JP4042201B2 - 電子部品およびその製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ポリイミドからなる電気絶縁材料を構成成分として含有する電子部品およびその製造方法に関する。さらに詳しくは、耐熱性に優れるとともに、誘電率の値が低い電気絶縁材料を構成成分として含有する電子部品およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
各種電気部品や電子部品に用いられるLSI(大規模集積回路)等の半導体装置は、微細加工技術の進歩によって、高集積化、多機能化、高性能化の一途を辿っている。その結果、回路抵抗(以下、「寄生抵抗」と称する場合もある。)や配線間のコンデンサー容量(以下、「寄生容量」と称する場合もある。)が増大し、それに伴って消費電力が増すだけではなく、入力信号に対する遅延時間も増大している。そのため、半導体装置における信号スピードが低下する大きな要因となっており、その解決が大きな課題となっている。
【0003】
このような信号スピードの低下を抑える方策として、上述した寄生抵抗や寄生容量を小さくすることが提案されており、その一つとして、配線と配線との間、あるいは配線の周辺を、低誘電率の層間絶縁膜で覆うことにより寄生容量を下げて、半導体装置における信号の高速化に対応しようとしている。
【0004】
具体的には、従来の代表的な層間絶縁膜である二酸化ケイ素(SiO2 )からなる無機膜を、低誘電率の有機膜に代える試みがなされている。そして、この有機膜の材料としては、半導体装置における信号の高速化に対応するため、優れた電気絶縁性や低誘電性が要求されており、また、実装基板製造時の薄膜化工程の際や、チップ接続あるいはピン付け等の際の熱処理(加熱工程)にも耐えられる優れた耐熱性も必要とされている。
【0005】
ここで、代表的な低誘電性の有機膜材料として、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)に代表されるフッ素樹脂が知られている。しかしながら、フッ素樹脂は一般的な有機溶媒に対して不溶であり、加工性や取り扱い性に問題があり、また、電子部品の多様な用途に展開するためには、特殊な組成物と必要があり、経済的にも不利であるという問題があり、フッ素樹脂は、非常に限られた範囲においてのみ使用されていた。
【0006】
また、耐熱性の高い有機膜材料としてポリイミド樹脂が知られており、特に耐熱性の高いポリイミド樹脂として、アミン化合物として9、9−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]フルオレンを用い、酸無水物としてピロメリット酸二無水物、3、3’、4、4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、3、3’、4、4’−ジフェニルスルホンテトラカルボン酸二無水物および3、3’、4、4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物等を用い、これらを反応させることに得られるポリイミド樹脂が知られている(J.Polymer Sci.、Part A:Polymer Chemistry、Vol.31、2153-2163(1993))。
しかしながら、かかるポリイミド樹脂は耐熱性には優れているものの、比誘電率の値は2.9〜3.5の範囲内であり、信号スピードの高速化を図った半導体装置の層間絶縁膜としては、未だ満足しうるものではなかった。
また、かかるポリイミド樹脂は有機溶媒に対する溶解性に乏しいため、均一な薄膜とすることが困難であり、加工性や取り扱い性に劣るという問題も見られた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述の問題に鑑みなされたものであり、特定の芳香族ジアミン化合物と特定の芳香族テトラカルボン酸化合物とを反応させることにより得られるポリイミドが、比誘電率の値が低く、優れた耐熱性や溶媒に対する溶解性を示すことを見出し、本発明を完成させたものである。
したがって、本発明は、誘電率(比誘電率)の値が低く、かつ高度の耐熱性を有し、しかも各種溶媒に対する溶解性にも優れた、特性のバランスに優れたポリイミドからなる電気絶縁材料を構成成分として含有する電子部品およびその製造方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明によれば、電気絶縁材料を構成成分として含有する電子部品であり、下記一般式(1)で表される繰り返し単位を含むポリイミド(以下、本ポリイミドと称する。)からなる電気絶縁材料(以下、本電気絶縁材料と称する。)を含有することを特徴とする。
【0009】
【化18】
【0010】
[一般式(1)において、Xは、下記X−1〜X−6から選択される基であり、Yは、下記Y−1〜Y−3から選択される基であり、XおよびYの少なくとも一方はフルオレン骨格を有する基である。また、X−1〜X−4、Y−1およびY−3中の、R1 〜R9 は、それぞれアルキル基、アリール基、アリールアルキル基またはハロゲン化アルキル基であり、n、m、p、q、s、t、wおよびzは、繰り返し数であり、それぞれ0〜2の整数であり、rは繰り返し数であり1〜2の整数である。]
【0011】
【化19】
【0012】
【化20】
【0013】
[X−2において、記号Dは、
−CYY´−
で表わされる基(YおよびY´は、それぞれアルキル基またはハロゲン化アルキル基を表す。)、
【0014】
【化21】
【0015】
で表わされる基、
【0016】
【化22】
【0017】
で表わされる基、
【0018】
【化23】
【0019】
で表わされる基である。]
【0020】
【化24】
【0021】
【化25】
【0022】
【化26】
【0023】
【化27】
【0024】
【化28】
【0025】
【化29】
【0026】
[Y−2において、記号Aは、
−O−、−C(CH3)2−または−C(CF3)2−
で表わされる基であり、uは、繰り返し数であり、0または1である。]
【0027】
【化30】
【0028】
[Y−3において、記号Bは、
−C(CH3)2−、
−C(CF3)2−、
−O−、
【0029】
【化31】
【0030】
【化32】
【0031】
で表わされる基であり、vは、繰り返し数であり、0または1である。]
【0032】
また、本発明の電子部品における電気絶縁材料を構成するにあたり、一般式(1)において、XがX−1〜X−6から選択された少なくとも一つであり、YがY−1およびY−2またはいづれか一方であることが好ましい。
このように組み合わせることにより、より優れた耐熱性、誘電特性(低誘電率)および高溶剤可溶性を有するポリイミドを得ることができる。
【0033】
また、本発明の電子部品における電気絶縁材料を構成するにあたり、一般式(1)において、XがX−1〜X−6から選択された少なくとも一つであり、YがY−1であることが好ましい。
このように組み合わせることにより、優れた耐熱性や高溶剤可溶性を有するポリイミドを得ることができ、さらには、特に優れた誘電特性(低誘電率)を有するポリイミドを得ることができる。
【0034】
また、本発明の電子部品を構成するにあたり、一般式(1)において、XがX−1、X−2およびX−5から選択された少なくとも一つであり、YがY−1であることが好ましい。
このように組み合わせることにより、優れた耐熱性を有するポリイミドを得ることができ、さらには、特に優れた誘電特性(低誘電率)および高溶剤可溶性を有するポリイミドを得ることができる。
【0035】
また、本発明の電子部品を構成するにあたり、一般式(1)において、XがX−1であり、YがY−1〜Y−3から選択された少なくとも一つであることが好ましい。
このように組み合わせることにより、優れた耐熱性を有するポリイミドを得ることができ、さらには、特に優れた誘電特性(低誘電率)および高溶剤可溶性を有するポリイミドを得ることができる。
【0036】
また、本発明の電子部品を構成するにあたり、一般式(1)において、YにY−4で表される基を含むことが好ましい。
【0037】
【化33】
【0038】
[Y−4において、R10は、アルキル基またはアリール基であり、xは、繰り返し数であり、1〜100の範囲内の整数である。]
【0039】
また、本発明の電子部品を構成するにあたり、ポリイミドの対数粘度(N−メチルピロリドン溶媒中、濃度0.5g/dl、温度30℃の条件で測定)を、0.05〜10dl/gの範囲内の値とすることが好ましい。ポリイミドの対数粘度をこのような範囲内の値とすることにより、より優れた耐熱性を得ることができる。
【0040】
また、本発明の電子部品を構成するにあたり、ポリイミド中のフッ素含有量を、0.1〜30重量%の範囲内の値とすることが好ましい。ポリイミド中のフッ素含有量をこのような範囲内の値とすることにより、優れた耐熱性を維持したままより低い誘電率の値が得られ、また、溶媒に対する溶解性をより向上させることもできる。
【0041】
また、本発明の電子部品を構成するにあたり、ポリイミド中に、下記一般式(2)で表わされる繰り返し単位を含み、かつ当該繰り返し単位を50モル%以下の値とすることが好ましい。
【0042】
【化34】
【0043】
[一般式(2)中、XおよびYは、一般式(1)における内容と同一である。]
【0044】
また、本発明の電子部品を構成するにあたり、ポリイミドの誘電率(周波数1MHz)を、2.95以下の値とすることが好ましい。ポリイミドの誘電率をこのような範囲の値とすることにより、優れた高周波特性が得られ、半導体装置における信号の高速化にも十分対応することができる。
【0045】
また、本発明の電子部品を構成するにあたり、本電気絶縁材料が、層間絶縁膜または平坦化膜を構成していることが好ましい。
【0046】
また、本発明の別の態様は、上記電子部品の製造方法であり、下記工程(A)〜(C)を含むことを特徴とする。
(A) 上記一般式(1)で表わされる繰り返し単位を有するポリイミドを含有するポリイミド溶液を調製する工程。
(B) ポリイミド溶液を基体上に積層する工程。
(C) ポリイミド溶液を乾燥することによりポリイミドからなる電気絶縁部材を形成する工程。
【0047】
また、本発明の電子部品の製造方法を実施するにあたり、ポリイミド溶液が、溶媒として、N−メチルピロリドン、N、N−ジメチルホルムアミド、N、N−ジメチルアセトアミド、γ−ブチロラクトン、乳酸エチル、メトキシメチルプロピオネート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートおよびシクロヘキサノンから選択される少なくとも一つを含むことが好ましい。これらの溶媒を使用することにより、誘電率の値をより低くすることができる。
【0048】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の電気部品およびその製造方法に関する実施の形態を具体的に説明する。
【0049】
1.電気部品
まず、本発明の電気部品は、本電気絶縁材料を構成成分として一部に含有するものであれば特に制限されるものではないが、例えば、半導体装置における層間絶縁膜、半導体装置における平坦化膜、半導体装置におけるキャパシタ絶縁膜、高周波基板用基材、フレキシブルプリント配線基板用基材、TABテープ用基材およびフィルムキャリア用基材のいずれか一つが、本電気絶縁材料で形成されていることが好ましい。
なお、本電気絶縁材料を構成する本ポリイミドとして、以下に示すポリイミド樹脂およびその前駆体としてのポリアミック酸あるいはいずれか一方を挙げることができる(ポリイミド樹脂およびポリアミック酸を含んで、単にポリイミドと称する場合がある。)。
【0050】
(1)ポリイミドの合成1
ポリイミド樹脂およびポリアミック酸を合成するのに、上述したX−1〜X−6で表わされる芳香族テトラカルボン酸化合物およびY−1〜Y−3で表わされる芳香族ジアミン化合物を使用することができるが、さらに具体的には、以下に示す芳香族テトラカルボン酸化合物および芳香族ジアミン化合物を使用することが好ましい。
【0051】
▲1▼X−1
X−1で表わされる芳香族テトラカルボン酸化合物として、式(3)で表される9、9−ビス[4−(3、4−ジカルボキシフェノキシ)フェニル]フルオレン二無水物、式(4)で表される9、9−ビス[4−(3、4−ジカルボキシフェノキシ)−3−フェニルフェニル]フルオレン二無水物またはその誘導体等が挙げられる。
【0052】
特に、式(3)で表される9、9−ビス[4−(3、4−ジカルボキシフェノキシ)フェニル]フルオレン二無水物および式(4)で表される式(4)で表される9、9−ビス[4−(3、4−ジカルボキシフェノキシ)−3−フェニルフェニル]フルオレン二無水物を使用することにより、より低誘電率で耐熱性に優れたポリイミドが得られる観点から、これらは本発明に使用する芳香族テトラカルボン酸化合物として好ましい。
なお、これらのX−1で表わされる芳香族テトラカルボン酸化合物は、単独で使用することも可能であり、また2種以上を組み合わせて使用することも可能である。
【0053】
【化35】
【0054】
【化36】
【0055】
▲2▼X−2
X−2で表わされる芳香族テトラカルボン酸化合物として、式(5)で表される2、2−ビス(3、4−ジカルボキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン二無水物またはその誘導体、式(6)で表される4、4´−ビス(3、4−ジカルボキシフェノキシ)オクタフルオロビフェニル二無水物またはその誘導体、式(7)で表される2、2−ビス[4−(3、4−ジカルボキシフェノキシ)フェニル]ヘキサフルオロプロパン二無水物またはその誘導体、式(8)で表される(1、4−ビス(3、4−ジカルボキシフェノキシ)テトラフルオロプロパン二無水物またはその誘導体、式(9)で表される9、9−ビス[4−(3、4−ジカルボキシフェニルフェニル)フルオレン二無水物またはその誘導体等が挙げられる。
【0056】
特に、式(5)で表される2、2−ビス(3、4−ジカルボキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン二無水物および式(7)で表される2、2−ビス[4−(3、4−ジカルボキシフェノキシ)フェニル]ヘキサフルオロプロパン二無水物を使用すると、より低誘電率のポリイミドが得られる観点から、これらは本発明に使用する芳香族テトラカルボン酸化合物として好ましい。
なお、これらのX−2で表わされる芳香族テトラカルボン酸化合物は、単独で使用することも可能であり、また2種以上を組み合わせて使用することも可能である。
【0057】
【化37】
【0058】
【化38】
【0059】
【化39】
【0060】
【化40】
【0061】
【化41】
【0062】
▲3▼X−3
X−3で表わされる芳香族テトラカルボン酸化合物として、式(10)で表される3、3、4、4−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物およびその誘導体等が挙げられる。
【0063】
【化42】
【0064】
▲4▼X−4
X−4で表わされる芳香族テトラカルボン酸化合物として、式(11)で表されるビス(3、4−ジカルボキシフェニル)エーテル二無水物およびその誘導体等が挙げられる。
【0065】
【化43】
【0066】
▲5▼X−5
X−5で表わされる芳香族テトラカルボン酸化合物として、式(12)で表される2、2´、3、3´−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物およびその誘導体等が挙げられる。
【0067】
【化44】
【0068】
▲6▼X−6
X−6で表わされる芳香族テトラカルボン酸化合物として、式(13)で表されるピロメリット酸二無水物およびその誘導体等が挙げられる。
【0069】
【化45】
【0070】
▲7▼Y−1
Y−1で表わされる芳香族ジアミン化合物として、式(14)で表される9、9−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]フルオレンまたはその誘導体、式(15)で表される9、9−ビス[4−(4−アミノ−2−メチルフェノキシ)フェニル]フルオレンまたはその誘導体、式(16)で表される9、9−ビス[4−(4−アミノ−2−トリフルオロメチルフェノキシ)フェニル]フルオレンまたはその誘導体、式(17)で表される9、9−ビス[4−(4−アミノ−2−メチルフェノキシ)−3−メチルフェニル]フルオレンまたはその誘導体、式(18)で表される9、9−ビス[4−(4−アミノ−2−トリフルオロメチルフェノキシ)−3−メチルフェニル]フルオレンまたはその誘導体、式(19)で表される9、9−ビス[4−(4−アミノ−2−トリフルオロメチルフェノキシ)−3、5−ジメチルフェニル]フルオレンまたはその誘導体、式(20)で表される9、9−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)−3−フェニルフェニル]フルオレンまたはその誘導体、式(21)で表される9、9−ビス[4−(4−アミノ−2−トリフルオロメチルフェノキシ)−3−フェニルフェニル]フルオレンまたはその誘導体等が挙げられる。
【0071】
【化46】
【0072】
【化47】
【0073】
【化48】
【0074】
【化49】
【0075】
【化50】
【0076】
【化51】
【0077】
【化52】
【0078】
【化53】
【0079】
なお、これらのY−1で表わされる芳香族ジアミン化合物は、単独で使用することも可能であり、または2種以上を組み合わせて使用することも可能である。
【0080】
また、式(14)で表される9、9−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]フルオレン、式(18)で表される9、9−ビス[4−(4−アミノ−2−トリフルオロメチルフェノキシ)フェニル]フルオレン、式(20)で表される9、9−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)−3−フェニルフェニル]フルオレンおよび式(21)で表される9、9−ビス[4−(4−アミノ−2−トリフルオロメチルフェノキシ)−3−フェニルフェニル]フルオレンを使用することにより、より低誘電率のポリイミドが得られ、また溶媒に対する溶解性を向上させることができる観点から、これらを使用することが特に好ましい。
【0081】
▲8▼Y−2
Y−2で表わされる芳香族ジアミン化合物として、
式(22)で表される2、2−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]プロパンまたはその誘導体、
式(23)で表される2、2−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]−1、1、1、3、3、3−ヘキサフルオロプロパンまたはその誘導体、
式(24)で表される4、4´−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)オクタフルオロ]ビフェニルまたはその誘導体等が挙げられる。
【0082】
【化54】
【0083】
【化55】
【0084】
【化56】
【0085】
▲9▼Y−3
Y−3で表わされる芳香族ジアミン化合物として、
式(25)で表される2、2−ビス(4−アミノフェニル)−1、1、1、3、3、3−ヘキサフルオロプロパンまたはその誘導体、
式(26)で表されるビス(4−アミノフェノキシ)−1、3−ベンゼンまたはその誘導体、
式(27)で表される9、9−ビス(4−アミノフェニル)フルオレンまたはその誘導体、
式(28)で表される9、9−ビス(4−アミノ−3−メチルフェニル)フルオレンまたはその誘導体、
式(29)で表される2、2´−ビス(トリフルオロメチル)ベンジジンまたはその誘導体、
および式(30)で表される4、4´−オキシジアニリン(ODAと省略する場合がある。)またはその誘導体等が挙げられる。
【0086】
【化57】
【0087】
【化58】
【0088】
【化59】
【0089】
【化60】
【0090】
【化61】
【0091】
【化62】
【0092】
(2)ポリイミドの合成2
本発明の電子部品に用いられるポリイミドを合成するにあたり、一般式(1)におけるYに、上述したとおりY−4で表される基を含有することができる。このようにシラン化合物をポリイミドの分子内に導入することにより、半導体における層間絶縁膜、半導体における平坦化膜、あるいは半導体におけるキャパシタ絶縁膜等としての、半導体における下地に対するこれらの薄膜の密着力を、著しく向上させることができる。
【0093】
ここで、具体的にY−4で表される基をポリイミドの分子内に導入するために、1、3−ビス(3−アミノプロピル)テトラメチルシロキサン、1、3−ビス(3−アミノフェニル)テトラメチルシロキサン、α、ω−ビス(3−アミノプロピル)ポリジメチルシロキサン(n=5)、α、ω−ビス(3−アミノプロピル)ポリジメチルシロキサン(n=9)、α、ω−ビス(3−アミノフェニル)ポリジメチルシロキサン(n=5)、α、ω−ビス(3−アミノフェニル)ポリジメチルシロキサン(n=9)等のシロキサン化合物を使用することが好ましい。
【0094】
なお、これらのシロキサン化合物は、ポリイミドの合成時に、芳香族ジアミン化合物と併用して、芳香族テトラカルボン酸化合物と反応させることが好ましい。また、これらのシラン化合物は、単独で使用することも、あるいは2種以上を組み合わせて使用することもできる。
【0095】
また、Y−4で表される基の含有量は特に制限させるものではないが、Y−4で表される基を含んだポリイミドのジアミン成分を100モル%としたときに、Y−4で表される基の含有量を、1〜30モル%の範囲内の値とするのが好ましい。Y−4で表される基の含有量が1モル%未満の値となると、添加効果が発現しないおそれがあり、一方、30モル%を超えると、ポリイミドのガラス転移温度や5重量%熱分解温度が低下する傾向ある。
したがって、ポリイミドにおけるY−4で表される基の含有量を、3〜20モル%の範囲内の値とするのがより好ましく、5〜15モル%の範囲内の値とするのがさらに好ましい。
【0096】
また、本発明の電子部品に用いられるポリイミドを合成するにあたり、上述した一般式(2)表される繰り返し単位を、全繰り返し単位を100モル%としたときに、50モル%以下の値とすることが好ましい。一般式(2)表される繰り返し単位が50モル%を超えると、得られるポリイミドのガラス転移温度や5重量%熱分解温度が低下する傾向にあり、さらには緻密な薄膜とすることが困難となる傾向がある。
したがって、一般式(2)表される繰り返し単位を、全繰り返し単位を100モル%としたときに、10モル%以下の値とすることがより好ましく、5モル%以下の値とすることがさらに好ましい。
【0097】
(3)ポリイミドへの添加剤
本発明の電子部品に用いられるポリイミドに、シランカップリング剤を配合することが好ましい。このようにシランカップリング剤を配合することにより、半導体における層間絶縁膜、半導体における平坦化膜、あるいは半導体におけるキャパシタ絶縁膜等として、半導体における下地に対するこれらの薄膜の密着力を、著しく向上させることができる。
【0098】
また、シランカップリング剤の種類は特に制限されるものではないが、例えば、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−アミノプロピルジメトキシメチルシラン、γ−アミノプロピルジエトキシメチルシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルジメトキシメチルシラン、γ−グリシドキシプロピルジエトキシメチルシラン等を単独であるいは、2種以上を組み合わせて使用することができる。
【0099】
また、シランカップリング剤の配合量についても、特に制限されるものではないが、例えば、ポリイミド100重量部に対して、シランカップリング剤の配合量を0.1〜30重量部の範囲内の値とするのが好ましい。シランカップリング剤の配合量が0.1重量部未満となると、添加効果に乏しい傾向があり、一方、30重量部を超えると、ポリイミドに対して均一に混合することが困難となる傾向がある。したがって、より顕著な添加効果が得られ、混合分散が容易となる点から、ポリイミド100重量部に対して、シランカップリング剤の配合量を0.5〜20重量部の範囲内の値とするのがより好ましく、1.0〜10重量部の範囲内の値とするのがさらに好ましい。
【0100】
また、本発明の電子部品に用いられるポリイミドに溶媒を配合し、ポリイミド溶液(ポリイミドワニスと称する場合もある。)とすることが好ましい。このように溶媒を配合することにより、半導体における層間絶縁膜、半導体における平坦化膜、あるいは半導体におけるキャパシタ絶縁膜等をより均一に、しかも緻密な薄膜として形成することができる。また、ポリイミド溶液からポリイミド薄膜を形成することにより、半導体における下地に対するこれらの薄膜の密着力を著しく向上させることができる。
【0101】
(4)ポリイミドの特性
本発明の電子部品に用いられるポリイミドは、下記特性▲1▼〜▲5▼を満足することが好ましい。
▲1▼対数粘度(N−メチル−2−ピロリドン溶媒中、濃度0.5g/dl、30℃で測定)が、0.05〜10dl/gの範囲内の値である。
▲2▼ガラス転移温度が、230℃以上の値である。
▲3▼5重量%熱分解温度(窒素ガス中、10℃/分昇温)が、400℃以上の値である。
▲4▼比誘電率(周波数1MHz)が、2.9以下の値である。
▲5▼体積固有抵抗が、1×1015以上の値である。
▲6▼ポリイミドがフッ素を含有する場合に、そのフッ素含有率が、0.1〜30重量%の範囲内の値である。
以下、具体的にポリイミドの特性について説明する。
【0102】
▲1▼対数粘度
N−メチル−2−ピロリドン(以下NMPと略すことがある)を溶媒として用い、濃度0.5g/dl、温度30℃の条件で測定したポリイミドの対数粘度を、0.05〜10dl/gの範囲内の値とするのが好ましい。
対数粘度の値が0.05dl/g未満であると、分子量が低すぎて、耐熱性(熱分解温度)が低下する傾向があり、またフィルム形成性に乏しく、塗布膜形成が困難となる傾向が生じやすい。一方、対数粘度の値が10dl/gを超えると高分子量体となり、加工性や使用性が低下する傾向がある。
したがって、ポリイミドにおける耐熱性等と、加工性等とのバランスがより良好な観点から、ポリイミドの対数粘度の値を、0.1〜4dl/gの範囲内の値とするのがより好ましい。
【0103】
▲2▼ガラス転移温度(Tg)
ポリイミドのガラス転移温度を、230℃以上の値とするのが好ましく、さらに好ましくは240〜600℃の範囲内の値とすることである。
ポリイミドのガラス転移温度が230℃未満であると、高温プロセス(たとえば耐ハンダ性を要するプロセス)時に熱変形を引き起す傾向がある。
なお、ポリイミドのガラス転移温度は、DSC装置(Differential Scanning Calorimeter)を用いて、ポリイミドの比熱の変化点から求めることができる。
【0104】
▲3▼5重量%熱分解温度
ポリイミドの5重量%熱分解温度の値を、400℃以上の値とするのが好ましく、さらに好ましくは430℃以上の値とすることである。ポリイミドの5重量%熱分解温度が400℃未満となると、半田付け等の高温プロセス時に分解ガスが発生する傾向があり、また、半田付け箇所において、半田のはがれやふくれなどが生じる原因となるおそれがあるためである。そして、さらには、配線加工時の高温加工条件(通常400℃以上)で、ポリイミドが熱分解するおそれがあるためである。
【0105】
なお、ポリイミドの5重量%熱分解温度は、TGA(熱重量計)を用いて窒素中、10℃/分の昇温条件で加熱することにより測定することができる。そして、5重量%熱分解温度とは、測定開始時における測定試料の重量を100重量%としたときに、この測定試料の重量が5重量%減少した時の温度、すなわち、測定試料の重量が95重量%になった時のその温度をいう。
【0106】
▲4▼比誘電率(1MHz)
ポリイミドの比誘電率(周波数1MHz)を、2.9以下の値とするのが好ましく、より好ましくは2.8以下の値とすることであり、さらに好ましくは2.70以下の値とすることである。
ポリイミドの比誘電率の値が2.9を超えると、高周波に対する電気絶縁性に乏しくなり、誘電性に基づく効果、たとえば配線遅延や発熱等に対する課題を解決することができないおそれが生じるためである。
【0107】
なお、比誘電率(ε)は、誘電率計を用いて、電極間にポリイミドを挟んだ後、周波数1MHzの高周波を印加することによりポリイミドの静電容量を測定し、得られた静電容量の値から下記式に基づいて算出することができる。
ε=C・d/(ε0・S)
但し、Cは静電容量、dはポリイミドの厚さ、ε0 は真空の誘電率、Sは電極面積を表す。
【0108】
▲5▼体積固有抵抗
ポリイミドの体積固有抵抗を、1×1015以上の値とするのが好ましく、1×1016以上の値とするのがより好ましい。ポリイミドの体積固有抵抗の値が1×1015未満となると、電気絶縁性に乏しくなる傾向が生じ、電気用品の用途に適さない場合があるためである。
なお、ポリイミドの体積固有抵抗は、体積抵抗計を用いて、電極間にポリイミドを挟んだ後、100Vの電圧を、30秒間印加することにより測定することができる。
【0109】
▲6▼フッ素含有率
ポリイミドがフッ素を含有する場合(フッ素含有ポリイミドと称する。)、そのフッ素含有率(フッ素原子含有率と称する場合もある。)を、0.1〜30重量%の範囲内の値とするのが好ましい。
ポリイミド中のフッ素含有率が0.1重量%未満となると、比誘電率が高くなる傾向がある。一方、ポリイミドのフッ素含有率が30重量%を超えると、ポリイミドの耐熱性が低下したり、加熱時にフッ素やフッ化水素が発生したりする傾向があり、さらには、電子部品の下地(積層面)に対する密着性や塗工性などの加工性が低下する傾向がある。
したがって、フッ素含有ポリイミドにおける比誘電率の値と、耐熱性等とのバランスがより良好な観点から、フッ素含有ポリイミド樹脂中のフッ素含有率の値を、1〜25重量%の範囲内の値とするのがより好ましい。
なお、ポリイミド中のフッ素含有率は、ベンゾトリフルオライドを基準物質として用い、NMR法により測定することができる。
【0110】
(5)ポリイミドの形態
本発明の電気部品における電気絶縁材料としてのポリイミドの形態は、特に制限されるものではなく、半導体装置やマルチチップモジュール(MCM)内部における、配線と配線との間の層間絶縁膜、あるいは電気絶縁膜(キャパシタ絶縁膜を含む)、さらには配線が多層に形成された場合の平坦化膜、配線の表面保護膜およびフレキシブル回路用基材等のように、電気製品の一部を構成していれば良い。したがって、ポリイミドの形態は、フィルム状、シート状、固形ペレット状、ペースト状等のいずれであってもよい。なお、本発明の電子部品は比誘電率が特に低いため、低誘電性が要求される層間絶縁膜や平坦化膜における薄膜の用途が好ましい。
【0111】
また、具体的に、本発明の電気部品はその構成全体の重量を100重量%としたときに、上述したポリイミドを5重量%以上含むことが好ましい。ポリイミドの含有量が5重量%未満となると、比誘電率が高くなったり、耐熱性が低下する傾向があるためである。したがって、かかる誘電率や耐熱性がより良好となる観点から、ポリイミドを10重量%以上含むことがより好ましく、50重量%以上であればさらに好ましい。
【0112】
▲1▼半導体用層間絶縁膜
半導体集積回路を搭載したシリコン基板、金属板あるいはセラミック基板などの半導体基板は、回路の所定部分を除いてシリコン酸化膜等の保護膜で被覆され、露出した回路上にアルミニウム等からなる導体層(配線)が形成されている。
そして、この導体層(配線)が形成された半導体基板上にポリイミド溶液をスピナー法(回転塗布法)などで塗布する。次いで、加熱処理することにより、溶媒を飛散させ、層間絶縁膜としてのポリイミド膜を形成することができる。
【0113】
なお、形成された層間絶縁膜には、さらに常法にしたがい、ビアホール部を設けたり、あるいは上側に別途配線を設け、多層構造の半導体集積回路の一部とすることもある。
【0114】
▲2▼半導体用平坦化膜
半導体集積回路を多層構造とする場合、上下方向に位置する配線をそれぞれ均一に形成するため、上下方向に位置する配線間に、平坦化膜を形成する場合が多い。すなわち、上述したように、配線間に層間絶縁膜を設けた後、その上から平坦化膜を一定の厚さで形成する。次いで、この平坦化膜の表面を一部研磨して平滑にすることにより、この平坦化膜の上に、均一な厚さで新たな配線を設けることができる。また、この平坦化膜を設けることにより、上下方向の配線間の電気絶縁性を良好なものとすることができる。
なお、本発明の電気部品におけるポリイミドは、低誘電率で、耐熱性に優れており、しかも緻密な薄膜とすることができることより、この平坦化膜としての使用に好適である。
【0115】
▲3▼多層化フレキシブル回路基板
一例として、ステンレスベルト上に本発明のフッ素含有ポリイミド溶液(ワニス)を連続的にTダイなどを用いて塗布する。次に、所定の熱処理条件(通常200〜300℃)により、フッ素含有ポリイミド溶液に含まれる溶媒を蒸発除去し、フッ素含有ポリイミド樹脂からなるフィルム(通常、膜厚2〜100μm)を作成する。
次いで、ドライプロセスを用いて、例えば真空条件下でスパッタリング法により、フッ素含有ポリイミド膜上に銅を析出させるか、あるいは、ウェットプロセスを用いて、例えばメッキ浴中でメッキ法を用いて銅を析出させることにより、銅張フレキシブル基板を作成することができる。
次いで、再びフッ素含有ポリイミド溶液を、銅張フレキシブル基板上に積層し、ポリイミド膜を形成することにより多層化フレキシブル回路基板を作製することができる。
そして、低誘電性の特性が要求される多層化フレキシブル基板においては、上述したポリイミドがその基材として好適に用いられる。
【0116】
2.電子部品の製造方法
本発明の電子部品の製造方法は、下記工程(A)〜(C)を含むことを特徴とする。
(A) 前記一般式(1)で表わされる繰り返し単位を有するポリイミドを含有するポリイミド溶液を調製する工程。
(B) ポリイミド溶液を基体上に積層する工程。
(C) ポリイミド溶液を乾燥することによりポリイミドからなる電気絶縁部材を形成する工程。
【0117】
▲1▼工程(A)
まず、上述した芳香族ジアミン化合物および芳香族テトラカルボン酸二無水物化合物を有機溶媒中で反応させることにより、上記一般式(2)で表される繰り返し単位を含むポリアミック酸を合成する。次いで、このポリアミック酸を、脱水閉環してイミド化することによりポリイミドを製造することができる。
ここで、前記イミド化に際しては、加熱イミド化法または化学イミド化法を採用することができる。
加熱イミド化法としては、例えば、ポリアミック酸溶液をそのまま加熱する方法が適用される。なお、ポリアミック酸溶液の溶媒としては、例えば、ポリアミック酸の製造に使用されるものと同様の有機溶媒を挙げることができる。
また、加熱イミド化法では、ポリアミック酸溶液を加熱することにより、ポリイミドが粉末ないし溶液として得られる。この場合の加熱温度は、通常、80〜300℃の範囲内、好ましくは100〜250℃範囲内の値とすることが好ましい。
【0118】
また、加熱イミド化法に際しては、副生する水の除去を容易とするため、水と共沸し、特に反応系外で水と容易に分離しうる成分、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素を脱水剤として存在させることもできる。さらに、加熱イミド化法に際しては、脱水閉環を促進するため、第三級アミン、例えば、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリ−n−プロピルアミン、トリ−i−プロピルアミン、トリ−n−ブチルアミン等の脂肪族第三級アミン類;N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジエチルアニリン等の芳香族第三級アミン類;ピリジン、キノリン、イソキノリン等の複素環式第三級アミン類等の触媒を使用することができる。また、触媒量も特に制限されるものではないが、ポリアミック酸100重量部当たり、10〜400重量部の値とすることが好ましい。
【0119】
次に、化学イミド化法について説明する。化学イミド化法としては、例えば、ポリアミック酸を脱水環化させる閉環剤を用い、溶液状態でポリイミド化する 方法が採用され、ポリイミドが粉末あるいは溶液として得られる。この方法で使用される溶媒としても、例えば、ポリアミック酸の製造に使用されるものと同様の有機溶媒を挙げることができる。
化学イミド化法に使用される閉環剤としては、例えば、無水酢酸、無水プロピオン酸、無水酪酸の如き酸無水物等を挙げることができる。これらの閉環剤は、単独でまたは2種以上を混合して使用することができる。また、閉環剤の使用量も特に制限されるものではないが、一般式(2)で表される繰返し単位1モル当たり、通常、2〜100モルの範囲内、好ましくは2〜50モルの範囲内の値とすることである。
また、化学イミド化法における反応温度は、通常、0〜200℃の範囲内の値である。なお化学イミド化法においても、加熱イミド化法の場合と同様に第三級アミンを触媒として使用することができる。
【0120】
また、加熱イミド化法および化学イミド化法で使用した触媒および閉環剤を除去することが好ましい。具体的に、例えば、得られたポリイミド溶液を濃縮する方法、ポリイミド合成に使用した溶媒と混和しない液体で抽出する方法、ポリイミド溶液をポリイミドの貧溶媒に添加してポリイミドの粉末としてから溶媒に再溶解する方法により行うことができる。
【0121】
また、加熱イミド化法および化学イミド化法において、反応速度の制御や、得られるポリイミドの物性を調整調製する観点から、上述した芳香族ジアミン化合物および芳香族テトラカルボン酸二無水物化合物以外の、ジアミン化合物や、酸無水物を添加することも可能である。
【0122】
また、加熱イミド化法および化学イミド化法において、ポリイミドの合成を、N−メチルピロリドン、N、N−ジメチルホルムアミド、N、N−ジメチルアセトアミド、γ−ブチロラクトン、乳酸エチル、メトキシメチルプロピオネート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートおよびシクロヘキサノンから選択される少なくとも一つの溶媒中で行うことが好ましい。
これらの溶媒はポリイミドの良溶媒であるとともに、これらの溶媒から得られたポリイミドは、より緻密で、誘電率が低いという特徴を有している。また、ポリイミドの合成を溶媒中で行うことにより、ポリイミドの合成後に、そのままポリイミド溶液として電子部品の製造に使用することができる。したがって、これらの溶媒を用いてポリイミドの合成を行うことは、利便性が良い点からも好ましい。
【0123】
但し、ポリイミドの合成に従来使用されてきた、N−メチルメトキシアセトアミド、N−ジメチルメトキシアセトアミド、N−ジエチルメトキシアセトアミド、N−メチルカプロラクタム、1、2−ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,3−ジオキサン、1,4−ジオキサン、ピリジン、ピコリン、ジメチルスルホンおよびテトラメチル尿素等を、ポリイミドの合成の際に単独で用いても良く、あるいは上述した溶媒と適宜組み合わせて用いても良い。
【0124】
また、ポリイミドの合成後に、得られたポリイミドに対して、上述した溶媒の少なくとも一つを配合することも好ましい。その場合、溶媒の配合量を、ポリイミド100重量部に対して150〜3000重量部の範囲内の値とするのが好ましい。溶媒の配合量がこのような範囲であれば、適当な粘度を有するポリイミド溶液が得られやすく、また、乾燥等の処理もより容易となるためである。
【0125】
また、溶媒を配合した際のポリイミド溶液の粘度を、使い勝手が良く、また緻密な薄膜が得られやすい観点から、10〜100,000cps(測定温度25℃条件)の範囲内の値とするのが好ましく、100〜5,000cpsの範囲内の値とするのがより好ましい。
【0126】
なお、本発明において、ポリイミド溶液の代わりに、ポリアミック酸を含む、またはポリアミック酸のみからなる溶液を使用することもできる。この場合、イミド化は、工程(C)で行われる。
【0127】
▲2▼工程(B)
ポリイミド溶液を基体上に積層する方法や、条件は特に制限されるものではなく、常法にしたがって行うことができる。但し、具体的には、半導体装置における層間絶縁膜、半導体装置における平坦化膜、あるいは半導体装置におけるキャパシタ絶縁膜を形成する場合には、スピンコータ等を用いて、例えば半導体装置の基体(配線を含む。)上に、ポリイミド溶液を均一に積層することが好ましい。
【0128】
▲3▼工程(C)
積層したポリイミド溶液を乾燥して、ポリイミドからなる電気絶縁材料を形成する方法や、条件は特に制限されるものではなく、常法にしたがって行うことができる。ポリイミド溶液中にポリアミック酸を含む場合には、この工程において加熱イミド化法により、ポリアミック酸を含むポリイミド溶液を乾燥し、最終的に半導体装置における層間絶縁膜、半導体装置における平坦化膜、あるいは半導体装置におけるキャパシタ絶縁膜を形成することが好ましい。その場合、100〜400℃の温度条件で加熱することが好ましい。また、化学イミド化法により、これらの薄膜を形成する場合には、ポリイミド溶液中に閉環剤を予め添加しておき、0〜200℃の温度で処理することが好ましい。
【0129】
【実施例】
以下、本発明を実施例によってさらに具体的に説明する。
[実施例1]
(ポリイミドの合成)
攪拌機、還流冷却器、窒素導入管をそれぞれ備えた容器内に窒素ガスを流入し、N、N−ジメチルホルムアミド276.8gを仕込んだのち、9、9−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)−3−フェニル]フルオレン26.633g(50ミリモル)を添加して十分溶解した。その後、2、2−ビス(3、4−ジカルボキシフェニル)−1、1、1、3、3、3−ヘキサフルオロプロパン二無水物22.213g(50ミリモル)を添加した、さらに、攪拌機を用いて室温で5時間攪拌して、フッ素含有ポリアミック酸溶液を得た。このフッ素含有ポリアミック酸溶液の対数粘度を測定したところ(N、N−ジメチルホルムアミド溶媒、30℃、濃度0.5g/dl)、0.80dl/gという適当な値であった。また、この時点で測定したIRチャートを図1に示す。
【0130】
そして、このフッ素含有ポリアミック酸溶液に、キシレン80mlを加え、還流しながら、温度200℃で3時間加熱を行い、フッ素含有ポリアミック酸からフッ素含有ポリイミド溶液を得た。なお、この間に重縮合により生成した水分を、共沸留法を用いて分離除去した。
次いで、水分の留出が終了したことを確認した上、フッ素含有ポリイミド溶液から、過剰のキシレンを蒸留により除去した。
その後、N、N−ジメチルホルムアミドを溶媒としてさらに添加し、溶媒を置き換えたフッ素含有ポリイミド溶液を得た。このポリイミド溶液の対数粘度を測定したところ(N、N−ジメチルホルムアミド溶媒、温度30℃、濃度0.5g/dl)、0.81dl/gという適当な値が得られ、高分子量化されていることが確認された。また、この時点で測定したIRチャートを図2に示す。
【0131】
(ポリイミドの溶媒可溶性)
得られたフッ素含有ポリイミド溶液に、N、N−ジメチルホルムアミドを追加し、3重量%の濃度に調製した。次いで、この濃度調製したフッ素含有ポリイミド溶液を、容積で10倍量のメタノール中に注いで、ポリイミドを析出させ、さらに析出したポリイミドを沈殿、濾別乾燥し、ポリイミド粉末を得た。得られたポリイミド粉末を、N−メチルピロリドンに溶解させたところ、完全に溶解することが確認された。また、N−メチルピロリドンの代わりに、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、γ−ブチロラクトンを使用した場合にも、得られたポリイミド粉末を完全に溶解させることができた。
【0132】
なお、後述する実施例2〜10においても、実施例1と同様の溶媒可溶性評価を行い、得られたそれぞれのポリイミド粉末は、N−メチルピロリドン、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドおよびγ−ブチロラクトンの有機溶媒に、完全に溶解可能なことが確認された。
【0133】
(ポリイミド膜の作成)
得られたフッ素含有ポリアミック酸溶液またはポリイミド溶液から、以下に示す方法で、第1〜第3のフッ素含有ポリイミド樹脂からなるポリイミド膜を作成した。
(1)フッ素含有ポリアミック酸溶液を、SUS304基板上に、スピンコート(回転塗布法)により塗布した。その後、室温から80℃、140℃、200℃、250℃、300℃の各温度に段階的に昇温させ(各温度の保持時間:20分)、厚さ11.2μmのフッ素含有ポリイミド樹脂からなる第1のポリイミド膜を作成した。
【0134】
(2)フッ素含有ポリイミド溶液を、SUS304基板上に、スピンコートにより塗布した。その後、80℃、140℃、200℃の各温度に段階的に昇温させ(各温度の保持時間:20分)、厚さ30μmのフッ素含有ポリイミド樹脂からなる第2のポリイミド膜を作成した。
【0135】
(3)フッ素含有ポリアミック酸溶液をガラス板上に、流延した。その後、80℃、140℃、200℃、250℃、300℃の各温度に段階的に昇温させ(各温度の保持時間:20分)、厚さ45μmのフッ素含有ポリイミド樹脂からなる第3のポリイミド膜を作成した。
【0136】
(ポリイミド膜の評価)
(1)比誘電率(ε)の測定
この第1のポリイミド膜上に、マスク蒸着により金電極を形成して、比誘電率測定用試料とした。この試料を用い、比誘電率(ε)を以下に示す方法で測定した。
すなわち、フッ素含有ポリイミド樹脂からなるポリイミド膜の1MHzにおける静電容量を、横河ヒューレットパッカード社製のLCRメーター4284Aを用いて測定し、既に上述した式から比誘電率(ε)の値を求めた。
その結果、フッ素含有ポリイミド樹脂からなる第1のポリイミド膜における比誘電率の値は、2.82であり、十分低い値であることが確認された。
また、第2および第3のポリイミド膜についても、第1のポリイミド膜と同様に比誘電率を測定したところ、比誘電率の値は、第1のポリイミド膜と同じく2.82であった。第1〜3のポリイミド膜における比誘電率の値がそれぞれ等しかったことから、以下の評価では第3のポリイミド膜のみを用いた。
【0137】
(2)体積固有抵抗の測定
ガラス基板上に作成したフッ素含有ポリイミドからなる第3のポリイミド膜(厚さ30μm)における体積固有抵抗を測定した。
すなわち、体積固有抵抗測定装置(アドバンテスト(株)製、R8340A、ウルトラハイレジスタンスメータ)を用いて、第3のポリイミド膜の体積固有抵抗を測定したところ、6×1016Ω・cmであった。
【0138】
(3)ガラス転移温度(Tg)の測定
ガラス基板上に作成したフッ素含有ポリイミドからなる第3のポリイミド膜におけるガラス転移温度を測定した。
すなわち、示差走査熱量計(DSC)を用いて、窒素雰囲気中、昇温速度20℃/分の条件でフッ素含有ポリイミドからなる第3のポリイミド膜のガラス転移温度(Tg)を測定した。
その結果、フッ素含有ポリイミド膜における、Tgは293℃であった。
【0139】
(4)5重量%熱分解温度(Td5)の測定
ガラス基板上に作成したフッ素含有ポリイミド樹脂からなる第3のポリイミド膜における5重量%熱分解温度を測定した。
すなわち、熱天秤(TGA)を用い、窒素中、昇温速度10℃/分の条件で加熱し、加熱開始前の試料重量を100重量%としたときに、5重量%の試料重量の減少指示温度を、5重量%熱分解温度(Td5 )として測定した。
その結果、フッ素含有ポリイミド膜における、Td5 は534℃であった。
【0140】
(5)フッ素含有率の測定
フッ素含有ポリイミド樹脂をd6DMSOに溶解し、このフッ素含有ポリイミド溶液のフッ素含有率を、基準物質としてベンゾトリフルオライドを用いてNMR法により測定した。
その結果、フッ素含有ポリイミドにおけるフッ素含有率は、12.1重量%であった。
【0141】
[実施例2〜10]
実施例2〜10においては、それぞれ表1に示される芳香族ジアミン化合物およびテトラカルボン酸二無水物を用い、実施例1と同様の条件および手法により、ポリアミドの合成および得られたポリイミド(第3のポリイミド膜)の対数粘度(ηinh )、比誘電率(ε)、体積固有抵抗、ガラス転移温度(Tg)および5重量%熱分解温度(Td5 )をそれぞれ測定した。これらの結果を表1に示す。
また、いくつかの実施例を選択し、得られたポリアミック酸およびポリイミドについて測定したIRチャートを図2〜17に示す。
【0142】
具体的に、実施例2では、芳香族ジアミン化合物として、Y−1の構造を与える9、9−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]フルオレン26.633gを用い、テトラカルボン酸二無水物として、X−1の構造を与える9、9−ビス[4−(3、4−ジカルボキシフェノキシ)フェニル]フルオレン二無水物32.131gを用いた。
【0143】
また、実施例3では、芳香族ジアミン化合物として、Y−1の構造を与える9、9−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]フルオレン2.633gを用い、テトラカルボン酸二無水物として、X−1の構造を与える9、9−ビス[4−(3、4−ジカルボキシフェノキシ)−3−フェニルフェニル]フルオレン二無水物3.974gを用いた。
【0144】
また、実施例4では、芳香族ジアミン化合物として、Y−1の構造を与える9、9−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]フルオレン2.633gを用い、テトラカルボン酸二無水物として、X−2の構造を与える2、2−ビス[4−(3、4−ジカルボキシフェノキシ)フェニル]−1、1、1、3、3、3−ヘキサフルオロプロパン二無水物3.142gを用いた。
【0145】
また、実施例5では、芳香族ジアミン化合物として、Y−1の構造を与える9、9−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)−3−フェニルフェニル]フルオレン3.424gを用い、テトラカルボン酸二無水物として、X−2の構造を与える2、2−ビス(3、4−ジカルボキシフェニル)−1、1、1、3、3、3−ヘキサフルオロプロパン二無水物2.221gを用いた。
【0146】
また、実施例6では、芳香族ジアミン化合物として、Y−1の構造を与える9、9−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)−3−フェニルフェニル]フルオレン3.424gを用い、テトラカルボン酸二無水物として、X−2の構造を与える2、2−ビス[4−(3、4−ジカルボキシフェノキシ)フェニル]−1、1、1、3、3、3−ヘキサフルオロプロパン二無水物3.142gを用いた。
【0147】
また、実施例7では、芳香族ジアミン化合物として、Y−1の構造を与える9、9−ビス[4−(4−アミノ−2−トリフルオロメチルフェノキシ)−3−フェニルフェニル]フルオレン4.104gを用い、テトラカルボン酸二無水物として、X−1の構造を与える9、9−ビス[4−(3、4−ジカルボキシフェノキシ)フェニル)フルオレン二無水物3.213gを用いた。
【0148】
また、実施例8では、芳香族ジアミン化合物として、Y−1の構造を与える9、9−ビス[4−(4−アミノ−2−トリフルオロメチルフェノキシ)−3−フェニルフェニル]フルオレン4.104gを用い、テトラカルボン酸二無水物として、X−1の構造を与える9、9−ビス[4−(3、4−ジカルボキシフェノキシ)−3−フェニル]フルオレン二無水物3.213gを用いた。
【0149】
また、実施例9では、芳香族ジアミン化合物として、Y−1の構造を与える9、9−ビス[4−(4−アミノ−2−トリフルオロメチルフェノキシ)−3−フェニルフェニル]フルオレン4.104gを用い、テトラカルボン酸二無水物として、X−2の構造を与える2、2−ビス(3、4−ジカルボキシフェノキシフェニル)−1、1、1、3、3、3−ヘキサフルオロプロパン二無水物3.142gを用いた。
【0150】
また、実施例10では、芳香族ジアミン化合物として、Y−1の構造を与える9、9−ビス[4−(4−アミノ−2−トリフルオロメチルフェノキシ)−3−フェニルフェニル]フルオレン4.104gを用い、テトラカルボン酸二無水物として、X−2の構造を与える2、2−ビス[4−(3、4−ジカルボキシフェノキシ)フェニル]−1、1、1、3、3、3−ヘキサフルオロプロパン二無水物3.142gを用いた。
【0151】
[比較例1]
比較例1では、市販のポリイミド膜(デュポン社製、商品名カプトン)を用いて、実施例1と同様にポリイミド膜の評価を行った。結果を表1に示す。
【0152】
[実施例11]
実施例1で得られたフッ素含有ポリイミド溶液の溶媒を、γ−ブチロラクトンに置換し、固形分濃度が5重量%のフッ素含有ポリイミド溶液とした。そして、この溶液におけるフッ素含有ポリイミド樹脂に対して、シランカップリング剤であるN−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルジメトキシシランを5重量%の濃度となるように添加した。
【0153】
次いで、このシランカップリング剤を添加したフッ素含有ポリイミド溶液を、Al(アルミニウム)蒸着したシリコンウェハー上にスピンコーティング(回転塗布)法により塗布した。その後、フッ素含有ポリイミド樹脂が表面に積層されたシリコンウェハーを、クリーンオーブンを用いて、100℃×10分
、次いで150℃×10分、さらに引き続き200℃×10分の条件で加熱し
た。このようにして得られた3μmの膜厚のポリイミド膜を、以下の評価に供した。
【0154】
(1)比誘電率の測定
得られたポリイミド膜の比誘電率(1MHz)を測定したところ、2.82という低い値が得られた。
さらに、温度制御可能なオーブンを用いて、300℃、1時間、窒素下の条件でポリイミド膜を加熱した後、ポリイミド膜の比誘電率を測定した。したがって、加熱前のポリイミド膜の比誘電率と比較して、加熱による比誘電率の値の変化は3%以内と低いことが確認された。
【0155】
(2)膜厚測定
また、得られたポリイミド膜(面積5cm2 )について触針式の膜厚計を用いて膜厚を測定した。その結果、塗布面内における膜厚変化(差)は1%以下であり、このポリイミド膜は、優れた平坦性や均一性を有していることが確認された。
【0156】
(3)密着性試験
さらに、得られたポリイミド膜に対して、JISK5400に準拠した碁盤目試験による密着性試験を行った。その結果、剥離部分は全く観察されず(残存数100個/100個)、シリコンウェハーに対するポリイミド膜の密着性が良好であることが確認された。
【0157】
(4)PCT試験(耐湿熱試験)
また、得られたポリイミド膜に対して、温度121℃、圧力2気圧、湿度100%、時間24時間の条件で以てPCT(プレッシャークッカー試験)を行い、その後、JISK5400に準拠した碁盤目試験による密着性試験を行った。
その結果、剥離部分(残存数100個/100個)やクラックの発生は全く見られなかった。また、PCT試験後のポリイミド膜の比誘電率を測定したところ、試験前の誘電率と比較して、誘電率の変化率は3%以内と低いことが確認された。
【0158】
(5)エッチング特性の評価
上述したシランカップリング剤を添加したフッ素含有ポリイミド溶液を、シリコンウェハー上にスピンコーティングして乾燥、熱処理(100℃×10分、次いで150℃×10分、さらに続いて200℃×10分)し、3μmの膜厚のポリイミド膜を得た。
得られたポリイミド膜上に、さらに1.5μmの膜厚のノボラック型ポジレジストを塗布し、露光マスクを介して紫外線を照射した後、アルカリ現像液を用いて現像し、レジストパターンを形成させた。次いで、エッチングガスとして、O2 /CF4 =75/25(ガス組成)の混合ガスを用い、ポリイミド膜のドライエッチングを行った。
その結果、光学顕微鏡により、L&S(ライン/スペース=50/50)が1μmのフッ素含有ポリイミド樹脂からなるポリイミド膜のパターンができたことを確認した。
したがって、本発明のフッ素含有ポリイミドは、精密なパターンが要求される用途、例えば、フレキシブル回路基板等の電子材料用途にも適していると言える。
【0159】
なお、シランカップリング剤を添加していない実施例1で得られたフッ素含有ポリイミド溶液についても、上述したように、エッチング特性を評価した。すなわち、まず、フッ素含有ポリイミド溶液をシリコンウェハー上にスピンコーティングして3μmの膜厚のポリイミド膜を形成した。次いで、このポリイミド膜上に、1.5μmの膜厚のノボラック型ポジレジストからなるレジストパターンを形成させた。そして、エッチングガスとして、O2 /CF4 =75/25(ガス組成)の混合ガスを用い、ポリイミド膜のドライエッチングを行った。
その結果、光学顕微鏡を用いて、L&S(ライン/スペース=50/50)が1μm(ライン幅/0.5μm、スペース幅/0.5μm)のポリイミド膜のパターンが形成されたことを確認した。
【0160】
以上のとおり、この発明の電気製品を構成する電気絶縁材料としてのポリイミドは、低い誘電率や優れた耐熱性を有し、下地に対する密着性にも優れ、さらには表面平滑性にも優れていることが確認された。また、このポリイミドは、一般的な有機溶媒に対して、高濃度で溶解させることが確認された。
したがって、この発明の電気絶縁材料としてのフッ素含有ポリイミド樹脂は、半導体装置やMCMにおける層間絶縁膜の用途や、平坦化膜の用途等に適しているということができる。
【0161】
【表1】
【0162】
【発明の効果】
特定の芳香族ジアミン化合物と、特定の芳香族テトラカルボン酸無水物化合物とから合成されたポリイミドを含む本発明の電気製品は、上述した一般式(1)で表される繰り返し単位を含むことにより、比誘電率の値が低く、半導体装置における信号の高速応答性に対応できるようになった。
【0163】
また、ポリイミドが一般式(1)で表される繰り返し単位を含むことにより、耐熱性に優れ、しかも各種溶媒に対する溶解性にも優れているため、使い勝手が良く、加工性に優れたポリイミドを含有する電気製品およびその製造方法を提供できるようになった。
【0164】
さらに、特定のフッ素含有ポリイミドを含む本発明の電気製品は、各種一般的溶媒における溶解性、表面平滑性およびエッチング特性に優れたポリイミドを含有しているため、使い勝手が良く、例えば、半導体装置の層間絶縁膜や平坦化膜として用いた場合に、信頼性が高く、かつ高速化に対応しうる半導体装置をもたらすことができるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1により得られたポリアミック酸のIRチャートを示す図である。
【図2】実施例1により得られたポリイミド樹脂のIRチャートを示す図である。
【図3】実施例2により得られたポリアミック酸のIRチャートを示す図である。
【図4】実施例2により得られたポリイミド樹脂のIRチャートを示す図である。
【図5】実施例3により得られたポリアミック酸のIRチャートを示す図である。
【図6】実施例3により得られたポリイミド樹脂のIRチャートを示す図である。
【図7】実施例4により得られたポリアミック酸のIRチャートを示す図である。
【図8】実施例4により得られたポリイミド樹脂のIRチャートを示す図である。
【図9】実施例5により得られたポリアミック酸のIRチャートを示す図である。
【図10】実施例5により得られたポリイミド樹脂のIRチャートを示す図である。
【図11】実施例6により得られたポリアミック酸のIRチャートを示す図である。
【図12】実施例6により得られたポリイミド樹脂のIRチャートを示す図である。
【図13】実施例8により得られたポリアミック酸のIRチャートを示す図である。
【図14】実施例8により得られたポリイミド樹脂のIRチャートを示す図である。
【図15】実施例9により得られたポリアミック酸のIRチャートを示す図である。
【図16】実施例9により得られたポリイミド樹脂のIRチャートを示す図である。
【図17】実施例10により得られたポリイミド樹脂のIRチャートを示す図である。
Claims (14)
- 下記一般式(1)で表される繰り返し単位を含むポリイミドからなる電気絶縁材料を含有することを特徴とする電子部品。
[一般式(1)において、Xは、下記X−1で示される基であり、Yは、下記Y−1〜Y−3から選択される基である。また、X−1、Y−1およびY−3中の、R1、R2、R7〜R9は、それぞれアルキル基、アリール基、アリールアルキル基またはハロゲン化アルキル基であり、n、m、s、tおよびwは、それぞれ0〜2の整数である。]
[Y−2において、記号Aは、−O−、−C(CH3)2−または−C(CF3)2−で表わされる基であり、uは、繰り返し数であり、0または1である。]
[Y−3において、記号Bは、−C(CH3)2−、−C(CF3)2−、−O−
または
で表わされる基であり、vは繰り返し数であり、0または1である。] - 前記一般式(1)において、YがY−1およびY−2またはいずれか一方の基であることを特徴とする請求項1に記載の電子部品。
- 前記一般式(1)において、YがY−1であることを特徴とする請求項1または2に記載の電子部品。
- X−1で表される基が、9,9−ビス[4−(3,4−ジカルボキシフェノキシ)フェニル]フルオレン二無水物又は9,9−ビス[4−(3,4−ジカルボキシフェノキシ)−3−フェニルフェニル]フルオレン二無水物に由来することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の電子部品。
- Y−1で表される基が、9,9−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]フルオレン又は9,9−ビス[4−(4−アミノ−2−トリフルオロメチルフェノキシ)フェニル]フルオレンに由来することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の電子部品。
- 前記ポリイミドの対数粘度(N−メチルピロリドン溶媒中、濃度0.5g/dl、温度30℃の条件で測定)を、0.05〜10dl/gの範囲内の値とすることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の電子部品。
- 前記ポリイミド中のフッ素含有量を、1〜30重量%の範囲内の値とすることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の電子部品。
- 前記ポリイミドの比誘電率(周波数1MHz)を、2.95以下の値とすることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の電子部品。
- 前記電気絶縁材料が、層間絶縁膜または平坦化膜を構成していることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の電子部品。
- 前記電子部品が半導体であることを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の電子部品。
- 下記工程(A)〜(C)を含むことを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記載の電子部品の製造方法。
(A)前記一般式(1)で表わされる繰り返し単位を有するポリイミドを含有するポリイミド溶液を調製する工程。
(B)ポリイミド溶液を基体上に積層する工程。
(C)ポリイミド溶液を乾燥することによりポリイミドからなる電気絶縁部材を形成する工程。 - 前記ポリイミド溶液が、N−メチルピロリドン、N、N−ジメチルホルムアミド、N、N−ジメチルアセトアミド、γ−ブチロラクトン、乳酸エチル、メトキシメチルプロピオネート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートおよびシクロヘキサノンから選択される少なくとも一つの溶媒を含有することを特徴とする請求項13に記載の電子部品の製造方法。
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