウ(株)製)等のマイクロクリスヨリンワック
ス、その他、ポリアミド、混合品としてライスワックス
NO1、ライスワックスL−301−J、ライスワック
スF−1、ライスワックスM−200、カハナバワック
ス、みつロウ、不ロウ、K−1、POPKO−201、
POPKO−202、POPKO−203(以上、野田
ワックス(株)製)等が挙げられるが、これのみに限定
されるものではない。
【0032】本発明のワックス分散法の一実施態様にお
いて加熱ゾーンの前に混合ゾーンを設ける場合は、これ
らのワックスを上記したような重合性単量体および/ま
たは有機溶剤と混合ゾーン1において攪拌混合し、均一
組成の混合物とする。この混合ゾーンにおける攪拌混合
は熱を加えることなく、雰囲気温度で行なわれる。その
温度は、例えば5〜40℃程度の液温を保持しながら行
なわれる。重合性単量体および/または有機溶剤とワッ
クスとの配合割合は、重合性単量体および/または有機
溶剤100重量部に対し、ワックス0.5〜40重量部
程度が望ましい。
【0033】また上記したような未変性ワックスに加え
て必要に応じてグラフト変性ワックスを配合することも
可能である。グラフト変性ワックスは前記したようなワ
ックスに前記重合性単量体をグラフト重合させたもので
ある。このようなグラフト変性ワックスは、本発明のワ
ックス分散法によって得られた重合性単量体へのワック
ス分散体を用いて懸濁重合を行なう際に、ワックスの再
凝集やワックスの粒子外へのはき出しを防止する目的の
上から添加され得る。グラフト変性ワックスとしては、
例えば三井ハイワックス HW1160H、HW114
0H、HW1120H、HW2235H(以上、三井石
油化学(株)製、スチレン変性)三井ハイワックスHW
3010R(三井石油化学(株)製、スチレン/アクリ
ル変性)等がある。なお、この場合、グラフト化される
重合性単量体は、分散媒として使用される重合性単量体
と同一であることが望ましい。したがって、例えば重合
性単量体の必須成分としてスチレンを用いる場合には、
スチレンによるグラフト変性ワックスを使用することが
望ましい。
【0034】このように混合ゾーン1において得られた
重合性単量体および/または有機溶剤とワックスとの混
合物は、ポンプ4の作用によってライン6を通じて加熱
ゾーン2へと圧送される。加熱ゾーン2を通過する間に
重合性単量体および/または有機溶剤とワックスとの混
合物は、前記配合割合の重合性単量体および/または有
機溶剤とワックスとの組成物の曇点より1℃以上高くか
つ該未変性ワックスの融点未満の温度、好ましくは曇点
より2℃以上高くかつ該未変性ワックスの融点より5℃
以上低い温度、最も好ましくは曇点より2℃以上高くか
つ該未変性ワックスの融点より10℃以上低い温度に短
時間、例えば3〜40秒程度で加熱され、該混合物中に
含まれるワックス成分が溶解する。なお、加熱温度が曇
点より1℃未満しか高くない温度では、未変性ワックス
の溶解が不十分であり、最終的に得られるワックス分散
液中でのワックスの粒子径にばらつきが生じる虞れがあ
る。
【0035】加熱ゾーン2を通過し、ワックス成分が溶
解状態にある重合性単量体および/または有機溶剤とワ
ックスとの加熱混合物は続いてライン7を通じて冷却ゾ
ーン3へと圧送される。一方同時に、冷却ゾーン3へは
別のライン8を通じて冷却液としての液温−10〜40
℃、より好ましくは−10〜30℃程度の重合性単量体
および/または有機溶剤が圧送される。この際の加熱混
合物と冷却液との流量比は、双方の液体の温度等によっ
ても左右されるが重量比で加熱混合物:冷却液=1:
0.5〜1:10程度が望ましい。このようにして冷却
ゾーン3の2つの液流入口からそれぞれ冷却ゾーン3内
へと導入された加熱混合物と冷却液とは、冷却ゾーン3
へ導入されると同時に冷却ゾーン3を構成する攪拌装置
の攪拌領域下におかれ、加熱混合物と冷却液とが瞬時に
均一に混合される。冷却液と混合されることによって重
合性単量体および/または有機溶剤とワックスとの加熱
混合物は、前記配合割合の重合性単量体および/または
有機溶剤とワックスとの組成物の曇点より3℃以上、好
ましくは曇点より5℃以上、最も好ましくは曇点より1
0℃以上低い温度に短時間、例えば0.1〜10秒間で
冷却され、ワックス成分が均一粒径の微細粒子、例えば
粒子径0.5〜30μm、好ましくは0.5〜10μ
m、より好ましくは0.5〜5μmの粒子として析出
し、該ワックス微細粒子は重合性単量体および/または
有機溶剤中に均一に分散する。なお、冷却温度が曇点よ
り3℃未満しか低くない温度では、析出するワックスの
粒子径が大きくなる虞れがある。
【0036】なお、上記に示す曇点の測定は、JIS
K 2266−1965「石油製品曇り点試験方法」に
より行なわれる。また融点の測定は、示差走査熱量測定
法(DSC法)により行なわれる。
【0037】このようにして冷却ゾーン3で得られたワ
ックス分散液は、冷却ゾーン3の液流出口よりライン9
を通り系外へと取り出される。
【0038】本発明のワックス分散法によって得られた
ワックス分散体は、重合性単量体および/または有機溶
剤中にワックスの微細粒子が均一に分散してなるものと
なるために、例えば、静電荷像現像トナーや感熱記録材
料を塊状重合、懸濁重合などの方法により重合する場合
における一原料として好適に用いられるものである。ま
た有機溶媒にワックスを分散してなるワックス分散体
は、塗料添加剤としてあるいはインキ用添加剤としても
好適に用いられるものとなる。
【0039】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに具体的に
説明する。なお、以下の実施例および比較例において表
される「部」および「%」は、特にことわりのない限り
それぞれ重量部および重量%を示すものである。
【0040】実施例1 図1に示す装置フロー図に基づき、混合ゾーン1として
攪拌機を備えた底抜き型の30L混合槽、加熱ゾーン2
として加熱容量200ml、伝熱面積0.1256m2
のスパイラル式熱交換器の出口に温度計を備えたもの、
また冷却ゾーン3として底部に1つの流入口を備え(ラ
イン7とライン8が予め合流した後この流入口へと流通
する)、側面上部には流出口を備えた容量150mlの
混合容器内に、バイオミキサー((株)日本精機製作所
製)のジェネレーター部を装着したものを用い、ワック
スの連続分散装置を作製した。この装置を用い、スチレ
ン16954部、低分子量ポリエチレン(三井ハイワッ
クス200P、三井石油化学工業(株)製)2400部
を前記混合ゾーン1で混合し、この混合ゾーン1から、
途中に送液ポンプ4を有するライン6で、ゲージ圧0.
8Kg/cm2 の蒸気で加熱されている加熱ゾーン2の
スパイラル式熱交換器に30Kg/hrの流量で低分子
量ポリエチレン/スチレン混合物を送液し、加熱ゾーン
2で混合物中の低分子量ポリエチレンを加熱溶解した。
なお加熱ゾーン2における混合物の滞留時間は20秒間
で出口温度は110℃であった。この加熱溶解された低
分子量ポリエチレン/スチレン混合物を加熱ゾーン2か
らライン7を通じて冷却ゾーン3の混合容器底部にある
流入口へと送液し、一方途中に送液ポンプ5を有するラ
イン8を通じて15℃のスチレンを60kg/hrの流
量で冷却ゾーンの混合容器底部にある前記流入口へと送
液し流入口直近でこの2液を混合し、混合容器内へと流
通させ、バイオミキサーの攪拌下にこの混合液を流通さ
せ、バイオミキサーで攪拌することによって低分子量ポ
リエチレン/スチレン分散液(1)を得た。そして冷却
ゾーン3の混合容器の流出口よりこの低分子量ポリエチ
レン/スチレン分散液(1)を流出させた。この低分子
量ポリエチレン/スチレン分散液(1)の流出時の温度
は43℃で流量は90Kg/hrであった。またこの低
分子量ポリエチレン/スチレン分散液(1)中のワック
ス量は4.1%で、ワックス平均粒子径は9.75μm
であり、粒子径分布が若干広い。また20μm程度の凝
集物が若干認められる。さらにこの低分子量ポリスチレ
ン/スチレン分散液(1)中のワックス粒子の形状は短
繊維状であった。また低分子量ポリエチレン/スチレン
分散液(1)においてスチレンの熱重合によるポリマー
の生成は認められなかった。上記に示すワックス量はソ
ックスレー抽出の残渣量とした。溶剤はアセトンを用い
た。またワックスの粒子径は島津レーザー回折式粒度分
布測定装置SALD−1000((株)島津製作所製)
を用い測定した。ワックスの凝集物および粗大粒子の存
在有無と粒子径、さらにワックス分散粒子の形状は光学
顕微鏡で観察した。さらに重合性単量体の熱重合等によ
るポリマーの生成は、固形分の上昇およびGPCにより
確認した。
【0041】実施例2 図3に示す装置フロー図におけるように、攪拌機、温度
計、還流冷却管を備えた加熱容量50L、伝熱面積0.
4713m2 の底抜き型のジャケット付き50L釜を混
合および加熱ゾーン21とし、また冷却ゾーン23とし
て吸入口部を改造し2つの流入口を備えた吸入部とした
エバラマイルザー(荏原製作所(株)製)を用い、ワッ
クス連続分散装置を作製した。この装置を用い、スチレ
ン21810部、低分子量ポリプロピレン(ビスコール
660、三洋化成工業(株)製)16500部、グラフ
ト変性ワックス(三井ハイワックスHW1160H)1
650部をジャケット付50L釜で混合し、ゲージ圧2
Kg/cm2 の蒸気で20分間加熱昇温し、105℃で
保持した。この加熱溶解された低分子量ポリプロピレン
/グラフト変性ワックス/スチレン混合物を混合および
加熱ゾーン21から、途中に送液ポンプ24を有するラ
イン27を通じて50kg/hrの流量で、冷却ゾーン
23の改造エバラマイルザーの吸入口部の2つの流入口
の1つからエバラマイルザー内へ流通し、一方途中に送
液ポンプ25を有するライン28を通じて15℃のスチ
レンを79kg/hrの流量で冷却ゾーンの改造エバラ
マイルザーの吸入部のもう1つの流入口からエバラマイ
ルザー内へ送液し、エバラマイルザーの攪拌下にこれら
の2液を同時に流通させ、瞬時に混合することで急冷却
し、低分子量ポリプロピレンおよびグラフト変性ワック
スを析出させ低分子量ポリプロピレン/グラフト変性ワ
ックス/スチレン分散液(2)を得た。そして冷却ゾー
ン23の改造エバラマイルザーの吐出口よりこの低分子
量ポリプロピレン/グラフト変性ワックス/スチレン分
散液(2)を流出させた。この分散液(2)の流出時の
温度は50℃で流量は129Kg/hrであった。この
分散液(2)の性状を実施例1と同様に測定した。その
結果、この分散液(2)中のワックス量は17.6%
で、ワックス平均粒子径は6.25μmで、比較的均一
な粒子径分布をしており、かつ凝集物および粗大粒子を
含まない良好なものであった。またこの分散液(2)に
おいてスチレンの熱重合によるポリマーの生成が認めら
れた。得られた結果を表1に示す。
【0042】実施例3 実施例2で用いたものと同じ装置を用い、トルエン21
810部、低分子量ポリエチレン(三井ハイワックス4
20P、三井石油化学工業(株)製)2800部をジャ
ケット付50L釜で混合し、ゲージ圧2kg/cm2
上記で18分間加熱昇温し、105℃で保持した。この
加熱溶解された低分子量ポリエチレン/トルエン混合物
を混合および加熱ゾーン21から途中に送液ポンプ24
を有するライン27を通じて65kg/hrの流量で冷
却ゾーン23の改造エバラマイルザーの吸入部の2つの
流入口の1つからエバラマイルザー内へ流通し、一方途
中に送液ポンプ25を有するライン28を通じて5℃の
トルエンを65kg/hrの流量で冷却ゾーンの改造エ
バラマイルザーの吸入部のもう1つの流入口からエバラ
マイルザー内へ送液し、エバラマイルザーの攪拌下にこ
れらの2液を同時に流通させ、瞬時に混合することで急
冷却し、低分子量ポリエチレンを析出させ低分子量ポリ
エチレン/トルエン分散液(3)を得た。そして冷却ゾ
ーン23の改造エバラマイルザーの吐出口よりこの低分
子量ポリエチレン/トルエン分散液(3)を流出させ
た。この分散液(3)の流出時の温度は55℃で流量は
130Kg/hrであった。この分散液(3)の性状を
実施例1と同様に測定した。得られた結果を表1に示
す。
【0043】実施例4 図1に示す装置フロー図に基づき、混合ゾーン1として
攪拌機を備えた底抜き型の30L混合槽、加熱ゾーン2
として加熱容量200ml、伝熱面積0.1256m2
のスパイラル式熱交換器の出口に温度計を備えたもの、
また冷却ゾーン3として底部に2つの流入口および側面
上部に流出口を備えた容量150mlの混合容器内に、
バイオミキサー((株)日本精機製作所製)のジェネレ
ーター部を装着したものを用い、ワックスの連続分散装
置を作製した。この装置を用い、スチレン16954
部、低分子量ポリエチレン(三井ハイワックス200
P、三井石油化学工業(株)製)2400部を前記混合
ゾーン1で混合し、この混合ゾーン1から、途中に送液
ポンプ4を有するライン6で、ゲージ圧0.8Kg/c
2 の蒸気で加熱されている加熱ゾーン2のスパイラル
式熱交換器に30Kg/hrの流量で低分子量ポリエチ
レン/スチレン混合物を送液し、加熱ゾーン2で混合物
中の低分子量ポリエチレンを加熱溶解した。なお加熱ゾ
ーン2における混合物の滞留時間は20秒間で出口温度
は110℃であった。この加熱溶解された低分子量ポリ
エチレン/スチレン混合物を加熱ゾーン2からライン7
を通じて冷却ゾーン3の混合容器底部にある2つの流入
口の1つから混合容器内へ流通し、一方途中に送液ポン
プ5を有するライン8を通じて15℃のスチレンを60
kg/hrの流量で冷却ゾーンの混合容器底部にあるも
う1つの流入口から混合容器内へ送液し、バイオミキサ
ーの攪拌下にこれらの2液を同時に流通させ、瞬時に混
合することで急冷却し、低分子量ポリエチレンを析出さ
せ低分子量ポリエチレン/スチレン分散液(4)を得
た。そして冷却ゾーン3の混合容器の流出口よりこの低
分子量ポリエチレン/スチレン分散液(4)を流出させ
た。この低分子量ポリエチレン/スチレン分散液(4)
の流出時の温度は43℃で流量は90Kg/hrであっ
た。またこの低分子量ポリエチレン/スチレン分散液
(4)中のワックス量は4.1%で、ワックス平均粒子
径は0.81μmであり、かつ凝集物および粗大粒子を
含まない良好なものであった。さらにこの低分子量ポリ
エチレン/スチレン分散液(4)中のワックス粒子の形
状は短繊維状であった。また低分子量ポリエチレン/ス
チレン分散液(4)においてスチレンの熱重合によるポ
リマーの生成は認められなかった。
【0044】実施例5 実施例4において加熱ゾーン2で用いたスパイラル式熱
交換器にさらに加熱容量11ml、伝熱面積86.7c
2 のジャケット付スタティックミキサー((株)ノリ
タケカンパニーリミテッド製)を接続したものを加熱ゾ
ーン2として用い、また冷却ゾーン3として吸入口を改
造した2つの流入口を備えた吸入部としたエバラマイル
ザー(荏原製作所(株)製)を用いる以外は、実施例4
におけるものと同様の構成を有するワックス連続分散装
置を用い、スチレン7270部、低分子量ポリプロピレ
ン(ビスコール660P、三洋化成工業(株)製)55
00部、グラフト変性ワックス(三井ハイワックスHW
1160H、三井石油化学工業(株)製)550部を混
合ゾーン1で混合し、この混合ゾーン1から、途中に送
液ポンプ4を有するライン6で、ゲージ圧1Kg/cm
2 の蒸気で加熱されているスパイラル式熱交換器および
115℃の熱媒で加熱されているジャケット付スターテ
ィックミキサーからなる加熱ゾーンに43Kg/hrの
流量で低分子量ポリプロピレン/グラフト変性ワックス
/スチレン混合物を送液し、加熱ゾーン2で混合物中の
低分子量ポリプロピレンおよびグラフト変性ワックスを
加熱溶解した。なお加熱ゾーン2における混合物の滞留
時間は14秒間で出口温度は115℃であった。この加
熱溶解された低分子量ポリプロピレン/変性ワックス/
スチレン混合物を加熱ゾーン2からライン7を通じて冷
却ゾーン3の改造エバラマイルザーの吸入部の2つの流
入口の1つからエバラマイルザー内へ流通し、一方途中
に送液ポンプ5を有するライン8を通じて20℃のスチ
レンを86kg/hrの流量で冷却ゾーンの改造エバラ
マイルザーの吸入部のもう1つの流入口からエバラマイ
ルザー内へ送液し、エバラマイルザーの攪拌機の攪拌下
にこれらの2液を同時に流通させ、瞬時に混合すること
で急冷却し、低分子量ポリプロピレンおよびグラフト変
性ワックスを析出させ低分子量ポリプロピレン/グラフ
ト変性ワックス/スチレン分散液(5)を得た。そして
冷却ゾーン3の改造エバラマイルザーの吐出口よりこの
低分子量ポリプロピレン/グラフト変性ワックス/スチ
レン分散液(5)を流出させた。この分散液(5)の流
出時の温度は52℃で流量は129Kg/hrであっ
た。この分散液(5)の性状を実施例1と同様に測定し
た。得られた結果を表1に示す。
【0045】実施例6 実施例5の加熱ゾーン2で用いたものと同じスタティッ
クミキサーを用い、その流入口部を2つ設け2液がエレ
メント部に同時に流通出来る構造としたものを冷却ゾー
ン3として用いる以外は、実施例5におけるものと同様
の構成を有するワックス連続分散装置を用いた。まずト
ルエン10110部、低分子量ポリエチレン(三井ハイ
ワックス400P、三井石油化学工業(株)製)120
0部を混合ゾーン1で混合し、この混合ゾーン1から、
途中に送液ポンプ4を有するライン6で、ゲージ圧1.
0Kg/cm2 の蒸気で加熱されているスパイラル式熱
交換器および102℃の熱媒で加熱されているジャケッ
ト付スターティックミキサーからなる加熱ゾーンに63
Kg/hrの流量で低分子量ポリエチレン/トルエン混
合物を送液し、加熱ゾーン2で混合物中の低分子量ポリ
エチレンを加熱溶解した。なお加熱ゾーン2における混
合物の滞留時間は9.5秒間で出口温度は102℃であ
った。この加熱溶解された低分子量ポリエチレン/トル
エン混合物を加熱ゾーン2からライン7を通じて冷却ゾ
ーン3の15℃の水で冷却されているジャケット付スタ
ティックミキサーの2つある流入口の1つからスタティ
ックミキサー内へ流通し、一方途中に送液ポンプ5を有
するライン8を通じて10℃のトルエンを126kg/
hrの流量で冷却ゾーンのスタティックミキサーのもう
1つの流入口からスタティックミキサー内へ送液し、ス
タティックミキサーのエレメント部にこれらの2液を同
時に流通させ、瞬時に混合することで急冷却し、低分子
量ポリエチレンを析出させ低分子量ポリエチレン/トル
エン分散液(6)を得た。そして冷却ゾーン3のスタテ
イックミキサーの流出口よりこの低分子量ポリエチレン
/トルエン分散液(6)を流出させた。この分散液
(6)の流出時の温度は34℃で流量は189Kg/h
rであった。この分散液(6)の性状を実施例1と同様
に測定した。得られた結果を表1に示す。
【0046】実施例7 図1に示す装置フロー図に基づき、混合ゾーン1として
定量ポンプ、粉体用定量フィーダーおよび攪拌機を備え
た底抜き型の10L混合槽、加熱ゾーン2として加熱容
量950ml、伝熱面積1570cm2 のコイル式熱交
換器の後に加熱容量40ml、伝熱面積235cm2
ジャケット付バイブロミキサー(冷化工業(株)製)を
接続し、その出口に温度計を備えたもの、また冷却ゾー
ン3として側面下部に2つの流入口および側面上部に流
出口を備えた容量100mlの混合容器内に、TKラボ
ディスパー(特殊機化工業(株)製)の攪拌羽根部を装
着したものを用い、ワックスの連続分散装置を作製し
た。この装置を用い、トルエンを定量ポンプで22.5
Kg/hrおよび低分子量ポリプロピレン(ビスコール
550P、三洋化成工業(株)製)を定量フィーダーで
7.5Kg/hrの量で10L混合槽へ供給し、該混合
槽内で攪拌混合し、この混合ゾーン1から、途中に送液
ポンプ4を有するライン6で、ゲージ圧0.2Kg/c
2 の蒸気で加熱されているコイル式熱交換器および1
05℃の熱媒で加熱されているジャケット付バイブロミ
キサーからなる加熱ゾーン2に、30Kg/hrの流量
で低分子量ポリプロピレン/トルエン混合物を送液し、
加熱ゾーン2で混合物中の低分子量ポリプロピレンを加
熱溶解した。なお加熱ゾーン2における混合物の滞留時
間は1分45秒間で出口温度は105℃であった。この
加熱溶解された低分子量ポリプロピレン/トルエン混合
物を加熱ゾーン2からライン7を通じて冷却ゾーン3の
混合容器側面下部にある2つの流入口の1つから混合容
器内へ流通し、一方途中に送液ポンプ5を有するライン
8を通じて11℃のトルエンを90kg/hrの流量で
冷却ゾーンの混合容器底部にあるもう1つの流入口から
混合容器内へ送液し、TKラボディスパーの攪拌下にこ
れらの2液を同時に流通させ、瞬時に混合することで急
冷却し、低分子量ポリプロピレンを析出させ低分子量ポ
リプロピレン/トルエン分散液(7)を得た。そして冷
却ゾーン3の混合容器の流出口よりこの低分子量ポリプ
ロピレン/トルエン分散液(7)を流出させた。この低
分子量ポリプロピレン/トルエン分散液(7)の流出時
の温度は35℃で流量は120Kg/hrであった。こ
の分散液(7)の性状を実施例1と同様に測定した。得
られた結果を表1に示す。
【0047】実施例8 実施例5の冷却ゾーン3をTKホモミックラインフロー
(特殊機化工業(株)製)の吸入口を改造し2つの流入
口を備えた吸入口部としたものとする以外は、実施例5
におけるものと同様の構成を有するワックス連続分散装
置を用いた。まずスチレン6188部、アクリル酸n−
ブチル1092部、低分子量ポリエチレン(サンワック
ス151P、三洋化成工業(株)製)1500部、グラ
フト変性ワックス(三井ハイワックスHW3010R、
三井石油化学工業(株)製)100部を混合ゾーン1で
混合し、この混合ゾーン1から、途中に送液ポンプ4を
有するライン6で、ゲージ圧0.7Kg/cm2 の蒸気
で加熱されているスパイラル式熱交換器および100℃
の熱媒で加熱されているジャケット付スターティックミ
キサーからなる加熱ゾーンに45Kg/hrの流量で低
分子量ポリエチレン/グラフト変性ワックス/スチレン
/アクリル酸n−ブチル混合物を送液し、加熱ゾーン2
で混合物中の低分子量ポリエチレンおよびグラフト変性
ワックスを加熱溶解した。なお加熱ゾーン2における混
合物の滞留時間は15秒間で出口温度は100℃であっ
た。この加熱溶解された混合物を加熱ゾーン2からライ
ン7を通じて冷却ゾーン3の改造TKホモミックライン
フローの吸入口部の2つある流入口の1つからTKホモ
ミックラインフロー内へ流通し、一方途中に送液ポンプ
5を有するライン8を通じて20℃のスチレン/アクリ
ル酸n−ブチルの重量比85/15の混合液を90kg
/hrの流量で冷却ゾーンのTKホモミックラインフロ
ーのもう1つの流入口からTKホモミックラインフロー
内へ送液し、ホモミクサーの攪拌下にこれらの2液を同
時に流通させ、瞬時に混合することで急冷却し、低分子
量ポリエチレンおよびグラフト変性ワックスを析出させ
低分子量ポリエチレン/グラフト変性ワックス/スチレ
ン/アクリル酸n−ブチル分散液(8)を得た。そして
冷却ゾーン3のTKホモミックラインフローの流出口よ
りこの分散液(8)を流出させた。この分散液(8)の
流出時の温度は47℃で流量は135Kg/hrであっ
た。この分散液(8)の性状を実施例1と同様に測定し
た。得られた結果を表1に示す。
【0048】実施例9 実施例4で用いたものと同じ装置を用い、スチレン16
954部、低分子ポリエチレン(三井ハイワックス20
0P、三井石油化学工業(株)製)2400部、グラフ
ト変性ワックス(三井ハイワックスHW1140H、三
井石油化学工業(株)製)204部を攪拌機を備えた底
抜き型の30L混合槽で混合しこの混合混合槽1から、
途中に送液ポンプ4を有するライン6で、ゲージ圧0.
8Kg/cm2 の蒸気で加熱されているスパイラル式熱
交換器からなる加熱ゾーンに30Kg/hrの流量で低
分子ポリエチレン/グラフト変性ワックス/スチレン混
合物を送液し、加熱ゾーン2で混合物中の低分子量ポリ
エチレンおよびグラフト変性ワックスを加熱溶解した。
なお加熱ゾーン2における混合物の滞留時間は20秒間
で出口温度は110℃であった。この加熱溶解された混
合物を加熱ゾーン2からライン7を通じて冷却ゾーン3
の混合容器の底部にある2つの流入口の1つから混合容
器内へ流通し、一方途中に送液ポンプ5を有するライン
8を通じて16℃のスチレンを60kg/hrの流量で
冷却ゾーンの混合容器のもう1つの流入口から混合容器
内へ送液し、ホモミクサーの攪拌下にこれらの2液を同
時に流通させ、瞬時に混合することで急冷却し、低分子
量ポリエチレンおよびグラフト変性ワックスを析出させ
低分子量ポリエチレン/グラフト変性ワックス/スチレ
ン分散液(9)を得た。そして冷却ゾーン3の混合容器
の流出口よりこの分散液(9)を流出させた。この分散
液(9)の流出時の温度は45℃で流量は90Kg/h
rであった。この分散液(9)の性状を実施例1と同様
に測定した。得られた結果を表1に示す。
【0049】比較例1 櫂型羽根攪拌機、温度計、還流冷却管、投入口バッフル
を備えた加熱容量50L、伝熱面積0.4710m2
底抜き型のジャケット付100L釜にスチレン2181
0部、低分子量ポリプロピレン(ビスコール550P、
三洋化成工業(株)製)12000部を仕込み、強攪拌
しながらゲージ圧2kg/cm2 の蒸気で30分間加熱
昇温し、120℃で10分間保持し低分子量ポリプロピ
レンを完全溶解させた。この低分子量ポリプロピレン/
スチレン混合物に強攪拌下で5℃の冷却用スチレン45
000部を5分間で添加し、冷却を行ない、低分子量ポ
リプロピレンを析出させ、比較用低分子量ポリプロピレ
ン/スチレン分散液(a)を得た。この比較用低分子量
ポリエチレン/スチレン分散液(a)の温度は53℃で
あった。この分散液(a)の性状を実施例1と同様に測
定したところ、ワックス量は15.2%で、ワックス粒
子径は22.50μmと粗大で分布が広く、50μm程
度の超粗大粒子も数多く確認された。さらにスチレンの
熱重合によるポリマーの生成も確認された。
【0050】比較例2 図3に示す装置フロー図におけるように、攪拌機、温度
計、還流冷却管を備えた加熱容量50L、伝熱面積0.
4713m2 の底抜き型のジャケット付き50L釜を混
合および加熱ゾーン21とし、また冷却ゾーン23とし
て吸入口部を改造せず本来の吸入口(1つの流入口)を
有するエバラマイルザー(荏原製作所(株)製)を用
い、このエバラマイルザーの吸入口直近でライン27と
ライン28が予め合流した後吸入口へ流通するワックス
分散装置を用い、スチレン21810部、低分子量ポリ
プロピレン(ビスコール660、三洋化成工業(株)
製)16500部、グラフト変性ワックス(三井ハイワ
ックスHW1160H)1650部をジャケット付50
L釜で混合し、ゲージ圧2Kg/cm2 の蒸気で20分
間加熱昇温し、105℃で保持した。この加熱溶解され
た低分子量ポリプロピレン/グラフト変性ワックス/ス
チレン混合物を混合および加熱ゾーン21から、途中に
送液ポンプ24を有するライン27を通じて43kg/
cm2 の流量で、冷却ゾーン23のエバラマイルザーの
吸入口部へと送液し、一方途中に送液ポンプ25を有す
るライン28を通じて20℃のスチレンを86kg/h
rの流量で冷却ゾーン23のエバラマイルザーの吸入部
へと送液し、吸入部直近でこの2液を混合し、エバラマ
イルザー内へと流通させ、エバラマイルザーで攪拌する
ことによって比較用低分子量ポリプロピレン/スチレン
分散液(b)を得た。そして冷却ゾーン23のエバラマ
イルザーの流出口よりこの低分子量ポリプロピレン/ス
チレン分散液(b)を流出させた。この低分子量ポリプ
ロピレン/スチレン分散液(b)の流出時の温度は52
℃で流量は129Kg/hrであった。この分散液
(b)の性状を実施例1と同様に測定したところ、ワッ
クス量は15%で、ワックス粒子径は15.10μmと
粗大で分布が広く、かつ35μm以上の凝集体の存在を
確認した。さらにスチレンの熱重合によるポリマーの生
成も確認された。
【0051】
【表1】
【0052】参考例1 攪拌機、不活性ガス導入管、還流冷却管及び温度計を備
えたフラスコに0.4%のポリビニルアルコール(PV
A−205、クラレ(株)製)水溶液1302部を仕込
んだ。これに予め調製しておいた実施例5の低分子量ポ
リプロピレン/グラフト変性ワックス/スチレン分散液
(5)400部、スチレン510部、アクリル酸n−ブ
チル150部、ジビニルベンゼン1部からなる重合性単
量体成分にベンゾイルパーオキサイド20部、アゾイソ
ブチロニトリル20部を溶解した混合物を添加し、攪拌
して均一な懸濁液とした。ついで窒素ガスを吹き込みな
がら80℃に加熱し、この温度で6時間攪拌を続け重合
反応を行なった後、冷却、洗浄、脱水、乾燥工程を経
て、Tg59.8℃、Mw73,000、Mw/Mn1
1.9のワックスを5.2%含んだ低分子量ポリプロピ
レン含有樹脂(1)を得た。なお、ワックスの含有量は
熱分解ガスクロマトグラフィーにより定量した。またワ
ックスの分散状態をTEM写真で確認したところ、ワッ
クス微粒子が均一に分散していることを確認した。
【0053】参考例2 重合性単量体成分として実施例8で得た低分子量ポリエ
チレン/グラフト変性ワックス/スチレン/アクリル酸
n−ブチル分散液(8)を用いる以外は、参考例1と同
様の方法を繰返して、Tg60.3℃、Mw78,00
0、Mw/Mn12.1のワックスを5.6%含んだ低
分子量ポリエチレン含有樹脂(2)を得た。またワック
スの分散状態をTEM写真で確認したところ、繊維状の
ワックス微粒子が均一に分散していることを確認した。
【0054】参考例3 攪拌機、不活性ガス導入管、還流冷却管及び温度計を備
えたフラスコに実施例6で得た低分子量ポリエチレン/
トルエン分散液(6)1131部を仕込んだ。これに予
め調製しておいたスチレン750部、メタアクリル酸n
−ブチル250部からなる重合性単量体成分およびアゾ
ビスイソブチロニトリル30部を添加し、攪拌して均一
化した。ついで窒素ガスを吹き込みながら75℃に加熱
し、この温度で10時間攪拌を続け重合反応を行った
後、減圧下でトルエン及び揮発分を留去し、Tg63
℃、Mw5,700、Mw/Mn2.3のワックスを4
%含む低分子量ポリエチレン含有樹脂(3)を得た。ま
たワックスの分散状態をTEM写真で確認したところ、
繊維状のワックス微粒子が均一に分散していることを確
認した。
【0055】参考例4 参考例1で得た低分子量ポリプロピレン含有樹脂(1)
100部にカーボンブラックMA100(三菱化成工業
(株)製)10部と荷電制御剤(Aizen SpilonBlack TR
H、保土ケ谷化学工業(株)製)3部とをラボプラスト
ミルを用いて125℃、100rpmの条件下に3分間
混練し、冷却後ジェットミルで微粉砕し、風力分級して
平均粒子径7.5μmの静電荷像現像用トナー(1)を
得た。ワックスの分散状態をTEM写真で観察したとこ
ろ、混練後もワックス微粒子が合一することなく均一に
分散していることが確認でき、またその状態は粉砕分級
後も変化はなかった。このトナー(1)を市販複写機U
−BIX3042(コニカ(株)製)を用い、画像出し
テストを5000枚行なったところ、オフセット、およ
び画像濃度の低下のない、解像度の良好な画像を安定し
て得た。
【0056】参考例5 参考例2で得た低分子量ポリエチレン含有樹脂(2)
40部、参考例3で得た低分子量ポリエチレン含有樹脂
(3) 60部を用いる以外は参考例4と同様にして平
均粒子径6.5μmの静電荷像現像用トナー(2)を得
た。ワックスの分散状態をTEM写真で観察したとこ
ろ、混練後も繊維状のワックス微粒子が合一することな
く均一に分散していることが確認でき、またその状態は
粉砕分級後も変化はなかった。このトナー(2)を市販
複写機U−BIX3042(コニカ(株)製)を用い、
画像出しテストを5000枚行なったところ、オフセッ
ト、および画像濃度の低下のない、解像度の良好な画像
を安定して得た。
【0057】参考例6 低分子量ポリプロピレン/グラフト変性ワックス/スチ
レン分散液(2)400部およびスチレン510部の代
りにスチレン850部を用いる以外は参考例1と同様に
して比較用樹脂(a)を得た。この比較用樹脂(a)は
Tg59.8℃、Mw81,000、Mw/Mn12.
5であった。この比較用樹脂(a)5.8部に低分子量
ポリプロピレン(ビスコール660P、三洋化成工業
(株)製)4.7部、グラフト変性ワックス(三井ハイ
ワックスHW1160H、三井石油化学工業(株)製)
0.5部、カーボンブラック(MA100、三菱化成工
業(株)製)10部および電荷制御剤(Aizen Spilon B
lack TRH、保土ケ谷化学工業(株)製)3部をラボプラ
ストミルを用いて125℃、100rpmの条件下に1
5分間混練し、冷却後ジェットミルで微粉砕し、風力分
級して平均粒子径7.6μmの比較用静電荷像現像用ト
ナー(a)を得た。ワックスの分散状態をTEM写真で
観察したところ、混練後はワックス粒子が6μm程度か
らサブミクロンまでの広い分布で分散していることが確
認され、粉砕分級後は粗大なワックス粒子は認められ
ず、比較的微細なワックス粒子が残存していることが確
認された。このトナー(a)を市販複写機U−BIX3
042(コニカ(株)製)を用い、画像出しテストを5
000枚行なったところ、オフセットの発生は認められ
なかったが、画像濃度の低下が認められた。解像度は良
好であった。
【0058】参考例7 参考例6で得た比較用樹脂(a)94.9部に対し、低
分子量ポリエチレン(サンワックス151P、三洋化成
工業(株)製)4.8部およびグラフト変性ワックス
(三井ハイワックスHW3010R、三井石油化学工業
(株)製)0.3部を用いる以外は参考例6と同様の操
作により平均粒子径6.8μmの比較用電荷像現像用ト
ナー(b)を得た。ワックスの分散状態をTEM写真で
観察したところ、混練後はワックスの分散が非常に悪く
10μm程度の粗大粒径のワックスが多く存在し、微分
散しているワックスが少ないことが確認された。粉砕分
級後は粗大なワックス粒子が消失するため、ワックス粒
子の存在があまり確認できない。このトナー(a)を市
販複写機U−BIX3042(コニカ(株)製)を用
い、画像出しテストを行なったが、オフセットの発生お
よび定着部でのジャムの発生が多発し1500枚が限度
であった。解像度は良好であったが、画像濃度は安定し
なかった。
【0059】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、重合
性単量体および/または有機溶剤中にワックスを微細粒
子として均一に分散してなるワックス分散液を連続法に
より生産性高く、かつ高品質なものを得ることができる
ものであり、また操作時における爆発の危険性やポリマ
ー生成の問題も少ないものとなる。さらに使用される装
置の容積およびコスト面からの低減、エネルギーロスの
低下などの利点をもたらすものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】は、本発明のワックス分散法において用いられ
る装置構成を示す模式図、
【図2】は、本発明のワックス分散法において用いられ
る装置の加熱ゾーンおよび冷却ゾーンのより具体的な構
成の一例を示す模式図、
【図3】は、本発明のワックス分散法において用いられ
る別の装置構成を示す模式図である。
【符号の説明】
1…混合ゾーン、2…加熱ゾーン、3…冷却ゾーン、1
2…スパイラル式熱交換器、13…高速剪断混合機、1
4…混合容器、21…混合および加熱ゾーン、23…冷
却ゾーン。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 米田 忠弘 大阪府吹田市西御旅町5番8号 株式会社 日本触媒 中央研究所内 (56)参考文献 特開 昭62−295073(JP,A) 特開 平3−287603(JP,A) 特開 平3−53260(JP,A) 特公 平1−28628(JP,B2) 化学工学協会編「化学工学辞典」丸善 (昭和61年3月20日)第399頁

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ワックスと有機溶剤および/または重合性
    単量体とを加熱ゾーンに供給していったんワックスを加
    熱溶解し、次いでこの加熱ゾーンから導出された加熱混
    合物を冷却ゾーンへと供給し、該混合物を攪拌しながら
    冷却してワックスを析出させ、この冷却ゾーンから有機
    溶剤および/または重合性単量体中にワックスを分散さ
    せたワックス分散体を取り出す連続プロセスによるワッ
    クス分散法であって、前記加熱ゾーンにおいて伝熱面積
    が加熱容量1cc当り0.3cm以上である加熱装置
    を用いることを特徴とするワックス分散法。
  2. 【請求項2】 ワックスと有機溶剤および/または重合
    性単量体とを加熱ゾーンに供給していったんワックスを
    加熱溶解し、次いでこの加熱ゾーンから導出された加熱
    混合物を冷却ゾーンへと供給し、該混合物を攪拌しなが
    ら冷却してワックスを析出させ、この冷却ゾーンから有
    機溶剤および/または重合性単量体中にワックスを分散
    させたワックス分散体を取り出す連続プロセスによるワ
    ックス分散法であって、前記冷却ゾーンが高速剪断混合
    機、超音波ホモジナイザーおよび管内混合器からなる群
    から選ばれたいずれかの攪拌装置を備えてなり、前記加
    熱ゾーンから導出された加熱混合物と、この加熱混合物
    とは別の流路により供給される冷却液としての有機溶剤
    および/または重合性単量体とを前記攪拌装置の攪拌領
    域近傍へと同時に供給することを特徴とするワックス分
    散法。
  3. 【請求項3】 ワックスと有機溶剤および/または重合
    性単量体とを加熱ゾーンに供給していったんワックスを
    加熱溶解し、次いでこの加熱ゾーンから導出された加熱
    混合物を冷却ゾーンへと供給し、該混合物を攪拌しなが
    ら冷却してワックスを析出させ、この冷却ゾーンから有
    機溶剤および/または重合性単量体中にワックスを分散
    させたワックス分散体を取り出す連続プロセスによるワ
    ックス分散法であって、前記加熱ゾーンにおいて伝熱面
    積が加熱容量1cc当り0.3cm2 以上である加熱装
    置を用い、また前記冷却ゾーンが高速剪断混合機、超音
    波ホモジナイザーおよび管内混合器からなる群から選ば
    れたいずれかの攪拌装置を備えてなり、前記加熱ゾーン
    から導出された加熱混合物と、この加熱混合物とは別の
    流路により供給される冷却液としての有機溶剤および/
    または重合性単量体とを前記攪拌装置の攪拌領域近傍へ
    と同時に供給することを特徴とするワックス分散法。
JP4004748A 1992-01-14 1992-01-14 ワックス分散法 Expired - Fee Related JPH0816161B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4004748A JPH0816161B2 (ja) 1992-01-14 1992-01-14 ワックス分散法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4004748A JPH0816161B2 (ja) 1992-01-14 1992-01-14 ワックス分散法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05186603A JPH05186603A (ja) 1993-07-27
JPH0816161B2 true JPH0816161B2 (ja) 1996-02-21

Family

ID=11592537

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4004748A Expired - Fee Related JPH0816161B2 (ja) 1992-01-14 1992-01-14 ワックス分散法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0816161B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5959020A (en) * 1997-08-06 1999-09-28 Shamrock Technologies, Inc. Ultraviolet radiation curable compositions
JP4835106B2 (ja) * 2005-10-26 2011-12-14 Dic株式会社 ワックス微分散体の製造方法
JP5152638B2 (ja) * 2007-11-30 2013-02-27 株式会社リコー トナーの製造方法
EP2559742A1 (en) * 2010-04-16 2013-02-20 Asahi Glass Company, Limited Coating composition and production method for same, and formation method for coating film using same
JP5736161B2 (ja) * 2010-12-03 2015-06-17 花王株式会社 化粧料の製造方法
JP2022151090A (ja) * 2021-03-26 2022-10-07 ホヤ レンズ タイランド リミテッド 重合性組成物の製造方法およびフォトクロミック物品の製造方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0656505B2 (ja) * 1986-06-16 1994-07-27 キヤノン株式会社 重合トナーの製造方法
JPS6428628A (en) * 1987-07-24 1989-01-31 Seiko Epson Corp Projector device
JP2748158B2 (ja) * 1989-07-21 1998-05-06 キヤノン株式会社 重合トナーの製造方法
JP2747843B2 (ja) * 1990-04-05 1998-05-06 信越化学工業株式会社 塩化ビニル系重合体の製造方法

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
化学工学協会編「化学工学辞典」丸善(昭和61年3月20日)第399頁

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05186603A (ja) 1993-07-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN103765318B (zh) 静电荷图像显影用调色剂
US7875413B2 (en) Capsulated toner having fine particle cycloolefin copolymer resin shell
CN100543596C (zh) 调色剂用粘合剂树脂、其制法以及调色剂
JP7688565B2 (ja) トナーの製造方法
JP2749234B2 (ja) 重合トナーおよびその製造方法
JPH0816161B2 (ja) ワックス分散法
US5981651A (en) Ink processes
US5317060A (en) Process for producing composite resin for toner
JP3135875B2 (ja) フラッシュ定着電子写真用重合トナー
JP3304812B2 (ja) トナー用結着樹脂の製造方法
WO2006131960A1 (ja) 静電荷像現像用トナー用結着樹脂の製造方法及びそれを用いたトナーの製造方法
JPH06289645A (ja) 静電荷像現像用トナー及び該トナー用樹脂組成物の製造方法
JP4466504B2 (ja) トナー用結着樹脂とその製造方法
EP1949181A1 (en) Polymeric colour electrophotographic toner compositions and process of preparing polymeric electrophotographic toner composition
JP4339096B2 (ja) 静電荷像現像用トナー用結着樹脂の製造方法及びそれを用いたトナーの製造方法
JP4742991B2 (ja) トナー用結着樹脂およびその製造方法
JP3912863B2 (ja) 静電荷像現像用トナー用結着樹脂の製造方法
JP3540565B2 (ja) 静電荷像現像用トナー用結着樹脂の製造方法
JP3054221B2 (ja) 着色微粒子の製造方法
EP0827037A1 (en) Process for producing toner for developing electrostatic latent image
JP3576374B2 (ja) 静電荷像現像用トナーの製造方法
JP3269337B2 (ja) 着色樹脂組成物
JP3576366B2 (ja) 静電荷像現像用トナー用結着樹脂の製造方法
JPH05303232A (ja) 着色微粒子の製造方法
JP3429447B2 (ja) 静電荷像現像用トナーの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees