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JP4080111B2 - 鍛造用アルミニウム合金製ビレットの製造方法 - Google Patents

鍛造用アルミニウム合金製ビレットの製造方法 Download PDF

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JP4080111B2 JP21124799A JP21124799A JP4080111B2 JP 4080111 B2 JP4080111 B2 JP 4080111B2 JP 21124799 A JP21124799 A JP 21124799A JP 21124799 A JP21124799 A JP 21124799A JP 4080111 B2 JP4080111 B2 JP 4080111B2
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forging
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pressing
billet
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    • B21KMAKING FORGED OR PRESSED METAL PRODUCTS, e.g. HORSE-SHOES, RIVETS, BOLTS OR WHEELS
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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Powder Metallurgy (AREA)
  • Forging (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、アルミニウム合金粉末を用いた鍛造前素材である鍛造用アルミニウム合金製ビレットの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
アルミニウム合金粉末を固化して鍛造用アルミニウム合金製ビレットを製造する方法が提案されているが、この方法を図13に示す。
【0003】
即ち、図13に示すように、アルミニウム合金粉末100をアルミニウム容器101内に収容してこれを真空脱気し、真空脱気されたアルミニウム合金粉末100をアルミニウム容器101と共に炉102に入れて加熱押し出しすることによって棒状の半製品104を得た後、この半製品104を切断して所望の鍛造用アルミニウム合金製ビレット105を得る。尚、この鍛造用アルミニウム合金製ビレット105を熱間鍛造等することによって例えば内燃エンジン用ピストン、シリンダスリーブ、コンロッド、4サイクルエンジンのバルブリフタ、ロッカーアーム或はコンプレッサのスクロールプレート等の鍛造品を得る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の方法によって製造された鍛造用アルミニウム合金製ビレットにおいては、切断による損耗が発生してしまい、材料を無駄に消費することによってコストアップを招くことになってしまう。又、鍛造用アルミニウム合金製ビレットの側部表面にアルミニウム容器が伸展してできるアルミニウム層が形成されるため、そのまま製造して得られる鍛造品は内部にこのアルミニウム層を巻き込んだものとなったり、鍛造品が十分高い強度を確保することができない場合がある。
【0005】
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、鍛造用アルミニウム合金製ビレットの製造に当たりアルミニウム合金の損耗を少なくでき、又、各部を出来る限り均一な性状のアルミニウム合金とすることによって鍛造品に十分高い強度を確保することができる鍛造用アルミニウム合金製ビレットを製造する方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、アルミニウム合金粉末を型内に収容してこれを押圧することによって該粉末を密着固化した金属塊とする第1押圧工程と、前記金属塊を押圧してこれを塑性変形させる第2押圧工程とを経て鍛造前素材である鍛造用アルミニウム合金製ビレットを得ることを特徴とする。
【0007】
又、本発明は、アルミニウム合金粉末を型内に収容してこれを押圧型にて常温で押圧して第1半製品を得る冷間押圧工程と、該冷間押圧工程で得られた前記第1半製品を型内に収容してこれを押圧型にて200℃〜600℃の熱間でプレスして第2半製品を得る第1熱間プレス工程と、該第1熱間プレス工程で得られた前記第2半製品を床型上に載置してこれを押圧型にて200℃〜600℃の熱間でプレスする第2熱間プレス工程を経て鍛造用アルミニウム合金製ビレットを得ることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
【0009】
図1は本発明方法の工程を示す説明図、図2はビレットの強度とL1/L2(第2半製品の高さL1と鍛造用アルミニウム合金製ビレットの高さL2との比)との関係を示す図である。
【0010】
本発明方法は、図1に示すように、アルミニウム合金粉末5を型内に収容してこれを押圧型にて常温で押圧して第1半製品6を得る冷間押圧工程と、該冷間押圧工程で得られた前記第1半製品6を型内に収容してこれを押圧型にて200℃〜600℃の熱間でプレスして第2半製品7を得る第1熱間プレス工程と、該第1熱間プレス工程で得られた前記第2半製品7を床型上に載置してこれを押圧型にて200℃〜600℃の熱間でプレスする第2熱間プレス工程を経て所望の鍛造用アルミニウム合金ビレット8を得る方法である。
【0011】
ところで、以上の冷間押圧工程と第1熱間プレス工程及び第2熱間プレス工程を経て得られる鍛造用アルミニウム合金製ビレット8の強度は、第1熱間プレス工程で得られる第2半製品7の高さL1と当該ビレット8の高さL2との比L1/L2に依存する。尚、図2においては図13に示した従来の押し出し法によって製造されたビレット105の本体(アルミニウム容器部が伸展してできる表層を除く内部の部分)の強度を1としている。
【0012】
而して、図2に示すように、第1熱間プレス工程で得られる第2半製品7の高さL1と第2熱間プレス工程で得られるビレット8の高さL2との比L1/L2を1.5以上(L1/L2≧1.5)に設定すると、本発明方法によって得られる鍛造用アルミニウム合金製ビレット8の強度を図13に示した従来の押し出し法によって製造されたビレット105のアルミニウム表層を除く本体の強度と同等に保持することができる。
【0013】
<実施の形態1>
ここでは、鍛造ピストン用のアルミニウム合金製ビレットの製造方法とこのアルミニウム合金製ビレットを用いて鍛造ピストンを製造する方法を図3〜図6に基づいて説明する。
【0014】
先ず、アルミニウム合金粉末5の製造方法を図3に基づいて説明する。
【0015】
図3に示すように、アルミニウム(Al)の基材に対してシリコン(Si)、鉄(Fe)及びその他の成分を含有するアルミニウム合金のインゴット1を準備し、このインゴット1を温度約700℃以上に加熱して溶解させた後、これを霧状に散布して冷却速度700℃/sec以上で急冷して凝固させることによってアルミニウム合金の急冷凝固粉末(パウダーメタル)3とし、必要に応じて更に炭化シリコン(SiC)等の粉末4を混合することによって鍛造ピストン用のアルミニウム合金製ビレット8を製造するためのアルミニウム合金粉末5を得る。
【0016】
ところで、アルミニウム合金粉末5としては例えば初晶シリコンの平均粒径が10μm以下であるシリコンの(Si)を5〜22重量%の範囲で含むアルミニウム合金の急冷凝固粉末が使用されるが、その平均粒径は300μm以下が望ましい。
【0017】
上記アルミニウム合金の急冷凝固粉末としては、アルミニウム(Al)を基材とし、全体中にシリコン(Si)を5〜25重量%、鉄(Fe)を1〜3重量%、銅(Cu)を0.5〜5重量%、マグネシウム(Mg)を0.5〜5重量%、マンガン(Mn)を1重量%以下、ニッケル(Ni)を1重量%以下、クロム(Cr)を1重量%以下、ジルコニウム(Zr)を1重量%以下、モリブデン(Mo)を1重量%以下含むものが使用される。
【0018】
上記のようなアルミニウム合金の急冷凝固粉末の含有成分において、シリコン(Si)は金属組織中に硬質の初晶や共晶のシリコン粒を晶出させることによって耐摩耗性と耐焼付性を高めるために添加され、鉄(Fe)は金属組織を分散強化して200℃以上で高い強度を得るために添加され、銅(Cu)とマグネシウム(Mg)は200℃以下での強度を高めるために添加されるものである。
【0019】
尚、耐摩耗性や耐焼付性を高めるために、シリコン(Si)よりも硬い成分である炭化シリコン(SiC)、酸化アルミニウム(Al23 )、窒化アルミニウム(AlN)を1〜10重量%の範囲で単独或は複数組み合わせて添加しても良い。この場合、急冷凝固の前の溶解したアルミニウム合金にこれら硬い成分の微細粉末(望ましくは平均粒径50μm以下のもの)を混入してから急冷凝固させるか、或はアルミニウム合金の急冷凝固粉末に硬い成分の微細粉末を混入させるようにする。
【0020】
次に、以上のようにして得られたアルミニウム合金粉末5を用いた本発明に係るアルミニウム合金製ビレット8の製造方法を図4に基づいて説明する。
【0021】
図4は本発明方法をその工程順に示す説明図であり、本発明方法においては、図4(a)に示すようにアルミニウム合金粉末5を所定量(ビレット1個の重量に相当する量)だけ下型11の直径φD0 の円柱状凹部内に収容し、これを上型12にて常温で押圧して高さL0の円柱状の第1半製品6を得る(冷間押圧工程)。
【0022】
次に、上記冷間押圧工程で得られた第1半製品6を図4(b)に示すように下型13の直径φD1 の円柱状凹部内に収容し、これをヒータ14,15にて200℃〜600℃に加熱しながら上型16にて熱間でプレスして直径φD1 、高さL1の第2半製品7を得る(第1熱間プレス工程)。尚、このときの第1半製品6の圧縮量(上型のストローク)は(L0−L1)となる。
【0023】
そして、最後に図4(c)に示すように上記第1熱間プレス工程で得られた第2半製品7を床型(下型)17上に載置し、これをヒータ18,19にて200℃〜600℃に加熱しながら上型20にて熱間でプレスして図4(d)に示すような直径φD2 、高さL2の円板状の鍛造用アルミニウム合金製ビレット8を得る(第2熱間プレス工程)。尚、このときの第2半製品7の圧縮量(上型のストローク)は(L1−L2)となる。
【0024】
以上のように、アルミニウム合金粉末の材料からビレットを形成するに際し、粉末材料を型内で押圧し、その後、押圧による塑性変形工程を経てビレットを製造しており、ビレットを製造する過程において第1半製品及び第2半製品を切断カッターで分割するような切断工程を経ないため、冷間押圧工程においてビレット重量より大きな重量のアルミニウム合金粉末を使用する必要がない。
【0025】
又、切断工程を経ないで押圧工程のみによりビレットを製造するため、ビレット表面にカッター傷に起因するクラックが発生することはなく、又、アルミニウム容器を使用しないため、アルミニウム合金粉末に由来する均一な内部組織とすることができ、ビレットを使った鍛造品に高い強度を確保することができる。
【0026】
更に、直径φD1とφD2を同一にすることによって共通の型を使用することができる。尚、別型を使用する場合はφD0<φD1とする。φD1とφD2の関係はφD1<φD2とすると良い。L0,L1,L2の相互の関係はL0>L1>L2となるとともに、前述のようにL1/L2を1.5以上に設定すると十分な強度を得ることができる。
【0027】
又、第2半製品の比重量を鍛造用アルミニウム合金製ビレットの比重量の95%以上(望ましくは99%以上)にすると、第2熱間プレス工程の塑性変形においてクラックが発生することがない。これはクラックの起点となり易い空隙部が形成されにくくなるためである。表面にクラックのあるビレットを使って鍛造により製品を成形すると、クラックが拡大して不良品となってしまうが、本実施の形態のものではそのようなことはない。
【0028】
更に、第2熱間プレス工程において、第2半製品の外周又は床型17或は上型20に押圧させる面のみ鉱物油そのもの或は平均粒径10μm以下の黒鉛を含有する鉱物油(以下、単に鉱物油と称する)を塗布すると、塑性変形をより効果的に実施することができる。
【0029】
尚、冷間押圧工程、第1熱間プレス工程、第2熱間プレス工程の全て或は両熱間プレス工程において、金型側に鉱物油を塗布しておいても良い。又、全ての工程或は第1熱間プレス工程、第2熱間プレス工程における金型の上下の押圧面の表面粗さはRa10以下(望ましくはRa2.2程度)、下型の周方向側面の表面粗さはRa7以下(望ましくはRa1.6程度)とすると、鍛造用アルミニウム合金製ビレットの表面がRa10以下の滑らかさとなり、後工程である鍛造においてクラックが発生する等の可能性を減らすことができる。
【0030】
更に、第1熱間プレス工程において、事前に加熱炉で200℃〜600℃に加熱した第1半製品6を、加熱した下型13の円柱状凹部に収容した後、直ちに200℃〜600℃に加熱保持した上型16でプレスするようにしても良い。同様に、第2熱間プレス工程において、事前に加熱炉で200℃〜600℃に加熱した第2半製品7を、加熱した下型17の上に載置した後、直ちに200℃〜600℃に加熱保持した上型20でプレスするようにしても良い。
【0031】
又、融点以下に加熱して熱間プレスするため、アルミニウム合金粉末が溶融して再び凝固するとき形成される結晶粒が粗大化し、結晶粒内の析出物も粗大化してしまうことはない。結晶粒内の析出物が粗大化すると、大きな応力が作用するときにクラックが発生し易いのため、ビレットは表面或は内部に亀裂の発生したものとなってしまう。この結果、ビレットを使用した鍛造による製品の強度が低下してしまう。
【0032】
然るに、本実施の形態においては、アルミニウム合金の融点以下にしか加熱しないため、アルミニウム合金粉末内に形成される結晶粒は、当初の平均粒径(例えば、0.01〜10μm)が第1熱間プレス工程及び第2熱間プレス工程においても維持されるため、結晶粒内に大きな析出物が形成されることはなく、各工程において発生する応力によってクラックが発生することはない。
【0033】
又、内部に形成される結晶粒が0.01〜10μmのアルミニウム合金粉末(平均粒径が10〜300μm)を原料として冷間押圧工程及び第1熱間プレス工を経て第2熱間プレス工を実施しているため、鍛造前アルミニウム合金ビレットは強度が高いものとなる。即ち、図11(a)は第1熱間プレス工を終了して得られる密度の高い金属塊となったものの任意の部位について微視的に見たアルミニウム合金粉末を示す図であり、図11(b)は第2熱間プレス工程を終了して得られるビレットの任意の部位について微視的に見たアルミニウム合金粉末を示す図である。
【0034】
アルミニウム合金粉末内に形成される結晶粒が0.01〜10μmの場合には、結晶粒の結晶構造が破壊されることなく結晶粒はその形状を維持しつつ結晶粒界で滑りが発生し、アルミニウム合金粉末の形が比較的丸いものから偏平或は或は細長い形状になる塑性変形が起こる。一般的に球形の表面積が最も小さく、形が扁平又は長方形状或は更に凹凸のある複雑なものになる程表面積が増加する。即ち、アルミニウム合金粉末表面の酸化皮膜の面積が増大し、酸化皮膜が破れてアルミニウム合金粉末同士が金属結合するため、ビレットの強度が十分なものとなる。この場合、アルミニウム合金粉末同士の境界は無くなるか不明確なものとなるが、当初のアルミニウム合金粉末とアルミニウム合金粉末との境界部にあって、分散している微細(平均粒径1〜50μm)な炭化シリコン(SiC)等は破壊されないで当初の形を保ちつつ前記境界部の伸長によって僅かに移動するのみで分散状態は維持されるため、微細(平均粒径0.01〜10μm)なアルミニウム合金結晶粒の集合から成るアルミニウム合金中に均一に分散することになり、ビレットの強度を高めるように作用する。
【0035】
しかしながら、結晶粒が10μmより大きくなると、押圧により結晶構造そのものが破壊され易くなり、たとえ塑性変形で酸化皮膜の破壊ができたとしてもビレットの強度を十分なものにすることができなくなる。このビレットを使った鍛造品も十分な強度を保つことができなくなる可能性が高い。
【0036】
ところで、アルミニウム合金のインゴット1を加熱溶解した後、冷却気体(例えば、空気、窒素、アルゴン等の不活性ガス)中に霧状に散布するとき、冷却気体がアルミニウム合金粒子中に溶解し、アルミニウム合金粒子中に析出する結晶組織内に冷却気体元素が浸透保持される。温度が増加する程、この冷却気体の溶解量(冷却気体元素の組織内に浸透保持される量)が減少するため、溶解する気体元素が結晶組織内から遊離して結晶粒界に現れて気泡が発生してしまう。
【0037】
然るに、本実施の形態に係る鍛造用アルミニウム合金製ビレットの製造方法、更には以下の実施の形態において示す鍛造方法と製品の使用方法において、融点(例えば、570℃〜600℃)>第1熱間プレス工程における加熱温度(例えば、540℃〜570℃)>第2熱間プレス工程における加熱温度(例えば、500℃〜520℃)>ビレットを使った鍛造における加熱温度(例えば、440℃〜480℃)>製品使用環境温度となるように各温度を設定している。このため、工程中押圧により高い応力下にあり、結晶粒界に気泡が発生すると、これらの工程中に気泡部を起点としてアルミニウム合金の各半製品や鍛造中のビレットにクラックが発生することになってしまう第1熱間プレス工程中、第2熱間プレス工程中、更にはビレットを使った鍛造工程中、溶解する気体元素が結晶組織内から遊離して結晶粒界に現れて気泡が発生することがないため、鍛造用アルミニウム合金製ビレットにも、鍛造後のアルミニウム合金部品にも高い強度を維持させることができる。又、第1半製品6及び第2半製品7を加熱することにより、これらの半製品6,7を工程中大きく変形させることができ、アルミニウム合金粒子表面の酸化皮膜をより破り易くしている。
【0038】
次に、以上の方法によって得られたアルミニウム合金製ビレット8を用いて鍛造ピストンを製造する方法を図5に基づいて説明する。
【0039】
図5はアルミニウム合金製ビレット8から金型による鍛造を経て鍛造ピストン10を製造する工程を示す断面図であり、本実施の形態では、鍛造後のヘッド部10a(図5(d)参照)の肉厚よりも厚い円板状のビレット8を、その外表面に離型剤を塗布してから、図5(a)に示すように下型21と上型22とで構成された鍛造用金型内に収容し、図5(b)に示すようにビレット8を鍛造用金型の下型21と上型22とで挟圧して鍛造することによって、図5(c)に示すようにヘッド部9aとピンボス部9b及びスカート部9cを備えた略ピストン形状の鍛造済み成形素材9を得る。
【0040】
そして、以上の工程を経て得られた鍛造済み成形素材9に対して強度を高めるための熱処理を施した後、図5(d)に示すように、鍛造済み成形素材9にリング溝10dやピン孔10eを形成したり、不要な部分を切除する等の機械加工を行い、更に、必要に応じてスカート部10cの側面にメッキ等の表面処理を施すことによって所望の鍛造ピストン10を得る。
【0041】
尚、以上の鍛造ピストン10の製造において、円板状のビレット8を略ピストン形状の鍛造済み成形素材9に鍛造成形する工程では、ヒータを備えた下型の凹部内にビレットを収容して400℃〜500℃(溶解温度以下)に加熱した状態で、上型(パンチ)によってビレットをプレスして略ピストン形状の鍛造済み成形素材9を得る熱間鍛造を採用することによって、アルミニウム合金の延性を十分利用して寸法精度良く鍛造済み成形素材9を鍛造成形することができる。
【0042】
以上のように、鍛造ピストン10は、本発明方法によってアルミニウム合金粉末5に冷間押圧工程と第1熱間プレス工程及び第2熱間プレス工程を施して得られるビレット8を鍛造して得られる略ピストン状の鍛造済み成形素材9を機械加工することによって得られるが、鍛造前のビレット8は必要成分を粉末の状態で含有するアルミニウム合金粉末5を固化するよって得られるため、鋳造によってピストンを製造する場合のようにアルミニウム合金中の含有成分の結晶粒が凝固の際に成長するようなことがなく、ビレット8中の含有成分をその粒径を小さく保ったまま金属組織中に分散させることができる。このため、このようなビレット8から製造される鍛造ピストン10においては、鍛造金型(下型21と上型22)による鍛造で略ピストン形状の鍛造済み成形素材9を得る際にスカート部9cで材料が薄く引き延ばされても、含有されたシリコン(Si)の粒子が割れてクラックが発生することがなく、スカート部9cの疲労強度が高められる。
【0043】
又、炭化シリコン(SiC)のような硬質成分を微細化した状態でアルミニウム合金組織中に均等に分散させることができるため、鍛造ピストン10に高い耐摩耗性を確保することができるとともに、他の含有成分についてもアルミニウム合金粉末5中に微細な粉末として含有され、これらが成形固化や鍛造を経て緻密な結晶組織となるため、結晶粒境での応力集中による強度低下を招くことがなく、これによっても鍛造ピストン10の疲労強度が高められる。
【0044】
更に、鍛造前のビレット8は、図4に示すように、アルミニウム合金粉末5に冷間押圧工程と第1熱間プレス工程及び第2熱間プレス工程を施して得られるため、図6(a),(b)に示すように、該ビレット8の内部に上型22によって押圧された上面と下型22によって押圧された底面及び側面の3つの外面に沿って外面に平行な方向のファイバーフローが中心軸の周りに放射状に形成される。そして、このようなビレット8を図6(c)に示すような略ピストン形状の鍛造済み成形素材9に鍛造成形することによって該鍛造済み成形素材9のヘッド部9aの中心部から周辺部に向かう方向のファイバーフローを形成することができる。この結果、鍛造ピストン10のヘッド部10aからスカート部10cへの熱伝導が良好となるとともに、内燃エンジンの爆発工程において大きな応力が発生する鍛造ピストン10のヘッド部10aとスカート部10cの間の部位の強度を高めることができ、爆発力に対するヘッド部10aの強度を十分高く保つことができる。尚、図6(b)は同図(a)のA−A線断面図である。
【0045】
<実施の形態2>
次に、鍛造スリーブ用のアルミニウム合金製ビレットの製造方法とこのアルミニウム合金製ビレットを用いて鍛造スリーブを製造する方法を図7〜図10に基づいて説明する。
【0046】
図7は内燃エンジンのシリンダブロック23の断面図であり、該シリンダブロック23のシリンダ孔には鍛造スリーブ(ライナー)30が鋳込み或は圧入され、この鋳造スリーブ30の内面は不図示のピストンが摺動する摺接面を構成している。
【0047】
ところで、上記鍛造スリーブ30も本発明方法によって製造される鍛造用アルミニウム合金製ビレットを鍛造することによって得られるが、鍛造用アルミニウム合金製ビレットの製造方法を図8に基づいて説明する。
【0048】
鍛造用アルミニウム合金製ビレット28は、図4(a)に示す冷間押圧工程と図4(b)に示す第1熱間プレス工程を経て得られた図8(a)に示す高さL1の円柱状の第2半製品27を床型(下型)37上に載置し、これをヒータ38,39にて200℃〜600℃に加熱しながら図8(b)に示すように上型40によって熱間でプレスして図8(c)に示すような外径φD2 、内径φD3 、高さL2のリング状の鍛造用アルミニウム合金製ビレット28を得る(第2熱間プレス工程)。
【0049】
次に、以上の方法によって得られたアルミニウム合金製ビレット28を用いて鍛造スリーブ30を製造する方法を図9に基づいて説明する。
【0050】
図9はアルミニウム合金製ビレット28から金型による鍛造を経て鍛造スリーブ30を製造する工程を示す断面図であり、本実施の形態では、図9(a)に示すように厚いリング状のビレット28を、その外表面に離型剤を塗布してから、下型41と上型42とで構成される鍛造用金型に収容し、図9(b)に示すようにビレット28を鍛造用金型の下型41と上型42とで挟圧して鍛造することによって、図9(c)に示すように底部29aに孔29bを有する鍛造済み成形素材29を得る。
【0051】
そして、以上の工程を経て得られた鍛造済み成形素材29の底部29aを機械加工によって切除した後、その内外周面を機械加工することによって図9(d)に示すように薄肉円筒状の鍛造スリーブ30を得る。
【0052】
以上のように、鍛造スリーブ30は、本発明方法によってアルミニウム合金粉末5に冷間押圧工程と第1熱間プレス工程及び第2熱間プレス工程を施して得られるビレット28を鍛造して得られる略円筒状の鍛造済み成形素材29を機械加工することによって得られるが、鍛造前のビレット28は必要成分を粉末の状態で含有するアルミニウム合金粉末5を固化するよって得られるため、アルミニウム合金中の含有成分の結晶粒が凝固の際に成長するようなことがなく、ビレット28中の含有成分をその粒径を小さく保ったまま金属組織中に分散させることができ、鍛造により緻密な金属組織の鍛造スリーブ30を得ることができる。このため、このような鍛造スリーブ30を図7に示すシリンダブロック23のシリンダ孔に鋳込み又は圧入したとき、ピストンの摺動面を成す鍛造スリーブ30の内周面に大きな結晶粒が露出することがなく、該鍛造スリーブ30の内周面やピストンの外周面が荒れることがなく、そのような荒れに起因するピストンの焼き付きが防がれる。
【0053】
又、図10(a)に示すビレット28はアルミニウム合金粉末5を冷間押圧工程で押圧した後に第1及び第2熱間プレス工程によって熱間プレスされるため、その中心部での材料の充填率が低く、外面に沿った方向に弱いファイバーフローが形成されたものとなっており、このようなビレット28から鍛造によって成形される図10(b)に示す鍛造済み成形素材29には底部29aに円筒部の軸線に沿った方向のファイバーフローが多数の層を成して強力に形成される。このため、鍛造済み成形素材29の底部29aを機械加工によって切除して得られる図10(c)に示す鍛造スリーブ30には円筒部の軸線方向に沿ったファイバーフローが多数の層を成して形成される。このため、鍛造スリーブ30自体の剛性と強度が高められ、エンジン運転中のピストンから側圧荷重により鍛造スリーブ30の内周面が軸方向において湾曲変形することがなく、エンジンの円滑で安定した運転が可能となる。
【0054】
尚、図12はアルミニウム合金粉末を型内で押圧して固化した金属塊とする第1工程と、この金属塊を押圧して塑性変形させる工程を経て鍛造前素材である鍛造用アルミニウム合金ビレットを得る別の実施の形態を示す図である。
【0055】
本実施の形態においては、図12(a)に示すように、事前に加熱炉でアルミニウム合金粉末の融点以下(例えば、200〜600℃、望ましくは550〜580℃)に加熱した所定重量のアルミニウム合金粉末を下型51の中に収容して加圧する第1押圧工程と、該第1押圧工程によりアルミニウム合金粉末が密着固化した金属塊52をその融点以下の温度(例えば、200〜600℃、望ましくは500〜530℃)に加熱してこれを下型56の上に載置し、これを上型55で押圧する第2押圧工程を経てビレット57を製造するようにしている。この場合、上型50、下型51をそれぞれアルミニウム合金粉末と同程度の温度に加熱しておくと良い。又、プレス速度は冷間押圧工程を省略しない場合の第1熱間プレス工程におけるプレス速度よりも遅くすると良い。
【0056】
図12(b)に図12(a)に示すものとは別の第2押圧工程を示す。
【0057】
第1押圧工程を経て得られる金属塊52の外形より押圧方向と直角となる方向において余裕のある下型61内に例えば200〜600℃(望ましくは500〜530℃)に加熱した金属塊52を収納した後に押圧し、金型の内矩形状の鍛造前素材を得るものである。
【0058】
この第2押圧工程を図4に示す第2熱間プレス工程に代えて実施しても良い。このようにすることにより、外形が円形であるピストンのみでなく、多種の外形形状の例えばコンロッド、4サイクルエンジンのバルブリフタ、ロッカーアーム、コンプレッサのスクロールプレートのための鍛造前素材を製造することが可能となる。
【0059】
図12(c)には、1つの押圧金型を利用して第1押圧工程、第2押圧工程を実施するものを示す。
【0060】
下型71内に所定量のアルミニウム合金粉末を収容した後、上型70で押圧固化して金属塊として第1押圧工程としている。このとき、移動型72は所定の上位置にある。この後、移動型72は所定の下位置に移動した後、更に上型70の金属塊を押圧するか、上型70の押圧移動に合わせて移動型72を所定の下位置まで移動させる第2押圧工程を実施して鍛造前素材(ビレット)57を製造するようにしている。この場合、アルミニウム合金粉末を加熱しておくのが望ましい。
【0061】
図12(d)には、複数の押圧部を有する金型を使って複数個分を同時に押圧する第1と押圧工程で複数個分の金属塊80を製造する方法を示す。金属塊80を切断して各々のビレットに対応した金属塊81を製造し、それぞれの金属塊81を独立の第2押圧工程を経てビレット57を製造するか、複数個分の金属塊80を複数の押圧部を有する金型を使って押圧する第2押圧工程で複数個分のビレット素材82を製造し、切断して個々のビレットを製造するようにする。この場合には、切断部80a及び82aの断面積を他の部位の断面積よりも小さくすることが金型形状により容易に可能であり、図13に示す押し出したものを切断するものに比べてアルミニウム合金の損耗量を小さく抑えることができる。
【0062】
又、切断部80a及び82aの断面積を他の部位の断面積よりも小さくすることができるため、切断による切断傷の発生の頻度を低く抑えることができ、その後の押圧或は鍛造におけるクラックの発生頻度を低く抑えて歩留りを向上させることができる。
【0063】
尚、アルミニウム合金粉末を製造する工程の急冷凝固において空気中に溶融合金を噴霧して急冷凝固する場合、できる粉末は複雑な形状となり易く、これを使う場合には粉末を固化して密度の高い金属塊を得るために複数の押圧工程を経るようにし、その後、塑性変形のための押圧工程を実施すると、不良品の発生を抑えることができる。
【0064】
一方、窒素ガスやアルゴンガス等の不活性ガス中に噴霧して急冷凝固させたときは、楕円形の表面が比較的滑らかな粉末を形成することができるため、この粉末を使用する場合には、1回だけの押圧工程を実施するだけで粉末を固着して密度の高い金属塊を得ることが可能となる。
【0065】
又、鍛造用アルミニウム合金ビレットを使って鍛造品を製造する場合であって、鍛造後T6処理を行う場合には、T6処理の温度を第2熱間プレス工程におけるアルミニウム合金の融点で且つT6処理の温度以上に設定し、鍛造品を製造する鍛造工程における加熱温度をT6処理の温度以下に設定すると良い。尚、T6処理の温度は実績に基づいた推奨値がJISにおいて規定されているアルミニウム合金製品のT6処理温度とすると良い。
【0066】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明によれば、アルミニウム合金粉末を型内に収容して押圧することによって粉末を密着固化した金属塊とする第1押圧工程と、この金属塊を押圧して塑性変形させる第2押圧工程を経て鍛造前素材である鍛造用アルミニウム合金製ビレットを得るようにしているため、切断による損耗無くすか或は少なくすることができ、材料を無駄に消費することによるコストアップを招くことはない。又、アルミニウム容器を使用しないため、アルミニウム合金粉末に由来する均一な内部組織とすることができ、ビレットを使った鍛造品に高い強度を確保することができる。
【0067】
又、本発明によれば、第1押圧工程と第2押圧工程とをそれぞれ別型を使用して実施するようにしたため、第2押圧工程における塑性変形を確実に実施することができ、アルミニウム合金粉末外周の酸化皮膜を確実に破り、十分な強度を得ることができる。
【0068】
更に、本発明によれば、第1押圧工程を、型内で押圧して固化した密度の低い金属塊とする第1A押圧工程と、型内で固化した密度の低い金属塊を押圧して密度の高い金属塊とする第1B工程とで構成し、前記第2押圧工程は前記密度の高い金属塊を押圧するようにしたため、第2押圧工程における塑性変形においてクラックの発生を抑えて歩留りを向上させることができる。
【0069】
更に、本発明によれば、第1A押圧工程と第1B押圧工程とを同一の型を使用して実施する一方、前記第2押圧工程を別型を使用して実施するようにしたため、型製造費を節約することができる。
【0070】
更に、本発明によれば、第1押圧工程と第2押圧工程の一方或は双方において、アルミニウム合金粉末或は金属塊の一方或は双方を融点よりも低い所定温度まで加熱した状態で押圧するようにしたため、押圧荷重が小さくてもアルミニウム合金粉末を固化した金属塊ができ、或は固化した金属塊を押圧荷重が小さくても塑性変形可能となる。
【0071】
更に、本発明によれば、第1A押圧工程と第1B押圧工程及び第2押圧工程の少なくとも1つ又は2つ或は全てにおいて、アルミニウム合金の粉末又は金属塊を融点よりも低い温度まで加熱した状態で押圧するようにしたため、押圧荷重を低く抑えることができる。
【0072】
更に、本発明によれば、後工程における金属塊の温度を前工程におけるアルミニウム合金の粉末或は金属塊の温度と同等或はそれ以上とした状態で押圧するようにしたため、アルルミニウム合金を形成する結晶中に溶解するガス成分が温度の低い後工程の方が溶解度が高いことになるため、高い応力下となる後工程の押圧中に結晶粒界に気泡化しにくくなり、後工程の押圧中にクラックの発生が起きにくくすることができる。
【0073】
更に、本発明によれば、第1押圧工程を経て得られる中間半製品の比重量を第2押圧工程を経て得られる鍛造用アルミニウム合金製ビレットの比重量の95%以上となるように第1押圧工程においてアルミニウム合金粉末を密着させるようにしたため、塑性変形させる第2押圧工程でクラックの発生を抑えることができる。
【0074】
更に、本発明によれば、中間半製品の少なくとも第2押圧工程において押圧される面に鉱物油を塗布するか、第2押圧工程における押圧型の表面に鉱物油を塗布するかの少なくとも一方を実施した後、第2押圧工程を実施するようにしたため、前記中間半製品の全領域で塑性変形させることができ、ビレットの強度を高め、結果的にその後の工程で得られる鍛造品の強度を高めることができる。
【0075】
更に、本発明によれば、第2押圧工程を、第1押圧工程を経て得られる中間半製品を床型上に載置してこれを押圧する側面拘束のない自由押圧工程で構成したため、型製作費を節約することができる。
【0076】
更に、本発明によれば、第2押圧工程を、第1押圧工程を経て得られる中間半製品を内周が該中間半製品の外周より大きな型内に収容載置し、これを前記外周より大きな型内に嵌合する押圧型で押圧する側面拘束のある押圧工程で構成したため、外形が円形となる単純なもののみでなく、コンロッドやロッカーアーム等の外形が複雑な形状の鍛造品の鍛造前素材として使用可能となる。そして、この鍛造前素材をそのまま或は必要最小限の切断等を実施した上で鍛造型に収納して鍛造品を得ることができるため、材料の無駄を省くことができる。
【0077】
更に、本発明によれば、アルミニウム合金粉末を型内に収容してこれを押圧型にて常温で押圧して第1半製品を得る冷間押圧工程と、該冷間押圧工程で得られた前記第1半製品を型内に収容してこれを押圧型にて200℃〜600℃の熱間でプレスして第2半製品を得る第1熱間プレス工程と、該第1熱間プレス工程で得られた前記第2半製品を床型上に載置してこれを押圧型にて200℃〜600℃の熱間でプレスする第2熱間プレス工程を経て鍛造用アルミニウム合金製ビレットを製造するようにしたため、該アルミニウム合金製ビレットを鍛造することによって得られる鍛造品に高さ方向のファイバーフローを形成することができ、該鍛造品に十分高い強度を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法の工程を示す説明図である。
【図2】ビレットの強度とL1/L2(第2半製品の高さL1と鍛造用アルミニウム合金製ビレットの高さL2との比)との関係を示す図である。
【図3】アルミニウム合金粉末の製造方法をその工程順に示す説明図である。
【図4】本発明の実施の形態1に係る鍛造ピストン用アルミニウム合金製ビレットの製造方法をその工程順に示す説明図である。
【図5】アルミニウム合金製ビレットから金型による鍛造を経て鍛造ピストを製造する工程を示す断面図である。
【図6】アルミニウム合金製ビレットと鍛造済み成形素材に形成されたファイバーフローを示す図である。
【図7】シリンダブロックの断面図である。
【図8】本発明の実施の形態2に係る鍛造スリーブ用アルミニウム合金製ビレットの製造方法をその工程順に示す説明図である。
【図9】アルミニウム合金製ビレットから金型による鍛造を経て鍛造スリーブを製造する工程を示す断面図である。
【図10】鍛造済み成形素材と鍛造スリーブに形成されたファイバーフローを示す図である。
【図11】アルミニウム合金粉末を微視的に示す図である。
【図12】本発明の別実施の形態に係る鍛造用アルミニウム合金ビレットの製造方法をその工程順に示す図である。
【図13】従来の鍛造用アルミニウム合金製ビレットの製造方法をその工程順に示す説明図である。
【符号の説明】
5 アルミニウム合金粉末
6,26 第1半製品
7,27 第2半製品
8,28 鍛造用アルミニウム合金製ビレット
9,29 鍛造済み成形素材
10 鍛造ピストン
11,13 下型(型)
12,16,20 上型(押圧型)
17 下型(床型)
30 鍛造スリーブ
37 下型(型)
40 上型(押圧型)
50,60,70 上型
51,61,71 下型
57 鍛造用アルミニウム合金製ビレット
72 移動型
80,81 金属塊

Claims (9)

  1. アルミニウム合金粉末を型内に収容してこれを常温状態で押圧することによって該粉末を密着固化した密度の低い金属塊とする第1押圧工程と、前記密度の低い金属塊を融点よりも低い温度まで加熱した状態で押圧してこれを密度の高い金属塊とする第1B押圧工程と、前記密度の高い金属塊を融点よりも低い温度まで加熱した状態で押圧してこれを塑性変形させる第2押圧工程とを経て鍛造前素材である鍛造用アルミニウム合金製ビレットを得て、
    前記第1B押圧工程を経て得られる中間半製品の高さL1と前記第2押圧工程で得られる鍛造用アルミニウム合金製ビレットの高さL2との比L1/L2を1.5以上に設定したことを特徴とする鍛造用アルミニウム合金製ビレットの製造方法。
  2. 前記第1A押圧工程と前記第1B押圧工程とを同一の型を使用して実施する一方、前記第2押圧工程を別型を使用して実施するようにしたことを特徴とする請求項1記載の鍛造用アルミニウム合金製ビレットの製造方法。
  3. 後工程における金属塊の温度を前工程におけるアルミニウム合金の粉末或は金属塊の温度と同等或はそれ以上とした状態で押圧するようにしたことを特徴とする請求項1記載の鍛造用アルミニウム合金製ビレットの製造方法。
  4. 前記第1押圧工程を経て得られる中間半製品の比重量が前記第2押圧工程を経て得られる鍛造用アルミニウム合金製ビレットの比重量の95%以上となるように、第1押圧工程と前記第1B押圧工程においてアルミニウム合金粉末を密着させるようにしたことを特徴とする請求項1記載の鍛造用アルミニウム合金製ビレットの製造方法。
  5. 前記中間半製品の少なくとも前記第2押圧工程において押圧される面への鉱物油を塗布と第2押圧工程における押圧型の表面への鉱物油の塗布の少なくとも一方を実施した後、第2押圧工程を実施するようにしたことを特徴とする請求項4記載の鍛造用アルミニウム合金製ビレットの製造方法。
  6. 前記第2押圧工程を、前記第1押圧工程を経て得られる中間半製品を床型上に載置してこれを押圧する側面拘束のない自由押圧工程としたことを特徴とする請求項1記載の鍛造用アルミニウム合金製ビレットの製造方法。
  7. 前記第2押圧工程を、前記第1押圧工程を経て得られる中間半製品を内周が該中間半製品の外周よりも大きな型内に収容載置し、該中間半製品を前記型内に嵌合する押圧型で押圧する側面拘束のある押圧工程としたことを特徴とする請求項1記載の鍛造用アルミニウム合金製ビレットの製造方法。
  8. アルミニウム合金粉末を型内に収容してこれを押圧型にて常温で押圧して第1半製品を得る冷間押圧工程と、該冷間押圧工程で得られた前記第1半製品を型内に収容してこれを押圧型にて200℃〜600℃の熱間でプレスして第2半製品を得る第1熱間プレス工程と、該第1熱間プレス工程で得られた前記第2半製品を床型上に載置してこれを押圧型にて200℃〜600℃の熱間でプレスする第2熱間プレス工程を経て鍛造用アルミニウム合金製ビレットを得て、
    前記第1熱間プレス工程で得られる第2半製品の高さL1と前記第2熱間プレス工程で得られる鍛造用アルミニウム合金製ビレットの高さL2との比L1/L2を1.5以上に設定したことを特徴とする鍛造用アルミニウム合金製ビレットの製造方法。
  9. 前記アルミニウム合金粉末の平均粒径を300μm以下としたことを特徴とする請求項8記載の鍛造用アルミニウム合金製ビレットの製造方法。
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