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JP4588139B2 - Icカードの製造方法 - Google Patents

Icカードの製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カードの製造方法に関し、特に、実装基板に実装または形成されたICチップ、コンデンサー、アンテナコイルなどの部品の凹凸が表面に露呈することのないICカードの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子応用技術の急激な進展に伴い、個人認識、銀行預金の管理、鉄道の改札、高速道路の料金所の管理などに、データ情報の記憶および処理を外部記憶装置との間で入出力を瞬時に行うために、薄型で記憶容量に優れた高性能のICカードが使用されるようになっている。その中でも、とりわけ非接触型のICカードは、従来の接触型のICカードのように、情報の入出力のために外部処理装置側のリーダに差し込むなどの面倒な操作が不要で、電波の送受信により、一定距離離れていても情報の入出力が可能で、その操作性、情報出入力の正確性、情報処理速度が極めて優れていることから、現在では主流になりつつある。
【0003】
これらの一般的なICカードは、ポリエチレンテレフタレートなどの合成樹脂フィルムからなる基板の片面上に、銅箔や銀ペーストなどによって回路を形成し、その回路上に、ICチップ、コンデンサ、アンテナコイルなどを載置し、この基材の回路面を、感熱性または感圧性の接着剤層を片面に有するラミネートフィルムで被覆したものである。
【0004】
しかしながら、このようなICカードでは、ICチップやコンデンサなどの部品の凹凸がラミネートフィルム上に露呈してしまう欠点がある。
そこで、なるべくカード上に部品の凹凸がでないように、次のような構成のカードが出現している。
すなわち、このICカード120は、図6に示したように、基本的には、ポリエチレンテレフタレートなどの合成樹脂フィルム100からなる実装基板12の表面に、入出力用の電波信号を送受信するための送受信用コイル102と、コンデンサー104とが形成されるとともに、情報の記憶および処理を行うための半導体メモリ等の集積回路(ICチップ)106がデバイスホール114に実装され、これらの間に回路を形成する配線用の銅箔回路108が接着剤層112を介して貼着形成されており、この実装用基板の両面から熱接着剤層109を有するラミネートフィルム110を、熱ラミネートして構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような構造のICカードでも、ラミネートフィルム110の表面に、送受信用コイル102、コンデンサー104、ICチップ106、配線用の銅箔回路108などの部品の凹凸が露呈することとなる。そのため、その表面に、会社名などの情報を印刷する場合に、従来の印刷機を使用することは困難であり、例えば、インクジェット方式などの特殊な印刷機を用意しなければならない。
【0006】
また、このように、ICカードの表面にICチップなどの凹凸が露呈する場合には、バックなどに入れて持ち運ぶ際などに、凹凸部分に当たって、ICチップなどの部品が破損して、読み取り情報が読みとれないことになるなどのおそれもある。
さらに、ICカードに記憶されている情報を改ざんするのを防止するために、ICカード内にICチップなどの部品が存在することが認識できないようにする必要がある。
【0007】
本発明は、このような実状に鑑みて、実装基板に実装または形成されたICチップ、コンデンサー、アンテナコイルなどの部品の凹凸が表面に露呈することのないカードの製造方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前述した課題および目的を達成するために発明なされたものであって、本発明のICカードの製造方法は、
連続的に供給される部品の凹凸をその表面に有する実装基板の両面側に、実装基板を挟み込むように一対のシート部材を供給するとともに、
前記シート部材の表面上に、流動状態の接着剤を供給し、前記シート部材の接着剤が供給された面で、前記実装基板を挟み込んだ後、前記一対のシート部材の間の距離を前記シート部材の間の間隔が徐々に狭くなるように一定間隔に規制して、前記接着剤を硬化させることを特徴とする。
【0009】
このようにすることによって、実装基板に実装または形成されたICチップ、コンデンサー、アンテナコイルなどの部品の凹凸が、流動状態の接着剤によって吸収され、表面に露呈しないようになっている。
従って、インクジェット方式などの特殊な印刷機を用いることなく、従来の印刷機を用いてその表面に、会社名などの情報を印刷することが可能であり、しかも、バックなどに入れて持ち運ぶ際などにも、このICチップなどの部品に衝撃が加わることがなく、保護されていることになるので、ICカードの破損を防止することが可能となる。さらに、ICカード内にICチップなどの部品が存在することが認識できないようになっており、ICカードに記憶されている情報を改ざんするのを防止することができる。
【0010】
また、本発明のICカードの製造方法は、前記シート部材の一方が、剥離シートであることを特徴とする。これにより、製造されたカードの剥離シートを剥離して、露出した接着剤層により、例えば、段ボール箱の表面などに、非接触型ICカードをICラベルとして貼着することが可能となり、物流システムの情報管理などにも使用することが可能となる。
【0011】
また、本発明のICカードの製造方法は、
前記シート部材の少なくとも一方が剥離シートであり、前記接着剤を硬化させた後、該剥離シートを剥離するとともに、該剥離シートを剥離した接着剤層面にラミネートシート部材を貼着することを特徴とする。
これにより、剥離シートを用いて、一旦、実装基板の表面に接着剤層を形成することができ、その後、ラミネートに適したラミネートシート部材を貼着することが可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態(実施例)について説明する。図1は、本発明のカICカードの製造方法の第1の実施例を示す概略図である。
図1において、10は、全体で本発明に係るICカード(以下、単に「カード」と言う。)の製造装置を示している。
【0013】
図6に示した従来の構造と同様のICチップ、コンデンサ、アンテナコイル、回路などが形成、載置された実装基板12が、送り出しロール14から、案内ロール13を介して供給されるようになっている。
一方、この実装基板12の左右両面側には、一対のシート部材供給用ロール16、18が設けられており、これらのシート部材供給用ロール16、18から、それぞれシート部材20、22が一対の案内ロール24、26を介して供給されるようになっている。
【0014】
シート部材20、22としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネートなどからなる合成樹脂シートが好ましく用いられる。印刷性、ICチップなどの部品の非認識性などを考慮すれば、例えば、白色などに着色された樹脂からなるのが望ましく、その厚さとしては、30〜200μmとするのが望ましい。なお、シートとしては、このような合成樹脂シートとする他、含浸紙、合成紙などの紙で作製することも勿論可能である。また、後述する剥離シート(合成樹脂シートや含浸紙などの片面にシリコーンなどの剥離処理剤が塗布形成されたもの)も使用できる。
【0015】
なお、この場合、実装基板送り出しロール14からの実装基板12の供給速度と、シート部材供給用ロール16、18からのシート部材20、22の供給速度とは同期しており、例えば、5〜20m/分速度となるよう設定されている。
また、これらのシート部材供給用ロール16、18から送り出されたシート部材20、22の各面20A、22A上に、流動状態の接着剤28、30がそれぞれ、ダイコーター、T型ダイなどの接着剤供給装置32、35によって供給されるようになっている。
【0016】
そして、これらのシート部材20、22の各面20A、22A上に流動状態の接着剤28、30が供給された後、シート部材20、22が、一対の案内ロール24、26を介して実装基板12を挟み込むよう案内されて、実装基板12の両面とシート部材20、22との間に、接着剤28、30が充填供給されるようになっている。
【0017】
流動状態の接着剤としては、硬化前には流動性があり、また、硬化後に接着性、粘着性を有するものであれば、特に限定なく使用することができるが、ポリエチレン樹脂やポリプロピレン樹脂などのポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂などからなるホットメルト型接着剤や、ウレタンアクリレート系樹脂、ポリエステルアクリレート系樹脂などからなる、紫外線またはエレクトロンビームなどの電離放射線硬化型の接着剤が好ましく用いられる。
【0018】
なお、図1の実施例において、接着剤28、30として、ホットメルト型の接着剤を用いた。
この場合、接着剤28、30の供給量としては、目的とする厚さとシートの供給スピードによってコントロールする。また、案内ロール24、26の間の離間距離は、特に限定されるものではないが、数mm〜数cmとするのが望ましい。
【0019】
このように、実装基板12の両面とシート部材20、22との間に、接着剤28、30が充填供給された後、シート間隔規制装置33を通過することによって、シート部材20、22の間の距離を一定間隔に規制するようになっている。この規制幅としては、カードの厚さにもよるが、接着剤28、30によって、ICチップなどの部品の凹凸を吸収して、封止することができるように設定するのが好ましい。
【0020】
このシート間隔規制装置33は、この実施例の場合には、左右一対の規制ロール34、36の間の幅が徐々に一定間隔となるように、3組の規制ロールから構成されている。なお、この実施例では、3組の規制ロールから構成したが、一組の規制ロール、2組の規制ロール、またはそれ以上の組とすることも勿論可能である。また、この実施例の場合には、シート間隔規制装置33を左右一対の規制ロール34、36から構成したが、この代わりに、図2に示したように徐々に幅が一定間隔になるような一対の規制プレート38、40とすることも可能である。
【0021】
なお、ホットメルト型接着剤を用いる場合、流動状態を維持するために、接着剤供給装置32、35から、シート間隔規制装置33までを温めておく必要がある。
このようにシート部材20、22の間の距離が一定間隔に規制された後、第1の冷却装置44および第2の冷却装置48を通過させ、接着剤28、30を硬化させる。
【0022】
また、冷却装置44、48としては、空冷式や水冷式の冷却装置を用いればよいが、自然冷却で十分な場合などでは、冷却装置を用いなくても良い。
この後、カード抜き装置67によってICカードの形状に型抜きされ、最終製品であるICカード69が製造されるとともに、型抜きされた後の残余部分が巻き取りロール65に巻き取られるようになっている。
【0023】
これにより、図3に示したようなICカード1が得られる(なお、従来のICカードと同一の構成部材には同一の番号を付しておく。以下においても同様である。)。
なお、この場合、図4に示したように、シート部材20、22の片方(図4では20)を剥離シートとすれば、カード作成後、その剥離シートを剥離して、露出した接着剤層により、例えば、段ボール箱の表面などに、ICカードをICラベルとして貼着することが可能となり、物流システムの情報管理などにも使用することが可能となる。
【0024】
図5は、本発明のICカードの製造方法の第2の実施例を示す概略図である。
上記の第1の実施例と基本的には同様な構成であり、同じ構成には、同じ参照番号を付してその詳細な説明は省略する。
この実施例では、シート部材供給用ロール16、18から、それぞれシート部材20、22として剥離シート21、23が一対の案内ロール24、26を介して供給されるようになっている。
【0025】
また、これらのシート部材供給用ロール16、18から送り出された剥離シート21、23には、離型処理が施された離型処理面21A、23Aを有しており、これらの離型処理面21A、23A上に、電離放射線硬化型の接着剤、例えば、紫外線硬化型の流動状態の接着剤28、30がそれぞれ、ダイコーター、T型ダイなどの接着剤供給装置32、35によって供給されるようになっている。
【0026】
そして、シート間隔規制装置33で、剥離シート21、23の間の距離が一定間隔に規制された後、第1の紫外線照射装置42を通過することによって、紫外線が照射されることによって接着剤28、30が予備硬化され、半硬化状態となる。そして、この予備硬化によって生じた反応熱などを除去するために、第1の冷却装置44によって冷却されるようになっている。
【0027】
さらに、第1の冷却装置44によって冷却された後、第2の紫外線照射装置46を通過することによって、紫外線が照射され、接着剤28、30が硬化されるようになっている。そして、その後、第2の冷却装置48によって硬化による反応熱が除去されるようになっている。
このように、二段階で紫外線を照射することにより、一度で照射して硬化を行う場合に比較して、反応熱などによって、接着剤層、シート部材が、波打って、反り、凹凸などが発生することを防止することができる。
【0028】
また、第1の紫外線照射装置42の紫外線強度としては、接着剤28、30が予備硬化され、半硬化状態となるようにし、第2の紫外線照射装置46の紫外線強度としては、接着剤28、30が完全に硬化するように、設定するのが望ましい。
なお、接着剤の種類により反応熱が少ない場合などでは、冷却装置を用いなくても良い。
【0029】
また、この実施例では、二段階で紫外線を照射したが、勿論、3段階以上とすることも、1段階の照射とすることも勿論可能である。
この場合、剥離シート21、23を介して、接着剤28、30を硬化させる必要があるため、これらの剥離シート21、23は紫外線を透過することができるように透明な樹脂、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネートなどの樹脂フィルムからなるものを用いればよい。また、この剥離シートの厚さとしては、特に限定されるものではないが、強度、寸法安定性などを考慮すれば、20〜150μmの厚さとするのが望ましい。
【0030】
このように、接着剤28、30が硬化され、硬化反応熱が除去された後、両面に貼着された剥離シート21、23が、一対の剥離案内ロール51、53により剥離され、一対の巻き取りロール50、52に巻き取られるようになっている。
そして、剥離シート21、23が剥離除去された後、一対のラミネートシート部材供給ロール54、56から、ラミネートシート58、60が、一対の圧着ロール62、64の間に供給され、接着剤28、30の接着性によって貼着されるようになっている。
【0031】
この場合、ラミネートシート58、60としては、前述のシート部材20、22と同様なものを含め、各種のものが使用できる。
このように、ラミネートシート58、60が貼着された後、カード抜き装置67によってICカードの形状に型抜きされ、最終製品であるICカード69が製造されるとともに、型抜きされた後の残余部分が巻き取りロール65に巻き取られるようになっている。
【0032】
これにより、図3に示したようなICカード1が得られる。
第2の実施例では、実装基板12の両面に接着剤層を硬化形成してから、ラミネートシートを貼り合わせてカードを作成することができる。この方法では、直接流動状態の接着剤に接触させるのが困難なラミネートシートや紫外線を透過できない紙や着色フィルムなどのラミネートシートを使用することができる。
【0033】
なお、この場合にも、上記の第1の実施例と同様に、ラミネートシート58、60の片方を剥離シートとするか、または、片側のラミネート処理を行わず、剥離シート21、23のどちらかを残すようにすれば、図4と同じICカードを作成でき、例えば、段ボール箱の表面などに、ICカードをICラベルとして貼着することが可能となり、物流システムの情報管理などにも使用することが可能となる。
【0034】
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明は何らこれらに限定されるものではなく、例えば、上記の実施例では、いわゆる縦置き型の方法について説明したが、横置き型の方法についても適用可能であり、また、上記実施例では、接着剤28、30を同じ接着性樹脂を用いたが、異なる種類の接着性樹脂を用いることもでき、さらにはICカードに限らず凹凸を有する実装基板を使ったカード状のものに適用できるものである。
【0035】
【発明の効果】
本発明のカードの製造方法によれば、実装基板に実装または形成されたICチップ、コンデンサー、アンテナコイルなどの部品の凹凸が、流動状態の接着剤によって吸収され、表面に露呈しないようになっている。
従って、インクジェット方式などの特殊な印刷機を用いることなく、従来の印刷機を用いてその表面に、会社名などの情報を印刷することが可能であり、しかも、バックなどに入れて持ち運ぶ際などにも、このICチップなどの部品に衝撃が加わることがなく、保護されていることになるので、ICカードの破損を防止することが可能となる。さらに、ICカード内にICチップなどの部品が存在することが認識できないようになっており、ICカードに記憶されている情報を改ざんするのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明のICカードの製造方法の第1の実施例を示す概略図である。
【図2】 図2は、本発明のICカードの製造方法におけるシート間隔規制装置を示す概略図である。
【図3】 図3は、本発明のICカードの製造方法の第1の実施例で得られるICカードの部分拡大断面図である。
【図4】 図4は、本発明のICカードの製造方法の別の実施例で得られるICカードの部分拡大断面図である。
【図5】 図5は、本発明のICカードの製造方法の第2の実施例を示す概略図である。
【図6】 図6は、従来のICカードの部分拡大断面図である。
【符号の説明】
12 実装用基板
14 送り出しロール
16、18 シート部材供給用ロール
20、22 シート部材
20A、22A 面
24、26 案内ロール
28、30 接着剤
32、35 接着剤供給装置
33 シート間隔規制装置
34、36 規制ロール
38、40 規制プレート
42、46 紫外線照射装置
44、48 冷却装置
50、52 巻き取りロール
51、53 剥離案内ロール
54、56 ラミネートシート部材供給ロール
58、60 ラミネートシート
62、64 圧着ロール

Claims (3)

  1. 連続的に供給される部品の凹凸をその表面に有する実装基板の両面側に、実装基板を挟み込むように一対のシート部材を供給するとともに、
    前記シート部材の表面上に、流動状態の接着剤を供給し、前記シート部材の接着剤が供給された面で、前記実装基板を挟み込んだ後、前記一対のシート部材の間の距離を前記シート部材の間の間隔が徐々に狭くなるように一定間隔に規制して、前記接着剤を硬化させることを特徴とするICカードの製造方法。
  2. 前記シート部材の一方が、剥離シートであることを特徴とする請求項1に記載のICカードの製造方法。
  3. 前記シート部材の少なくとも一方が剥離シートであり、前記接着剤を硬化させた後、該剥離シートを剥離するとともに、該剥離シートを剥離した接着剤層面にラミネートシート部材を貼着することを特徴とする請求項1に記載のICカードの製造方法。
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