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JPH0726144A - 熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents

熱可塑性樹脂組成物

Info

Publication number
JPH0726144A
JPH0726144A JP5176700A JP17670093A JPH0726144A JP H0726144 A JPH0726144 A JP H0726144A JP 5176700 A JP5176700 A JP 5176700A JP 17670093 A JP17670093 A JP 17670093A JP H0726144 A JPH0726144 A JP H0726144A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
composition according
acid
resin
olefin
carboxylic acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5176700A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroaki Negishi
浩明 根岸
Takashi Kawamura
孝 川村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DIC Corp
Original Assignee
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd filed Critical Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
Priority to JP5176700A priority Critical patent/JPH0726144A/ja
Publication of JPH0726144A publication Critical patent/JPH0726144A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 (A)溶融粘度が500〜500000ポイ
ズのポリフェニレンスルフィド樹脂と(B)フッ素系ゴ
ムからなる押し出し成形用組成物。(A)溶融粘度が1
00〜500000ポイズのポリフェニレンスルフィド
樹脂と(B)フッ素系ゴムと(C)酸変性もしくはグリ
シジル基変性エチレン−アクリル酸アルキルエステル共
重合体、酸変性アクリル系ゴム、酸変性もしくはグリシ
ジル基変性スチレン−ブタジエン水添重合体等の中から
選ばれる少なくとも1種の熱可塑性樹脂からなる射出、
押し出し、圧縮等の各種成形用として使用できる樹脂組
成物。更にこれら組成物にエポキシ樹脂硬化触媒である
有機アミンを加えてなる組成物。 【効果】 ガラス繊維等の繊維状強化剤を含まない組成
において耐衝撃性、引張伸び等の性能が特に優れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は耐衝撃性、引っ張り伸び
などの靱性に優れ、しかも耐熱性の低下の少ないポリア
リ−レンスルフィド樹脂組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリフェニレンスルフィド(以下、PP
Sと略す)に代表されるポリアリ−レンスルフィド(以
下,PASと略す)樹脂はそれ自体優れた耐熱性、耐薬
品性を有しており中でもガラス繊維などの強化材で強化
した成形材料は、自動車部品やエレクトロニクス関連部
品等の分野に於いて金属代替用に使用されつつあり、近
年、需要を大きく伸ばしている。
【0003】しかし、ガラス繊維などの強化材で強化さ
れていない非強化のPPS樹脂は押出安定性や成形性が
劣り、得られる成形品も黒色で外観が不良であるばかり
でなく、耐衝撃性、引張伸び等の機械的特性が不十分で
あって靱性がなく、射出成形分野に於いては非強化の成
形材料としての使用は制限され、強化材を使用したもの
が主流であった。ガラス繊維などの繊維強化材を含有し
ない押し出し成形用の用途では押出安定性や成形性を向
上させる目的で特開昭54ー155255号にみられる
ようにPPS樹脂を真空熱処理し、PPS樹脂の粘度、
靱性を高め、押出成形等を可能にする方法が試みられて
いるが必ずしも充分ではない。
【0004】他の樹脂を添加してPPS樹脂の靱性を改
良する方法としては、水素化SBRコポリマ−を添加す
る方法(特開昭59−167040号)、ジカルボン酸
無水物水素化SBRコポリマ−を添加する方法(特開昭
56−115355号)があるが、これらのSBR系コ
ポリマ−はPPS樹脂との相溶性が悪く、外観不良であ
りまた耐衝撃性も充分改良されない。また、アイオノマ
ーの添加(特開平2−49062号)はアイオノマ−の
耐熱性が悪く、成形時に焼けを生じ易い。更にα−オレ
フィンとα,β−不飽和酸のグリシジルエステルの共重
合体の添加(特開昭58−154757号)、α−オレ
フィンとα,β−不飽和酸のグリシジルエステルの共重
合体にビニル系モノマ−をグラフト重合した共重合体の
添加(特開平1−198664号)、α−オレフィンと
α,β−不飽和カルボン酸アルキルエステル,無水マレ
イン酸の共重合体の添加(特開昭62−151460
号)等がある。これらの共重合体はPPS樹脂に対する
相溶性は良い方ではあるが、実質的にこれら共重合体を
15重量%以上添加すると外観不良を引き起こし、また
耐衝撃性、引張伸びの値が低くなる傾向を示す。また、
シリコーンゴムを添加する方法(特開昭60−1207
53号)は、PPSとの相溶性に乏しく成形品表面の層
剥離などの外観不良を引き起こす。このため、例えばビ
ニルモノマ−をグラフト重合させた特殊なシリコーンゴ
ムを配合する方法(特開平2−18444号、特開平2
−124975号、特開平2−138360号)、シリ
コーンゴムにエポキシ基含有有機シラン化合物を配合す
る方法(特開平2−124976号)などが提案されて
いるが、相溶性の改善に十分では無く、目的とする性能
が得られない。また、上記のような改質剤は基本的に難
燃性がないため、PPS樹脂にこれら改質剤を加えると
PPS樹脂の優れた難燃性、耐熱性が損なわれるのが一
般的である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明者らは、
従来のPAS樹脂組成物では依然として不十分であった
耐衝撃性、引張伸び等の機械的特性を改良し、高靱性
で、しかも、難燃性、耐熱性に優れたPAS樹脂組成物
を提供することを目的としたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、PAS樹
脂の耐衝撃性、引張伸び等の靱性の向上を検討するにあ
たり、ある種のゴムを配合することによりPAS樹脂の
優れた耐熱性を良好に保持したまま上記目的の諸特性が
均衡に向上し、靱性が改良されることを見出し、本発明
にいたった。
【0007】即ち、本発明は、ポリアリ−レンスルフィ
ド樹脂(A)とフッ素系ゴム(B)からなることを特徴
とする熱可塑性樹脂組成物、更に前記ポリアリーレンス
ルフィド樹脂(A)、フッ素系ゴム(B)に加えて、α
ーオレフィン系共重合体、アクリル系ゴム、および共役
ジエンの水添重合体の中から選ばれる1種またはそれ以
上の熱可塑性樹脂(C)とを含んでなることを特徴とす
る熱可塑性樹脂組成物に関するものである。
【0008】本発明に於いて基体となるPAS樹脂
(A)は、ー般式〔−Ar−S−〕(式中、−Ar−は
少なくとも1つの炭素6員環を含む2価の芳香族基を示
す)で示される繰り返し単位を70モル%以上含有する
重合体で、その代表的物質は構造式〔−φ−S−〕(た
だしは−φ−はp−フェニレン基)で示される繰り返し
単位を70モル%以上含有するポリマ−である。
【0009】本発明に用いるのに好ましいPAS樹脂
は、前記した繰り返し単位〔−φ−S−〕(ただし、−
φ−はp−フェニレン基)を70モル%以上含有するP
PS樹脂である。この繰り返し単位が70モル%以上で
あると結晶性ポリマ−としての特徴である十分な強度が
得られるし、靱性、耐薬品性にも優れる。PPS樹脂中
に含んでも良い他の共重合構成単位としては、例えば メタフェニレンスルフィド単位
【0010】
【化1】
【0011】ジフェニルエーテルスルフィド単位
【0012】
【化2】
【0013】ジフェニルスルホンスルフィド単位
【0014】
【化3】
【0015】ジフェニルケトンスルフィド単位
【0016】
【化4】
【0017】ナフタレンスルフィド単位
【0018】
【化5】
【0019】三官能単位
【0020】
【化6】
【0021】等が挙げられる。このうち三官能単位は1
モル%以下であることが結晶性を低下させない意味から
好ましい。PAS樹脂はー般にその製造法により実質上
線状で分岐、架橋構造を有しない分子構造のものと、分
岐や架橋を有する構造のものが知られているが本発明に
於いてはその何れのタイプのものにも有効である。
【0022】PAS樹脂の溶融粘度、例えばPPS樹脂
では、例えば射出成形用のごとき繊維状強化材によって
強化されうる場合においては、100〜8000ポイズ
(315.6℃、せん断速度10sec-1、オリフィス
L/D=10/1(mm)にて測定)好ましくは300
〜5000ポイズの範囲であり、押し出し成形の如き繊
維状強化材を含有しない場合においては500〜500
000ポイズ好ましくは1000〜100000ポイズ
の範囲のものが用いられる。
【0023】次に本発明で(B)成分として用いられる
フッ素ゴムとは、ビニリデンフルオライドを主成分とし
てその他のフッ素系化合物、例えばヘキサフルオロプロ
ピレン、ヘプタンフルオロプロピレン、クロロトリフル
オロエチレン、ビニリデンフルオライド、テトラフルオ
ロエチレン、パーフルオロメチルビニルエーテル等のフ
ッ素系化合物より選ばれる1種またはそれ以上との共重
合体であるビニリデンフルオライド系フッ素ゴムが挙げ
られる。その他のフッ素系ゴムとして、プロピレンとテ
トラフルオロエチレンとの共重合体、テトラフルオロエ
チレンとパーフルオロアルキルビニルエーテルを主成分
とする二元共重合体、フルオロアルキルポリシロキサン
ゴム、ヘキサフルオロペンタメチレンアジペイト重合体
等がある。さらにポリオルガノホスファゼンゴム、テト
ラフルオロエチレンとトリフルオロニトソメタンを主成
分とするニトロソゴム、ポリ(パーフルオロアルキルエ
ーテルトリアジン)ゴムなどがある。ここで言う共重合
体とはランダム共重合体、ブロック共重合体、グラフト
共重合体のどのタイプの共重合体を用いても差し支えな
い。これらのフッ素系ゴムは架硫した状態でも、未架硫
の状態でも使用できる。その他熱可塑性フッ素系エラス
トマーも本発明に使用できる。熱可塑性フッ素系エラス
トマーとしては例えばビニリデンフルオライドとヘキサ
フルオロプロピレンを主成分とする共重合体等をソフト
セグメントとし、テトラフルオロエチレンとエチレンを
主成分とする共重合体またはビニリデンフルオライドを
主成分とする共重合体等をハードセグメントとするブロ
ック共重合体構造を持つ熱可塑性フッ素ゴム、あるいは
幹ポリマーとしてビニリデンフルオライドを主成分とす
る非晶性のフッ素系ゴム、枝ポリマーとしてビニリデン
フルオライドを主成分とする結晶性フッ素系ポリマーか
らなるグラフト化フッ素系熱可塑性エラストマーなどが
ある。
【0024】本発明組成物において用いる熱可塑性樹脂
(C)は、オレフィン系共重合体、アクリル系ゴム、お
よび共役ジエンの水添重合体の中から選ばれる1種また
はそれ以上の熱可塑性樹脂である。
【0025】このうちオレフィン系共重合体としては、
具体的には、(1)α−オレフィンとα,β−不飽和カ
ルボン酸アルキルエステルからなる共重合体、例えばα
−オレフィン5〜95重量%とα,β−不飽和カルボン
酸アルキルエステル5〜95重量%からなる共重合体;
(2)α−オレフィンを主成分としてα,β−不飽和酸
のグリシジルエステルあるいは不飽和カルボン酸または
その酸無水物を変性剤成分として共重合させた、例えば
α−オレフィン(共)重合体にα,β−不飽和酸のグリ
シジルエステル30重量%以下好ましくは1〜15重量
%以下を共重合させたグリシジル基含有共重合体やα−
オレフィン(共)重合体に不飽和カルボン酸またはその
酸無水物10重量%以下好ましくは1〜8重量%を共重
合させた酸基含有共重合体等;(3)α−オレフィンと
α,β−不飽和カルボン酸アルキルエステルに加えて
α,β−不飽和酸のグリシジルエステルを共重合成分と
して30重量%以下好ましくは1〜15重量%を共重合
させたグリシジル基含有共重合体、同様に不飽和カルボ
ン酸またはその酸無水物を共重合成分として10重量%
以下好ましくは1〜8重量%を共重合させた酸基含有共
重合体等の共重合体;などが挙げられる。尚、かかる共
重合体においては本発明の要旨を逸脱しない範囲におい
て前記した必須モノマー成分以外のモノマーを少量添加
してもよい。また、ここで述べる共重合体とは、ランダ
ム共重合体、ブロック共重合体、グラフト共重合体のす
べてが含まれる。
【0026】ここで該オレフィン系共重合体のモノマー
成分であるα−オレフィンには、エチレン、プロピレ
ン、ブテン−1、4−メチルペンテン−1、ヘキセン−
1、デセン−1、オクテン−1等から選ばれる1種以上
が使用される。好ましくはエチレンが用いられる。
【0027】更に、α,β−不飽和カルボン酸アルキル
エステルとしては、炭素数が3〜8個の不飽和カルボン
酸、例えばアクリル酸、メタアクリル酸などのアルキル
エステルであって、具体例としてはアクリル酸メチル、
アクリル酸エチル、アクリル酸n−プロピル、アクリル
酸イソプロピル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸t
−ブチル、アクリル酸イソブチル、メタアクリル酸メチ
ル、メタアクリル酸エチル、メタアクリル酸n−プロピ
ル、メタアクリル酸イソプロピル、メタアクリル酸n−
ブチル、メタアクリル酸t−ブチル、メタアクリル酸イ
ソブチルなどがあり、これらのうち特にアクリル酸メチ
ル、アクリル酸エチル 、アクリル酸n−ブチルが好ま
しく用いられる。また、これらα,β−不飽和カルボン
酸アルキルエステルは単独、あるいは2種以上を使用し
ても差し支えない。
【0028】又、α,β−不飽和酸のグリシジルエステ
ルとしては、下記ー般式
【0029】
【化7】
【0030】(ここで、R1は水素原子または低級アル
キル基を示す)で示される化合物であり、例えば、アク
リル酸グルシジル、メタアクリル酸グリシジル、特にメ
タアクリル酸グリシジルが好ましく用いられる。
【0031】また不飽和カルボン酸またはその酸無水物
としては、アクリル酸、メタアクリル酸、マレイン酸、
フマル酸、イタコン酸、クロトン酸、メチルマレイン
酸、メチルフマル酸、メサコン酸、シトラコン酸、グル
タコン酸、マレイン酸モノメチル、マレイン酸モノエチ
ル、フマル酸モノエチル、イタコン酸メチル、無水メチ
ルマレイン酸、無水マレイン酸、無水メチルマレイン
酸、無水シトラコン酸等が挙げられ、これらは一種また
は二種以上で使用される。またこれらの誘導体も使用し
得るが、中でも無水マレイン酸がより好ましく用いられ
る。
【0032】また(C)におけるアクリル系ゴムとは、
アクリル系ゴム80〜100重量%に対しα,β−不飽
和酸のグリシジルエステルを0〜20重量%、好ましく
は1〜15重量%を共重合してなるものである。またア
クリル系ゴム90〜100重量%に対し、不飽和カルボ
ン酸またはその酸無水物の0〜10重量%を共重合して
なるものである。好ましくはアクリル系ゴム92〜99
重量%に対し、不飽和カルボン酸またはその酸無水物の
1〜8重量%を共重合してなるものがよい。ここで述べ
る共重合とは、ランダムタイプ、ブロックタイプ、グラ
フトタイプのすべてが含まれる。本発明に用いられるに
アクリル系ゴムとして好ましいものは下記ー般式
【0033】
【化8】
【0034】(式中、R1は水素原子または低級アルキ
ル基を、R2は炭素数1〜12のアルキル基を示す。)
で表わされる、α,β−不飽和カルボン酸アルキルエス
テルを主成分とするモノマー単位より得られる共重合体
である。具体的には炭素数1〜12個の不飽和カルボン
酸、例えばアクリル酸、メタアクリル酸などのアルキル
エステルであって、具体例としてはアクリル酸メチル、
アクリル酸エチル、アクリル酸n−プロピル、アクリル
酸イソプロピル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸t
−ブチル、アクリル酸イソブチル、メタアクリル酸メチ
ル、メタアクリル酸エチル、メタアクリル酸n−プロピ
ル、メタアクリル酸イソプロピル、メタアクリル酸n−
ブチル、メタアクリル酸t−ブチル、メタアクリル酸イ
ソブチルなどがあり、これらのうち特にアクリル酸メチ
ル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−ブチルが好まし
く用いられる。また、これらα,β−不飽和カルボン酸
アルキルエステルは主に2種以上が用いられる。
【0035】このアクリル系ゴムに共重合してもよい不
飽和カルボン酸またはその酸無水物やα,β−不飽和酸
のグリシジルエステルとしてはすでに前記したものがい
ずれも使用できる。
【0036】次に、(C)における共役ジエンの水添重
合体とは、共役ジエンの水添重合体または共役ジエンと
芳香族ビニル炭化水素の水添共重合体であり、望ましく
は、該共役ジエンの水添(共)重合体に対して更に不飽
和カルボン酸またはその酸無水物、α,β−不飽和酸の
グリシジルエステルを反応せしめたものがよい。不飽和
カルボン酸またはその酸無水物の反応量としては共役ジ
エンの水添(共)重合体100重量部に対し、0.01
〜10重量部である。またα,β−不飽和酸のグリシジ
ルエステルの反応量としては、共役ジエンの水添(共)
重合体100重量部に対し、0.01〜30重量部であ
る。
【0037】ここにおいて共役ジエンの水添重合体と
は、1種以上の共役ジエン単量体に由来する重合体即ち
単一の共役ジエン、例えば1,3−ブタジエン単独重合
体あるいは2種またはそれ以上の共役ジエン例えば1,
3−ブタジエン、イソプレン、2,3−ジメチル−1,
3−ブタジエン、1,3−ブタジエンおよび1,3−ペ
ンタジエンの共重合体の不飽和含有量の少なくとも80
%が水素添加(水添)により還元されているものをさ
す。
【0038】また共役ジエンと芳香族ビニル炭化水素の
水添共重合体とは、共役ジエンと芳香族ビニル炭化水素
との比がさまざまのブロック共重合体またはランダム共
重合体の不飽和含有量の少なくとも80%が水素添加
(水添)により還元されているものをさす。この場合、
共役ジエンと芳香族ビニル炭化水素とのブロック共重合
体が好ましく用いられる。なお、芳香核の二重結合は水
素添加により還元される不飽和結合の対象から除外され
る。
【0039】水添重合体および水添共重合体の原料とし
て用いられる共役ジエンとしては、1,3−ブタジエ
ン、イソプレン、1,3−ペンタジエンであり、好まし
くは1,3−ブタジエン、イソプレンである。
【0040】水添共重合体の原料として用いる芳香族ビ
ニル炭化水素としては、スチレン、α−メチルスチレ
ン、O−メチルスチレン、P−メチルスチレン、1,3
−ジメチルスチレン、ビニルナフタレンでありスチレン
が好ましく用いられる。
【0041】前記水添(共)重合体のうち、好ましい具
体例は水添ポリブタジエン、スチレン/ブタジエン/スチ
レントリブロック水添共重合体、スチレン/イソプレン/
スチレントリブロック水添共重合体等であり、中でも耐
熱性の点から、スチレン/ブタジエンジブロック水添共
重合体、スチレン/ブタジエン/スチレントリブロック水
添共重合体、スチレン/イソプレンジブロック水添共重
合体、スチレン/イソプレン/スチレントリブロック水添
共重合体が好ましく用いられる。
【0042】また共役ジエンの水添(共)重合体の変性
剤として用いられる不飽和カルボン酸またはその酸無水
物やα,β−不飽和酸のグリシジルエステルとしてはす
でに前記したものがいずれも使用できる。
【0043】本発明組成物のおいて上記した(A)、
(B)、(C)成分の添加割合は目的に応じて適宜の割
合使用することができる。本発明のPAS樹脂組成物で
は反応性を更に高める目的でエポキシ硬化触媒(D)を
用いることができる。
【0044】本発明に用いられるエポキシ硬化触媒とは
公知のものがもちいられるが、このましくは、第三アミ
ン、第四級アンモニウム塩、第三ホスフィンがこのまし
い。例としては、ジメチルラウリルアミン、ジメチルス
テアリルアミン、Nーブチルモルホリン、 N,N−ジ
メチルシクロヘキシルアミン、ベンジルジメチルアミ
ン、ピリジン、ジメチルアミノ−4−ピリジン、メチル
−1−イミダゾール、テトラメチルーエチレンジアミ
ン、テトラメチレングアニジン、トリエチレンジアミ
ン、テトラメチレンヒドラジン、N,N−ジメチルピペ
ラジン、テトラメチルアンモニウムクロリド、ベンジル
トリメチルアンモニウムクロリド、テトラーN−ブチル
アンモニウムブロミド、テトラメチルアンモニウムブロ
ミド、テトラエチルアンモニウムブロミド、セシルトリ
メチルアンモニウムブロミド、テトラプロピルアンモニ
ウムブロミド等が挙げられる。
【0045】また本発明の組成物には用途に応じて、以
下に示す強化材および/または充填材を配合することが
できる。これら強化材および/または充填材としては、
粉粒状、平板状、鱗片状、針状、球状または中空状およ
び繊維状が挙げられる。具体的には硫酸カルシウム、珪
酸カルシウム、クレー、タルク、アルミナ、珪砂、ガラ
ス粉、金属粉、グラファイト、炭化珪素、チッ化珪素、
シリカ、チッ化ホウ素、チッ化アルミニウム、カーボン
ブラック、硫化亜鉛などの粉粒状充填材、雲母、ガラス
板、セリサイト、アルミフレークなどの金属箔、黒鉛な
どの平板状もしくは鱗片状充填材、シラスバルーン、金
属バルーン、ガラスバルーンなどの中空状充填材、ガラ
ス繊維、炭素繊維、グラファイト繊維、ウィスカー、金
属繊維、アスベスト、ウォスナイト等の無機繊維状強化
材、芳香族ポリアミド繊維等の有機繊維状強化材を挙げ
ることが出来る。
【0046】本発明の組成物には他の熱可塑性樹脂を添
加しても差し支えない。他の熱可塑性樹脂とはポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリスチレン、イミド変性ポリ
スチレン、ポリブチレンテレフタレ−ト、ポリエチレン
テレフタレ−ト、、ポリエチレンナフタレ−ト、ポリブ
チレンナフタレ−ト、ポリアミド、ポリカーボネート、
ABS樹脂、イミド変性ABS樹脂、AES樹脂、ポリ
サルホン、ポリフェニレンエ−テル、ポリフェニレンエ
−テルとポリスチレンとの共重合体および/または混合
物、ポリエ−テルサルホン、ポリスルフィドケトン、ポ
リスルフィドサルホン、ポリエーテルエーテルケトン、
ポリアミドイミド等の熱可塑性樹脂、ポリエステル系、
ポリアミド系、ポリウレタン系、ポリオレフィン系、ポ
リスチレン系等の熱可塑性エラストマ−等が挙げられ
る。好ましくは、ポリプロピレン、ポリブチレンテレフ
タレ−ト、ポリアミド、ポリフェニレンエ−テル、ポリ
フェニレンエ−テルとポリスチレンとの共重合体および
/または混合物である。
【0047】本発明では、更に本発明の要旨を逸脱しな
い範囲に於て水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウ
ム、三酸化アンチモン等の無機難燃剤、ハロゲン系、リ
ン系等の有機難燃剤、酸化防止剤、紫外線防止剤、滑
剤、分散剤、カップリング剤、発泡剤、架橋剤、着色剤
等の添加剤を添加することができる。
【0048】本発明組成物の製造方法としては一般的な
方法が用いられる。最も一般的な方法は配合物を適当な
混合機例えばタンブラー、ヘンシェルミキサー、タンブ
ラー等で均一に混合し、押出機に供給して溶融混練し、
ストランド状に押し出したものを冷却し、切断し、各成
形材料用の製品とする。更に簡単には、押出工程を省略
して、本発明の配合物を直接成形機内で溶融、混練して
成形する方法もとることも出来るが、特にこれに規定す
るものではない。
【0049】
【実施例】さらに実施例により本発明を説明する。例中
で用いる各種物性の測定方法は下記の通りである。
【0050】メルトフローレート(MFR)の測定 約6gのサンプルを120℃/3時間乾燥した後、直径
2.096mm,長さ8.001mmのオリフィスを用
いて所定の温度(315.6 ℃ )に設定したメルトイ
ンデクサ−(東洋精機製 T01型)に投入し、気泡を
取り除いた後、所定の荷重(5000g)をかけ、5分
間予熱した後、測定する。アイゾット衝撃試験 射出成形によって得られたアイゾット衝撃値測定用試験
片を下記条件にて引っ張り試験を行う。
【0051】 試験片寸法 長さ127mm×幅3.07mm×厚
み12.7mm 切削ノッチおよびノッチ無し 測定器 万能衝撃試験器 ユニバ−サル型 東
洋精機製 ハンマ−荷重 30Kg-cm(ノッチ付き)、60Kg-cm
(ノッチ無し)引っ張り試験 射出成形によって得られた引っ張り試験用ダンベルを下
記条件にて引っ張り試験を行う。
【0052】 測定機 島津オ−トグラフ IS−2000 引っ張り速度 10mm/分 標線間距離 25mm グリップ間距離 50mm難燃性試験 UL 94ーHBの試験法により、長さ127mm、幅
3.17mm、1/8インチの厚みの試験片を用いてU
L 94ーHBに準拠する水平燃焼試験を行い、燃焼時
間を測定する。
【0053】実施例1〜4、比較例1〜3 PPS樹脂としてMFRが300g/10分、溶融粘度
1300ポイズ(315.6℃、せん断速度10sec
-1、オリフィスL/D=10/1(mm)にて測定)の
実質的に線状のPPS樹脂、フッ素系ゴム(B)として
ビニリデンフルオライドとヘキサフルオロプロピレンと
の共重合体でフッ素含有量65重量%のフッ素ゴム(B
−1)、ビニリデンフルオライドとヘキサフルオロプロ
ピレンとテトラフルオロエチレンとの三元共重合体でフ
ッ素含有量67.5重量%のフッ素ゴム(B−2)、表
−1に示す配合でタンブラ−を用いてブレンドした。つ
いで、バレル温度300℃に設定した二軸押し出し機
(TEM−35B 東芝機械製)で混練りし、押し出し
たストランドを冷却固化後、ペレット化した。得られた
ペレットを120℃で4時間乾燥した後、射出成形機
(IS−50AM:東芝機械製)でシリンダ−温度 2
90℃、金型温度 140℃で成形し、引っ張り試験用
ダンベル(ASTM IV号 厚み1.6mm)および
アイゾット試験用試験片を得た。この試験片を用いて引
っ張り試験およびアイゾット試験を行った。またUL
94HBの試験を行った。結果を表−1に示す。
【0054】また比較例としてフッ素ゴムを使用しない
例およびフッ素ゴムと同様に耐熱性エラストマーである
シリコンゴム(エポキシ基含有シリコンゴム E60
2、東レ・ダウコーニング社製)を使用した例を示す。
【0055】結果から明らかなように本発明は難燃性を
全く損なわずに靱性の向上が見られる。
【0056】
【表1】
【0057】実施例5〜7、比較例4〜7 PPS樹脂(A)、フッ素系ゴム(B)として実施例1
と同様のものを用い、エポキシ硬化触媒としてステアリ
ルジメチルアミンを用いた。また、熱可塑性樹脂(C)
としてメタアクリル酸グリシジル 2.5重量%、アク
リル酸メチル59重量%、エチレン 38.5重量%の
エポキシ基含有オレフィン系共重合体(C−1)、アク
リル酸エチル 15重量%、エチレン 85重量%のオ
レフィン系共重合体(C−2)、また比較例としてフッ
素ゴムを用いない場合について測定した。以上の材料を
用いて表−2に示す配合で混合し、実施例1と同様にペ
レット化、および射出成形し、物性を測定した。結果を
表−2に示す。結果から明らかのように本発明の組成物
は難燃性に優れ、引張伸び、耐衝撃性に優れる。
【0058】
【表2】 実施例8〜9 、比較例8〜9 PPS樹脂(A)、フッ素系ゴム(B)として実施例1
と同様のものを用い、熱可塑性樹脂(C)として無水マ
レイン酸 2.0重量%、アクリル酸エチル31重量
%、エチレン 67重量%の酸基含有オレフィン系共重
合体(Cー3)を表−3に示す配合で混合し、実施例1
と同様にペレット化、および射出成形し、物性を測定し
た。結果を表−3に示す。結果から明らかのように本発
明の組成物は難燃性に優れ、引張伸び、耐衝撃性に優れ
る。
【0059】
【表3】
【0060】実施例10〜11、比較例10〜11 PPS樹脂(A)、フッ素系ゴム(B)、エポキシ硬化
触媒として実施例1と同様のものを用い、熱可塑性樹脂
(C)として無水マレイン酸1.8重量%含有したアク
リル系ゴム(C−4)およびメタアクリル酸グリシジル
5重量%含有したアクリル系ゴム(Cー5)を表−4に
示す配合で混合し、実施例1と同様にペレット化、およ
び射出成形し、物性を測定した。結果を表−4に示す。
結果から明らかのように本発明の組成物は難燃性にすぐ
れ、引張伸び、耐衝撃性に優れる。
【0061】
【表4】 実施例12〜13、比較例12〜13 PPS樹脂(A)、フッ素系ゴム(B)、エポキシ硬化
触媒として実施例1と同様のものを用い、熱可塑性樹脂
(C)としてスチレン 30重量%、ブタジエン 70
重量%のスチレンブタジエン共重合体の水素添加物に無
水マレイン酸1.8重量%含有した酸基含有水添スチレ
ンブタジエン共重合体(C−6)、スチレン 30重量
%、ブタジエン 70重量%のスチレンブタジエン共重
合体の水素添加物にメタアクリル酸グリシジル2重量%
含有したグリシジル基含有水添スチレンブタジエン共重
合体(Cー7)を表−5に示す配合で混合し、実施例1
と同様にペレット化、および射出成形し、物性を測定し
た。結果を表−5に示す。結果から明らかのように本発
明の組成物は引張伸び、耐衝撃性に優れる。
【0062】
【表5】
【0063】
【発明の効果】本発明組成物は、従来のPAS樹脂組成
物に比べて耐衝撃性、引っ張り伸び、難燃性に優れてい
る。特に繊維状強化材等によって強化されていない非強
化のPAS樹脂組成物として射出成形用途、ブロー成形
用途、回転成形用途等の各種成形用途に用いられる。こ
れらの例としては自動車部品、電気、電子部品、封止用
材料、耐薬品容器、超純水容器等がある。また公知の押
し出し成形用途としても用いられる。これらの例として
は異形押出、チューブ、ホース、パイプ、繊維、フィル
ム等の材料として有用であるが、必ずしもこれらに限定
されるものではない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 33/08 LJE

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリアリ−レンスルフィド樹脂(A)と
    フッ素系ゴム(B)を含んでなることをを特徴とする熱
    可塑性樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 ポリアリーレンスルフィド樹脂(A)が
    実質的に熱架橋型、直鎖状型、分岐型の中から選ばれる
    1種またはそれ以上である請求項1記載の組成物。
  3. 【請求項3】 ポリアリ−レンスルフィド樹脂(A)と
    して、溶融粘度が500〜500000ポイズ(31
    5.6℃、せん断速度10sec-1)の範囲にあるポリ
    フェニレンスルフィド樹脂を用いる請求項1または2記
    載の樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 更にエポキシ樹脂硬化触媒を含有する請
    求項1、2または3記載の組成物。
  5. 【請求項5】 繊維状強化材を含有しない組成物である
    請求項1、2、3または4記載の組成物。
  6. 【請求項6】 押し出し成形用である請求項5記載の組
    成物。
  7. 【請求項7】 ポリアリーレンスルフィド樹脂(A)
    と、フッ素系ゴム(B)、と、αーオレフィン系共重合
    体、アクリル系ゴム、および共役ジエンの水添重合体の
    中から選ばれる1種またはそれ以上の熱可塑性樹脂
    (C)とを含んでなることを特徴とする熱可塑性樹脂組
    成物。
  8. 【請求項8】 ポリアリーレンスルフィド樹脂(A)が
    実質的に熱架橋型、直鎖状型、分岐型の中から選ばれる
    1種またはそれ以上である請求項7記載の組成物。
  9. 【請求項9】 (C)におけるオレフィン系共重合体
    が、α−オレフィンとα,β−不飽和カルボン酸アルキ
    ルエステルからなる共重合体である請求項7記載の組成
    物。
  10. 【請求項10】 (C)におけるオレフィン系共重合体
    が、α−オレフィンにα,β−不飽和酸のグリシジルエ
    ステルあるいは不飽和カルボン酸またはその酸無水物を
    共重合させたものである請求項7記載の組成物。
  11. 【請求項11】 (C)におけるオレフィン系共重合体
    が、α−オレフィン、α,β−不飽和カルボン酸アルキ
    ルエステルに加えてα,β−不飽和酸のグリシジルエス
    テルあるいは不飽和カルボン酸またはその酸無水物を共
    重合させたものである請求項7記載の組成物。
  12. 【請求項12】 (C)におけるアクリル系ゴムが、
    α,β−不飽和酸のグリシジルエステルあるいは不飽和
    カルボン酸またはその酸無水物を共重合させたアクリル
    系ゴムである請求項7記載の組成物。
  13. 【請求項13】 (C)における共役ジエンの水添重合
    体が、α,β−不飽和酸のグリシジルエステルあるいは
    不飽和カルボン酸またはその酸無水物を共重合させた変
    性共役水添共重合体である請求項7記載の組成物。
  14. 【請求項14】 更に強化材および/または充填材を含
    んでなる請求項7記載の樹脂組成物。
  15. 【請求項15】 更にエポキシ樹脂硬化触媒を含有する
    請求項7または14記載の組成物。
  16. 【請求項16】 エポキシ樹脂硬化触媒の添加量が、
    (A)+(B)+(C)98〜99.99重量%に対
    し、エポキシ樹脂硬化触媒を0.01〜2重量%含有せ
    しめる請求項15記載の樹脂組成物。
  17. 【請求項17】 エポキシ樹脂硬化触媒が、第三アミン
    である請求項15記載の樹脂組成物。
  18. 【請求項18】 繊維状強化材を含有しない組成物であ
    る請求項7、14または15の記載の組成物。
  19. 【請求項19】 押し出し成形用である請求項18記載
    の組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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