JP4329145B2 - 膜形成用組成物の製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、膜形成用組成物の製造方法に関し、さらに詳しくは、半導体素子等における層間絶縁膜として適当な、均一な厚さを有する塗膜が形成可能な、しかも誘電率特性、保存安定性等に優れた膜形成用組成物の製造方法である。
【0002】
【従来の技術】
従来、半導体素子等における層間絶縁膜として、CVD法等の真空プロセスで以て形成されたシリカ(SiO2 )膜が多用されている。そして、近年、より均一な層間絶縁膜を形成することを目的として、SOG(Spin on Glass)膜と呼ばれるテトラアルコキシランの加水分解生成物を主成分とする塗布型の絶縁膜も使用されるようになってきた。また半導体素子等の高集積化に伴い、有機SOGと呼ばれるオルガノポリシロキサンを主成分とする低誘電率の層間絶縁膜が開発されている。
しかしながら、半導体素子等のさらなる高集積化に伴い、より優れた導体間の電気絶縁性が要求されており、したがって、より低誘電率の層間絶縁膜材料が求められるようになってきた。
【0003】
そこで、特開平6−181201号公報には、層間絶縁膜材料として、より低誘電率の絶縁膜形成用塗布型組成物が開示されている。かかる塗布型組成物は、吸水性が低く、耐クラック性に優れた半導体装置の絶縁膜を提供することを目的としており、その構成は、チタン、ジルコニウム、ニオブおよびタンタルから選ばれる少なくとも1種の元素を含む有機金属化合物と、分子内にアルコキシ基を少なくとも1個有する有機ケイ素化合物とを縮重合させてなる、数平均分子量が500以上のオリゴマ−を主成分とする絶縁膜形成用塗布型組成物である。
【0004】
また、WO96/00758号公報には、多層配線基板の層間絶縁膜の形成に使用される、アルコキシシラン類、シラン以外の金属アルコキシドおよび有機溶媒等からなる、厚膜塗布が可能で、かつ耐酸素プラズマアッシング性に優れるシリカ系塗布型絶縁膜形成用材料が開示されている。
【0005】
また、特開平3−20377号公報には、電子部品等の表面平坦化、層間絶縁等に有用な酸化物被膜形成用塗布液が開示されている。かかる酸化物被膜形成用塗布液は、ゲル状物の発生のない均一な塗布液を提供し、又、この塗布液を用いることにより、高温での硬化、酸素プラズマによる処理を行った場合であっても、クラックのない良好な酸化物被膜を得ることを目的としている。そして、その構成は、所定のシラン化合物と、同じく所定のキレ−ト化合物とを有機溶媒の存在化で加水分解し、重合して得られる酸化物被膜形成用塗布液である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のようにシラン化合物にチタンやジルコニウムなどの金属キレート化合物を組み合せた場合、塗膜の均一性が優れず、さらに誘電率、基板との密着性、保存安定性などをバランスよく有するものではなかった。
本発明においては、塗布膜の均一性、誘電率特性、保存安定性および下地に対する密着性等のバランスに優れた膜形成用組成物の製造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、 (A)下記一般式(1)で表される化合物、
R1 nSi(OR2)4-n (1)
(R1 およびR2 は、同一でも異なっていても良く、それぞれ炭素数1〜5のアルキル基または炭素数6〜20のアリール基を示し、nは0〜2の整数を表す。)
(B)下記一般式(2)で表される金属のキレート化合物、
R3 tM(OR4)s-t (2)
(R3 はキレート剤、Mは金属原子、R4 は炭素数2〜5のアルキル基または炭素数6〜20のアリール基を示し、sは金属Mの原子価、tは1〜sの整数を表す。)
および
(c)有機溶媒
を含む混合物に有機溶媒を含有する水を連続的または断続的に添加することを特徴とする膜形成用組成物の製造方法を提供するものである。
【0008】
以下に本発明組成物の各成分について説明する。
(A)成分
上記一般式(1)においてR1の炭素数1〜5のアルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基など、炭素数6〜20のアリール基としては、フェニル基、トリル基、キシリル基、ナフチル基などを挙げることができる。
上記一般式(1)で示される化合物としては、具体的に、
メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、メチルトリ−n−プロポキシシラン、メチルトリ−iso−プロポキシシラン、メチルトリ−n−ブトキシシラン、メチルトリ−sec−ブトキシシラン、メチルトリ−tert−ブトキシシラン、メチルトリフェノキシシラン、
エチルトリメトキシシラン、エチルトリエトキシシラン、エチルトリ−n−プロポキシシラン、エチルトリ−iso−プロポキシシラン、エチルトリ−n−ブトキシシラン、エチルトリ−sec−ブトキシシラン、エチルトリ−tert−ブトキシシラン、エチルトリフェノキシシラン、
n−プロピルトリメトキシシラン、n−プロピルトリエトキシシラン、n−プロピルトリ−n−プロポキシシラン、n−プロピルトリ−iso−プロポキシシラン、n−プロピルトリ−n−ブトキシシラン、n−プロピルトリ−sec−ブトキシシラン、n−プロピルトリ−tert−ブトキシシラン、n−プロピルトリフェノキシシラン、
i−プロピルトリメトキシシラン、i−プロピルトリエトキシシラン、i−プロピルトリ−n−プロポキシシラン、i−プロピルトリ−iso−プロポキシシラン、i−プロピルトリ−n−ブトキシシラン、i−プロピルトリ−sec−ブトキシシラン、i−プロピルトリ−tert−ブトキシシラン、i−プロピルトリフェノキシシラン、
n−ブチルトリメトキシシラン、n−ブチルトリエトキシシラン、n−ブチルトリ−n−プロポキシシラン、n−ブチルトリ−iso−プロポキシシラン、n−ブチルトリ−n−ブトキシシラン、n−ブチルトリ−sec−ブトキシシラン、n−ブチルトリ−tert−ブトキシシラン、n−ブチルトリフェノキシシラン、
sec−ブチルトリメトキシシラン、sec−ブチル−i−トリエトキシシラン、sec−ブチル−トリ−n−プロポキシシラン、sec−ブチル−トリ−iso−プロポキシシラン、sec−ブチル−トリ−n−ブトキシシラン、sec−ブチル−トリ−sec−ブトキシシラン、sec−ブチル−トリ−tert−ブトキシシラン、sec−ブチル−トリフェノキシシラン、
t−ブチルトリメトキシシラン、t−ブチルトリエトキシシラン、t−ブチルトリーn−プロポキシシラン、t−ブチルトリーiso−プロポキシシラン、t−ブチルトリーn−ブトキシシラン、t−ブチルトリーsec−ブトキシシラン、t−ブチルトリ−tert−ブトキシシラン、t−ブチルトリフェノキシシラン、
フェニルトリメトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、フェニルトリ−n−プロポキシシラン、フェニルトリ−iso−プロポキシシラン、フェニルトリ−n−ブトキシシラン、フェニルトリ−sec−ブトキシシラン、フェニルトリ−tert−ブトキシシラン、フェニルトリフェノキシシラン、
ジメチルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、ジメチル−ジ−n−プロポキシシラン、ジメチル−ジ−iso−プロポキシシラン、ジメチル−ジ−n−ブトキシシラン、ジメチル−ジ−sec−ブトキシシラン、ジメチル−ジ−tert−ブトキシシラン、ジメチルジフェノキシシラン、
ジエチルジメトキシシラン、ジエチルジエトキシシラン、ジエチル−ジ−n−プロポキシシラン、ジエチル−ジ−iso−プロポキシシラン、ジエチル−ジ−n−ブトキシシラン、ジエチル−ジ−sec−ブトキシシラン、ジエチル−ジ−tert−ブトキシシラン、ジエチルジフェノキシシラン、
ジ−n−プロピルジメトキシシラン、ジ−n−プロピルジエトキシシラン、ジ−n−プロピル−ジ−n−プロポキシシラン、ジ−n−プロピル−ジ−iso−プロポキシシラン、ジ−n−プロピル−ジ−n−ブトキシシラン、ジ−n−プロピル−ジ−sec−ブトキシシラン、ジ−n−プロピル−ジ−tert−ブトキシシラン、ジ−n−プロピル−ジ−フェノキシシラン、
ジ−iso−プロピルジメトキシシラン、ジ−iso−プロピルジエトキシシラン、ジ−iso−プロピル−ジ−n−プロポキシシラン、ジ−iso−プロピル−ジ−iso−プロポキシシラン、ジ−iso−プロピル−ジ−n−ブトキシシラン、ジ−iso−プロピル−ジ−sec−ブトキシシラン、ジ−iso−プロピル−ジ−tert−ブトキシシラン、ジ−iso−プロピル−ジ−フェノキシシラン、
ジ−n−ブチルジメトキシシラン、ジ−n−ブチルジエトキシシラン、ジ−n−ブチル−ジ−n−プロポキシシラン、ジ−n−ブチル−ジ−iso−プロポキシシラン、ジ−n−ブチル−ジ−n−ブトキシシラン、ジ−n−ブチル−ジ−sec−ブトキシシラン、ジ−n−ブチル−ジ−tert−ブトキシシラン、ジ−n−ブチル−ジ−フェノキシシラン、
ジ−sec−ブチルジメトキシシラン、ジ−sec−ブチルジエトキシシラン、ジ−sec−ブチル−ジ−n−プロポキシシラン、ジ−sec−ブチル−ジ−iso−プロポキシシラン、ジ−sec−ブチル−ジ−n−ブトキシシラン、ジ−sec−ブチル−ジ−sec−ブトキシシラン、ジ−sec−ブチル−ジ−tert−ブトキシシラン、ジ−sec−ブチル−ジ−フェノキシシラン、
ジ−tert−ブチルジメトキシシラン、ジ−tert−ブチルジエトキシシラン、ジ−tert−ブチル−ジ−n−プロポキシシラン、ジ−tert−ブチル−ジ−iso−プロポキシシラン、ジ−tert−ブチル−ジ−n−ブトキシシラン、ジ−tert−ブチル−ジ−sec−ブトキシシラン、ジ−tert−ブチル−ジ−tert−ブトキシシラン、ジ−tert−ブチル−ジ−フェノキシシラン、
ジフェニルジメトキシシラン、ジフェニル−ジ−エトキシシラン、ジフェニル−ジ−n−プロポキシシラン、ジフェニル−ジ−iso−プロポキシシラン、ジフェニル−ジ−n−ブトキシシラン、ジフェニル−ジ−sec−ブトキシシラン、ジフェニル−ジ−tert−ブトキシシラン、ジフェニルジフェノキシシラン、ジビニルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、γ−トリフロロプロピルトリメトキシシラン、γ−トリフロロプロピルトリエトキシシラン、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、テトラ−n−プロポキシシラン、テトラ−iso−プロポキシシラン、テトラ−n−ブトキシシシラン、テトラ−sec−ブトキシシシラン、テトラ−tert−ブトキシシシラン、テトラフェノキシシシラン等の1種または2種以上が挙げられる。
【0009】
本発明の膜形成用組成物において、上記一般式(1)で表される化合物のうち、n=1のアルキルトリアルコキシシランを使用することが好ましく、さらに、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、フェニルトリメトキシシランおよびフェニルトリエトキシシランを使用することが好ましく、さらに、メチルトリメトキシシランおよびメチルトリエトキシシランを全アルキルアルコキシシランの50モル%以上、特に70モル%以上使用することが特に好ましい。このような範囲でアルキルアルコキシシランを使用することで、より耐熱と低誘電性のバランスに優れた硬化物を形成することができる膜形成用組成物が得られる。
【0010】
(B)成分
上記一般式(2)のMとしては、チタン、ジルコニウム、アルミニウム、スズ、亜鉛などを挙げることが出来るが、これらのうち、チタン、ジルコニウム、アルミニウムが、特にチタンまたはジルコニウムを用いることが好ましい。
R3のキレートとしては、β-ジケトン、β-ケトエステルなどを挙げることができ、具体的にはアセチルアセトン、アセト酢酸メチル、アセト酢酸エチル、アセト酢酸-n-プロピル、アセト酢酸-i-プロピル、アセト酢酸-n-ブチル、アセト酢酸-sec-ブチル、アセト酢酸-t-ブチル、2,4−ヘキサン−ジオン、2,4−ヘプタン−ジオン、3,5-ヘプタン−ジオン、2,4−オクタン-ジオン、2,4−ノナン-ジオン、5-メチルヘキサン−ジオンなどを挙げることができる。
これらのうち、一般式(2)で表される金属キレートの具体例としては、
トリエトキシ・モノ(アセチルアセトナート)チタン、トリ−n−プロポキシ・モノ(アセチルアセトナート)チタン、トリ−i−プロポキシ・モノ(アセチルアセトナート)チタン、トリ−n−ブトキシ・モノ(アセチルアセトナート)チタン、トリ−sec−ブトキシ・モノ(アセチルアセトナート)チタン、トリ−t−ブトキシ・モノ(アセチルアセトナート)チタン、ジエトキシ・ビス(アセチルアセトナート)チタン、ジ−n−プロポキシ・ビス(アセチルアセトナート)チタン、ジ−i−プロポキシ・ビス(アセチルアセトナート)チタン、ジ−n−ブトキシ・ビス(アセチルアセトナート)チタン、ジ−sec−ブトキシ・ビス(アセチルアセトナート)チタン、ジ−t−ブトキシ・ビス(アセチルアセトナート)チタン、モノエトキシ・トリス(アセチルアセトナート)チタン、モノ−n−プロポキシ・トリス(アセチルアセトナート)チタン、モノ−i−プロポキシ・トリス(アセチルアセトナート)チタン、モノ−n−ブトキシ・トリス(アセチルアセトナート)チタン、モノ−sec−ブトキシ・トリス(アセチルアセトナート)チタン、モノ−t−ブトキシ・トリス(アセチルアセトナート)チタン、テトラキス(アセチルアセトナート)チタン、
トリエトキシ・モノ(エチルアセトアセテート)チタン、トリ−n−プロポキシ・モノ(エチルアセトアセテート)チタン、トリ−i−プロポキシ・モノ(エチルアセトアセテート)チタン、トリ−n−ブトキシ・モノ(エチルアセトアセテート)チタン、トリ−sec−ブトキシ・モノ(エチルアセトアセテート)チタン、トリ−t−ブトキシ・モノ(エチルアセトアセテート)チタン、ジエトキシ・ビス(エチルアセトアセテート)チタン、ジ−n−プロポキシ・ビス(エチルアセトアセテート)チタン、ジ−i−プロポキシ・ビス(エチルアセトアセテート)チタン、ジ−n−ブトキシ・ビス(エチルアセトアセテート)チタン、ジ−sec−ブトキシ・ビス(エチルアセトアセテート)チタン、ジ−t−ブトキシ・ビス(エチルアセトアセテート)チタン、モノエトキシ・トリス(エチルアセトアセテート)チタン、モノ−n−プロポキシ・トリス(エチルアセトアセテート)チタン、モノ−i−プロポキシ・トリス(エチルアセトアセテート)チタン、モノ−n−ブトキシ・トリス(エチルアセトアセテート)チタン、モノ−sec−ブトキシ・トリス(エチルアセトアセテート)チタン、モノ−t−ブトキシ・トリス(エチルアセトアセテート)チタン、テトラキス(エチルアセトアセテート)チタン、モノ(アセチルアセトナート)トリス(エチルアセトアセテート)チタン、ビス(アセチルアセトナート)ビス(エチルアセトアセテート)チタン、トリス(アセチルアセトナート)モノ(エチルアセトアセテート)チタン、等のチタンキレート化合物;
トリエトキシ・モノ(アセチルアセトナート)ジルコニウム、トリ−n−プロポキシ・モノ(アセチルアセトナート)ジルコニウム、トリ−i−プロポキシ・モノ(アセチルアセトナート)ジルコニウム、トリ−n−ブトキシ・モノ(アセチルアセトナート)ジルコニウム、トリ−sec−ブトキシ・モノ(アセチルアセトナート)ジルコニウム、トリ−t−ブトキシ・モノ(アセチルアセトナート)ジルコニウム、ジエトキシ・ビス(アセチルアセトナート)ジルコニウム、ジ−n−プロポキシ・ビス(アセチルアセトナート)ジルコニウム、ジ−i−プロポキシ・ビス(アセチルアセトナート)ジルコニウム、ジ−n−ブトキシ・ビス(アセチルアセトナート)ジルコニウム、ジ−sec−ブトキシ・ビス(アセチルアセトナート)ジルコニウム、ジ−t−ブトキシ・ビス(アセチルアセトナート)ジルコニウム、モノエトキシ・トリス(アセチルアセトナート)ジルコニウム、モノ−n−プロポキシ・トリス(アセチルアセトナート)ジルコニウム、モノ−i−プロポキシ・トリス(アセチルアセトナート)ジルコニウム、モノ−n−ブトキシ・トリス(アセチルアセトナート)ジルコニウム、モノ−sec−ブトキシ・トリス(アセチルアセトナート)ジルコニウム、モノ−t−ブトキシ・トリス(アセチルアセトナート)ジルコニウム、テトラキス(アセチルアセトナート)ジルコニウム、
トリエトキシ・モノ(エチルアセトアセテート)ジルコニウム、トリ−n−プロポキシ・モノ(エチルアセトアセテート)ジルコニウム、トリ−i−プロポキシ・モノ(エチルアセトアセテート)ジルコニウム、トリ−n−ブトキシ・モノ(エチルアセトアセテート)ジルコニウム、トリ−sec−ブトキシ・モノ(エチルアセトアセテート)ジルコニウム、トリ−t−ブトキシ・モノ(エチルアセトアセテート)ジルコニウム、ジエトキシ・ビス(エチルアセトアセテート)ジルコニウム、ジ−n−プロポキシ・ビス(エチルアセトアセテート)ジルコニウム、ジ−i−プロポキシ・ビス(エチルアセトアセテート)ジルコニウム、ジ−n−ブトキシ・ビス(エチルアセトアセテート)ジルコニウム、ジ−sec−ブトキシ・ビス(エチルアセトアセテート)ジルコニウム、ジ−t−ブトキシ・ビス(エチルアセトアセテート)ジルコニウム、モノエトキシ・トリス(エチルアセトアセテート)ジルコニウム、モノ−n−プロポキシ・トリス(エチルアセトアセテート)ジルコニウム、モノ−i−プロポキシ・トリス(エチルアセトアセテート)ジルコニウム、モノ−n−ブトキシ・トリス(エチルアセトアセテート)ジルコニウム、モノ−sec−ブトキシ・トリス(エチルアセトアセテート)ジルコニウム、モノ−t−ブトキシ・トリス(エチルアセトアセテート)ジルコニウム、テトラキス(エチルアセトアセテート)ジルコニウム、モノ(アセチルアセトナート)トリス(エチルアセトアセテート)ジルコニウム、ビス(アセチルアセトナート)ビス(エチルアセトアセテート)ジルコニウム、トリス(アセチルアセトナート)モノ(エチルアセトアセテート)ジルコニウム、等のジルコニウムキレート化合物;
トリス(アセチルアセトナート)アルミニウム、トリス(エチルアセトアセテート)アルミニウム等のアルミニウムキレート化合物;
などの1種または2種以上が挙げられる。
【0011】
一般式(2)で表される化合物のうち、下記の構造のものが好ましい。
(CH3(CH3)HCO)4-tTi(CH3COCH2COCH3)t,
(CH3(CH3)HCO)4-tTi(CH3COCH2COOC2H5)t
(C4H9O)4-tTi(CH3COCH2COCH3)t,(C4H9O)4-tTi(CH3COCH2COOC2H5)t,(C2H5(CH3)CO)4-tTi(CH3COCH2COCH3)t,(C2H5(CH3)CO)4-tTi(CH3COCH2COOC2H5)t
(CH3(CH3)HCO)4-tZr(CH3COCH2COCH3)t
(CH3(CH3)HCO)4-tZr(CH3COCH2COOC2H5)t
(C4H9O)4-tZr(CH3COCH2COCH3)t,(C4H9O)4-tZr(CH3COCH2COOC2H5)t,(C2H5(CH3)CO)4-tZr(CH3COCH2COCH3)t,(C2H5(CH3)CO)4-tZr(CH3COCH2COOC2H5)t
【0012】
また、一般式(2)で表される金属キレート化合物の使用量は、一般式(1)で表される化合物100重量部に対して、通常、0.5〜300mmol、好ましくは、0.5〜200mmol、より好ましくは1〜100mmolの範囲内の値である。
一般式(2)で表される金属キレート化合物の使用量が0.5〜300mmolの範囲内の値であれば、硬化後の塗膜厚さが均一となり、また、硬化後の塗膜の誘電率を低くすることができるためである。
【0013】
(C)成分
本発明において使用する有機溶媒としては沸点110〜300℃の有機溶媒が好ましい。
沸点110〜300℃の有機溶媒としては、乳酸エチル、γ−ブチロラクトン、メトキシメチルプロピオネート、エトキシエチルプロピオネート、メチルアミルケトン、プロピレングリコールメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル、ジプロピレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノアリルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノプロピルエーテル、トリエチレングリコールモノプロピルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノi−ブチルエーテル、ジエチレングリコールモノi−ブチルエーテル、トリエチレングリコールモノi−ブチルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、ジエチレングリコールモノヘキシルエーテルエチレングリコールモノ2−エチルヘキシルエーテル、ジエチレングリコールモノ2−エチルヘキシルエーテル、エチレングリコールモノアリルエーテル、ジエチレングリコールモノアリルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、ジエチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノベンジルエーテル、ジエチレングリコールモノベンジルエーテルなどが挙げられる。
本発明においては、上記有機溶媒のうち沸点110〜210℃のものを使用することが好ましい。有機溶媒の好ましい例としては、乳酸エチル、γ−ブチロラクトン、メトキシメチルプロピオネート、エトキシエチルプロピオネート、メチルアミルケトン、プロピレングリコールメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル等が挙げられる。これらの有機溶媒は、単独または2種以上を混合して用いることができる。
これらの有機溶媒は、上記(A)成分100重量部に対して20〜4000重量部、好ましくは100〜2000重量部使用する。
【0014】
本発明において、水、好ましくはイオン交換水は、上記(A)〜(C)成分を含む混合物に、連続的または断続的に添加される。
水を連続的に添加する場合には、水を(A)成分1モルに対して0.5当量/分以下、好ましくは0.001〜0.05当量/分、より好ましくは0.001〜0.01当量/分の速度で添加する。
また、断続的に添加する場合には、一回に添加する水の量が(A)成分1モルに対して0.01〜0.2等量、好ましくは0.05〜0.1等量であり、各添加時の間は2〜20分程度以上あけることが好ましい。
また、上記混合物に添加する水の合計量は、−OR2で表される基1モル当たり、通常、0.3〜2.0モル、好ましくは0.4〜1.5モルである。
添加する水の合計量が−OR2で表される基1モル当たり0.3〜2.0モルの範囲内の値であれば、塗膜の均一性が低下することがなく、また、膜形成用組成物の保存安定性が低下するおそれも少ないためである。
【0015】
本発明において混合物に連続的に添加する水は有機溶媒を含んでいてもよい。
水に含有させる有機溶媒としては、前記(C)成分と同様のものを例示することができる。
水に含有させることのできる有機溶媒の割合は、通常、重量で水の0〜20倍量であり、好ましくは水の0.5〜10倍量である。
水に有機溶媒を含有させておくことにより、ゲル化を抑えながら(A)成分の加水分解を行うことがより容易となる。
【0016】
(A)成分〜(C)成分の混合物に水を連続的または断続的に添加する際の、混合物の温度は通常、30〜90℃、好ましくは50〜70℃である。
また、水の添加は、通常、混合物を攪拌しながら行う。
本発明の方法により得られた膜形成用組成物は、さらに下記のような成分を添加してもよい。
【0017】
(D)成分 β−ジケトン
β−ジケトンとしては、アセチルアセトン、2,4−ヘキサンジオン、2,4−ヘプタンジオン、3,5−ヘプタンジオン、2,4−オクタンジオン、3,5−オクタンジオン、2,4−ノナンジオン、3,5−ノナンジオン、5−メチル−2,4−ヘキサンジオン、2,2,6,6−テトラメチル−3,5−ヘプタンジオン、1,1,1,5,5,5−ヘキサフルオロ−2,4−ヘプタンジオン等の1種または2種以上である。
本発明において、膜形成用組成物中のβ−ジケトン含有量は、全溶剤の1〜50重量%、好ましくは3〜30重量%とすることが好ましい。
このような範囲でβ−ジケトンを添加すれば、一定の保存安定性が得られるとともに、膜形成用組成物の塗膜均一性等の特性が低下するおそれが少ない。
本発明において(D)成分は、前記(B)成分の金属キレートを構成するβ−ジケトンとは別に添加されるものであり、加水分解、縮合反応後に添加することが好ましい。
【0018】
(E)成分 その他
本発明で得られた膜形成用組成物には、さらにシリカ粒子、有機ポリマー、界面活性剤などの成分を添加してもよい。
本発明で得られた膜形成用組成物において、当該膜形成用組成物中のナトリウム含量を20ppb以内の値とするのが好ましい。
このような範囲にナトリウム含量を限定することにより、半導体等の層間絶縁膜用材料に用いた場合でも、電気回路等の信頼性を低下させる恐れがない。
また、膜形成用組成物を構成するにあたり、膜形成用組成物中の沸点100℃以下のアルコールの含量が、20重量%以下、特に5重量%以下であることが好ましい。沸点100℃以下のアルコールは、上記一般式(1)で表される化合物の加水分解および/またはその部分縮合の際に生じる場合があり、その含量が20重量%以下、好ましくは5重量%以下になるように蒸留等により除去する事が好ましい。
膜形成用組成物中の沸点100℃以下のアルコールの含量を20重量%以下であれば、塗膜の均一性を低下させる恐れがない。
また添加剤として、オルソギ酸メチル等の脱水剤や更なる金属錯体やレベリング剤を加えても良い。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を、実施例に基づいて説明する。但し、以下の記載は、本発明の態様例を概括的に示すものであり、特に理由なく、かかる記載により本発明は限定されるものではない。
また、実施例および比較例中の部および%は、特記しない限り、それぞれ重量部および重量%であることを示している。
【0020】
(実施例1)
(膜形成用組成物の調製)
メチルトリメトキシシラン(MTMSi)203部(縮合物換算100部)、イソプロポキシチタンテトラエチルアセチルアセテート(TiEAA)1部(1mmol)、プロピレングリコールモノプロピルエーテル(PFG)140部とを混合した後、スリーワンモーターで以て撹拌し、液温を55℃に安定させた。次に、イオン交換水を40部(MTMSiにおけるメトキシ基1molに対して0.5molに相当)とPFG50部の混合した溶液を1.5部/分(MTMSi 1mol当たり、水0.01等量/分)の速度で1時間かけて連続的に添加した。その後、反応溶液を55℃、4時間の条件で反応させた後、アセチルアセトン(AcAc)20部を添加し、さらに55℃、0.5時間の条件で反応させた。室温まで反応溶液を放冷した後、PFGを150部添加した。最後に、反応溶液からエバポレーションによってメタノールを含む溶媒150部を除去することによって膜形成用組成物を得た。得られた膜形成用組成物のメタノール含有量をガスクロマトグラフィーで測定したところ、5重量%以下であった。
【0021】
(膜形成用組成物の評価)
外観
上記膜形成用組成物の濁りの程度を目視で評価した。
〇:透明
△:濁りが確認できる。
×:白濁
ろ過性
有効ろ過面積が0.9cm2の四フッ化エチレン樹脂製のメンブランフィルターを用いて、上記膜形成用組成物3mlをろ過する際のろ過性により、評価した。
〇:全量ろ過可能
△:1部のみろ過できる
×:全くろ過できない
3.塗膜の均一性
4インチシリコンウエファー上に、スピンコーターを用いて、上記膜形成用組成物を、回転数1000rpm、10秒の条件で以て塗布した。その後、80℃の温度に保持したホットプレートを用いて、膜形成用組成物を塗布したシリコンウエファーを5分間加熱し、有機溶媒を飛散させた。
次いで、200℃の温度に保持したホットプレートを用いて、膜形成用組成物を塗布したシリコンウエファーを5分間加熱し、さらに、450℃の温度に保持した真空オーブン(真空度≦1torr)を用いて60分間加熱し、シリコンウエファー上の塗膜を硬化させた。
このようにして得られた塗膜の外観を目視にて観察し、さらに、触針式表面粗さ計(日本真空技術(株)製、Dektak3030)を用いて、当該塗膜の表面粗さ(Ra)を測定した。そして、塗膜の外観および得られた表面粗さ(Ra)の結果から塗膜の均一性を、以下の基準で以て評価した。評価結果を表1に示す。
〇:外観上、はじきやむらがなく、かつ、表面粗さ(Ra)の値が200オングストローム未満。
△:外観上、はじきやむらがなく、かつ、表面粗さ(Ra)の値が200オングストローム以上。
×:外観上、はじきやむらがある。
【0022】
4.密着性試験
上記外観観察を実施したと同様の塗膜に対して、PCT(Pressure Cooker Test)装置(平山製作所製、PC−242HS−A)を用いて、127℃、100%RH、2.5気圧、1時間の条件で以て湿熱処理を施した。その後、湿熱処理を施した塗膜に対して、JIS K5400に準拠して碁盤目試験(テープ剥離試験)を施した。
そして、100個の碁盤目のうち、剥がれずに下地としてのシリコンウエファーから剥がれが生じなかった碁盤目数の平均値(n)を算出し、下地に対する密着性として評価した。測定結果を表1に示す。
〇:nが100
△:nが50以上
×:nが50未満
【0023】
5.誘電率
カバーメタルとして、TiNが積層されたAlスパッタシリコンウエファー上に、上記膜形成用組成物を、スピンナーを用いて回転塗布した。その後、80℃の温度に保持したホットプレートを用いて、膜形成用組成物が積層されたシリコンウエファーを5分間加熱し、有機溶媒を飛散させた。次いで、200℃の温度に保持したホットプレートを用いて、膜形成用組成物が積層されたシリコンウエファーを5分間加熱し、さらに、450℃の温度に保持した真空オーブン(真空度≦1torr)を用いて60分間加熱し、膜形成用組成物を硬化させた。
得られた塗膜に対して、周波数1MHzで以て、横河・ヒューレットパッカード(株)製HP16451B電極およびHP4284AプレシジョンLCRメータを用いて当該塗膜の誘電率を測定した。結果を表1に示す。
【0024】
6.耐熱性
アルミパン中に上記膜形成用組成物を加え、その後、80℃の温度に保持したホットプレートを用いて、膜形成用組成物が加えられたアルミパンを5分間加熱し、有機溶媒を飛散させた。次いで、200℃の温度に保持したホットプレートを用いて、アルミニムパンを5分間加熱し、さらに、450℃の温度に保持した真空オーブン(真空度≦1torr)を用いて60分間加熱し、膜形成用組成物を硬化させた。
このようにして得られた膜形成用組成物を、セイコー電子工業(株)製のSSC5200熱重量分析装置(TGA)を用いて、窒素雰囲気中、10℃/分の昇温速度で以て加熱し、当該膜形成用組成物の5%重量減温度を測定した。測定結果を表1に示す。
【0025】
7.保存安定性
25℃で3ヶ月保存した膜形成用組成物を、4インチシリコンウエファー上に、スピンコーターを用いて、回転数1500rpm、31秒の条件で以て塗布した。その後、80℃の温度に保持したホットプレートを用いて、膜形成用組成物を塗布したシリコンウエファーを5分間加熱し、有機溶媒を飛散させた。
次いで、200℃の温度に保持したホットプレートを用いて、膜形成用組成物を塗布したシリコンウエファーを5分間加熱し、シリコンウエファー上に塗膜を形成させた。このようにして得られた塗膜の膜厚を、触針式表面粗さ計(日本真空技術(株)製、Dektak3030)を用いて測定した。また、同様にして保存前の塗膜の膜厚を測定し、下式により求めた膜厚増加率により、保存安定性を評価した。評価結果を表1に示す。
膜厚増加率(%)=
((保存後の膜厚)−(保存前の膜厚))÷(保存前の膜厚)×100
〇:膜厚変化率 ≦10%
△:10%< 膜厚変化率 ≦20%
×:20%< 膜厚変化率
【0026】
(実施例2)
(膜形成用組成物の調製)
メチルトリメトキシシラン(MTMSi)203部(縮合物換算100部)、ジイソプロポキシチタンジエチルアセチルアセテート(DiTiEAA)28部(66mmol)、プロピレングリコールモノプロピルエーテル(PFG)140部とを混合した後、スリーワンモーターで以て撹拌し、液温を55℃に安定させた。次に、イオン交換水を40部(MTMSiにおけるメトキシ基1molに対して0.5molに相当)とPFG50部の混合した溶液を10分間隔で一回15部(MTMSi 1mol当たり、水0.1等量/回)ずつ6回に分けて断続的に添加した。その後、反応溶液を55℃、4時間の条件で反応させた後、アセチルアセトン(AcAc)20部を添加し、さらに55℃、0.5時間の条件で反応させた。室温まで反応溶液を放冷した後、PFGを150部添加した。最後に、反応溶液からエバポレーションによってメタノールを含む溶媒150部を除去することによって膜形成用組成物を得た。得られた膜形成用組成物のメタノール含有量をガスクロマトグラフィーで測定したところ、5重量%以下であった。
(膜形成用組成物の評価)
実施例1と同様の条件で以て、塗膜における厚さの均一性、密着性、誘電率、耐熱性を評価、測定した。それぞれの測定結果等を表1に示す。
【0027】
(実施例3)
(膜形成用組成物の調製)
メチルトリメトキシシラン(MTMSi)203部(縮合物換算100部)、ジイソプロポキシジルコニウムジエチルアセチルアセテート(TBZrEAA)120部(240mmol)、メトキシメチルプロピオネート(MMP)200部とを混合した後、スリーワンモーターで以て撹拌し、液温を60℃に安定させた。次に、イオン交換水を45部(MTMSiにおけるメトキシ基1molに対して0.56molに相当)とγ−ブチロラクトン450部の混合した溶液を8.3部/分(MTMSi 1mol当たり、水0.01等量/分)の速度で1時間かけて連続的に添加した。その後、反応溶液を55℃、4時間の条件で反応させた後、アセチルアセトン(AcAc)20部を添加し、さらに55℃、0.5時間の条件で反応させた。室温まで反応溶液を放冷した後、メトキシメチルプロピオネートを50部添加した。最後に、反応溶液からエバポレーションによって溶媒150部を除去することによって膜形成用組成物を得た。得られた膜形成用組成物のメタノール含有量をガスクロマトグラフィーで測定したところ、5重量%以下であった。
(膜形成用組成物の評価)
実施例1と同様の条件で以て、塗膜における厚さの均一性、密着性、誘電率、耐熱性を評価、測定した。それぞれの測定結果等を表1に示す。
【0028】
(実施例4)
(膜形成用組成物の調製)
メチルトリメトキシシラン(MTMSi)203部(縮合物換算100部)、ジイソプロポキシアルミニウムアセチルアセテート(DIPAlAA)50部(180mmol)、メトキシメチルプロピオネート(MMP)500部とを混合した後、スリーワンモーターで以て撹拌し、液温を60℃に安定させた。次に、イオン交換水を55部(MTMSiにおけるメトキシ基1molに対して0.7molに相当)とプロピレングリコールモノプロピルエーテル(PFG)100部の混合した溶液を1.7部/分(MTMSi 1mol当たり、水0.01当量/分)の速度で1.5時間かけて連続的に添加した。その後、反応溶液を55℃、4時間の条件で反応させた後、アセチルアセトン(AcAc)50部を添加し、さらに55℃、0.5時間の条件で反応させた。室温まで反応溶液を放冷した後、メトキシメチルプロピオネートを50部添加した。最後に、反応溶液からエバポレーションによって溶媒150部を除去することによって膜形成用組成物を得た。得られた膜形成用組成物のメタノール含有量をガスクロマトグラフィーで測定したところ、5重量%以下であった。
(膜形成用組成物の評価)
実施例1と同様の条件で以て、塗膜における厚さの均一性、密着性、誘電率、耐熱性を評価、測定した。それぞれの測定結果等を表1に示す。
【0029】
(実施例5)
(膜形成用組成物の調製)
メチルトリメトキシシラン(MTMSi)203部(縮合物換算100部)、イソプロポキシチタンテトラエチルアセチルアセテート(TiEAA)1部(1mmol)、プロピレングリコールモノプロピルエーテル(PFG)140部とを混合した後、スリーワンモーターで以て撹拌し、液温を55℃に安定させた。次に、イオン交換水を40部(MTMSiにおけるメトキシ基1molに対して0.5molに相当)とPFG50部の混合した溶液を1.5部/分(MTMSi 1mol当たり、水0.01等量/分)の速度で1時間かけて連続的に添加した。その後、室温まで反応溶液を放冷した後、PFGを150部添加した。最後に、反応溶液からエバポレーションによってメタノールを含む溶媒150部を除去することによって膜形成用組成物を得た。得られた膜形成用組成物のメタノール含有量をガスクロマトグラフィーで測定したところ、5重量%以下であった。
(膜形成用組成物の評価)
実施例1と同様の条件で以て、塗膜における厚さの均一性、密着性、誘電率、耐熱性を評価、測定した。それぞれの測定結果等を表1に示す。
【0030】
(比較例1)
(膜形成用組成物の調製)
実施例1と比較して、水を一括添加した場合について比較した。
メチルトリメトキシシラン(MTMSi)203部(縮合物換算100部)、イソプロポキシチタンテトラエチルアセチルアセテート(TiEAA)1部(1mmol)、プロピレングリコールモノプロピルエーテル(PFG)140部とを混合した後、スリーワンモーターで以て撹拌し、液温を55℃に安定させた。次に、イオン交換水を40部(MTMSiにおけるメトキシ基1molに対して0.5molに相当)とPFG50部の混合した溶液を一度に添加した。その後、反応溶液を55℃、4時間の条件で反応させた後、アセチルアセトン(AcAc)20部を添加し、さらに55℃、0.5時間の条件で反応させた。室温まで反応溶液を放冷した後、PFGを150部添加した。最後に、反応溶液からエバポレーションによって溶媒150部を除去することによって膜形成用組成物を得た。
(膜形成用組成物の評価)
実施例1と同様の条件で以て、塗膜における厚さの均一性、密着性、誘電率、耐熱性を評価、測定した。それぞれの測定結果等を表1に示す。
【0031】
(比較例2)
(膜形成用組成物の調製)
実施例1と比較して、キレート剤を含まない金属化合物を用いた以外は、実施例1と同様の条件で以て膜形成用組成物を調製した。
メチルトリメトキシシラン(MTMSi)203部(縮合物換算100部)、テトライソプロポキシチタン0.3部(1mmol)、プロピレングリコールモノプロピルエーテル(PFG)140部とを混合した後、スリーワンモーターで以て撹拌し、液温を55℃に安定させた。次に、イオン交換水を40部(MTMSiにおけるメトキシ基1molに対して0.5molに相当)とPFG50部の混合した溶液を1.5部/分(MTMSi 1mol当たり、水0.01等量/分)の速度で1時間かけて連続的に添加した。その後、反応溶液を55℃、4時間の条件で反応させた後、アセチルアセトン(AcAc)20部を添加し、さらに55℃、0.5時間の条件で反応させた。室温まで反応溶液を放冷した後、PFGを150部添加し、膜形成用組成物を得た。
(膜形成用組成物の評価)
実施例1と同様の条件で以て、塗膜における厚さの均一性、密着性、誘電率、耐熱性を評価、測定した。それぞれの測定結果等を表1に示す。
【0032】
【表1】
【0033】
【発明の効果】
アルキルアルコキシランの加水分解物および/またはその部分縮合物と、金属キレートとからなる組成物を製造する際に水を特定の条件で添加することにより、ろ過可能な膜形成用組成物が得られ、その結果、塗布膜における厚さの均一性、誘電率特性、下地に対する密着性、保存安定性等のバランスに優れた膜形成用組成物を提供することが可能となった。
Claims (3)
- (A)下記一般式(1)で表される化合物、
R1 nSi(OR2)4-n (1)
(R1 およびR2 は、同一でも異なっていても良く、それぞれ炭素数1〜5のアルキル基または炭素数6〜20のアリール基を示し、nは0〜2の数を表す。)
(B)下記一般式(2)で表される金属のキレート化合物、
R3 tM(OR4)s-t (2)
(R3 はキレート剤、Mは金属原子、R4 は炭素数2〜5のアルキル基または炭素数6〜20のアリール基を示し、sは金属Mの原子価、tは1〜sの数を表す。)
および
(c)有機溶媒
を含む混合物に有機溶媒を含有する水を連続的または断続的に添加することを特徴とする膜形成用組成物の製造方法。 - 一般式(2)におけるMがチタン、ジルコニウムおよびアルミニウムから選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項1記載の膜形成用組成物の製造方法。
- 一般式(1)の化合物の加水分解および/または部分縮合後に、沸点100℃以下のアルコールの含量が組成物の20重量%以下になるように、アルコールを留去することを特徴とする請求項1に記載の膜形成用組成物の製造方法。
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