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JP6122000B2 - 電線処理装置および電線処理装置の電線状態検出方法 - Google Patents

電線処理装置および電線処理装置の電線状態検出方法 Download PDF

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JP6122000B2 JP2014522510A JP2014522510A JP6122000B2 JP 6122000 B2 JP6122000 B2 JP 6122000B2 JP 2014522510 A JP2014522510 A JP 2014522510A JP 2014522510 A JP2014522510 A JP 2014522510A JP 6122000 B2 JP6122000 B2 JP 6122000B2
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Description

本発明は、芯線が絶縁体で被覆された被覆電線を処理する電線処理装置、および、電線処理装置の電線状態判定方法に関する。
被覆電線を処理する電線処理装置として、例えば、特開平7−227022号公報には、カッターに交流電源を接続し、被覆電線に近接させた検出ヘッドによって電気信号を検出し、カッターと芯線との接触(切断)を検出する構成が開示されている。
特許第3261529号公報には、被覆電線の任意箇所に近接配置した電極子と切断刃とで一対の電極を形成させ、被覆に切り込みする際に生ずる一対の電極間の電気容量の変位に基づき、切断刃と、被覆電線の芯線との遠近関係を検出することが開示されている。
また、特開2008−283825号公報では、検出信号の電流又は電圧を誤接触検出の閾値に対応させるために測定信号の電圧を調整することや、測定信号が交流電流の場合に交流電流の周波数を調整することや、閾値を調整することが提案されている。
また、特開2008−295209号公報には、ストリップ刃が被覆電線の絶縁体に切り込みを入れる際に、芯線を傷付けたことを正確に検出できる機能を有したストリップ装置が提案されている。例えば、被覆電線の芯線と一対の刃との間に電圧を印加させ、一対の刃が互いに近づく方向に移動を開始してからストリップ動作が開始されるまでの間に、これら芯線と一対の刃との間に電圧が印加されたことを検出することが記載されている。
また、特許4883821号公報には、刃を電極として用いる構造が提案されている。同文献では、電線被覆材剥離装置は、刃物が芯線に接触したか否かを検出する対象時点又は時間が任意に設定され、剥離動作の開始時、終了直前又は途中、さらには芯線に対する刃物の接触時間の各時間的要素を管理する機能を有すると記載されている。そして、時間的要素の管理機能によって、芯線に刃物が接触しても、その接触時間又は接触箇所によっては、不良品とはしない判定条件も設定可能とすることが記載されている。
具体的には、切り込み時からストリップ過程の初期は、僅かでも接触すれば不良と判断しても、それ以降の過程では、接触は不良と判定しないことが記載されている。また、ストリップ過程の終了間際の刃物と芯線との接触を検出しない等、時間的管理機能を用いて判定を任意に設定することが記載されている。また、ストリップ過程の終了間際に発生するような先端の微小な接触傷は、これを判定対象から除外することも可能であると記載されている。
また、同文献には、電線の芯線と刃物とが接触し続ける時間も判定の基準にすることが記載されている。具体的には、電線の芯線と刃物とが長時間接触し続けると、長く深い傷が付き、極微少な時間の接触の場合は、程度によっては傷が付かない。そこで、μ秒単位で電線の芯線と刃物との接触時間をサンプリングすることにより、品質に影響しない極微少時間の接触と、長い時間の接触とを判別し、これを判定基準とすることが記載されている。また、上記の時間的管理機能の要素機器は、エンコーダやマグネットスケールのような位置情報機器に置き換えることが記載されている。
特開平7−227022号公報 特許第3261529号公報 特開2008−283825号公報 特開2008−295209号公報 特許4883821号公報
ところで、静電結合を利用して刃と芯線との接触を検出する装置(方法)は、例えば、特許文献1によって提案されている。この方法によって、刃と芯線との接触を高精度に検出することができる。これにより、例えば、ストリップ処理(皮剥処理)によって芯線に生じる傷の有無を検出することができる。しかしながら、刃と芯線との接触を検出した場合にその全てを不良と判定すると、歩留まりが低下する。例えば、電線の用途によっては、刃と芯線に接触があった場合であっても傷が深くなければ、それだけで不良にする必要がない場合もある。反対に、特に安全性を確保する必要がある用途では、ストリップ処理における刃と芯線に軽度の接触であっても許容されない場合がある。このように用途に応じた柔軟な不良判定が可能な電線処理装置は、十分に確立されていない。
例えば、特許文献5についても、芯線に対する刃物の接触時間の各時間的要素を管理する機能を有する電線被覆材剥離装置が開示されている。しかしながら、当業者が実施可能な程度に明確かつ十分に開示されておらず、具体的にどのように管理するのか不明である。例えば、特許文献5には、芯線に刃物が接触しても、その接触時間又は接触箇所によっては、不良品とはしない判定条件も設定可能とすると記載されているが、具体的な判定条件については何ら開示されておらず、不明である。ここでは、電線処理装置について、用途に応じて柔軟で、かつ、より精度の高い不良判定が可能な新規な構成を提案する。
電線処理装置は、電線保持器と、電線保持器に保持された被覆電線に対して進退移動可能に配置された刃と、刃を移動させる刃駆動機構とを備えている。ここで提案される電線処理装置の電線状態検出方法は、絶縁体を介して芯線に高周波信号を生じさせる高周波信号発生処理と、刃駆動機構によって移動する刃の位置を検出する刃位置検出処理と、芯線に生じた高周波信号を検出する信号検出処理と、刃位置検出処理によって検出された刃の位置と、信号検出処理によって検出された高周波信号とに基づいて、被覆電線の状態を検出する第1電線状態検出処理とを含んでいる。
かかる電線処理装置の電線状態検出方法によれば、刃の位置と高周波信号に基づいて、被覆電線の処理状態を検出できる。例えば、刃と芯線の接触のみならず、刃駆動機構によって移動する刃の位置が検出されるので、刃と芯線の接触のタイミングについても明確に検出できる。このため、刃が芯線にどの程度接触したか、どの程度の時間接触したかなどを検出することができ、芯線に生じたであろう傷の程度を精度良く検出できる。
この場合、信号検出処理によって検出された高周波信号の大きさに基づいて、被覆電線の芯線と刃との接触を検出する処理を含んでいてもよい。また、刃が移動する移動領域に、第1異常判定区域が設定されていてもよい。この場合、刃の移動領域に対して異常判定区域が設定されているので、より簡便に芯線に生じたであろう傷の程度を判定できる。
この場合、刃が移動する移動領域に複数の区域が設定されており、当該複数の区域から第1異常判定区域が選択されるように構成してもよい。また、移動領域に設定された全ての区域において接触が検出されない場合に、当該電線処理を異常として判定する処理を含んでいてもよい。また、接触が検出された際の刃の位置が、第1異常判定区域か否かを判定する処理を含んでいてもよい。また、第1異常判定区域において接触が検出された場合に、当該電線処理を異常として判定する処理を含んでいてもよい。
刃は、中央部に窪みを有する刃形状を有し、当該窪みを対向させて配置された一対の刃で構成されていてもよい。この場合、刃駆動機構は、一対の刃が閉じたり、開いたりするように、一対の刃を駆動させる機構であるとよい。また、第1異常判定区域は、一対の刃の中央部の間隔が、被覆電線の外径よりも大きい領域に設定されていてもよい。また、電線状態検出方法は、当該第1異常判定区域において接触が検出された場合に、当該電線処理を異常として判定する処理を含んでいるとよい。
電線処理装置は、電線保持器に保持された被覆電線が刃から離れるように、当該被覆電線と刃とを前記被覆電線の長手方向に沿って相対的に移動させる被覆電線駆動機構を備えていてもよい。この電線処理装置は、電線保持器に保持された被覆電線の絶縁体に、刃を食い込ませた状態で、被覆電線が刃から離れるように、被覆電線と刃とを前記被覆電線の長手方向に沿って相対的に移動させて、絶縁体を剥ぐストリップ処理を実行できるとよい。この場合、電線処理装置の電線状態検出方法は、当該ストリップ処理において、被覆電線駆動機構によって移動する、被覆電線と刃との相対的な位置と、信号検出処理によって検出された電気信号とに基づいて、被覆電線の状態を検出する第2電線状態検出処理を含んでいてもよい。この場合、被覆電線と刃との相対移動領域に対して、第2異常判定区域が設定されていてもよい。被覆電線と刃との相対移動領域に複数の区域が設定されており、当該複数の区域から第2異常判定区域が選択されるように構成してもよい。
ここで提案される電線処理装置は、電線保持器と、刃と、刃駆動機構と、高周波信号発生器と、刃位置検出器と、信号検出器と、第1電線状態検出器とを備えていてもよい。ここで、電線保持器は、芯線と、芯線を被覆した絶縁体とを備えた被覆電線を保持する装置である。刃は、電線保持器に保持された被覆電線に対して進退移動可能に配置されている。刃駆動機構は、刃を移動させる装置である。高周波信号発生器は、絶縁体を介して芯線に高周波信号を生じさせる装置である。刃位置検出器は、刃駆動機構によって移動する刃の位置を検出する装置である。信号検出器は、芯線に生じた高周波信号を検出する装置である。第1電線状態検出器は、刃位置検出器によって検出された刃の位置と、信号検出器によって検出された高周波信号とに基づいて、被覆電線の状態を検出する装置である。
かかる電線処理装置によれば、上述した電線状態検出方法を具現化でき、刃の位置と電気信号に基づいて、被覆電線の処理状態を検出できる。これによって、例えば、刃が芯線にどの程度接触したか、どの程度の時間接触したかなどを検出することができ、芯線に生じたであろう傷の程度を精度良く検出できる。
また、電線処理装置は、刃が移動する移動領域に対して、第1異常判定区域を設定する第1区域設定部を備えていてもよい。また、電線処理装置は、電線保持器に保持された被覆電線が刃から離れるように、当該被覆電線と刃とを被覆電線の長手方向に沿って相対的に移動させる被覆電線駆動機構と、被覆電線駆動機構によって移動する、被覆電線と刃との相対的な位置を検出する相対位置検出器と、を備えていてもよい。
また、電線処理装置は、相対位置検出器によって検出された、被覆電線と刃との相対的な位置と、信号検出器によって検出された高周波信号とに基づいて、被覆電線の状態を検出する第2電線状態検出器を備えていてもよい。
また、電線処理装置は、被覆電線と刃との相対移動領域に対して、第2異常判定区域を設定する第2区域設定部を備えていてもよい。
また、ここで、高周波信号発生器は、被覆電線の絶縁体を介して芯線と対向した電極と、電極に電気的に接続された高周波電源とを備えていてもよい。また、高周波信号発生器は、刃に電気的に接続された高周波電源を備えていてもよい。
図1は、ここで提案される電線処理装置の構成例を示す図である。 図2は被覆電線150を示す図である。 図3は、図1に示す電線処理装置についての等価回路図である。 図4は、刃位置検出器に検出された刃の位置(状態)と、信号検出器によって検出された電気信号との検出例を示す図である。 図5は、刃位置検出器に検出された刃の位置(状態)と、信号検出器によって検出された電気信号との検出例を示す図である。 図6は、図5の場合における刃と被覆電線との関係を示す図である。 図7は、刃位置検出器に検出された刃の位置(状態)と、信号検出器によって検出された電気信号との検出例を示す図である。 図8は、図7の場合における刃と被覆電線との関係を示す図である。 図9は、刃位置検出器に検出された刃の位置(状態)と、信号検出器によって検出された電気信号との検出例を示す図である。 図10は、被覆電線と刃との相対位置と、信号検出器によって検出された電気信号との検出例を示す図である。 図11は、刃位置検出器に検出された刃の位置(状態)と、信号検出器によって検出された電気信号との検出例を示す図である。 図12は、図11の場合における被覆電線の状態の一例を示す図である。 図13は、刃位置検出器に検出された刃の位置(状態)と、信号検出器によって検出された電気信号との検出例を示す図である。 図14は、図13の場合における被覆電線の状態の一例を示す図である。 図15は、被覆電線と刃との相対位置と、信号検出器によって検出された電気信号との検出例を示す図である。 図16は、図15の場合における被覆電線の状態の一例を示す図である。 図17は、図15の場合における被覆電線の状態の一例を示す図である。 図18は、被覆電線と刃との相対位置と、信号検出器によって検出された電気信号との検出例を示す図である。 図19は、被覆電線と刃との相対位置と、信号検出器によって検出された電気信号との検出例を示す図である。 図20は、図19の場合における被覆電線の状態の一例を示す図である。 図21は、本発明の他の実施形態に係る電線処理装置の構成例を示す図である。 図22は、図21に示す電線処理装置についての等価回路図である。 図23は、本発明の他の実施形態に係る電線処理装置の構成例を示す図である。 図24は、図23に示す電線処理装置についての等価回路図である。 図25は、図23に示す電線処理装置について、ストリップ刃の位置と、検出波形との関係を示している。 図26は、他の実施形態に係る電線処理装置の構成例を示す図である。 図27は、図26に示す電線処理装置についての等価回路図である。 図28は、F側ノズルの模式図である。 図29は、電線処理の処理フローについて一例を示している。 図30は、図29に含まれる、良否判定の処理フローについて一例を示している。
以下、ここで提案される電線処理装置の電線状態検出方法および当該方法を具現化し得る電線処理装置を説明する。なお、図面は模式的に描かれており、本発明は特に言及されない限りにおいて、これらの図面によって限定されない。また、同じ作用を奏する部材又は部位には、適宜に同じ符号を付している。
≪電線処理装置100≫
図1は、電線処理装置100の構成例を示す図である。電線処理装置100は、図1に示すように、電線保持器102と、刃104と、刃駆動機構105と、刃位置検出器106と、高周波信号発生器108(高周波電源240)と、信号検出器110と、第1電線状態検出器112と、第1区域設定部114と、被覆電線駆動機構116F、116Rと、相対位置検出器118F、118Rと、第2電線状態検出器120F、120Rと、第2区域設定部122を備えている。ここで、信号検出器110と高周波電源240とは、傷検出回路200として電気的演算処理システムに組み込まれ得る。
図1に示された電線処理装置100は、送られてきた被覆電線150を所定の長さで切断し、切断された被覆電線150の両端150F、150Rをストリップ処理(皮剥処理)する装置である。ここでは、被覆電線150の切断された端部150F、150Rのうち、送られてくる被覆電線150の先端150F(切断された先端)を、適宜に「F側(フロント)」と称する。また、送られてくる被覆電線150の切断された後端150R(切断された被覆電線150の後端)を適宜に「R側(リア)」と称する。
≪電線保持器102≫
ここで、電線保持器102は、図1に示すように、被覆電線150を保持する装置である。図2は被覆電線150を示す図である。被覆電線150は、図2に示すように、芯線152と、芯線152を被覆した絶縁体154とを備えている。この実施形態では、被覆電線150を搬送する機構として、F側ノズル201、R側把持部202、電線送り機構204、伸線機206を備えている。このうち、F側ノズル201は、F側の電線保持器102として機能する。R側把持部202は、R側の電線保持器102として機能する。
ここで、電線送り機構204は、被覆電線150の送り量(戻し量)を調整する機構である。F側ノズル201は、被覆電線150を刃104が設けられた部位に対して、被覆電線150を送るノズルである。図28は、F側ノズル201の模式図である。この実施形態では、F側ノズル201は、図28に示すように、被覆電線150が挿通される貫通孔301と、被覆電線150を把持する把持機構302を有している。F側ノズル201の貫通孔301は、刃104が設けられた部位に向けて先細りしている。かかる貫通孔301によれば、刃104が設けられた部位に、被覆電線150を適切に誘導できる。また、把持機構302は、F側ノズル201の内部に構成されており、貫通孔301に挿通された被覆電線150を把持する。この実施形態では、図1に示すように、R側把持部202は、F側ノズル201に対して刃104の向こう側に配置されている。R側把持部202は、F側ノズル201から導き出された被覆電線150を刃104の向こう側で把持する部材である。
≪刃104≫
刃104は、電線保持器102に保持された被覆電線150に対して進退移動可能に配置されている。この実施形態では、切断刃221と、F側とR側のストリップ刃222、223(皮剥刃)の三つの刃が設けられている。切断刃221は、被覆電線150を挟み切る刃である。F側とR側のストリップ刃222、223は、それぞれ被覆電線150の絶縁体154(図2参照)に切り込みを入れ、かつ、絶縁体154を剥ぎ取る刃である。切断刃221とストリップ刃222、223は、それぞれ真ん中が窪んだ刃形状を有した一対の刃で構成されている。
また、刃104は、ストリップ刃222、切断刃221、ストリップ刃223の順で、配置されている。最初に加工される被覆電線150は、先端が切断処理された後、ストリップ刃222によって、F側の端部150Fにストリップ処理(切込処理と皮剥処理)が施される。F側の端部150Fにストリップ処理(切込処理と皮剥処理)が施された後、被覆電線150はR側把持部202に送られ、R側の端部150Rが切断される。ここで、切断された被覆電線150の両端のうち、R側把持部202に保持された側の被覆電線150の端部は、R側の端部150Rとされ、F側ノズル201に保持された側の被覆電線150の端部は、F側の端部150Fとなる。ここでは、R側の端部150Rが切断された後、当該R側の端部150RとF側の端部150Fとに、それぞれストリップ処理(切込処理と皮剥処理)が施される。この際、1本目の電線加工では、F側の端部150Fのストリップ処理が単独で行われる。2本目の電線加工では、R側の端部150RとF側の端部150Fのストリップ処理は、並行して行なってもよい。
この際、この電線処理装置100は、F側ノズル201から被覆電線150を所定長さ導き出す。導き出された被覆電線150は、刃104が配置された部位を通され、刃104の向こう側に配置されたR側把持部202によって把持される。次に、電線処理装置100は、切断刃221によって被覆電線150を切断する。そして、切断された被覆電線150のF側の端部150FおよびR側の端部150Rは、それぞれストリップ刃222、223によって、芯線152から絶縁体154を剥ぐストリップ処理(切込処理および皮剥処理)が施される。
このように、この電線処理装置100では、被覆電線150には、F側の端部150Fのストリップ処理(切込処理および皮剥処理)、所定量の電線送り、切断処理、R側の端部150Rのストリップ処理(F側の端部150Fのストリップ処理)が連続して繰り返される。ストリップ処理(切込処理および皮剥処理)が施された被覆電線150の端部150F、150Rには、適宜に端子が取り付けられるなどの所定の処理が施されるように構成されうる。
≪刃駆動機構105≫
刃駆動機構105は、刃104を移動させる機構である。この実施形態では、切断刃221と、F側とR側のストリップ刃222、223の三つの刃は、一つの刃駆動機構105に取り付けられており、同時に駆動する。刃駆動機構105は、刃取付部231、232と、駆動機構233と、アクチュエータ234とを備えている。
刃取付部231、232は、各刃221、222、223の一対の刃(図1に示す例では、上側の刃221a、222a、223a、下側の刃221b、222b、223b)を取り付ける部位である。刃取付部231には、下側の刃221b、222b、223bが取り付けられている。刃取付部232には、上側の刃221a、222a、223aは、それぞれ下側の刃221b、222b、223bに対向するように取り付けられている。
駆動機構233は、刃取付部231、232を動作させる機構である。この実施形態では、駆動機構233は、被覆電線150を挟む方向に沿って、上下の刃取付部231、232を相対的に開閉動作させる機構である。駆動機構233は、例えば、ボール螺子機構を用いて構成することができる。アクチュエータ234は、当該駆動機構233を動作させ、上記刃104を開閉させる。この実施形態では、アクチュエータ234はサーボモータ(例えば、電動モータ)で構成されている。駆動機構233を通じて、上下の一対の刃を動作させる。この実施形態では、上下の一対の刃は、駆動機構233によって、被覆電線150の径方向に沿って開閉する。また、上下の一対の刃は、相互に同期して動き、同じタイミングで同じ量動いて開閉する。
なお、この実施形態では、刃駆動機構105は、一対の刃を同時に動かして開閉させる機構である。刃駆動機構105は、切断処理やストリップ処理(切込処理および皮剥処理)において、刃を移動させる機構であればよい。刃駆動機構105は、刃がどのように動くかについては特段言及されない限りにおいて限定されない。例えば、一対の刃は一方を固定刃とし、他方を可動刃としてもよい。また、切断刃221と、F側のストリップ刃222と、R側のストリップ刃223とは、それぞれ別の駆動機構に取り付けられていてもよい。
≪刃位置検出器106(刃位置検出処理)≫
刃位置検出器106は、刃駆動機構105によって移動する一対の刃の位置を検出する装置である。この実施形態では、アクチュエータ234(サーボモータ)に取り付けられたエンコーダ235で構成されている。これにより、刃駆動機構105によって移動する上側の刃221a、222a、223a、下側の刃221b、222b、223bの具体的な位置が把握され得る。
≪高周波信号発生器108(高周波信号発生処理)≫
高周波信号発生器108は、芯線152に高周波信号を生じさせる装置である。この実施形態では、高周波信号発生器108は高周波電源240と、各刃221、222、223とによって構成されている。
≪高周波電源240≫
高周波電源240は、刃104に電気的に接続されており、各刃221、222、223に高周波電圧を印加する。ここでは、高周波電源240には、高周波定電圧電源が用いられている。ここで、「定電圧電源」は、負荷の変動に左右されず、出力電圧を一定の設定値に保つように設定された電源である。この実施形態では、各刃221、222、223は、刃取付部231、232を通じて高周波電源240に電気的に接続されている。各刃221、222、223には、高周波電源240から共通の高周波電圧が印加されている。また、各刃221、222、223は、高周波電源240を除く他の機器から絶縁されている。
各刃221、222、223は、切断処理またはストリップ処理(切込処理および皮剥処理)において、被覆電線150の芯線152(図2参照)に近接し、適宜に接触する。この実施形態では、各刃221、222、223と被覆電線150の芯線152とが近接している場合には、静電結合によって芯線152に高周波信号が生じる。また、各刃221、222、223と被覆電線150の芯線152とが接触した場合には、各刃221、222、223と芯線152とが電気的に接続される。このため、各刃221、222、223に生じた高周波信号と同等の高周波信号が芯線152に生じる。各刃221、222、223と被覆電線150の芯線152とが接触した場合には、芯線152に生じる高周波信号の電圧レベルが格段に高くなる。
なお、ここでは、高周波電源240には、電線処理装置100の他の装置で用いられている周波数帯から実質的にずらした周波数が設定されている。例えば、電線処理装置100の他の装置で10kHz以下の周波数帯が凡そ用いられている場合には、高周波電源240の周波数を、凡そ100kHz程度に設定するとよい。これにより、他の装置の電気信号と、確実に区別できるようになる。この実施形態では、高周波電源240は、出力周波数が100kHzで、出力電圧が−5V〜+5Vの高周波交流電源が用いられている。このため、電線処理装置100は、他の装置で用いられている電気信号の周波数帯と、高周波電源240に起因する電気信号(高周波信号)の周波数帯とが重ならず、高周波電源240に起因する高周波信号が検出されやすい。
また、図1に示す形態では、各刃221、222、223に共通する高周波電圧が印加されている。この場合、各刃221、222、223が電気的に接続された状態で構成されているとよく、F側とR側の入力系統を、一つの電力系統で構成することができる。
≪電極242、244≫
この実施形態では、芯線152に生じた高周波信号(電気信号)を検出するための電極242、244が設けられている。電極242、244は、絶縁体154(図2参照)を介して芯線152に近接した状態で配置されている。このため、電極242、244と、芯線152との間で静電結合が生じ、芯線152に生じた高周波信号に応じた電気信号が、電極242、244に生じる。この実施形態では、送られてくる被覆電線150を把持する伸線機206がF側の電極242になっている。また、切断された被覆電線150を把持するR側把持部202がR側の電極244になっている。かかるF側の電極242およびR側の電極244は、高周波信号(電気信号)を検出する装置を除く他の機器から絶縁されている。
≪信号検出器110(信号検出処理)≫
信号検出器110は、電気信号(高周波信号)を検出する装置である。ここでは、信号検出器110は、電極242、244で生じた(受信した)電気信号(高周波信号)に起因する信号波形W0を検出する。この実施形態では、信号検出器110には、ハンドパスフィルタや増幅回路などで構成された信号変換装置248F、248Rを通して信号波形W0(図4参照)が入力されている。信号検出器110は、演算装置や記憶装置を備えた演算処理装置(コンピュータ)によって構成されている。後述する第1電線状態検出器112、第1区域設定部114、第2電線状態検出器120F、120R、第2区域設定部122は、信号検出器110に組み込まれたソフトウェアによって具現化されている。
≪第1電線状態検出器112(第1電線状態検出処理)≫
第1電線状態検出器112は、刃位置検出器106によって検出された刃104(各刃221、222、223)の位置と、信号検出器110によって検出された高周波信号とに基づいて、被覆電線150の状態を検出することができる。
≪第1区域設定部114≫
第1区域設定部114は、刃104が移動する移動領域に対して異常判定区域(第1異常判定区域)を設定する設定部である。ここで、刃104の位置は、刃位置検出器106で検出される。この実施形態では、第1区域設定部114は、刃104の移動領域について、刃位置検出器106によって検出され得る領域に対して、作業者が任意に複数の区域を設定できるように構成されている。異常判定区域(第1異常判定区域)は、当該複数の区域から、作業者が任意に選択(換言するならば指定)できるように構成されている。
≪被覆電線駆動機構116F、116R≫
被覆電線駆動機構116F、116Rは、電線保持器102に保持された被覆電線150が刃104から離れるように、被覆電線150と刃104とを被覆電線150の長手方向に沿って相対的に移動させる機構である。この実施形態では、F側の被覆電線駆動機構116Fは、電線保持器102としてのF側ノズル201と、F側ノズル201の位置を被覆電線150の延伸方向に沿って移動させる移動機構252F(例えば、ボール螺子機構)と、F側ノズル201を駆動させるアクチュエータ254Fとで構成されている。R側の被覆電線駆動機構116Rは、電線保持器102としてのR側把持部202と、R側把持部202の位置を、切断された被覆電線150の延伸方向に沿って移動させる移動機構252R(例えば、ボール螺子機構)と、R側把持部202を駆動させるアクチュエータ254Rとで構成されている。
≪相対位置検出器118F、118R≫
相対位置検出器118F、118Rは、被覆電線駆動機構116F、116Rによって移動する、被覆電線150と刃104との被覆電線150の長手方向に沿った相対的な位置(距離)を検出する装置である。この実施形態では、相対位置検出器118F、118Rは、アクチュエータ254F、254R(サーボモータ)にそれぞれ取り付けられたエンコーダ256F、256Rで構成されている。
≪第2電線状態検出器120F、120R(第2電線状態検出処理)≫
第2電線状態検出器120F、120Rは、被覆電線150と刃104との相対的な位置と、信号検出器110によって検出された高周波信号とに基づいて、被覆電線150の状態を検出する検出装置である。被覆電線150と刃104との相対的な位置(距離)は、被覆電線駆動機構116F、116Rによって制御される。
≪第2区域設定部122≫
第2区域設定部122は、被覆電線150と刃104との相対移動領域に対して第2異常判定区域を設定する設定部である。被覆電線150と刃104との相対的な位置は、相対位置検出器118F、118Rによって検出される。この実施形態では、第2区域設定部122は、被覆電線150と刃104との相対的な位置について、相対位置検出器118F、118Rによって検出され得る領域に対して、作業者が任意に複数の区域を設定できる。第2異常判定区域は、当該複数の区域から、作業者が任意に選択(換言するならば指定)する。
ここで、信号検出器110、第1電線状態検出器112、第1区域設定部114、第2電線状態検出器120F、120R、第2区域設定部122などは、演算器や記憶部を備え、所定のプログラムによって動作するコンピュータや、予めプログラムされた電子回路(例えば、システムLSI)などを用いて具現化することができる。
≪「接触」の検出≫
図3は、この電線処理装置100の芯線152に生じた高周波信号を検出する回路図(等価回路図)を示している。この実施形態では、高周波電源240は、刃104(各刃221、222、223)に定電圧に制御された高周波電圧を印加している。図3に示す回路図において、容量C1は、刃104と、電極242との間の空間容量を示している。容量C2は、芯線152と電極242との容量を示している。スイッチS1は、被覆電線150の絶縁体154に対する、刃104の動作を表現している。すなわち、スイッチS1が開いている状態は、刃104と芯線152との間に絶縁体154が介在しており、刃104と芯線152とが接触していないことを示している。また、スイッチS1が閉じている状態は、刃104と芯線152とが接触していることを示している。図3中、「G」で示す部位は、機械グランド(基準電位)に電気的に接続された部位を示している。
刃104と芯線152とが接触すると、図3においてスイッチS1が閉じた状態になる。この際、電極242、244に生じる電圧レベルが大きく変動する(図4参照)。この実施形態では、芯線152と電極242、244とは容量C2を構成している。刃104と芯線152とが接触すると、芯線152の電圧レベルが大きくなる。刃104と芯線152とが接触し、芯線152の電圧レベルが大きくなるのに伴って、電極242、244に生じる電圧レベルが大きくなる。このため、信号検出器110は、電極242、244に生じる電圧レベルに基づいて、刃104と芯線152との接触・非接触を検出することができる。
この場合、高周波電源240によって、各刃221、222、223に高周波電圧が印加されている。各刃221、222、223に高周波電圧が印加されることによって、被覆電線150の芯線152に高周波電圧が誘起される。さらに、高周波電圧が誘起された当該被覆電線150の芯線152と、電極242、244との間で静電結合が生じ、電極242、244に高周波電圧が誘起される。
この実施形態では、各刃221、222、223に高周波電圧が印加されている。このため、絶縁体154を介して各刃221、222、223に近接した芯線152に静電結合が生じて被覆電線150の芯線152に電圧が誘起される。この段階では、電極242、244に凡そ一定のレベルの電圧が誘起される。各刃221、222、223が、芯線152に接触すると、刃221、222、223に印加された電圧が芯線152に直接印加される。このため、電極242、244に誘起される電圧のレベルが格段に上昇する。このように電極242、244に誘起される電圧レベルに基づいて、各刃221、222、223と芯線152との接触を検出できる。
≪信号波形W0に基づく接触判定≫
各刃221、222、223と芯線152との接触を検出するため、電極242、244で検出される高周波信号をさらに、フィルタリングおよび増幅後の信号波形W0の電圧レベルに対して所定の閾値t1、t2(図4参照)を設定してもよい。例えば、この実施形態では、高周波電源240には、出力周波数が100kHzで、出力電圧が−5V〜+5Vの高周波電源が用いられている。信号波形W0のピーク(電圧のピーク)は、各刃221、222、223と芯線152とが接触したか否かによって変動する。この場合には、当該ピークの電圧レベルの間に、閾値t1、t2を設定するとよい。例えば、各刃221、222、223と芯線152との接触した場合の電圧レベル(ピークの電圧)が、凡そ±5Vで、各刃221、222、223と芯線152とが接触していない場合の電圧レベルが、±3Vよりも十分に小さい場合、例えば、−3V、+3Vの電圧レベルに閾値t1、t2を設定するとよい。
かかる閾値t1、t2を超える電圧レベル(−3V以下または+3V以上)の高周波信号(電気信号)を電極242、244において検出した場合に、各刃221、222、223と芯線152とが接触したと判定してもよい。この場合、例えば、かかる閾値t1、t2を超える電圧レベルを所定時間(又は、所定回数)検出した場合に、各刃221、222、223と芯線152とが接触したとして判定してもよい。
これにより、瞬間的に、閾値t1、t2を超える電圧レベルを検出した場合などを無視でき、誤判定を防止できる。例えば、所定の閾値t1、t2を超える電圧レベルを1ms(ミリ秒)間検出した場合、又は、所定の閾値t1、t2を超える電圧レベルを10回(100kHzでは、1msに相当)以上検出した場合に、各刃221、222、223と芯線152とが接触したとして判定するとよい。また、電線処理装置100は、各刃221、222、223の動作領域に対して、かかる接触判定を行なう領域を予め設定しておいてもよい。判定領域は少なくとも一箇所用意するとよい。
≪「接触位置」の検出≫
刃位置検出器106は、刃駆動機構105によって移動する一対の刃の位置を検出することができる。例えば、切断処理や切込処理においては、刃位置検出器106によって、各刃221、222、223と芯線152とが接触したタイミングにおける、各刃221、222、223の位置(状態、開閉量)を検出できる。また、この電線処理装置100は、相対位置検出器118F、118Rによって、被覆電線150と刃104との被覆電線150の長手方向に沿った相対的な位置(距離)が検出される。このため、皮剥処理において、各刃221、222、223と芯線152とが接触したタイミングにおける、被覆電線150と刃104との被覆電線150の長手方向に沿った相対的な位置(距離)を検出できる。
≪切断処理≫
以下、かかる電線処理装置100による、被覆電線150の切断処理における被覆電線150の状態判定(不良判定)を説明する。
≪検出例1(切断処理)≫
図4は、刃位置検出器106に検出された刃104(各刃221、222、223)の位置(状態、開閉量)と、信号検出器110によって検出された高周波信号との関係について、一例を示している。図4では、時間軸(横軸)の上に、刃位置検出器106に検出された刃104(各刃221、222、223)の位置(状態、開閉量)を示し、その上に、同じタイミングで信号検出器110に入力された高周波信号(信号波形W0)を示している。
ここで、図4は、例えば、切断刃221によって被覆電線150を切断する工程での、切断刃221の位置(状態、開閉量)と、信号検出器110によって検出された高周波信号との関係を示している。なお、ここでは、高周波信号の波形は、模式的に示されているが、実際には、100kHzの高周波の波形であり、図示されているよりも、時間軸に対して密な波形が生じている。
また、この実施形態では、切断刃221と芯線152とが接触すると、切断刃221に印加された電圧が芯線152に直接印加される。このため、電極242に誘起される電圧レベルが高くなる。切断刃221によって被覆電線150が切断される工程では、切断刃221が閉じていくにつれて、絶縁体154に切込みが生じ、その後、切断刃221と芯線152との接触が生じる。そして、切断刃221が完全に閉じることによって、被覆電線150が切断される。図4では、切断刃221が閉じる動作の後半で、切断刃221と芯線152との接触が検出されている。かかる図4は、被覆電線150が正常に切断された場合の典型的な波形パターンである。
≪区域A、B≫
かかる切断処理において、例えば、刃104(ここでは、切断刃221)が移動する移動領域に対して、「接触」を判定する複数の区域を予め設定してもよい。例えば、切断処理では、中央が窪んだ一対の切断刃221a、221bが用いられる。この場合、図4に示すように、一対の切断刃221a、221bが開いた状態から、中央が窪んだ一対の切断刃221a、221bの対向距離(中央が窪んだ一対の切断刃221で形成される空間の内接円の直径)が、被覆電線150の外径に相当する距離になるまでの、一対の切断刃221a、221bの移動領域を「A」とし、当該位置(被覆電線150の外径に相当する対向距離)から一対の切断刃221a、221bが完全に閉じるまでの移動領域を「B」とする。このような区域の設定は、上述した第1区域設定部114によって、作業者が任意に設定できる。この場合、例えば、作業者は、切断刃221が閉じる前半の移動領域「A」を、第1異常判定区域として選択するとよい。
図4は、被覆電線150が正常に切断された場合の典型的な波形パターンである。図4では、切断刃221が閉じる前半の移動領域「A」で「接触」が検出されず、切断刃221が閉じる後半の移動領域「B」で「接触」が検出されている。これにより、切断刃221が閉じる前半の移動領域「A」において、切断刃221と芯線152とが接触することがなく、被覆電線150が適切に切断されたと判定できる。また、このように、区域に分けて「接触」の有無を検出することによって、データ量を少なく抑えつつ、電線処理における被覆電線150の状態を的確に判定することができる。つまり、電線処理装置100は、1秒間に1回以上の切断処理およびストリップ処理が可能であり、高速で運転される。このため、各電線処理の良否判定も短時間で行なう必要がある。このような場合には、的確な良否判定が実現できる限りにおいて、良否判定に要するデータ量を少なくすることが望ましい。
なお、ここでは被覆電線150の外径に相当する位置を基準に2つの区域A、Bを設定しているが、区域の設定は、必ずしもかかる実施形態に限定されない。例えば、刃104が移動する移動領域に対して、所定の間隔で、複数の区域を設定してもよい。この場合、区域を細かく設定することによって、詳細に、事象を分析できるが、反対にデータ量が多くなる。このため、適当な数の区域を設定するとよい。
≪検出例2(切断処理)≫
この電線処理装置100は、刃位置検出器106によって検出された切断刃221の位置(状態、開閉量)と、信号検出器110によって検出された高周波信号(信号波形W0)とに基づいて、切断処理における被覆電線150の状態を検出することができる。図5は、刃位置検出器106に検出された切断刃221の位置(状態、開閉量)と、信号検出器110によって検出された高周波信号(信号波形W0)との関係を示している。図5では、一対の切断刃221a、221bが離れている状態(切断刃221が十分に閉じていない状態)において、電極242の電圧レベルが高くなっている。このため、例えば、図6に示すように、中央が窪んだ切断刃221に対して、被覆電線150が刃の中央からずれた状態で切断された可能性がある。
≪検出例3(切断処理)≫
図7は、さらに切断処理における、刃位置検出器106に検出された切断刃221の位置(状態、開閉量)と、信号検出器110によって検出された高周波信号(信号波形W0)との関係を示している。図7では、切断刃221が全ての位置(切断刃221が開いている状態から閉じ、再度開くまで)において、電極242の電圧レベルが凡そ変化せず高くなっていない。適切な切断処理では、少なくとも1回は接触が検出されるが、図7の検出例では、芯線152と切断刃221との接触が一度も検出されていない。このため、例えば、図8に示すように、被覆電線150が切断刃221の切断領域からずれて配置され、この状態で切断動作が生じた可能性や、信号検出器110や芯線傷センサの故障の可能性などが考慮されうる。図7に示すような波形が検出された場合には、電線処理装置100が停止するように、電線処理装置100を構成してもよい。電線処理装置100を停止することによって、作業者は図7に示すような波形が検出された原因を調査することができる。
このように、刃位置検出器106によって検出された刃104の位置と、信号検出器110によって検出された高周波信号(信号波形W0)とに基づいて、例えば、切断刃221と芯線152が、どのタイミングで、どの程度の時間接触したかを検出することができる。これにより、切断処理における被覆電線150の状態を、より正確に検出することができる。
≪ストリップ処理(切込処理、皮剥処理)≫
次に、ストリップ処理における検出例を説明する。ここでは、F側のストリップ処理を例に挙げて説明するが、R側のストリップ処理も同様である。
ストリップ処理は、切込処理と、皮剥処理と有している。切込処理は、被覆電線150の端部において、ストリップ刃222を絶縁体154に切り込ませる処理である。皮剥処理は、ストリップ刃222を絶縁体154に切り込ませつつ、ストリップ刃222と被覆電線150とを被覆電線150の長手方向に沿って相対的に移動させ、被覆電線150から絶縁体154を剥ぐ処理である。
≪検出例4(ストリップ処理)≫
図9は、上述した切込処理(ストリップ処理中の切込処理)でのストリップ刃222(図1参照)の位置(状態、開閉量)と、信号検出器110によって検出される検出波形(高周波信号(信号波形W0))を示している。図10は、ストリップ処理における上述した皮剥処理での、被覆電線150とストリップ刃222との相対位置と、信号検出器110によって検出される検出波形を示している。図9と図10は、それぞれ適切なストリップ処理が行なわれた場合の検出波形のパターンを例示している。
<切込処理>
切込処理では、ストリップ刃222が閉じて、被覆電線150の絶縁体154に切り込む。この実施形態では、ストリップ刃222は、刃の中央部が窪んでいる。切込処理において、ストリップ刃222は、図9に示すように、一度深く閉じる。この際、ストリップ刃222は、刃の中央部が窪んだ部位によって、芯線152(図2参照)を残し、絶縁体154に切り込む。次に、ストリップ刃222は少し開く。これにより、ストリップ刃222は、絶縁体154に切り込まれた状態において、ストリップ刃222と芯線152との距離が開く。これにより、ストリップ刃222が被覆電線150の延伸方向に沿って移動する皮剥動作において、ストリップ刃222によって芯線152が傷つくのを防止している。
この際、適切に切込処理が行なわれた場合には、ストリップ刃222は、被覆電線150の絶縁体154に切り込むが、芯線152には接触しない。つまり、図9に示すように、ストリップ刃222が閉じて、絶縁体154に切り込む動作において、検出波形が大きくならない。厳密には、切込処理により、絶縁体154の厚さが変わるので、静電結合の程度が変化することに伴って検出波形が少し大きくなるかもしれない。しかし、そのような場合でも、接触した場合のように、検出波形は明確に大きくならない。
かかる切込処理において、例えば、ストリップ刃222が移動する移動領域に対して、「接触」を判定する複数の区域を予め設定してもよい。例えば、図9に示すように、ストリップ刃222が閉じる前半の移動領域「C」と、ストリップ刃222が閉じ、その後、少し開く後半の移動領域「D」とを設定してもよい。このような区域の設定は、上述した第1区域設定部114によって、作業者が任意に設定できる。また、作業者は、切込処理のストリップ刃222、223の移動領域に対して、異常判定区域を設定するとよく、切断処理とは別途設定するとよい。
<皮剥処理>
皮剥処理は、ストリップ刃222を絶縁体154に切り込ませた状態で、ストリップ刃222と被覆電線150とを被覆電線150の長手方向に沿って相対的に移動させ、被覆電線150のF側の端部150Fから絶縁体154を剥ぐ処理である。ストリップ刃222は、絶縁体154に切り込まれた状態において、ストリップ刃222と芯線152との距離が少し開いている。最も理想的な状態で適切に皮剥処理が行なわれた場合には、ストリップ刃222は、芯線152には全く接触しない。このため、図10に示すように、ストリップ刃222と被覆電線150とを被覆電線150の長手方向に沿って相対的に移動させる動作において、検出波形が大きくならない。
かかる皮剥処理において、例えば、被覆電線150とストリップ刃222との相対移動領域に対して、複数の区域を予め設定してもよい。例えば、図10に示すように、皮剥処理の前半の相対移動領域「E」と、皮剥処理の後半の相対移動領域「F」とを設定してもよい。このような区域の設定は、上述した第1区域設定部114によって、作業者が任意に設定できる。例えば、ストリップ刃222、223によるストリップ処理(皮剥処理)において、皮剥開始から皮剥終了までを時間領域で区切ってもよい。例えば、ストリップ処理(皮剥処理)が開始されたタイミングから適当な時間を、ストリップ処理(皮剥処理)の初期領域(例えば、E領域)とし、その後をF領域としてもよい。ストリップ処理(皮剥処理)が開始されたタイミングから初期領域としての適当な時間は、例えば、0.1秒、0.2秒、0.3秒、0.5秒など、電線処理装置100の仕様に応じて、適当な時間を設定することができる。また、これに限らず、皮剥開始から皮剥終了までを、さらに複数の時間領域に区切ってもよい。また、作業者は、被覆電線150とストリップ刃222との相対移動領域に対して、第2異常判定区域を設定してもよい。この場合、第2異常判定区域は、予め設定された複数の区域から、作業者が選択するように構成してもよい。
≪検出例5(切込処理)≫
図11は、切込処理が行なわれた場合の検出波形のパターンを例示している。図11に示す例では、ストリップ刃222が閉じる前半の移動領域「C」では、検出波形が大きくなっていないが、後半の移動領域「D」では、検出波形が大きくなっている。これは、切込処理の最後で、ストリップ刃222が芯線152に接触したためと考えられる。このような場合には、図12に示すように、被覆電線150には、切込処理が行なわれた部位において芯線152に僅かな傷156が生じた可能性がある。この場合、用途によっては、芯線152のいかなる傷であっても不良とされる場合がある。しかしながら、芯線152の僅かな傷が許容されるような用途もある。したがって、検出波形が大きくなった時間(ストリップ刃222が芯線152に接触した時間)や、その後の皮剥処理での「接触」の有無などをさらに勘案して、被覆電線150の良否判定を行なってもよい。これにより、被覆電線150の用途に応じて適切に切込処理の良否が判定されるように判定処理を構築することができる。
≪検出例6(切込処理)≫
図13は、切込処理が行なわれた場合の検出波形のパターンを例示している。図13に示す例では、ストリップ刃222が閉じる前半の移動領域「C」の途中から検出波形が大きくなっており、後半の移動領域「D」でも検出波形が大きくなっている。このため、切込処理の最初の段階で、ストリップ刃222が芯線152に接触し、その後、切込処理の間、「接触」が継続したと考えられる。この場合、図14に示すように、被覆電線150には、芯線152に深く傷が生じたものと考えられる。例えば、芯線152が、複数の細線をより合わせたより線である場合には、図14に示すように、細線の数本が切断されている可能性がある。この場合、凡そ多くの用途において不良とされる。
≪検出例7(皮剥処理)≫
図15は、皮剥処理が行なわれた場合の検出波形のパターンを例示している。図15に示す例では、皮剥処理の前半の相対移動領域「E」では検出波形が大きくなっておらず、皮剥処理の後半の相対移動領域「F」で検出波形が大きくなっている。つまり、ストリップ刃222と被覆電線150との距離が遠くなったところで、ストリップ刃222と芯線152とが「接触」した考えられる。このことから、図16に示すように、被覆電線150の端において芯線152が曲がっており、ここをストリップ刃222が通過する際にストリップ刃222と芯線152とが接触した可能性がある。また、図17に示すように、被覆電線150の端において、ストリップ刃222が通過する際にストリップ刃222と芯線152とが接触し、露出した芯線152の先端に傷が付いた可能性がある。
この場合、芯線152の傷に厳しい用途では不良とされる場合があるが、芯線152の先端傷については、処理された被覆電線150は良品として許容される用途もある。さらに、ストリップ刃222と被覆電線150との相対移動領域について、区分を細かく設定しておき、相対移動領域のどの位置で接触があったかを勘案して良否判定を行なってもよい。
≪検出例8(皮剥処理)≫
図18は、皮剥処理が行なわれた場合の検出波形のパターンを例示している。図18に示す例では、皮剥処理の前半の相対移動領域「E」では検出波形が大きくなっており、皮剥処理の後半の相対移動領域「F」では検出波形が大きくなっていない。つまり、ストリップ刃222と被覆電線150との距離が近いところで、ストリップ刃222と芯線152とが「接触」し、ストリップ刃222と被覆電線150とが離れると「非接触」になっている。このことから、図12に示すように、切込処理において、ストリップ刃222が芯線152に接触し、その後、ストリップ刃222と芯線152とが接触せずに、皮剥処理が行なわれた可能性がある。この場合、芯線152に生じた傷は、僅かである可能性が高く、用途によっては処理された被覆電線150は良品として許容されうる。この場合、さらに、ストリップ刃222と被覆電線150との相対移動領域について、区分を細かく設定しておき、ストリップ刃222と被覆電線150との相対移動領域のどの位置で「接触」があったかを細かく判定して、良否判定を行なってもよい。
≪検出例9(皮剥処理)≫
図19は、皮剥処理が行なわれた場合の検出波形のパターンを例示している。図19に示す例では、皮剥処理の前半の相対移動領域「E」では検出波形が大きくなっており、その後の皮剥処理の後半の相対移動領域「F」でも継続して検出波形が大きくなっている。つまり、ストリップ刃222と被覆電線150との距離が近いところで、ストリップ刃222と芯線152とが「接触」し、その後、皮剥処理の間、ストリップ刃222と被覆電線150とが継続して「接触」した可能性を示している。このことから、図20に示すように、切込処理において、ストリップ刃222が芯線152に接触し、その後、芯線152中の細線152aを引き出しながら皮剥処理が行なわれた可能性または露出した芯線152が全長において傷がついた可能性がある。この場合、芯線152に生じた傷は大きいと考えられ、多くの用途において、処理された被覆電線150は不良と判定されるべき事象となる。
≪電線状態検出方法≫
このように、この電線処理装置100(電線状態検出方法)は、上述したように刃位置検出処理と、高周波信号発生処理と、信号検出処理と、第1電線状態検出処理とを有している。
ここで、刃位置検出処理は、刃駆動機構105によって移動する刃104の位置を検出する。高周波信号発生処理は、被覆電線150の絶縁体154を介して芯線152に高周波信号を生じさせる。信号検出処理は、芯線152に生じた高周波信号(電気信号)を検出する。第1電線状態検出処理は、刃位置検出処理によって検出された刃104の位置(換言すれば、状態、開閉量)と、信号検出処理によって検出された高周波信号とに基づいて、被覆電線150の状態を検出する(例えば、検出例1〜6)。
かかる電線処理装置100の電線状態検出方法によれば、刃104の位置(状態、開閉量)と、芯線152に生じた高周波信号とに基づいて、被覆電線150の状態を検出(検出、判定)することができる。このため、処理された被覆電線150の状態をより適切に把握することができる。
この場合、上述したように信号検出処理によって検出された高周波信号の大きさに基づいて、被覆電線150の芯線152と刃104との「接触」を検出する処理を含んでいてもよい。また、刃104が移動する移動領域に、第1異常判定区域が設定されていてもよい。かかる第1異常判定区域は、切断処理、切込処理のそれぞれに別個に設定されているとよい。例えば、複数の区域(切断処理に関する検出例1〜3では「A」、「B」、切込処理に関する検出例4〜6では「C」、「D」)が予め設定されている。
この場合、「接触」が検出された際の刃の位置が第1異常判定区域か否かを判定する処理を含んでいてもよい。当該判定処理によれば、「接触」を検出した場合に、移動領域に設定された複数の区域のうち予め定められた区域か否かを判定すればよく、刃の移動に対して常時、「接触」の有無を検出する必要がなく、電線処理を異常として判定する処理を簡単にできる。このように、刃104が移動する移動領域に、第1異常判定区域を設定することによって、電線処理を異常として判定する処理を簡単にできる。また、刃104が移動する移動領域に、複数の区域を設定し、区域毎に接触を判定することによって、判定に要する時間も短縮できる。
また、移動領域のうち予め定められた第1異常判定区域において「接触」が検出された場合に、当該電線処理を異常として判定する処理を含んでいてもよい。これにより、例えば、上述した検出例2(図5参照)のように、切断刃221の移動領域の前半に、予め定められた区域Aにおいて、「接触」が検出された場合に、電線処理を「異常」として検出してもよい。このように、移動領域に区域を予め定め、かつ、当該予め定められた区域において「接触」を検出した場合に、電線処理を「異常」として検出することによって、少ないデータ量で簡便かつ的確に電線処理の良否を判定することができる。
また、移動領域に設定された全ての区域において「接触」が検出されない場合に、当該電線処理を異常として判定する処理を含んでいてもよい。例えば、適切な切断処理では、「接触」が必ず検出される。このような場合に、移動領域に設定された全ての区域において「接触」を検出しない場合に、当該切断処理を「異常」として判定することができる。具体的には、上述した検出例3(図参照)のように、切断刃221の移動領域に設定された全ての区域で「接触」を検出しない場合に、電線処理を「異常」として検出してもよい。
また、電線処理では、刃104(各刃221、222、223)は、中央部が窪んだ刃形状を有しており、当該窪みを対向させて配置された一対の刃で構成されている場合が多い。かかる刃形状によって、刃104の中央部の窪みに電線を誘導でき、当該刃104の中央部で電線を処理できるため、より安定した電線処理を実現できる。刃駆動機構105は、一対の刃104が閉じたり、開いたりするように、一対の刃104を駆動させる。この場合、第1異常判定区域は、一対の刃104の中央部の間隔が、被覆電線150の外径よりも大きい領域に設定されていてもよい。そして、当該異常判定区域において「接触」が検出された場合に、当該電線処理を異常として判定する処理を含んでいてもよい。
この場合は、例えば、中央部が窪んだ刃形状を有する場合には、移動領域のうち刃104が被覆電線150に対して進出する方向の前半の予め定められた区域において、接触が検出された場合に、当該電線処理を異常として判定する処理を含んでいるとよい。これにより、刃の中央部の窪みに電線を誘導できず、当該刃の中央部で電線を処理できなかったような場合を、「異常」として検出することができる。
また、電線処理装置100は、電線保持器102に保持された被覆電線150が刃104から離れるように(換言すれば、被覆電線150を保持した電線保持器102と刃104とが離れるように)、被覆電線150と刃104とを被覆電線150の長手方向に沿って相対的に移動させる被覆電線駆動機構116F、116Rを備えている。かかる電線処理装置は、電線保持器102に保持された被覆電線150の絶縁体154に、ストリップ刃222、223を食い込ませた状態で、当該被覆電線150とストリップ刃222、223とを、当該被覆電線150の長手方向に沿って相対的に移動させて、絶縁体154を剥ぐストリップ処理を実行できる。電線状態検出方法は、当該ストリップ処理において、被覆電線駆動機構116F、116Rによって移動する、被覆電線150とストリップ刃222、223との相対的な位置(距離)と、信号検出処理によって検出された電気信号(芯線152に生じた高周波信号)とに基づいて、被覆電線150の状態を検出する第2電線状態検出処理を含んでいてもよい。
この場合、被覆電線150とストリップ刃222との相対移動領域に対して、第2異常判定区域が設定されていてもよい。例えば、被覆電線150とストリップ刃222との相対移動領域に対して、複数の区域が予め設定されていてもよい(例えば、検出例7〜9「E」、「F」)。この際、第2異常判定区域は、当該複数の区域から作業者によって選択されるように構成してもよい。このように、被覆電線150とストリップ刃222との相対移動領域に対して、第2異常判定区域を設定することによって、上記不良判定を簡素化できる。
≪電線処理装置100A≫
なお、この実施形態では、刃104に高周波電圧を印加し、電極242、244を別途被覆電線150(芯線152)に近接させている。図21は、他の実施形態に係る電線処理装置100Aを示している。図21に示す実施形態では、被覆電線150(芯線152)に近接した電極242、244に高周波電圧を印加して、F側とR側のストリップ刃222、223で受信している。この場合、受信側の構成は、F側の刃222と、R側の刃223とは絶縁しておくとよい。切断刃221は、F側の刃222とR側の刃223とを別系統にしてもよいし、F側の刃222とR側の刃223の何れか一方に電気的に接続されていてもよい。図示例では、切断刃221とF側のストリップ刃222は導通しているが、切断刃221とR側のストリップ刃223とは絶縁されている。
図22は、電線処理装置100Aについて、芯線152に生じた高周波信号(電気信号)を検出する回路図(等価回路図)を示している。この実施形態では、高周波電源240は、電極242に定電圧に制御された高周波電圧を印加している。図22に示す回路図において、容量C1は、刃104と、電極242との間の空間容量を示している。容量C2は、芯線152と電極242との容量を示している。スイッチS1は、被覆電線150の絶縁体154に対する、刃104の動作を表現している。すなわち、スイッチS1が開いている状態では、刃104と芯線152との間に絶縁体154が介在しており、刃104と芯線152とが非接触であることを示している。また、スイッチS1が閉じている状態では、刃104と芯線152とが接触したことを示している。図22中、「G」で示す部位は、機械グランド(基準電位)に電気的に接続された部位を示している。
刃104(切断刃221又はストリップ刃222)と芯線152とが接触すると、図22においてスイッチS1が閉じた状態になり、刃104に生じる電圧レベルが大きく変動する。この実施形態では、信号検出器110は、刃104に生じる電圧レベルに基づいて、刃104と芯線152との接触・非接触を検出することができる。
かかる定電圧電源240を用いた形態(図1(図3)および図21(図22))では、刃104と芯線152との接触によって刃104と電極242、244との合成インピーダンスが変化する。このため、信号検出器110で検出される電圧レベルが増加する。また、この場合、F側とR側の回路を並列にすることができ、図1および図3と、図21および図22とに示すように、1つの定電圧源で構成することができる。なお、高周波電源としては、定電圧電源240に限らず、定電流電源を用いてもよい。以下に、定電流電源を用いた場合を例示する。ここで、「定電流電源」は、負荷が変動しても出力電流を一定の設定値に保つように設定された電源である。
≪電線処理装置100B≫
また、図23は、さらに他の実施形態に係る電線処理装置100Bを示している。この実施形態では、高周波電源として、定電流に制御された高周波定電流電源240Bが用いられている。図23に示す実施形態では、刃104に高周波電圧を印加する。また、この場合、高周波電圧が入力される刃104の構成では、F側の刃222と、R側の刃223とは絶縁しておくとよい。また、切断刃221は、F側の刃222とR側の刃223と別系統にしてもよいし、F側の刃222とR側の刃223の何れか一方に電気的に接続されていてもよい。図示例では、切断刃221とF側のストリップ刃222は導通しているが、切断刃221とR側のストリップ刃223とは絶縁されている。
図24は、この電線処理装置100Bについて、芯線152に生じた高周波信号(電気信号)を検出する回路図(等価回路図)を示している。図24中、「G」で示す部位は、機械グランド(基準電位)に電気的に接続された部位を示している。図24に示す回路図において、容量C1は、刃104と、機械グランドG(基準電位)との間の空間容量を示している。容量C2は、芯線152と機械グランドG(基準電位)との容量を示している。スイッチS1は、被覆電線150の絶縁体154に対する刃104の動作を表現している。つまり、スイッチS1が開いている状態では、刃104と芯線152との間に絶縁体154が介在しており、刃104と芯線152とが非接触であることを示している。また、スイッチS1が閉じている状態では、刃104と芯線152とが接触したことを示している。
この場合、刃104と芯線152とが接触すると(スイッチS1が閉じると)、刃104と機械グランドG(基準電位)との間の合成インピーダンスが変化する。このため、信号検出器110で検出される電圧レベルが減少する。図25は、図23の電線処理装置100Bについて、ストリップ刃222の位置と、検出波形との関係を示している。図24および図25に示すように、この電線処理装置100Bでは、刃104に印加される高周波電圧が信号検出器110への入力信号(電気信号)として信号検出器110に入力されている。つまり、刃104と芯線152とが非接触である場合に、信号検出器110で検出される電圧レベルが高い。これに対して、刃104と芯線152とが接触した場合には、信号検出器110で検出される電圧レベルが格段に低くなる。このため、例えば、非接触時の電圧レベルと接触時の電圧レベルとの間に閾値t1、t2を設定することによって、刃104と芯線152との接触・非接触を検出することができる。
≪電線処理装置100C≫
図26は、さらに他の実施形態に係る電線処理装置100Cを示している。この実施形態では、高周波電源として、定電流に制御された高周波定電流電源240Bが用いられている。この点、図23に示された電線処理装置100Bと共通している。図26に示す実施形態では、絶縁体154を介して芯線152に近接するように電極242、244が設けられている。高周波定電流電源240Bは、かかる電極242、244に高周波電圧を印加する。この場合、高周波電圧が入力される刃104の構成では、F側の刃222と、R側の刃223とは必ずしも絶縁しておく必要はない。
図27は、この電線処理装置100Cについて、芯線152に生じた高周波信号(電気信号)を検出するF側の回路図(等価回路図)を示している。図27中、「G」で示す部位は、機械グランド(基準電位)に電気的に接続された部位を示している。図27に示す回路図において、容量C1は、F側の電極242と、刃104(機械グランドG(基準電位))との間の空間容量を示している。容量C2は、F側の電極242と、芯線152との容量を示している。スイッチS1は、被覆電線150の絶縁体154に対する刃104の動作を表現している。つまり、スイッチS1が開いている状態では、刃104と芯線152との間に絶縁体154が介在しており、刃104と芯線152とが非接触であることを示している。スイッチS1が閉じている状態では、刃104と芯線152とが接触したことを示している。
この場合、刃104と芯線152とが接触すると(スイッチS1が閉じると)、芯線152と刃104(機械グランドG(基準電位))とが電気的に繋がる。このため、電極242と機械グランドG(基準電位)との間の合成インピーダンスが変化する。この際、信号検出器110で検出される電圧レベルが減少する。このように、芯線152の高周波信号の変化に伴って電極242に印加される高周波電圧が変動する。ここでは、電極242に印加される高周波電圧が信号検出器110への入力信号(電気信号)として信号検出器110に入力されている。つまり、この実施形態では、刃104と芯線152とが非接触である場合に、信号検出器110で検出される電圧レベルが高い。これに対して、刃104と芯線152とが接触した場合には、信号検出器110で検出される電圧レベルが格段に低くなる。このため、例えば、非接触時の電圧レベルと接触時の電圧レベルとの間に閾値t1、t2を設定することによって、刃104と芯線152との接触・非接触を検出することができる。この点、図25と同様の検出波形が得られる。
上述したように、この電線処理装置100は、刃位置検出処理によって検出された刃104の位置と、信号検出処理によって検出された電気信号とに基づいて、被覆電線150の状態を検出する第1電線状態検出器112(第1電線状態検出処理)を備えている。
電線処理装置100は、電線保持器102に保持された被覆電線150の絶縁体154に、ストリップ刃222、223を食い込ませた状態で、被覆電線150とストリップ刃222、223とを被覆電線150の長手方向に沿って相対的に移動させて、絶縁体154を剥ぐストリップ処理を実行し得る。この電線処理装置100は、被覆電線駆動機構116F、116Rによって移動する、被覆電線150とストリップ刃222、223との相対的な位置と、信号検出処理によって検出された電気信号とに基づいて、被覆電線150の状態を検出する第2電線状態検出器120F、120Rを含んでいる。
この場合、電線処理装置100は、被覆電線150の切断処理やストリップ処理において、刃と芯線152の接触に伴う単純に電気信号の変化のみだけではなく、各刃221、222、223の位置(状態、開閉量)、および、被覆電線150と各ストリップ刃222、223との相対的な位置(距離)をさらに併せて検出している。このため、電線処理装置100は、電線処理について、より柔軟で、かつ、より精度の高い不良判定が可能である。また、電線処理装置100は、より柔軟な判定が行なえるので、適切に調整することによって、用途に応じた適切な判定を行うことができる。
≪良否判定処理フロー≫
図29と図30は、上述した切断処理とストリップ処理(切込処理および皮剥処理)の良否判定を含む、電線処理の処理フローについて一例を示している。この処理フローは、図29に示すように、S1:区域設定(切断)、S2:区域設定(切込)、S3:区域設定(皮剥)、S4:終了条件の設定、S5:切断処理、S6:切込処理、S7:皮剥処理、S8:良否判定処理、S9:終了条件判定、の各処理を有している。以下、各処理を説明する。
<S1:区域設定(切断)>
切断処理に対する区域設定(S1)では、切断処理に対する良否判定を行なうため、切断刃221が移動する移動領域に対して、異常を判定するための区域を設定する。例えば、切断処理においては、図4、図5および図7に示すような区域Aや区域Bを設定するとよい。なお、かかる区域設定は、図示例に限定されない。作業者は、処理対象となる被覆電線150の直径や芯線152の直径(図2参照)などの仕様、切断刃221の形状、および、処理速度などを考慮して、任意に複数の区域を設定することができる。なお、作業者は、切断刃221が移動する移動領域に対して、異常判定区域のみ(例えば、区域Aのみ)を設定してもよい。異常判定区域は、複数設けられていてもよい。また、電線処理装置100は、切断刃221が移動する移動領域に対して予め複数の領域を設定しておき、作業者が、当該複数の領域から異常判定区域を選択するように構成してもよい。
<S2:区域設定(切込)>
切込処理に対する区域設定(S2)では、切込処理に対する良否判定を行なうため、ストリップ刃222、223が移動する移動領域に対して、異常を判定するための区域を設定する。例えば、切込処理においては、図9、図11および図13に示すような区域Cや区域Dを設定するとよい。なお、かかる区域設定は、図示例に限定されない。作業者は、処理対象となる被覆電線150の直径や芯線152の直径(図2参照)などの仕様、ストリップ刃222、223の形状、および、処理速度などを考慮して、任意に複数の区域を設定することができる。なお、作業者は、ストリップ刃222、223が移動する移動領域に対して、異常判定区域のみ(例えば、区域Cのみ)を設定してもよい。異常判定区域は、複数設けられていてもよい。また、電線処理装置100は、ストリップ刃222、223が移動する移動領域に対して予め複数の領域を設定しておき、作業者が、当該複数の領域から異常判定区域を選択するように構成してもよい。
<S3:区域設定(皮剥)>
皮剥処理に対する区域設定(S3)では、皮剥処理に対する良否判定を行なうため、被覆電線150とストリップ刃222、223との相対移動領域に対して、異常を判定するための区域を設定する。例えば、皮剥処理においては、図10、図15、図18および図19に示すような区域Eや区域Fを設定するとよい。なお、かかる区域設定は、図示例に限定されない。作業者は、処理対象となる被覆電線150の直径や芯線152の直径(図2参照)などの仕様、ストリップ刃222、223の形状、および、処理速度などを考慮して、任意に複数の区域を設定することができる。なお、作業者は、被覆電線150とストリップ刃222、223との相対移動領域に対して、異常判定区域のみを設定してもよい。異常判定区域は、複数設けられていてもよい。また、電線処理装置100は、被覆電線150とストリップ刃222、223との相対移動領域に対して、予め複数の領域を設定しておき、作業者が、当該複数の領域から異常判定区域を選択するように構成してもよい。
<S4:終了条件の設定>
また、この例では、電線処理について、終了条件が設定されている。終了条件は、被覆電線150について、例えば、処理本数に応じて終了する場合には、終了する処理本数を設定しておくとよい。終了条件は、作業者が所定の条件を任意に設定できるように構成されているとよい。なお、この例では、区域設定から終了条件の設定まで(S1〜S4)は、被覆電線150に対する連続した切断処理を開始する際の前処理となる。
<S5:切断処理〜S7:皮剥処理>
次に、切断処理(S5)、切込処理(S6)、皮剥処理(S7)が順に実行される。すなわち、被覆電線150は、所定量送られて、切断処理(S5)が行なわれ、F側の端部150FとR側の端部150Rのストリップ処理(切込処理S6と皮剥処理S7)が行なわれる。
<S8:良否判定処理>
良否判定処理(S8)は、切断処理(S5)、切込処理(S6)、皮剥処理(S7)の一連の処理が施された被覆電線150の良否判定を行なう。例えば、図30に示すように、切断処理の良否判定(S21)、切込処理の良否判定(S22)、皮剥処理の良否判定(S23)を行なう。各良否判定(S21〜S23)が全て正常である場合「Y」には、処理された被覆電線150は「良品」として扱う。各良否判定(S21〜S23)で異常が検出された場合「N」には、処理された被覆電線150を「不良」として、例えば、処理電線を不良品トレイに移す処理(S24)や作業者への通知処理(例えば、警報灯の点灯や警報音の発信など)が行なわれる。
<S9.終了条件判定>
終了条件判定(S9)は、S4で設定された終了条件に合致するかを判定する。終了条件に合致した場合「Y」には、電線処理は終了する。終了条件に合致しない場合「N」には、上述した切断処理(S5)〜皮剥処理(S7)が連続して繰り返される。
以上、ここで提案される電線処理装置の電線状態検出方法および当該方法を具現化し得る電線処理装置を種々説明した。本発明に係る電線処理装置の電線状態検出方法および電線処理装置は、上述した何れの実施形態にも限定されない。
100、100A、100B、100C 電線処理装置
102 電線保持器
104 刃
105 刃駆動機構
106 刃位置検出器
108 高周波信号発生器
110 信号検出器
112 第1電線状態検出器
114 第1区域設定部
116F、116R 被覆電線駆動機構
118F、118R 相対位置検出器
120F、120R 第2電線状態検出器
122 第2区域設定部
150 被覆電線
150F 被覆電線のF側の端部(先端)
150R 被覆電線のR側の端部(後端)
152 芯線
152a 芯線の細線
154 絶縁体
156 傷
201 F側ノズル
202 R側把持部
204 電線送り機構
206 伸線機
221 一対の切断刃
221a、221b 切断刃
222、223 一対のストリップ刃
222a、223a ストリップ刃
222b、223b ストリップ刃
231、232 刃取付部
233 駆動機構
234 アクチュエータ
235 エンコーダ(刃位置検出器)
240 定電圧電源(高周波電源)
240B 定電流電源(高周波電源)
242、244 電極
248F、248R 信号変換装置
252F、252R 移動機構
254F、254R アクチュエータ
256F、256R エンコーダ(相対位置検出器)
t1、t2 閾値
G 機械グランド

Claims (20)

  1. 芯線と、前記芯線を被覆した絶縁体とを備えた被覆電線を保持可能な電線保持器と、
    前記電線保持器に保持された前記被覆電線に対して進退移動可能に配置された刃と、
    前記刃を移動させる刃駆動機構と、
    を備えた電線処理装置に関し、
    前記絶縁体を介して前記芯線に高周波信号を生じさせる高周波信号発生処理と、
    前記刃駆動機構によって移動する刃の位置を検出する刃位置検出処理と、
    前記芯線に生じた高周波信号を検出する信号検出処理と、
    前記刃位置検出処理によって検出された刃の位置と、前記信号検出処理によって検出された前記高周波信号とに基づいて、前記被覆電線の状態を検出する第1電線状態検出処理と
    を含む、電線処理装置の電線状態検出方法。
  2. 前記信号検出処理によって検出された前記高周波信号の大きさに基づいて、前記被覆電線の芯線と前記刃との接触を検出する処理を含む、請求項1に記載された、電線処理装置の電線状態検出方法。
  3. 前記刃が移動する移動領域に、第1異常判定区域が予め設定されている、請求項2に記載された、電線処理装置の電線状態検出方法。
  4. 前記刃が移動する移動領域に複数の区域が設定されており、当該複数の区域から前記第1異常判定区域が選択される、請求項3に記載された、電線処理装置の電線状態検出方法。
  5. 前記移動領域に設定された全ての区域において前記接触が検出されない場合に、当該電線処理を異常として判定する処理を含む、請求項4に記載された、電線処理装置の電線状態検出方法。
  6. 前記接触が検出された際の前記刃の位置が、前記第1異常判定区域か否かを判定する処理を含む、請求項3から5までの何れか一項に記載された、電線処理装置の電線状態検出方法。
  7. 前記第1異常判定区域において前記接触が検出された場合に、当該電線処理を異常として判定する処理を含む、請求項3から6までの何れか一項に記載された、電線処理装置の電線状態検出方法。
  8. 前記刃は、中央部に窪みを有する刃形状を有し、当該窪みを対向させて配置された一対の刃で構成されており、
    前記刃駆動機構は、前記一対の刃が閉じたり、開いたりするように、前記一対の刃を駆動させる機構であり、
    前記第1異常判定区域は、前記一対の刃の中央部の間隔が、前記被覆電線の外径よりも大きい領域に設定されており、
    当該第1異常判定区域において前記接触が検出された場合に、当該電線処理を異常として判定する処理を含む、請求項3から7までの何れか一項に記載された、電線処理装置の電線状態検出方法。
  9. 前記電線処理装置は、
    前記電線保持器に保持された前記被覆電線が前記刃から離れるように、当該被覆電線と前記刃とを当該被覆電線の長手方向に沿って相対的に移動させる被覆電線駆動機構を備えており、
    前記電線保持器に保持された前記被覆電線の前記絶縁体に、前記刃を食い込ませた状態で、当該被覆電線と前記刃とを当該被覆電線の長手方向に沿って相対的に移動させて、前記絶縁体を剥ぐストリップ処理を実行でき、
    前記電線状態検出方法は、
    当該ストリップ処理において、前記被覆電線駆動機構によって移動する、前記被覆電線と前記刃との相対的な位置と、前記信号検出処理によって検出された前記高周波信号とに基づいて、前記被覆電線の状態を検出する第2電線状態検出処理を含む、請求項1から8までの何れか一項に記載された、電線処理装置の電線状態検出方法。
  10. 前記被覆電線と前記刃との相対移動領域に対して、第2異常判定区域が設定されている、請求項9に記載された、電線処理装置の電線状態検出方法。
  11. 前記被覆電線と前記刃との相対移動領域に、複数の区域が設定されており、当該複数の区域から前記第2異常判定区域が選択される、請求項10に記載された、電線処理装置の電線状態検出方法。
  12. 芯線と、前記芯線を被覆した絶縁体とを備えた被覆電線を保持可能な電線保持器と、
    前記電線保持器に保持された前記被覆電線に対して進退移動可能に配置された刃と、
    前記刃を移動させる刃駆動機構と、
    前記絶縁体を介して前記芯線に高周波信号を生じさせる高周波信号発生器と、
    前記刃駆動機構によって移動する刃の位置を検出する刃位置検出器と、
    前記芯線に生じた高周波信号を検出する信号検出器と、
    前記刃位置検出器によって検出された刃の位置と、前記信号検出器によって検出された前記高周波信号とに基づいて、前記被覆電線の状態を検出する第1電線状態検出器と
    を備えた電線処理装置。
  13. 前記刃が移動する移動領域に対して、第1異常判定区域を設定する第1区域設定部を備えた、請求項12に記載された電線処理装置。
  14. 前記電線保持器に保持された前記被覆電線が前記刃から離れるように、当該被覆電線と前記刃とを当該被覆電線の長手方向に沿って相対的に移動させる被覆電線駆動機構と、
    前記被覆電線駆動機構によって移動する、前記被覆電線と前記刃との相対的な位置を検出する相対位置検出器と、
    を備えた、請求項12又は13に記載された電線処理装置。
  15. 前記相対位置検出器によって検出された、前記被覆電線と前記刃との相対的な位置と、前記信号検出器によって検出された前記高周波信号とに基づいて、前記被覆電線の状態を検出する第2電線状態検出器を備えた、請求項14に記載された電線処理装置。
  16. 前記被覆電線と前記刃との相対移動領域に対して、第2異常判定区域を設定する第2区域設定部を備えた、請求項14又は15に記載された電線処理装置。
  17. 前記高周波信号発生器は、前記被覆電線の前記絶縁体を介して前記芯線と対向した電極と、前記電極に電気的に接続された高周波電源とを備えた、請求項12から16までの何れか一項に記載された電線処理装置。
  18. 前記高周波信号発生器は、前記刃に電気的に接続された高周波電源を備えた、請求項12から16までの何れか一項に記載された電線処理装置。
  19. 前記高周波電源は、定電圧電源である、請求項17又は18に記載された電線処理装置。
  20. 前記高周波電源は、定電流電源である、請求項17又は18に記載された電線処理装置。
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