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JP5105671B2 - コンテナターミナルシステム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、港湾において船舶に対するコンテナ荷役を行なうコンテナターミナルシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のコンテナターミナルにおいては、コンテナ荷役の合理化を図るために、ターミナル内のコンテナ置場間に無人搬送車両を周回走行させ、これら無人搬送車両によりコンテナを搬送するシステムが一般に採用されている。
【0003】
無人搬送車両は、磁気誘導式、画像自動判別誘導式、あるいは軌道誘導式等の誘導装置を介してその走行が制御され、ターミナル内の管理室等に設置されているコンピュータの指示に従って周回走行する。
【0004】
ターミナルの領域内には外部からトレーラ等の外来シャシが進入してくるが、ターミナルの領域内でその外来シャシと無人搬送車両とが混在して走行すると、その相互の走行経路の交差部等で衝突や接触等の危険を招く恐れがある。
【0005】
そこで、特開2000−44063においては、ターミナル内の外来シャシ走行経路と無人搬送車両走行経路との各交差部に信号機や遮断機を備える車両案内手段を設け、この車両案内手段の制御で交差部に同時に外来シャシと無人搬送車両が進入することを防止するようにしている。
【0006】
また、特開平9−156769には、その従来技術として、ターミナル内に地表周回経路と高架周回経路とを設け、地表周回経路に外来シャシを走行させ、高架周回経路に無人搬送車両を走行させるように、外来シャシと無人搬送車両とを別経路に分けて走行させることが開示されており、このような構成によれば、外来シャシと無人搬送車両との間での衝突や接触を避けることができる。
【0007】
しかしながら、信号機や遮断機を用いたり、外来シャシと無人搬送車両とを別経路に分けて走行させるような手段では、ターミナル内の構造が複雑となり、コストが嵩んでしまう。
【0008】
一方、前記特開平9−156769には、ターミナル内をコンテナ置場区域と外来シャシ発着区域とに区分し、外来シャシは専ら外来シャシ発着区域内でのみ走行させてコンテナ置場区域内には進入させないシステムが開示されており、このようなシステムの場合には、コンテナ置場区域内を周回走行する無人搬送車両と外来シャシとの衝突や接触を確実に防止することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前記特開平9−156769のシステムにおいては、陸側から外来シャシが発着区域内に進入して所定の位置に停止したときに、これに合わせてターミナルの管理室等のコンピュータによる制御でコンテナ置場区域内の無人搬送車両が走行し、その外来シャシの停止位置近くに移動して待機し、また最寄りのコンテナ移載機が外来シャシの停止位置に移動するようになっている。
【0010】
そしてコンテナ移載機により外来シャシの上の船積用のコンテナが吊り上げられ、待機している無人搬送車両に積み込まれる。コンテナを受け入れた無人搬送車両はコンピュータの指示により所定のコンテナ置場の番地近くまで自動走行して停止し、これに合わせて最寄りのトランスファクレーン(軌道式を含む)がその停止位置に移動し、このトランスファクレーン(軌道式を含む)により無人搬送車両の上のコンテナが吊り上げられ、所定の船積用コンテナ置場に段積みされて保管される。
【0011】
このように、外来シャシが船積用のコンテナを搬入する際には、その外来シャシは所定の位置に停止した後に、その位置の近くに無人搬送車両およびコンテナ移載機がそれぞれ移動してくるまで待機し、その後にコンテナを降ろす作業にかからなければならず、このため外来シャシの滞留時間が長くなり、荷役能率が低下するばかりでなく、シャシ発着区域内で外来シャシが渋滞し、種々の混乱を招く恐れがある。
【0012】
一方、ターミナル内の陸揚用コンテナ置場に保管されているコンテナの陸側への搬出の際には、管理室等のコンピュータからの指示で、指定のコンテナ置場の近くのトランスファクレーンが駆動され、このトランスファクレーンによりコンテナ置場の該当コンテナが吊り上げられ、その近くに予め停止して待機している空の無人搬送車両に積み込まれる。
【0013】
そしてこの無人搬送車両がコンテナ置場区域と外来シャシとの境界部にまで自動走行して停止し、最寄りのコンテナ移載機によりその無人搬送車両上のコンテナが吊り上げられ、最寄りの位置に予め待機している空の外来シャシに搭載され、この外来シャシにより所定の仕向け地に向けて搬送される。
【0014】
このように、陸揚用のコンテナを搬出する際にも、その外来シャシは所定の位置に停止した後に、トランスファクレーン(軌道式を含む)、無人搬送車両、コンテナ移載機がそれぞれ稼動して所定のコンテナが外来シャシの近くまで搬送されて外来シャシに積み込まれるまで待機しなければならず、このため外来シャシの滞留時間が長くなり、荷役能率が低下するばかりでなく、シャシ発着区域内で外来シャシが渋滞し、種々の混乱を招く恐れがある。
【0015】
また、コンテナの搬入、搬出のいずれの場合においても、外来シャシが発着区域内に順次進入して停止したときに、コンテナ移載機、トランスファクレーン(軌道式を含む)、無人搬送車両等の各荷役機器がほぼ一斉に稼動するため、ターミナル内の荷役機器の負荷つまり稼動状況が早期の段階でピークに達してしまい、これを避けるためには荷役機器の増設等の必要が生じ、経済的な不利を招いてしまう。
【0016】
この発明はこのような点に着目してなされたもので、その目的とするところは、外来シャシに対するコンテナの受け渡しを迅速かつ能率よく行なって外来シャシの滞留時間を大幅に短縮することができ、またターミナル内の各荷役機器の稼動を時間的にまたは場所的に分散化して能率的な稼動を達成することができるコンテナターミナルシステムを提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
この発明はこのような目的を達成するために、ターミナル内を、コンテナ置場区域と外来シャシ発着区域とに区分するとともに、そのコンテナ置場区域と外来シャシ発着区域との間の境界部に、コンテナ置場区域からの搬出用のコンテナや外来シャシからの搬入用のコンテナを一時的に保管する搬出入準備エリアを設け、前記コンテナ置場区域内には無人で自動走行する無人搬送車両の周回経路を設け、外来シャシにより前記シャシ発着区域内に搬送されてくる搬入用のコンテナは、前記搬出入準備エリア内に降ろして一時的に保管した後に、ターミナル内荷役機器の負荷が下がった時を見計らって前記周回経路を無人で自動走行する無人搬送車両によりコンテナ置場区域内の所定の位置に搬送し、岸壁の船舶から降ろした搬出用のコンテナはコンテナ置場区域内に保管し、かつその搬出用の外来シャシがシャシ発着区域内に到達する前に、予めそのコンテナ置場区域内から前記周回経路を無人で自動走行する無人搬送車両を介して前記搬出入準備エリア内に搬送して外来シャシの到達を待機させる。
【0018】
そして、閑散時間帯に前記搬出入準備エリアの所定のトランスファクレーンが駆動されるとともに、ターミナル管理室等のコンピュータにより前記無人搬送車両が前記周回経路を自動走行して周回するように制御され、前記搬出入準備エリアに一時的に保管されているコンテナが前記トランスファクレーンにより前記無人搬送車両に積み込まれ、前記無人搬送車両によりコンテナが前記コンテナ置場区域の所定のコンテナ置場の所定の番地位置近くに搬送され、かつ最寄りのトランスファクレーンによりその所定の番地位置に降ろされて保管される。
【0019】
【発明の実施形態】
以下、この発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
【0020】
図1に示すようにコンテナターミナル1内は、岸壁側のコンテナ置場区域2と陸側の外来シャシ発着区域3とに区分されているとともに、これらコンテナ置場区域2と外来シャシ発着区域3との境界部に搬出入準備エリア4が設けられている。
【0021】
ターミナル1の岸壁には、その岸壁沿いに移動可能な軌道走行式の岸壁クレーン5が設けられ、これら岸壁クレーン5により岸壁に接岸した船舶に対するコンテナの積み降ろしが行なわれる。
【0022】
コンテナ置場区域2内には、岸壁に沿う方向に長い複数のコンテナ置場2aが設けられている。図の例ではコンテナ置場2aが3列平行に設けられ、各コンテナ置場2aにそれぞれ複数ずつその長手方向に沿って移動可能な軌道走行式のトランスファクレーン6が設けられている。
【0023】
コンテナ置場区域2と外来シャシ発着区域3との間に設けられた搬出入準備エリア4には、コンテナ置場区域2内のコンテナ置場2aと平行に一方向に長いコンテナ仮置場4aが設けられ、このコンテナ仮置場4aにその長手方向に沿って移動可能な複数の軌道走行式のトランスファクレーン7が設けられている。
【0024】
各岸壁クレーン5の陸側桁下位置と岸壁寄りの3列のコンテナ置場2aとの間には、その間で無人搬送車両を周回走行させる第1の周回経路8a(図に一点鎖線で示す)が設けられ、また搬出入準備エリア4のコンテナ仮置場4aと陸側寄りの3列のコンテナ置場2aとの間には、その間で無人搬送車両を周回走行させる第2の周回経路8b(図に二点鎖線で示す)が設けられている。
【0025】
ターミナル1の陸側には、外来シャシの入口10および出口11が設けられ、その入口10の内側に入門ゲート12、出口11の内側に出門ゲート13がそれぞれ設けられている。
【0026】
ターミナル1内に対する陸側からのコンテナの搬入の際には、そのコンテナを積載した外来シャシ15がターミナル1の入口10から入門ゲート12を通って外来シャシ発着区域3内に進入する。
【0027】
外来シャシ15が入門ゲート12を通るときには、積載しているコンテナのロット番号、種類、仕向け先、船積日等のデータをターミナル管理室等のコンピュータに入力する手続きがとられる。
【0028】
シャシ発着区域3内に進入した外来シャシ15は、搬出入準備エリア4におけるコンテナ仮置場4aの陸側側部に移動して停止する。この停止前後に、コンテナ仮置場4aにおける最寄りのトランスファクレーン7が駆動され、このトランスファクレーン7により外来シャシ15上のコンテナが吊り上げられ、コンテナ仮置場4aの所定の位置に段積みされて一時的に保管される。
【0029】
コンテナを降ろして空となった外来シャシ15は出門ゲート13から出口11を通ってコンテナターミナル1から退出する。
【0030】
このように、外来シャシ15がシャシ発着区域3内に順次進入する都度、搬出入準備エリア4のトランスファクレーン7が直ちに駆動されてその外来シャシ15のコンテナが順次コンテナ仮置場4aの上に移載されて一時的に保管される。
【0031】
コンテナ仮置場4aに一時的に保管されたコンテナは、コンテナの搬入後の閑散時間帯、つまりターミナル1内の荷役機器の負荷が下がったとき、例えば本船荷役の無い時間帯等において、コンテナ置場区域2のコンテナ置場2aの所定の位置にそれぞれ移送されて保管される。
【0032】
すなわち、閑散時間帯にコンテナ仮置場4aの所定のトランスファクレーン7が駆動されるとともに、ターミナル管理室等のコンピュータにより無人搬送車両16が走行経路8a,8bを自動走行して周回するように制御され、コンテナ仮置場4aに仮置されているコンテナが前記トランスファクレーン7により無人搬送車両16に積み込まれ、この無人搬送車両16によりコンテナがコンテナ置場区域2の所定のコンテナ置場2aの所定の番地位置近くに搬送され、かつ最寄りのトランスファクレーン6によりその所定の番地位置に降ろされて保管される。
【0033】
そして、コンテナ置場2aに保管されたコンテナは、所定の船積日に無人搬送車両16により岸壁に搬送され、岸壁クレーン5を介して船舶に船積みされる。
【0034】
一方、船舶から陸揚げして搬出するコンテナは、前もってターミナル管理室等に連絡され、各コンテナのロット番号、種類、仕向け地、搬出日等のデータがターミナル管理室等のコンピュータに入力される。
【0035】
そしてそのコンテナは船舶から岸壁クレーン5により吊り上げられ、コンピュータによる指示でその桁下に待機する無人搬送車両16に搭載され、その無人搬送車両16によりコンテナ置場区域2の所定のコンテナ置場2aにおける所定の番地位置に搬送されて保管される。
【0036】
コンテナ置場2aの所定の番地位置に保管されたコンテナは、その搬出の前、例えば当日を含む2日程度前に無人搬送車両16を介してコンテナ置場区域2のコンテナ置場2aから搬出入準備エリア4におけるコンテナ仮置場4aの所定の番地位置に搬送されてそのコンテナ仮置場4aの上に一時的に保管され、その搬出を待機する。
【0037】
この後の所定の搬出日に、その搬出用の空の外来シャシ15がターミナル1の入口10から入門ゲート12を通ってシャシ発着区域3内に進入する。外来シャシ15が入門ゲート12を通る際には、ターミナル管理室等のコンピュータからその搬出のデータが通知される。
【0038】
シャシ発着区域3内に進入した空の外来シャシ15は、搬出入準備エリア4におけるコンテナ仮置場4aの側部の所定の位置に移動して停止する。この停止前後に、コンテナ仮置場4aにおける最寄りのトランスファクレーン7が駆動され、このトランスファクレーン7によりコンテナ仮置場4aの上の所定のコンテナが吊り上げられて所定の外来シャシ15に搭載される。
【0039】
そしてその外来シャシ15が出門ゲート13を通り、所定の手続きを済ませ、出口11から出て、所定の仕向け地に向けてコンテナを搬送する。
【0040】
このように、搬出用のコンテナを搬出する際には、シャシ発着区域3に隣接する搬出入準備エリア4に予めその搬出用のコンテナが準備されており、このためシャシ発着区域3内に順次進入した外来シャシ15が直ちにそのコンテナを受け取って、速やかにシャシ発着区域3内から順次発進することができる。
【0041】
したがって、シャシ発着区域3内で外来シャシ15が滞留して混乱を招くようなことなく、迅速かつ能率的なコンテナの搬送を図ることができる。
【0042】
そして、外来シャシ15とコンテナ仮置場4aとの間でのコンテナの受け渡しの時間帯と、コンテナ仮置場4aとコンテナ置場区域2の各コンテナ置場2aとの間でのコンテナの受け渡しや、コンテナ置場区域2の各コンテナ置場2aと船舶との間でのコンテナの受け渡しの時間帯とが分かれており、このためトランスファクレーン6,7や無人搬送車両16等の各荷役機器の稼動時期が分散し、したがってターミナル1内の荷役機器の稼動がピークに達するようなことがなく、円滑な荷役作業を進めることができる。
【0043】
また、ターミナル1内には外来シャシ発着区域3とコンテナ置場区域2とに区分され、外来シャシ15は外来シャシ発着区域3のみで走行し、無人搬送車両16はコンテナ置場区域2のみで走行するから、その相互の接触や衝突を確実に防止することができる。
【0044】
なお、外来シャシ15とコンテナ仮置場4aとの間でのコンテナの受け渡しはトランスファクレーン7の有人運転により行なわれ、コンテナ仮置場4aとコンテナ置場区域2の各コンテナ置場2aとの間でのコンテナの受け渡しや、コンテナ置場区域2の各コンテナ置場2aと船舶との間でのコンテナの受け渡しは、トランスファクレーン6,7および無人搬送車両16の無人制御により行なわれる。
【0045】
また、搬入用のコンテナを積載した外来シャシ15が搬出入準備エリア4のコンテナ仮置場4aにコンテナを降ろした後に、その外来シャシ15がそのまま搬出入準備エリア4のコンテナ仮置場4aに準備されている搬出用の別のコンテナを積載して所定の仕向け地に向けてそのコンテナを搬送するような形態を採ることも可能である。
【0046】
【発明の効果】
以上説明したようにこの発明によれば、外来シャシに対するコンテナの受け渡しを迅速かつ能率よく行なって外来シャシの滞留時間を大幅に短縮し、かつターミナル内の各荷役機器の稼動を分散化して能率的な稼動を図ることができ、これにより能率的で経済的な荷役処理および搬送を達成することできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態を説明するための説明図。
【符号の説明】
1…コンテナターミナル
2…コンテナ置場区域
2a…コンテナ置場
3…外来シャシ発着区域
4…搬出入準備エリア
4a…コンテナ仮置場
5…岸壁クレーン
6…トランスファクレーン
7…トランスファクレーン
8a,8b…周回経路
10…入口
11…出口
12…入門ゲート
13…出門ゲート

Claims (2)

  1. ターミナル内が、コンテナ置場区域と外来シャシ発着区域とに区分されているとともに、そのコンテナ置場区域と外来シャシ発着区域との間の境界部に、コンテナ置場区域からの搬出用のコンテナや外来シャシからの搬入用のコンテナを一時的に保管する搬出入準備エリアが設けられており、
    前記コンテナ置場区域内には無人で自動走行する無人搬送車両の周回経路が設けられ、外来シャシにより前記シャシ発着区域内に搬送されてくる搬入用のコンテナは、前記搬出入準備エリア内に降ろされて一時的に保管された後に、ターミナル内荷役機器の負荷が下がった時を見計らって前記周回経路を無人で自動走行する無人搬送車両によりコンテナ置場区域内の所定の位置に搬送され、岸壁の船舶から降ろされた搬出用のコンテナはコンテナ置場区域内に保管され、かつその搬出用の外来シャシがシャシ発着区域内に到達する前に、予めそのコンテナ置場区域内から前記周回経路を無人で自動走行する無人搬送車両を介して前記搬出入準備エリア内に搬送されて外来シャシの到達を待機することを特徴とするコンテナターミナルシステム。
  2. 閑散時間帯に前記搬出入準備エリアの所定のトランスファクレーンが駆動されるとともに、ターミナル管理室等のコンピュータにより前記無人搬送車両が前記周回経路を自動走行して周回するように制御され、前記搬出入準備エリアに一時的に保管されているコンテナが前記トランスファクレーンにより前記無人搬送車両に積み込まれ、前記無人搬送車両によりコンテナが前記コンテナ置場区域の所定のコンテナ置場の所定の番地位置近くに搬送され、かつ最寄りのトランスファクレーンによりその所定の番地位置に降ろされて保管されることを特徴とする請求項1に記載のコンテナターミナルシステム。
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