JP4351841B2 - 建設機械の旋回フレーム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、上部旋回体を下部走行体に対して旋回させる油圧ショベル等の建設機械における上部旋回体の基盤をなす旋回フレームに関する。
【0002】
【従来の技術】
油圧ショベル等の自走式建設機械は、自走式建設機械を走行可能にするためのクローラやホイール等による下部走行体と、この下部走行体上に旋回可能に設置された上部旋回体とを設けて構成される。この上部旋回体は、旋回フレームを基盤とするものであって、この旋回フレーム上に、運転室、機械室、カウンタウエイト等の諸装置を設置して構成されている。旋回フレームの前端部には、旋回フレームに対して傾動可能なブームとこのブームに対して揺動可能なアームとこのアームに対して揺動可能で種々の作業を行うバケット等のアタッチメントとを備えた作業装置(フロント)が通常設置されている。
【0003】
この種の作業装置には、傾動可能なブームを水平方向に回動させ得るようにしてスイングできるようしたものが開発されている。こうした作業装置を設置した建設機械では、ブームが傾動可能に取り付けられるスイングポストを垂直軸線を中心に回動できるように旋回フレームの前端部に取り付けるとともに、このスイングポストを回動させるように駆動するためのスイングポスト駆動用のスイングシリンダを旋回フレームに取り付けている。こうした建設機械として特許文献1に記載の旋回式建設機械を挙げることができる。本発明は、この特許文献1に記載の建設機械における旋回フレームを改良しようとするものである。
【0004】
そこで、この特許文献1に記載の建設機械の旋回フレームについて、特許文献1で使用している用語や符号を括弧内に付記しながら、本発明と関連する部分の技術内容を概説する。
【0005】
この特許文献1に記載の旋回フレームは、旋回輪(旋回輪3)が取り付けられる底板(底板8)と、前後方向に延びるように底板に立設した一対の縦板(縦板9,10)と、これらの縦板から左右に張り出した複数の張出しビーム(16〜19)とを設けてフレーム部が構成されている。一方、一対の縦板の前端部(屈曲板部9A,10A)には、スイングポスト(スイングポスト23)を回動可能に取り付けるためのスイングポスト取付部(支持ブラケット13)が設けられている。また、一対の縦板の左側のサイドの前端位置には、後方の支持部材(張出しビーム7)と協働して運転室(キャブ4)を支持するキャブベッド(張出しビーム16)が配置され、その右側のサイドには、スイングポスト駆動用のスイングシリンダ(図示されていない油圧シリンダによるスイングシリンダ)を取り付けるためのスイングシリンダ取付部(ピン取付穴19A)が配置されている。
【0006】
特許文献1に記載の旋回フレームは、こうした構造を備えた旋回フレームにおいて、底板と旋回輪との間に大きな偏荷重が作用するのを抑制することを主目的にして、掘削反力等の外力に対する強度を向上させることができるように補強板(21,51,52)設けている。そして、特に特許文献1の図10乃至図12に示されている例(第3の実施の形態)では、底板と左側の縦板との溶接部等における捩り剛性を高めるため、左側の縦板に対して拡開角θで斜め後方に拡開させて旋回輪取付部(8A)を斜めに横切るようにした補強板(51)を設けるほか、この補強板の上端側と左側の縦板との間に拡開角θの頂角を有する三角形状の補強板(52)を設けている。その場合、補強板(51)は、前端51Aを左側の縦板に溶接するとともに底部を底板に溶接し、補強板(52)は、両側部を補強板と左側の縦板とに両者間を塞ぐように溶接している。
【0007】
ところで、スイングできるようした作業装置を設置した旋回フレームでは、作業装置をスイングさせたときに旋回フレームのスイングポスト取付部に左右方向(横方向)の大きな捩じり力が作用する。また、旋回フレームのスイングポスト取付部は、作業装置の大きな重力が作用することに加えて片持ちで支持されているため、作業装置をスイングさせる過程でそのスイングポスト取付部に上下方向(垂直方向)の大きな捩じり力も作用する。そうすると、これらの大きな捩じり力は、特に、スイングポスト取付部との結合部であるキャブベッド前端部の個所に強力に伝達されることにより、キャブベッドを疲労させ、更には損傷させる危険性がある。このキャブベッドは、運転室を支持する働きをするものであって、旋回フレームにとって根幹となる構造部材であるから、キャブベッドの損傷を防止することは、旋回フレームの製作上きわめて重要なテーマである。
【0008】
これに対し、前記の特許文献1の図10乃至図12に示されている旋回フレームでは、二つの補強板(51,52)を設けて捩り剛性を縦板や底板に付与しているため、大きな捩じり力がスイングポスト取付部(支持ブラケット13)となる縦板の前端部(屈曲板部9A,10A)に作用しても、底板と旋回輪との間に大きな偏荷重が作用するのを抑制しているだけではなく、その大きな捩じり力がキャブベッド(張出しビーム16)の前端部に伝達されるのを抑制することもできる。したがって、この従来の旋回フレームによれば、キャブベッドの強度を高めなくても、キャブベッドの損傷を防ぐことができる。
【0009】
【特許文献1】
特開2000ー120107号公報(第3−6頁、図1−12)
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この従来の旋回フレームでは、こうした利点がある反面、二つの補強板を設けなければならないため、構造が複雑化する。また、一方の補強板を縦板や底板に溶接したり、他方の補強板を一方の補強板と縦板とに溶接したりしなければならないため、溶接工数が増加する。しかも、これらの補強板は、かなり大きいものであるため、これらの溶接作業に多大の労力を要する。
【0011】
本発明は、こうした問題を解決するために創作されたものであって、その技術課題は、スイングする作業装置を設置しても、キャブベッドの強度を高めることなくキャブベッドの損傷を防ぐことができ、かつ、従来の技術よりも構造を簡素化することができ、溶接工数を低減することができる建設機械の旋回フレームを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、こうした技術課題を達成するため、
旋回輪が取り付けられる底板と、前後方向に延びるように底板に立設した一対の縦板と、一対の縦板の一方のサイドの前端位置に配置され運転室を支持するキャブベッドと、一対の縦板の他方のサイドに配置されスイングポスト駆動用のスイングシリンダを取り付けるスイングシリンダ取付部と、前記キャブベッドよりも前方に突出して前記一対の縦板の前端部に設けられスイングポストを回動可能に取り付けるスイングポスト取付部とを備えた建設機械の旋回フレームにおいて、中央部に配置され底板及び一対の縦板を有するセンタフレームと、前端位置に設けられる前記キャブベッドとこのキャブベッドの後方側に前記センタフレーム上に一部重なるように設けられる張り出しビームとを備え、前記一対の縦板の一方のサイドに配置され前記キャブベッドにより運転室を支持する第1のサイドフレームと、一対の縦板の他方のサイドに配置される第2のサイドフレームとを含む複数のフレームに分割して構成するとともに、前記第1のサイドフレームは、前記キャブベッドを前記センタフレーム上に載せないように、かつ、前記センタフレームと溶接しないで切り離されるように前記センタフレームと前記キャブベッドとの間に隙間が形成されて前記センタフレームに設置されることを特徴としている。
【0013】
キャブベッドは、運転室を支持する働きをする旋回フレームの基本的な構造部材であるから、その損傷を防止することは、旋回フレーム製作上の重要課題である。本発明の建設機械の旋回フレームは、前記のように、センタフレームとこの上に一部重なるように配置される第1のサイドフレーム等の複数のフレームに分割して構成した上で、第1のサイドフレームに設置されているキャブベッドをセンタフレーム上に載せないように、かつ、センタフレームと溶接しないで切り離されるように、センタフレームとキャブベッドとの間に隙間を設けて第1のサイドフレームをセンタフレームに設置したので、センタフレームのスイングポスト取付部に作用する種々の力がキャブベッドに直接伝達されることはない。そのため、作業装置のスイング時に旋回フレームのスイングポスト取付部に左右方向や上下方向の大きな捩じり力が作用しても、これらの捩じり力がキャブベッドの前端部に伝達されてキャブベッドを損傷させる恐れはない。
【0014】
こうしたことから、キャブベッドの損傷を防止するための対策として、従来の旋回フレームにみられるような縦板や底板に捩り剛性を付与するための補強板やこれに類するものを設けることが必要なくなり、更には、キャブベッドの強度を特別に高めることも要しない。したがって、本発明の建設機械の旋回フレームによれば、スイングする作業装置を設置しても、キャブベッドの強度を高めることなくキャブベッドの損傷を防ぐことができ、かつ、従来の技術よりも構造を簡素化することができ、溶接工数を低減することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明が実際上どのように具体化されるのかを示す具体化例を図1乃至図7に基づいて説明することにより、本発明の実施の形態を明らかにする。
【0016】
図1は、本発明を具体化した建設機械の旋回フレームの平面図、図2は、図1の建設機械の旋回フレームの立体図、図3は、図1の建設機械の旋回フレームの正面図、図4は、図1の建設機械の旋回フレームの背面図、図5は、図1の建設機械の旋回フレームを左側から見た側面図、図6は、図1の建設機械の旋回フレームを右側から見た側面図、図7は、スイングしない作業装置を設置した標準型の建設機械の旋回フレームの平面図で、図1と対比して本発明の技術的意義を説明するための図である。
【0017】
この建設機械の旋回フレームは、旋回輪が取り付けられる底板2Aと、前後方向に延びるように底板2Aに立設した一対の縦板2C,2Dと、これらの縦板2C,2Dの前端部に設けられスイングポスト6を回動可能に取り付けるブラケットとしてのボス7と、一対の縦板2C,2Dの一方のサイドの前端位置に配置され運転室を支持するキャブベッド8と、一対の縦板2C,2Dの他方のサイドに配置されスイングポスト駆動用のスイングシリンダ10を取り付けるスイングシリンダ取付部とを備えていて、基本的な構造は、特許文献1に記載の従来の建設機械の旋回フレームと変わらない。
【0018】
図1乃至図6において、1は上部旋回体の基盤となる鋼板製の旋回フレーム、2は中央部に配置され底板2A及び一対の縦板2C,2Dを有するセンターフレーム、2Aは点P1〜P10 を通る直線乃至は曲線で分割されたセンターフレーム2の底板、2Bはスイングポスト6の取付部としてのセンターフレーム2の前端部、2Cは前後方向に延びるように底板2A上に立設した右縦板、2Dはこの右縦板2Cの左側に間隔を置いて前後方向に延びるように底板2A上に立設した左縦板、3は一対のビーム3A,3Bを両縦板2C,2Dに後続して前後方向に延びるようにサイドフレーム4,5に立設して構成したテールフレーム、4は縦板2C,2Dの右のサイドに配置される右サイドフレーム、5はセンタフレーム2上に一部重なるように縦板2C,2Dの左のサイドに配置されキャブベッド8を設置して運転室を支持する左サイドフレームである。
【0019】
図示はしていないが、旋回フレーム1上には、走行用油圧モータ等のアクチュエータを駆動するための圧油を発生する油圧ポンプやアクチュエータの戻り油を溜める油タンク、旋回フレーム1を旋回させるための旋回モータやその回転を減速する減速機、更には運転室、エンジン、燃料タンク、カウンタウエイト等の諸装置を設置して上部旋回体を構成している。この旋回フレーム1は、ここに示す例ではセンターフレーム2とテールフレーム3と左右のサイドフレーム5,4とを設けて4個のフレームに分割して構成している。
【0020】
センターフレーム2は、旋回フレーム1を下部走行体に対して旋回させるための旋回輪が底板2Aに取り付けられる。そのため、底板2Aには、旋回輪の外輪を取り付けるための旋回輪取付部2A1 (旋回輪の外輪取付部)が形成されている。このセンターフレーム2の前端部2Bには、ブームとアームとバケット等種々の作業を行うためのアタッチメントとを備えたフロントとしての作業装置(図示せず)が後述するスイングポスト6を介して設置されている。縦板2C,2Dは、所定の間隔を置いて旋回輪取付部2A1 を横切るようにして底板2Aの後端付近まで延びており、底板2Aに溶接で固着されている。また、縦板2C,2Dの各前端側は、互いに接近するように内側に曲げられている。縦板2C,2Dの上部には、これらの間に架け渡されるように上板2Eを固着している。
【0021】
テールフレーム3を構成する一対のビーム3A,3Bは、フランジ3A1 ,3B1 をなす水平部材と垂直部材とを設けて、例えば横断面I字状又はコ字状にそれぞれ形成されており、前端が縦板2C,2Dの後端に溶接により連結されている。その場合、上板2Eの左側がカウンタウエイトによる荷重負担が大きいことから、上板2Eの左側後端部2E1 をビーム3Bのフランジ3B1 と繋ぎ部材9で繋いで一体化することにより、上板2Eの左側の剛性を確保している。テールフレーム3には、例えばエンジンやこれと関連する油圧ポンプ及びカウンタウエイトを設置する。なお、建設機械が前後方向の寸法の小さい小型機の場合には、テールフレーム3に相当する機能を縦板2C,2Dの後方部分で代替することができるため、テールフレーム3は、本発明を具体化する上で、不可欠のものではない。
【0022】
右サイドフレーム4は、横方向に張り出した張出しビーム4A,4B,4Cと後述するDフレーム12とを設けて構成している。この右サイドフレーム4の張出しビーム4A,4B,4Cは、一部がセンターフレーム2の底板2A上に載置されて右縦板2Cに溶接される。この右サイドフレーム4には、例えばエンジンの燃料タンクや油タンクを設置する。
【0023】
左サイドフレーム5は、横方向に延びる凹凸等を有する複雑構造の底板5Aと横方向に張り出した運転室支持用の張出しビーム5B及び張出しビーム5Cと後述するキャブベッド8とDフレーム12とを設けて構成している。この左サイドフレーム5の張出しビーム5B,5Cは、一部がセンタフレーム2の底板2A上に載置されて左縦板2Dに溶接される。その場合、キャブベッド8については、センタフレーム2の底板2A上には載置させないようにし、かつ、底板2Aや左縦板2Dと溶接しないようにする。左サイドフレーム5には、運転室を設置するほか、その後方の空間を利用して、例えばラジエータ(放熱器)やエアコンディショナのような機器類を適宜設置する。
【0024】
6はブームが傾動可能に取り付けられブームをスイングできるようにするためのスイングポスト、7はこのスイングポスト6を垂直軸線を中心に回動できるようにセンターフレーム2の前端部2Bに取り付けるためのブラケットとしてのボス、8は左サイドフレームの前端部をなし運転室を支持するキャブベッド、9は既述の繋ぎ部材、10は伸縮することによりスイングポスト6を介してブームをスイングするように駆動するためのスイングシリンダ、11はスイングシリンダ10の一端部を回動可能に軸着して支持するための支持ブラケット、12はサイドフレーム4,5の外側の側縁部を縁取って補強するための補強用の枠体としての横断面略D字状のDフレームである。
【0025】
スイングポスト6は、スイングシリンダ10の他端部を回動可能に軸着するためのスイングシリンダ軸着部6Aと、ブームシリンダの軸着部6Bと、ブームを上下方向に傾動可能に軸着するためのブーム軸着部6Cと、スイングポスト基部を垂直軸線を中心に回動できるようにボス7に取り付けるためのボス取付部6Dとを設けて構成している。ボス7は、このスイングポスト6を挾持して軸着することができるようにするため、ピン孔を有する一対の挾持片を上下に間隔を置いて設けて構成している。
【0026】
支持ブラケット11は、上板とこの上板から垂下する前後一対の側板とを設けて横断面略コ字状に形成されているとともに、スイングシリンダ10を通す切欠き11Aを設けている。このブラケット11は、前後一対の側板の底部をセンタフレーム2の底板2Aに結合するとともに、基端部を右縦板2Cに溶接し、先端部をDフレーム12に溶接により一体結合することにより、ボックス構造が形成されるようにしている。ブラケット11は、このように構成することにより、スイングシリンダ10を安定して支持することができるとともに、センタフレーム2の前縁部を補強し、更にはDフレーム12や張出しビーム4B,4Cと協働して旋回フレーム1の右側を強固な構造体にすることができる。
【0027】
キャブベッド8は、張出しビーム5Bと協働して運転室を支持する働きをするものであって、旋回フレーム1の基本的な構造部材である。ところが、この旋回フレーム1は、スイングできるようした作業装置を設置していることから、従来の技術の項で述べたように、キャブベッド8には、作業装置をスイングさせる過程でセンターフレーム2の前端部2Bに左右方向や上下方向の大きな捩じり力が作用する。これらの大きな捩じり力は、従来なら、特に、センターフレーム2の前端部2Bと左サイドフレーム5との結合部であるキャブベッド8の前端部の個所Qに強力に伝達されて、キャブベッド8を疲労、損傷させる危険性がある。
【0028】
この旋回フレーム1は、こうした問題に対応して、まず第1に、旋回フレーム1のうちの特に左側のフレームを中央部のフレームと分割してセンタフレーム2と左サイドフレーム5とをブロック化し、左サイドフレーム5をセンタフレーム2の底板2Aの上に一部重なるように配置した。なお、これに伴って、旋回フレーム1のうちの右側や後側のフレームもセンタフレーム2と分割して旋回フレーム1を、センタフレーム2と左サイドフレーム5を含む四つのフレームにブロック化した。第2に、左サイドフレーム5をセンタフレーム2に対して前記のように分割、配置した上で、左サイドフレーム5に設置されているキャブベッド8については、センタフレーム2上に載せないように、かつ、センタフレーム2と溶接しないで切り離されるように設置した。このことを具現するため、センタフレーム2の底板2Aとキャブベッド8との間には、隙間Rを形成している。
【0029】
この旋回フレーム1では、こうした構造を採用したことにより、センターフレーム2の前端部2Bに作用する種々の力がキャブベッド8に直伝達されるのを防ぐことができるので、作業装置のスイング時にセンターフレーム2の前端部2Bに左右方向や上下方向の大きな捩じり力が作用しても、これらの捩じり力がキャブベッド8の前端部の個所Qに伝達されてキャブベッド8を損傷させる恐れはない。そのため、キャブベッド8の損傷を防止するための対策として、従来の旋回フレームにみられるような縦板や底板に捩り剛性を付与するための補強板やこれに類するものを設けることが必要なくなり、更には、キャブベッド8の強度を特別に高めることも要しない。したがって、スイングポスト6やスイングシリンダ10を設けて、スイングする作業装置を設置しても、キャブベッド8の強度を高めることなくキャブベッド8の損傷を防ぐことができ、かつ、従来の技術よりも構造を簡素化することができ、溶接工数を低減することができる。
【0030】
この旋回フレーム1は、こうした顕著な効果を発揮するほか、製品製作上も優れた効果を発揮するので、この点の技術的意義を図7を援用しながら説明する。図7に示す建設機械の旋回フレーム1’は、出願人が開発したスイングしない作業装置を設置した標準タイプの旋回フレームである。図7において既述の図1乃至図6と同一符号を付けた部分は、これらの図と同等の部分を表すので、詳述しない。
【0031】
1’はスイングしない作業装置を設置した標準タイプの旋回フレーム、2’は中央部に配置され底板2A’及び一対の縦板2C’,2D’を有する標準タイプの旋回フレーム1’のセンターフレーム、2Aはこのセンターフレーム2’の底板、2C’は前後方向に延びるように底板2A’上に立設した右縦板、2D’はこの右縦板2C’の左側に間隔を置いて前後方向に延びるように底板2A’上に立設した左縦板、4’は縦板2C’,2D’の右のサイドに配置される標準タイプの旋回フレーム1’の右サイドフレーム、6’はブームを上下方向に傾動可能に軸着するためのブラケットである。
【0032】
センターフレーム2’は、図1のセンターフレーム2と比較して基本的な構造は同様のものであるが、前端部2B’がキャブベッド8よりも後方に位置する点や底板2A’の横方向の広がりが底板2ほどはない点で差がある。また、右サイドフレーム4’は、図1の右サイドフレーム4よりも若干前方に突出している点で差はある。しかしながら、テールフレーム3や左サイドフレーム5には、図1のものと比べて差はない。
【0033】
したがって、スイングする作業装置を設置する旋回フレームにすでに述べたような構造を採用すると、少なくとも、キャブベッド8を設置した左サイドフレーム5やテールフレーム3を、スイングしない作業装置を設置する標準タイプの旋回フレーム1’と共用することができるため、これらの旋回フレーム1,1’を製作する場合、左サイドフレーム5やテールフレーム3を画一化して製作することができて効率的に製作することができる。旋回フレームに、スイングする作業装置を設置する場合、特に左サイドフレーム5については、左右方向や上下方向の大きな捩じり力がキャブベッド8の前端部に伝達されてもキャブベッド8が損傷しないように、通常なら強度を高めなければならない。これに対し、本発明に係る旋回フレーム1では、前述した第1及び第2の構造を採用したことにより、これらの捩じり力がキャブベッド8に直接伝達されることはないので、標準タイプの旋回フレーム1’の左サイドフレーム5と共用することができ、この点に、従来の技術には見られない斬新的なく工夫ある。さらに、本発明に係る旋回フレーム1では、既製の標準タイプの旋回フレーム1’を改造したい場合にも、その改造を容易に行うことができる。
【0034】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明の建設機械の旋回フレームは、課題を解決するための手段の項に示した手段を採用しているので、スイングする作業装置を設置しても、キャブベッドの強度を高めることなくキャブベッドの損傷を防ぐことができ、かつ、従来の技術よりも構造を簡素化することができ、溶接工数を低減することができる。また、キャブベッドを設置した第1のサイドフレームを、スイングする作業装置を設置する旋回フレームとスイングしない作業装置を設置する旋回フレームとに共用することができるため、複数種類の旋回フレームを製作する場合、第1のサイドフレームを画一化して製作することができて効率的に製作することができる。また、既製の標準タイプの旋回フレームを改造したい場合にも、その改造を容易に行うことができる。
【0035】
本発明を具体化する場合、特に、特許請求の範囲の請求項2に記載のように具体化すれば、スイングシリンダを安定して支持することができるとともに、センタフレームの前縁部を補強し、更には補強用の枠体と協働して旋回フレームにおける一対の縦板の他方のサイドを強固な構造体にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した建設機械の旋回フレームの平面図である。
【図2】図1の建設機械の旋回フレームの立体図である。
【図3】図1の建設機械の旋回フレームの正面図である。
【図4】図1の建設機械の旋回フレームの背面図である。
【図5】図1の建設機械の旋回フレームを左側から見た側面図である。
【図6】図1の建設機械の旋回フレームを右側から見た側面図である。
【図7】スイングしない作業装置を設置した標準型の建設機械の旋回フレームの平面図で、図1と対比して本発明の技術的意義を説明するための図である。
【符号の説明】
1 旋回フレーム
2 センタフレーム
2A 底板
2C,2D 縦板
2E 上板
3 テールフレーム
3A,3B ビーム
4 右サイドフレーム
4A,4B,4C (右サイドフレーム4の)張出しビーム
5 左サイドフレーム
5A (左サイドフレーム5の)底板
5B,5C (左サイドフレーム5の)張出しビーム
6 スイングポスト
6A スイングシリンダ軸着部
6B ブームシリンダの軸着部
6C ブーム軸着部
6D ボス取付部
7 ボス
8 キャブベッド
9 繋ぎ部材
10 スイングシリンダ
11 支持ブラケット
12 D型フレーム
Claims (2)
- 旋回輪が取り付けられる底板と、
前後方向に延びるように底板に立設した一対の縦板と、
一対の縦板の一方のサイドの前端位置に配置され運転室を支持するキャブベッドと、
一対の縦板の他方のサイドに配置されスイングポスト駆動用のスイングシリンダを取り付けるスイングシリンダ取付部と、
前記キャブベッドよりも前方に突出して前記一対の縦板の前端部に設けられスイングポストを回動可能に取り付けるスイングポスト取付部とを備えた建設機械の旋回フレームにおいて、
中央部に配置され底板及び一対の縦板を有するセンタフレームと、
前端位置に設けられる前記キャブベッドとこのキャブベッドの後方側に前記センタフレーム上に一部重なるように設けられる張り出しビームとを備え、前記一対の縦板の一方のサイドに配置され前記キャブベッドにより運転室を支持する第1のサイドフレームと、
一対の縦板の他方のサイドに配置される第2のサイドフレームとを含む複数のフレームに分割して構成するとともに、
前記第1のサイドフレームは、前記キャブベッドを前記センタフレーム上に載せないように、かつ、前記センタフレームと溶接しないで切り離されるように前記センタフレームと前記キャブベッドとの間に隙間が形成されて前記センタフレームに設置されることを特徴とする建設機械の旋回フレーム。 - 請求項1に記載の建設機械の旋回フレームにおいて、第2のサイドフレームの外側部に補強用の枠体を設けるとともに、スイングシリンダ取付部を、上板とこの上板から垂下する前後一対の側板とを有するブラケットにより構成して、このブラケットの前後一対の側板の底部をセンタフレームに結合するとともにブラケットの先端部を補強用の枠体に結合することにより、ボックス構造が形成されるようにしたことを特徴とする建設機械の旋回フレーム。
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