JPH06227436A - 車両ホイルハウスのエアガイド構造 - Google Patents
車両ホイルハウスのエアガイド構造Info
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- JPH06227436A JPH06227436A JP1876293A JP1876293A JPH06227436A JP H06227436 A JPH06227436 A JP H06227436A JP 1876293 A JP1876293 A JP 1876293A JP 1876293 A JP1876293 A JP 1876293A JP H06227436 A JPH06227436 A JP H06227436A
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- Japan
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- vehicle
- wheel house
- opening
- air
- guide structure
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 車両のホイルハウス内の空気を効率的に外部
に排気して圧力を下げることにより、車両の総合的な空
力特性を大幅に向上させることができるエアガイド構造
を提供する。 【構成】 車輪4の回転軸4aを通る鉛直方向の垂線L
1 と、該垂線L1 と直交し、ホイルハウス3の前方下端
6を通る直線L2 で区切られた、車両の進行方向上方の
ホイルハウス3内に、空気導入用の第一開口部7を設
け、且つ車両下面F1 に空気排出用の第二開口部8を設
け、前記第一開口部7と第二開口部8とを空気通路9に
て連通状態とした。
に排気して圧力を下げることにより、車両の総合的な空
力特性を大幅に向上させることができるエアガイド構造
を提供する。 【構成】 車輪4の回転軸4aを通る鉛直方向の垂線L
1 と、該垂線L1 と直交し、ホイルハウス3の前方下端
6を通る直線L2 で区切られた、車両の進行方向上方の
ホイルハウス3内に、空気導入用の第一開口部7を設
け、且つ車両下面F1 に空気排出用の第二開口部8を設
け、前記第一開口部7と第二開口部8とを空気通路9に
て連通状態とした。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はホイルハウス内の圧力
を低下させて車両の空力特性を改善することができる車
両ホイルハウスのエアガイド構造に関する。
を低下させて車両の空力特性を改善することができる車
両ホイルハウスのエアガイド構造に関する。
【0002】
【従来の技術】車両のホイルハウス内では車輪が高速で
回転するため、ホイルハウス内の気圧に変化が生じて、
車両の空力特性に悪影響を与えることが知られている。
そこで、実開平3−60171号で知られているよう
に、ホイルハウスの後面に空気抜き用貫通孔を設け、こ
の貫通孔からホイルハウス内の空気を車体後方へ抜い
て、車両の空力特性の改善を図ろうとするエアガイド構
造がある。
回転するため、ホイルハウス内の気圧に変化が生じて、
車両の空力特性に悪影響を与えることが知られている。
そこで、実開平3−60171号で知られているよう
に、ホイルハウスの後面に空気抜き用貫通孔を設け、こ
の貫通孔からホイルハウス内の空気を車体後方へ抜い
て、車両の空力特性の改善を図ろうとするエアガイド構
造がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のエアガイド構造では、実際には車両空力特性
の十分なる向上が期待できるほど、ホイルハウス内の空
気が車両後方へ抜けない。
うな従来のエアガイド構造では、実際には車両空力特性
の十分なる向上が期待できるほど、ホイルハウス内の空
気が車両後方へ抜けない。
【0004】この発明はこのような従来の技術に着目し
てなされたもので、車両のホイルハウス内の空気を効率
的に外部に排気して圧力を下げることにより、車両の総
合的な空力特性を大幅に向上させることができる車両ホ
イルハウスのエアガイド構造を提供する。
てなされたもので、車両のホイルハウス内の空気を効率
的に外部に排気して圧力を下げることにより、車両の総
合的な空力特性を大幅に向上させることができる車両ホ
イルハウスのエアガイド構造を提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明に係る車両ホイ
ルハウスのエアガイド構造は、車輪の回転軸を通る鉛直
方向の垂線と、該垂線と直交し、ホイルハウスの前方下
端を通る直線で区切られた、車両の進行方向上方のホイ
ルハウス内に、空気導入用の第一開口部を設け、且つ車
両下面に空気排出用の第二開口部を設け、前記第一開口
部と第二開口部とを空気通路にて連通状態としたもので
ある。
ルハウスのエアガイド構造は、車輪の回転軸を通る鉛直
方向の垂線と、該垂線と直交し、ホイルハウスの前方下
端を通る直線で区切られた、車両の進行方向上方のホイ
ルハウス内に、空気導入用の第一開口部を設け、且つ車
両下面に空気排出用の第二開口部を設け、前記第一開口
部と第二開口部とを空気通路にて連通状態としたもので
ある。
【0006】
【作用】本発明によれば、ホイルハウス内で最も気圧の
高くなる領域から空気を外部へ効率的に排気することが
できるため、空気抵抗や揚力特性等に関する車両の総合
的な空力特性を大幅に向上させることができる。
高くなる領域から空気を外部へ効率的に排気することが
できるため、空気抵抗や揚力特性等に関する車両の総合
的な空力特性を大幅に向上させることができる。
【0007】
【実施例】以下、この発明の好適な実施例を図面に基づ
いて説明する。尚、図中、Fが前方で、Bが後方を示し
ている。
いて説明する。尚、図中、Fが前方で、Bが後方を示し
ている。
【0008】図1〜図5は、この発明の第1実施例を示
す図である。まず、本実施例の具体的構造例を説明する
前に、図4及び図5を用いて、車両のホイルハウスまわ
りの空気の流れ方について説明する。1が車両のフロン
ト部で、2がバンパ部、3がホイルハウス、F1 が前記
ホイルハウス3よりも前方位置の車両下面、F2 が後方
位置の車両下面、4が車輪、4aが回転軸、αが車輪4
の回転方向、Gが路面、を各々示している。
す図である。まず、本実施例の具体的構造例を説明する
前に、図4及び図5を用いて、車両のホイルハウスまわ
りの空気の流れ方について説明する。1が車両のフロン
ト部で、2がバンパ部、3がホイルハウス、F1 が前記
ホイルハウス3よりも前方位置の車両下面、F2 が後方
位置の車両下面、4が車輪、4aが回転軸、αが車輪4
の回転方向、Gが路面、を各々示している。
【0009】車両前方からの空気の流れAは、バンパ部
2に当たる淀み点Tを境にして、車両上方への流れA1
と車両下方への流れA2 とに分かれる。さらに、車両下
方の流れA2 は車両前部下端5で車両下面F1 から剥離
し、渦R1 を生じながら車輪4に向かう流れA3 と、渦
R1 に伴ってホイルハウス3と車輪4との間に入り込む
流れA4 とに分かれる。
2に当たる淀み点Tを境にして、車両上方への流れA1
と車両下方への流れA2 とに分かれる。さらに、車両下
方の流れA2 は車両前部下端5で車両下面F1 から剥離
し、渦R1 を生じながら車輪4に向かう流れA3 と、渦
R1 に伴ってホイルハウス3と車輪4との間に入り込む
流れA4 とに分かれる。
【0010】一方、車輪4には、車輪4の回転に誘発さ
れた流れA5 が、車輪4と同じ回転方向αに生じる。そ
して、前記流れA4 と流れA5 とは、車輪4の車両前方
且つ上方のポイントP付近でぶつかることになる。この
ため、ホイルハウス3内においてこのポイントPの圧力
は相対的に高くなり、この付近からホイルハウス3内の
空気を排気することが有効である。このポイントPは、
車輪4の回転軸4aを通る垂線L1 と、この垂線L1 と
直交し、ホイルハウス3の前方下端6を通る路面Gと略
平行な直線L2 で区切られた車両進行方向上方の領域H
内に位置するものであり、このポイントPの領域H内で
の位置はホイルハウス3の形状や車輪4のサイズ等によ
り決定される。
れた流れA5 が、車輪4と同じ回転方向αに生じる。そ
して、前記流れA4 と流れA5 とは、車輪4の車両前方
且つ上方のポイントP付近でぶつかることになる。この
ため、ホイルハウス3内においてこのポイントPの圧力
は相対的に高くなり、この付近からホイルハウス3内の
空気を排気することが有効である。このポイントPは、
車輪4の回転軸4aを通る垂線L1 と、この垂線L1 と
直交し、ホイルハウス3の前方下端6を通る路面Gと略
平行な直線L2 で区切られた車両進行方向上方の領域H
内に位置するものであり、このポイントPの領域H内で
の位置はホイルハウス3の形状や車輪4のサイズ等によ
り決定される。
【0011】また、このポイントP付近でぶつかった空
気の流れA4 、A5 は、車両外側の圧力が低い車輪4の
表面側に流れ出して渦R2 を発生させる。この渦R
2 は、図5に示すように、車両前方からの流れA6 を乱
し、車両の空気抵抗を増加させるばかりではなく、ドア
回りのスプラッシュ(泥はね)の原因にもなる。さら
に、ホイルハウス3内の圧力上昇は車両の揚力を増加さ
せるため、総合的な空力性能の向上を図ることができな
い。
気の流れA4 、A5 は、車両外側の圧力が低い車輪4の
表面側に流れ出して渦R2 を発生させる。この渦R
2 は、図5に示すように、車両前方からの流れA6 を乱
し、車両の空気抵抗を増加させるばかりではなく、ドア
回りのスプラッシュ(泥はね)の原因にもなる。さら
に、ホイルハウス3内の圧力上昇は車両の揚力を増加さ
せるため、総合的な空力性能の向上を図ることができな
い。
【0012】次に、前述のようなホイルハウス3周辺で
の空気の流れ方を確認した上で構成された本実施例の具
体的構造例を図1〜図3を用いて説明する。すなわち、
この第1実施例に係るホイルハウス3には、空気の流れ
A4 と流れA5 とがぶつかるポイントP付近に、第一開
口部7が形成され、且つホイルハウス3の前方下端6の
前側に隣接する車両下面F1 に第二開口部8が形成さ
れ、これら第一開口部7と第二開口部8とが空気通路9
にて連通状態とされている。従って、ポイントP付近で
ぶつかった流れA4 、A5 は、第一開口部7から導入さ
れた後、流れA7となって空気通路9を通り、車両下面
F1 の第二開口部8から排気される。なお、第二開口部
8の「後端」としての、ホイルハウス3の前方下端6の
高さh1 は、第二開口部8の前端10の高さh2 と同じ
かもしくはそれ以上に設定する必要がある(h1 ≧
h2 )。これにより、第二開口部8の「後端」である前
記ホイルハウス3の前方下端6が走行風を受けることは
なく、第二開口部8から空気の流れA7 が確実に排気さ
れることとなる。
の空気の流れ方を確認した上で構成された本実施例の具
体的構造例を図1〜図3を用いて説明する。すなわち、
この第1実施例に係るホイルハウス3には、空気の流れ
A4 と流れA5 とがぶつかるポイントP付近に、第一開
口部7が形成され、且つホイルハウス3の前方下端6の
前側に隣接する車両下面F1 に第二開口部8が形成さ
れ、これら第一開口部7と第二開口部8とが空気通路9
にて連通状態とされている。従って、ポイントP付近で
ぶつかった流れA4 、A5 は、第一開口部7から導入さ
れた後、流れA7となって空気通路9を通り、車両下面
F1 の第二開口部8から排気される。なお、第二開口部
8の「後端」としての、ホイルハウス3の前方下端6の
高さh1 は、第二開口部8の前端10の高さh2 と同じ
かもしくはそれ以上に設定する必要がある(h1 ≧
h2 )。これにより、第二開口部8の「後端」である前
記ホイルハウス3の前方下端6が走行風を受けることは
なく、第二開口部8から空気の流れA7 が確実に排気さ
れることとなる。
【0013】以上のように、ポイントP付近でぶつかっ
た流れA4 、A5 が第一開口部7から空気通路9内に導
入されて、第二開口部8より車両下面F1 に流れA7 と
して排気されるため、車輪4の表面側に流れ出て車両の
空気抵抗の原因となっていた渦R2 は大きく減少し、図
3に示すように、車両前方からの流れA6 は車体にほぼ
沿うようになるため、車両の空気抵抗を低減できる。ま
た、車両前方から車両下面F1 に入り込む流れA3 は、
第二開口部8から排気される流れA7 により路面G側へ
向くこととなり、この比較的速い流れA3 が車輪4へダ
イレクトに当たり難くなるため、この点も空気抵抗低減
の一因となる。更に、渦R2 が小さくなるためドアまわ
りでのスプラッシュも低減できる。しかも、ポイントP
付近でぶつかる流れA4 、A5 を第一開口部7から導入
して第二開口部8より排気できるため、ホイルハウス3
内の圧力も同時に低減し、車両の揚力も減少する。結果
として車両の総合的な空力特性が向上する。
た流れA4 、A5 が第一開口部7から空気通路9内に導
入されて、第二開口部8より車両下面F1 に流れA7 と
して排気されるため、車輪4の表面側に流れ出て車両の
空気抵抗の原因となっていた渦R2 は大きく減少し、図
3に示すように、車両前方からの流れA6 は車体にほぼ
沿うようになるため、車両の空気抵抗を低減できる。ま
た、車両前方から車両下面F1 に入り込む流れA3 は、
第二開口部8から排気される流れA7 により路面G側へ
向くこととなり、この比較的速い流れA3 が車輪4へダ
イレクトに当たり難くなるため、この点も空気抵抗低減
の一因となる。更に、渦R2 が小さくなるためドアまわ
りでのスプラッシュも低減できる。しかも、ポイントP
付近でぶつかる流れA4 、A5 を第一開口部7から導入
して第二開口部8より排気できるため、ホイルハウス3
内の圧力も同時に低減し、車両の揚力も減少する。結果
として車両の総合的な空力特性が向上する。
【0014】図6〜図8はこの発明の第2実施例を示す
図である。この実施例では、前記第二開口部8よりも前
方の車両下面F1 に、第二開口部8に略相応する幅で、
高さh3 のフラップ部材11が設けられている。車両前
方から車両下面F1 に入り込んだ流れA2 は、このフラ
ップ部材11で車両下面F1 から剥離するため、このフ
ラップ部材11から、剥離の終点である再付着点までの
間は圧力が低くなる。このため、第二開口部8をフラッ
プ部材11から再付着点までの間の範囲内に配設すれ
ば、ホイルハウス3内の空気をさらに効率的に排気でき
る。
図である。この実施例では、前記第二開口部8よりも前
方の車両下面F1 に、第二開口部8に略相応する幅で、
高さh3 のフラップ部材11が設けられている。車両前
方から車両下面F1 に入り込んだ流れA2 は、このフラ
ップ部材11で車両下面F1 から剥離するため、このフ
ラップ部材11から、剥離の終点である再付着点までの
間は圧力が低くなる。このため、第二開口部8をフラッ
プ部材11から再付着点までの間の範囲内に配設すれ
ば、ホイルハウス3内の空気をさらに効率的に排気でき
る。
【0015】フラップ部材11から再付着点までの距離
XR と、フラップ部材11の高さh3 と、レイノルズ数
Reとの関係は、図8のようになる(出典:谷一郎編
流体力学の進歩層流、丸善株式会社)。また、レイノル
ズ数Reは次の式で表すことができる。
XR と、フラップ部材11の高さh3 と、レイノルズ数
Reとの関係は、図8のようになる(出典:谷一郎編
流体力学の進歩層流、丸善株式会社)。また、レイノル
ズ数Reは次の式で表すことができる。
【0016】Re=(2HV)/ν ・・・・・(1) ここで、Hはフラップ部材11の高さ(h3 )、Vは空
気の近寄り流れの流速(概車速)、νは空気の動粘性係
数(0.154×104 m2 /s)である。
気の近寄り流れの流速(概車速)、νは空気の動粘性係
数(0.154×104 m2 /s)である。
【0017】図8によるとReが略600(図中の領域
III の中央)以上で、再付着点はほぼ一定となる。フラ
ップ部材11の高さh3 を50mm程度とした場合、R
eが600以上となる流速を求めると約0.1m/sと
なり、車両の通常走行時にはReは常に600以上であ
るといえる。このため、h3 の高さを持ったフラップ部
材11にて剥離した流れA2 の再付着点は、図8より、
10×h3 以内であることが分かる。つまり、図8にお
いて、Reが600以上の範囲では、プロット○や△等
のどのデータも、XR /Hの値が10以下になってい
る。よって、図6に示したフラップ部材11から第二開
口部8の「後端」であるホイルハウス3の前方下端6ま
での距離Dを、フラップ部材11の高さh3 の10倍以
内とすれば(D≦10h3 )、第二開口部8は常に圧力
が低い範囲に存在することになる。このため、ホイルハ
ウス3内の空気の排気効果がいっそう向上する。更に、
このフラップ部材11と第二開口部8から排気される流
れA7 により、車両前方からの速い流れA3 が第1実施
例よりも更に車輪4に当たらなくなり空気抵抗がより低
下するため、車両の総合的な空力性能が更に向上する。
尚、この実施例では、ホイルハウス3の前方下端6の高
さを車両下面F1 と同じにしてある。その他の構成及び
作用効果は先の実施例と同様である。
III の中央)以上で、再付着点はほぼ一定となる。フラ
ップ部材11の高さh3 を50mm程度とした場合、R
eが600以上となる流速を求めると約0.1m/sと
なり、車両の通常走行時にはReは常に600以上であ
るといえる。このため、h3 の高さを持ったフラップ部
材11にて剥離した流れA2 の再付着点は、図8より、
10×h3 以内であることが分かる。つまり、図8にお
いて、Reが600以上の範囲では、プロット○や△等
のどのデータも、XR /Hの値が10以下になってい
る。よって、図6に示したフラップ部材11から第二開
口部8の「後端」であるホイルハウス3の前方下端6ま
での距離Dを、フラップ部材11の高さh3 の10倍以
内とすれば(D≦10h3 )、第二開口部8は常に圧力
が低い範囲に存在することになる。このため、ホイルハ
ウス3内の空気の排気効果がいっそう向上する。更に、
このフラップ部材11と第二開口部8から排気される流
れA7 により、車両前方からの速い流れA3 が第1実施
例よりも更に車輪4に当たらなくなり空気抵抗がより低
下するため、車両の総合的な空力性能が更に向上する。
尚、この実施例では、ホイルハウス3の前方下端6の高
さを車両下面F1 と同じにしてある。その他の構成及び
作用効果は先の実施例と同様である。
【0018】図9はこの発明の第3実施例を示す図であ
る。この実施例は、第二開口部12をホイルハウス3よ
りも後方の車体下面F2 に設けた例を示すものである。
この第二開口部12は、ホイルハウス3の後方下端13
よりも若干後方位置に設けられており、この後方下端1
3と第二開口部12との間にフラップ部材14が配設さ
れている。従って、第一開口部7から導入された流れA
7 は空気通路15を通って第二開口部12より排出され
る。この実施例は、車輪4に速い流れA3 が当たるた
め、前記実施例に比べて、空力抵抗低減に関してやや不
利であるが、ホイルハウス3の前方の車体下面F1 に
「第二開口部」を設置できない場合に有効である。その
他の構成及び作用効果は先の実施例と同様である。
る。この実施例は、第二開口部12をホイルハウス3よ
りも後方の車体下面F2 に設けた例を示すものである。
この第二開口部12は、ホイルハウス3の後方下端13
よりも若干後方位置に設けられており、この後方下端1
3と第二開口部12との間にフラップ部材14が配設さ
れている。従って、第一開口部7から導入された流れA
7 は空気通路15を通って第二開口部12より排出され
る。この実施例は、車輪4に速い流れA3 が当たるた
め、前記実施例に比べて、空力抵抗低減に関してやや不
利であるが、ホイルハウス3の前方の車体下面F1 に
「第二開口部」を設置できない場合に有効である。その
他の構成及び作用効果は先の実施例と同様である。
【0019】図10はこの発明の第4実施例を示す図で
ある。この実施例は、第2実施例で示した第二開口部8
の前方の車両下面F1 に「フラップ部材」に代えてスト
レイク形状(くさび形状)の空力部材16を設けたもの
である。この空力部材16は高さh4 を有し、車両前方
から車両下面F1 に入り込む流れA2 を剥離させ、先の
「フラップ部材」と同様に、第二開口部8からの流れA
7 の排出を促進させる等の働きをする。しかも、この空
力部材16は空気抵抗上有利なストレイク形状を呈して
いるため、車両前方から車両下面F1 に入り込む流れA
2 の抵抗にあまりならず、車両の総合的な空力性能を更
に向上させることができる。なお、この実施例ではスト
レイク形状をした空力部材16を部品として車両下面F
1 に設けた例を示したが、車両下面F1 の形状自体をス
トレイク形状とすれば部品点数をその分少なくすること
ができる。その他の構成及び作用効果は先の実施例と同
様である。
ある。この実施例は、第2実施例で示した第二開口部8
の前方の車両下面F1 に「フラップ部材」に代えてスト
レイク形状(くさび形状)の空力部材16を設けたもの
である。この空力部材16は高さh4 を有し、車両前方
から車両下面F1 に入り込む流れA2 を剥離させ、先の
「フラップ部材」と同様に、第二開口部8からの流れA
7 の排出を促進させる等の働きをする。しかも、この空
力部材16は空気抵抗上有利なストレイク形状を呈して
いるため、車両前方から車両下面F1 に入り込む流れA
2 の抵抗にあまりならず、車両の総合的な空力性能を更
に向上させることができる。なお、この実施例ではスト
レイク形状をした空力部材16を部品として車両下面F
1 に設けた例を示したが、車両下面F1 の形状自体をス
トレイク形状とすれば部品点数をその分少なくすること
ができる。その他の構成及び作用効果は先の実施例と同
様である。
【0020】図11及び図12はこの発明の第5実施例
を示す図である。この実施例は、ホイルハウス3に、ホ
イルハウス3に相応した湾曲度で且つ断面ハット形状を
した通路形成部材17を設けたものである。従って、ホ
イルハウス3とこの通路形成部材17との間で空気通路
18が形成され、且つその上下端部に第一開口部19及
び第二開口部20が形成される。第一開口部19は先の
実施例同様に、領域H内のポイントPに位置しており、
第二開口部20はホイルハウス3の前方下端6よりも若
干上方に位置している。つまり、第二開口部20の下端
21がホイルハウス3の前方下端6よりも若干上方にあ
るため、第二開口部20からの流れA7の排出が確実に
なされる。この実施例では、車体側の改造が無くなり、
ホイルハウス3付近の車体内部のレイアウトを気にせず
に済む利点がある。また、トラック等のホイルハウス3
で利用されるマッドガード等に適用すれば更に有利であ
る。その他の構成及び作用効果は先の実施例と同様であ
る。
を示す図である。この実施例は、ホイルハウス3に、ホ
イルハウス3に相応した湾曲度で且つ断面ハット形状を
した通路形成部材17を設けたものである。従って、ホ
イルハウス3とこの通路形成部材17との間で空気通路
18が形成され、且つその上下端部に第一開口部19及
び第二開口部20が形成される。第一開口部19は先の
実施例同様に、領域H内のポイントPに位置しており、
第二開口部20はホイルハウス3の前方下端6よりも若
干上方に位置している。つまり、第二開口部20の下端
21がホイルハウス3の前方下端6よりも若干上方にあ
るため、第二開口部20からの流れA7の排出が確実に
なされる。この実施例では、車体側の改造が無くなり、
ホイルハウス3付近の車体内部のレイアウトを気にせず
に済む利点がある。また、トラック等のホイルハウス3
で利用されるマッドガード等に適用すれば更に有利であ
る。その他の構成及び作用効果は先の実施例と同様であ
る。
【0021】図13及び図14はこの発明の第6実施例
を示す図である。この実施例は、第1実施例と同じ位置
に第一開口部7を設けると共に、車両中心線Sと車輪4
の間の領域の車両下面F1 に第二開口部22を設け、こ
の第一開口部7と第二開口部22とを空気通路23にて
連通状態としたものである。この実施例の場合、図14
で車両の床下を流れる空気の速度分布を示したように、
第二開口部22から排出される遅い流れA7 により、車
両前方から車両下面F1 の中央に流れ込む空気の流れA
8 は縮流されて、流速の速い流れA9 となる。この縮流
による速い流れA9 は車両の揚力を低下させるため、特
に高速時の操安性能向上に有効である。従って、この実
施例はフロント部に空気抵抗となるエンジンやトランス
ミッションを配置する必要がない、ミッドシップ車やリ
ヤエンジン車に有効である。
を示す図である。この実施例は、第1実施例と同じ位置
に第一開口部7を設けると共に、車両中心線Sと車輪4
の間の領域の車両下面F1 に第二開口部22を設け、こ
の第一開口部7と第二開口部22とを空気通路23にて
連通状態としたものである。この実施例の場合、図14
で車両の床下を流れる空気の速度分布を示したように、
第二開口部22から排出される遅い流れA7 により、車
両前方から車両下面F1 の中央に流れ込む空気の流れA
8 は縮流されて、流速の速い流れA9 となる。この縮流
による速い流れA9 は車両の揚力を低下させるため、特
に高速時の操安性能向上に有効である。従って、この実
施例はフロント部に空気抵抗となるエンジンやトランス
ミッションを配置する必要がない、ミッドシップ車やリ
ヤエンジン車に有効である。
【0022】
【発明の効果】この発明に係る車両ホイルハウスのエア
ガイド構造は、以上説明してきた如き内容のものなの
で、ホイルハウス内で最も気圧の高くなる領域から空気
を外部へ効率的に排気することにより、空気抵抗や揚力
特性等に関する車両の総合的な空力特性を大幅に向上さ
せることができる。
ガイド構造は、以上説明してきた如き内容のものなの
で、ホイルハウス内で最も気圧の高くなる領域から空気
を外部へ効率的に排気することにより、空気抵抗や揚力
特性等に関する車両の総合的な空力特性を大幅に向上さ
せることができる。
【0023】更には、ホイルハウス内で気圧が高くなる
領域が少なくなるため、従来車で見られるようなスプラ
ッシュ現象が抑制される。このため、車両側面部に泥汚
れがつきにくくなるという効果もある。
領域が少なくなるため、従来車で見られるようなスプラ
ッシュ現象が抑制される。このため、車両側面部に泥汚
れがつきにくくなるという効果もある。
【図1】この発明の第1実施例に係る車両ホイルハウス
のエアガイド構造を示す車両の側面図である。
のエアガイド構造を示す車両の側面図である。
【図2】第1実施例のホイルハウス内の構造を示す斜視
図である。
図である。
【図3】第1実施例の車両を示す平面図である。
【図4】この発明の第1実施例を説明するための図1相
当の車両の側面図である。
当の車両の側面図である。
【図5】この発明の第1実施例を説明するための図3相
当の車両の平面図である。
当の車両の平面図である。
【図6】この発明の第2実施例に係る車両ホイルハウス
のエアガイド構造を示す図1相当の車両の側面図であ
る。
のエアガイド構造を示す図1相当の車両の側面図であ
る。
【図7】第2実施例を示す車両下面を示す斜視図であ
る。
る。
【図8】フラップ部材の高さと再付着点とレイノルズ数
との関係を示すグラフである。
との関係を示すグラフである。
【図9】この発明の第3実施例に係る車両ホイルハウス
のエアガイド構造を示す図1相当の車両の側面図であ
る。
のエアガイド構造を示す図1相当の車両の側面図であ
る。
【図10】この発明の第4実施例に係る車両ホイルハウ
スのエアガイド構造を示す図1相当の車両の側面図であ
る。
スのエアガイド構造を示す図1相当の車両の側面図であ
る。
【図11】この発明の第5実施例に係る車両ホイルハウ
スのエアガイド構造を示す図1相当の車両の側面図であ
る。
スのエアガイド構造を示す図1相当の車両の側面図であ
る。
【図12】第5実施例のホイルハウス内の構造を示す斜
視図である。
視図である。
【図13】この発明の第6実施例に係る車両ホイルハウ
スのエアガイド構造の車両下面を示す斜視図である。
スのエアガイド構造の車両下面を示す斜視図である。
【図14】第6実施例に係る車両ホイルハウスのエアガ
イド構造の空気流速分布を表す図である。
イド構造の空気流速分布を表す図である。
3 ホイルハウス 4 車輪 4a 回転軸 7、19 第一開口部部 6、13 前方下端 8、12、20、22 第二開口部 9、15、18、23 空気通路 11、14 フラップ部材 17 通路形成部材 16 ストレイク形状の空力部材 G 路面 L1 垂線 L2 垂線の直交する直線 H 領域 S 車両中心線 F1 、F2 車両下面 A1 〜A9 空気の流れ
Claims (7)
- 【請求項1】 車輪の回転軸を通る鉛直方向の垂線と、
該垂線と直交し、ホイルハウスの前方下端を通る直線で
区切られた、車両の進行方向上方のホイルハウス内に、
空気導入用の第一開口部を設け、且つ車両下面に空気排
出用の第二開口部を設け、前記第一開口部と第二開口部
とを空気通路にて連通状態としたことを特徴とする車両
ホイルハウスのエアガイド構造。 - 【請求項2】 第二開口部がホイルハウス前方の車体下
面にある請求項1記載の車両ホイルハウスのエアガイド
構造。 - 【請求項3】 第二開口部がホイルハウス後方の車体下
面にある請求項1記載の車両ホイルハウスのエアガイド
構造。 - 【請求項4】 第二開口部が車両中心線と車輪との間の
車両下面にある請求項1〜3記載の車両ホイルハウスの
エアガイド構造。 - 【請求項5】 車両下向きに一定高さを有するフラップ
部材を、第二開口部の後端から前方に向かって前記フラ
ップ部材の高さの十倍以内の位置に配設した請求項1〜
4記載の車両ホイルハウスのエアガイド構造。 - 【請求項6】 第二開口部の車両前方の車両下面をスト
レイク形状とした請求項1〜4記載の車両ホイルハウス
のエアガイド構造。 - 【請求項7】 ホイルハウス内に空気通路を形成する通
路形成部材を配設し、該空気通路の上側の空気導入用第
一開口部を、車輪の回転軸を通る路面に垂直な直線と、
ホイルハウスの前方下端を通る路面と平行な直線で区切
られた、車両上方で前方の領域付近に位置させ、且つ下
側の空気排出用第二開口部をホイルハウスの前方下端付
近に位置させることを特徴とする車両ホイルハウスのエ
アガイド構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1876293A JPH06227436A (ja) | 1993-02-05 | 1993-02-05 | 車両ホイルハウスのエアガイド構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1876293A JPH06227436A (ja) | 1993-02-05 | 1993-02-05 | 車両ホイルハウスのエアガイド構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06227436A true JPH06227436A (ja) | 1994-08-16 |
Family
ID=11980658
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1876293A Pending JPH06227436A (ja) | 1993-02-05 | 1993-02-05 | 車両ホイルハウスのエアガイド構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06227436A (ja) |
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6712425B2 (en) * | 2000-03-30 | 2004-03-30 | Yvan Brulhart | Aerodynamic stabilizer for motor vehicle |
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| US9073583B2 (en) | 2012-12-25 | 2015-07-07 | Fuji Jukogyo Kabushiki Kaisha | Rectifier of vehicle wheel house |
| JP2018144637A (ja) * | 2017-03-06 | 2018-09-20 | マツダ株式会社 | 車両用整流構造 |
| JP2020069901A (ja) * | 2018-10-31 | 2020-05-07 | マツダ株式会社 | 自動車のデフレクタ構造 |
| US12024232B2 (en) * | 2021-02-18 | 2024-07-02 | Hyundai Motor Company | Variable vehicle fender garnish structure and control method thereof |
-
1993
- 1993-02-05 JP JP1876293A patent/JPH06227436A/ja active Pending
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