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JP3772077B2 - パターン形成方法 - Google Patents

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JP3772077B2
JP3772077B2 JP2000295240A JP2000295240A JP3772077B2 JP 3772077 B2 JP3772077 B2 JP 3772077B2 JP 2000295240 A JP2000295240 A JP 2000295240A JP 2000295240 A JP2000295240 A JP 2000295240A JP 3772077 B2 JP3772077 B2 JP 3772077B2
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  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体装置の製造方法に係り、特に、ウェハー基板表面上におけるパターン形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体素子の製造プロセスには、シリコンウェハー上に被加工膜として複数の物質を堆積し、所望のパターンにパターニングする工程を多く含んでいる。被加工膜のパターニングは、まず、一般にレジストと呼ばれる感光性物質を被加工膜上に堆積してレジスト膜を形成し、このレジスト膜の所定の領域に露光を施す。次いで、レジスト膜の露光部または未露光部を現像処理により除去してレジストパターンを形成し、さらにこのレジストパターンをエッチングマスクとして用いて、被加工膜をドライエッチングすることにより行われる。
【0003】
露光工程に用いられる露光光源としては、スループットの観点からKrFエキシマレーザ、ArFエキシマレーザなどの紫外光が用いられているが、LSIの微細化に伴い、必要な解像度が波長以下になり、露光量裕度、フォーカス裕度などの露光プロセス裕度が不足してきている。これらのプロセスマージンを補うには、レジスト膜の膜厚を薄くして解像性を向上させることが有効であるが、一方で被加工膜のエッチングに必要なレジスト膜厚を確保できなくなるという問題が生じる。
【0004】
この問題を解決するために、レジストパターンを一旦、酸化シリコン膜に転写して酸化シリコン膜パターンを形成し、この酸化シリコン膜パターンをエッチングマスクとして用いて、被加工膜をドライエッチングするパターン転写方法が用いられている。
【0005】
ここで用いる酸化シリコン膜としては、簡易な塗布法で成膜ができることからスピンオングラスが用いられている。しかしながら、スピンオングラスを用いた場合、被加工膜をエッチングする際にスピンオングラスが破裂する場合があり、被加工膜の加工を正常に行うことが困難であった。
【0006】
本発明は、以上の事情に鑑みてなされ、マスク材パターンとして、例えばスピンオングラスを用いたパターン転写プロセスにおいて、スピンオングラスの破裂を起こすことなく、被加工膜のパターニングを行うことを可能とするパターン形成方法を提供することを特徴とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、被加工膜をエッチングする際のマスク材パターンの破裂は、マスク材パターンを被加工膜に転写する際に用いたエッチングガスが、マスク材パターンと被加工膜の界面に蓄積することによることを見出した。
【0008】
そこで本発明者らは、マスク材中に揮発性ユニット等を含有せしめて、塗布後、分解させてマスク材を多孔質化することによって、マスク材パターンと被加工膜の界面に溜まったエッチングガスを逃がすることにより、マスク材パターンの破裂を防止し得ることができることを見出し、本発明をなすに至った。
【0009】
即ち、本発明は、無機元素と酸素との結合を有する無機化合物と、揮発性ユニットを含む化合物を溶剤に溶解してなる溶液を、被加工膜上に塗布して、マスク材を形成する工程、前記揮発性ユニットを揮発せしめて多孔質化する工程、前記マスク材上にレジスト膜を形成する工程、前記レジスト膜をパターニングしてレジストパターンを形成する工程、前記マスク材をドライエッチングして、前記レジストパターンを前記マスク材に転写して、マスク材パターンを形成する工程、および前記被加工膜をドライエッチングして、前記マスク材パターンを前記被加工膜に転写して、被加工膜パターンを形成する工程を具備することを特徴とするパターン形成方法を提供する。
【0010】
以上の本発明のパターン形成方法において、揮発性ユニットの揮発は、マスク材への加熱、またはマスク材へのエネルギービームの照射により行うことが出来る。
【0011】
また、本発明は、無機元素と酸素との結合有する無機化合物と、溶解性ユニットとを含む化合物を溶剤に溶解してなる溶液を、被加工膜上に塗布して、マスク材を形成する工程、前記マスク材を前記溶解性ユニットを溶解する溶剤により処理して、多孔質化する工程、前記マスク材上にレジスト膜を形成する工程、前記レジスト膜をパターニングしてレジストパターンを形成する工程、前記マスク材をドライエッチングして、前記レジストパターンを前記マスク材に転写して、マスク材パターンを形成する工程、および前記被加工膜をドライエッチングして、前記マスク材パターンを前記被加工膜に転写して、被加工膜パターンを形成する工程を具備することを特徴とするパターン形成方法を提供する。
【0012】
以上の本発明のパターン形成方法において、無機化合物に含まれる無機元素は、シリコンであることが望ましい。例えば、無機化合物は、シロキサン結合を有するものとすることが出来る。
【0013】
更に、本発明は、無機元素と酸素との結合を有する無機化合物と、揮発性ユニットを含む化合物を溶剤に溶解してなる溶液を、被加工膜上に塗布して、マスク材を形成する工程、前記マスク材上にレジスト膜を形成する工程、前記レジスト膜をパターニングしてレジストパターンを形成する工程、前記マスク材をドライエッチングして、前記レジストパターンを前記マスク材に転写して、マスク材パターンを形成する工程、および前記被加工膜をドライエッチングして、前記マスク材パターンを前記被加工膜に転写して、被加工膜パターンを形成する工程を具備し、前記被加工膜をドライエッチングする際に用いたエッチャントにより前記揮発性ユニットを揮発させて、前記マスク材を多孔質化することを特徴とするパターン形成方法を提供する。
【0014】
以上のように構成される本発明のパターン形成方法によると、多孔質のマスク材を用いているため、被加工膜を、マスク材の破裂を生ずることなく、選択性および量産性よく加工することが可能である。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
【0016】
まず、図1(a)に示すように、ウェハー上1に被加工膜2を形成する。被加工膜2としては、特に限定されることはないが、アルミニウム、アルミニウムシリサイド、銅、タングステン、タングステンシリサイド、チタン、チタンナイトライドなどの導電性材料、ゲルマニウム、シリコンなどの半導体、酸化シリコン、窒化シリコン、酸化窒化シリコン、有機樹脂などの絶縁性材料を挙げることができる。
【0017】
特に、本発明で用いるマスク材は、被加工膜2が有機材料の場合、有機材料のエッチングに適したエッチング条件で、高いエッチング耐性を示すので、好適に用いることができる。
【0018】
被加工膜2を構成する有機材料としては、多層レジストプロセスに用いる下層レジスト、低誘電率膜を挙げることが出来る。例えば、ノボラック、ポリビニルフェノール、ポリメタクリレート、ポリアリーレン、ポリアリーレンエーテル、カーボンなどを用いることができる。
【0019】
被加工膜2の膜厚は、用途によって異なるが、概ね20〜10000nmの範囲にあることが好ましい。その理由は、膜厚が20nm以下では、被加工膜が有する作用を発揮することが困難となり、10000nm以上では、マスク材パターンを被加工膜に転写する際に寸法変換差が発生し易いためである。
【0020】
次に、被加工膜2上にマスク材3を形成する。マスク材3の膜厚は、20〜5000nmの範囲にあることが好ましい。その理由は、膜厚が20nm以下では、被加工膜2のエッチングの途中でマスク材3が削れてなくなる可能性があり、被加工膜2を所望の寸法で加工することが困難になり、5000nmより厚いと、レジストパターンをマスク材3に転写する際に寸法変換差が発生し易いためである。
【0021】
マスク材3の形成方法は、塗布法を用いることが望ましい。その理由は、CVD法と比べると塗布法は、プロセスが簡易であり、プロセスコストを低く抑えることができるからである。ここで、塗布法によるマスク材の形成方法について詳述する。
【0022】
まず、無機原子と酸素原子との結合を主鎖に有する無機化合物を溶媒に溶解してマスク材溶液を調製する。無機元素としては、シリコン、ゲルマニウム、アルミニウム、チタン等を挙げることが出来る。なお、これら無機化合物には、水素原子または炭素数1〜20の置換もしくは非置換の脂肪族炭化水素基または芳香族炭化水素基などの有機基が側鎖に結合していてもよい。
【0023】
このような無機化合物として、シロキサン結合を有する化合物が好ましく、例えば、下記式[1−1]〜[1−13]に示す構造を有するものを挙げることができる。
【0024】
【化1】
Figure 0003772077
【0025】
【化2】
Figure 0003772077
【0026】
【化3】
Figure 0003772077
【0027】
無機化合物の分子量は特に限定されることはないが、200〜100,000が好ましい。その理由は、分子量が200未満では、レジストの溶剤にマスク材が溶解し易くなり、一方、100,000を超えると、溶剤に溶解しにくくなり、溶液材料を作成しにくくなるためである。
【0028】
無機化合物を溶解した溶液には、揮発性ユニットまたは溶解性ユニットを含む化合物を添加剤として添加する必要がある。添加剤の混合比率は、無機化合物100重量部に対して好ましくは0.5〜100重量部、より好ましくは1〜50重量部がよい。その理由は、0.5重量部未満では、マスク材を充分に多孔質化することが困難となり、100重量部を越えると、被加工膜のエッチング時にマスク材のエッチング耐性が低下してしまうためである。
【0029】
添加剤としては、熱、プラズマ、或は電子ビーム、紫外線、可視光によって分解する揮発性化合物、又は溶剤により溶解する溶解性化合物が好ましい。揮発性化合物または溶解性化合物としては、特に限定されることはないが、例えば、以下の化合物を挙げることが出来る。
【0030】
即ち、アゾ化合物、ジアゾ化合物、過酸化物、アルキルアリールケトン、シリルペルオキシド、有機ハロゲン化物などのラジカル発生剤、ハロゲン含有化合物、オルトキノンジアジド化合物、スルホン化合物、スルフォン酸化合物、ニトロベンジル化合物を好ましく用いることが出来る。
【0031】
他の好ましい揮発性化合物または溶解性化合物として、アミン、アミノ酸、二酸化硫黄、アセタール、又はそれらのハロゲン化物のうちの少なくとも一つを重合単位として含む重合体または共重合体、及びクレゾール、スチレン、アクリル酸、メタクリル酸、及びそのハロゲン化物のうちの少なくとも一つを重合単位として含む重合体または共重合体、クマリン、クルクミン等の染料を挙げることができる。
【0032】
また、必要に応じて、貯蔵安定性をはかるために熱重合防止剤、被加工膜への密着性を向上させるための密着性向上剤、導電性物質、光、熱で導電性が生じる物質、塗布性を向上させるために界面活性剤を添加してもよい。
【0033】
使用する溶剤としては、特に限定されることはないが、例えば、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン系溶剤、メチルセロソルブ、メチルセロソルブアセテート、エチルセロソルアセテート等のセロソルブ系溶剤、乳酸エチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸イソアミル等のエステル系溶剤、メタノール、エタノール、イソプロパニール等のアルコール系溶剤、その他アニソール、トルエン、キシレン、ナフサ、水などを挙げることができる。
【0034】
以上の方法により、マスク材溶液を調製し、被加工膜上に、例えばスピンコーティング法などで塗布した後、加熱して溶剤を気化することにより、マスク材3を形成する。
【0035】
加熱温度は、特に限定されることはないが、100〜500℃の範囲が好ましい。100℃未満では、溶媒が乾燥しにくく、500℃を越えると、被加工膜が変質する可能性があるためである。
【0036】
加熱することにより、添加剤中の揮発性ユニットが揮発して多孔質化が進行する。多孔質化が不十分な場合、必要に応じて電子ビーム、紫外光、可視光、X線などのエネルギービームを照射して、添加剤中の揮発性ユニットの揮発を促進させることが好ましい。
【0037】
また、多孔質化のための加熱、或いはエネルギービームの照射は、減圧下で行ってもよく、そうすることにより、揮発性ユニットの揮発を促進させることが出来る。
【0038】
また、溶剤により処理して、マスク材中の溶解性ユニットを選択的に溶解除去することによっても、マスク材の多孔質化を行うことが出来る。
【0039】
多孔質化のための溶剤としては、マスク材中の無機化合物を溶解せず、添加剤を溶解するものであれば特に限定されることはないが、例えば、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン系溶剤、メチルセロソルブ、メチルセロソルブアセテート、エチルセロソルアセテート等のセロソルブ系溶剤、乳酸エチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸イソアミル等のエステル系溶剤、メタノール、エタノール、イソプロパニール等のアルコール系溶剤、その他アニソール、トルエン、キシレン、ナフサ、水などを挙げることができる。
【0040】
なお、多孔質化したマスク材の密度は、0.5〜2.2g/cmが好ましい。密度が0.5g/cm未満では、被加工膜のエッチング時に十分なマスク耐性が得られず、2.2g/cm以上では、被加工膜のエッチングに用いたエッチングガスが逃げにくくなり、マスク材が破裂し易くなってしまう。
【0041】
多孔質化したマスク材の屈折率は、波長193nmで1.1〜1.7の範囲にあることが好ましい。屈折率が1.1未満では、マスク材が多孔質化し過ぎて、十分なエッチング耐性を得にくくなり、1.7を越えると、多孔質化が不十分で、被加工膜のエッチング時にエッチングガスがマスク材と被加工膜の界面に蓄積し、マスク材が破裂し易くなってしまう。
【0042】
次に、図1(b)に示すように、マスク材3上にレジスト溶液を塗布して、加熱処理を行うことにより、レジスト膜4を形成する。レジスト膜4の膜厚を薄くすれば、それだけ、露光時の露光量裕度、フォーカス裕度、或は解像度を向上させることができる。そのため、レジスト膜4の膜厚は、マスク材3を寸法制御性よくエッチングできる膜厚であれば薄い方がよく、10〜10000nmの範囲が好ましい。
【0043】
レジストの種類は、特に限定されることはなく、目的に応じて、ポジ型またはネガ型を選択して使用することができる。具体的には、ポジ型レジストしては、例えば、ナフトキノンジアジドとノボラック樹脂とからなるレジスト(IX−770、JSR社製)、t−BOCで保護したポリビニルフェノール樹脂と酸発生剤とからなる化学増幅型レジスト(APEX−E、シップレー社製)などを挙げることが出来る。
【0044】
また、ネガ型のレジストとしては、例えば、ポリビニルフェノールとメラミン樹脂および光酸発生剤からなる化学増幅型レジスト(SNR200、シップレー社製)、ポリビニルフェノールとビスアジド化合物とからなるレジスト(RD−2000N、日立化成社製)などを挙げることが出来るが、これらに限定されることはない。
【0045】
これらのレジスト溶液をマスク材3上に、例えばスピンコーティング法、ディップ法などにより塗布した後、加熱して溶媒を気化させることにより、レジスト膜4を作成する。
【0046】
次に、レジスト膜4に対してパターン露光を行い、現像することにより、図1(c)に示すように、レジストパターン5を形成する。露光光源については、水銀灯のg線(436nm)、i線(365nm)、或はXeF(波長=351nm)、XeCl(波長=308nm)、KrF(波長=248nm)、KrCl(波長=222nm)、ArF(波長=193nm)、F2(波長=151nm)等のエキシマレーザー、X線,電子ビーム,イオンビームなどを用いることが出来る。
【0047】
露光終了後、必要に応じてポストエクスポジャーベーキングを行った後、TMAH、コリンなどのアルカリ現像液で現像処理を行うことにより、レジストパターン5を形成する。
【0048】
次に、図2(d)に示すように、エッチングによりレジストパターン5をマスク材3に転写して、マスク材パターン6を形成する。エッチング方式としては、ドライエッチングが好ましく、例えば、反応性イオンエッチング、マグネトロン型反応性イオンエッチング、電子ビームイオンエッチング、ICPエッチング、またはECRイオンエッチングなど、微細加工可能なものであれば、特に限定されることはない。また、エッチングガスとしては、フッ素原子を含むガスを用いることが好ましく、これにより好適にマスク材3を加工することができる。
【0049】
次に、図2(e)に示すように、ドライエッチング法を用いて、マスク材パターン6を被加工膜2に転写して、被加工膜パターン7を形成する。エッチング方式としては、例えば反応性イオンエッチング、マグネトロン型反応性イオンエッチング、電子ビームイオンエッチング、ICPエッチング、またはECRイオンエッチングなど、微細加工可能なものであれば、特に限定されることはない。
【0050】
被加工膜2に有機材料を用いた場合、マスク材3に対して高選択比で被加工膜2をエッチングするためには、エッチングガスとして、酸素原子或は窒素原子を含むガスを用いることが好ましい。本発明で用いるマスク材は、これらの原子を含むガスを放電させることにより得られたエッチャントに対して不活性であるため、高いエッチング耐性が得られ、その結果、被加工膜2を異方性良く加工することが可能になる。
【0051】
酸素原子を含むエッチングガスとして、O、CO、CO、窒素原子を含むエッチングガスとして、N,NHを挙げることができ、これらのエッチングガスを混合しても良い。
【0052】
更に、エッチングガスには、硫黄原子を含んでいても良い。その理由は、被加工膜2を異方性良く加工できるからである。その他、Ar、Heなどのガスを含んでも良い。
【0053】
本発明の方法では、マスク材3を塗布した後、ベーキング或いはエネルギービームの照射によりマスク材3を多孔質化することが望ましいが、被加工膜2をドライエッチングする際に用いたエッチャントにより、添加剤中の揮発性ユニットを揮発させて、多孔質化することも可能である。多孔質化した際に得られる密度、屈折率の好適な範囲は、先に示した通りである。
【0054】
本発明においては、多孔質化したマスク材3を用いているため、被加工膜2のエッチングに用いたエッチングガスが被加工膜2とマスク材3との界面に溜まりにくくなり、そのため、マスク材3の破裂が生ずることなく、被加工膜2の加工が可能となる。
【0055】
以下、本発明の実施例を示し、本発明を更に具体的に説明する。
【0056】
実施例
図1(a)に示すように、シリコンウェハー1上に、被加工膜2として、ポリアリーレンエーテル10gをシクロヘキサノン90gに溶解して得た溶液をスピンコーテングした後、ホットプレートで350℃で2分間ベーキングを行って膜厚700nmの層間絶縁膜2を形成した。次に、被加工膜2上に、以下の(S1)〜(S8)に記載の方法でマスク材を形成した。
【0057】
(S1):式[1−8]に示すシリコン化合物(平均重量分子量Mw=12000、共重合比m/n=1/4)9gと、ジアゾナフトキノン1gをシクロヘキサン90gに溶解して調製したマスク材溶液を、スピンコーテング法を用いて被加工膜2上に塗布した。そして、大気中で180℃で60秒間ベーキングして、溶剤を気化させた後、300℃で120秒間、ベーキングを行なって、マスク材3を形成した。
【0058】
(S2):(S1)で用いたシリコン化合物9gと、クマリン1gをシクロヘキサン90gに溶解して調製したマスク材溶液を用いて、(S1)と同様にしてマスク材を形成した。
【0059】
(S3):(S1)で用いたシリコン化合物9gと、平均分子量2000のポリメチルメタクリレート1gをシクロヘキサン90gに溶解して調製したマスク材溶液を用いて、(S1)と同様にしてマスク材を形成した。
【0060】
(S4):(S1)で用いたシリコン化合物9gと、平均重量分子量3000のポリビニルアルコール1gをシクロヘキサン90gに溶解して調製したマスク材溶液を用いて、(S1)と同様にしてマスク材を形成した。
【0061】
(S5):(S3)の方法でマスク材を形成した後、マスク材上にシクロヘキサノンを滴下して、マスク材中のポリメタクリレートを選択的に溶解除去した。300℃でベーキングした際にシリコン化合物は架橋反応が進行し、シクロヘキサノンに不溶化するが、ポリメチルメタクリレートは架橋せずシクロヘキサノンに溶解する。そのため、マスク材中のポリメチルメタクリレートのみを選択的に溶解除去することができる。
【0062】
(S6):(S1)で用いたシリコン化合物9gと、平均重量分子量2000のポリビニルアルコール1gをシクロヘキサン90gに溶解して調製したマスク材溶液を、スピンコーテング法を用いて被加工膜上に塗布した。そして、大気中、180℃で60秒間ベーキングして溶剤を気化させた後、マスク材上に純水を滴下して、マスク材中のポリビニルアルコールを選択的に溶解除去し、続いて大気中、300℃で120秒間加熱を行った。シリコン化合物は純水に不溶であるが、ポリビニルアルコールは溶解するため、マスク材中のポリビニルアルコールのみを選択的に溶解除去することが可能である。
【0063】
(S7):(S3)の方法で調製したマスク材溶液を、大気中、180℃で60秒間ベーキングして溶剤を気化させた後、窒素雰囲気中で加速電圧10keVの電子線照射装置を用いて、照射量10C/cmで全面照射した。
【0064】
(S8):(S3)の方法で調製したマスク材溶液を、大気中、180℃で60秒間ベーキングして溶剤を気化させた後、窒素雰囲気中でフラッシュランプ照射装置を用いて、照射量20J/cmで全面照射した。
【0065】
次に、比較例として、以下の方法でマスク材を形成した。
(R1):(S1)で用いたシリコン化合物10gをシクロヘキサノン90gに溶解して調製したマスク材溶液を、(S1)と同様の方法で塗布し、ベーキングを行なうことにより、マスク材を形成した。
【0066】
(R2):式[1−3]に示す構造を有するシリコン化合物10gシクロヘキサノン90gに溶解して調製したマスク材溶液を、(S1)と同様の方法で塗布し、ベーキングを行なうことにより、マスク材を形成した。
【0067】
以上の方法で形成した各マスク材の露光波長における密度、及び屈折率を測定した。測定結果を下記表1に示す。なお、比較のため、180℃で60秒間ベーキングして得た塗膜についても、密度及び屈折率を測定した。
【0068】
下記表1から、(S1)、(S2)、(S7)及び(S8)のマスク材については、300℃で加熱した後、或はエネルギービームを照射した後に、屈折率及び密度の顕著な低下が見られ、マスク材が多孔質化していることが分かる。これは、ジアゾナフトキノン、及びクマリンの一部が熱或はエネルギービームによってガス化して揮発したためと考えられる。
【0069】
(S3)と(S5)、或は(S4)と(S6)を比べると、(S5)、(S6)で溶剤処理を行うことにより、密度及び屈折率が低下しており、多孔質化が進行していることが分かる。
【0070】
次に、図1(b)に示すように、マスク材3上に、下記式[2−1]に示す構造を有する平均重量分子量12,000の溶剤抑止剤9gと、下記式[2−2]に示す構造を有する酸発生剤1gを乳酸エチル90gに溶解して調製したレジストを、スピンコーテング法で塗布した後、ホットプレートを用いて140℃で90秒間ベーキングを行って、膜厚200nmのレジスト膜4を形成した。
【0071】
【化4】
Figure 0003772077
【0072】
更に、ArFエキシマレーザーを用いてレジスト膜4に対してパターン露光を行った後、140℃で90秒間ベーキングを行った。続いて、0.21規定のテトラヒドロキシアンモニウムを用いて現像処理を行なうことにより、図1(c)に示すように、120nmラインアンドスペースのレジストパターン5を形成した。
【0073】
次に、エッチング装置として、マグネトロン型反応性イオンエッチング装置を用い、CF/O/Ar=20/100/200sccm、真空度75mT、励起密度1.3W/cm、基板温度40℃の条件で、マスク材3をエッチングして、レジストパターン5をマスク材3に転写して、マスク材パターン6を形成した。その結果、何れのマスク材3を用いた場合も、図2(d)に示すように、マスク材を異方性良く加工することができた。
【0074】
次に、図2(e)に示すように、被加工膜2をエッチングして、マスク材パターン6を被加工膜2に転写して、被加工膜パターン7を形成した。エッチング装置として、マグネトロン型反応性イオンエッチング装置を用い、N/O=20/100sccm、真空度75mT、励起密度1.3W/cm、基板温度40℃の条件でエッチングを行なった。
【0075】
その結果、(R1)および(R2)のマスク材の場合は、図2(e′)に示したように、被加工膜のエッチング中にマスク材の破裂が見られたが、(S1)〜(S8)のマスク材については破裂は見られなかった。
【0076】
エッチング後に残ったマスク材の密度、及び屈折率を調べた結果を下記表1に示す。下記表1から、(S1)〜(S8)のマスク材について、屈折率、及び密度が低下しており、被加工膜のエッチング工程でも多孔質かが進んでいるものと考えられる。これは、マスク材中に添加した添加剤、或はシリコン化合物の側鎖に置換した揮発性ユニットが、エッチング中に揮発してガス化したためと考えられる。
【0077】
エッチング後のSOGと被加工膜の積層膜について、Arイオンでスパッタリングしながら窒素原子の膜厚方向での分布をXPS分光法を用いて調べた。被加工膜表面の窒素含有量を下記表1に示す。
【0078】
下記表1から、(S1)〜(S8)のマスク材を用いた場合には、窒素含有量が(R1)、(R2)と比べて低いことが分かる。従って、マスク材の破裂の原因は、被加工膜をエッチングする際に、マスク材を透過したエッチングガスがマスク材と被加工膜の界面に溜ってマスク材が破裂したためと考えることができる。
【0079】
さらに、(S1)〜(S8)のマスク材では破裂が起こらなかったのは、マスク材が多孔質化してエッチングガスがマスク材と被加工膜との界面に溜りにくくなったためと考えられる。
【0080】
加工形状については、各マスク材について、異方性良く加工することができた。被加工膜エッチング時のマスク材のエッチングレートの測定結果を下記表1に示す。下記表1から、この時の被加工膜のエッチレートは320nm/分であり、被加工膜/マスク材のエッチング選択比は10以上を確保することができ、マスク材は充分なエッチング耐性をもっており、その結果、被加工膜を異方性良く加工することができたとものと考えられる。
【0081】
【表1】
Figure 0003772077
【0082】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明によると、多孔質のマスク材を用いているため、被加工膜を、マスク材の破裂を生ずることなく、選択性および量産性よく加工することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るパターン形成方法を工程順に示す断面図。
【図2】本発明の一実施形態に係るパターン形成方法を工程順に示す断面図。
【符号の説明】
1…ウエハー
2…被加工膜、
3…マスク材、
4…レジスト膜、
5…レジストパターン、
6…マスク材パターン、
7…被加工膜パターン、
8…破裂したマスク材パターン

Claims (6)

  1. 無機元素と酸素との結合を有する無機化合物と、揮発性ユニットを含む化合物を溶剤に溶解してなる溶液を、被加工膜上に塗布して、マスク材を形成する工程、
    前記揮発性ユニットを揮発せしめて多孔質化する工程、
    前記マスク材上にレジスト膜を形成する工程、
    前記レジスト膜をパターニングしてレジストパターンを形成する工程、
    前記マスク材をドライエッチングして、前記レジストパターンを前記マスク材に転写して、マスク材パターンを形成する工程、および
    前記被加工膜をドライエッチングして、前記マスク材パターンを前記被加工膜に転写して、被加工膜パターンを形成する工程
    を具備することを特徴とするパターン形成方法。
  2. 無機元素と酸素との結合を有する無機化合物と、溶解性ユニットを含む化合物を溶剤に溶解してなる溶液を、被加工膜上に塗布して、マスク材を形成する工程、
    前記マスク材を前記溶解性ユニットを溶解する溶剤により処理して、多孔質化する工程、
    前記マスク材上にレジスト膜を形成する工程、
    前記レジスト膜をパターニングしてレジストパターンを形成する工程、
    前記マスク材をドライエッチングして、前記レジストパターンを前記マスク材に転写して、マスク材パターンを形成する工程、および
    前記被加工膜をドライエッチングして、前記マスク材パターンを前記被加工膜に転写して、被加工膜パターンを形成する工程
    を具備することを特徴とするパターン形成方法。
  3. 前記無機元素がシリコンであることを特徴とする請求項1または2に記載のパターン形成方法。
  4. 前記揮発性ユニットの揮発が加熱により行われることを特徴とする請求項1記載のパターン形成方法。
  5. 前記揮発性ユニットの揮発がエネルギービームの照射により行われることを特徴とする請求項1記載のパターン形成方法。
  6. 無機元素と酸素との結合を有する無機化合物と、揮発性ユニットを含む化合物を溶剤に溶解してなる溶液を、被加工膜上に塗布して、マスク材を形成する工程、
    前記マスク材上にレジスト膜を形成する工程、
    前記レジスト膜をパターニングしてレジストパターンを形成する工程、
    前記マスク材をドライエッチングして、前記レジストパターンを前記マスク材に転写して、マスク材パターンを形成する工程、および
    前記被加工膜をドライエッチングして、前記マスク材パターンを前記被加工膜に転写して、被加工膜パターンを形成する工程
    を具備し、前記被加工膜をドライエッチングする際に用いたエッチャントにより前記揮発性ユニットを揮発させて、前記マスク材を多孔質化することを特徴とするパターン形成方法。
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