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JP4273641B2 - 料金精算システム - Google Patents

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JP4273641B2
JP4273641B2 JP2000217399A JP2000217399A JP4273641B2 JP 4273641 B2 JP4273641 B2 JP 4273641B2 JP 2000217399 A JP2000217399 A JP 2000217399A JP 2000217399 A JP2000217399 A JP 2000217399A JP 4273641 B2 JP4273641 B2 JP 4273641B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、施設内で顧客が支払うべき利用料金の精算を、顧客が携帯する識別タグに記録されたID情報を利用して行うようにした料金精算システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、温泉、スポーツ施設、ショッピング施設などを備えたレクリエーション施設においては、施設内での利用料金(施設利用料や施設内での買い物の代金など)の精算処理のキャッシュレス化及びこれに係わる業務の簡素化などを実現するために、種々の料金精算システムが考えられている。このような料金精算システムの一例として、従来より、例えば特公平8−31175号公報に記載されたバーコードカードシステムが提供されている。
【0003】
このシステムでは、入場口近傍に設けられた発券装置に所定額の金銭が投入されたときに、当該発券装置から、ミシン目を介して分離可能なメインカードとジブカードを発行するものであり、そのメインカード及びジブカードには、施設の受付において所定の情報がバーコードにより印刷される。このように印刷されたバーコード情報と前記投入金額情報は、バーコード印刷装置と双方向通信を行う金額精算部中に互いに対応付けた状態で記憶される。このとき、メインカード及びジブカードに印刷されるバーコードは同一のものとされる。顧客は、ジブカードをメインカードから切り離して、自身が身に付けるリストバンドに格納した状態で装着すると共に、メインカードを別途に保持する。そして、顧客が施設内の設備の利用料金(レストランの食事代金、レンタル用品の借り出し料金など)の支払いを行う場合には、リストバンドに装着したジブカードのバーコードを、設備の利用料金支払い場所に設置されたバーコードリーダに読み取らせる。前記金額精算部は、その設備の利用代金を、バーコードリーダが読み取ったバーコード情報に対応した投入金額情報から差し引くことにより徴収を行う。また、上記金額精算部は、顧客がリストバンドを紛失した場合には、その顧客が保持しているメインカードに印刷されたバーコードに基づいて、そのバーコードに対応する金銭の動きの一切を禁止する制御を行い得る構成となっている。尚、施設を出るときの最終的な金銭の精算は、出口付近に設けられた精算装置にて行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来構成では、メインカード及びジブカードに同一のバーコードが印刷されているため、システム上ではメインカードでも施設の利用が可能であり、従ってメインカードが紛失または盗難にあった場合には、そのメインカードが悪用される恐れがあるなど、安全性に問題があった。特に、実際には、リストバンドに格納した状態のジブカードの紛失には気が付きやすいが、メインカードの紛失や盗難は気が付きにくく、メインカードの悪用問題が拡大する可能性が高いものであった。また、メインカード及びジブカードに対しバーコードにより記録できる情報量が限定されると共に、バーコードの汚損や破損に起因した読み取りエラーが起こりやすいため、システムの信頼性に劣るという問題点もあった。
【0005】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、施設内での利用料金の精算処理やこれに関わる業務の簡素化を、システムの安全性の低下を伴うことなく実現できると共に、システムの信頼性も同時に向上させることができる料金精算システムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1に記載した手段を採用できる。この手段によれば、顧客(施設利用者)は、発行装置を通じて識別カード及びこれと1対1で対応付けられた識別タグの発行を受ける。この場合、識別カードには、対応する識別タグを特定可能な情報及び固有コードを含むカードID情報が二次元コードにより記録され、識別タグには、対応する識別コードを特定可能な情報及び固有コードを含むタグID情報が二次元コードにより記録される。識別カード及び識別タグを受け取った顧客は、識別カードを紛失しにくい状態で保持すると共に、識別タグを、これに記録された二次元コードを施設内に設置された二次元コード読取装置によって何時でも読み取り得る状態で携帯する。
【0007】
この状態から、顧客が施設内において利用料金の支払いが必要な設備を利用する場合には、その顧客が携帯した識別タグに記録されている二次元コードを料金支払い用二次元コード読取装置により読み取らせる。制御手段は、このように読み取られた二次元コードがタグID情報であった場合には、設備の利用を許可すると共に、当該設備の利用料金を上記タグID情報と関連付けた状態の積算料金データとして記憶する。
【0008】
従って、上記のように記憶された積算料金データ基づいて各顧客の利用料金の精算を一括して行い得るようになり、施設内での利用料金の精算処理やこれに関わる業務の簡素化を実現できる。この場合、制御手段は、料金支払い用二次元コード読取装置が読み取った二次元コードが識別タグに記録されたタグID情報であった場合のみ設備の利用を許可する構成となっているから、当該識別タグと1対1で対応された識別カードでは設備を利用することができず、万一、識別カードの紛失や盗難があった場合でも、その識別カードが悪意を持った第三者により悪用される可能性が低くなる。また、識別タグを紛失した場合には、これと1対1で対応された識別カードを利用して当該識別タグを無効化する処理が可能となるから、システムの安全性が向上するようになる。さらに、タグID情報やカードID情報を示す二次元コードには、誤り訂正機能を容易に付与できるから、その汚損や破損に起因した読み取りエラーの可能性を低くでき、システムの信頼性も向上するようになる。
【0009】
請求項2記載の手段によれば、顧客が、識別タグに記録されている二次元コード若しくは識別カードに記録されている二次元コードを精算用二次元コード読取装置に読み取らせたときには、前記制御手段が、その読み取り二次元コード中のタグID情報若しくはカードID情報に基づいて前記積算料金データに基づいた各顧客の利用料金の精算を精算端末を通じて行うようになる。従って、各顧客の利用料金の精算を施設内で完了できるようになり、顧客側の利便性が向上するようになる。
【0010】
請求項3記載の手段によれば、前記識別カード及び識別タグが、切り離し可能な連結状態で発行されるから、それらを実際に使用する前の段階で携帯する場合に便利になる。
【0011】
請求項4記載の手段によれば、前記識別タグは、顧客が身に付ける装着具(例えば、リストバンド、ネックストラップ)に取り付けられた状態で使用されるから、顧客側の利便性が向上するようになる。
【0012】
請求項5記載の手段によれば、顧客が携帯した識別カード或いは識別タグを施設の入口に設けられた入場用二次元コード読取装置に読み取らせることにより、当該顧客の施設入場が入場ゲートを通じて自動的に許可されるから、顧客の施設入場についての管理を無人化できるようになり、この点でも業務の簡素化を図り得るようになる。
【0013】
請求項6記載の手段によれば、前記識別タグは、顧客が施設を出るときに回収されるシステムとなっているから、その識別タグの悪用を未然に防止できてシステムとしての安全性が向上するようになる。
【0014】
請求項7記載の手段によれば、各顧客による施設利用内容についてのデータベースを当該顧客に発行された識別カードに対応付けた状態で構築できると共に、そのデータベースを識別カードに記録されたカードID情報に基づいて検索できるから、例えば、各顧客に対して施設利用データに見合った優待サービスを提供することが可能になる。この結果、所謂リピーターの増大に寄与できるなど、施設の運営上において有益となる。
【0015】
請求項8記載の手段によれば、顧客が二次元コード読取装置によって何時でも読み取り得る状態で携帯する識別タグに記録される二次元コードのセルサイズが、識別カードに記録される二次元コードのセルサイズより寸法が大きい状態に設定されているから、その識別タグ側の二次元コードの読取りに対する信頼性が向上するようになり、システムの円滑な運営を行う上で有利となる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を自動販売機やレストランなどの有料設備並びに衣服や荷物などを保管するためのロッカー設備を備えたレクリエーション施設に適用した一実施例について図1ないし図3を参照しながら説明する。
図2には本実施例で使用する識別カード及び識別タグを一体化した形態の入場カードの正面外観が示されている。この図2において、入場カード1は、容易に持ち運べる大きさ(例えば名刺サイズ)に形成された矩形状のもので、識別カード2と、この識別カード2の領域の一部を利用した矩形状の識別タグ3とを1対1で対応付けた状態で備えた構成となっている。この場合、識別カード2及び識別タグ3間には、その識別タグ3の外形に沿った矩形枠状の切り離し線4がハーフカット状或いはミシン目状に形成されており、これにより識別カード2及び識別タグ3は、切り離し線4部分で切り離し可能な連結状態とされている。
【0017】
入場カード1の発行時には、識別カード2に対しこれと対応する識別タグ3を特定可能な情報及び固有コードを含むカードID情報が二次元コードであるマイクロQRコード2a(以下、単にQRコード)にて記録されると共に、レクリエーション施設の名称を示す文字列2bや発行年月日を示す数字列2cなどが記録され、さらに、識別タグ3に対しこれと対応する識別カード2を特定可能な情報及び固有コードを含むタグID情報が二次元コードであるQRコード3aにて記録される。尚、上記QRコード2a及び3a、文字列2b、数字列2cなどの記録は、例えば印刷により行われる。
【0018】
ここで、本実施例のレクリエーション施設では、上記入場カード1が所定額の対価の支払いに応じて発行されるシステム(プリペイドカード方式のシステム)が採用されているものとする。このようなシステムの場合、上記識別カード2のQRコード2a及び識別タグ3のQRコード3a中には、共通の情報として、少なくとも以下▲1▼〜▲3▼のようなデータが記録され、必要に応じて▲4▼のようなデータも記録される。
【0019】
▲1▼ 入場カード1を特定するためのカード識別番号(このカード識別番号に基づいて識別カード2と識別タグ3との1対1の対応関係の特定、並びに顧客の特定を行うことができる)、
▲2▼ 発行年月日データ(時刻を含むものでも良い)、
▲3▼ 預託金額データ(対価の支払金額を示すデータ、場合によっては、顧客に対し特典として付与される金額を上記支払金額に加算したデータ)、
▲4▼ 顧客の年齢データ(年齢層を示すデータでも良い)。
【0020】
また、QRコード2a中には、識別カード2に固有の情報として、少なくとも、
▲5▼ 顧客の性別データ、
▲6▼ 識別カード2のための固有機能コード、
が記録される。さらに、QRコード3a中には、識別タグ3に固有の情報として、
▲7▼ 識別タグ3のための固有機能コード、
を記録しても良い。尚、QRコード2a、3aが識別カード2に記録されたものか、識別タグ3に記録されたものかを明確に区別できるのであれば、▲7▼の固有機能コードは不要である。
【0021】
図1には、レクリエーション施設のための設備のうち本発明の要旨に関係した部分が機能ブロック図により示されており、以下これについて関連した作用と共に説明する。この図1において、コンピュータを含んで構成されたシステムコントローラ5(制御手段に相当)は、入場受付端末6、自販機端末7、売店端末8、レストラン端末9、ロッカー制御端末10、精算端末11、ゲート制御端末12との間で、LAN13を通じてデータ授受を行う構成となっている。
【0022】
このシステムコントローラ5は、各端末6〜12とのデータ授受に基づいて、少なくとも、発行された入場カード1に記録された前記カードID情報のうち顧客管理に必要なデータ(▲1▼のカード識別番号、▲2▼の発行年月日及び時刻データ、▲3▼の預託金額データ、▲4▼の年齢データ、▲5▼の性別データ)の記憶、各入場カード1を通じた後述のような利用料金徴収に伴う積算料金データの演算及び上記預託金額データの残高(初期の預託金額−積算料金データ)の演算、並びに入場カード1を所持した各顧客の施設利用状況の集計などの制御を行う共に、このような制御により得られる各顧客毎の積算料金データ及び預託金額残高データを含む顧客管理データベース、並びに各顧客毎の施設利用履歴(来場回数、設備利用料金の総額など)を示す履歴データベースの構築、後述するロッカー19の空き状況を示すロッカー空きリストの管理などを行う構成となっている。
【0023】
尚、上記預託金額残高データは、預託金額データ及び積算料金データに基づいて何時でも演算できるから、顧客管理データベースに含める必要はないが、本実施例では、顧客管理データベース中に預託金額残高データがリアルタイムで記憶されているものとする。また、システムコントローラ5は、レクリエーション施設の外部(例えばレクリエーション施設の営業管理センター)に設置することも可能である。
【0024】
入場受付端末6は、レクリエーション施設の入場エリアに設置されるもので、前記入場カード1を発行するための発行装置14と、二次元コード(本実施例の場合、QRコード)を読み取るための読取装置15とが接続された構成となっている。尚、読取装置15は、例えば定置式のもので、前記識別カード2がセットされた状態で、その識別カード2に記録されたQRコード2aを読み取ってデコードし、そのデコード結果を入場受付端末6に与える構成となっている。
【0025】
この場合、入場受付端末6は、読取装置15が識別カード2からQRコード2aを読み取っていない状態で所定額の預託金が投入されたとき(初めて来場した顧客が所定額の預託金を投入した場合に相当)には、その預託金額データを記録した入場カード1を発行装置14を通じて発行する。また、入場受付端末6は、読取装置15が識別カード2からQRコード2aを読み取った状態で所定額の預託金が投入されたとき(リピーターが所定額の預託金を投入した場合に相当)には、そのQRコード2a中のカード識別番号に基づいて前記システムコントローラ5側に構築された前記履歴データベースを検索することにより、顧客への特典付与の有無及び付与すべき特典の内容などを判断し、その判断結果に応じた所定の特典(例えば、預託金額データに対する金額の加算)を記録した入場カード1を発行装置14を通じて発行する。
【0026】
入場受付端末6は、入場カード1の発行を行った場合には、その入場カード1に記録したカードID情報のうち、少なくとも前述した顧客管理に必要な▲1▼のカード識別番号、▲2▼の発行年月日及び時刻データ、▲3▼の預託金額データ、▲4▼の年齢データ、▲5▼の性別データを、カード発行データとしてシステムコントローラ5へ送信する。
【0027】
この場合、システムコントローラ5では、受信したカード発行データを前記顧客管理データベースに登録(記憶)すると共に、自身が有するロッカー空きリストに基づいて、発行された入場カード1中のカード識別番号に対し空いているロッカー19を割り当て、そのロッカー番号を入場受付端末6に通知すると共に、当該ロッカー番号及びカード識別番号の組合わせを示すロッカー使用者情報をロッカー制御端末10へ通知する。これに応じて、入場受付端末6側では、通知されたロッカー番号を、例えば、表示器(図示せず)を通じた表示或いはそのロッカー番号を印刷した紙片の発行により顧客に通知(告知)する。また、ロッカー制御端末10では、通知されたロッカー使用者情報に基づいて後述のような制御を行う。
【0028】
上記のような入場カード1の発行時には、顧客が身に付ける図示しないリストバンド(装着具に相当)が例えば発行装置14を通じて貸与されるものである。このリストバンドは、識別タグ3を、これに記録されたQRコード3aを外部から読み取り得る形態で装着できる構造(例えば、QRコード3aを外部から目視できる形態で収納する透明状収納部を設けた構造、或いはQRコード3a部分を外部に露出させた状態で収納する収納部を設けた構造)となっている。上記入場カード1を受け取った顧客は、当該入場カード1から識別タグ3を打ち抜き状に切り離し、識別カード2を紛失しにくい状態で保持すると共に、識別タグ3を、上記リストバンドに対しそのQRコード3aを外部から目視可能な形態で装着するものであり、以て、識別タグ3を、これに記録されたQRコード3aを施設内に設置された二次元コード読取装置によって何時でも読み取り得る状態で携帯する。
【0029】
尚、ここでは、入場受付端末6を無人化することを想定したが、レクリエーション施設の入場エリアに常駐する受付担当者が、預託金の受け取り、前回利用時に発行されたカードのQRコード2aの読み取り(読取装置15としてハンディタイプ或いは定置型のものを使用できる)、発行装置14の操作などを行うことにより、入場カード1を発行すると共にリストバンドを貸与する形態を採用することもできる。
【0030】
複数の自販機端末7は、それぞれ複数の自販機16の制御を行うようになっている。各自販機16の前面側には、識別タグ3に記録されたQRコード3aを読み取ってデコードするための定置式の読取装置16a(料金支払い用二次元コード読取装置に相当)が設けられており、その読み取りデータを自販機端末7に与えるようになっている。尚、自販機16の前面側に人の近接を検知するセンサを設け、このセンサが検知状態にある期間のみ上記読取装置16aを動作状態に切換える構成としても良い。
【0031】
上記自販機端末7は、入力された読み取りデータをシステムコントローラ5側の顧客管理データベースと照合することにより、上記読み取りデータが適正な識別タグ3のQRコード3aに対応したものであるか否かを判断する。具体的には、読取装置16aによる読み取りデータ中に上記顧客管理データベースに登録されたカード識別番号があるか否か、並びに読み取りデータ中に識別タグ3のための固有機能コードがあるか否かを判断し、さらに、上記読み取りデータ中に登録されたカード識別番号があった場合には、そのカード識別番号に対応した預託金額データの残高が所定額(自販機16の最廉価商品の販売価額)以上あるか否かを判断する。
【0032】
上記各判断結果が一つでも「否」の場合には、自販機16を使用できない旨を、例えば自販機16の前面に設けられた表示器(図示せず)を通じて表示する(必要に応じて使用できない理由も表示する)。また、読取装置16aによる読み取りデータが適正な識別タグ3のQRコード3aに対応したものであると判断したときには、自販機16での商品販売動作を上記預託金額データの残高の範囲内で許可する。自販機端末7は、自販機16での商品販売動作が行われたときに、その販売価額に応じた利用料金データをシステムコントローラ5へ送信するものであり、これを受信したシステムコントローラ5においては、顧客管理データベースの積算料金データに上記利用料金データ相当額を加算すると共に、預託金額データ残高を当該利用料金データ相当額だけ減少させる。
【0033】
売店端末8は、施設内売店のレジカウンタに設置された例えばPOS端末として構成されたもので、識別タグ3に記録されたQRコード3a並びに商品に付されたバーコード(商品の販売価格を含む物流コード)を読み取ってデコードするための例えばハンディタイプの読取装置17(料金支払い用二次元コード読取装置に相当)が接続されている。顧客に対し商品を販売する場合、売店の従業員は、まず、読取装置17により顧客のリストバンドに装着された識別タグ3からQRコード3aを読み取った後に、顧客が持参した商品に付されたバーコードを読み取る操作を行うものである。尚、読取装置17は、定置式スキャナにより構成しても良く、また、バーコード専用の読取装置を別途に設置しても良い。
【0034】
売店端末8は、読取装置17から読み取りデータが入力されたときに、その入力データをシステムコントローラ5側の顧客管理データベースと照合することにより、上記読み取りデータが適正な識別タグ3のQRコード3aに対応したものであるか否かを判断する。具体的には、読取装置17による読み取りデータ中に上記顧客管理データベースに登録されたカード識別番号があるか否か、並びに読み取りデータ中に識別タグ3のための固有機能コードがあるか否かを判断し、さらに、上記読み取りデータ中に登録されたカード識別番号があった場合には、そのカード識別番号に対応した預託金額データの残高が所定額(売店内での最廉価商品の販売価額)以上あるか否かを判断する。
【0035】
上記各判断結果が一つでも「否」の場合には、売店内での買い物ができない旨を、例えば売店端末8に設けられた表示器(図示せず)を通じて表示する(必要に応じて買い物ができない理由も表示する)。また、読取装置17による読み取りデータが適正な識別タグ3のQRコード3aに対応したものであると判断したときには、上記カード識別番号に対応した預託金額データの残高を上記表示器に表示する。これにより、顧客の売店内での商品購入が上記のように表示された預託金額データの残高の範囲内で許容されることになる。
【0036】
売店端末8は、このように商品購入が許可された状態では、読取装置17を通じて商品から読み取ったバーコード中の販売価格データを利用料金データとしてシステムコントローラ5へ送信するものであり、これを受信したシステムコントローラ5においては、顧客管理データベースの積算料金データに上記利用料金データ相当額を加算すると共に、預託金額データの残高を上当該用料金データ相当額だけ減少させる。この場合、売店端末8は、顧客が持参した商品の価格が前記預託金額データの残高を越えるときには、その旨を前記表示器に表示する。
【0037】
尚、レクリエーション施設内の適宜場所、例えば売店内や後述するレストランの入口などには、識別タグ3からQRコード3aを読み取る機能、並びにその読み取りデータをシステムコントローラ5側の顧客管理データベースに照会することによって預託金額データの残高を表示する機能を備えた残高確認用端末を設けることが、顧客側の利便性を向上させる上で望ましい。
【0038】
レストラン端末9は、施設内レストランのレジカウンタに設置された例えばPOS端末として構成されたもので、識別タグ3に記録されたQRコード3a並びにメニューカタログに複数のメニューと各々対応付けて印刷されたQRコード (料理品目の価格を含むコード:バーコードでも可)を読み取ってデコードするための例えばハンディタイプの読取装置18(料金支払い用二次元コード読取装置に相当)が接続されている。この場合、本実施例では、施設内レストランでの代金支払いを前払いシステム(例えば食券を発行するシステム)で行っているものとする。
【0039】
顧客が料理を注文する場合、レストランの従業員は、まず、読取装置18により、顧客のリストバンドに装着された識別タグ3からQRコード3aを読み取った後に、顧客が注文した料理品目に対応したQRコードをメニューカタログから読み取る操作を行うものである。尚、識別タグ3からQRコード3aを読み取るための専用の定置式二次元コード読取装置を上記読取装置18とは別途に設置する構成としても良い。
【0040】
レストラン端末9は、読取装置18から読み取りデータが入力されたときに、その入力データをシステムコントローラ5側の顧客管理データベースと照合することにより、上記読み取りデータが適正な識別タグ3のQRコード3aに対応したものであるか否かを判断する。具体的には、読取装置18による読み取りデータ中に上記顧客管理データベースに登録されたカード識別番号があるか否か、並びに読み取りデータ中に識別タグ3のための固有機能コードがあるか否かを判断し、さらに、上記読み取りデータ中に登録されたカード識別番号があった場合には、そのカード識別番号に対応した預託金額データの残高が所定額(レストラン内での最廉価料理品目の価額)以上あるか否かを判断する。
【0041】
上記各判断結果が一つでも「否」の場合には、レストラン内での食事ができない旨を、例えばレストラン端末9に設けられた表示器(図示せず)を通じて表示する(必要に応じて食事ができない理由も表示する)。また、読取装置18による読み取りデータが適正な識別タグ3のQRコード3aに対応したものであると判断したときには、上記カード識別番号に対応した預託金額データの残高を上記表示器に表示する。これにより、顧客のレストランでの食事が上記のように表示された預託金額データの残高の範囲内で許容されることになる。
【0042】
レストラン端末9は、このようにレストランでの食事を許可した状態では、読取装置18の読み取りデータ(メニューカタログから顧客の注文した料理品目に対応したQRコードを読み取ったデータ)中の価格データを利用料金データとしてシステムコントローラ5へ送信するものであり、これを受信したシステムコントローラ5においては、顧客管理データベースの積算料金データに上記利用料金データ相当額を加算すると共に、預託金額データの残高を当該利用料金データ相当額だけ減少させる。この場合、レストラン端末9は、顧客が注文した料理品目の価格が前記預託金額データの残高を越えるときには、その旨を前記表示器に表示する。また、レストラン端末9は、読取装置18の読み取りデータに対応した料理品目名などを記載した食券を顧客に対し発行すると共に、その料理品目名及び数量などのデータを厨房内の受信装置(図示せず)に送信する。
【0043】
尚、この実施例では、施設内レストランのレジカウンタに設置した読取装置18でメニューカタログのQRコードを読み取ることにより注文された料理品目を特定する構成としたが、この読取装置18に代えて、レストラン従業員が携帯する所謂ハンディターミナル形式のPOS端末機器を使用することにより、顧客が着席したテーブルで注文を受ける場合に、注文された料理品目を特定すると共に、そのPOS端末機器で取り込んだデータをレストラン端末9に適宜手段(無線通信手段、赤外線通信手段など)により転送する構成としても良い。このようなPOS端末機器を使用する場合、食券の発行は特に必要がなくなる。
【0044】
ロッカー制御端末10は、複数のロッカー19の施錠及び解錠動作を制御できるようになっている。この場合、多数のロッカー19が設置されたロッカールームの入口には扉が設けられていると共に、その扉を施錠するためのロック装置20が設けられており、このロック装置20の施錠及び解錠動作はロッカー制御端末10により制御される構成となっている。また、各ロッカー19は、その扉が閉鎖されたときに自動的に施錠される構成となっている。さらに、ロッカー制御端末10には、ロッカールームの入口扉の外側及び内側の両方から使用可能な配置状態とされた定置式の読取装置21が接続されている。この読取装置21は、識別カード2に記録されたQRコード2aを読み取ってデコードするためのもので、その読み取りデータをロッカー制御端末10に与えるようになっている。
【0045】
各ロッカー19の前面側には、識別タグ3に記録されたQRコード3aを読み取ってデコードするための定置式の読取装置19a(料金支払い用二次元コード読取装置に相当)が設けられており、その読み取りデータをロッカー制御端末10に与えるようになっている。尚、ロッカー19の前面側に人の近接を検知するセンサを設け、このセンサが検知状態にある期間のみ上記読取装置19aを動作状態に切換える構成としても良く、また、ロッカールームの入口扉の外側及び内側に面した状態で人の近接を検知するセンサを設け、このセンサが検知状態にある期間のみ前記読取装置21を動作状態に切換える構成としても良い。
【0046】
ロッカー制御端末10は、常時においてロック装置20を施錠状態に保持しており、前述したようにシステムコントローラ5から送信されてくるロッカー使用者情報を受信したときには、その情報中のロッカー番号に対応したロッカー19の扉を、当該ロッカー使用者情報中のカード識別番号が記録された識別タグ3でのみ解錠可能な予約状態に切換える。この状態で、読取装置21から読み取りデータが入力されたときに、その入力データをシステムコントローラ5側の顧客管理データベースと照合することにより、上記読取装置21による読み取りデータが適正な識別カード2のQRコード2aに対応したものであるか否かを判断する。具体的には、読取装置21による読み取りデータ中に上記顧客管理データベースに登録されたカード識別番号があるか否か、並びに読み取りデータ中に識別カード2のための固有機能コードがあるか否かを判断する。
【0047】
上記各判断結果の少なくとも一方が「否」の場合、つまり、読取装置21に対して適正なQRコード2aを記録した識別カード2以外のものが使用された場合には、例えばロッカー制御端末10に設けられた警報装置(図示せず)を通じてレクリエーション施設の従業員に向けた警報を発生する。また、読取装置21による読み取りデータが適正な識別カード2のQRコード2aに対応したものであると判断したときには、ロック装置20を解錠してロッカールームへの顧客の入場を許可する。尚、その後において、ロック装置を施錠するタイミングは種々のパターンが考えられるが、セキュリティ性を高めるためには、例えば、ロッカールーム内へ顧客が入場した時点でロック装置20を施錠し、この後に上記適正な識別カード2から前記読取装置21を通じてQRコード2aを読み取ったときに当該ロック装置20を再解錠する構成とすること望ましい。
【0048】
ロッカー制御端末10は、ロッカー19に設けられた読取装置19aから読み取りデータが入力されたときに、その入力データ中のカード識別番号及び当該ロッカー19のロッカー番号を、システムコントローラ5側から受信した前記ロッカー使用者情報中のカード識別番号及びロッカー番号と照合し、両者が共に一致するときのみ対応するロッカー19を解錠状態とする。尚、ロッカー19は、前にも述べたように、その扉を閉鎖したときに自動的に施錠される。
【0049】
精算端末11は、例えば、レクリエーション施設の退場エリアに設置されるもので、識別タグ3に記録されたQRコード3aを読み取るための読取装置22 (精算用二次元コード読取装置に相当)が接続された構成となっている。
【0050】
この精算端末11は、読取装置22から読み取りデータが入力されたときに、その入力データをシステムコントローラ5側の顧客管理データベースと照合することにより、上記読み取りデータが適正な識別タグ3のQRコード3aに対応したものであるか否かを判断する。具体的には、読取装置22による読み取りデータ中に上記顧客管理データベースに登録されたカード識別番号があるか否か、並びに読み取りデータ中に識別タグ3のための固有機能コードがあるか否かを判断し、さらに、上記読み取りデータ中に登録されたカード識別番号があった場合には、そのカード識別番号に対応した預託金額データの残高があるか否かを判断する。
【0051】
上記各判断結果が一つでも「否」の場合には、精算すべき預託金額がない旨を、例えば精算端末11に設けられた表示器(図示せず)を通じて表示する(必要に応じて精算すべき預託金額がない理由も表示する)。また、読取装置22による読み取りデータが適正な識別タグ3のQRコード3aに対応したものであると判断したときには、前記顧客管理データベースに上記カード識別番号に対応させて記憶されている顧客側の積算料金データと預託金額データ残高とを上記表示器に表示すると共に、その残高に応じた貨幣を顧客側に返却し、以て施設内の各設備での顧客側の利用料金の精算を行う。また、このときには識別タグ3及びリストバンドを回収する。さらに、この精算時には、顧客側の利用料金の明細を印刷したレシートを発行することが望ましい。
【0052】
尚、上記のような利用料金の精算に関する処理は、レクリエーション施設の退場エリアに常駐する精算担当者が行っても良いが、無人化することも可能である。また、利用料金の精算を識別タグ3に基づいて行う構成としたが、識別カード2に基づいて行う構成としても良く、或いは、識別カード2及び識別タグ3が双方とも揃った状態でのみ利用料金の精算を許可する構成としても良い。
【0053】
ゲート制御端末12は、レクリエーション施設の入口に設けられた入場ゲート23及び出口に設けられた退場ゲート24を制御するための設けられている。この場合、入場ゲート23は、ゲート制御端末12からの指令に基づいて顧客の入場方向への通行を選択的に許容する構成となっており、その近傍(特には、顧客の入場経路に沿った位置)に二次元コードを読み取ってデコードするための読取装置23a(入場用二次元コード読取装置に相当)が設置されている。退場ゲート24は、ゲート制御端末12からの指令に基づいて顧客の退場方向への通行を選択的に許容する構成となっている。
【0054】
ゲート制御端末12は、入場ゲート23側の読取装置23aから読み取りデータが入力されたときに、その入力データをシステムコントローラ5側の顧客管理データベースと照合することにより、上記読取装置23aによる読み取りデータが適正な識別タグ3のQRコード3aに対応したものであるか否かを判断する。具体的には、読取装置23aによる読み取りデータ中に上記顧客管理データベースに登録されたカード識別番号があるか否か、並びに読み取りデータ中に識別タグ3のための固有機能コードがあるか否かを判断する。
【0055】
上記各判断結果の少なくとも一方が「否」の場合、つまり、読取装置23aに対して適正なQRコード3aを記録した識別タグ3以外のものが使用された場合には、例えば入場ゲート23に設けられた警報装置(図示せず)を通じてレクリエーション施設の従業員に向けた警報を発生する。また、読取装置23aによる読み取りデータが適正な識別タグ3のQRコード3aに対応したものであると判断したときには、入場ゲート23を一時的に入場可能状態に切換えて顧客の入場を許可する。
【0056】
ここで、例えば、顧客がレクリエーション施設に新規に来場してから退場するまでの一連の流れを概略的に示すと図3のような状態となる。即ち、図3において、来場した施設利用者(顧客)は、レクリエーション施設の入場エリアに設置された入場受付端末6において、預託金を投入することにより入場カード1(識別カード2及び識別タグ3)及びリストバンドを受領する(ステップS1)。このように入場カード1の発行が行われたときには、入場受付端末6からシステムコントローラ5に対して、カード識別番号及び預託金額データを含むカード発行データを送信する(ステップS2)。これに応じて、システムコントローラ5側では、受信したカード発行データを、各顧客毎の預託金額の残高データを含む顧客管理データベースに登録する(ステップS3)。
【0057】
また、システムコントローラ5は、自身が有するロッカー空きリストに基づいて、発行された入場カード1中のカード識別番号に対し空いているロッカー19を割り当て、そのロッカー番号を入場受付端末6で表示させて顧客に通知すると共に、当該ロッカー番号及びカード識別番号の組合わせを示すロッカー使用者情報をロッカー制御端末10へ通知する(ステップS4)。すると、ロッカー制御端末10側では、ロッカー使用者情報中のロッカー番号に対応したロッカー19の扉を、当該ロッカー使用者情報中のカード識別番号が記録された識別タグ3でのみ解錠可能な予約状態に切換える(ステップS5)。
【0058】
入場カード1の受領と共にロッカー番号の通知を受けた顧客は、入場カード1を識別カード2と識別タグ3とに切り離し、識別カード2を紛失しにくい状態で保持すると共に、識別タグ3をリストバンドに装着し、その識別タグ3を利用して入場ゲート23を通過する(ステップS6)。
【0059】
顧客は、識別カード2を使用してロッカールーム入口の扉を解錠し、さらに識別タグ3を使用して告知されたロッカー番号のロッカー19の扉を解錠し、そのロッカー19内に衣服や荷物などを預け入れる(ステップS7)。この後、顧客が施設内の自販機16や売店などの設備を利用する場合には、その利用料金の支払いを識別タグ3を利用して行う(ステップS8)。このような利用料金の支払いが行われたときには、システムコントローラ5が、顧客管理データベース中の該当預託金額データを上記利用料金相当額だけ減少させる(ステップS9)。尚、上記のような施設内の有料設備の利用は、預託金額の残高データの範囲内で行われる。
【0060】
この後、顧客が退場する際には、ロッカー19から衣服や荷物などを取り出す必要があるため、再度、識別カード2を使用してロッカールーム入口の扉を解錠し、さらに識別タグ3を使用して対応するロッカー19の扉を解錠し、衣服や荷物などを取り出す(ステップS10)。このときには、ロッカー制御端末10が、当該ロッカー19のロッカー番号を、空き状態になったことを示すフラグと共にシステムコントローラ5へ送信し(ステップS11)、これを受けたシステムコントローラ5は、当該フラグが付されたロッカー番号をロッカー空きリストに組み込む(ステップS12)。
【0061】
さらに、上記顧客は、レクリエーション施設の退場エリアに設置された精算端末11において、識別タグ3を利用して施設内での利用料金を精算すると共に、当該識別タグ3及びリストバンドを返却し(ステップS13)、この後に退場ゲート24を通過する(ステップS14)。
【0062】
上記した本実施例によれば、以下に述べるような効果を奏することができる。即ち、入場受付端末6において顧客が投入した預託金額の残高データに基づいて、各顧客の施設内での設備利用料金の精算を一括して行い得るようになり、その設備利用料金の精算処理やこれに関わる業務の簡素化を実現できる。また、各顧客の利用料金の精算を施設内の精算端末11で完了できるようになるから、顧客側の利便性が向上するようになる。しかも、設備利用料金の預託に応じて入場カード1を発行するプリペイドカード方式とされ、且つ、その精算を施設内に設けられた精算端末11において完了できる構成となっているから、利用料金の精算をクレジット方式(後払い決済方式)で行う場合に比べて料金回収効率が向上するなどの効果を期待できる。この場合、入場受付端末6や精算端末11での処理業務を無人化することも可能となり、人件費の削減に伴う運営コストの引き下げを実現できる。
【0063】
施設内の自販機16、売店、レストラン、ロッカー19の利用は、顧客がリストバンドに装着した状態で携帯する識別タグ3によってのみ許可される構成となっていて、顧客が別途に保持する識別カード2は利用できない構成となっているから、万一、識別カード2の紛失や盗難があった場合でも、その識別カード2が悪意を持った第三者により悪用される可能性が低くなる。また、識別タグ3を紛失した場合には、これと1対1で対応された識別カード2を利用して当該識別タグ3を無効化する処理が可能となるから、システムの安全性が向上するようになる。しかも、上記識別タグ3は、顧客が施設を出るときに回収されるシステムとなっているから、その識別タグ3の悪用を未然に防止でき、この面からもシステムとしての安全性が向上するようになる。
【0064】
ロッカー19を使用する際には、まず、識別カード2によりロッカールーム入口の扉を解錠した上で、識別タグ3によりロッカー19の扉を解錠する必要がある構成、つまり、識別カード2及び識別タグ3の双方が必要になる構成となっているから、ロッカー19の管理に対する安全性が大幅に向上するようになる。さらに、タグID情報やカードID情報を示すQRコード2a、3aには、誤り訂正機能を容易に付与できるから、その汚損や破損に起因した読み取りエラーの可能性を低くでき、システムの信頼性も向上するようになる。
【0065】
識別カード2及び識別タグ3は、切り離し可能な連結状態とされた入場カード1として発行される構成となっているから、それらを実際に使用する前の段階で携帯する場合に便利になる。また、識別タグ3は、顧客が身に付けるリストバンドに取り付けられた状態で使用されるから、顧客側の利便性が向上するようになる。
【0066】
顧客が携帯した識別タグ3(或いは識別カード2)を施設の入口に設けられた読取装置23aに読み取らせることにより、当該顧客の施設入場が入場ゲート23を通じて自動的に許可されるから、顧客の施設入場についての管理を無人化できるようになる。
【0067】
各顧客による施設利用内容についての履歴データベースが当該顧客に発行された識別カード2のカード識別番号に対応付けた状態で構築されると共に、識別カード2を持った顧客が再来場したときに、その識別カード2のカード識別番号に基づいた検索により所定の優待サービス(本実施例の場合、預託金額データの積み増し)が特典として付与される構成となっているから、リピーターの増大に寄与できるなど、施設の運営上において有益となる。
【0068】
尚、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、次のような変形または拡張が可能である。
識別タグ3は、入場カード1から打ち抜く形態としたが、本発明の他の実施例を示す図4のように、それぞれ矩形状の識別カード2′及び識別タグ3′を切り離し線4′を介して隣接させた形態の入場カード1′を発行する構成としても良いものである。顧客が身に付ける装着具としてリストバンドを例に挙げたが、ネックストラップなどでも良い。
【0069】
識別カード2、2′及び識別タグ3、3′にそれぞれ記録される一対の二次元コード2a、3aは、識別タググ3、3′に記録される二次元コード3aのセルサイズが識別カード2、2′に記録される二次元コード2aのセルサイズより寸法が大きい状態に設定することができる、このように設定した場合には、顧客が施設を利用する際に二次元コード読取装置に読み取らせるために携帯する識別タグ3、3′に記録される二次元コード3aのセルサイズが相対的に大きくなるから、その二次元コード3aの読取りに対する信頼性が向上するようになり、システムの円滑な運営を行う上で有利となる。
【0070】
マイクロQRコードを利用したが、これに変えて通常のQRコード或いは他の二次元コード(マキシコード、データマトリックス、カルラコード、PDF417などと呼ばれるもの)を利用しても良い。
発行装置14を施設内に設置し、その施設内で識別カード2及び識別タグ3を備えた入場カード1の発行を受けるシステムとしたが、当該入場カード1を施設外に設置したカード発行機を通じて発行するシステムや、例えば予約を行った顧客に対し入場カード1を郵送するシステムとしても良い。
【0071】
施設内に精算端末11を設置する構成としたが、例えば利用料金のの精算をクレジットカードを利用した後払い決済方式で行う場合には、施設内に精算端末11を設置する必要がなくなるものである。顧客に付与する特典として、預託金額データの加算(積み増し)を行う構成としたが、例えば景品の贈与など、他の特典を付与する構成としても良い。
【0072】
システムコントローラ5に登録する前記顧客管理データのうち、少なくともカード識別番号(必要に応じて預託金額データ)を、自販機端末7、売店端末8、レストラン端末9、ロッカー制御端末10、精算端末11、ゲート制御端末12に転送してそれぞれ登録する構成とし、各端末において識別タグ3からカード識別番号を含むQRコード3aを読み取ったときに、その識別タグ3の適否を直ちに判断して所定の動作を行う構成としても良く、さらに簡略化して、記録されている日時などのデータの整合性から適否を判断しても良い。また、自分が利用しているロッカーを解錠する際にはロッカールームの扉を識別カードによって解錠することが前提となる例を説明したが、識別カードを、単に自分が利用しているロッカーを識別タグにより解錠可能な状態に切り換えるために使用する構成、つまり識別タグによるロッカーの解錠準備に識別カードが必要となる構成であれば、本発明の目的を達成することができる。
【0073】
識別タグ3の回収は、精算端末11での利用料金の精算前及び精算後の何れで行っても良いが、精算前に識別タグ3を回収したときには、その精算を識別カード2により行うことになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の全体構成を示す機能ブロック図
【図2】入場カードの正面図
【図3】顧客の来場から退場までの一連の流れを概略的に示すフローチャート
【図4】本発明の他の実施例を示す図2相当図
【符号の説明】
1、1′は入場カード、2、2′は識別カード、3、3′は識別タグ、4、4′は切り離し線、5はシステムコントローラ(制御手段)、14は発行装置、15は読取装置、16a、17、18、19aは読取装置(料金支払い用二次元コード読取装置)、21は読取装置、22は読取装置(精算用二次元コード読取装置に相当)、23aは読取装置(入場用二次元コード読取装置)、24aは読取装置(退場用二次元コード読取装置)を示す。

Claims (8)

  1. 施設内での利用料金の精算を一括して行うための料金精算システムにおいて、
    識別カード及びこれと1対1で対応付けられた識別タグを発行するために設けられ、その発行時に、上記識別カードに対しこれと対応する識別タグを特定可能な情報及び固有コードを含むカードID情報を二次元コードにより記録すると共に、上記識別タグに対しこれと対応する識別カードを特定可能な情報及び固有コードを含むタグID情報を二次元コードにより記録する発行装置と、
    前記施設内における利用料金の支払いが必要な複数の設備にそれぞれ設けられた料金支払い用二次元コード読取装置と、
    この料金支払い用二次元コード読取装置が二次元コードを読み取ったときに、その読み取り二次元コードが前記タグID情報であった場合のみ設備の利用を許可すると共に、当該設備の利用料金を上記タグID情報と関連付けた状態の積算料金データとして記憶する制御手段とを備え、
    前記制御手段に記憶された積算料金データに基づいて各顧客の利用料金の精算を行う構成としたことを特徴とする料金精算システム。
  2. 前記施設内に料金精算のため設置された精算端末と、この精算端末と対応して設けられた精算用二次元コード読取装置とを備え、
    前記制御手段は、前記精算用二次元コード読取装置が二次元コードを読み取ったときに、その読み取り二次元コード中のタグID情報若しくはカードID情報に基づいて前記積算料金データに基づいた各顧客の利用料金の精算を前記精算端末を通じて行うことを特徴とする請求項1記載の料金精算システム。
  3. 前記発行装置は、前記識別カード及び識別タグを、切り離し可能な連結状態で発行することを特徴とする請求項1または2記載の料金精算システム。
  4. 前記識別タグは、顧客が身に付ける装着具に取り付けられた状態で使用されることを特徴とする請求項1ないし3の何れかに記載の料金精算システム。
  5. 有料となっているエリアの入口には、顧客の入場方向への通行のみ選択的に許容する入場ゲートと、入場用二次元コード読取装置とが設けられ、
    前記入場ゲートは、前記入場用二次元コード読取装置で前記識別カード或いは識別タグから適正なID情報を含む二次元コードが読み取られたときのみ通行可能状態に切換わることを特徴とする請求項1ないし4の何れかに記載の料金精算システム。
  6. 前記識別タグは、顧客が施設を出る前に回収されることを特徴とする請求項1ないし5の何れかに記載の料金精算システム。
  7. 各顧客による施設利用データを当該顧客に発行された前記識別カードに対応付けた状態で集計するデータベースを設けると共に、そのデータベースを前記識別カードに記録されたカードID情報に基づいて検索可能に構成されていることを特徴とする請求項1ないし6の何れかに記載の料金精算システム。
  8. 前記識別カード及び識別タグにそれぞれ記録される一対の二次元コードは、識別タグに記録される二次元コードのセルサイズが識別カードに記録される二次元コードのセルサイズより寸法が大きい状態に設定されることを特徴とする請求項1ないし7の何れかに記載の料金精算システム。
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